以下、本発明の第1実施形態(「本実施の形態」ともいう。)について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1を用いて、遊技機Yの構成について説明する。図1は本実施の形態における遊技機Yの正面図の一例である。
遊技機Yは、外枠1と、外枠1に対して回動可能に支持される遊技盤取付枠2Aと、遊技盤取付枠2Aに対して回動可能に支持されるガラス枠2Bと、遊技球が流下する遊技領域3Aが形成された遊技盤3が設けられている。
外枠1は、遊技店の島設備に対して固着部材(例えば、釘や止め具など)を介して固定される。
遊技盤取付枠2Aは、水平方向の一端側において第1ヒンジ機構部7aを介して外枠1に対して脱着可能に連結されており、第1ヒンジ機構部7aを支点として回動可能に支持されている。そのため、遊技盤取付枠2Aを外枠1に対して扉のように回動すると、遊技盤取付枠2Aの裏面側が前方に露出するので、遊技盤取付枠2Aの裏面側に設けられた各種装置のメンテナンスなどを行うことが可能となる。
ガラス枠2Bは、水平方向の一端側において第2ヒンジ機構部7bを介して遊技盤取付枠2Aに脱着自在に連結されており、第2ヒンジ機構部7bを支点として回動可能に支持されている。そのため、ガラス枠2Bを遊技盤取付枠2Aに対して扉のように回動すると、遊技盤3の遊技領域3Aおよび遊技盤取付枠2Aの前面部分を開閉することができる。
ガラス枠2Bの上部寄りの略中央部分には、前後方向に開口する開口部(窓部)が形成され、該開口を後方から塞ぐように透明部材(ガラス板やアクリル板など)が取り付けられており、この開口部および透明部材を介して遊技領域3Aを視認可能としている。
ガラス枠2Bの開口部の周囲には、スピーカからなる音声出力装置33と、複数のランプ(LED)を有する枠用照明装置35と、後述する遊技球払出装置60(図示なし)から払い出された遊技球などの複数の遊技球を貯留するための上皿50と、上皿50に入りきらずに所定の球流路(図示なし)に流入した遊技球を受け入れて貯留するための下皿51と、遊技球を発射させるための操作が可能な発射操作装置4とが設けられている。
音声出力装置33は、ガラス枠2Bの上部2箇所に間隔を空けて設けられ、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うようになっている。また、枠用照明装置35は、開口部の周囲に複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。
上皿50は、遊技球の貯留部50a(図示なし)が発射操作装置4の方向側(右方向)に向けて底面が下り傾斜しており、下り傾斜の端部には球送りソレノイド50bが設けられている。上皿50の貯留部50aに貯留された遊技球が流下して球送りソレノイド50b(図2参照)に到達すると、球送りソレノイド50bの動作によって遊技球が1個ずつ遊技盤取付枠2A側に向けて送り出される。
また、上皿50の中央手前側の部分には、種々の演出に係る決定操作や選択操作を行うための入力装置として機能する演出ボタン装置37Aと選択ボタン装置38Aが左右に並べて設けられている。
演出ボタン装置37Aは、決定操作などの操作を行うことが可能な演出ボタン37と、演出ボタン37に対する操作を検出する演出ボタン検出スイッチ37a(図2参照)と、演出ボタン37を上下方向に移動させるための演出ボタン駆動モータ37b(図2参照)が設けられており、遊技者が遊技機Yへ所定の情報を入力可能となっている。
演出ボタン37は、図1に示すような通常の状態である非突出状態と、演出ボタン駆動モータ37bにより、演出に応じて、非突出状態よりも上方の位置にまで移動(突出)する突出状態(図示なし)と、押下操作を検出する際の状態として、非突出状態よりも下方の位置である押下状態(図示なし)とに変化可能に構成されている。
なお、演出ボタン37は、非突出状態では、上皿50の周囲の表面から先端部のみが僅かに上方へ突出した状態であり、突出状態では、上皿50の周囲の表面から非突出状態よりも数倍(約7〜10倍)上方へ突出した状態である。
選択ボタン装置38Aは、選択操作などの操作を行うことが可能な十字キー38と、十字キー38に接続されて、十字キー38に対する操作を検出するための十字キー検出スイッチ38a(図2参照)が設けられており、遊技者が遊技機Yへ所定の情報を入力可能となっている。
また、上皿50の右寄りの部分には、遊技球の貸出操作や残金を記憶したカードなどの記憶媒体の返却操作を行うことが可能な貸出返却操作部70(図示なし)が設けられている。貸出返却操作部70の貸出ボタン71(図示なし)が操作されると遊技機に併設される球貸機73(図示なし)が受け付けている記憶媒体の残金を減算して遊技球の貸し出しが行われ、貸出返却操作部70の返却ボタン72(図示なし)が操作されると球貸機73から記憶媒体が返却されるようになっている。
上皿50と下皿51との間には、上皿50に入りきらない遊技球を下皿51に案内するための球流路が形成されている。また、球流路の途中には下皿51に遊技球が満杯となったことを検出する下皿満杯検出スイッチ51aが設けられ、下皿満杯検出スイッチ51aによって下皿51の満杯が検出されている間は遊技球払出装置60による遊技球の払い出しが停止される。
発射操作装置4は、ガラス枠2Bに固定された基体5(図示なし)と、基体5に回動可能に設けられた発射ハンドル40と、発射ハンドル40に遊技者の手が触れていることを検出するタッチセンサ40a(図2参照)と、発射ハンドル40の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる発射ボリューム40b(図2参照)が設けられている。タッチセンサ40aによって遊技者の手が発射ハンドル40に触れていることを検出すると、球送りソレノイド50bが作動して遊技球が1個ずつ送り出される。
遊技盤取付枠2Aには、遊技盤3を取り付けるための遊技盤取付部(図示なし)と、遊技球を遊技領域3Aに向けて発射するための遊技球発射装置41(図示なし)と、遊技盤取付枠2A及びガラス枠2Bを閉鎖状態にロックするためのロック機構6と、ガラス枠2Bの開放を検出するための開放検出スイッチ42a(図2参照)が設けられている。
遊技球発射装置41は、遊技球を発射するための打出部材と、打出部材を駆動するための発射用ソレノイド41b(図2参照)と、打出部材から遊技盤の左下端部に向けて上り傾斜する発射レールと、発射レールの傾斜下端部となる発射位置に遊技球を停留させるストッパーが設けられている。そして、球送りソレノイド50bによって送り出された遊技球が発射位置に受け入れられると、この遊技球を打出部材の動作によって遊技領域3Aに向けて打ち出す。
ロック機構6は、遊技盤取付部の右側方に設けられ、鍵穴が形成されるシリンダーの前端部がガラス枠2Bの前面側に露出するようになっている。そして、シリンダーの鍵穴に専用の鍵を挿入して一方向に回動させると遊技盤取付枠2Aのロックが解除されて遊技盤取付枠2Aが開閉可能となり、他方向に回動させるとガラス枠2Bのロックが解除されてガラス枠2Bが開閉可能となる。
遊技盤3の外縁寄りの位置には、湾曲形状の内側レール8Bと、内側レール8Bの外側に位置する湾曲形状の外側レール8Cと、遊技球を遊技領域3aの中央に向けて誘導する誘導部材8Dが設けられている。そして、内側レール8Bと外側レール8Cとの間に遊技球発射装置41により発射された遊技球を遊技領域3Aの上流部に案内する発射球案内路が形成されている。また、遊技領域3Aの最下流部には、流下してきた遊技球を遊技領域外(遊技盤取付枠2Aの回収部)に導くためのアウト口17が形成されている。
遊技領域3Aの略中央には、所謂センターケースと呼ばれる内部への遊技球の進入を規制する枠状の飾り枠8Aが設けられ、飾り枠8Aの内部に演出空間が形成されている。
遊技領域3Aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な複数(本実施の形態では4つ)の一般入賞口10が間隔を空けた状態で設けられており、この一般入賞口10に入賞(入球)した遊技球が一般入賞口検出スイッチ10a(図2参照)によって検出されると、所定個数(例えば、10個)の遊技球が遊技球払出装置60から賞球として払い出される。
遊技領域3Aにおける飾り枠8Aの右斜下側(後述する大入賞口15の上方)には、遊技球が通過可能な普図ゲート11が設けられており、この普図ゲート11を通過した遊技球が普図ゲート検出スイッチ11a(図2参照)で検出されると、後述する普通図柄の当たり抽選が行われる。
遊技領域3Aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な第1始動口13が設けられており、この第1始動口13に入賞(入球)した遊技球が第1始動口検出スイッチ13aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が遊技球払出装置60から賞球として払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第1特別図柄の大当たり抽選(特別遊技判定)が行われる。
第1始動口13の直下には、所定条件の成立(普通図柄の当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能もしくは困難な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易な開状態(特別態様)に変換される第2始動口制御装置14Aが設けられている。
第2始動口制御装置14Aには、遊技球が入賞(入球)可能な第2始動口14と、第2始動口14への遊技球の入賞(入球)を検出する第2始動口検出スイッチ14aと、第2始動口14を閉状態と開状態とに変換(可変)する可動部材14cと、可動部材14cを開閉変換するための第2始動口開閉ソレノイド14bとが設けられている。そして、第2始動口14が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、第2始動口14が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、第2始動口14に入賞(入球)した遊技球が第2始動口検出スイッチ14aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば、3個)が遊技球払出装置60から賞球として払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第2特別図柄の大当たり抽選が行われる。
誘導部材8Dの上方であって右側の普図ゲート11の下流には、所定条件の成立(特別図柄の大当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能な開状態(特別態様)に変換される大入賞口制御装置15Aが設けられている。
大入賞口制御装置15Aには、遊技球が入賞(入球)可能な大入賞口15と、大入賞口15への遊技球の入賞(入球)を検出するための大入賞口検出スイッチ15aと、大入賞口15を閉状態と開状態とに変換(可変)する開閉部材15cと、開閉部材15cを開閉変換するための大入賞口開閉ソレノイド15bとが設けられている。そして、大入賞口15が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、大入賞口15が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、大入賞口15に入賞(入球)した遊技球が大入賞口検出スイッチ15aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば、15個)が遊技球払出装置60から賞球として払い出される。
第1始動口13への入賞(入球)は、遊技領域3Aの左側領域を通った遊技球の入賞(入球)は可能であるが、遊技領域3Aの右側領域を通った遊技球の入賞(入球)は不可能となっている。
また、第2始動口14への入賞(入球)は、第2始動口14を開状態へと制御する契機となる普図ゲート11が遊技領域3Aの右側領域にしか設けられていないため、遊技領域3Aの右側領域を通った遊技球の入賞(入球)は可能となっているが、遊技領域3Aの左側領域を通った遊技球の入賞(入球)は不可能または困難となっている。そのため、後述する時短遊技状態では、遊技領域3Aの右側領域に向けて遊技球を発射(以下、「右打ち」という)させた方が良い。
また、大入賞口15への入賞(入球)は、遊技領域3Aの右側領域を通った遊技球の入賞(入球)は可能であるが、遊技領域3Aの左側領域を通った遊技球の入賞(入球)は不可能となっている。
すなわち、第1始動口13と第2始動口14、大入賞口15とは遊技球を打ち分けることが可能である。
遊技領域3Aの外側の左下方には、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21、普通図柄表示器22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、後述する大当たり状態(特別遊技状態)が発生した場合のラウンド遊技の回数を表示するラウンド数表示器26、及び、大当たり状態(特別遊技状態)中、及び、時短遊技状態中に右打ちすることを促す右打ち表示器27が設けられている。
第1特別図柄表示器20は、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第1特別図柄の大当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、第2特別図柄表示器21は、第2始動口14に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第2特別図柄の大当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、普通図柄表示器22は、普図ゲート11に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる普通図柄の当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
第1特別図柄の大当たり抽選(大当たり判定)とは、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)したときに大当たり図柄判定用乱数値を取得し、取得した大当たり図柄判定用乱数値と大当たり判定値とを比較して「大当たり」であるか否かを判定することである。なお、第1特別図柄の大当たり抽選が行われると、第1特別図柄表示器20で第1特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第1特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第1特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
第2特別図柄の大当たり抽選(大当たり判定)とは、第2始動口14に遊技球が入賞(入球)したときに大当たり図柄判定用乱数値を取得し、取得した大当たり図柄判定用乱数値と大当たり判定値とを比較して「大当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、第2特別図柄の大当たり抽選が行われると、第2特別図柄表示器21で第2特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第2特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第2特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、第1特別図柄表示器20及び第2特別図柄表示器21は、それぞれ複数のLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において対応する表示器のLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、特別図柄を停止表示する場合には、各大当たり抽選の結果を示す態様(特別図柄の種類を示す態様)で1又は複数のLEDが点灯する。すなわち、第1特別図柄表示器20及び第2特別図柄表示器21のLEDの点灯態様によって後述する大当たりの種類も判別可能となっている。
なお、本実施の形態において「大当たり」というのは、第1特別図柄の大当たり抽選又は第2特別図柄の大当たり抽選において、大当たり状態(特別遊技状態)を実行する権利を獲得した状態のことをいう。「大当たり状態(特別遊技状態)」というのは、大入賞口15が所定態様で開放されるラウンド遊技を所定回数(例えば、4回や16回)行う遊技状態のことをいう。
なお、各ラウンド遊技における大入賞口15の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても大入賞口15に所定個数の遊技球(例えば、10個)が入賞(入球)すると1回のラウンド遊技が終了する。つまり、「大当たり状態(特別遊技状態)」は、遊技者が賞球を獲得し易い遊技者にとって有利な遊技状態となっている。なお、本実施の形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の大当たり状態(特別遊技状態)が設けられているが、詳しくは後述する。
普通図柄の当たり抽選とは、普図ゲート11を遊技球が通過したときに当たり図柄判定用乱数値を取得し、取得した当たり図柄判定用乱数値と当たり判定値とを比較して「当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、普通図柄の当たり抽選が行われると、普通図柄表示器22で普通図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す普通図柄の停止表示が行われる。すなわち、普通図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、普通図柄表示器22は、1または複数のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、当たり抽選の結果を示す態様(普通図柄の種類を示す態様)で1又は複数のLEDが点灯する。すなわち、普通図柄表示器22のLEDの点灯態様によって後述する当たりの種類も判別可能となっている。
なお、本実施の形態において「当たり」というのは、普通図柄の当たり抽選において、当たり状態(補助遊技)を実行する権利を獲得した状態のことをいう。「当たり状態(補助遊技)」というのは、第2始動口14が所定態様で開放される遊技状態のことをいう。
なお、当たり状態(補助遊技)における第2始動口14の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても第2始動口14に所定個数の遊技球(例えば、10個)が入賞(入球)すると当たり状態(補助遊技)が終了する。つまり、「当たり状態(補助遊技)」は、第2特別図柄の変動表示が実行され易い(開始条件が成立し易い)遊技状態となっている。なお、本実施の形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の当たり状態(補助遊技)が設けられているが、詳しくは後述する。
第1特別図柄保留表示器23は、複数のLEDによって構成され、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第1特別図柄の大当たり抽選(第1特別図柄の変動表示)を行うための権利(以下、「第1保留」という)の個数を表示するためのものであり、第1保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、本実施の形態では、第1保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくても良いし、多くても良い。
なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点滅する。
第2特別図柄保留表示器24は、複数のLEDによって構成され、第2始動口14に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第2特別図柄の大当たり抽選(第2特別図柄の変動表示)を行うための権利(以下、「第2保留」という)の個数を表示するためのものであり、第2保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、本実施の形態では、第2保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくても良いし、多くても良い。
なお、第2保留が1つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の左側のLEDが点灯し、第2保留が2つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の2つのLEDが点灯する。また、第2保留が3つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第2保留が4つの場合には、第2特別図柄保留表示器24の2つのLEDが点滅する。
なお、以降の説明において、「第1保留の個数」という文言を「第1保留数」と「第2保留の個数」という文言を「第2保留数」と表現する場合がある。
普通図柄保留表示器25は、複数のLEDによって構成され、普図ゲート11に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される普通図柄の当たり抽選(普通図柄の変動表示)を行うための権利(以下、「普図保留」という)の個数を表示するためのものであり、普図保留の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、本実施の形態では、普図保留は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくても良いし、多くても良い。
なお、普図保留が1つの場合には、普通図柄保留表示器25の左側のLEDが点灯し、普図保留が2つの場合には、普通図柄保留表示器25の2つのLEDが点灯する。また、普図保留が3つの場合には、普通図柄保留表示器25の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、普図保留が4つの場合には、普通図柄保留表示器25の2つのLEDが点滅する。
なお、以降の説明において、「普図保留の個数」という文言を「普図保留数」と表現する場合がある。
ラウンド数表示器26は、複数のLEDによって構成され、大当たり状態(特別遊技状態)が発生した場合のラウンド遊技の回数を表示するためのものであり、大当たり状態開始時にラウンド遊技の回数を示す所定の態様でLEDの点灯を開始し、大当たり状態中はLEDの点灯を継続し、大当たり状態の終了時にLEDを消灯する。例えば、ラウンド遊技の回数が4回の大当たり遊技であれば、左から1番目及び3番目のLEDが点灯し、ラウンド遊技の回数が16回の大当たり遊技であれば、左から5番目のLEDのみが点灯する。
右打ち表示器27は、1つのLEDで構成され、大当たり状態(特別遊技状態)中、及び、時短遊技状態中において右打ちすることを促す表示(以下、「右打ち表示」という)をするためのものであり、大当たり状態(特別遊技状態)中、及び、時短遊技状態中にLEDが点灯する。
なお、右打ち表示器27は、何れの種類の大当たりの場合であっても、大当たり状態におけるオープニング演出の開始時にLEDの点灯を開始し、大当たり状態中はLEDの点灯を継続し、大当たり状態の終了後に移行する時短遊技状態が終了するとLEDを消灯する。また、その時短遊技状態中に大当たりに当選した場合は、LEDの点灯を継続する。また、大当たり状態後に時短遊技状態に移行しない場合であれば、大当たり状態の終了時にLEDを消灯する。すなわち、右打ち表示器27のLEDの点灯が1度開始すると、右打ちをするべき遊技状態(大当たり状態、時短遊技状態)が終了するまでLEDの点灯を継続することになる。
なお、第1特別図柄表示器20及び/又は第2特別図柄表示器21は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。例えば、特別図柄の大当たり抽選に当選した場合には、「7」を停止表示し、ハズレであった場合には「−」を停止表示するようにし、変動表示中にあっては消灯と「−」とを繰り返すようにすると良い。なお、特別図柄の変動表示の開始時は前回の変動表示の停止結果が表示された状態からなので、LEDの消灯からスタートさせることで変動表示が開始されたことが把握し易くなる。
演出空間の奥部には、液晶表示ディスプレイからなる画像表示装置30が設けられ、演出空間の上部には、可動演出部材36Aが設けられている。
なお、この画像表示装置30が本発明の表示手段に相当する。
画像表示装置30では、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。演出表示としては、特別図柄の変動表示が行われていない場合に実行される客待ちデモ演出や特別図柄の変動表示が行われている場合に実行される演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示等がある。
なお、この演出図柄が本発明の所定の図柄に相当する。
また、画像表示装置30の表示部300には、左側領域、中央領域、右側領域といった3列の変動表示領域が形成されており、各々の変動表示領域に表示される第1演出図柄TZ1、第2演出図柄TZ2、第3演出図柄TZ3を縦方向(本実施の形態では上から下)にスクロールさせることで演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が行われる。
なお、演出図柄TZ1〜TZ3は、例えば、「1」から「8」までの数字を示す図柄により構成され、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21で実行される特別図柄の変動表示に対応して演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が行われる。すなわち、特別図柄の変動表示の開始に対応して演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示を停止するようになっている。なお、演出図柄TZ1〜TZ3として、数字を示す図柄の他に「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を設けてもよい。
具体的には、主制御基板110から送信される特図変動パターン指定コマンド(又は始動口入賞指定コマンド)を演出制御基板120が受信し、特図変動パターン指定コマンド(又は始動口入賞指定コマンド)に基づいて変動演出パターンが決定され、画像制御部160が決定された変動演出パターンに応じた演出画像(演出図柄TZ1〜TZ3を含む画像)を画像表示装置30に出力させることで、表示部300において演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が行われる。
なお、この演出制御基板120が本発明の演出実行手段に相当する。
演出図柄TZ1〜TZ3の停止表示では、演出図柄TZ1〜TZ3が大当たり抽選の結果を示す所定の態様(ハズレ態様、大当たり態様等)で所定時間停止するようになっている。大当たり態様(特別結果態様)は、「777」などのように同一の演出図柄の組み合わせや「357」などのように規則性を持った演出図柄の組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。なお、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示の態様はこれに限られず、左右方向にスクロールするものであっても良いし、その場で回転(自転)するようなものであっても良い。
具体的には、特別図柄の変動表示が開始されてから予め定められた変動時間(特図変動パターンに応じた時間)が経過すると、演出図柄TZ1〜TZ3が当該大当たり抽選の結果を示す所定の態様で所定時間停止表示が行われる。
また、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示においては、大当たり抽選の結果に応じて、リーチ演出や背景画像やキャラクタ等の様々な演出画像やムービー等の変動演出が画像表示装置30に表示されることで、遊技者の大当たり当選への期待感を高めるようになっている。
なお、この変動演出(演出図柄の変動表示含む)が本発明の特定演出に相当する。
ここで、リーチ演出とは、大当たりを報知する演出図柄TZ1〜TZ3の組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄が変動を行うような、遊技者に大当たり当選への期待感を付与する変動態様を意味する。例えば、大当たりを報知する演出図柄TZ1〜TZ3の組合せ(大当たり結果態様)として「777」の3桁の演出図柄TZ1〜TZ3の組み合わせが設定されている場合に、左側領域と右側領域に2つの第1演出図柄TZ1、第3演出図柄TZ3が「7」で仮停止して、中央領域で残りの第2演出図柄TZ2が変動を行っている態様をいう。
なお、このリーチ演出(リーチ状態となったこと)が本発明の所定の図柄の特定の表示態様に相当する。
なお、「仮停止」とは、演出図柄TZ1〜TZ3が小さく揺れ動いたり、演出図柄TZ1〜TZ3が小さく変形したりして、遊技者に演出図柄TZ1〜TZ3が停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)態様をいう。
また、リーチ演出の種類は、本実施の形態においては、「ノーマルリーチ演出」、「ロングリーチ演出」、「SPリーチ演出」、「SPSPリーチ演出」及び「全回転リーチ演出」の5種類がある。
なお、このSPリーチ演出が本発明の第1演出に相当し、SPSPリーチ演出が本発明の第2演出に相当する。
「ノーマルリーチ演出」とは、当該ノーマルリーチ演出となる以前の背景画像が表示されている状態で、左側領域と右側領域に2つの演出図柄TZ1〜TZ3が仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄TZ1〜TZ3が変動するリーチ演出のことである。
「ロングリーチ演出」とは、左側領域と右側領域に2つの演出図柄TZ1〜TZ3が仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄TZ1〜TZ3が変動したまま、当該ロングリーチ演出となる以前の背景画像とは異なる比較的短い時間(短編)のムービー(動画、アニメーション等)が流れるリーチ演出のことである。
「SPリーチ演出」とは、左側領域と右側領域に2つの演出図柄TZ1〜TZ3が仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄TZ1〜TZ3が変動したまま、ロングリーチ演出に係るムービーより長い時間のムービー(動画、アニメーション等)が流れるリーチ演出のことである。
なお、このSPリーチ演出が本発明の第2演出に相当する。
「SPSPリーチ演出」とは、左側領域と右側領域に2つの演出図柄TZ1〜TZ3が仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄TZ1〜TZ3が変動したまま、SPリーチ演出に係るムービーより長い時間(長編)のムービー(動画、アニメーション等)が流れるリーチ演出のことである。
なお、SPSPリーチ演出が本発明の特別演出に相当する。
「全回転リーチ演出」とは、大当たりを報知する複数の演出図柄TZ1〜TZ3の組合せが全て揃った状態で低速に変動するリーチ演出である。本実施の形態においては、大当たり抽選において当選したときにのみ実行されるリーチ演出である。
本実施の形態では、リーチ演出に係る大当たり当選期待度としては、ノーマルリーチ演出<ロングリーチ演出<SPリーチ演出<SPSPリーチ演出<全回転リーチ演出(大当たり確定)の順で高くなっている。
また、画像表示装置30の表示部300には、現在の第1保留の個数である第1保留数(U1)に対応する数の第1保留アイコンを表示するための第1保留アイコン表示領域301と、現在の第2保留の個数である第2保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコンを表示するための第2保留アイコン表示領域303と、実行中の特別図柄(演出図柄TZ1〜TZ3)の変動表示に対応する(関連した)当該変動中アイコンを表示するための当該変動中アイコン表示領域302が形成されている。
なお、図16〜図43では、第2保留アイコン表示領域303は図示を省略している。
第1保留アイコン表示領域301は、当該変動中アイコン表示領域302に近い側から第1表示部301a、第2表示部302b、第3表示部302c、第4表示部302dといった形で区画されており、各表示部301a〜301dには、第1保留数(U1)に対応した数の第1保留アイコンが表示される。つまり、第1保留数(U1)の増減に対応して第1保留アイコンの個数も増減するようになっている。
第1表示部301aには、最初に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留を示す第1保留アイコンが表示され、第2表示部301bには、2番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留を示す第1保留アイコンが表示され、第3表示部301cには、3番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留を示す第1保留アイコンが表示され、第4表示部301dには、4番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留を示す第1保留アイコンが表示される。
具体的には、第1始動口13に遊技球が入賞したときに主制御基板110から送信される第1始動口入賞指定コマンドを演出制御基板120が受信し、第1始動口入賞指定コマンドに基づいて保留アイコンが決定され、画像制御部160が決定された保留アイコンを画像表示装置30に出力させることで、表示部300において第1保留アイコンが新たに表示される。また、第1特別図柄の変動開始時に送信される特図変動パターンを演出制御基板120が受信したことに基づいて、画像制御部160が、保留アイコンを更新させるための保留アイコンを画像表示装置30に出力させることで、表示部300において第1保留アイコンの表示が更新表示される。
なお、第2保留アイコン表示領域303は、第1保留アイコン表示領域301と略同様な構成となっているので、説明を省略する。
なお、この各保留アイコン(第1保留アイコン、第2保留アイコン)が本発明の保留図柄に相当する。
当該変動中アイコン表示領域302は、特別図柄(演出図柄TZ1〜TZ3)の変動表示の開始に対応して第1保留アイコン表示領域の第1表示部301aに表示されていた第1保留アイコン又は第2保留アイコン表示領域の第1表示部303aに表示されていた第2保留アイコンが移動(シフト)してくることで当該変動アイコンが表示され、特別図柄(演出図柄TZ1〜TZ3)の変動表示の終了時に当該変動アイコンが消滅(消去)する。
なお、特別図柄(演出図柄TZ1〜TZ3)の変動表示の途中で当該変動アイコンを消滅させてもよい。
なお、この当該変動アイコンが本発明の擬似保留図柄に相当する。
具体的には、第1特別図柄または第2特別図柄の変動開始時に送信される特図変動パターンを演出制御基板120が受信し、当該変動アイコンが決定され、画像制御部160が決定された当該変動アイコンを画像表示装置30に出力させることで、表示部300において当該変動アイコンが表示される。
可動演出部材36Aは、複数のランプ(LED等)を有する盤用照明装置34によって発光することで発光演出を行うことが可能となっており、ソレノイドやモータ等によって構成される盤用駆動装置36によって上下方向に移動することで移動演出を行うことが可能となっている。
具体的には、画像表示装置30で実行される演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示中に、所定の発光色で発光したり、上方に位置する待機位置から下方に位置する演出位置に移動したりすることで発光演出や移動演出を行うようになっている。なお、演出ボタン37の操作によって発光演出や移動演出を行うように構成しても良い。
遊技盤取付枠2A及び遊技盤3の裏側には、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板110を内蔵した主制御装置110A(図示なし)と、主制御基板110からのコマンドに応じて遊技球払出装置60の制御を行う払出制御基板130を内蔵した払出制御装置130A(図示なし)と、主制御基板110からのコマンドに応じて演出の制御を行う演出制御基板120を内蔵した演出制御装置120A(図示なし)と、各種制御装置に対して電源電圧の供給を行う電源基板180を内蔵した電源装置180A(図示なし)、遊技機の外部に遊技情報(遊技信号)を出力するための遊技情報出力端子板100(図2参照)が設けられている。
(遊技機Yの制御構成)
次に、図2を用いて、遊技機Yの制御構成について説明する。図2は、本実施の形態における遊技機Yの全体のブロック図の一例である。
主制御基板110は、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する。主制御基板110は、演算処理を行うメインCPU110a、遊技制御プログラム等が格納されたメインROM110b及び演算処理時のワークエリアとなるメインRAM110cを備えた主制御ワンチップマイコン110mと、主制御用の入力ポート及び出力ポート等を備えている。メインCPU110aは、水晶発振器111からの動作クロックを受けてメインROM110bに記憶されたプログラムを読み出し、メインRAM110cを活用しながら遊技に関する演算処理を行うことで、被制御装置を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを演出制御基板120や払出制御基板130等に送信したりする。
ここで、主制御基板110と演出制御基板120との通信は、主制御基板110から演出制御基板120への一方向のみにコマンド(データ)を通信可能に構成されており、主制御基板110と払出制御基板130との通信は、双方向にコマンド(データ)を通信可能に構成されている。
主制御基板110の入力ポートには、一般入賞口検出スイッチ10a、普図ゲート検出スイッチ11a、第1始動口検出スイッチ13a、第2始動口検出スイッチ14a、大入賞口検出スイッチ15a及び払出制御基板130等が接続されている。入力ポートを介して、各種検出スイッチからの検出信号等が主制御基板110に入力され、検出信号に応じた制御処理が行われる。
主制御基板110の出力ポートには、第2始動口開閉ソレノイド14b、大入賞口開閉ソレノイド15b、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21、普通図柄表示器22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、ラウンド数表示器26、右打ち表示器27及び遊技情報出力端子板100が接続されている。出力ポートを介して、各種ソレノイドを制御するための駆動制御信号、各種表示器を制御するための表示制御信号及び遊技情報出力端子板から遊技機の外部(ホールコンピュータ等)に通知する遊技情報等が出力される。
払出制御基板130は、主制御基板110からの払出制御コマンドの受信に基づき遊技球の払い出しを制御するとともに、遊技球の発射を制御する。払出制御基板130は、演算処理を行う払出CPU130a、払出プログラム等が格納された払出ROM130b、演算処理時のワークエリアとなる払出RAM130c、払出制御基板用の入力ポート及び出力ポート等を備えている。払出CPU130aは、水晶発振器(図示なし)からの動作クロックを受けて払出ROM130bに記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM130cを活用しながら遊技球の払い出しに関する演算処理を行うことで、遊技球払出装置60を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを主制御基板110や演出制御基板120等に送信したりする。
払出制御基板130の入力ポートには、開放検出スイッチ42a、下皿満杯検出スイッチ51a、遊技球払出装置60に設けられる払出球検出スイッチ60a、タッチセンサ40a及び発射ボリューム40bなどが接続されている。
払出制御基板130では、開放検出スイッチ42aからガラス枠2Bが開放していることを示す開放検出信号が入力されると、演出制御基板120にエラー指定コマンドを送信する。演出制御基板120では、エラー指定コマンドを受信するとエラー報知が行われる。
また、払出制御基板130では、タッチセンサ40aから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル40に触れていることを検出すると、発射用ソレノイド41bへの通電を許容し、発射ボリューム40bからの検出信号によって発射ハンドル40の回動角度が変化したことを検出すると、発射ハンドル40の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド41bを駆動させて遊技球を発射させるようになっている。
発射用ソレノイド41bは、ロータリーソレノイドから構成され、回動軸に打出部材が直結されており、回動軸が回転することで打出部材が回転して遊技球を打ち出すようになっている。なお、発射用ソレノイド41bの動作は、水晶発振器(図示なし)の出力周期に基づく周波数から約99.9(回/分)に設定されているため、1分間における遊技球の発射数は約99.9(個/分)となっている。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
払出制御基板130の出力ポートには、遊技球払出装置60に設けられる払出モータ60bが接続されている。払出制御基板130では、主制御基板110から払出コマンドを受信すると、払出モータ60bを駆動させて所定個数の遊技球を払い出す制御を行い、払出球検出スイッチ60aによって所定個数の遊技球の払い出しが検出されると遊技球を払い出す制御を終了するようになっている。
演出制御基板120は、主制御基板110からのコマンドを受けて遊技に関する演出を制御する。演出制御基板120は、演算処理を行うサブCPU120a、演出制御プログラムが格納されたサブROM120b、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM120cを備えた演出制御部120mと、音声プロセッサ150aと音声データ等が格納された音声ROM150bとからなる音声制御部150と、画像プロセッサとしてのVDP(Video Display Processor)160aと画像データ等が格納されたCGROM160bと、画像データから生成される描画データを一時的に記憶するフレームバッファ等を有するVRAM160cとからなる画像制御部160と、音声制御部150と画像制御部160とを統括して制御する統括制御部140と、盤用照明装置34や枠用照明装置35や盤用駆動装置36や演出ボタン駆動モータ37b等を制御するランプ/駆動制御部170と、演出制御用の入力ポートや出力ポート等を備えている。
サブCPU120aは、水晶発振器121からの動作クロックを受けてサブROM120bに記憶された遊技プログラムを読み出し、サブRAM120cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ37aや十字キー検出スイッチ38aからの入力信号に応じて、各種制御部(統括制御部140、ランプ/駆動制御部170)に各種の演出を実行させるため制御を行う(データやコマンドを出力する)。
演出制御基板120の入力ポートには、演出ボタン検出スイッチ37aや十字キー検出スイッチ38aなどが接続されている。演出制御基板120では、演出ボタン検出スイッチ37aから演出ボタン37が操作されたことを示す演出ボタン検出信号が入力されたり、十字キー検出スイッチ38aから十字キー38が操作されたことを示す十字キー検出信号(上ボタン検出信号、左ボタン検出信号、下ボタン検出信号、右ボタン検出信号)が入力されたりすると、検出信号に応じた演出を実行するための処理を行う。
統括制御部140は、演算処理を行う統括CPU140aと、統括制御プログラムが格納された統括ROM140bと、演算処理時のワークエリアとなる統括RAM140c及び入出力ポートを備えている。
統括CPU140aは、水晶発振器(図示なし)からの動作クロックを受けて統括ROM140bに記憶された統括制御プログラムを読み出し、統括RAM140cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、演出制御部120mから受信したコマンド等に応じて、音声制御部150や画像制御部160に各種の演出を実行させるための制御(データやコマンドの出力等)や音声出力装置33から出力させる音声・サウンド等の音量(音量値)を変化させるための制御や画像表示装置30や各種のランプ・LEDの輝度(輝度値)を変化させるための制御を行う。
統括ROM140bは、マスクROM等で構成されており、画像表示を行うための表示制御プログラム、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストを生成するためのディスプレイリストの生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報などが記憶されている。
このアニメパターンは、画像による演出の具体的な内容を構成するアニメーションを表示するにあたり参照され、アニメパターンにはアニメシーン情報や各アニメシーンの表示順序等に関連付けられている。なお、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、描画のためのパラメータ(スプライトの表示位置、表示倍率、透過率等)、描画方法、画像表示装置30の輝度のパラメータとなるデューティー比等の各種情報が含まれている。
音声制御部150は、音声プロセッサ150a、音声ROM150bを備えており、音声出力装置33と接続している。音声制御部150は、演出制御部130mから送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、画像表示装置30の表示に合わせて音声データや楽曲データ(BGM、SE)等を音声出力装置33から出力させる制御を行う。
画像制御部160は、VDP160a、CGROM160b、VRAM160cを備えている。画像制御部160は、統括制御部140(統括CPU140a)からのコマンド(ディスプレイリスト、描画指令等)を受けて画像表示装置30に所定の画像を表示させる制御を行う。
VDP160aは、統括制御部140(統括CPU140a)からのコマンド(ディスプレイリスト、描画指令等)とCGROM160bに記憶された画像データに基づいて映像信号(RGB信号等)の元となる描画データを生成する。画像データは、画像表示装置30に表示させる画像(フレーム)、例えば、演出図柄画像、演出図柄の背景を構成する背景画像、キャラクタ画像及びセリフ画像などの個々の画像を表す素材的なデータである。一方、描画データは、個々の画像が複合されて(重ね合わされて)構成されるフレーム全体の画像を表す合成的なデータである。
CGROM160bは、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。なお、画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。このCGROM160bは、VDP160aによって画像データ単位で読み出しが行われ、このフレームの画像データ単位で画像処理が行われる。
また、CGROM160bは、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。なお、CGROM160bは、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
VRAM160cは、画像データの書き込み又は読み出しが高速なSRAMで構成されている。このVRAM160cは、統括制御部140(統括CPU140a)から出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域、画像表示装置30に対応するフレームバッファ領域等を有している。
このフレームバッファ領域は、画像を描画又は表示するための記憶領域であり、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とをさらに有している。そして、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とは、描画の開始毎に「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
そのため、VDP160aは、統括制御部140(統括CPU140a)からの指示(ディスプレイリスト)に基づいて、CGROM160bに記憶された描画データをVRAM160cのフレームバッファ領域の「描画用フレームバッファ」に描画し、フレームバッファ領域の「表示用フレームバッファ」から描画データを読み出し、読み出した描画データに基づいて映像信号(RGB信号等)を生成して、画像表示装置30に出力して種々の画像を表示させる。
なお、VDP160aには、水晶発振器(図示なし)から動作クロックが供給されており、この動作クロックを分周することで、画像表示装置30と同期を図るための同期信号(水平同期信号・垂直同期信号)を生成し、画像表示装置30に出力する。
また、画像制御部160と画像表示装置30との間には、画像データを所定の画像形式に変換して出力する汎用基板190が接続されている。汎用基板190は、画像データを表示する画像表示装置30の性能に対応する画像形式に変換するブリッジ機能を有しており、例えば、SXGA(1280ドット×1080ドット)の19インチの液晶表示装置を接続したときと、XGA(1024ドット×768ドット)の17インチの液晶表示装置を接続したときとの解像度の違いなどを吸収する。
ランプ/駆動制御部170は、演算処理を行うランプCPU170aと、ランプ/駆動制御プログラムが格納されたランプROM170b、演算処理時のワークエリアとなるランプRAM170c及び入出力ポート等を備えている。
ランプCPU170aは、水晶発振器(図示なし)からの動作クロックを受けてランプROM170bに記憶されたランプ/駆動制御プログラムを読み出し、ランプRAM170cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、演出制御部120mから受信したコマンド等に応じて、各種照明装置や各種駆動装置などの被制御装置に所定の演出を行わせるための制御を行う(データやコマンドを出力する)。
ランプ/駆動制御部の入出力ポートには、盤用照明装置34、枠用照明装置35、盤用駆動装置36、演出ボタン駆動モータ37b等が接続されており、演出制御部120m(サブCPU130a)から送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、盤用照明装置34、枠用照明装置35の各種LEDの点灯制御を行うことで発光演出等を行ったり、盤用駆動装置36、演出ボタン駆動モータ37bのモータやソレノイドといった駆動源の駆動制御を行うことで移動演出などを行ったりする。
電源基板180は、遊技機Y(主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130や各種電子部品)に電源電圧を供給する。電源基板180には、電断(停電)が発生したか否かを検出するとともに、電断(停電)の発生に基づき電断検出信号を主制御基板110に出力する電断検出回路182と、電断(停電)時に主制御基板110や払出制御基板130に対してバックアップ電源を供給するためのバックアップ電源回路183を備える。
電断検出回路182は、遊技機Yに供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検出信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検出信号がハイレベルになるメインCPU110aは動作可能状態となり、電断検出信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。
バックアップ電源回路183は、遊技機への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板110のメインRAM110cや払出制御基板130の払出RAM130cに対して供給する。これにより、電断(停電)時においてもメインRAM110cや払出RAM130cの記憶内容が保持されることとなり、電断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電断(停電)発生前の状態に復旧させることができる。なお、演出制御基板120にバックアップ電源を供給するようにしてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。
本実施の形態においては、特別図柄の大当たり抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口14が有する可動部材14cに関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。この大当たり抽選に関する状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)と可動部材14cに関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。つまり、
(1)「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第1特定遊技状態)と、
(2)「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(通常遊技状態)と、
(3)「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第2特定遊技状態)と、
(4)「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(第3特定遊技状態)と、を設けることが可能になる。
なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機Yの初期の遊技状態は、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施の形態においては「通常遊技状態」と称することとする。
本実施の形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入賞(入球)したことを条件として行われる特別図柄の大当たり抽選において、大当たりの当選確率が、例えば、1/397.2と低く設定された遊技状態をいう。これに対して「高確率遊技状態」というのは、低確率遊技状態と比べて大当たりの当選確率が向上し、大当たりの当選確率が、例えば、1/39.7と高く設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、大当たりに当選しやすいこととなる。なお、低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更するのは、後述する大当たり遊技を終了した後である。
本実施の形態では、高確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「確変大当たり」といい、低確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「通常大当たり」という。
本実施の形態において「非時短遊技状態」というのは、普図ゲート11を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短遊技状態」よりも長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口14の開放時間が短く設定され易い遊技状態をいう。例えば、普図ゲート11を遊技球が通過すると、普通図柄の当たり抽選が行われて、普通図柄表示器22において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば、30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口14が、例えば、0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、普図ゲート11を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口14の開放時間が、例えば、2.6秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が、例えば、1/128と低く設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が、例えば、127/128と高く設定される。したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普図ゲート11を遊技球が通過すると、第2始動口14が開放態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となる。
なお、実施の形態において、「時短遊技状態」は、「非時短遊技状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口14の開放時間および普通図柄抽選の当選確率が有利になるよう設定されている。しかしながら、「時短遊技状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口14の開放時間および普通図柄抽選の当選確率のいずれか1つのみが有利になるように設定されていてもよい。
(大当たりの種類)
次に、大当たりの種類について説明する。
本実施の形態においては、第1始動口13への遊技球の入賞に基づく、大当たり抽選において当選し得る大当たりの種類として、「第1大当たり」、「第2大当たり」及び「第3大当たり」を有し、第2始動口14への遊技球の入賞に基づく、大当たり抽選において当選し得る大当たりの種類として、「第1大当たり」及び「第2大当たり」を有している。
「第1大当たり」とは、開閉部材15cを作動させて、大入賞口15を、1ラウンド遊技から16ラウンド遊技まで1つのラウンド遊技あたり29.5秒まで開放させる第1大当たり遊技を実行する大当たりである。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口15に入賞すると、1つのラウンド遊技が終了することになる。そして、16ラウンド遊技が終了すると、第1大当たり遊技が終了することになる。なお、第1大当たり遊技の終了後は、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が10000回行われるまでの間、上述の第2特定遊技状態に設定される。
なお、第2特定遊技状態は、特別図柄の変動表示が10000回行われるまでではあるが、第2特定遊技状態(高確率遊技状態)では10000回の大当たり抽選が行われるまでに大当たり当選する確率が極めて高いため、実質的には次回の大当たり抽選に当選するまで第2特定遊技状態が継続するともいえる。
「第2大当たり」とは、開閉部材15cを作動させて、大入賞口15を、1ラウンドから4ラウンド遊技まで1つのラウンド遊技あたり29.5秒まで開放させる第2大当たり遊技を実行する大当たりである。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口15に入賞すると、1つのラウンド遊技が終了することになる。そして、4ラウンド遊技が終了すると、第2大当たり遊技が終了することになる。なお、第2大当たり遊技の終了後は、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が100回行われるまでの間、上述の第1特定遊技状態に設定される。
「第3大当たり」とは、開閉部材15cを作動させて、大入賞口15を、1ラウンド遊技から4ラウンド遊技まで1つのラウンド遊技あたり29.5秒まで開放させる第3大当たり遊技を実行する大当たりである。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口15に入賞すると、1つのラウンド遊技が終了することになる。そして、4ラウンド遊技が終了すると、第3大当たり遊技が終了するとこなる。なお、第2大当たり遊技の終了後は、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示が10000回行われるまでの間、上述の第2特定遊技状態に設定される。
「第2大当たり」と「第3大当たり」は、ラウンド遊技の回数は同じ4回であるが、大当たり遊技の終了後に設定される遊技状態が異なっている。
なお、大当たり遊技後に設定される特定遊技状態(第1特定遊技状態、第2特定遊技状態など)の変動表示回数(本実施の形態では、上述の100回や10000回)のことを、「高確率遊技回数」や「時短回数」と表現する場合がある。
なお、本実施の形態では、大当たりの種類を3種類としているが、3種類に限られず、3種類よりも少なくても良いし、多くても良い。また、開閉部材15cの開放時間を何れの大当たり(第1大当たり〜第3大当たり)であっても29.5秒としているが、開放時間は29.5秒ではなくても良いし、ラウンド遊技によって異なる開放時間としても良い。
(当たりの種類)
次に、当たりの種類について説明する。
本実施の形態においては、普図ゲート11への遊技球の通過に基づく、当たり抽選において当選し得る当たりの種類として、「第1当たり」及び「第2当たり」を有し、当たり抽選が実行される際の遊技状態が非時短遊技状態であれば、「第1当たり」となり、当たり抽選が実行される際の遊技状態が時短遊技状態であれば、「第2当たり」となる。
「第1当たり」とは、可動部材14cを作動させて、第2始動口14を、0.2秒まで1回開放させる第1当たり遊技を実行する当たりである。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が第2始動口14に入賞すると、第1当たり遊技が終了することになる。なお、大当たり遊技とは違い、当たり遊技の終了後は、遊技状態が変更(設定)されることはない。
「第2当たり」とは可動部材14cを作動させて、第2始動口14を、2.6秒まで開放させ、1.5秒まで閉鎖させ、再び2.6秒まで開放させる第2当たり遊技を実行する当たりである。つまり、可動部材14cを2回開放させる当たり遊技である。
ただし、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば、10個)の遊技球が第2始動口14に入賞すると、1回の開放が終了することになる。そして、2回の開放が終了すると、第2当たり遊技が終了するとこなる。なお、大当たり遊技とは違い、当たり遊技の終了後は、遊技状態が変更(設定)されることはない。
このように、「時短遊技状態」では、第2始動口14に遊技球が入賞し易くなっており、「非時短遊技状態」よりも、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となっている。
(主制御基板のメイン処理)
図3を用いて、主制御基板110のメイン処理について説明する。図3は、本実施の形態における主制御基板110のメイン処理の一例を示す図である。
電源基板180から電源電圧が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは、以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS10において、メインCPU110aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU110aは、電源投入に応じて、メインROM110bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM110cの各記憶領域を初期化する処理を行う。
ステップS20において、メインCPU110aは、リーチ判定用乱数、及び、特図変動パターン判定用乱数で構成される特別図柄の変動表示における特図変動パターンを決定するための特図変動用乱数の更新を行う。
ステップS30において、メインCPU110aは、大当たり判定用初期値乱数、特別図柄判定用初期値乱数、当たり判定用初期値乱数等で構成される初期値乱数の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図4を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理について説明する。図4は、本実施の形態における主制御基板110のタイマ割込処理の一例を示す図である。
主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ms)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS100において、メインCPU110aは、メインCPU110aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS110において、メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、開閉部材15cの開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、可動部材14cの開閉時間の更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、始動口開放タイマカウンタ、始動口閉鎖タイマカウンタから1を減算する処理を行う。
ステップS120において、メインCPU110aは、大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値、当たり判定用乱数値、当たり図柄用乱数値、普図変動パターン判定用乱数値等の特定乱数更新処理を行う。
具体的には、それぞれの乱数値および乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、対応する初期値乱数値を新たな周回初期値として設定して乱数値を新たに更新する。
ステップS130において、メインCPU110aは、上記ステップS30と同様に、大当たり判定用初期値乱数値、大当たり図柄判定用初期値乱数値、当たり図柄判定用初期値乱数値、当たり図柄判定用初期値乱数値を更新する初期値乱数更新処理を行う。
ステップS200において、メインCPU110aは、入力制御処理を行う。この入力制御処理において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ10a、普図ゲート検出スイッチ11a、第1始動口検出スイッチ13a、第2始動口検出スイッチ14a、大入賞口検出スイッチ15aの各種スイッチから検出信号を入力したか否か判定し、検出信号を入力したと判定した場合、検出信号を入力した各種スイッチに対応した各制御を行う。何れの検出信号を入力していないと判定した場合、当該入力制御処理を終了する。
具体的には、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ10aから検出信号を入力したと判定した場合、賞球のために用いる一般入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
また、メインCPU110aは、普図ゲート検出スイッチ11aからの検出信号を入力したと判定した場合、普図保留数(G)を計数する普図保留数カウンタのカウンタ値が4(上限値)より小さいか否かを判定する。メインCPU110aは、普図保留数カウンタのカウンタ値が4より小さいと判定した場合、普図保留数カウンタのカウンタ値を「1」加算して更新する。また、メインCPU110aは、普通図柄保留表示器25に表示される普図保留数(G)を更新するために、その保留数を示す普通図柄保留表示データをメインRAM110cの所定領域にセットする。
そして、メインCPU110aは、当たり判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用乱数カウンタ及び普図変動パターン判定用乱数カウンタが示すそれぞれの乱数を普通図柄保留記憶領域に記憶する。
なお、普通図柄保留記憶領域は第1記憶部〜第4記憶部に分けられており、各種の乱数は、乱数が記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、各記憶部は、記憶される乱数毎に領域が分けられている。
また、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ13aからの検出信号を入力したと判定した場合、始動口賞球カウンタを「1」加算して更新する。
次に、メインCPU110aは、第1保留数(U1)を計数する第1保留数カウンタのカウンタ値が4(上限値)より小さいか否かを判定する。メインCPU110aは、第1保留数カウンタのカウンタ値が4より小さいと判定した場合、第1保留数カウンタのカウンタ値を「1」加算して更新する。また、メインCPU110aは、第1特別図柄保留表示器23に表示される第1保留数(U1)を更新するために、その保留数を示す特別図柄保留表示データをメインRAM110cの所定領域にセットする。
そして、メインCPU110aは、大当たり判定用乱数カウンタが示す大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数カウンタが示す特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数カウンタが示すリーチ判定用乱数値及び特図変動パターン判定用乱数カウンタが示す特図変動パターン判定用乱数値を取得する。なお、以降は、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値及び特図変動パターン判定用乱数値をまとめて「特図判定情報」という。
また、メインCPU110aは、特図判定情報に基づいて、第1事前判定を行う。この第1事前判定では、今回取得した第1始動口13の特図判定情報の判定結果を事前に示すための第1始動入賞情報を決定する。
そして、メインCPU110aは、上述の取得した特図判定情報を第1特別図柄保留記憶領域に記憶する。
なお、第1特別図柄保留記憶領域は、第1記憶部〜第4記憶部に分けられており、特図判定情報は、乱数が記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、各記憶部は、記憶される乱数毎に領域が分けられている。
そして、メインCPU110aは、第1事前判定で決定された第1始動入賞情報に基づいた第1始動口入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第1始動入賞情報を第1始動口入賞指定コマンドとして演出制御基板120へ送信することができ、第1始動口入賞指定コマンドを受信した演出制御基板120は、第1始動口入賞指定コマンドを解析し、当該第1始動口入賞指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する連続予告演出や保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化予告演出などの先読み演出を実行することができる。
また、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ14aからの検出信号を入力したと判定した場合、始動口賞球カウンタを「1」加算して更新し、第2始動口入球規定カウンタを「1」加算して更新する。この第2始動口入球規定カウンタは、1回の当たり遊技における第2始動口14への入賞個数を計数する。これは、本実施の形態では、1回の当たり遊技に対する遊技球の第2始動口14への入賞(入球)個数が制限されているからである。
メインCPU110aは、第2保留数(U2)を計数する第2保留数カウンタのカウンタ値が4(上限値)より小さいか否かを判定する。メインCPU110aは第2保留数カウンタのカウンタ値が4より小さいと判定した場合、第2保留数カウンタのカウンタ値を「1」加算して更新する。また、メインCPU110aは、第2特別図柄保留表示器24に表示される第2保留数(U2)を更新するために、その保留数を示す特別図柄保留表示データをメインRAM110cの所定領域にセットする。
そして、メインCPU110aは、特図判定情報を取得し、特図判定情報に基づいて、第2事前判定を行う。この第2事前判定では、今回取得した第2始動口14の特図判定情報の判定結果を事前に示すための第2始動入賞情報を決定する。
そして、メインCPU110aは、上述の取得した特図判定情報を第2特別図柄保留記憶領域に記憶する。
なお、第2特別図柄保留記憶領域は第1記憶部〜第4記憶部に分けられており、特図判定情報は乱数が記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。なお、各記憶部は、記憶される乱数毎に領域が分けられている。
そして、メインCPU110aは、第2事前判定で決定された第2始動入賞情報に基づいた第2始動口入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第2始動入賞情報を第2始動口入賞指定コマンドとして演出制御基板120へ送信することができ、第2始動口入賞指定コマンドを受信した演出制御基板120は、第2始動口入賞指定コマンドを解析し、当該第2始動口入賞指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する連続予告演出や保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化予告演出などの先読み演出を実行することができる。
また、メインCPU110aは、大入賞口検出スイッチ15aからの検出信号を入力したと判定した場合、賞球のために用いる大入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、大入賞口15に入賞した遊技球を計数するためのラウンド入賞カウンタ(C)のカウンタ値を加算して更新する。このラウンド入賞カウンタ(C)は、1回のラウンド遊技における大入賞口15への入賞個数を計数する。これは、本実施の形態では、1回のラウンド遊技に対する遊技球の大入賞口15への入賞(入球)個数が制限されているからである。
ステップS300において、メインCPU110aは、大当たり抽選、特別図柄の表示制御、大入賞口15(開閉部材15c)の開閉制御、遊技状態の制御等を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図5を用いて後述する。
ステップS400において、メインCPU110aは、当たり抽選、第2始動口14(可動部材14c)の開閉制御等を行うための普図普電制御処理を行う。
具体的には、まず、普図保留数(G)を計数する普図保留数カウンタのカウンタ値が1以上であるか否かを判定し、普図保留数カウンタのカウンタ値が1以上ではないと判定した場合、当該普図普電制御処理を終了する。
普図保留数カウンタのカウンタ値が1以上であると判定した場合、普図保留数カウンタのカウンタ値から1を減算した後、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた普通図柄判定用乱数値は上書きされて消去されることとなる。
そして、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるか否かの判定する処理を行う。
その後、普通図柄表示器22において普通図柄の変動表示を行って、普通図柄の変動
時間が経過すると普通図柄の抽選の結果に対応する普通図柄の停止表示を行う。
そして、参照した普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であれば、第2始動口開閉ソレノイド14bを駆動させ、第2始動口14を所定の開放時間、開放制御する。
ここで、例えば、非時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を30秒に設定し、「当たり」であると第2始動口14を0.2秒間、開放制御する。これに対して、時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を0.2秒に設定し、「当たり」であると第2始動口14を2.6秒間、開放制御し、1.5秒間閉鎖制御した後、再び2.6秒間、開放制御する。
ステップS500において、メインCPU110aは、払出制御処理を行う。この払出制御処理において、メインCPU110aは、それぞれの賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出個数指定コマンドを生成して、生成した払出個数指定コマンドを払出制御基板130に送信する。
ステップS600において、メインCPU110aは、遊技情報出力端子板100から出力する外部情報データ(遊技情報)、第2始動口開閉ソレノイド14b、大入賞口開閉ソレノイド15bに出力する駆動制御データ、第1特別図柄表示器20、第2特別図柄表示器21、普通図柄表示器22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、ラウンド数表示器26及び右打ち表示器27に出力する各種表示制御データ等のデータ作成処理を行う。
ステップS700において、メインCPU110aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S600で作成した外部情報データ、駆動制御データ等の信号を出力させるポート出力処理を行う。また、上記S600で作成した表示制御データ等の信号を出力させる表示器用出力処理を行う。さらに、メインRAM110cの送信バッファにセットされているコマンドを他の基板に出力するコマンド出力処理も行う。
なお、演出制御基板120に送信されるコマンドの種類については、図6を用いて後述する。
ステップS800において、メインCPU110aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる。
(主制御基板の特図特電制御処理)
図5を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理について説明する。図5は、本実施の形態における主制御基板110の特図特電制御処理の一例を示す図である。
まず、ステップS301において、メインCPU110aは、特図特電処理データをロードし、ステップS302において、ロードした特図特電処理データから分岐先アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当たり遊技終了処理(ステップS350)に処理を移す。
この「特図特電処理データ」は、後述するように、特図特電制御処理の中の各処理(特別図柄記憶判定処理、特別図柄変動処理、特別図柄停止処理、大当たり遊技処理、大当たり遊技終了処理)において必要に応じてセットされていく。
ステップS310において、メインCPU110aは、大当たりの判定、停止表示する特別図柄の種類を決定する処理、特別図柄の変動時間を決定する処理を行う特別図柄記憶判定処理を行う。
具体的には、まず、メインCPU110aは、第1保留数(U1)記憶領域または第2保留数(U2)記憶領域に「1」以上のデータがセットされているか否かを判定する。第1保留数(U1)記憶領域または第2保留数(U2)記憶領域のいずれの記憶領域にも「1」以上のデータがセットされていないと判定した場合、特図特電処理データ=0を保持したまま、当該特別図柄記憶判定処理を終了する。
一方、第1保留数(U1)記憶領域または第2保留数(U2)記憶領域に「1」以上のデータがセットされていると判定した場合、メインCPU110aは、大当たり判定を行う。具体的には、第2保留数(U2)記憶領域に「1」以上のデータがセットされている場合、第2保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算した後、第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。
このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、第2特別図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか否かの判定を行う。
また、第2保留数(U2)記憶領域に「1」以上のデータがセットされておらず、第1保留数(U1)記憶領域に「1」以上のデータがセットされている場合、第1保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算した後、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。
このときにも、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、第1特別図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか否かの判定を行う。
そして、メインCPU110aは、停止表示する特別図柄の種類を決定するための特別図柄決定処理を行う。具体的には、上記大当たり判定において「大当たり」と判定された場合には、第1特別図柄保留記憶領域または第2特別図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶された大当たり図柄用乱数値に基づいて大当たり図柄を決定する。
また、上記大当たり判定において「ハズレ」と判定された場合には、ハズレ図柄を決定する。そして、決定した特別図柄に対応する停止図柄データを停止図柄データ記憶領域に記憶する。また、決定した特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
次に、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間を決定する処理を行う。具体的には、第1特別図柄保留記憶領域または第2特別図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されたリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。その後、決定した特別図柄の変動パターンに対応する特別図柄の変動時間を決定する。そして、決定した特別図柄の変動時間に対応するカウンタ値を特別図柄時間カウンタにセットする処理を行う。また、決定した特別図柄の変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
メインCPU110aは、第1特別図柄表示器20または第2特別図柄表示器21に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。
これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記ステップS600でLEDの点灯または消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、第1特別図柄表示器20または第2特別図柄表示器21の変動表示が行われる。
そして、メインCPU110aは、特図特電処理データ=0から特図特電処理データ=1にセットして、特別図柄変動処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄記憶判定処理を終了する。
ステップS320において、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する特別図柄変動処理を行う。
具体的には、メインCPU110aは、上記ステップS310で決定された特別図柄の変動時間が経過した(特別図柄時間カウンタ=0)か否かを判定する。変動時間が経過していないと判定した場合、特図特電処理データ=1を保持したまま、当該特別図柄変動処理を終了する。なお、上記ステップS310でセットされた特別図柄の変動時間に対応する特別図柄時間カウンタは、上記ステップS110において減算処理されていく。
変動時間が経過したと判定した場合、上記ステップS310で決定された特別図柄を第1特別図柄表示器20または第2特別図柄表示器21に停止表示させる。これにより、遊技者に大当たり判定の判定結果が報知されることとなる。
そして、特図特電処理データ=1から特図特電処理データ=2にセットして、特別図柄停止処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄変動処理を終了する。
ステップS330において、メインCPU110aは、停止表示された特別図柄が「大当たり図柄」であるか、「ハズレ図柄」であるかを判定する特別図柄停止処理を行う。
まず、メインCPU110aは、時短回数>0のときには時短回数カウンタから1を減算して更新し、時短回数=0となれば、時短遊技フラグをクリアし、高確率遊技回数>0のときには高確率遊技回数カウンタから1を減算して更新し、高確率遊技回数=0となれば、高確率遊技フラグをクリアする。
そして、メインCPU110aは、停止表示された特別図柄が大当たり図柄と判定された場合には、時短遊技フラグ、高確率遊技フラグ、時短回数カウンタ、及び、高確率遊技回数カウンタをクリアするとともに、特図特電処理データ=2から特図特電処理データ=3にセットして、大当たり遊技処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄停止処理を終了する。
一方、ハズレ図柄と判定された場合には、特図特電処理データ=2から特図特電処理データ=0にセットして、特別図柄記憶判定処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄停止処理を終了する。
ステップS340において、メインCPU110aは、第1大当たり、第2大当たりまたは第3大当たりの何れの大当たりを実行させるかを決定し、決定した大当たりを制御する大当たり遊技処理を行う。
具体的には、上記ステップS310で決定された大当たり図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、大当たりの種類を決定する。
次に、決定した大当たりを実行させるために、大当たりの種類に応じた開閉部材15cの開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットするとともに、大入賞口開閉ソレノイド15bの駆動データを出力して開閉部材15cを開放させる。このとき、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に1を加算する。
この開放中に規定個数の遊技球が入賞(入球)するか、大入賞口の開放時間が経過すると(ラウンド入賞カウンタ(C)=10または特別遊技タイマカウンタ=0である)、大入賞口開閉ソレノイド15bの駆動データの出力を停止して開閉部材15cを閉鎖させる。これにより、1回のラウンド遊技が終了する。また、ラウンド入賞カウンタ(C)のカウンタ値をクリアする。
所定回数(本実施の形態では、4回又は16回)のラウンド遊技が終了すると、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているデータをクリアするとともに、特図特電処理データ=3から特図特電処理データ=4にセットして、大当たり遊技終了処理のサブルーチンに移す準備を行い、大当たり遊技処理を終了する。
ステップS350において、メインCPU110aは、高確率遊技状態または低確率遊技状態の何れかの確率遊技状態を決定するとともに、時短遊技状態または非時短遊技状態の何れかの遊技状態を決定する大当たり遊技終了処理を行う。
具体的には、上記ステップS310で決定された大当たり図柄の種類(停止図柄データ)に基づいて、高確率遊技フラグの設定、高確率遊技回数の設定、時短遊技フラグの設定、時短回数の設定が行われる。
その後、特図特電処理データ=4から特図特電処理データ=0にセットして、特別図柄
記憶判定処理のサブルーチンに移す準備を行い、大当たり遊技終了処理を終了する。
(コマンドの説明)
上述の主制御基板110におけるフローチャートでは一部説明を省略した主制御基板110から演出制御基板120に送信されるコマンドの種別について、図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態における主制御基板110から演出制御基板120に送信されるコマンド種別の一例を示す図である
「演出図柄指定コマンド」は、停止表示される特別図柄の種別を示すものであり、「MODE」が「E0H」で設定され、特別図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。なお、特別図柄の種別が結果的に大当たりの種別や高確率遊技状態を決定するものであるから、演出図柄指定コマンドは、大当たりの種別や、遊技状態を示すものとも言える。
この演出図柄指定コマンドは、各種の特別図柄が決定され、特別図柄の変動開始時(変動表示が開始されるとき)に、決定された特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS310(特別図柄記憶判定処理)において、特別図柄の変動表示が開始されるときに決定された特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、上記ステップS700(出力制御処理)において演出用伝送データ格納領域にセットされている演出図柄指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第1特別図柄表示器20における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E1H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第1特別図柄の変動開始時(変動表示が開始されるとき)に、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS310(特別図柄記憶判定処理)において、特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第1特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第2特別図柄表示器21における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E7H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第2特別図柄の変動開始時(変動表示が開始されるとき)に、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS310において特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第2特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
なお、本実施の形態では、「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」と「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」とをまとめて、「変動パターン指定コマンド」という。
「第1始動口入賞指定コマンド」は、第1始動口13への遊技球の入賞に基づく、事前判定の結果を示すものであり、「MODE」が「E3H」で設定され、各種の入賞情報に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1始動口入賞指定コマンドは、第1始動口13に遊技球が入賞したときに、決定された第1始動入賞情報に対応する第1始動口入賞指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS200(入力制御処理)において、決定された第1始動入賞情報に対応する第1始動口入賞指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、上記ステップS700(出力制御処理)において演出用伝送データ格納領域にセットされている第1始動口入賞指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第2始動口入賞指定コマンド」は、第2始動口14への遊技球の入賞に基づく、事前判定の結果を示すものであり、「MODE」が「E4H」で設定され、各種の入賞情報に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2始動口入賞指定コマンドは、第2始動口14に遊技球が入賞したときに、決定された第2始動入賞情報に対応する第2始動口入賞指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS200(入力制御処理)において、決定された第2始動入賞情報に対応する第2始動口入賞指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、上記ステップS700(出力制御処理)において演出用伝送データ格納領域にセットされている第2始動口入賞指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
なお、本実施の形態では、「第1始動口入賞指定コマンド」と「第2始動口入賞指定コマンド」とをまとめて、「始動口入賞指定コマンド」という。
「ラウンド指定コマンド」は、各種大当たりの種別に合わせた大当たりのラウンド遊技の回数を示すものであり、「MODE」が「E5H」で設定され、大当たりのラウンド遊技の回数に合わせてDATAの情報が設定されている。
このラウンド指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に、開始されたラウンド遊技の回数に対応するラウンド指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS340(大当たり遊技処理)において、ラウンド遊技が開始されたときに、当該ラウンド遊技の回数に対応するラウンド指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、上記ステップS700(出力制御処理)において演出用伝送データ格納領域にセットされているラウンド指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「オープニング指定コマンド」は、各種の大当たり遊技(特別遊技状態)が開始することを示すものであり、「MODE」が「E6H」で設定されている。
このオープニング指定コマンドは、各種の大当たりのオープニング開始時に、大当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS330(特別図柄停止処理)において、大当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされているオープニング指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「エンディング指定コマンド」は、各種の大当たりが終了したことを示すものであり、「MODE」が「E7H」で設定されている。
このエンディング指定コマンドは、各種の大当たりのエンディング開始時に、大当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS340(大当たり遊技処理)において、大当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされているエンディング指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「普図指定コマンド」は、普通図柄表示器22に停止表示される普通図柄の種別を示すものであり、「MODE」が「E8H」で設定され、普通図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図指定コマンドは、各種の普通図柄が決定され、普通図柄の変動開始時(変動表示が開始されるとき)に、決定された普通図柄に対応する普図指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS400(普図普電制御処理)において、普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄に対応する普図指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、上記ステップS700(出力制御処理)において演出用伝送データ格納領域にセットされている普図指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「普図変動パターン指定コマンド」は、普通図柄表示器22における普通図柄の変動時間を示すものであり、「MODE」が「EEH」で設定され、各種の普通図柄の変動時間に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図変動パターン指定コマンドは、普通図柄の変動開始時(変動表示が開始されるとき)に、決定された普通図柄の変動時間に対応する普図変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS400(普図普電制御処理)において普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄の変動時間に対応する普図変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、上記ステップS700(出力制御処理)において演出用伝送データ格納領域にセットされている普図変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「遊技状態指定コマンド」は、時短遊技状態であるか非時短遊技状態であるかを示すものであり、「MODE」が「EAH」で設定され、非時短遊技状態であれば「DATA」が「00H」に設定され、時短遊技状態であれば「DATA」が「01H」に設定されている。
この遊技状態指定コマンドは、特別図柄の変動開始時、特別図柄の変動終了時、大当たり遊技の開始時および大当たり遊技の終了時に、遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、上記ステップS310(特別図柄記憶判定処理)において、特別図柄の変動表示が開始されるとき、上記ステップS330(特別図柄停止処理)において、時短遊技フラグおよび時短回数(J)が変更した可能性があるとき、上記ステップS350(大当たり遊技終了処理)において、時短遊技フラグおよび時短回数(J)の設定を行ったときに、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、上記ステップS700(出力制御処理)において演出用伝送データ格納領域にセットされている遊技状態指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「エラー指定コマンド」は、遊技機Yにエラーが発生したことを示すものであり、「MODE」が「EFH」で設定されている。
このエラー指定コマンドは、各種エラー検出(例えば、磁気検出スイッチ(図示なし)の検出、電波検出スイッチ(図示なし)の検出、開放検出スイッチ42a(図2参照)の検出、下皿満杯検出スイッチ51aの検出(図2参照)、払出異常の発生時等)時に、エラー指定コマンドが演出制御基板120に送信される。
具体的には、各種エラーが検出されたときに、エラー指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、上記ステップS700(出力制御処理)において演出用伝送データ格納領域にセットされているエラー指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
なお、図6に示すコマンドの種別は一例であって、コマンドの種別は図6に示すコマンド種別に限定されず、他のコマンドを備えるようにしても良い。例えば、本実施の形態では、「エラー指定コマンド」は、何れのエラーが検出されても、同一の「エラー指定コマンド」を送信していたが、エラーの種別に合わせてDATAの情報が設定されるようにし、エラーの種別に応じた「エラー指定コマンド」を送信するようにしても良い。
以上のように、主制御基板110からの各種コマンドを演出制御基板120が受信すると、演出制御基板120のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。
そして、演出制御基板120(サブCPU120a、統括CPU140a)は、4ms毎に行われる演出制御基板120のタイマ割込処理にて、受信したコマンドを解析して、各種の演出を実行させるためコマンド(データ)を生成する。その後、生成した各種のコマンド(データ)を、音声制御部150、画像制御部160、ランプ/駆動制御部170に送信する。
音声制御部150では、演出制御基板120からコマンド(データ)を受信することにより、受信したコマンド(データ)に基づいて、音声出力装置33の出力制御を行うことになる。
同様にして、画像制御部160では、演出制御基板120からコマンド(データ)を受信することにより、受信したコマンド(データ)に基づいて、画像表示装置30における画像の表示制御を行い、ランプ/駆動制御部170では、演出制御基板120からコマンド(データ)を受信することにより、盤用照明装置34、枠用照明装置35の点灯制御や盤用駆動装置36、演出ボタン駆動モータ37bの駆動制御を行うことになる。
(握手会予告処理)
図7を用いて、握手会予告処理について説明する。図7は、握手会予告処理の一例を示す図である。
図示はしていないが、演出制御基板120は、主制御基板110から始動口入賞指定コマンドを受信すると、受信した始動口入賞指定コマンドに基づいて、握手会予告を実行するか否かを決定している。そして、演出制御基板120によって握手会予告を実行すると決定されると、当該握手会予告処理を実行する。
まず、ステップS1001において、握手会会場表示処理&握手会用アイコン表示処理を行う。具体的には、画像表示装置30の表示部300における第1保留アイコン表示領域301(第2保留アイコン表示領域303)に表示されている当該握手会予告の対象である保留アイコン(以下、「握手会予告対象保留アイコン」という)を握手会予告用の保留アイコン表示態様(第3特別態様21)に変更表示させ、当該握手会予告の対象ではない保留アイコン(以下、「握手会予告非対象保留アイコン」)が表示されている場合は、握手会予告非対象保留アイコンを握手会予告用の保留アイコン表示態様(第3特別態様41)に変更表示させる。また、握手会予告対象保留アイコン及び握手会予告非対象保留アイコンの表示態様を変更表示させた後、直ぐに、変動中アイコン表示領域302の近傍に握手会会場K、握手会予告に係る握手を行う握手キャラクタC1及び握手キャラクタC1を防護するキャラクタC2を表示させる。
なお、アイコンの表示態様については、図11を用いて後述する。
ステップS1002において、アイコン握手タイミングであるか否かを判定する。アイコン握手タイミングであると判定した場合、ステップS1003に処理を移し、アイコン握手タイミングではないと判定した場合、当該ステップS1002の処理をアイコン握手タイミングであると判定するまで繰り返し行う。
アイコン握手タイミングとは、握手会予告対象保留アイコンがシフトし、変動中アイコン表示領域302に表示されるタイミングである。すなわち、握手会予告対象保留アイコンに対応する変動表示が開始されるタイミングである。
そして、アイコン握手タイミングであると判定した場合、ステップS1003において、握手動作表示処理を行う。具体的には、握手会予告対象保留アイコンがシフトされ、握手会予告の対象である変動中アイコン(以下、「握手会予告対象変動中アイコン」という)となったことに伴い、握手会予告対象変動中アイコンの表示態様を第3特別態様11に変更表示させる。握手会予告対象変動中アイコンの表示態様を第3特別態様11に変更表示させた後、直ぐに、握手会予告対象変動中アイコンに係る人のシルエットと握手キャラクタC1とが握手をする握手動作表示を行う。
ステップS1004において、所定のセリフ表示処理を行う。具体的には、握手会予告対象変動中アイコンに係る人のシルエットと握手キャラクタC1との握手動作表示の表示中に、握手キャラクタC1が握手会予告対象変動中アイコンに係る人のシルエットに向けて話しかける所定のセリフを表示させる。
ステップS1005において、変化煽り演出が成功するか否かを判定する。変化煽り演出が成功すると判定した場合、ステップS1006に処理を移し、変化煽り演出が失敗すると判定した場合、ステップS1007に処理を移す。
変化煽り演出とは、握手キャラクタC1と握手している握手会予告対象変動中アイコンの下から色彩を徐々に変化させていくことで、握手会予告対象変動中アイコンの色彩が変化するか否か(握手会予告対象変動中アイコンの表示態様が変化するか否か)を煽る演出である。
そして、変化煽り演出が成功すると判定した場合、ステップS1006において、変化煽り成功演出処理を行う。具体的には、握手会予告対象変動中アイコンの下から色彩を徐々に変化させていき、最終的にアイコン全体の色彩を完全に変化させる。そして、握手会予告対象変動中アイコンがガッツポーズをする表示をさせる。このような表示をすることで、変化煽り演出に成功したことを報知する。
一方、変化煽り演出が失敗すると判定した場合、ステップS1007において、変化煽り失敗演出処理を行う。具体的には、握手会予告対象変動中アイコンの下から色彩を徐々に変化させていくが、最終的にアイコン全体の色彩を元の色彩に戻し表示させる。そして、握手会予告対象変動中アイコンは、成功演出とは異なり、ガッツポーズをする表示をさせない。
次に、ステップS1008において、握手会予告が終了するか否かを判定する。握手会予告が終了すると判定した場合、ステップS1009に処理を移し、握手会予告が終了しないと判定した場合、ステップS1004に処理を移す。
ステップS1009において、握手会予告終了表示処理を行う。具体的には、護衛キャラクタC2が握手会予告対象変動中アイコンに対して退場案内の動作を行う表示をさせ、握手キャラクタC1が握手会予告対象変動中アイコンに対して別れを告げる動作(バイバイ)を行う表示をさせ、握手会予告が終了することを報知する。その後、握手会会場K、握手キャラクタC1及び防護するキャラクタC2の表示を消去させ、握手会予告対象変動中アイコンの表示態様を握手会予告用の変動中アイコンから変化している色彩に対応した第2特別態様11〜15に変更表示させる。
なお、ステップS1008において、握手会予告が終了しないと判定した場合、ステップS1004に戻り、再び、ステップS1004〜ステップS1008の処理を行う。ステップS1008において、握手会予告が終了すると判定されるまで、このステップS1004〜ステップS1008の処理を繰り返し行う。
(アイコン表示態様の説明)
図11を用いて、アイコン表示態様について説明する。図11(a)は、通常態様、第1特別態様及び第2特別態様のアイコン表示態様と大当たり当選期待度との関係の一例を示す図である。図11(b)は、握手会予告の対象アイコンと対象外アイコンのアイコン表示態様の一例を示す図である。
図11に示すように、本実施の形態では、アイコンの表示態様として、通常態様と特別態様とが設定されている。通常態様は、アイコンについての標準的な表示態様であり、特別態様は、予め設定された所定事項を示唆又は報知する特別な表示態様である。通常態様は1種類設定されており、特別態様は、第1特別態様、第2特別態様及び第3特別態様に分類されている。なお、アイコンの表示態様については、これらの通常態様、第1特別態様、第2特別態様及び第3特別態様に限られず、適宜に設定することができる。
通常態様は、標準的な表示態様であり、図11(a)に示すように、通常態様のアイコンの形象は円形であり、通常態様のアイコンの色彩は白色となっている。
第1特別態様は、大当たり当選期待度を示唆し、1種類のみ設定されている。図11(a)に示すように、第1特別態様のアイコンの形象は円形であり、第1特別態様のアイコンの色彩は、白色の点滅となっている。すなわち、第1特別態様は、通常態様が点滅している状態と言える。なお、第1特別態様が示唆する大当たり当選期待度については、通常態様<第1特別態様となっている。
第2特別態様は、大当たり当選期待度を示唆する。第2特別態様の種類として、示唆する大当たり当選期待度が異なる第2特別態様11〜第2特別態様15の5種類が設定されている。
図11(a)に示すように、第2特別態様11〜第2特別態様15のアイコンの形象は、種類に関わらず、1人の人のシルエットで同一であり、第2特別態様11〜第2特別態様15のアイコンの色彩については、種類に応じて異なる。具体的には、第2特別態様11のアイコンの色彩は白色、第2特別態様12のアイコンの色彩は緑色、第2特別態様13のアイコンの色彩は赤色、第2特別態様14のアイコンの色彩はゼブラ柄、第2特別態様15のアイコンの色彩は虹色となっている。
第2特別態様に係る大当たり当選期待度については、(通常態様<第1特別態様<)第2特別態様11<第2特別態様12<第2特別態様13<第2特別態様14<第2特別態様15の順で高くなっている。なお、第2特別態様15は、大当たり当選期待度が100%であることを示唆、すなわち、大当たり当選を報知している。
また、第2特別態様11〜第2特別態様14は、保留アイコン及び変動中アイコンの何れについても発生し得るが、第2特別態様15は、変動中アイコンについてのみ発生する。これは、保留アイコンが第2特別態様15で表示され、当該保留アイコンに係る特別図柄の変動表示が開始されていない段階で大当たり当選を報知すると、遊技の興趣が低下するおそれがあるため、保留アイコンについては第2特別態様15を発生させないようにしている。しかしながら、当該事項は適宜に設定することができ、保留アイコンについても第2特別態様15で表示させることは可能である。
第3特別態様は、握手会予告に関する所定事項を示唆又は報知している。第3特別態様の種類として、第3特別態様11〜第3特別態様15、第3特別態様21〜第3特別態様24、第3特別態様31及び第3特別態様41の11種類が設定されている。図11(b)に示すように、第3特別態様11〜第3特別態様15は、握手会予告対象変動中アイコンの表示態様であり、第3特別態様21〜第3特別態様24は、握手会予告対象保留アイコンの表示態様であり、第3特別態様31は、握手会予告の対象ではない変動中アイコン(以下、「握手会予告非対象変動中アイコン」という)の表示態様であり、第3特別態様41は、握手会予告非対象保留アイコンの表示態様である。
図11(b)に示すように、第3特別態様11〜第3特別態様15のアイコンの形象は、握手をしている人を略横から見たシルエットと、当該シルエットの胸辺りに付されたハートとで構成されている。第3特別態様21〜第3特別態様24のアイコンの形象は、所定のポーズを取った人を正面から見たシルエットと、当該シルエットの胸辺りに付されたハートとで構成されている。第3特別態様11〜第3特別態様15及び第3特別態様21〜第3特別態様24のアイコンに共通して付されている「ハート」は、握手会予告の対象であることを示している。
また、第3特別態様31のアイコンの形象は、第3特別態様11〜第3特別態様15に係る変動中アイコンと同一の人のシルエットで構成されており、第3特別態様11〜第3特別態様15のようにハートは付されていない。第3特別態様41のアイコンの形象も、第3特別態様21〜第3特別態様24に係る保留アイコンと同一の人のシルエットで構成されており、第3特別態様21〜第3特別態様24のようにハートは付されていない。
また、第3特別態様11〜第3特別態様15及び第3特別態様21〜第3特別態様24のアイコンに含まれる人のシルエットの部分については、第2特別態様11〜第2特別態様15と同様に、複数種類の色彩が設定されている。
第3特別態様11及び第3特別態様21に係るアイコンのシルエット部分の色彩は白色であり、第3特別態様12及び第3特別態様22に係るアイコンのシルエット部分の色彩は緑色であり、第3特別態様13及び第3特別態様23に係るアイコンのシルエット部分の色彩は赤色であり、第3特別態様14及び第3特別態様24に係るアイコンのシルエット部分の色彩はゼブラ柄であり、第3特別態様15に係るアイコンのシルエット部分の色彩は虹色となっている。
握手会予告対象変動中アイコン(第3特別態様15)にのみ虹色が設定されているのは、握手会予告対象保留アイコンが虹色で表示され、当該握手会予告対象保留アイコンに係る特別図柄の変動表示が開始されていない段階で大当たり当選を報知すると、遊技の興趣が低下するおそれがあるからである。しかしながら、当該事項は適宜に設定することができ、握手会予告対象保留アイコンについても虹色の表示態様を設けることは可能である。
また、本実施の形態では、握手会予告非対象変動中アイコン及び握手会予告非対象保留アイコンに係る色彩は白色の一種類となっているが、複数種類設定して、握手会予告対象変動中アイコン及び握手会予告対象保留アイコンと同様に、色彩によって大当たり当選期待度を示唆するようにすることもできる。
以上のように、アイコンの表示態様として、通常態様と特別態様とが設定されており、遊技中にアイコンの表示態様を通常態様から特別態様に、また、ある特別態様から異なる特別態様に変化させることで、遊技の興趣を向上させている。
なお、これらアイコン表示態様としての特別態様が本発明の特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特定の表示態様に相当する。
(投げキッス予告処理)
図8を用いて、投げキッス予告処理について説明する。図8は、投げキッス予告処理の一例を示す図である。
図示はしていないが、演出制御基板120は、主制御基板110から始動口入賞指定コマンドを受信すると、受信した始動口入賞指定コマンドに基づいて、投げキッス予告を実行するか否かを決定している。そして、演出制御基板120によって投げキッス予告を実行すると決定されると、当該投げキッス予告処理を実行する。
まず、ステップS1101において、キャラクタ表示処理を行う。具体的には、画像表示装置30の表示部300に、投げキッス予告に係るキャラクタC3を表示させる。
ステップS1102において、投げキッス動作を実行するか否かを判定する。投げキッス動作を実行すると判定した場合、ステップS1103に処理を移し、投げキッス動作を実行しないと判定した場合、ステップS1109に処理を移す。
ステップS1103において、投げキッス動作表示処理を行う。具体的には、キャラクタC3が投げキッスを行って、ハートHを投げキッス予告の対象であるアイコンに向けて飛ばす表示をさせる。
なお、この投げキッス動作表示が本発明の示唆演出に相当する。
ステップS1104において、アイコン表示態様変化が成功するか否か、すなわち、アイコンの表示態様が変化するか否かを判定する。アイコン表示態様変化に成功すると判定した場合、ステップS1105に処理を移し、アイコン表示態様変化に失敗すると判定した場合、ステップS1108に処理を移す。
ステップS1105において、アイコン表示態様変化処理を行う。具体的には、所定のエフェクトを表示(発生)させつつ、投げキッス予告の対象であるアイコンの表示態様(形象、色彩)を変化させる。
ステップS1106において、変化後の表示態様に応じた変化演出処理を行う。具体的には、投げキッス予告の対象であるアイコンの変化後の表示態様(第2特別態様11〜第2特別態様15)に応じた変化報知画像Mを表示させる(変化演出)。
なお、アイコンの変化後の表示態様(第2特別態様11〜第2特別態様15)に応じた変化演出については、図12を用いて後述する。
ステップS1107において、キャラクタ成功動作表示処理を行う。具体的には、投げキッス演出の成功(アイコンの表示態様の変化の成功)に応じたキャラクタC3の動作(笑顔で両手を広げる動作)を行ってから、キャラクタC3を消去させる。
一方、ステップS1104において、投げキッス演出が失敗すると判定した場合、ステップS1108において、キャラクタ失敗動作表示処理を行う。具体的には、投げキッス演出の失敗(アイコンの表示態様の変化の失敗)に応じたキャラクタC3の動作(残念がる動作)を行ってから、キャラクタC3を消去させる。
また、ステップS1102において、投げキッス動作を実行しないと判定した場合、ステップS1109において、キャラクタ立ち去り動作表示処理を行う。具体的には、キャラクタC3が立ち去っていく動作を行い、キャラクタC3を消去させる。
(変化演出の説明)
図12を用いて、変化演出について説明する。図12は、アイコン表示態様種別と変化演出との関係の一例を示す図である。
図12に示すように、本実施の形態では、変化演出は、第2特別態様11〜第2特別態様15に対応して設定されている。
投げキッス演出が成功し、投げキッス予告の対象であるアイコンが第2特別態様11に変化した場合は、変化演出として、「パワーアップ!」の変化報知画像が白色で表示される。
投げキッス予告の対象であるアイコンが第2特別態様12に変化した場合は、変化演出として、「パワーアップ!」の変化報知画像が緑色で表示される。
投げキッス予告の対象であるアイコンが第2特別態様13に変化した場合は、変化演出として、「パワーアップ!」の変化報知画像が赤色で表示される。
投げキッス予告の対象であるアイコンが第2特別態様14に変化した場合は、変化演出として、「パワーアップ!」の変化報知画像がゼブラ柄で表示される。
投げキッス予告の対象であるアイコンが第2特別態様15に変化した場合は、変化演出として、「パワーアップ!」の変化報知画像が虹色で表示される。
以上のように、投げキッス予告の対象であるアイコンが変化すると、変化演出として、投げキッス予告の対象であるアイコンの変化後の表示態様(第2特別態様11〜第2特別態様15)に応じた変化報知画像を表示させることで、アイコンが変化したことが報知されるので、遊技者にアイコンが変化したことを容易に認識させることができる。
(背景画像予告処理)
図9を用いて、背景画像予告処理について説明する。図9は、背景画像予告処理の一例を示す図である。
図示はしていないが、演出制御基板120は、主制御基板110から始動口入賞指定コマンドを受信すると、受信した始動口入賞指定コマンドに基づいて、背景画像予告を実行するか否かを決定している。そして、演出制御基板120によって背景画像予告を実行すると決定されると、当該背景画像予告処理を実行する。
なお、本実施の形態では、背景画像として、通常背景画像X0、第1背景画像X1、第2背景画像X2及び第3背景画像X3が設定されているが、背景画像については、図13を用いて後述する。
まず、ステップS1201において、第2背景画像X2を表示予定であるか否かを判定する。第2背景画像X2を表示予定であると判定した場合、ステップS1211に処理を移し、第2背景画像X2を表示予定ではないと判定した場合、ステップS1202に処理を移す。
ステップS1202において、背景画像煽り演出タイミングであるか否かを判定する。背景画像煽り演出タイミングであると判定した場合、ステップS1203に処理を移し、背景画像煽り演出タイミングではないと判定した場合、当該ステップS1202の処理を背景画像煽り演出タイミングであると判定するまで繰り返し行う。
背景画像煽り演出タイミングとは、後述する背景画像煽り演出が行われるタイミングである。本実施の形態では、背景画像予告の対象である保留アイコンの直前に発生した保留アイコン(1つ前の保留アイコン)に対応する変動表示の開始時である。
なお、この背景画像煽り演出タイミングは、本実施の形態のタイミングに限られず、適宜に設定することができる。例えば、背景画像予告の対象である保留アイコンがシフトし、変動中アイコンとなって開始される変動表示の開始時でも良いし、背景画像予告の対象である保留アイコンの直前に発生した保留アイコン(1つ前の保留アイコン)以外の先行保留に対応する変動表示の開始時であっても良い。
ステップS1203において、背景画像煽り演出が成功するか否かを判定する。背景画像煽り演出が成功すると判定した場合、ステップS1204に処理を移し、背景画像煽り演出が失敗すると判定した場合、ステップS1210に処理を移す。
背景画像煽り演出とは、背景画像が通常背景画像X0から第1背景画像X1、第2背景画像X2または第3背景画像X3に変化するか否かを煽る演出であり、後述する図31〜図36に示すように、特殊図柄(「LIVE」「突入」「モード」)が停止するか否かによって煽っている。
なお、図31〜図36は、第1背景画像X1に変化するか否かを煽っている背景画像煽り演出であり、第2背景画像X2に変化するか否かを煽る場合は、第1背景画像X1に変化するか否かを煽る場合とは、特殊図柄が異なっており、特殊図柄は「南の島」「突入」「モード」の3つとなっている。また、第3背景画像X3に変化するか否かを煽る場合も同様に、特殊図柄が異なっており、特殊図柄は「超絶LIVE」「突入」「モード」の3つとなっている。
そして、背景画像煽り演出が成功すると判定した場合、ステップS1204において、背景画像煽り成功演出処理を行う。具体的には、変動表示させていた演出図柄TZ1〜TZ3に3つの特殊図柄を揃った態様で停止させる。このような表示をすることで、背景画像煽り演出が成功したことを報知している。
ステップS1205において、第1背景画像X1を表示予定であるか否かを判定する。第1背景画像X1を表示予定であると判定した場合、ステップS1206に処理を移し、第1背景画像X1を表示予定ではないと判定した場合、ステップS1209に処理を移す。
ステップS1206において、第1背景画像表示処理を行う。具体的には、背景画像が第1背景画像X1に変更されることを報知する文字画像G11を表示させ、その後、背景画像の表示を通常背景画像X0の表示から第1背景画像X1の表示に変更させる。
ステップS1207において、背景画像を昇格予定であるか否かを判定する。背景画像を昇格予定であると判定した場合、ステップS1208に処理を移し、背景画像を昇格予定ではないと判定した場合、当該背景画像予告処理を終了する。
背景画像昇格とは、通常背景画像X0から変化した第1背景画像X1が、さらに、第3背景画像X3に変化することである。
なお、本実施の形態においては、第2背景画像X2から第3背景画像X3への変化(昇格)は、禁止しており、第2背景画像X2から第3背景画像X3への変化(昇格)することはない。
ステップS1208において、背景画像昇格タイミングであるか否かを判定する。背景画像昇格タイミングであると判定した場合、ステップS1209に処理を移し、背景画像昇格タイミングではないと判定した場合、当該ステップS1208の処理を背景画像昇格タイミングであると判定するまで繰り返し行う。
ステップS1209にいて、第3背景画像表示処理を行う。具体的には、背景画像が第3背景画像X3に変更されることを報知する文字画像G12を表示させるとともに、可動演出部材36Aを演出位置に可動(移動)させる。その後、背景画像の表示をそれまで表示させていた背景画像(通常背景画像X0又は第1背景画像X1)の表示から第3背景画像X3の表示に変更させる。
一方、ステップ1203において、背景画像煽り演出が失敗すると判定した場合、ステップS1210において、背景画像煽り失敗演出処理を行う。具体的には、変動表示させていた演出図柄TZ1〜TZ3に特殊図柄が揃っていない態様で停止させる。このような表示をすることで、背景画像煽り演出が失敗したことを報知している。
また、ステップS1201において、第2背景画像X2を表示予定であると判定した場合、ステップS1211において、背景画像煽り演出タイミングであるか否かを判定する。背景画像煽り演出タイミングであると判定した場合、ステップS1212に処理を移し、背景画像煽り演出タイミングではないと判定した場合、当該ステップS1211の処理を背景画像煽り演出タイミングであると判定するまで繰り返し行う。
ステップS1212において、背景画像煽り演出が成功するか否かを判定する。背景画像煽り演出が成功すると判定した場合、ステップS1213に処理を移し、背景画像煽り演出が失敗すると判定した場合、ステップS1215に処理を移す。
ステップS1213において、背景画像煽り成功演出処理を行う。背景画像煽り成功演出の内容としては、特殊図柄の種類が異なっている以外は、上記のステップS1204と略同様である。
ステップS1214において、第2背景画像表示処理を行う。具体的には、背景画像が第2背景画像X2に変更されることを報知する文字画像G13を表示させ、その後、背景画像の表示を通常背景画像X0の表示から第2背景画像X2の表示に変更させる。
一方、ステップS1212において、背景画像煽り演出が失敗すると判定した場合、ステップS1215において、背景画像煽り失敗演出処理を行う。背景画像煽り失敗演出の内容としては、特殊図柄の種類が異なっている以外は、上記のステップS1210と略同様である。
(背景画像の説明)
図13を用いて、背景画像について説明する。図13は、背景画像変化過程と大当たり当選期待度との関係の一例を示す図である。
図13に示すように、本実施の形態では、背景画像として、通常背景画像X0である街モードと第1背景画像X1であるLIVEモードと第2背景画像X2である南の島モードと第3背景画像X3である超絶LIVEモードが設定されている。また、第1背景画像X1〜第3背景画像X3は、大当たり当選期待度を示唆する。
通常背景画像X0から第1背景画像X1に背景画像が変更された場合は、大当たり当選期待度が40%となっており、通常背景画像X0から第2背景画像X2に背景画像が変更された場合は、大当たり当選期待度が50%となっており、通常背景画像X0から第1背景画像X1を経由して第3背景画像X3に背景画像が変更された場合は、大当たり当選期待度が60%となっており、通常背景画像X0から第1背景画像X1を経由せずに第3背景画像X3に背景画像が変更された場合は、大当たり当選期待度が70%となっている。すなわち、背景画像に係る大当たり当選期待度は、(「通常背景画像X0」<)「通常背景画像X0→第1背景画像X1」<「通常背景画像X0→第2背景画像X2」<「通常背景画像X0→第1背景画像X1→第3背景画像X3」<「通常背景画像X0→第3背景画像X3」の順で高くなっている。
以上のように、昇格の可能性を有する第1背景画像X1と昇格の可能性を有さない第1背景画像X1よりも大当たり当選期待度が高い第2背景画像X2が設けられており、第3背景画像X3は第1背景画像X1及び第2背景画像X2よりも大当たり当選期待度が高いので、第1背景画像X1が実行された場合であっても、大当たり当選に対する期待感を持続させることができる。
(爆弾予告処理)
図10を用いて、爆弾予告処理について説明する。図10は、爆弾予告処理の一例を示す図である。
図示はしていないが、演出制御基板120は、主制御基板110から特図変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した特図変動パターン指定コマンドに基づいて、爆弾予告を実行するか否かを決定している。そして、演出制御基板120によって爆弾予告を実行すると決定されると、当該爆弾予告処理を実行する。
なお、この爆弾予告が本発明の特定演出に相当する。
まず、ステップS1301において、キャラクタ&爆弾表示処理を行う。具体的には、変動中アイコン表示領域302の近傍に爆弾Bを持ったキャラクタC7を表示させる。また、爆弾Bを持ったキャラクタC7を表示させ後、直ぐに、キャラクタC7が爆弾Bを置き、立ち去るように消去される。
なお、この爆弾Bが本発明の所定の図柄に相当する。
ステップS1302において、爆発タイミングであるか否かを判定する。爆発タイミングであると判定した場合、ステップS1303に処理を移し、爆発タイミングではないと判定した場合、当該ステップS1302の処理を爆発タイミングであると判定するまで繰り返し行う。
ステップS1303において、爆弾爆発表示処理を行う。具体的には、爆弾Bの爆発表示を行う。
なお、この爆発表示(後述の文字画像表示も含む)が本発明の所定の図柄の特定の表示態様に相当する。
なお、この爆弾Bは、出現(表示)してから爆発するまでの間、所定の態様で鼓動している(膨張と収縮とを繰り返している)。この鼓動の態様の種類と爆弾Bの色彩との組み合わせによって大当たり当選期待度が異なっている。詳細については、図14(a)を用いて後述する。
ステップS1304において、実行予定の演出に対応した文字画像表示処理を行う。具体的には、爆弾Bの爆発後に実行予定の演出(以下、対応演出とする)に対応した文字を爆発時のエフェクトとともに表示させる。
なお、爆発時に出現する文字と対応演出については、図14(b)を用いて後述する。
爆発タイミングとは、対応演出が行われる直前のタイミングである。よって、対応演出が行われる直前のタイミングに爆発し、爆発時に出現する文字によって、その直後に行われる対応演出の種類を報知している。
(爆弾種別及び出現文字の説明)
図14を用いて、爆弾種別及び出現文字について説明する。図14(a)は、爆弾種別と大当たり当選期待度との関係の一例を示す図である。図14(b)は、爆発時出現文字と対応演出との関係の一例を示す図である。
図14(a)に示すように、本実施の形態では、爆弾の色彩としては、「黒色」、「赤色」、「金色」が設定されており、鼓動スピードとしては、「高速」、「中速」、「低速」が設定されている。爆弾予告は、これら爆弾の色彩と鼓動スピードの組合せによって大当たり当選期待度を示唆するとともに、爆発時の出現文字によって、直後に行われる対応演出の種類を報知する。
爆弾の色彩が黒色で鼓動スピードが高速の組合せの場合は、大当たり当選期待度が20%となっており、爆弾の色彩が黒色で鼓動スピードが中速の組合せの場合は、大当たり当選期待度が40%となっており、爆弾の色彩が黒色で鼓動スピードが低速の組合せの場合は、大当たり当選期待度が45%となっており、爆弾の色彩が赤色で鼓動スピードが高速の組合せの場合は、大当たり当選期待度が40%となっており、爆弾の色彩が赤色で鼓動スピードが中速の組合せの場合は、大当たり当選期待度が50%となっており、爆弾の色彩が赤色で鼓動スピードが低速の組合せの場合は、大当たり当選期待度が55%となっており、爆弾の色彩が金色で鼓動スピードが高速の組合せの場合は、大当たり当選期待度が50%となっており、爆弾の色彩が金色で鼓動スピードが中速の組合せの場合は、大当たり当選期待度が60%となっており、爆弾の色彩が金色で鼓動スピードが低速の組合せの場合は、大当たり当選期待度が80%となっている。すなわち、爆弾種別(色彩、鼓動スピード)に係る大当たり当選期待度は、「黒色・高速」<「黒色・中速」=「赤色・高速」<「黒色・低速」<「赤色・中速」=「金色・高速」<「赤色・低速」<「金色・中速」<「金色・低速」の順で高くなっている。
図14(b)に示すように、爆弾の爆発時に出現する文字が「チャンス!」である場合は、その直後に対応演出としてリーチ演出が行われ、爆弾の爆発時に出現する文字が「パワーアップ!」である場合は、その直後に対応演出としてアイコン変化演出が行われ、爆弾の爆発時に出現する文字が「ロング!」である場合は、その直後に対応演出としてロングリーチ演出が行われ、爆弾の爆発時に出現する文字が「SP!」である場合は、その直後に対応演出としてSPリーチ演出が行われ、爆弾の爆発時に出現する文字が「SPSP!」である場合は、その直後に対応演出としてSPSPリーチ演出が行われ、爆弾の爆発時に出現する文字が「続きます!」である場合は、その直後に対応演出として擬似連予告演出(擬似2)が行われ、爆弾の爆発時に出現する文字が「まだまだ続きます!」である場合は、その直後に対応演出として擬似連予告演出(擬似3)が行われ、爆弾の爆発時に出現する文字が「飛び出し注意!」である場合は、その直後に対応演出としてサプライズボタン演出が行われる。
擬似連予告演出とは、1回の始動口13、14への入賞(入球)に基づく大当たり判定に対して、あたかも複数回の演出図柄の変動表示が実行されたかのように見せるために、1回の始動口13,14への入賞(入球)に対して決定された特図変動時間内にて、全部の演出図柄TZ1〜TZ3が仮停止した後に再度変動を開始する再変動表示を1回又は複数回実行する特殊な態様の演出図柄の変動表示のことである。
なお、この擬似連予告演出(擬似2、擬似3)が本発明の第1演出に相当する。
ここで、図14(b)に記載の「擬似2」は、再変動表示が1回実行され、あたかも演出図柄の変動表示が2回行われたかのように見せる演出図柄の変動表示の表示態様である。「擬似3」は、再変動表示が2回実行され、あたかも演出図柄の変動表示が3回行われたかのように見せる演出図柄の変動表示の表示態様である。
サプライズボタン演出とは、遊技者に演出ボタンを押下させる演出が行われるときに演出ボタンを通常の状態である非突出状態から突出状態として、突出状態の演出ボタンを遊技者に押下させる演出である。このサプライズボタン演出は変動演出の後半に行われ易く、大当たり当選期待度が極めて高い演出である。
以上のように、爆弾予告では、出現する爆弾の色彩と鼓動スピードの組合せによって大当たり当選期待度を示唆するとともに、爆発時の出現文字によって、直後に行われる対応演出の種類を報知している。このため、遊技者は、爆弾が出現してから爆発するまでは爆弾種別(色彩、鼓動スピード)に、爆弾の爆発時には出現文字に、夫々、注目することとなり、変動演出中の長期間に亘って、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施の形態では、爆弾Bの爆発するタイミングは、対応演出が行われる直前であるので、爆発するタイミングが変動演出の後半であるということは、変動演出において比較的後半に行われるSPリーチ演出、SPSPリーチ演出やサプライズボタン演出に対応する「SP!」、「SPSP!」や「飛び出し注意!」が出現するということであり、爆弾Bが爆発するタイミングが変動演出の後半になるほど(遅いほど)大当たり当選期待度が高くなっているといえる。
(保留アイコン表示及び変動アイコン表示の具体例)
次に、基本的な保留アイコン表示及び変動中アイコン表示について具体例を用いて説明
する。なお、前提として、図16(a)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示(特別図柄の変動表示)の実行中であり、変動中アイコン表示領域302に通常態様の変動中アイコンA00が表示され、第1保留アイコン表示領域301の第1表示部301a及び第2表示部301bに通常態様の保留アイコンA01、A02が表示されていることとする。
ここで、遊技球が第1始動口13に入賞(入球)し、特図判定情報が第1特別図柄保留記憶領域の第3記憶部に記憶されて、第1保留が発生すると、図16(b)に示すように、当該第1保留を表す通常態様の保留アイコンが第3表示部301cに表示される。
そして、図16(c)に示すように、当該特別図柄の変動表示が終了して特別図柄の停止表示が行われると、そのときに、演出図柄TZ1〜TZ3の停止表示が行われると、変動中アイコン表示領域302に表示されていた変動中アイコンA00が消去される。
そして、次の特別図柄の変動表示を開始させるために特図判定情報がシフトされることに応じて、図16(d)に示すように、保留アイコンA01〜A03がシフトし、特別図柄の変動表示が開始されたことに応じて演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が行われる。ここで、当該シフト前に第1表示部301aに表示されていた保留アイコンA01は、当該シフトによって変動中アイコン表示領域302にシフトし、当該シフト前に第2表示部301b、第3表示部301cに表示されていた保留アイコンA02、A03は、それぞれ、第1表示部301a、第2表示部301bにシフトされる。
このように、第1保留(及び第2保留)の発生、特別図柄の変動表示の終了、及び、特別図柄の変動表示の開始に応じて、アイコン表示が行われる。
(握手会予告の具体例)
図17〜図26を用いて、握手会予告の具体例について説明する。
まず、図17〜図23を用いて、変化煽り演出が2回行われ、2回とも変化に成功する場合の握手会予告を説明する。
図17(a)に示すように、第1保留アイコン表示領域301の第1表示部301a〜第3表示部301cに通常態様の保留アイコンA10〜A12が表示されているときに、ハズレを示す演出図柄の停止表示が行われたとする。
そして、図17(b)〜図17(c)に示すように、第1表示部301a〜第3表示部301cに表示されている保留アイコンA10〜A12が、変動中アイコン表示領域302、第1表示部301a、第2表示部301bにシフトすると共に、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が開始される。なお、保留アイコンA10は、変動中アイコン表示領域302にシフトしたため、保留アイコンA10から変動中アイコンA10となる。
そして、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示(特別図柄の変動表示)が実行されているときに、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)して、新たに第1保留が発生し、当該第1保留の発生に応じて第1始動口入賞指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120によって、握手会予告を実行すると判定されたとする。
この場合、まずは、図18(a)に示すように、上記の新たに発生した第1保留に対応する保留アイコンA13が第3特別態様21で表示される。このとき、図18(b)に示すように、変動中アイコンA10の表示態様は変化しないが、当該新たに発生した第1保留に対する先行保留に対応する保留アイコンA11、A12が第3特別態様41に変化すると共に、図18(c)に示すように、変動中アイコン表示領域142の近傍に握手会会場KがエフェクトEF1に一部隠れながら出現する。
なお、第1保留の発生に基づいて握手会予告が実行されることによって、保留アイコンA13が第3特別態様21で表示され、保留アイコンA11、A12が第3特別態様41で表示されることとなったが、遊技者が握手会予告の対象を容易に認識できるように、当該握手会予告の対象である保留アイコンA13に係る人のシルエットの胸の部分にはハートが付されている。
そして、図18(d)に示すように、エフェクトEF1が消去されると、握手会予告に係る握手を行う握手キャラクタC1と、握手キャラクタC1を防護するキャラクタC2とが、握手会会場Kに出現する。
次に、図19(a)に示すように、ハズレを示す演出図柄TZ1〜TZ3の停止表示が行われると共に、変動中アイコンA10が消去されて、図19(b)に示すように、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が開始されると、保留アイコンA11〜A13がシフトして、それぞれ、変動中アイコン表示領域302、第1表示部301a、第2表示部301bにシフトする。ここで、保留アイコンA11は、変動中アイコン表示領域302にシフトするため、保留アイコンA11から変動中アイコンA11となり、当該シフトに伴ってその表示態様が第3特別態様41から第3特別態様31に変化する。
また、変動中アイコンA11が変動中アイコン表示領域302に表示されると直ぐに、図19(b)に示すように、当該変動中アイコンA11に係る人のシルエットと握手キャラクタC1とが握手をする。ここで、変動中アイコンA11は、握手会予告の対象ではないので、握手キャラクタC1からセリフが出現せず、また、変動中アイコンA11の表示態様(色彩)も変化しない。
なお、図19(b)に示すように、第3特別態様41の保留アイコンA12、第3特別態様21の保留アイコンA13及び第3特別態様31の変動中アイコンA11が表示されているとき、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)すると、該入賞(入球)に応じた保留アイコンA14は通常態様で表示される。これは、本実施の形態では、握手会予告を実行すると判定された場合には、当該握手会予告が終了するまでに第1始動口13又は第2始動口14に入賞(入球)したことにより発生する第1保留又は第2保留に対応する保留アイコンについてはアイコン変化予告の実行が禁止されているからである。しかしながら、該握手会予告が終了するまでに第1始動口13又は第2始動口14に入賞(入球)したことにより発生する第1保留又は第2保留に対応する保留アイコンについてのアイコン変化予告の実行を許可し、保留アイコンA14を所定の特別態様で表示するようにすることもできる。
変動中アイコンA11に対応する演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が終了する間際には、図19(d)に示すように、護衛キャラクタC2が時計を確認する動作を行い、当該演出図柄の変動表示が終了することを示唆する。そして、当該変動中の演出図柄が停止し始めると、図20(a)〜図20(b)に示すように、護衛キャラクタC2は、変動中アイコンA11に対して退場案内の動作を行い、握手キャラクタC1は、変動中アイコンA11に対して別れを告げる動作(バイバイ)を行い、変動中アイコンA11は、退場するかのように縮小されていく。そして、図20(c)に示すように、演出図柄の停止表示が行われると、変動中アイコンA11は完全に消去され、握手キャラクタC1及び護衛キャラクタC2はスタンバイ状態に戻る。
次に、図21(a)に示すように、握手会予告の対象である保留アイコンA13が第1表示部301aから変動中アイコン表示領域302にシフトされて、第3特別態様11の変動中アイコンA13となると、直ぐに、当該変動中アイコンA13に係る人のシルエットと握手キャラクタC1とが握手を行う。
なお、図21(a)に示すように、握手会予告が実行されているときに、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)すると、該入賞(入球)に応じた保留アイコンA15は通常態様で表示される。これは、本実施の形態では、握手会予告を実行すると判定された場合には、当該握手会予告が終了するまでに第1始動口13又は第2始動口14に入賞(入球)したことにより発生する第1保留又は第2保留に対応する保留アイコンについてはアイコン変化予告の実行が禁止されているからである。しかしながら、該握手会予告が終了するまでに第1始動口13又は第2始動口14に入賞(入球)したことにより発生する第1保留又は第2保留に対応する保留アイコンについてのアイコン変化予告の実行を許可し、保留アイコンA15を所定の特別態様で表示するようにすることもできる。
第3特別態様11の変動中アイコンA13と握手キャラクタC1との握手が行われると、図21(b)に示すように、握手キャラクタC1から1回目のセリフが出現して、図21(c)に示すように、変動中アイコンA13の色彩が下から徐々に変化(ここでは、白色から緑色)する変化煽り演出が実行される。そして、図21(d)に示すように、変動中アイコンA13の色彩が完全に変化する変化煽り成功演出が実行される。色彩変化が成功すると、変動中アイコンA13はガッツポーズをして、当該色彩変化(昇格)の成功を示唆する動作を行うと共に、当該色彩変化の成功を示唆する半透明のエフェクトEF2が変動中アイコンA13の上に当該変動中アイコンA13が視認可能に表示される。
そして、図22(a)に示すように、変動中アイコンA13が、1回目の変化煽り成功演出によって変化した後の色彩(ここでは、緑色)で握手キャラクタC1との握手を継続すると、図22(b)に示すように、握手キャラクタC1から2回目のセリフが出現して、変動中アイコンA13の色彩が下から徐々に変化(ここでは、緑色から赤色)する変化煽り演出が実行される。そして、図22(c)に示すように、変動中アイコンA13の色彩が完全に変化する変化煽り成功演出が実行される。色彩変化が成功すると、変動中アイコンA13は再度ガッツポーズをして、当該色彩変化(昇格)の成功を示唆する動作を行う。
ここで、図23(a)に示すように、リーチ状態が成立すると共に、護衛キャラクタC2が変動中アイコンA13に対して退場案内の動作を行い、キャラクタC1が変動中アイコンA13に対して別れを告げる動作(バイバイ)を行って、握手会予告が終了することが報知されると、所定のリーチ演出(例えば、SPリーチ演出)が開始され、図23(b)〜図23(c)に示すように、握手キャラクタC1及び護衛キャラクタC2が消去され、第3特別態様13で表示されている変動中アイコンA13の表示態様が、第2特別態様13に変化して、当該握手会予告が終了する。
以上のように、握手会予告によって、変動中アイコンの色彩(広い意味で、表示態様)が徐々に変化していき、色彩が変化するか否かの変化煽り演出が行われる。このように、変動中アイコンの色彩が徐々に変化していく様に、変化過程を表示することで、遊技者に変動中アイコンの変化に注目させて、変動中アイコンの色の変化を容易に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施の形態では、1回の握手会予告において、2段階(ここでは、白色→緑色→赤色)、色彩が変化(表示態様が変化)しており、握手会予告は、アイコンの表示態様の変化を段階的に表示しているともいえる。このように、アイコン表示態様の変化過程を段階的に表示することで、遊技者に変動中アイコンの変化に注目させて、変動中アイコンの色彩の変化を容易に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
次に、図17〜図20及び図24〜図25を用いて、変化煽り演出が2回行われ、1回目は変化に失敗し、2回目は変化に成功する場合の握手会予告を説明する。
なお、図17〜図20については、上述の変化煽り演出が2回行われ、2回とも変化に成功する場合の握手会予告の説明において説明したため、省略する。
図20(c)の後、図24(a)に示すように、握手会予告対象保留アイコンA13が第1表示部301aから変動中アイコン表示領域302にシフトされて、第3特別態様11の変動中アイコンA13となると、直ぐに、当該変動中アイコンA13に係る人のシルエットと握手キャラクタC1とが握手を行う。
第3特別態様11の変動中アイコンA13と握手キャラクタC1との握手が行われると、図24(b)に示すように、握手キャラクタC1から1回目のセリフが出現して、図24(c)に示すように、変動中アイコンA13の色彩が下から徐々に変化(ここでは、白色から赤色)する変化煽り演出が実行される。そして、図24(d)に示すように、変動中アイコンA13の色彩が変化せず、元の色彩(白色)に戻る変化煽り失敗演出が実行される。
そして、図24(e)に示すように、変動中アイコンA13が、握手キャラクタC1との握手を継続すると、図24(f)に示すように、握手キャラクタC1から2回目のセリフが出現して、変動中アイコンA13の色彩が下から徐々に変化(ここでは、白色から緑色)する変化煽り演出が実行される。そして、図25(a)に示すように、変動中アイコンA13の色彩が完全に変化する変化煽り成功演出が実行される。色彩変化が成功すると、変動中アイコンA13はガッツポーズをして、当該色彩変化(昇格)の成功を示唆する動作を行う。
ここで、図25(b)に示すように、リーチ状態が成立すると共に、護衛キャラクタC2が変動中アイコンA13に対して退場案内の動作を行い、キャラクタC1が変動中アイコンA13に対して別れを告げる動作(バイバイ)を行って、握手会予告が終了することが報知されると、所定のリーチ演出(例えば、SPリーチ演出)が開始され、図25(c)〜図25(d)に示すように、握手キャラクタC1及び護衛キャラクタC2が消去され、第3特別態様12で表示されている変動中アイコンA13の表示態様が、第2特別態様12に変化して、当該握手会予告が終了する。
以上のように、大当たり当選期待度の高い表示態様(ここでは、第3特別態様13)で変化煽り演出が行われ、当該変化煽り演出が失敗した後に、失敗した変化煽り演出よりも大当たり当選期待度の低い表示態様(ここでは、第3特別態様12)で2回目の変化煽り演出が行われた場合は、2回目の変化煽り演出が成功し易くなっている。このように、変化煽り演出で変化に失敗した場合であっても、その後の変化煽り演出に注目させることができるので、遊技の興趣を向上させることができる。
次に、図17〜図20及び図26を用いて、変化煽り演出が1回行われ、変化に失敗する握手会予告を説明する。
なお、図17〜図20については、上述の変化煽り演出が2回行われ、2回とも変化に成功する場合の握手会予告の説明において説明したため、省略する。
図20(c)の後、図26(a)に示すように、握手会予告の対象である保留アイコンA13が第1表示部301aから変動中アイコン表示領域302にシフトされて、第3特別態様11の変動中アイコンA13となると、直ぐに、当該変動中アイコンA13に係る人のシルエットと握手キャラクタC1とが握手を行う。
第3特別態様11の変動中アイコンA13と握手キャラクタC1との握手が行われると、図26(b)に示すように、握手キャラクタC1から1回目のセリフが出現して、図26(c)に示すように、変動中アイコンA13の色彩が下から徐々に変化(ここでは、白色からゼブラ柄)する変化煽り演出が実行される。そして、図26(d)に示すように、変動中アイコンA13の色彩が変化せず、元の色彩(白色)に戻る変化煽り失敗演出が実行される。
ここで、図26(e)に示すように、リーチ状態が成立すると共に、護衛キャラクタC2が変動中アイコンA13に対して退場案内の動作を行い、キャラクタC1が変動中アイコンA13に対して別れを告げる動作(バイバイ)を行って、握手会予告が終了することが報知されると、所定のリーチ演出(例えば、ノーマルリーチ演出)が開始され、図26(f)〜図26(g)に示すように、握手キャラクタC1及び護衛キャラクタC2が消去され、第3特別態様11で表示されている変動中アイコンA13の表示態様が、第2特別態様11に変化して、当該握手会予告が終了する。
以上のように、変動中アイコンの色彩が徐々に変化していくが、色彩の変化に失敗し、色彩が変化しない場合もある。このように、握手会予告は、色彩が変化する場合だけでなく、色彩が変化しない場合(所謂、ガセ演出)もあることによって、握手会予告が開始(握手会会場K、握手キャラクタC1及びキャラクタC2の表示)されただけでは、変動中アイコンの色彩が変化するか否かが分からなくなり、遊技者にドキドキ感を与え、遊技の興趣を向上させることができる。
また、本実施の形態では、1回の握手会予告に対して、複数回のセリフが出現され、1回のセリフの出現に伴って1回の変化煽り演出が実行される。したがって、1回の握手会予告で出現するセリフの回数が多いほど、色彩変化成功の可能性、換言すれば、大当たり当選期待度が上昇(チャンスアップ)する可能性が高くなるので、遊技者にセリフの出現に注目させて、遊技の興趣を向上させることができる。また、1回の握手会予告において、変化煽り演出で色彩変化が失敗しても、または、所望の変化を遂げなかったとしても、次のセリフが出現すると、遊技者の色彩変化(大当たり当選期待度の上昇)に対する期待感を持続させることができる。
また、セリフの回数が多いほど、色彩変化成功の可能性が高くなるということは、握手会予告で握手している時間、換言すれば、握手会予告の対象となるアイコンに対して動作が行われている時間が長いほど、色彩変化成功の可能性が高くなるので、遊技者にその動作に注目させて、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施の形態では、握手会予告の対象となって変化するのは色彩であるが、この変化対象は色彩に限られず、変動中アイコンのサイズや形状であってもよい。さらには、色彩、サイズ及び形状などの変動中アイコンの表示態様を構成する複数の要素を適宜に組み合わせて、変化過程を表示するようにすることもできる。複数の要素を適宜に組み合わせる場合は、例えば、1回目のセリフ出現では色彩が変化し、2回目のセリフ出現ではサイズが変化し、3回目のセリフ出現では形状が変化するようにと、セリフ出現の順番に応じて変化する要素を変更することもできる。
また、本実施の形態では、握手会予告は、始動口入賞指定コマンドに基づいて行われているが、握手会予告の対象となる特図変動パターン指定コマンド(特図判定情報)に基づいて行うことも可能である。
さらに、本実施の形態では、握手会予告は、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示の開始時に実行されるが、握手会予告の実行タイミングは、これに限られず、変動演出の演出内容に応じて適宜に設定することができる。例えば、握手会予告の他の実行タイミングとしては、擬似連の擬似停止若しくは再変動や、所謂ステップアップ予告演出のステップアップ時、所定のカットイン予告演出、セリフ予告演出、キャラクタの出現、又は、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出に発展する発展演出の実行時、リーチ状態成立時、盤用駆動装置36による所定の移動演出などに適宜に設定することができる。
また、本実施の形態では、握手会予告は、変動中アイコンに対して行われているが、保留アイコンに対して行うこともできる。この場合、例えば、握手会会場が第1表示部301a〜第4表示部301dのいずれかの付近に出現し、握手会会場が出現した第1表示部301a〜第4表示部301dに表示される保留アイコンに対して握手会予告を行い、色彩変化(表示態様の変化)の過程を表示するようにすることもできる。
また、保留アイコンに対して行う場合、保留アイコンが保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域、第2保留アイコン表示領域)をシフトする度に、握手をし、握手会予告を行うことで色彩変化を行うようにすることもできる。このようにした場合は、何れかの表示部(第1表示部301a〜第4表示部301d)から最終的に変動中アイコン表示領域302にシフトされるまでの色彩変化を段階的に表示しているといえる。
また、握手会予告を行う別の実施の形態としては、例えば、演出図柄の変動表示中に、握手キャラクタが、そのときに表示されている全ての若しくは一部のアイコンに対して順に握手をすることで握手会予告を行い、色彩変化(表示態様の変化)の過程を表示するようにすることもできる。この場合は、例えば、変動演出が開始されるときに、何れのアイコンに対して握手会予告を実行するか否か、実行する場合の変化後の表示態様を決定するなどして行うことができる。
また、本実施の形態では、アイコンの色彩変化(表示態様の変化)の過程が表示されている間は、アイコンと握手キャラクタとが握手をしている、換言すれば、色彩変化の対象アイコンに対してアクションが実行されているが、色彩変化の対象アイコンが色彩変化する前に何らかのアクションが1回又は複数回行われ、アクション終了後に色彩変化し(例えば、対象アイコンに対して所定のキャラクタがキッスをして、キッスが終わった後に対象アイコンの色彩が変化していく)、当該色彩変化は、アクションの回数が多いほど行われ易いようにすることも可能である。
本実施の形態では、1回の演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示において1回の握手会予告が実行されるが、1回の演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示において複数回の握手会予告が実行されるようにすることもできる。
また、本実施の形態では、握手会予告が1回の握手をしている間に、1又は複数回のセリフが出現するという演出内容になっているためセリフ回数が握手している時間に起因するが、例えば、1回のセリフにおいて、1又は複数回の言葉が発せられる演出内容にして、1回のセリフにおける言葉の長さで握手している時間が変化するようにすることもできる。
また、本実施の形態では、出現する握手会会場K、握手キャラクタC1及び護衛キャラクタC2は1種類に設定されているが、それぞれ複数種類設定されており、出現する種類に応じて、セリフ回数(握手会予告のステップ数)、握手している時間(握手会予告の演出時間)、色彩変化成功の期待度が異なるようにすることもできる。
また、大当たり当選期待度の高い色彩(表示態様)への色彩変化と大当たり当選期待度の低い色彩(表示態様)への色彩変化とで色彩変化成功の期待度(色彩変化が成功する確率)が異なるようにすることもできる。
このようにする場合、色彩変化成功の期待度は、大当たり当選期待度の高い色彩(表示態様)への色彩変化と大当たり当選期待度の低い色彩(表示態様)への色彩変化とのどちらを高くしても良いが、大当たり当選期待度の低い色彩(表示態様)への色彩変化を高くすることで、大当たり当選期待度の低い色彩(表示態様)への変化煽り演出が行われても、色彩変化成功の期待度が高いことから、大当たり当選期待度の低い色彩(表示態様)であることへの落胆する気持ちを抑えることができる。
さらには、セリフ内容によって色彩変化成功の期待度が異なるようにすることもできる。また、握手キャラクタの種類によってセリフ内容を設定することも可能である。さらには、握手キャラクタは、客待ち状態などの予め設定された期間などにおいて、十字キー38及び演出ボタン37の操作などによって遊技者に選択させることも可能である。
(投げキッス予告の具体例)
図27〜図30を用いて、投げキッス予告の具体例について説明する。
まず、図27〜図28を用いて、アイコン表示態様変化に成功し、変動中アイコンの表示態様が第3特別態様12に変化する場合の投げキッス予告を説明する。
図27(a)に示すように、第1保留アイコン表示領域301の第1表示部301aに第2特別態様11(白色)の保留アイコンA20が表示され、第2表示部301bに通常態様の保留アイコンA21が表示されているときに、ハズレを示す演出図柄の停止表示が行われたとする。
そして、図27(b)に示すように、第1表示部301a、第2表示部301bに表示されていた保留アイコンA20、A21が、変動中アイコン表示領域302、第1表示部301aにシフトする。
その後、演出図柄の変動表示が開始されると、投げキッス予告に係るキャラクタC3が出現する(図27(b)参照)。なお、保留アイコンA20は、変動中アイコン表示領域302にシフトしたため、保留アイコンA20から変動中アイコンA20となる。
次に、図27(c)に示すように、キャラクタC3が投げキッス動作を行って、ハートHを所定のアイコンに向けて飛ばす投げキッス動作を行う。ここでは、変動中アイコンA20に向けてハートHが飛ばされたとする。
そして、図28(a)に示すように、変動中アイコンA20にハートHが命中すると、所定のエフェクトが変動中アイコンA20に重畳的に発生して変動中アイコンA20が視認困難又は視認不能となる(図示なし)。
その後、所定のエフェクトが消去されると、図28(b)に示すように、変動中アイコンA20の表示態様が第2特別態様12(緑色)に変化し、当該投げキッス予告の対象である変動中アイコンA20の付近に変化後の表示態様に応じた「パワーアップ!」(文字緑色)との変化報知画像M1を表示する変化演出を行われる。なお、本実施の形態では、変化報知画像は、変化後のアイコンの色彩に応じた色彩の「パワーアップ!」という文字を含む画像で構成されているが、表示態様はこれに限られず、適宜に設定することができる。
そして、キャラクタC3は、アイコンの表示態様の変化の成功に応じた動作(図28(b)においては、笑顔で両手を広げる動作)を行ってから、図28(c)に示すように、消去される。
以上のように、投げキッス予告によって、変動中アイコンが変化すると、画像表示装置30による変化報知画像の表示によって、変動中アイコンが変化したことが報知されるので、遊技者に変動中アイコンが変化したことを容易に認識させることができ、演出効果の低下を抑えることができる。
次に、図29〜図30を用いて、アイコン表示態様変化に成功し、変動中アイコンの表示態様が第2特別態様11に変化する投げキッス予告と、アイコン表示態様変化に失敗し、変動中アイコンの表示態様が変化しない投げキッス予告と、を説明する。
図29(a)に示すように、第1保留アイコン表示領域301の第1表示部301a及び第2表示部301bに通常態様(白色)の保留アイコンA30、A31が表示されているときに、ハズレを示す演出図柄の停止表示が行われたとする。
そして、図29(b)に示すように、第1表示部301a、第2表示部301bに表示されていた保留アイコンA30、A31がそれぞれ、変動中アイコン表示領域302、第1表示部301aにシフトする。
その後、演出図柄の変動表示が開始されると、投げキッス予告に係るキャラクタC3が出現する(図29(b)参照)。なお、保留アイコンA30は、変動中アイコン表示領域302にシフトしたため、保留アイコンA30から変動中アイコンA30となる。
次に、図29(c)に示すように、キャラクタC3が投げキッスを行って、ハートHを所定のアイコンに向けて飛ばす動作を行う。ここでは、変動中アイコンA30に向けてハートHが飛ばされたとする。
そして、図30(a)に示すように、変動中アイコンA30にハートHが命中すると、所定のエフェクトが変動中アイコンA30に重畳的に発生して変動中アイコンA30が視認困難又は視認不能となる(図示なし)。
その後、所定のエフェクトが消去されると、図30(b)に示すように、変動中アイコンA30の表示態様が第2特別態様11(白色)に変化し、当該投げキッス予告の対象である変動中アイコンA30の付近に変化後の表示態様に応じた「パワーアップ!」(文字白色)との変化報知画像M2を表示する変化演出を行われる。
そして、キャラクタC3は、アイコンの表示態様の変化の成功に応じた動作を行ってから、図30(c)に示すように、消去される。
一方、アイコン表示態様変化に失敗し、変動中アイコンの表示態様が変化しない投げキッス予告の場合は、図30(a)の後に、所定のエフェクトが消去されると、図30(b)に示すように、変動中アイコンA30の表示態様が変化しておらず、キャラクタC3は、アイコンの表示態様の変化の失敗に応じた動作(図30(d)においては、残念がっている表情)を行ってから、図30(e)に示すように、消去される。
以上のように、投げキッス動作が実行されても、変動中アイコンの表示態様が変化しない場合もある(図29(a)〜図30(e)参照)。このように、投げキッス動作(投げキッス予告)は、色彩が変化する場合だけでなく、色彩が変化しない場合(所謂、ガセ演出)もあることによって、投げキッス動作(投げキッス予告)が実行されただけでは、変動中アイコンの色彩が変化するか否かが分からなくなり、遊技者にドキドキ感を与え、遊技の興趣を向上させることができる。
また、変化報知画像の他に、キャラクタC3が、変動中アイコンの変化に応じた成功動作を行うことによっても変動中アイコンが変化したことが報知される。このように、形と文字とで変動中アイコンが変化したことが報知されるので、変動中アイコンが変化したことが遊技者にとって分かり易くなる。
本実施の形態では、画像表示装置30に変化報知画像が表示されることによって、変動中アイコンが変化したことが報知されるが、当該報知は画像表示装置30に限られず、音声出力装置33による音声の出力(例えば、キャラクタC3の声で「パワーアップ」と出力や所定の音を出力)で報知させても良いし、盤用照明装置34及び枠用照明装置35による照明演出(例えば、変化に応じた専用の態様)で報知させても良いし、盤用駆動装置36による移動演出(可動演出部材36Aの移動)で報知させても良い。また、これらの装置30、33、34、35及び36の全てを使って行うようにすることもできるし、一部を使って(例えば、画像表示装置30、音声出力装置33、盤用照明装置34及び枠用照明装置35など)行うようにすることもできる。
また、画像表示装置30において行う場合であっても当該表示態様(「パワーアップ!」との画像の表示)に限定されず、他の表示態様(「保留が変化したよ!」との画像の表示)でも良い。
さらに、図27〜図30では、変動中アイコンに対して投げキッス予告が行われている具体例について説明したが、保留アイコンに対しても、同様に、投げキッス予告が実行することができる。
また、本実施の形態では、投げキッス予告は、始動口入賞指定コマンドに基づいて行われているが、変動中アイコンに対して投げキッス予告を行う場合は、特図変動パターン指定コマンドに基づいて行うことも可能である。
また、変化演出は、キャラクタC3による投げキッスというアクションを介して行われるアイコンの表示態様の変化に対して行われているが、このようなアクションを介さず、例えば、アイコンのシフト時に突然行われるアイコンの表示態様の変化に対しても行うことができる。
さらに、本実施の形態では、投げキッス予告は、演出図柄の変動表示の開始時に実行されるが、投げキッス予告の実行タイミングは、これに限られず、変動演出の演出内容に応じて適宜に設定することができる。投げキッス予告の他の実行タイミングとしては、擬似連の擬似停止若しくは再変動や、所謂ステップアップ予告演出のステップアップ時、所定のカットイン予告演出、セリフ予告演出、キャラクタの出現、又は、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出に発展する発展演出の実行時、リーチ状態成立時、盤用駆動装置36による所定の移動演出などに適宜に設定することができる。
また、本実施の形態では、1回の投げキッス予告で1つのハートが1つのアイコンに向けて飛ばされて、1つのアイコンに対して表示態様が1回変化するか否かの予告が行われているが、1回の投げキッス予告で複数のハートが同時に又は所定時間間隔毎に1つのアイコンに向けて飛ばされて、1つのアイコンに対して表示態様が複数回変化するか否かの予告が行われるようにしても良い。この場合、アイコンの表示態様が変化する度に、アイコンの表示態様の変化の報知を実行することも可能であり、また、1回の投げキッス予告に対して(最後のハートが飛ばされた後に)1回のアイコンの表示態様の変化の報知をまとめて一括に行うことも可能である。
さらには、1回の投げキッス予告で複数のアイコンに向けてハートが飛ばされて、複数のアイコンに対して表示態様が変化するか否かの予告を行うようにしても良い。この場合、表示態様が変化した全てのアイコンに対して、アイコンの表示態様の変化の報知を実行することも可能であり、また、表示態様が変化した一部のアイコンに対してアイコンの表示態様の変化の報知を行うことも可能である。
(背景画像予告の具体例)
図31〜図38を用いて、背景画像予告の具体例について説明する。
まず、図31〜図36を用いて、通常背景画像X0(街モード)から第1背景画像X1(LIVEモード)に変化する背景画像予告を説明する。
図31(a)に示すように、第1保留アイコン表示領域301の第1表示部301a〜第3表示部301cに通常態様の保留アイコンA40〜A42が表示されているときに、ハズレを示す演出図柄の停止表示が行われる。
そして、図31(b)に示すように、保留アイコンA40〜A42のそれぞれが、変動中アイコン表示領域302、第1表示部301a、第2表示部301bにシフトすると共に、演出図柄TZ1〜TZ3の変動表示が開始された後に、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)して、新たに第1保留が発生し、当該第1保留の発生に応じて第1始動口入賞指定コマンドが演出制御基板120に送信され、演出制御基板120によって、背景画像予告を実行すると判定されたとする。
図31(c)に示すように、上述の新たに発生した第1保留に対応する保留アイコンA43が第2特別態様11で表示されると共に、図31(d)に示すように、当該新たに発生した第1保留に対する先行保留に対応する保留アイコンA41、A42及び変動中アイコンA40が第2特別態様11に変化する。
図31(b)で開始された演出図柄の変動表示が終了し、図32(a)に示すように、ハズレを示す演出図柄の停止表示が行われると、図32(b)に示すように、変動中アイコンA40が消去される。
そして、図32(c)に示すように、保留アイコンA41〜A43のそれぞれが、変動中アイコン表示領域302、第1表示部301a、第2表示部301bにシフトされ、演出図柄の変動表示が開始される。
図32(c)で開始された演出図柄の変動表示が終了し、図33(a)に示すように、ハズレを示す演出図柄の停止表示が行われると、図33(b)に示すように、変動中アイコンA41が消去される。なお、図33(a)に示す状況の後に、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)したとする。この場合、図33(b)に示すように、当該入賞(入球)に係る保留アイコンA44は、第2特別態様11で第3表示部301cに表示される。
そして、図33(c)に示すように、保留アイコンA42〜A44のそれぞれが、変動中アイコン表示領域302、第1表示部301a、第2表示部301bにシフトすると共に、当該背景画像予告の対象である変動の1つ前の特別図柄の変動表示に対応する演出図柄の変動表示(以下、「1つ前の演出図柄の変動表示」という)が開始されるときに、背景画像予告の対象であるアイコンA43の表示態様が第2特別態様12に変化する。なお、ここで、保留アイコンA42は、変動中アイコン表示領域302にシフトしたため、保留アイコンA42から変動中アイコンA42となる。
ここで、変動中アイコンA42に対応する演出図柄の変動表示が開始されるが、当該演出図柄の変動表示は、背景画像予告の対象アイコンであるアイコンA43に対応する演出図柄の変動表示の1つ前の演出図柄の変動表示であるため、当該演出図柄の変動表示中に背景画像煽り演出が実行される。ここでは、当該背景画像煽り演出は成功すると決定しているため、図34(a)〜図34(c)に示すように、背景画像煽り演出として、「LIVE」図柄、「モード」図柄、及び、「突入」図柄が順に仮停止した後に完全に停止して特殊図柄が揃い、背景画像が第1背景画像X1に変更されることが報知される。
なお、図33(c)に示す状況の後に、第1始動口13に遊技球が入賞(入球)したとする。この場合、図34(a)に示すように、当該入賞(入球)に係る保留アイコンA45は、第2特別態様11で第3表示部301cに表示される。
そして、図35(a)に示すように、演出図柄の停止表示中に変動中アイコンA42が消去され、図35(b)に示すように、保留アイコンA43〜A45のそれぞれが、変動中アイコン表示領域302、第1表示部301a、第2表示部301bにシフトすると共に、演出図柄の変動表示(変動演出)が開始し、背景画像が第1背景画像X1に変更されることを報知する文字画像G11が表示される。なお、ここで、保留アイコンA43は、変動中アイコン表示領域142にシフトしたため、保留アイコンA43から変動中アイコンA43となる。
そして、図35(c)に示すように、背景画像、BGM、及び、照明態様が通常背景画像X0(街モード)のものから第1背景画像X1(LIVEモード)専用のものに切り換わることによって背景画像(第1背景画像X1)予告演出が開始される。そして、変動中アイコンA43の表示態様が第2特別態様13に変化して、色彩が赤色になる。
その後、図36(a)のようにリーチ状態が成立する。そして、図36(b)に示すように、所定のリーチ演出(例えば、SPリーチ演出)に発展する。そして、図36(c)に示すように、大当たり当選を示す演出図柄の停止表示が行われる。
以上のように、背景画像予告では、背景画像が変更されるか否かを示唆する背景画像煽り演出が行われることによって、背景画像が変更される以前から注目させることができ遊技の興趣を向上させることができる。
次に、図31〜図35及び図37を用いて、通常背景画像X0(街モード)から第1背景画像X1(LIVEモード)に変化し、さらに、第3背景画像X3(超絶LIVEモード)に変化する背景画像予告を説明する。
なお、図31〜図35については、上述の通常背景画像X0から第1背景画像X1に変化する背景画像予告の説明において説明したため、省略する。
図35(c)の後、第1背景画像X1(LIVEモード)での変動演出中に第3背景画像X3(超絶LIVEモード)の開始を示す文字画像G12が表示される(図37(a)参照)。また、このとき、変動中アイコンA43の表示態様が第2特別態様14に変化し、色彩がゼブラ柄になる。
そして、図37(b)に示すように、背景画像、BGM、及び、照明態様が第1背景画像X1(LIVEモード)のものから第3背景画像X3(超絶LIVEモード)専用のものに切り換わることによって背景画像(第3背景画像X3)予告演出が開始される。
その後、図37(c)のようにリーチ状態が成立する。そして、図37(d)に示すように、所定のリーチ演出(例えば、SPSPリーチ演出)に発展する。そして、図37(e)に示すように、大当たり当選を示す演出図柄の停止表示が行われる。
以上のように、昇格の可能性を有する第1背景画像X1と昇格の可能性を有さない第1背景画像X1より大当たり当選期待度が高い第2背景画像X2が設けられており、第3背景画像X3は第1背景画像X1及び第2背景画像X2よりも大当たり当選期待度が高いので、第1背景画像X1が実行された場合であっても、大当たり当選に対する期待感を持続させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
次に、図38を用いて、背景画像煽り演出に失敗し、通常背景画像X0(街モード)から何れの背景画像にも変化しない(所謂、ガセ演出)背景画像予告を説明する。
図38(a)に示すように、第1保留アイコン表示領域301の第1表示部301a〜第2表示部301bに通常態様の保留アイコンA50〜A51が表示されているときに、ハズレを示す演出図柄の停止表示が行われる。
そして、図38(b)に示すように、保留アイコンA50〜A51のそれぞれが、変動中アイコン表示領域302、第1表示部301aにシフトされ、演出図柄の変動表示が開始される。なお、ここで、保留アイコンA50は、変動中アイコン表示領域302にシフトしたため、保留アイコンA50から変動中アイコンA50となる。
ここで、変動中アイコンA50に対応する演出図柄の変動表示が開始されるが、当該演出図柄の変動表示は、背景画像予告(ガセ演出)の対象アイコンであるアイコンA50に対応する演出図柄の変動表示であるため、当該演出図柄の変動表示中に背景画像煽り演出が実行される。ここでは、当該背景画像煽り演出は失敗すると決定しているため、図38(c)〜図38(f)に示すように、背景画像煽り演出として、「LIVE」図柄、「モード」図柄が順に仮停止した後に、「突入」図柄が仮停止するかのような煽りをし、他の図柄(例えば、「8」図柄)が停止して特殊図柄が揃わず、背景画像が変更されないことが報知される。
そして、図38(g)に示すように、ハズレを示す演出図柄の停止表示が行われると共に、変動中アイコンA50が消去され、図38(h)に示すように、保留アイコンA51が、変動中アイコン表示領域302にシフトすると共に、演出図柄の変動表示(変動演出)が開始される。
以上のように、背景画像煽り演出が失敗する場合もある。このように、背景画像予告は、背景画像煽り演出が成功する場合だけでなく、背景画像煽り演出が失敗する場合(所謂、ガセ演出)もあることによって、特殊図柄が出現(例えば、「LIVE」「突入」「モード」)しただけでは、背景画像が変化するか否かが分からなくなり、遊技者にドキドキ感を与え、遊技の興趣を向上させることができる。
本実施の形態では、背景画像予告は始動口入賞指定コマンドに基づいて行われているが、背景画像予告の対象となる特図変動パターン指定コマンド(特図判定情報)に基づいて行うことも可能である。
また、本実施の形態では、背景画像予告は、演出図柄の変動表示の開始時に実行されるが、背景画像予告の演出の実行タイミングは、これに限られず、変動演出の演出内容に応じて適宜に設定することができる。これらの演出の他の実行タイミングとしては、例えば擬似連の擬似停止若しくは再変動や、所謂ステップアップ予告演出のステップアップ時、所定のカットイン予告演出、セリフ予告演出、キャラクタの出現、又は、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出に発展する発展演出の実行時、リーチ状態成立時、盤用駆動装置36による所定の移動演出などに適宜に設定することができる。
また、本実施の形態では、第2背景画像X2から第3背景画像X3へ昇格(変更)しないように禁止していたが、規制していれば良く、昇格する場合があっても良い。例えば、第2背景画像X2から第3背景画像X3へ昇格(変更)する場合は、他の背景画像に変更する場合に比べて実行される割合が低い(所謂、プレミアム演出)ように設定すればよい。
また、本実施の形態では、背景画像予告として、背景画像を変更する場合は、背景画像の全部を変更していたが、一部を変更するようにしても良い。例えば、通常背景画像X0(街モード)に特殊なキャラクタを登場させた背景画像や、天候(例えば、雨や雪)や時刻(例えば、夕方や夜)を変更した背景画像を第1背景画像(第2背景画像、第3背景画像)としても良い。
(背景画像予告の他の実施の形態)
図39を用いて、背景画像予告の他の実施の形態を説明する。図39は、本実施の形態の背景画像予告において実行される特殊図柄による背景画像煽り演出とは異なる、襖画像による背景画像煽り演出を行う背景画像予告を説明する。
図39(a)に示すように、第1保留アイコン表示領域301の第1表示部301a〜第3表示部301cに通常態様の保留アイコンA60〜A62が表示されているときに、ハズレを示す演出図柄の停止表示が行われる。
そして、演出図柄の停止表示が行われてから次の演出図柄の変動表示が開始されるまでの間に、表示部300の両端に襖画像Fを構成する左襖と右襖とが出現し、各襖が閉まるように中央に向かって移動して、襖が閉じられたようになり、襖画像Fが演出図柄TZ1〜TZ3、背景画像及びアイコンなどを隠す(図39(a)、図39(b)参照)。そして、襖が閉じたような状態で所定時間(例えば、2秒)経過すると、襖が開くように、左襖及び右襖が両端に移動し、消去される。
ここで、背景画像煽り演出が実行された後に背景画像が第3背景画像X3(超絶LIVEモード)に変更される場合は、襖が開いたときに、新たな変動演出(演出図柄の変動表示)とは別に、第3背景画像X3(超絶LIVEモード)の開始を示す文字画像G12が表示され(図39(c−1)参照)、その後、背景画像として、第3背景画像X3が表示される(図39(d−1)参照)。
また、背景画像煽り演出が実行された後に背景画像が第1背景画像X1(LIVEモード)に変更される場合は、襖が開いたときに、新たな変動演出(演出図柄の変動表示)とは別に、第1背景画像X1の開始を示す文字画像G11が表示され(図39(c−2)参照)、その後、背景画像として、第1背景画像X1が表示される(図39(d−2)参照)。
また、背景画像煽り演出が実行された後に背景画像が第2背景画像X2(南の島モード)に変更される場合は、襖が開いたときに、新たな変動演出(演出図柄の変動表示)とは別に、第2背景画像X2(南の島モード)の開始を示す文字画像G13が表示され(図39(c−3)参照)その後、背景画像として、第2背景画像X2が表示される(図39(d−3)参照)。
また、背景画像煽り演出が実行された後に第1背景画像X1(LIVEモード)、第2背景画像X2(南の島モード)又は第3背景画像X3(超絶LIVEモード)のいずれも実行されない場合は、襖が開いたときには、背景画像(モード)に関する文字画像は表示されず、新たな変動演出(演出図柄の変動表示)が実行される。なお、このとき、背景画像は通常背景画像X0(街モード)で表示される。
以上のように、襖画像Fによって演出図柄TZ1〜TZ3を隠していたが、襖画像Fが表示されている間は、当該襖画像Fの上から、表示されている演出図柄TZ1〜TZ3を縮小させて表示部300の左上や右上等の背景画像煽り演出の邪魔にならない位置に移動させるようにすることもできる。このようにすれば、背景画像煽り演出の演出低下を防ぎつつ、大当たり判定の結果を遊技者に視認可能とすることができる。また、文字画像G11〜G13が表示されている間も、表示されている演出図柄TZ1〜TZ3を縮小させて表示部300の左上や右上等の背景画像予告の邪魔にならない位置に移動させるようにすることもできる。このようにすれば、第1背景画像X1、第2背景画像X2又は第3背景画像X3の開始を遊技者に分かり易くし、第1背景画像X1、第2背景画像X2又は第3背景画像X3の演出効果の低下を抑えることができる。演出図柄TZ1〜TZ3の縮小及び表示箇所の移動は、文字画像G11〜G13の表示が終了すると終了させ、元の大きさ及び表示箇所に戻すようにすることができる。
さらに、背景画像煽り演出の実行タイミングも本実施の形態に限られず、例えば、演出図柄の変動表示が開始されてから所定時間経過後に背景画像煽り演出を開始させても良いし、1つ前の変動演出の演出図柄の停止時に背景画像煽り演出を開始させても良い。
(爆弾予告の具体例)
図40〜図43を用いて、爆弾予告の具体例について説明する。
まず、図15(a)、図40〜図41(a)(b)を用いて、ノーマルリーチ演出中に爆弾B(黒色)が爆発し、SPリーチ演出に発展する爆弾予告演出を説明する。
図15(a)に示すタイミングT0からタイミングT2までの期間において「通常変動」が実行され、タイミングT2からタイミングT4までの期間において「ノーマルリーチ演出」が実行され、タイミングT4からタイミングT5までの期間において「SPリーチ演出」が実行され、その後、T5からT6の期間において「図柄停止」が実行される。
なお、「通常変動」とは、演出図柄の変動表示が開始されてからリーチ状態となるまでの3つの演出図柄がバラバラに変動表示している状態のことである。
タイミングT0からタイミングT2までの期間における「図柄変動」では、図40(a)に示すように、爆弾予告の対象である変動中アイコンA70に対応する変動表示が行われている。
そして、この「図柄変動」では、タイミングT1において、変動中アイコン表示領域302の近傍に爆弾B(黒色)を持ったキャラクタC7を出現する(図40(b)参照)。その後、キャラクタC7は、爆弾B(黒色)を置くと、立ち去るように消去される。
なお、図40〜図41の爆弾Bは黒色で表示していることとする。
この爆弾B(黒色)は、タイミングT1で出現してから爆発するまで(後述するタイミングT3)の期間において、爆発することを煽るように、鼓動している(膨張と収縮とを繰り返している)。また、この鼓動するスピードと爆弾Bの色彩の組合せによって、大当たりの当選期待度を示唆している。
タイミングT2からタイミングT4における「ノーマルリーチ演出」では、演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値(ここでは、6)で停止表示するリーチ状態を発生させる図40の(e)のリーチ演出が行われる。
そして、この「ノーマルリーチ演出」では、「SPリーチ演出」が行われる直前であるタイミングT3において、爆弾B(黒色)が爆発し、対応演出に対応した文字画像G20(ここでは「SP!」)を爆発時のエフェクトとともに表示させる。
なお、この爆発時に表示する対応演出に対応した文字画像G20がこの後に行われる対応演出の種類(ここでは、「SPリーチ演出」)を示唆している。
その後、タイミングT4からタイミングT5における「SPリーチ演出」では、「SPリーチ演出」が実行されることを報知する文字画像G30を表示させた後、キャラクタC8が登場するSPリーチ演出が行われる(図40(g)、図41(a)参照)。
なお、「SPリーチ演出」では、演出図柄TZ1〜TZ3は縮小表示態様となり、保留アイコンは非表示状態になる。
そして、タイミングT5からタイミングT6における「図柄停止」では、変動中の演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの演出図柄(左図柄と右図柄)とは異なった数値となることで、3つの演出図柄TZ1〜TZ3の数値が揃っていない状態で停止表示が行われる(図41(b)参照)。
これにより、遊技者に、当該変動表示がハズレとなったことを報知する。
次に、図15(b)、図40〜図41(a)(c)(d)(e)を用いて、ノーマルリーチ演出中に爆弾B(黒色)が爆発し、SPリーチ演出に発展後、さらに、SPSPリーチ演出に発展する爆弾予告演出を説明する。
図15(b)に示すタイミングT10からタイミングT12までの期間において「図柄変動」が実行され、タイミングT12からタイミングT14までの期間において「ノーマルリーチ演出」が実行され、タイミングT14からタイミングT15までの期間において「SPリーチ演出」が実行され、タイミングT15からタイミングT16までの期間において「SPSPリーチ演出」が実行され、その後、T16からT17の期間において「図柄停止」が実行される。
タイミングT10からタイミングT12までの期間における「図柄変動」では、図40(a)に示すように、爆弾予告の対象である変動中アイコンA70に対応する変動表示が行われている。
そして、この「図柄変動」では、タイミングT11において、変動中アイコン表示領域302の近傍に爆弾B(黒色)を持ったキャラクタC7を出現する(図40(b)参照)。その後、キャラクタC7は、爆弾B(黒色)を置くと、立ち去るように消去される。
この爆弾B(黒色)は、タイミングT11で出現してから爆発するまで(後述するタイミングT13)の期間において、爆発することを煽るように、鼓動している(膨張と収縮とを繰り返している)。また、この鼓動するスピードと爆弾Bの色彩の組合せによって、大当たりの当選期待度を示唆している。
タイミングT12からタイミングT14における「ノーマルリーチ演出」では、演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値(ここでは、6)で停止表示するリーチ状態を発生させる図40の(e)のリーチ演出が行われる。
そして、この「ノーマルリーチ演出」では、「SPリーチ演出」が行われる直前であるタイミングT13において、爆弾Bが爆発し、対応演出に対応した文字画像G20(ここでは「SP!」)を爆発時のエフェクトとともに表示させる。
なお、この爆発時に表示する対応演出に対応した文字画像G20がこの後に行われる対応演出の種類(ここでは、「SPリーチ演出」)を示唆している。
その後、タイミングT14からタイミングT15における「SPリーチ演出」では、「SPリーチ演出」が実行されることを報知する文字画像G30を表示させた後、キャラクタC8が登場するSPリーチ演出が行われる(図40(g)、図41(a)参照)。
なお、「SPリーチ演出」では、演出図柄TZ1〜TZ3は縮小表示態様となり、保留アイコンは非表示状態になる。
そして、タイミングT15からタイミングT16における「SPSPリーチ演出」では、「SPSPリーチ演出」が実行されることを報知する文字画像G31を表示させた後、キャラクタC5、C6が登場するSPSPリーチ演出が行われる(図41(c)(d)参照)。
なお、「SPSPリーチ演出」においても、演出図柄TZ1〜TZ3は縮小表示態様となり、保留アイコンは非表示状態になる。
タイミングT16からタイミングT17における「図柄停止」では、変動中の演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの演出図柄(左図柄と右図柄)とは異なった数値となることで、3つの演出図柄TZ1〜TZ3の数値が揃っていない状態で停止表示が行われる(図41(e)参照)。
これにより、遊技者に、当該変動表示がハズレとなったことを報知する。
このように、爆発時出現文字として「SP!」が出現した場合であっても、SPリーチ演出の後にSPSPリーチ演出が実行されない場合よりも、実行される確率は低いが、SPリーチ演出の後にSPSPリーチ演出が実行される場合もある。
次に、図15(c)、図42〜図43を用いて、SPリーチ演出中に爆弾B(赤色)が爆発し、SPSPリーチ演出に発展する爆弾予告演出を説明する。
図15(c)に示すタイミングT20からタイミングT22までの期間において「図柄変動」が実行され、タイミングT22からタイミングT23までの期間において「ノーマルリーチ演出」が実行され、タイミングT23からタイミングT25までの期間において「SPリーチ演出」が実行され、タイミングT25からタイミングT26までの期間において「SPSPリーチ演出」が実行され、その後、T26からT27の期間において「図柄停止」が実行される。
タイミングT20からタイミングT22までの期間における「図柄変動」では、図42(a)に示すように、爆弾予告の対象である変動中アイコンA80に対応する変動表示が行われている。
そして、この「図柄変動」では、タイミングT21において、変動中アイコン表示領域302の近傍に爆弾B(赤色)を持ったキャラクタC7を出現する(図42(b)参照)。その後、キャラクタC7は、爆弾B(赤色)を置くと、立ち去るように消去される。
この爆弾B(赤色)は、タイミングT21で出現してから爆発するまで(後述するタイミングT24)の期間において、爆発することを煽るように、鼓動している(膨張と収縮とを繰り返している)。また、この鼓動するスピードと爆弾の色彩の組合せによって、大当たりの当選期待度を示唆している。
なお、図42〜図43の爆弾Bは赤色で表示していることとする。
タイミングT22からタイミングT23における「ノーマルリーチ演出」では、演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値(ここでは、7)で停止表示するリーチ状態を発生させる図42の(d)のリーチ演出が行われる。
その後、タイミングT23からタイミングT25における「SPリーチ演出」では、「SPリーチ演出」が実行されることを報知する文字画像G30を表示させた後、キャラクタC8が登場するSPリーチ演出が行われる(図42(e)(f)、図43(a)参照)。
なお、「SPリーチ演出」では、演出図柄は縮小表示態様となり、保留アイコンは非表示状態になる。
そして、この「SPリーチ演出」では、「SPSPリーチ演出」が行われる直前であるタイミングT24において、爆弾B(赤色)が爆発し、対応演出に対応した文字画像G21(ここでは「SPSP!」)を爆発時のエフェクトとともに表示させる。
なお、この爆発時に表示する対応演出に対応した文字画像G21がこの後に行われる対応演出の種類(ここでは、「SPSPリーチ演出」)を示唆している。
そして、タイミングT25からタイミングT26における「SPSPリーチ演出」では、「SPSPリーチ演出」が実行されることを報知する文字画像G31を表示させた後、キャラクタC5、C6が登場するSPSPリーチ演出が行われる(図42(b)(c)参照)。
なお、「SPSPリーチ演出」においても、演出図柄TZ1〜TZ3は縮小表示態様となり、保留アイコンは非表示状態になる。
タイミングT26からタイミングT27における「図柄停止」では、変動中の演出図柄(中図柄)が先に停止表示された2つの演出図柄(左図柄と右図柄)と同一の数値となることで、3つの演出図柄TZ1〜TZ3を同一の数値に揃った状態で停止表示が行われる(図42(d)参照)。
これにより、遊技者に、当該変動表示が大当たりに当選したことを報知する。
以上のように、爆弾予告では、SPリーチ演出が行われる際(直前)に爆弾Bを爆発させるときと、爆発させないときとがあり、SPリーチ演出が行われる際(直前)に爆弾Bが爆発されたときはSPリーチ演出の後にSPSPリーチ演出が行われる確率が低く、SPリーチ演出が行われる際(直前)に爆弾Bが爆発されなかったとき、すなわち、SPリーチ演出中に爆発されたときはSPリーチ演出の後にSPSPリーチ演出が行われる確率が高くなっている。
また、出現する爆弾の色彩と鼓動スピードの組合せによって大当たり当選期待度を示唆するとともに、爆発時の出現文字によって、直後に行われる対応演出の種類を報知している。このため、遊技者は、爆弾が出現してから爆発するまでは爆弾種別(色彩、鼓動スピード)に、爆弾の爆発時には出現文字に、夫々、注目することとなり、変動演出中の長期間に亘って、遊技の興趣を向上させることができる。
また、ノーマルリーチ演出中のタイミング(例えば、図15(a)のT03のタイミング)で爆発する場合と、ノーマルリーチ演出中のタイミングで爆発しない場合(例えば、図15(c)の場合)とでは、SPSPリーチ演出が行われる確率が異なっている。例えば、ノーマルリーチ演出中のタイミングで爆発した場合は、図14(b)に示す「パワーアップ!」、「ロング!」、「SP!」、「SPSP!」、「続きます!」、「まだまだ続きます!」、「飛び出し注意!」が出現可能となっているが、爆発せず、その後のSPリーチ演出中に爆発した場合は、「パワーアップ!」、「SPSP!」、「飛び出し注意!」しか出現可能となっていないので、ノーマルリーチ演出中に爆発する場合よりもSPSPリーチ演出が行われる確率が高くなっているといえる。
また、図示はしていないが、同じように、通常変動中のタイミングで爆発した場合と爆発しなかった場合でも、爆発しなかった場合の方が、SPSPリーチ演出が行われる確率が高くなっている。
なお、これらノーマルリーチ演出中のタイミングや通常変動中のタイミングが本発明の所定のタイミングに相当するが、このタイミングはこれらタイミングに限定されず、例えば、ロングリーチ演出中のタイミングでも良いし、擬似連予告演出(擬似2、擬似3)の終了時でも良い。この擬似連予告演出の終了時とは、例えば、擬似2である場合は再変動表示が1回実行された後の変動表示中である。
対応演出の種類は、図14(b)に示す種類に限られず、適宜に設定することができる。例えば、ステップアップ予告演出やカットイン予告演出などを設定することもできる。
また、本実施の形態では、1回の爆弾予告で1つの爆弾を出現させていたが、1回の爆弾予告で複数の爆弾を出現させても良い。
また、本実施の形態では、爆弾予告は、特図変動パターン指定コマンド(特図判定情報)に基づいて行われているが、爆弾予告の対象となる始動口入賞指定コマンドに基づいて行うことも可能である。
また、本実施の形態では、爆弾予告は、変動中アイコンに対して行われているが、保留アイコンに対して行うこともできる。この場合、例えば、爆弾Bが第1表示部301a〜第4表示部301dの何れかの付近に出現させ、爆発タイミングとなれば爆発表示させればよい。
(本発明の第2実施形態)
図44を用いて、本発明の第2実施形態を説明する。具体的には、投げキッス予告において行われる変化演出が、本発明の第1実施形態では、変化後のアイコン表示態様に応じた(対応した)変化演出としていたが、第2実施形態では、大当たり判定結果と変化後のアイコン表示態様種別とに基づいた変化演出としている点で異なっている。
図44は、投げキッス予告における変化演出を決定する場合に参照される変化演出決定テーブルを示す図である。変化演出決定テーブルには、大当たり判定の結果とアイコン表示態様種別と、変化演出を決定するため選択率と、変化演出と、が対応付けられている。
第2実施形態では、変化演出を実行する場合、演出制御基板120は、変化演出決定テーブルを参照し、大当たり判定の結果(又は事前判定の結果)と変化後(変化予定)のアイコン表示態様種別とに基づいて、変化演出を決定する。
変化演出の種類には、大当たり当選期待度が相対的に低いことを示唆する文字の色彩が白色の「パワーアップ!(文字白色)」と、文字の色彩が白色より大当たり当選期待度が高いことを示唆する文字の色彩が緑色の「パワーアップ!(文字緑色)」と、文字の色彩が緑色より大当たり当選期待度が高いことを示唆する文字の色彩が赤色の「パワーアップ!(文字赤色)」と、文字の色彩が赤色より大当たり当選期待度が高いことを示唆する文字の色彩がゼブラ柄の「パワーアップ!(文字ゼブラ柄)」と、大当たり当選が確定であることを報知する文字の色彩が虹色の「パワーアップ!(文字虹色)」との5種類である。
すなわち、大当たり当選期待度としては、文字の色彩が白色<緑色<赤色<ゼブラ柄<虹色(大当たり確定)の順で高くなっている。
なお、この変化演出としての「パワーアップ!(文字虹色)」が本発明の可能性が最も高い演出態様に相当する。
大当たり判定の結果が「ハズレ」でアイコン表示態様種別として「第2特別態様11」が決定されている場合には、「パワーアップ!(文字白色)」が80%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字緑色)」が15%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字赤色)」が5%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字ゼブラ柄)」、「パワーアップ!(文字虹色)」は選択されることがない。
大当たり判定の結果が「ハズレ」でアイコン表示態様種別として「第2特別態様12」が決定されている場合には、「パワーアップ!(文字白色)」が30%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字緑色)」が50%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字赤色)」が20%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字ゼブラ柄)」、「パワーアップ!(文字虹色)」は選択されることがない。
大当たり判定の結果が「ハズレ」でアイコン表示態様種別として「第2特別態様13」が決定されている場合には、「パワーアップ!(文字白色)」が20%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字緑色)」が20%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字赤色)」が50%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字ゼブラ柄)」が10%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字虹色)」は選択されることがない。
大当たり判定の結果が「ハズレ」でアイコン表示態様種別として「第2特別態様14」が決定されている場合には、「パワーアップ!(文字白色)」が10%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字緑色)」が15%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字赤色)」が25%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字ゼブラ柄)」が50%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字虹色)」は選択されることがない。
大当たり判定の結果が「大当たり」でアイコン表示態様種別として「第2特別態様11」が決定されている場合には、「パワーアップ!(文字白色)」が50%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字緑色)」が20%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字赤色)」が19%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字ゼブラ柄)」が10%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字虹色)」が1%の選択率で選択される。
大当たり判定の結果が「大当たり」でアイコン表示態様種別として「第2特別態様12」が決定されている場合には、「パワーアップ!(文字白色)」が10%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字緑色)」が50%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字赤色)」が20%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字ゼブラ柄)」が15%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字虹色)」が5%の選択率で選択される。
大当たり判定の結果が「大当たり」でアイコン表示態様種別として「第2特別態様13」が決定されている場合には、「パワーアップ!(文字白色)」が5%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字緑色)」が15%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字赤色)」が50%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字ゼブラ柄)」が20%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字虹色)」が10%の選択率で選択される。
大当たり判定の結果が「大当たり」でアイコン表示態様種別として「第2特別態様14」が決定されている場合には、「パワーアップ!(文字白色)」が1%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字緑色)」が4%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字赤色)」が25%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字ゼブラ柄)」が50%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字虹色)」が20%で選択される。
大当たり判定の結果が「大当たり」でアイコン表示態様種別として「第2特別態様15」が決定されている場合には、「パワーアップ!(文字白色)」が1%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字緑色)」が4%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字赤色)」が5%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字ゼブラ柄)」が40%の選択率で選択され、「パワーアップ!(文字虹色)」が50%の選択率で選択される。
なお、この第2特別態様15が本発明の特定の表示態様に相当する。
以上のように、大当たり判定結果とアイコン表示態様種別とに基づいて決定した変化演出を行う(変化報知画像を表示する)ことにより、変動中アイコンが変化したことを報知する共に、大当たり当選期待度も示唆することができ、演出効果の低下を抑えることができる。
また、第2実施形態では、アイコン表示態様種別が第2特別態様11〜14に変化するときよりも、第2特別態様15に変化するときの方が、変化演出として大当たり当選期待度が最も高い「パワーアップ!(文字虹色)」が選択され易くなっている。
なお、第2実施形態では、大当たり当選期待度が最も高い変化演出を大当たりが確定する演出としていたが、大当たりが確定する演出でなくても良い。
また、第2実施形態では、大当たり判定結果とアイコン表示態様とに基づいて変化演出を決定していたが、これに限定されず、変動演出パターンに基づいて決定するようにしても良いし、事前判定の結果に基づいて決定するようにしても良い。
また、第2実施形態では、画像表示装置30に変化報知画像が表示されることによって、アイコンが変化したことが報知されるが、当該報知は画像表示装置30に限られず、音声出力装置33による音声の出力(例えば、キャラクタC3の声で「パワーアップ」と出力や所定の音を出力)で報知させても良いし、盤用照明装置34及び枠用照明装置35による照明演出(例えば、変化に応じた専用の態様)で報知させても良いし、盤用駆動装置36による移動演出(可動演出部材36Aの移動)で報知させても良い。また、これらの装置30、33、34、35及び36の全てを使って行うようにすることもできるし、一部を使って(例えば、画像表示装置30、音声出力装置33、盤用照明装置34及び枠用照明装置35など)行うようにすることもできる。
また、画像表示装置30において行う場合であっても当該表示態様(「パワーアップ!」との画像の表示)に限定されず、他の表示態様(「保留が変化したよ!」との画像の表示)でも良い。
<上記実施の形態に記載された他の発明等について>
以下、上記本実施の形態に記載された他の発明等について記載する。
従来の遊技機(例えば、特開2014−117376号公報に記載の遊技機)では、始動口に遊技球が入賞(入球)することを契機に判定情報を取得し、判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの特別遊技判定が行われ、特別遊技判定が行われると、画像表示装置の表示画面において、当該特別遊技判定の判定結果に基づいて報知演出(変動演出)が行われる。近年の遊技機では、報知演出として、予告演出やリーチ演出などの様々な演出を備える遊技機が多く、予告演出やリーチ演出は、遊技の興趣を向上させる重要な演出である。このような重要な演出は、遊技の興趣の向上を図る点においては、未だ改善の余地が残されているという課題があった。
上記課題を解決するための第1の構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定の結果に基づいて、表示手段を含む所定の演出手段において、所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する第1演出を行うことが可能であると共に、前記第1演出が行われた後に、前記第1演出よりも前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する第2演出を行うことが可能であり、前記表示手段において、所定の図柄を表示する特定演出を行うことを可能にし、前記特定演出において、前記第1演出が行われる際に、前記所定の図柄を特定の表示態様に変化させるときと、前記所定の図柄を前記特定の表示態様に変化させないときと、があり、前記所定の図柄が前記特定の表示態様に変化されたときと、前記所定の図柄が前記特定の表示態様に変化されなかったときとで、前記第1演出が行われた後に前記第2演出が行われる確率が互いに異なる。
また、上記課題を解決するための第2の構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定の結果に基づいて、表示手段を含む所定の演出手段において、所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特別演出を行うことが可能であり、前記表示手段において、所定の図柄を表示する特定演出を行うことを可能にし、前記特定演出において、前記所定の図柄を、所定のタイミングで特定の表示態様に変化させるときと、前記所定のタイミングで前記特定の表示態様に変化させないときと、があり、前記所定の図柄が、前記所定のタイミングで前記特定の表示態様に変化されたときと、前記所定のタイミングで前記特定の表示態様に変化されなかったときとで、前記特別演出が行われる確率が互いに異なる。
これら第1の構成乃至第2の構成にしたことで、遊技の興趣を向上させることができるようになっている。
また、従来の遊技機(例えば、特開2012−83892号公報に記載の遊技機)では、保留データに基づく特別図柄判定が行われる前に、当該保留データに基づいて行われる特別図柄判定の判定結果が「特別遊技を実行する」であるか否かの判定(事前判定)を行い、判定結果が「特別遊技を実行する」であれば、当該事前判定に対応する保留画像の表示態様を通常とは異なる特別な表示態様に変化させる。保留画像の表示態様が通常の表示態様から特別な表示態様に変化するタイミングとして、保留データが記憶されたときや保留データが待機しているとき等複数種類設定され、また、保留画像の特別な表示態様が複数種類あり、ある特別な表示態様から別の特別な表示態様に変化することもある。このように、保留表示の表示態様を様々に変化させることにより、遊技の趣向が向上する。しかしながら、保留画像の表示態様が変化するものの、遊技者が保留画像の表示態様の変化に気付かない恐れもある。遊技者に保留画像の表示態様の変化を気付かせることができなければ、保留画像の表示態様の変化による演出効果が低下するという課題があった。
上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の権利を所定数まで保留可能な保留手段と、前記権利に対して前記特別遊技判定が行われる前に、前記特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段と、表示手段を含む所定の演出手段において、所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記表示手段に、前記権利に対応する保留図柄を表示することが可能であるとともに、前記保留図柄を、前記事前判定の結果に基づいて、前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する表示態様に変化させることが可能であり、前記保留図柄の表示態様が変化されるか否かを示唆する示唆演出を行うことを可能にするとともに、前記示唆演出が行われた後に前記保留図柄の表示態様が変化されたとき、所定の変化演出をおこなうことを可能にし、前記特別遊技が行われる可能性が互いに異なる複数の演出態様のうち何れかの演出態様で前記変化演出を行う。
また、本実施の形態の遊技機Yによれば、前記演出実行手段は、前記保留図柄の表示態様を変化させる際に、特定の表示態様を含む複数の表示態様のうち何れかの表示態様に変化させることが可能であり、前記保留図柄が、前記特定の表示態様とは異なる表示態様に変化されたときよりも、前記特定の表示態様に変化されたときの方が、前記特別遊技が行われる可能性が最も高い演出態様で前記変化演出が行われ易い。
また、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の権利を所定数まで保留可能な保留手段と、表示手段を含む所定の演出手段において、所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記表示手段に、前記権利に対応する保留図柄を表示することが可能であるとともに、前記権利に対して前記特別遊技判定が行われたとき、当該権利に対応する保留図柄と同じまたは異なる擬似保留図柄を表示することが可能であり、前記擬似保留図柄を前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する表示態様に変化させることが可能であり、前記擬似保留図柄の表示態様が変化されるか否かを示唆する示唆演出を行うことを可能にするとともに、前記示唆演出が行われた後に前記擬似保留図柄の表示態様が変化されたとき、所定の変化演出を行うことを可能にし、前記特別遊技が行われる可能性が互いに異なる複数の演出態様のうち何れかの演出態様で前記変化演出を行う。
また、本実施の形態の遊技機Yによれば、前記演出実行手段は、前記擬似保留図柄の表示態様を変化させる際に、特定の表示態様を含む複数の表示態様のうち何れかの表示態様に変化させることが可能であり、前記擬似保留図柄が、前記特定の表示態様とは異なる表示態様に変化されたときよりも、前記特定の表示態様に変化されたときの方が、前記特別遊技が行われる可能性が最も高い演出態様で前記変化演出が行われ易い。
このようにしたことで、演出効果の低下を抑えることができるようになっている。
また、従来の遊技機(例えば、特開2012−83892号公報に記載の遊技機)では、保留データに基づく特別図柄判定が行われる前に、当該保留データに基づいて行われる特別図柄判定の判定結果が「特別遊技を実行する」であるか否かの判定(事前判定)を行い、判定結果が「特別遊技を実行する」であれば、当該事前判定に対応する保留画像の表示態様を通常とは異なる特別な表示態様に変化させる。保留画像の表示態様が通常の表示態様から特別な表示態様に変化するタイミングとして、保留データが記憶されたときや保留データが待機しているとき等複数種類設定され、また、保留画像の特別な表示態様が複数種類あり、ある特別な表示態様から別の特別な表示態様に変化することもある。このように、保留表示の表示態様を様々に変化させることにより、遊技の趣向が向上する。しかしながら、遊技者は、保留画像の表示態様が変化した後に当該変化を認識することができるものの、当該変化の過程を認識することができないという課題があった。
上記課題を解決するための構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の権利を所定数まで保留可能な保留手段と、前記権利に対して前記特別遊技判定が行われる前に、前記特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段と、表示手段を含む所定の演出手段において、所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記表示手段に、前記権利に対応する保留図柄を表示することが可能であるとともに、前記保留図柄を、前記事前判定の結果に基づいて、前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特定の表示態様に変化させることが可能であり、前記保留図柄を前記特定の表示態様に変化させる際に、前記保留図柄を前記特定の表示態様へ徐々に変化させることを可能にし、前記特定の表示態様は、前記特別遊技が行われる可能性が互いに異なる複数の表示態様を含む。
また、本実施の形態の遊技機Yによれば、前記演出実行手段は、前記保留図柄を前記複数の表示態様のうち第1の表示態様に変化させる際に、前記保留図柄を前記第1の表示態様へ徐々に変化させるときと、前記保留図柄を前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様へ徐々に変化させてから、前記第1の表示態様に変化させるときとがある。
また、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の権利を所定数まで保留可能な保留手段と、表示手段を含む所定の演出手段において、所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記表示手段に、前記権利に対応する保留図柄を表示することが可能であるとともに、前記権利に対して前記特別遊技判定が行われたとき、当該権利に対応する保留図柄と同じまたは異なる擬似保留図柄を表示することが可能であり、前記擬似保留図柄を前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する特定の表示態様に変化させることが可能であり、前記擬似保留図柄を前記特定の表示態様に変化させる際に、当該擬似保留図柄を前記特定の表示態様へ徐々に変化させることを可能にし、前記特定の表示態様は、前記特別遊技が行われる可能性が互いに異なる複数の表示態様を含む。
また、本実施の形態の遊技機Yによれば、前記演出実行手段は、前記擬似保留図柄を前記複数の表示態様のうち第1の表示態様に変化させる際に、前記擬似保留図柄を前記第1の表示態様へ徐々に変化させるときと、前記擬似保留図柄を前記第1の表示態様とは異なる第2の表示態様へ徐々に変化させてから、前記第1の表示態様に変化させるときとがある。
このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることができるようになっている。
また、従来の遊技機(例えば、特開2011−024767号公報に記載の遊技機)では、保留データに基づく特別図柄判定が行われる前に、当該保留データに基づいて行われる特別図柄判定の判定結果が「特別遊技を実行する」であるか否かの判定(事前判定)を行い、判定結果が「特別遊技を実行する」であれば、演出モードを通常の通常演出モードから、特定の特定図柄の停止表示が行われることの期待度が通常演出モードよりも高い特定演出モードに設定する。このように、演出モードを、通常の演出モードよりも特定の特定図柄の停止表示が行われることの期待度が高い特定演出モードに変化させることにより、遊技の興趣が向上する。しかしながら、一度特定演出モードが設定されると、特定演出モードから他の演出モードに発展しないので、特定演出モードの設定によってそれ以上特別遊技を実行することの期待度が高くなることはなかった。そのため、遊技の興趣の向上を図る点においては、未だ改善の余地が残されているという課題があった。
上記課題を解決する構成として、本実施の形態の遊技機Yによれば、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の権利を所定数まで保留可能な保留手段と、前記権利に対して前記特別遊技判定が行われる前に、前記特別遊技を行うか否かの事前判定を行う事前判定手段と、表示手段を含む所定の演出手段において、所定の演出を行う演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記表示手段に、所定の背景画像を表示することが可能であるとともに、前記所定の背景画像を、前記事前判定の結果に基づいて、前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する第1の背景画像または第2の背景画像に変化させることが可能であり、前記所定の背景画像が前記第1の背景画像に変化された後に、前記第1の背景画像を、前記第1の背景画像よりも前記特別遊技が行われる可能性が高いことを示唆する第3の背景画像に変化させることを可能にし、前記所定の背景画像が前記第2の背景画像が表示されたときよりも、前記所定の背景画像が前記第1の背景画像に変化された後に前記第3の背景画像に変化されたときの方が、前記特別遊技が行われ易い。
また、本実施の形態の遊技機Yによれば、前記演出実行手段は、前記所定の背景画像が前記第2の背景画像に変化された後に、前記第2の背景画像を、前記第3の背景画像に変化させることを規制し、前記所定の背景画像が前記第1の背景画像に変化された後に前記第3の背景画像に変化されなかったときよりも、前記所定の背景画像が前記第2の背景画像に変化されたときの方が、前記特別遊技が行われ易い。
このようにしたことで、遊技の興趣を向上させることができるようになっている。
なお、本発明の遊技機は、パチンコ遊技機に限られるものではなく、回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)にも用いることもできる。さらには、じやん球遊技機、アレンジボール遊技機に用いることもできる。
また、今回開示された本実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。