JP2017152981A - メタループアンテナ - Google Patents

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久松 中野
雅俊 多田
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Abstract

【課題】バランス周波数以上の帯域において複数の円偏波を放射可能とし、これにより1つのアンテナにより3以上の周波数帯域をカバーできるようにしてさらなる広帯域化を図る。
【解決手段】CRLH線路20により正方形のループを構成し、CRLH線路20の各ユニットにおいてインダクタンス素子24,24,…をループの外側方向にループに対し垂直に延伸形成して、その先端をスルーホール25を介して接地パターンに接続することにより、インダクタンス素子24,24,…を左手系インダクタンスとして機能させると共に、ショートスタブとして動作させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、右手/左手系複合伝送線路を用いたメタループアンテナに関する。
携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)、テレビジョン放送等では、アンテナとして例えばメタマテリアル材料を使用したアンテナの使用が検討されている。メタマテリアル材料を使用したアンテナは、例えば裏面全面に接地パターンを形成した誘電体基板の表面に、右手/左手系複合伝送線路(Composite Right/Left Handed:CRLH線路)により構成される放射素子をループ状に形成したものである。
CRLH線路は、線路に直列に設けられる右手系インダクタンスLおよび左手系キャパシタンスCと、線路に並列に設けられる左手系インダクタンスLおよび右手系キャパシタンスCとによって構成され、位相定数が周波数特性を持ち、位相定数が負になるときは左手系伝送線路として、正になるときは右手系伝送線路として動作する。
このようなCRLH線路を使用してループアンテナを構成すると、アンテナの低姿勢化を比較的容易に実現できる。この場合、一般には左手系インダクタンスLとしてチップインダクタンス素子を使用し、このチップインダクタンス素子をスルーホールを介して接地パターンに接続するように構成される(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014−165853号公報
ところが、従来提案されているメタループアンテナは、バランス周波数未満の帯域では左手系伝送線路による左旋円偏波を、バランス周波数以上の帯域では右手系伝送線路による右旋円偏波をそれぞれ放射する、2バンド円偏波ループアンテナとして動作する。このため、使用可能な周波数帯域が2つの帯域に限られ、昨今のさらなる広帯域化の要求に十分に応えられなかった。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、バランス周波数以上の帯域において複数の円偏波を放射可能とし、これにより1つのアンテナにより3以上の周波数帯域をカバーできるようにしてさらなる広帯域化を図ったメタループアンテナを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の第1の態様は、裏面に接地パターンを形成した誘電体基板と、少なくとも一方の端部に給電部が設けられた右手/左手系複合伝送線路からなり、前記誘電体基板の前記裏面と逆の面である表面にループ状に形成される放射素子とを具備する。そして、前記右手/左手系複合伝送線路を構成する複数のユニットの各々が、第1の導体部と、前記第1の導電部の両端部に所定の間隔を隔てて配置される2個の第2の導電部と、前記第1の導電部と前記2個の第2の導電部との間にそれぞれ装荷されて左手系キャパシタンスとして動作するキャパシタンス素子と、前記第1の導電部から前記放射素子のループの外側方向に延伸形成されて先端部がスルーホールを介して前記誘電体基板の裏面に形成された接地パターンに接続されることにより左手系インダクタンスおよびショートスタブとして動作するインダクタンス素子とを備えるようにしたものである。
この発明の第2の態様は、前記放射素子を構成する右手/左手系複合伝送線路が、複数のユニットを直列に接続して正方形のループを構成し、前記正方形のループを構成する4辺のうちの相対向する2辺に配置される複数のユニットのうち、辺の長手方向中央部に配置されるユニットが、ループの内側方向に延伸形成されて先端部がスルーホールを介して前記誘電体基板の裏面に形成された接地パターンに接続されるインダクタンス素子を備えるようにしたものである。
この発明の第3の態様は、前記インダクタンス素子が、前記右手/左手系複合伝送線路のバランス周波数fB に対応する波長をλB するとき、延伸方向の長さが0.035λB に設定され、かつ延伸方向と直交する方向の幅が0.01λB に設定されるものである。
この発明の第1の態様によれば、ループ状に形成された右手/左手系複合伝送線路により、バランス周波数より低域の第1の周期数付近、およびバランス周波数より高域の第2の周波数付近において、それぞれ左旋円偏波および右旋円偏波が放射される。さらに、複数のユニットのインダクタンス素子が左手系インダクタンスとして動作すると共に、ショートスタブとしても動作する。このため、各ユニット上をその長手方向に流れる電流と、ショートスタブとして動作するインダクタンス素子上を流れる電流との位相差が90°になり、その結果上記第2の周波数より高域の第3の周波数付近において左旋円偏波を放射することが可能となる。
この発明の第2の態様によれば、ショートスタブとして動作する各インダクタンス素子のうち、正方形のループの相対向する2辺の中央部に配置された1組のインダクタンス素子がループの内側方向に延伸配置されたことにより、第1および第3の周波数付近において放射される左旋円偏波と第2の周波数付近において放射される右旋円偏波との利得差を縮小することができる。また、第3の周波数付近における放射パターンにおいて、高域の直交偏波を増加させることが可能となる。
すなわちこの発明によれば、バランス周波数以上の帯域において複数の円偏波を放射可能とし、これにより1つのアンテナにより3以上の周波数帯域をカバーできるようにしてさらなる広帯域化を図ったメタループアンテナを提供することができる。
この発明の第1の実施形態に係るメタループアンテナの構成を示す斜視図。 図1に示したメタループアンテナの一部を拡大して示した図。 図1に示したメタループアンテナの各部の寸法を示す図。 図2に示したメタループアンテナの1単位であるユニットの寸法を示す図。 図1に示したメタループアンテナによる利得の周波数特性を示す図。 図1に示したメタループアンテナによる軸比の周波数特性を示す図。 図1に示したメタループアンテナのVSWR特性を示す図。 図1に示したメタループアンテナの2.5GHzにおける放射特性を示す図。 図1に示したメタループアンテナの3.5GHzにおける放射特性を示す図。 図1に示したメタループアンテナの4.5GHzにおける放射特性を示す図。 この発明の第2の実施形態に係るメタループアンテナの構成を示す斜視図。 図11に示したメタループアンテナによる利得の周波数特性を示す図。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(構成)
図1はこの発明の第1の実施形態に係るメタループアンテナの構成を示す斜視図、図2は図1に示したメタループアンテナの一部を拡大して示した図である。
図1において、10は誘電体基板であり、この誘電体基板10は例えば正方形に形成された印刷配線基板により構成される。この誘電体基板10の裏面全面には接地パターン(図示せず)が形成されている。一方、誘電体基板10の表面には、放射素子20を構成するパターンが例えばマイクロストリップラインを用いて形成される。
放射素子20は、右手/左手系複合伝送線路(CRLH線路)により構成される。放射素子20は、CRLH線路の1単位であるユニットを複数直列に接続して、正方形をなすループ状に構成したものである。なお、以後CRLH線路にも放射素子と同一の符号20を付して説明を行う。
具体的には、上記ループを構成する4つの辺のうちの3辺はいずれも5個のユニットを直列に接続することにより構成され、残りの1つの辺はCRLH線路の各端部と最寄りの角部(接続部29)との間に、それぞれ2個のユニットを接続することにより構成される。
上記複数のユニットの各々は、図2に示すように1個の導電部22と、その両端に所定の間隔を隔てて配置される導電部21と、導電部22と導電部21との間にそれぞれ装荷されるチップタイプのキャパシタンス素子23と、上記導電部22に接続されるインダクタンス素子24とから構成される。
なお、1つのユニットは、長さPで示される区間であり、正確には、導電部22の両側にある1/2個分の導電部21を合わせたものが、1ユニット当たりの導電部21に相当する。正方形ループの角部では、隣合うユニットの導電部21を一部重ね合わせた接続部29を設けることで、隣合うユニットを直角に接続する。
キャパシタンス素子23は、左手系キャパシタンスとしての機能を有するもので、例えば1.2pFに設定される。
一方、インダクタンス素子24は、図2に示すように正方形ループの外側方向にループの辺に対し直交する状態で延伸形成され、一端が上記導電部22に、他端が接地用端子26にそれぞれ接続される。接地用端子26は、誘電体基板10の裏面に形成された接地パターンに対し、スルーホール25を介して接続される。すなわち、インダクタンス素子24は、左手系インダクタンスとしての機能を有すると共に、比較的高い周波数においてショートスタブとして動作するように構成される。
また、CRLH線路20の一端部には給電点として機能する給電用導電部27が設けられている。この給電用導電部27は、給電線路を介して図示しない無線回路に接続される。さらに、CRLH線路20の他端部には終端部として機能する終端用導電部28が設けられている。この終端用導電部28には図示しない終端抵抗が接続される。終端抵抗はCRLH線路20の終端を整合終端するもので、入射インピーダンスおよび放射インピーダンスの広帯域特性の劣化を防ぐ機能を持ち、給電インピーダンスと同じ値、例えばZB =60Ωに設定される。
ところで、本実施形態を実現するために、上記誘電体基板10およびユニットのサイズは以下のように設定される。図3および図4にその具体的な数値を示す。
すなわち、いまバランス周波数fB を3.0GHzに設定しその自由空間波長をλB するとき、図3に示すように、縦(X方向)GPxおよび横方向(Y方向)GPyはいずれも1.1λB =110mmに設定され、厚さBは0.032λB =3.2mmに設定される。また、CRLH線路20のサイズは、一辺の長さLsideが0.5λB =50mmに設定され、また給電点および終端点を有する辺については、給電点と最寄りの角部との間および終端点と最寄りの角部との間がいずれも0.2λB =20mmに設定される。
なお、バランス周波数とは、CRLH線路20がバランス条件(左手系キャパシタンス(Czに相当する)と右手系インダクタンスとによる直列回路の共振周波数と、右手系キャパシタンスと左手系インダクタンスとによる並列回路の共振周波数とが一致する条件)における共振周波数であり、その前後に左手系および右手系の各伝送域(本例ではアンテナとしての動作帯域)が現れることが知られている。CRLH線路20中では、進行波の群速度は周波数によって変化する。
CRLH線路20の各ユニットのサイズは、図4に示すように、1ユニットの長さPが0.1λB =10mm、導電部21,22の幅Wが0.066λB =6.6mmにそれぞれ設定され、また導電部21,22間の間隔kが0.005λB =0.5mmに設定される。
一方、インダクタンス素子24のサイズは、長さLstb が0.035λB =3.5mm、幅Lwが0.01λB =1.0mmにそれぞれ設定される。さらに接地用端子26のサイズは、縦および横ともにLsq=0.015λB =1.5mmに、またスルーホール26の直径dviaは0.01λB =1.0mmに設定される。なお、上記誘電体基板10には誘電率εr =2.6のものが用いられ、またキャパシタンス素子23の容量2Cz は1.2pFに設定される。
(動作)
このように構成されたメタループアンテナは、以下のように動作する。
すなわち、本実施形態におけるメタループアンテナでは、バランス周波数fB が3.0GHz となるようにCRLH線路20の各ユニットのサイズおよび集中定数が設定され、かつループの一辺の長さLsideが0.5λB =50mmに設定されている。この結果、上記バランス周波数fB =3.0GHz より低周波側の2.5GHz (第1の目的周波数)付近において、CRLH線路20の左手系伝送線路の動作により左旋円偏波が放射され、また上記バランス周波数fB =3.0GHz より高周波側の3.5GHz (第2の目的周波数)付近において、CRLH線路20の右手系伝送線路の動作により右旋円偏波が放射される。
さらに、本実施形態におけるメタループアンテナでは、インダクタンス素子24,24,…がいずれもループの外側方向にループに対し垂直に延伸形成され、その先端がスルーホール25を介して接地パターンに接続されている。このため、インダクタンス素子24,24,…は左手系インダクタンスとして機能すると共に、ショートスタブとして動作する。またその際、インダクタンス素子24,24,…の延伸方向の長さLstb および幅Lw を、第3の周波数である4.5GHz において最適化することで、各ショートスタブは逆L形アンテナとして動作し、ショートスタブ方向の偏波で放射する。これは、CRLH線路20のユニット上をその長手方向に流れる電流と、ショートスタブとして動作するインダクタンス素子24上を流れる電流との位相差が90°に近くなり、その結果ユニットごとに左旋円偏波が励振されていると解釈することもできる。
ここで、前者の逆Lアンテナとしての動作を想定する。このとき直線状に並んでいる各辺において一辺が3/4波長になっていると、向かい合う辺において生じる電界の方向が揃い、隣り合う辺同士は略270°の位相差をつけて強め合うので、全体として左旋円偏波の放射が生じることになる。
ショートスタブの寸法は、第1の周波数における励振動作を満たすよう長さと幅に相関があるものの、この範疇において第3の周波数にも適合する長さを選ぶ。すなわち、CRLH線路20の幅とショートスタブ長とスルーホールの長さの和が、第3の周波数に対応する波長の1/4波長程度となることが望ましい。本実施形態では第3の周波数において略0.2998波長である。
なお、CRLH線路20の各ユニットにおける、ショートスタブ方向の電界は主に線路を挟んでショートスタブとは反対側に現れるが、CRLH線路20を誘電体基板10上において途中で90°方向に曲げることで、この角においてはショートスタブ側の電界を強め、線路のなす角の中央にあたる方向である。この電界の位相差は、隣り合う線路においてショートスタブにより発生する電界に対して略135°差であり、正方形ループを構成する対角では強め合い、隣り合う角同士では略270°の位相差をつけて強め合う。つまり、4つの角のそれぞれに第3の周波数の円偏波パッチアンテナが配置されているような容態で放射されていると考えられる。
これらを整理すると、第3の周波数において励振動作する主な条件は、下記の3点となる。
・略正方形のループアンテナを構成しており、一辺が第3の周波数において3/4波長となること。
・ショートスタブが第3の周波数において略逆L形アンテナの構造となること。
・ループアンテナの角は略90°で曲げられていること。
図5は上記メタループアンテナによる利得の周波数特性を示したもので、左旋円偏波を実線により、また右旋円偏波を破線で示している。同図に示すように、2.5GHz 付近および3.5GHz 付近においてそれぞれ左旋円偏波および右旋円偏波による十分な利得が得られ、さらに4.5GHz 付近において左旋円偏波による利得が得られることが分かる。
図6は上記メタループアンテナの軸比の周波数特性を示したもので、2.5GHz 付近および3.5GHz 付近に加え、4.5GHz 付近においても、軸比が3[dBi]より小さい良好な円偏波が放射されていることが分かる。なお、軸比とは円偏波にどれだけ近いかを表すパラメータであり、完全な円となったとき軸比は0[dBi]になる。
図7は、上記メタループアンテナによる電圧定在波比(Voltage Standing Wave Ratio:VSWR)特性を示したものである。同図から明らかなように、目的とする周波数帯である2.5GHz(第1の周波数)付近、3.5GHz(第2の周波数)付近および4.5GHz(第3の周波数)付近において、いずれもVSWR=2以下となる良好なVSWR特性が得られることが分かる。
図8、図9および図10はそれぞれ2.5GHz 、3.5GHz および4.5GHz において放射される円偏波の水平方向の放射パターンを示したもので、右旋円偏波を実線で、左旋円偏波を破線でそれぞれ示している。同図に示すように2.5GHz 、3.5GHz および4.5GHz のいずれにおいても、良好な水平指向性が得られることが分かる。
(効果)
以上詳述したように第1の実施形態では、CRLH線路20により正方形のループを構成し、CRLH線路20の各ユニットにおいてインダクタンス素子24,24,…をループの外側方向にループに対し垂直に延伸形成して、その先端をスルーホール25を介して接地パターンに接続することにより、インダクタンス素子24,24,…を左手系インダクタンスとして機能させると共に、ショートスタブとして動作させるようにしている。
従って、バランス周波数fB =3.0GHz より低周波側の2.5GHz (第1の周波数)付近と、上記バランス周波数fB =3.0GHz より高周波側の3.5GHz (第2の周波数)付近において、それぞれ左旋円偏波および右旋円偏波を放射すると共に、上記第2の目的周波数である3.5GHz よりさらに高周波側の4.5GHz 付近においても左旋円偏波を放射することができる。すなわち、1個のアンテナで3周波に対応するメタループアンテナを提供することができる。
[第2の実施形態]
図11は、この発明の第2の実施形態に係るメタループアンテナの構成を示す斜視図である。なお、同図において前記図1と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
この発明の第2の実施形態に係るメタループアンテナは、正方形からなるループ状に形成されたCRLH線路20′の相対向する2つの辺において、辺の長手方向の中央部分に配置されたインダクタンス素子24′,24′を、ループの内側方向にループに対し垂直に延伸形成している。インダクタンス素子24′,24′の先端部はそれぞれ接地用端子26,26に接続され、さらにスルーホール25を介して、誘電体基板10の裏面に形成された接地パターンに接続される。
図12に、第1の実施形態と同様にバランス周波数fB を3.0GHz としたときの、第2の実施形態におけるメタループアンテナの利得の周波数特性を示す。図12に示すように、利得の最大値は、第1の目的周波数において約5.6dBi 、第2の目的周波数において約4.7dBi 、第3の目的周波数において約4.1dBi となっている。
すなわち、ショートスタブとして動作する各インダクタンス素子24,24,…のうち、相対向する2辺の中央部に配置された1組のインダクタンス素子24′,24′をループの内側方向に延伸配置したことにより、第1、第2および第3の各目的周波数付近における最大・最小利得差を約1.5dB とすることができ、これにより第1の実施形態におけるメタループアンテナの利得特性(図5)に比べ、左旋円偏波と右旋円偏波との利得差を小さくすることができる。また、インダクタンス素子24′,24′をループの内側方向に延伸配置したことにより、第3の目的周波数付近における放射パターンにおいて、高域の直交偏波を増加させることができる。
[その他の実施形態]
前記第1および第2の実施形態では、CRLH線路により正方形のループを構成する場合を例にとって説明したが、それに限らず長方形や円形のループを構成するようにしてもよい。
その他、誘電体基板およびCRLH線路の各部のサイズと電気的特性値、3つの目的周波数の値等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
10…誘電体基板、20,20′…放射素子(CRLH線路)、21,22…導電部、23…キャパシタンス素子、24,24′…インダクタンス素子、25…スルーホール、26…接地用端子、27…給電用導電部、28…終端用導電部、29…接続部。

Claims (3)

  1. 裏面に接地パターンを形成した誘電体基板と、
    少なくとも一方の端部に給電部が設けられた右手/左手系複合伝送線路からなり、前記誘電体基板の前記裏面と逆の面である表面にループ状に形成される放射素子と
    を具備し、
    前記右手/左手系複合伝送線路を構成する複数のユニットの各々は、
    第1の導体部と、
    前記第1の導電部の両端部に所定の間隔を隔てて配置される2個の第2の導電部と、
    前記第1の導電部と前記2個の第2の導電部との間にそれぞれ装荷され、左手系キャパシタンスとして動作するキャパシタンス素子と、
    前記第1の導電部から前記放射素子のループの外側方向に延伸形成されて、先端部がスルーホールを介して前記誘電体基板の裏面に形成された前記接地パターンに接続され、左手系インダクタンスおよびショートスタブとして動作するインダクタンス素子と
    を備えることを特徴とするメタループアンテナ。
  2. 前記放射素子を構成する右手/左手系複合伝送線路は、複数のユニットを直列に接続して正方形のループを構成し、
    前記正方形のループを構成する4辺のうちの相対向する2辺に配置される複数のユニットのうち、辺の長手方向中央部に配置されるユニットは、ループの内側方向に延伸形成されて、先端部がスルーホールを介して前記誘電体基板の裏面に形成された前記接地パターンに接続されるインダクタンス素子を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のメタループアンテナ。
  3. 前記インダクタンス素子は、前記右手/左手系複合伝送線路のバランス周波数fB に対応する波長をλB するとき、延伸方向の長さが0.035λB に設定され、かつ延伸方向と直交する方向の幅が0.01λB に設定されることを特徴とする請求項1または2に記載のメタループアンテナ。
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