JP2017155824A - 風力発電装置用の回転伝達機構 - Google Patents

風力発電装置用の回転伝達機構 Download PDF

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Abstract

【課題】アキシアル荷重による負担を軽減することができる風力発電装置用の回転伝達機構を提供する。【解決手段】増速機の出力軸23aからの回転動力によって発電機の入力軸24aを回転させて発電する風力発電装置用の回転伝達機構30であって、出力軸23aと一体回転する第1回転部材38と、第1回転部材38に対して径方向に間隔をあけて第1回転部材38と同心状に配置されかつ入力軸24aと一体回転する第2回転部材40と、第1回転部材38と第2回転部材40との径方向の間に設けられる一方向クラッチ33及び転がり軸受34,35と、一方向クラッチ33及び転がり軸受34,35と、第1回転部材38及び第2回転部材40の一方との間に設けられ、一方の回転部材に対して軸方向に移動可能でかつ周方向に一体回転可能に連結されるスライド部材36とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、風力による主軸の回転を増速機により増速させて発電機を駆動する風力発電装置用の回転伝達機構に関する。
従来、ブレードにより風力を受けて当該ブレードに接続された主軸を回転させ、その主軸の回転を増速機により増速させて発電機を駆動するようにした風力発電装置が知られている。また、増速機と発電機との間に一方向クラッチを有する回転伝達機構を設けることも知られている(例えば、特許文献1参照)。増速機と発電機との間に一方向クラッチを設けると、風力の変動等に起因する発電機の慣性トルクの変動を抑制し、増速機にかかる負荷を低減することが可能となる。
増速機と発電機との間に設けられる回転伝達機構として、従来、図4に示すものがある。この回転伝達機構130は、増速機の出力軸123aと一体回転する、軸部138を有する入力回転体131と、入力回転体131の軸部138の径方向外側に配置される円筒部140を有し、発電機の入力軸124aと一体回転する出力回転体132と、軸部138と円筒部140との間に設けられた一方向クラッチ133と、軸部138と円筒部140との間において一方向クラッチ133の軸方向両側に設けられた一対の転がり軸受134,135とを備えている。
特開平4−344198号公報
図4に示す回転伝達機構130においては、一対の転がり軸受134,135の一方135が、ラジアル荷重だけでなくアキシアル荷重を受けることができる深溝玉軸受とされている。そのため、例えば増速機の出力軸123a側からアキシアル荷重が付与された場合に、当該一方の転がり軸受135によってそのアキシアル荷重を負担することができる。しかし、何らかの要因で予期しない軸方向の衝撃が発生し、一方の転がり軸受135に過大なアキシアル荷重が付与されると、当該転がり軸受135が損傷する可能性がある。また、このような過大なアキシアル荷重は、一方の転がり軸受135だけでなく一方向クラッチ133や他方の転がり軸受134を含む回転伝達機構130の全体に悪影響を及ぼす可能性があるため、かかるアキシアル荷重による回転伝達機構130の負担を軽減することが重要である。
本発明は、以上のような実情に鑑み、アキシアル荷重による負担を軽減することができる風力発電装置用の回転伝達機構を提供することを目的とする。
本発明は、増速機が有する出力軸からの回転動力によって発電機が有する入力軸を回転させて発電する風力発電装置に用いられる回転伝達機構であって、前記出力軸と一体回転する第1回転部材と、前記第1回転部材に対して径方向に間隔をあけた状態で当該第1回転部材と同心状に配置されかつ前記入力軸と一体回転する第2回転部材と、前記第1回転部材と前記第2回転部材との径方向の間に設けられ、前記出力軸の回転速度が前記入力軸の回転速度を上回る状態で前記第1回転部材と前記第2回転部材とを一体回転可能に接続し、前記出力軸の回転速度が前記入力軸の回転速度を下回る状態で前記第1回転部材と前記第2回転部材との接続を解除する一方向クラッチと、前記第1回転部材と前記第2回転部材との径方向の間に設けられ、両回転部材を相対回転自在に支持する転がり軸受と、前記一方向クラッチ及び前記転がり軸受と、前記第1回転部材及び前記第2回転部材のいずれか一方との間に設けられ、当該一方の回転部材に対して軸方向に移動可能でかつ周方向に一体回転可能に連結されたスライド部材と、を備えていることを特徴とする。
上記構成の回転伝達機構によれば、例えば増速機の出力軸側からアキシアル荷重が付与された場合には、第1回転部材及び第2回転部材のうち一方の回転部材に連結されたスライド部材が当該回転部材に対して軸方向に移動することによって当該アキシアル荷重を吸収することができ、当該アキシアル荷重による転がり軸受や一方向クラッチの負担を軽減することができる。
前記転がり軸受は、アキシアル荷重を受けることが可能な転がり軸受であることが好ましい。
この場合、スライド部材が軸方向に移動することによって転がり軸受が受けるアキシアル荷重を大幅に軽減することができ、当該転がり軸受の損傷等を確実に防止することができる。
前記一方の回転部材と前記スライド部材とは、スプライン結合されていることが好ましい。
このような構成によって、一方の回転部材に対してスライド部材を軸方向に移動可能でかつ周方向に一体回転可能に連結することができる。
本発明の回転伝達機構によれば、アキシアル荷重による負担を軽減することができる。
本発明の一実施形態における風力発電装置の概略側面図である。 回転伝達機構を示す断面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 従来の回転伝達機構を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態における風力発電装置の概略側面図である。
風力発電装置10は、ブレード(受風部材)11、支柱12、及びナセル13を備えている。ブレード11は、主軸22の先端に設けられた複数枚の羽根により構成され、風を受けることによって主軸22を回転させる。ナセル13は、主軸22と、この主軸22を支持するための支持機構21と、主軸22の回転を増速する増速機23と、増速機23によって増速された回転動力によって発電する発電機24と、これらを収容するケーシング28等を備えている。支柱12は、上下方向の軸心回りに水平旋回可能にナセル13を支持している。
増速機23は、主軸22から入力された回転を増速する歯車機構23bと、増速された回転を外部に出力する出力軸23aとを備えている。
発電機24は、例えば誘導発電機により構成され、増速機23により増速された回転が入力される入力軸(駆動軸)24aと、ロータ24bと、図示しないステータ24c等とを有する。ロータ24bは入力軸24aに一体回転可能に連結されている。発電機24は、入力軸24aの回転によってロータ24bを駆動することに伴って発電するように構成されている。増速機23の出力軸23aと発電機24の入力軸24aとは、回転伝達機構30を回して動力伝達可能に連結されている。
図2は、回転伝達機構30を示す断面図である。図3は、図2におけるA−A線断面図である。
回転伝達機構30は、入力回転体31と、出力回転体32と、一方向クラッチ33と、転がり軸受34,35と、スライド部材36とを備えており、クラッチユニットとして構成されている。
入力回転体31は、軸部(第1回転部材)38と、この軸部38の軸方向一端部(図2における左端部)に設けられたフランジ部39とを備えている。このフランジ部39は、ボルト、ナット等の締結具によって出力軸23aに一体回転可能かつ着脱可能に連結されている。軸部38の外周面には、軸方向に沿って延びる複数のスプライン歯38aが周方向に等間隔で形成されている。
出力回転体32は、円筒形状に形成され入力回転体31と同心上に配置された円筒部(第2回転部材)40と、この円筒部40の軸方向他端部(図2における右端部)に設けられたフランジ部(出力側連結部)41とを備えている。このフランジ部41がボルト、ナット等の締結具によって入力軸24aに一体回転可能かつ着脱可能に接続されている。
入力回転体31の軸部38の外周面には、スライド部材36が設けられている。このスライド部材36は円筒形状に形成されている。スライド部材36の外周面は、一定の半径を有する円筒面に形成されている。スライド部材36の内周面には、軸方向に沿って延びる複数のスプライン溝36aが周方向に等間隔で形成されている。スプライン溝36aは、スライド部材36の軸方向の長さにわたって形成されている。そして、スライド部材36のスプライン溝36aと軸部38のスプライン歯38aとが噛み合うことによって、スライド部材36は、軸部38に対して一体回転可能で軸方向移動可能に結合されている。
軸部38におけるスプライン歯38aの軸方向の長さL1は、スライド部材36の軸方向の長さL2よりも長く形成されている。したがって、スライド部材36は、スプライン歯38aの長さL1の範囲で軸方向に移動可能である。また、スライド部材36が出力軸23a側にスライドし、軸部38がスライド部材36よりも入力軸24a側に突出したときに、軸部38が入力軸24aに干渉しないように、軸部38の先端と入力軸24aとの間には隙間S1が形成されている。この隙間S1は、軸部38の先端面がスライド部材36の入力軸24a側の端面と面一のときに、スプライン歯38aとスプライン溝36aとの長さの差L3よりもやや大きい寸法に設定されている。これにより、スライド部材36がスプライン歯38aの出力軸23a側の端部まで移動したとしても軸部38が入力軸24aに干渉することがない。
一方向クラッチ33及び転がり軸受34,35は、入力回転体31の軸部38と出力回転体32の円筒部40との径方向の間に配置されている。また、転がり軸受34,35は、一方向クラッチ33の軸方向両側に配置されている。一方向クラッチ33は、出力軸23aの回転を入力回転体31及び出力回転体32を介して入力軸24aに断接可能に伝達するために設けられている。転がり軸受34,35は、軸部38と円筒部40とを相互に支持するために設けられている。
一方向クラッチ33は、内輪44及び外輪45と、この内輪44の外周面44aと外輪45の内周面45aとの間に配置された複数の係合子46とを備えている。
内輪44は、入力回転体31の軸部38に結合されたスライド部材36の外周面に嵌合されることによって固定されている。具体的に、内輪44は、スライド部材36に対して所定の締め代をもって締まり嵌めによって嵌合されている。したがって、内輪44は、軸部38及びスライド部材36と一体回転する。
外輪45は、出力回転体32における円筒部40の内周面に嵌合されることによって固定されている。具体的に、外輪45は、円筒部40に対して所定の締め代をもって締まり嵌めによって嵌合されている。したがって、外輪45は、円筒部40と一体回転する。
係合子46は、円筒ころにより構成されている。したがって、以下においては、係合子を示す円筒ころについて符号46を付して説明する。円筒ころ46は、内輪44の外周面44a及び外輪45の内周面45a上で転動可能に構成されている。
図3に示すように、内輪44の外周面44aには円筒ころ46と同数(8つ)の平坦なカム面44a1が形成されており、外輪45の内周面45aは円筒面に形成されている。内輪44のカム面44a1と外輪45の内周面45aとの間には、くさび状空間Sが周方向に複数(8箇所)形成され、このくさび状空間Sに円筒ころ46が配置されている。
一方向クラッチ33は、保持器54と、弾性部材55とをさらに備えている。保持器54は、環状に形成され、複数の円筒ころ46を円周方向に沿って所定間隔に保持している。弾性部材55は、各円筒ころ46を一方向に弾性的に付勢する付勢部材からなる。保持器54には、円筒ころ46を収容するポケット54aが周方向に複数形成されている。また、保持器54には、ポケット54aに収容された弾性部材55を案内する突起部54bを備えている。弾性部材55は、ポケット54a内の円筒ころ46を周方向一方側へ向けて付勢している。
以上のように構成された一方向クラッチ33においては、入力回転体31が増速回転することにより、入力回転体31の回転速度が出力回転体32の回転速度を上回る場合には、内輪44が外輪45に対して一方向(図3の時計回り方向)に相対回転しようとする。この場合、弾性部材55の付勢力により、円筒ころ46はくさび状空間Sが狭くなる方向(図3の時計回り方向)へ僅かに移動して、円筒ころ46の外周面が内輪44の外周面44a(カム面44a1)及び外輪45の内周面45aに圧接し、円筒ころ46が内外輪44,45の間に噛み合った状態となる。これにより、内外輪44,45は前記一方向に一体回転可能となり、入力回転体31と出力回転体32とを一体回転可能に接続することができる。
また、入力回転体31が増速回転後に一定速回転となり、入力回転体31の回転速度が、出力回転体32の回転速度と同一になった場合には、円筒ころ46が内外輪44,45の間に噛み合った状態で保持される。このため、一方向クラッチ33は、内外輪44,45の前記一方向への一体回転を維持し、入力回転体31及び出力回転体32は一体回転し続ける。
一方、入力回転体31が減速回転することにより、入力回転体31の回転速度が、出力回転体32の回転速度を下回る場合には、内輪44が外輪45に対して他方向(図3の反時計回り方向)に相対回転しようとする。この場合には、弾性部材55の付勢力に抗して、円筒ころ46がくさび状空間Sが広くなる方向へ僅かに移動することにより、円筒ころ46と内外輪44,45との噛み合いが解除される。このように、円筒ころ46の噛み合いが解除されることで、入力回転体31と出力回転体32との接続が遮断される。
なお、各くさび状空間Sを形成する外輪内周面45aは、周方向に連続する円筒面の一部(円弧面)によって構成されているが、周方向に連続しない円弧面、例えば、周方向に隣接するくさび状空間Sの外輪内周面45aの間に平坦面や変曲点が介在するような独立した円弧面であってもよい。
図2に示すように、一対の転がり軸受34,35は、入力回転体31の軸部38に結合されたスライド部材36と出力回転体32の円筒部40との間にそれぞれ配置されており、軸部38及び円筒部40を互いに相対回転可能に支持している。また、各転がり軸受34,35は、一方向クラッチ33の軸方向両側にそれぞれ円環状のワッシャ43及び間座47を介して隣接して配置されている。間座47は、外輪45の内周面45aよりも径方向内方へ突出し、一方向クラッチ33の円筒ころ46の軸方向の移動を規制している。
出力軸23a側に配置された一方の転がり軸受34は、軌道輪としての内輪61及び外輪62と、内輪61と外輪62との間に転動可能に配置された複数の円筒ころ(転動体)63と、複数の円筒ころ63の周方向の間隔を保持する保持器64とを備えた円筒ころ軸受である。この転がり軸受34は、ラジアル荷重を受けることがことができるが、アキシアル荷重を受けることができない。
内輪61は、スライド部材36の外周面に嵌合されることによって固定されている。具体的に、内輪61は、スライド部材36に対して所定の締め代をもって締まり嵌めによって嵌合されている。したがって、内輪61は、軸部38及びスライド部材36と一体回転する。また、内輪61は、外周面に内輪軌道面61aを備えている。円筒ころ63は、内輪軌道面61a上を転動可能であるとともに、軸方向に摺動可能とされている。
外輪62は、出力回転体32の円筒部40の内周面に嵌合されることによって固定されている。具体的に、外輪62は、円筒部40に対して所定の締め代をもって締まり嵌めによって嵌合されている。したがって、外輪62は、円筒部40と一体回転する。また、外輪62は、内周面に外輪軌道面62aを備えている。さらに外輪62は、外輪軌道面62aの軸方向両側に一対の鍔部62bを備えている。円筒ころ63は、外輪軌道面62a上を転動可能であるとともに、一対の鍔部62bによって軸方向の移動が制限されている。
スライド部材36の出力軸23a側の端部外周面には、環状のシール受け部材65が内輪61に隣接して嵌合されている。また、出力回転体32の円筒部40における出力軸23a側の端部内周面40aには、シール部材66が取り付けられている。このシール部材66は、シール受け部材65の外周面に摺接している。転がり軸受34の内輪61は、シール受け部材65と、ワッシャ43との間に挟まれることによってスライド部材36上で軸方向に位置決めされている。
入力軸24a側に配置された他方の転がり軸受35は、軌道輪としての内輪71及び外輪72と、内輪71と外輪72との間に転動可能に配置された複数の玉(転動体)73と、複数の玉73の周方向の間隔を保持する保持器74とを備えた深溝玉軸受である。深溝玉軸受は、ラジアル荷重だけでなくアキシアル荷重をも受けることができる。
内輪71は、スライド部材36の外周面に嵌合されることによって固定されている。具体的に、内輪71は、スライド部材36に対して所定の締め代をもって締まり嵌めによって嵌合されている。したがって、内輪71は、軸部38及びスライド部材36と一体回転する。また、内輪71は、玉73が転動する内輪軌道面71aを外周面に備えている。
外輪72は、出力回転体32の円筒部40の内周面に嵌合されることによって固定されている。具体的に、外輪72は、円筒部40に対して所定の締め代をもって締まり嵌めによって嵌合されている。したがって、外輪72は、円筒部40と一体回転する。また、外輪72は、玉73が転動する外輪軌道面72aを内周面に備えている。
スライド部材36の入力軸24a側の端部外周面には、環状のシール受け部材65が内輪71に隣接して嵌合されている。また、出力回転体32の円筒部40における入力軸24a側の端部内周面40aには、シール部材66が取り付けられている。このシール部材66は、シール受け部材65の外周面に摺接している。転がり軸受35の内輪71は、シール受け部材65と、ワッシャ43との間に挟まれることによってスライド部材36上で軸方向に位置決めされている。円筒部40の軸方向両側に取り付けられたシール部材66は、スライド部材36と円筒部40との間における一方向クラッチ33及び転がり軸受34,35の収容空間を密封し、潤滑剤の漏出や外部からの異物の侵入を防止する密封装置を構成している。
以上の構成を有する回転伝達機構30は、出力軸23aに接続される入力回転体31と、入力軸24aに接続される出力回転体32と、入力回転体31の軸部38と出力回転体32の円筒部40との間に設けられた一方向クラッチ33及び転がり軸受34,35とを備え、軸部38と一方向クラッチ33及び転がり軸受34,35との間には、軸部38に対して軸方向に移動可能でかつ一体回転可能に連結されたスライド部材36が設けられている。そのため、例えば増速機23側から過大なアキシアル荷重が付与されたとしても、入力回転体31に相対してスライド部材36が軸方向に移動することによって当該アキシアル荷重が吸収される。したがって、一方向クラッチ33や転がり軸受34,35にはアキシアル荷重がほとんど伝わることはなく、一方向クラッチ33及び転がり軸受34,35の損傷を好適に防止することができる。特に、一方の転がり軸受35は、アキシアル荷重を受けることができる深溝玉軸受であるが、スライド部材36の軸方向の移動によって転がり軸受35の負担を十分に軽減することができる。
回転伝達機構30は、ラジアル荷重だけでなくアキシアル荷重を受けることができる深溝玉軸受からなる転がり軸受35を備えている。そのため、スライド部材36と出力回転体32の円筒部40との軸方向の相対移動はほとんど無く、円筒ころ軸受34及び一方向クラッチ33における内輪44,61上の円筒ころ46,63の軸方向の摺動を抑制することができる。また、シール受け部材65とシール部材66との軸方向の位置ずれもほとんどない。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、適宜変更可能である。
例えば、一対の転がり軸受34,35は、双方が深溝玉軸受、又は円筒ころ軸受であってもよい。また、一対の転がり軸受34,35は、アンギュラ玉軸受、円すいころ軸受等の他の形式の転がり軸受であってもよい。また、転がり軸受は、一方向クラッチ33の軸方向一方側のみに配置されていてもよい。
上記実施形態のスライド部材36は、入力回転体31の軸部38にスプライン結合によって連結されていたが、これに限定されるものではない。例えば、スライド部材36と軸部38とをキー(すべりキー)を用いて結合してもよい。また、軸部38の外周面及びスライド部材36の内周面を多角形状に形成し、両者を一体回転可能でかつ軸方向に相対移動可能に嵌合してよい。
スライド部材36は、一方向クラッチ33及び転がり軸受34,35と、出力回転体32の円筒部40との間に設けられていてもよい。
一方向クラッチ33は、係合子46として円筒ころを備えたものに限らず、スプラグを備えたものであってもよい。また、カム面が内輪44ではなく外輪45に形成されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、入力回転体31が第1回転部材としての軸部38を備え、出力回転体32が、軸部38の径方向外側に配置される第2回転部材としての円筒部40を備えていたが、出力回転体32が第2回転部材として軸部を備え、入力回転体31が軸部の径方向外側に配置される第1回転部材として円筒部を備えていてもよい。
本発明の風力発電装置10は、図1に示す水平軸タイプのものに限らず、垂直軸タイプのものであってもよい。
10:風力発電装置、23:増速機、23a:出力軸、24:発電機、24a:入力軸(入力軸)、30:回転伝達機構、31:入力回転体、32:出力回転体、33:一方向クラッチ、34:円筒ころ軸受、35:深溝玉軸受、36:スライド部材、36a:スプライン溝、38:軸部(第1回転部材)、38a:スプライン歯、40:円筒部(第2回転部材)

Claims (3)

  1. 増速機が有する出力軸からの回転動力によって発電機が有する入力軸を回転させて発電する風力発電装置に用いられる回転伝達機構であって、
    前記出力軸と一体回転する第1回転部材と、
    前記第1回転部材に対して径方向に間隔をあけた状態で当該第1回転部材と同心状に配置されかつ前記入力軸と一体回転する第2回転部材と、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材との径方向の間に設けられ、前記出力軸の回転速度が前記入力軸の回転速度を上回る状態で前記第1回転部材と前記第2回転部材とを一体回転可能に接続し、前記出力軸の回転速度が前記入力軸の回転速度を下回る状態で前記第1回転部材と前記第2回転部材との接続を解除する一方向クラッチと、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材との径方向の間に設けられ、両回転部材を相対回転自在に支持する転がり軸受と、
    前記一方向クラッチ及び前記転がり軸受と、前記第1回転部材及び前記第2回転部材の一方との間に設けられ、当該一方の回転部材に対して軸方向に移動可能でかつ周方向に一体回転可能に連結されたスライド部材と、を備えていることを特徴とする風力発電装置用の回転伝達機構。
  2. 前記転がり軸受は、アキシアル荷重を受けることが可能な転がり軸受である、請求項1に記載の風力発電装置用の回転伝達機構。
  3. 前記第1回転部材と前記スライド部材とがスプライン結合されている、請求項1又は2に記載の風力発電装置用の回転伝達機構。
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