以下、番組情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態1において説明する番組情報処理装置は、出力中の番組の内容に関する第一位置情報と、移動体の現在位置である第二位置情報とが予め決められた条件を満たす場合に、外部装置(サーバ装置等)から情報を受信し、出力する情報処理装置である。この番組情報処理装置がサーバ装置から受信する情報は、例えば、条件を満たすと判断された第一位置情報または第二位置情報に関連する広告情報、または、条件を満たすと判断された第一位置情報または第二位置情報に関連する広告以外の情報であり、例えば、番組情報処理装置は、受信した情報を、番組と共に、一の画面に出力する。
まず、このような番組情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。
図1は、本実施の形態1における番組情報処理システムの概念図である。この番組情報処理システムは、番組情報処理装置1、サーバ装置2を含む。
番組情報処理装置1は、通常、自動車、バイク、自転車、船舶等の移動体に搭載される端末装置(カーナビ等の車載端末)である。ただし、番組情報処理装置1は、スマートフォン等の携帯端末であってもよい。この場合、番組情報処理装置1を携帯したユーザが移動体に乗り込むことで、番組情報処理装置1は、移動体と共に移動する状態となる。
番組情報処理装置1は、基本的に、放送局から放送されている番組、および番組と連動して放送されている放送データを受信し、受信した番組および放送データを出力することができる。
サーバ装置2は、通信サービス事業者または放送局によって管理されるサーバ装置である。サーバ装置2は、インターネットを介したデータ通信によって、番組情報処理装置1に情報を送信することができる。ただし、情報の送信は、例えば、インターネットを介したデータ放送により行ってもよく、または、インターネット以外のネットワークや通信回線を介したデータ通信ないしはデータ放送により行ってもよく、送信方法は問わない。
次に、番組情報処理装置1およびサーバ装置2の構成について図2および図3により説明する。
図2は、本実施の形態1における番組情報処理装置1のブロック図である。番組情報処理装置1は、取得部11、格納部12、処理部13、受信部14、送信部15、出力部16を備える。
取得部11は、番組位置取得部111、現在位置取得部112を備える。処理部13は、判断部131を備える。出力部16は、番組出力部161、情報出力部162を備える。
図3は、本実施の形態1におけるサーバ装置2のブロック図である。サーバ装置2は、サーバ格納部21、サーバ受信部22、サーバ処理部23、サーバ送信部24を備える。
取得部11は、例えば、出力すべき番組、出力されている番組に対応する位置を示す1以上の第一位置情報、移動体の現在位置を示す第二位置情報、地図情報などを取得する。取得とは、例えば、サーバ装置2から送信された情報の受信、データ放送の受信、記録媒体からの読み出しなどを含む概念である。
また、取得部11は、例えば、放送されている番組を受信したり、記録媒体に格納されている番組を読み出したりすることによって、出力すべき番組を取得する。放送されている番組は、放送局から放送されている番組である。ただし、これに限らず、例えば、サーバ装置2からインターネットを通して放送されている番組などであってもよい。記録媒体は、メモリなどであるが、その種類は問わない。また、記録媒体に格納されている番組は、例えば、放送されている番組を番組情報処理装置1自身の録画手段または外部の録画装置によって録画したものである。ただし、取得部11は、例えば、通信サービス事業者等によって提供されている、既に放送された番組または未放送の番組が格納されている記録媒体から、番組を取得することも可能である。
番組位置取得部111は、出力されている番組に対応する位置を示す1以上の第一位置情報を取得する。かかる第一位置情報の取得は、後述する受信部14による情報の受信に先行して行われる。番組位置取得部111は、通常、番組出力部161が出力している番組に対応する位置を示す1以上の第一位置情報を取得する。ただし、番組の出力元は、例えば、携帯端末やその他の外部装置であってもよい。番組に対応する位置とは、番組で紹介されている地点や地域、施設、店舗等に関する位置をいう。
また、第一位置情報は、通常、放送局からのデータ放送を受信することにより取得される。ただし、第一位置情報は、例えば、サーバ装置2からインターネット等を介したデータ通信により取得されてもよいし、サーバ装置2以外の外部装置から、ネットワークを介したデータ通信、データ放送、またはピア・ツー・ピア通信等を通じて取得されてもよく、その取得先および取得方法は問わない。
すなわち、番組位置取得部111は、通常、放送局から番組と連動したデータ放送を受信することにより、番組に対応する1以上の第一位置情報を取得する。ただし、番組位置取得部111は、番組に対応する1以上の第一位置情報を、例えば、サーバ装置2からインターネットを介したデータ通信もしくはデータ放送により取得してもよいし、あるいは、サーバ装置2以外の外部装置から、例えば、ネットワークを介したデータ通信、データ放送、またはピア・ツー・ピア通信等を通じて取得することも可能であり、その取得先および取得方法は問わない。
なお、サーバ装置2から第一位置情報を取得する場合、サーバ装置2は、番組IDと対にして1以上の第一位置情報を格納しておき、番組情報処理装置1から出力中の番組の番組IDを指定した要求を受けて、または、放送局から放送されている番組と連動して、当該番組に対応する1以上の第一位置情報を送信する。番組位置取得部111は、こうしてサーバ装置2から送信された第一位置情報を受信することで、出力されている番組に対応する位置を示す第一位置情報を取得することができる。
番組位置取得部111は、番組の開始時に、1以上の第一位置情報を一括取得する。ただし、番組位置取得部111は、1以上の第一位置情報を番組の進行に連れて順次取得してもよい。
現在位置取得部112は、移動体の現在位置を示す第二位置情報を取得する。移動体とは、例えば、自動車、バイク、自転車、船舶などである。また、第二位置情報は、例えば、(緯度,経度)といった位置座標と時刻との対を含み、GPS受信機を利用して取得される。ただし、第二位置情報は、例えば、通信ネットワークが持つ位置検出機能を利用して取得されてもよく、その取得方法は問わない。
現在位置取得部112は、通常、GPS受信機を利用して第二位置情報を繰り返し取得する。ただし、現在位置取得部112は、例えば、通信ネットワークが持つ位置検出機能を利用して第二位置情報を取得してもよく、その取得方法は問わない。この場合、現在位置取得部112が繰り返し取得した一連の第二位置情報を格納部12に蓄積することで、移動体の移動軌跡を示す移動軌跡情報が構成される。移動軌跡情報は、例えば、一連の位置座標と時刻との対の集合を含む。または、移動軌跡情報は、時刻を含まない、単なる一連の位置座標であってもよい。
格納部12は、例えば、取得部11が取得した番組や情報、処理部13が処理した結果などを格納し得る。より具体的には、格納部12は、例えば、取得部11が取得した番組、番組位置取得部111が取得した第一位置情報、現在位置取得部112が取得した第二位置情報、一連の第二位置情報で構成された上記の移動軌跡情報、地図情報などを格納し得る。
また、格納部12は、番組位置取得部111が取得した1以上の第一位置情報を格納し得る。番組位置取得部111が第一位置情報を一括取得する場合、格納部12は、一括取得された第一位置情報を格納し得る。または、格納部12は、番組位置取得部111が第一位置情報を順次取得する場合、順次取得された1以上の第一位置情報を格納し得る。
処理部13は、例えば、取得部11が取得した情報の格納部12への書き込み、1以上のいずれかの第一位置情報と第二位置情報とが予め決められた条件を満たすか否かの判断等の処理を行う。第二位置情報と地図情報等を用いて経路の探索や案内を行ってもよい。
判断部131は、格納部12が格納している1以上の各第一位置情報と、第二位置情報とが予め決められた条件を満たすか否かを判断する。
判断部131は、番組位置取得部111が1以上の第一位置情報を番組の進行に連れて順次取得する場合、1以上のいずれかの第一位置情報が取得されたとき、少なくとも当該第一位置情報と、第二位置情報とが予め決められた条件を満たすか否かを判断する。または、判断部131は、番組位置取得部111が1以上の第一位置情報を番組の進行に連れて順次取得する場合、取得された第一位置情報が処理部13によって格納部12に蓄積(追記)された直後に、その時点で格納部12に格納されている1以上の各第一位置情報と、第二位置情報とが予め決められた条件を満たすか否かを判断する。または、判断部131は、番組位置取得部111が1以上の第一位置情報を一括取得する場合、格納部12が格納している1以上の各第一位置情報と、第二位置情報とが予め決められた条件を満たすか否かを判断する。または、判断部131は、現在位置取得部112が第二位置情報を取得する度に、または、複数回の取得に1回の割合で、あるいは、所定の周期ないしはランダムな周期で、格納部12に格納されている1以上の各第一位置情報と、現在位置取得部112が取得した第二位置情報とが予め決められた条件(以下、「所定の条件」、または単に「条件」ともいう)を満たすか否かを判断する。
所定の条件とは、第一位置情報が示す位置と、第二位置情報が示す位置との2位置間の距離に関する条件、当該2位置間の移動に要する時間に関する条件などである。また、所定の条件は、第二位置情報が示す位置、つまり番組情報処理装置1を搭載した移動体の現在位置と、いずれかの第一位置情報が示す位置、つまり番組で紹介されているいずれかの地点等の位置との間が、距離的または時間的に、所定の条件を満たすほど近いという条件であってよい。具体例としては、 “当該2位置間の距離が基準値(例えば100m)を下回る”といった条件や、“当該2位置間を移動するのに要する時間が基準値(例えば1分)を下回る”といった条件などが挙げられる。なお、「距離が基準値を下回る」は、「距離が基準値に未たない」、「距離が基準値未満である」と言い換えてもよい。または、これらに代えて、「距離が基準値以下である」という条件を用いてもよい。
受信部14は、放送されている番組を受信したり、番組と連動して放送される放送データを受信したり、サーバ装置2から情報を受信したりする。また、受信部14は、判断部131が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、サーバ装置2から情報を受信する。ただし、受信部14は、情報を、例えば番組の出力開始時に一括受信してもよいし、または常時受信していてもよい。いずれの場合も、受信された情報は、例えば、処理部13によって格納部12に蓄積される。そして、判断部131が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、格納部12に格納されている情報が情報出力部162によって出力される。
受信部14が受信する情報は、通常、判断部131が条件を満たすと判断した第一位置情報または第二位置情報に関連する広告情報、または、判断部131が条件を満たすと判断した第一位置情報または第二位置情報に関連する広告以外の情報である。すなわち、判断部131が予め決められた条件を満たすと判断した場合、受信部14は、サーバ装置2から、第一位置情報または第二位置情報が示す位置に関連する広告情報または広告以外の情報を受信する。また、受信部14は、第一位置情報に関連する広告情報、第二位置情報に関連する広告情報、第一位置情報に関連する広告以外の情報、および第二位置情報に関連する広告以外の情報の全部を受信してもよいし、いずれか1つを受信してもよいし、2つ以上の適宜な組み合わせを受信してもよい。
第一位置情報に関連する広告情報とは、番組で紹介されている地点・地域・施設・店舗等に関する広告情報である。第二位置情報に関連する広告情報とは、移動体の現在位置の周辺に存在する施設・店舗等に関する広告情報である。この場合の施設等は、番組で紹介されている(あるいは既に紹介された)ものでも、紹介されていないものでも構わない。第一位置情報に関連する広告以外の情報とは、番組で紹介されている地点・地域・施設・店舗等に関する広告以外の情報であり、具体的には、地点等について解説する解説情報、地点等を単に紹介する紹介情報などを含み得る。また、第二位置情報に関連する広告以外の情報とは、例えば、移動体の現在位置の周辺に存在する施設・店舗等に関する広告以外の情報であり、具体的には、施設等について解説する解説情報、施設等を単に紹介する紹介情報などを含み得る。この場合の施設等は、番組で紹介されている(あるいは既に紹介された)ものでも、紹介されていないものでも構わない。そして、受信部14が受信する広告情報や広告以外の情報は、番組で紹介されていない情報を含み得る。すなわち、通常は、一部に未紹介の情報を含んでいるが、全て未紹介の情報でもよいし、全てが紹介済みの情報である場合も排除されない。
受信部14は、通常、判断部131が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、サーバ装置2に情報を要求し、要求に応じて外部装置から送信された情報を受信する。なお、後述する送信部15は、かかる要求をサーバ装置2に送信するものである。ただし、サーバ装置2から上記のような情報を含んだ放送データがインターネットを通じて放送されている状況においては、受信部14は、判断部131が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、放送データを受信し、受信した放送データから情報を抽出してもよい。あるいは、受信部14は、放送データを常時受信して格納部12に蓄積する一方、判断部131が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、格納部12に格納されている放送データから情報を抽出することも可能である。
受信部14が受信した情報は、後述する情報出力部162によって、例えばディスプレイやスピーカー等の出力手段に出力される。
送信部15は、受信部14の指示を受けて、サーバ装置2に情報を要求する情報要求を送信する。情報要求は、例えば、送信元IDと、番組IDと、第一位置情報と、第二位置情報とを含む。また、情報要求に含まれている送信元IDは、番組情報処理装置1に関するIDであり、通常、IPアドレスやMACアドレスなど用いる。ただし、番組情報処理装置1を識別可能な情報であれば、種類は問わない。また、同じく番組IDは、出力されている番組に関する番組IDである。また、同じく第一位置情報と第二位置情報とは、判断部131が条件を満足すると判断した第一位置情報と第二位置情報との組である。このような情報要求に応じて、サーバ装置2から情報が送信されると、受信部14は、送信された情報を受信する。
出力部16は、例えば、番組、受信した情報などを出力する。出力とは、通常、ディスプレイへの表示、スピーカーからの音出力などであるが、例えば、サーバ装置2への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡しなどを含んでもよい。
番組出力部161は、取得部11が取得した番組を、番組情報処理装置1自身のディスプレイやスピーカー等の出力手段に出力する。ただし、番組の出力先は、かかる出力手段に限らず、例えば、携帯端末や記録媒体などでもよい。
情報出力部162は、判断部131が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、受信部14が受信した情報、例えば、上述した広告情報、広告以外の情報などを出力する。
判断部131が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、受信部14が情報を受信し、情報出力部162は、受信部14が受信した情報を出力する。ただし、前述の如く、受信部14が、情報を、例えば一括受信し、または常時受信して、格納部12に蓄積する形態においては、情報出力部162は、判断部131が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、格納部12に格納されている情報を出力する。いずれにしろ、情報出力部162は、判断部131が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、受信部14が受信した情報を出力する結果となる。
情報出力部162は、例えば、第一位置情報に関連する広告情報、第二位置情報に関連する広告情報、第一位置情報に関連する広告以外の情報、および第二位置情報に関連する広告以外の情報の全部を出力してもよいし、いずれか1つを出力してもよいし、2つ以上の適宜な組み合わせを出力してもよい。
情報出力部162は、情報を番組情報処理装置1自身のディスプレイやスピーカー等の出力手段に出力する。ただし、情報の出力先は、かかる出力手段に限らず、例えば、携帯端末や記録媒体などでもよい。すなわち、受信部14が受信した情報は、通常、番組と共に、番組情報処理装置1自身のディスプレイに出力される。そして、典型的には、番組と、受信部14が受信した情報とは、番組情報処理装置1自身のディスプレイの一の画面に出力される。
例えば、番組出力部161は、一の画面の全体または略全体に番組を表示し、情報出力部162は、当該画面の一部分において情報が番組の一部と重なるように、受信した情報を出力(オーバーレイ)する。または、番組出力部161は、一の画面の一部分に番組が表示されるように番組を出力し、情報出力部162は、当該一の画面の番組が表示されている部分とは異なる部分に情報が表示されるように、受信した情報を出力してもよい。
あるいは、番組出力部161は、通常、一の画面の全体に番組を表示し、情報が受信されたとき番組の表示サイズを縮小し、縮小表示を一定時間継続した後に全画面表示に戻す一方、情報出力部162は、当該画面の番組が表示されている部分とは異なる部分に情報が表示されるように、受信した情報を出力してもよい。ただし、番組の出力先と、受信された情報の出力先とは、一の携帯端末の一の画面であってもよい。または、番組の出力先と、受信された情報の出力先とは、番組情報処理装置1自身の異なる出力手段(例えば、番組および受信された情報の一方の出力先がディスプレイ、他方の出力先がスピーカー)であってもよい。あるいは、番組の出力先と、受信された情報の出力先とは、異なる装置(例えば、一方の出力先が番組情報処理装置1自身の出力手段、他方の出力先が携帯端末)であってもよいが、これについては実施の形態2で説明する。
サーバ装置2は、番組情報処理装置1に情報を送信する。情報の内容については、先に説明したので、繰り返さない。
サーバ装置2は、通常、番組情報処理装置1からの情報要求を受信し、要求された情報を送信する。情報要求については、前述したので、説明を省略する。ただし、サーバ装置2は、放送されている番組と連動して、上記の情報を含んだ番組連動データを放送してもよい。なお、サーバ装置2は、例えば、番組、または前述した1以上の第一位置情報を含んだ番組連動データを、インターネットを通して放送することも可能である。
サーバ格納部21は、放送される各番組に関し、少なくとも、1以上の情報を、番組IDと対応付けて格納し得る。また、サーバ格納部21は、放送される各番組に関し、1以上の第一位置情報と、当該1以上の第一位置情報それぞれに対応する1以上の情報とを、番組IDと対応付けて格納し得る。また、サーバ格納部21は、第三位置情報と情報との対を格納し得る。
第一位置情報が、番組で紹介されている地点等に関する位置情報であるのに対し、第三位置情報は、番組で紹介されていない地点等に関する位置情報である。また、第一位置情報と対になる情報は、番組で紹介されている地点等に関する広告情報または広告以外の情報であるのに対し、第三位置情報と対になる情報は、番組で紹介されていない地点等に関する広告情報または広告以外の情報である。なお、番組がサーバ装置2からインターネットを通して放送される場合、サーバ格納部21は、番組そのもの(例えばMPEGストリーム)をさらに格納してもよい。
サーバ受信部22は、番組情報処理装置1からの情報要求を受信する。なお、サーバ受信部22は、放送局からデータ放送によって、またはインターネットを通して送信される信号を受信し、サーバ処理部23は、サーバ受信部22が受信した信号を解析して、放送されている番組に対応する1以上の第一情報をサーバ格納部21から読み出し、サーバ送信部24は、サーバ処理部23が読み出した1以上の第一位置情報を送信してもよい。
サーバ処理部23は、サーバ受信部22が受信した情報要求を解析し、要求に対応する情報をサーバ格納部21から読み出す。
サーバ送信部24は、サーバ処理部23が読み出した情報を番組情報処理装置1に送信する。または、サーバ送信部24は、サーバ処理部23を介してサーバ格納部21から番組を読み出し、送信してもよい。さらに、かかる番組の送信と連動して、当該番組に対応する1以上の第一位置情報を読み出し、送信してもよい。
なお、上述した各部の機能は、次のようにして実現可能である。取得部11(およびこれに含まれる番組位置取得部111、現在位置取得部112)、処理部13(判断部131)、サーバ処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。取得部11等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
格納部12、サーバ格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。なお、格納部12等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部12等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部12等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部12等で記憶されるようになってもよい。
受信部14、サーバ受信部22は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
送信部15、サーバ送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
出力部16(番組出力部161、情報出力部162)は、ディスプレイやスピーカー等の出力手段である出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部16は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、番組情報処理システムの動作について、図4および図5のフローチャートと、図6および図7のデータ構造図とを用いて説明する。図4および図5は、番組情報処理装置1の動作について説明するためのフローチャートである。なお、図4のフローチャートが番組情報処理装置1の全体的な動作を示し、図5のフローチャートはその一部の動作の詳細を示している。
いま、サーバ格納部21には、例えば図6に示すような、番組IDと、当該番組IDに対応する1以上の第一位置情報と、当該1以上の第一位置情報それぞれに対応する1以上の情報との対の集合が予め格納されているものとする。
図6は、サーバ格納部21に格納されている、番組IDと、当該番組IDに対応する1以上の第一位置情報と、当該1以上の第一位置情報それぞれに対応する1以上の情報との対の集合に関するデータ構造図である。
番組IDは、通常、現在放送されている番組または過去に放送された番組に関するIDである。ただし、将来放送される番組に関するIDでもよい。図6の例では、番組ID“1”,“2”,…,“k”,…が格納されている。
第一位置情報は、番組で紹介されている1以上の地点・地域・施設・店舗等の各位置を示す情報であり、例えば(緯度,経度)といった位置座標を含む。図6の例では、番組ID“1”に対応付けてn個の第一位置情報(x11,y11),(x12,y12),…,(x1n,y1n)が格納され、番組ID“2”に対応付けてn個の第一位置情報(x21,y21),(x22,y22),…,(x2n,y2n)が格納され、そして、番組ID“k”に対応付けてn個の第一位置情報(xk1,yk1),(xk2,yk2),…,(xkn,ykn)が格納されている。なお、番組IDに対応付けて格納される第一位置情報の個数nは、通常、番組によって異なる定数である。ただし、一部または全部の番組で、個数nが同じ数になる場合もあり得る。
第一位置情報と対になる情報は、例えば、番組で紹介されている1以上の地点・地域・施設・店舗等のそれぞれに関する広告情報または広告以外の情報などである。図6の例では、第一位置情報(x11,y11)に対応付けて情報F11が格納され、第一位置情報(x1n,y1n)に対応付けて情報F1nが格納され、第一位置情報(x21,y21)に対応付けて情報F21が格納され、第一位置情報(x2n,y2n)に対応付けて情報F2nが格納され、第一位置情報(xk1,yk1)に対応付けて情報Fk1が格納され、そして、第一位置情報(xkn,ykn)に対応付けて情報Fknが格納されている。
また、サーバ格納部21には、例えば図7に示すような、第三位置情報と情報との対の集合も予め格納されている。図7は、サーバ格納部21に格納されている、第三位置情報と情報との対の集合に関するデータ構造図である。
第三位置情報は、通常、番組で紹介されていない地点・地域・施設・店舗等の各位置を示す位置情報であり、例えば(緯度,経度)といった位置座標を含む。ただし、番組で紹介されている、または紹介された地点等に関する位置情報を含んでいてもよい。第三位置情報と対になる情報は、通常、番組で紹介されていない地点等に関する広告情報または広告以外の情報である。ただし、番組で紹介されている、または紹介された地点等に関する広告以外の情報を含んでいてもよい。
図7の例では、第三位置情報(x01,y01)と情報F01との対、第三位置情報(x02,y02)と情報F02との対、そして、第三位置情報(x0i,y0i)と情報F0iとの対などが、サーバ格納部21に格納されている。
さて、図4および図5のフローチャートに従う動作は、例えば、テレビ機能または録画再生機能の選択がリモコン等の入力手段を介して処理部13によって受け付けられ、取得部11による番組の取得(例えば、放送されている番組の受信、または録画された番組の読み出し)がスタートすると、開始される。
(ステップS401)番組出力部161は、取得部11が受信または読み出している番組の出力を開始する。番組は、通常、ディスプレイやスピーカー等の出力手段に出力される。
ただし、番組の出力先は、かかる出力手段に限らず、携帯端末や記録媒体などでもよい。つまり、受信された番組は、携帯端末や記録媒体に送信されたり、録画されたりしてもよい。
番組出力部161は、例えば、出力手段の一の画面の全体または略全体に番組を表示する。または、番組出力部161は、一の画面の一部分に番組が表示されるように番組を出力してもよい。この場合、一の画面の番組が表示されている部分とは異なる部分には、例えば、受信部14が受信した情報が表示される。あるいは、番組出力部161は、一の画面の全体に番組を表示し、例えば、受信部14によって情報が受信されたとき番組の表示サイズを縮小し、縮小表示を一定時間継続した後に全画面表示に戻すような制御を行ってもよい。
いま、番組出力部161から番組“k”が出力されているものとする(kは1以上の整数)。例えば、番組出力部161のメモリに、出力中の番組に関する番組ID“k”が記憶されている。メモリ内の番組IDは、番組が変更される(例えば、チャネルが切り替えられたり、別の録画番組が選択れたりする)と、新たな番組IDで上書きされる。
(ステップS402)番組位置取得部111は、番組出力部161によって出力されている番組に対応する位置を示す1以上の第一位置情報を取得する。
番組位置取得部111は、通常、放送局から番組と連動したデータ放送を受信することにより、出力されている番組“k”に対応する1以上の第一位置情報例えばn個の第一位置情報(xk1,yk1),(xk1,yk1),…,(xkn,ykn)を取得する。ただし、番組“k”に対応する1以上の第一位置情報は、例えば、サーバ装置2からインターネットを介したデータ通信もしくはデータ放送により取得されてもよいし、あるいは、サーバ装置2以外の外部装置から、例えば、ネットワークを介したデータ通信、データ放送、またはピア・ツー・ピア通信等を通じて取得されてもよく、その取得先および取得方法は問わない。
より具体的には、例えば、番組の放送開始時に、1以上の第一位置情報を含む放送データが放送され、番組位置取得部111は、このような放送データを受信することで、1以上の第一位置情報を一括取得する。なお、出力されている番組が、記録媒体から読み出された番組である場合、例えば、番組コンテンツのヘッダー部分に1以上の第一位置情報が含まれており、番組位置取得部111は、当該ヘッダーから1以上の第一位置情報を一括取得し得る。
(ステップS403)処理部13は、取得された1以上の第一位置情報を格納部12に蓄積する(格納させる)。例えば、番組“k”に対応するn個の第一位置情報(xk1,yk1),(xk1,yk1),…,(xkn,ykn)が、格納部12に格納される。なお、これに対応するn個の第一位置情報が、図6に示されるように、サーバ格納部21にも格納されている。
(ステップS404)現在位置取得部112は、番組情報処理装置1を搭載している移動体の現在位置を示す第二位置情報を取得する。現在位置情報は、例えば(緯度,経度)といった位置座標と、現在時刻との対を含む。
現在位置取得部112は、通常、GPS受信機を利用して第二位置情報を取得する。ただし、第二位置情報は、例えば、通信ネットワークが持つ位置検出機能を利用して取得されてもよく、その取得方法は問わない。
(ステップS405)受信部14は、判断部131と協働して、格納部12に格納されている1以上の第一位置情報と、現在位置取得部112によって取得された第二位置情報とが予め決められた条件を満たすか否かを判断し、予め決められた条件を満たすと判断した場合に、サーバ装置2から情報を受信する情報受信処理を実行する。
図5は、上記ステップS405の情報受信処理について詳しく説明するためのフローチャートである。
(ステップS501)受信部14は、番組IDを示す変数kに上記メモリから取得した番組IDをセットする。
(ステップS502)受信部14は、移動体の現在位置を示す位置座標(x0,y0)に、現在位置取得部112が取得した第二位置情報に含まれている位置座標をセットする。
(ステップS503)受信部14は、番組“k”で紹介された地点等の数を示す変数nに、格納部12に格納されている第一位置情報の個数をセットする。
(ステップS504)受信部14は、n個の第一位置情報の順序を示す変数iに“1”をセットする。
(ステップS505)判断部131は、位置座標(x0,y0)と、i番目の第一位置情報に含まれている位置座標(xki,yki)とが所定の条件を満たすか否かを判断する。所定の条件は、例えば、位置座標(x0,y0)と位置座標(xki,yki)との2位置座標間の距離に関する条件、当該2位置座標間の移動に要する時間に関する条件などである。具体例としては、“当該2位置座標間の距離が基準値(例えば100m)を下回る”とった条件や、“当該2位置座標間を移動するのに要する時間が基準値(例えば1分)を下回る”といった条件を挙げることができる。
なお、上記の基準値は、移動体の速度に応じて変更されてもよい。速度は、今回取得された現在位置と前回取得された現在位置との間の距離を、前回取得した時刻と前回取得した時刻との差分で除すことにより計算可能である。一例として、速度が速いほど、基準値を大きくして、位置関連情報が早めに出力されるように制御する。
位置座標(x0,y0)と位置座標(xki,yki)とが所定の条件を満たさない場合はステップS506に進み、満たす場合はステップS508に進む。
(ステップS506)受信部14は、変数iをインクリメントする。
(ステップS507)受信部14は、変数iが変数nを超えたか否かを判別する。変数iが変数nを超えていない場合はステップS505に戻り、超えた場合は、図4のフローチャートにリターンする。
(ステップS508)受信部14は、位置座標(xki,yki)または(x0,y0)に対応する情報をサーバ装置2に要求する情報要求を、送信部15を通して送信する。この情報要求は、送信元IDと、番組IDと、第一位置情報と、第二位置情報とを含む。
送信元IDは、番組情報処理装置1に関するIDであり、例えば、IPアドレスやMACアドレスなど用いる。ただし、番組情報処理装置1を識別可能な情報であれば、種類は問わない。
番組IDは、上記のメモリに記憶されている番組ID、つまり番組出力部161から現在出力されている番組に関するIDである。よって、情報要求の番組IDには、変数kがセットされる。
第一位置情報と第二位置情報とは、判断部131が上記所定の条件を満足すると判断した第一位置情報および第二位置情報の組である。このため、情報要求の第一位置情報お帯第二位置情報には、位置座標(xki,yki)および位置座標(x0,y0)がセットされる。
(ステップS509)受信部14は、サーバ装置2から、位置座標(xki,yki)に対応する情報Fki、または位置座標(x0,y0)に対応する情報F0iを受信する。情報Fkiおよび情報F0iの両方を受信してもよいことは言うまでもない。
詳しくは、サーバ装置2において、サーバ受信部22が前述のような情報要求を受信し、サーバ処理部23は、図6および図7に示した情報を格納しているサーバ格納部21から、位置座標(xki,yki)に対応する情報Fkiと、位置座標(x0,y0)に対応する情報F0iとを読み出す。
前述の如く、サーバ格納部21には、図6に示したような、番組IDと、当該番組IDに対応する1以上の第一位置情報と、当該1以上の第一位置情報それぞれに対応する1以上の情報との対の集合が格納されており、サーバ処理部23は、情報要求に含まれている位置座標(xki,yki)に対応する情報Fkiをサーバ格納部21から読み出すことができる。
また、サーバ格納部21には、図7に示したような、第三位置情報と情報との対の集合も予め格納されており、サーバ処理部23は、情報要求に含まれている位置座標(x0i,y0i)に対応する情報F0iをサーバ格納部21から読み出すことができる。
サーバ送信部24は、こうして読み出された情報を番組情報処理装置1に送信する。送信される情報は、送信先ID、つまり番組情報処理装置1に関するID(例えばIPアドレスやMACアドレスなど)と、読み出された情報(ここでは情報Fkiおよび情報F0i)とを含んでいる。
受信部14は、こうしてサーバ送信部24から送信された情報を受信することで、位置座標(xki,yki)に対応する情報Fkiと、位置座標(x0,y0)に対応する情報F0iとを受信することができる。
その後、図4のフローチャートにリターンする。
(ステップS406)処理部13は、受信部14が情報を受信したか否かを判断する。受信部14が情報を受信した場合はステップS407に進み、受信していない場合はステップS408に進む。
(ステップS407)情報出力部162は、受信部14が受信した情報を出力する。
情報出力部162は、通常、情報を出力手段に出力する。ただし、情報の出力先は、出力手段に限らず、携帯端末や記録媒体などでもよい。
すなわち、受信部14が受信した情報は、通常、番組が出力されている出力手段と同じ出力手段に出力される。典型的には、受信部14が受信した情報は、番組と共に、番組情報処理装置1自身が有するディスプレイの一の画面に出力される。ただし、番組と、受信した情報とは、携帯端末のディスプレイの一の画面に出力されてもよい。
いずれの場合も、例えば、番組出力部161は、一の画面の全体または略全体に番組を表示し、情報出力部162は、当該画面の一部分において情報が番組の一部と重なるように、受信した情報を出力(オーバーレイ)する。または、番組出力部161が、一の画面の一部分に番組が表示されるように番組を出力している場合、情報出力部162は、当該一の画面の番組が表示されている部分とは異なる部分に情報が表示されるように、受信した情報を出力してもよい。
なお、番組と、受信した情報とは、異なる装置に出力されてもよいが、これについては実施の形態2で説明する。
情報の出力後、ステップS408に進む。
(ステップS408)処理部13は、終了イベントが発生したか否かを判別する。終了イベントが発生するとは、例えば電源オフ操作が行われたり、終了処理の割り込みが発生したりすることである。終了イベントが発生した場合は動作を終了し、終了イベントが発生していない場合はステップS404に戻る。
(変形例1)
なお、図4および図5のフローチャートにおいて、番組位置取得部111は、出力中の番組に対応する1以上の第一位置情報を、例えば番組の開始時に一括取得している(ステップS402参照)が、番組の進行に連れて順次取得するようにしてもよい。このような変形例を図8および図9に示す。
図8は、変形例1における番組情報処理装置1の全体動作について説明するフローチャートである。図9は、変形例1における番組情報処理装置1の一部動作について詳しく説明するフローチャートである。図8および図9のフローチャートは、例えば、放送局から、またはサーバ装置2から、番組の進行に応じて、例えば地点等が紹介される度に、位置情報を含んだ放送データが放送されるという前提で、図4および図5のフローチャートを次のように変更したものである。すなわち、図8において、ステップS402およびS403を、下記のようなステップS801およびS802に置き換え、そして、ステップS408でNOの場合、ステップS404に戻る代わりに、ステップS801に戻るように変更する。
(ステップS801)番組位置取得部111は、第一位置情報を含む放送データを受信したか否かを判別して、第一位置情報を含む放送データを受信した場合は、ステップS802に進み、受信していない場合はステップS404に進む。
(ステップS802)処理部13は、番組位置取得部111が受信した放送データに含まれている第一位置情報を格納部12に書き込む(記憶させる)。従って、第一位置情報を含む放送データが受信される度に、格納部12に第一位置情報が蓄積(追記)される。
また、図9において、ステップS503とステップS504の間に、下記のようなステップS901を挿入する。
(ステップS901)番組位置取得部111は、変数nが0より大きいか否かを判別する。変数nが0より大きい(格納部12に1以上の第一位置情報が格納されている)場合はステップS504に進み、変数nが0より大きくない(格納部12に1つの第一位置情報も格納されていない)場合は、図10のフローチャートにリターンする。
他のステップは、図4および図5のもの同じであり。説明を省略する。
この変形例1によれば、番組の進行に連れて、条件を満たすか否かの判断の対象となる第一位置情報の数が増えていくので、判断のための処理負荷を軽減でき、情報を効率よく出力できるようになる。
(変形例2)
または、図4および図5のフローチャートにおいて、予め決められた条件を満たした第一位置情報に対応する地点等が、出力中の番組で未紹介の場合に、当該番組の出力ポイントを、当該第一情報に対応する地点等を紹介するシーン(例えばチャプター)にジャンプさせてもよい。
この変形例では、2以上の第一位置情報それぞれに対応し、かつ順序を有する2以上のチャプターで構成された番組が格納されており、番組出力部161は、かかる番組の2以上のチャプターを順次出力する。2以上の各チャプターにおいて、通常、一の地点・地域・施設・店舗等が紹介される。ただし、各チャプターにおいて、複数の地点等が紹介されてもよい。
番組を構成する各チャプターには、例えば、“1”,“2”,…といったチャプター番号が付される。ただし、それぞれのチャプターを識別し、かつ順序を示すものであれば、どのような情報を付してもよい。
そして、番組出力部161は、判断部131が条件を満たすと判断した第一位置情報に対応するチャプターが未出力の場合に、出力ポイントを当該チャプターにジャンプさせる。
このような変形例を図10に示す。図10は、変形例2における番組情報処理装置1の全体動作について説明するフローチャートである。なお、その一部動作の詳細については、図5のフローチャートが変形例2に援用される。
図10のフローチャートは、図4のフローチャートにおいて、ステップS402およびS403をステップS1001およびS1002に置き換え、ステップS408でNOの場合に実行されるステップS1003およびS1004を追加したものである。
ステップS1001〜S1004以外のステップは、図4のものと同じであり、説明を省略する。ステップS405の詳細に関する図5のフローチャートは、この変形例に援用される。
格納部12には、2以上の第一位置情報それぞれに対応し、かつ順序を有する2以上のチャプターで構成された番組が格納されている。
サーバ格納部21には、図6に代えて、図11に示すようなデータ構造を有する情報が格納されている。
図11は、この変形例2においてサーバ格納部21に格納されている、番組IDと、当該番組IDに対応する1以上の第一位置情報と、当該1以上の第一位置情報それぞれに対応する1以上の情報と、1以上の第一位置情報それぞれに対応する1以上のチャプターとの対の集合に関するデータ構造図である。
図11のデータ構造は、図6のそれにおいて、番組ID毎に、1以上の第一位置情報それぞれに対応する1以上のチャプターを追加したものである。
具体的には、サーバ格納部21には、例えば、番組“1”に対応付けて、n個の第一位置情報(x11,y11),(x12,y12),…,(x1n,y1n)と、当該n個の第一位置情報それぞれに対応するチャプター番号C11,C12,…,C1nとが格納されている。また、番組“2”に対応付けて、n個の第一位置情報(x21,y21),(x22,y22),…,(x2n,y2n)と、当該n個の第一位置情報それぞれに対応するチャプター番号C21,C22,…,C2nとが格納されている。さらに、番組“k”に対応付けて、n個の第一位置情報(xk1,yk1),(xk2,yk2),…,(xkn,ykn)と、当該n個の第一位置情報それぞれに対応するチャプター番号Ck1,Ck2,…,Cknとが格納されている。
(ステップS401)番組出力部161は、番組を構成する2以上のチャプターを格納部12から順次取得して出力する動作を開始する。
(ステップS1001)番組位置取得部111は、番組出力部161によって出力されている番組に対応する位置を示す1以上の第一位置情報と、当該1以上の第一位置情報それぞれに対応する1以上のチャプター番号とを取得する。
番組位置取得部111は、通常、放送局から番組と連動したデータ放送を受信することにより、出力されている番組“k”に対応する1以上の第一位置情報、例えばn個の第一位置情報(xk1,yk1),(xk1,yk1),…,(xkn,ykn)と、当該1以上の第一位置情報に対応する1以上のチャプター番号Ck1,Ck2,…,Cknとを取得する。
ただし、1以上の第一位置情報と1以上のチャプター番号とは、例えば、サーバ装置2からインターネットを介したデータ通信もしくはデータ放送により取得されてもよいし、あるいは、サーバ装置2以外の外部装置から、例えば、ネットワークを介したデータ通信、データ放送、またはピア・ツー・ピア通信等を通じて取得されてもよく、その取得先および取得方法は問わない。
(ステップS1002)処理部13は、取得された1以上の第一位置情報と1以上のチャプター番号とを格納部12に書き込む(記憶させる)。
例えば、番組“k”に対応するn個の第一位置情報(xk1,yk1),(xk1,yk1),…,(xkn,ykn)と、当該1以上の第一位置情報に対応する1以上のチャプター番号Ck1,Ck2,…,Cknとが、格納部12に記憶される。なお、これに対応するn個の第一位置情報およびn個のチャプター番号が、図11に示されるように、サーバ格納部21にも格納されている。
続くステップS404〜S408では、図4で説明したものと同様の処理が行われる。ただし、ステップS408でNOの場合、ステップS404に戻る代わりに、ステップS1003に進む。
(ステップS1003)番組出力部161は、判断部131が条件を満すと判断した第一位置情報に対応するチャプターが紹介済みであるか否かを判別する。
具体的には、番組出力部161は、例えば、現在、番組のどのチャプターを出力しているかを示す出力ポイント情報をメモリに保持しており、この出力ポイント情報が示す出力ポイントが当該チャプター以降にあれば、当該チャプターを出力済みであると判別し、当該チャプターよりも前にあれば、当該チャプターを出力済みでないと判別する。そして、当該チャプターを出力済みであると判別した場合はステップS404に戻り、出力済みでないと判別した場合はステップS1004に進む。
(ステップS1004)番組出力部161は、番組の出力ポイントを当該チャプターにジャンプさせる。具体的には、格納部12から当該チャプターを取得して、現在のチャプターに代えて当該チャプターを出力する。これによって、現在のチャプターの出力は停止され、現在位置周辺のある地点等を紹介するチャプターの出力が開始される。
これによって、予め決められた条件を満たした第一位置情報に対応するシーンが、現在出力中の番組で未紹介の場合に、当該番組の出力ポイントを、現在のシーンから当該第一情報に対応するシーンへとジャンプさせることができる。
以下、本実施の形態1における番組情報処理システムの具体的な動作について説明する。なお、以下の説明は、好ましい具体例の一つに過ぎず、発明を限定するものではない。
番組情報処理システムの概念図は図1である。ここでは、番組情報処理装置1は、ユーザが運転する自動車に搭載され、自動車と共に移動しながら、放送局から放送されている番組、および放送データを受信し、受信した番組および番組に関連する情報(番組関連情報)を出力することができる。サーバ装置2は、インターネットを介したデータ通信によって、番組情報処理装置1に情報を送信することができる。
番組情報処理装置1のブロック図は図2、サーバ装置2のブロック図は図3である。また、番組情報処理装置1のフローチャートは、図4および図5である(ただし、図10および図11のように変更されてもよい)。さらに、サーバ格納部21に格納されている情報に関するデータ構造図は図6、番組位置取得部111が取得する1以上の第一位置情報に関するデータ構造図は図7、受信部14がサーバ装置2に送信する情報要求に関するデータ構造図は図8、そして受信部14がサーバ装置2から受信する情報に関するデータ構造図は図9である。図示された各要素、要素間の関係等についての説明は、先述したので繰り返さない。
番組情報処理装置1では、直近に受信していた番組の番組IDがメモリに記憶されており、リモコン等によるテレビ機能の選択を受け付けると、処理部13は、当該メモリから番組IDを読み出す。取得部11は、読み出された番組IDに対応する番組の受信を開始する。当該番組の放送が終了している場合、取得部11は、同じチャネルで現在放送されている別の番組の受信を開始する。これに伴い、メモリの番組IDは、当該別の番組の番組に書き換えられる。
番組出力部161は、取得部11が受信している番組の出力を開始する。番組は、例えば、番組情報処理装置1自身が有するディスプレイやスピーカー等の出力手段に出力される。番組は、通常、出力手段の一の画面の全体または略全体に表示される。ただし、番組出力部161は、一の画面の全体に番組を表示し、受信部14によって情報が受信されたとき番組の表示サイズを縮小し、縮小表示を一定時間継続した後に全画面表示に戻すような制御を行ってもよい。
いま、番組出力部161から番組“k”が出力されており(kは1以上の整数)、上記のメモリには、番組ID“k”が記憶されている。
番組位置取得部111は、放送局から番組と連動したデータ放送を受信することにより、例えば図7に示されるような、現在出力中の番組“k”に対応する1以上の第一位置情報(xk1,yk1),(xk1,yk1),…,(xkn,ykn)を取得する(nは1以上の整数)。なお、1以上の第一位置情報の取得は、図4および図5のフローチャートに示したように一括で行われても、図10および図11のフローチャートに示したように順次行われてもよい。取得された1以上の第一位置情報(xk1,yk1),(xk1,yk1),…,(xkn,ykn)は、処理部13によって格納部12に書き込まれる。
他方、現在位置取得部112は、GPS受信機等の位置検出手段を利用して、自動車の現在位置を示す第二位置情報を取得する動作を繰り返し行っている。第二位置情報には、例えば(緯度,経度)といった位置座標と、現在時刻との対が含まれている。
受信部14は、判断部131と協働して、情報受信処理を実行する。情報受信処理では、格納部12に格納されている1以上の第一位置情報と、現在位置取得部112によって取得された第二位置情報とが予め決められた条件を満たすか否かが判断部131によって判断され、予め決められた条件を満たすと判断された場合に、受信部14は、サーバ装置2から情報を受信する。詳しくは、受信部14は、番組IDを示す変数kに、上記メモリから取得した番組IDをセットする。また、移動体の現在位置を示す位置座標(x0,y0)に、現在位置取得部112が取得した第二位置情報に含まれている位置座標をセットする。さらに、番組“k”で紹介された地点等の数を示す変数nに、格納部12に格納されている第一位置情報の個数をセットする。そして、n個の第一位置情報の順序を示す変数iに“1”をセットする。応じて、判断部131は、位置座標(x0,y0)と、i番目の第一位置情報に含まれている位置座標(xki,yki)とが、所定の条件、例えば、2位置座標間の距離に関する条件、または、当該2位置座標間の移動に要する時間に関する条件を満たすか否かを判断する。より特定的には、所定の条件は、例えば、位置座標(x0,y0)と位置座標(xki,yki)との間が距離的または時間的に近いという条件であり、“当該2位置座標間の距離が基準値(例えば100m)を下回る”とった条件や、“当該2位置座標間を移動するのに要する時間が基準値(例えば1分)を下回る”といった条件が採用される。
位置座標(x0,y0)と位置座標(xki,yki)とが所定の条件を満たさない場合、判断部131は、変数iをインクリメントしつつ、変数iが変数nを超えるまで、上記所定の条件に関する判別を繰り返す。変数iが変数nを超える前に、位置座標(x0,y0)と位置座標(xki,yki)とが所定の条件を満たした場合、判断部131は、その時点の位置座標(xki,yki)を受信部14に引き渡す。応じて、情報受信部141は、引き渡された位置座標(xki,yki)に対応する情報Fkiをサーバ装置2に要求する情報要求を、送信部15を通して送信する。この情報要求は、例えば図8に示すように、番組情報処理装置1に関する送信元ID“1”と、番組情報処理装置1で出力中の番組に関する番組ID“k”と、引き渡された位置座標(xki,yki)と同等の第一位置情報(xki,yki)とを含む。
サーバ装置2において、サーバ受信部22が図8に示したような情報要求を受信し、サーバ処理部23は、サーバ格納部21から位置座標(xki,yki)に対応する情報Fkiを読み出す。前述の如く、サーバ格納部21には、図6に示したような、番組IDと、当該番組IDに対応する1以上の第一位置情報と、当該1以上の第一位置情報それぞれに対応する1以上の情報との対の集合が格納されており、サーバ処理部23は、情報要求に含まれている位置座標(xki,yki)に対応する情報Fkiをサーバ格納部21から読み出すことができる。サーバ送信部24は、こうして読み出された情報を番組情報処理装置1に送信する。
サーバ送信部24から送信される情報は、図9に示されるように、番組情報処理装置1に関する送信先ID“1”と、読み出された情報Fkiとを含んでいる。
受信部14は、こうしてサーバ送信部24から送信された情報を受信することで、位置座標(xki,yki)に対応する情報Fkiを受信することができる。
情報出力部162は、受信部14が受信した情報Fkiを、番組情報処理装置1自身が有するディスプレイやスピーカー等の出力手段に出力する。
すなわち、この実施の形態1では、受信部14が受信した情報は、番組と共に、番組情報処理装置1自身が有するディスプレイの画面に出力される。ただし、番組と、受信した情報とは、スマートフォン等の携帯端末の一の画面に出力されてもよい。
いずれの場合も、例えば、番組出力部161は、一の画面の全体または略全体に番組を表示し、情報出力部162は、当該画面の一部分において情報が番組の一部と重なるように、受信した情報を出力(オーバーレイ)する。または、番組出力部161が、一の画面の一部分に番組が表示されるように番組を出力している場合、情報出力部162は、当該一の画面の番組が表示されている部分とは異なる部分に情報が表示されるように、受信した情報を出力してもよい。
ある番組を出力中に、リモコン等の入力手段を介して番組の変更(例えば、チャネルの切り替え、電子番組表からの別の番組の選択など)を受け付けた場合、処理部13は、上記メモリの番組IDを、変更後の番組の番組IDに書き換える。その後、上記メモリから番組IDが読み出され、上記と同様の動作が繰り返される。
以上のような動作は、終了イベントの発生、例えば電源オフ操作が行われたり、終了処理の割り込みが発生したりするまで継続される。終了イベントが発生した場合は動作を終了する。
図12は、本実施の形態1における、番組“k”と、受信された情報Fkiとの出力例を示す図である。
現在放送中の番組“k”は、例えば、出演者の一人が自動車を運転しながら、他の出演者を乗せて観光地等をドライブする番組である。番組中で、例えば、三宮や旧居留地等の地点ないし地域、当該地点ないし地域またはその周辺にある○○ホテル等の施設や○○カフェ等の店舗などが紹介されている。
いま、番組情報処理装置1を搭載したユーザの自動車は、旧居留地ないしその周辺を走行しており、番組情報処理装置1のディスプレイには、図12のような画面が出力されている。
図12の例では、受信された情報Fkiは、番組“k”共に、一の画面に出力されている。番組“k”は、当該一の画面の全体に表示され、受信された情報Fkiは、当該一の画面の一部分において情報が番組の一部と重なるように、オーバーレイ表示されている。これによって、ユーザは、番組“k”と、受信した情報Fkiとを、一目で視認できる。
情報Fkiは、自動車の現在位置が旧居留地またはその付近を走行しているため、旧居留地に関する解説情報、たとえば“旧居留地 外国人のための住居や通商の場として…”を含んでいる。また、旧居留地またはその周辺にある施設や店舗等に関する広告情報、例えば“○○カフェ:本日のおすすめメニューは…”や、“○○”ホテル:当日予約が可能です。今夜の料金は…“といったタイムリーな広告情報も含んでいる。このほか、番組で紹介されている情報とは異なる情報(例えば、番組では紹介しきれなかった情報や、現在位置の周辺にある施設・店舗等に関する広告情報または広告以外の情報などが含まれていてもよい。
以上、本実施の形態1によれば、自動車等の移動体内において、移動体の位置と番組で紹介されている位置との関係に応じて情報を出力できるようになる。
特に、例えば、番組で紹介されている飲食店の「本日のおすすめメニュー」に関する情報や、宿泊施設の当日予約に関する情報といったタイムリーな情報を出力できるし、また、番組で紹介されている情報とは異なる情報も出力できる。
また、本実施の形態1によれば、移動体の移動に連れて、移動体の位置と番組で紹介されている位置との関係が変化するのに応じて、出力する情報を変更できるようになる。
特に、例えば、移動体が番組で紹介されている地点や地域等の周辺を通る際に、当該地点等に関する解説情報を出力したり、移動体が番組で紹介されている施設や店舗等の周辺を通る際に、当該施設等に関する広告情報を出力したりできるようになる。このため、ユーザは、必要な情報を好適なタイミングで知ることができる。
また、本実施の形態1によれば、例えば番組の開始時に1以上の第一位置情報を一括取得することで、番組の進行によらず、条件を満たすか否かの判断を行い、情報を出力できるようになる。
なお、上述した変形例1のように、1以上の第一位置情報を番組の進行に連れて順次取得すれば、番組の進行に連れて、条件を満たすか否かの判断の対象となる第一位置情報の数が増えていくので、判断のための処理負荷を軽減でき、情報を効率よく出力できるようになる。または、1以上の第一位置情報を一括取得する場合において、変形例2のように、予め決められた条件を満たした第一位置情報に対応するシーンが、出力中の番組で未紹介の場合に、当該番組の出力ポイントを、現在のシーンから当該第一情報に対応するシーンへとジャンプさせることで、ユーザに現在位置周辺の地点等を紹介するシーンを見せながら、広告情報や広告以外の情報を出力できるようになる。
一例として、番組“k”が、三宮を紹介するシーン(チャプター1)、旧居留地を紹介するシーン(チャプター2)、およびハーバーランドを紹介するシーン(チャプター3)の3シーンで構成されていて、出力中の番組では三宮が紹介されている(出力ポイントがチャプター1である)にもかかわらず、自動車がハーバーランドに接近した場合、番組の出力ポイントは、現在のチャプター1からハーバーランドに対応するチャプター3にジャンプする。これによって、ハーバーランド付近を走行するユーザに、ハーバーランドを紹介するシーンを見せながら、ハーバーランドまたは現在位置に関連する広告情報または広告以外の情報を出力できるようになる。
また、本実施の形態1によれば、自動車等の移動体内において、移動体の位置と番組で紹介されている位置との関係に応じて、出力中の番組に関連する広告情報を出力できるようになる。特に、例えば、移動体が番組で紹介されている施設や店舗等の周辺を通る際に、当該施設等に関する広告情報が出力されるので、高い広告効果が期待できるようになる。
また、本実施の形態1によれば、自動車等の移動体内において、移動体の位置と番組で紹介されている位置との関係に応じて広告以外の情報を出力できるようになる。特に、例えば、移動体が番組で紹介されている地点や地域等の周辺を通る際に、当該地点等に関連する広告以外の情報、例えば解説情報や紹介情報などが出力されるので、ユーザは、知りたい情報を好適なタイミングで得られるようになる。そして、本実施の形態1によれば、番組と、受信した情報とが、一の画面に出力されるので、番組と、番組に関連する情報とを一目で視認可能になる。
(実施の形態2)
本実施の形態2において説明する番組情報処理装置は、出力中の番組の内容に関する第一位置情報と、移動体の現在位置である第二位置情報とが予め決められた条件を満たす場合に、サーバ装置から情報を受信し、出力する情報処理装置である。この番組情報処理装置がサーバ装置から受信する情報は、例えば、第二位置情報に関連する広告情報、または、出力中の番組に関連する情報であり、番組情報処理装置は、番組と、受信した情報とを、異なる装置に出力する。すなわち、本実施の形態2における番組情報処理装置と、先述した実施の形態1における番組情報処理装置との主な相違は、前者が、受信した情報を、番組と共に、一の画面に出力するのに対し、後者は、番組と、受信した情報とを、異なる装置に出力する点にある。
図13は、本実施の形態2における番組情報処理システムの概念図である。この番組情報処理システムは、1以上の番組情報処理装置1B、サーバ装置2、1以上の携帯端末3を含む。なお、1以上の各番組情報処理装置1を特に区別する必要がない場合、単に「番組情報処理装置1」と記す。同様に、1以上の携帯端末3を特に区別する必要がない場合、単に「携帯端末3」と記す。
番組情報処理装置1Bは、上記の相違点を除いて、実施の形態1のそれと同じである。サーバ装置2は、実施の形態1のそれと同じである。
携帯端末3は、典型的には、例えばbluetooth(登録商標)や赤外線等の近距離無線通信手段と、出力手段とを有するスマートフォンやタブレットや携帯電話等である。ただし、ユーザによる携帯が可能であり、かつ番組情報処理装置1Bと無線または有線で通信が行え、かつ出力手段を有するような端末装置(例えば、ノート型パソコンなど)であればよく、種類は問わない。携帯端末3を携帯したユーザが、番組情報処理装置1Bを搭載した移動体に乗り込むことで、番組情報処理装置1Bと携帯端末3とは、互いに近接した状態(例えば数十cm程離れた状態)で、移動体と共に移動することになる。
図14は、本実施の形態2における番組情報処理装置1Bのブロック図である。
番組情報処理装置1Bは、実施の形態1における番組情報処理装置1(図1参照)に対し、番組出力部161および情報出力部162をそれぞれ番組出力部161Bおよび情報出力部162Bに置き換えたものである。番組出力部161および情報出力部162の出力先が一の画面(通常、番組情報処理装置1B自身が有するディスプレイの一の画面)であるのに対し、番組出力部161Bおよび情報出力部162Bの出力先は、異なる装置である。
通常、番組出力部161Bは、取得部11が受信した番組を番組情報処理装置1B自身のディスプレイに出力し、情報出力部162Bは、受信部14が受信した情報を携帯端末3に出力する。これによって、例えば、番組は、番組情報処理装置1B自身のディスプレイに表示され、受信した情報は、携帯端末3のディスプレイに表示される結果となる。ただし、番組出力部161Bは、例えば、番組を携帯端末3に出力する一方、情報出力部162Bは、受信した情報を番組情報処理装置1B自身のディスプレイに出力してもよい。または、番組の出力先と、受信した情報の出力先とは、異なる外部装置であってもよい(例えば、番組および受信した情報の一方をスマートフォンに出力し、他方をタブレットに出力するなど)。
なお、番組出力部161Bおよび情報出力部162B以外の要素は、実施の形態1におけるものと同様の動作を行う。
サーバ装置2のブロック図は、実施の形態1におけるサーバ装置2のものと同じである(図3参照)。
図15は、本実施の形態2における携帯端末3のブロック図である、携帯端末3は、端末受信部31、端末格納部32、端末処理部33、端末出力部34を備える。
端末受信部31は、番組情報処理装置1Bから送信された情報、例えば、情報出力部162Bが送信部15を介して送信した情報を受信する。端末格納部32は、例えば、端末受信部31が受信した情報を格納し得る。端末処理部33は、端末受信部31が受信した情報を、端末出力部34に引き渡したり、端末格納部32に書き込んだりする。端末出力部34は、端末処理部33から引き渡された情報、または端末格納部32に格納されている情報を、出力手段に出力する。
なお、番組出力部161B、情報出力部162B、端末処理部33、端末出力部34の機能は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。番組出力部161B等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
端末格納部32は、不揮発性の記録媒体(例えばハードディスク等)が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。なお、端末格納部32に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部32で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部32で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部32で記憶されるようになってもよい。
端末受信部31は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
番組情報処理装置1Bのフローチャートは、ステップS403およびステップS409において、番組および受信した情報の出力先が異なる点を除いて、番組情報処理装置1のものと同じである(図4および図5参照)。
(ステップS403)番組出力部161Bは、取得部11が受信している番組の出力を開始する。番組は、通常、番組情報処理装置1B自身が有する出力手段に出力される。ただし、番組の出力先は、かかる出力手段に限らず、例えば、携帯端末3でもよいし、携帯端末3以外の携帯端末や記録媒体などでもよい。つまり、受信された番組は、携帯端末3や他の携帯端末や記録媒体に送信されたり、録画されたりしてもよい。
番組出力部161Bは、例えば、出力手段の一の画面の全体または略全体に番組を表示する。または、番組出力部161Bは、一の画面の一部分に番組が表示されるように番組を出力してもよい。ただし、この実施の形態2の場合、一の画面の番組が表示されている部分とは異なる部分には、実施の形態1の場合とは異なり、受信部14が受信した情報以外の情報が表示され得る。
また、実施の形態1で行い得るとされていた画面の表示サイズの制御、すなわち、受信部14によって情報が受信されたとき番組の表示サイズを縮小し、縮小表示を一定時間継続した後に全画面表示に戻すような制御は、この実施の形態2では、情報の出力先が別の装置なので必要ない。
(ステップS409)情報出力部162Bは、受信部14が受信した情報を出力する。
情報出力部162Bは、通常、情報を携帯端末3に出力する。ただし、情報の出力先は、携帯端末3に限らず、例えば、番組出力部161Bが番組を携帯端末3に出力している場合は、番組情報処理装置1B自身が有する出力手段であってもよいし、または、携帯端末3以外の携帯端末や記録媒体などでもよい。
この実施の形態2における番組情報処理システムの具体的な動作は、次を除いて、前述した実施の形態1におけるそれと同様である。すなわち、受信部14が受信した情報は、実施の形態1では、番組と一緒に、一の画面、例えば番組情報処理装置1が有するディスプレイの一の画面に出力されたが、本実施の形態2では、番組が出力されている装置とは異なる装置に出力される。
図16は、本実施の形態2における、番組“k”と、受信された情報Fkiとの出力例を示す図である。図16の例では、番組“k”は、(A)に示すように、番組情報処理装置1B自身が有するディスプレイに出力され、受信された情報Fkiは、(B)に示すように、スマートフォン等の携帯端末3に出力されている。
こうして、携帯端末3をセカンドスクリーンとして利用することで、ディスプレイに出力中の番組“k”の視認を妨げることなく、受信された情報Fkiを出力できるようになる。また、表示サイズや表示位置の制御が不要になるので、処理負荷も軽減され得る。
以上、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様、自動車等の移動体内において、移動体の位置と番組で紹介されている位置との関係に応じて情報を出力できるようになる。
また、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様、移動体の移動に連れて、移動体の位置と番組で紹介されている位置との関係が変化するのに応じて、出力する情報を変更できるようになる。
また、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様、1以上の第一位置情報を一括取得することで、番組の進行によらず、条件を満たすか否かの判断が行えるので、情報を柔軟に出力できるようになる。
なお、実施の形態1で説明した変形例のように、1以上の第一位置情報を番組の進行に連れて順次取得すれば、番組の進行に連れて、条件を満たすか否かの判断の対象となる第一位置情報の数が増えていくので、判断のための処理負荷を軽減でき、情報を効率よく出力できるようになる。
また、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様、自動車等の移動体内において、移動体の位置と番組で紹介されている位置との関係に応じて、出力中の番組に関連する広告情報を出力できるようになる。
また、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様、自動車等の移動体内において、移動体の位置と番組で紹介されている位置との関係に応じて情報を出力できるようになる。
そして、本実施の形態2によれば、番組の視認を妨げることなく、番組に関連する情報を出力できるようになる。
なお、上記各実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアを記録媒体に記録して流布しても良い。なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、コンピュータを上記各部として機能させるためのプログラムである。図17は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態1による番組情報処理装置1、または上記実施の形態2による番組情報処理装置1Bを実現するコンピュータシステムの外観の一例を示す模式図である。上記各実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。図17において、コンピュータシステム900は、CD−ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。図18は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図18において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905と、MPU(Micro Processing Unit)911と、ROM912と、RAM913と、ハードディスク914と、バス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。図17および図18に示した各構成要素は、公知であるので、説明を省略する。なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(送信部15、受信部14など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。