JP2017163459A - 通信システム及び通信方法 - Google Patents

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亮太 水谷
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【課題】複数のC−SGWが用いられる場合であっても、端末毎に固有のTEIDを割り当てる。【解決手段】通信システムSは、携帯電話網の基地局であるeNB2を介して携帯端末1から受信した制御データを処理する複数のC−SGW4と、eNB2を介して携帯端末1から受信したユーザデータを処理するU−SGW5と、を有し、U−SGW5は、複数のC−SGW4のうちのいずれか1つのC−SGW4が携帯端末1の端末識別子を含むセッション確立要求を受信したことに応じて、携帯端末1がeNB2を介して通信する際にU−SGW5が用いるTEIDを決定し、決定したTEIDを記憶部に記憶させるとともに、TEIDをC−SGW4に通知する。【選択図】図1

Description

本発明は、モバイルコアであるEPC(Evolved Packet Core)等の通信システム及び通信方法に関する。
EPCを構成する装置として、eNB(evolved Node B)、MME(Mobility Management Entity)、S−GW(Serving Gateway)、P−GW(Packet Data Network Gateway)が知られている。eNBは無線の基地局である。MMEはユーザ認証や端末の移動管理を行う装置である。S−GWは、eNB又はMMEとP−GWとの信号の中継を行う装置である。P−GWは、インターネット等の外部ネットワークとの接続点となる装置である(例えば、非特許文献1を参照)。EPCにおいては、制御信号が伝送されるCPlane(Control Plane)と、携帯端末(UE)との間で送受信される音声やデータ等のユーザデータが伝送されるUPlane(User Plane)とが存在する。
3GPP仕様書「3GPP TS23.401(V12.5.0)」"General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN) access" 3GPP仕様書「3GPP TS23.714」
従来、CPlaneとUPlaneの両方の処理を行うSGW及びPGWが用いられている。従来のEPCに接続される端末は、主に携帯端末であったので、SGW及びPGWにおいては、携帯端末が音声やデータを送受信する際にCPlaneにかかる負荷の大きさとUPlaneにかかる負荷に見合ったリソースが固定的に割り当てられていた。したがって、CPlane及びUPlaneのうち、片方のPlaneの負荷が大きくなっても、使用可能なリソースを変更することができなかった。
近年は、CPlaneの負荷がUPlaneの負荷に比べて大きいIoT(Internet Of Things)機器が増えている。このようなIoT機器がEPCにアクセスする場合、CPlaneと比較してUPlaneの処理負荷が小さいため、SGWやPGWにおいてUPlaneのリソースが余剰になる。そのため、リソースを有効利用するために、SGW及びPGWをPlane毎に分割するCU分離の取り組みが検討されている。このようにCPlaneとUPlaneとを分割し、CPlane用のSGW(以下、C−SGW)とUPlane用のSGW(以下、U−SGW)を用いることで、Plane毎のリソースの変更が可能となり、リソースの有効利用が可能となる。
ところで、端末がEPCで通信を行うための経路であるベアラを確立する際に、ベアラを識別するためのベアラ識別情報としてのTEID(Tunnel Endpoint Identifier)が、SGWによって端末毎に割り当てられる。SGWは、割りあてたTEIDをPGWに通知し、PGWはTEIDに基づいて、受信したデータを送信した端末を識別する。
しかしながら、IoT機器のようにCplaneの負荷が大きくなる端末が増加した場合、U−SGWに対してC−SGWの数を増やす必要がある。このようにした場合、複数のC−SGWが、異なる端末に対して同一のTEIDを割り当てることが生じる。そうすると、U−SGWは、複数のC−SGWから、異なる端末で用いられる同一のTEIDが通知されることになる。このようにTEIDが重複してしまうと、U−SGWが、TEIDを用いて端末を識別することができなくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、複数のC−SGWが用いられる場合であっても、端末毎に固有のTEIDを割り当てられる通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様においては、携帯電話網の基地局を介して携帯端末から受信した制御データを処理する複数の制御データゲートウェイと、前記基地局を介して前記携帯端末から受信したユーザデータを処理するユーザデータゲートウェイと、を有し、前記ユーザデータゲートウェイは、前記複数の制御データゲートウェイのうちのいずれか1つの第1制御データゲートウェイが前記携帯端末の端末識別子を含むセッション確立要求を受信したことに応じて、前記携帯端末が前記基地局を介して通信する際に前記ユーザデータゲートウェイが用いるベアラ識別情報を決定し、決定した前記ベアラ識別情報を記憶部に記憶させるとともに、前記ベアラ識別情報を前記第1制御データゲートウェイに通知することを特徴とする、通信システムを提供する。
前記ユーザデータゲートウェイは、例えば、前記セッション確立要求を受信した前記第1制御データゲートウェイから前記ベアラ識別情報の割り当て要求を受信したことに応じて、前記割り当て要求を送信した前記第1制御データゲートウェイに対して前記ベアラ識別情報を通知する。
前記第1制御データゲートウェイ及び前記ユーザデータゲートウェイを介して前記携帯端末から受信したデータを前記携帯電話網以外のネットワークに送信するパケットゲートウェイをさらに有し、前記ユーザデータゲートウェイは、前記ユーザデータゲートウェイが前記パケットゲートウェイと通信する際に用いる第1ベアラ識別情報及び前記ユーザデータゲートウェイが前記基地局と通信する際に用いる第2ベアラ識別情報を、前記第1制御データゲートウェイに通知してもよい。
前記第1制御データゲートウェイは、前記ユーザデータゲートウェイから通知された前記第1ベアラ識別情報を前記パケットゲートウェイに通知し、前記第2ベアラ識別情報を前記基地局に通知してもよい。
前記第1制御データゲートウェイは、前記携帯端末が前記基地局を介しての通信を終了すると、前記ユーザデータゲートウェイに対してベアラ解放要求を送信し、前記ユーザデータゲートウェイは、前記ベアラ解放要求を受けたことに応じて前記第2ベアラ識別情報を解放してもよい。
前記第1制御データゲートウェイは、前記携帯端末が前記基地局を介しての通信を再開すると、前記ユーザデータゲートウェイに対してベアラ変更要求を送信し、前記ユーザデータゲートウェイは、前記ベアラ変更要求を受けたことに応じて前記第2ベアラ識別情報を再び前記第1制御データゲートウェイに通知してもよい。
前記第1制御データゲートウェイは、前記携帯端末が前記基地局と通信できない状態になったことを検出すると、前記ユーザデータゲートウェイに対してセッション削除要求を送信し、前記ユーザデータゲートウェイは、前記セッション削除要求を受けたことに応じて前記ベアラ識別情報を前記記憶部から削除してもよい。
本発明の第2の態様によれば、携帯電話網の基地局を介して携帯端末から受信した制御データを処理する複数の制御データゲートウェイのうちのいずれか1つの第1制御データゲートウェイが、前記携帯端末の端末識別子を含むセッション確立要求を受信するステップと、前記セッション確立要求を受信した前記第1制御データゲートウェイが、前記基地局を介して前記携帯端末から受信したユーザデータを処理するユーザデータゲートウェイに対して、前記携帯端末が前記基地局を介して通信する際に前記ユーザデータゲートウェイが用いるベアラ識別情報の割り当てを要求するステップと、前記ユーザデータゲートウェイが、前記割り当ての要求を受けたことに応じて前記ベアラ識別情報を決定し、決定した前記ベアラ識別情報を記憶部に記憶するステップと、前記ベアラ識別情報を前記第1制御データゲートウェイに通知するステップと、を有することを特徴とする、通信方法を提供する。
本発明によれば、複数のC−SGWが用いられる場合であっても、端末毎に固有のTEIDを割り当てられることができるという効果を奏する。
本実施形態の通信システムの構成を示す図である。 アタッチ要求時の通信シーケンス図である。 ベアラ解放時の通信シーケンス図である。 サービス要求時の通信シーケンス図である。 デタッチ時の通信シーケンス図である。
[通信システムSの構成]
図1は、本実施形態の通信システムSの構成を示す図である。通信システムSは、携帯端末1と、eNB2と、MME3と、複数のC−SGW4と、U−SGW5と、PGW6とを有する。図1における実線は音声・データ等のユーザデータが伝送される経路を示しており、破線は制御データが伝送される経路を示している。また、C−SGW4とU−SGW5との間の一点鎖線は、C−SGW4とU−SGW5との間で制御情報が送受信される経路を示している。
携帯端末1は、LTE(Long Term Evolution)や3GPP(Third Generation Partnership Project)等の携帯電話網で通信可能な端末である。携帯端末1は、eNB2との間で無線チャネルを介して制御データ及び音声・データ等のユーザデータを送受信する。
eNB2は、LTEの基地局である。eNB2は、携帯端末1から受信した制御データをMME3に転送し、MME3から受信した制御データを携帯端末1に転送する。また、eNB2は、携帯端末1から受信したユーザデータをU−SGW5に転送し、U−SGW5から受信したユーザデータを携帯端末1に転送する。
MME3は、携帯端末1の位置登録、呼び出し、及び基地局間のハンドオーバー等の管理を行う移動管理装置である。MME3は、eNB2とC−SGW4との間で制御データを中継する。
C−SGW4は、制御データを処理するC−Plane用の制御データゲートウェイである。通信システムSは、携帯端末1の数及び種別に応じた数の複数のC−SGW4を有している。複数のC−SGW4のそれぞれは、MME3、U−SGW5及びPGW6と接続されている。
U−SGW5は、ユーザデータを処理するU−Plane用のユーザデータゲートウェイである。U−SGW5は、eNB2、複数のC−SGW4及びPGW6と接続されている。
PGW6は、携帯端末1が、インターネット等の外部ネットワークにアクセスするためのゲートウェイである。PGW6は、複数のC−SGW4及びU−SGW5と接続されている。
[アタッチ要求(Attach Request)時の通信シーケンス]
図2は、アタッチ要求時の通信シーケンス図である。アタッチは、携帯端末1の電源が投入された際に携帯端末1をネットワークに登録する処理である。図2における実線の矢印は、3GPPにおいても使用されていたメッセージを示しており、破線の矢印は、本実施形態の特徴となる、従来は使用されていなかったメッセージである。
通信システムSは、アタッチ要求処理において、合計4本のベアラを作成する。ベアラ作成には、接続を行うサーバのIPアドレス及びTEIDを含むF-TEIDが必要となる。4本のベアラの構築に必要な要素は、以下の通りである。
A.MME−SGW間のCPlaneベアラ
・MMEのF-TEID(MME F-TEID)
・MME向きのC−SGWのTEID(SGW_M TEID)
B.SGW−PGW間のCPlaneベアラ
・CPlaneのPGW向きのC−SGWのF-TEID(SGW_P F-TEID(C))
・CPlaneのPGWのF-TEID(PGW F-TEID(C))
C.eNB−SGW間のUPlaneベアラ
・eNB TEID
・SGW TEID(U)
D.SGW−PGW間のUPlaneベアラ
・PGW TEID(U)
・U−SGW TEID
携帯端末1の電源が投入され、アタッチ要求の処理が始まると、MME3はC−SGW4に端末識別子、MME3のF-TEID、及びCPlaneのPGWアドレスを含むセッション確立要求(Create Session Request)を送信する(S11)。端末識別子は、例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)及びEPSベアラID(Evolved Packet System Bearer ID)である、続いて、C−SGW4は、MME3からセッション確立要求を受信したことに応じて、端末識別子を含むTEID割り当て要求(TEID Allocation Request)をU−SGW5に送信する(S12)。
U−SGW5は、複数のC−SGW4のうちのいずれか1つのC−SGW4(第1制御データゲートウェイに対応)が送信するTEID割り当て要求を受信すると、携帯端末1がeNB2を介して通信する際にC−SGW4及びU−SGW5により用いられるTEIDを割り当てる。具体的には、U−SGW5は、TEID割り当て要求に含まれている端末識別子に関連付けて、UPlaneのeNB側及びPGW6側のTEID及びアドレスを割り当てる。
U−SGW5は、割り当てたTEIDを、端末識別子に関連付けてハードディスク等の記憶媒体に記憶させることにより登録する(S13)。また、U−SGW5は、TEID割り当て要求を送信したC−SGW4に対して、端末識別子及びF-TEIDを含むTEID割り当て応答(TEID Allocation Response)を送信することにより、F−TEIDを通知する(S14)。このように、UPlane側のU−SGW5がTEIDの割り当てを行うことで、CPlane側のC−SGW4がU−SGW5よりも多い環境においても、TEIDの競合を防ぐことが可能となる。
C−SGW4は、TEID割り当て応答を受信すると、PGW6に対して、端末識別子、C−SGW4のF-TEID、及びUPlane用のPGW F-TEID(第1ベアラ識別情報)を含むセッション確立要求を送信する(S15)。PGW6は、セッション確立要求を受信すると、C−SGW4に対して、UPlane用のPGW F-TEID、CPlane用のPGW TEIDを含むセッション確立応答を送信する(S16)。
C−SGW4は、PGW6からセッション確立応答を受信すると、U−SGW5に対して、端末識別子及びセッション確立応答に含まれていたUPlane用のPGW F-TEIDを含むTEID通知メッセージ(TEID Notify Message)を送信する(S17)。U−SGW5は、受信したTEID通知メッセージに含まれていたUPlane用のPGW F-TEIDを、携帯端末1の端末識別子に関連付けてハードディスク等の記憶媒体に記憶させることにより登録する(S18)。U−SGW5は、PGW F−TEIDを登録すると、C−SGW4に対して、端末識別子を含むTEID通知応答(TEID Notify Response)を送信する(S19)。
続いて、TEID通知応答を受信したC−SGW4は、MME3に対して、eNBとU−SGW5との間のUPlane用F-TEID(第2ベアラ識別情報)及びeNBとC−SGW4との間のCPlane用TEIDを含むセッション確立応答(Create Session Response)を送信する(S20)。MME3は、セッション確立応答を受信すると、C−SGW4に対して、eNB F-TEIDを含むベアラ変更要求(Modify Bearer Request)を送信する(S21)。
C−SGW4は、eNB F-TEIDを受信すると、U−SGW5に対して、IMSI、APN(Access Point Name)、EPSベアラID及びeNB F-TEIDを含むTEID通知メッセージを送信する(S22)。
U−SGW5は、受信したTEID通知メッセージに含まれていたeNB F-TEIDを、携帯端末1の端末識別子に関連付けて登録する(S23)。U−SGW5は、eNB F−TEIDを登録すると、C−SGW4に対してTEID通知応答を送信する(S24)。最後に、C−SGW4がMME3に対して、ベアラ変更応答(Modify Bearer Response)を送信する(S25)。 このようにして、通信システムSは、TEIDを重複させることなく、携帯端末1が通信を行うためのベアラを確立することができる。
[ベアラ解放(S1 Release)時の通信シーケンス]
続いて、携帯端末1の通信が終了してベアラを開放する際の通信シーケンスについて説明する。
図3は、携帯端末1の通信が終了した際に実行されるベアラ解放時の通信シーケンス図である。ベアラ解放の処理は、eNB2とU−SGW5との間のUPlaneベアラを解放することを目的として行われる。
携帯端末1の通信が終了すると、MME3は、CPlane用のSGW TEIDを含むベアラ解放要求(Release Access Bearer Request)をC−SGW4に対して送信する(S21)。C−SGW4は、ベアラ解放要求を受信すると、ベアラ解放要求に基づいてIMSIを識別し、U−SGW5に対して、端末識別子を含むTEID解放要求(TEID Release Request)を送信する(S22)。
U−SGW5は、受信したTEID解放要求に含まれている端末識別子に関連付けて記憶媒体に記憶されているeNB TEID及びアドレスを削除する(S23)。U−SGW5は、TEID及びアドレスを削除することによりベアラを解放すると、解放したTEIDに対応する端末識別子を含むTEID解放応答(TEID Release Response)をC−SGW4に送信する(S24)。C−SGW4は、TEID解放応答を受信すると、ベアラ解放応答(Release Access Bearer Response)をMME3に送信する。
以上の手順により、通信システムSは、携帯端末1に割り当てていたeNB TEIDを解放することで、解放したeNB TEIDを他の携帯端末1の通信に使用できるようにすることができる。
[サービス要求(Service Request)時の通信シーケンス]
続いて、携帯端末1が通信を開始する際の通信シーケンスについて説明する。
図4は、携帯端末1が通信を開始する際に実行されるサービス要求時の通信シーケンス図である。サービス要求の処理は、eNB2とU−SGW5との間のUPlaneベアラを再確立することを目的として行われる。
まず、MME3は、携帯端末1のEPSベアラID、C−SGW4 TEID及びeNB F-TEIDを含むベアラ変更要求(Modify Bearer Request)をC−SGW4に送信する(S31)。C−SGW4は、ベアラ変更要求を受信すると、受信したベアラ変更要求に含まれているC−SGW4 TEIDに基づいて携帯端末1を識別し、識別した携帯端末1の端末識別子及びeNB F-TEIDを含むTEID通知メッセージ(TEID Notify Message)をU−SGW5に送信する(S32)。
U−SGW5は、TEID通知メッセージを受信すると、受信したTEID通知メッセージに含まれている端末識別子に関連付けてUPlane用のeNB F-TEIDを登録する(S33)。U−SGW5は、eNB用F-TEIDの登録が完了すると、端末識別子を含むTEID通知応答(TEID Notify Response)をC−SGW4に送信する(S34)。C−SGW4は、TEID通知応答を受信すると、MME3のTEID及びEPSベアラIDを含むベアラ変更応答(Modify Bearer Response)をMME3に送信する(S35)。
以上の手順により、通信システムSは、携帯端末1に通信を再開させることができる。
[デタッチ(Detach)時の通信シーケンス]
続いて、携帯端末1の電源がオフされてデタッチをする際の通信シーケンスについて説明する。
図5は、デタッチ時の通信シーケンス図である。デタッチの処理は、MME3とC−SGW4との間のCPlaneベアラ、C−SGW4とPGW6との間のCPlaneベアラ、eNB2とU−SGW5との間のUPlaneベアラ、及びU−SGW5とPGW6との間のUPlaneベアラを解放することを目的として行われる。
携帯端末1の電源がオフされると、MME3は、携帯端末1のEPSベアラID、MME3 TEIDを含むセッション削除要求(Delete Session Request)を送信する(S41)。C−SGW4は、受信したセッション削除要求に含まれているTEIDに基づいてIMSIを識別し、端末識別子を含むTEID削除要求(TEID Delete Request)をU−SGW5に送信する(S42)。
U−SGW5は、TEID削除要求を受信すると、受信したTEID削除要求に含まれている端末識別子に関連付けて登録されている全てのUPlane用のF-TEIDを削除する(S43)。U−SGW5は、TEIDの削除が完了すると、C−SGW4にIMSI、APN、EPSベアラIDを含むTEID削除応答(TEIE Delete Response)を送信する(S44)。
続いて、C−SGW4は、U−SGW5からTEID削除応答を受信すると、EPSベアラIDを含むセッション削除要求(Delete Session Request)をPGW6に送信する(S45)。PGW6は、セッション削除要求を受信すると、PGW TEIDを削除することによりセッションを終了し、セッション削除応答(Delete Session Response)をC−SGW4に送信する(S46)。C−SGW4は、セッション削除応答を受信すると、セッション削除応答をMME3に送信する(S47)。
[通信システムSによる効果]
以上説明したように、本実施形態の通信システムSにおいては、セッションを確立する際に、複数のC−SGW4のうちの1つのC−SGW4がU−SGW5に対してTEIDの割り当てを要求し、U−SGW5がTEIDを決定する。そして、U−SGW5は、決定したTEIDをC−SGW4に通知する。
また、C−SGW4は、通知を受けたTEIDをMME3及びPGW6に通知し、MME3との間で用いられるTEID及びPGW6との間で用いられるeNB TEIDをMME3から取得し、PGW TEIDをPGW6から取得する。そして、C−SGW4は、取得したeNB TEID及びPGW TEIDをU−SGW5に通知する。
このようにすることで、通信システムSは、U−SGW5の数よりも多い複数のC−SGW4が存在する場合であっても、TEIDが重複して割り当てられることを防止することができる。その結果、TEIDの重複により発生する誤った宛先へのデータの転送を防ぎつつ、CU分離によるリソースの有効活用が可能になる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
1 携帯端末
2 eNB
3 MME
4 C−SGW
5 U−SGW
6 PGW
S 通信システム

Claims (8)

  1. 携帯電話網の基地局を介して携帯端末から受信した制御データを処理する複数の制御データゲートウェイと、
    前記基地局を介して前記携帯端末から受信したユーザデータを処理するユーザデータゲートウェイと、
    を有し、
    前記ユーザデータゲートウェイは、前記複数の制御データゲートウェイのうちのいずれか1つの第1制御データゲートウェイが前記携帯端末の端末識別子を含むセッション確立要求を受信したことに応じて、前記携帯端末が前記基地局を介して通信する際に前記ユーザデータゲートウェイが用いるベアラ識別情報を決定し、決定した前記ベアラ識別情報を記憶部に記憶させるとともに、前記ベアラ識別情報を前記第1制御データゲートウェイに通知することを特徴とする、
    通信システム。
  2. 前記ユーザデータゲートウェイは、前記セッション確立要求を受信した前記第1制御データゲートウェイから前記ベアラ識別情報の割り当て要求を受信したことに応じて、前記割り当て要求を送信した前記第1制御データゲートウェイに対して前記ベアラ識別情報を通知することを特徴とする、
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1制御データゲートウェイ及び前記ユーザデータゲートウェイを介して前記携帯端末から受信したデータを前記携帯電話網以外のネットワークに送信するパケットゲートウェイをさらに有し、
    前記ユーザデータゲートウェイは、前記ユーザデータゲートウェイが前記パケットゲートウェイと通信する際に用いる第1ベアラ識別情報及び前記ユーザデータゲートウェイが前記基地局と通信する際に用いる第2ベアラ識別情報を、前記第1制御データゲートウェイに通知することを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 前記第1制御データゲートウェイは、前記ユーザデータゲートウェイから通知された前記第1ベアラ識別情報を前記パケットゲートウェイに通知し、前記第2ベアラ識別情報を前記基地局に通知することを特徴とする、
    請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記第1制御データゲートウェイは、前記携帯端末が前記基地局を介しての通信を終了すると、前記ユーザデータゲートウェイに対してベアラ解放要求を送信し、前記ユーザデータゲートウェイは、前記ベアラ解放要求を受けたことに応じて前記第2ベアラ識別情報を解放することを特徴とする、
    請求項3又は4に記載の通信システム。
  6. 前記第1制御データゲートウェイは、前記携帯端末が前記基地局を介しての通信を再開すると、前記ユーザデータゲートウェイに対してベアラ変更要求を送信し、前記ユーザデータゲートウェイは、前記ベアラ変更要求を受けたことに応じて前記第2ベアラ識別情報を再び前記第1制御データゲートウェイに通知することを特徴とする、
    請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記第1制御データゲートウェイは、前記携帯端末が前記基地局と通信できない状態になったことを検出すると、前記ユーザデータゲートウェイに対してセッション削除要求を送信し、前記ユーザデータゲートウェイは、前記セッション削除要求を受けたことに応じて前記ベアラ識別情報を前記記憶部から削除することを特徴とする、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の通信システム。
  8. 携帯電話網の基地局を介して携帯端末から受信した制御データを処理する複数の制御データゲートウェイのうちのいずれか1つの第1制御データゲートウェイが、前記携帯端末の端末識別子を含むセッション確立要求を受信するステップと、
    前記セッション確立要求を受信した前記第1制御データゲートウェイが、前記基地局を介して前記携帯端末から受信したユーザデータを処理するユーザデータゲートウェイに対して、前記携帯端末が前記基地局を介して通信する際に前記ユーザデータゲートウェイが用いるベアラ識別情報の割り当てを要求するステップと、
    前記ユーザデータゲートウェイが、前記割り当ての要求を受けたことに応じて前記ベアラ識別情報を決定し、決定した前記ベアラ識別情報を記憶部に記憶するステップと、
    前記ベアラ識別情報を前記第1制御データゲートウェイに通知するステップと、
    を有することを特徴とする、
    通信方法。

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