JP2017166848A - 観察装置および観察方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】流路を流体とともに流れる観察対象物の良好な位相画像を容易に作成することができる観察装置を提供する。
【解決手段】観察装置1は、流路10を流体20とともに移動する観察対象物30を観察するものであって、光源101、分岐部111、合波部112、コリメータ122、シリンドリカルレンズ123、対物レンズ125、コリメータ132、シリンドリカルレンズ133、対物レンズ135、変調部140、撮像部152、解析部161等を備える。撮像部152は、流路中を移動する観察対象物が結像される受光面上において観察対象物の像の移動方向と交差する方向に配列された複数の画素を有し、合波部112から出力される合波光を受光して1次元干渉画像を表す検出信号を繰り返し出力する。解析部161は、この検出信号に基づいて観察対象物の2次元画像を作成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流路を流体とともに移動する観察対象物を観察する観察装置および観察方法に関するものである。
流路を流体とともに流れる観察対象物の干渉画像に基づいて位相画像を作成する観察装置の発明が特許文献1〜3に開示されている。例えば、流路はフローセルであり、流体は血液であり、観察対象物は赤血球,白血球および血中循環腫瘍細胞(Circulating Tumor Cells、以下「CTC」という。)等である。CTCは、原発腫瘍組織または転移腫瘍組織から遊離し血液中に浸潤した細胞であり、固形がん患者の抹消血液中に極微量に存在し転移に関わるとされている。
CTCに関しては近年研究が盛んに行われている。臨床応用の分野では、単位血液量当りのCTCの個数と一定年数経過後の患者生存率との間に或る関係がある等の報告がなされている。血中循環腫瘍細胞を識別し検査することは、がんの予後予測、化学療法効果の判定、がんのスクリーニング、遺伝子治療および抗がん剤等の創薬支援などに役立ち、臨床応用価値が高い。
対象物の識別は、一般に、その大きさ、形状または色に基づいて行われ得る。しかし、白血球やCTCは、大きさについては大差がなく何れも無色透明であるから、明視野顕微鏡により得られた画像では両者を識別することが困難である。また、位相差顕微鏡や微分干渉顕微鏡は、無色透明な細胞を可視化するために用いられるが、光学的厚みに対する定量性が欠けている。また、これらの顕微鏡は、使用する対物レンズによっては、その焦点深度が細胞の厚み以下であるので、細胞が3次元的な構造を有するにも拘らず、2次元的な情報しか得られず、前記対象物を識別することができない。
特許文献1〜3に開示された発明の観察装置は、流路を流体とともに流れる観察対象物の干渉画像に基づいて位相画像を作成し、その位相画像に基づいて観察対象物の形態(外形や核の形状など)を解析することで、血液中のCTCを識別することができる。これらの従来の観察装置は、光源から出力された光を分岐して第1分岐光および第2分岐光とし、第1分岐光を流路中の観察対象物で反射または透過させた後、これら第1分岐光と第2分岐光とを干渉させて2次元干渉画像を繰り返し取得し、これらの2次元干渉画像に基づいて観察対象物の位相画像を作成する。これらの従来の観察装置は、2次元干渉画像を取得するために、撮像面上において2次元配列された複数の画素を有する撮像部を用いる。
特許第5022274号公報 特許第5364203号公報 特表2013−065796法公報
Daniel Malacara, et al, "InterferogramAnalysis For Optical Testing," Taylor & Francis Group, Second Edition(2005). P. Hariharan, et al., "Digitalphase-shifting interferometry: a simple error-compensating phase calculationalgorithm," Appl. Opt. 26, 2504-2506 (1987). Kenichi Hibino, et al., "Phase-shiftingalgorithms for nonlinear and spatially nonuniform phase shifts," J. Opt.Soc. Am. A 14, 918-930 (1997).
流路中を次々と観察対象物が流れることから、特に観察対象物の移動速度が一定でない場合には、従来の観察装置では、撮像部により取得される複数枚の2次元干渉画像のうち連続する2枚の2次元干渉画像の間で観察対象物の像の一部が欠損していると、その欠損している像の部分は画像処理をしても修復することができず、その観察対象物については識別が困難となる。
また、干渉画像に基づいて位相画像を作成するためには、観察対象物が静止していると見なせる期間内に複数枚の2次元干渉画像を取得することが必要である。従来の観察装置は、このことに由来する問題点をも有する。すなわち、撮像部により1枚の画像を取得する際の一般的な動作は、凡そ、露光、A/D変換およびデータ転送の3つのステップに分けられる。撮像部により複数枚の画像を取得する際には、これらの3つのステップを繰り返す。2次元画像を取得する撮像部は、A/D変換ステップおよびデータ転送ステップに長時間を要する。したがって、撮像部により或る画像を取得した後に次の画像を取得する迄に要する時間が長いので、観察対象物が静止していると見なせる期間内に複数枚の2次元干渉画像を取得して位相画像を作成することが困難であり、したがって、観察対象物の識別が困難である。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、流路を流体とともに移動する観察対象物の良好な2次元画像を容易に作成することができる観察装置および観察方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面による観察装置は、流路を流体とともに移動する観察対象物を観察する観察装置であって、(1) 光を出力する光源と、(2) 光を第1分岐光および第2分岐光に分岐し、第1分岐光を観察対象物で反射または透過させ、第1分岐光と第2分岐光とを合波して合波光を出力する干渉光学系と、(3) 合波の際の第1分岐光と第2分岐光との間の位相差を時間的に変化させる変調部と、(4)観察対象物が結像される受光面上において観察対象物の像の移動方向と交差する方向に配列された複数の画素を有し、合波光を受光して1次元干渉画像を表す検出信号を繰り返し出力する撮像部と、(5) 検出信号に基づいて観察対象物の2次元画像を作成する解析部と、を備える。
上記構成の観察装置において、干渉光学系が、第1分岐光の光路上に、第1分岐光の集光領域が観察対象物の移動方向よりも当該移動方向と交差する方向が長くなるように、第1分岐光を集光照射する集光光学素子を含むのが好適である。この集光光学素子がシリンドリカルレンズであるのが好適である。また、干渉光学系が、第2分岐光の光路上に、第1分岐光の光路上に設けられた集光光学素子と同様の集光光学素子を含むのが好適である。
上記構成の観察装置において、変調部が、撮像部のラインレートの1/3倍以下の周波数で位相差を時間的に変化させるのが好適である。変調部が、第1分岐光と第2分岐光との間で光周波数を異ならせることにより位相差を時間的に変化させるのが好適である。変調部が音響光学素子を含むのが好適である。また、変調部が、第1分岐光または第2分岐光にドップラーシフトを生じさせることにより位相差を時間的に変化させるのが好適である。
上記構成の観察装置において、解析部は、2次元画像として2次元位相画像を作成するのが好適である。解析部が、流路で観察対象物がない領域から求めたデータを2次元画像から減算することで、2次元画像から空間的なノイズを低減するのが好適である。また、解析部が、2次元画像のうち流路において観察対象物が通過しない領域の画像から得られる時間変動成分を2次元画像から減算することで、2次元画像から時間的なノイズを低減するのが好適である。
本発明の一側面による観察方法は、流路を流体とともに移動する観察対象物を観察する観察方法であって、(1) 光を出力するステップと、(2) 光を第1分岐光および第2分岐光に分岐するステップと、(3) 第1分岐光を観察対象物で反射または透過させるステップと,(4) 第1分岐光と第2分岐光との間の位相差を時間的に変化させる変調ステップと、(5) 第1分岐光と第2分岐光との合波光を撮像部により受光して、観察対象物が結像される撮像部の受光面上において観察対象物の像の移動方向と交差する方向の1次元干渉画像を表す検出信号を繰り返し出力する検出ステップと、(6) 検出信号に基づいて観察対象物の2次元画像を作成する解析ステップと、を有する。
上記構成の観察方法において、変調ステップは、撮像部のラインレートの1/3倍以下の周波数で位相差を時間的に変化させるのが好適である。変調ステップは、第1分岐光と第2分岐光との間で光周波数を異ならせることにより位相差を時間的に変化させるのが好適である。解析ステップは、2次元画像として2次元位相画像を作成するのが好適である。
上記構成の観察方法において、解析ステップは、流路で観察対象物がない領域から求めたデータを2次元画像から減算することで、2次元画像から空間的なノイズを低減するのが好適である。また、解析ステップは、2次元画像のうち流路において観察対象物が通過しない領域の画像から得られる時間変動成分を2次元画像から減算することで、2次元画像から時間的なノイズを低減するのが好適である。
本発明によれば、流路を流体とともに移動する観察対象物の良好な2次元画像を容易に作成することができる。
図1は、第1実施形態の観察装置1の構成を示す図である。 図2は、流路10を説明する図である。 図3は、補正前の位相画像(元位相画像φ(x,t))を示す図である。 図4は、オフセット減算後の位相画像を示す図である。 図5は、固定パターン減算後の位相画像を示す図である。 図6は、位相アンラップ後の真の位相画像Φ(x,t)を示す図である。 図7は、第2実施形態の観察装置2の構成を示す図である。 図8は、第3実施形態の観察装置3の構成を示す図である。 図9は、第4実施形態の観察装置4の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の観察装置1の構成を示す図である。観察装置1は、流路10を流体20とともに流れる観察対象物30の干渉画像に基づいて位相画像を作成する。例えば、流路10はフローセルであり、流体20は血液であり、観察対象物30は赤血球,白血球およびCTC等である。
観察装置1は、光源101、光ファイバ102、分岐部111、合波部112、光ファイバ121、コリメータ122、シリンドリカルレンズ123、対物レンズ125、光ファイバ131、コリメータ132、シリンドリカルレンズ133、ミラー134、対物レンズ135、変調部140、レンズ151、撮像部152、解析部161および表示部162を備える。
光源101は、光を出力する。光源101は、時間的にも空間的にもコヒーレントな光を出力するものであってもよいし、時間的にのみコヒーレントな光を出力するものであってもよいし、空間的にのみコヒーレントな光を出力するものであってもよい。また、光源101は、時間的にも空間的にもインコヒーレントな光を出力するものであってもよい。光源101は、例えばレーザ光源であって、具体的には光出力パワー7mWのHeNeレーザ光源等が用いられる。
光ファイバ102は、光源101と分岐部111とを光学的に結合(coupling)するものであって、光源101から出力される光を分岐部111まで導光する。分岐部111は、光ファイバ102から出力される光を2分岐して第1分岐光および第2分岐光として出力する。分岐部111は、例えば、ハーフミラーであってもよいし、ファイバカプラであってもよい。分岐部111から合波部112までの干渉光学系は、マッハツェンダ(Mach-Zehnder)干渉計を構成している。
分岐部111から合波部112までの第1分岐光の光路上に、光ファイバ121、コリメータ122、シリンドリカルレンズ123および対物レンズ125が設けられている。また、この第1光路と交差するように流路10が配置されている。
光ファイバ121は、分岐部111とコリメータ122とを光学的に結合するものであって、分岐部111から出力される第1分岐光をコリメータ122まで導光する。コリメータ122は、光ファイバ121から出力される第1分岐光を入力して、この第1分岐光をコリメートして所定ビーム径の平行光として出力する。
シリンドリカルレンズ123は、流路10中の観察対象物30の移動方向よりも、当該移動方向と交差する方向に長い集光領域に第1分岐光を集光照射する集光光学素子である。シリンドリカルレンズ123は、コリメータ122から出力される第1分岐光を入力して、この第1分岐光を観察対象物30の移動方向に対して集光する。この集光領域は、流路10中の観察対象物30の移動方向と交差するライン状の領域である。対物レンズ125は、流路10中を移動する流体20や観察対象物30を透過した第1分岐光を入力して、この第1分岐光を合波部112へ出力する。
分岐部111から合波部112までの第2分岐光の光路上に、光ファイバ131、コリメータ132、シリンドリカルレンズ133、ミラー134および対物レンズ135が設けられている。また、この第2分岐光の光路上に音響光学素子141,142も設けられている。
光ファイバ131は、分岐部111とコリメータ132とを光学的に結合するものであって、分岐部111から出力される第2分岐光をコリメータ132まで導光する。コリメータ132は、光ファイバ131から出力される第2分岐光を入力して、この第2分岐光をコリメートして所定ビーム径の平行光として出力する。
シリンドリカルレンズ133は、一方向に長い集光領域に第2分岐光を集光照射する集光光学素子である。シリンドリカルレンズ133は、コリメータ132から出力され音響光学素子141,142を経て到達する第2分岐光を入力して、この第2分岐光をミラー134の反射面上に集光する。この集光領域は、一方向に長いライン状の領域である。対物レンズ135は、シリンドリカルレンズ133から出力されミラー134で反射された第2分岐光を入力して、この第2分岐光を合波部112へ出力する。
合波部112は、対物レンズ125から出力される第1分岐光を入力するとともに、対物レンズ135から出力される第2分岐光を入力して、これら第1分岐光と第2分岐光とを合波して当該合波光をレンズ151へ出力する。合波部112は例えばハーフミラーである。
第2分岐光の光路上に設けられるコリメータ132、シリンドリカルレンズ133および対物レンズ135は、それぞれ、第1分岐光の光路上に設けられるコリメータ122、シリンドリカルレンズ123および対物レンズ125と同様のものであるのが好適である。このようにすることで、光源101が時間的にインコヒーレントである場合であっても、合波部112により合波される第1分岐光と第2分岐光との干渉性を高めることができる。
一方向に長いライン状の領域に光を集光する集光光学素子として、シリンドリカルレンズの他に、フレネルバイプリズム、フレネルゾーンプレート、アキシコンレンズ、ホログラフィック光学素子、空間光変調器などが用いられてもよい。
変調部140は、音響光学素子141,142を含み、合波部112による合波の際の第1分岐光と第2分岐光との間の位相差を時間的に変化させる。前段の音響光学素子141は、周波数Ωの正弦波の電気信号を入力して回折格子を形成し、コリメータ132から出力される第2分岐光を入力して、この第2分岐光を回折格子により回折させて+1次回折光を出力する。後段の音響光学素子142は、周波数(Ω+Ω)の正弦波の電気信号を入力して回折格子を形成し、音響光学素子141から出力される第2分岐光の+1次回折光を入力して、この第2分岐光を回折格子により回折させて−1次回折光を出力する。
音響光学素子142から出力される第2分岐光の−1次回折光は、第1分岐光の光周波数に対して周波数Ωだけシフトした光周波数を有する。例えば、Ωは200MHzであり、Ωは20kHzである。
音響光学素子141が−1次回折光を出力して、音響光学素子142が+1次回折光を出力することとしても、同様に、音響光学素子142から出力される第2分岐光の+1次回折光は、第1分岐光の光周波数に対して周波数Ωだけシフトした光周波数を有することができる。
このように、音響光学素子141,142を含む変調部140は、合波部112による合波の際に、第1分岐光と第2分岐光との間の光周波数をΩだけ互いに異ならせることで、第1分岐光と第2分岐光との間の位相差を周波数Ωで時間的に変化させることができる。
なお、音響光学素子141,142は、第1分岐光の光路上に設けられてもよいし、一方が第1分岐光の光路上に設けられ他方が第2分岐光の光路上に設けられてもよい。合波部112による合波の際の第1分岐光と第2分岐光との間の位相差を時間的に変化させる変調部は、音響光学素子を含む構成に限定されない。
レンズ151は、合波部112から出力される合波光を入力して、その合波光を撮像部152の受光面に入射させる。流路10中の観察対象物30と撮像部152の受光面とは、両者の間の光路上にある対物レンズ125およびレンズ151により結像関係にある。
撮像部152は、受光面上において観察対象物30の像の移動方向と交差する方向に配列された複数の画素を有する光検出器である。受光面上において、シリンドリカルレンズ123によるライン状の集光領域が結像される結像領域は所定方向に長い領域であり、その結像領域内に該所定方向に沿って複数の画素が配列されている。撮像部152は、合波部112から出力されレンズ151を経て到達する合波光を受光して、1次元干渉画像を表す検出信号を一定のラインレートで繰り返し出力する。撮像部152は、例えば1次元に複数の画素が配置されたラインセンサである。また、撮像部152は、受光面上において観察対象物30の像の移動方向と交差する方向に配列された任意の1ラインの画素列が読み出し可能に構成された2次元センサであってもよい。以下では、撮像部152がラインセンサであるとして説明するが、撮像部152が2次元センサである場合には上記1ラインの画素列をラインセンサと見做して説明する。
解析部161は、撮像部152から繰り返し出力される検出信号を入力し、この検出信号が表す各時刻の1次元干渉画像に基づいて2次元画像を作成する。解析部161は、2次元画像として、例えば各時刻の1次元干渉画像に基づいて位相回復法(非特許文献1〜3を参照)により、観察対象物30の2次元位相画像を作成する。位相回復法として、例えば、位相シフト法、フーリエ変換法およびヒルベルト変換法などが用いられる。また、例えば、解析部161は、複数の時刻における複数の1次元干渉画像に基づいて2次元干渉画像を作成する。
解析部161が干渉画像に基づいて高精度の位相画像を作成する為には、変調部140(音響光学素子141,142)による位相差変化の周波数Ωは、撮像部152のラインレートの1/3倍以下であるのが好適である。また、周波数Ωは該ラインレートの1/4倍であるのが好適である。
解析部161は、2次元位相画像に基づいて観察対象物30の形態(外形や核の形状など)を解析することで、観察対象物30がCTCであるか否かを判別することができる。また、解析部161は、位相画像における時間的または空間的なノイズの影響を低減するために補正処理を行うのが好適である。
解析部161は、例えば汎用のコンピュータにより構成されてもよい。コンピュータは、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、記録媒体であるRAM(RandomAccess Memory)又はROM(Read Only Memory)、キーボードやマウス等の入力部、及び入出力モジュールを含んで構成される。コンピュータは、CPU及びRAM等のハードウェア上にプログラム等を読み込ませることにより、CPUによって撮像部152からの検出信号に基づく位相画像の作成等を実行するとともに、RAMにおけるデータの読み出し及び書き込みを行う。また、解析部161は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いて専用機として構成されてもよい。専用機として構成される場合、解析部161は、位相画像の作成や解析を高速に行うことができ、例えば、撮像部152からの検出信号の入力と、入力した検出信号に基づく位相画像の作成等の処理とを、リアルタイムで並列的に処理することができる。
表示部162は、例えばディスプレイであり、解析部161により作成された干渉画像や位相画像を表示したり、解析部161による位相画像に基づく解析結果を表示したりする。観察対象物30がCTCであると解析部161が判定したときに、表示部162は、音や光を発することで、その旨を表示してもよい。
次に、第1実施形態の観察装置1の動作について説明するとともに、解析部161の処理内容について説明する。
光源101から出力された光は、光ファイバ102により分岐部111まで導光され、この分岐部111により分岐されて第1分岐光および第2分岐光とされる。
分岐部111から出力された第1分岐光は、光ファイバ121によりコリメータ122まで導光され、このコリメータ122から所定ビーム径の平行光として出力される。コリメータ122から出力された第1分岐光は、シリンドリカルレンズ123により、流路10中の観察対象物30の移動方向と交差する方向に長い集光領域に集光照射される。流体20や観察対象物30を透過した第1分岐光は、対物レンズ125を経て合波部112に入力される。
分岐部111から出力された第2分岐光は、光ファイバ131によりコリメータ132まで導光され、このコリメータ132から所定ビーム径の平行光として出力される。コリメータ132から出力された第2分岐光は、変調部140により光周波数がΩだけシフトされ、シリンドリカルレンズ133により一方向に長い集光領域に集光される。さらに、この第2分岐光は、対物レンズ135を経て合波部112に入力される。
対物レンズ125から出力された第1分岐光、および、対物レンズ135から出力された第2分岐光は、合波部112により合波される。その合波部112から出力された合波光は、レンズ151を経て撮像部152により受光される。撮像部152から、1次元干渉画像を表す検出信号が一定のラインレートで繰り返し出力される。
撮像部152から繰り返し出力される検出信号は解析部161に入力される。この解析部161において、検出信号が表す各時刻の1次元干渉画像に基づいて、位相回復法により観察対象物30の2次元位相画像が作成される。また、解析部161において、位相画像における時間的または空間的なノイズの影響を低減するために補正処理が行われる。
解析部161において干渉画像から位相回復法により位相画像を作成する方法の一例は以下のとおりである。撮像部152から出力される検出信号をI(x,t)と表記する。xは、撮像部152の受光面において複数の画素が配列された方向についての位置(画素番号i)を表し、また、流路10中の観察対象物30の移動方向と交差する方向についての位置をも表す。tは、撮像部152から検出信号が出力された時刻を表し、また、流路10中の観察対象物30の移動方向についての位置をも表す。したがって、撮像部152から一定のラインレートで繰り返し出力される検出信号I(x,t)は、2次元干渉画像を表す。したがって、この2次元干渉画像に基づいて位相回復法により2次元位相画像を作成することができる。
例えば、位相回復法のうちの位相シフト法を用い、撮像部152のラインレートflineが光周波数シフト量(位相差の時間的な変化の周期の逆数)Ωの4倍である場合、下記(1)式により2次元位相画像φ(x,t)を作成することができる。t〜tは、観察対象物30が静止していると見なせる期間内の互いに異なる時刻を表し、t<t<t<tである。tは、その期間を代表する時刻(例えば、t=(t+t)/2)を表す。jは虚数単位である。
撮像部152の受光面上において観察対象物30の像の移動方向と交差する画素の配列ピッチをpとし、観察対象物30を撮像部152の受光面上に結像する際の倍率をMとすると、撮像部152の受光面上における当該画素の配列方向の解像度rは下記(2)式で表される。また、流路10における観察対象物30の移動速度をVとし、撮像部152のラインレートをflineとすると、撮像部152の受光面上における像の移動方向の解像度rは下記(3)式で表される。2次元位相画像においてx方向およびy方向それぞれの解像度を互いに等しくするには、撮像部152は、下記(4)式で表されるラインレートをflineで動作すればよい。
解析部161において位相画像を補正する方法は以下のとおりである。一般に、干渉画像に基づいて作成された位相画像φ(x,t)は、下記(5)式で表される。Φ(x,t)は、真の位相画像である。φ(x)は、バックグラウンドの固定パターンの位相データである。φdev(t)は、オフセット値の時間的変動の位相データである。
φ(x)は、真の位相画像Φ(x,t)に対して空間的なノイズとして重畳されるものであり、光学系や流路による光波面の歪みに因り生じる。φ(x)については、流路10に例えば観察対象物30を流さない状態の干渉画像や、観察対象物30が流れている状態で観察対象物30のない領域の干渉画像を取得し、この干渉画像に基づいて位相画像を作成すればよい。このようにして作成された位相画像がφ(x)となる。
φdev(t)は、真の位相画像Φ(x,t)に対して時間的なノイズとして重畳されるものであり、光学系への外乱ノイズによる振動に因り生じる。図2に示されるように、流路10においては、観察対象物30が通過する測定領域Aを挟んで両側に、観察対象物30が通過しない参照領域Bが存在するので、位相画像φ(x,t)のうち参照領域Bの位相画像から得られる時間変動成分としてφdev(t)を求めることができる。図2(a)は、対物レンズ125の光軸の方向に見た図であり、図2(b)は、対物レンズ125の光軸に垂直な方向に見た図である。また、この図には、シリンドリカルレンズ123による第1分岐光Cの集光の様子も示されている。
解析部161は、干渉画像に基づいて作成された位相画像φ(x,t)からφ(x)およびφdev(t)を減算する補正処理を行うとともに、位相アンラップ処理を行うことで、真の位相画像Φ(x,t)を求めることができる。なお、位相画像φ(x,t)からφ(x)およびφdev(t)のうちの何れか一方のみを減算することによっても、SN比が改善された位相画像を求めることができる。
解析部161は、固定パターン減算(φ(x)の減算)、オフセット減算(φdev(t)の減算)および位相アンラップを任意の順序で行うことができ、何れの場合にも同じ結果を得ることができる。すなわち、下記の6通りの順序のうちの何れでもよい。
(A) 「位相アンラップ」⇒「固定パターン減算」⇒「オフセット減算」
(B) 「位相アンラップ」⇒「オフセット減算」⇒「固定パターン減算」
(C) 「固定パターン減算」⇒「位相アンラップ」⇒「オフセット減算」
(D) 「固定パターン減算」⇒「オフセット減算」⇒「位相アンラップ」
(E) 「オフセット減算」⇒「位相アンラップ」⇒「固定パターン減算」
(F) 「オフセット減算」⇒「固定パターン減算」⇒「位相アンラップ」
ただし、何れの場合においても、位相アンラップより後に行われる固定パターン減算では、予め位相アンラップされたφ(x)を用いることが必要である。また、位相アンラップより後に行われるオフセット減算では、予め位相アンラップされたφdev(t)を用いることが必要である。
一方、位相アンラップより前に行われる固定パターン減算およびオフセット減算では、これらの処理の結果として得られる位相の値が、幅2πの所定の範囲(例えば、−π≦φ<π)から外れる場合がある。例えば、φ(x,t)=−2(radian)、φ(x)=−1(radian)、φdev(t)=−1(radian)とすると、補正処理の結果、Φ(x,t)=−4(radian)となり、−π≦Φ<π の範囲から外れる。その場合には、剰余演算子を用いることで、補正処理の結果を−π≦Φ<π の範囲に収めることができる。
位相範囲を −π≦φ<π に保ったまま補正処理をするには、固定パターン減算およびオフセット減算を複素数領域での除算により行えばよい。すなわち、位相φから位相φを減算する際に、下記(6)式のように、絶対値が1であって位相がφである複素数C、および、絶対値が1であって位相がφである複素数Cを想定する。複素数Cを複素数Cで除算すると下記(7)式のようになる。そして、この除算結果の位相として下記(8)式のように位相φから位相φを減算した値を一意的に求めることができる。
同様にして、下記(9)式の補正処理をするに際して、φ(x,t)、φ(x)、φdev(t) それぞれに対して、下記(10)式で表される複素数C(x,t)、C(x)、Cdev(t) を想定する。そして、下記(11)式により、位相アンラップ前の真の位相画像Φ(x,t)を一意的に求めることができる。
このように複素数領域での除算により位相の減算を行なうことの利点として、位相計算の元データが、位相としてではなく、その位相の偏角を持つ複素数として与えられている場合に、計算ステップを減らし、計算を高速化できることが挙げられる。例えば、上記(1)式に示された4点位相シフト法の場合、φは、(1b)式のZ(x,t)の偏角として表される。電子計算機による計算において偏角の計算すなわち逆正接の計算は長時間を要するものの、得られた位相データを複素数のまま扱って、位相アンラップの直前になって初めて位相値に直すようにすれば、長時間を要する逆正接の計算は一回で済み、(11)式によって計算を高速化することができる。
真の位相画像Φ(x,t)を求める手順として、直感的に分かりやすいのは、最初に位相アンラップをしてしまう上記(A)の手順(「位相アンラップ」⇒「固定パターン減算」⇒「オフセット減算」)である。電子計算機にとって扱いやすいのは、最後に偏角の計算および位相アンラップをする上記(F)の手順(「オフセット減算」⇒「固定パターン減算」⇒「位相アンラップ」)である。
図3〜図6は、位相画像の一例を示す図である。ここでは、干渉画像に基づいて作成した位相画像(元位相画像)に対し、オフセット減算、固定パターン減算および位相アンラップの各処理を順に行って、補正された位相アンラップ後の位相画像を作成した。これらの図において、横方向は時刻を表し、縦方向は流路10の幅方向についての位置を表す。流体20は血液であり、各図で中央付近に観察対象物30としてCTCが存在している。
図3は、補正前の位相画像(元位相画像φ(x,t))を示す図である。この位相画像φ(x,t)は、真の位相画像Φ(x,t)に対して時間的ノイズおよび空間的ノイズが重畳したもの(上記(5)式)であり、上記(10)式のように複素数領域で表現した場合は arg(C(x,t)) に対応する。
図4は、オフセット減算後の位相画像(φ(x,t)−φdev(t))を示す図である。この位相画像は、元位相画像φ(x,t)から時間的ノイズを差し引いたものであり、複素数領域で表現した場合は arg(C(x,t)/Cdev(t)) に対応する。
図5は、固定パターン減算後の位相画像(φ(x,t)−φdev(t)−φ(x))を示す図である。この位相画像は、元位相画像φ(x,t)から時間的ノイズおよび空間的ノイズを差し引いたものであり、複素数領域で表現した場合は上記(11)式に対応する。この位相画像は、位相アンラップ前の真の位相画像Φ(x,t)に相当する。
図6は、位相アンラップ後の真の位相画像Φ(x,t)を示す図である。これらの図から分るように、元位相画像(図3)においても観察対象物30の形態を認識することができるが、オフセット減算後の位相画像(図4)および固定パターン減算後の位相画像(図5)において観察対象物30の形態を明瞭に認識することができ、また、位相アンラップ後の真の位相画像(図5)において観察対象物30の形態を更に明瞭に認識することができる。
以上のとおり、本実施形態では、合波光を受光して1次元干渉画像を表す検出信号を繰り返し出力する撮像部152を用い、この撮像部152から出力される検出信号に基づいて解析部161により観察対象物30の2次元位相画像を作成することにより、流路10を流体20とともに流れる観察対象物30の良好な位相画像を容易に作成することができる。
また、第1分岐光の光路上に配置された集光光学素子(例えばシリンドリカルレンズ)により、流路10中の観察対象物30の移動方向と交差する方向に長い集光領域に第1分岐光を集光照射することにより、第1分岐光の強度を高めつつ、観察するライン以外に照射される光が少なくなって迷光を抑えることができ、より高精度な位相画像を得ることができる。また、2次元位相画像から空間的なノイズを低減する補正、または、2次元位相画像から時間的なノイズを低減する補正をすることにより、より高精度な位相画像を得ることができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態の観察装置2の構成を示す図である。この第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。観察装置2は、光源101、光ファイバ102、分岐部111、合波部112、光ファイバ121A,121B、コリメータ122、光アイソレータ124、対物レンズ125、光ファイバ131A,131B、コリメータ132、変調部140、撮像部152、解析部161および表示部162を備える。
本実施形態では、光源101から出力された光は、光ファイバ102により分岐部111まで導光され、この分岐部111により分岐されて第1分岐光および第2分岐光とされる。
分岐部111から出力された第1分岐光は、光ファイバ121Aにより光アイソレータ124まで導光される。光アイソレータ124は、光ファイバ121Aから光ファイバ121Bへの順方向には光を通過させるが、逆方向には光を通過させない。光アイソレータ124を通過した第1分岐光は、光ファイバ121Bによりコリメータ122まで導光され、このコリメータ122から所定ビーム径の平行光として合波部112へ出力される。
コリメータ122から出力されて合波部112に入力された第1分岐光のうち合波部112を透過した光は、対物レンズ125により、流路10中の観察対象物30に集光照射される。流路10の底面は反射面とされている。この反射面で反射されて対物レンズ125に入力された第1分岐光は、対物レンズ125から合波部112へ出力される。
分岐部111から出力された第2分岐光は、光ファイバ131Aにより変調部140まで導光される。変調部140は、第2分岐光の光周波数をΩだけシフトさせる。変調部140から出力された第2分岐光は、光ファイバ131Bによりコリメータ132まで導光され、このコリメータ132から所定ビーム径の平行光として合波部112へ出力される。
対物レンズ125から出力された第1分岐光、および、コリメータ132から出力された第2分岐光は、合波部112により合波される。その合波部112から出力された合波光は撮像部152により受光される。撮像部152から、1次元干渉画像を表す検出信号が一定のラインレートで繰り返し出力される。
撮像部152から繰り返し出力される検出信号は解析部161に入力される。この解析部161において、検出信号が表す各時刻の1次元干渉画像に基づいて、位相回復法により観察対象物30の2次元位相画像が作成される。また、解析部161において、位相画像における時間的または空間的なノイズの影響を低減するために補正処理が行われる。
なお、コリメータ132から出力される第2分岐光の一部は、合波部112により反射されてコリメータ122に入力されるが、光アイソレータ124により遮断されるので、光源101に戻ることが抑制される。
本実施形態では、合波部112と流路10との間では、第1分岐光および第2分岐光のうち第1分岐光のみが伝搬する。この間の第1分岐光の光路の途中にシリンドリカルレンズを挿入して、流路10中の観察対象物30の移動方向と交差する方向に長い集光領域に第1分岐光を集光照射すればよい。
この第2実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、流路10を流体20とともに流れる観察対象物30の良好な位相画像を容易に作成することができる。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態の観察装置3の構成を示す図である。観察装置3は、流路10を流体20とともに流れる観察対象物30の干渉画像に基づいて位相画像を作成する。例えば、流路10はフローセルであり、流体20は血液であり、観察対象物30は赤血球,白血球およびCTC等である。
観察装置3は、光源201、コリメータ202、シリンドリカルレンズ203、球面レンズ204、分岐合波部210、球面レンズ221、シリンドリカルレンズ231、ミラー241、直動ステージ242、球面レンズ251、撮像部254、解析部261および表示部262を備える。この図において、紙面水平方向の光のビーム幅の変化を実線で示し、紙面垂直方向の光のビーム幅の変化を破線で示す。
光源201は、光を出力する。光源201は、時間的にも空間的にもコヒーレントな光を出力するものであってもよいし、時間的にのみコヒーレントな光を出力するものであってもよいし、空間的にのみコヒーレントな光を出力するものであってもよい。また、光源201は、時間的にも空間的にもインコヒーレントな光を出力するものであってもよい。光源201は、例えばレーザ光源であって、具体的には光出力パワー7mWのHeNeレーザ光源等が用いられる。
コリメータ202は、光源201から出力される光をコリメートして所定ビーム径の平行光として出力する。
シリンドリカルレンズ203は、正の焦点距離を有する凸レンズである。シリンドリカルレンズ203は、コリメータ202から出力される光を入力して、この光を紙面水平方向に収斂させる。
球面レンズ204は、シリンドリカルレンズ203から出力される光を入力して、この光を紙面水平方向については平行光とするとともに、この光を紙面垂直方向については収斂させる。
分岐合波部210は、光源201から出力されてコリメータ202,シリンドリカルレンズ203および球面レンズ204を経て到達する光を入力し、この入力した光を分岐して第1分岐光および第2分岐光とし、第1分岐光を流路10へ出力し、第2分岐光をミラー241へ出力する。また、分岐合波部210は、流路10の底面で反射されて到達する第1分岐光を入力するとともに、ミラー241で反射されて到達する第2分岐光を入力して、これら第1分岐光と第2分岐光とを合波して当該合波光を撮像部254へ出力する。分岐合波部210は分岐部および合波部を兼ねている。分岐合波部210と流路10等との間の第1分岐光の光学系、および、分岐合波部210とミラー241との間の第2分岐光の光学系は、マイケルソン(Michelson)干渉計を構成している。
球面レンズ221は、分岐合波部210と流路10等との間の第1分岐光の光路上に設けられた対物レンズである。球面レンズ221は、分岐合波部210から出力される第1分岐光を入力して、第1分岐光を紙面水平方向については収斂させるとともに、第1分岐光を紙面垂直方向については平行光として、この第1分岐光を流路10へ出力する。球面レンズ221は、流路10の底面で反射された第1分岐光を入力して、この第1分岐光を分岐合波部210へ出力する。
シリンドリカルレンズ231は、分岐合波部210とミラー241との間の第2分岐光の光路上に設けられている。シリンドリカルレンズ231は、正の焦点距離を有する凸レンズである。シリンドリカルレンズ231は、分岐合波部210から出力される第2分岐光を入力して、この第2分岐光を平行光としてミラー241へ出力する。シリンドリカルレンズ231は、ミラー241で反射された第2分岐光を入力して、この第2分岐光を分岐合波部210へ出力する。
直動ステージ242は、ミラー241の反射面に垂直な方向にミラー241を移動させる。直動ステージ242は、ミラー241の移動によりドップラーシフトを生じさせることにより第2分岐光の光周波数をシフトさせる。すなわち、直動ステージ242は、分岐合波部210における合波の際の第1分岐光と第2分岐光との間の位相差を周波数Ωで時間的に変化させる変調部として用いられる。
ミラー241の移動速度をVとし、光の波長をλとすると、ドップラーシフト量Ωは下記(12)式で表される。例えば、光源201から出力される光の波長λを0.633μmとして、ドップラーシフト量Ωとして20kHzを得たい場合、直動ステージ242によりミラー241を約15.8mm/sの定速度移動Vで移動させればよい。
なお、ドップラーシフトにより第2分岐光の光周波数をシフトさせる手法として、半径rの円の周に沿って形成された勾配d(radian)を有する円盤を円の中心位置の周りに角速度ωで回転させ、その円の周上に第2分岐光を入射させて反射させることとしてもよい。この場合、第2分岐光の光周波数シフト量Ωは、下記(13)式で表される。
分岐合波部210は、球面レンズ221から到達する第1分岐光を入力するとともに、シリンドリカルレンズ231から到達する第2分岐光を入力して、これら第1分岐光と第2分岐光とを合波して当該合波光を球面レンズ251へ出力する。
球面レンズ251は、分岐合波部210から出力される合波光を入力して、合波光を紙面水平方向については収斂させ、合波光を紙面垂直方向については平行光として、合波光を撮像部254の受光面に入射させる。流路10中の観察対象物30と撮像部254の受光面とは、両者の間の光路上にある球面レンズ221および球面レンズ251により結像関係にある。
撮像部254は、受光面上において観察対象物30の像の移動方向と交差する方向に配列された複数の画素を有する光検出器である。受光面上において、ライン状の集光領域が結像される結像領域は所定方向に長い領域であり、その結像領域内に該所定方向に沿って複数の画素が配列されている。撮像部254は、分岐合波部210から出力され球面レンズ251を経て到達する合波光を受光して、1次元干渉画像を表す検出信号を一定のラインレートで繰り返し出力する。撮像部254は、例えば1次元に複数の画素が配置されたラインセンサである。また、撮像部254は、受光面上において観察対象物30の像の移動方向と交差する方向に配列された任意の1ラインの画素列が読み出し可能に構成された2次元センサであってもよい。以下では、撮像部254がラインセンサであるとして説明するが、撮像部254が2次元センサである場合には上記1ラインの画素列をラインセンサと見做して説明する。
解析部261は、撮像部254から繰り返し出力される検出信号を入力し、この検出信号が表す各時刻の1次元干渉画像に基づいて2次元画像を作成する。解析部261は、2次元画像として、例えば各時刻の1次元干渉画像に基づいて位相回復法(非特許文献1〜3を参照)により、観察対象物30の2次元位相画像を作成する。位相回復法として、例えば、位相シフト法、フーリエ変換法およびヒルベルト変換法などが用いられる。また、例えば、解析部261は、複数の時刻における複数の1次元干渉画像に基づいて2次元干渉画像を作成する。
解析部261が干渉画像に基づいて高精度の位相画像を作成する為には、ドップラーシフトによる位相差変化の周波数Ωは、撮像部254のラインレートの1/3倍以下であるのが好適である。また、周波数Ωは該ラインレートの1/4倍であるのが好適である。この位相画像作成処理は、第1実施形態で既に説明したとおりである。
解析部261は、2次元位相画像に基づいて観察対象物30の形態(外形や核の形状など)を解析することで、観察対象物30がCTCであるか否かを判別することができる。また、解析部261は、位相画像における時間的または空間的なノイズの影響を低減するために補正処理を行うのが好適である。この補正処理は、第1実施形態で既に説明したとおりである。
解析部261は、汎用のコンピュータにより構成されてもよいし、例えばFPGA等を用いて専用機として構成されてもよい。専用機として構成される場合、解析部261は、位相画像の作成や解析を高速に行うことができ、例えば、撮像部254からの検出信号の入力と、入力した検出信号に基づく位相画像の作成等の処理とを、リアルタイムで並列的に処理することができる。
また、解析部261は、直動ステージ242を制御して、撮像部254の露光期間では一方向にミラー241を移動させ、撮像部254のA/D変換およびデータ転送の期間では逆方向にミラー241を移動させる。
表示部262は、例えばディスプレイであり、解析部261により作成された干渉画像や位相画像を表示したり、解析部261による位相画像に基づく解析結果を表示したりする。観察対象物30がCTCであると解析部261が判定したときに、表示部262は、音や光を発することで、その旨を表示してもよい。
この第3実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、流路10を流体20とともに流れる観察対象物30の良好な位相画像を容易に作成することができる。
(第4実施形態)
図9は、第4実施形態の観察装置4の構成を示す図である。この第4実施形態は、第3実施形態の変形例である。観察装置4は、コリメータ202と分岐合波部210との間の光路上に球面レンズ205を備え、分岐合波部210と流路10との間の第1分岐光の光路上にシリンドリカルレンズ222および球面レンズ223を備え、分岐合波部210とミラー241との間の第2分岐光の光路上に球面レンズ232を備え、また、分岐合波部210と撮像部254との間の合波光の光路上にシリンドリカルレンズ252および球面レンズ253を備える。この図においても、紙面水平方向の光のビーム幅の変化を実線で示し、紙面垂直方向の光のビーム幅の変化を破線で示す。
球面レンズ205は、コリメータ202から出力される光を入力して、この光を収斂させて分岐合波部210へ出力する。
シリンドリカルレンズ222は、負の焦点距離を有する凹レンズである。シリンドリカルレンズ222は、分岐合波部210から出力される第1分岐光を入力して、第1分岐光を紙面水平方向については平行光とし、第1分岐光を紙面垂直方向については収斂させる。球面レンズ223は、シリンドリカルレンズ222から出力される第1分岐光を入力して、第1分岐光を紙面水平方向については収斂させ、第1分岐光を紙面垂直方向については平行光として、この第1分岐光を流路10へ出力する。球面レンズ223およびシリンドリカルレンズ222は、流路10の底面で反射された第1分岐光を入力して、この第1分岐光を分岐合波部210へ出力する。
球面レンズ232は、分岐合波部210から出力される第2分岐光を入力し、この第2分岐光を平行光としてミラー241へ出力する。球面レンズ232は、ミラー241で反射された第2分岐光を入力して、この第2分岐光を分岐合波部210へ出力する。
分岐合波部210は、シリンドリカルレンズ222から到達する第1分岐光を入力するとともに、球面レンズ232から到達する第2分岐光を入力して、これら第1分岐光と第2分岐光とを合波して当該合波光を球面レンズ251へ出力する。
シリンドリカルレンズ252は、正の焦点距離を有する凸レンズである。シリンドリカルレンズ252は、分岐合波部210から出力される合波光を入力して、合波光を紙面水平方向については平行光とし、合波光を紙面垂直方向については発散光とする。球面レンズ253は、シリンドリカルレンズ252から出力される合波光を入力して、合波光を紙面水平方向については収斂させ、合波光を紙面垂直方向については平行光として、合波光を撮像部254の受光面に入射させる。流路10中の観察対象物30と撮像部254の受光面とは、両者の間の光路上にある球面レンズ223,シリンドリカルレンズ222,シリンドリカルレンズ252および球面レンズ253により結像関係にある。
この第4実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、流路10を流体20とともに流れる観察対象物30の良好な位相画像を容易に作成することができる。
1〜4…観察装置、10…流路、20…流体、30…観察対象物。
101…光源、102…光ファイバ、111…分岐部、112…合波部、121,121A,121B…光ファイバ、122…コリメータ、123…シリンドリカルレンズ、124…光アイソレータ、125…対物レンズ、131,131A,131B…光ファイバ、132…コリメータ、133…シリンドリカルレンズ、134…ミラー、135…対物レンズ、140…変調部、141,142…音響光学素子、151…レンズ、152…撮像部、161…解析部、162…表示部。
201…光源、202…コリメータ、203…シリンドリカルレンズ、204…球面レンズ、205…球面レンズ、210…分岐合波部、221…球面レンズ、222…シリンドリカルレンズ、223…球面レンズ、231…シリンドリカルレンズ、232…球面レンズ、241…ミラー、242…直動ステージ、251…球面レンズ、252…シリンドリカルレンズ、253…球面レンズ、254…撮像部、261…解析部、262…表示部。

Claims (17)

  1. 流路を流体とともに移動する観察対象物を観察する観察装置であって、
    光を出力する光源と、
    前記光を第1分岐光および第2分岐光に分岐し、前記第1分岐光を前記観察対象物で反射または透過させ、前記第1分岐光と前記第2分岐光とを合波して合波光を出力する干渉光学系と、
    前記合波の際の前記第1分岐光と前記第2分岐光との間の位相差を時間的に変化させる変調部と、
    前記観察対象物が結像される受光面上において前記観察対象物の像の移動方向と交差する方向に配列された複数の画素を有し、前記合波光を受光して1次元干渉画像を表す検出信号を繰り返し出力する撮像部と、
    前記検出信号に基づいて前記観察対象物の2次元画像を作成する解析部と、
    を備える観察装置。
  2. 前記干渉光学系が、前記第1分岐光の光路上に、前記第1分岐光の集光領域が前記観察対象物の移動方向よりも当該移動方向と交差する方向が長くなるように、前記第1分岐光を集光照射する集光光学素子を含む、
    請求項1に記載の観察装置。
  3. 前記集光光学素子がシリンドリカルレンズである、
    請求項2に記載の観察装置。
  4. 前記干渉光学系が、前記第2分岐光の光路上に、前記第1分岐光の光路上に設けられた前記集光光学素子と同様の集光光学素子を含む、
    請求項2または3に記載の観察装置。
  5. 前記変調部が、前記撮像部のラインレートの1/3倍以下の周波数で前記位相差を時間的に変化させる、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の観察装置。
  6. 前記変調部が、前記第1分岐光と前記第2分岐光との間で光周波数を異ならせることにより前記位相差を時間的に変化させる、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の観察装置。
  7. 前記変調部が音響光学素子を含む、
    請求項6に記載の観察装置。
  8. 前記変調部が、前記第1分岐光または前記第2分岐光にドップラーシフトを生じさせることにより前記位相差を時間的に変化させる、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の観察装置。
  9. 前記解析部は、前記2次元画像として2次元位相画像を作成する、
    請求項1〜8の何れか1項に記載の観察装置。
  10. 前記解析部が、前記流路で前記観察対象物がない領域から求めたデータを前記2次元画像から減算することで、前記2次元画像から空間的なノイズを低減する、
    請求項1〜9の何れか1項に記載の観察装置。
  11. 前記解析部が、前記2次元画像のうち前記流路において前記観察対象物が通過しない領域の画像から得られる時間変動成分を前記2次元画像から減算することで、前記2次元画像から時間的なノイズを低減する、
    請求項1〜10の何れか1項に記載の観察装置。
  12. 流路を流体とともに移動する観察対象物を観察する観察方法であって、
    光を出力するステップと、
    前記光を第1分岐光および第2分岐光に分岐するステップと、
    前記第1分岐光を前記観察対象物で反射または透過させるステップと、
    前記第1分岐光と前記第2分岐光との間の位相差を時間的に変化させる変調ステップと、
    前記第1分岐光と前記第2分岐光との合波光を撮像部により受光して、前記観察対象物が結像される前記撮像部の受光面上において前記観察対象物の像の移動方向と交差する方向の1次元干渉画像を表す検出信号を繰り返し出力する検出ステップと、
    前記検出信号に基づいて前記観察対象物の2次元画像を作成する解析ステップと、
    を有する観察方法。
  13. 前記変調ステップは、前記撮像部のラインレートの1/3倍以下の周波数で前記位相差を時間的に変化させる、
    請求項12に記載の観察方法。
  14. 前記変調ステップは、前記第1分岐光と前記第2分岐光との間で光周波数を異ならせることにより前記位相差を時間的に変化させる、
    請求項12または13に記載の観察方法。
  15. 前記解析ステップは、前記2次元画像として2次元位相画像を作成する、
    請求項12〜14の何れか1項に記載の観察方法。
  16. 前記解析ステップは、前記流路で前記観察対象物がない領域から求めたデータを前記2次元画像から減算することで、前記2次元画像から空間的なノイズを低減する、
    請求項12〜15の何れか1項に記載の観察方法。
  17. 前記解析ステップは、前記2次元画像のうち前記流路において前記観察対象物が通過しない領域の画像から得られる時間変動成分を前記2次元画像から減算することで、前記2次元画像から時間的なノイズを低減する、
    請求項12〜16の何れか1項に記載の観察方法。
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