JP2017152978A - 通信システム、無線通信装置、及び判定方法 - Google Patents

通信システム、無線通信装置、及び判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 無線通信装置間の伝搬環境の判定を、より高精度で行う。【解決手段】 本発明は、第1の無線通信装置と、第2の無線通信装置を備える無線通信システムに関する。そして、第1の無線通信装置は、第1の無線通信装置は、第2の無線通信装置からデータ受信を行う受信手段と、受信手段がデータ受信を行った場合の受信信号の受信強度を取得する受信強度取得手段と、受信強度取得手段が取得した受信強度を保持する受信強度保持手段と、受信強度保持手段が保持した受信強度の平均値及び分散値を算出する算出手段と、算出手段が算出した平均値及び分散値に基づいて、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置との間の伝搬環境が見通し環境であるか見通し外環境であるかを判定する判定手段とを有する。第2の無線通信装置は、第1の無線通信装置にデータ送信を行う送信手段を有することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

この発明は、通信システム、無線通信装置、及び判定方法に関し、例えば、無線通信装置間の伝搬環境の判定に適用し得る。
従来、無線通信を行う無線通信装置間の伝搬環境がLOS環境(見通し環境;LineOf Site)なのか、NLOS環境(見通し外環境:Non Line Of Site)なのかを判定(以下、「NLOS判定」とも呼ぶ)するための技術としては特許文献1〜3の記載技術がある。
特許文献1の記載技術では、受信信号における伝搬路の周波数応答がフラットではなく選択性を有する場合は、伝搬路の遅延スプレッドが大きく、受信信号がNLOS環境にあると推定する。
また、特許文献2の記載技術では、2以上の周波数帯域それぞれの制御信号転送チャネルで移動局の応答確認を行い、相対的に低い周波数帯域でのみ応答があった場合、その移動局がNLOS領域にあると判断する。
さらに、特許文献3の記載技術では、電波環境指標を分散値とし、その分散値閾値をBと設定した場合に、分散値がBより小さい場合(所定値を満たす)はLOS判定であり、大きい場合(所定値を満たさない)はNLOS判定とする。
特開2006−222665号公報 特開2009−111651号公報 特開2012−173070号公報
しかしながら、従来のNLOS判定処理では、その判定精度は十分とはいえない状況であった。
そのため、無線通信を行う無線通信装置間の伝搬環境の判定(例えば、NLOS判定)を、より高精度で行うことができる通信システム、無線通信装置、及び判定方法が望まれている。
第1の本発明は、第1の無線通信装置と、第2の無線通信装置を備える無線通信システムにおいて、(1)前記第1の無線通信装置は、(1−1)前記第2の無線通信装置からデータ受信を行う受信手段と、(1−2)前記受信手段がデータ受信を行った場合の受信信号の受信強度を取得する受信強度取得手段と、(1−3)前記受信強度取得手段が取得した受信強度を保持する受信強度保持手段と、(1−4)前記受信強度保持手段が保持した受信強度の平均値及び分散値を算出する算出手段と、(1−5)前記算出手段が算出した平均値及び分散値に基づいて、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間の伝搬環境が見通し環境であるか見通し外環境であるかを判定する判定手段とを有し、(2)前記第2の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置にデータ送信を行う送信手段を有することを特徴とする。
第2の本発明は、無線通信装置において、(1)他の無線通信装置からデータ受信を行う受信手段と、(2)前記受信手段がデータ受信を行った場合の受信信号の受信強度を取得する受信強度取得手段と、(3)前記受信強度取得手段が取得した受信強度を保持する受信強度保持手段と、(4)前記受信強度保持手段が保持した受信強度の平均値及び分散値を算出する算出手段と、(5)前記算出手段が算出した平均値及び分散値に基づいて、当該無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の伝搬環境が見通し環境であるか見通し外環境であるかを判定する判定手段とを有することを特徴とする。
第3の本発明の無線通信装置は、第1の本発明の無線通信装置にデータ送信を行う送信手段を有することを特徴とする。
第4の本発明は、第1の無線通信装置と、第2の無線通信装置を備える無線通信システムが行う判定方法において、(1)前記第1の無線通信装置は、受信手段、受信強度取得手段、受信強度保持手段、算出手段、及び判定手段を有し、(2)前記第2の無線通信装置は、送信手段を有し、(3)前記受信手段は、前記第2の無線通信装置からデータ受信を行い、(4)前記受信強度取得手段は、前記受信手段がデータ受信を行った場合の受信信号の受信強度を取得し、(5)前記受信強度保持手段は、前記受信強度取得手段が取得した受信強度を保持し、(6)前記算出手段は、前記受信強度保持手段が保持した受信強度の平均値及び分散値を算出し、(7)前記判定手段は、前記算出手段が算出した平均値及び分散値に基づいて、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間の伝搬環境が見通し環境であるか見通し外環境であるかを判定し、(8)前記送信手段は、前記第1の無線通信装置にデータ送信することを特徴とする。
本発明によれば、無線通信を行う無線通信装置間の伝搬環境の判定を、より高精度で行うことができる通信システム、無線通信装置、及び判定方法を提供することができる。
実施形態に係る通信システムを構成するマスター無線機の機能的構成について示したブロック図である。 実施形態に係る通信システムの全体構成について示したブロック図である。 実施形態に係る通信システムを構成するスレーブ無線機の機能的構成について示したブロック図である。 実施形態に係る無線通信装置間の伝搬環境(LOS環境、NLOS環境)の例について示した説明図である。 実施形態に係る無線通信装置間の伝搬環境(LOS環境、NLOS環境)ごとのRSSI値の特性(周波数特性)について示した説明図である。 実施形態に係る通信システムの動作の例について示したフローチャートである。 実施形態に係るマスター無線機がスレーブ無線機からRSSI値を測定する処理の例について示したシーケンス図である。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による通信システム、無線通信装置、及び判定方法の一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)実施形態の構成
図1は、この実施形態の通信システム1の全体構成を示すブロック図である。
通信システム1は、複数の無線通信装置としての無線機により構成されている。図1では、通信システム1は、第1の無線通信装置としてのマスター無線機10と、第2の無線通信装置としてのスレーブ無線機20とを有する構成となっている。なお、通信システム1において、マスター無線機10及びスレーブ無線機20の配置される数は限定されないものである。
マスター無線機10は、スレーブ無線機20との間の伝搬環境の判定(少なくともNLOS環境、及びLOS環境を含む伝搬環境の判別)を行う機能に対応した無線機である。そして、スレーブ無線機20は、マスター無線機10の要求を受けてマスター無線機10と通信し、NLOS判定に協力する機能に対応している。すなわち、通信システム1では、マスター無線機10とスレーブ無線機20とが協働して、マスター無線機10とスレーブ無線機20との間の伝搬環境の判定を行う。伝搬環境の判定に際して、マスター無線機10とスレーブ無線機20との間では、パケット通信を行うことで互いの情報を交換することができる。
次に、マスター無線機10とスレーブ無線機20との間の伝搬環境の例について図4を用いて説明する。
図4(a)は、マスター無線機10とスレーブ無線機20との間に遮蔽物がなく見通し環境の状態(LOS環境)の例を示している。図4(a)に示すようにLOS環境では、送信点であるスレーブ無線機20から受信点であるマスター無線機10へ電波を送信した場合に、直接波が届く状態となっている。
図4(b)は、マスター無線機10とスレーブ無線機20との間に遮蔽物H(例えば、壁や建物等)があり見通し外状態(NLOS環境)の例を示している。図4(b)に示すようにNLOS環境では、送信点であるスレーブ無線機20から受信点であるマスター無線機10へ電波を送信した場合に、直接波が遮蔽物Hで遮られてしまい、近傍の壁Wなどから反射した反射波のみが届く状態となっている。
図5は、送信点(スレーブ無線機20)から放出された電波を、受信点(マスター無線機10)で受信した場合のRSSI値(受信強度)について示した説明図である。
図5(a)は、LOS環境でのRSSI値に示したグラフであり、図5(b)はNLOS環境でのRSSI値について示したグラフである。
図5に示す各グラフにおいて、横軸は周波数(無線機間の無線通信に用いた周波数チャネル)を示しており、縦軸はRSSIの値を示している。
LOS環境では、送信点から受信点に対して直接波が届くため、図5(a)に示すように、直接波の電力の影響が支配的であり、RSSIの値は大きくなる。また、LOS環境では、図5に示すように、周波数(周波数チャネル)が変わったとしても、全体的にRSSIの値は高いまま維持される。
一方、NLOS環境では、図4(b)に示すように送信点から受信点に対して直接電波は届かず、反射波のみが受信点に到達する。図4(b)に示すように、反射波は近傍の壁Wなどに反射し、素波の合成として受信点に届く。したがって、NLOS環境では、いわゆるマルチパスの影響を受けるため、合成時に電力(合成された電波による電力)が強まったり弱まったりすることになる。
図5に示すグラフでは、便宜上、各周波数で1点をプロットしているが、それぞれの点は、複数回測定したRSSIの平均値であってもよい。
以上のように、NLOS環境では、周波数を変更することで、受信点における電力(=RSSI値)が高まったり、弱まったりする。したがって、図5に示すように、通信可能な周波数全域で受信点におけるRSSI値(受信強度)の統計をとった場合、NLOS環境ではLOS環境の場合に比べて、RSSIの分散値は大きくなる傾向にある。さらに、NLOS環境では、受信点において、電力に支配的な直接波が届かないため、合成された反射波は、RSSIの値が低くなる傾向にある。すなわち、周波数全域で統計をとった場合、NLOS環境では、LOS環境の場合と比較して、受信点におけるRSSIの平均値は低くなる傾向にある。
この実施形態の通信システムでは、上述のように、受信点におけるRSSI値の分散値や平均値の特性に基づき、少なくともNLOS環境であるかLOS環境であるかを含む判定処理(NLOS判定処理)を行うものとする。例えば、マスター無線機10とスレーブ無線機20との間で周波数(チャネル番号)を切り替えながら無線通信(パケット送受信)を行い、周波数(チャネル番号)ごとのRSSI値を測定して、そのときの分散値及び平均値を取得し、その分散値と平均値を所定の閾値と比較することでLOS環境であるかNLOS環境であるかの判定(NLOS判定)を行う。
そして、以下では、マスター無線機10とスレーブ無線機20との間の通信で、無線通信に用いることが可能なチャネル番号がN個(Nは2以上の整数)存在するものとする。以下では、上述のN個のチャネル番号で示される各周波数チャネルをch1〜chNと表すものとする。
したがって、この実施形態の通信システム1では、マスター無線機10とスレーブ無線機20との間で、周波数チャネルをch1〜chNに順次切り替えながら、無線通信を行ってRSSI値を測定するものとする。このとき、マスター無線機10は、スレーブ無線機20から、1つの周波数チャネルについて複数回パケットを受信してRSSI値を測定し、その平均値を当該周波数チャネルのRSSI値としてサンプリングするようにしてもよい。そして、マスター無線機10は、周波数チャネルch1〜chNに対応するRSSI値を取得すると、それらのRSSI値の平均値Xと分散値Yを求める。
そして、マスター無線機10は、取得した平均値Xと分散値Yに基づいてNLOS判定を行う。マスター無線機10が行うNLOS判定処理の詳細については後述する。
次に、マスター無線機10の内部構成について図1を用いて説明する
マスター無線機10は制御部11、送信部12、受信部13、RSSI格納部14、平均値計算部15、分散計算部、及び判定部17を有している。
制御部11は、送信部12にスレーブ無線機20への要求をパケット送信するための指示を出す。また、制御部11は、判定部17からNLOS判定の判定結果を取得して所定の出力処理を行う。すなわち、制御部11は、送信部12、受信部13、RSSI格納部14、平均値計算部15、分散計算部、及び判定部17を制御してNLOS判定を実行させ、判定部17からNLOS判定の判定結果を受け、当該判定結果について所定の出力処理を行う。
制御部11が判定結果を出力する出力先やその出力方法は限定されないものであるが、例えば、NLOS判定結果を用いた通信制御処理等を行う外部プログラム30等に送信するようにしてもよい。プログラム30は、例えば、マスター無線機10内部の図示しないコンピュータ上で動作するアプリケーションや、マスター無線機10と所定のインタフェース(有線であるか無線であるかを問わない)を用いて通信可能なデバイス(コンピュータ)上で動作するアプリカーションであってもよい。例えば、外部プログラム30が、スレーブ無線機20との間の無線通信の制御を行うアプリケーション(通信制御プログラム)である場合には、当該アプリケーションは、スレーブ無線機20との通信に用いる周波数チャネルを、より低い周波数のものに変更する処理等を行うようにしてもよい。以上のように、外部プログラム30の対象及び外部プログラム30でのNLOS判定結果の利用内容等は限定されないものである。
送信部12は、制御部11からパケット送信の指示を受け、スレーブ無線機20へ各種要求のパケットを送信する。マスター無線機10が送信するパケットには、後述する「チャネル変更要求パケット」、及び「データ送信要求パケット」が含まれる。
受信部13は、スレーブ無線機20から送信されたパケットを受信し、受信部13が備えるRSSI計算部131に受信信号を渡し、RSSI値を計算(取得)する。受信部13は、取得したRSSI値をRSSI格納部14に供給して格納させる。
RSSI格納部14は、周波数チャネルごとのRSSI値を保持するテーブルを備え、受信部13のRSSI計算部131から供給されたRSSI値を、周波数チャネル毎に格納する。RSSI格納部14は、メモリに余裕がある場合には、周波数チャネル毎に時系列でRSSIの値を格納してもよい。RSSI格納部14に格納された周波数チャネル毎のRSSIの値(以下、「RSSI群」とも呼ぶ)は平均値計算部15および分散値計算部16に供給されることになる。
平均値計算部15は、RSSI格納部14に格納されたRSSI群の値を取得し、それらの平均値Xを計算し、計算結果を判定部17に渡す。
分散値計算部16は、RSSI格納部14に格納されたRSSI群の値を取得して、それらの分散値Yを計算し、計算結果を判定部17に渡す。なお、分散値計算部16は、分散値Yの算出にあたって、平均値計算部15で算出された平均値Xを用いることで演算量を節約するようにしてもよい。
判定部17は、平均値計算部15から取得したRSSI群の平均値Xと、分散値計算部16から取得したRSSI群の分散値Yに基づいてNLOS判定を行う。判定部17は、NLOS判定の判定結果について、制御部11に渡す。
具体的には、マスター無線機10は、平均値Xが所定の閾値(以下、「閾値C」、又は「第1の閾値」と呼ぶ)より低く、かつ、分散値Yが所定の閾値(以下、「閾値D」、又は「第2の閾値」と呼ぶ)より大きいという条件(以下、「第1の条件」と呼ぶ)を満たすか否かを確認し、第1の条件を満たす場合には、NLOS環境であると判定する。また、マスター無線機10は、第1の条件を満たさない場合には、平均値Xが閾値Cより高く、かつ、分散値Yが閾値Dより小さいかという条件(以下、「第2の条件」と呼ぶ)を満たすか否かを確認し、第2の条件を満たす場合には、LOS環境であると判定する。さらに、マスター無線機10は、第1の条件及び第2の条件のいずれも満たさない場合には、LOS環境とNLOS環境とも判定できない環境(以下、「あいまいな環境」と呼ぶ)として判定するものとする。
閾値C、Dに設定する値については限定されないものであるが、予め実験等により適切な値を設定することが望ましい。また、マスター無線機10では、無線通信する電波の出力等により閾値C、Dに設定する値を増減させるようにしてもよい。
判定部17では、第2の条件を用いて「あいまいな環境」を判定結果として含むことにより、よりNLOS判定結果の精度を向上させることができる。なお、判定部17は、第1の条件を満たさない場合は、第2の条件についての判定をせずに、全てLOS環境と判定するようにしてもよい。この場合、判定部17は、判定結果としてLOS環境又はNLOS環境のみを出力することになる。
また、判定部17が、あいまいな環境と判定した場合、制御部11は、各構成要素を制御して再度NLOS判定の処理を再実行(上述のステップS101〜S107の処理を再度実行)して、NLOS判定結果を取得するようにしてもよい。すなわち、制御部11は、第1の条件又は第2の条件のいずれかを満たした結果が得られるまでNLOS判定処理を繰り返すようにしてもよい。このとき、制御部11が、NLOS判定処理を繰り返し実行する回数の限度に上限を設けるようにしてもよい。
この実施形態では、マスター無線機10はモバイル型の無線機であり、電源としてバッテリ18を備えるものとする。なお、マスター無線機10は、外部電源(例えば、商用電源)に接続して電源供給を受け、バッテリ18を備えない構成としてもよい。
次に、スレーブ無線機20の内部構成について、図3を用いて説明する。
図3にスレーブ無線機20の構成を示す。スレーブ無線機20は受信部22、制御部23および送信部21から構成される。
受信部22は、マスター無線機10からパケットを受信し、マスター無線機10から受信したパケットに含まれる要求の結果を制御部23に渡す。
制御部23は、受信部22からマスター無線機10から送られた要求を受け、その指示にしたがい、送信部21にパケット送信の指示を出す。
送信部21は、制御部23からパケット送信の指示を受け、マスター無線機10へパケットを送信する。スレーブ無線機20が送信するパケットには、後述する「チャネル変更確認パケット」、及び「データパケット」が含まれる。
この実施形態では、スレーブ無線機20はモバイル型の無線機であり、電源としてバッテリ24を備えるものとする。なお、スレーブ無線機20は、外部電源(例えば、商用電源)に接続して電源供給を受け、バッテリ24を備えない構成としてもよい。
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有す通信システム1の動作(実施形態に係る判定方法)を説明する。
マスター無線機10は通信可能(パケット送受信可能)なスレーブ無線機20と任意のタイミングでNLOS判定を行う。マスター無線機10がスレーブ無線機20とNLOS判定を行うタイミングは限定されないものであるが、例えば、一定期間ごとに行うようにしてもよいし、通信品質が所定以下となったタイミング(例えば、パケット受信の際のエラー率が所定以上となったタイミング)等が挙げられる。そして、マスター無線機10は、NLOS判定の結果について所定の出力処理(例えば、外部プログラム30への送信処理)を行う。
以上のように、通信システム1では、マスター無線機10が主導してスレーブ無線機20を制御して、NLOS判定処理を行う。
次に、マスター無線機10とスレーブ無線機20によるNLOS判定の動作の例について図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、マスター無線機10は、スレーブ無線機20を制御して、周波数チャネルを切り替えながら、スレーブ無線機20が送信したパケット(例えば、所定のデータが挿入されたパケット;以下、単に「データパケット」とも呼ぶ)を受信(受信部13により受信)して、データパケットを受信した際のRSSI値(受信強度)を取得(RSSI計算部131により取得)する。マスター無線機10では、周波数チャネルごとのRSSI値が、RSSI格納部14に格納される(S101)。
次に、マスター無線機10(平均値計算部15、及び分散値計算部16)は、RSSI格納部14で格納されたRSSI群の平均値Xと分散値Yを計算する(S102)。
次に、マスター無線機10の判定部17は、平均値Xと分散値Yを利用し、「平均値Xが閾値Cより低く、かつ、分散値Yが閾値Dより大きいか」(第1の条件を満たすか)を確認する(S103)。
マスター無線機10は、第1の条件を満たす場合、NLOS環境と判定し(S105)、第1の条件を満たさない場合後述するステップS104に移行する。
第1の条件を満たさない場合、マスター無線機10(判定部17)は、「平均値Xが閾値Cより高く、かつ、分散値Yが閾値Dより小さいか」(第2の条件を満たすか)を確認する(S104)。
マスター無線機10は、第2の条件を満たす場合、LOS環境と判定し(S106)、第2の条件を満たさない場合は、LOSとNLOSとも判定されず、あいまいな環境として判定する(S107)。
以上のように、マスター無線機10は、NLOS判定を行う。
次に、上述のステップS101において、マスター無線機10がスレーブ無線機20を制御して周波数チャネルごとのRSSI値を取得する処理の例について、図7のシーケンス図を用いて説明する。なお、マスター無線機10とスレーブ無線機20間でやり取りを行い、1〜Nに周波数チャネル(チャネル番号)を切り替えながらRSSIの値を取得していく方法には、図7に示す例以外にも種々のパターンが考えられる。
図7に示すシーケンス図では、マスター無線機10はスレーブ無線機20に対して、周波数チャネルをChy(yは1〜Nのいずれか)に変更させるためのパケット(以下、「チャネル変更要求パケット」と呼ぶ)を送信し、チャネルの要求を指示する(S201)。このとき、マスター無線機10はチャネルCHxを利用して送信されるものとする。
そして、スレーブ無線機20が同じくチャネルCHxを利用していた場合には、受信することができる。したがって、待ち受け側のスレーブ無線機20はチャネルを定期的に変更して、マスター無線機10からのパケットを受信できるようにすることが望ましい。一方で、マスター無線機10はチャネル変更要求パケットを何度か繰り返し送信するなどの処理を行うことが望ましい。
スレーブ無線機20はチャネル変更要求パケットを受信するとチャネルCHxを利用して、チャネル変更要求パケットに対する確認応答(ACK)を行うためのパケット(以下、「チャネル変更確認パケット」と呼ぶ)をマスター無線機10に返し(S202)、マスター無線機10へパケット送信を行うための周波数チャネルをCHxからCHy(チャネル変更要求パケットに従った周波数チャネル)に変更する(S203)。
一方、マスター無線機10は、チャネルCHxで、チャネル変更確認パケットを受信すると、スレーブ無線機20とパケット送受信する周波数チャネルを、チャネルをCHxからCHyに変更する(S204)。
次に、マスター無線機10はスレーブ無線機20に対して周波数チャネルCHyで、n個(nは、1以上の所定数)のデータパケットの送信を要求するためのパケット(以下、「データ送信要求パケット」とも呼ぶ)を送信する(S205)。
なお、データパケットに挿入されるデータの内容や長さ(データ量)は限定されないものであり、例えば、任意のパターンのデータ(ダミーデータ)を適用することができる。
スレーブ無線機20はマスター無線機10からデータ送信要求パケットを受信すると、マスター無線機10に対して、周波数チャネルCHyで、n個のデータパケットを送信する。このとき、マスター無線機10では、スレーブ無線機20からデータパケットを受信している間に、RSSI値を測定し、RSSI格納部14に、周波数チャネルCHyに対応するRSSI値として格納する(S206)。マスター無線機10(RSSI計算部131)では、n個のデータパケットを受信している間に1つのRSSI値を取得するようにしてもよいし、1つのデータパケットを受信するごとに1つのRSSI値を取得するようにしてもよい。このとき、マスター無線機10では、取得したRSSI値を時系列ごとにRSSI格納部14に格納するようにしてもよい。また、マスター無線機10(RSSI計算部131)は、データパケットを受信する都度RSSI値を測定して、その平均を周波数チャネルCHyのRSSI値として取得するようにしてもよい。さらに、判定部17は、第2の条件に該当するか否かを判定した後に、第1の条件に該当するか否かを判定し、第1の条件にも該当しない場合に曖昧な環境と判定するようにしてもよい。以上のように、RSSI計算部131において、周波数チャネルごとのRSSI値を取得する手順は限定されないものであり、種々のパターンが考えられる。
マスター無線機10は、周波数チャネルCHy(データパケットを受信する周波数チャネル)を、1〜Nに切り替えながら、図7に示す処理(ステップS201〜S206)を実行することで、1〜Nの各周波数チャネルに係るRSSI値を取得することができる。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
この実施形態では、マスター無線機10が、周波数チャネルを変更しながら測定したRSSI群の平均値Xと分散値Yを利用することで、従来よりも高精度でNLOS判定を行うことができる。これにより、通信システム1では、伝搬環境を考慮する必要がある様々な通信処理アルゴリズムやアプリケーションの性能(例えば、通信速度等)を向上させることができる。
例えば、仮に、マスター無線機10、スレーブ無線機20、および近隣の伝搬環境が完全に固定(静止)された場合は、同じチャネル(周波数)で何度測定しても、同じRSSI値の結果になるため、分散値を計算してNLOS判定に利用しても、特に判定精度が向上するといったことはない。これに対して、この実施形態のマスター無線機10及びスレーブ無線機20では、チャネルを変更しながらRSSI値を測定し、測定したRSSI群の平均値Xと分散値Yを利用したNLOS判定を行うため、上述の例のように全ての要素が固定(静止)した状態であっても、マスター無線機10とスレーブ無線機20との間の電波の伝搬環境の特性を、NLOS判定に反映させることができる。チャネルを変更しながらRSSI値を測定する場合、上述の例のように全ての要素が固定(静止)した状態であっても、マスター無線機10とスレーブ無線機20との間の周波数ごとの伝達特性(伝搬特性)は、異なるからである。
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(B−1)上記の実施形態では、通信システム1において、NLOS判定処理を主導するマスター無線機10と、マスター無線機10の要求に応じてNLOS判定処理に協働するスレーブ無線機20とが存在する例について説明したが、マスター無線機10とスレーブ無線機20の両方の機能を備える無線通信装置を構築するようにしてもよい。
1…通信システム、10…マスター無線機、11…制御部、12…送信部、13…受信部、14…RSSI格納部、15…平均値計算部、16…分散値計算部、17…判定部、18…バッテリ、20…スレーブ無線機、21…送信部、22…受信部、23…制御部、24…バッテリ。

Claims (9)

  1. 第1の無線通信装置と、第2の無線通信装置を備える無線通信システムにおいて、
    前記第1の無線通信装置は、
    前記第2の無線通信装置からデータ受信を行う受信手段と、
    前記受信手段がデータ受信を行った場合の受信信号の受信強度を取得する受信強度取得手段と、
    前記受信強度取得手段が取得した受信強度を保持する受信強度保持手段と、
    前記受信強度保持手段が保持した受信強度の平均値及び分散値を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した平均値及び分散値に基づいて、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間の伝搬環境が見通し環境であるか見通し外環境であるかを判定する判定手段とを有し、
    前記第2の無線通信装置は、
    前記第1の無線通信装置にデータ送信を行う送信手段を有する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記送信手段は、周波数を切り替えながら前記第1の無線通信装置にデータ送信を行い、
    前記受信手段は、周波数を切り替えながら前記第2の無線通信装置からデータ受信を行い、
    前記受信強度保持手段は、周波数ごとに、前記受信強度取得手段が取得した受信強度を保持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記判定手段は、前記平均値が第1の閾値より高く、且つ、前記分散値が第2の閾値よりも小さいという第1の条件を満たす場合には、前記伝搬環境を見通し環境と判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 前記判定手段は、前記平均値が前記第1の閾値より低く、且つ、前記分散値が前記第2の閾値よりも大きいという第2の条件を満たす場合には、前記伝搬環境を見通し外環境と判定することを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記判定手段は、前記第1の条件及び前記第2の条件の両方を満たさない場合には、前記伝搬環境を、見通し環境及び見通し外環境のいずれとも判定できないあいまいな環境と判定することを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  6. 前記判定手段は、判定結果を所定の出力先に出力することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の通信システム。
  7. 無線通信装置において、
    他の無線通信装置からデータ受信を行う受信手段と、
    前記受信手段がデータ受信を行った場合の受信信号の受信強度を取得する受信強度取得手段と、
    前記受信強度取得手段が取得した受信強度を保持する受信強度保持手段と、
    前記受信強度保持手段が保持した受信強度の平均値及び分散値を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した平均値及び分散値に基づいて、当該無線通信装置と前記他の無線通信装置との間の伝搬環境が見通し環境であるか見通し外環境であるかを判定する判定手段と
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  8. 請求項7に記載の無線通信装置にデータ送信を行う送信手段を有することを特徴とする無線通信装置。
  9. 第1の無線通信装置と、第2の無線通信装置を備える無線通信システムが行う判定方法において、
    前記第1の無線通信装置は、受信手段、受信強度取得手段、受信強度保持手段、算出手段、及び判定手段を有し、
    前記第2の無線通信装置は、送信手段を有し、
    前記受信手段は、前記第2の無線通信装置からデータ受信を行い、
    前記受信強度取得手段は、前記受信手段がデータ受信を行った場合の受信信号の受信強度を取得し、
    前記受信強度保持手段は、前記受信強度取得手段が取得した受信強度を保持し、
    前記算出手段は、前記受信強度保持手段が保持した受信強度の平均値及び分散値を算出し、
    前記判定手段は、前記算出手段が算出した平均値及び分散値に基づいて、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間の伝搬環境が見通し環境であるか見通し外環境であるかを判定し、
    前記送信手段は、前記第1の無線通信装置にデータ送信する
    ことを特徴とする判定方法。
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