JP2017152817A - 機器制御装置および機器制御プログラム - Google Patents

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Akihiro Sakurai
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Abstract

【課題】対象空間に存在する対象者により適した環境を提供することが可能な機器制御装置および機器制御プログラムを提供する。【解決手段】機器制御装置は、対象空間に係る機器と通信可能な機器制御装置であって、前記対象空間に存在する対象者を認識する認識部と、前記認識部によって認識された前記対象者に対応する、前記対象空間の環境に関する設定情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記設定情報に基づいて、前記機器を制御するための制御情報を作成する作成部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、機器制御装置および機器制御プログラムに関し、特に、対象空間に係る機器を制御する機器制御装置および機器制御プログラムに関する。
従来、快適性または省エネルギーを目的として、室内の空調装置を制御するシステムが開発されている。
たとえば、特許文献1(特開平11−6644号公報)には、以下のような技術が開示されている。すなわち、空調制御システムは、複数の部屋を有する住宅にて、室内と室外との熱交換を行う熱交換器に冷媒を循環させる圧縮機と、熱交換された冷気または暖気を室内に送風する送風機とによって冷暖房を行い、各部屋に設置され、人間の在、不在を検出する人感センサと、各部屋に設置され、室内温度を検出する温度センサと、この温度センサの検出した室内温度に応じて、あらかじめ設定された空調条件スケジュールによって前記圧縮機および送風機を制御して、各部屋の温度を調節する空調制御手段と、前記人感センサが人間の在室を検出した部屋の空調を、前記空調条件スケジュールが人間に快適な温度にする制御であればそのままに、低負荷運転または空調停止であれば人間に快適な温度に変更制御し、前記人感センサが人間の不在を検出した部屋の空調を、前記空調条件スケジュールが人間に快適な温度にする制御であれば前記圧縮機または送風機に対して低負荷運転となるように変更制御する変更制御手段とを備える。
また、特許文献2(特許第5312055号公報)には、以下のような技術が開示されている。すなわち、空気調和システムは、室内機に空調対象空間における人体動作を検知する人感センサー及び吸込温度を検知する吸込温度センサーが設けられ、前記室内機に設置された熱交換器の熱交換効率を制御する圧縮機と、運転の開始・停止及び設定温度を設定するリモコンと、該リモコンに設定された運転の開始・停止及び設定温度の情報と前記吸込温度センサー及び人感センサーの検知情報に基づいて前記圧縮機を駆動制御する制御部を備えた複数の空気調和機を有した空気調和システムであって、同一室内空間に設置された前記複数台の空気調和機のうち、1台が親機となるように制御部を有線又は無線で接続し、前記親機の空気調和機の制御部がそれ以外の空気調和機の人感センサーの検知情報、リモコンの設定温度情報及び吸込温度センサーの吸込温度情報も把握でき、これらの情報に基づいて、各空調対象空間の空調負荷及びこれらの空調対象空間の空調負荷に基づく空調空間全体の空調負荷を算出し、その算出結果に基づいて空調空間全体の省電力運転を行うよう前記親機の空気調和機の制御部がそれ以外の空気調和機の制御部に対して制御指令を出力する。
また、特許文献3(特許第3374754号公報)には、以下のような技術が開示されている。すなわち、空調システム制御装置は、室内に設置される複数の空調機器と、室内外の温熱的環境を計測する環境計測センサと、室内の人の在不在を検出する人検知センサと、人検知センサからの計測情報に基づいて現在から未来の予測在室率を算出する在室予測部と、前記環境計測センサからの計測情報と人検知センサからの計測情報と使用者がリモコンを介して発信する快適性と省エネ性のどちらをより優先するのかを表した重み信号を受けて、内部に保持している温熱的に快適であると定義した室内温熱環境と或る室内温熱環境から別の室内温熱環境に遷移するために必要な時間と遷移中に作動する機器の消費電力量から空調機器の組み合わせと制御順序と制御量を算出する運転スケジュール算出手段と、前記在室予測装置が算出する予測在室率から室内を温熱的に快適な状態にする時刻を算出する目標到達時刻決定手段と、前記運転スケジュール算出手段と前記目標到達時刻決定手段の算出結果を用いて空調機器に対して制御信号を出力する制御信号出力手段とを備える。
また、特許文献4(特開2014−129964号公報)には、以下のような技術が開示されている。すなわち、空調制御システムは、室内の空気を調和する空調ユニットを制御する空調制御システムであって、ユーザーの体温調節能力を示す指標に基づいて、上記空調ユニットの運転条件を求める運転条件決定部を備える。
特開平11−6644号公報 特許第5312055号公報 特許第3374754号公報 特開2014−129964号公報
特許文献1〜4に記載の技術では、対象空間における対象者の在、不在、またはユーザーの体温調節能力を示す指標に基づいて空調装置を制御する構成であるため、対象者の嗜好に応じた環境を提供することは困難である。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、対象空間に存在する対象者により適した環境を提供することが可能な機器制御装置および機器制御プログラムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる機器制御装置は、対象空間に係る機器と通信可能な機器制御装置であって、前記対象空間に存在する対象者を認識する認識部と、前記認識部によって認識された前記対象者に対応する、前記対象空間の環境に関する設定情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記設定情報に基づいて、前記機器を制御するための制御情報を作成する作成部とを備える。
(8)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる機器制御プログラムは、対象空間に係る機器と通信可能な機器制御装置において用いられる機器制御プログラムであって、コンピュータを、前記対象空間に存在する対象者を認識する認識部と、前記認識部によって認識された前記対象者に対応する、前記対象空間の環境に関する設定情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記設定情報に基づいて、前記機器を制御するための制御情報を作成する作成部と、として機能させるためのプログラムである。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える機器制御装置として実現することができるだけでなく、機器制御装置を備える機器制御システムとして実現したり、かかる特徴的な処理をステップとする方法として実現したり、機器制御装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現したりすることができる。
本発明によれば、対象空間に存在する対象者により適した環境を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る機器制御システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る機器制御システムにおける機器制御装置の構成を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る機器制御装置における記憶部が保持する存在テーブルの一例を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る機器制御装置における記憶部が保持する環境設定テーブルの一例を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る機器制御装置が設定情報に基づいて制御情報の作成を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 図6は、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御システムの構成を示す図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御システムにおける機器制御装置の構成を示す図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置における記憶部が保持する環境設定テーブルの一例を示す図である。 図9は、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御システムにおける機器制御装置の変形例の構成を示す図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置における記憶部が保持するゲストテーブルの一例を示す図である。 図11は、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置が設定情報に基づいて制御情報の作成を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る機器制御装置は、対象空間に係る機器と通信可能な機器制御装置であって、前記対象空間に存在する対象者を認識する認識部と、前記認識部によって認識された前記対象者に対応する、前記対象空間の環境に関する設定情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記設定情報に基づいて、前記機器を制御するための制御情報を作成する作成部とを備える。
このように、対象空間に存在する対象者に対応する設定情報を取得して制御情報を作成する構成により、たとえば、作成した制御情報を制御対象の機器へ送信することで当該機器を制御し、対象空間の環境を対象者の嗜好に合うように整えることができる。したがって、対象空間に存在する対象者により適した環境を提供することができる。
(2)好ましくは、前記取得部は、前記認識部が複数の前記対象者を認識した場合、前記複数の対象者にそれぞれ対応する複数の前記設定情報を取得し、前記作成部は、各前記設定情報の示す設定内容が異なる場合、複数の前記設定内容の中から所定の基準に従って前記設定内容を選択し、選択した前記設定内容に基づいて前記制御情報を作成する。
このような構成により、対象空間に存在する複数の対象者にそれぞれ対応する複数の設定内容の中から所定の基準を満たす適切な設定内容を選択することができるので、対象空間に複数の対象者が存在する状況においても良好な環境を提供することができる。
(3)より好ましくは、前記取得部は、複数種類の前記環境に関する設定情報を取得し、前記作成部は、各前記対象者の前記設定情報の示す同じ種類の前記環境に関する設定内容のうちの少なくとも一部が異なる場合、所定の基準に従って、前記環境に関する前記設定内容を選択する。
このような構成により、設定内容の種類ごとに、所定の基準を満たす適切な設定内容を選択することができる。
(4)より好ましくは、前記所定の基準は、同じ前記設定内容の数についての多数決である。
このような構成により、対象空間に存在するより多くの対象者にとってより適した環境を提供することができる。
(5)より好ましくは、各前記対象者に優先度が付与されており、前記所定の基準は、前記設定内容に対応する前記対象者の優先度の高低である。
このような構成により、対象空間に存在する複数の対象者のうちの優先されるべき対象者にとってより適した環境を提供することができる。
(6)より好ましくは、各前記対象者に優先度が付与されており、前記作成部は、前記多数決において異なる前記設定内容の数が同じである場合、前記設定内容に対応する前記対象者の前記優先度の高低により前記設定内容を選択する。
このような構成により、多数決では設定内容を決定できない場合においても、優先度に従って設定内容を決定することができるので、より多くの優先されるべき対象者にとってより適した環境を提供することができる。
(7)好ましくは、前記機器制御装置は、さらに、前記制御情報を送信する送信部を備え、前記送信部は、前記取得部によって所定情報が取得された場合、所定内容の前記制御情報を送信する。
このような構成により、所定情報が取得される特別な場合、たとえば、ゲスト等の特別な対象者が対象空間に存在する場合において、対象空間の環境をゲストの嗜好に合うように整えることができる。
(8)本発明の実施の形態に係る機器制御プログラムは、対象空間に係る機器と通信可能な機器制御装置において用いられる機器制御プログラムであって、コンピュータを、前記対象空間に存在する対象者を認識する認識部と、前記認識部によって認識された前記対象者に対応する、前記対象空間の環境に関する設定情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記設定情報に基づいて、前記機器を制御するための制御情報を作成する作成部と、として機能させるためのプログラムである。
このように、対象空間に存在する対象者に対応する設定情報を取得して制御情報を作成する構成により、たとえば、作成した制御情報を制御対象の機器へ送信することで当該機器を制御し、対象空間の環境を対象者の嗜好に合うように整えることができる。したがって、対象空間に存在する対象者により適した環境を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る機器制御システムの構成を示す図である。
図1を参照して、機器制御システム301は、機器制御装置101と、カメラ121と、アクセスポイント161とを備える。
機器111の一例である機器111A,111B,111C,111D,111Eは、たとえばそれぞれ空調装置、空気清浄器、照明、テレビおよび給湯装置である。
図1では、5つの機器111を代表的に示しているが、さらに多数または少数の機器111が設けられてもよい。
対象空間S1は、家屋または部屋等である。対象空間S1に係る各機器111、より詳細には、対象空間S1の環境に影響を与える各機器111は、たとえば対象空間S1に設けられる。なお、当該機器111は、対象空間S1の外部に設けられてもよい。
カメラ121は、対象空間S1を出入りする対象者151を撮影し、撮影した映像を示す映像情報を内部ネットワーク11経由で機器制御装置101へ送信する。
アクセスポイント161は、機器111A,111B,111Cから受信した情報を中継して内部ネットワーク11経由で機器制御装置101へ送信するとともに、機器制御装置101から内部ネットワーク11経由で受信した情報を中継して機器111A,111B,111Cへ送信する。
また、アクセスポイント161は、たとえば、対象者151がウェアラブル端末またはスマートホン等の無線端末装置を保持している場合、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Z−WaveまたはZigBee(登録商標)等の規格に従って、当該無線端末装置と通信を行う。
[機器制御装置の構成]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る機器制御システムにおける機器制御装置の構成を示す図である。
図2を参照して、機器制御装置101は、認識部21と、取得部22と、作成部23と、通信部24と、記憶部25とを備える。
機器制御装置101は、対象空間S1に係る機器111と通信可能であり、たとえば、HEMS(Home Energy Management System)等のシステムにおいて用いられる。
より詳細には、機器制御装置101における通信部24は、内部ネットワーク11およびアクセスポイント161経由で対象空間S1に設けられた機器111A,111B,111Cと情報の送受信を行う。また、通信部24は、内部ネットワーク11経由で対象空間S1に設けられた111D,111Eと情報の送受信を行う。
また、通信部24は、内部ネットワーク11経由でカメラ121から映像情報を受信し、受信した映像情報を認識部21へ出力する。
認識部21は、対象空間S1に存在する対象者151を認識する。たとえば、認識部21は、通信部24から受ける映像情報に基づいて、対象空間S1を出入りする対象者151を検出して識別する。
より詳細には、認識部21は、通信部24から受ける映像情報を用いて対象者151のたとえば顔認識を行うことにより対象者151を識別する。認識部21は、対象者151の検出結果および識別結果に基づいて、対象空間S1における対象者151の存在または不在、および存在する対象者151のIDを認識する。
また、認識部21は、たとえば、対象者151が保持する無線端末装置による通信内容に基づいて、対象空間S1に存在する対象者151を認識する。
より詳細には、認識部21は、アクセスポイント161と対象者151が保持する無線端末装置との通信接続の確立状態を示す通信接続情報を通信部24経由で当該アクセスポイント161から収集する。
認識部21は、収集した通信接続情報に基づいて、対象空間S1における対象者151の存在または不在、および存在する対象者151のIDを認識する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る機器制御装置における記憶部が保持する存在テーブルの一例を示す図である。
図3を参照して、存在テーブルET1には、対象空間S1に存在する対象者151のIDが含まれる。認識部21は、対象空間S1における対象者151の存在または不在、および存在する対象者151のIDの認識結果に基づいて存在テーブルET1を更新する。
より詳細には、認識部21は、対象空間S1において新たな対象者151の存在を認識すると、当該対象者151のIDを存在テーブルET1に追加する。一方、認識部21は、対象空間S1に存在していた対象者151の不存在を認識すると、当該対象者151のIDを存在テーブルET1から削除する。
認識部21は、存在テーブルET1を更新すると、存在テーブルET1の更新を行った旨を取得部22へ通知する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る機器制御装置における記憶部が保持する環境設定テーブルの一例を示す図である。
図4を参照して、記憶部25は、対象空間S1における複数種類の環境に関する設定情報、より詳細には、機器111の動作によって変化する対象空間S1における複数種類の環境の設定情報を含む環境設定テーブルPT1を保持する。
環境設定テーブルPT1には、「対象者ID」ごとに、「環境パラメータ」、「嗜好」および「特記事項」が対応付けられる。
より詳細には、「対象者ID」の項目における「A」〜「E」は、それぞれ対象者151である対象者151A〜151EのIDである。「特記事項」の項目には、対応の対象者151の病状または年齢が示される。なお、「特記事項」の項目には、耳が悪い等の対応の対象者151のハンディキャップが示されてもよい。
「環境パラメータ」の項目には、機器111Aによる空調の「温度」および「湿度」、機器111Cの「照明照度」、機器111Dの「音量」、ならびに機器111Eによる「風呂温度」および「給湯温度」が示される。「嗜好」の項目には、「温度」、「湿度」、「照明照度」、「音量」、「風呂温度」および「給湯温度」に対する対象者151の嗜好が示される。
なお、「環境パラメータ」には、上記の他に、空調の風量、照明の色彩およびテレビ画面の照度の少なくともいずれか1つが含まれていてもよい。
再び図2を参照して、取得部22は、認識部21によって認識された対象者151に対応する設定情報を取得する。より詳細には、取得部22は、たとえば、複数種類の環境に関する設定情報を取得する。
具体的には、取得部22は、存在テーブルET1の更新を行った旨を認識部21から受けると、記憶部25における存在テーブルET1を確認し、たとえば、対象者IDとして「C」を有する対象者151Cが対象空間S1に存在することを認識する。
そして、取得部22は、記憶部25における環境設定テーブルPT1から、「C」の対象者IDに対応する「環境パラメータ」ごとの「嗜好」の内容、および「特記事項」の内容を設定情報SC1として取得し、取得した設定情報SC1を作成部23へ出力する。
作成部23は、取得部22によって取得された設定情報に基づいて、機器111を制御するための制御情報を作成する。
より詳細には、作成部23は、設定情報SC1を取得部22から受けると、受けた設定情報SC1の示す「環境パラメータ」ごとの「嗜好」に基づいて、機器111Aの温度および湿度をそれぞれ標準より低い温度および高い湿度に設定するための制御情報CA1、機器111Cの照度を標準より明るくするための制御情報CC1、機器111Dの音量を標準より大きくするための制御情報CD1、ならびに機器111Eによる風呂温度および給湯温度を標準より熱くするための制御情報CE1を作成する。
また、作成部23は、設定情報SC1の示す「特記事項」に基づいて、機器111Bを動作させるための制御情報CB1を作成する。
作成部23は、作成した制御情報CA1、CC1、CD1、CE1およびCB1を通信部24へ出力する。
通信部24は、作成部23から制御情報CA1、CC1、CD1、CE1およびCB1を受けると、受けた制御情報CA1、CC1、CD1、CE1およびCB1をそれぞれ機器111A、111C、111D、111Eおよび111Bへ送信する。
再び図1を参照して、機器111A、111C、111D、111Eおよび111Bは、それぞれ制御情報CA1、CC1、CD1、CE1およびCB1を機器制御装置101から受信すると、受信した制御情報に従って動作する。
[動作]
機器制御装置101は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下に示すフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。この装置のプログラムは、外部からインストールすることができる。この装置のプログラムは、記録媒体に格納された状態で流通する。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る機器制御装置が設定情報に基づいて制御情報の作成を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図5を参照して、まず、機器制御装置101は、存在テーブルET1が更新されるまで待機する(ステップS102でNO)。
一方、機器制御装置101は、存在テーブルET1が更新されると(ステップS102でYES)、更新された存在テーブルET1に基づいて、対象空間S1に存在する対象者151を認識する(ステップS104)。
次に、機器制御装置101は、認識した対象者151に対応する、環境パラメータに対する嗜好の内容、および特記事項の内容を設定情報として環境設定テーブルPT1から取得する(ステップS106)。
次に、機器制御装置101は、取得した設定情報に基づいて制御情報を作成する(ステップS108)。
次に、機器制御装置101は、作成した制御情報を制御対象の機器111へ送信する(ステップS110)。
次に、機器制御装置101は、存在テーブルET1が再び更新されるまで待機する(ステップS102でNO)。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る機器制御装置では、取得部22は、複数種類の環境に関する設定情報を取得する構成であるとしたが、これに限定するものではない。取得部22は、1種類の環境に関する設定情報を取得する構成、具体的には、図4に示す環境設定テーブルPT1における「環境パラメータ」がたとえば「温度」の1種類であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態では、対象空間S1において1人の対象者151が存在する状況について説明したが、これに限定するものではない。対象空間S1において複数の対象者151が存在してもよい。この場合、機器制御装置101は、たとえば、対象空間S1における存在を最初に認識した対象者151を優先して、当該対象者151に対応する設定情報に基づいて制御情報を作成する。そして、当該対象者151が対象空間S1から退出した場合、機器制御装置101は、対象空間S1における存在を2番目に認識した対象者151を優先して、当該対象者151に対応する設定情報に基づいて制御情報を作成する。
ところで、特許文献1〜4に記載の技術では、対象空間における対象者の在、不在、またはユーザーの体温調節能力を示す指標に基づいて空調装置を制御する構成であるため、対象者の嗜好に応じた環境を提供することは困難である。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る機器制御装置は、対象空間S1に係る機器111と通信可能である。認識部21は、対象空間S1に存在する対象者151を認識する。取得部22は、認識部21によって認識された対象者151に対応する、対象空間S1の環境に関する設定情報を取得する。そして、作成部23は、取得部22によって取得された設定情報に基づいて、機器111を制御するための制御情報を作成する。
このように、対象空間S1に存在する対象者151に対応する設定情報を取得して制御情報を作成する構成により、たとえば、作成した制御情報を制御対象の機器111へ送信することで当該機器111を制御し、対象空間S1の環境を対象者151の嗜好に合うように整えることができる。したがって、対象空間に存在する対象者により適した環境を提供することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る機器制御システムと比べて対象空間に複数の対象者が存在する場合において、機器111の設定内容を選択する機器制御システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る機器制御システムと同様である。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御システムの構成を示す図である。
図6を参照して、機器制御システム302は、機器制御装置102と、カメラ121と、アクセスポイント161とを備える。
機器制御システム302における機器111A〜111E、カメラ121およびアクセスポイント161の動作は、図1に示す機器制御システム301における機器111A〜111E、カメラ121およびアクセスポイント161とそれぞれ同様である。
[課題]
たとえば、対象空間S1に複数の対象者151が存在し、当該複数の対象者151の嗜好が異なる場合、いずれの対象者151の嗜好に合うように機器111を制御すればよいのか分からなくなることがある。
そこで、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置では、以下のような構成および動作により、このような課題を解決する。
[機器制御装置の構成]
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御システムにおける機器制御装置の構成を示す図である。
図7を参照して、機器制御装置102は、図2に示す機器制御装置101と比べて、取得部22および作成部23の代わりに、取得部32と、作成部33とを備える。
機器制御装置102における認識部21、通信部24および記憶部25の動作は、図2に示す機器制御装置101における認識部21、通信部24および記憶部25とそれぞれ同様である。
(多数決を用いる例)
たとえば、対象空間S1において、対象者151A、151Bおよび151Eが存在する状況を想定する。
機器制御装置102における取得部32は、たとえば、認識部21が複数の対象者151を認識した場合、当該複数の対象者151にそれぞれ対応する複数の設定情報を取得する。より詳細には、取得部32は、たとえば、複数種類の環境に関する設定情報を取得する。
具体的には、取得部32は、存在テーブルET1の更新を行った旨を認識部21から受けると、記憶部25における存在テーブルET1を確認し、たとえば、対象者IDとして「A」、「B」および「E」をそれぞれ有する対象者151A、151Bおよび151Eが対象空間S1に存在することを認識する。
そして、取得部32は、環境設定テーブルPT1(図4参照)における「A」の対象者IDに対応する「環境パラメータ」ごとの「嗜好」の内容、および「特記事項」の内容を、対象者151Aに対応しかつ複数種類の環境に関する設定情報SA1として取得する。
また、取得部32は、環境設定テーブルPT1における「B」の対象者IDに対応する「環境パラメータ」ごとの「嗜好」の内容、および「特記事項」の内容を、対象者151Bに対応しかつ複数種類の環境に関する設定情報SB1として取得する。
また、取得部32は、環境設定テーブルPT1における「E」の対象者IDに対応する「環境パラメータ」ごとの「嗜好」の内容、および「特記事項」の内容を、対象者151Eに対応しかつ複数種類の環境に関する設定情報SE1として取得する。取得部32は、取得した設定情報SA1,SB1,SE1を作成部33へ出力する。
作成部33は、たとえば、各設定情報の示す設定内容が異なる場合、複数の設定内容の中から所定の基準に従って設定内容を選択し、選択した設定内容に基づいて制御情報を作成する。
より詳細には、作成部33は、たとえば、各対象者151の設定情報の示す同じ種類の環境に関する設定内容のうちの少なくとも一部が異なる場合、所定の基準に従って、環境に関する設定内容を選択する。この例では、所定の基準は、同じ設定内容の数についての多数決である。
具体的には、作成部33は、設定情報SA1,SB1,SE1を取得部32から受けると、受けた設定情報SA1,SB1,SE1において、温度、照明照度、音量、風呂温度および給湯温度の嗜好の内容、ならびに特記事項の内容が同じである一方、湿度の嗜好の内容が異なることを認識する。
そして、作成部33は、対象者151A,151Eは湿度が低いことを好むのに対して、対象者151Bは湿度が高いことを好むことを認識するので、多数決により湿度の嗜好として対象者151A,151Eの嗜好を選択する。
作成部33は、選択結果に基づいて、機器111Aの温度および湿度をそれぞれ標準より低い温度および低い湿度に設定するための制御情報CA2、機器111Cの照度を標準より暗くするための制御情報CC2、機器111Dの音量を標準より小さくするための制御情報CD2、ならびに機器111Eによる風呂温度および給湯温度を標準より熱くするための制御情報CE2を作成する。
作成部33は、作成した制御情報CA2、CC2、CD2およびCE2を通信部24経由で機器111A、111C、111Dおよび111Eへそれぞれ送信する。
(優先度を用いる例その1)
たとえば、対象空間S1において、対象者151A〜151Dが存在する状況を想定する。この例では、所定の基準は、設定内容に対応する対象者151の優先度の高低である。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置における記憶部が保持する環境設定テーブルの一例を示す図である。
図8を参照して、機器制御装置102における記憶部25は、対象空間S1における複数種類の環境に関する設定情報を含む環境設定テーブルPT2を保持する。
環境設定テーブルPT2では、図4に示す環境設定テーブルPT1と異なり、各対象者151の「対象者ID」に「優先度」が付与されている。
より詳細には、「対象者ID」の項目における「A」〜「D」、「F」および「G」は、それぞれ対象者151である対象者151A〜151D、151Fおよび151GのIDである。「特記事項」の項目には、対応の対象者151の病状または年齢が示される。
「優先度」は、「1」〜「5」の順に優先度が高くなる。たとえば、対象者151Dは、「高齢」であるため、絶対優先の「5」が登録されている。また、たとえば、対象者151Fは、寒がりであるため「温度」以外の「環境パラメータ」の「嗜好」を他の対象者151に譲歩する代わりに、絶対優先の次に優先度の高い「4」が登録されている。
「環境パラメータ」は、図4に示す環境設定テーブルPT1における「環境パラメータ」と同様である。
再び図7を参照して、取得部32は、存在テーブルET1の更新を行った旨を認識部21から受けると、記憶部25における存在テーブルET1を確認し、たとえば、対象者IDとして「A」〜「D」をそれぞれ有する対象者151A〜151Dが対象空間S1に存在することを認識する。
そして、取得部32は、環境設定テーブルPT2における「A」,「B」,「C」,「D」の対象者IDに対応する「環境パラメータ」ごとの「嗜好」の内容、および「特記事項」の内容を、それぞれ対象者151A,151B,151C,151Dに対応しかつ複数種類の環境に関する設定情報SA2,SB2,SC2,SD2として取得する。
また、取得部32は、「A」,「B」,「C」,「D」の対象者IDにそれぞれ対応する「優先度」である「1」,「2」,「3」,「5」を取得する。
取得部32は、取得した設定情報SA2,SB2,SC2,SD2、およびこれらの設定情報にそれぞれ対応する優先度を示す優先度情報PA2,PB2,PC2,PD2を作成部33へ出力する。
作成部33は、設定情報SA2,SB2,SC2,SD2および優先度情報PA2,PB2,PC2,PD2を取得部32から受けると、受けた優先度情報PD2の示す優先度が「5」の絶対優先であることを認識し、温度、湿度、照明照度、音量、風呂温度および給湯温度の嗜好として対象者151Dの嗜好を選択する。
作成部33は、選択結果に基づいて、機器111Aの温度および湿度をそれぞれ標準より高い温度および高い湿度に設定するための制御情報CA3、機器111Cの照度を標準より明るくするための制御情報CC3、機器111Dの音量を標準より大きくするための制御情報CD3、ならびに機器111Eによる風呂温度および給湯温度を標準より熱くするための制御情報CE3を作成する。
また、作成部33は、設定情報SD2の示す「特記事項」に基づいて、機器111Bを動作させるための制御情報CB3を作成する。
作成部33は、作成した制御情報CA3、CB3、CC3、CD3およびCE3を通信部24経由で機器111A、111B、111C、111Dおよび111Eへそれぞれ送信する。
(優先度を用いる例その2)
たとえば、対象空間S1において、対象者151A,151B,151Fが存在する状況を想定する。この例では、所定の基準は、上述の優先度の高低である。
取得部32は、存在テーブルET1の更新を行った旨を認識部21から受けると、記憶部25における存在テーブルET1を確認し、たとえば、対象者IDとして「A」,「B」,「F」をそれぞれ有する対象者151A,151B,151Fが対象空間S1に存在することを認識する。
そして、取得部32は、環境設定テーブルPT2における「A」,「B」の対象者IDにそれぞれ対応する、上述の設定情報SA2,SB2を取得するとともに、環境設定テーブルPT2における「F」の対象者IDに対応する「環境パラメータ」ごとの「嗜好」の内容、および「特記事項」の内容を、対象者151Fに対応しかつ複数種類の環境に関する設定情報SF2として取得する。
また、取得部32は、「A」,「B」,「F」の対象者IDにそれぞれ対応する「優先度」である「1」,「2」,「4」を取得する。
取得部32は、取得した設定情報SA2,SB2,SF2、およびこれらの設定情報にそれぞれ対応する優先度を示す優先度情報PA2,PB2,PF2を作成部33へ出力する。
作成部33は、設定情報SA2,SB2,SF2および優先度情報PA2,PB2,PF2を取得部32から受けると、受けた優先度情報PF2の示す優先度が「4」であることを認識し、温度の嗜好として対象者151Fの嗜好を選択する。
また、作成部33は、設定情報SA2,SB2において、照明照度、音量、風呂温度および給湯温度の嗜好の内容、ならびに特記事項の内容が同じである一方、湿度の嗜好の内容が異なることを認識する。
そして、作成部33は、受けた優先度情報PA2,PB2に基づいて、対象者151Bの優先度が対象者151Aの優先度より高いことを認識し、湿度の嗜好として対象者151Bの嗜好を選択する。
作成部33は、選択結果に基づいて、機器111Aの温度および湿度をそれぞれ標準より高い温度および高い湿度に設定するための制御情報CA4、機器111Cの照度を標準より暗くするための制御情報CC4、機器111Dの音量を標準より小さくするための制御情報CD4、ならびに機器111Eによる風呂温度および給湯温度を標準より熱くするための制御情報CE4を作成する。
作成部33は、作成した制御情報CA4、CC4、CD4およびCE4を通信部24経由で機器111A、111C、111Dおよび111Eへそれぞれ送信する。
(多数決および優先度を用いる例)
たとえば、対象空間S1において、対象者151A,151B,151Cおよび151Gが存在する状況を想定する。この例では、所定の基準は、上述の多数決および上述の優先度の高低である。
取得部32は、存在テーブルET1の更新を行った旨を認識部21から受けると、記憶部25における存在テーブルET1を確認し、たとえば、対象者IDとして「A」、「B」、「C」および「G」をそれぞれ有する対象者151A、151B、151Cおよび151Gが対象空間S1に存在することを認識する。
そして、取得部32は、環境設定テーブルPT2における「A」,「B」,「C」の対象者IDにそれぞれ対応する、上述の設定情報SA2,SB2,SC2を取得するとともに、環境設定テーブルPT2における「G」の対象者IDに対応する「環境パラメータ」ごとの「嗜好」の内容、および「特記事項」の内容を、対象者151Gに対応しかつ複数種類の環境に関する設定情報SG2として取得する。
また、取得部32は、「A」,「B」,「C」,「G」の対象者IDにそれぞれ対応する「優先度」である「1」,「2」,「3」,「1」を取得する。
取得部32は、取得した設定情報SA2,SB2,SC2,SG2、およびこれらの設定情報にそれぞれ対応する優先度を示す優先度情報PA2,PB2,PC2,PG2を作成部33へ出力する。
作成部33は、たとえば、同じ設定内容の数についての多数決において異なる設定内容の数が同じである場合、設定内容に対応する対象者151の優先度の高低により設定内容を選択する。
より詳細には、作成部33は、設定情報SA2,SB2,SC2,SG2および優先度情報PA2,PB2,PC2,PG2を取得部32から受けると、受けた設定情報SA2,SB2,SC2,SG2において、風呂温度および給湯温度の嗜好の内容が同じである一方、温度、湿度、照明照度および音量の嗜好の内容、ならびに特記事項の内容が異なることを認識する。
そして、作成部33は、対象者151A,151B,151Cは温度が低いことを好むのに対して、対象者151Gは温度が高いことを好むことを認識したので、多数決により温度の嗜好として対象者151A,151B,151Cの嗜好を選択する。
また、作成部33は、対象者151A,151B,151Gは音量が小さいことを好むのに対して、対象者151Cは音量が大きいことを好むことを認識したので、多数決により音量の嗜好として対象者151A,151B,151Gの嗜好を選択する。
一方、作成部33は、湿度および照明照度の嗜好については多数決により決定できないので、対象者151A,151B,151C,151Gのうち最も優先度の高い対象者151Cの嗜好を選択する。
作成部33は、選択結果に基づいて、機器111Aの温度および湿度をそれぞれ標準より低い温度および高い湿度に設定するための制御情報CA5、機器111Cの照度を標準より明るくするための制御情報CC5、機器111Dの音量を標準より小さくするための制御情報CD5、ならびに機器111Eによる風呂温度および給湯温度を標準より熱くするための制御情報CE5を作成する。
また、作成部33は、設定情報SC2の示す「特記事項」に基づいて、機器111Bを動作させるための制御情報CB5を作成する。
作成部33は、作成した制御情報CA5、CB5、CC5、CD5およびCE5を通信部24経由で機器111A、111B、111C、111Dおよび111Eへそれぞれ送信する。
[機器制御装置102の変形例]
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御システムにおける機器制御装置の変形例の構成を示す図である。
図9を参照して、機器制御装置102の変形例は、図7に示す機器制御装置102と比べて、通信部24の代わりに、通信部(送信部)34を備える。
機器制御装置102の変形例における認識部21、記憶部25、取得部32および作成部33の動作は、図7に示す機器制御装置102における認識部21、記憶部25、取得部32および作成部33とそれぞれ同様である。
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置における記憶部が保持するゲストテーブルの一例を示す図である。
図10を参照して、機器制御装置102における記憶部25は、対象空間S1における複数種類の環境に関する設定情報を含むゲスト用のゲストテーブルGT1を保持する。
ゲストテーブルGT1における「環境パラメータ」および「嗜好」の項目の見方は、図8に示す環境設定テーブルPT2と同様である。
再び図9を参照して、たとえば、対象空間S1において、対象者151Aが存在する状況を想定する。このような状況において、ゲストが対象空間S1に進入する場合、認識部21は、対象空間S1において対象者151を検出しても、当該対象者151を識別できない。このような場合、認識部21は、図3に示す存在テーブルET1において対象者151のIDとして「ゲスト」を追加し、存在テーブルET1の更新を行った旨を取得部32へ通知する。
取得部32は、存在テーブルET1の更新を行った旨を認識部21から受けると、記憶部25における存在テーブルET1の内容をゲスト検知情報として取得する。
また、たとえば、対象者151Aは、ゲストが対象空間S1に進入したことを認識すると、自己が保持する無線端末装置において、ゲストが対象空間S1に進入したことを示すゲスト進入ボタンを操作する。
無線端末装置は、対象者151Aによる操作を受けて、ゲストが対象空間S1に進入したことを示すゲスト進入情報を作成し、作成したゲスト進入情報をアクセスポイント161経由で機器制御装置102へ送信する。
機器制御装置102における通信部34は、無線端末装置からゲスト進入情報を受信すると、受信したゲスト進入情報を取得部32へ出力する。
取得部32は、通信部34から受けるゲスト進入情報をゲスト検知情報として取得する。
取得部32は、ゲスト検知情報を取得すると、ゲストが対象空間S1に存在することを認識し、ゲストテーブルGT1における「環境パラメータ」ごとの「嗜好」の内容を示すゲスト設定情報を取得し、取得したゲスト設定情報を作成部33へ出力する。
作成部33は、取得部32からゲスト設定情報を受けると、受けたゲスト設定情報に基づいて、機器111Aの温度および湿度をそれぞれ標準より高い温度および高い湿度に設定するための制御情報CA6、機器111Cの照度を標準より明るくするための制御情報CC6、機器111Dの音量を標準より大きくするための制御情報CD6、ならびに機器111Eによる風呂温度および給湯温度を標準より熱くするための制御情報CE6を作成する。
作成部33は、作成した制御情報CA6、CC6、CD6およびCE6を通信部34へ出力する。
通信部34は、たとえば、取得部32によってゲスト検知情報が取得された場合、ゲストテーブルGT1の示す内容の制御情報を送信する。
より詳細には、通信部34は、制御情報CA6、CC6、CD6およびCE6を作成部33から受けると、たとえば、送信部として、制御情報CA6、CC6、CD6およびCE6を内部ネットワーク11経由で機器111A、111C、111Dおよび111Eへそれぞれ送信する。
[動作]
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置が設定情報に基づいて制御情報の作成を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図11を参照して、まず、機器制御装置102は、存在テーブルET1が更新されるまで待機する(ステップS202でNO)。
一方、機器制御装置102は、存在テーブルET1が更新されると(ステップS202でYES)、更新された存在テーブルET1に基づいて、対象空間S1に存在する対象者151を認識する(ステップS204)。
次に、機器制御装置102は、認識した対象者151に対応する、環境パラメータに対する嗜好の内容、および特記事項の内容を設定情報として環境設定テーブルPT2から取得する(ステップS206)。
次に、機器制御装置102は、単数の対象者151を認識した場合(ステップS208でNO)、取得した設定情報に基づいて制御情報を作成する(ステップS210)。
一方、機器制御装置102は、複数の対象者151を認識した場合(ステップS208でYES)、各対象者151に対応する設定情報の示す設定内容の中から所定の基準に従って設定内容を選択する(ステップS212)。
次に、機器制御装置102は、選択結果に基づいて制御情報を作成する(ステップS214)。
次に、機器制御装置102は、取得した設定情報に基づいて制御情報を作成するか(ステップS210)、または選択結果に基づいて制御情報を作成すると(ステップS214)、作成した制御情報を制御対象の機器111へ送信する(ステップS216)。
次に、機器制御装置102は、存在テーブルET1が再び更新されるまで待機する(ステップS202でNO)。
なお、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置では、取得部32は、複数種類の環境に関する設定情報を取得する構成であるとしたが、これに限定するものではない。取得部32は、1種類の環境に関する設定情報を取得する構成、具体的には、たとえば、図8に示す環境設定テーブルPT2における「環境パラメータ」が「温度」の1種類であってもよい。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置では、取得部32は、認識部21が複数の対象者151を認識した場合、複数の対象者151にそれぞれ対応する複数の設定情報を取得する。そして、作成部33は、各設定情報の示す設定内容が異なる場合、複数の設定内容の中から所定の基準に従って設定内容を選択し、選択した設定内容に基づいて制御情報を作成する。
このような構成により、対象空間S1に存在する複数の対象者151にそれぞれ対応する複数の設定内容の中から所定の基準を満たす適切な設定内容を選択することができるので、対象空間S1に複数の対象者151が存在する状況においても良好な環境を提供することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置では、取得部32は、複数種類の環境に関する設定情報を取得する。そして、作成部33は、各対象者151の設定情報の示す同じ種類の環境に関する設定内容のうちの少なくとも一部が異なる場合、所定の基準に従って、環境に関する設定内容を選択する。
このような構成により、設定内容の種類ごとに、所定の基準を満たす適切な設定内容を選択することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置では、所定の基準は、同じ設定内容の数についての多数決である。
このような構成により、対象空間S1に存在するより多くの対象者151にとってより適した環境を提供することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置では、各対象者151に優先度が付与されてしる。そして、所定の基準は、設定内容に対応する対象者151の優先度の高低である。
このような構成により、対象空間S1に存在する複数の対象者151のうちの優先されるべき対象者151にとってより適した環境を提供することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置では、各対象者151に優先度が付与されている。そして、作成部33は、多数決において異なる設定内容の数が同じである場合、設定内容に対応する対象者151の優先度の高低により設定内容を選択する。
このような構成により、多数決では設定内容を決定できない場合においても、優先度に従って設定内容を決定することができるので、より多くの優先されるべき対象者151にとってより適した環境を提供することができる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る機器制御装置では、通信部34は、制御情報を送信する。そして、通信部34は、取得部32によって所定情報が取得された場合、所定内容の制御情報を送信する。
このような構成により、所定情報が取得される特別な場合、たとえば、ゲスト等の特別な対象者151が対象空間S1に存在する場合において、対象空間S1の環境をゲストの嗜好に合うように整えることができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る機器制御システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
なお、本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態に係る各装置の構成要素および動作のうち、一部または全部を適宜組み合わせることも可能である。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
対象空間に係る機器と通信可能な機器制御装置であって、
前記対象空間に存在する対象者を認識する認識部と、
前記認識部によって認識された前記対象者に対応する、前記対象空間の環境に関する設定情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記設定情報に基づいて、前記機器を制御するための制御情報を作成する作成部とを備え、
前記機器は、空調装置、空気清浄器、照明、テレビまたは給湯装置であり、
前記対象空間は、家屋または部屋であり、
前記認識部は、前記対象者の映像を示す映像情報、または前記対象者が保持する無線端末装置の通信内容に基づいて、前記対象空間に存在する前記対象者を認識し、
前記環境は、温度、湿度、照明照度、音量、風呂温度、給湯温度または空気清浄度であり、
前記設定情報は、温度、湿度、照明照度、音量、風呂温度もしくは給湯温度に対する前記対象者の嗜好、または前記対象者の病状もしくは年齢に応じた空気洗浄の要否である、機器制御装置。
11 内部ネットワーク
21 認識部
22 取得部
23 作成部
24 通信部
25 記憶部
32 取得部
33 作成部
34 通信部(送信部)
101,102 機器制御装置
111A,111B,111C,111D,111E 機器
121 カメラ
151 対象者
161 アクセスポイント
301,302 機器制御システム

Claims (8)

  1. 対象空間に係る機器と通信可能な機器制御装置であって、
    前記対象空間に存在する対象者を認識する認識部と、
    前記認識部によって認識された前記対象者に対応する、前記対象空間の環境に関する設定情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記設定情報に基づいて、前記機器を制御するための制御情報を作成する作成部とを備える、機器制御装置。
  2. 前記取得部は、前記認識部が複数の前記対象者を認識した場合、前記複数の対象者にそれぞれ対応する複数の前記設定情報を取得し、
    前記作成部は、各前記設定情報の示す設定内容が異なる場合、複数の前記設定内容の中から所定の基準に従って前記設定内容を選択し、選択した前記設定内容に基づいて前記制御情報を作成する、請求項1に記載の機器制御装置。
  3. 前記取得部は、複数種類の前記環境に関する設定情報を取得し、
    前記作成部は、各前記対象者の前記設定情報の示す同じ種類の前記環境に関する設定内容のうちの少なくとも一部が異なる場合、所定の基準に従って、前記環境に関する前記設定内容を選択する、請求項2に記載の機器制御装置。
  4. 前記所定の基準は、同じ前記設定内容の数についての多数決である、請求項2または請求項3に記載の機器制御装置。
  5. 各前記対象者に優先度が付与されており、
    前記所定の基準は、前記設定内容に対応する前記対象者の優先度の高低である、請求項2または請求項3に記載の機器制御装置。
  6. 各前記対象者に優先度が付与されており、
    前記作成部は、前記多数決において異なる前記設定内容の数が同じである場合、前記設定内容に対応する前記対象者の前記優先度の高低により前記設定内容を選択する、請求項4に記載の機器制御装置。
  7. 前記機器制御装置は、さらに、
    前記制御情報を送信する送信部を備え、
    前記送信部は、前記取得部によって所定情報が取得された場合、所定内容の前記制御情報を送信する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の機器制御装置。
  8. 対象空間に係る機器と通信可能な機器制御装置において用いられる機器制御プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記対象空間に存在する対象者を認識する認識部と、
    前記認識部によって認識された前記対象者に対応する、前記対象空間の環境に関する設定情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記設定情報に基づいて、前記機器を制御するための制御情報を作成する作成部と、
    として機能させるための、機器制御プログラム。
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