JP2017151852A - 人物移動予測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、人物が移動する地点を精度良く予測することができる人物移動予測システムを提供することを目的とする。【解決手段】アプリケーション利用者行動に関するログ情報に基づいて、アプリケーション利用者が訪問した訪問地点を判定するとともに、該訪問地点に関する訪問時刻、訪問間隔あるいは滞在時間の少なくとも一つの時間的要素を判定する。訪問地点に関する時間的要素に基づいて、アプリケーション利用者の訪問地点に対する関心を数値的に評価した関心モデルを形成する。アプリケーション利用者の現在地に関する情報と、地点に関する情報とに基づいて、アプリケーション利用者が移動可能な評価対象地点を抽出する。関心モデルにおける訪問地点に対する関心の評価値に基づいて、評価対象地点に対する関心を数値的に評価する。該評価対象地点の中から前記人物が移動する移動予測地点を予測する。【選択図】図2

Description

本発明は、人物の行動に関するログ情報に基づいて、人物が移動する地点を予測する人物移動予測システムに関するものである。
近年、個人ごとに人物の将来の移動を予測する技術の研究および応用が注目されている。従来は、主に群ごとに人物の将来の移動の予測が検討されており(例えば、非特許文献1参照)、個人ごとに人物の将来の移動を予測することは困難と考えられていた。
ところが、Android(登録商標)やiOS(登録商標)といったモバイルコンピューティングプラットホームが普及したことにより、GPS(Global Positioning System)によって計測される個人ごとの移動履歴や無線アクセスポイントへの接続履歴といった予測に必要な人物の行動に関するログ情報が取得できるようになったことで、個人ごとに人物が次に移動する地点を予測することが可能になり始めている(例えば、非特許文献2、3参照)。
このように個人ごとに人物が次に移動する地点を予測する技術が確立されれば、通信制御、マーケティング、安心安全、地域見守りといった様々なアプリケーションに適用することが可能になる。
例えば、通信制御では、モバイル通信の利用者が次に移動する地点を予測することで予め通信帯域を確保することができる。従来は、群としての移動に対しマクロなトラヒック予測を行っていたが、それに比べ、よく使用するアプリケーションの所要品質といった個々の利用者の特性も考慮した制御が可能になる。
また、マーケティングでは、広告やクーポンを消費者に対し予測的に配信できる。従来は、ある広告やクーポンを配信する際、それが有効な消費者に認知されるようにできるだけ多くの消費者に配信していたが、配信側のコストが大きい一方、消費者は多くのコンテンツを一斉に受信するため、広告やクーポンが実際の行動に結びつく率は高くなかった。
また、安心安全では、犯罪や事故、災害発生時に、その地点やその近隣に移動すると予測される人々に対して、その地点を避けるよう注意喚起を発信することができる。従来は、そういった注意喚起を市町村単位の広い範囲で配信していたが、配信側のコストが大きい一方、地域住人は注意喚起を日常的に受信するため、注意喚起が地域住人による実際の行動に結び付く率は高くなかった。
また、地域見守りでは、子供やお年寄りの行方が分からなくなった際に、本人の移動を予測するとともにその近隣に移動すると予測される地域住人に対し捜索の協力を依頼することができる。従来は、こういった依頼を地域の広い範囲に配信していたが、行方不明となった子共やお年寄りのプライバシーが晒される一方で、地域住民による実際の行動に結び付く率は高くなかった。
Lovas, et al., "Modeling and simulation of pedestrian traffic flow," Transportation Research Part B: Methodological, 28.6, pp.429-443, 1994. Chon, et al., "Evaluating mobility models for temporal prediction with high-granularity mobility data," IEEE PerCom2012, 2012. Noulas, et al., "Mining user mobility features for neXt place prediction in location-based services," IEEE ICDM), 2012.
しかしながら、従来の技術は確率的なモデルを用いていたため、人物が次に移動する地点を必ずしも精度良く予測できるものではなく、ましてや未訪問の地点を予測することができなかった。
本発明は、上述の技術的背景に鑑みてなされたものであり、人物の行動に関するログ情報に基づいて、人物の関心を数値的に評価した関心モデルを形成し、その関心モデルに基づいて人物が移動する地点を精度良く予測することができる人物移動予測システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、人物の行動に関するログ情報に基づいて、人物が移動する地点を予測する人物移動予測システムである。予測対象となる人物の行動に関するログ情報を取得する行動ログ取得部と、前記行動ログ取得部により取得された前記人物の行動に関するログ情報を記憶する行動ログデータベースと、地点に関する情報を記憶する地点データベースと、前記地点データベースに記憶されている地点を対象として、前記行動ログデータベースに記憶されている前記人物の行動に関するログ情報に基づいて、前記人物が訪問した訪問地点を判定するとともに、該訪問地点に関する訪問時刻、訪問間隔あるいは滞在時間の少なくとも一つの時間的要素を判定する訪問地点判定部と、前記訪問地点判定部により判定された訪問地点に関する時間的要素に基づいて、前記人物の訪問地点に対する関心を数値的に評価した関心モデルを形成する関心モデル形成部と、前記関心モデル形成部により形成された関心モデルを記憶する関心モデルデータベースとを備える。また、前記人物の現在地に関する情報を取得する現在地取得部と、前記現在地取得部により取得された前記人物の現在地に関する情報と、前記地点データベースに記憶されている地点に関する情報とに基づいて、前記人物が移動可能な評価対象地点を抽出する評価対象地点抽出部と、前記関心モデルデータベースに記憶されている関心モデルにおける前記人物の訪問地点に対する関心の評価値に基づいて、前記評価対象地点抽出部により抽出された評価対象地点に対する関心を数値的に評価し、関心が数値的に評価された評価対象地点の中から前記人物が移動する移動予測地点を予測する移動予測部と、前記移動予測部により予測された前記人物が移動する移動予測地点に関する移動予測結果を出力する移動予測結果出力部とを備える。
また、前記関心モデル形成部は、下式により前記人物の訪問地点に対する関心を数値的に評価してもよい。
[式]
X,i,n:人物Xのn回目の訪問地点iに対する関心の評価値
X,i,n:人物Xが訪問地点iをn回目に訪問したときの訪問時刻
X,i,n:人物Xが訪問地点iをn回目に訪問したときの滞在時間
また、前記関心モデル形成部は、下式により前記人物の訪問地点に対する関心を数値的に評価してもよい。
[式]
X,i:人物Xの訪問地点iに対する関心の評価値
i:訪問地点
n:訪問回数
k:1、・・・、n
tavg:あらゆる訪問地点の平均訪問間隔
uavg:あらゆる訪問地点の平均滞在時間
また、前記移動予測部は、前記関心モデルデータベースに記憶されている関心モデルにおける前記人物の訪問地点と、前記評価対象地点抽出部により抽出された評価対象地点が一致する場合、当該訪問地点に対する関心の評価値を当該評価対象地点に対する関心の評価値としてもよい。
また、前記移動予測部は、前記評価対象地点抽出部により抽出された評価対象地点のうち、前記人物が訪問したことがない未訪問地点について、下式により未訪問地点に対する関心を数値的に評価してもよい。
[式]
X,j:人物Xの未訪問地点jに対する関心の評価値
βj,i:未訪問地点jに対する訪問地点iの類似度
X,i:人物Xの訪問地点iに対する関心の評価値
また、前記地点データベースに記憶されている地点に関する情報に基づいて、各地点を所定のカテゴリごとに分けたカテゴリモデルを生成するカテゴリモデル生成部と、前記カテゴリモデル生成部により生成されたカテゴリモデルを記憶するカテゴリモデルデータベースとをさらに備え、前記移動予測部は、前記カテゴリデータベースに記憶されているカテゴリモデルにより未訪問地点に対する訪問地点の類似度を算出してもよい。
前記カテゴリモデルは、各地点が属する複数のカテゴリからなるツリー構造となされ、前記移動予測部は、ツリー構造のカテゴリモデルにおける未訪問地点に対する訪問地点の距離に基づいて、未訪問地点に対する訪問地点の類似度を算出してもよい。
また、前記訪問地点判定部により判定された前記人物が訪問地点を訪問した訪問時刻に基づいて、現在の時刻から直近の所定時間内に訪問した直近訪問地点を記憶する直近訪問地点データベースを備え、前記移動予測部は、前記関心モデルデータベースに記憶されている関心モデルにおける前記人物の各訪問地点に対する関心の評価値に基づいて、前記評価対象地点抽出部により抽出された評価対象地点に対する関心を評価するに際して、当該評価対象地点が直近訪問地点データベースに記憶されている直近訪問地点である場合、当該評価対象地点に対してペナルティを付与してもよい。
また、前記移動予測部は、当該評価対象地点に対してペナルティを付与する場合、現在の時刻と直近訪問地点の最終訪問時刻の時間差をペナルティとして算出し、当該評価対象地点の関心の評価値から前記ペナルティの時間差を減算することにより当該評価対象地点の最終的な関心の評価値としてもよい。
また、前記移動予測結果出力部は、関心の評価値が高い移動予測地点から優先的に出力してもよい。
また、前記移動予測結果出力部は、地理的に近い移動予測地点をグループ化して出力してもよい。
本発明によれば、人物の行動に関するログ情報に基づいて、人物の関心を数値的に評価した関心モデルを形成し、その関心モデルに基づいて人物が移動する地点を精度良く予測することができる。また、人物が訪問したことがない未訪問の地点も予測することができる。このため、本システムによる移動予測結果を通信制御、マーケティング、安心安全、地域見守りといった様々なアプリケーションに適用することにより、予測的なアプリケーションサービスを提供することが可能となる。
本システムを含むシステムモデルの全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る本システムの構成を示す図である。 図2の本システムにおける関心モデル形成の動作を示すフローチャートである。 図2の本システムにおける移動予測の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る本システムの構成を示す図である。 第3の実施形態に係る本システムの構成を示す図である。 関心モデルの一例を示す図である。 評価対象地点を抽出する概念を示す図である。 カテゴリモデルの一例を示す図である。 移動予測結果の一例を示す図である。 移動予測結果の他の例を示す図である。
<第1の実施形態>
次に、本発明に係る人物移動予測システム(以下、本システム1という)の第1の実施形態について図1〜図4を参照しつつ説明する。
[全体構成]
図1は、本システム1を含むシステムモデルの全体構成を示す図である。
このシステムモデルは、本システム提供者Zが管理する本システム1と、本システム1を利用するアプリケーション提供者Yが管理するアプリケーションシステム2と、予測対象者となるアプリケーション利用者Xが所有するスマートフォン、タブレット端末あるいは携帯電話等の情報端末装置3とから構成され、本システム1とアプリケーションシステム2がネットワークを介して接続されるとともに、アプリケーションシステム2と情報端末装置3がネットワークを介して接続されている。
前記アプリケーションシステム2は、アプリケーション利用者Xの情報端末装置3に対して予測的なアプリケーションサービスを提供するものであり、例えば、通信制御、マーケティング、安心安全、地域見守りなどの様々な分野のアプリケーションサービスが挙げられる。
より具体的に説明すると、前記アプリケーションシステム2は、アプリケーション利用者Xの情報端末装置3から移動履歴や無線アクセスポイントへの接続履歴などのアプリケーション利用者Xの行動に関するログ情報(以下、行動ログ情報という)や現在地に関する情報(以下、現在地情報という)を取得する。なお、これらアプリケーション利用者Xの移動履歴、無線アクセスポイントへの接続履歴および現在地情報については、アプリケーション利用者Xの情報端末装置3において、GPS等の各種システムを利用して自動または手動で収集される。
そして、アプリケーションシステム2は、本システム1に対してアプリケーション利用者Xが移動する地点(以下、移動予測地点という)に関する予測リクエストを行い、その際、情報端末装置3から取得したアプリケーション利用者Xの行動ログ情報や現在地情報を本システム1に送信する。
そして、前記アプリケーションシステム2は、上述の予測リクエストに応じて、本システム1からアプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点に関する移動予測結果を取得して、それら移動予測結果を所定の各種アプリケーションに適用したあと、予測的なアプリケーションサービスとしてアプリケーション利用者Xの情報端末装置3に提供する。
[本システム1の構成]
本システム1は、第1に、アプリケーション利用者Xの行動ログ情報に基づいて、アプリケーション利用者Xが訪問した地点(以下、訪問地点といい)に対する関心モデルを形成する。
具体的には、本システム1は、図2に示すように、行動ログ取得部101と、該行動ログ取得部101の出力側に設けられた行動ログデータベース(以下、行動ログDB102という)と、行動ログDB102と並列的に設けられた地点データベース(以下、地点DB103という)と、行動ログDB102と地点DB103の出力側に設けられた訪問地点判定部104と、訪問地点判定部104の出力側に設けられた関心モデル形成部105と、関心モデル形成部105の出力側に設けられた関心モデルデータべース(以下、関心モデルDB106という)とを備え、これら各部によりアプリケーション利用者Xが訪問した訪問地点に対する関心を評価する関心モデルを形成する。
前記行動ログ取得部101は、アプリケーションシステム2からネットワークを介して、予測対象となるアプリケーション利用者Xの行動ログ情報を取得する。この行動ログ情報は、アプリケーション利用者Xの移動履歴や無線アクセスポイントへの接続履歴といった、予測に必要なアプリケーション利用者Xの行動に関するログ情報である。
前記行動ログDB102は、行動ログ取得部101により取得されたアプリケーション利用者Xの行動ログ情報を記憶する。この行動ログ情報は、アプリケーション利用者Xが訪問した訪問地点に関する経度、緯度、並びに各種時刻・時間などの情報として行動ログDB102に蓄積されていく。
前記地点DB103は、様々な地点に関する情報(以下、地点情報という)を記憶する。この地点情報は、例えば、地名、建物名あるいは店舗名等と、緯度および経度が互いに関連付けられた情報である。
前記訪問地点判定部104は、前記地点DB103に記憶されている地点を対象として、行動ログDB102に記憶されているアプリケーション利用者Xの行動ログ情報に基づいて、該アプリケーション利用者Xが訪問した訪問地点を判定する。例えば、アプリケーション利用者Xの行動ログ情報には訪問地点に関する緯度および経度が含まれるため、地点DB103に記憶されている地点情報の緯度および経度と照合することにより、当該緯度および経度に対応する地名、建物名あるいは建物名等を訪問地点として判定することができる。
また、前記訪問地点判定部104は、行動ログDB102に記憶されているアプリケーション利用者Xの行動ログ情報に基づいて、訪問地点に関する訪問時刻、訪問間隔あるいは滞在時間の少なくとも一つの時間的要素を判定する。例えば、アプリケーション利用者Xの行動ログ情報には訪問地点に関する各種時刻・時間が含まれるため、それら各種時刻・時間に基づいて訪問地点に関する訪問時刻、訪問間隔あるいは滞在時間の時間的要素を判定することができる。なお、訪問間隔は、訪問時刻の間隔を示す時間であり、滞在時間は訪問している間を示す時間である。
前記関心モデル形成部105は、図7に示すように、訪問地点判定部104により判定された訪問地点に関する時間的要素に基づいて、アプリケーション利用者Xの訪問地点に対する関心を数値的に評価した関心モデルを形成する。
この関心モデルについては、例えば、アプリケーション利用者Xが訪問地点iをn回目に訪問し、その訪問時刻(日時)がtX,i,n、滞在時間がuX,i,nであったとき、その関心の評価値IX,i,nは、下式[1]で表される。
[式1]
X,i,n:アプリケーション利用者Xのn回目の訪問地点iに対する関心の評価値
X,i,n:アプリケーション利用者Xが訪問地点iをn回目に訪問したときの訪問時刻
X,i,n:アプリケーション利用者Xが訪問地点iをn回目に訪問したときの滞在時間
また、アプリケーション利用者Xが訪問地点iを複数回訪問したとすると、その訪問時刻(日時)の集合をTX,iとし、その滞在時間の集合をUX,iとして、その訪問地点iに対する関心の評価値IX,iは下式[2]で表される。
[式2]
X,i:アプリケーション利用者Xの訪問地点iに対する関心の評価値
X,i:アプリケーション利用者Xが訪問地点iを複数回訪問したときの訪問時刻の集合
X,i:アプリケーション利用者Xが訪問地点iを複数回訪問したときの滞在時間の集合
すなわち、アプリケーション利用者Xの訪問地点iに対する関心の評価値IX,iは、TX,iの周期性などの分布特性とUX,iの分布特性に依存することになる。単純には、訪問間隔が短いほど、また滞在時間が長いほど、訪問回数が多くなるほど、関心の評価値IX,iは大きくなる。
なお、関心モデル形成部105は、アプリケーション利用者Xの訪問地点に対する関心を数値的に評価するに際して、曜日ごと、時間帯ごとに評価するものとしてもよい。
なお、関心モデル形成部105は、訪問地点判定部104により判定された各訪問地点に関する時間的要素に基づいて、アプリケーション利用者Xの各訪問地点に対する関心を数値的に評価するものであれば、どのような評価方法を利用してもよい。具体的な評価方法は種々考えられるが、その一例を後述の実施例1で具体的に説明する。
前記関心モデルDB106は、関心モデル形成部105により形成された、アプリケーション利用者Xの各訪問地点に対する関心を評価した関心モデルを記憶する。
本システム1は、第2に、上述の関心モデルに基づいてアプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点を予測する。
具体的には、本システム1は、図2に示すように、現在地取得部107と、現在地取得部107と地点DB103の出力側に設けられた評価対象地点抽出部108と、評価対象地点抽出部108と関心モデルDB106の出力側に設けられた移動予測部109と、移動予測部109の出力側に設けられた移動予測結果データベース(以下、移動予測結果DB110という)と、移動予測結果DB110と行動ログDB102の出力側に設けられた移動予測結果出力部111とを備え、これら各部によりアプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点を予測する。
前記現在地取得部107は、アプリケーションシステム2からネットワークを介して、アプリケーション利用者Xの現在地情報を取得する。この現在地情報は、上述のようにアプリケーション利用者Xの情報端末装置3のGPS機能で計測される移動履歴に関する情報から取得される。また、アプリケーション利用者Xの情報端末装置3の無線アクセスポイントへの接続履歴に関する情報を取得すれば、アプリケーション利用者Xの現在地(例えば、建物のどの部屋にいるかなど)を精度良く特定することができる。
前記評価対象地点抽出部108は、現在地取得部107により取得されたアプリケーション利用者Xの現在地情報に基づいて、アプリケーション利用者Xが移動可能な複数の評価対象地点を抽出する。例えば、評価対象地点抽出部108は、アプリケーション利用者Xが図8に示す位置に存在するとき、所定時間に到達可能な範囲を円で表し、その円内に含まれる各地点A、B、D、Eを評価対象地点として抽出する。
前記移動予測部109は、関心モデルDB106に記憶されている関心モデルにおけるアプリケーション利用者Xの訪問地点に対する関心の評価値に基づいて、評価対象地点抽出部108により抽出された評価対象地点に対する関心を数値的に評価し、その関心が数値的に評価された評価対象地点の中からアプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点を予測する。
例えば、前記関心モデルDB106に記憶されている関心モデルにおけるアプリケーション利用者Xの各訪問地点と、評価対象地点抽出部108により抽出された評価対象地点が一致する場合、当該訪問地点に対する関心の評価値を当該評価対象地点に対する関心の評価値とすることが挙げられる。なお、各訪問地点と評価対象地点の一致とは完全一致のみならず、地域が重複している部分一致も含まれる。また、評価対象地点に対する関心を評価するに際して、何らかの重みを掛け合わせるものとしてもよい。
なお、移動予測は、関心モデルにおけるアプリケーション利用者Xの訪問地点に対する関心の評価値に基づいて、評価対象地点抽出部108により抽出された評価対象地点に対する関心を数値的に評価し、関心が数値的に評価された評価対象地点の中からアプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点を予測するものであれば、どのような予測方法を利用してもよい。具体的な移動予測は種々考えられるが、その例を後述の実施例1〜3で具体的に説明する。
前記移動予測結果DB110は、移動予測部109により予測されたアプリケーション利用者Xの移動予測地点に関する移動予測結果を記憶する。このとき、移動予測結果DB110は、行動ログDB102に記憶されているアプリケーション利用者Xの行動ログ情報も参照しながら、移動予測地点のほか、移動予測日時、移動予測順位、到達時間、これまでの移動経路などからなる移動予測結果を記憶する。
前記移動予測結果出力部111は、前記移動予測結果DB110に記憶されているアプリケーション利用者Xの移動予測地点に関する移動予測結果を、アプリケーションシステム2に対してネットワークを介して送信することにより出力する。このとき、移動予測結果出力部111は、移動予測結果として、これまでの移動経路、現在地、予測される地点までの移動経路を表示させるように出力してもよい。
[本システム1の動作]
次に、本システム1の動作(関心モデル形成)について、図3に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、「STEP」を「S」と略記する。
まず、行動ログ取得部101が、アプリケーションシステム2からネットワークを介して、予測対象となるアプリケーション利用者Xの行動ログ情報を取得する(S11)。
前記行動ログDB102は、行動ログ取得部101により取得されたアプリケーション利用者Xの行動ログ情報を記憶する(S12)。
前記訪問地点判定部104は、前記地点DB103に記憶されている地点を対象として、行動ログDB102に記憶されているアプリケーション利用者Xの行動ログ情報に基づいて、該アプリケーション利用者Xが訪問した訪問地点を判定する。また、前記訪問地点判定部104は、行動ログDB102に記憶されているアプリケーション利用者Xの行動ログ情報に基づいて、訪問地点に関する訪問時刻、訪問間隔あるいは滞在時間の少なくとも一つの時間的要素を判定する(S13)。
前記関心モデル形成部105は、訪問地点判定部104により判定された訪問地点に関する時間的要素に基づいて、アプリケーション利用者Xの訪問地点に対する関心を数値的に評価した関心モデルを形成する(S14)。
前記関心モデルDB106は、関心モデル形成部105により形成された、アプリケーション利用者Xの各訪問地点に対する関心を評価した関心モデルを記憶する(S15)
次に、本システム1の動作(移動予測)について、図4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、「STEP」を「S」と略記する。
まず、前記現在地取得部107は、アプリケーションシステム2からネットワークを介して、アプリケーション利用者Xの現在地情報を取得する(S21)。
前記評価対象地点抽出部108は、現在地取得部107により取得されたアプリケーション利用者Xの現在地情報に基づいて、アプリケーション利用者Xが移動可能な複数の評価対象地点を抽出する(S22)。
前記移動予測部109は、関心モデルDB106に記憶されている関心モデルにおけるアプリケーション利用者Xの訪問地点に対する関心の評価値に基づいて、評価対象地点抽出部108により抽出された評価対象地点に対する関心を数値的に評価し、それら関心が数値的に評価された評価対象地点の中からアプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点を予測する(S23)。
前記移動予測結果DB110は、移動予測部109によるアプリケーション利用者Xの移動予測地点に関する移動予測結果を記憶する(S24)。
前記移動予測結果出力部111は、前記移動予測結果DB110に記憶されているアプリケーション利用者Xの移動予測地点に関する移動予測結果を、アプリケーションシステム2に対してネットワークを介して送信することにより出力する(S25)。
<第2の実施形態>
次に、本システム1の第2の実施形態について図5および図9を参照しつつ説明する。なお、以下では上記の実施形態と異なる構成についてのみ説明することとし、同一の構成については説明を省略して同一の符号を付すこととする。
本システム1は、アプリケーション利用者Xが訪問したことがない未訪問地点についても移動予測地点として予測する。
具体的には、本システム1は、地点DB103の出力側に設けられたカテゴリモデル生成部112と、該カテゴリモデル生成部112の出力側に設けられたカテゴリモデルデータベース(以下、カテゴリモデルDB113という)を備える。
前記カテゴリモデル生成部112は、前記地点DB103に記憶されている地点に関する情報に基づいて、各地点を所定のカテゴリごとに分けたカテゴリモデルを生成する。このカテゴリモデルは、例えば、図9に示すように、複数の地点と、各地点が属する複数の下位のカテゴリと、該下位のカテゴリが属する複数の上位のカテゴリを備えたツリー構造となされている。
前記カテゴリモデルDB113は、カテゴリモデル生成部112により生成されたカテゴリモデルを記憶する。
本実施形態では、前記移動予測部109は、前記評価対象地点抽出部108により抽出された評価対象地点のうち、前記アプリケーション利用者Xが訪問したことがない未訪問地点jについて、下式[3]により未訪問地点jに対する関心を数値的に評価して、当該未訪問地点jもアプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点として予測する。
[式3]
X,j:アプリケーション利用者Xの未訪問地点jに対する関心の評価値
βj,i:未訪問地点jに対する訪問地点iの類似度
X,i:アプリケーション利用者Xの訪問地点iに対する関心の評価値
このとき、前記移動予測部109は、カテゴリモデルDB113に記憶されているツリー構造のカテゴリモデルを利用して、未訪問地点jに対する訪問地点iの類似度βj,iを算出する。このツリー構造のカテゴリモデルを利用した未訪問地点jに対する関心の評価方法については、後述の実施例2で具体的に説明する。
なお、本実施形態では、ツリー構造のカテゴリモデルを利用するものとがしたが、その他の構造のカテゴリモデルを利用してもよい。
また、未訪問地点jに対する訪問地点iの類似度βj,iを算出するに際してカテゴリモデルを利用したが、その他のモデルを利用してもよい。
<第3の実施形態>
次に、本システム1の第3の実施形態について図6を参照しつつ説明する。なお、以下では上記の実施形態と異なる構成についてのみ説明することとし、同一の構成については説明を省略して同一の符号を付すこととする。
本システム1は、評価対象地点がアプリケーション利用者Xが直近に訪問した訪問地点(以下、直近訪問地点という)である場合、当該評価対象地点に対してペナルティを付与する。
具体的には、本システム1は、訪問地点判定部104の出力側に直近訪問地点データベース(以下、直近訪問地点DB114という)が設けられている。この直近訪問地点DB114は、訪問地点判定部104により判定されたアプリケーション利用者Xが各訪問地点を訪問した時刻に基づいて、現在の時刻から直近の所定の時間内に訪問した直近訪問地点を記憶する。
本実施形態では、前記移動予測部109は、前記関心モデルデータベースに記憶されている関心モデルにおけるアプリケーション利用者Xの訪問地点に対する関心の評価値に基づいて、評価対象地点抽出部108により抽出された評価対象地点に対する関心を評価するに際して、当該評価対象地点が直近訪問地点DB114に記憶されている直近訪問地点である場合、当該評価対象地点に対してペナルティを付与する。
なお、評価対象地点に対するペナルティの付与方法については、例えば現在時刻と直近訪問地点の最終訪問時刻が近いほど大きなペナルティを付与するとか(後述の実施例3で具体的に説明する)、直近訪問地点の滞在時間が長ければ大きなペナルティを付与するなどの方法が挙げられる。
[実施例1]
本発明の実施例1について、図2等を参照しつつ説明する。
まず、本システム1において、アプリケーション利用者Xの訪問地点A〜Eに対する関心を数値的に評価した関心モデルを形成することについて説明する。
(1)前記行動ログ取得部101は、アプリケーションシステム2からネットワークを介して、予測対象となるアプリケーション利用者Xの行動ログ情報を取得して、行動ログDB102に蓄積する。
(2)前記訪問地点判定部104は、前記地点DB103に記憶されている地点を対象として、行動ログDB102に記憶されているアプリケーション利用者Xの行動ログ情報に基づいて、該アプリケーション利用者Xが訪問した訪問地点A〜Eを判定する。
また、前記訪問地点判定部104は、行動ログDB102に記憶されているアプリケーション利用者Xの行動ログ情報に基づいて、訪問地点A〜Eに対する時間的要素として訪問時刻tと滞在時間uを判定する。なお、アプリケーション利用者Xについて、訪問地点Aに対する訪問時刻は、{tX,A,1, tX,A,2, … tX,A,n}と与えられ、訪問地点Aに対する滞在時間は{uX,A,1, uX,A,2, … uX,A,n}と与えられる(nは訪問回数である)。
(3)前記関心モデル形成部105は、図7に示すように、訪問地点判定部104により判定された訪問地点に関する時間的要素の訪問時間tと滞在時間uに基づいて、アプリケーション利用者Xの訪問地点iに対する関心を下式[4]により数値的に評価した関心モデルを形成する(図7参照)。
[式4]
X,i:アプリケーション利用者Xの訪問地点iに対する関心の評価値
i:訪問地点(A、B、C、D、E)
k: 1、・・・、n(nは訪問回数)
tavg:アプリケーション利用者Xがこれまで訪問したあらゆる訪問地点の平均訪問間隔
uavg:アプリケーション利用者Xがこれまで訪問したあらゆる訪問地点の平均滞在時間
上式[4]の意味は、(tX,i,n-tX,i,1)/nが訪問地点iに対する平均訪問間隔であり、これがあらゆる地点に対する平均訪問間隔tavg より小さくなると関心の評価値IX,iが大きくなる。また、ΣuX,i,k/nが訪問地点iに対する平均滞在時間であり、これがあらゆる地点に対する平均滞在時間uavg よりも大きくなると関心の評価値IX,iが大きくなる。
なお、あらゆる地点に対する平均訪問間隔tavgと、あらゆる地点に対する平均滞在時間uavgは、アプリケーション利用者X以外の一般人がこれまで訪問地点を訪問した平均訪問間隔および平均滞在時間としてもよい。
次に、本システム1において、アプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点を予測することについて説明する。
(4)前記現在地取得部107は、アプリケーションシステム2からネットワークを介して、アプリケーション利用者Xの現在地情報を取得する。
(5)評価対象地点抽出部108は、アプリケーション利用者Xが図8に示す位置に存在するとき、所定時間内に到達可能な範囲を円で表し、その円内に含まれる各地点A〜Eを評価対象地点として抽出する。
(6)前記移動予測部109は、前記関心モデルDB106に記憶されている関心モデルにおけるアプリケーション利用者Xの各訪問地点A、B、D、Eと、評価対象地点抽出部108により抽出された評価対象地点A、B、D、Eが一致するため、図10(a)に示すように、訪問地点A〜Eに対する関心の評価を当該評価対象地点A、B、D、Eに対する関心の評価として、それら関心が数値的に評価された評価対象地点A、B、D、Eを全てアプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点A、B、D、Eと予測して、移動予測結果DB110に蓄積する。
(7)前記移動予測結果出力部111は、図10(a)に示すように、前記移動予測結果DB110に記憶されているアプリケーション利用者Xの移動予測地点A、B、D、Eに関する移動予測結果を、アプリケーションシステム2に対してネットワークを介して送信することにより出力する。
なお、移動予測結果出力部111は、図10(b)に示すように、関心の評価が高い移動予測地点から優先的に出力してもよい。また、図10(c)に示すように、地理的に近い移動予測地点A、Bをグループ化し、移動予測地点Aの関心の評価値IX,A[30]と移動予測地点Bの関心の評価値IX,B[5]を合算した評価値IX,AB[35]を出力してもよい。
[実施例2]
本発明の実施例2について、図5等を参照しつつ説明する。
本実施例では、実施形態2のカテゴリモデルを利用して、アプリケーション利用者Xが訪問したことがない未訪問地点も移動予測地点として予測する場合について説明する。なお、アプリケーション利用者Xが訪問したことがある訪問地点をA〜Cとして、訪問したことがない未訪問地点をD、Eとする。
まず、本システム1において、アプリケーション利用者Xの訪問地点A〜Cに対する関心を数値的に評価した関心モデルを形成する手順(1)〜(3)については、実施例1と同一なので、その説明を省略する。
次に、本システム1において、アプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点を予測することについて説明する。なお、手順(4)〜(5)については、実施例1と同一なので、その説明を省略する。
(6)前記移動予測部109は、前記関心モデルDB106に記憶されている関心モデルにおけるアプリケーション利用者Xの各訪問地点A、Bと、評価対象地点抽出部108により抽出された評価対象地点A、Bが一致するため、図10(a)に示すように、訪問地点A、Bに対する関心の評価値IX,A、IX,Bを当該評価対象地点A、Bに対する関心の評価値として、それら関心が数値的に評価された評価対象地点A、Bを全てアプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点A、Bと予測して、移動予測結果DB110に蓄積する。
また、前記移動予測部109は、前記評価対象地点抽出部108により抽出された評価対象地点のうち、前記アプリケーション利用者Xが訪問したことがない未訪問地点D、Eについて、上式[3]により未訪問地点に対する関心を数値的に評価する。
このとき、前記移動予測部109は、前記カテゴリモデルDB113に記憶されているカテゴリモデルにより未訪問地点Dに対する訪問地点A〜Cの類似度βD,A、βD,B、βD,Cを算出する。より具体的には、前記移動予測部109は、ツリー構造のカテゴリモデルにおける未訪問地点Dに対する訪問地点A〜Cの距離に基づいて、未訪問地点Dに対する訪問地点A〜Cの類似度βD,A、βD,B、βD,Cを算出する。
例えば、前記カテゴリモデル生成部112が、図9に示すように、複数の地点A〜Eと、地点A、Dが属する下位のカテゴリ「カジュアルウェア」と、地点B、Eが属する下位のカテゴリ「スポーツウェア」と、下位のカテゴリ「カジュアルウェア」「スポーツウェア」が属する上位のカテゴリ「アパレル」と、地点Cと下位のカテゴリ「スポーツウェア」が属する上位のカテゴリ「スポーツ」とからなるツリー構造のカテゴリモデルを生成して、カテゴリモデルDB113に記憶していたとする。
このカテゴリモデルでは、未訪問地点Dは、訪問地点Aとカテゴリ「カジュアルウェア」を介して2ホップの距離にあり、訪問地点Bと各カテゴリ「スポーツウェア」「アパレル」「カジュアルウェア」を介して4ホップの距離にあり、訪問地点Cと各カテゴリ「スポーツ」「スポーツウェア」「アパレル」「カジュアルウェア」を介して5ホップの距離にある。
このため、前記移動予測部109は、ツリー構造のカテゴリモデルにおける未訪問地点Dに対する訪問地点A〜Cの距離(A:2ホップ、B:4ホップ、C:5ホップ)に基づいて、未訪問地点Dに対する訪問地点A〜Cの類似度(距離の逆数とする。βD,A:1/2、βD,B:1/4、βD,C:1/5)を算出する。これは、カテゴリモデルで未訪問地点Dに対してホップ数が大きいと、それだけ未訪問地点Dと類似度が低いと考えられるためである。
そして、前記移動予測部109は、上式[3]において、訪問地点A〜Cに対する関心の評価値IX,A、IX,B、IX,Cと、未訪問地点Dに対する訪問地点A〜Cの類似度βD,A、βD,B、βD,Cとを入力することにより、下式[5]に示すように、未訪問地点Dに対する関心を数値的に評価する。
[式5]
あとは、前記移動予測部109は、未訪問地点である評価対象地点Dをアプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点Dと予測して、移動予測結果DB110に蓄積する。 なお、未訪問地点Eについても、未訪問地点Dと同様にして移動予測地点Eと予測して、移動予測結果DB110に蓄積する。
(7)前記移動予測結果出力部111は、図10(a)に示すように、前記移動予測結果DB110に記憶されているアプリケーション利用者Xの移動予測地点A、B、D、Eに関する移動予測結果を、アプリケーションシステム2に対してネットワークを介して送信することにより出力する。
[実施例3]
発明の実施例3について、図6等を参照しつつ説明する。
本実施例では、実施形態3の直近訪問地点DB114を利用して、アプリケーション利用者Xが直近に訪問した評価対象地点に対してペナルティを付与する場合について説明する。
まず、本システム1において、アプリケーション利用者Xの訪問地点A〜Eに対する関心を数値的に評価した関心モデルを形成する手順(1)〜(3)については、実施例1と同一なので、その説明を省略する。
次に、本システム1において、アプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点を予測することについて説明する。なお、手順(4)〜(5)については、実施例1と同一なので、その説明を省略する。
(6)前記移動予測部109は、前記関心モデルDB106に記憶されている関心モデルにおけるアプリケーション利用者Xの各訪問地点A、B、D、Eと、評価対象地点抽出部108により抽出された評価対象地点A、B、D、Eが一致するため、図11(a)左図に示すように、訪問地点A、B、D、Eに対する関心の評価値IX,A、IX,B、IX,D、IX,Eを当該評価対象地点A、B、D、Eに対する関心の評価値とする。このとき、前記移動予測部109は、当該評価対象地点A、B、D、Eが直近訪問地点DB114に記憶されている直近訪問地点である場合、当該評価対象地点に対してペナルティを付与する。
例えば、前記直近訪問地点DB114が、前記訪問地点判定部104により判定された前記アプリケーション利用者Xが各訪問地点A、Bを訪問した最終訪問時刻tX,A、tX,Bに基づいて、図11(a)中図に示すように、現在の時刻から直近の所定の時間Δt内に訪問した直近訪問地点A、Bに関する直近訪問リストを記憶していたとする。
この場合、前記移動予測部109は、現在の時刻と直近訪問地点A、Bの最終訪問時刻tX,A、tX,Bの時間差P(tX,A−t)、P(tX,B−t)をペナルティとして算出して、評価対象地点A、Bの評価値IX,A、IX,Bからペナルティの時間差時間差P(tX,A−t)、P(tX,B−t)を減算して、図11(a)右図に示すように、評価対象地点A、Bの最終的な評価値I’X,A、I’X,Bとする。これにより、直近に訪問した訪問地点ほど、すなわち訪問地点の最終訪問時間が現在時刻tに近いほど大きなペナルティを付与することができる。
あとは、前記移動予測部109は、関心が数値的に評価された評価対象地点A、B、D、Eを全てアプリケーション利用者Xが移動する移動予測地点A、B、D、Eと予測して、移動予測結果DB110に蓄積する。
(7)前記移動予測結果出力部111は、図11(b)に示すように、前記移動予測結果DB110に記憶されているアプリケーション利用者Xの移動予測地点A、B、D、Eについて、関心の評価値が高い移動予測地点から優先的に出力されるように並べ替えた移動予測結果を、アプリケーションシステム2に対してネットワークを介して送信することにより出力する。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1・・・本システム
101・・・行動ログ取得部
102・・・行動ログDB
103・・・地点DB
104・・・訪問地点判定部
105・・・関心モデル形成部
106・・・関心モデルDB
107・・・現在地取得部
108・・・評価対象地点抽出部
109・・・移動予測部
110・・・移動予測結果DB
111・・・移動予測結果出力部
112・・・カテゴリモデル生成部
113・・・カテゴリモデルDB
114・・・直近訪問地点DB
2・・・アプリケーションシステム
3・・・情報端末装置

Claims (11)

  1. 人物の行動に関するログ情報に基づいて、人物が移動する地点を予測する人物移動予測システムであって、
    予測対象となる人物の行動に関するログ情報を取得する行動ログ取得部と、
    前記行動ログ取得部により取得された前記人物の行動に関するログ情報を記憶する行動ログデータベースと、
    地点に関する情報を記憶する地点データベースと、
    前記地点データベースに記憶されている地点を対象として、前記行動ログデータベースに記憶されている前記人物の行動に関するログ情報に基づいて、前記人物が訪問した訪問地点を判定するとともに、該訪問地点に関する訪問時刻、訪問間隔あるいは滞在時間の少なくとも一つの時間的要素を判定する訪問地点判定部と、
    前記訪問地点判定部により判定された訪問地点に関する時間的要素に基づいて、前記人物の訪問地点に対する関心を数値的に評価した関心モデルを形成する関心モデル形成部と、
    前記関心モデル形成部により形成された関心モデルを記憶する関心モデルデータベースと、
    前記人物の現在地に関する情報を取得する現在地取得部と、
    前記現在地取得部により取得された前記人物の現在地に関する情報と、前記地点データベースに記憶されている地点に関する情報とに基づいて、前記人物が移動可能な評価対象地点を抽出する評価対象地点抽出部と、
    前記関心モデルデータベースに記憶されている関心モデルにおける前記人物の訪問地点に対する関心の評価値に基づいて、前記評価対象地点抽出部により抽出された評価対象地点に対する関心を数値的に評価し、関心が数値的に評価された評価対象地点の中から前記人物が移動する移動予測地点を予測する移動予測部と、
    前記移動予測部により予測された前記人物が移動する移動予測地点に関する移動予測結果を出力する移動予測結果出力部とを備える人物移動予測システム。
  2. 前記関心モデル形成部は、下式により前記人物の訪問地点に対する関心を数値的に評価する請求項1に記載の人物移動予測システム。
    [式]
    X,i,n:人物Xのn回目の訪問地点iに対する関心の評価値
    X,i,n:人物Xが訪問地点iをn回目に訪問したときの訪問時刻
    X,i,n:人物Xが訪問地点iをn回目に訪問したときの滞在時間
  3. 前記関心モデル形成部は、下式により前記人物の訪問地点に対する関心を数値的に評価する請求項2に記載の人物移動予測システム。
    [式]
    X,i:人物Xの訪問地点iに対する関心の評価値
    i:訪問地点
    n:訪問回数
    k:1、・・・、n
    tavg:あらゆる訪問地点の平均訪問間隔
    uavg:あらゆる訪問地点の平均滞在時間
  4. 前記移動予測部は、前記関心モデルデータベースに記憶されている関心モデルにおける前記人物の訪問地点と、前記評価対象地点抽出部により抽出された評価対象地点が一致する場合、当該訪問地点に対する関心の評価値を当該評価対象地点に対する関心の評価値とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の人物移動予測システム。
  5. 前記移動予測部は、前記評価対象地点抽出部により抽出された評価対象地点のうち、前記人物が訪問したことがない未訪問地点について、下式により未訪問地点に対する関心を数値的に評価する請求項1から請求項4のいずれかに記載の人物移動予測システム。
    [式]
    X,j:人物Xの未訪問地点jに対する関心の評価値
    βj,i:未訪問地点jに対する訪問地点iの類似度
    X,i:人物Xの訪問地点iに対する関心の評価値
  6. 前記地点データベースに記憶されている地点に関する情報に基づいて、各地点を所定のカテゴリごとに分けたカテゴリモデルを生成するカテゴリモデル生成部と、
    前記カテゴリモデル生成部により生成されたカテゴリモデルを記憶するカテゴリモデルデータベースとをさらに備え、
    前記移動予測部は、前記カテゴリデータベースに記憶されているカテゴリモデルにより未訪問地点に対する訪問地点の類似度を算出する請求項5に記載の人物移動予測システム。
  7. 前記カテゴリモデルは、各地点が属する複数のカテゴリからなるツリー構造となされ、
    前記移動予測部は、ツリー構造のカテゴリモデルにおける未訪問地点に対する訪問地点の距離に基づいて、未訪問地点に対する訪問地点の類似度を算出する請求項6に記載の人物移動予測システム。
  8. 前記訪問地点判定部により判定された前記人物が訪問地点を訪問した訪問時刻に基づいて、現在の時刻から直近の所定時間内に訪問した直近訪問地点を記憶する直近訪問地点データベースを備え、
    前記移動予測部は、前記関心モデルデータベースに記憶されている関心モデルにおける前記人物の各訪問地点に対する関心の評価値に基づいて、前記評価対象地点抽出部により抽出された評価対象地点に対する関心を評価するに際して、当該評価対象地点が直近訪問地点データベースに記憶されている直近訪問地点である場合、当該評価対象地点に対してペナルティを付与する請求項1から請求項7のいずれかに記載の人物移動予測システム。
  9. 前記移動予測部は、当該評価対象地点に対してペナルティを付与する場合、現在の時刻と直近訪問地点の最終訪問時刻の時間差をペナルティとして算出し、当該評価対象地点の関心の評価値から前記ペナルティの時間差を減算することにより当該評価対象地点の最終的な関心の評価値とする請求項8に記載の行動予測システム。
  10. 前記移動予測結果出力部は、関心の評価値が高い移動予測地点から優先的に出力する請求項1から請求項9のいずれかに記載の人物移動予測システム。
  11. 前記移動予測結果出力部は、地理的に近い移動予測地点をグループ化して出力する請求項1から請求項10のいずれかに記載の人物移動予測システム。
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