JP2017167272A - 表示装置 - Google Patents

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誠 秦
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Abstract

【課題】光源を所望の輝度で点灯させることができる表示装置を提供する。
【解決手段】HUD装置は、給電部300と、給電部300からの電流Iを受けて発光する複数の光源11と、電流Iにより電荷が蓄えられるインダクタと、光を視認者に到達する方向に反射するオン状態と光を視認者に到達しない方向に反射するオフ状態との間で切り替わる複数のマイクロミラーを有する表示素子30と、光源11のうち選択した一つの光源を発光させ、サブフレーム毎に選択した一つの光源を順次切り替えるフィールドシーケンシャル方式にて照明光を生成するとともにマイクロミラーを通じて照明光のうち表示画像に対応した光を反射させる第1及び第2の制御部100,200と、を備える。第1及び第2の制御部100,200は、サブフレームに移行する前に、マイクロミラーをオフ状態にしつつ光源11に電流Iを供給することでインダクタの電荷を放出する電荷放出処理を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、表示装置に関する。
従来から表示装置として、例えば、表示素子であるDMD(Digital Micro-mirror Device)が設けられた構成が知られている。この種の表示装置は、DMDが有する複数のマイクロミラーにて照明光を反射させることで画像光を生成する。例えば、特許文献1に記載の表示装置は、それぞれ赤色、緑色及び青色の光を発する3つの光源のうち何れか一つを選択的に発光させ、発光する光源を高速で切り替えることで所望の色の照明光を生成する、いわゆるフィールドシーケンシャル方式により動作する。
より具体的には、図12に示すように、この種の表示装置においては、表示期間Faと非表示期間Fbとが交互に繰り返される。表示期間Faにおいては、表示素子及び光源の駆動を通じて画像が生成される。非表示期間Fbにおいては、全ての光源が消灯されるとともに、DMDのマイクロミラーの故障を抑制するようにマイクロミラーが駆動される。また、この表示装置は、図12に示すように、高い光源の輝度が要求される際、各光源に高輝度用の電流Ihを供給する。一方、この表示装置は、図13に示すように、低い光源の輝度が要求される際、各光源に上記電流Ihより小さい低輝度用の電流Ilを供給する。
また、この種の表示装置は、例えば、特許文献2に記載されるように、逆起電力発生用のコイルと、電流方向を制御し、コイルに生じた逆起電力を光源に供給するためのダイオードと、を備える。
特開2014−010417号公報 特開2014−107440号公報
上記特許文献2に記載の構成においては、フィールドシーケンシャル方式にて選択された第1の光源に電流が供給される際、その電流により第1の光源に対応する第1のコイルに電荷が蓄えられる。その状態で、次に第2の光源に電流が供給された場合、その電流に第1のコイルに蓄えられた電荷が重畳する。これにより、図12に示すように、各光源への電流供給開始時t1,t2,t3…において、各光源へ供給される電流IhにノイズとしてリップルRpが重畳する。このリップルRpが重畳することで、所望の輝度より高い輝度にて光源が点灯されるおそれがあり、ひいては、表示装置における階調表示に影響が生じるおそれがある。特に、図13に示すように、低い光源の輝度が要求される場合、各光源へ供給される電流Ilが小さくなるため、その電流Ilに対してリップルRpが占める割合が大きくなる。このため、特に、光源の輝度が低い場合には、リップルRpが光源の輝度に与える影響が大きくなる。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、光源を所望の輝度で点灯させることができる表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る表示装置は、電流を供給する給電部と、前記給電部からの電流を受けて、それぞれ異なる色の光を発する複数の光源と、前記各光源に電流が供給される際に、前記電流により電荷が蓄えられる電荷部と、前記光を視認者に到達する方向に反射するオン状態と前記光を視認者に到達しない方向に反射するオフ状態との間で切り替わる複数の反射部を有する表示素子と、前記複数の光源のうち選択した一つの光源に前記給電部からの電流を供給することで前記選択した一つの光源を発光させ、制御周期であるフレームを構成するサブフレーム毎に前記選択した一つの光源を順次切り替えるフィールドシーケンシャル方式にて前記複数の光源から発される光から所望の色の照明光を生成するとともに、前記反射部を通じて前記照明光のうち表示画像に対応した光を反射させる制御部と、を備えた表示装置であって、前記制御部は、前記選択した一つの光源を発光させるための前記サブフレームに移行する前に、前記反射部を前記オフ状態にしつつ、前記複数の光源のうち少なくとも何れか一つに電流を供給することで前記電荷部に蓄えられた前記電荷を放出する電荷放出処理を行う。
本発明によれば、光源を所望の輝度で点灯させることができる。
本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置が搭載された車両の模式図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る照明装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る光源駆動装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る論理回路の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る光源駆動回路の構成を示す電気的構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る(a)〜(f)は、高輝度モードである場合のサブフレームにおける各種信号と駆動電流を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る(a)〜(f)は、低輝度モードである場合のサブフレームにおける各種信号と駆動電流を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る(a)は表示期間における第2の制御部の処理手順を示すフローチャートであり、(b)は低輝度モードにおける第2の制御部の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る表示素子の状態と各光源に供給される電流を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る(a)〜(e)は、表示期間における表示素子の状態と各種信号を示すタイミングチャートである。 背景技術に係る高輝度時における表示素子の状態と各光源に供給される電流を示すタイミングチャートである。 背景技術に係る低輝度時における表示素子の状態と各光源に供給される電流を示すタイミングチャートである。
本発明に係る表示装置をヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置と記載)に具体化した一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、HUD装置1は、車両2のダッシュボードに設置され、画像M(図2参照)を表す表示光Lを生成し、生成した表示光Lをウインドシールド3に向けて出射する。この表示光Lは、ウインドシールド3で反射したうえで視認者4(主に、車両2の運転者)に到達する。これにより、視認者4は、ウインドシールド3の前方に形成された画像Mを表す虚像Vを視認可能となる。画像Mには、車両2に関する情報が表示される。
(HUD装置1の構成)
図2に示すように、HUD装置1は、照明装置10と、光強度検出部500と、照明光学系20と、表示素子30と、光源駆動装置5と、投射光学系40と、スクリーン50と、平面鏡61と、凹面鏡62と、筐体70と、透光部71と、備える。
筐体70は、例えば、遮光性の材質により箱状に形成されている。筐体70内には、照明装置10、照明光学系20等のHUD装置1の各構成が収納される。筐体70には、表示光Lが通過する開口部70aが形成されている。
透光部71は、アクリル等の透光性樹脂からなり、筐体70の開口部70aを塞ぐように設けられている。透光部71は、到達した外光が視認者4に向かって反射することを抑制するため、例えば湾曲形状に形成されている。
照明装置10は、照明光Cを生成し、その生成した照明光Cを照明光学系20に向けて出射する。具体的には、照明装置10は、図3に示すように、光源11と、回路基板12と、合波部13と、輝度ムラ低減部14と、透過膜15と、を備える。
光源11は、例えば、それぞれLED(Light Emitting Diode)からなる3つの光源11r,11g,11bから構成されている。光源11rは赤色光Rを発し、光源11gは緑色光Gを発し、光源11bは青色光Bを発する。光源11r,11g,11bの各々は、後述するように光源駆動装置5によって駆動され、所定の光強度及びタイミングで発光する。
回路基板12は、プリント回路板からなる。回路基板12には、光源11r,11g,11bが実装されている。
合波部13は、光源11r,11g,11bから順次出射される赤色光R、緑色光G又は青色光Bの光軸を合わせることで照明光Cを生成し、その照明光Cを輝度ムラ低減部14に向けて出射する。
具体的には、合波部13は、反射ミラー13aと、特定の波長の光を反射し、かつ、当該特定の波長以外のその他の波長の光を透過するダイクロイックミラー13b,13cと、から構成されている。反射ミラー13aは、光源11bの出射側に位置する。反射ミラー13aは、入射した青色光Bを、ダイクロイックミラー13bに向けて反射させる。ダイクロイックミラー13bは、光源11gの出射側に位置する。ダイクロイックミラー13bは、入射した緑色光Gをダイクロイックミラー13cに向けて反射させつつ、反射ミラー13aからの青色光Bをそのまま透過させる。ダイクロイックミラー13cは、光源11rの出射側に位置する。ダイクロイックミラー13cは、入射した赤色光Rを輝度ムラ低減部14に向けて反射させつつ、ダイクロイックミラー13bからの光B,Gをそのまま透過させる。
輝度ムラ低減部14は、ミラーボックス、アレイレンズ等からなり、合波部13からの照明光Cを乱反射、散乱、屈折させることで光のムラを低減する。
透過膜15は、例えば5%程度の反射率を有する透過性部材からなり、輝度ムラ低減部14を介して到達した照明光Cの大部分をそのまま透過させるが、一部の光を光強度検出部500に向けて反射させる。
光強度検出部500は、例えばフォトダイオードを有する受光素子からなり、透過膜15で反射した照明光Cを受ける位置に設けられている。光強度検出部500は、照明光Cの一部を受光し、照明光Cを構成する光R、G、Bそれぞれの光強度を時分割で検出し、その検出結果を光源駆動装置5に出力する。
照明光学系20は、図2に示すように、凹状のレンズ等からなり、照明装置10から出射された照明光Cを表示素子30に対応した大きさに調整する。
表示素子30は、反射部の一例である複数の可動式のマイクロミラー30aを備えたDMDからなる。このマイクロミラー30aは、図示しない電極を備え、この電極に印加される電圧値を切り替えることでオン状態/オフ状態の何れかの状態となる。マイクロミラー30aがオン状態のとき、マイクロミラー30aは、ヒンジを支点に例えば+12度傾斜した姿勢を取って、このとき照明光学系20から出射された照明光Cを、投射光学系40を経てスクリーン50に向けて反射する。マイクロミラー30aがオフ状態のときは、マイクロミラー30aは、ヒンジを支点に例えば−12度傾斜した姿勢を取って、このとき照明光Cを投射光学系40とは異なる方向に反射する。従って、表示素子30は、光源駆動装置5(具体的には後述する第2の制御部200)による制御のもと、各マイクロミラー30aを個別に駆動することにより、照明光Cのうち画像Mに対応する光のみを投射光学系40に向けて投射する。
投射光学系40は、凹レンズ又は凸レンズ等で構成され、表示素子30からの表示光Lをスクリーン50に効率良く投射する。
スクリーン50は、ホログラフィックディフューザ、マイクロレンズアレイ、拡散板等から構成され、投射光学系40からの表示光Lを背面(図2の下側の面)で受光し、前面(図2の上側の面)に画像Mを表示する。
平面鏡61は、スクリーン50に表示された画像Mを表す表示光Lを、凹面鏡62に向けて反射させる。
凹面鏡62は、平面鏡61からの表示光Lをウインドシールド3に向けて反射する。この表示光Lは、筐体70の透光部71を透過したうえでウインドシールド3に到達する。これにより、結像される虚像Vは、スクリーン50に表示された画像Mよりも拡大される。
(光源駆動装置5の構成)
光源駆動装置5は、図4に示すように、光源11に電流Iを供給する給電部300と、光源11を駆動させる光源駆動部400と、光源11の発光タイミングと同期をとりつつ表示素子30を制御する第2の制御部200と、光源駆動部400及び第2の制御部200を制御する第1の制御部100と、を備える。光源駆動装置5の各構成は、例えば、筐体70内に配設された回路基板12以外のプリント回路基板(図示せず)に実装されている。なお、回路基板12上に光源駆動装置5の一部又は全部の構成が実装されていてもよい。第1及び第2の制御部100,200は制御部の一例である。
光源駆動装置5は、図10に示すように、画像Mを表示する制御周期であるフレームF毎に制御を行う。フレームFは、表示期間Fa及び非表示期間Fbを備える。光源駆動装置5は、表示期間Faにおいては、画像Mを生成するように、表示素子30の各マイクロミラー30a及び光源11を駆動させる。具体的には、光源駆動装置5は、表示期間Faにおいては、サブフレームFs毎に異なる光源11r,11g,11bに電流I(IR,IG,IB)が供給されることで光源11r,11g,11bを順次点灯させるフィールドシーケンシャル方式により光源11を駆動する。また、光源駆動装置5は、非表示期間Fbにおいては、光源11r,11g,11bを全て消灯し、フレームFにおけるマイクロミラー30aのオン期間とオフ期間とが略同一となるように表示素子30のマイクロミラー30aを駆動させる。これにより、表示素子30の各マイクロミラー30aが故障することが抑制される。
第1の制御部100は、CPU(中央処理装置)、メモリ等を備えるマイクロコントローラからなる。図4に示すように、第1の制御部100には、車両2に搭載される車両ECU(Electronic Control Unit)6から、LVDS(Low Voltage Differential Signal)通信等によって、画像Mを表示するための映像信号が入力される。
第1の制御部100は、入力された映像信号を図示しない画像処理IC(Integrated Circuit)などを経由させて第2の制御部200に出力する。なお、車両ECU6からの映像信号は、第1の制御部100を経由せずに、第2の制御部200に、図示しない画像処理ICなどを経由して、直接入力されてもよい。
また、第1の制御部100は、この映像信号の要求する表示画像Mを表示素子30に表示させるための表示制御データと、この表示制御データに基づく表示素子30の駆動に合わせて、光源11r,11g,11bを駆動させる照明制御データと、を第2の制御部200に出力する。
また、第1の制御部100には、車両2に搭載される照度センサ7を通じて検出された車両2の周辺の外部照度信号(調光信号)SLが車両ECU6を介して入力される。
第1の制御部100は、外部照度信号SLに応じて光源駆動部400を介して光源11の発光強度(輝度)を調整する。第1の制御部100は、光源11の発光強度を調整するべく、車両ECU6からの外部照度信号SLに基づき閾値となる基準信号SAを生成し、その基準信号SAを光源駆動部400(正確には後述する比較回路410)に出力する。より具体的には、例えば、第1の制御部100は、自身の不揮発性のメモリに記憶される外部照度信号SLが示す強度値と設定値とを対応づけたテーブルデータを参照することで、車両ECU6からの外部照度信号SLが示す強度値に対応した設定値を取得する。そして、第1の制御部100は、取得した設定値に応じたデューティー比のパルス信号を出力し、このパルス信号を積分回路からなるアナログ変換器(図示略)によりアナログ信号に変換し、このアナログ信号を基準信号SAとして光源駆動部400に出力する。第1の制御部100は、光源11r,11g,11bのうち選択された一つを発光させる期間であるサブフレームFs(図7、図8参照)毎に電圧値の異なる基準信号SAを出力する。具体的には、第1の制御部100は、赤色光源11rが発光するサブフレームFsと、緑色光源11gが発光するサブフレームFsと、青色光源11bが発光するサブフレームFsとで異なる電圧値の基準信号SAを出力する。
第2の制御部200は、所望の機能をハードウェアで実現するLSI(Large Scale Integration)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などから構成されている。
第2の制御部200は、第1の制御部100による制御のもと、光源駆動部400(正確には、後述する論理回路420)に制限信号SCを出力する。制限信号SCは、図7(d)又は図8(d)に示すように、光源11の点灯を許可する旨を示すオン、及び光源11の点灯を禁止する旨を示すオフの何れかの状態にある。
第1の制御部100は、第2の制御部200を介して、外部照度信号SLの値に基づきサブフレームFsにおける制限信号SCのオンデューティ比を設定し、その設定したオンデューティ比の制限信号SCを出力する。オンデューティ比は、サブフレームFsにおける制限信号SCのオン期間Tonが占める割合である。オンデューティ比が高いほどサブフレームFsにおけるオフ期間Tofが短くなる。
例えば、第1の制御部100は、車両ECU6から外部照度信号SLを取得し、その取得した外部照度信号SLが閾値未満である場合(後述する低輝度モードの場合)、図8(d)に示すように、第2の制御部200からオンデューティ比が低い制限信号SC1を出力させる。一方、第1の制御部100は、その取得した外部照度信号SLが閾値以上である場合(後述する高輝度モードの場合)、図7(d)に示すように、第2の制御部200からオンデューティ比が高い制限信号SC2を出力させる。制限信号SCのオン時間Tonは光源11に給電される給電期間に相当する。
図4に示すように、第2の制御部200は、第1の制御部100からの表示制御データに基づき、表示素子30における各マイクロミラー30aをPWM(Pulse Width Modulation)方式によりオン/オフ制御する。
第2の制御部200は、第1の制御部100からの照明制御データに応じて光源11の発光タイミングを制御するイネーブル信号EN(R−EN,G−EN,B−EN)を生成し、その生成したイネーブル信号ENを光源駆動部400(正確には、後述する論理回路420)に出力する。第2の制御部200は、イネーブル信号ENとして、光源11rに対応する赤色イネーブル信号R−ENと、光源11gに対応する緑色イネーブル信号G−ENと、光源11bに対応する青色イネーブル信号B−ENと、をそれぞれ異なるサブフレームFsにて出力する。イネーブル信号R−EN,G−EN,B−ENは、図7(a)又は図8(a)に示すように、対応する光源11の点灯を許可する旨を示すオン、及び対応する光源11の点灯を禁止する旨を示すオフの何れかの状態にある。第2の制御部200は、イネーブル信号ENの出力を通じて、光源11の発光タイミングを、表示素子30を通じた画像制御に同期させる。
また、第2の制御部200は、図8(a)に示すように、後述する低輝度モードにあるとき、各サブフレームFsにおいて、全てのイネーブル信号R−EN,G−EN,B−ENをオフするブランク期間Tblを設定する。ブランク期間Tblは、図8(d)に示すように、各サブフレームFsの終了時刻に終了するように設定され、制限信号SC1のオフ時間Tofと同一期間に設定されている。なお、第1の制御部100がイネーブル信号EN(R−EN,G−EN,B−EN)を生成し、その生成したイネーブル信号ENを第2の制御部200を介さずに光源駆動部400(後述する論理回路420)に出力してもよい。
第2の制御部200は、図4及び図11(d)に示すように、ブランク期間Tblにおいて、光源11の発光を指示する強制発光信号SG(赤色強制発光信号SGR、緑色強制発光信号SGG及び青色強制発光信号SGB)を光源駆動部400(正確には、後述する論理回路420)に出力する。
光源駆動部400は、図4に示すように、所望の機能をハードウェアで実現するLSIであり、例えば、第2の制御部200とは独立したASICやFPGA、またはアナログ回路から構成されている。
光源駆動部400は、基準信号SAと光強度検出信号SFBとの比較を行う比較回路410と、光源11r,11g,11bを点灯又は消灯させるスイッチ部431,432,433からなる光源駆動回路430と、スイッチ部431,432,433を制御する駆動信号SDを出力する論理回路420と、を備える。
簡単に説明すると、光源駆動部400は、照明光Cの光強度に基づく光強度検出信号SFBを受けて、この光強度検出信号SFBから光源11を駆動するための駆動信号SDを生成し、この駆動信号SDに基づきスイッチ部431,432,433をオン又はオフさせることで光源11を点灯又は消灯させる。
詳しくは、比較回路410は、比較器からなり、光強度検出部500からの光強度検出信号SFBと第1の制御部100からの基準信号SAとの比較を行い、比較結果として比較信号SBを論理回路420及び第2の制御部200に出力する。
より詳しくは、比較回路410は、図7(b),(c)に示すように、光強度検出信号SFBが基準信号SAを超えたとき比較信号SBをオフとする。制限信号SCがオンにある場合に、比較信号SBがオフとなると、図7(f)に示すように、光源11に流れる電流I(図中の電流IR)が低下するため、これにより、光源11の発光強度のフィードバックデータである光強度検出信号SFBが基準信号SA未満となるまで減少する。
また、比較回路410は、図7(b),(c)に示すように、光強度検出信号SFBが基準信号SA以下であるとき比較信号SBをオンとする。制限信号SCがオンにある場合に、比較信号SBがオンとなると、図7(f)に示すように、光源11に流れる電流I(図中の電流IR)が増加するため、これにより、光源11の発光強度のフィードバックデータである光強度検出信号SFBが基準信号SAを超えるまで増加する。
このように、光強度検出信号SFBが基準信号SA以下となったり、光強度検出信号SFBが基準信号SAを超えたりを繰り返すことで、比較回路410は、オンとオフを繰り返すパルス信号である比較信号SBを生成する。
なお、光強度検出部500と比較回路410との間には、図示しない増幅回路が設けられており、光強度検出信号SFBは、この増幅回路により増幅された上で比較回路410に入力されてもよい。この増幅回路は、上述したように、第1の制御部100が、車両ECU6から入力される外部照度信号SLに応じてゲインを決定する。
論理回路420は、制限信号SC、イネーブル信号EN、比較信号SB及び強制発光信号SGを受けて、それら信号SC,EN,SB,SGに基づき、光源11r,11g,11bに対応するスイッチ部431,432,433をオン又はオフする。
具体的には、論理回路420は、図5に示すように、第一AND回路421と、赤色AND回路422と、緑色AND回路423と、青色AND回路424と、赤色OR回路425と、緑色OR回路426と、青色OR回路427と、を備える。
第一AND回路421は、第2の制御部200からの制限信号SCと比較回路410からの比較信号SBとを入力し、制限信号SC及び比較信号SBのAND信号である駆動信号SD1を各AND回路422,423,424に出力する。すなわち、第一AND回路421は、図8(c)〜(e)に示すように、制限信号SCがオンとなるオン時間Tonにおいては、比較信号SBと略同一の波形の駆動信号SD1を出力する。
赤色AND回路422は、図5に示すように、第2の制御部200からの赤色イネーブル信号R−ENと第一AND回路421からの駆動信号SD1とを入力し、赤色イネーブル信号R−EN及び駆動信号SD1のAND信号である赤色駆動信号SD2Rを赤色OR回路425に出力する。
緑色AND回路423は、第2の制御部200からの緑色イネーブル信号G−ENと第一AND回路421からの駆動信号SD1とを入力し、緑色イネーブル信号G−EN及び駆動信号SD1のAND信号である緑色駆動信号SD2Gを緑色OR回路426に出力する。
青色AND回路424は、第2の制御部200からの青色イネーブル信号B−ENと第一AND回路421からの駆動信号SD1とを入力し、青色イネーブル信号B−EN及び駆動信号SD1のAND信号である青色駆動信号SD2Bを青色OR回路427に出力する。
すなわち、各AND回路422,423,424は、イネーブル信号R−EN,G−EN,B−EN及び駆動信号SD1の両方がオン状態のときにオン状態の駆動信号SD2R,SD2G,SD2Bを出力し、イネーブル信号R−EN,G−EN,B−EN及び駆動信号SD1の少なくとも何れかがオフ状態にあるときオフ状態の駆動信号SD2R,SD2G,SD2Bを出力する。
赤色OR回路425は、赤色AND回路422からの赤色駆動信号SD2Rと第2の制御部200からの赤色強制発光信号SGRとを入力し、赤色駆動信号SD2R及び赤色強制発光信号SGRのOR信号である駆動信号SDRをスイッチ部431に出力する。
緑色OR回路426は、緑色AND回路423からの緑色駆動信号SD2Gと第2の制御部200からの緑色強制発光信号SGGとを入力し、緑色駆動信号SD2G及び緑色強制発光信号SGGのOR信号である駆動信号SDGをスイッチ部432に出力する。
青色OR回路427は、青色AND回路424からの青色駆動信号SD2Bと第2の制御部200からの青色強制発光信号SGBとを入力し、青色駆動信号SD2B及び青色強制発光信号SGBのOR信号である駆動信号SDBをスイッチ部433に出力する。
すなわち、各OR回路425,426,427は各駆動信号SD2R,SD2G,SD2B及び強制発光信号SGR,SGG,SGBの少なくとも何れかがオン状態にあるときオン状態の駆動信号SDBを出力し、各駆動信号SD2R,SD2G,SD2B及び強制発光信号SGR,SGG,SGBの両方がオフ状態にあるときオフ状態の駆動信号SDBを出力する。
給電部300は、図4に示すように、電源IC(Integrated Circuit)、トランジスタを用いたスイッチング回路等からなる。給電部300は、各光源11r,11g,11bのアノード側に接続されている。給電部300は、車両2のバッテリー(図示略)からの電力を受けて、第1の制御部100による制御のもとで光源11r,11g,11bに適切な電圧を生成し、その電圧を光源11r,11g,11bに印加することで
光源11r,11g,11bに電流IR,IG,IBを供給する。
スイッチ部431,432,433は、例えば、n型チャネルのFET(Field Effect Transistor)を用いたスイッチング素子からなる。スイッチ部431,432,433は、論理回路420からの駆動信号SDR,SDG,SDBに応じてオン状態又はオフ状態に切り替わる。
図6に示すように、各スイッチ部431,432,433のソース端子は対応する光源11r,11g,11bのカソード側に接続され、各スイッチ部431,432,433のドレイン端子はグランドに接続される。スイッチ部431,432,433のゲート端子はそれぞれ論理回路420のOR回路425,426,427に接続される。赤色スイッチ部431は、赤色OR回路425からの赤色駆動信号SDRがオンのときにオン状態となる。赤色スイッチ部431がオン状態にあるとき、給電部300から赤色光源11rに電流IRが供給され、これにより赤色光源11rは赤色光Rを発する。また、赤色スイッチ部431は、赤色OR回路425からの赤色駆動信号SDRがオフのときにオフ状態となる。赤色スイッチ部431がオフ状態にあるとき赤色光源11rは消灯状態となる。これと同様に、緑色スイッチ部432及び青色スイッチ部433についても、緑色駆動信号SDG及び青色駆動信号SDBのオン又はオフに応じて緑色光源11g及び青色光源11bを点灯又は消灯する。
例えば、図7(e)に示すように、所定のサブフレームFsにおいて、赤色スイッチ部431には、オン及びオフを繰り返すパルス信号からなる駆動信号SDが入力される。よって、赤色スイッチ部431はオン及びオフを繰り返すため、図7(f)に示すように、赤色光源11rに流れる電流IRは複数のパルスPから構成される。一例として、図11(e)に示すように、赤色光源11rを点灯させるサブフレームFs2においては、赤色光源11rに流れる電流IRは3つのパルスP1〜P3から構成される。光源11の輝度は、光源11に供給される電流値の大きさと、電流Iが流される給電時間(換言するとパルスPの数)とに基づき決まる。なお、図10の例では、各光源11r,11g,11bには、供給電流IR,IG,IBとして低輝度用の電流Ilが供給されている。
図6に示すように、光源駆動回路430は、上述したスイッチ部431,432,433に加えて、各光源11r,11g,11bに対応して設けられる逆起電力回路53r,53g,53bを備える。各逆起電力回路53r,53g,53bは、それぞれ電荷部の一例であるインダクタ(コイル)51r,51g,51bと、ダイオード52r,52g,52bと、を備える。各インダクタ51r,51g,51bは、対応する光源11r,11g,11bのアノード側に直列接続されている。また、各ダイオード52r,52g,52bは、対応するインダクタ51r,51g,51b及び光源11r,11g,11bに並列接続される。
ダイオード52r,52g,52bは、そのカソード側がインダクタ51r,51g,51bと給電部300との間に接続され、アノード側が光源11r,11g,11bのカソード側に接続される。ダイオード52r,52g,52bは、スイッチ部431,432,433がオン又はオフされる際、インダクタ51r,51g,51bが生成する逆起電力を、対応する光源11r,11g,11bに供給する。
(第2の制御部200の処理手順)
次に、図9(a),(b)のフローチャートを参照しつつ、第2の制御部200の処理手順について説明する。なお、第2の制御部200は、図9(a),(b)のフローチャートに係る処理と同時に、表示素子30に関する制御も行っている。
図9(a)に示すように、第2の制御部200は、表示期間Faにおいて、第1の制御部100を通じて外部照度信号(調光信号)SLを認識し、その外部照度信号SLの値がメモリ(図示略)に予め記憶される閾値Th以上であるか否かを判断する(S101)。光源11の輝度は、外部照度信号SLに対応した輝度に設定される。
第2の制御部200は、車両2の周囲が明るい場合、外部照度信号SLの値が閾値Th以上である旨判断し(S101でYES)、高輝度モードに移行した(S102)後、図9(a)に係るフローチャートを終了する。一方、第2の制御部200は、車両2の周囲が暗い場合、外部照度信号SLの値が閾値Th未満である旨判断し(S101でNO)、低輝度モードに移行した(S103)後、図9(a)に係るフローチャートを終了する。図9(a)に係るフローチャートは、表示期間Faにおいて繰り返し実行される。
ここで、光源11の輝度が低いほど、光源11に供給される電流Iが小さくなるため、電流Iに対するリップルRpが占める割合が大きくなる。これにより、リップルRpによる光源11の輝度への影響が大きくなる。閾値Thは、リップルRpによる光源11の輝度への影響が大きいと予想される外部照度信号SLの値に基づき設定される。
第2の制御部200は、低輝度モードにあるとき、図9(b)のフローチャートに沿って、インダクタ51r,51g,51bに蓄えられた電荷を放出する電荷放出処理を実行する。
具体的には、第2の制御部200は、第1のサブフレームFs1(図11参照)においてブランク期間Tblが開始するのを待つ(ステップS201;NO)。ブランク期間Tblは、インダクタ51r,51g,51bに蓄えられた電荷が全て放出されるのに要する時間以上に設定されている。図11の例では、第1のサブフレームFs1は青色光源11bを点灯させるためのサブフレームFsである。
第2の制御部200は、第1のサブフレームFs1の時刻taにおいてブランク期間Tblが開始した旨判別すると(ステップS201;YES)、イネーブル信号EN(R−EN,G−EN,B−EN)及び表示素子30をオフとする(ステップS202)。そして、第2の制御部200は、強制発光信号SGをオンする(ステップS203)。第2の制御部200は、ブランク期間Tblが終了するまで(ステップS204;NO)、イネーブル信号EN及び表示素子30をオフした状態に(ステップS202)、かつ強制発光信号SGをオンした状態に維持する(ステップS203)。
図11の例では、第2の制御部200は、ブランク期間Tblが開始すると青色イネーブル信号B−ENをオン状態からオフ状態に切り替え、表示素子30をオフに維持するとともに、ブランク期間Tblの開始時刻taから所定時間経過後の時刻tbに強制発光信号SGをオンにする。
第2の制御部200は、ブランク期間Tblが終了した旨判別したとき(ステップS204;YES)、図9(b)に示すフローチャートに係る処理を終了する。当該フローチャートに係る処理は、サブフレームFs毎に繰り返し実行される。すなわち、図11の例では、第1のサブフレームFs1の次の第2のサブフレームFs2においても図9(b)に示すフローチャートに係る処理が実行される。
高輝度モードにおいては、第2の制御部200は、ブランク期間Tblを設けず、サブフレームFsのブランク期間Tblに相当する期間においてもイネーブル信号ENをオンかつ表示素子30をオンとすることで光源11の高輝度を実現している。
(光源駆動装置5における電荷を放出する際の作用)
次に、第1及び第2のサブフレームFs1,Fs2における光源駆動装置5の作用について説明する。図10に示すように、第1のサブフレームFs1は青色光源11bを点灯させるサブフレームFsである。第2のサブフレームFs2は、第1のサブフレームFs1の次の赤色光源11rを点灯させるサブフレームFsである。
図11(e)に示すように、第1のサブフレームFs1において青色光源11bに電流IBが供給されることで、第1のサブフレームFs1のブランク期間Tblが開始する時刻taにおいてはインダクタ51bには電荷が蓄えられている。図11(d)に示すように、ブランク期間Tblにおいて、第2の制御部200は、赤色強制発光信号SGRをオンすることにより赤色スイッチ部431をオンし、これにより、図6に示すように、インダクタ51bに蓄えられた電荷を赤色光源11r及び赤色スイッチ部431を経てグランドに流す。この際、図11(e)の破線で示すように、リップルRpが重畳するパルスP0が電流IRとして赤色光源11rに流れる。このとき、赤色光源11rは発光するものの、表示素子30がオフされているため赤色光源11rからの光がスクリーン50に到達せず、視認者4によって視認されない。第2の制御部200は、第2のサブフレームFs2において、第1のサブフレームFs1のブランク期間TblのパルスP0を含めず規定の数(本例では3つ)だけのパルスP1〜P3を電流IRとして赤色光源11rに供給する。これにより、第2のサブフレームFs2において、インダクタ51bに蓄えられた電荷がリップルRpとして電流IRに重畳することが抑制され、表示画像Mを所望の輝度で表示させることができる。
第2の制御部200は、第1のサブフレームFs1と同様に、第2のサブフレームFs2のブランク期間Tblにおいては、緑色強制発光信号SGGをオンすることにより緑色スイッチ部432をオンし、これにより、第2のサブフレームFs2においてインダクタ51rに蓄えられた電荷を緑色光源11g及び緑色スイッチ部432を経てグランドに流す。同様に、第2の制御部200は、緑色光源11gを点灯させるサブフレームFsのブランク期間Tblにおいては、青色強制発光信号SGBをオンし、これにより、インダクタ51gに蓄えられた電荷を青色光源11b及び青色スイッチ部433を経てグランドに流す。
なお、上述したリップルRpは、インダクタ51r,51g,51bに蓄えられた電荷による影響が支配的ではあるが、光源11の寄生容量に蓄えられた電荷による影響も存在すると考えられる。すなわち、上述したリップルRpは、光源11の寄生容量に蓄えられた電荷によるものも含まれていてもよい。この場合、光源11の寄生容量は電荷部に相当する。
第2の制御部200は、第2のサブフレームFs2のブランク期間Tblにおいては表示素子30をオン状態からオフ状態に切り替える。これにより、表示期間Faにおける表示素子30のオン期間がブランク期間Tblだけ短くなる。第2の制御部200は、図10に示すように、非表示期間Fbにおいて、表示素子30のオン及びオフに係る周期Tc毎に、そのブランク期間Tblと同一の時間に設定される追加オン期間Tadだけ表示素子30のオン期間を長く設定する。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)HUD装置1は、電流Iを供給する給電部300と、給電部300からの電流Iを受けて、それぞれ異なる色の光を発する複数の光源11r,11g,11bと、各光源11r,11g,11bに電流Iが供給される際に、電流Iにより電荷が蓄えられるインダクタ51r,51g,51bと、光を視認者4に到達する方向に反射するオン状態と光を視認者4に到達しない方向に反射するオフ状態との間で切り替わる複数のマイクロミラー30aを有する表示素子30と、複数の光源11r,11g,11bのうち選択した一つの光源に給電部300からの電流Iを供給することで選択した一つの光源を発光させ、制御周期であるフレームFを構成するサブフレームFs毎に選択した一つの光源を順次切り替えるフィールドシーケンシャル方式にて複数の光源11r,11g,11bから発される光から所望の色の照明光Cを生成するとともに、マイクロミラー30aを通じて照明光Cのうち表示画像Mに対応した光を反射させる第1及び第2の制御部100,200と、を備える。第1及び第2の制御部100,200は、選択した一つの光源11を発光させるためのサブフレームFsに移行する前に、マイクロミラー30aをオフ状態にしつつ、複数の光源11r,11g,11bのうち何れか一つに電流Iを供給することでインダクタ51r,51g,51bに蓄えられた電荷を放出する電荷放出処理を行う。
この構成によれば、電荷放出処理においては、複数の光源11r,11g,11bのうち何れか一つを発光させつつ、発光された光をマイクロミラー30aをオフ状態にすることで視認者4に到達しない方向に反射させる。電荷放出処理によってインダクタ51r,51g,51bに蓄えられる電荷が放出されるため、その電荷に起因して光源11r,11g,11bへ供給される電流IにリップルRpが重畳することで表示画像Mの輝度が上昇することが抑制される。よって、光源11r,11g,11bを所望の輝度で点灯させることができる。これにより、HUD装置1における画像Mの階調表示を良好にすることができる。
(2)第1及び第2の制御部100,200は、表示画像Mにおいて要求される輝度が低くなるにつれて、1つのサブフレームFsに占める、選択した一つの光源11に電流Iを供給する給電期間(オン時間Tonに相当)を短くなるように調整し、表示画像Mにおいて要求される輝度が閾値Th以下となった場合に、サブフレームFsのうち給電期間が終了した後のブランク期間Tblに電荷放出処理を行う。この給電期間はサブフレームFsと同時に開始する。
一般的に、各光源11r,11g,11bに供給される電流IR,IG,IBが小さいほど、その電流IR,IG,IBに対するリップルRpが占める割合が大きくなる。このため、特に、光源11の輝度が低いときには、リップルRpが輝度に与える影響は大きくなる。
上記構成によれば、光源11r,11g,11bの輝度が低い場合(低輝度モードの場合)にのみ電荷放出処理が実行されるため、無駄なく効率的に電荷放出処理が実行される。
また、光源11r,11g,11bの輝度が高い場合(高輝度モードの場合)には、第1及び第2の制御部100,200による電荷放出処理が不要となることから、第1及び第2の制御部100,200の処理負担を低減することができる。さらに、光源11r,11g,11bの輝度が高い場合には、電荷放出処理のためのブランク期間Tblが不要となるため、光源11r,11g,11bの輝度を最大限に高めることが可能となる。
(3)第1及び第2の制御部100,200は、非表示期間FbとともにフレームFを構成する表示期間Faにおいては、表示素子30のマイクロミラー30aをオン状態及びオフ状態の間で切り替えつつ光源11r,11g,11bを順次発光させることで表示画像Mを生成する。また、第1及び第2の制御部100,200は、非表示期間Fbにおいては、マイクロミラー30aをオン状態及びオフ状態の間で切り替えつつ光源11r,11g,11bを消灯する。第1及び第2の制御部100,200は、表示期間Faにおいて電荷放出処理によりマイクロミラー30aをオン状態からオフ状態に切り替えたブランク期間Tblだけ非表示期間Fbにマイクロミラー30aをオン状態とする追加オン期間Tadを追加する。これにより、フレームFにおけるマイクロミラー30aがオン状態にある期間及びマイクロミラー30aがオフ状態にある期間の比率を予め設定された設定値(例えば1:1)に保つことができ、表示素子30の寿命を延ばすことができる。
(4)第1及び第2の制御部100,200は、サブフレームFsである第1のサブフレームFs1において3つの光源11r,11g,11bのうち青色光源11bを点灯させ、第1のサブフレームFs1の次のサブフレームFsである第2のサブフレームFs2において3つの光源11r,11g,11bのうち赤色光源11rを点灯させる。また、第1及び第2の制御部100,200は、第1のサブフレームFs1における電荷放出処理により赤色光源11rに電流IRを供給することで赤色光源11rを点灯させる。
この構成によれば、図6に示すように、赤色光源11rを点灯させる第2のサブフレームFs2の前に、赤色光源11rに対応するインダクタ51rに蓄えられた電荷を、他のインダクタ51g,51bを経ることなく、短い時間でグランドに流すことができる。
(変形例)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
上記実施形態において、第1の制御部100の制御内容の一部を、第2の制御部200が実行してもよいし、反対に、第2の制御部200の制御内容の一部を、第1の制御部100が実行してもよい。また、第1及び第2の制御部100,200は一つの制御部として構成されてもよい。
上記実施形態においては、第2の制御部200は、ブランク期間Tblにおいて、スイッチ部431〜433の何れか一つをオンすることで光源11r,11g,11bの何れか一つを発光していたが、スイッチ部431〜433のうち2つ以上をオンすることで光源11r,11g,11bのうち2つ以上を発光させてもよい。
例えば、第2の制御部200は、ブランク期間Tblにおいて、3つの光源11r,11g,11bを発光させる場合、赤色OR回路425、緑色OR回路426及び青色OR回路427に異なる強制発光信号SGR,SGG,SGBを出力する必要がなく、同一の強制発光信号を出力すればよい。
上記実施形態においては、図11に示すように、第2の制御部200は、ブランク期間Tblの開始時刻taから所定時間経過後の時刻tbに強制発光信号SGをオンしていたが、ブランク期間Tblの開始と同時に強制発光信号SGをオンすることで光源11を発光させてもよい。これにより、ブランク期間Tblにおける光源11の発光時間を長く設定することができ、より確実にインダクタ51r,51g,51bの電荷を放出することができる。
上記実施形態においては、第2の制御部200は、低輝度モードにあるときのみ、ブランク期間Tblに光源11を発光させることでインダクタ51r,51g,51bに蓄えられる電荷を放出していたが、光源11の輝度に関わらず、インダクタ51r,51g,51bに蓄えられる電荷を放出してもよい。この場合、第2の制御部200は、2つのサブフレームFsの間にブランク期間Tblを設定し、このブランク期間Tblにおいて光源11を発光させることでインダクタ51r,51g,51bに蓄えられる電荷を放出する。この場合、ブランク期間Tblは、サブフレームFsとは異なる期間に設定される。よって、第2の制御部200は、光源11の輝度が高い場合、例えばサブフレームFsの全期間に亘って光源11に電流Iが供給された場合でも、ブランク期間Tblにおいてインダクタ51r,51g,51bに蓄えられる電荷を放出することができる。
上記実施形態において、光源11r,11g,11bは、それぞれ独立した光源11として構成されているが、共通の光源11から複数の色の光を出射するものであってもよい。また、光源11は、複数色の光を出射するものであればよく、2色のみで構成されてもよく、また、4色(白色も含む)以上で構成されていてもよい。
上記実施形態では、第2の制御部200は、外部照度信号SLの値に基づき高輝度モード及び低輝度モードの何れかに移行していたが、これに限られず、HUD装置1に外光強度を取得する照度センサ(図示しない)を設け、このHUD装置1に設けた照度センサからの信号に基づき高輝度モード及び低輝度モードの何れかに移行してもよい。また、HUD装置1や車両2に設けられた図示しない操作部を視認者4が操作することで、上記モードを移行してもよい。また、車両2のライトをオン・オフするスイッチの操作に応じて、上記モードを移行してもよい。
上記実施形態では、HUD装置1は車載されていたが、車載用に限らず、飛行機、船等の乗り物に搭載されてもよい。また、HUD装置1からの表示光Lはウインドシールド3に投射されていたが、専用のコンバイナに投射されてもよい。また、上記実施形態においては、本発明に係る表示装置をHUD装置1に適用したが、屋内又は屋外で使用されるプロジェクタ等の表示装置に適用してもよい。
1…HUD装置
2…車両
3…ウインドシールド
4…視認者
5…光源駆動装置
6…車両ECU
7…照度センサ
10…照明装置
11…光源
11r…赤色光源
11g…緑色光源
11b…青色光源
12…回路基板
13…合波部
14…輝度ムラ低減部
15…透過膜
20…照明光学系
30…表示素子
30a…マイクロミラー
40…投射光学系
50…スクリーン
51r,51g,51b…インダクタ
52r,52g,52b…ダイオード
53r,53g,53b…逆起電力回路
61…平面鏡
62…凹面鏡
70…筐体
71…透光部
100…第1の制御部
200…第2の制御部
300…給電部
400…光源駆動部
410…比較回路
420…論理回路
421…第一AND回路
422…赤色AND回路
423…緑色AND回路
424…青色AND回路
425…赤色OR回路
426…緑色OR回路
427…青色OR回路
430…光源駆動回路
431…赤色スイッチ部
432…緑色スイッチ部
433…青色スイッチ部
500…光強度検出部

Claims (4)

  1. 電流を供給する給電部と、
    前記給電部からの電流を受けて、それぞれ異なる色の光を発する複数の光源と、
    前記各光源に電流が供給される際に、前記電流により電荷が蓄えられる電荷部と、
    前記光を視認者に到達する方向に反射するオン状態と前記光を視認者に到達しない方向に反射するオフ状態との間で切り替わる複数の反射部を有する表示素子と、
    前記複数の光源のうち選択した一つの光源に前記給電部からの電流を供給することで前記選択した一つの光源を発光させ、制御周期であるフレームを構成するサブフレーム毎に前記選択した一つの光源を順次切り替えるフィールドシーケンシャル方式にて前記複数の光源から発される光から所望の色の照明光を生成するとともに、前記反射部を通じて前記照明光のうち表示画像に対応した光を反射させる制御部と、を備えた表示装置であって、
    前記制御部は、前記選択した一つの光源を発光させるための前記サブフレームに移行する前に、前記反射部を前記オフ状態にしつつ、前記複数の光源のうち少なくとも何れか一つに電流を供給することで前記電荷部に蓄えられた前記電荷を放出する電荷放出処理を行う、
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 前記制御部は、前記表示画像において要求される輝度が低くなるにつれて、前記サブフレームにおける前記選択した一つの光源に電流を供給する給電期間を短くなるように調整し、前記輝度が閾値以下となった場合に、前記サブフレームのうち前記給電期間が終了した後のブランク期間に前記電荷放出処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記制御部は、
    非表示期間とともに前記フレームを構成する表示期間においては、前記表示素子の前記反射部を前記オン状態及び前記オフ状態の間で切り替えつつ前記光源を順次発光させることで前記表示画像を生成し、
    前記非表示期間においては、前記反射部を前記オン状態及び前記オフ状態の間で切り替えつつ前記光源を消灯し、前記表示期間において前記電荷放出処理により前記反射部を前記オン状態から前記オフ状態に切り替えた期間だけ前記非表示期間に前記反射部を前記オン状態とする期間を追加する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記制御部は、前記サブフレームである第1のサブフレームにおいて前記複数の光源のうち第1の光源を点灯させ、前記第1のサブフレームの次の前記サブフレームである第2のサブフレームにおいて前記複数の光源のうち第2の光源を点灯させ、前記第1のサブフレームにおける前記電荷放出処理により前記第2の光源に電流を供給する、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の表示装置。
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