JP2017164657A - 発泡性液収容装置 - Google Patents

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智弘 大塚
Toshihiro Otsuka
智弘 大塚
洋治 藤森
Yoji Fujimori
洋治 藤森
石井 徹哉
Tetsuya Ishii
徹哉 石井
和己 岡田
Kazumi Okada
和己 岡田
周知 佐藤
Shuchi Sato
周知 佐藤
心 濱地
Kokoro HAMACHI
心 濱地
典秀 西山
Norihide Nishiyama
典秀 西山
真 藤上
Makoto Fujigami
真 藤上
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Abstract

【課題】発泡性液収容装置内の発泡性液の液面上の泡沫を広範囲に消泡でき、かつ発泡性液の減少量が少なく、更にはランニングコストの増大を抑制可能な消泡構造を提供する。
【解決手段】発泡性液収容装置1の液収容槽10に発泡性液90を収容する。液収容槽10内に泡透過抵抗体31を設ける。泡透過抵抗体31によって発泡性液90の液面91を上方から覆う。泡透過抵抗体31を温調手段40によって温度調節する。
【選択図】図1

Description

本発明は、泡沫が発生し得る発泡性液を収容する発泡性液収容装置に関し、特に泡沫量の調節又は消泡機能を具備する発泡性液収容装置に関する。
例えば、特許文献1では、液収容槽の培養液中にCO及びHを含む基質ガスを供給して嫌気性微生物を培養し、発酵反応によってエタノール等の有機物を生成している。基質ガスの供給や発酵反応等によって、培養液の液面上に泡沫が出来やすい。
特許文献2では、発泡性液の泡対策として、消泡剤を入れた容器を発泡性液の液面上に吊り下げておき、泡沫が成長したときは、前記容器が泡沫の浮力で転倒することで、消泡剤が発泡性液に添加されるようになっている。
特許文献3では、泡沫を吸引装置で吸引して除去している。
また、液収容槽の上部に散布ノズルを設置し、散布ノズルから消泡剤を散布する方法も知られている。
特開2014−050406号公報 特開平11−262791号公報 特開2000−342905号公報
特許文献1等の微生物培養反応槽では、泡沫が過度に成長すると、ベント管を介して後段ガス処理部等に泡沫が入り込む等して、種々の不具合を引き起こすおそれがある。泡対策は急務である。
一方、特許文献2の消泡装置は、緊急時に局所的にしか消泡できない。
特許文献3では、吸引装置や気液分離装置等を要し、設備が大掛かりである。また、特許文献3の装置を反応槽内の消泡に適用すると、泡の吸引に伴って内容液量が減少してしまう。
更に、消泡剤を散布する方法では、ランニングコストが増える。
本発明は、前記事情に鑑み、発泡性液収容槽内の液面上の泡沫を広範囲に消泡でき、かつ発泡性液の減少を抑制でき、更にはランニングコストの増大を抑制可能な消泡構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、発泡性液を収容する発泡性液収容装置であって、
液収容槽と、
前記発泡性液の液面を上方から覆うようにして前記液収容槽内に設けられた泡透過抵抗体と、
前記泡透過抵抗体を温度調節する温調手段と、を備えたことを特徴とする。
液収容槽内の発泡性液の液面上に泡沫が成長したときは、泡透過抵抗体に泡沫が接触して透過抵抗が発生する。これによって、泡沫の進展速度が遅くなる。かつ、泡透過抵抗体が温度調節される。これによって、前記泡透過抵抗体に接触した泡沫を除去(消泡)できる。ひいては、液収容槽内の泡沫量を調節できる。泡透過抵抗体が発泡性液の液面を上方から覆うことで、前記泡沫を水平方向の隅々まで広範囲に消泡できる。消泡によって泡沫成分の少なくとも一部が液化され、発泡性液に戻される。泡沫を吸引排出するものではないから、発泡性液の減少を抑制できる。かつ、消泡剤を使用する必要が無く、又は使用量を減らすことができ、ランニングコストの増大を抑制できる。
前記泡透過抵抗体は、泡沫を透過させるとともに、泡沫の進展速度を当該泡透過抵抗体が無い場合よりも遅らせる作用を有する構造体であり、例えば網状体、多孔板、不織布状体、連続気泡の多孔質体(スポンジ状体)等が挙げられる。
泡透過抵抗体は、比表面積がなるべく大きいことが好ましい。
泡透過抵抗体は、液収容槽内の発泡性液の液面を覆うような面積を有し、かつ厚みは、直径ないしは幅に対して十分に小さいことが好ましい。
前記泡透過抵抗体が、積層された複数の泡透過抵抗層を含んでいてもよい。これによって、泡沫を複数段階にわたって消泡できる。各泡透過抵抗層が、網状体、多孔板、不織布状体、連続気泡の多孔質体(スポンジ状体)等で構成されていてもよい。
泡透過抵抗体は、泡沫の上方に離れて配置されていてもよく、泡沫の内部に埋まるように配置されていてもよい。
発泡性液としては、例えば微生物発酵反応を行なう培養液、ビール等の発泡性アルコール含有液等が挙げられる。
前記培養液等の発泡性液には基質ガス等のガスが供給されることがある。その場合、泡沫が発生しやすい。この泡沫が過剰に成長したときは、前記温調された泡透過抵抗体によって消泡でき、泡沫量を調節できる。
泡透過抵抗体は、泡を透過させ得るから、当然にガス透過性を有している。したがって、発泡性液の液面から出た前記基質ガス成分や発酵副生成ガス成分を含むガスは、泡透過抵抗体を透過して排出できる。
前記発泡性液収容装置が、前記泡透過抵抗体の高さを調節する高さ調節手段を、更に備えていることが好ましい。
これによって、泡沫の高さや成長度合い等に応じて、泡透過抵抗体を高さ調節することで、効率的に消泡できる。
前記温調手段が、前記泡透過抵抗体に沿って設けられた温調媒体管と、前記温調媒体管に温調媒体を供給する温調熱源と、を含むことが好ましい。
これによって、泡透過抵抗体を消泡に適した温度になるよう確実に温調できる。かつ、発泡性液が温調熱の影響を受けるのを防止又は抑制できる。
本発明によれば、発泡性液収容槽内の発泡性液の液面上の泡沫を広範囲に消泡できる。かつ発泡性液の減少を抑制でき、更にはランニングコストの増大を抑制できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る発泡性液収容装置の概略構成を示す縦断面図である。 図2は、図1のII−II線に沿う、前記発泡性液収容装置の温調手段が組み込まれた液収容槽の平面断面図である。 図3は、前記発泡性液収容装置において、泡沫の上側部分を消泡する状態を示す縦断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る発泡性液収容装置の概略構成を示す縦断面図である。 図5は、本発明の第3実施形態に係る発泡性液収容装置の概略構成を示す縦断面図である。 図6は、本発明の第4実施形態に係る発泡性液収容装置の概略構成を示す縦断面図である。 図7は、本発明の第5実施形態に係る発泡性液収容装置の概略構成を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1〜図3は、本発明の第1実施形態を示したものである。
図1に示すように、発泡性液収容装置1は、液収容槽10と、泡透過抵抗体31と、温調手段40を備えている。液収容槽10は、上下に延びる概略円筒形の容器である。液収容槽10の内部に液室11が形成されている。液室11に培養液90(発泡性液)が収容されている。培養液90中でガス資化性微生物が培養されている。ガス資化性微生物としては、例えば特許文献1の他、米国公開公報US2013/0065282、特開2004−504058号公報等に開示された嫌気性微生物を用いることができる。
液収容槽10の底部にはガス供給路13が接続されている。基質ガスが、ガス供給路13から液室11内の培養液90に供給される。基質ガスは、CO、H等を含む。基質ガスとして、例えば、廃棄物処理施設で生産されるシンガスが用いられているが、本発明がこれに限られるものではない。ガス資化性微生物は、基質ガスから例えばエタノール等のアルコール(有価有機物)を発酵生成する。このため、培養液90は、エタノール等のアルコールを含有する。培養液90の一部が取り出されて、蒸留器(図示省略)にて蒸留されることで、エタノール等のアルコールが抽出される。
液室11には、攪拌機14が設けられている。攪拌機14によって培養液90が撹拌される。
培養液90は、基質ガス供給、発酵作用、撹拌等によって泡沫92が出来やすい。泡沫92は、多数の気泡からなり、培養液90の液面上に1つの集まりになって浮かんでいる。
液収容槽10に循環機構20が付設されている。循環機構20は、循環路21と、散布ノズル23を含む。循環路21は、液収容槽10の側部に沿って上下に延びている。循環路21の下端部が、液収容槽10の下側部の液取り出し部22に接続されている。図示は省略するが、循環路21には、ポンプやバルブが設けられている。循環路21の上端部には散布ノズル23が設けられている。循環路21によって液取り出し部22と散布ノズル23とが接続されている。
散布ノズル23は、吐出口23aを下方へ向けて、液収容槽10の頂部に設置されている。吐出口23aが、液収容槽10の内部に臨んでいる。
前記ポンプの駆動によって、培養液90の一部90aが、液収容槽10内から液取り出し部22へ取り出される。この培養液90aは、循環路21を通って散布ノズル23へ送られ、散布ノズル23から液収容槽10内に散布される。
循環路21の中途部には、消泡剤補充部25が接続されている。消泡剤補充部25からの消泡剤が循環路21ひいては液収容槽10の培養液90に添加可能になっている。消泡剤の成分としては、ポリエチレングリコール、ポリエーテル、界面活性剤などの有機系成分や、シリコーン系成分等が挙げられる。
液収容槽10の頂部からベント管15が延びている。図示は省略するが、ベント管15には、脱硫装置等の後段ガス処理部が設けられている。
図1に示すように、更に、発泡性液収容装置1は、泡透過抵抗体として網状体31を備えている。
図2に示すように、網状体31は、例えば鉄、鋼鉄等の金属製の線材31aを有している。複数の線材31aが交差されることで、網目31bが形成されている。線材31aの材質は、鉄、鋼鉄以外の金属であってもよく、耐熱性や所要強度等を満たせば樹脂等であってもよい。線材31aの直径は、例えば1mm程度〜数mm程度であるが、これに限られるものではない。網目31bの大きさは、例えば最大径で数mm〜十数mmであるが、これに限られるものではない。
なお、図2において、線材31aの直径及び網目31bの大きさは、液収容槽10の直径等に対して誇張されている。
図1に示すように、網状体31は、液収容槽10内における培養液90よりも上側に配置され、培養液90の液面91を上方から覆っている。網状体31よりも上方にベント管15及び散布ノズル23が配置されている。
図2に示すように、網状体31は、液収容槽10の水平断面とほぼ同じ面積を有し、液室11の水平断面全域に張り渡されている。網状体31の周縁部は、液収容槽10の内周面に接している。図1に示すように、網状体31によって、液収容槽10の内部が上下に仕切られている。かつ、液収容槽10内の網状体31より上側の空間と網状体31より下側の空間が、網状体31の網目31bを介して連なっている。
図2に示すように、網状体31には、温調手段40が熱的に接続されている。
温調手段40は、チラー41(温調熱源)と、熱媒管42(温調媒体管)を含む。チラー41(図1において省略)は、液収容槽10の外部に配置されている。チラー41は、水等の熱媒を設定温度になるよう調節する。設定温度は、例えば40℃〜80℃であるが、本発明がこれに限られるものではない。発泡性液90ひいては泡沫92の組成等に応じて、消泡に適した温度範囲が設定される。設定温度が低すぎると、所望の消泡作用を得ることができない。設定温度が高すぎると、網状体31の表面に泡沫92成分由来の固形炭化物が付着する。
図2に示すように、チラー41に熱媒管42が接続されている。図1及び図2に示すように、熱媒管42は、液収容槽10の内部に挿入され、かつ網状体31に添って配管されている。好ましくは、熱媒管42は、線材31aと接している。好ましくは、熱媒管42は、網状体31の隅々に行き渡るように配管されている。
チラー41からの熱媒が熱媒管42に供給される。この熱媒が熱媒管42に通されることで、網状体31が加熱(温度調節)される。
発泡性液収容装置1の動作を、消泡動作を中心に説明する。
図3に示すように、液室11内において泡沫92が成長すると、やがて泡沫92の上側部分92aが網状体31の高さに達する。該泡沫上側部分92aのうちの一部は、網状体31の網目31bを通り抜け可能な一方、他の一部は、網状体31の線材31aに引っ掛かって捕捉される。このため、泡沫92に透過抵抗が働き、泡沫92全体として上方への進展速度が、網状体31が無いと仮定した場合よりも遅くなる。
併行して、温調手段40(図2)によって網状体31を加熱(温調)する。これによって、網状体31の周辺の泡沫92aの内圧が高まり、泡が破裂する。特に、培養液90ひいては泡沫成分は比較的低沸点のエタノール(アルコール)を含むから、加熱によって泡沫92aの内圧が高くなりやすく、泡が破裂しやすい。或いは、温調手段40による加熱によって、泡の表面張力が変化することで、泡が破裂することも考えられる。
これによって、図3において二点鎖線にて示すように、泡沫92の上側部分92aを除去(消泡)することができる。ひいては、液室11内の泡沫量を調節できる。
泡沫92は、透過抵抗による進展速度の低下によって加温時間を長くでき、確実に消泡できる。
網状体31が液室11の水平断面の全域に張り渡されることで、泡沫上側部分92aの全域を除去(消泡)できる。この結果、泡沫92がベント管15に入り込むのを防止でき、ひいては後段ガス処理部に不具合を及ぼすのを回避できる。
液収容槽10内における網状体31の周辺部だけを加熱できるから、培養液90中のガス資化性微生物が熱の影響を受けるのを回避できる。これによって、良好な発酵反応を維持できる。
培養液90の液面91から出た基質ガス成分や発酵副生成ガス成分等を含むガスは、網状体31の網目31bを簡単に透過できる。これによって、前記ガスをベント管15から後段ガス処理部へ送ることができる。
消泡された泡沫部分92aの少なくとも一部は、液化されて滴下され、液室11の培養液90に混ざる。したがって、液室11の培養液90の量が減少するのを防止できる。
よって、新たな培養液90の補充量を減らすことができる。また、消泡剤補充部25からの消泡剤補充を不要にでき、ないしは消泡剤補充量を減らすことができる。したがって、ランニングコストの増大を抑制できる。
網状体31(泡透過抵抗体)は構造が簡素かつ安価であるから、設備が大掛かりになることはなく、設備コストの増大を抑えることができる。
培養液90の一部90aは、循環機構20によって循環される。この培養液90aが、散布ノズル23の吐出口23aから液収容槽10内に散布されることで、泡沫92を一層確実に消泡できるとともに、網状体31を洗浄することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態の発泡性液収容装置1Bは、高さ調節手段50を備えている。高さ調節手段50は、昇降ガイド51と、昇降スライダ52を含む。網状体31(泡透過抵抗体)が、昇降スライダ52を介して昇降ガイド51に昇降可能すなわち高さ調節可能に支持されている。
発泡性液収容装置1Bによれば、泡沫92の高さや成長度合い等に応じて、高さ調節手段50によって網状体31を高さ調節することができる。これによって、網状体31が常に泡沫92の上面部分に位置するようにしたり、消泡量を調節したりすることができる。ひいては、液室11内の泡沫量を調節できる。
泡沫92の高さをセンサで検出し、その検出高さに基づいて網状体31の高さを自動調節してもよい。
<第3実施形態>
図5は、本発明の第3実施形態を示したものである。第3実施形態の発泡性液収容装置1Cにおいては、泡透過抵抗体30が、複数(図では3つ)の泡透過抵抗層を含む。各泡透過抵抗層は、網状体31によって構成されている。3つの網状体31が上下に積層されている。各網状体31に熱媒管42が設けられている。
発泡性液収容装置1Cによれば、泡沫92を複数段階にわたって消泡でき、泡沫92が泡透過抵抗体30よりも上方へ成長するのを確実に防止できる。ひいては、泡沫92が、ベント管15に入り込むのを確実に防止できる。
なお、網状体31(泡透過抵抗層)の積層数は、3つに限られず、2つでもよく、4つ以上でもよい。
<第4実施形態>
図6は、本発明の第4実施形態を示したものである。第4実施形態の発泡性液収容装置1Dにおいては、散布ノズル23が、網状体31(泡透過抵抗体30)と泡沫92ひいては液面91との間に配置されている。
発泡性液収容装置1Dによれば、先ず、散布ノズル23からの培養液90によって泡沫92を除去(消泡)できる。消泡しきれずに散布ノズル23よりも高く成長して来た泡沫92を網状体31によって消泡できる。
<第5実施形態>
図7は、本発明の第5実施形態を示したものである。第5実施形態の発泡性液収容装置1Eは、外周案内部60を更に備えている。外周案内部60は、断面三角形の環状に形成されている。この外周案内部60が、網状体31(泡透過抵抗体)の周縁部と液収容槽10の内周面との間に配置されている。外周案内部60の上側面は、網状体31の周縁部から液収容槽10の内周面へ向かって上方へ傾斜された案内斜面61となっている。また、外周案内部60の下側面は、網状体31の周縁部から液収容槽10の内周面へ向かって下方へ傾斜されている。
発泡性液収容装置1Eによれば、散布ノズル23からの散布培養液90aのうち、外側(液収容槽10の内周面側)へ分散された液滴90aeを、案内斜面61によって内側へ集めることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、泡透過抵抗体又は第3実施形態(図5)の各泡透過抵抗層は、網状体31に限られず、多孔板であってもよく、不織布状であってもよく、連続気泡を有するスポンジ状体等の多孔質体であってもよい。これら各種泡透過抵抗体(又は泡透過抵抗層)は、温調手段40による加熱に耐え得る耐熱性を有していることが好ましい。
第3実施形態(図5)において、複数の泡透過抵抗層が互いに別種の部材(例えば網状体と多孔板等)で構成されていてもよい。
温調手段40は、チラー等の熱媒流通手段に限られない。温調手段40が、電熱線を含んでいてもよい。網状体31の線材31aが電熱線を兼ねていてもよい。温調手段40が、温風吹付手段であってもよい。
複数の実施形態を互いに組み合わせてもよい。例えば、第3〜第5実施形態(図4〜図6)においても、第2実施形態(図3)と同様に、網状体31(泡透過抵抗体)を高さ調節可能にしてもよい。
本発明は、ガス資化性微生物を培養してエタノール等の有価有機物を発酵生成する反応槽に限られず、エタノール等を抽出後の残液を処理する反応槽や、廃液や下水を処理する反応槽にも適用できる。消泡対象の発泡性液は、エタノール等の抽出後残液でもよく、廃液や下水でもよい。
本発明は、ビール等の発泡性アルコールの消泡機能付き収容装置としても適用できる。
実施例を説明する。なお、本発明が以下の実施例に限定されるものではない。
発泡性液として、アルコール濃度6%のビールを用いた。
ビール250mLを容器に注いで発泡させた。
前記容器の口に、泡透過抵抗体として鉄網を被せた。鉄網の線材31aは直径約1mmであり、網目31bは約1cm角であった。鉄網は予め加熱しておいた。加熱温度は、40℃、60℃、80℃、100℃の4通りであった。
その結果、表1に示すように、40℃では、消泡度合が小さかった。鉄網への固形炭化物付着は見られなかった。容器内のビールの重量変化は殆どなかった。
60℃では、良好に消泡できた。鉄網への固形炭化物付着は見られなかった。容器内のビールの重量変化は殆どなかった。
80℃では、良好に消泡できた。鉄網への固形炭化物付着は見られなかった。容器内のビールの重量変化は殆どなかった。
100℃では、良好に消泡できた。鉄網への固形炭化物付着があった。容器内のビールの重量は、当初の250gから249.45gになった。この減少分が前記鉄網への付着固形炭化物になったものと考えられる。
以上から、ビールの消泡の場合、温調手段40の設定温度は、好ましくは40℃〜100℃、より好ましくは60℃〜80℃であることが確認された。
比較例として、鉄網に代えて電撃殺虫ラケットを用いた。実施例と同様に、発泡したビールを容器に入れて発泡させた。この容器の口に電撃殺虫ラケットを被せ、かつ加熱に代えて、電撃殺虫ラケットの二層の網どうし間に電圧を印加した。
その結果、消泡できなかった。
Figure 2017164657
本発明は、例えば産業廃棄物の焼却処理で生じるシンガス中の一酸化炭素からエタノールを合成するエタノール生成システムに適用できる。
1,1B〜E 発泡性液収容装置
10 液収容槽
11 液室
13 基質ガス供給路
14 攪拌機
15 ベント管
20 循環機構
21 循環路
22 液取り出し部
23 散布ノズル
23a 吐出口
25 消泡剤補充部
30 泡透過抵抗体
31 網状体(泡透過抵抗体、泡透過抵抗層)
31a 線材
31b 網目
40 温調手段
41 チラー(温調熱源)
42 熱媒管(温調媒体管)
50 高さ調節手段
51 昇降ガイド
52 昇降スライダ
60 外周案内部
61 案内斜面
90 培養液(発泡性液)
91 液面
92 泡沫

Claims (5)

  1. 発泡性液を収容する発泡性液収容装置であって、
    液収容槽と、
    前記発泡性液の液面を上方から覆うようにして前記液収容槽内に設けられた泡透過抵抗体と、
    前記泡透過抵抗体を温度調節する温調手段と、を備えたことを特徴とする発泡性液収容装置。
  2. 前記泡透過抵抗体が、網状体、多孔板、連続気泡の多孔質体、又は不織布状体を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡性液収容装置。
  3. 前記泡透過抵抗体が、積層された複数の泡透過抵抗層を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡性液収容装置。
  4. 前記泡透過抵抗体の高さを調節する高さ調節手段を、更に備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の発泡性液収容装置。
  5. 前記温調手段が、前記泡透過抵抗体に沿って設けられた温調媒体管と、前記温調媒体管に温調媒体を供給する温調熱源と、を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の発泡性液収容装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023105903A1 (ja) * 2021-12-09 2023-06-15 Jx金属株式会社 金属浸出方法

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