JP2017154597A - 自動車、リンフォースメントメンバー、及び、リンフォースメントメンバーの制振部材 - Google Patents

自動車、リンフォースメントメンバー、及び、リンフォースメントメンバーの制振部材 Download PDF

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Abstract

【課題】走行中に路面から伝わる振動、エンジンから伝わる振動、等がリンフォースメントメンバーに伝わった場合に、リンフォースメントメンバー自体がキャビンの乗員にとって不快な発音源とならないようにする。【解決手段】自動車の車体フレームに架設して当該車体フレームを補強する、長手方向の少なくとも一部が筒状に形成されたリンフォースメントメンバーと、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面に当接し、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面を筒外方向へ押す力を加えて前記リンフォースメントメンバーの膜振動を抑制する制振部材と、を備えることを特徴とする自動車。【選択図】図7

Description

本発明は、自動車、リンフォースメントメンバー、及び、リンフォースメントメンバーの制振部材に関する。
自動車において、走行中に路面から伝わる振動、エンジンから伝わる振動、等により自動車を構成する各種のパーツに振動が伝わることが不可避であり、その振動により各種のパーツが発音して、キャビンの乗員にとって不快な発音源となる可能性がある。従来、このような発音源からの発音を抑制する各種の対策が行われている。
例えば、特許文献1には、車体の前部における両サイドで車体前後方向に沿って延びる車体フロア下の骨格部材を構成する高剛性のフロントサイドメンバに伝わる振動をキャンセルする技術が開示されている。具体的には、エンジンルームとキャビンとを区画するダッシュパネルと、その下部側に連接した車体フロアと、ダッシュパネルと車体フロアとの連接部の下を通って車体前後に亘って配置された高剛性の骨格部材としてのフロントサイドメンバと、フロントサイドメンバに対して車体上方側に離間して配置された高剛性部材としてのインパネリンフォースと、連接部側とインパネリンフォース側とを連結して連接部を補強する連結手段としてのインパネブレースと、を有し、インパネブレースが連接部における連接面に対して立設した状態で配置される車体補強構造が開示されている。
この車体補強構造によれば、フロントサイドメンバへ振動が入力された場合に、フロントサイドメンバと共にダッシュパネル及び車体フロアが振動するものの、連設部側とインパネリンフォース側とを連結するインパネブレースが連設面に対して立設されていることにより、インパネブレースの立設部分の前後でダッシュパネルと車体フロアとの振動位相が変化することになる。これにより、ダッシュパネルの振動特性と車体フロアの振動特性とを調整することが可能となり、乗員に対する発音をキャンセルすることができる。
また例えば、特許文献2には、車両走行中に路面側から伝わる上下振動がステアリングコラムに入力されてステアリングコラムが共振することを防止する技術が開示されている。具体的には、インパネリンフォースメントのステアリングコラムが取り付けられる部位を、互いに離間して略平行に配設された第1フレーム部材と第2フレーム部材とで構成し、第1フレームと第2フレームの間をブラケットで接続する。第1フレームと第2フレームの間は、車両上下方向の振動により第1フレーム部材からステアリングコラムに作用するモーメントに対して、第2フレーム部材からステアリングコラムに作用するモーメントが逆向きとなるように接続してある。
この構造によれば、第1フレーム部材から作用するモーメント(力のモーメント又は回転モーメント)に対して、第2フレーム部材からのモーメント(力のモーメント又は回転モーメント)を逆向きに作用させる構成となる。このため、第1フレーム部材に生じるモーメントと第2フレーム部材に生じるモーメントとが互いに減少され、ステアリングコラムに生じる振動を減衰することができる。また、第1フレーム部材に生じるモーメントと第2フレーム部材に生じるモーメントとが同等の大きさを持つ場合は、ステアリングコラムに生じる振動の殆どを無くすことができる。
特開2007−245781号公報 特開2014−51224号公報
しかしながら、発音源となりうるパーツは、特許文献1に記載のフロントサイドメンバや、特許文献2に記載のステアリングコラムに限るものではない。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、走行中に路面から伝わる振動、エンジンから伝わる振動、等がリンフォースメントメンバーに伝わった場合に、リンフォースメントメンバー自体がキャビンの乗員にとって不快な発音源とならないようにすることを目的とする。
本発明の態様の1つは、自動車の車体フレームに架設して当該車体フレームを補強する、長手方向の少なくとも一部が筒状に形成されたリンフォースメントメンバーと、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面に当接し、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面を筒外方向へ押す力を加えることで、前記リンフォースメントメンバーの振動を抑制する制振部材と、を備えることを特徴とする自動車である。
このように構成された自動車においては、リンフォースメントメンバーの内部に制振部材が配設されており、しかも、その制振部材はリンフォースメントメンバーの内部で膨張し、リンフォースメントメンバーの筒内側面には径が押し広げられる方向に力が加わることになる。すなわち、単にリンフォースメントメンバーの筒内に詰め物等をするのではなく、リンフォースメントメンバーの筒が内部から突っ張られているような状態を実現している。これにより、リンフォースメントメンバーの膜振動が抑制され、リンフォースメントメンバーからの発音を効果的に抑制することができる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記制振部材が前記リンフォースメントメンバーの内径よりも外径が大きい部材を弾性圧縮しつつ嵌入されたものであることを特徴とする自動車である。
このように構成された自動車においては、制振部材とリンフォースメントメンバーとをそれぞれに作製し、組み立て工程の中で制振部材を弾性圧縮しつつリンフォースメントメンバーの筒内に嵌入することでリンフォースメントメンバーの制振及び発音の抑制を実現することができる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記リンフォースメントメンバーが中空の円筒筒状部材であり、前記制振部材が中空の円筒状部材であることを特徴とする自動車である。
このように構成された自動車においては、リンフォースメントメンバーと制振部材の双方を角の無い円筒状としてあるためリンフォースメントメンバーの筒内側面と制振部材の外側面とがむらなく密着当接するとともに、制振部材を中空の円筒筒状としてあるため制振部材を軽量化できる。すなわち自動車全体としても軽量化できる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記制振部材が高剛性の芯材とその外側を覆う低剛性で弾力性ある被覆材とを有し、前記芯材の外径は前記リンフォースメントメンバーの内径よりも小さく、前記被覆材を含めた前記制振部材の外径は前記リンフォースメントメンバーの内径よりも大きいことを特徴とする自動車である。
このように構成された自動車においては、高剛性の芯材によって内側から支持された低剛性で弾力性ある被覆材が芯材とリンフォースメントメンバーとの間で弾性圧縮され、その圧縮率に応じた復元力でリンフォースメントメンバーの筒内側面に押す力を加えることになる。このように、リンフォースメントメンバーに押す力を加える制振部材を複数種類の材料を組み合わせて層状とすることにより、制振部材を1種類の材料で形成する場合に比べて材料選択の自由度が向上する。
本発明の選択的な態様の1つは、前記リンフォースメントメンバーが筒内外を貫通して形成された貫通孔を有し、前記リンフォースメントメンバーの筒内の所定位置に配設された制振部材には、前記貫通孔に対面する位置に凹部が設けられていることを特徴とする自動車である。
このように構成された自動車においては、リンフォースメントメンバーに形成した貫通孔にワイヤハーネスを固定するためのワイヤハーネスクランプ等を取り付け固定するにあたり、リンフォースメントメンバーの内部に突出するワイヤハーネスクランプ等の先端と制振部材との干渉を避けることができる。また、孔ではなく凹みとして形成してあるため、制振部材を中空筒状に形成する際にブロー成型で制振部材を形成することができる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記リンフォースメントメンバーが、第1の内径の第1筒部と、当該第1の内径とは異なる第2の内径の第2筒部と、内径を徐々に切り替えつつ前記第1筒部と前記第2筒部の間を連結する連結部と、を有し、前記制振部材は、前記第1筒部に弾性圧縮して嵌入される第1制振部材と、前記第2筒部に弾性圧縮して嵌入される第2制振部材と、により構成され、前記第1制振部材は、前記第1筒部の内径よりも外径が大きく、前記第2制振部材は、前記第2筒部の内径よりも外径が大きいことを特徴とする自動車である。
このように構成された自動車においては、運転席が設けられる側の前方に位置する第1筒部と、助手席が設けられる側の前方に位置する第2筒部と、で内径を異ならせた場合に、各筒部の内部に配設する制振部材を別部材でそれぞれ構成し、各筒部の形状や構造に最適な押す力を各筒部の内側から加えるように構成した制振部材とすることができる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記制振部材が前記リンフォースメントメンバーの筒内側面に当接して筒外方向へ押す力を加える範囲が、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面の長さ方向において略75%以上であることを特徴とする自動車である。
このように構成された自動車においては、制振部材によるリンフォースメントメンバーの膜振動の抑制効果が顕著に得られるようになる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記制振部材が前記リンフォースメントメンバーの筒内側面に当接して筒外方向へ押す力を加える範囲が、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面の周方向の略全体に亘っていることを特徴とする自動車である。
このように構成された自動車においては、制振部材がリンフォースメントメンバーの筒内側面全体に均一に筒外方向へ押す力を加えることができるためリンフォースメントメンバーに発生する膜振動を効果的に抑制できる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記制振部材は、高剛性の芯材とその外側を覆う低剛性で弾力性ある被覆材とを有し、前記芯材の外径の少なくとも一部は前記リンフォースメントメンバーの内径よりも大きく、前記芯材の前記リンフォースメントメンバーの内径よりも外径が大きい部位を圧潰して小径化しつつ前記リンフォースメントメンバーの筒内に嵌入されていることを特徴とする自動車である。
このように構成された自動車においては、制振部材が芯材を屈曲させつつ圧潰させつつリンフォースメントメンバーの筒内に嵌入されているため、芯材とリンフォースメントメンバーの筒内側面との間に挟持される被覆材の弾性力によるリンフォースメントメンバーの筒内側面を筒外方向へ押す力に加えて、圧潰された構造体が元に戻ろうとする復元力がリンフォースメントメンバーの筒内側面を筒外方向へ押す力となる。
本発明の他の態様の1つは、自動車の車体フレームに架設して当該車体フレームを補強する、長手方向の少なくとも一部が筒状に形成されたリンフォースメントメンバーであって、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面に当接し、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面を筒外方向へ押す力を加えて前記リンフォースメントメンバーの膜振動を抑制する制振部材を備えることを特徴とするリンフォースメントメンバーである。
本発明の他の態様の1つは、自動車の車体フレームに架設して当該車体フレームを補強する、長手方向の少なくとも一部が筒状に形成されたリンフォースメントメンバーの制振部材であって、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面に当接し、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面を筒外方向へ押す力を加えて前記リンフォースメントメンバーの膜振動を抑制することを特徴とする制振部材である。
以上説明した自動車、リンフォースメントメンバー又は制振部材は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。
本発明によれば、走行中に路面から伝わる振動、エンジンから伝わる振動、等がリンフォースメントメンバーに伝わった場合に、リンフォースメントメンバー自体がキャビンの乗員にとって不快な発音源とならない。
第1の実施形態に係る自動車におけるリンフォースメントメンバーの位置を示す図である。 各種部材を取り付けた状態のリンフォースメントメンバーの外観を示す図である。 各種部材を取り付ける前の状態のリンフォースメントメンバーの外観を示す図である。 リンフォースメントメンバー内に配設される制振部材の形状を示す図である。 リンフォースメントメンバー内に配設された状態の制振部材を説明する図である。 リンフォースメントメンバー及びその付属構造における振動の伝わり方を説明する図である。 制振部材の基準状態と圧縮状態とを説明する図である。 制振部材を有するリンフォースメントメンバーの振動を測定したグラフである。 制振部材を有するリンフォースメントメンバーの音圧を測定したグラフである。 リンフォースメントメンバーに挿入する制振部材の長さを変えて振動を測定したグラフである。 リンフォースメントメンバーに挿入する制振部材の長さを変えて音圧を測定したグラフである。 リンフォースメントメンバーの筒内に挿入する制振部材の長さを変えて音響感度を測定したグラフである。 第2の実施形態に係る制振部材を説明する図である。 第2の実施形態に係る制振部材の他の例を説明する図である。 第2の実施形態に係る制振部材の他の例を説明する図である。 第2の実施形態に係る制振部材の他の例を説明する図である。 第2の実施形態に係る制振部材の他の例を説明する図である。 第2の実施形態に係る制振部材の他の例を説明する図である。
以下、下記の順序に従って本発明を説明する。
(1)第1の実施形態:
(2)第2の実施形態:
(1)第1の実施形態:
図1は、本実施形態に係る自動車におけるリンフォースメントメンバーの位置を示す図である。
自動車100においては、ダッシュパネル10とインストルメントパネル20との間の内部空間ISにリンフォースメントメンバー30が配設されている。ダッシュパネル10は自動車のエンジンルームERとキャビンスペースCSとを区画するパネル部材であり、運転席及び助手席の前に配設されている。
図2は各種部材を取り付けた状態のリンフォースメントメンバーの外観を示す図、図3は、各種部材を取り付ける前の状態のリンフォースメントメンバーの外観を示す図である。
リンフォースメントメンバー30は、車体フレームを補強する、長手方向の少なくとも一部が中空筒状の長尺部材であり、各種の部材の取付け先となる。リンフォースメントメンバー30は、両端が板状の支持ブラケットを介してそれぞれ左右の車体フレーム(例えば、フロントピラー等)に固定される。これにより、リンフォースメントメンバー30は、内部空間ISを車幅方向に横切るように架設される。リンフォースメントメンバー30は、金属(鉄、超高張力鋼版、アルミニウム材、等)で形成されており、全体的に略一定の厚みを持つ中空筒状に形成されている。
本実施形態に係るリンフォースメントメンバー30は、運転席が設けられる車両左側部分の前方に位置する部位を筒の径が大きい第1の内径の第1筒部としての太径部31とし、助手席が設けられる車両右側部分の前方に位置する部位を筒の径が小さい第2の内径の第2筒部としての細径部32としてある。運転席側の太径部31は重量の大きいステアリング装置等を取り付けるために用いられる。太径部31と細径部32の間には筒の径を切り替える径切替部33を設けてある。図に示す径切替部33は、太径部31から細径部32へ向かって徐々に外形が縮径していく円錐台形状になっている。
リンフォースメントメンバー30には、インストルメントパネル、ステアリング装置、空調ダクト、ハーネス類、エアバッグ、他の部材との連結に用いるブレース等といった各種部品が取り付けられる。
ステアリング装置や空調ダクト、エアバック、ブレース等の比較的重量の大きい部材は、金属製の連結具や取付部材等を介してリンフォースメントメンバー30に取り付けられ、ハーネス類等の比較的重量の小さい部材は、リンフォースメントメンバー30の係止孔に固定された樹脂性のワイヤハーネスクランプを介してリンフォースメントメンバー30に取り付けられる。
このように、多くの部材の取り付け先となるリンフォースメントメンバー30は、リンフォースメントメンバー30から様々な連結具や取付部材が多肢状に延出された状態となり、リンフォースメントメンバー30からの発音を実効的に遮蔽したり吸音したりするように遮蔽部材や吸音部材をリンフォースメントメンバー30の周囲を囲う態様で配設することが難しい構造である。
図4は、リンフォースメントメンバー内に配設される制振部材の形状を示す図、図5は、リンフォースメントメンバー内に配設された状態の制振部材を説明する図である。
リンフォースメントメンバー30の筒内には長尺筒状の制振部材40が配設されている。制振部材40は、長手方向(筒軸方向)がリンフォースメントメンバー30の長手方向(筒軸方向)に沿う方向に延びるようにリンフォースメントメンバー30の中に配設されている。制振部材40の外側面は、概略、リンフォースメントメンバー30の筒内側面と略平行な面として当該筒内側面に沿う方向に延びる形状であり、リンフォースメントメンバー30の筒内側面に当接している。
すなわち、制振部材40の外側面は、リンフォースメントメンバー30の筒内側面に対向しており、その略全体がリンフォースメントメンバー30の筒内側面に当接している。この当接部位を介してリンフォースメントメンバー30に伝わる振動が制振部材40に伝わり、リンフォースメントメンバー30の振動エネルギーが熱エネルギーとして制振部材に吸収され、リンフォースメントメンバー30からの発音が抑制される。
制振部材40は、リンフォースメントメンバー30内部で圧縮状態となっており、圧縮状態から元に戻る復元力によって、その外側面がリンフォースメントメンバー30の筒内側面に対して筒外方向へ押す力を加えている。筒外方向はリンフォースメントメンバー30の長手方向(筒軸方向)に対して直交する方向である。以下では、このリンフォースメントメンバー30を制振部材40が内部から押す力を「膨張力」と呼ぶことにする。制振部材40の膨張力は、リンフォースメントメンバー30の筒内側面に対して略垂直に作用している。
リンフォースメントメンバー30は、その面が膜振動することにより発音するところ、制振部材40は、リンフォースメントメンバー30の膜振動の振幅方向と略同一方向に膨張力を加えている。すなわち、制振部材40の膨張力は、リンフォースメントメンバー30の膜振動を抑制する力として作用する。このため、リンフォースメントメンバー30の振動エネルギーが制振部材40に熱エネルギーとして吸収される効率が向上し、リンフォースメントメンバー30の発音抑制効果が向上する。
リンフォースメントメンバー30は、例えば図6に示すように、ブレース等の連結部材を介して伝わる振動や、エンジンルームERからダッシュパネル10を介して内部空間ISに伝わる空気振動、等が伝播して膜振動を起こす可能性があるところ、本実施形態においてはリンフォースメントメンバー30の筒内側面に制振部材40を押し当てて膜振動自体を抑制している。これにより、リンフォースメントメンバー30が発音源となる可能性を効率的に抑制できる。
本実施形態では、リンフォースメントメンバー30を互いに径が異なる太径部31と細径部32とを有する構成としてあるため、制振部材40についても太径部31用の第1制振部材40aと細径部32用の第2制振部材40bとに分けて別部材で構成されている。すなわち、太径部31の筒内には第1制振部材40aが内挿され、細径部32の筒内には第2制振部材40bが内挿されている。太径部31において発生する膜振動と細径部32において発生する膜振動の発音特性にそれぞれ合わせて、第1制振部材40aと第2制振部材40bとで互いに制振特性(制振強度、制振周波数帯域、部材の厚み、部材の材料、等)を異ならせてもよい。
図7は、制振部材40の基準状態と圧縮状態とを説明する図である。制振部材40は、径方向に伸縮可能な材料で形成されている。制振部材40の外径は、図7(a)に示すように、リンフォースメントメンバー30の内径よりも大きく形成されている。以下では、径方向に伸縮していない制振部材40の状態を「基準状態」、径方向に縮められた制振部材40の状態を「圧縮状態」と呼ぶことにする。
リンフォースメントメンバー30内に配設された制振部材40は、図7(b)に示すように、その外形がリンフォースメントメンバー30の内形と略一致するように圧縮された圧縮状態となっており、リンフォースメントメンバー30の筒内側面に突っ張るように自ら支持固定している。このため、制振部材40は、圧縮状態から基準状態に戻ろうとする弾性力によってリンフォースメントメンバー30の筒内側面に膨張力を加えることになる。
以下、制振部材40の構成について具体的に説明する。
図4〜図7に示す制振部材40は、中空の円筒状部材である基材41と、基材41の外周面に沿って略一定厚みのシート状に形成された緩衝材CMを付着させて形成した弾性層42と、を同心円状に積層して形成した積層構造としてある。基材41は、弾性層42に比べて高剛性な芯材を構成し、弾性層42は、基材41の外側を覆う低剛性で弾力性ある被覆材を構成する。すなわち、中空の円筒状部材である基材41の外側面に弾性層42を設けた構造として制振部材40全体として中空の円筒状部材としてあるため、制振部材40が軽量化する。
弾性層42は、基材41の外側面と、中空の円筒状部材であるリンフォースメントメンバー30の筒内側面との間で押し潰された状態に挟持されている。緩衝材CMは、押し潰されると元の形状に戻ろうとする弾性反発力を生じる弾性部材であり、基材41は、緩衝材CMよりも剛性が高く、緩衝材CMに比べて変形しにくい特性を有する。
基材41の外径はリンフォースメントメンバー30の内径よりも若干小さ目に形成されている。一方、基材41の外径に、当該基材41の外周面に付着される緩衝材CMのシート厚みを加えた径は、リンフォースメントメンバー30の内径よりも若干大き目になっている。基材41は、基材41とリンフォースメントメンバー30の間に挟持される弾性層42が弾性反発力で元の形状に戻ろうとする力を内側から受け止めて支えており、基材41に内側を支えられた弾性層42の弾性反発力がリンフォースメントメンバー30の筒内側面に加えられることになる。
このため、リンフォースメントメンバー30の内径よりも外径が大きい緩衝材を弾性圧縮しつつ制振部材40をリンフォースメントメンバー30に嵌入すると、基材41とリンフォースメントメンバー30の筒内側面との間に挟持されて圧縮状態となった緩衝材CMによって弾性層42が形成される。この弾性層42の弾性反発によって、リンフォースメントメンバー30の筒内側面に膨張力が加えられる。
緩衝材CMは、表面の滑り性が良好な材料であることが望ましい。表面の滑り性が良好な材料を緩衝材CMに採用することにより、制振部材40とリンフォースメントメンバー30とを別々に作製し、リンフォースメントメンバー30の筒内に制振部材40を嵌入する作業が容易になる。また、緩衝材CMは、スポンジ又は繊維質等の多孔質材料であることが望ましい。多孔質材料を緩衝材CMに採用することにより、制振部材40が軽量化し、リンフォースメントメンバー30の軽量化、ひいては自動車100全体の軽量化に寄与する。
緩衝材CMは、圧縮性、弾力性、軽量性、弾性、滑り性、コスト等の各種観点に基づいて選択され、具体的な一例としては、PET(Poly−Ethylene−Terephthalate)繊維の不織布が挙げられる。基材41としては、剛性、軽量性、コスト等の各種観点に基づいて選択され、具体的な一例としては、硬質発泡ウレタンが挙げられる。
リンフォースメントメンバー30には、筒の内外を貫通する貫通孔として、複数個所にワイヤハーネスクランプ50を固定するための係止孔や各種部材をねじ止め固定するためのネジ孔、が設けられている。ワイヤハーネスクランプ50は、係止孔に差込係止可能な差込部51と、ワイヤハーネスを固定可能な固定部52とを有する。ワイヤハーネスクランプ50は、差込部51を係止孔を通してリンフォースメントメンバー30の筒内に突出させると差込部51の抜け止めが機能して係止孔に対して係止される。同様に、ネジ孔に固定されるネジの先端部も、ネジ孔を通ってリンフォースメントメンバー30の筒内に突出した状態で固定される場合がある。
制振部材40には、係止孔やネジ孔に対応する位置する部位を略中心とした一定範囲を凹ませた凹部43が形成されている。凹部43は、係止孔やネジ孔に対向する部位を最深部とし、その最深部からリンフォースメントメンバー30の筒内側面に近づくにつれて徐々に拡径するすり鉢状としてある。凹部43の表面にも他の部位と連続的に形成された緩衝材CMが貼設されている。凹部43を設けることでリンフォースメントメンバー30と凹部43の間に空洞が形成される。
凹部43は、その開口が係止孔やネジ穴よりも広範囲にわたって形成されている。このため、係止孔やネジ穴の周囲の一定範囲内のリンフォースメントメンバー30の筒内側面は制振部材40が当接しない非当接部位となる。凹部43の最深部のすり鉢の底に相当する部位の凹み深さは、係止部やネジ穴からリンフォースメントメンバー30の内側に突出する先端の突出長よりも深くなるように形成されている。また、凹部43の最深部のすり鉢の底に相当する部位の広さは、係止部やネジ穴からリンフォースメントメンバー30の内側に突出する部材の先端のサイズよりも大きくなるように形成されている。
制振部材40及びリンフォースメントメンバー30は、リンフォースメントメンバー30に内挿される制振部材40の案内構造や位置決め構造を有していてもよい。これら案内構造や位置決め構造を設けてリンフォースメントメンバー30内における制振部材40の軸方向の位置や周方向の角度を調整することにより、制振部材40の凹部43が対応する係止孔やネジ孔に対向した状態でリンフォースメントメンバー30の筒内に内挿固定される。
例えば、制振部材40の側面に長さ方向に沿って延びる凸条44を設けてもよく、この凸条44を制振部材40をリンフォースメントメンバー30の筒内に挿入する際の案内構造として用いてもよい。凸条44の利用法としては、例えば、制振部材40をリンフォースメントメンバー30の筒内に挿入するための治具に条溝を設けて凸条44と凹凸係合させたり、リンフォースメントメンバー30の筒内側面に条溝を形成して凸条44と凹凸係合させつつ制振部材40をリンフォースメントメンバー30の筒内に挿入したりすることが考えられる。
また、例えば、制振部材40の端部に突起45を設けて、リンフォースメントメンバー30の端部に突起45と凹凸係合する切欠(不図示)を設けてもよい。この場合、制振部材40をリンフォースメントメンバー30の筒内に挿入する際に、突起45が切欠と凹凸係合するように制振部材40の挿入量及び角度を調整することができる。
図8は、制振部材40を有するリンフォースメントメンバー30の振動を測定したグラフ、図9は、制振部材40を有するリンフォースメントメンバー30の音圧を測定したグラフである。
図8,図9に示すグラフには、制振部材や吸音部材を設けない状態のリンフォースメントメンバー30、吸音部材としてのフェルトを外側に巻き付けた状態のリンフォースメントメンバー30、制振部材40を内挿した状態のリンフォースメントメンバー30、とを用いてそれぞれ測定した結果を対比して示してある。なお、これら測定で用いた制振部材40は、基材41の周面に貼設する緩衝材CMの厚みを3mm又は5mmとし、制振部材40の外径がリンフォースメントメンバー30の内径よりも半径で約1mmだけ大きいものを用いた。すなわち、制振部材40は、弾性層42が全周に亘って約1mm圧縮された状態(以下、1mmラップ状態ともいう)でリンフォースメントメンバー30内に内挿されている。音圧の測定では、リンフォースメントメンバー30の側面に沿って5か所程マイクを設置し、そのマイクで拾った音が各周波数帯でどの程度の音圧を有するかを測定した。
図9からは、500〜1000、1600〜2500Hz辺りで音圧が下がっていることが確認できる。また、図8からは、音圧と同様の周波数帯で振動も減衰していることが確認できる。このことから、制振部材40は、単純な吸音による発音抑制ではなく、リンフォースメントメンバー30の振動の抑制による発音抑制に高い効果を有することが分かる。
図10〜図12は、リンフォースメントメンバー30の筒内に挿入する制振部材40の長さを変えて音響感度を測定したグラフである。これらの図に示すグラフは、リンフォースメントメンバー30の長さに対して25%長さ、50%長さ、75%長さ、100%長さの制振部材40をそれぞれ挿入して振動及び音圧の測定を行ったものである。これらの図から、いずれの長さの制振部材40を挿入しても500〜1000、1600〜2500Hz辺りで振動及び音圧の減衰が確認され、特に50%長さを超えると音響効果の低減が顕著になることが分かる。そこで、制振部材40とリンフォースメントメンバー30の筒内面とがリンフォースメントメンバー30の長さ方向において当接する範囲は、リンフォースメントメンバー30の筒内面の長さ方向において略75%以上であり、好ましくはリンフォースメントメンバー30の筒内面の長さ方向において略90%以上とする。筒内面の長さ方向の広範囲にわたって制振部材40が当接することにより、リンフォースメントメンバー30の膜振動しうる範囲が極めて狭くなり、リンフォースメントメンバー30の振動により生じる発音を実効的に抑制することができる。
制振部材40とリンフォースメントメンバー30とがリンフォースメントメンバー30の筒内面の周方向において当接する範囲は、リンフォースメントメンバー30の筒内面の周方向における略全周にわたることが好ましい。筒内面の周方向の略全周にわたって制振部材40が当接することにより、リンフォースメントメンバー30の構造物が全周に亘って囲う空洞がほぼ形成されなくなる。
(2)第2の実施形態:
本実施形態においては、制振部材の他の形態について説明する。図13は、本実施形態に係る制振部材140を説明する図である。図13(a)は展開状態の制振部材140の斜視図、図13(b)は展開状態の制振部材140の側面図、図13(c)は折畳途中の状態の制振部材140側面図、図13(d)は折畳状態の制振部材140の側面図である。
制振部材140は、複数の扇形柱体141〜144、扇形柱体142,143との間を折り曲げ自在に連結する連結部145、扇形柱体141,142との間を折り畳み自在に連結する連結部146、及び、扇形柱体143,144との間を折り畳み自在に連結する連結部147、を備えている。連結部145〜147は、各扇形柱体の曲面部と平面部との間に沿って延びる直線状の角部同士を連結している。なお、扇形柱体141,144の間は連結されていない。
扇形柱体141は、柱体の底面を構成する2つの扇形面141a,141b、2つの扇形面141a,141bの円弧状の輪郭線141c、141dの間を接続する弧状曲面141e、2つの扇形面141a,141bの直線状の輪郭線141f,141gの間を接続する矩形状平面141h、及び、2つの扇形面141a,141bの直線状の輪郭線141i,141jの間を接続する矩形状平面141k、を有する。弧状曲面141eと矩形状平面141hの間には直線状の角部141lが形成され、弧状曲面141eと矩形状平面141kの間には直線状の角部141mが形成され、矩形状平面141hと矩形状平面141kの間には直線状の角部141nが形成される。なお、2つの扇形面141a,141bの直線状の輪郭線141i,141jは、2つの扇形面141a,141bの直線状の輪郭線141f,141gよりも短く形成されている。
なお、他の扇形柱体142〜144についても扇形柱体141と同様の構造を有しており、扇形柱体142〜144の同様の構造について以下で説明を行う場合は、扇形柱体142〜144の数字符号に扇形柱体141の説明で数字141の後に付した英字を付して示すことにする。
連結部145は、扇形柱体142の角部142lと扇形柱体143の角部143lとの間を全体的に連結する矩形細帯状の構造体であり、角部142lと角部143lとを隣接する程度に近づけて連結している。このため、連結部145を屈曲させて連結部145を軸にして相対的に扇形柱体142と扇形柱体143を回転させて扇形柱体142の角部142nと扇形柱体143の角部143nとを近づけると、矩形状平面142hと矩形状平面143hとが略全体に亘って当接しつつ対向した状態となる。
連結部146は、扇形柱体141の角部141mと扇形柱体142の角部142mとの間を全体的に連結する矩形シート状の構造体であり、折目146a〜146cを有する。折目146aは、矩形状平面141kに連続する側面において角部141m付近に角部141mの延びる方向に沿って形成されている。折目146bは、矩形状平面142kに連続する側面において角部142m付近に角部142mの延びる方向に沿って形成されている。折目146cは、弧状曲面141eや弧状曲面142eに連続する側面において角部141mと角部142mの略中間位置に角部141mや角部142mの延びる方向に沿って形成されている。
同様に、連結部147は、扇形柱体143の角部143mと扇形柱体144の角部144mとの間を全体的に連結するシート状の構造体であり、折目147a〜147cを有する。折目147aは、矩形状平面143kに連続する側面において角部143m付近に角部143mの延びる方向に沿って形成されている。折目147bは、矩形状平面144kに連続する側面において角部144m付近に角部144mの延びる方向に沿って形成されている。折目147cは、弧状曲面143eや弧状曲面144eに連続する側面において角部143mと角部144mの略中間位置に角部143mや角部144mの延びる方向に沿って形成されている。
連結部146は、折目146a〜146cを谷折りの折目として折り畳むと、扇形柱体141の矩形状平面141kと扇形柱体142の矩形状平面142kの間に折り込み状に挟持することができる。連結部147は、折目147a〜147cを谷折の折目として折り畳むと、扇形柱体143の矩形状平面143kと扇形柱体144の矩形状平面144kの間に折り込み状に挟持することができる。
なお、連結部146,147において、折目の位置や数は扇形柱体の間に折り込み状に折り畳み可能であれば様々に変更可能である。2つの扇形面141a,141bの直線状の輪郭線141f,141gは、2つの扇形面141a,141bの直線状の輪郭線141i,141jよりも、連結部146,147の折り畳み厚みと同程度の長さだけ短く形成されている。
制振部材140は、平面視にて扇形柱体141〜144の矩形状平面同士が対向しないように並置された展開状態と、扇形柱体141〜144の矩形状平面同士が互いに対向しあうように束ねて全体として円柱状に折り畳んだ折畳状態と、に変形可能な構造体である。
展開状態は、図13(a),(b)に示すように、扇形柱体141〜144の間にそれぞれ連結部145〜146が位置しつつ並置された状態である。折畳状態は、図13(d)に示すように、互いに隣接する扇形柱体の矩形状平面同士が対向するように連結部145〜147を折り曲げ・折り畳み等により圧潰して円筒状に形成した状態である。この折畳状態において、連結部146,147は折り込み状に折畳まれて扇形柱体の矩形状平面の間に挟持される。なお、図13(c)に示すように、展開状態と折畳状態との間において、折り畳み構造の無い連結部145だけを屈曲させて楕円柱状(又は瓢箪型柱状)とした状態を経由してもよい。
制振部材140は、扇形柱体141〜144の弧状曲面141e,142e,143e,144e及び、連結体145,146,147のこれら弧状曲面と連続的に形成される面に沿って、緩衝材CMが貼設されている。緩衝材CMは、円柱状に形成された折畳状態において、円柱の外側面全体を覆う状態となり、この折畳状態でリンフォースメントメンバー30内に嵌入されると上述した第1実施形態の弾性層42に相当する弾性層150(不図示)を構成することになる。また、折り込み状に折畳まれて扇形柱体の矩形状平面の間に連結部146,147及びこれに貼設される緩衝材CMが挟持されているため、折畳状態でリンフォースメントメンバー30に内挿される制振部材140がリンフォースメントメンバー30の筒内側面に加える弾性反発力を更に高めることになる。
扇形柱体141〜144は、中空の構造体として形成されている。本実施形態では、扇形柱体141については矩形状平面141h、扇形柱体142については矩形状平面142h、扇形柱体143については矩形状平面143h、扇形柱体144については矩形状平面144hをそれぞれ開口としてあり、内部に扇形平面と略平行な方向に延びる補強用のリブ構造を設けた構造としてある。このように、扇形柱体141〜144の矩形状平面の一方を開口としつつ扇形平面と略平行な方向に延びる補強用のリブを設けた構造を採用することにより、制振部材140が軽量化するとともに、展開状態の制振部材140を金型などを用いて一体的に容易に成型できるようになる。
その他、制振部材は、様々に形状や構造を変更して実現可能であり、その数例を図14〜図18に示す。これらの図には、制振部材の他の例を端面又は断面的に示してある。
図14に示す制振部材240は、断面ハット型の樋状部材241a,241bの開口を対面させてフランジ部分を接合して筒状に形成した基材241を有している。樋状部材241a,241bの底部の外側面はリンフォースメントメンバー30の筒内側面の曲面と略同等の曲面になっている。ただし、リンフォースメントメンバー30に内挿する前の樋状部材241aの底面は、リンフォースメントメンバー30の筒内側面の曲面よりも曲率が若干小さく、樋状部材241bの底面は、リンフォースメントメンバー30の筒内側面の曲面よりも曲率が若干大きい。そして、樋状部材241bには、制振部材240の長手方向に沿う方向に折目が延びるよう内方に凹ませて形成した襞状の折曲部241cが設けられている。樋状部材241a,241bの外側面には、フランジ部分を除いてそれぞれ緩衝材CMが貼設されている。
制振部材240は、この折曲部241cを押し潰すように弾性屈曲させつつリンフォースメントメンバー30の筒内に挿入される。このとき、樋状部材241a,241bの底面の曲率は、いずれもリンフォースメントメンバー30の筒内側面の曲面の曲率に近づく方向に変化し、制振部材240とリンフォースメントメンバー30の筒内側面との当接部位の密着性が向上し、当接部位の間でリンフォースメントメンバー30の筒内側面に加える膨張力が均一化する。
リンフォースメントメンバー30に内挿された制振部材240によって、リンフォースメントメンバー30の筒内側面には、樋状部材241a,241bとリンフォースメントメンバー30の筒内側面にとの間に挟持された緩衝材CMによって形成される弾性層242の弾性反発によってリンフォースメントメンバー30の筒内側面に膨張力が加えられる。また、リンフォースメントメンバー30の筒内で折曲部241cが元の形状に復元しようとする弾性力によってリンフォースメントメンバー30の筒内側面に作用する膨張力が更に強まる。
図15に示す制振部材340は、断面ハット型の樋状部材341a,341bの開口を対面させてフランジ部を接合して筒状に形成した基材341を有している。樋状部材341a,341bの底部の外側面はリンフォースメントメンバー30の筒内側面の曲面と略同等の曲面になっている。ただし、リンフォースメントメンバー30に内挿する前の樋状部材341a,341bの底面はいずれもリンフォースメントメンバー30の筒内側面の曲面よりも若干曲率が小さい。樋状部材341a,341bの外側面には、それぞれ緩衝材CMが貼設されている。なお、樋状部材341a,341bにはいずれも制振部材240のような折曲部は設けていない。樋状部材341a,341bの底部と側面との角部には、制振部材340の長手方向に沿う方向に延びる折目342c〜341fが形成されている。
制振部材340は、この折目342c〜341fで折り曲げて全体的に断面として押し潰してリンフォースメントメンバー30の筒内に挿入される。このとき、樋状部材341a,341bの底面の曲率は、いずれもリンフォースメントメンバー30の筒内側面の曲面の曲率に近づく方向に変化し、制振部材340とリンフォースメントメンバー30の筒内側面との当接部位の密着性が向上し、当接部位の間でリンフォースメントメンバー30の筒内側面に加える膨張力が均一化する。
リンフォースメントメンバー30に内挿された制振部材340によって、リンフォースメントメンバー30の筒内側面には、樋状部材341a,341bとリンフォースメントメンバー30の筒内側面にとの間に挟持された緩衝材CMによって形成される弾性層342の弾性反発によってリンフォースメントメンバー30の筒内側面に膨張力が加えられる。また、リンフォースメントメンバー30の筒内で折目342c〜341fが元の形状に復元しようとする弾性力によってリンフォースメントメンバー30の筒内側面に作用する膨張力が更に強まる。
図16に示す制振部材440は、断面ハット型の樋状部材441a,441bの開口を対面させてフランジ部を接合して筒状に形成した基材441を有している。樋状部材441a,441bの底部の外側面はリンフォースメントメンバー30の筒内側面の曲面と略同等の曲面になっている。樋状部材441a,441bの曲面部には、それぞれ緩衝材CMが貼設されている。樋状部材441a,441bは、いずれもフランジ部分と底部とを繋ぐ側面部分を長くして樋深さを深く形成してある。断面形状において側面部分の長さは、リンフォースメントメンバー30の内径(リンフォースメントメンバー30に内挿された制振部材440)の半径よりも短く樋状部材441a,441bのフランジ部の長さよりも長く形成してある。なお、制振部材440において、制振部材240のような折曲部や制振部材340のような折目は設けていない。
制振部材440は、底部と側面部の境界付近、及び、フランジ部と側面部の境界付近を屈曲させてフランジ部分及び側面部を内側に折り畳みつつ樋状部材441a,441bを互いに近づけるように押し付けて全体的に断面として押し潰してリンフォースメントメンバー30の筒内に挿入される。このとき、樋状部材441a,441bの底面はリンフォースメントメンバー30の筒内側面に当接して全体的に密着する。
リンフォースメントメンバー30に内挿された制振部材440によって、リンフォースメントメンバー30の筒内側面には、樋状部材441a,441bとリンフォースメントメンバー30の筒内側面にとの間に挟持された緩衝材CMによって形成される弾性層442の弾性反発によってリンフォースメントメンバー30の筒内側面に膨張力が加えられる。また、挿入時に屈曲させた部位がリンフォースメントメンバー30の筒内で元の形状に復元しようとする弾性力によってリンフォースメントメンバー30の筒内側面に作用する膨張力が更に強まる。
図17に示す制振部材540は、断面が長軸に沿って楕円を切断したような半楕円弧形状の樋状部材541a,541bの開口を対面させて半楕円弧の縁部同士を接合して筒状に形成した基材541を有している。樋状部材541a,541bの外側面には、それぞれ緩衝材CMが全体的に貼設されている。樋状部材541a,541bの半楕円弧状の断面は、各縁部に続く部位をそれぞれ断面四分円弧状の四分円弧部Aで形成し、その2つの四分円弧部Aの間を断面直線状の板状部Bで接続した形状である。樋状部材541a、541bの外側面には、四分円弧部Aと板状部Bの境界に沿ってそれぞれ延びる折目Cとしての凹条がそれぞれ形成されており、更に、板状部Bにおいても折目Cと折目Cの略中間部に沿って折目C,Cと略平行に延びる折目Dとしての凹条がそれぞれ形成されている。断面形状において板状部Bの長さは、リンフォースメントメンバー30の内径(リンフォースメントメンバー30に内挿された制振部材540)よりも短く形成してある。
制振部材540は、折目C,Dを屈曲させて板状部Bを内側に折り畳みつつ樋状部材541a,541bを互いに近づけるように押し付けて全体的に断面として押し潰してリンフォースメントメンバー30の筒内に挿入される。このとき、樋状部材541a,541bの底面はリンフォースメントメンバー30の筒内側面に当接して全体的に密着する。
リンフォースメントメンバー30に内挿された制振部材540によって、リンフォースメントメンバー30の筒内側面には、樋状部材541a,541bとリンフォースメントメンバー30の筒内側面にとの間に挟持された緩衝材CMによって形成される弾性層542の弾性反発によってリンフォースメントメンバー30の筒内側面に膨張力が加えられる。また、挿入時に屈曲させた部位がリンフォースメントメンバー30の筒内で元の形状に復元しようとする弾性力によってリンフォースメントメンバー30の筒内側面に作用する膨張力が更に強まる。
更に、図18に示す制振部材640は、中空円筒状の筒体の一部を筒軸方向に沿う方向に沿って一部欠損させた断面C字状の基材641を有している。この基材641の外側面には緩衝材CMが略全体に貼設されている。
制振部材640は、断面C字状の基材641の欠損部分を互いに近づけるように押し付けて圧縮してリンフォースメントメンバー30の筒内に挿入される。このとき、制振部材640は、基材641の外側面とリンフォースメントメンバー30の筒内側面との間に緩衝材CMを圧縮挟持しつつ、リンフォースメントメンバー30の筒内側面に全体的に密着当接する。
リンフォースメントメンバー30に内挿された制振部材640によって、リンフォースメントメンバー30の筒内側面には、基材641とリンフォースメントメンバー30の筒内側面にとの間に挟持された緩衝材CMによって形成される弾性層642の弾性反発によってリンフォースメントメンバー30の筒内側面に膨張力が加えられる。また、挿入時に押し付けるように圧縮した基材641がリンフォースメントメンバー30の筒内で元の形状に復元しようとする弾性力によってリンフォースメントメンバー30の筒内側面に作用する膨張力が更に強まる。
以上説明したように、制振部材は、様々に形状や構造を変更して実現可能であり、基材表面に貼設した緩衝材CMをリンフォースメントメンバー30の筒内側面に押し付けるように間に挟持する構造であれば、様々な形状、構造で制振部材を実現できることが分かる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。また,本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
10…ダッシュパネル、20…インストルメントパネル、30…リンフォースメントメンバー、31…太径部、32…細径部、33…径切替部、40…制振部材、40a…第1制振部材、40b…第2制振部材、41…基材、42…弾性層、43…凹部、44…凸条、45…突起、50…ワイヤハーネスクランプ、51…差込部、52…固定部、100…自動車、131e…弧状曲面、132e…弧状曲面、133e…弧状曲面、134e…弧状曲面、135…連結体、136…連結体、137…連結体、140…制振部材、141…扇形柱体、141a…扇形面、141b…扇形面、141c…輪郭線、141d…輪郭線、141e…弧状曲面、141f…輪郭線、141g…輪郭線、141h…矩形状平面、141i…輪郭線、141j…輪郭線、141k…矩形状平面、141l…角部、141m…角部、141n…角部、142…扇形柱体、142e…弧状曲面、142h…矩形状平面、142k…矩形状平面、142l…角部、142m…角部、142n…角部、143…扇形柱体、143e…弧状曲面、143h…矩形状平面、143k…矩形状平面、143l…角部、143m…角部、143n…角部、144…扇形柱体、144e…弧状曲面、144h…矩形状平面、144k…矩形状平面、144l…角部、145…連結部、146…連結部、146a〜146c…折目、147…連結部、147a〜147c…折目、150…弾性層、240…制振部材、241…基材、241a…樋状部材、241b…樋状部材、241c…折曲部、242…弾性層、340…制振部材、341…基材、341a…樋状部材、341b…樋状部材、342…弾性層、342c〜341f…折目、440…制振部材、441…基材、441a…樋状部材、441b…樋状部材、442…弾性層、540…制振部材、541…基材、541a…樋状部材、541b…樋状部材、542…弾性層、640…制振部材、641…基材、642…弾性層、141〜144…扇形柱体、141〜147…扇形柱体、142〜144…扇形柱体、145〜146…連結部、145〜147…連結部、A…四分円弧部、B…板状部、C…折目、CM…緩衝材、CS…キャビンスペース、D…折目、ER…エンジンルーム

Claims (11)

  1. 自動車の車体フレームに架設して当該車体フレームを補強する、長手方向の少なくとも一部が筒状に形成されたリンフォースメントメンバーと、
    前記リンフォースメントメンバーの筒内側面に当接し、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面を筒外方向へ押す力を加えて前記リンフォースメントメンバーの膜振動を抑制する制振部材と、を備えることを特徴とする自動車。
  2. 前記制振部材は、前記リンフォースメントメンバーの内径よりも外径が大きい部材を弾性圧縮しつつ嵌入されたものであることを特徴とする請求項1に記載の自動車。
  3. 前記リンフォースメントメンバーは、中空の円筒状部材であり、
    前記制振部材は、中空の円筒状部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動車。
  4. 前記制振部材は、高剛性の芯材とその外側を覆う低剛性で弾力性ある被覆材とを有し、前記芯材の外径は前記リンフォースメントメンバーの内径よりも小さく、前記被覆材を含めた前記制振部材の外径は前記リンフォースメントメンバーの内径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の自動車。
  5. 前記リンフォースメントメンバーは、筒内外を貫通して形成された貫通孔を有し、
    前記リンフォースメントメンバーの筒内の所定位置に配設された制振部材には、前記貫通孔に対面する位置に凹部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の自動車。
  6. 前記リンフォースメントメンバーは、第1の内径の第1筒部と、当該第1の内径とは異なる第2の内径の第2筒部と、内径を徐々に切り替えつつ前記第1筒部と前記第2筒部の間を連結する連結部と、を有し、
    前記制振部材は、前記第1筒部に弾性圧縮して嵌入される第1制振部材と、前記第2筒部に弾性圧縮して嵌入される第2制振部材と、により構成され、
    前記第1制振部材は、前記第1筒部の内径よりも外径が大きく、
    前記第2制振部材は、前記第2筒部の内径よりも外径が大きいことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の自動車。
  7. 前記制振部材が前記リンフォースメントメンバーの筒内側面に当接して筒外方向へ押す力を加える範囲は、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面の略75%以上であることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の自動車。
  8. 前記制振部材が前記リンフォースメントメンバーの筒内側面に当接して筒外方向へ押す力を加える範囲は、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面の周方向の略全体に亘っていることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の自動車。
  9. 前記制振部材は、高剛性の芯材とその外側を覆う低剛性で弾力性ある被覆材とを有し、前記芯材の外径の少なくとも一部は前記リンフォースメントメンバーの内径よりも大きく、
    前記芯材の前記リンフォースメントメンバーの内径よりも外径が大きい部位を圧潰して小径化しつつ前記リンフォースメントメンバーの筒内に嵌入されていることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の自動車。
  10. 自動車の車体フレームに架設して当該車体フレームを補強する、長手方向の少なくとも一部が筒状に形成されたリンフォースメントメンバーであって、
    前記リンフォースメントメンバーの筒内側面に当接し、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面を筒外方向へ押す力を加えて前記リンフォースメントメンバーの膜振動を抑制する制振部材を備えることを特徴とするリンフォースメントメンバー。
  11. 自動車の車体フレームに架設して当該車体フレームを補強する、長手方向の少なくとも一部が筒状に形成されたリンフォースメントメンバーの制振部材であって、
    前記リンフォースメントメンバーの筒内側面に当接し、前記リンフォースメントメンバーの筒内側面を筒外方向へ押す力を加えて前記リンフォースメントメンバーの膜振動を抑制することを特徴とする制振部材。
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