JP2017159859A - 出力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力制御装置に関し、エンジン及び電動発電機の制御性を向上させる。
【解決手段】電動発電機12の回生トルクにつり合うエンジン11の第一トルクを第一取得部2で取得する。絶対値が回生トルクと等しい電動発電機12の力行トルクにつり合うエンジン11の第二トルクを第二取得部3で取得する。第一トルク及び第二トルクに基づき、電動発電機12の出力ばらつきを第一ばらつき算出部4で算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンに連結された電動発電機を備えた車両の出力制御装置に関する。
従来、エンジンと電動発電機とを備えたハイブリッド式の車両において、エンジンの駆動力で電動発電機をジェネレータとして駆動することで、所望の発電量を獲得する技術が知られている。このような車両では、エンジン出力(エンジントルク)のばらつきが考慮された目標発電トルクが設定されて、エンジン及び電動発電機の回転速度が制御されている(特許文献1参照)。このように、出力のばらつきを制御内容に反映させることで、所望の発電量を達成するための回転変動が抑制され、エンジン及び電動発電機の制御性が向上しうる。
特開2012-091626号公報
しかしながら、上記のような出力のばらつきは、エンジンだけでなく電動発電機にも生じうる。そのため、電動発電機の出力ばらつきの影響を受けて回転変動が大きくなり、エンジン及び電動発電機の制御性が低下することがある。特に、エンジンの出力ばらつきに比して電動発電機の出力ばらつきが大きい場合には、良好な制御性が得られにくい。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、電動発電機の出力ばらつきを精度よく把握し、エンジン及び電動発電機の制御性を向上させることができるようにした出力制御装置を提供することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示する出力制御装置は、エンジンに連結された電動発電機を備えた車両の出力制御装置である。本出力制御装置は、前記電動発電機の回生トルクにつり合う前記エンジンの第一トルクを取得する第一取得部を備える。また、絶対値が前記回生トルクと等しい前記電動発電機の力行トルクにつり合う前記エンジンの第二トルクを取得する第二取得部を備える。さらに、前記第一トルク及び前記第二トルクに基づき、前記電動発電機の出力ばらつきを算出する第一ばらつき算出部を備える。
前記第一取得部が、前記エンジン及び前記電動発電機の機械損失を考慮して前記第一トルクを取得することが好ましい。同様に、前記第二取得部が、前記機械損失を考慮して前記第二トルクを取得することが好ましい。例えば、前記第一取得部が、前記回生トルクと前記第一トルクと前記機械損失とのつり合い関係に基づき、前記第一トルクを取得することが好ましい。また、前記第二取得部が、前記力行トルクと前記第二トルクと前記機械損失とのつり合い関係に基づき、前記第二トルクを取得することが好ましい。
(2)前記エンジンの駆動力で前記電動発電機を回生作動させる第一シリーズ制御と、前記エンジン及び前記電動発電機の機械損失と同等の駆動力を前記エンジン及び前記電動発電機に出力させる第二シリーズ制御と、を実施する制御部を備えることが好ましい。
(3)前記電動発電機の実トルクと前記出力ばらつきとの対応関係を推定する推定部と、前記電動発電機の単独作動時における単独力行トルクと前記対応関係とに基づき、前記エンジン及び前記電動発電機の機械損失を算出する損失算出部とを備えることが好ましい。
(4)前記推定部が、複数の前記実トルク及びそれぞれに対応する複数の前記出力ばらつきに基づき、前記対応関係を推定することが好ましい。
(5)前記エンジンの駆動力で前記電動発電機を回生作動させるシリーズ制御の終了に際し、前記エンジンを先に停止させて前記電動発電機を単独作動させるモータリング制御部を備えることが好ましい。
(6)前記エンジンの単独作動時における単独エンジントルクと前記機械損失とに基づき、前記エンジンの出力ばらつきを算出する第二ばらつき算出部を備えることが好ましい。
(7)前記エンジンの駆動力で前記電動発電機を回生作動させるシリーズ制御の終了に際し、前記電動発電機を先に停止させて前記エンジンを単独作動させる自立運転制御部を備えることが好ましい。
電動発電機の出力ばらつきを精度よく把握することができ、エンジン及び電動発電機の制御性を向上させることができる。
出力制御装置が適用された車両の構成を示す模式図である。 第一シリーズ制御時(ジェネレータの発電時)におけるトルクつり合い状態を示す図である。 第二シリーズ制御時(ジェネレータの力行時)におけるトルクつり合い状態を示す図である。 ジェネレータ実トルクとジェネレータ出力ばらつきとの関係を例示するグラフである。 モータリング制御時(ジェネレータの単独作動時)におけるトルクつり合い状態を示す図である。 自立運転制御時(エンジンの単独作動時)におけるトルクつり合い状態を示す図である。 ジェネレータ回転速度と機械損失との関係を例示するグラフである。 エンジン実トルクとエンジン出力ばらつきとの関係を例示するグラフである。 モータリング制御を説明するためのグラフである。 自立運転制御を説明するためのグラフである。
図面を参照して、実施形態としての出力制御装置を説明する。本出力制御装置の最小構成は、図1中の電子制御装置1のみで実現可能である。また、電子制御装置1の制御対象を含むシステムを、本出力制御装置と捉えることができる。あるいは、電子制御装置1での制御内容を決定するための情報を取得するセンサを含むシステムを、本出力制御装置と捉えることもできる。いずれにしても、以下の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.装置構成]
本実施形態の出力制御装置は、図1に示す車両10に適用される。この車両10は、エンジン11と走行用のモータジェネレータ13(単にモータ13と呼ぶ)と発電用のモータジェネレータ12(電動発電機,以下ジェネレータ12と呼ぶ)とを搭載したハイブリッド自動車である。ジェネレータ12はエンジン11に直結(又は変速機構やクラッチなどを介して連結)され、モータ13の作動状態から独立して力行動作や発電動作を実行可能とされる。また、車両10にはおもにEVモード,シリーズモード,パラレルモードの三種類の走行モードが用意される。これらの走行モードは、走行状態に応じて択一的に選択され、その種類に応じてエンジン11,ジェネレータ12,モータ13が使い分けられる。
EVモードは、エンジン11及びジェネレータ12を停止させたままモータ13のみで車両10を駆動する走行モードである。EVモードは、走行負荷,走行速度が低い場合やバッテリ15の充電レベルが高い場合に選択される。シリーズモードは、エンジン11でジェネレータ12を駆動して発電しつつ、その電力を利用してモータ13で車両10を駆動する走行モードである。シリーズモードは、走行負荷,走行速度が中程度の場合やバッテリ15の充電レベルが低い場合に選択される。なお、本実施形態のシリーズモードでは、エンジン11でジェネレータ12を回生作動させる第一シリーズ制御と、エンジン11を作動させつつジェネレータ12をモータ駆動する第二シリーズ制御とが実施可能とされる。パラレルモードは、エンジン11とモータ13とを併用して車両10を駆動する走行モードであり、走行負荷,走行速度が高い場合に選択される。
エンジン11は、ガソリンや軽油を燃焼とする内燃機関(ガソリンエンジン,ディーゼルエンジン)である。エンジン11と駆動輪16とを接続する動力伝達経路上には、変速機17が設けられ、駆動力の断接状態や駆動輪16に伝達されるトルクの大きさを制御するクラッチ14が変速機17に内蔵される。この動力伝達経路のうち、クラッチ14よりもエンジン11側にジェネレータ12が接続され、クラッチ14よりも駆動輪16側にモータ13が接続される。変速機17の変速状態(レンジや減速比,クラッチ14の断接状態など)は、シフトレバー装置の操作状態に応じて制御される。なお、クラッチ14は、パラレルモード以外では切断状態とされる。
ジェネレータ12,モータ13のそれぞれは、バッテリ15に接続される。モータ13は、おもにバッテリ15に蓄えられた電力で作動し、駆動輪16に駆動力を供給する。また、ジェネレータ12は、おもにエンジン11で発生した駆動力を受けて発電し、電力をバッテリ15に充電する。一方、エンジン11の始動時には、ジェネレータ12がバッテリ15の電力で作動し、エンジン11に駆動力を伝達する。エンジン11,ジェネレータ12,モータ13のそれぞれの作動状態は、電子制御装置1が制御する。
電子制御装置1(出力制御装置)は、内部バスを介して互いに接続されたプロセッサ,メモリ,インタフェイス装置を内蔵する電子デバイス(ECU,Electronic Control Unit)であり、車両10の車載ネットワーク網に接続される。プロセッサは、例えば制御ユニット(制御回路)や演算ユニット(演算回路),キャッシュメモリ(レジスタ)などを内蔵する処理装置(プロセッサ)である。また、メモリは、プログラムや作業中のデータが格納されるメモリ装置であり、ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory),不揮発メモリなどを含む。電子制御装置1で実施される制御の内容は、ファームウェアやアプリケーションプログラムとしてメモリに記録,保存されており、プログラムの実行時にはプログラムの内容がメモリ空間内に展開され、プロセッサによって実行される。
電子制御装置1に接続されるセンサ類を図1に例示する。エンジン回転速度センサ21はエンジン11の回転速度Ne(又は回転速度Neに相当するクランク角速度)を検出し、ジェネレータ回転速度センサ22はジェネレータ12の回転速度Ngを検出する。アクセル開度センサ23はアクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出し、ブレーキ開度センサ24はブレーキペダルの踏み込み量(又はブレーキ液圧)を検出する。車速センサ25は車速を検出し、エアフローセンサ26はエンジン11の吸入空気量を検出する。電子制御装置1は、これらのセンサ21〜26で検出された各種情報に基づき、エンジン11及びジェネレータ12の出力ばらつきを算出する機能を持つ。
[2.制御構成]
図1に示すように、電子制御装置1には上記の出力ばらつきを算出するための要素として、第一取得部2,第二取得部3,第一ばらつき算出部4,推定部5,損失算出部6,第二ばらつき算出部7,制御部8が設けられる。また、制御部8には、第一シリーズ制御部81,第二シリーズ制御部82,モータリング制御部83,自立運転制御部84が設けられる。これらの要素は、電子制御装置1で実行されるプログラムの一部の機能を示すものであり、ソフトウェアで実現されるものとする。ただし、各機能の一部又は全部をハードウェア(電子回路)で実現してもよく、あるいはソフトウェアとハードウェアとを併用して実現してもよい。
第一取得部2は、ジェネレータ12の回生トルクが任意の所定値であるときに、その回生トルクにつり合うエンジン11の第一トルクの値を取得するものである。ここでは、エンジン11及びジェネレータ12の機械損失が考慮された第一トルクの値が取得される。例えば、図2に示すトルクつり合い状態において、ジェネレータ実トルクTGENACT1につり合うトルクとして、エンジン実トルクTENGACT1の値が取得される。あるいは、ジェネレータ指示トルクTGENECU1につり合うトルクとして、エンジン指示トルクTENGECU1の値が取得される。なお、実トルクが実際に発生しているトルクを表すのに対し、指示トルクは電子制御装置1からエンジン11,ジェネレータ12に指示されるトルクを表す。したがって、実トルクと指示トルクとの差に相当するトルクが、その時点の出力ばらつきとなる。
図2に示すトルクつり合い状態は、シリーズモード中であれば任意の時刻に実現されうる。このように、エンジン11でジェネレータ12を回生作動させる制御のことを第一シリーズ制御と呼ぶ。第一シリーズ制御は、後述する制御部8によって実施される。第一シリーズ制御の実施中には、以下のトルクつり合い式(式1)が成立する。
Figure 2017159859
TREQ1:ジェネレータ要求トルク(回生),TFRC:機械損失
TGENFB1:ジェネレータ補正トルク ,TENGECU1:エンジン指示トルク
δTGEN1:ジェネレータ出力ばらつき ,δTENG:エンジン出力ばらつき
ジェネレータ要求トルクTREQ1はジェネレータ12で所定の発電量を得るために要求されるトルクを表し、ジェネレータ補正トルクTGENFB1は、ジェネレータ12の回転速度に対するフィードバック補正分のトルクを表す。ジェネレータ要求トルクTREQ1及びジェネレータ補正トルクTGENFB1の加算値は、ジェネレータ指示トルクTGENECU1に相当する。式1中の未知数は、機械損失TFRC,ジェネレータ出力ばらつきδTGEN1,エンジン出力ばらつきδTENGの三つである。また、その他の値は既知であり、公知の手法を用いて(例えば、エンジン回転速度Ne,ジェネレータ回転速度Ng,アクセル開度,ブレーキ開度,車速,吸気流量などに基づいて)算出可能である。
ジェネレータ出力ばらつきδTGEN1はジェネレータ12の作動状態に応じて変化するものであり、例えばジェネレータ実トルクTGENACTの値が変化すればジェネレータ出力ばらつきδTGEN1の値も変化する。一方、ジェネレータ12は、回生時及び力行時のトルクが同一である二つの作動状態において、回生時の出力ばらつきと力行時の出力ばらつきとがほぼ同一となる特性を持つ。本実施形態ではこのような特性を利用することで、ジェネレータ出力ばらつきδTGEN1が精度よく把握される。
エンジン出力ばらつきδTENGは、ジェネレータ出力ばらつきδTGEN1と同様に、エンジン11の作動状態(例えばエンジン実トルクTENGACT1)に応じて変動する。また、機械損失TFRCは、エンジン11及びジェネレータ12の双方の作動状態に応じて変動するものであり、エンジン11及びジェネレータ12が直結状態であるときには回転速度(エンジン回転速度Ne,ジェネレータ回転速度Ng)に応じて変動する特性を持つ。
第二取得部3は、第一取得部2で取得された第一トルクに対応する第二トルクを取得するものである。第一取得部2がジェネレータ12の回生発電時におけるエンジン11のトルク値を取得するものであるのに対し、第二取得部3はジェネレータ12の力行時におけるエンジン11のトルク値を取得する。ここでは、絶対値が第一トルクと等しい力行トルクにつり合うエンジン11の第二トルクの値が取得される。この第二トルクの値は、第一トルクと同様に、エンジン11及びジェネレータ12の機械損失が考慮された値である。例えば、図3に示すつり合い状態において、ジェネレータ実トルクTGENACT2につり合うトルクとして、エンジン実トルクTENGACT2の値が取得される。あるいは、ジェネレータ指示トルクTGENECU2につり合うトルクとして、エンジン指示トルクTENGECU2の値が取得される。
図3に示すトルクつり合い状態は、シリーズモード中においてジェネレータ12を図2中のジェネレータ指示トルクTGENECU1と同じ大きさで力行駆動しつつ、ジェネレータ回転速度Ngが図2に示すつり合い状態と同一になるまでエンジン指示トルクTENGECU2を減少させることで実現されうる。このように、エンジン11とジェネレータ12との総出力と機械損失TFRCとをつり合わせる制御のことを、第二シリーズ制御と呼ぶ。第二シリーズ制御も、後述する制御部8によって実施される。第二シリーズ制御の実施中には、以下のトルクつり合い式(式2)が成立する。
Figure 2017159859
TREQ2:ジェネレータ要求トルク(力行),TFRC:機械損失
TGENFB2:ジェネレータ補正トルク ,TENGECU2:エンジン指示トルク
δTGEN2:ジェネレータ出力ばらつき ,δTENG:エンジン出力ばらつき
第一ばらつき算出部4は、第一取得部2で取得された第一トルクと、第二取得部3で取得された第二トルクとに基づいて、上記のジェネレータ出力ばらつきδTGEN11,δTGEN2を算出するものである。第二シリーズ制御時におけるジェネレータ要求トルクTREQ2及びジェネレータ補正トルクTGENFB2は、第一シリーズ制御の実施時と同一値であることから、第二シリーズ制御時におけるジェネレータ出力ばらつきδTGEN2も、第一シリーズ制御時におけるジェネレータ出力ばらつきδTGEN1と同一値となる。そこで、上記のジェネレータ出力ばらつきδTGEN11,δTGEN2を単にδTGEN1と表す。第一ばらつき算出部4は、以下の式に基づいてジェネレータ出力ばらつきδTGEN1を算出する。この式は、上記の式1から式2を減算したものに相当する。
Figure 2017159859
推定部5は、ジェネレータ12の回生トルク,力行トルクとジェネレータ出力ばらつきδTGENとの対応関係を推定するものである。ここでは、上記のジェネレータ出力ばらつきδTGEN1とこれに対応するジェネレータ実トルクTGENACT1とが対応づけられて記憶される。例えば、図4に示すような平面マップ上にジェネレータ実トルクTGENACT1とジェネレータ出力ばらつきδTGEN1との組み合わせによって定められる点Aがプロットされる。ここでプロットされる点の数は、新たなジェネレータ出力ばらつきδTGENが第一ばらつき部4で算出されるたびに増加する。その後、推定部5は少なくとも二点以上の点に基づいて、ジェネレータ実トルクTGENACT1とジェネレータ出力ばらつきδTGEN1との対応関係を表す関数を算出する。具体的な関数の算出手法には公知の手法を採用可能であり、例えば最小二乗法や主成分分析を用いて回帰直線や対数近似曲線などを求めればよい。
損失算出部6は、エンジン11及びジェネレータ12の機械損失TFRCを算出するものである。ここでは、エンジン11に対する燃料供給を遮断し、ジェネレータ12の駆動力でエンジン11を回転駆動している状態での機械損失TFRCが算出される。つまり、ジェネレータ12の単独作動時におけるジェネレータ実トルクTGENACT3(単独力行トルク)と、推定部5で推定された対応関係とに基づいて、機械損失TFRCが算出される。図5に示すトルクつり合い状態は、シリーズモード中にエンジン11の燃料をカットすることで実現される。このように、ジェネレータ12でエンジン11を回転駆動する制御のことをモータリング制御と呼ぶ。モータリング制御の実施中には、以下のトルクつり合い式(式4)が成立する。
Figure 2017159859
TREQ3:ジェネレータ要求トルク(力行),TFRC:機械損失
TGENFB3:ジェネレータ補正トルク ,δTGEN3:ジェネレータ出力ばらつき
ここで、ジェネレータ要求トルクTREQ3及びジェネレータ補正トルクTGENFB3の値は、必ずしも第一シリーズ制御時や第二シリーズ制御時と同一であるとは限らない。しかし、推定部5で推定された対応関係を用いれば、ジェネレータ要求トルクTREQ3及びジェネレータ補正トルクTGENFB3に対応するジェネレータ出力ばらつきδTGEN3の値は算出可能である。本実施形態の損失算出部6は、このような対応関係に基づき、モータリング制御時におけるジェネレータ実トルクTGENECU3に対応するジェネレータ出力ばらつきδTGEN3の値を算出するとともに、式4に基づいて機械損失TFRCの値を算出する。また、ここで算出された機械損失TFRCの値は、図6に示すように、その時点のジェネレータ回転速度Ngに対応づけられて記憶される。
第二ばらつき算出部7は、エンジン11の単独作動時における実トルクTENGACT4(単独エンジントルク)と損失算出部6で算出された機械損失TFRCとに基づき、エンジン出力ばらつきδTENGを算出するものである。ここでは、ジェネレータ12への電力供給を遮断し、エンジン11を単独駆動している状態でのエンジン出力ばらつきδTENGが算出される。エンジン回転速度Neは、値が既知の機械損失TFRCに対応するジェネレータ回転速度Ngと同じ速度になるように制御される。図7に示すトルクつり合い状態は、シリーズモード中にジェネレータ12へ伝達されるジェネレータ指示トルクTGENECUをゼロにすることで実現される。このように、エンジン11のみを作動させる制御のことを自立運転制御と呼ぶ。自立運転制御の実施中には、以下のトルクつり合い式(式5)が成立する。第二ばらつき算出部7は、このトルクつり合い式に基づいてエンジン出力ばらつきδTENG4を算出する。また、ここで算出されたエンジン出力ばらつきδTENG4の値は、図8に示すように、その時点のエンジン実トルクTENGACTに対応づけられて記憶される。
Figure 2017159859
TFRC:機械損失
TENGECU4:エンジン指示トルク
δTENG4:エンジン出力ばらつき
制御部8は、上記のトルクつり合い式1,2,4,5が成立するように、エンジン11及びジェネレータ12の作動状態を制御するものである。第一シリーズ制御部81は、第一シリーズ制御を司り、第二シリーズ制御部82は、第二シリーズ制御を司る。また、モータリング制御部83は、モータリング制御を司り、自立運転制御部84は、自立運転制御を司る。第一シリーズ制御部81,第二シリーズ制御部82は、シリーズモード中の任意のタイミングで第一シリーズ制御,第二シリーズ制御を実施することができる。第一シリーズ制御,第二シリーズ制御の実行順序は不問である。なお、第一シリーズ制御の方がエンジン実トルクTENGACT1の調節が容易であることから、先に第二シリーズ制御を実施してジェネレータ12の力行トルクを決定しておき、その後に同等の駆動力でジェネレータ12を回生作動させて第一シリーズ制御を実施することが好ましい。
同様に、モータリング制御部83,自立運転制御部84のそれぞれも、シリーズモード中の任意のタイミングで、モータリング制御,自立運転制御を実施することができる。しかし、エンジン11,ジェネレータ12の始動と停止とを頻繁に繰り返せば、車両の燃費,電費が低下する可能性がある。そのため、モータリング制御部83は、シリーズモードの終了に際し、図9に示すようにエンジン11を先に停止させる(燃料供給を遮断する)ことで、ジェネレータ12を単独作動させることが好ましい。また、自立運転制御部84は、シリーズモードの終了に際し、図10に示すようにジェネレータ12を先に停止させる(電力供給を遮断する)ことで、エンジン11を単独作動させることが好ましい。なお、モータリング制御は、複数のジェネレータ実トルクTGENACT1と複数のジェネレータ出力ばらつきδTGEN1とが算出された後であって、それらの対応関係に基づいてモータリングによるジェネレータ出力ばらつきδTGEN3が算出できるようになってから実施可能となる。また、自立運転制御は、少なくとも一つ以上の機械損失TFRCが算出された後に実施可能となる。
[3.作用,効果]
(1)ジェネレータ12は、回生時及び力行時のトルクが同一である二つの作動状態において、回生時の出力ばらつきと力行時の出力ばらつきとがほぼ同一となる特性を持つ。上記の電子制御装置1ではこのような特性を利用して、回生トルクの絶対値が力行トルクの絶対値と等しくなる二つのトルクつり合い状態に基づいて、ジェネレータ12の出力ばらつきが算出される。すなわち、図2に示すトルクつり合いの状態から、エンジン11の第一トルク(例えば、エンジン実トルクTENGACT1,エンジン指示トルクTENGECU1)が取得され、図3に示すトルクつり合い状態から、エンジン11の第二トルク(例えば、エンジン実トルクTENGACT2,エンジン指示トルクTENGECU2)が取得される。これらの第一トルク,第二トルクを用いることで、式3に示すように、ジェネレータ出力ばらつきδTGENを精度よく把握することができる。したがって、ジェネレータ12の制御性を高めることができ、ひいてはエンジン11の制御性を向上させることができる。
(2)上記の電子制御装置1には、第一トルクを取得するための第一シリーズ制御を実施する第一シリーズ制御部81と、第二トルクを取得するための第二シリーズ制御を実施する第二シリーズ制御部82とが設けられる。このように、互いに独立した二種類のシリーズ制御を実施して第一トルクと第二トルクとを取得することで、エンジン11及びジェネレータ12の全体でトルクがつり合う二つの状態を精度よく実現することができる。したがって、ジェネレータ12の出力ばらつきの算出精度を向上させることができる。
(3)上記の電子制御装置1では、図4に示すように、ジェネレータ実トルクTGENACTとジェネレータ出力ばらつきδTGENとの対応関係が推定される。このように、ジェネレータ12の力行トルクと出力ばらつきとの対応関係を用いることで、機械損失TFRCを精度よく把握することができる。したがって、ジェネレータ12の制御性を高めることができ、ひいてはエンジン11の制御性を向上させることができる。
また、機械損失TFRCの算出に際し、エンジン11の出力がゼロとなっているトルクつり合い状態が参照されるため、エンジン11の影響を考慮することなく機械損失TFRCを算出することができ、機械損失TFRCの算出精度を向上させることができる。
(4)また、ジェネレータ実トルクTGENACTとジェネレータ出力ばらつきδTGENとの対応関係は、例えば図4中にプロットされる複数の点から近似的に算出される関数として求められるため、対応関係の推定精度を向上させることができ、機械損失TFRCの算出精度をさらに向上させることができる。
(5)上記の電子制御装置1には、モータリング制御を司るモータリング制御部83が設けられ、シリーズモードが終了するとき(例えば、シリーズモードからEVモードへの移行時)にモータリング制御が実施される。これにより、エンジン11が停止する機会を利用して図5に示すトルクつり合い状態を成立させることができ、車両の燃費向上を図ることができ、騒音発生を回避しつつ機械損失TFRCの算出精度を向上させることができる。
(6)上記の電子制御装置1では、図6に示すように、エンジン11の単独作動時における実トルクTENGACT4(単独エンジントルク)と機械損失TFRCとに基づいて、エンジン出力ばらつきδTENGを算出している。これにより、エンジン11の出力ばらつきを精度よく把握することができる。したがって、エンジン11の制御性を高めることができ、ひいてはジェネレータ12の制御性を向上させることができる。
(7)上記の電子制御装置1には、エンジン11の自立運転制御を司る自立運転制御部84が設けられ、シリーズモードが終了するとき(例えば、シリーズモードからEVモードへの移行時)に自立運転制御が実施される。これにより、ジェネレータ12が停止する機会を利用して図6に示すトルクつり合い状態を成立させることができ、車両の電費向上を図ることができ、騒音発生を回避しつつエンジン出力ばらつきδTENGの算出精度を向上させることができる。
[4.変形例]
上述の実施形態では、回生時の出力ばらつきと力行時の出力ばらつきとがほぼ同一となる特性を利用してジェネレータ出力ばらつきδTGEN1を算出しているが、ジェネレータ出力ばらつきδTGEN1はジェネレータ12の温度に応じてわずかに変化しうる。そこで、エンジン11の冷却水温やジェネレータ12の作動温度,外気温などに基づいてジェネレータ出力ばらつきδTGEN1を補正するような演算構成としてもよい。これにより、ジェネレータ出力ばらつきδTGENをさらに精度よく把握することができ、エンジン11及びジェネレータ12の制御性を向上させることができる。
また、上記の車両に搭載されるエンジン11の種類は任意であり、ガソリンエンジンにもディーゼルエンジンにも適用することができる。また、エンジン11のシリンダ数やストローク数,可変動弁機構の有無についても不問であり、あらゆるレシプロエンジンに適用することができる。ジェネレータ12の種類についても任意であり、交流型の電動発電機や直流型の電動発電機を用いることができる。少なくとも絶対値が等しい回生トルクと力行トルクとで作動可能なモータジェネレータを用いることで、上述の実施形態に記載された制御を実施することができ、出力ばらつきを精度よく把握することができる。
1 電子制御装置
2 第一取得部
3 第二取得部
4 第一ばらつき算出部
5 推定部
6 損失算出部
7 第二ばらつき算出部
8 制御部
10 車両
11 エンジン
12 ジェネレータ(電動発電機)
81 第一シリーズ制御部
82 第二シリーズ制御部
83 モータリング制御部
84 自立運転制御部
δTGEN ジェネレータ出力ばらつき
δTENG エンジン出力ばらつき
TFRC 機械損失

Claims (7)

  1. エンジンに連結された電動発電機を備えた車両の出力制御装置において、
    前記電動発電機の回生トルクにつり合う前記エンジンの第一トルクを取得する第一取得部と、
    絶対値が前記回生トルクと等しい前記電動発電機の力行トルクにつり合う前記エンジンの第二トルクを取得する第二取得部と、
    前記第一トルク及び前記第二トルクに基づき、前記電動発電機の出力ばらつきを算出する第一ばらつき算出部と
    を備えたことを特徴とする、出力制御装置。
  2. 前記エンジンの駆動力で前記電動発電機を回生作動させる第一シリーズ制御と、前記エンジン及び前記電動発電機の機械損失と同等の駆動力を前記エンジン及び前記電動発電機に出力させる第二シリーズ制御と、を実施する制御部を備えた
    ことを特徴とする、請求項1記載の出力制御装置。
  3. 前記電動発電機の実トルクと前記出力ばらつきとの対応関係を推定する推定部と、
    前記電動発電機の単独作動時における単独力行トルクと前記対応関係とに基づき、前記エンジン及び前記電動発電機の機械損失を算出する損失算出部とを備えた
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の出力制御装置。
  4. 前記推定部が、複数の前記実トルク及びそれぞれに対応する複数の前記出力ばらつきに基づき、前記対応関係を推定する
    ことを特徴とする、請求項3記載の出力制御装置。
  5. 前記エンジンの駆動力で前記電動発電機を回生作動させるシリーズ制御の終了に際し、前記エンジンを先に停止させて前記電動発電機を単独作動させるモータリング制御部を備えた
    ことを特徴とする、請求項3又は4記載の出力制御装置。
  6. 前記エンジンの単独作動時における単独エンジントルクと前記機械損失とに基づき、前記エンジンの出力ばらつきを算出する第二ばらつき算出部を備えた
    ことを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載の出力制御装置。
  7. 前記エンジンの駆動力で前記電動発電機を回生作動させるシリーズ制御の終了に際し、前記電動発電機を先に停止させて前記エンジンを単独作動させる自立運転制御部を備えた
    ことを特徴とする、請求項6記載の出力制御装置。
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