JP2017150842A - 磁気エンコーダ - Google Patents

磁気エンコーダ Download PDF

Info

Publication number
JP2017150842A
JP2017150842A JP2016031108A JP2016031108A JP2017150842A JP 2017150842 A JP2017150842 A JP 2017150842A JP 2016031108 A JP2016031108 A JP 2016031108A JP 2016031108 A JP2016031108 A JP 2016031108A JP 2017150842 A JP2017150842 A JP 2017150842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
cylindrical portion
diameter cylindrical
magnetic encoder
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016031108A
Other languages
English (en)
Inventor
玄 松林
Gen Matsubayashi
玄 松林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2016031108A priority Critical patent/JP2017150842A/ja
Publication of JP2017150842A publication Critical patent/JP2017150842A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】複数の磁気エンコーダが積み重ねられた場合でも、磁気エンコーダ同士が嵌り合うことを防ぐことができ、作業者の作業負担や生産設備の可動率低下を抑制することが可能な磁気エンコーダを提供する。
【解決手段】外方部材2及び内方部材3にそれぞれ形成された軌道面を転動する複数の転動体4を備えたハブユニット1に装着され、内方部材3と共に回転する磁気エンコーダ7は、複数の磁極が着磁された円環状の磁性部材70と、磁性部材70を内方部材3に対して固定する芯金71とを備える。芯金71は、大径円筒部721及び小径円筒部722が軸方向に並んで設けられた円筒部72と、大径円筒部721の端部から内方に延在する円環板部73とを有し、円環板部73に磁性部材70が取り付けられ、磁性部材70の外周面60aの径が、小径円筒部722における円環板部73とは反対側の端部の内周面722aの径よりも小さい。
【選択図】図2

Description

本発明は、車輪を回転可能に支持する車両用のハブユニットに装着される磁気エンコーダに関する。
従来、車輪を回転可能に支持する車両用のハブユニットには、車輪の回転速度を検出するための磁気エンコーダが装着されたものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
磁気エンコーダは、円周方向に複数の磁極が着磁された円環状の磁性部材と、磁性部材を支持する金属製の支持部材とを有している。支持部材は、車輪と共に回転するハブユニットの内輪に外嵌される円筒部と、円筒部から径方向に延びる立板部とを一体に有している。磁性部材は、支持部材の立板部に取り付けられ、磁界センサと向かい合う。車輪が内輪及び磁気エンコーダと共に回転すると、磁界センサで検出される磁極が変化するので、磁界センサから出力される電気信号によって車輪の回転速度を検出することができる。
特開2015−55306号公報 特開2009−186250号公報
上記のように構成されたハブユニットの製造時において、磁気エンコーダをハブユニットの内輪に嵌合して固定する工程では、例えば特許文献2に示されているように、複数の磁気エンコーダが軸方向に沿って上下に積み重ねられた状態で組付機にセットされる場合がある。組付機では、積み重ねられた複数の磁気エンコーダのうち、最も上方の1つの磁気エンコーダをローダ(搬送機)によって取り上げ、支持部材の円筒部を内輪の外周面に嵌合する。
図5(a)は、特許文献1に記載された従来の磁気エンコーダ100が軸方向に積み重ねられた状態を示す説明図である。図5(b)は、積み重ねられた複数の磁気エンコーダ100のうち、最も上方の磁気エンコーダ100がローダ130の一対の把持爪131に把持されて取り上げられた状態を示す状態図である。
図5(a)に示す磁気エンコーダ100は、立板部111及び円筒部112を有する支持部材110と、立板部111に取り付けられた磁性部材120とを有している。この磁気エンコーダ100が軸方向に積み重ねられた場合、支持部材110における円筒部112の下端部が、その下側の磁気エンコーダ100の磁性部材120の外周面に嵌ってしまうおそれがある。そして、円筒部112の下端部が磁性部材120に嵌った状態で、最も上方の磁気エンコーダがローダ130によって取り上げられると、図5(b)に示すように、その下側の磁気エンコーダ100も共に取り上げられてしまう。
この場合には、組付機が異常停止するので、作業者が余分な磁気エンコーダ100(下側の磁気エンコーダ100)を取り除き、組付機を再起動する手直し作業を行う必要がある。このため、作業者の作業負担が増大すると共に生産設備の可動率が低下し、製造コストの上昇を招来してしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、複数の磁気エンコーダが積み重ねられた場合でも、磁気エンコーダ同士が嵌り合うことを防ぐことができ、作業者の作業負担の増大や生産設備の可動率低下を抑制することが可能な磁気エンコーダを提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、車体側の支持部材に取り付けられる外方部材、車輪が取り付けられる内方部材、及び前記外方部材及び前記内方部材にそれぞれ形成された軌道面を転動する複数の転動体を備えたハブユニットに装着され、前記内方部材と共に回転する磁気エンコーダであって、円周方向に複数の磁極が着磁された円環状の磁性部材と、前記磁性部材を前記内方部材に対して固定する芯金とを備え、前記芯金は、互いに外径が異なる大径円筒部及び小径円筒部が軸方向に並んで設けられた円筒部と、前記大径円筒部における前記小径円筒部とは反対側の端部から内方に延在する円環板部とを有し、前記円環板部に前記磁性部材が取り付けられ、前記磁性部材の外周面の径が、前記小径円筒部における前記円環板部とは反対側の端部の内周面の径よりも小さい、磁気エンコーダを提供する。
本発明に係る磁気エンコーダによれば、複数の磁気エンコーダが積み重ねられた場合でも、磁気エンコーダ同士が嵌り合うことを防ぐことができ、作業者の作業負担の増大や生産設備の可動率低下を抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る磁気エンコーダが装着されたハブユニットの全体構成を示す断面図である。 磁気エンコーダを示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は磁性部材に着磁された磁極の分布を示す平面図である。 (a)は、複数の磁気エンコーダが軸方向に沿って積み重ねられた状態を、ローダと共に示す状態図である。(b)は、(a)のB部拡大図である。 磁気エンコーダが磁気エンコーダに偏心して積み重ねられた場合の相互の位置関係を示す説明図である。 (a)は、従来の磁気エンコーダが軸方向に積み重ねられた状態を示す説明図である。(b)は、積み重ねられた複数の磁気エンコーダのうち、最も上方の磁気エンコーダがローダによって取り上げられた状態を示す状態図である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものである。このため、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(ハブユニットの全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る磁気エンコーダが装着されたハブユニットの全体構成を示す断面図である。図1では、車両に搭載されたハブユニットを、その周辺部と共に示している。
このハブユニット1は、懸架装置に連結された車体側の支持部材としてのナックル91に対して、車輪92をブレーキロータ93と共に回転可能に支持するために用いられる。以下、ハブユニット1において、車輪92が取り付けられる側(図1の左側)を車両アウタ側といい、その反対側(図1の右側)を車両インナ側という。
ハブユニット1は、車両インナ側のナックル91に取り付けられる外方部材2と、車両アウタ側の車輪92がブレーキロータ93と共に取り付けられる内方部材3と、外方部材2と内方部材3との間に配置される複数の転動体4と、外方部材2の車両アウタ側の端部に固定されるシール部材5と、外方部材2の車両インナ側の開口を閉塞するカバー部材6とを備えている。また、ハブユニット1は、車輪92の回転速度を検出するための部材として、内方部材3と共に回転する磁気エンコーダ7と、磁気エンコーダ7に対向して配置された磁界センサ8とを有している。磁界センサ8は、カバー部材6に固定されている。
外方部材2は、円筒状の筒部21、及び筒部21から外方に突出してナックル91に取り付けられるフランジ部22を一体に有している。筒部21の内周には、転動体4を転動させる第1外側軌道面2aと、第1外側軌道面2aよりも車両インナ側で転動体4を転動させる第2外側軌道面2bとが、互いに平行に形成されている。フランジ部22には、ナックル91に設けられたねじ穴910に螺合するボルト90の軸部901を挿通させるボルト挿通孔220が形成されている。ボルト90の頭部902は、フランジ部22の車両アウタ側の端面に当接する。
内方部材3は、回転軸線Oを中心として外方部材2に対して回転可能に配置されている。以下、回転軸線Oに平行な方向を軸方向という。内方部材3の外周には、転動体4を転動させる第1内側軌道面3a及び第2内側軌道面3bが互いに平行に形成されている。第1内側軌道面3aは外方部材2の第1外側軌道面2aに対向し、第2内側軌道面3bは外方部材2の第2外側軌道面2bに対向する。
本実施の形態では、内方部材3がハブ輪31及び環状の内輪部材32からなる。ハブ輪31は、車輪92及びブレーキロータ93が取り付けられる車輪取付フランジ部311と、外方部材2の内側に配置される胴部313と、車輪取付フランジ部311と胴部313とを連結する連結部312とを一体に有している。車輪取付フランジ部311には、車輪取付用のハブボルト33が圧入される複数の圧入孔310が形成されている。
ハブボルト33は、軸部331が圧入孔310に圧入され、頭部332が車輪取付フランジ部311の車両インナ側の端面に当接している。また、ハブボルト33の軸部331は、車輪92のホイールに形成された挿通孔920、及びブレーキロータ93に形成された挿通孔930に挿通されている。軸部331の先端部には、ホイールナット94が螺合する。
胴部313は、車輪取付フランジ部311側の大径部314と、車輪取付フランジ部311側とは反対側の小径部315とを有している。大径部314の外周面には、第1内側軌道面3aが形成されている。小径部315の外周面には、内輪部材32が嵌着されている。内輪部材32は、小径部315の一部を塑性変形させた加締め部315aによってハブ輪31に固定されている。内輪部材32の外周面には、第2内側軌道面3bが形成されている。
第1外側軌道面2aと第1内側軌道面3aとの間に配置された複数の転動体4は、第1保持器43によって転動可能に保持されている。第2外側軌道面2bと第2内側軌道面3bとの間に配置された複数の転動体4は、第2保持器44によって転動可能に保持されている。車輪92が回転すると、第1保持器43に保持された複数の転動体4が第1外側軌道面2a及び第1内側軌道面3aを転動し、第2保持器44に保持された複数の転動体4が第2外側軌道面2b及び第2内側軌道面3bを転動する。転動体4が転動する外方部材2と内方部材3との間の空間への異物の侵入は、シール部材5及びカバー部材6によって抑止されている。
なお、本実施の形態では、転動体4が球体であるが、これに限らず円錐ころであってもよい。また、本実施の形態では、内方部材3が1つの内輪部材32を有しているが、これに限らず、内方部材3が2つの内輪部材を有し、このうち一方の内輪部材に第1内側軌道面3aが形成され、他方の内輪部材に第2内側軌道面3bが形成されていてもよい。
磁気エンコーダ7は、円環状の磁性部材70と、磁性部材70を内方部材3に対して固定する芯金71とを有している。磁性部材70は、例えばゴムや樹脂からなる母材にフェライト系のステンレス鋼粉を混入して形成され、磁性の異なる複数の磁極が円周方向に交互に着磁されている。芯金71は、例えばフェライト系ステンレス鋼板や防錆処理が施されたSPCC等の冷間圧延鋼板にプレス加工等を施すことにより形成されている。磁気エンコーダ7の詳細については後述する。
カバー部材6は、磁気エンコーダ7の磁性部材70と対向する円盤部61と、外方部材2の内側に嵌合された円筒部62と、外方部材2の車両インナ側の端面に当接する鍔部63とを有している。カバー部材6は、例えばオーステナイト系ステンレス等の非磁性の金属をプレス成形してなる。
磁界センサ8は、カバー部材6の円盤部61に保持されて、磁性部材70の周方向の一部と軸方向に対向している。カバー部材6は、磁界センサ8を保持する保持部材として機能する。磁界センサ8は、ホール素子等の磁界検出素子を有し、検出された磁界に応じた電気信号を出力する。車輪92が内方部材3と共に回転すると、磁界センサ8によって検出される磁性部材70の磁極が交番する。磁界センサ8から出力される電気信号は、図略のECU(Electronic Control Unit)に送られ、ECUにおいて車輪92の回転速度が演算される。
(磁気エンコーダの構成)
図2は、磁気エンコーダ7を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は磁性部材70に着磁された磁極の分布を示す平面図である。
磁気エンコーダ7の芯金71は、円筒状に形成された円筒部72と、磁性部材70が取り付けられる円環板部73とを一体に有している。磁気エンコーダ7は、円筒部72の中心軸線Cが回転軸線Oと一致するように内方部材3に固定される。円筒部72には、互いに外径が異なる大径円筒部721及び小径円筒部722が軸方向に並んで設けられている。磁気エンコーダ7が内方部材3に固定されたとき、大径円筒部721は車両インナ側に、小径円筒部722は車両アウタ側に、それぞれ配置される。大径円筒部721の外径dは、小径円筒部722の外径dよりも大きく、外径dと外径dとの差は例えば1mm以上である。
大径円筒部721及び小径円筒部722は、中心軸線Cに沿って同心状に並んでいる。大径円筒部721と小径円筒部722との間には、テーパ状の外周面723aを有する介在部723が介在している。大径円筒部721の外周面721aと小径円筒部722の外周面722aとは、介在部723の外周面723aを介して滑らかに連続している。大径円筒部721の外周面721a及び内周面721b、ならびに小径円筒部722の外周面722a及び内周面722bは、中心軸線Cに対して平行である。円筒部72は、例えば全体を大径円筒部721の外径dを有する円筒状に形成した後、絞り加工を施すことによって小径円筒部722が形成される。
芯金71は、小径円筒部722が内方部材3の外周面に嵌合されることにより、内方部材3に固定される。小径円筒部722は、内輪部材32の外周面32a(図1参照)に密嵌合される。本実施の形態では、小径円筒部722における大径円筒部721とは反対側の先端部に、外方に屈曲された鍔返し加工が施されている。ただし、小径円筒部722の先端部に鍔返し加工を施さなくともよい。
円環板部73は、大径円筒部721における小径円筒部722とは反対側の端部から内方に延在している。円環板部73は、その厚さ方向が中心軸線Cと平行になるように形成された平板状であり、大径円筒部721の端部に沿って環状に形成されている。
磁性部材70は、円環板部73の外面73a(カバー部材6側の面)の内周側の一部に、接着剤によって接着されている。円環板部73の外面73aは、磁性部材70が接着される接着面73bと、接着面73bの外周側の環状平面73cとからなる。磁性部材70には、図2(c)に示すように、複数のN磁極701及びS磁極702が周方向に沿って交互に設けられている。
磁性部材70の外径dは、小径円筒部722の内径dよりも小さい。このため、2つの磁気エンコーダ7を積み重ねたとき、一方の磁気エンコーダ7における磁性部材70の外周面70aと、この磁性部材70の外周面70aと径方向に向かい合う他方の磁気エンコーダ7の小径円筒部722の端部における内周面722bとの間に隙間が形成される。つまり、磁性部材70の外周面70aの径は、小径円筒部722における円環板部73とは反対側の端部の内周面722bの径よりも小さい。
図3(a)は、複数の磁気エンコーダ7が軸方向に沿って積み重ねられた状態を、ローダ130と共に示す状態図である。図3(a)では、複数の磁気エンコーダ7を、軸方向に沿った断面で図示している。図3(b)は、図3(a)のB部拡大図である。
ハブユニット1の製造工程には、内方部材3に磁気エンコーダ7を装着する装着工程が含まれる。この装着工程は、内輪部材32をハブ輪31に固定した後に行われる。また、この装着工程では、鉛直方向に積み重ねられた複数の磁気エンコーダ7のうち、最も上方の1つの磁気エンコーダ7がローダ130によって取り上げられ、組付機に搬送される。そして、組付機内で磁気エンコーダ7の小径円筒部722が内輪部材32の外周面32aに嵌合される。
ローダ130は、一対の把持爪131を有し、この一対の把持爪131で円筒部72を挟んで磁気エンコーダ7を取り上げる。以下、図3(a)に示す複数の磁気エンコーダ7のうち、最も上方に配置された磁気エンコーダ7を磁気エンコーダ7Aとし、その1つ下側の磁気エンコーダ7を磁気エンコーダ7Bとする。図3(b)では、磁気エンコーダ7Aの小径円筒部722の端部と磁気エンコーダ7Bの円環板部73との接触部の周辺を示している。
磁気エンコーダ7Aの小径円筒部722の端部における先端面722cは、磁気エンコーダ7Bの円環板部73における環状平面73cに当接する。磁気エンコーダ7Bの環状平面73cは、平坦な水平面である。磁気エンコーダ7A,7Bが同心状に配置されている場合、磁気エンコーダ7Aの小径円筒部722の先端面722cと磁気エンコーダ7Bの環状平面73cとは、少なくとも0.1mm以上の径方向幅wにわたって接触する。また、磁気エンコーダ7A,7Bが同心状に配置されている場合、磁気エンコーダ7Aの小径円筒部722の内周面722bと磁気エンコーダ7Bの磁性部材70の外周面70aとの間には、空隙Sが環状に形成される。空隙Sの径方向幅wは、磁性部材70の外径dと小径円筒部722の内径dとの径差の2分の1の寸法であり、径方向幅wよりも小さい。
上記のように、磁性部材70の外径dが小径円筒部722の内径dよりも小さいので、磁気エンコーダ7Bの磁性部材70が磁気エンコーダ7Aの小径円筒部722の内側に嵌まり込んで連結されてしまうことがない。したがって、ローダ130によって確実に磁気エンコーダ7Aのみが取り上げられる。
図4は、磁気エンコーダ7Aが磁気エンコーダ7Bに偏心して積み重ねられた場合の相互の位置関係を示す説明図である。図4では、磁気エンコーダ7Bを中心軸線Cに沿って上方から見た平面視で示している。また、図4では、磁気エンコーダ7Aの小径円筒部722の外周面722a及び内周面722bを仮想線(二点鎖線)で示している。磁気エンコーダ7Aと磁気エンコーダ7Bとの径方向の位置ずれは、磁気エンコーダ7Bの磁性部材70の外周面70aに磁気エンコーダ7Aの小径円筒部722の内周面722bが当接することにより規制される。
本実施の形態では、磁気エンコーダ7Aの小径円筒部722の端部における先端面722cが磁気エンコーダ7Bの円環板部73における環状平面73cに当接した状態で、磁気エンコーダ7Aが磁気エンコーダ7Bに対して偏心しても、磁気エンコーダ7Aが磁気エンコーダ7Bから脱落しないように各部の寸法が設定されている。具体的には、磁性部材70及び円環板部73を中心軸線Cに沿って見た平面視において、図4に示す第1交点Pと第2交点Pとの間の距離dが、小径円筒部722における円環板部73とは反対側の端部の内周面722bの径(内径d)よりも大きい。
ここで、図4に示す直線Lは、中心軸線Cに直交する直線であり、第1交点Pは、直線Lと磁性部材70の外周面70aとが交差する点である。第2交点Pは、第1交点Pの反対側で直線Lと大径円筒部721の外周面721aとが交差する点である。
この寸法関係により、磁気エンコーダ7同士の径方向のガタが規制され、積み重ねられた複数の磁気エンコーダ7が崩れたり傾いたりしてしまうことが抑制される。
(実施の形態の効果)
以上説明した本実施の形態によれば、複数の磁気エンコーダ7が積み重ねられた場合でも、磁気エンコーダ7同士が嵌り合うことを防ぐことができる。このため、ローダ130によって複数の磁気エンコーダ7が同時に取り上げられてしまうことがなく、作業者の作業負担の増大や生産設備の可動率低下を抑制することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、磁性部材70の外周面70aと小径円筒部722の内周面722bとの当接によって磁気エンコーダ7同士の径方向のガタが規制される。このため、積み重ねられた複数の磁気エンコーダ7が崩れたり傾いたりしてしまうことが抑制される。
またさらに、本実施の形態によれば、複数の磁気エンコーダ7が積み重ねられた状態で、上側の磁気エンコーダ7の小径円筒部722の先端面722cが、下側の磁気エンコーダ7の円環板部73の環状平面73cに当接し、磁性部材70における磁気センサ8との対向面には接触しない。これにより、上側の磁気エンコーダ7の小径円筒部722によって、下側の磁気エンコーダ7の磁性部材70の磁気センサ8との対向面に傷が付くことを防ぐことができる。
(付記)
以上、本発明を実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、ハブユニット1が、従動輪用のものとして構成された場合について説明したが、駆動輪用のハブユニットにも本発明を適用することが可能である。この場合、ハブ輪31には、ドライブシャフトに設けられた等速ジョイントの軸部が相対回転不能に嵌合される嵌合孔が形成される。
1…ハブユニット 2…外方部材
2a…第1外側軌道面 2b…第2外側軌道面
3…内方部材 3a…第1内側軌道面
3b…第2内側軌道面 4…転動体
7,7A,7B…磁気エンコーダ 70…磁性部材
70a…外周面 71…芯金
72…円筒部 721…大径円筒部
721a…外周面 722…小径円筒部
722a…外周面 722b…内周面
73…円環板部 8…磁界センサ
91…ナックル(支持部材) 92…車輪
C…中心軸線 L…直線
…第1交点 P…第2交点

Claims (2)

  1. 車体側の支持部材に取り付けられる外方部材、車輪が取り付けられる内方部材、及び前記外方部材及び前記内方部材にそれぞれ形成された軌道面を転動する複数の転動体を備えたハブユニットに装着され、前記内方部材と共に回転する磁気エンコーダであって、
    円周方向に複数の磁極が着磁された円環状の磁性部材と、
    前記磁性部材を前記内方部材に対して固定する芯金とを備え、
    前記芯金は、互いに外径が異なる大径円筒部及び小径円筒部が軸方向に並んで設けられた円筒部と、前記大径円筒部における前記小径円筒部とは反対側の端部から内方に延在する円環板部とを有し、前記円環板部に前記磁性部材が取り付けられ、
    前記磁性部材の外周面の径が、前記小径円筒部における前記円環板部とは反対側の端部の内周面の径よりも小さい、
    磁気エンコーダ。
  2. 前記磁性部材及び前記円環板部を前記円筒部の中心軸線に沿って見た平面視において、前記中心軸線に直交する直線と前記磁性部材の外周面とが交差する第1交点と、前記第1交点の反対側で前記直線と前記大径円筒部の外周面とが交差する第2交点との間の距離が、前記小径円筒部における前記円環板部とは反対側の端部の内周面の径よりも大きい、
    請求項1に記載の磁気エンコーダ。
JP2016031108A 2016-02-22 2016-02-22 磁気エンコーダ Pending JP2017150842A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016031108A JP2017150842A (ja) 2016-02-22 2016-02-22 磁気エンコーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016031108A JP2017150842A (ja) 2016-02-22 2016-02-22 磁気エンコーダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017150842A true JP2017150842A (ja) 2017-08-31

Family

ID=59738947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016031108A Pending JP2017150842A (ja) 2016-02-22 2016-02-22 磁気エンコーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017150842A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013028248A (ja) 車輪用軸受装置
JP4345988B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2017154641A (ja) 車輪用軸受装置
JP2017150842A (ja) 磁気エンコーダ
US8167498B2 (en) Bearing apparatus for axle and method of manufacturing the same
JP2006090511A (ja) センサ付き転がり軸受装置
JP2014134234A (ja) 車輪用軸受装置
JP4218275B2 (ja) 車軸用転がり軸受の製造方法
JP2006092412A (ja) センサ付回転支持装置
EP2618162A1 (en) Wheel rolling bearing device with integrated speed detector
JP2006349635A (ja) エンコーダ及びエンコーダ付回転支持装置
JP4492436B2 (ja) 磁気エンコーダ及びこれを用いた転がり軸受装置
JP4628395B2 (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2008014471A (ja) センサ付き転がり軸受装置
JP4140293B2 (ja) 回転検出器用のパルサーリングおよび転がり軸受装置
JP5131060B2 (ja) パルサーリング、その製造方法及びこのパルサーリングを用いた車軸用軸受装置
JP4483852B2 (ja) 車輪用回転支持装置及びその組立方法
JP4062992B2 (ja) 転がり軸受装置
JP2004239397A (ja) センサ付き転がり軸受ユニット
JP4032851B2 (ja) 転がり軸受装置
JP4285151B2 (ja) Vr型レゾルバ用ロータおよび転がり軸受装置
JP2002340920A (ja) 回転速度検出装置付き車輪用軸受
US8096710B2 (en) Rotor for use in rotary encoder and wheel rolling bearing assembly including the same
JP2009024789A (ja) 車軸用軸受装置
JP2006224901A (ja) ハブユニット