以下、本発明の第1実施形態(「本実施の形態」とも言う。)について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1を用いて、遊技機Yの構成について説明する。図1は本実施の形態における遊技機Yの正面図の一例である。
遊技機Yは、外枠1と、外枠1に対して回動可能に支持される遊技盤取付枠2Aと、遊技盤取付枠2Aに対して回動可能に支持されるガラス枠2Bと、遊技球が流下する遊技領域3Aが形成された遊技盤3が設けられている。
外枠1は、遊技店の島設備に対して固着部材(例えば、釘や止め具など)を介して固定される。
遊技盤取付枠2Aは、水平方向の一端側において第1ヒンジ機構部7aを介して外枠1に対して脱着可能に連結されており、第1ヒンジ機構部7aを支点として回動可能に支持されている。そのため、遊技盤取付枠2Aを外枠1に対して扉のように回動すると、遊技盤取付枠2Aの裏面側が前方に露出するので、遊技盤取付枠2Aの裏面側に設けられた各種装置のメンテナンスなどを行うことが可能となる。
ガラス枠2Bは、水平方向の一端側において第2ヒンジ機構部7bを介して遊技盤取付枠2Aに脱着自在に連結されており、第2ヒンジ機構部7bを支点として回動可能に支持されている。そのため、ガラス枠2Bを遊技盤取付枠2Aに対して扉のように回動すると、遊技盤3の遊技領域3A、及び、遊技盤取付枠2Aの前面部分を開閉することができる。
ガラス枠2Bの上部寄りの略中央部分には、前後方向に開口する開口部(窓部)が形成され、当該開口を後方から塞ぐように透明部材(ガラス板やアクリル板など)が取り付けられており、この開口部、及び、透明部材を介して遊技領域3Aを視認可能としている。
ガラス枠2Bの開口部の周囲には、スピーカからなる音声出力装置33と、複数のランプ(LED)を有する枠用照明装置34と、後述する遊技球払出装置60(図示なし)から払い出された遊技球などの複数の遊技球を貯留する為の上皿50と、上皿50に入りきらずに所定の球流路(図示なし)に流入した遊技球を受け入れて貯留する為の下皿51と、遊技球を発射させる為の操作が可能な発射操作装置4とが設けられている。
音声出力装置33は、ガラス枠2Bの上部2箇所に間隔を空けて設けられ、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うようになっている。また、枠用照明装置34は、開口部の周囲に複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。
上皿50は、遊技球の貯留部50a(図示なし)が発射操作装置4の方向側(右方向)に向けて底面が下り傾斜しており、下り傾斜の端部には球送りソレノイド50b(図2参照)が設けられている。上皿50の貯留部50aに貯留された遊技球が流下して球送りソレノイド50bに到達すると、球送りソレノイド50bの動作によって遊技球が1個ずつ遊技盤取付枠2A側に向けて送り出される。
また、上皿50の中央手前側の部分には、種々の演出に係る決定操作や選択操作を行う為の入力装置として機能する演出ボタン装置37と選択ボタン装置38が左右に並んで設けられている。
演出ボタン装置37は、決定操作などの操作を行うことが可能な演出ボタン37Aと、演出ボタン37Aに対する操作を検出する演出ボタン検出スイッチ37a(図2参照)と、演出ボタン37Aを上下方向に移動させる為の演出ボタン駆動モータ37b(図2参照)が設けられており、遊技者が遊技機Yへ所定の情報を入力可能となっている。
演出ボタン37Aは、図1に示すような通常の状態である非突出状態と、演出ボタン駆動モータ37bにより、演出に応じて、非突出状態よりも上方の位置にまで移動(突出)する突出状態(図示なし)と、押下操作を検出する際の状態として、非突出状態よりも下方の位置である押下状態(図示なし)とに変化可能に構成されている。
なお、演出ボタン37Aは、非突出状態では、上皿50の周囲の表面から先端部のみが僅かに上方へ突出した状態であり、突出状態では、上皿50の周囲の表面から非突出状態よりも数倍(約7〜10倍)上方へ突出した状態である。
選択ボタン装置38は、選択操作などの操作を行うことが可能な十字キー38Aと、十字キー38Aに接続されて、十字キー38Aに対する操作を検出する為の十字キー検出スイッチ38a(図2参照)が設けられており、遊技者が遊技機Yへ所定の情報を入力可能となっている。
また、上皿50の右寄りの部分には、遊技球の貸出操作や残金を記憶したカードなどの記憶媒体の返却操作を行うことが可能な貸出返却操作部70が設けられている。貸出返却操作部70の貸出ボタン71(図示なし)が操作されると遊技機に併設されている球貸機73(図示なし)が受け付けている記憶媒体の残金を減算して遊技球の貸し出しが行われ、貸出返却操作部70の返却ボタン72(図示なし)が操作されると球貸機73から記憶媒体が返却されるようになっている。
上皿50と下皿51との間には、上皿50に入りきらない遊技球を下皿51に案内する為の球流路が形成されている。また、球流路の途中には下皿51に遊技球が満杯となったことを検出する下皿満杯検出スイッチ51a(図2参照)が設けられ、下皿満杯検出スイッチ51aによって下皿51の満杯が検出されている間は遊技球払出装置60による遊技球の払い出しが停止される。
発射操作装置4は、ガラス枠2Bに固定された基体5と、基体5に回動可能に設けられた発射ハンドル40と、発射ハンドル40に遊技者の手が触れていることを検出するタッチセンサ40a(図2参照)と、発射ハンドル40の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる発射ボリューム40b(図2参照)とが設けられている。タッチセンサ40aによって遊技者の手が発射ハンドル40に触れていることを検出すると、球送りソレノイド50bが作動して遊技球が1個ずつ送り出される。
遊技盤取付枠2Aには、遊技盤3を取り付ける為の遊技盤取付部(図示なし)と、遊技球を遊技領域3Aに向けて発射する為の遊技球発射装置41(図示なし)と、遊技盤取付枠2A、及び、ガラス枠2Bを閉鎖状態にロックする為のロック機構6と、ガラス枠2Bの開放を検出する為の開放検出スイッチ42a(図2参照)が設けられている。
遊技球発射装置41は、遊技球を発射する為の打出部材(図示なし)と、打出部材を駆動する為の発射用ソレノイド41b(図2参照)と、打出部材から遊技盤3の左下端部に向けて上り傾斜する発射レールと、発射レールの傾斜下端部となる発射位置に遊技球を停留させるストッパーが設けられている。そして、球送りソレノイド50bによって送り出された遊技球が発射位置に受け入れられると、この遊技球を打出部材の動作によって遊技領域3Aに向けて打ち出す。
ロック機構6は、遊技盤取付部の右側方に設けられ、鍵穴が形成されるシリンダーの前端部がガラス枠2Bの前面側に露出するようになっている。そして、シリンダーの鍵穴に専用の鍵を挿入して一方向に回動させると遊技盤取付枠2Aのロックが解除されて遊技盤取付枠2Aが開閉可能となり、他方向に回動させるとガラス枠2Bのロックが解除されてガラス枠2Bが開閉可能となる。
遊技盤3の外縁寄りの位置には、湾曲形状の内側レール8Bと、内側レール8Bの外側に位置する湾曲形状の外側レール8Cと、遊技球を遊技領域3Aの中央に向けて誘導する誘導部材8Dが設けられている。そして、内側レール8Bと外側レール8Cとの間に遊技球発射装置41により発射された遊技球を遊技領域3Aの上流部に案内する発射球案内路が形成されている。また、遊技領域3Aの最下流部には、流下してきた遊技球を遊技領域外(遊技盤取付枠2Aの回収部)に導く為のアウト口19が形成されている。
遊技領域3Aの略中央には、所謂センターケースと呼ばれる内部への遊技球の進入を規制する枠状の飾り枠8Aが設けられ、飾り枠8Aの内部に演出空間が形成されている。
遊技領域3Aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な複数(本実施の形態では4つ)の一般入賞口10が間隔を空けた状態で設けられており、この一般入賞口10に入賞(入球)した遊技球が一般入賞口検出スイッチ10a(図2参照)によって検出されると、所定個数(例えば、10個)の遊技球が遊技球払出装置60から賞球として払い出される。
遊技領域3Aの両側方(左側遊技領域、右側遊技領域)には、遊技球が通過可能な普図ゲート11が夫々設けられており、この普図ゲート11を通過した遊技球が普図ゲート検出スイッチ11a(図2参照)で検出されると、後述する普通図柄抽選を行う為の、当たり判定用乱数カウンタが示す当たり判定用乱数値、当たり図柄判定用乱数カウンタが示す普通図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数カウンタが示す普図変動パターン判定用乱数値が取得される。なお、以降は、当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値をまとめて「普図判定情報」と言う。
遊技領域3Aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な第1始動口13が設けられており、この第1始動口13に入賞(入球)した遊技球が第1始動口検出スイッチ13aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば、3個)が遊技球払出装置60から賞球として払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第1特別図柄抽選や特図変動パターン判定などを行う為の、大当たり判定用乱数カウンタが示す大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数カウンタが示す特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数カウンタが示すリーチ判定用乱数値、及び、特図変動パターン決定用乱数カウンタが示す特図変動パターン決定用乱数値が取得される。なお、以降は、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、及び、特図変動パターン決定用乱数値をまとめて「特図判定情報」と言う。
第1始動口13の直下には、所定条件の成立(普通図柄抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能、又は、困難な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能、又は、容易な開状態(特別態様)に変換される第2始動口制御装置14が設けられている。
第2始動口制御装置14には、遊技球が入賞(入球)可能な第2始動口15と、第2始動口15への遊技球の入賞(入球)を検出する第2始動口検出スイッチ15aと、第2始動口15を閉状態と開状態とに変換(可変)する可動部材14aと、可動部材14aを開閉変換する為の第2始動口開閉ソレノイド14bとが設けられている。そして、第2始動口15が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能、又は、困難となり、第2始動口15が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能、又は、容易となる。
また、第2始動口15に入賞(入球)した遊技球が第2始動口検出スイッチ15aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば、3個)が遊技球払出装置60から賞球として払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第2特別図柄抽選や特図変動パターン判定などを行う為の特図判定情報が取得される。
誘導部材8Dの上方であって右側の普図ゲート11の下流には、所定条件の成立(第1特別図柄抽選、又は、第2特別図柄抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能な開状態(特別態様)に変換される大入賞口制御装置16が設けられている。
大入賞口制御装置16には、遊技球が入賞(入球)可能な大入賞口17と、大入賞口17への遊技球の入賞(入球)を検出する為の大入賞口検出スイッチ17aと、大入賞口17を閉状態と開状態とに変換(可変)する開閉部材16aと、開閉部材16aを開閉変換する為の大入賞口開閉ソレノイド16bとが設けられている。そして、大入賞口17が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能、又は、困難となり、大入賞口17が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能、又は、容易となる。
また、大入賞口17に入賞(入球)した遊技球が大入賞口検出スイッチ17aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば、15個)が遊技球払出装置60から賞球として払い出される。
第1始動口13への入賞(入球)は、遊技領域3Aの左側領域を通った遊技球の入賞(入球)は可能であるが、遊技領域3Aの右側領域を通った遊技球の入賞(入球)は不可能となっている。
また、第2始動口15への入賞(入球)は、第2始動口15を開状態へと制御する契機となる普図ゲート11が遊技領域3Aの左側領域、及び、右側領域の何れの領域にも設けられている為、遊技領域3Aの左側領域、又は、右側領域の何れを通った遊技球も入球することができるが、遊技領域3Aの右側領域を通った遊技球は誘導部材8Dによって第2始動口15に誘導される為、遊技領域3Aの左側領域を通った遊技球よりも第2始動口15に入賞(入球)し易くなっている。そのため、後述する時短遊技状態では、遊技領域3Aの右側領域に向けて遊技球を発射(所謂、右打ち)させた方が良い。
また、大入賞口17は、遊技領域3Aの右側領域を通った遊技球が入球することができるが、遊技領域3Aの左側領域を通った遊技球は入球することができないようになっている。すなわち、第1始動口13と、第2始動口15、及び、大入賞口17とは遊技球を打ち分けることが可能である。
なお、以降の説明において、「遊技領域3Aの右側領域に向けて遊技球を発射すること」を「右打ち」と言う。
遊技領域3Aの外側の左下方には、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21、普通図柄表示器22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、ラウンド数表示器26、及び、右打ち表示器27が設けられている。
第1特別図柄表示器20は、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第1特別図柄抽選の結果を表示(報知)する為の可変表示器であり、第2特別図柄表示器21は、第2始動口15に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第2特別図柄抽選の結果を表示(報知)する為の可変表示器であり、普通図柄表示器22は、普図ゲート11に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる普通図柄抽選の結果を表示(報知)する為の可変表示器である。
第1特別図柄抽選とは、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)したときに特図判定情報を取得し、取得した特図判定情報に基づいて「大当たり」であるか否かの第1大当たり判定を行い、当該判定結果に基づいて、第1特別図柄表示器20に停止表示する第1特別図柄を判定する第1特別図柄判定を行うことである。
なお、第1特別図柄抽選が行われると、第1特別図柄表示器20で第1特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に当該抽選結果を示す第1特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第1特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
第2特別図柄抽選とは、第2始動口15に遊技球が入賞(入球)したときに特図判定情報を取得し、取得した特図判定情報に基づいて「大当たり」であるか否かの第2大当たり判定を行い、当該判定結果に基づいて、第2特別図柄表示器21に停止表示する第2特別図柄を判定する第2特別図柄判定を行うことである。
なお、第2特別図柄抽選が行われると、第2特別図柄表示器21で第2特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に当該抽選結果を示す第2特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第2特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、第1特別図柄表示器20、及び、第2特別図柄表示器21は、それぞれ複数のLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において対応する表示器のLEDが所定の間隔、若しくは順序で点滅する。そして、特別図柄を停止表示する場合には、各特別図柄抽選(以下、第1特別図柄抽選と第2特別図柄抽選とをまとめて「特別図柄抽選」と総称する場合がある)の結果を示す態様(特別図柄の種類を示す態様)で1、又は、複数のLEDが点灯する。すなわち、第1特別図柄表示器20、及び、第2特別図柄表示器21のLEDの点灯態様によって後述する大当たりの種類も判別可能となっている。
なお、本実施の形態において「大当たり」というのは、特別図柄抽選において、大当たり遊技(特別遊技)を実行する権利を獲得したことを言う。「大当たり遊技(特別遊技)」というのは、大入賞口17が所定態様で開放されるラウンド遊技を所定回数(例えば、4回や16回)行うことを言う。
なお、各ラウンド遊技における大入賞口17の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても大入賞口17に所定個数の遊技球(例えば、10個)が入賞(入球)すると1回のラウンド遊技が終了する。つまり、「大当たり遊技(特別遊技)」は、遊技者が賞球を獲得し易い遊技者にとって有利な遊技状態となっている。なお、本実施の形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の大当たり遊技(特別遊技)が設けられているが、詳しくは後述する。
普通図柄抽選とは、普図ゲート11を遊技球が通過したときに普図判定情報を取得し、取得した普図判定情報に基づいて「当たり」であるか否かの当たり判定を行い、当該判定結果に基づいて、普通図柄表示器22に停止表示する普通図柄を判定する普通図柄判定を行うことである。
なお、普通図柄抽選が行われると、普通図柄表示器22で普通図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に当該抽選結果を示す普通図柄の停止表示が行われる。すなわち、普通図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、普通図柄表示器22は、1、又は、複数のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔、若しくは順序で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、普通図柄抽選の結果を示す態様(普通図柄の種類を示す態様)で1、又は、複数のLEDが点灯する。すなわち、普通図柄表示器22のLEDの点灯態様によって後述する当たりの種類も判別可能となっている。
なお、本実施の形態において「当たり」というのは、普通図柄抽選において、当たり遊技(補助遊技)を実行する権利を獲得したことを言う。「当たり遊技(補助遊技)」というのは、第2始動口15が所定態様で開放され、閉鎖することを言う。
なお、当たり遊技(補助遊技)における第2始動口15の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても第2始動口15に所定個数の遊技球(例えば、10個)が入賞(入球)すると当たり遊技(補助遊技)が終了する。つまり、「当たり遊技(補助遊技)」は、第2特別図柄の変動表示が実行され易い(開始条件が成立し易い)遊技状態となっている。なお、本実施の形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の当たり遊技(補助遊技)が設けられているが、詳しくは後述する。
第1特別図柄保留表示器23は、複数のLEDによって構成され、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第1特別図柄抽選を行う為の権利(以下、「第1保留」と言う)の個数を表示する為のものであり、第1保留の個数を示す態様で点灯、又は、点滅する。なお、本実施の形態では、第1保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくても良いし、多くても良い。
なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点滅する。
第2特別図柄保留表示器24は、複数のLEDによって構成され、第2始動口15に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第2特別図柄抽選を行う為の権利(以下、「第2保留」と言う)の個数を表示する為のものであり、第2保留の個数を示す態様で点灯、又は、点滅する。なお、本実施の形態では、第2保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくても良いし、多くても良い。
なお、第2保留が1つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の左側のLEDが点灯し、第2保留が2つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の2つのLEDが点灯する。また、第2保留が3つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、第2保留が4つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の2つのLEDが点滅する。
なお、以降の説明において、「第1保留の個数」という文言を「第1保留数」と「第2保留の個数」という文言を「第2保留数」と表現する場合がある。
普通図柄保留表示器25は、複数のLEDによって構成され、普図ゲート11に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される普通図柄の当たり判定(普通図柄の変動表示)を行う為の権利(以下、「普図保留」と言う)の個数を表示する為のものであり、普図保留の個数を示す態様で点灯、又は、点滅する。なお、本実施の形態では、普図保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくても良いし、多くても良い。
なお、普図保留が1つの場合には、普通図柄保留表示器25の左側のLEDが点灯し、普図保留が2つの場合には、普通図柄保留表示器25の2つのLEDが点灯する。また、普図保留が3つの場合には、普通図柄保留表示器25の左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、普図保留が4つの場合には、普通図柄保留表示器25の2つのLEDが点滅する。
なお、以降の説明において、「普図保留の個数」という文言を「普図保留数」と表現する場合がある。
ラウンド数表示器26は、複数のLEDによって構成され、大当たり遊技(特別遊技)が発生した場合のラウンド遊技の回数を表示する為のものであり、大当たり遊技開始時にラウンド遊技の回数を示す所定の態様でLEDの点灯を開始し、大当たり遊技中はLEDの点灯を継続し、大当たり遊技の終了時にLEDを消灯する。例えば、ラウンド遊技の回数が4回の大当たり遊技であれば、左から1番目、及び、3番目のLEDが点灯し、ラウンド遊技の回数が16回の大当たり遊技であれば、左から5番目のLEDのみが点灯する。
右打ち表示器27は、1つのLEDで構成され、大当たり遊技(特別遊技)、及び、時短遊技状態において右打ちすることを促す表示(以下、「右打ち表示」と言う)をする為のものであり、大当たり遊技(特別遊技)、及び、時短遊技状態においてLEDが点灯する。
なお、右打ち表示器27は、何れの種類の大当たりの場合であっても、大当たり遊技におけるオープニング演出の開始時にLEDの点灯を開始し、大当たり遊技中はLEDの点灯を継続し、大当たり遊技の終了後に移行する時短遊技状態が終了すると、LEDを消灯する。また、その時短遊技状態中に大当たりに当選した場合は、LEDの点灯を継続する。また、大当たり遊技後に時短遊技状態に移行しない場合であれば、大当たり遊技の終了時にLEDを消灯する。すなわち、右打ち表示器27のLEDの点灯が1度開始すると、右打ちをするべき遊技状態(本実施の形態では、大当たり遊技、時短遊技状態)が終了するまでLEDの点灯を継続することになる。
なお、第1特別図柄表示器20、及び/又は、第2特別図柄表示器21は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。例えば、特別図柄抽選に当選した場合には、「7」を停止表示し、ハズレであった場合には「−」を停止表示するようにし、変動表示中にあっては消灯と「−」とを繰り返すようにすると良い。なお、特別図柄の変動表示の開始時は前回の停止表示が表示された状態からなので、LEDの消灯からスタートさせることで変動表示が開始されたことが把握し易くなる。
演出空間の中央奥部には、液晶表示ディスプレイからなる第1画像表示装置(メイン液晶)30が設けられ、演出空間の下部には、液晶表示ディスプレイからなる第2画像表示装置(サブ液晶)31が設けられ、演出空間の上部には、可動演出部材80が設けられている。
なお、この第1画像表示装置(メイン液晶)30が本発明の第1演出部に相当し、第2画像表示装置(サブ液晶)31が本発明の第2演出部に相当する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。演出表示としては、特別図柄の変動表示が行われていない場合に実行される客待ちデモ演出や特別図柄の変動表示が行われている場合に実行される演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示等がある。
また、第1画像表示装置(メイン液晶)30の表示部には、左側領域、中央領域、右側領域といった3列の変動表示領域が形成されており、各々の変動表示領域に表示される第1演出図柄TZ1、第2演出図柄TZ2、第3演出図柄TZ3を縦方向(本実施の形態では上から下)にスクロールさせることで演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が行われる。
なお、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示の態様はこれに限られず、左右方向にスクロールするものであっても良いし、その場で回転(自転)するようなものであっても良い。
演出図柄TZ1〜TZ3は、例えば、「1」から「8」までの数字を示す図柄により構成され、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21で実行される特別図柄の変動表示に対応して変動表示が行われる。すなわち、特別図柄の変動表示の開始に対応して演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示を停止するようになっている。なお、演出図柄TZ1〜TZ3として、数字を示す図柄の他に「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を設けても良い。
演出図柄TZ1〜TZ3の停止表示では、演出図柄TZ1〜TZ3が特別図柄抽選の結果を示す所定の態様(ハズレ態様、大当たり態様等)で所定時間停止するようになっている。本実施の形態においては、大当たり態様としては、後述する「第1大当たり」又は「第2大当たり」であることを示す確変大当たり態様として「111」「333」「555」「777」(奇数のゾロ目)や後述する「第3大当たり」であることを示す通常大当たり態様として「222」「444」「666」「888」(偶数のゾロ目)などのように同一の演出図柄の組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。
なお、大当たり態様は、上記のようなゾロ目の態様に限られるものではなく、適宜に設定しても良い。例えば、「357」のように規則性を持った演出図柄TZ1〜TZ3の組み合わせとしても良い。
具体的には、特別図柄の変動表示が開始されてから予め定められた変動時間(特図変動パターンに応じた時間)が経過すると、演出図柄TZ1〜TZ3が当該特別図柄抽選の結果を示す所定の態様で所定時間停止される。
また、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示中においては、特別図柄抽選の結果に応じて、背景画像やキャラクタ等の様々な演出画像やムービー等の変動演出が第1画像表示装置(メイン液晶)30や第2画像表示装置(サブ液晶)31に表示されることで、特別図柄抽選において大当たりに当選することへの期待度(以下、「大当たり当選期待度」と言う)を高めるようになっている。
また、第1画像表示装置(メイン液晶)30の表示部には、図1に示すように、現在の第1保留の個数である第1保留数(U1)を示す第1保留アイコンを表示する為の第1保留アイコン表示領域301と、現在の第2保留の個数である第2保留数(U2)を示す第2保留アイコンを表示する為の第2保留アイコン表示領域303と、現在の変動表示に関連した当該変動中アイコン表示する為の当該変動中アイコン表示領域302が形成されている。
第1保留アイコン表示領域301は、当該変動中アイコン表示領域302に近い側から第1表示部301a、第2表示部301b、第3表示部301c、及び、第4表示部301dといった形で区画されており、各表示部301a〜301dには、第1保留数(U1)に対応した数の第1保留アイコンが表示される。つまり、第1保留数(U1)の増減に対応して第1保留アイコンの個数も増減するようになっている。
第1表示部301aには、最初に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留を示す第1保留アイコンが表示され、第2表示部301bには、2番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留を示す第1保留アイコンが表示され、第3表示部301cには、3番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留を示す第1保留アイコンが表示され、第4表示部301dには、4番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留を示す第1保留アイコンが表示される。
第2保留アイコン表示領域303は、当該変動中アイコン表示領域302に近い側から第1表示部303a、第2表示部303b、第3表示部303c、及び、第4表示部303dといった形で区画されており、各表示部303a〜303dには、第2保留数(U2)に対応した数の第2保留アイコンが表示される。つまり、第2保留数(U2)の増減に対応して第2保留アイコンの個数も増減するようになっている。
第1表示部303aには、最初に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留を示す第2保留アイコンが表示され、第2表示部301bには、2番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留を示す第2保留アイコンが表示され、第3表示部301cには、3番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留を示す第2保留アイコンが表示され、第4表示部301dには、4番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留を示す第2保留アイコンが表示される。
当該変動中アイコン表示領域302には、特別図柄の変動表示の開始に伴って第1保留アイコン表示領域301、又は、第2保留アイコン表示領域303に表示されていた第1保留アイコン、又は、第2保留アイコンがシフト(移動)してくることで当該変動中アイコンが表示されることになる。そして、当該変動中アイコンは、特別図柄の変動表示の途中や終了時に消滅する。
盤用駆動装置35は、可動演出部材80と、当該可動演出部材80を移動(可動)させる為のソレノイドやモータを備えている。可動演出部材80は、図1に示す第1画像表示装置(メイン液晶)30の表示部の上部を待機位置(基準位置)としており、演出位置である第1画像表示装置(メイン液晶)30の表示部の中央辺りまで下降して、上昇する移動演出を行うことが可能となっている。また、可動演出部材80は、複数のランプ(LED等)を有しており、当該複数のランプ(LED等)を発光することで発光演出を行うことが可能となっている。なお、演出ボタン37Aの操作によって、移動演出や発光演出を行うように構成しても良い。
遊技盤取付枠2A、及び、遊技盤3の裏側には、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板110と、主制御基板110からの情報に応じて遊技球払出装置60の制御を行う払出制御基板120と、主制御基板110からの情報に応じて演出の制御を行う演出制御基板130と、各種制御基板に対して電源電圧の供給を行う電源基板180と、遊技機の外部に遊技情報(遊技信号)を出力する為の遊技情報出力端子板100(図2参照)が設けられている。
なお、各基板間で送受信する情報は、コマンド等のデータである。
(遊技機Yの電気的構成)
次に、図2を用いて、遊技機Yの電気的構成について説明する。図2は、本実施の形態における遊技機Yの電気的構成を示すブロック図の一例である。
主制御基板110は、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する。主制御基板110は、演算処理を行うメインCPU110a、遊技制御プログラム等が格納されたメインROM110b、及び、演算処理時のワークエリアとなるメインRAM110cを備えた主制御ワンチップマイコン110mと、主制御用の入力ポート、及び、出力ポート等を備えている。メインCPU110aは、水晶発振器(図示なし)からの動作クロックを受けてメインROM110bに記憶されたプログラムを読み出し、メインRAM110cを活用しながら遊技に関する演算処理を行うことで、遊技の進行に係る各種装置を制御したり、演算処理の結果に基づく所定の情報を払出制御基板120や演出制御基板130等に送信したりする。
ここで、主制御基板110と、払出制御基板120との通信は、双方向に情報を通信可能に構成されており、主制御基板110と、演出制御基板130との通信は、主制御基板110から演出制御基板130への一方向のみに情報を通信可能に構成されている。
主制御基板110の入力ポートには、一般入賞口検出スイッチ10a、普図ゲート検出スイッチ11a、第1始動口検出スイッチ13a、第2始動口検出スイッチ15a、大入賞口検出スイッチ17a、及び、払出制御基板120等が接続されている。入力ポートを介して、各種検出スイッチからの検出信号等が主制御基板110に入力され、検出信号に応じた制御処理が行われる。
主制御基板110の出力ポートには、第2始動口開閉ソレノイド14b、大入賞口開閉ソレノイド16b、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21、普通図柄表示器22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、ラウンド数表示器26、右打ち表示器27、及び、遊技情報出力端子板100が接続されている。出力ポートを介して、各種ソレノイドを制御する為の駆動制御信号、各種表示器を制御する為の表示制御信号、及び、遊技情報出力端子板100から遊技機の外部(ホールコンピュータ等)に通知する遊技情報等が出力される。
払出制御基板120は、主制御基板110からの払い出しに関する情報の受信に基づき遊技球の払い出しを制御すると共に、遊技球の発射を制御する。払出制御基板120は、演算処理を行う払出CPU120a、払出プログラム等が格納された払出ROM120b、演算処理時のワークエリアとなる払出RAM120c、払出制御基板用の入力ポート、及び、出力ポート等を備えている。払出CPU120aは、水晶発振器(図示なし)からの動作クロックを受けて払出ROM120bに記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM120cを活用しながら遊技球の払い出しに関する演算処理を行うことで、遊技球払出装置60を制御したり、演算処理の結果に基づく所定の情報を主制御基板110や演出制御基板130等に送信したりする。
払出制御基板120の入力ポートには、開放検出スイッチ42a、下皿満杯検出スイッチ51a、遊技球払出装置60に設けられる払出球検出スイッチ60a、タッチセンサ40a、及び、発射ボリューム40bなどが接続されている。
払出制御基板120の出力ポートには、発射用ソレノイド41b、球送りソレノイド50b、及び、遊技球払出装置60に設けられる払出モータ60bなどが接続されている。
払出制御基板120では、開放検出スイッチ42aからガラス枠2Bが開放していることを示す開放検出信号が入力されると、演出制御基板130に開放に関する情報を送信する。演出制御基板130では、開放に関する情報を受信すると開放エラー報知が行われる。
また、払出制御基板120では、タッチセンサ40aから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル40に触れていることを検出すると、発射用ソレノイド41bへの通電を許容し、発射ボリューム40bからの検出信号によって発射ハンドル40の回動角度が変化したことを検出すると、発射ハンドル40の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド41bを駆動させて遊技球を発射させるようになっている。
発射用ソレノイド41bは、ロータリーソレノイドから構成され、回動軸に打出部材が直結されており、回動軸が回転することで打出部材が回転して遊技球を打ち出すようになっている。なお、発射用ソレノイド41bの動作は、水晶発振器(図示なし)の出力周期に基づく周波数から約99.9(回/分)に設定されている為、1分間における遊技球の発射数は約99.9(個/分)となっている。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
また、払出制御基板120では、主制御基板110から払い出しに関する情報を受信すると、払出モータ60bを駆動させて所定個数の遊技球を払い出す制御を行い、払出球検出スイッチ60aによって所定個数の遊技球の払い出しが検出されると、遊技球を払い出す制御を終了するようになっている。
演出制御基板130は、主制御基板110からの情報を受けて遊技に関する演出を制御する。演出制御基板130は、演算処理を行うサブCPU130a、演出制御プログラムが格納されたサブROM130b、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM130cを備えた演出制御部130mと、音声プロセッサ150aと音声データ等が格納された音声ROM150bとからなる音声制御部150と、画像プロセッサとしてのVDP(Video Display Processor)160aと画像データ等が格納されたCGROM160bと画像データから生成される描画データを一時的に記憶するフレームバッファ等を有するVRAM160cとからなる画像制御部160と、音声制御部150と画像制御部160とを統括して制御する統括制御部140と、枠用照明装置34、盤用駆動装置35、及び、演出ボタン駆動モータ37b等を制御するランプ制御部170と、演出制御用の入力ポート、及び、出力ポート等を備えている。
サブCPU130aは、水晶発振器(図示なし)からの動作クロックを受けてサブROM130bに記憶された遊技プログラムを読み出し、サブRAM130cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、主制御基板110から受信した情報や演出ボタン検出スイッチ37aや十字キー検出スイッチ38aからの入力信号に応じて、各種制御部(統括制御部140、ランプ制御部170)に各種の演出を実行させる為の制御を行う(情報を出力する)。
演出制御基板130の入力ポートには、演出ボタン検出スイッチ37a、及び、十字キー検出スイッチ38aなどが接続されている。演出制御基板130では、演出ボタン検出スイッチ37aから演出ボタン37Aが操作されたことを示す演出ボタン検出信号が入力されたり、十字キー検出スイッチ38aから十字キー38Aが操作されたことを示す十字キー検出信号(上ボタン検出信号、左ボタン検出信号、下ボタン検出信号、右ボタン検出信号)が入力されたりすると、検出信号に応じた演出を実行する為の処理を行う。
統括制御部140は、演算処理を行う統括CPU140aと、統括制御プログラムが格納された統括ROM140bと、演算処理時のワークエリアとなる統括RAM140cと、統括制御用の入出力ポートを備えている。
統括CPU140aは、水晶発振器(図示なし)からの動作クロックを受けて統括ROM140bに記憶された統括制御プログラムを読み出し、統括RAM140cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、演出制御部130mから受信した情報等に応じて、音声制御部150や画像制御部160に各種の演出を実行させる為の制御(情報の出力等)や音声出力装置33から出力させる音声・サウンド等の音量(音量値)を変化させる為の制御、第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31の制御を行う。
統括ROM140bは、マスクROM等で構成されており、画像表示を行う為の表示制御プログラム、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストを生成する為のディスプレイリストの生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示する為のアニメパターン、及び、アニメシーン情報などが記憶されている。
このアニメパターンは、画像による演出の具体的な内容を構成するアニメーションを表示するに当たり参照され、アニメパターンにはアニメシーン情報や各アニメシーンの表示順序等に関連付けられている。なお、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、描画の為のパラメータ(スプライトの表示位置、表示倍率、透過率等)、描画方法、第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31の輝度のパラメータとなるデューティー比等の各種情報が含まれている。
音声制御部150は、音声プロセッサ150a、音声ROM150bを備えており、音声出力装置33と接続している。音声制御部150は、演出制御部130mから送信された各種の演出情報に基づいて、第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31の表示に合わせて音声データや楽曲データ(BGM、SE)等を音声出力装置33から出力させる制御を行う。
画像制御部160は、VDP160a、CGROM160b、及び、VRAM160cを備えている。画像制御部160は、統括制御部140(統括CPU140a)からの情報(ディスプレイリスト、描画指令等)を受けて、第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31に所定の画像を表示させる制御を行う。
VDP160aは、統括制御部140(統括CPU140a)からの情報(ディスプレイリスト、描画指令等)とCGROM160bに記憶された画像データに基づいて映像信号(RGB信号等)の元となる描画データを生成する。画像データは、第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31に表示させる画像(フレーム)、例えば、演出図柄画像、演出図柄の背景を構成する背景画像、キャラクタ画像やセリフ画像などの個々の画像を表す素材的なデータである。一方、描画データは、個々の画像が複合されて(重ね合わされて)構成されるフレーム全体の画像を表す合成的なデータである。
CGROM160bは、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。なお、画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。このCGROM160bは、VDP160aによって画像データ単位で読み出しが行われ、このフレームの画像データ単位で画像処理が行われる。
また、CGROM160bは、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示する為の表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。なお、CGROM160bは、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でも良い。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
VRAM160cは、画像データの書き込み、又は、読み出しが高速なSRAMで構成されている。このVRAM160cは、統括制御部140(統括CPU140a)から出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域、及び、第1画像表示装置(メイン液晶)30と第2画像表示装置(サブ液晶)31とに対応するフレームバッファ領域等を有している。
このフレームバッファ領域は、画像を描画、又は、表示する為の記憶領域であり、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とをさらに有している。そして、第1フレームバッファ領域と、第2フレームバッファ領域とは、描画の開始毎に「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
そのため、VDP160aは、統括制御部140(統括CPU140a)からの指示(ディスプレイリスト)に基づいて、CGROM160bに記憶された描画データをVRAM160cのフレームバッファ領域の「描画用フレームバッファ」に描画し、フレームバッファ領域の「表示用フレームバッファ」から描画データを読み出し、読み出した描画データに基づいて映像信号(RGB信号等)を生成して、第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31に出力して種々の画像を表示させる。
なお、VDP160aには、水晶発振器(図示なし)から動作クロックが供給されており、この動作クロックを分周することで、第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31と同期を図る為の同期信号(水平同期信号・垂直同期信号)を生成し、第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31に出力する。
また、画像制御部160と第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31との間には、画像データを所定の画像形式に変換して出力する汎用基板190が接続されている。汎用基板190は、画像データを表示する第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31の性能に対応する画像形式に変換するブリッジ機能を有しており、例えば、SXGA(1280ドット×1080ドット)の19インチの液晶表示装置を接続したときと、XGA(1024ドット×768ドット)の17インチの液晶表示装置を接続したときとの解像度の違いなどを吸収する。
ランプ制御部170は、演算処理を行うランプCPU170aと、ランプ制御プログラムが格納されたランプROM170bと、演算処理時のワークエリアとなるランプRAM170cと、ランプ制御用の入出力ポート等を備えている。
ランプCPU170aは、水晶発振器(図示なし)からの動作クロックを受けてランプROM170bに記憶されたランプ制御プログラムを読み出し、ランプRAM170cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、演出制御部130mから受信した情報等に応じて、各種照明装置や各種駆動装置などに所定の演出を行わせる為の制御を行う(情報を出力する)。
ランプ制御部の入出力ポートには、枠用照明装置34、盤用駆動装置35、及び、演出ボタン駆動モータ37b等が接続されており、演出制御部130m(サブCPU130a)から送信された各種の演出情報に基づいて、枠用照明装置34の各種LEDの点灯制御を行うことで発光演出等を行ったり、盤用駆動装置35、演出ボタン駆動モータ37bのモータやソレノイドといった駆動源の駆動制御を行うことで移動演出などを行ったりする。
電源基板180は、遊技機Y(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)に電源電圧を供給する。電源基板180には、電断(停電)が発生したか否かを検出すると共に、電断(停電)の発生に基づき電断検出信号を主制御基板110に出力する電断検出回路182と、電断(停電)時に主制御基板110、及び、払出制御基板120に対してバックアップ電源を供給する為のバックアップ電源回路183を備える。
電断検出回路182は、遊技機Yに供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検出信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検出信号がハイレベルになるメインCPU110aは動作可能状態となり、電断検出信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。
バックアップ電源回路183は、遊技機Yへの通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板110のメインRAM110c、及び、払出制御基板120の払出RAM120cに対して供給する。これにより、電断(停電)時においてもメインRAM110cや払出RAM120cの記憶内容が保持されることとなり、電断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電断(停電)発生前の状態に復旧させることができる。なお、演出制御基板130にバックアップ電源を供給するようにしても良い。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。
特別図柄抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口制御装置14が有する可動部材14aに関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。本実施の形態においては、
(1)「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第1特定遊技状態)と、
(2)「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(通常遊技状態)と、
(3)「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第2特定遊技状態)と、が設けられている。
なお、電源投入後の遊技機Yの初期の遊技状態は、「通常遊技状態」に設定されている。また、上記遊技状態の他に「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(第3特定遊技状態)も設けても良い。
本実施の形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口13、又は、第2始動口15に遊技球が入賞(入球)したことを条件として行われる特別図柄抽選において、大当たりの当選確率が、例えば、1/319.7と低く設定された遊技状態を言う。これに対して「高確率遊技状態」というのは、低確率遊技状態と比べて大当たりの当選確率が高く(例えば、1/32)設定された遊技状態を言う。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、大当たりに当選し易いこととなる。
なお、低確率遊技状態から高確率遊技状態への移行の契機となるのは、所定の大当たりに当選することであり、低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更するタイミングは、大当たり遊技を終了した後である。
本実施の形態では、高確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「確変大当たり」(第1大当たり、第2大当たり)といい、低確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「通常大当たり」(第3大当たり)と言う。
本実施の形態において「非時短遊技状態」というのは、普図ゲート11を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短遊技状態」よりも長く設定され、且つ、当たりに当選した際の第2始動口15の開放時間が「時短遊技状態」よりも短く設定され易い遊技状態を言う。例えば、普図ゲート11を遊技球が通過すると、普通図柄抽選が行われて、普通図柄表示器22において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば、30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口15が、例えば、0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、普図ゲート11を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短遊技状態」よりも短く設定され、且つ、当たりに当選した際の第2始動口15の開放時間が、例えば、2.6秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態を言う。
さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が、例えば、1/128と低く設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄抽選において、当たりに当選する確率が、例えば、127/128と高く設定される。したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普図ゲート11を遊技球が通過すると、第2始動口15が開放態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となる。
なお、本実施の形態において、「時短遊技状態」は、「非時短遊技状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口15の開放時間、及び、普通図柄抽選の当選確率が有利になるよう設定されている。しかしながら、「時短遊技状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口15の開放時間、及び、普通図柄抽選において、当たりの当選確率の何れか1つのみ、又は、2つが有利になるように設定されていても良い。
(大当たりの種類)
次に、大当たりの種類について説明する。
本実施の形態においては、第1始動口13への遊技球の入賞に基づく、第1特別図柄抽選において当選し得る大当たりの種類として、「第1大当たり」、「第2大当たり」及び「第3大当たり」が設けられ、第2始動口15への遊技球の入賞に基づく、第2特別図柄抽選において当選し得る大当たりの種類として、「第1大当たり」及び「第2大当たり」が設けられている。
「第1大当たり」とは、大入賞口17を29.5秒間開放するラウンド遊技を16回行う第1大当たり遊技を実行させると共に、第1大当たり遊技の終了後に、遊技状態を、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が10000回行われるまでの間、第2特定遊技状態に設定する大当たりである。
ただし、大入賞口17の開放時間(29.5秒)が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口17に入賞すると、1回のラウンド遊技が終了することになる。そして、16回目のラウンド遊技が終了すると、第1大当たり遊技が終了することになる。
なお、第2特定遊技状態に設定されるのは、特別図柄の変動表示が10000回行われるまでではあるが、第2特定遊技状態では10000回の特別図柄の変動表示が行われるまでに大当たりに当選する確率が極めて高い為、実質的には次回の大当たりに当選するまで第2特定遊技状態が継続するとも言える。また、第2特定遊技状態に設定されてから変動表示が10000回行われるまでに何れかの大当たりに当選した場合は、当選した大当たりに基づいて、遊技状態が変更(移行)されることになる。
「第2大当たり」とは、大入賞口17を29.5秒間開放するラウンド遊技を4回行う第2大当たり遊技を実行させると共に、第2大当たり遊技の終了後に、遊技状態を、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が10000回行われるまでの間、第2特定遊技状態に設定する大当たりである。
ただし、大入賞口17の開放時間(29.5秒)が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口17に入賞すると、1回のラウンド遊技が終了することになる。そして、4回目のラウンド遊技が終了すると、第2大当たり遊技が終了することになる。
なお、この第1大当たり、及び、第2大当たりが本発明の第2特別遊技に相当する。
「第3大当たり」とは、大入賞口17を29.5秒間開放するラウンド遊技を4回行う第3大当たり遊技を実行させると共に、第3大当たり遊技の終了後に、遊技状態を、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が100回行われるまでの間、第1特定遊技状態に設定する大当たりである。
ただし、大入賞口17の開放時間(29.5秒)が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口17に入賞すると、1回のラウンド遊技が終了することになる。そして、4回目のラウンド遊技が終了すると、第3大当たり遊技が終了することになる。
なお、この第3大当たりが本発明の第1特別遊技に相当する。
「第2大当たり」と「第3大当たり」は、ラウンド遊技の回数は同じ4回であるが、大当たり遊技の終了後に設定される遊技状態が異なっている。
なお、大当たり遊技後に設定される特定遊技状態(第1特定遊技状態、第2特定遊技状態など)の変動表示回数(本実施の形態では、上述の100回や10000回)のことを、「高確回数」や「時短回数」と表現する場合がある。
なお、本実施の形態では、大当たりの種類を3種類としているが、3種類に限られず、3種類よりも少なくても良いし、多くても良い。また、1回のラウンド遊技における大入賞口17の開放時間を何れの大当たり(第1大当たり〜第3大当たり)であっても29.5秒としているが、開放時間は29.5秒ではなくても良いし、ラウンド遊技によって異なる開放時間としても良い。
(当たりの種類)
次に、当たりの種類について説明する。
本実施の形態においては、普図ゲート11への遊技球の通過に基づく、普通図柄抽選において当選し得る当たりの種類として、「第1当たり」及び「第2当たり」が設けられている。遊技状態が非時短遊技状態に設定されているときに普通図柄抽選に当選した場合は、「第1大当たり」となり、遊技状態が時短遊技状態に設定されているときに普通図柄抽選に当選した場合は、「第2大当たり」となる。
「第1当たり」とは、第2始動口15が0.2秒間、1回開放する第1当たり遊技を実行させる当たりである。
ただし、第2始動口15の開放時間(0.2秒)が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が第2始動口15に入賞すると、第1当たり遊技が終了することになる。なお、大当たり遊技とは違い、当たり遊技の終了後は、遊技状態が変更(移行)されることはない。
「第2当たり」とは、第2始動口15が2.6秒間開放した後、1.5秒間閉鎖し、再び2.6秒間開放する第2当たり遊技を実行させる当たりである。つまり、第2始動口15を2回開放させる当たり遊技である。
ただし、第2始動口15の開放時間(2.6秒)が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が第2始動口15に入賞すると、1回の開放が終了することになる。そして、2回の開放が終了すると、第2当たり遊技が終了するとこなる。なお、大当たり遊技とは違い、当たり遊技の終了後は、遊技状態が変更(移行)されることはない。
このように、「時短遊技状態」では、第2始動口15に遊技球が入賞し易くなっており、「非時短遊技状態」よりも、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となっている。
(主制御基板のメイン処理)
図3を用いて、主制御基板110のメイン処理について説明する。図3は、本実施の形態における主制御基板110のメイン処理の一例を示す図である。
電源基板180から電源電圧が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは、以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS10において、メインCPU110aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU110aは、電源投入に応じて、メインROM110bから起動プログラムを読み込むと共に、メインRAM110cの各記憶領域を初期化する処理を行う。
ステップS20において、メインCPU110aは、リーチ判定用乱数、及び、特図変動パターン決定用乱数で構成される特別図柄の変動表示における特図変動パターンを決定する為の特図変動用乱数の更新を行う。
ステップS30において、メインCPU110aは、大当たり判定用初期値乱数、特別図柄判定用初期値乱数、当たり判定用初期値乱数等で構成される初期値乱数の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図4を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理について説明する。図4は、本実施の形態における主制御基板110のタイマ割込処理の一例を示す図である。
主制御基板110に設けられた水晶発振器によって、所定の周期(4ms)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS100において、メインCPU110aは、メインCPU110aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS110において、メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、大入賞口17の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、第2始動口15の開放時間などの始動口タイマカウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、始動口開放タイマカウンタ、始動口閉鎖タイマカウンタから1を減算する。
ステップS120において、メインCPU110aは、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、特図変動パターン決定用乱数値、当たり判定用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値等の特定乱数更新処理を行う。
ステップS130において、メインCPU110aは、上記ステップS30と同様に、大当たり判定用初期値乱数値、大当たり図柄判定用初期値乱数値、当たり判定用初期値乱数値、普通図柄判定用初期値乱数値を更新する初期値乱数更新処理を行う。
なお、各種乱数の更新処理は、乱数の種別毎に、メインRAM110cに設けられた乱数カウンタを「1」加算することで、乱数の更新を行う。各種乱数には適宜に乱数範囲が設けられており、乱数範囲は、「0」から、その乱数の種別毎に適宜に定められた最大値までとなっている。そして、乱数の更新において、乱数カウンタが示す乱数が乱数範囲の最大値である場合、乱数カウンタを「1」加算せずに「0」に戻し、その時の初期値乱数からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
ステップS200において、メインCPU110aは、入力制御処理を行う。この入力制御処理において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ10a、普図ゲート検出スイッチ11a、第1始動口検出スイッチ13a、第2始動口検出スイッチ15a、及び、大入賞口検出スイッチ17aの各種スイッチから検出信号を入力したか否か判定し、検出信号を入力したと判定した場合、検出信号を入力した各種スイッチに対応した制御を行う。何れの検出信号を入力していないと判定した場合、当該入力制御処理を終了する。
具体的には、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ10aから検出信号を入力したと判定した場合、賞球の為に用いる一般入賞口賞球カウンタに「1」を加算して更新する。
また、メインCPU110aは、普図ゲート検出スイッチ11aからの検出信号を入力したと判定した場合、普図保留数(G)を計数する普図保留数カウンタのカウンタ値が4(上限値)より小さいか否かを判定する。メインCPU110aは、普図保留数カウンタのカウンタ値が4より小さいと判定した場合、普図保留数カウンタのカウンタ値を「1」加算して更新する。また、メインCPU110aは、普通図柄保留表示器25に表示される普図保留数(G)を更新する為に、その保留数を示す普通図柄保留表示データをメインRAM110cの所定領域にセットする。
そして、メインCPU110aは、普図判定情報を取得し、取得した普図判定情報を普通図柄保留記憶領域に記憶する。
なお、普通図柄保留記憶領域は第1記憶部〜第4記憶部に分けられており、普図判定情報は、普図判定情報が記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、各記憶部は、記憶される普図判定情報毎に領域が分けられている。
また、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ13aからの検出信号を入力したと判定した場合、始動口賞球カウンタに「1」を加算して更新する。
次に、メインCPU110aは、第1保留数(U1)を計数する第1保留数カウンタのカウンタ値が4(上限値)より小さいか否かを判定する。メインCPU110aは、第1保留数カウンタのカウンタ値が4より小さいと判定した場合、第1保留数カウンタに「1」を加算して更新する。また、メインCPU110aは、第1特別図柄保留表示器23に表示される第1保留数(U1)を更新する為に、その保留数を示す特別図柄保留表示データをメインRAM110cの所定領域にセットする。
そして、メインCPU110aは、特図判定情報を取得し、取得した特図判定情報に基づいて、第1事前判定を行う。この第1事前判定では、今回取得した第1始動口13の特図判定情報の判定結果を事前に示す為の第1始動入賞情報を決定する。
そして、メインCPU110aは、第1事前判定で決定された第1始動入賞情報を演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第1始動入賞情報を演出制御基板130へ送信することができ、第1始動入賞情報を受信した演出制御基板130は、第1始動入賞情報を解析し、当該第1始動入賞情報に対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1回の変動表示、又は、複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する連続予告演出や保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化予告演出などの先読み演出を実行することができる。
そして、メインCPU110aは、上述の取得した特図判定情報を第1特別図柄保留記憶領域に記憶する。
なお、第1特別図柄保留記憶領域は、第1記憶部〜第4記憶部に分けられており、特図判定情報は、特図判定情報が記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、各記憶部は、記憶される特図判定情報毎に領域が分けられている。
また、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ15aからの検出信号を入力したと判定した場合、始動口賞球カウンタに「1」を加算して更新し、第2始動口入球規定カウンタに「1」を加算して更新する。この第2始動口入球規定カウンタは、1回の当たり遊技における第2始動口15への入賞個数を計数する。これは、本実施の形態では、1回の当たり遊技に対する遊技球の第2始動口15への入賞(入球)個数が制限されているからである。
メインCPU110aは、第2保留数(U2)を計数する第2保留数カウンタのカウンタ値が4(上限値)より小さいか否かを判定する。メインCPU110aは第2保留数カウンタのカウンタ値が4より小さいと判定した場合、第2保留数カウンタに「1」を加算して更新する。また、メインCPU110aは、第2特別図柄保留表示器24に表示される第2保留数(U2)を更新する為に、その保留数を示す特別図柄保留表示データをメインRAM110cの所定領域にセットする。
そして、メインCPU110aは、特図判定情報を取得し、取得した特図判定情報に基づいて、第2事前判定を行う。この第2事前判定では、今回取得した第2始動口15の特図判定情報の判定結果を事前に示す為の第2始動入賞情報を決定する。
そして、メインCPU110aは、第2事前判定で決定された第2始動入賞情報を演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第2始動入賞情報を演出制御基板130へ送信することができ、第2始動入賞情報を受信した演出制御基板130は、第2始動入賞情報を解析し、当該第2始動入賞情報に対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1回の変動表示、又は、複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する連続予告演出や保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化予告演出などの先読み演出を実行することができる。
そして、メインCPU110aは、上述の取得した特図判定情報を第2特別図柄保留記憶領域に記憶する。
なお、第2特別図柄保留記憶領域は第1記憶部〜第4記憶部に分けられており、特図判定情報は、特図判定情報が記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、各記憶部は、記憶される特図判定情報毎に領域が分けられている。
また、メインCPU110aは、大入賞口検出スイッチ17aからの検出信号を入力したと判定した場合、賞球の為に用いる大入賞口賞球カウンタに「1」を加算して更新すると共に、大入賞口17に入賞した遊技球を計数する為のラウンド入賞カウンタ(C)に「1」を加算して更新する。このラウンド入賞カウンタ(C)は、1回のラウンド遊技における大入賞口17への入賞個数を計数する。このように、大入賞口17への入賞個数を計数しているのは、1回のラウンド遊技に対する遊技球の大入賞口17への入賞(入球)個数が制限されているからである。
ステップS300において、メインCPU110aは、特別図柄抽選、特別図柄の表示制御、大入賞口17(開閉部材16a)の開閉制御、遊技状態の制御等を行う為の特図特電制御処理を行う。詳しくは、図5を用いて後述する。
ステップS400において、メインCPU110aは、普通図柄抽選、第2始動口15(可動部材14a)の開閉制御等を行う為の普図普電制御処理を行う。
具体的には、まず、普図保留数(G)を計数する普図保留数カウンタのカウンタ値が1以上であるか否かを判定し、普図保留数カウンタのカウンタ値が1以上ではないと判定した場合、当該普図普電制御処理を終了する。
普図保留数カウンタのカウンタ値が1以上であると判定した場合、普図保留数カウンタのカウンタ値から「1」を減算した後、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された普図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた普図判定情報は上書きされて消去されることとなる。
そして、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶された普図判定情報に基づいて、普通図柄抽選を行う。
普通図柄抽選が行われると、普通図柄表示器22で普通図柄の変動表示を行い、普通図柄の変動時間が経過すると、当該抽選結果を示す普通図柄の停止表示を行う。
そして、当該抽選結果が「当たり普通図柄」であれば、第2始動口開閉ソレノイド14bを駆動させ、第2始動口15を所定の開放時間、開放制御する。
ステップS500において、メインCPU110aは、払出制御処理を行う。この払出制御処理において、メインCPU110aは、それぞれの賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出個数情報を生成して、生成した払出個数情報を払出制御基板120に送信する。
ステップS600において、メインCPU110aは、遊技情報出力端子板100から出力する外部情報データ(遊技情報)、第2始動口開閉ソレノイド14b、及び、大入賞口開閉ソレノイド16bに出力する駆動制御データ、及び、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21、普通図柄表示器22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、ラウンド数表示器26、及び、右打ち表示器27に出力する各種表示制御情報等を作成するデータ作成処理を行う。
ステップS700において、メインCPU110aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記ステップS600で作成した外部情報データ、及び、駆動制御情報等の信号を出力させるポート出力処理を行う。また、上記ステップS600で作成した表示制御情報等の信号を出力させる表示器用出力処理を行う。さらに、メインRAM110cの送信バッファにセットされている情報を他の基板に出力する情報出力処理も行う。
ステップS800において、メインCPU110aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる。
(主制御基板の特図特電制御処理)
図5を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理について説明する。図5は、本実施の形態における主制御基板110の特図特電制御処理の一例を示す図である。
まず、ステップS301において、メインCPU110aは、特図特電処理データをロードし、ステップS302において、ロードした特図特電処理データから分岐先アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当たり遊技終了処理(ステップS350)に処理を移す。
この「特図特電処理データ」は、後述するように、特図特電制御処理の中の各処理(特別図柄記憶判定処理、特別図柄変動処理、特別図柄停止処理、大当たり遊技処理、大当たり遊技終了処理)において必要に応じてセットされていく。
ステップS310において、メインCPU110aは、特図判定情報が大当たりか否かを判定する大当たり判定、停止表示する特別図柄の種類を判定する特別図柄判定、及び、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定する特図変動パターン判定等の処理を含む特別図柄記憶判定処理を行う。
具体的には、まず、メインCPU110aは、第1保留数(U1)記憶領域、又は、第2保留数(U2)記憶領域に「1」以上のデータがセットされているか否かを判定する。第1保留数(U1)記憶領域、又は、第2保留数(U2)記憶領域の何れの記憶領域にも「1」以上のデータがセットされていないと判定した場合、特図特電処理データ=0を保持したまま、当該特別図柄記憶判定処理を終了する。
一方、第1保留数(U1)記憶領域、又は、第2保留数(U2)記憶領域に「1」以上のデータがセットされていると判定した場合、メインCPU110aは、大当たり判定を行う。
具体的には、第2保留数(U2)記憶領域に「1」以上のデータがセットされている場合、第2保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算した後、第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶されている特図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に記憶されていた特図判定情報は上書きされて消去されることとなる。
そして、第2特別図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか否かの大当たり判定を行う。
また、第2保留数(U2)記憶領域に「1」以上のデータがセットされておらず、第1保留数(U1)記憶領域に「1」以上のデータがセットされている場合、第1保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算した後、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶されている特図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。このときにも、既に第0記憶部に書き込まれていた特図判定情報は上書きされて消去されることとなる。
そして、第1特別図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか否かの大当たり判定を行う。
次に、メインCPU110aは、特別図柄判定を行う。
具体的には、上記大当たり判定において「大当たり」と判定された場合には、大当たり判定された特別図柄判定用乱数値と、図6(a)に示す大当たり特別図柄判定テーブルとを照合して、大当たり特別図柄を判定する。
なお、大当たり特別図柄判定テーブルの具体的な説明は、図6を用いて後述する。
また、上記大当たり判定において「ハズレ」と判定された場合には、大当たり判定された特別図柄判定用乱数値と、図6(b)に示すハズレ特別図柄判定テーブルとを照合して、特別図柄を判定する。
なお、ハズレ特別図柄判定テーブルの具体的な説明は、図6を用いて後述する。
そして、決定した特別図柄(大当たり特別図柄、又は、ハズレ特別図柄)に対応する特図停止データを特図停止データ記憶領域に記憶すると共に、決定した特別図柄に対応する演出図柄情報を演出用伝送データ格納領域にセットする。
次に、メインCPU110aは、特図変動パターン判定を行う。
具体的には、第1特別図柄保留記憶領域、又は、第2特別図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されているリーチ判定用乱数値、及び、特図変動パターン決定用乱数値を、図7に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルに照合して、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定する。
なお、特別図柄の変動パターン決定テーブルの具体的な説明は、図7を用いて後述する。
そして、決定した特別図柄の変動パターンに対応する変動時間を特別図柄時間カウンタにセットすると共に、決定した特別図柄の変動パターンに対応する変動パターン情報を演出用伝送データ格納領域にセットする。
また、第1特別図柄表示器20、又は、第2特別図柄表示器21に第1特別図柄、又は、第2特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせる為の変動表示データを所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記ステップS600でLEDの点灯、又は、消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、第1特別図柄表示器20、又は、第2特別図柄表示器21の変動表示が行われる。
そして、メインCPU110aは、特図特電処理データを0から1に変更して、特別図柄変動処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄記憶判定処理を終了する。
ステップS320において、メインCPU110aは、特別図柄の停止表示を行う為の特別図柄変動処理を行う。
具体的には、メインCPU110aは、上記ステップS310でセットされた特別図柄の変動時間が経過した(特別図柄時間カウンタ=0)か否かを判定する。変動時間が経過していないと判定した場合、特図特電処理データ=1を保持したまま、当該特別図柄変動処理を終了する。
なお、上記ステップS310で特別図柄の変動時間がセットされた特別図柄時間カウンタは、上記ステップS110において減算処理されていく。
一方、変動時間が経過したと判定した場合、上記ステップS310で決定された第1特別図柄、又は、第2特別図柄を第1特別図柄表示器20、又は、第2特別図柄表示器21に停止表示させる。これにより、遊技者に特別図柄抽選の抽選結果が報知されることとなる。
そして、特図特電処理データを1から2に変更して、特別図柄停止処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄変動処理を終了する。
ステップS330において、メインCPU110aは、停止表示された特別図柄が「大当たり特別図柄」であるか、「ハズレ特別図柄」であるかの判定等を実行する特別図柄停止処理を行う。
まず、メインCPU110aは、時短回数の残り回数>0のときには、時短回数の残り回数を示す時短回数カウンタから「1」を減算して更新し、時短回数の残り回数=0となれば、時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグをクリアする。また、高確回数の残り回数>0のときには、高確回数の残り回数を示す高確回数カウンタから「1」を減算して更新し、高確回数の残り回数=0となれば、高確率遊技状態であることを示す高確遊技フラグをクリアする。
そして、メインCPU110aは、停止表示された特別図柄が大当たり図柄と判定された場合には、時短遊技フラグ、高確遊技フラグ、時短回数カウンタ、及び、高確回数カウンタをクリアすると共に、特図特電処理データを2から3に変更して、大当たり遊技処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄停止処理を終了する。
一方、ハズレ図柄と判定された場合には、特図特電処理データを2から0に変更して、特別図柄記憶判定処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄停止処理を終了する。
ステップS340において、メインCPU110aは、第1大当たり、第2大当たり、又は、第3大当たりの何れの大当たりを実行させるかを決定し、決定した大当たりを制御する為の大当たり遊技処理を行う。
具体的には、上記ステップS310で決定された大当たり特別図柄の種類(特図停止データ)に基づいて、大当たりの種類を決定する。
次に、決定した種類の大当たりを実行させる為に、大当たりの種類に応じた大入賞口17の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットすると共に、大入賞口開閉ソレノイド16bの駆動データを出力して大入賞口17を開放させる。このとき、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に「1」を加算する。
この開放中に規定個数の遊技球が入賞(入球)するか、大入賞口17の開放時間が経過すると(ラウンド入賞カウンタ(C)=10、又は、特別遊技タイマカウンタ=0である)、大入賞口開閉ソレノイド16bの駆動データの出力を停止して開閉部材16aを閉鎖させる。これにより、1回のラウンド遊技が終了する。また、ラウンド入賞カウンタ(C)のカウンタ値をクリアする。
所定回数(本実施の形態では、4回、又は、16回)のラウンド遊技が終了すると、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているデータをクリアすると共に、特図特電処理データを3から4に変更して、大当たり遊技終了処理のサブルーチンに移す準備を行い、大当たり遊技処理を終了する。
ステップS350において、メインCPU110aは、何れかの遊技状態に決定する為の大当たり遊技終了処理を行う。
具体的には、上記ステップS310で決定された大当たりの種類(特図停止データ)に基づいて、高確遊技フラグの設定、高確回数の設定、時短遊技フラグの設定、時短回数の設定が行われる。
例えば、大当たりの種類が第1大当たり、又は、第2大当たりであれば、高確遊技フラグ、及び、時短遊技フラグをセットし、各カウンタ(高確回数カウンタ、時短回数カウンタ)に高確回数、及び、時短回数として10000回をセットする。また、大当たりの種類が第3大当たりであれば、時短遊技フラグをセットし、時短回数カウンタに時短回数として100回をセットする。
その後、特図特電処理データを4から0に変更して、特別図柄記憶判定処理のサブルーチンに移す準備を行い、大当たり遊技終了処理を終了する。
(特別図柄判定テーブル)
図6(a)、及び、図6(b)を用いて、特別図柄判定テーブルについて説明する。図6(a)、及び、図6(b)は、特別図柄判定テーブルの一例を示す図である。具体的には、図6(a)は、大当たりと判定された場合の特別図柄判定で参照される大当たり特別図柄判定テーブルであり、図6(b)は、ハズレと判定された場合の特別図柄判定で参照されるハズレ特別図柄判定テーブルである。
大当たり特別図柄判定テーブルは、特別図柄判定の契機となる遊技球の入球があった始動口の種類(第1始動口13、第2始動口15)によって、テーブルが分けられている。各テーブルには、図6(a)に示す特別図柄選択率となるように、特別図柄判定用乱数の特別図柄判定値と、判定結果(特別図柄の種類)、及び、特図停止データとが対応付けられて格納されている。
ハズレ特別図柄判定テーブルは、特別図柄判定の契機となる遊技球の入球があった始動口の種類(第1始動口13、第2始動口15)によって、テーブルが分けられている。各テーブルには、図6(b)に示す特別図柄選択率となるように、特別図柄判定用乱数の特別図柄判定値と、判定結果(特別図柄の種類)、及び、特図停止データとが対応付けられて格納されている。
なお、ハズレにおいても複数の特別図柄が決定可能なように、複数の特別図柄と特別図柄判定値とを対応付けて構成しても良い。
(変動パターン決定テーブル)
図7(a)、及び、図7(b)を用いて、変動パターン決定テーブルについて説明する。図7(a)、及び、図7(b)は、変動パターン決定テーブルの一例を示す図である。具体的には、図7(a)は、第1始動口13への遊技球の入球によって特別図柄の変動表示を行う場合に参照される変動パターン決定テーブルであり、図7(b)は、第2始動口15への遊技球の入球によって特別図柄の変動表示を行う場合に参照される変動パターン決定テーブルである。
各変動パターン決定テーブルは、特別図柄判定の判定結果である特図停止データによって、テーブルが分けられている。各テーブルには図7(a)、及び、図7(b)に示すリーチ選択率、及び、特図変動パターン選択率となるようにリーチ判定用乱数のリーチ判定値、及び、特図変動パターン決定用乱数の特図変動パターン判定値と、特別図柄の変動パターンとが対応付けられて格納されている。
なお、特別図柄の変動パターンには、特別図柄の変動時間と演出内容とが関連付けられている。
従って、「特別図柄の変動パターン」とは、少なくとも特別図柄抽選の抽選結果、及び、特別図柄の変動時間を特定可能なものと言える。また、特別図柄抽選の抽選結果がハズレの場合にはリーチ判定用乱数値を参照するが、大当たりの場合には必ずリーチが発生するのでリーチ判定用乱数値を参照しないよう構成されている。
メインCPU110aは、図7に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルを参照し、特別図柄抽選の抽選結果(特図停止データ)、リーチ判定用乱数、特図変動パターン決定用乱数に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。そして、決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄の変動パターン情報が生成されて演出制御基板130に送信される。
また、演出制御基板130では、後述するように、特別図柄の変動パターンに基づいて、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示に関する変動演出パターン(演出内容等)が決定される。図7に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルの最右欄には、参考として、演出図柄TZ1〜TZ3等の演出内容(変動演出パターン)を記載している。
ここで、上記最右欄に記載の「通常変動」とは、複数の演出図柄TZ1〜TZ3がリーチとならずに高速で変動を行う変動態様のことである。
また、上記最右欄に記載の「リーチ」とは、大当たりを報知する演出図柄TZ1〜TZ3の組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄TZ1〜TZ3が変動を行うような、遊技者に大当たり当選の期待感(期待度)を付与する変動態様のことである。例えば、大当たりを報知する演出図柄TZ1〜TZ3の組合せ(大当たり態様)として「777」の3桁の演出図柄TZ1〜TZ3の組み合わせが設定されている場合に、左側領域と右側領域に2つの演出図柄TZ1、TZ3が「7」で仮停止して、中央領域で残りの演出図柄TZ2が変動を行っている態様である。
なお、「仮停止」とは、演出図柄TZ1〜TZ3が小さく揺れ動いたり、演出図柄TZ1〜TZ3が小さく変形したりして、遊技者に演出図柄TZ1〜TZ3が停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)態様のことである。
また、上記最右欄に記載の「ノーマルリーチ」とは、左側領域と右側領域に2つの演出図柄TZ1、TZ3が仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄TZ2が変動する大当たり当選期待度が低いリーチのことである。なお、本実施の形態においては、「ノーマルリーチ」は、特別図柄抽選の抽選結果が、ハズレ特別図柄であるときにしか実行されないが、大当たり特別図柄であるときにも実行されるように構成しても良い。
また、上記最右欄に記載の「スーパーリーチ」とは、リーチ状態の演出図柄TZ1〜TZ3を縮小表示に切替えて表示し、所定のキャラクタによる特殊な演出(本実施の形態においては、味方キャラクタと敵キャラクタとのバトル演出)を行うリーチのことである。
また、上記最右欄に記載の「全回転リーチ」とは、大当たりを報知する複数の演出図柄TZ1〜TZ3の組合せが全て揃った状態で低速に変動する態様を意味し、本実施の形態においては、特別図柄抽選の抽選結果が大当たり特別図柄であるときにのみ実行されるリーチのことである。
なお、本実施の形態では、リーチ演出に係る大当たり当選期待度としては、ノーマルリーチ<スーパーリーチ<全回転リーチ(大当たり確定)の順で高くなっている。
なお、図7に示す特別図柄の変動パターン決定テーブルは、遊技状態にかかわらず参照されるが、複数の遊技状態毎に変動パターンの選択態様が異なる変動パターン決定テーブルを設けておき、その時の遊技状態に応じて参照する変動パターン決定テーブルを変更するようにしても良い。
以上のように、主制御基板110は、各種情報を演出制御基板130などに送信する。演出制御基板130は、主制御基板110から送信された各種情報を受信すると、受信した情報を受信バッファに格納する。
そして、演出制御基板130(サブCPU130a、統括CPU140a)は、受信した情報を解析して、各種の演出を実行させる為の情報を生成する。その後、生成した各種情報を、音声制御部150、画像制御部160、及び、ランプ制御部170に送信する。
音声制御部150では、演出制御基板130から情報を受信することにより、受信した情報に基づいて、音声出力装置33の出力制御を行うことになる。
同様にして、画像制御部160では、演出制御基板130から情報を受信することにより、受信した情報に基づいて、第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31における画像の表示制御を行い、ランプ制御部170では、演出制御基板130から情報を受信することにより、枠用照明装置34の点灯制御、及び、盤用駆動装置35や演出ボタン駆動モータ37bの駆動制御を行うことになる。
以下、図8〜図10を用いて、演出制御基板130によって実行される処理の一例を説明する。
(変動演出パターン決定処理)
図示はしていないが、演出制御基板130は、主制御基板110から変動パターン情報を受信すると、変動演出パターン決定処理を行う。
図8を用いて、演出制御基板130の変動演出パターン決定処理について説明する。図8は、演出制御基板130における変動演出パターン決定処理の一例を示す図である。
まず、ステップS1000において、サブCPU130aは、受信した変動パターン情報をサブRAM130cの演出情報当該記憶領域の変動パターン情報領域に記憶する。すなわち、それまで演出情報当該記憶領域に記憶されていた変動パターン情報は新たな変動パターン情報によって上書きされたこととなる。
サブCPU130aは、ステップS1001において、変動演出パターン決定用乱数値を取得し、ステップS1002において、変動演出パターン決定テーブルを選択する。なお、変動演出パターン決定テーブルはサブROM130bに記憶されており、その詳細については図9を用いて後述する。
ステップS1003において、サブCPU130aは、変動演出パターンを決定する。具体的には、上記ステップS1000で記憶された変動パターン情報、及び、上記ステップS1001で取得した変動演出パターン決定用乱数値を、上記ステップS1002で選択した変動演出パターン決定テーブルに照合して変動演出パターンを決定し、決定した変動演出パターンに対応する変動演出パターン情報をサブRAM130cの送信バッファにセットする。
ステップS1004において、サブCPU130aは、これから実行する変動演出においてジャンケン演出を実行するか否かを判定する。図9に示す変動演出パターン決定テーブルにおけるジャンケン演出実行可否の欄で「○」となっている変動演出パターンによる変動演出において、ジャンケン演出が実行される。サブCPU130aは、ジャンケン演出を実行すると判定すると、ステップS1005に移し、ジャンケン演出を実行しないと判定すると、当該変動演出パターン決定処理を終了する。
このジャンケン演出とは、第2画像表示装置(サブ液晶)31において、味方キャラクタと敵キャラクタとがジャンケン対決を行い、ジャンケン対決の勝敗によって、第1画像表示装置(メイン液晶)30において行われる演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化するか否かを示唆する演出である。
なお、このジャンケン演出が本発明の変化示唆演出に相当する。
サブCPU130aは、ステップS1005において、ジャンケン演出パターン決定用乱数値を取得し、ステップS1006において、ジャンケン演出パターン決定テーブルを選択する。なお、ジャンケン演出パターン決定テーブルはサブROM130bに記憶されており、その詳細については図10を用いて後述する。
ステップS1007において、サブCPU130aは、ジャンケン演出パターンを決定する。具体的には、上記ステップS1005で取得したジャンケン演出パターン決定用乱数値を上記ステップS1006で選択したジャンケン演出パターン決定テーブルに照合してジャンケン演出パターンを決定し、決定したジャンケン演出パターンに対応するジャンケン演出パターン情報をサブRAM130cの送信バッファにセットする。
上記ステップS1003、及び、ステップS1007によりセットされた変動演出パターン情報、及び、ジャンケン演出パターン情報が、統括制御部140、及び、ランプ制御部170に送信されることになる。そして、変動演出パターン情報、及び、ジャンケン演出パターン情報に対応する変動演出を第1画像表示装置(メイン液晶)30、第2画像表示装置(サブ液晶)31、音声出力装置33、枠用照明装置34、及び、盤用駆動装置35等の演出装置に実行させる。
(変動演出パターン決定テーブル)
図9を用いて、変動演出パターン決定テーブルについて説明する。図9は、変動演出パターンを決定する場合に参照される変動演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。
変動演出パターン決定テーブルは、変動パターン毎に、図9に示す変動演出パターン選択率となるように、変動演出パターン決定用乱数の変動演出パターン決定値と、変動演出パターンとが対応付けられて格納されている。また、変動演出パターンには、第1画像表示装置(メイン液晶)30、第2画像表示装置(サブ液晶)31、音声出力装置33、枠用照明装置34、及び、盤用駆動装置35等によって行われる変動演出の演出内容と、ジャンケン演出の実行可否が関連付けられている。
なお、図9におけるジャンケン演出実行可否の欄の「○」が、「ジャンケン演出を実行する」ことを示し、「×」が「ジャンケン演出を実行しない」ことを示している。また、変動時間が変動演出の演出時間となっている。
上述したように、サブCPU130aは、変動パターン情報を受信し、変動演出パターン決定用乱数値を取得すると、図9に示す変動演出パターン決定テーブルを参照し、変動パターンと、変動演出パターン決定用乱数値とに基づいて、変動演出パターンを決定することになる。
ここで、変動演出パターン決定テーブルの演出内容の欄に記載の「復活演出」とは、演出図柄TZ1〜TZ3を、一旦ハズレ態様で表示(図柄仮停止)した後、ハズレ態様から大当たり態様に変化させて表示(図柄停止)することにより、ハズレから大当たりへ復活したかのような演出である。
また、「復活ガセ演出」とは、演出図柄TZ1〜TZ3を一旦ハズレ態様で表示(図柄仮停止)し、演出図柄TZ1〜TZ3をハズレ態様から大当たり態様へ変化させずに、再度ハズレ態様で表示(図柄停止)することにより、ハズレから大当たりへの復活が失敗したかのような演出である。
また、変動演出パターン決定テーブルの演出内容の欄に記載の「昇格演出」とは、演出図柄TZ1〜TZ3を、一旦通常大当たりであることを示す通常大当たり態様(「222」「444」「666」「888」)で表示(図柄仮停止)した後、通常大当り態様から確変大当たりであることを示す確変大当り態様(「111」「333」「555」「777」)に変化させて表示(図柄停止)することにより、通常大当たりから確変大当たりへ昇格したかのような演出である。
また、「昇格ガセ演出」とは、演出図柄TZ1〜TZ3を一旦通常大当たり態様で表示し、演出図柄TZ1〜TZ3を通常大当り態様から確変大当たり態様へ変化させずに、再度通常大当たり態様で表示することにより、通常大当たりから確変大当たりへの昇格が失敗したかのような演出である。
なお、昇格演出は、通常大当たりから確変大当りへ昇格したかのような演出に限られるものではなく、通常大当たりからラウンド遊技回数の最も多い確変大当たり(本実施の形態においては、第1大当たり)へ昇格したかのような演出としても良い。
また、図9に示すように、変動演出パターン決定テーブルでは、ジャンケン演出が実行される変動演出パターンの方が、ジャンケン演出が実行されない変動演出パターンよりも大当たり当選期待度が高くなるように変動演出パターン選択率が設定されている。
また、ジャンケン演出が実行される変動演出パターンの方が、ジャンケン演出が実行されない変動演出パターンよりも昇格演出、又は、復活演出が実行され易くなるように変動演出パターン選択率が設定されている。
(ジャンケン演出パターン決定テーブル)
図10を用いて、ジャンケン演出パターン決定テーブルについて説明する。図10は、ジャンケン演出パターンを決定する場合に参照されるジャンケン演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。
ジャンケン演出パターン決定テーブルは、変動演出パターン毎に、図10に示すジャンケン演出パターン選択率となる様にジャンケン演出パターン決定用乱数のジャンケン演出パターン決定値と、ジャンケン演出パターンとが対応付けられて格納されている。また、ジャンケン演出パターンには、第2画像表示装置(サブ液晶)31、及び、音声出力装置33等によって行われるジャンケン演出の演出内容が関連付けられている。
上述したように、サブCPU130aは、ジャンケン演出パターン決定用乱数値を取得すると、図10に示す変動演出パターン決定テーブルを参照し、変動演出パターンと、ジャンケン演出パターン決定用乱数値とに基づいて、ジャンケン演出パターンを決定することになる。
ここで、ジャンケン演出パターン決定テーブルの演出内容の欄に記載の「グーで負け」とは、味方キャラクタがグーを出して敵キャラクタとのジャンケン対決に敗北する演出のことであり、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、昇格演出、及び、復活演出が行われないことを示唆している。
また、「チョキで負け」とは、味方キャラクタがチョキを出して敵キャラクタとのジャンケン対決に敗北する演出のことであり、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、昇格演出、及び、復活演出が行われないことを示唆している。
また、「パーで負け」とは、味方キャラクタがパーを出して敵キャラクタとのジャンケン対決に敗北する演出のことであり、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、昇格演出、及び、復活演出が行われないことを示唆している。
また、ジャンケン演出パターン決定テーブルの演出内容の欄に記載の「グーで勝ち」とは、味方キャラクタがグーを出して敵キャラクタとのジャンケン対決に勝利する演出のことであり、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、昇格演出、又は、復活演出が行われることを示唆している。
また、「チョキで勝ち」とは、味方キャラクタがチョキを出して敵キャラクタとのジャンケン対決に勝利する演出のことであり、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、昇格演出、又は、復活演出が行われることを示唆している。
また、「パーで勝ち」とは、味方キャラクタがパーを出して敵キャラクタとのジャンケン対決に勝利する演出のことであり、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、昇格演出、又は、復活演出が行われることを示唆している。
また、図10に示すように、ジャンケン演出パターン決定テーブルでは、味方キャラクタがパーを出すとジャンケン対決に勝利する期待度、すなわち、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、昇格演出、又は、復活演出が行われる期待度が高くなるようにジャンケン演出パターン選択率が設定されている。
(変動演出の演出例)
図11〜図20を用いて、変動演出の演出例について説明する。
なお、図13〜図20では、第1保留アイコン表示領域、当該変動中アイコン表示領域、及び、第2保留アイコン表示領域等において行われる演出の図示を省略している。
まず、図11(a)を用いて、上述の変動演出パターン決定処理において「変動演出パターン3」が決定され、ジャンケン演出が実行されない場合の演出例を説明する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、演出図柄TZ1〜TZ3の変動が開始され、タイミングT01になるまで通常変動が実行され、タイミングT01になると、それまで変動していた演出図柄TZ1〜TZ3のうち、2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)が同一の数字(ここでは、6)で仮停止するリーチ状態が成立し、タイミングT02まで演出図柄TZ2(中図柄)のみが変動するノーマルリーチが行われる。
タイミングT02になると、スーパーリーチが実行されることを報知する文字画像G1が表示され、その後、タイミングT03まで味方キャラクタC1と敵キャラクタC2とが戦うスーパーリーチが行われる。
そして、タイミングT03において、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2との戦いに決着が付くと共に、味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に敗北した様子が表示される。
なお、この味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に敗北した様子を表示することにより、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを示唆している。
次に、タイミングT03からタイミングT04までの期間において、演出図柄TZ2(中図柄)が先に停止された2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)と異なった数字(ここでは、7)で停止することで、3つの演出図柄TZ1〜TZ3の数字が揃っていないハズレ態様の図柄停止が行われたことになる。
なお、このハズレ態様での図柄停止により、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを報知している。
なお、このようなリーチが成立してから図柄停止が行われるまでの演出が本発明の判定結果示唆演出に相当する。
次に、図11(b)、図13〜図14を用いて、上述の変動演出パターン決定処理において「変動演出パターン5」と「ジャンケン演出パターン1」とが決定された場合の演出例を説明する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、図13(a)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動が開始され、タイミングT11まで通常変動が実行され、タイミングT11になると、図13(b)に示すように、それまで変動していた演出図柄TZ1〜TZ3のうち、2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)が同一の数字(ここでは、6)で仮停止するリーチ状態が成立し、タイミングT12までノーマルリーチが行われる。
そして、タイミングT12になると、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチが実行されることを報知する文字画像G1が表示され、その後、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2とが戦うスーパーリーチが行われる(図13(c)〜(e)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてスーパーリーチが行われているときのタイミングT13になると、ジャンケン演出が開始されることを報知する文字画像G2が表示され、その後、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とがジャンケン対決をするジャンケン演出が行われる(図13(d)〜(e)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT14において、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2との戦いに決着が付くと共に、味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に敗北した様子が表示され、その後、演出図柄TZ2(中図柄)が停止し、タイミングT15まで演出図柄TZ1〜TZ3の数字が揃っていないハズレ態様で図柄仮停止が行われる(図13(f)、図14(a)参照)。
なお、図13(f)に示す味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に敗北した様子の表示と、図14(a)に示すハズレ態様での図柄仮停止(ここでは、「676」)とにより、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを示唆している。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、タイミングT14においては、ジャンケン演出を実行しており、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてハズレ態様での図柄仮停止が行われているときのタイミングT15になると、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とのジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3がジャンケン対決に敗北した様子が表示される(図13(f)〜図14(a)参照)。
なお、図14(a)に示す味方キャラクタC3がジャンケン対決に敗北した様子を表示することにより、第1画像表示装置(メイン液晶)30に表示されているハズレ態様の演出図柄TZ1〜TZ3が大当たり態様の演出図柄TZ1〜TZ3に変化しないこと、すなわち、復活演出が行われないことを示唆している。
タイミングT15からタイミングT16までの期間において、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、演出図柄TZ1〜TZ3が、それまでの図柄仮停止から図柄停止に変化(変更)して表示される(図14(b)参照)。
また、このとき、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、復活演出が行われないことを示す文字画像G3が表示される(図14(b)参照)。
なお、図14(b)に示す表示により、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを報知している。
ここで、図柄仮停止とは、全ての演出図柄TZ1〜TZ3が小さく揺れ動いたり、小さく変形したりして、遊技者に演出図柄TZ1〜TZ3が停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)停止態様のことである。
また、図柄停止とは、図柄仮停止が、演出図柄TZ1〜TZ3が完全に停止していない停止態様であるのに対して、演出図柄TZ1〜TZ3が完全に停止している停止態様のことである。
このように、特別図柄抽選の抽選結果がハズレである場合、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてハズレであることを示唆する表示(バトル敗北表示、及び、ハズレ態様での図柄仮停止)を行った後の所定のタイミングで、第2画像表示装置(サブ液晶)31において復活演出が行われないことを示唆するジャンケン演出の演出結果(敗北)を表示するので、第1画像表示装置(メイン液晶)30での演出(スーパーリーチ)と第2画像表示装置(サブ液晶)31での演出(ジャンケン演出)との双方に注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、特別図柄抽選の抽選結果がハズレである場合でも、第1画像表示装置(メイン液晶)30におけるハズレであることを示唆する表示(バトル敗北表示、及び、ハズレ態様での図柄仮停止)よりも後のタイミングで、第2画像表示装置(サブ液晶)31において復活演出が行われるか否かを示唆するジャンケン演出を行うので、第1画像表示装置(メイン液晶)30におけるハズレであることを示唆する表示(バトル敗北表示、ハズレ態様での図柄仮停止)が行われた後も大当たり当選に対する期待感を持たせることができる。
次に、図11(c)、図15を用いて、上述の変動演出パターン決定処理において「変動演出パターン7」と「ジャンケン演出パターン5」とが決定された場合の演出例を説明する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、図15(a)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動が開始され、タイミングT21になるまで通常変動が実行され、タイミングT21になると、図15(b)に示すように、それまで変動していた演出図柄TZ1〜TZ3のうち、2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)が同一の数字(ここでは、7)で仮停止するリーチ状態が成立し、タイミングT22までノーマルリーチが行われる。
そして、タイミングT22になると、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチが実行されることを報知する文字画像G1が表示され、その後、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2とが戦うスーパーリーチが行われる(図15(c)〜(e)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてスーパーリーチが行われているときのタイミングT23になると、ジャンケン演出が開始されることを報知する文字画像G2が表示され、その後、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とがジャンケン対決をするジャンケン演出が行われる(図15(d)〜(e)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT24において、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2との戦いに決着が付くと共に、味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に勝利した様子が表示され、その後、演出図柄TZ2(中図柄)が停止し、タイミングT25まで演出図柄TZ1〜TZ3の数字が揃った確変大当たり態様で図柄仮停止が行われる(図15(f)〜(g)参照)。
なお、図15(f)に示す味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に勝利した様子の表示と、図15(g)に示す確変大当り態様での図柄仮停止(ここでは、「777」)とにより、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果が確変大当たりであることを示唆している。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、タイミングT24においては、ジャンケン演出を実行しており、第1画像表示装置(メイン液晶)30において確変大当たり態様での図柄仮停止が行われているときのタイミングT25になると、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とのジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3がジャンケン対決に勝利した様子が表示される(図15(f)〜(g)参照)。
なお、図15(g)に示す味方キャラクタC3がジャンケン対決に勝利した様子を表示することにより、当該特別図柄抽選の抽選結果が確変大当たりであることを報知している。
タイミングT25からタイミングT26までの期間において、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、演出図柄TZ1〜TZ3が、それまでの図柄仮停止から図柄停止に変化(変更)して表示される(図15(h)参照)。
また、このとき、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、確変大当たりを祝う文字画像G4が表示される祝福演出が行われる(図15(h)参照)。
なお、図15(h)に示す表示により、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果が確変大当たりであることを報知している。
このように、特別図柄抽選の抽選結果が確変大当たりであって、第1画像表示装置(メイン液晶)30において図柄仮停止を行うとき確変大当たり態様での演出図柄TZ1〜TZ3を表示する場合、すなわち、昇格演出、及び、復活演出を行わない場合は、第2画像表示装置(サブ液晶)31において行われるジャンケン演出は必ず味方キャラクタが勝利する。
次に、図11(d)、図13、図16を用いて、上述の変動演出パターン決定処理において「変動演出パターン21」と「ジャンケン演出パターン2」とが決定された場合の演出例を説明する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、図13(a)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動が開始され、タイミングT31になるまで、通常変動が実行され、タイミングT31になると、図13(b)に示すように、それまで変動していた演出図柄TZ1〜TZ3のうち、2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)が同一の数字(ここでは、6)で仮停止するリーチ状態が成立し、タイミングT32までノーマルリーチが行われる。
そして、タイミングT32になると、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチが実行されることを報知する文字画像G1が表示され、その後、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2とが戦うスーパーリーチが行われる(図13(c)〜(e)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてスーパーリーチが行われているときのタイミングT33になると、ジャンケン演出が開始されることを報知する文字画像G2が表示され、その後、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とがジャンケン対決をするジャンケン演出が行われる(図13(d)〜(e)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2との戦いに決着が付くと共に、タイミングT34において、味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に勝利した様子が表示され、その後、演出図柄TZ2(中図柄)が停止し、タイミングT35まで演出図柄TZ1〜TZ3の数字が揃った通常大当たり態様で図柄仮停止が行われる(図16(a)〜(b)参照)。
なお、図16(a)に示す味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に勝利した様子の表示と、図16(b)に示す通常大当たり態様での図柄仮停止(ここでは、「666」)とにより、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果が通常大当たりとなることを示唆している。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、タイミングT34においては、ジャンケン演出を実行しており、第1画像表示装置(メイン液晶)30において通常大当たり態様での図柄仮停止が行われているときのタイミングT35になると、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とのジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3がジャンケン対決に敗北した様子が表示される(図16(a)〜(b)参照)。
なお、図16(b)に示す味方キャラクタC3がジャンケン対決に敗北した様子の表示によって、第1画像表示装置(メイン液晶)30に表示されている通常大当たり態様の演出図柄TZ1〜TZ3が確変大当たり態様の演出図柄TZ1〜TZ3に変化しないこと、すなわち、昇格演出が行われないことを示唆している。
タイミングT35からタイミングT36までの期間において、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、演出図柄TZ1〜TZ3が、それまでの図柄仮停止から図柄停止に変化(変更)して表示される(図16(c)参照)。
また、このとき、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、昇格演出が行われないことを示す文字画像G5が表示される(図16(c)参照)。
なお、図16(c)に示す表示により、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果が通常大当たりであることを報知している。
このように、特別図柄抽選の抽選結果が通常大当たりである場合、第1画像表示装置(メイン液晶)30において通常大当たりであることを示唆する表示(通常大当たり態様での図柄仮停止)を行った後の所定のタイミングで、第2画像表示装置(サブ液晶)31において昇格演出が行われないことを示唆するジャンケン演出の演出結果(敗北)を表示するので、第1画像表示装置(メイン液晶)30での演出(スーパーリーチ)と第2画像表示装置(サブ液晶)31での演出(ジャンケン演出)との双方に注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、特別図柄抽選の抽選結果が通常大当たりである場合でも、第1画像表示装置(メイン液晶)30における通常大当たりであることを示唆する表示(通常大当たり態様での図柄仮停止)よりも後のタイミングで、第2画像表示装置(サブ液晶)31において昇格演出が行われるか否かを示唆するジャンケン演出を行うので、第1画像表示装置(メイン液晶)30における通常大当たりであることを示唆する表示(通常大当たり態様での図柄仮停止)が行われた後も確変大当たり当選に対する期待感を持たせることができる。
次に、図12(a)、図13、図17を用いて、上述の変動演出パターン決定処理において「変動演出パターン9」と「ジャンケン演出パターン6」とが決定された場合の演出例を説明する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、図13(a)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動が開始され、タイミングT41になるまで、通常変動が実行され、タイミングT41になると、図13(b)に示すように、それまで変動していた演出図柄TZ1〜TZ3のうち、2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)が同一の数字(ここでは、6)で仮停止するリーチ状態が成立し、タイミングT42までノーマルリーチが行われる。
そして、タイミングT42になると、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチが実行されることを報知する文字画像G1が表示され、その後、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2とが戦うスーパーリーチが行われる(図13(c)〜(e)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてスーパーリーチが行われているときのタイミングT43になると、ジャンケン演出が開始されることを報知する文字画像G2が表示され、その後、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とがジャンケン対決をするジャンケン演出が行われる(図13(d)〜(e)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT44において、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2との戦いに決着が付くと共に、味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に勝利した様子が表示され、その後、演出図柄TZ2(中図柄)が停止し、タイミングT45まで演出図柄TZ1〜TZ3の数字が揃った通常大当たり態様で図柄仮停止が行われる(図17(a)〜(b)参照)。
なお、図17(a)に示す味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に勝利した様子の表示と、図17(b)に示す通常大当たり態様での図柄仮停止(ここでは、「666」)とにより、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果が通常大当たりであることを示唆している。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、タイミングT44においては、ジャンケン演出を実行しており、第1画像表示装置(メイン液晶)30において通常大当たり態様での図柄仮停止が行われているときのタイミングT45になると、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とのジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3がジャンケン対決に勝利した様子が表示される(図17(a)〜(b)参照)。
なお、図17(b)に示す味方キャラクタC3がジャンケン対決に勝利した様子を表示することにより、第1画像表示装置(メイン液晶)30に表示されている通常大当たり態様の演出図柄TZ1〜TZ3が確変大当たり態様の演出図柄TZ1〜TZ3に変化すること、すなわち、昇格演出が行われることを示唆している。
その後、可動演出部材80が演出位置まで移動すると共に、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、可動演出部材80に合わせてエフェクト画像EFが表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、昇格することを報知する文字画像G6が表示される(図17(c)参照)。
タイミングT46からタイミングT47までの期間において、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、演出図柄TZ1〜TZ3が、それまでの図柄仮停止から図柄停止に変化(変更)して表示される(図17(d)参照)。
また、このとき、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、確変大当たりを祝う文字画像G4が表示される(図17(d)参照)。
なお、図17(d)に示す表示により、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果が確変大当たりであることを報知している。
このように、特別図柄抽選の抽選結果が確変大当たりであって、昇格演出を行う場合、第1画像表示装置(メイン液晶)30において通常大当たりであることを示唆する表示(通常大当たり態様での図柄仮停止)を行った後の所定のタイミングで、第2画像表示装置(サブ液晶)31において昇格演出が行われることを示唆するジャンケン演出の演出結果(勝利)を表示するので、第1画像表示装置(メイン液晶)30での演出(スーパーリーチ)と第2画像表示装置(サブ液晶)31での演出(ジャンケン演出)との双方に注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、第1画像表示装置(メイン液晶)30における通常大当たりであることを示唆する表示(通常大当たり態様での図柄仮停止)よりも後のタイミングで、第2画像表示装置(サブ液晶)31において昇格演出が行われるか否かを示唆するジャンケン演出を行うので、第1画像表示装置(メイン液晶)30における通常大当たりであることを示唆する表示(通常大当たり態様での図柄仮停止)が行われた後も確変大当たり当選に対する期待感を持たせることができる。
次に、図12(b)、図13、図18を用いて、上述の変動演出パターン決定処理において「変動演出パターン11」と「ジャンケン演出パターン5」とが決定された場合の演出例を説明する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、図13(a)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動が開始され、タイミングT51になるまで、通常変動が実行され、タイミングT51になると、図13(b)に示すように、それまで変動していた演出図柄TZ1〜TZ3のうち、2つの演出図柄TZ11、TZ3(左図柄と右図柄)が同一の数字(ここでは、6)で仮停止するリーチ状態が成立し、タイミングT52までノーマルリーチが行われる。
そして、タイミングT52になると、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチが実行されることを報知する文字画像G1が表示され、その後、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2とが戦うスーパーリーチが行われる(図13(c)〜(e)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてスーパーリーチが行われているときのタイミングT53になると、ジャンケン演出が開始されることを報知する文字画像G2が表示され、その後、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とがジャンケン対決をするジャンケン演出が行われる(図13(d)〜(e)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT54において、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2との戦いに決着が付くと共に、味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に敗北した様子が表示され、その後、演出図柄TZ2(中図柄)が停止し、タイミングT55まで演出図柄TZ1〜TZ3の数字が揃っていないハズレ態様で図柄仮停止が行われる(図18(a)〜(b)参照)。
なお、図18(a)に示す味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に敗北した様子の表示と、図18(b)に示すハズレ態様での図柄仮停止(ここでは、「676」)とにより、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを示唆している。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、タイミングT54においては、ジャンケン演出を実行しており、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてハズレ態様での図柄仮停止が行われているときのタイミングT55になると、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とのジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3がジャンケン対決に勝利した様子が表示される(図18(a)〜(b)参照)。
なお、図18(b)に示す味方キャラクタC3がジャンケン対決に勝利した様子を表示することにより、第1画像表示装置(メイン液晶)30に表示されているハズレ態様の演出図柄TZ1〜TZ3が大当たり態様の演出図柄TZ1〜TZ3に変化すること、すなわち、復活演出が行われることを示唆している。
その後、可動演出部材80が演出位置まで移動すると共に、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、可動演出部材80に合わせてエフェクト画像EFが表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、復活することを報知する文字画像G7が表示される(図18(c)参照)。
タイミングT56からタイミングT57までの期間において、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、演出図柄TZ1〜TZ3が、それまでのハズレ態様での図柄仮停止から確変大当たり態様での図柄停止に変化(変更)して表示される(図18(d)参照)。
また、このとき、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、大当たりを祝う文字画像G8が表示される(図18(d)参照)。
なお、図18(d)に示す表示により、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果が確変大当たりであることを報知している。
このように、特別図柄抽選の抽選結果が確変大当たりであって、復活演出を行う場合、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてハズレであることを示唆する表示(バトル敗北表示、及び、ハズレ態様での図柄仮停止)を行った後の所定のタイミングで、第2画像表示装置(サブ液晶)31において昇格演出が行われることを示唆するジャンケン演出の演出結果(勝利)を表示するので、第1画像表示装置(メイン液晶)30での演出(スーパーリーチ)と第2画像表示装置(サブ液晶)31での演出(ジャンケン演出)との双方に注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、第1画像表示装置(メイン液晶)30におけるハズレであることを示唆する表示(バトル敗北表示、及び、ハズレ態様での図柄仮停止)よりも後のタイミングで、第2画像表示装置(サブ液晶)31において復活演出が行われるか否かを示唆するジャンケン演出を行うので、第1画像表示装置(メイン液晶)30におけるハズレであることを示唆する表示(バトル敗北表示、ハズレ態様での図柄仮停止)が行われた後も大当たり当選に対する期待感を持たせることができる。
次に、図12(c)、図13、図18を用いて、上述の変動演出パターン決定処理において「変動演出パターン23」と「ジャンケン演出パターン5」とが決定された場合の演出例を説明する。
なお、図12(c)のタイミングT60〜タイミングT66までにおいては、第1画像表示装置(メイン液晶)30、及び、第2画像表示装置(サブ液晶)31において、上述の「変動演出パターン11」と「ジャンケン演出パターン5」とが決定された場合と同じ変動演出が実行されるので、この期間における説明を省略する。
タイミングT65からタイミングT66までの期間において、図18(c)に示すように、復活演出が行われた後、タイミングT66からタイミングT67までの期間において、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、演出図柄TZ1〜TZ3が、それまでのハズレ態様での図柄仮停止から通常大当たり態様での図柄停止に変化(変更)して表示される(図18(e)参照)。
また、このとき、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、大当たりを祝う文字画像G8が表示される(図18(e)参照)。
なお、図18(e)に示す表示により、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果が通常大当たりとなることを報知している。
このように、特別図柄抽選の抽選結果が通常大当たりであって、復活演出を行う場合、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてハズレであることを示唆する表示(バトル敗北表示、及び、ハズレ態様での図柄仮停止)を行った後の所定のタイミングで、第2画像表示装置(サブ液晶)31において昇格演出が行われることを示唆するジャンケン演出の演出結果(勝利)を表示するので、第1画像表示装置(メイン液晶)30での演出(スーパーリーチ)と第2画像表示装置(サブ液晶)31での演出(ジャンケン演出)との双方に注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、第1画像表示装置(メイン液晶)30におけるハズレであることを示唆する表示(バトル敗北表示、及び、ハズレ態様での図柄仮停止)よりも後のタイミングで、第2画像表示装置(サブ液晶)31において復活演出が行われるか否かを示唆するジャンケン演出を行うので、第1画像表示装置(メイン液晶)30におけるハズレであることを示唆する表示(バトル敗北表示、ハズレ態様での図柄仮停止)が行われた後も大当たり当選に対する期待感を持たせることができる。
以上のように、本実施の形態においては、第2画像表示装置(サブ液晶)31において行われるジャンケン演出の演出結果が同じ場合であっても、復活演出を示唆する場合と昇格演出を示唆する場合があるので、第1画像表示装置(メイン液晶)30での演出(スーパーリーチ)と第2画像表示装置(サブ液晶)31での演出(ジャンケン演出)との双方に注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、確変大当たりを報知する復活演出と、通常大当たりを報知する復活演出とがあるので、ジャンケン演出において、ジャンケン対決に勝利しても、第1画像表示装置(メイン液晶)30において図柄停止が行われるまでは、何れの大当たりとなるかが判別できない為、遊技者に、ドキドキ感を付与することができる。
なお、本実施の形態においては、上述のように、復活演出が行われる場合、第1画像表示装置(メイン液晶)30において図柄停止が行われるまでは、何れの大当たりとなるかが判別できないようにしていたが、ジャンケン演出によって大当たりの種別を判別できるようにしても良い。例えば、ジャンケン演出におけるジャンケン対決で、あいこであれば、通常大当たりを報知し、勝利であれば、確変大当たりを報知するようにすれば良い。
また、本実施の形態においては、ジャンケン演出は、第1画像表示装置(メイン液晶)30でのスーパーリーチ中の所定のタイミング(開始タイミング)に開始され、図柄仮停止が行われた後の所定のタイミング(終了タイミング)で終了していたが、開始タイミング、及び、終了タイミングは、これらタイミングに限定されず、適宜に設定しても良い。例えば、スーパーリーチとジャンケン演出を同時に開始するようなタイミングとしても良いし、スーパーリーチを開始する前のタイミングにジャンケン演出を開始し、スーパーリーチが終了する前のタイミングでジャンケン演出を終了するようにしても良い。また、終了タイミングは、第1画像表示装置(メイン液晶)30でのスーパーリーチの実行前であっても良いし、スーパーリーチにおけるバトル勝敗表示の前でも良い。
また、本実施の形態においては、復活演出は、通常大当たり、又は、確変大当たりに当選したときに行なうようにしていたが、小当たりに当選したときに行っても良い。
ここで、小当たりとは、小当たり遊技を実行する権利を獲得したことを言う。「小当たり遊技」というのは、大当たり遊技の様に、大入賞口17の開閉制御を所定回数行う遊技状態であるが、大当たり遊技とは違い、小当たり遊技の終了後は、遊技状態が変更(設定)されることはない。
また、本実施の形態においては、ジャンケン演出の演出結果としては、ジャンケン対決に勝利する場合か敗北する場合かの2種類しかなかったが、あいことなる場合があっても良い。例えば、後述する第1実施形態の変形例のようにジャンケン対決であいことなれば、もう1回ジャンケン対決を行なうようにしても良いし、上述したように、ジャンケン対決に勝利した場合とは異なる大当たりの種別を報知(示唆)するようにしても良い。
(第1実施形態の変形例)
上述の第1実施形態での演出例では、ジャンケン対決は、変動演出中において1回しか行われていなかったが、複数回行われるようにしても良い。
図19〜図20を用いて、変動演出中に複数回ジャンケン対決が行われる変形例を説明する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、図19(a)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動が開始される。
演出図柄TZ1〜TZ3の変動が所定時間行われた後、それまで変動していた演出図柄TZ1〜TZ3のうち、2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)が同一の数字(ここでは、6)で仮停止するリーチ状態が成立し、ノーマルリーチが行われる(図19(b)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてノーマルリーチが行われているとき、ジャンケン演出が開始されることを報知する文字画像G2が表示され、その後、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とがジャンケン対決をするジャンケン演出が行われる(図19(b)〜(d)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチが実行されることを報知する文字画像G1が表示され、その後、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2とが戦うスーパーリーチが行われる(図19(c)〜(e)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてスーパーリーチが行われているとき、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4との1回目のジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とがあいことなった様子が表示され、その後、再びジャンケン対決が行われることを報知する文字画像G9が表示される(図19(e)、(f)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2との戦いに決着が付くと共に、味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に勝利した様子が表示され、その後、演出図柄TZ2(中図柄)が停止し、演出図柄TZ1〜TZ3の数字が揃った通常大当たり態様での図柄仮停止が行われる(図19(f)、図20(a)参照)。
なお、図19(f)に示す味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に勝利した様子の表示と、図20(a)に示す通常大当たり態様での図柄仮停止(ここでは、「666」)とにより、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果が通常大当たりであることを示唆している。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30において図柄仮停止が行われているとき、2回目のジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3がジャンケン対決に勝利した様子が表示される(図20(a)参照)。
なお、図20(a)に示す味方キャラクタC3がジャンケン対決に勝利した様子の表示によって、第1画像表示装置(メイン液晶)30に表示されている通常大当たり態様の演出図柄TZ1〜TZ3が確変大当たり態様の演出図柄TZ1〜TZ3に変化すること、すなわち、昇格演出が行われることを示唆している。
その後、可動演出部材80が演出位置まで移動すると共に、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、可動演出部材80に合わせてエフェクト画像EFが表示され、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、昇格することを報知する文字画像G6が表示される(図20(b)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、演出図柄TZ1〜TZ3が、それまでの通常大当たり態様での図柄仮停止から確変大当たり態様での図柄停止に変化(変更)して表示される(図20(c)参照)。
また、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、大当たりを祝う文字画像G4が表示される(図20(c)参照)。
なお、図20(c)に示す表示により、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果が確変大当たりであることを報知している。
以上のように、変動演出中において、第2画像表示装置(サブ液晶)31にてジャンケン演出を複数回行うことによって、長期間に亘って、第1画像表示装置(メイン液晶)30と第2画像表示装置(サブ液晶)31との双方に注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、変形例のように、変動演出中において、第2画像表示装置(サブ液晶)31にて、複数回演出を行う場合、夫々異なる演出を行っても良い。例えば、キャラクタが何かにチャレンジするチャレンジ演出(縄跳びチャレンジ演出、玉入れチャレンジ演出等)を行い、チャレンジ演出に成功すると、次のチャレンジ演出が行われ、全てのチャレンジ演出に成功すると、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、昇格演出、又は、復活演出が行われるようにすれば良い。
(本発明の第2実施形態)
図21〜図30を用いて、本発明の第2実施形態を説明する。具体的には、ジャンケン演出は、第1実施形態では、昇格演出、又は、復活演出が実行されるか否かを示唆していたが、第2実施形態では、リーチの種類がより大当たり当選期待度の高いリーチに変化(チャンスUP)するか否かを示唆している点で異なっている。
なお、第2実施形態では、以下の説明において、特に言及していない処理、テーブル等については上述した第1実施形態と同一であることとする。
(第2実施形態の変動パターン決定テーブル)
図21(a)、及び、図21(b)を用いて、第2実施形態の変動パターン決定テーブルについて説明する。図21(a)、及び、図21(b)は、第2実施形態の変動パターン決定テーブルの一例を示す図である。図21(a)は、第1始動口13への遊技球の入球によって第1特別図柄の変動表示を行う場合に参照される変動パターン決定テーブルであり、図21(b)は、第2始動口15への遊技球の入球によって第2特別図柄の変動表示を行う場合に参照される変動パターン決定テーブルである。
第2実施形態の変動パターン決定テーブルは、第1実施形態の変動パターン決定テーブルと構成は同じであるが、スーパーリーチの変動パターンが多く設けられている点で異なっている。
(第2実施形態の変動演出パターン決定テーブル)
図22を用いて、第2実施形態の変動演出パターン決定テーブルについて説明する。図22は、第2実施形態の変動演出パターンを決定する場合に参照される変動演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。
第2実施形態の変動演出パターン決定テーブルは、第1実施形態の変動演出パターンと構成は同じであるが、発展演出を行う点、及び、スーパーリーチの種類が2種類ある点で異なっている。
スーパーリーチの種類として、スーパーリーチAとスーパーリーチBとが設けられている。「スーパーリーチA」とは、味方キャラクタC1が敵キャラクタC2と戦う演出を行うスーパーリーチである。
また、「スーパーリーチB」とは、味方キャラクタC1と味方キャラクタC5とが協力して敵キャラクタC2と戦う演出を行うスーパーリーチである。
なお、第2実施形態では、スーパーリーチに係る大当たり当選期待度は、スーパーリーチAよりもスーパーリーチBの方が高くなっている。
発展演出とは、現在行われているリーチよりも大当たり期待度の高いリーチへと発展(変化)することを報知する演出であり、発展演出の種類として、発展演出1、発展演出2、及び、発展演出3が設けられている。「発展演出1」とは、ノーマルリーチからスーパーリーチAへと発展することを報知する演出である。
また、「発展演出2」とは、スーパーリーチAからスーパーリーチBへと発展することを報知する演出である。
また、「発展演出3」とは、ノーマルリーチからスーパーリーチAへと発展するかのような示唆を行った後、スーパーリーチBへと発展することを報知する演出である。
また、図22に示すように、変動演出パターン決定テーブルでは、ジャンケン演出が実行される変動演出パターンの方が、ジャンケン演出が実行されない変動演出パターンよりも大当たり当選期待度が高くなるように乱数判定値割合が設定されている。
(第2実施形態のジャンケン演出パターン決定テーブル)
図23を用いて、ジャンケン演出パターン決定テーブルについて説明する。図23は、ジャンケン演出パターンを決定する場合に参照されるジャンケン演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。
第2実施形態のジャンケン演出パターン決定テーブルは、第1実施形態のジャンケン演出パターン決定テーブルと構成は同じであるが、ジャンケン対決が2回行われる点、及び、ジャンケン対決の勝敗で「あいこ」となる場合がある点で異なる。
ここで、ジャンケン演出パターン決定テーブルの演出内容の欄に記載の「グーで負け」とは、味方キャラクタがグーを出して敵キャラクタとのジャンケン対決に敗北する演出のことであり、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチBが実行されないことを示唆している。
また、「チョキで負け」とは、味方キャラクタがチョキを出して敵キャラクタとのジャンケン対決に敗北する演出のことであり、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチBが実行されないことを示唆している。
また、「パーで負け」とは、味方キャラクタがパーを出して敵キャラクタとのジャンケン対決に敗北する演出のことであり、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチBが実行されないことを示唆している。
また、ジャンケン演出パターン決定テーブルの演出内容の欄に記載の「グーであいこ」とは、味方キャラクタがグーを出して敵キャラクタとのジャンケン対決であいことなる演出のことであり、ジャンケン対決がもう1回行われることを報知している。
また、「チョキであいこ」とは、味方キャラクタがチョキを出して敵キャラクタとのジャンケン対決であいこになる演出のことであり、ジャンケン対決がもう1回行われることを報知している。
また、「パーであいこ」とは、味方キャラクタがパーを出して敵キャラクタとのジャンケン対決であいこになる演出のことであり、ジャンケン対決がもう1回行われることを報知している。
また、ジャンケン演出パターン決定テーブルの演出内容の欄に記載の「グーで勝ち」とは、味方キャラクタがグーを出して敵キャラクタとのジャンケン対決に勝利する演出のことであり、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチBが実行されることを示唆している。
また、「チョキで勝ち」とは、味方キャラクタがチョキを出して敵キャラクタとのジャンケン対決に勝利する演出のことであり、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチBが実行されることを示唆している。
また、「パーで勝ち」とは、味方キャラクタがパーを出して敵キャラクタとのジャンケン対決に勝利する演出のことであり、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチBが実行されることを示唆している。
なお、ジャンケン演出パターン決定テーブルの演出内容の欄に記載の「→」は、1回目のジャンケン対決が終わった後に、もう1回(2回目)、ジャンケン対決が行われることを示している。
また、図23に示すように、ジャンケン演出パターン決定テーブルでは、味方キャラクタがパーを出すとジャンケン対決に勝利する期待度、すなわち、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチBが実行される期待度が高くなるようにジャンケン演出パターン選択率が設定されている。
(第2実施形態の変動演出の演出例)
図24〜図30を用いて、第2実施形態の変動演出の演出例について説明する。
なお、図26〜図30では、第1保留アイコン表示領域、当該変動中アイコン表示領域、及び、第2保留アイコン表示領域等において行われる演出の図示を省略している。
まず、図24(a)を用いて、上述の変動演出パターン決定処理において「変動演出パターン3」が決定され、ジャンケン演出が実行されない場合の演出例を説明する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、演出図柄TZ1〜TZ3の変動が開始され、タイミングT01になるまで、通常変動が実行され、タイミングT01になると、それまで変動していた演出図柄TZ1〜TZ3のうち、2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)が同一の数字(ここでは、3)で仮停止するリーチ状態が成立し、タイミングT02まで演出図柄TZ2(中図柄)のみが変動するノーマルリーチが行われる。
タイミングT02になると、ノーマルリーチからスーパーリーチAに発展することを文字画像G10の表示によって報知する発展演出1が実行され、タイミングT03になると、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2とが戦うスーパーリーチAが行われる。
そして、タイミングT04において、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2との戦いに決着が付くと共に、味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に敗北する様子が表示される。
なお、この味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に敗北する様子を表示することにより、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを示唆している。
その後、タイミングT04からタイミングT05までの期間において、演出図柄TZ2(中図柄)が先に停止された2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)と異なった数字(ここでは、4)で停止することで、3つの演出図柄TZ1〜TZ3の数字が揃っていないハズレ態様の図柄停止が行われたことになる。
なお、このハズレ態様での図柄停止により、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを報知している。
次に、図24(b)、図26〜図27を用いて、上述の変動演出パターン決定処理において「変動演出パターン4」と「ジャンケン演出パターン1」とが決定された場合の演出例を説明する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、図26(a)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動が開始され、タイミングT11になるまで、通常変動が実行され、タイミングT11になると、図26(b)〜(c)に示すように、それまで変動していた演出図柄TZ1〜TZ3のうち、2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)が同一の数字(ここでは、3)で仮停止するリーチ状態が成立し、タイミングT13までノーマルリーチが行われる。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてノーマルリーチが行われているときのタイミングT12になると、ジャンケン演出が開始されることを報知する文字画像G2が表示され、その後、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とがジャンケン対決をするジャンケン演出が行われる(図26(b)〜(c)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT13になると、ノーマルリーチからスーパーリーチAに発展することを報知する文字画像G10を表示する発展演出1が実行される(図26(d)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30において発展演出1が行われているときのタイミングT14になると、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とのジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3がジャンケン対決に敗北した様子が表示される(図26(d)参照)。
なお、図26(d)に示す味方キャラクタC3がジャンケン対決に敗北した様子を表示することにより、スーパーリーチBが行われないことを示唆している。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT14になると、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2とが戦うスーパーリーチAが行われる(図26(e)〜(f)参照)。
そして、タイミングT15において、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2との戦いに決着が付くと共に、味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に敗北した様子が表示される。その後、演出図柄TZ2(中図柄)が停止し、タイミングT16まで演出図柄TZ1〜TZ3の数字が揃っていないハズレ態様で図柄停止が行われる(図27(a)〜(b)参照)。
なお、図27(a)に示す味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に敗北した様子の表示と、図27(b)に示すハズレ態様での図柄停止(ここでは、「343」)とにより、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果がハズレであることを報知している。
次に、図25(a)、図26、図28を用いて、上述の変動演出パターン決定処理において「変動演出パターン4」と「ジャンケン演出パターン20」とが決定された場合の演出例を説明する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、図26(a)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動が開始され、タイミングT21になるまで、通常変動が実行され、タイミングT21になると、図26(b)〜(c)に示すように、それまで変動していた演出図柄TZ1〜TZ3のうち、2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)が同一の数字(ここでは、3)で仮停止するリーチ状態が成立し、タイミングT23までノーマルリーチが行われる。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてノーマルリーチが行われているときのタイミングT22になると、ジャンケン演出が開始されることを報知する文字画像G2が表示され、その後、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とがジャンケン対決をするジャンケン演出が行われる(図26(b)〜(c)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT23になると、ノーマルリーチからスーパーリーチAに発展することを報知する文字画像G10を表示する発展演出1が実行される(図28(a)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30において発展演出1が行われているときのタイミングT24になると、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とのジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3がジャンケン対決に敗北した様子が表示され、その後、再びジャンケン対決が行われることを報知する文字画像G9が表示される(図28(a)〜(b)参照)。
次に、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT24になると、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2とが戦うスーパーリーチAが行われる(図28(b)〜(c)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてスーパーリーチAが行われているときのタイミングT25になると、2回目のジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3がジャンケン対決に敗北した様子が表示される(図28(c)参照)。
なお、図28(c)に示す味方キャラクタC3がジャンケン対決に敗北した様子を表示することにより、スーパーリーチBが行われないことを示唆している。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT26において、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2との戦いに決着が付くと共に、味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に敗北した様子が表示され、その後、演出図柄TZ2(中図柄)が停止され、タイミングT27まで演出図柄TZ1〜TZ3の数字が揃っていないハズレ態様で図柄停止が行われる(図28(d)〜(e)参照)。
なお、図28(d)に示す味方キャラクタC1が敵キャラクタC2に敗北した様子の表示と、図28(e)に示すハズレ態様での図柄停止(ここでは、「343」)とにより、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果がハズレとなったことを報知している。
次に、図25(b)、図26、図29を用いて、上述の変動演出パターン決定処理において「変動演出パターン12」と「ジャンケン演出パターン38」とが決定された場合の演出例を説明する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT30において、図26(a)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動が開始され、タイミングT31になるまで、通常変動が実行され、タイミングT31になると、図26(b)〜(c)に示すように、それまで変動していた演出図柄TZ1〜TZ3のうち、2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)が同一の数字(ここでは、3)で仮停止するリーチ状態が成立し、タイミングT33までノーマルリーチが行われる。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてノーマルリーチが行われているときのタイミングT32になると、ジャンケン演出が開始されることを報知する文字画像G2が表示され、その後、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とがジャンケン対決をするジャンケン演出が行われる(図26(b)〜(c)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT33になると、ノーマルリーチからスーパーリーチAに発展することを報知する文字画像G10を表示する発展演出1が実行される(図29(a)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30において発展演出1が行われているときのタイミングT34になると、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とのジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3がジャンケン対決に敗北した様子が表示され、その後、再びジャンケン対決が行われることを報知する文字画像G9が表示される(図29(a)〜(b)参照)。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT34になると、味方キャラクタC1と敵キャラクタC2とが戦うスーパーリーチAが行われる(図29(b)〜(c)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてスーパーリーチAが行われているときのタイミングT35になると、2回目のジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3がジャンケン対決に勝利した様子が表示される(図29(c)参照)。
なお、図29(c)に示す味方キャラクタC3がジャンケン対決に勝利した様子を表示することにより、スーパーリーチAからスーパーリーチBに変化することを示唆している。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT35になると、スーパーリーチAからスーパーリーチBに発展することを報知する文字画像G11を表示する発展演出2が実行される(図29(d)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、スーパーリーチAからスーパーリーチBに変化することを報知する文字画像G12が表示されるチャンスアップ成功演出が実行される(図29(d)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT37になると、味方キャラクタC1と味方キャラクタC5とが協力して敵キャラクタC2と戦うスーパーリーチBが行われる(図29(e)〜(f)参照)。
タイミングT38において、味方キャラクタC1、C5と敵キャラクタC2との戦いに決着が付くと共に、味方キャラクタC1、C5が敵キャラクタC2に勝利した様子が表示される。その後、演出図柄TZ2(中図柄)が停止され、タイミングT39まで演出図柄TZ1〜TZ3の数字が揃った大当たり態様での図柄停止が行われる(図29(g)〜(h)参照)。
なお、図29(g)に示す味方キャラクタC1、C5が敵キャラクタC2に勝利した様子の表示と、図29(h)に示す大当たり態様での図柄停止(ここでは、「333」)とにより、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知している。
次に、図25(c)、図26、図30を用いて、上述の変動演出パターン決定処理において「変動演出パターン14」と「ジャンケン演出パターン41」とが決定された場合の演出例を説明する。
第1画像表示装置(メイン液晶)30では、図26(a)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動が開始され、タイミングT41になるまで、通常変動が実行され、タイミングT41になると、図26(b)〜(c)に示すように、それまで変動していた演出図柄TZ1〜TZ3のうち、2つの演出図柄TZ1、TZ3(左図柄と右図柄)が同一の数字(ここでは、3)で仮停止するリーチ状態が成立し、タイミングT43までノーマルリーチが行われる。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてノーマルリーチが行われているときのタイミングT42になると、ジャンケン演出が開始されることを報知する文字画像G2が表示され、その後、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とがジャンケン対決をするジャンケン演出が行われる(図26(b)〜(c)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT43になると、ノーマルリーチからスーパーリーチAに発展することを報知する文字画像G10を一旦表示した後、スーパーリーチBに発展することを報知する文字画像G13を表示する発展演出3が実行される(図30(a)〜(b)参照)。
一方、第2画像表示装置(サブ液晶)31では、第1画像表示装置(メイン液晶)30において文字画像G10を表示されているときのタイミングT44になると、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とのジャンケン対決に決着が付くと共に、味方キャラクタC3がジャンケン対決に勝利した様子が表示される(図30(a)参照)。
そして、第1画像表示装置(メイン液晶)30において文字画像G13が表示されているとき、スーパーリーチBに発展(変化)することを報知する文字画像G12が表示されるチャンスアップ成功演出が実行される(図30(b)参照)。
次に、第1画像表示装置(メイン液晶)30では、タイミングT45になると、味方キャラクタC1と味方キャラクタC5とが協力して敵キャラクタC2と戦うスーパーリーチBが行われる(図30(c)〜(d)参照)。
そして、タイミングT46において、味方キャラクタC1、C5と敵キャラクタC2との戦いに決着が付くと共に、味方キャラクタC1、C5が敵キャラクタC2に勝利した様子が表示され、その後、演出図柄TZ2(中図柄)が停止し、タイミングT47まで演出図柄TZ1〜TZ3の数字が揃った大当たり態様での図柄停止が行われる(図30(e)〜(f)参照)。
なお、図30(e)に示す味方キャラクタC1、C5が敵キャラクタC2に勝利した様子の表示と、図30(f)に示す大当たり態様での図柄停止(ここでは、「333」)とにより、遊技者に、当該特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知している。
以上のように、第2実施形態においては、ジャンケン演出の演出結果によって、第1画像表示装置(メイン液晶)30における変動演出において、スーパーリーチBが行われるか(に変化するか)否かを示唆しているので、第1画像表示装置(メイン液晶)30での演出(スーパーリーチ)と第2画像表示装置(サブ液晶)31での演出(ジャンケン演出)との双方に注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、第2実施形態のように、変動演出中において、第2画像表示装置(サブ液晶)31にて、複数回演出を行う場合、夫々異なる演出を行っても良い。例えば、キャラクタが何かにチャレンジするチャレンジ演出(縄跳びチャレンジ演出、玉入れチャレンジ演出等)を行い、チャレンジ演出に成功すると、次のチャレンジ演出が行われ、全てのチャレンジ演出に成功すると、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、スーパーリーチBが実行されることを示唆するようにしても良い。
また、第2実施形態においては、ジャンケン演出は、第1画像表示装置(メイン液晶)30でのノーマルリーチ中の所定のタイミング(開始タイミング)で開始しているが、このタイミングに限られず、適宜に設定することができる。例えば、ノーマルリーチの実行前のタイミングでも良いし、スーパーリーチ中でも良い。また、ジャンケン演出の終了のタイミングも第2実施形態におけるタイミングに限られず適宜に設定することができる。
なお、第1実施形態、及び、第2実施形態においては、本発明の第1演出部と第2演出部とを第1画像表示装置(メイン液晶)30と第2画像表示装置(サブ液晶)31としていたが、音声出力装置33としても良いし、枠用照明装置34としても良いし、演出ボタン37Aとしても良いし、可動演出部材80としても良い。
例えば、第1演出部、及び、第2演出部を、夫々、可動演出部材とする場合は、「グー」「チョキ」「パー」の夫々の形に可動することが可能な人の手を模した第1可動演出部材と第2可動演出部材とを設けて、その第1可動演出部材、及び、第2可動演出部材を用いてジャンケン演出を行なうようにすれば良いし、第1演出部を第1画像表示装置(メイン液晶)30とし、第2演出部を演出ボタン37Aとする場合は、演出ボタン37Aが突出状態に変化すると、第1画像表示装置(メイン液晶)30において、昇格演出、又は、復活演出が行われるようにすれば良い。
また、第1画像表示装置(メイン液晶)30の表示部を2分割して、一方を第1演出部とし、他方を第2演出部としても良い。この場合、均等に分割しても良いし、均等ではなく、どちらか一方を小さくしても良い。
このようにする場合、第1演出部においてスーパーリーチのような大当たり期待度の高いリーチが行われているときは、第1演出部における演出の妨げにならないように第2演出部における演出の実行を制限することが望ましい。
また、第1実施形態、及び、第2実施形態においては、本発明の変化示唆演出として、ジャンケン演出を行っていたが、この演出は、ジャンケン演出に限られず、適宜に設定することができる。例えば、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とが戦うバトル演出でも良いし、味方キャラクタC3と敵キャラクタC4とが競走して勝敗を決めるような演出でも良いし、キャラクタが何かにチャレンジするチャレンジ演出(縄跳びチャレンジ演出、玉入れチャレンジ演出等)等でも良い。
また、変動演出中において、第2画像表示装置(サブ液晶)31にて、複数回演出を行う場合、夫々の演出が示唆する対象は異なっていても良い。例えば、第2実施形態のように、第1画像表示装置(メイン液晶)30においてノーマルリーチが行われているときに、ノーマルリーチからスーパーリーチに変化(発展)するか否かを示唆する演出を第2画像表示装置(サブ液晶)31において行い、スーパーリーチに変化(発展)後、第1実施形態のように、復活演出や昇格演出が行われるか否かを示唆する演出を第2画像表示装置(サブ液晶)31において行なうようにしても良い。
このようにすることで、第2画像表示装置(サブ液晶)31における1回目の演出でスーパーリーチに変化しないことを示唆する演出結果となり、第1画像表示装置(メイン液晶)30におけるノーマルリーチがスーパーリーチに変化しなくとも、2回目の演出で復活演出が行われるか否かが示唆されるので、変動演出が終了するまで、第1画像表示装置(メイン液晶)30での演出(スーパーリーチ)と第2画像表示装置(サブ液晶)31での演出(ジャンケン演出)との双方に、注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、ジャンケン演出が示唆する対象(内容)は、第1実施形態では、昇格演出、又は、復活演出が実行されるか否かであり、第2実施形態では、スーパーリーチBが実行されるか否かであったが、これらに限られず、適宜に設定しても良い。例えば、当該変動中アイコン、又は、保留アイコンが大当たり期待度の高いアイコンに変化するか否かを示唆するようにしても良いし、カットイン予告において表示されるカットイン画像がより大当たり期待度の高いカットイン画像に変化されるか否かを示唆するようにしても良い。
ここで、カットイン予告とは、キャラクタなどを含むカットイン画像を表示し、表示したカットイン画像の種類によって、大当たり期待度を示唆する演出である。
また、本実施の形態においては、演出制御基板130における演出制御部130m(サブCPU130a)が変動演出パターン決定処理(図8)を行なうように構成したが、演出制御基板130における統括制御部140(統括CPU140a)や画像制御部160が、上記処理を行なうように構成しても良い。
<上記実施の形態に記載された他の発明等について>
以下、上記本実施の形態に記載された他の発明等について記載する。
従来の遊技機(例えば、特開2014−117376号公報に記載の遊技機)では、始動口に遊技球が入賞(入球)することを契機に判定情報を取得し、判定情報に基づいて、大当たりを実行するか否かの大当たり判定が行われる。大当たり判定が行われると、特別図柄の変動表示が行われてから当該大当たり判定の判定結果を示す特別図柄の停止表示が行われる。そして、大当たりを実行する、との大当たり判定の判定結果を示す特別図柄(特定の特別図柄)の停止表示が行われると大当たり遊技が実行される。また、このような遊技機では、大当たり判定が行われると、画像表示装置、ランプ・LED等の照明装置、スピーカ等の音声出力装置、及び、可動する構造物等の演出装置を用いて、当該大当たり判定の判定結果に基づいた様々な変動演出を行うことにより遊技の興趣を向上させている。しかしながら、近年においては、変動演出として、予告演出やリーチ演出などの様々な演出を行う遊技機が広く普及している為、遊技の興趣が向上し難くなっていた。
上記課題を解決する為の第1の構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定が行われると、図柄の変動表示を行ってから、前記特別遊技判定の結果を示す当該図柄の停止表示を行う図柄変動表示手段と、前記図柄の変動表示中において、演出手段を用いて、所定の演出を行う演出制御手段と、を備える遊技機において、前記特別遊技は、第1特別遊技と、当該第1特別遊技よりも有利な第2特別遊技と、を含み、前記演出手段は、第1演出部と、第2演出部と、を有し、前記演出制御手段は、前記第1演出部を用いて、前記図柄の変動表示中に、前記特別遊技判定の結果を示唆する判定結果示唆演出を実行する判定結果示唆演出制御手段と、前記第2演出部を用いて、前記判定結果示唆演出の実行中に、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化するか否かを示唆する変化示唆演出を実行する変化示唆演出制御手段と、を備え、前記判定結果示唆演出は、前記第1特別遊技が実行されることを示唆する第1判定結果示唆演出と、前記第1特別遊技が実行されることを示唆してから、前記第2特別遊技が実行されることを示唆する第2判定結果示唆演出と、を含み、前記変化示唆演出制御手段は、前記判定結果示唆演出制御手段により前記第1判定結果示唆演出が実行される場合、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化しないことを示唆可能であり、前記判定結果示唆演出制御手段により前記第2判定結果示唆演出が実行される場合、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化することを示唆可能である。
また、上記課題を解決する為の第2の構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定が行われると、図柄の変動表示を行ってから、前記特別遊技判定の結果を示す当該図柄の停止表示を行う図柄変動表示手段と、前記図柄の変動表示中において、演出手段を用いて、所定の演出を行う演出制御手段と、を備える遊技機において、前記演出手段は、第1演出部と、第2演出部と、を有し、前記演出制御手段は、前記第1演出部を用いて、前記図柄の変動表示中に、前記特別遊技判定の結果を示唆する判定結果示唆演出を実行する判定結果示唆演出制御手段と、前記第2演出部を用いて、前記判定結果示唆演出の実行中に、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化するか否かを示唆する変化示唆演出を実行する変化示唆演出制御手段と、を備え、前記判定結果示唆演出は、前記特別遊技が実行されないことを示唆する第1判定結果示唆演出と、前記特別遊技が実行されないことを示唆してから、前記特別遊技が実行されることを示唆する第2判定結果示唆演出と、を含み、前記変化示唆演出制御手段は、前記判定結果示唆演出制御手段により前記第1判定結果示唆演出が実行される場合、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化しないことを示唆可能であり、前記判定結果示唆演出制御手段により前記第2判定結果示唆演出が実行される場合、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化することを示唆可能である。
また、上記課題を解決する為の第3の構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定が行われると、図柄の変動表示を行ってから、前記特別遊技判定の結果を示す当該図柄の停止表示を行う図柄変動表示手段と、前記図柄の変動表示中において、演出手段を用いて、所定の演出を行う演出制御手段と、を備える遊技機において、前記特別遊技は、第1特別遊技と、当該第1特別遊技よりも有利な第2特別遊技と、を含み、前記演出手段は、第1演出部と、第2演出部と、を有し、前記演出制御手段は、前記第1演出部を用いて、前記図柄の変動表示中に、前記特別遊技判定の結果を示唆する判定結果示唆演出を実行する判定結果示唆演出制御手段と、前記第2演出部を用いて、前記判定結果示唆演出の実行中に、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化するか否かを示唆する変化示唆演出を実行する変化示唆演出制御手段と、を備え、前記判定結果示唆演出は、前記特別遊技が実行されないことを示唆してから、前記特別遊技が実行されることを示唆する第1判定結果示唆演出と、前記第1特別遊技が実行されることを示唆してから、前記第2特別遊技が実行されることを示唆する第2判定結果示唆演出と、を含み、前記変化示唆演出制御手段は、前記判定結果示唆演出制御手段により前記第1判定結果示唆演出が実行される場合に、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化することを示唆する特定演出を実行可能であると共に、前記判定結果示唆演出制御手段により前記第2判定結果示唆演出が実行される場合に、前記特定演出を実行可能である。
上記課題を解決する為の第4の構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定が行われると、図柄の変動表示を行ってから、前記特別遊技判定の結果を示す当該図柄の停止表示を行う図柄変動表示手段と、前記図柄の変動表示中において、演出手段を用いて、所定の演出を行う演出制御手段と、を備える遊技機において、前記特別遊技は、第1特別遊技と、当該第1特別遊技よりも有利な第2特別遊技と、を含み、前記演出手段は、第1演出部と、第2演出部と、を有し、前記演出制御手段は、前記第1演出部を用いて、前記図柄の変動表示中に、前記特別遊技判定の結果を示唆する判定結果示唆演出を実行する判定結果示唆演出制御手段と、前記第2演出部を用いて、前記判定結果示唆演出の実行中に、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化するか否かを示唆する変化示唆演出を実行する変化示唆演出制御手段と、を備え、前記判定結果示唆演出は、前記第1特別遊技が実行されることを示唆してから、前記第2特別遊技が実行されることを示唆する場合と当該第2特別遊技が実行されることを示唆しない場合と、前記特別遊技が実行されないことを示唆してから、前記特別遊技が実行されることを示唆する場合と当該特別遊技が実行されることを示唆しない場合と、を含み、前記変化示唆演出制御手段は、前記判定結果示唆演出制御手段により前記第1特別遊技が実行されることを示唆してから、前記第2特別遊技が実行されることを示唆しない場合、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化しないことを示唆可能であり、前記判定結果示唆演出制御手段により前記特別遊技が実行されないことを示唆してから、前記特別遊技が実行されることを示唆しない場合、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化しないことを示唆可能である。
上記課題を解決する為の第5の構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定が行われると、図柄の変動表示を行ってから、前記特別遊技判定の結果を示す当該図柄の停止表示を行う図柄変動表示手段と、前記図柄の変動表示中において、演出手段を用いて、所定の演出を行う演出制御手段と、を備える遊技機において、前記演出手段は、第1演出部と、第2演出部と、を有し、前記演出制御手段は、前記第1演出部を用いて、前記図柄の変動表示中に、前記特別遊技が実行される期待度を示唆する期待度示唆演出を実行する期待度示唆演出制御手段と、前記第2演出部を用いて、前記期待度示唆演出の実行中に、前記期待度示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化するか否かを示唆する変化示唆演出を実行する変化示唆演出制御手段と、を備え、前記期待度示唆演出は、前記特別遊技が実行される期待度が高いことを示唆する第1期待度示唆演出と、前記第1期待度示唆演出が実行されることを示唆してから、当該第1期待度示唆演出よりも前記特別遊技が実行される期待度が高いことを示唆する第2期待度示唆演出と、を含み、前記変化示唆演出制御手段は、前記期待度示唆演出制御手段により前記第1期待度示唆演出が実行される場合、前記期待度示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化しないことを示唆可能であり、前記期待度示唆演出制御手段により前記第2期待度示唆演出が実行される場合、前記期待度示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化することを示唆可能である。
これら第1の構成乃至第5の構成にしたことで、遊技の興趣を向上させることができるようになっている。
なお、本発明の遊技機は、パチンコ遊技機に限られるものではなく、回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)にも用いることもできる。さらには、じやん球遊技機、アレンジボール遊技機に用いることもできる。
また、今回開示された本実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び、範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の遊技機は、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定が行われると、図柄の変動表示を行ってから、前記特別遊技判定の結果を示す当該図柄の停止表示を行う図柄変動表示手段と、前記図柄の変動表示中において、演出手段を用いて、所定の演出を行う演出制御手段と、を備える遊技機において、前記特別遊技は、第1特別遊技と、当該第1特別遊技よりも有利な第2特別遊技と、を含み、前記演出手段は、第1演出部と、第2演出部と、を有し、前記演出制御手段は、前記第1演出部を用いて、前記図柄の変動表示中に、前記特別遊技判定の結果を示唆する判定結果示唆演出を実行する判定結果示唆演出制御手段と、前記第2演出部を用いて、前記判定結果示唆演出の実行中に、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化するか否かを示唆する変化示唆演出を実行する変化示唆演出制御手段と、を備え、前記判定結果示唆演出は、前記第1特別遊技が実行されることを示唆する第1判定結果示唆演出と、前記第1特別遊技が実行されることを示唆してから、前記第2特別遊技が実行されることを示唆する第2判定結果示唆演出と、を含み、前記変化示唆演出制御手段は、前記判定結果示唆演出制御手段により前記第1判定結果示唆演出が実行される場合、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化しないことを示唆可能であり、前記判定結果示唆演出制御手段により前記第2判定結果示唆演出が実行される場合、前記判定結果示唆演出の演出内容が遊技者に有利な内容に変化することを示唆可能であり、前記第2判定結果示唆演出が実行される場合に前記変化示唆演出を実行しない割合よりも、前記第2判定結果示唆演出が実行される場合に前記変化示唆演出を実行する割合の方が高い、ことを特徴とする。