JP2017162910A - 半導体装置および測定装置 - Google Patents

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孝之 岩崎
Takayuki Iwasaki
孝之 岩崎
波多野 睦子
Mutsuko Hatano
睦子 波多野
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Abstract

【課題】 内部の物理パラメータを測定することができる半導体装置および測定装置を提供することを目的とする。【解決手段】 複数の半導体層と、少なくとも1つの半導体層内に配置され、配置された半導体層内の特徴量に応じた信号を出力するセンサ部とを有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置および測定装置に関する。
パワーデバイスは、数百ボルト以上の高電圧の電力を交流から直流(または直流から交流)に変換し、あるいは周波数を変換する等の電力変換を行う半導体素子である。そして、パワーデバイスでは、省エネルギーの観点から、高電圧の電力の変換処理における電力損失の抑制が図られている。
例えば、ダイヤモンドは、シリコン等の半導体と比べて、熱伝導率や絶縁耐圧等の特性を有している。このため、ダイヤモンド基板の結晶面を有する基板面上に略垂直に隆起して配置されたp型ダイヤモンド層と、p型ダイヤモンド層の側面および基板面を成長基面として形成されたn型のリンドープダイヤモンド領域およびダイヤモンド絶縁領域とを有するダイヤモンド半導体装置の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ダイヤモンドのNV(Nitrogen-Vacancy)センタによる光検出磁気共鳴(ODMR:Optically Detected Magnetic Resonance)を用いて、電極に印加された電界を測定する技術が提案されている(例えば、非特許文献1)。
特開2014−38953号公報
F. Dolde, H. Fedder, M.W. Doherty, T. Nobauer, F. Rempp, G. Balasubramanian, T.Wolf, F. Reinhard, L.C.L. Hollenberg, F. Jelezko and J. Wrachtrup: "Electric-field sensing using single diamond spins", Nature Physics, Vol. 7, pp.459-463, 2011
ダイヤモンド半導体装置等のパワーデバイス内における電界、磁界、温度等の物理パラメータの情報は、パワーデバイスの電力損失の抑制や耐久性を図る上で重要である。しかしながら、従来技術では、パワーデバイス等の内部の電界等を測定することは困難である。
本発明は、内部の物理パラメータを測定することができる半導体装置および測定装置を提供することを目的とする。
本発明を例示する半導体装置の一態様は、複数の半導体層と、少なくとも1つの半導体層内に配置され、配置された半導体層内の特徴量に応じた信号を出力するセンサ部とを有する。
本発明を例示する測定装置の一態様は、複数の半導体層と、少なくとも1つの半導体層内に配置され、配置された半導体層内の特徴量に応じた信号を出力するセンサ部とを含む半導体装置と、半導体装置に電力を供給する電源と、センサ部を駆動させる駆動部と、センサ部からの信号に基づいて特徴量を算出する制御装置とを有する。
本発明は、内部の物理パラメータを測定することができる。
半導体装置の一実施形態を示す図である。 図1に示したセンサ部に含まれるダイヤモンドのNVセンタの一例を示す図である。 図1に示したセンサ部に含まれるダイヤモンドのNVセンタが発光する蛍光の強度におけるマイクロ波の周波数依存性の一例を示す図である。 図1に示したセンサ部のNVセンタが発光する蛍光の強度分布と温度との関係の一例を示す図である。 図1に示した半導体装置内の物理パラメータを測定する測定装置の一例を示す図である。 図5に示した測定装置における測定処理の一例を示す図である。 図1に示した半導体装置内に複数のセンサ部が配置される一例を示す図である。 半導体装置内に複数のセンサ部50が配置される別例を示す図である。 図8に示した半導体装置の断面の一例を示す図である。
以下、図面を用いて実施形態について説明する。
図1は、半導体装置の一実施形態を示す。
図1に示した半導体装置100は、例えば、PIN(p-intrinsic-n)ダイオードであり、nプラス層10、pマイナス層20、pプラス層30および電極40a、40bを有する。なお、図1(a)は、俯瞰した半導体装置100を示す。図1(b)は、図1(a)に示した線分X1−X2における半導体装置100の断面を示す。なお、図1は、横軸をX軸とし、縦軸をZ軸とするXYZ座標系を示す。また、半導体装置100は、PN接合ダイオードや電界効果トランジスタ等でもよい。
nプラス層10は、ダイヤモンド等の半導体に、ヒ素またはリン等の不純物が所定値以上の濃度(例えば、8×1019cm−3)でドープされた半導体である。nプラス層10の厚さは、例えば、500nm等であり、半導体装置100に要求される電気特性等に応じて適宜設定されることが好ましい。
pマイナス層20は、ダイヤモンド等の半導体に、ホウ素等の不純物が所定値より小さい濃度(例えば、2×1014cm−3)でドープされた半導体である。pマイナス層20の厚さは、5μm等であり、半導体装置100に要求される電気特性等に応じて適宜設定されることが好ましい。また、pマイナス層20には、例えば、窒素イオンのイオン注入により、ダイヤモンドのNVセンタを含む層状に形成されたセンサ部50を有する。例えば、センサ部50は、nプラス層10と接合する接合面より、深さ350nm等の位置に配置される。センサ部50については、図2から図4で説明する。
pプラス層30は、ダイヤモンド等の半導体に、ホウ素等の不純物が所定値以上の濃度(1×1017cm−3)でドープされた半導体である。pプラス層30の厚さは、500μm等であり、半導体装置100に要求される電気特性等に応じて適宜設定されることが好ましい。
電極40a、40bは、半導体装置100の外部の電源から供給される電圧を半導体装置100に印加する。
図2は、図1に示したセンサ部50に含まれるダイヤモンドのNVセンタの一例を示す。図2(a)は、NVセンタを有するダイヤモンドの結晶格子を示し、図2(b)は、NVセンタが有するエネルギー準位を示す。
図2(a)に示すように、ダイヤモンドの結晶格子のうち、一部の炭素Cが、窒素イオンN2+のイオン注入により、網掛けで示した窒素Nに置換される。また、イオン注入により、置換された窒素Nに隣接する1つの炭素Cの位置が、点線で示した空孔Vとなる。すなわち、NVセンタは、隣接する窒素Nと空孔Vとが対となって存在する格子欠陥である。
図2(b)に示すように、NVセンタは、基底状態のスピン三重項A、励起状態のスピン三重項E、およびスピン三重項Aとスピン三重項Eとの間に、準安定状態のスピン一重項のエネルギー準位を有する。そして、NVセンタは、外部から電界や磁界がNVセンタに印加されていない場合で、かつ外部より532nm等の波長の励起光が照射された場合、励起状態から基底状態に遷移する際に、波長630nmから800nmの蛍光を発光する。
一方、外部から基底状態のスピン三重項Aのエネルギー準位差に等しい周波数のマイクロ波をNVセンタに照射する場合、電子スピン磁気共鳴(以下、“ESR(Electron Spin Resonance)”とも称される)の状態となる。ESRの状態では、基底状態のスピン三重項Aおよび励起状態のスピン三重項Eは、3つのエネルギー準位に分裂する。すなわち、基底状態のスピン三重項Aおよび励起状態のスピン三重項Eは、スピン副準位msが0と±1とに分裂する。この場合、スピン副準位msが±1の電子の一部は、励起状態に励起されたとしても、準安定状態を介して基底状態に無放射で遷移してしまう。このため、NVセンタによる蛍光の強度が減少してしまう。換言すれば、蛍光の強度とマイクロ波の周波数との分布、すなわちODMRのスペクトル信号を求めることにより、スピン副準位msが0と±1との間のエネルギー準位差が測定できる。なお、外部から電界や磁界がNVセンタに印加されていない場合におけるスピン副準位msが0と±1との間のエネルギー準位差は、2.87GHzの周波数に相当する。
なお、NVセンタには、電荷が0でスピンSが1/2のもの(以下、“NV(0)”とも称される)と、電荷が−1で、スピンSが1のもの(以下、“NV(−)”とも称される)とがある。NV(0)のNVセンタは、準安定状態を介して励起状態から基底状態に無放射で遷移する過程を有さない。このため、NVセンタは、NV(−)の欠陥格子であるとする。
なお、ダイヤモンドの代わりに、シリコンカーバイド(SiC)、ガリウムナイトライド(GaN)、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ガリウム(Ga)等のワイドバンド半導体を用いられてもよい。シリコンカーバイドが用いられる場合、シリコンが欠損した空孔の欠陥格子を、ダイヤモンドのNVセンタのようにセンサ部50として用いてもよい。例えば、シリコンカーバイドに電子線の照射やイオン注入等を行うことにより、シリコンSiの原子を弾き飛ばして、シリコンの空孔の欠陥格子を生成する。
図3は、図1に示したセンサ部50に含まれるダイヤモンドのNVセンタが発光する蛍光の強度におけるマイクロ波の周波数依存性の一例を示す。図3では、2.87GHzを中心周波数とする所定範囲の周波数のマイクロ波をセンサ部50のNVセンタに照射した場合、NVセンタが発光する蛍光、すなわちODMRの信号の強度分布を示す。なお、図3(a)は、センサ部50のNVセンタに電界および磁界が印加されていない場合を示し、図3(b)は、センサ部50のNVセンタに電界(または磁界)が印加される場合を示す。また、図3の横軸は周波数を示し、縦軸は蛍光の強度を示す。
図3(a)に示すように、電界(または磁界)が印加されていない、すなわち±1のスピン副準位msが縮退している場合、蛍光の強度は、2.87GHzの周波数(スピン副準位msが0と±1との間のエネルギー準位差)の位置で最も小さくなる。
一方、NVセンタに電界(または磁界)が印加されている場合、スピン副準位msが−1と+1との間でさらに分裂する。このため、図3(b)に示すように、蛍光の強度は、スピン副準位msが0と−1との間のエネルギー準位差と、スピン副準位msが0と+1との間のエネルギー準位差とに対応する2つの周波数の位置で最も小さくなる。そして、印加される電界(または磁界)の大きくなるに従い、スピン副準位msが−1と+1との間のエネルギー準位差が大きくなるため、蛍光の強度が小さくなる2つの周波数の間隔は大きくなる。例えば、蛍光の強度が小さくなる2つの周波数(すなわち、NVセンタのスピン副準位0とスピン副準位±1との間のエネルギー準位の変化量)と、NVセンタに印加される電界および磁界とは、非特許文献1に示された式(1)のように関係付けられる。
Figure 2017162910
なお、dgs ||およびdgs は、NVセンタの向きに平行な方向および垂直な方向の電気双極子モーメントを示す。Πは、E+σの総電界を示し、Eは、NVセンタに印加される電界を示し、σは、局所的な結晶歪みを示す。Ezは、NVセンタの向きに平行な電界の成分を示し、Eは、垂直な電界の成分を示す。Bzは、NVセンタの向きに平行な磁界の成分を示し、Bは、垂直な磁界の成分を示す。μは、ボーア磁子を示し、gは、電子のg因子を示す。φは、arctan(By/Bz)であり、φΠは、arctan(Πy/Πx)を示す。なお、Bx+ByはB であり、Πx+ΠyはΠ である。また、Dgsは、約2.87GHzである。
換言すれば、センサ部50のNVセンタが発光する蛍光の強度が小さくなる周波数と、式(1)を用いることにより、センサ部50が配置された位置での半導体装置100内の電界や磁界が測定できる。なお、電界および磁界の代わりに、センサ部50が発光する蛍光の強度からセンサ部50が配置される位置における半導体装置100内の温度やリーク電流等が測定されてもよい。
図4は、図1に示したセンサ部50のNVセンタが発光する蛍光の強度分布と温度との関係の一例を示す。なお、図4に示した蛍光の強度分布では、センサ部50のNVセンタに印加される電界および磁界は0とする。また、図4の横軸は周波数を示し、縦軸は蛍光の強度を示す。
図4では、センサ部50のNVセンタに印加される電界および磁界がないことから、2.87GHzの周波数で強度が最小となる実線で示した強度分布を示す時の温度(例えば、室温)を基準温度とする。そして、センサ部50の温度が基準温度より低くなる場合、センサ部50のNVセンタが発光する蛍光の強度が最小となる周波数は、点線で示した強度分布のように、2.87GHzより高くなる。一方、センサ部50の温度が基準温度より高くなる場合、蛍光の強度が最小となる周波数は、破線で示した強度分布のように、2.87GHzより低くなる。これは、スピン副準位msが0と±1との間のエネルギー準位差が温度に依存するため、蛍光の強度が最小となる周波数を測定することにより、センサ部50が配置された位置での半導体装置100内の温度が測定できる。
図5は、図1に示した半導体装置100内の物理パラメータを測定する測定装置の一例を示す。図5に示した測定装置200は、例えば、レーザ共焦点顕微鏡等であり、半導体装置100、レーザ光源110、ビームスプリッタ120、対物レンズ130、スライドガラス140、電源150、マイクロ波源160、検出装置170および制御装置180を有する。なお、測定装置200は、デジタルカメラやスペクトルメータ等を有してもよい。
レーザ光源110は、図1に示した半導体装置100内に配置されたセンサ部50のNVセンタを励起させる532nm等の波長のレーザ光を射出する。
ビームスプリッタ120は、レーザ光源110から射出されたレーザ光を、半導体装置100の方向に反射する。また、ビームスプリッタ120は、半導体装置100のセンサ部50が発光する蛍光の光束を透過し、検出装置170に向けて射出する。
対物レンズ130は、レーザ光源110から射出されたレーザ光のビーム幅を調整して、レーザ光を半導体装置100に照射する。また、対物レンズ130は、半導体装置100内のセンサ部50が発光する蛍光を平行光にして、検出装置170に向けて射出する。
スライドガラス140は、石英ガラス等であり、測定対象の半導体装置100が配置される。半導体装置100が配置される側のスライドガラス140の面上には、チタンTi/銅Cu/アルミニウムAl膜が形成され、半導体装置100を動作させるための配線がなされている。半導体装置100が配置される側のスライドガラス140には、マイクロ波源160が射出するマイクロ波を半導体装置100に照射するためのアンテナを含むマイクロ波ワイヤが設けられている。
電源150は、制御装置180からの制御指示に基づいて、スライドガラス140に配置された半導体装置100に数十ボルトから数百ボルトの電力を供給する。
マイクロ波源160は、2.87GHzを中心とする所定範囲の周波数のマイクロ波を射出する電波発信装置である。また、マイクロ波源160は、スライドガラス140に配置されたアンテナを介して、射出したマイクロ波を半導体装置100に照射し、センサ部50のNVセンタをESRの状態にする。
レーザ光源110およびマイクロ波源160は、センサ部50を駆動させる駆動部として動作する。
検出装置170は、APD(avalanche photodiode)等を有し、センサ部50が発光する蛍光を受信し、受信した蛍光の強度をXY平面上の位置毎に検出する。検出装置170は、検出したXY平面の位置毎における蛍光の強度を制御装置180に出力する。なお、検出装置170の空間分解能は、対物レンズ130によるレーザ光のフォーカスや、スライドガラス140において半導体装置100を固定するサンプルホルダー(ピエゾスキャナ)の精度等で決まり、10nmから300nmの範囲であることが好ましい。また、検出装置170は、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を含む撮像装置を用い、イメージングによる測定でもよい。
制御装置180は、プロセッサ等の演算処理装置、およびバードディスク装置等の記憶装置を含むコンピュータ装置であり、測定装置200の各要素の動作を制御する。例えば、制御装置180は、電源150が半導体装置100に印加する電圧、およびマイクロ波源160が射出するマイクロ波の周波数等を制御する。また、制御装置180は、検出装置170により検出されたセンサ部50による蛍光の強度を用いて、XY平面の位置毎に蛍光の強度分布を算出する。制御装置180は、算出した強度分布に基づいて、強度が最低となる周波数をXY平面の位置毎に求める。そして、制御装置180は、例えば、XY平面上の位置毎に強度が最低となる周波数のデータと、式(1)等とを用いて、XY平面上の位置毎に電界、磁界、温度あるいはリーク電流等の物理パラメータを算出する。
なお、式(1)が示すように、NVセンタのスピン副準位0とスピン副準位±1との間のエネルギー準位の変化量は、電界および磁界に依存する。すなわち、電界と磁界とが半導体装置100に印加されている場合、測定装置200は、電界と磁界とを分離して測定することが困難となる。このため、測定装置200が半導体装置100内の電界を測定する場合、地磁気や測定装置200周辺に置かれた装置等が発生させる磁界を打ち消すために、半導体装置100が配置されたスライドガラス140の反対側に、例えば、三軸電磁石等が配置することが好ましい。
図6は、図5に示した測定装置200における測定処理の一例を示す。図6に示した処理は、制御装置180に含まれるキーボード等の入力装置を介して、ユーザからの測定指示を受けた場合に、制御装置180に含まれるプロセッサ等の演算処理装置が、記憶装置に記憶される測定処理プログラムを実行することにより実現される。
ステップS100では、制御装置180は、レーザ光源110に対して、測定指示で指示された532nm等の波長のレーザ光を射出させる。
ステップS110では、制御装置180は、電源150に対して、測定指示で指示された電力を半導体装置100に供給させる。
ステップS120では、制御装置180は、マイクロ波源160に対して、測定指示で指示された所定範囲のうちの1つの周波数のマイクロ波を半導体装置100に照射させる。例えば、マイクロ波源160は、測定指示で指示された所定範囲の最小または最大の周波数のマイクロ波を半導体装置100に照射する。
なお、ステップS100からステップS130の処理は、どの処理から開始してもよく、並列に実行されてもよい。
ステップS130では、検出装置170は、センサ部50からの蛍光の強度を、XY平面上の位置毎に検出する。検出装置170は、検出した蛍光の強度の検出結果を制御装置180に出力する。そして、制御装置180は、受信した検出結果を記憶装置に記憶する。
ステップS140では、制御装置180は、マイクロ波源160が、測定指示で指示された所定範囲の全ての周波数のマイクロ波を照射したか否かを判定する。マイクロ波源160が、全ての周波数のマイクロ波を照射した場合、測定装置200の処理は、ステップS150に移る。一方、マイクロ波源160が、全ての周波数のマイクロ波を照射していない場合、測定装置200の処理は、ステップS120に移る。そして、制御装置180は、マイクロ波源160に対して、次の周波数のマイクロ波を半導体装置100に照射させる。
ステップS150では、制御装置180は、ステップS130で検出されたセンサ部50からの蛍光の強度を用いて、XY平面の位置毎に強度分布を算出する。
ステップS160では、制御装置180は、ステップS150で算出された強度分布に基づいて、強度が最低となる周波数をXY平面上の位置毎に求める。そして、制御装置180は、XY平面上の位置毎に強度が最低となる周波数のデータと、式(1)等とを用いて、XY平面上の位置毎に電界等の物理パラメータを算出する。そして、測定装置200は、処理を終了する。
以上、図1から図6に示した実施形態では、半導体装置100内に、ダイヤモンドのNVセンタを有するセンサ部50を配置する。これにより、測定装置200は、センサ部50が発光する蛍光を検出し、検出された蛍光の強度分布に基づいて、センサ部50が配置された位置における半導体装置100内の電界等の物理パラメータを測定できる。
また、センサ部50を用いて半導体装置100内の電界等の物理パラメータを測定することにより、測定装置200は、従来と比べて、半導体装置100が故障しているか否かを容易に判定できる。また、センサ部50を用いて測定された半導体装置100内の電界等の物理パラメータに基づいて、電力損失の抑制や耐久性を図った半導体装置100を設計することができる。
なお、図1に示した半導体装置100では、pマイナス層20内に、センサ部50がXY平面に平行な層状に形成されたが、これに限定されない。例えば、nプラス層10とpマイナス層20とが接合する接合面、およびpマイナス層20とpプラス層30とが接合する接合面では、電界等が大きく変化することから、複数のセンサ部50が、各接合面の周辺にそれぞれ配置されるのが好ましい。
図7は、図1に示した半導体装置100内に複数のセンサ部50が配置される一例を示す。図7は、図1(b)と同様に、半導体装置100のZX平面の断面を示す。図7に示した半導体装置100には、2つのセンサ部50が、pマイナス層20内のうち、nプラス層10との接合面付近と、pプラス層30との接合面付近にそれぞれ配置される。また、1つのセンサ部50が、pプラス層30内のうち、pマイナス層20との接合面付近に配置される。これにより、3つのセンサ部50がZ軸方向(半導体装置100の積層方向)に配置されるため、半導体装置100内のZ軸方向における電界等の分布を測定することができる。そして、半導体装置100内のZ軸方向における電界等の測定結果に基づいて、電力損失の抑制や耐久性を図った半導体装置100を設計することができる。
図8および図9は、半導体装置100内に複数のセンサ部50が配置される別例を示す。図8および図9では、半導体装置100として、特許文献1に示されたダイヤモンド接合電界効果トランジスタを示す。図8は、XY平面に射影された半導体装置100を示し、図9は、図8に示した線分A1−A2における半導体装置100の断面を示す。図8および図9に示した半導体装置100は、例えば、ダイヤモンド基板5、ダイヤモンドにリンがドープされたn型のリンドープダイヤモンド領域15、ダイヤモンドにリンがほとんどドープされないダイヤモンド絶縁領域25、およびダイヤモンドにホウ素等の不純物がドープされたp型ダイヤモンド層35を有する。また、半導体装置100は、複数のセンサ部50、ゲート電極GT、ドレイン電極DTおよびソース電極STを有する。
図8および図9に示すように、n型のリンドープダイヤモンド領域15と、p型チャネルを形成するp型ダイヤモンド層35とが接合する接合面付近に、4つのセンサ部50がそれぞれ配置される。これにより、測定装置200は、センサ部50が発光する蛍光の強度に基づいて、半導体装置100のp型チャネル内における電界やリーク電流等を測定することができる。また、図8および図9に示すように、ドレイン電極DTおよびソース電極STが配置されるダイヤモンド絶縁領域25とp型ダイヤモンド層35とが接合する接合面付近それぞれに、一対のセンサ部50が配置される。これにより、測定装置200は、センサ部50が発光する蛍光の強度に基づいて、半導体装置100のドレイン電極DTおよびソース電極STにおけるリーク電流等を測定することができる。そして、半導体装置100内の電界等の測定結果に基づいて、電力損失の抑制や耐久性を図った半導体装置100を設計することができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図する。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物によることも可能である。
5…ダイヤモンド基板;10…nプラス層;15…リンドープダイヤモンド領域;20…pマイナス層;25…ダイヤモンド絶縁領域;30…pプラス層;35…p型ダイヤモンド層;40a,40b…電極;50…センサ部;100…半導体装置;110…レーザ光源;120…ビームスプリッタ;130…対物レンズ;140…スライドガラス;150…電源;160…マイクロ波源;170…検出装置;180…制御装置;200…測定装置;DT…ドレイン電極;GT…ゲート電極;ST…ソース電極

Claims (3)

  1. 複数の半導体層と、
    少なくとも1つの半導体層内に配置され、配置された半導体層内の特徴量に応じた信号を出力するセンサ部と
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記複数の半導体層の各々に配置され、かつ隣接する半導体層と接する境界付近に配置される複数の前記センサ部を備えることを特徴とする半導体装置。
  3. 複数の半導体層と、少なくとも1つの半導体層内に配置され、配置された半導体層内の特徴量に応じた信号を出力するセンサ部とを含む半導体装置と、
    前記半導体装置に電力を供給する電源と、
    前記センサ部を駆動させる駆動部と、
    前記センサ部からの前記信号に基づいて前記特徴量を算出する制御装置と
    を備えることを特徴とする測定装置。
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