JP2017157130A - 楽曲推薦システム、コンピュータプログラム、及び方法 - Google Patents

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Yoshinori Yamanishi
良典 山西
健太 奥
Kenta Oku
健太 奥
恭二 川越
Kyoji Kawagoe
恭二 川越
淳一 福本
Junichi Fukumoto
淳一 福本
陽子 西原
Yoko Nishihara
陽子 西原
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Kohei Matsumura
耕平 松村
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Abstract

【課題】ユーザ状況に応じた楽曲を推薦する。【解決手段】楽曲推薦処理を実行する処理部200を備えた楽曲推薦システム100であって、楽曲推薦処理は、ユーザの状況を示す状況情報を取得する処理と、複数の楽曲それぞれの歌詞について、状況情報が示す状況との適合度を算出する処理と、算出された適合度に基づいて、複数の楽曲から、楽曲を選択する処理と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、楽曲推薦システム等に関する。
特許文献1は、自動車の音楽情報提供装置等を開示している。特許文献1の音楽情報提供装置は、自動車の走行環境に基づいて、予め設定された選曲条件に合致する楽曲を選択する。特許文献1は、選曲条件として、走行環境別の楽曲、音楽のジャンル、及び、歌手を開示している。特許文献1は、選曲条件が設定される走行環境として、特定位置、特定エリア、特定時間帯、特定日時、天候、渋滞 路、高速道路、峠道、観光名所、市街地などを開示している。
特開2003−150176号公報
特許文献1の音楽情報提供装置を使用するには、ドライバは、自己の好みに応じて、走行環境に関連する選曲条件を予め細かく設定する必要がある。このため、特許文献1の音楽情報提供装置の利用は煩雑さを招く。
したがって、楽曲推薦のための新たな手法が望まれる。
ある観点からみた本発明は、楽曲推薦処理を実行する処理部を備えた楽曲推薦システムである。実施形態において楽曲推薦処理は、歌詞と、ユーザの状況と、の適合性に基づいて、楽曲を推薦する。この楽曲推薦処理によれば、ユーザの状況に適合した歌詞を有する楽曲が推薦される。
他の観点からみた本発明は、コンピュータに楽曲推薦処理を実行させるためのコンピュータプログラムである。更に他の観点から見た本発明は、楽曲推薦の方法である。
楽曲推薦システムのブロック図である。 風景情報付道路ネットワークデータの説明図である。 楽曲推薦処理のフローチャートである。 状況情報のデータ構造図である。 パーソナライズド楽曲推薦処理のフローチャートである。 辞書データ生成の説明図である。 第2風景語辞書データの説明図である。 歌詞の適合度算出処理のフローチャートである。 音響ベース検索処理のフローチャートである。
[1.実施形態の概要]
[第1項]
楽曲推薦処理を実行する処理部を備える楽曲推薦システムであって、
前記楽曲推薦処理は、
ユーザの状況を示す状況情報を取得する処理と、
複数の楽曲それぞれの歌詞について、前記状況情報が示す前記状況との適合度を算出する処理と、
算出された前記適合度に基づいて、複数の前記楽曲から、楽曲を選択する処理と、を含む楽曲推薦システム。
この楽曲推薦システムは、ユーザの状況に応じた歌詞を有する楽曲を推薦することができる。
[第2項]
前記適合度を算出する前記処理は、楽曲の歌詞に含まれる単語と、前記状況情報が示す前記状況と、の適合度を、辞書データを用いて算出することを含み、前記辞書データは、単語とユーザの状況との関係が規定されている
第1項に記載の楽曲推薦システム。
辞書データを用いることで、歌詞に含まれる単語とユーザの状況との適合度が容易に算出される。
[第3項]
前記辞書データは、単語とユーザの状況との関連度を示す関連度情報を含む
第2項に記載の楽曲推薦システム。
辞書データに含まれる関連度情報を用いることで、歌詞に含まれる単語とユーザの状況との適合度がより適切に算出される。
[第4項]
前記処理部は、前記関連度情報を更新する更新処理を実行する
第1項〜第3項のいずれか1項に記載の楽曲推薦システム。
更新によって、関連度情報の適正化が可能である。
[第5項]
前記更新処理は、楽曲推薦システムによって推薦された楽曲に対するユーザ応答に基づいて、前記楽曲の歌詞に含まれる単語についての前記関連度情報を更新する
第4項に記載の楽曲推薦システム。
ユーザ応答に基づく更新によって、関連度情報をユーザに適合させることができる。
[第6項]
前記状況情報は、風景を示す情報を含み、
前記辞書データは、単語と風景との関係が規定されている
第1項〜第5項のいずれか1項に記載の楽曲推薦システム。
状況情報が風景を示す情報を含むことで、風景に応じた楽曲推薦が可能となる。
[第7項]
前記状況情報は、ユーザの会話に関する情報を含み、
前記楽曲推薦処理は、ユーザの会話に関する前記情報を用いて処理を行う
第1項〜第6項のいずれか1項に記載の楽曲推薦システム。
状況情報がユーザの会話に関する情報を含むことで、ユーザの会話状況に応じた楽曲推薦が可能となる。
[第8項]
前記ユーザの会話に関する情報は、ユーザの会話に含まれる単語を示す情報を含む
第7項に記載の楽曲推薦システム。
ユーザの会話に関する情報が会話中の単語を示す情報含むことで、会話内容に応じた楽曲推薦が可能となる。
[第9項]
前記ユーザの会話に関する情報は、ユーザの会話の音響特徴を示す情報を含む
第7項に記載の楽曲推薦システム。
ユーザの会話に関する情報が会話の音響特徴を示す情報を含むことで、会話の音響特徴に応じた楽曲推薦が可能となる。
[第10項]
コンピュータに楽曲推薦処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記楽曲推薦処理は、
ユーザの状況を示す状況情報を取得する処理と、
複数の楽曲それぞれの歌詞について、前記状況情報が示す前記状況との適合度を算出する処理と、
算出された前記適合度に基づいて、複数の前記楽曲から、楽曲を選択する処理と、
を含む
コンピュータプログラム。
[第11項]
コンピュータが、ユーザの状況を示す状況情報を取得する処理を実行すること、
前記コンピュータが、複数の楽曲それぞれの歌詞について、前記状況情報が示す前記状況との適合度を算出する処理を実行すること、
前記コンピュータが、算出された前記適合度に基づいて、複数の前記楽曲から、楽曲を選択する処理を実行すること、
を含む方法。
[2.実施形態の詳細]
[2.1 楽曲推薦システム(車載装置)]
図1は、楽曲推薦システム100を示している。楽曲推薦システム100は、例えば、車載装置に搭載されていてもよい。車載装置は、楽曲推薦システム100としての機能以外に、他の機能、例えば経路探索システムとしての機能を有していてもよい。楽曲推薦システム100等の機能は、車載装置以外に、モバイル端末、パーソナルコンピュータ、インターネット上のサーバ等に搭載されていてもよい。
楽曲推薦システム100は、処理部200及び記憶部300を備えたコンピュータを有している。処理部200は、例えば、CPUを有している。記憶部300は、処理部200によって読み取られる情報を記憶している。記憶部300は、コンピュータに、様々な処理を実行させるためのコンピュータプログラム410,420を記憶している。記憶部300は、処理の実行に必要なデータ510,520,530も記憶している。
記憶部300に格納されたコンピュータプログラムは、楽曲推薦プログラム420を含む。楽曲推薦プログラム420は、コンピュータによって実行されることで、コンピュータを楽曲推薦システムとして機能させる。記憶部300に格納されたコンピュータプログラムは、経路探索プログラム410を更に含んでも良い。経路探索プログラム410は、コンピュータによって実行されることで、コンピュータを経路探索システムとして機能させる。
記憶部300に格納されたデータは、楽曲推薦に用いられる楽曲データ520及び辞書データ530を含む。楽曲データ520は、複数の楽曲音声ファイル521を有している。楽曲音声ファイル521は、楽曲の再生に用いられる。楽曲データ520は、複数の歌詞データ522及び複数の音響データ523を含む。同じ楽曲についての楽曲音声ファイル521、歌詞データ522及び各音響データ523は、互いに対応付けられている。
歌詞データ522は、楽曲の歌詞を示す情報である。歌詞を示す情報は、歌詞に含まれる単語の文字情報を含む。音響データ523は、楽曲の音響特徴を示す情報である。音響特徴は、楽曲の音響解析によって得られる。音響特徴は、楽曲のリズム特徴及び音量特徴を含む。リズム特徴は、楽曲のリズムの時間的変化に基づく特徴である。音量特徴は、楽曲の音量の時間的に変化に基づく特徴である。
記憶部300に格納されたデータは、風景情報付道路ネットワークデータ510を更に含んでも良い。風景情報付道路ネットワークデータ510は、経路探索に用いられる。
道路ネットワークデータ510は、道路ネットワーク構造を示す情報である。図2に示すように、道路ネットワークデータ510は、複数のノード51と、ノード51間を接続する複数の道路リンク52と、を有して構成されている。複数のノード51は、それぞれ、ノードデータ61を有し、複数の道路リンク52は、それぞれ、道路リンクデータ62を有する。ノードデータ61は、例えば、各ノード51を識別するためのノード番号、及び各ノード51の位置を示す情報である位置座標データを含む。道路リンクデータ62は、例えば、各道路リンク62を識別するためのリンク番号、道路属性データ、及びリンクコストを含む。
道路リンクデータ62は、風景情報64を更に有している。風景情報64は、道路リンクデータ62が示す道路から見える風景を示す。風景情報64は、経路探索に用いられるほか、楽曲推薦に用いられてもよい。
実施形態においては、風景は、複数のカテゴリーに分類されている。風景のカテゴリーは、例えば、海沿い、川沿い、山間、田園、及び市街地である。風景のカテゴリーには、他の種類の風景が含まれていても良い。
風景情報64は、例えば、複数の道路リンクデータ62に対して個別に設定される。つまり、複数の道路リンク52それぞれに風景情報64が設定される。経路探索に用いられる道路リンク52それぞれに風景情報64が設定されていることで、経路探索の際に風景情報を考慮することが可能となる。また、風景情報付道路ネットワークデータ510を用いると、道路リンク52が示す道路から見える風景を把握することができる。
[2.2 楽曲推薦処理]
楽曲推薦システム100は、図3に示す楽曲推薦処理を実行する。楽曲推薦処理は、ユーザの状況を示す状況情報を取得する処理であるステップS10を含む。ユーザの状況は、ユーザの周囲の環境、状態、様子等の状況であってもよいし、ユーザ自身の体調・感情等の状況であってもよい。より具体的には、ユーザの状況は、例えば、季節、天候、時間帯であってもよいし、ユーザ周囲の風景であってもよいし、ユーザの会話状況であってもよい。実施形態においては、ユーザの状況として、ドライブ中のユーザの状況を扱う。以下では、ドライブ中のユーザの状況を、ドライブコンテキストともいう。
ドライブコンテキストは、車内における状況(車内状況)と、車外における状況(車外状況)と、に大別される。車外状況は、車外の風景又は天候のように、車外における状況そのもののほか、車内の状況に依存しない状況である非車内状況を含む。非車内状況は、例えば、季節、時間帯である。実施形態においては、車外状況として、季節、天候、時間帯、及び風景を扱い、車内状況として、ユーザの会話に含まれる単語、ユーザの会話音声の音量及び疎密を扱う。
ステップS10で取得される状況情報は、図4(a)に示すように、車外状況情報foutと、車内状況情報finと、を有している。取得される状況情報は、取得時点の状況を示す情報であってもよいし、取得時点よりも将来の状況を示す予測情報であってもよい。将来とは、楽曲が再生される時点付近であるのが好ましい。
車外状況情報foutは、図4(b)に示すように、車外状況である季節Cを示す情報と、天候Cを示す情報と、時間帯Cを示す情報と、風景Ccwを示す情報と、を含む。季節Cを示す情報は、例えば、春、夏、秋、冬のいずれかを示す。天候を示す情報Cは、例えば、晴れ、曇、雨、雪のいずれかを示す。時間帯Cを示す情報は、例えば、朝、昼、夕、夜のいずれかを示す。風景Ccwを示す情報は、例えば、海沿い風景、川沿い風景、山間風景、田園風景、市街地風景のいずれかを示す。風景Ccwを示す情報は、複数の風景を示していても良い。
天候Cを示す情報としては、例えば、インターネットを介して提供される天候情報を用いればよい。季節C及び時間帯Cを示す情報として、楽曲推薦システム100が、日時情報から生成したものを用いても良いし、インターネットを介して提供される季節情報及び時間情報を用いても良い。
風景Ccwを示す情報は、例えば、楽曲推薦システム100が、ユーザの位置情報に基づいて、風景情報付道路ネットワークデータ510を参照することで得られる。より具体的には、楽曲推薦システム100は、ユーザの位置情報に基づいて、ユーザ位置に対応する道路リンクデータ62を識別し、その道路リンクデータ62に含まれる風景情報64を、風景Ccwを示す情報として取得する。ユーザの位置は、現在位置でもよいし、将来の位置であってもよい。将来の位置は、例えば、経路探索システムによって決定された走行予定経路から推定される。
車内状況情報finは、図4(c)に示すように、ユーザの感情Cemを示す情報と、音声の音量Cを示す情報と、音声の疎密Cspを示す情報と、を含む。ユーザの感情表現Cemを示す情報は、例えば、感情を示す単語又は感情に関連した単語である。音声の音量Cを示す情報は、車内におけるユーザの会話の音量を示す。音声の疎密Cspを示す情報は、例えば、車内におけるユーザの会話の疎密を示す。会話の疎密は、例えば、会話の活発さの度合を示す。
ユーザの感情表現Cemを示す情報は、例えば、楽曲推薦システム100が、車内におけるユーザの会話に含まれる単語を、音声認識処理によって認識することで得られる。音声認識処理によって認識した単語のうち、第1感情語辞書データ535a又は第2感情語辞書データ535b(図5参照)に含まれる単語(感情語)が、ユーザの感情表現Cemを示す情報になる。第1感情語辞書データ535a又は第2感情語辞書データ535bについては後述する。
図3に戻り、楽曲推薦処理は、ステップS10の後にステップS12を実行する。ステップS12は、楽曲データ520に含まれる多数の楽曲の中から、状況情報が示すユーザの状況に適合する1又は複数の楽曲を選択し、ユーザに推薦(提示)する処理である。本実施形態において、ステップS12の処理は、個々のユーザに対して最適化されるため、パーソナライズド楽曲推薦処理となっている。ステップS12の処理の最適化については後述する。
ステップS12においてユーザに推薦される楽曲は、対象楽曲の中から選択される。対象楽曲は、楽曲データ520に含まれる全楽曲であってもよいし、全楽曲のうち、検索条件によって絞り込まれた一部の楽曲であってもよい。検索条件での楽曲の絞り込みは、汎用的な楽曲検索処理(ステップS11)によって行える。
ステップS12は、図5に示すように、車外状況情報foutによる歌詞ベース検索処理(ステップS21)を含む。歌詞ベース検索処理は、対象楽曲の歌詞に基づいて、対象楽曲の中から、車外状況情報foutが示す状況に適合する歌詞を有する楽曲を抽出する処理である。
歌詞ベース検索処理(ステップS21)では、例えば、ある楽曲の歌詞データ522と、車外状況情報foutが示す状況と、の適合度が算出される。歌詞データ522と状況との適合度は、例えば、歌詞データ522に含まれる単語と、車外状況と、の適合度に基づいて算出される。単語と状況との適合度は、例えば、辞書データ530を用いて算出される。辞書データ530は、単語と状況との関係を規定している。
図5に示すように、辞書データ530は、風景語辞書データ531a,531bと、季節語辞書データ532a,532bと、天候語辞書データ533a,533bと、時間帯語辞書データ534a,534bと、を含む。これらの辞書データは、車外状況である風景Ccwと、季節Cと、天候Cと、時間帯Cと、に対応して設けられている。
それぞれの辞書データには、複数の単語が登録されている。各辞書に含まれる単語は、各状況を分類する複数のカテゴリーの少なくともいずれか一つと関連付けられている。歌詞ベース検索処理21は、歌詞に含まれている単語が、辞書データ530に登録されているか否かを検索する処理を含む。
辞書データ530は、一つの車外状況に関し、複数(2つ)の辞書データを有している。例えば、辞書データ530は、風景Ccwに関し、第1風景語辞書データ531aと、第2風景語辞書データ531bと、を有している。同様に、辞書データ530は、季節Cに関し、第1季節語辞書データ532aと第2季節語辞書データ532bとを有し、天候Cに関し、第1天候語辞書データ533aと第2天候語辞書データ533bとを有し、時間帯Cに関し、第1時間帯辞書データ534aと第2時間帯辞書データ534bとを有する。
第1辞書データ531a,532a,533a,534aには、車外状況の各カテゴリーに近似した意味を有する1又は複数の単語が登録されている。例えば、第1風景語辞書データ531aには、風景Ccwのカテゴリーである海沿い風景、川沿い風景、山間風景、田園風景、市街地風景それぞれの風景に近似した意味を有する単語(第1風景語)が登録されている。
図6に示す第1風景語辞書データ531aに示す「海」「川」「山」「田」「街」は、それぞれ、海沿い風景、川沿い風景、山間風景、田園風景、市街地風景に対応した風景ラベルである。図6の第1風景語辞書データ531aでは、風景ラベル「海」に対応した第1風景語として、「海」、「海岸」などが登録されている。同様に、風景ラベル「川」に対応した第1風景語として、「川」、「川沿い」などが登録され、風景ラベル「山」に対応した第1風景語として、「山」「山道」などが登録され、風景ラベル「田」に対応した第1風景語として、「田んぼ」「田園」などが登録され、風景ラベル「街」に対応した第1風景語として、「街」「町」「都市」などが登録されている。
図示は省略するが、第1風景語辞書データ531aと同様に、第1季節語辞書データ532aには、季節Cのカテゴリーである春、夏、秋、冬にそれぞれ近似する意味を有する単語が登録され、第1天候語辞書データ533aには、天候Cのカテゴリーである晴、曇、雨、雪にそれぞれ近似する意味を有する単語が登録され、第1時間帯後データ534aには、時間帯Cのカテゴリーである朝、昼、夕、夜にそれぞれ近似する意味を有する単語が登録されている。
第2辞書データ531b,532b,533b,534bには、対応する第1辞書データ531a,532a,533a,534aに登録されている単語に関連する単語が登録されている。関連する単語は、状況のカテゴリーとは意味は異なるが、意味以外の他の関連性が認められる単語であるのが好ましい。関連する単語は、例えば、第1辞書データ531a,532a,533a,534aに登録されている単語と共起し得る単語である。ここで、共起とは、ある単語と他の単語とが、文章・文・歌詞などにおいて共に出現することをいう。
例えば、実施形態においては、第2風景語辞書データ531bには、対応する第1辞書データである第1風景語辞書データ531aに登録されている第1風景語と共起し得る単語(第2風景語)が登録されている。
図6に示す第2風景語辞書データ531bでは、風景ラベル「海」に対応した第2風景語として、第1風景語である「海」又は「海辺」などと共起し得るである「泳ぐ」「水着」などが登録されている。また、風景ラベル「川」に対応した第2風景語として、第1風景語である「川」又は「川沿い」などと共起し得る単語である「下る」「流れる」などが登録されている。風景ラベル「山」に対応した第2風景語として、第1風景語である「山」又は「山道」などと共起し得る単語である「登る」「越える」などが登録されている。風景ラベル「田」に対応した第2風景語として、第1風景語である「田んぼ」「田園」などと共起し得る単語である「稲穂」「田舎」などが登録されている。風景ラベル「街」に対応した第2風景語として、第1風景語である「街」「町」「都市」などと共起し得る単語である「雑踏」「ビル」などが登録されている。
図6に示すように、第2風景語辞書データ531bは、例えば、歌詞データ522に登録されている複数の歌詞において、第1風景語辞書データ531aに含まれる単語と共起する単語を抽出することで生成される。他の第2辞書データ532b,533b,534bについても、第2風景語辞書データ531bと同様に生成される。
図7に示すように、第2風景語辞書データ531bは、第2風景語である「泳ぐ」「水着」「越える」「登る」等と、風景カテゴリーである海沿い風景、川沿い風景、山間風景、田園風景、市街地風景との関係を規定したテーブルとして構成されている。第2風景語辞書データ531bは、第2風景語と風景カテゴリーとの関連度を示す関連度情報GPij,EPijを有している。ここで、iは辞書データ531bにおける風景カテゴリーの識別子であり、jは辞書データ531bにおける第2風景語の識別子である。
第1関連度情報GPijは、風景カテゴリーiと単語jの第1関連度を示す。第1関連度は、単語jが、複数の歌詞において、風景カテゴリーiに対応する第1風景語と共起する頻度に基づいて算出された値である。実施形態において第1関連度情報GPijは、個々のユーザとは無関係に全ユーザに共通に設定される。実施形態において第1関連度情報GPijは更新されないが、必要に応じて更新されてもよい。図7において、例えば、「海沿い風景」(i=1)と「泳ぐ」(j=1)との第1関連度情報GP11の値は、0.30であり、「川沿い」(i=2)と「泳ぐ」(j=1)との第1関連度情報GP21の値は、0.20であり、「山間」(i=3)と「泳ぐ」(j=1)との第1関連度情報GP31の値は、0.01である。
第2関連度情報EPijは、風景カテゴリーiと単語jとの第2関連度を示す。第2関連度は、更新され得る値であり、例えば、ユーザに応じた値に設定される。第2関連度の更新は、例えば、ユーザの行動履歴に基づいて行うことができる。第2関連度の更新については後述する。
他の第2辞書データ532b,533b,534bは、第2風景語辞書データ531bと同様に、単語と状況カテゴリーとの関係を規定したテーブルとして構成されおり、単語と状況カテゴリーとの関連度を示す関連度情報GPij,EPijを有している。
第2辞書データ531b,532b,533b,534bに登録されている単語jと、状況カテゴリーiとの関連度PPijは、GPijが示す第1関連度とEPijが示す第2関連度とに基づいて算出される。関連度PPijは、例えば、以下の式によって算出される。
PPij=(1−α)*GPij+α*EPij
ここで、関連度PPijは、−1から+1の範囲の値をとる。αは、0よりも大きく1よりも小さい値である。
前述のようにEPijが示す第2関連度はユーザ毎に最適化されるため、関連度PPijは、ユーザ毎に異なる値となる。
歌詞ベース検索処理(ステップS21)では、対象楽曲の歌詞に含まれている単語が、第1辞書データ531a,532a,533a,534a又は第2辞書データ531b,532b,533b,534bに登録されているか否かが検索される。検索の結果に基づいて、ある対象楽曲の歌詞とユーザ状況との適合度が算出される。適合度は、対象楽曲全てについて算出される。
ユーザ状況に対する歌詞の適合度の算出は、図8に示す手順で行われる。ここで、図8中のMは、ある歌詞に含まれる単語の数であり、xは、歌詞に含まれる単語を特定するための変数であり、yは、ステップS10で取得した状況情報が示すユーザ状況のカテゴリーであり、適合度(y)は、歌詞と状況カテゴリーyとの適合度を示す。図8に示す適合度の算出は、車外状況である季節C、天候C、時間帯C、及び風景Ccwそれぞれについて行われる。
以下では、ある楽曲の歌詞と車外状況情報foutが示す風景カテゴリーyとの適合度(y)の算出を例に説明する。図8に示すステップS31では、初期設定として、xが1に設定され、適合度(y)が0に設定される。そして、ステップS32において、歌詞中のx番目の単語が、第1辞書データである第1風景語辞書データ531aのカテゴリーyに対応する単語として存在するか否かが判定され、存在すると判定された場合、ステップS33が実行され、存在しないと判定された場合、ステップS34が実行される。
例えば、x番目の単語が「都市」であり、車外状況情報foutが示す風景カテゴリーyが「市街地風景」であるとする。単語「都市」は、図6に示す第1風景語辞書データ531aの風景ラベル「街」に対応した第1風景語として登録されているため、ステップS32の後にステップS33が実行される。
x番目の単語が、第1風景語辞書データ531aの風景カテゴリーyに対応する単語である場合、x番目の単語は、車外状況情報foutが示す風景カテゴリーyに、よく適合しているといえる。そこで、ステップS33では、x番目の単語と風景カテゴリーyとの適合度を1とし、その1を、適合度(y)に加算する。
x番目の単語が、第1風景語辞書データ531aの風景カテゴリーyに対応する単語でない場合、ステップS34において、x番目の単語が、第2風景辞書データ531bに含まれているか否かが判定される。含まれている場合、ステップS35において、その関連度情報GPij,EPijが取得される。例えば、x番目の単語が「泳ぐ」であり、車外状況情報foutが示す風景カテゴリーyが「海沿い風景」であれば、「泳ぐ」と「海沿い風景」との関連度情報GP11(=0.30),EP11が取得される。取得したGP11,EP11を用いて、PP11が算出される。算出されたPP11は、x番目の単語と風景カテゴリーyとの適合度を示す。ステップS35では、算出されたPP11を、歌詞と風景カテゴリーyとの適合度(y)に加算する。
以上のステップS32〜S34の処理は、歌詞中のM個の単語全てについて繰り返し実行される(ステップS36,S37)。図8に示す手順が終了すると、歌詞と車外状況情報foutが示す風景カテゴリーyとの適合度(y)の算出が完了する。本実施形態では、歌詞中の単語全てについての適合度が算出されているが、歌詞中の一部の単語についての適合度が算出されるだけでもよい。
ここで、第1辞書データ531a,532a,533a,534aに登録されている単語は、状況の各カテゴリーに近似した意味を有するため、状況との適合度は高い。ただし、歌詞においては、直接的な表現が回避されることも多いため、第1辞書データ531a,532a,533a,534aに登録されている単語が歌詞に登場するとは限らない。例えば、「海」をテーマにした楽曲であっても、その歌詞には、風景ラベル「海」に対応した第1風景語が全く出現しないことがある。このように、「海」をテーマにした楽曲であっても、その歌詞には、「海」に近い意味の単語を含まないことがある。したがって、適合度の算出に第1辞書データ531a,532a,533a,534aだけを用いると、算出された適合度が、状況と楽曲との関係を適切に示していない場合が生じるおそれがある。
第2辞書データ531b,532b,533b,534bは、第1辞書データ531a,532a,533a,534aを補って、歌詞中の単語と状況との適合度を求めるのに有用である。すなわち、実施形態において、第2辞書データ531b,532b,533b,534bに登録されている単語は、第1辞書データの単語とは意味は異なっていても、歌詞等において第1辞書データの単語と共起することがある単語であり、その数も、第1辞書データの単語数よりも多くするのが容易である。したがって、例えば、「海」をテーマにした楽曲の歌詞において、風景ラベル「海」に対応した第2風景語が出現する確率は、第1風景語よりも高くできる。ただし、第2風景語は、第1風景語に比べて、関連度が低い場合もあり、しかも、第2風景語は、語毎に、風景との関連度が異なる。この点に関し、本実施形態では、各第2風景語は、それぞれが、特有の関連度情報GPij,EPijを持つため、より適切な適合度算出が可能である。
第2風景語と風景との関連度は、ユーザによって異なる場合があるが、本実施形態の関連度情報は、パーソナライズドが可能である第2関連度情報EPijを有しているため、第2風景語と風景との関連度を、ユーザに適した値に更新することが可能である。関連度の更新については後述する。
図8に示す適合度(y)の算出が、風景Ccwだけでなく、季節C、天候C、時間帯Cそれぞれについて行われると、計4つの適合度(y)が得られる。4つの適合度(y)は、歌詞と風景との適合度(風景適合度)、歌詞と季節との適合度(季節適合度)、歌詞と天候との適合度(天候適合度)、歌詞と時間帯との適合度(時間帯適合度)である。
複数の(4つの)車外状況を総合した適合度totalは、例えば、以下の式によって算出される。
適合度total=w*風景適合度+w*季節適合度+w*天候適合度+w*時間帯適合度
ここで、w、w、w、wは、各適合度に対する重み係数であり、w+w+w+w=1である。
本実施形態では、複数の適合度に基づいて算出された適合度totalが、状況情報が示すユーザ状況に対する歌詞の適合度として用いられる。歌詞ベース検索処理(ステップS21)において、適合度totalは、対象楽曲全てについて算出される。
歌詞データベース検索処理(ステップS21)では、複数の対象楽曲のうち、適合度totalに基づいて選択された1又は複数の楽曲が出力される。楽曲の選択は、適合度totalが基準値よりも高い楽曲を選択することであってもよいし、適合度totalが高いものからN曲の楽曲を選択することであってもよい。基準値及びNは、固定値でもよいし、ユーザによって設定された値でもよい。以下では、歌詞ベース検索処理(ステップS21)によって選択された楽曲を、「抽出楽曲」という。
本実施形態では、抽出楽曲に対する第1絞り込み処理(図5のステップS22)及び第2絞り込み処理(ステップS23)が行われる。第1絞り込み処理(ステップS22)では、抽出楽曲が、ユーザの感情表現Cemを示す情報に含まれる感情語によって絞り込まれる。より具体的には、ユーザの感情表現Cemを示す情報に含まれる感情語が歌詞に含まれている楽曲に絞り込まれる。以下では、第1絞り込み処理によって絞り込まれた楽曲を、「第1次絞込楽曲」という。
なお、抽出楽曲の歌詞に、感情語が含まれていない場合には、第1絞り込み処理を省略してもよい。また、感情語が取得できない場合も第1絞り込み処理を省略してもよい。
感情語は、前述のように、第1感情語辞書データ535a又は第2感情語辞書データ535bに登録されている単語である。第1感情語辞書データ535aには、第1感情語が登録され、第2感情語辞書データ535bには、第2感情語が登録されている。
第1感情語は、感情の各カテゴリーに近似した意味を有する単語である。例えば、図6に示す第1感情語辞書データ535aでは、「喜」という感情カテゴリーには、「笑顔」「喜び」などの単語が登録され、「哀」という感情カテゴリーには、「涙」「切ない」などの単語が登録されている。
第2感情語は、第1感情語に関連する単語である。第2感情語は、例えば、第1感情語と共起し得る単語である。図6に示す第2感情語辞書データ535bでは、感情カテゴリー「喜」に対応した第2感情語として、第1感情語である「笑顔」又は「喜び」などと共起し得る単語である「跳ぶ」「太陽」などが登録されている。また、感情カテゴリー「哀」に対応した第2感情語として、第1感情語である「涙」又は「切ない」などと共起し得る単語である「別れ」「雨」などが登録されている。
図6に示すように、第2感情語辞書データ535bは、例えば、新聞記事データベース700等の一般文書データにおいて、第1感情語と共起する単語を抽出することで生成される。他の第2辞書531b、532b、533b、534bと同様に、第2感情語辞書データ535bに登録された第2感情語jには、各感情カテゴリーiとの関連度を示す関連度情報GPij,EPijが設定されている。第2感情語の第1関連度情報GPijは、各感情カテゴリーiに属する第1感情語jとの共起頻度に基づいて生成される。第2関連度情報EPijが示す第2関連度は、更新され得る値であり、例えば、ユーザに応じた値に設定される。
本実施形態では、第2感情語は、新聞記事データベース700を用いて生成されたが、他の文書データ、例えば、ブログ又はSNSの文書データを用いて生成されてもよい。第2感情語は、歌詞データ522を用いて生成されてもよいが、歌詞データ522は第1感情語が出現しないこともあるため、一般文書データを用いる方が第2感情語を生成するのに有利である。
第1絞り込み処理(ステップS22)では、ユーザの感情表現Cemを示す情報に含まれる感情語が示す感情カテゴリーと歌詞との適合度を、図8に示す手順で算出し、算出された適合度に基づいて、抽出楽曲を絞り込んでも良い。
第2絞り込み処理(ステップS23)では、第1次絞込楽曲が、車内状況情報finによる音響ベース検索によって絞り込まれる。なお、ステップS23の絞り込み処理は、抽出楽曲に対して行われても良い。
第2絞り込み処理は、図9に示すように、車内状況情報finに含まれる音声の音量Cを示す情報及び音声の疎密Cspを示す情報を用いて行われる。音声の疎密Cspを示す情報は、リズム特徴を参照した楽曲ランキング処理(ステップS23a)に用いられる。音声の音量Cを示す情報は、音量特徴を参照した楽曲ランキング処理(ステップS23b)に用いられる。
リズム特徴を参照した楽曲ランキング処理(ステップS23a)では、第1次絞込楽曲のうち、車内のユーザの会話音声の疎密Cspに類似するリズム特徴を有する楽曲が、音響データ523に含まれるリズム特徴データ523aを参照することで、検索される。検索された楽曲は、音声の疎密Cspに類似する順にランキングされる。例えば、車内の会話が活発であれば、アップテンポの楽曲が上位にランキングされ、車内の会話が少なければ、スローテンポの楽曲が上位にランキングされる。
音響特徴を参照した楽曲ランキング処理(ステップS23b)では、第1次絞込楽曲のうち、車内のユーザの会話音声の音量Cに類似する音量特徴を有する楽曲が、音響データ523に含まれる音量特徴データ523bを参照することで、検索される。検索された楽曲は、音声の音量Cに類似する順に順位付け(ランキング)される。例えば、車内の会話の音量が大きければ、大きな音量の楽曲が上位にランキングされ、車内の会話の音量が小さければ、小さい音量の楽曲が上位にランキングされる。
ステップS23cでは、ステップS23a及びステップS23bのいずれかで検索された楽曲について、ステップS23a及びステップS23bでの順位付けを総合した順位付けがなされる。2つの順位付けを総合した順位は、例えば、2つの順位の平均値によって決定することができる。総合した順位は、適合度totalが考慮されてもよい。楽曲の順位付けは、適合度totalだけで行われても良い。
順位付けされた楽曲は、第2次絞り込み処理(ステップS23)の結果として、ユーザへ出力される(ステップS24)。出力された楽曲は、ユーザへの推薦楽曲である。楽曲の順位は、ユーザへの楽曲推薦の順番となる。なお、ステップS23の処理は、絞り込みがなされなくてもよく、単に第1次絞込楽曲の順位付けを行うものであってもよい。
以上の処理によって、図3に示すパーソナライズド楽曲推薦処理(ステップS12)が完了する。
楽曲推薦システム100は、パーソナライズド楽曲推薦処理(ステップS12)の後、推薦楽曲をその順位に従って再生する(ステップS13)。ある楽曲の再生が、終了(スキップ操作による終了を含む)した場合、その楽曲についてのユーザ応答の判定が行われる(ステップS14)。ユーザ応答の判定結果は、後述の更新処理(ステップS15)にて用いられる。ステップS14の後、楽曲推薦の停止操作(ステップS16)がユーザから行われていない限り、処理は、ステップS10に戻る。
処理がステップS10に戻ると、楽曲推薦システム100は、再び、ユーザの状況情報を取得し、パーソナライズ度楽曲推薦処理を行う。ユーザの状況(車内状況及び車外状況)は、時々刻々と変わり得るため、状況情報を随時取得して、推薦楽曲も変更することで、ユーザの状況変化に柔軟に対処することができる。なお、新たに取得した状況情報に変化がなければ、パーソナライズ度楽曲推薦処理を改めて行う必要はなく、順位に従って楽曲を順次再生すればよい。
[2.3 更新処理]
前述のように、ステップS12のパーソナライズド楽曲推薦処理は、個々のユーザに対して最適化される。本実施形態では、最適化のため、各第2辞書データ531b,532b,533b,534b,535bの第2関連度情報EPijの更新を行う。第2関連度情報EPijの更新は、例えば、推薦された楽曲に対するユーザ応答に基づいて行われる。ユーザ応答は、例えば、推薦された楽曲に対する否定的な応答、又は、推薦された楽曲に対する肯定的な応答を含む。本実施形態では、スキップされることなくある楽曲の再生が終了することを肯定的なユーザ応答として扱い、ある楽曲の再生中におけるスキップ操作を否定的なユーザ応答として扱う。
ある楽曲について、スキップされることなく楽曲の再生が終了したのか、それとも、スキップ操作によって楽曲の再生が終了したのかは、図3のステップ14において、ユーザ応答判定処理によって判定される。ユーザ応答判定結果は、ステップ15の更新処理において、第2関連度情報EPijの更新に用いられる。
状況カテゴリーiと単語jとの関連度を示す第2関連度情報EPijは、ユーザがある状況カテゴリーiにあるときに、単語jが含まれる楽曲に対して肯定的なユーザ応答があれば、値が大きくなり、単語jが含まれる楽曲に対して否定的なユーザ応答があれば、値が小さくなるように更新される。
ユーザ状況として風景を例とすると、第2関連度情報EPijの更新式は、図7にも示すように、以下の式で表すことができる。
EPij=LPij/風景カテゴリーiにおける楽曲推薦数
LPijは、肯定的なユーザ応答があったときには、+1され、否定的なユーザ応答があったときには、−1される値である。つまり、ある風景カテゴリーiにおいて、単語jが含まれる楽曲がスキップされることなく楽曲の再生が終了した場合には、LPijは+1され、ある風景カテゴリーiにおいて、単語jが含まれる楽曲がスキップされた場合には、LPijは−1される。
風景カテゴリーiにおける楽曲推薦数は、状況情報が示す風景が、風景カテゴリーiの風景であるときに、楽曲の推薦・再生開始されると+1される値である。ここでの再生は、スキップされるまでの間の再生でもよい。
例えば、状況情報が示す風景カテゴリーiが「海沿い」であるときの楽曲推薦数が5曲であり、その5曲中、単語「水着」が含まれる歌詞を持つ楽曲が2曲であったとする。その2曲は、スキップされることなく再生が終了したものとする。この場合、5曲中、2つの肯定的なユーザ応答があったことになる。したがって、EP12=2/5=0.4となる。
また、状況情報が示す風景カテゴリーiが「海沿い」であるときの楽曲推薦数が6曲であり、その6曲全てが、単語「泳ぐ」が含まれる歌詞を持っているものとする。ただし、その6曲中、4曲は、スキップされることなく再生が終了し、残りの2曲は、スキップされたものとする。この場合、6曲中、4つの肯定的なユーザ応答があり、2つの否定的なユーザ応答があったことになる。したがって、EP11=(4−2)/6=0.333となる。
このように、楽曲に対するユーザ評価を、単語と状況カテゴリーとの関連度に反映させることで、辞書データ530が、ユーザに最適化され、パーソナライズド楽曲推薦が実現される。例えば、図7の第2風景語辞書データ531bでは、単語「泳ぐ」の第1関連度情報GPi1は、風景カテゴリー「海沿い」における値が、他の風景カテゴリー「川沿い」「山間」よりも大きくなっている。しかし、泳ぐのを好まないユーザにとっては、単語「泳ぐ」と風景カテゴリー「海沿い」の関連度は、低いのが適切である可能性もある。これは、第1関連度情報GPi1は、一般文書データベースに基づいて作成されているため、概ね、社会的一般における関連度を示しており、個々のユーザの嗜好を反映していないからである。これに対して、第2関連度情報EPi1は、ユーザの嗜好を反映しているため、ユーザに応じた適切な楽曲推薦に役立つ。
本実施形態では、システム100に対するユーザの積極的な操作がないことを、肯定的なユーザ応答として扱ったが、楽曲に対する肯定的な評価を示すユーザ操作が、システム100に対して行われたことを、肯定的なユーザ応答として扱っても良い。
ユーザ応答は、システム100に対する操作に限られず、例えば、ユーザの発話によって表現された楽曲への評価であってもよい。発話による楽曲の評価は、例えば、ユーザの発話に対する自然言語処理によって、ユーザが楽曲に対して肯定的な発言をしているか、否定的な評価をしているかを判定することによって得られる。
本実施形態では、第1関連度情報GPij及び第1辞書データ531a,532a,533a,534a,535aの更新は行われないが、更新が行われても良い。この更新は、例えば、楽曲管理システム100が、図示しない管理サーバから、第1関連度情報GPij又は第1辞書データ531a,532a,533a,534a,535aをダウンロードすることによって行われる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
100 楽曲推薦システム
200 処理部
300 記憶部
410 経路探索プログラム
420 楽曲推薦プログラム
510 風景情報付道路ネットワークデータ
520 楽曲データ
521 楽曲音声ファイル
522 歌詞データ
523 音響データ
530 辞書データ

Claims (11)

  1. 楽曲推薦処理を実行する処理部を備えた楽曲推薦システムであって、
    前記楽曲推薦処理は、
    ユーザの状況を示す状況情報を取得する処理と、
    複数の楽曲それぞれの歌詞について、前記状況情報が示す前記状況との適合度を算出する処理と、
    算出された前記適合度に基づいて、複数の前記楽曲から、楽曲を選択する処理と、
    を含む
    楽曲推薦システム。
  2. 前記適合度を算出する前記処理は、楽曲の歌詞に含まれる単語と、前記状況情報が示す前記状況と、の適合度を、辞書データを用いて算出することを含み、前記辞書データは、単語とユーザの状況との関係が規定されている
    請求項1に記載の楽曲推薦システム。
  3. 前記辞書データは、単語とユーザの状況との関連度を示す関連度情報を含む
    請求項2に記載の楽曲推薦システム。
  4. 前記処理部は、前記関連度情報を更新する更新処理を実行する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の楽曲推薦システム。
  5. 前記更新処理は、楽曲推薦システムによって推薦された楽曲に対するユーザ応答に基づいて、前記楽曲の歌詞に含まれる単語についての前記関連度情報を更新する
    請求項4記載の楽曲推薦システム。
  6. 前記状況情報は、風景を示す情報を含み、
    前記辞書データは、単語と風景との関係が規定されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の楽曲推薦システム。
  7. 前記状況情報は、ユーザの会話に関する情報を含み、
    前記楽曲推薦処理は、ユーザの会話に関する前記情報を用いて処理を行う
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の楽曲推薦システム。
  8. 前記ユーザの会話に関する情報は、ユーザの会話に含まれる単語を示す情報を含む
    請求項7に記載の楽曲推薦システム。
  9. 前記ユーザの会話に関する情報は、ユーザの会話の音響特徴を示す情報を含む
    請求項7に記載の楽曲推薦システム。
  10. コンピュータに楽曲推薦処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記楽曲推薦処理は、
    ユーザの状況を示す状況情報を取得する処理と、
    複数の楽曲それぞれの歌詞について、前記状況情報が示す前記状況との適合度を算出する処理と、
    算出された前記適合度に基づいて、複数の前記楽曲から、楽曲を選択する処理と、
    を含む
    コンピュータプログラム。
  11. コンピュータが、ユーザの状況を示す状況情報を取得する処理を実行すること、
    前記コンピュータが、複数の楽曲それぞれの歌詞について、前記状況情報が示す前記状況との適合度を算出する処理を実行すること、
    前記コンピュータが、算出された前記適合度に基づいて、複数の前記楽曲から、楽曲を選択する処理を実行すること、
    を含む方法。
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