JP2017152749A - 光クロスコネクト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ネットワーク内の光ノードにおいて方路切換機能を有し、且つハードウエアの規模が大幅に小さい光パスクロスコネクト装置を提供する。
【解決手段】光クロスコネクト装置OXCを構成する複数の光クロスコネクト部のいずれにおいても、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、又は、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、且つさらに他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと該他の光クロスコネクト部を介して間接的に接続されているので、複数の光クロスコネクト部の相互間で迂回させて繰り返しルーティングでき、光クロスコネクト部或いはそれ波長選択スイッチWSSなどのハードウエアの規模を大幅に削減できる。
【選択図】図2
【解決手段】光クロスコネクト装置OXCを構成する複数の光クロスコネクト部のいずれにおいても、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、又は、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、且つさらに他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと該他の光クロスコネクト部を介して間接的に接続されているので、複数の光クロスコネクト部の相互間で迂回させて繰り返しルーティングでき、光クロスコネクト部或いはそれ波長選択スイッチWSSなどのハードウエアの規模を大幅に削減できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、光ネットワーク内に設けられ、入力された波長分割多重光を波長群単位或いは波長単位で所望の出力ポートから出力させることが可能な光クロスコネクト装置に関するものである。
所定の通信波長帯のたとえば100GHz毎に配置された複数個の波長チャネル(wave channel or light path)にそれぞれ対応する複数の波長毎にGHzからTHzオーダの所定のビットレートの光信号、或は複数の該光信号を群としてまとめた波長群が複数群たとえばM群含む波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)光が、所定の光ノードから他の複数の光ノードへ複数本(各光ノード間で一定であってもなくても構わない)ずつの光入力ファイバ(たとえばm本)および光出力ファイバ(たとえばn本)を介して光ノード間で並列的に伝送される光ネットワークが知られている。その光入力ファイバの本数たとえばmには、隣接する複数の光ノードからの光ファイバの本数が含まれ、その光出力ファイバの本数たとえばnには隣接する複数の光ノードへの光ファイバの本数が含まれる。このような光ネットワークにおいては、各光ノードを構成する光クロスコネクト装置が、光ファイバを介して伝送される波長分割多重光信号を、光信号のまま波長単位で、或は波長群単位でルーティングを行なうことにより、大容量低消費電力の伝送が実現される。たとえば、特許文献1に記載の光クロスコネクト装置がそれである。
そして、近年のADSLやFTTHの普及、高精細動画の配信などのサービスの普及により、上記光ネットワークにおいてはトラフィック量の加速度的な増加が予想されることから、波長パスおよび光ファイバ数の増加、すなわち光ノードを構成する光クロスコネクト装置の一層の大規模化が望まれている。
ところで、たとえば特許文献1に示される従来の光クロスコネクト装置では、その構成に波長選択スイッチ(WSS)が用いられているが、その規模が最大でも1×20程度に限られ、大型の光クロスコネクト装置を構成することは困難であった。すなわち、光クロスコネクト装置に用いられている波長選択スイッチ(WSS)は、たとえば分波器として機能させる場合は、例えばMEMSミラーを用いた構成においては、複数本の光ファイバの端面の1つから出力された光を分光する回折格子と、その回折格子により分光された光を分波数と同じ個数のMEMSミラーに集光させる集光レンズと、そのMEMSミラーにより選択的に反射された光を上記集光レンズおよび回折格子を経て複数本の光ファイバの端面のうちの1つに入射させるという3次元で構成された空間光学系により波長分割多重光から波長を選択する構成を採用しているため、出力ポート数を多くすると、高精度の加工を必要として高価となるだけでなく、光損失の増大が増加するので、現存する波長選択スイッチの最大ポート数は価格を度外視すれば最大で20程度が限界となっていて、光クロスコネクト装置の大規模化の実現が実用的に困難であった。
また、上記光クロスコネクト装置において、高精細動画などの配信サービスに普及に伴って光クロスコネクト装置(光ノード)に接続される光ファイバ数の増加する場合には、上記の事情からコスト的および技術的に実現が難しく、容易に対応することが出来なかった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、光ネットワーク内の光ノードにおいて方路切換機能を有し且つハードウエアの規模が大幅に小さく、しかも光損失の少ない光クロスコネクト装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、(a)複数本のノード間接続用光ファイバをそれぞれ介して光ノードが相互いに接続された光ネットワークにおいて、該光ノードに配置された光クロスコネクト装置であって、(b)前記複数本のノード間接続用光ファイバにそれぞれ接続されたノード間接続用入力ポートおよびノード間接続用出力ポートと、内部接続用入力ポートおよび内部接続用出力ポートとをそれぞれ有し、該内部接続用入力ポートおよび内部接続用出力ポートを介して環状に或いは直列的に相互接続された複数個の光クロスコネクト部を含み、(c)前記複数個の光クロスコネクト部は、前記ノード間接続用入力ポートおよび前記内部接続用入力ポートの数に対応する複数入力と、前記ノード間接続用出力ポートおよび前記内部接続用出力ポートの数に対応する複数出力とを有する単一の波長選択スイッチからそれぞれ構成されていることにある。
このように構成された本発明の光クロスコネクト装置は、複数本のノード間接続用光ファイバにそれぞれ接続されたノード間接続用入力ポートおよびノード間接続用出力ポートと、内部接続用入力ポートおよび内部接続用出力ポートとをそれぞれ有する複数個の光クロスコネクト部(サブシステム)を備えており、それら複数個の光クロスコネクト部のいずれにおいても、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接又は間接的に相互接続されていることから、光クロスコネクト部の相互間でルーティングできるので、同一入出力ファイバ数での従来の光クロスコネクト装置と比較して、同程度のパス収容能力を有しつつ、光クロスコネクト部或いは波長選択スイッチなどのハードウエアの規模を大幅に削減できる。また、前記複数個の光クロスコネクト部は、前記ノード間接続用入力ポートおよび前記内部接続用入力ポートの数に対応する複数入力と、前記ノード間接続用出力ポートおよび前記内部接続用出力ポートの数に対応する複数出力とを有する単一の波長選択スイッチからそれぞれ構成されているので、光クロスコネクト部が大幅に小型となるとともに、従来構成の光クロスコネクトで用いられていた光カプラが不要となるので、光損失が好適に減少させられる。
ここで、好適には、前記単一の波長選択スイッチは、前記複数入力および前記複数出力に対応する本数の、端面が直列となるように配置された1列或は複数列の複数本の光ファイバを有するファイバアレイと、前記複数本の光ファイバのうちの前記複数入力に対応するいずれか1つから入力された波長分割多重光を受けて波長毎に分光するたとえば反射型回折格子、ミラー、或いはプリズム等の分光素子と、該分光素子により分光された波長を受けて該波長の反射方向が制御されることにより、前記複数本の光ファイバのうちの前記複数出力に対応するいずれか1つへ択一的に入力させる複数のマイクロミラーアレイを有する3次元MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーとを、含むものである。このように構成された光クロスコネクト部によれば、光入力ファイバ毎に設けられて波長分割多重光をそれぞれ波長毎に分波する分波器、その分波器で分波された光パスを波長毎に方路切換を行なう波長数個の1×n光スイッチ、光出力ファイバ毎に設けられてその1×n光スイッチで方路切換された波長を受けて合波し光出力ファイバへ出力する1×n合波器から構成された光クロスコネクト部に比較して、素子数が少なく、相対的に規模が小さくなるだけでなく、上記仮分波器または光合波器として光カプラが用いられることがなくなるので、光損失が大幅に低減される。
また、好適には、前記単一の波長選択スイッチは、前記複数入力および前記複数出力に対応する本数の、端面が直列となるように配置された1列或は複数列の複数本の光ファイバを有するファイバアレイと、前記複数本の光ファイバのうちの前記複数入力に対応するいずれか1つから入力された波長分割多重光を受けて波長毎に分光するたとえば反射型回折格子、ミラー、或いはプリズム等の分光素子と、該分光素子により分光された波長を受けて該波長の回折方向が制御されることにより、前記複数本の光ファイバのうちの前記複数出力に対応するいずれか1つへ択一的に入力させる複数の反射素子を有する液晶素子LCOS(Liquid Crystal on Silicon)とを、含むものである。このように構成された光クロスコネクト部によれば、光入力ファイバ毎に設けられて波長分割多重光をそれぞれ波長毎に分波する分波器、その分波器で分波された光パスを波長毎に方路切換を行なう波長数個の1×n光スイッチ、光出力ファイバ毎に設けられてその1×n光スイッチで方路切換された波長を受けて合波し光出力ファイバへ出力する1×n合波器から構成された光クロスコネクト部に比較して、素子数が少なく、相対的に規模が小さくなるだけでなく、上記仮分波器または光合波器として光カプラが用いられることがなくなるので、光損失が大幅に低減される。
また、好適には、前記複数個の光クロスコネクト部は、そのいずれにおいても、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、且つ、該他の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが前記所定の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続されている。これにより、光クロスコネクト装置は、いずれか2個の光クロスコネクト部(サブシステム)が接続された構成となっており、即ち他のサブシステムと接続されていない孤立したサブシステムは存在しないため、光クロスコネクト部の相互間で迂回させてルーティングできるので、同一入出力ファイバ数での従来の光クロスコネクト装置と比較して、同程度のパス収容能力を有しつつ、光クロスコネクト部或いは波長選択スイッチなどのハードウエアの規模を大幅に削減できる。
また、好適には、前記複数個の光クロスコネクト部は、そのいずれにおいても、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、且つ、該他の光クロスコネクト部を介して、さらに他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと間接的に接続され、前記内部接続用入力ポートと前記内部接続用出力ポートとの間を接続する内部接続用光ファイバを介して環状に連ねた状態で接続されている。これにより、光クロスコネクト装置は、3個以上の光クロスコネクト部(サブシステム)から構成されており、光クロスコネクト部の相互間で迂回させてルーティングできるので、同一入出力ファイバ数での従来の光クロスコネクト装置と比較して、同程度のパス収容能力を有しつつ、光クロスコネクト部或いは波長選択スイッチなどのハードウエアの規模を大幅に削減できる。
また、好適には、前記複数個の光クロスコネクト部は、そのいずれにおいても、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、且つ、該他の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが前記所定の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、前記所定の光クロスコネクト部および/または他の光クロスコネクト部の少なくとも1つは、増設用の内部接続用入力ポートおよび内部接続用出力ポートを備えている。これにより、光クロスコネクト装置は、2個の光クロスコネクト部(サブシステム) が接続された構成となっており、即ち他のサブシステムと接続されていない孤立したサブシステムは存在しないため、光クロスコネクト部の相互間で迂回させてルーティングできるので、同一入出力ファイバ数での従来の光クロスコネクト装置と比較して、同程度のパス収容能力を有しつつ、光クロスコネクト部或いは波長選択スイッチなどのハードウエアの規模を大幅に削減できる。同時に、増設光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートおよび内部接続用入力ポートをそれら、新たな増設用の内部接続用入力ポートおよび内部接続用出力ポートにそれぞれ接続することにより、光ノードに接続される光ファイバの増加に応じて、新たな光クロスコネクト部を安価に且つ容易に増設できる。
また、好適には、前記複数個の光クロスコネクト部のうちの所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、且つさらに他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと該他の光クロスコネクト部を介して間接的に接続され、前記複数個の光クロスコネクト部のうちの少なくとも1つの光クロスコネクト部は、他の光クロスコネクト部に接続されていない増設用の内部接続用入力ポートおよび内部接続用出力ポートを備え、前記内部接続用入力ポートと前記内部接続用出力ポートとの間を接続する内部接続用光ファイバを介して連鎖状に連なって接続されている。これにより、前記光クロスコネクト装置は、3個以上の光クロスコネクト部(サブシステム)から構成されており、光クロスコネクト部の相互間で迂回させてルーティングできるので、同一入出力ファイバ数での従来の光クロスコネクト装置と比較して、同程度のパス収容能力を有しつつ、光クロスコネクト部或いは波長選択スイッチなどのハードウエアの規模を大幅に削減できる。同時に、増設光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートおよび内部接続用入力ポートをそれら増設用の内部接続用入力ポートおよび内部接続用出力ポートにそれぞれ接続することにより、光ノードに接続される光ファイバの増加に応じて、新たな光クロスコネクト部を安価に且つ容易に増設できる。
また、好適には、前記光クロスコネクト装置に配置された前記複数個の光クロスコネクト部の個数は、該光クロスコネクト装置が配置された光ノードに隣接する他のノードの個数と一致させることもできる。
また、好適には、前記波長分割多重光は、信号のビットレートが相互に異なる波長チャンネルを含んで構成されるか、或いは、波長間隔が相違する波長の波長チャンネルを含んで構成される。このようにすれば、光クロスコネクト装置の汎用性が高められる。
以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、複数個の光ノードND0〜NDdと、それらの間を接続する光ファイバとからなる光ネットワークNWの一部を例示している。dは、光ノードND0に隣接する光ノードの個数を示す正の整数であり、本実施例では4である。なお、隣接ノード間のファイバ数は一定で有る必要は無い。光ノードND0〜ND4は同様に構成されているので、光ノードND0に代表させて以下に説明する。
図2に示すように、光ノードND0内に配置された光クロスコネクト装置OXCは、その光ノードND0に隣接する他の光ノードND0〜ND4から接続される光入力ファイバ数或は他の光ノードへ接続する光ファイバ数を収容するのに必要な個数のたとえば4個の光クロスコネクト部(サブシステム部)OXC1〜OXC4を備えている。図2には、光クロスコネクト装置OXCの入出力接続と、光クロスコネクト装置OXC内の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4間の内部接続とが示されている。
光クロスコネクト装置OXCの入力側には、光ノードND0に隣接する各光ノードND1〜光ノードNDdからの合計M本の光入力ファイバFi1〜Fim、Fim+1〜Fi2m、Fi2m+1〜Fi3m、Fi3m+1〜Fi4mが接続されている。また、光クロスコネクト装置OXCの出力側には、光ノードND0に隣接する各光ノードND1〜光ノードNDdへの合計N本の光出力ファイバFo1〜Fon、Fon+1〜Fo2n、Fo2n+1〜Fo3n、Fo3n+1〜Fo4nが、接続されている。光入力ファイバFi1〜Fim、Fim+1〜Fi2m、Fi2m+1〜Fi3m、Fi3m+1〜Fi4mからは、各々波長分割多重光が伝送されて、光クロスコネクト装置OXCに入力される。上記光入力ファイバFi1〜Fi4mは合計でM本であり、光出力ファイバFo1〜Fo4n は合計でN本であり、それら光入力ファイバFi1〜Fi4mおよび光出力ファイバFo1〜Fo4nは、ノード間接続用光ファイバとして機能している。なお、一般にはN=Mの場合が多い。
上記光クロスコネクト装置OXCは、上記波長分割多重光に含まれる波長群毎或いは波長毎に方路切換(ルーティング)して、光出力ファイバFo1〜Fon、Fon+1〜Fo2n、Fo2n+1〜Fo3n、Fo3n+1〜Fo4nのうちの1つへ出力する。
本実施例では、所定の通信波長帯のたとえば100GHz毎に配置された複数の波長チャネル(wave channel or light path)にそれぞれ対応する複数波長光が合波されることにより1つの波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)光が構成され、その波長分割多重光が1本の光ファイバ毎に並列的に伝送される。この波長分割多重光は、信号のビットレートが相互に異なる波長チャンネルを含んで構成されるか、或いは、波長間隔が相違する波長の波長チャンネルを含んで構成されてもよい。
光クロスコネクト装置OXCを構成する内の光クロスコネクト部OXC1〜OXCxに関して、図1ではx=4であり、光クロスコネクト装置OXCが光ノードND0に隣接する光ノードND1〜ND4の個数と同じ個数である4個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4から構成されている。なお、光クロスコネクト部の個数は、隣接する光ノードの個数と一致している必要は無く、隣接するノードの個数とは独立に設定することができる。それら光クロスコネクト部OXC1〜OXC4は、外部接続用として、光入力ファイバFi1〜Fim、Fim+1〜Fi2m、Fi2m+1〜Fi3m、Fi3m+1〜Fi4mにそれぞれ接続されたノード間接続用入力ポートPi1〜Pim、Pim+1〜Pi2m、Pi2m+1〜Pi3m、Pi3m+1〜Pi4mと、光出力ファイバFo1〜Fon、Fon+1〜Fo2n、Fo2n+1〜Fo3n、Fo3n+1〜Fo4nにそれぞれ接続されたノード間接続用出力ポートPo1〜Pon、Pon+1〜Po2n、Po2n+1〜Po3n、Po3n+1〜Po4nとをそれぞれ有している。また、光クロスコネクト部OXC1〜OXC4は、内部接続用として、内部接続用入力ポートPni1〜Pni2、Pni3〜Pni4、Pni5〜Pni6、Pni7〜Pni8と、内部接続用出力ポートPno1〜Pno2、Pno3〜Pno4、Pno5〜Pno6、Pno7〜Pno8とをそれぞれ有している。なお、光クロスコネクト部OXC1のノード間接続用入力ポートPi1〜Pimには、光ノードND1からの光入力ファイバFi1〜Fimが接続されていてもよいが、光ノードND1〜ND4からの合計M本のうちのいずれかm本が接続されていればよい。同様に、光クロスコネクト部OXC1のノード間接続用出力ポートPo1〜Ponには、光ノードND1への光出力ファイバFo1〜Fonが接続されていてもよいが、光ノードND1〜ND4からの合計N本のうちのいずれかn本が接続されていればよい。
そして、光クロスコネクト装置OXC内では、4個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4のいずれにおいても、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、又は、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、且つ、さらに他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと該他の光クロスコネクト部を介して間接的に接続されている。たとえば、光クロスコネクト部OXC1では、光クロスコネクト部OXC1の内部接続用入力ポートPni1およびPni2は、他の光クロスコネクト部OXC4の内部接続用出力ポートPno8および光クロスコネクト部OXC2の内部接続用出力ポートPno3と内部接続用光ファイバFn8およびFn3を介して直接に接続され、且つ、さらに他の光クロスコネクト部OXC3の内部接続用入力ポートPni5およびPni6とその他の光クロスコネクト部OXC2および内部接続用光ファイバFn4を介して、および光クロスコネクト部OXC4および内部接続用光ファイバFn7を介して間接的に接続されている。
本実施例では、上記の接続方法により、光クロスコネクト装置OXCが3個以上の光クロスコネクト部を備える場合には、それらが環状となるように相互接続される。図2に示すように、本実施例の4個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4間は環状に相互接続されている。その環状に相互接続された4個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4のうち互いに隣接するいずれの1対においても、一方の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他方の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートに接続され、且つ、他方の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが一方の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートに接続されている。たとえば、一対の光クロスコネクト部OXC1および光クロスコネクト部OXC2では、一方の光クロスコネクト部OXC1の内部接続用出力ポートPno2が他方の光クロスコネクト部OXC2の内部接続用入力ポートPni3に内部接続用光ファイバFn2を介して接続され、且つ、他方の光クロスコネクト部OXC2の内部接続用出力ポートPno3が一方の光クロスコネクト部OXC1の内部接続用入力ポートPni2に内部接続用光ファイバFn3を介して接続されている。また、一対の光クロスコネクト部OXC2および光クロスコネクト部OXC3では、一方の光クロスコネクト部OXC2の内部接続用出力ポートPno4が他方の光クロスコネクト部OXC3の内部接続用入力ポートPni5に内部接続用光ファイバFn4を介して接続され、且つ、他方の光クロスコネクト部OXC3の内部接続用出力ポートPno5が一方の光クロスコネクト部OXC2の内部接続用入力ポートPni4に内部接続用光ファイバFn5を介して接続されている。また、一対の光クロスコネクト部OXC3および光クロスコネクト部OXC4では、一方の光クロスコネクト部OXC3の内部接続用出力ポートPno6が他方の光クロスコネクト部OXC4の内部接続用入力ポートPni7に内部接続用光ファイバFn6を介して接続され、且つ、他方の光クロスコネクト部OXC4の内部接続用出力ポートPno7が一方の光クロスコネクト部OXC3の内部接続用入力ポートPni6に内部接続用光ファイバFn7を介して接続されている。また、一対の光クロスコネクト部OXC4および光クロスコネクト部OXC1では、一方の光クロスコネクト部OXC4の内部接続用出力ポートPno8が他方の光クロスコネクト部OXC1の内部接続用入力ポートPni1に内部接続用光ファイバFn8を介して接続され、且つ、他方の光クロスコネクト部OXC1の内部接続用出力ポートPno1が一方の光クロスコネクト部OXC4の内部接続用入力ポートPni8に内部接続用光ファイバFn1を介して接続されている。
このように、内部接続用光ファイバFn1〜Fn8により相互接続された光クロスコネクト部OXC1〜光クロスコネクト部OXC4を有する光クロスコネクト装置OXCでは、光クロスコネクト部OXC1〜光クロスコネクト部OXC4のうち所定の光クロスコネクト部から出力された波長は他のいずれの光クロスコネクト部にも入力され得るようになっているので、光入力ファイバFi1〜Fim、Fim+1〜Fi2m、Fi2m+1〜Fi3m、Fi3m+1〜Fi4mのうちのいずれかから、光出力ファイバFo1〜Fon、Fon+1〜Fo2n、Fo2n+1〜Fo3n、Fo3n+1〜Fo4nいずれへも方路切換が可能となっている。たとえば、光入力ファイバFi1を介して光クロスコネクト部OXC1へ入力された波長分割多重光に含まれる所定の波長をたとえばノード間接続用光出力ファイバFo3nへ方路切換する場合は、先ず、光クロスコネクト部OXC1においてその所定波長が選択されてその内部接続用出力ポートPno2から光クロスコネクト部OXC2の内部接続用入力ポートPni3へ出力される。次いで、光クロスコネクト部OXC2においてもその所定波長が選択されてその内部接続用出力ポートPno4から光クロスコネクト部OXC3の内部接続用入力ポートPni5へ出力される。そして、光クロスコネクト部OXC3においてその所定波長が選択されてそのノード間接続用出力ポートPo3nから光出力ファイバFo3nへ出力される。或は、OXC1からOXC4を経由して、OXC3のノード間接続用出力ポートPo3nから光出力ファイバFo3nへ出力することも可能である。このように、光入力ファイバおよび光出力ファイバの本数に比較して入力端子数が少ない小規模の複数の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4を用いる場合、光クロスコネクト部OXC1〜OXC4のいずれかから出力された所定波長を他の光クロスコネクト部へ入力することでその所定波長を迂回させて、各光クロスコネクト部内で繰り返しルーティングすることで、所定波長を方路切換することができる。
なお、図2に示す光クロスコネクト装置OXCでは、通常、電気レイヤのルータから所定波長で送信されるアド信号を4n本の光出力ファイバFo1〜Fo4nのうち、そのアド信号が指向する所望の光出力ファイバ内の波長分割多重光へ送出するためのアド用波長選択スイッチWSSと、4m本の光入力ファイバFin1〜Fi4mからの波長分割多重光に含まれる所定波長のドロップ信号を電気レイヤの所望のルータへドロップさせるためのドロップ用波長選択スイッチWSSとが、必要に応じて設けられる。
上記4個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4は互いに同様に構成されているので、光クロスコネクト部OXC1を代表させて、図3にその構成を説明する。図3において、光クロスコネクト部OXC1は、単一の(m+2)×(n+2)波長選択スイッチWSSから構成されている。この波長選択スイッチWSSは、たとえば図4に示す三次元MEMS(Micro electro Mechanical Systems)光スイッチ、又は図5に示すLCOS(Liquid Crystal on Silicon)スイッチなどから構成される。
図4の波長選択スイッチWSSは、たとえば、端面が相互に直列させられた4本の光入力ファイバFin1〜Fin4および光出力ファイバFout1〜Fout4と、4本の光出力ファイバFout1〜Fout4を有する4×4の規模の三次元MEMS光スイッチを用いてその原理が説明されている。この三次元MEMS光スイッチは、光入力ファイバFin1〜Fin4のいずれか1つから入力された波長分割多重光を波長単位で分光する分光素子である反射型回折格子Gと、図示しないアクチュエータにより姿勢制御される波長数k個(図4では各4個)のマイクロミラーMMをそれぞれ有するファイバ数個(図4では4組)のマイクロミラーアレイMMA1〜MMA4を備える3次元MEMSミラー3DMと、それらの間に配置されて分光された波長を1つのマイクロミラーMM上に集光させる集光レンズLとを含み、光入力ファイバFin1〜Fin4のいずれか1つから入力された波長分割多重光或いは波長群が分光用グレーティングGで波長単位或は波長群単位に分光された後に集光レンズLにより波長毎に所定のマイクロミラーMM上に集光され、マイクロミラーMMからの反射光が光出力ファイバFout1〜Fout4のうちの所望のファイバに入射するようにマイクロミラーMMが駆動されることで、波長選択スイッチ機能が得られるようになっている。上記マイクロミラーアレイMMA1〜MMA4は、よく知られた3次元MEMS技術によって1つのシリコン基板やガラス基板上に形成されており、たとえば静電気、電歪力或いは電磁力を利用したアクチュエータによりその振幅が制御されるようになっている。
図5の波長選択スイッチWSSは、たとえば4本の光入力ファイバFin1〜Fin4および4本の光出力ファイバFout1〜Fout4を有する4×4の規模のLCOS光スイッチを用いてその原理が説明されている。このLCOS光スイッチは、光入力ファイバFin1〜Fin4のいずれか1つから偏光素子P、集光レンズL1およびミラーMを経て入力された波長分割多重光を波長単位で分光する分光素子である反射型回折格子Gと、平行配向されたネマティッック液晶層を有する多数の画素が配列され、制御信号に従って入力光を変調することによりその位相変調を行なうとともに、波長数kの縦列反射画素群をx方向に有するファイバ数個(図5では4個)の画素領域A1〜A4をy方向に有する集積化液晶板(反射素子)LCOSとを含み、光入力ファイバFin1〜Fin4のいずれか1つから入力された波長分割多重光或いは波長群が分光用グレーティングGで波長単位或は波長群単位に分光された後に補償板Cを経て集光レンズL2により波長毎に所定の画素群上に集光され、集積化液晶素子LCOSからの反射光が光出力ファイバFout1〜Fout4のうちの所望の光ファイバに入射するように集積化液晶素子LCOSの画素により位相変調が行なわれることで、波長選択スイッチ機能が得られるようになっている。上記の集積化液晶素子LCOSは、たとえは、液晶駆動回路および画素電極を有するシリコン基板と対向する透明基板との間に液晶を閉じ込めた構造を有する高精度細反射型液晶パネルから構成される。
上述のように、本実施例の光クロスコネクト装置OXCによれば、複数本の光入力ファイバ(ノード間接続用光ファイバ) Fi1〜Fi4mおよび光出力ファイバ(ノード間接続用光ファイバ) Fo1〜Fo4nにそれぞれ接続された、ノード間接続用入力ポートPi1〜Pim、Pim+1〜Pi2m、Pi2m+1〜Pi3m、Pi3m+1〜Pi4mおよびノード間接続用出力ポートPo1〜Pon、Pon+1〜Po2n、Po2n+1〜Po3n、Po3n+1〜Po4nと、内部接続用入力ポートPni1〜Pni2、Pni3〜Pni4、Pni5〜Pni6、Pni7〜Pni8および内部接続用出力ポートPno1〜Pno2、Pno3〜Pno4、Pno5〜Pno6、Pno7〜Pno8とをそれぞれ有する複数個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4を備え、それら複数個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4のいずれにおいても、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、且つ、該他の光クロスコネクト部を介して、さらに他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと間接的に接続されている。このことから、複数の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4の相互間で迂回させてルーティングできるので、同一入出力ファイバ数での相互接続された複数の光クロスコネクト部を有しない従来の光クロスコネクト装置と比較して、同程度のパス収容能力を有しつつ、光クロスコネクト部或いはそれ波長選択スイッチWSSなどのハードウエアの規模を大幅に削減できる。
また、本実施例によれば、複数個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4は、ノード間接続用入力ポートおよび前記内部接続用入力ポートの数に対応する複数入力(m+2)と、ノード間接続用出力ポートおよび前記内部接続用出力ポートの数に対応する複数出力(n+2)とを有する単一の(m+2)×(n+2)波長選択スイッチWSSからそれぞれ構成されているので、光クロスコネクト部OXC1〜OXC4が大幅に小型となるとともに、光カプラが不要となるので、光損失も大幅に減少させられる。
また、本実施例によれば、単一の波長選択スイッチWSSは、複数入力および前記複数出力に対応する本数の、端面が直列となるように配置された複数本の光ファイバFin1〜Fin4およびFout1〜Fout4を有するファイバアレイと、複数本の光ファイバFin1〜Fin4およびFout1〜Fout4のうちの複数入力に対応する光ファイバFin1〜Fin4のいずれか1つから入力された波長分割多重光を受けて波長毎に分光する反射型回折格子G(分光素子)と、その分光素子により分光された波長を受けてその波長の反射方向が制御されることにより、複数本の光ファイバFin1〜Fin4およびFout1〜Fout4のうちの複数出力に対応する光ファイバFout1〜Fout4のいずれか1つへ択一的に入力させる複数のマイクロミラーアレイMMA1〜MMA4を有する3次元MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー3DMとを、含むものである。このため、光入力ファイバ毎に設けられて波長分割多重光をそれぞれ波長毎に分波する分波器、その分波器で分波された光パスを波長毎に方路切換を行なう波長数個の1×n光スイッチ、光出力ファイバ毎に設けられてその1×n光スイッチで方路切換された波長を受けて合波し光出力ファイバへ出力する1×n合波器から構成された光クロスコネクト部に比較して、素子数が少なく、相対的に規模が小さくなるだけでなく、上記仮分波器または光合波器として光カプラが用いられることがなくなるので、光損失が大幅に低減される。
また、本実施例によれば、単一の波長選択スイッチWSSは、複数入力および前記複数出力に対応する本数の、端面が直列となるように配置された複数本の光ファイバFin1〜Fin4およびFout1〜Fout4を有するファイバアレイと、複数本の光ファイバFin1〜Fin4およびFout1〜Fout4のうちの複数入力に対応する光ファイバFin1〜Fin4のいずれか1つから入力された波長分割多重光を受けて波長毎に分光する反射型回折格子G(分光素子)と、その分光素子により分光された波長を受けて該波長の反射(回折)方向が制御されることにより、複数出力に対応する光ファイバFout1〜Fout4のいずれか1つへ択一的に入力させる複数の反射画素を有する集積化液晶素子LCOS(Liquid Crystal on Silicon)とを、含むものである。このため、光入力ファイバ毎に設けられて波長分割多重光をそれぞれ波長毎に分波する分波器、その分波器で分波された光パスを波長毎に方路切換を行なう波長数個の1×n光スイッチ、光出力ファイバ毎に設けられてその1×n光スイッチで方路切換された波長を受けて合波し光出力ファイバへ出力する1×n合波器から構成された光クロスコネクト部に比較して、素子数が少なく、相対的に規模が小さくなるだけでなく、上記仮分波器または光合波器として光カプラが用いられることがなくなるので、光損失が大幅に低減される。
図2の光クロスコネクト装置OXCは、4個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4から構成されていたが、図6に示すように、光クロスコネクト装置OXCは、図2の実施例と同様の入出力ポートを備えて同様に外部接続および相互接続された3個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC3から構成されることができる。
また、図2の光クロスコネクト装置OXCは、4個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4から構成されていたが、図7に示すように、光クロスコネクト装置OXCは、図2の実施例と同様の入出力ポートを備えて同様に外部接続および相互接続された2個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC2から構成されることができる。この場合、一方(所定)の光クロスコネクト部OXC1の内部接続用出力ポートPno2が他方の光クロスコネクト部OXC2の内部接続用入力ポートPni3と直接に接続され、且つ、その他方の光クロスコネクト部OXC2の内部接続用出力ポートPno3が所定の光クロスコネクト部OXC1の内部接続用入力ポートPni2と直接に接続されている。
図8は、本発明の他の実施例の光クロスコネクト装置OXCを示している。本実施例では、光クロスコネクト装置OXCを構成するサブシステムである光クロスコネクト部OXC1〜OXC4のうち、光クロスコネクト部OXC1と光クロスコネクト部OXC4との間を内部接続する内部接続用光ファイバFn1およびFn8が設けられておらず、内部接続用出力ポートPno1と内部接続用入力ポートPni8との間、および、内部接続用出力ポートPno8と内部接続用入力ポートPni1との間が解放されており、それら内部接続用入力ポートPni1と内部接続用出力ポートPno8、および 内部接続用出力ポートPno1と内部接続用入力ポートPni8とは、増設用の内部接続用入力ポートおよび増設用内部接続用出力ポートとして機能している。その他の構成は、図2の光クロスコネクト装置OXCと同様である。この結果、図8の光クロスコネクト装置OXCを構成するサブシステムである光クロスコネクト部OXC1〜OXC4は、内部的に直列接続されている。
図8の光クロスコネクト装置OXCによれば、3個以上の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4から構成され、それら3個以上の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4のいずれにおいても、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続されて、内部接続用光ファイバを介して直列状に連なって接続されている。このため、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートから出力された波長を、その直列状に接続された光クロスコネクト部のうちの互いに隣接する一対の光クロスコネクト部へ双方向に伝送することができる。このため、図8の光クロスコネクト装置OXCによれば、図2の光クロスコネクト装置OXCと同様に、複数の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4の相互間でルーティングできるので、同一入出力ファイバ数での相互接続された複数の光クロスコネクト部を有しない従来の光クロスコネクト装置と比較して、同程度のパス収容能力を有しつつ、光クロスコネクト部或いはそれ波長選択スイッチWSSなどのハードウエアの規模を大幅に削減できる。
また、本実施例図8の光クロスコネクト装置OXCによれば、図2の光クロスコネクト装置OXCと同様に、複数個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4は、ノード間接続用入力ポートおよび前記内部接続用入力ポートの数に対応する複数入力(m+2)と、ノード間接続用出力ポートおよび前記内部接続用出力ポートの数に対応する複数出力(n+2)とを有する単一の(m+2)×(n+2)波長選択スイッチWSSからそれぞれ構成されているので、光クロスコネクト部OXC1〜OXC4が大幅に小型となるとともに、光カプラが不要となるので、光損失も大幅に減少させられる。
さらに、本実施例図8の光クロスコネクト装置OXCによれば、その光クロスコネクト装置OXCに備えられる複数個の光クロスコネクト部OXC1乃至OXC4に接続されていない増設用の内部接続用入力ポートPni11および内部接続用出力ポートPno11を備える増設用光クロスコネクト部(サブシステム)OXCAが容易に接続され得る。このため、増設光クロスコネクト部OXCAの増設用の内部接続用入力ポートPni11および内部接続用出力ポートPno11に、既存の光クロスコネクト部、例えばOXC4の内部接続用出力ポートPno8および内部接続用入力ポートPni8を接続することにより、光ノードND0に接続される光ファイバのさらなる増加に応じて、新たな光クロスコネクト部を安価に且つ容易に順次増設できる。
図8の光クロスコネクト装置OXCは、4個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4から構成されていたが、図9に示すように、光クロスコネクト装置OXCは、図8の実施例と同様の入出力ポートを備えて同様に外部接続および相互接続された2個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC2から構成されることができるし、図10に示すように、光クロスコネクト装置OXCは、図8の実施例と同様の入出力ポートを備えて同様に外部接続および相互接続された2個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC3から構成されることができる。図9に示す光クロスコネクト部OXC1には、他の光クロスコネクト部OXC2に接続されていない増設用の内部接続用入力ポートPni1および内部接続用出力ポートPno1が設けられており、光クロスコネクト部OXC2にも、他の光クロスコネクト部OXC1に接続されていない増設用の内部接続用入力ポートPnoi4および内部接続用出力ポートPno4が設けられている。また、図10に示す光クロスコネクト部OXC1には、他の光クロスコネクト部OXC2〜3のいずれにも接続されていない増設用の内部接続用入力ポートPni1および内部接続用出力ポートPno1が設けられており、光クロスコネクト部OXC3には、他の光クロスコネクト部OXC1〜2のいずれにも接続されていない増設用の内部接続用入力ポートPni6および内部接続用出力ポートPno6が設けられている。図9および図10に示す光クロスコネクト装置OXCにおいても、前述の図2に示す光クロスコネクト装置OXCと同様の効果が得られる。
図11は、図8、図10の光クロスコネクト装置OXCを構成する複数の光クロスコネクト部OXC1乃至OXC4のうちの光クロスコネクト部OXC1の増設用の内部接続用入力ポートPni9および内部接続用出力ポートPno9に、増設用光クロスコネクト部(増設用サブシステム)OXCAが接続されている状態を示している。この増設用光クロスコネクト部OXCAは、図8に示す光クロスコネクト部OXC1乃至4と同様に、(m+2)× (n+2)波長選択スイッチWSSとを備える点で、略同様の基本構成を有している。しかし、増設用光クロスコネクト部OXCAは、光クロスコネクト部OXC1の増設用の内部接続用入力ポートPni9および内部接続用出力ポートPno9にそれぞれ接続される内部接続用入力ポートPni10および内部接続用出力ポートPno10を備える他に、光クロスコネクト装置OXCに備えられる複数個の光クロスコネクト部OXC1乃至4のいずれにも接続されない2段増設用の内部接続用入力ポートPni11および内部接続用出力ポートPno11をさらに備えている。
図12は、図10の光クロスコネクト装置OXCを構成する複数の光クロスコネクト部OXC1乃至OXC3のうちの光クロスコネクト部OXC3の増設用の内部接続用入力ポートPni6および内部接続用出力ポートPno6に、増設用光クロスコネクト部(増設用サブシステム)OXCAが接続されている状態を示している。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例1(図2)および実施例5(図8)の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4は、図2、図8に示すように双方向に相互接続されていたが、一方向に相互接続されていてもよい。たとえば、内部接続用光ファイバFn1〜Fn8のうち、内部接続用光ファイバFn1、F3n、Fn5、Fn7又は内部接続用光ファイバFn2、F4n、Fn6、Fn8が省略されてもよい。このようにしても、光クロスコネクト部OXC1〜OXC4のうちの1つの光クロスコネクト部から出力された波長は他のいずれの光クロスコネクト部にも入力されることができる。
また、内部接続用光ファイバFn1〜Fn8は、その本数は1本であったが、複数本から構成されたものであってもよい。
また、前述の実施例1(図2)および実施例5(図8)では、光クロスコネクト部OXC1〜OXC4は内部接続用光ファイバFn1〜Fn8を介して内部接続されていたが、三次元導波路などを介して接続されてもよい。
また、前述の実施例1(図2)および実施例5(図8)では、光クロスコネクト装置OXCが4個の光クロスコネクト部OXC1〜OXC4から構成されていたが、5個以上の光クロスコネクト部から構成されてもよい。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものである。
NW:光ネットワーク
OXC:光クロスコネクト装置
OXC1〜OXC4:光クロスコネクト部
WSS:波長選択スイッチ
Fi1〜Fim、Fim+1〜Fi2m、Fi2m+1〜Fi3m、Fi3m+1〜Fi4m:光入力ファイバ(ノード間接続用光ファイバ)
Fo1〜Fon、Fon+1〜Fo2n、Fo2n+1〜Fo3n、Fo3n+1〜Fo4n:光出力ファイバ(ノード間接続用光ファイバ)
Pi1〜Pim、Pim+1〜Pi2m、Pi2m+1〜Pi3m、Pi3m+1〜Pi4m:ノード間接続用入力ポート
Po1〜Pon、Pon+1〜Po2n、Po2n+1〜Po3n、Po3n+1〜Po4n:ノード間接続用出力ポート
Pni1〜Pni2、Pni3〜Pni4、Pni5〜Pni6、Pni7〜Pni8:内部接続用入力ポート
Pno1〜Pno2、Pno3〜Pno4、Pno5〜Pno6、Pno7〜Pno8:内部接続用出力ポート
Fn1〜Fn8:内部接続用光ファイバ
G:分光用グレーティング(分光素子)
MMA:MEMSミラーアレイ
LCOS:集積化液晶素子
L、L1、L2:集光レンズ
OXC:光クロスコネクト装置
OXC1〜OXC4:光クロスコネクト部
WSS:波長選択スイッチ
Fi1〜Fim、Fim+1〜Fi2m、Fi2m+1〜Fi3m、Fi3m+1〜Fi4m:光入力ファイバ(ノード間接続用光ファイバ)
Fo1〜Fon、Fon+1〜Fo2n、Fo2n+1〜Fo3n、Fo3n+1〜Fo4n:光出力ファイバ(ノード間接続用光ファイバ)
Pi1〜Pim、Pim+1〜Pi2m、Pi2m+1〜Pi3m、Pi3m+1〜Pi4m:ノード間接続用入力ポート
Po1〜Pon、Pon+1〜Po2n、Po2n+1〜Po3n、Po3n+1〜Po4n:ノード間接続用出力ポート
Pni1〜Pni2、Pni3〜Pni4、Pni5〜Pni6、Pni7〜Pni8:内部接続用入力ポート
Pno1〜Pno2、Pno3〜Pno4、Pno5〜Pno6、Pno7〜Pno8:内部接続用出力ポート
Fn1〜Fn8:内部接続用光ファイバ
G:分光用グレーティング(分光素子)
MMA:MEMSミラーアレイ
LCOS:集積化液晶素子
L、L1、L2:集光レンズ
Claims (8)
- 複数本のノード間接続用光ファイバをそれぞれ介して光ノードが相互いに接続された光ネットワークにおいて、該光ノードに配置された光クロスコネクト装置であって、
前記複数本のノード間接続用光ファイバにそれぞれ接続されたノード間接続用入力ポートおよびノード間接続用出力ポートと、内部接続用入力ポートおよび内部接続用出力ポートとをそれぞれ有し、該内部接続用入力ポートおよび内部接続用出力ポートを介して環状に或いは直列的に相互接続された複数個の光クロスコネクト部を含み、
前記複数個の光クロスコネクト部は、前記ノード間接続用入力ポートおよび前記内部接続用入力ポートの数に対応する複数入力と、前記ノード間接続用出力ポートおよび前記内部接続用出力ポートの数に対応する複数出力とを有する単一の波長選択スイッチからそれぞれ構成されている
ことを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 前記単一の波長選択スイッチは、
前記複数入力および前記複数出力に対応する本数の、端面が直列となるように配置された複数本の光ファイバを有するファイバアレイと、
前記複数本の光ファイバのうちの前記複数入力に対応するいずれか1つから入力された波長分割多重光を受けて波長毎に分光する分光素子と、
該分光素子により分光された波長を受けて該波長の反射方向が制御されることにより、前記複数本の光ファイバのうちの前記複数出力に対応するいずれか1つへ択一的に入力させる複数のマイクロミラーアレイを有するMEMSミラーと
を、含むものである請求項1の光クロスコネクト装置。 - 前記単一の波長選択スイッチは、
前記複数入力および前記複数出力に対応する本数の、端面が直列となるように配置された複数本の光ファイバを有するファイバアレイと、
前記複数本の光ファイバのうちの前記複数入力に対応するいずれか1つから入力された波長分割多重光を受けて波長毎に分光する分光素子と、
該分光素子により分光された波長を受けて該波長の回折方向が制御されることにより、前記複数本の光ファイバのうちの前記複数出力に対応するいずれか1つへ択一的に入力させる複数の反射画素を有する液晶素子と、
を有するものである請求項1の光クロスコネクト装置。 - 前記複数個の光クロスコネクト部のいずれにおいても、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、且つ、該他の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが前記所定の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続されている
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1の光クロスコネクト装置。 - 前記複数個の光クロスコネクト部のいずれにおいても、所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、且つ、該他の光クロスコネクト部を介して、さらに他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと間接的に接続され、前記内部接続用入力ポートと前記内部接続用出力ポートとの間を接続する内部接続用光ファイバを介して環状に連ねた状態で接続されている
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1の光クロスコネクト装置。 - 前記所定の光クロスコネクト部および/または他の光クロスコネクト部は、増設用の内部接続用入力ポートおよび内部接続用出力ポートの少なくとも一方を備えている
ことを特徴とする請求項4の光クロスコネクト装置。 - 前記複数個の光クロスコネクト部のうちの所定の光クロスコネクト部の内部接続用出力ポートが他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと直接に接続され、且つさらに他の光クロスコネクト部の内部接続用入力ポートと該他の光クロスコネクト部を介して間接的に接続され、
前記複数個の光クロスコネクト部のうちの少なくとも1つの光クロスコネクト部は、他の光クロスコネクト部に接続されていない増設用の内部接続用入力ポートおよび内部接続用出力ポートの少なくとも一方を備え、
前記内部接続用入力ポートと前記内部接続用出力ポートとの間を接続する内部接続用光ファイバを介して連鎖状に連なって接続されている
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1の光クロスコネクト装置。 - 前記光クロスコネクト装置に配置された前記複数個の光クロスコネクト部の個数は、該光クロスコネクト装置が配置された光ノードに隣接する他のノードの個数と一致している
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1の光クロスコネクト装置。
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