JP2017148584A - 生体情報計測装置及び生体情報計測方法 - Google Patents

生体情報計測装置及び生体情報計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の光源を用いて脈波の測定を行う装置において、測定の精度を高くすることのできる技術を提供する。
【解決手段】脈波測定装置は、脈波を測定する測定部位に第1の波長の光を照射する第1の発光部と、前記第1の波長の光が測定部位で反射した光を受光し、受光量に基づく測定信号を出力する第1の受光部と、前記測定部位に第2の波長の光を照射する第2の発光部と、前記第2の波長の光が測定部位で反射した光を受光し、受光量に基づく測定信号を出力する第2の受光部であって、前記測定部位からみた場合に前記第1の発光部と前記第1の受光部とを結ぶ線分と、前記第2の発光部と前記第2の受光部とを結ぶ線分とが交差する位置に設けられた第2の受光部と、前記第1の受光部が出力する第1の測定信号及び前記第2の受光部が出力する第2の測定信号の少なくともいずれか一方に基づいて脈波を示す脈波信号を生成する生成部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、脈波測定装置に関する。
特許文献1には、光を生体に照射し、生体中の血液で反射された光を受光素子で検出して脈拍を測定する生体情報計測装置が開示されている。この生体情報計測装置は、青色LED(Light Emitting Diode)と赤色LEDを有している。また、生体情報計測装置は、互いに透過波長特性の異なる2つのフィルターが貼り付けられたフォトディテクターを有している。生体情報計測装置は、青色LEDから照射されて血液で反射した光と、赤色LEDから照射されて血液で反射した光を一つのフォトディテクターで交互に検出する。そして、生体情報計測装置は、フォトディテクターから出力された信号を用いて脈拍数を検出する。
特開2005−52385号公報
ところで、血管の密度は部位によって異なり、更に、同じ部位であっても血管径は時間の経過に伴って変化し、血液容量が変化する。このとき、複数の波長の光を用いて脈波を測定する際に、各波長の受光素子と発光素子とをそれぞれ個別に設ける場合には、それぞれの波長の光でそれぞれ異なる部位の脈波を測定してしまうことがあり、同じ血液組成から反射した光を検出できなくなるため、脈波を正確に測定できない場合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の光源を用いて脈波の測定を行う装置において、測定の精度を高くすることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る脈波測定装置は、脈波を測定する測定部位に予め定められた第1の波長の光を照射する第1の発光部と、前記測定部位に照射された前記第1の波長の光が該測定部位で反射した光を受光し、受光量に基づく測定信号を出力する第1の受光部と、前記測定部位に予め定められた第2の波長の光を照射する第2の発光部と、前記測定部位に照射された前記第2の波長の光が該測定部位で反射した光を受光し、受光量に基づく測定信号を出力する第2の受光部であって、前記測定部位からみた場合に前記第1の発光部と前記第1の受光部とを結ぶ第1の線分と、前記第2の発光部と前記第2の受光部とを結ぶ第2の線分とが交差する位置に設けられた第2の受光部と、前記第1の受光部が出力する第1の測定信号及び前記第2の受光部が出力する第2の測定信号の少なくともいずれか一方に基づいて脈波を示す脈波信号を生成する生成部とを備えることを特徴とする。この構成によれば、複数の光源を用いて脈波の測定を行う装置において、測定の精度を高くすることができる。
また、本発明に係る脈波測定装置は、上記脈波測定装置において、前記第1の発光部、前記第1の受光部、前記第2の発光部及び前記第2の受光部は、前記測定部位からみた場合に、前記第1の線分の中点と前記第2の線分の中点とが重なる位置、又は、前記第1の線分の中点と前記第2の線分の中点との距離が、前記第1の発光部と前記第2の発光部との距離よりも小さく、かつ前記第1の受光部と前記第2の受光部との距離よりも小さい位置に設けられることとしてもよい。この構成によれば、複数の光源を用いて脈波の測定を行う装置において、測定の精度を高くすることができる。
また、本発明に係る脈波測定装置は、上記脈波測定装置において、前記第1の波長は前記第2の波長よりも長いものであり、前記測定部位からみた場合の前記第1の発光部と前記第1の受光部の距離は、前記第2の発光部と前記第2の受光部の距離よりも大きいこととしてもよい。この構成によれば、複数の光源を用いて脈波の測定を行う装置において、波長の短い光による測定結果の精度の低下を抑制することができる。
また、本発明に係る脈波測定装置は、上記脈波測定装置において、前記第1の波長は前記第2の波長よりも長いものであり、前記第1の発光部は前記測定部位に対して前記第2の発光部よりも遠い位置に設けられることとしてもよい。この構成によれば、複数の光源を用いて脈波の測定を行う装置において、波長の短い光による測定結果の精度の低下を抑制することができる。
また、本発明に係る脈波測定装置は、上記脈波測定装置において、前記測定部位に予め定められた第3の波長の光を照射する第3の発光部と、前記測定部位に照射された前記第3の波長の光が該測定部位で反射した光を受光し、受光量に基づく測定信号を出力する第3の受光部であって、前記測定部位からみた場合に前記第3の発光部と前記第3の受光部とを結ぶ第3の線分が前記第1の線分及び前記第2の線分と交差する位置に設けられた第3の受光部とを具備し、前記生成部は、前記第1の測定信号、前記第2の測定信号及び前記第3の受光部が出力する第3の測定信号の少なくともいずれかひとつに基づいて前記脈波信号を生成することとしてもよい。この構成によれば、3以上の光源を用いて脈波の測定を行う装置において、測定の精度を高くすることができる。
本発明の実施形態に係る脈波測定装置1の外観図。 脈波測定装置の構成例を示すブロック図。 発光素子と受光素子の位置関係を説明するための図。 脈波測定装置の動作を表す動作フロー図。 脈波測定装置の動作を表す動作フロー図。 発光素子と受光素子の位置関係を説明するための図。 発光素子と受光素子の位置関係を説明するための図。 発光素子と受光素子の位置関係を説明するための図。
<構成>
図1は、本実施形態に係る脈波測定装置の外観を示す図である。図1(a)は、脈波測定装置1を上面から見た図である。脈波測定装置1は、生体2の手首に装着される装置本体10と、脈波を測定する測定部位に装着される脈波センサー20とをケーブル30で接続して構成されている。本実施形態では、脈波センサー20は、図1(b)に示すように、人差指の根元の手のひら側にバンド40によって固定される。装置本体10には、ディスプレイ15と脈波測定装置1を操作するための操作スイッチ16が設けられている。また、装置本体10には加速度センサー17が内蔵されている。加速度センサー17は、生体2の動き(体動)に伴って装置本体10が動くと、動いた装置本体10の加速度を測定し、測定した加速度を表す信号を出力する。以下、脈波測定装置1の各構成を脈波センサー20、装置本体10の順に説明する。
図2は、脈波測定装置1の構成を表すブロック図である。受発光部210は、緑色光の波長の光を照射するLED(Light Emitting Diode)などの第1発光素子211Aと、緑色光を受光するフォトダイオードなどの第1受光素子212Aとを有する。第1発光素子211Aは、本発明に係る第1の発光部の一例である。第1受光素子212Aは、本発明に係る第1の受光部の一例であり、第1発光素子211Aによって照射された光が測定部位で反射した反射光を受光し、受光量に応じた信号を出力する。
また、受発光部210は、赤色光の波長の光を照射するLEDなどの第2発光素子211Bと、赤色光を受光するフォトダイオードなどの第2受光素子212Bとを有する。第2発光素子211Bは、本発明に係る第2の発光部の一例である。第2受光素子212Bは、本発明に係る第2の受光部の一例であり、第2発光素子211Bによって照射された光が測定部位で反射した反射光を受光し、受光量に応じた信号を出力する。駆動部220には、第1発光素子211A及び第2発光素子211Bの発光強度と発光タイミングを制御する制御信号がアナログ制御回路(不図示)から供給される。駆動部220は、この制御信号の振幅に応じた大きさの電流を受発光部210の第1発光素子211A及び第2発光素子211Bに供給する。
図1(b)において、測定部位(指)と接触している脈波センサー20の部分には、ガラス板などの光を透過させる透過板(図示略)が設けられており、透過板の下方に受発光部210が設けられている。第1発光素子211Aは透過板の方向が光軸方向となるように固定され、第1受光素子212Aは透過板の方向に受光面が向くように固定されている。第2発光素子211Bと第2受光素子212Bも同様であり、第2発光素子211Bは透過板の方向が光軸方向となるように固定され、第2受光素子212Bは透過板の方向に受光面が向くように固定されている。第1発光素子211Aが発した光は透過板を透過して測定部位に照射され、測定部位で反射した光を、透過板を介して第1受光素子212Aが受光する。同様に、第2発光素子211Bが発した光は透過板を通過して測定部位に照射され、測定部位から反射した光を、透過板を介して第2受光素子212Bが受光する。第1受光素子212A及び第2受光素子212Bは、受光量に応じた大きさの電流の測定信号を、ケーブル30を介して装置本体10に送出する。
図3の(a),(b)は、第1発光素子211A、第1受光素子212A、第2発光素子211B、第2受光素子212Bの位置関係を示す図である。図3の(a)は、第1発光素子211A、第1受光素子212A、第2発光素子211B、第2受光素子212Bを測定部位の方向からみた場合の位置関係を示す図であり、図3の(b)は、図3の(a)に示す矢印A1方向からみた図である。線分L1は、測定部位の方向からみた場合の第1発光素子211Aと第1受光素子212Aとを結ぶ線分(第1の線分)であり、線分L2は、第2発光素子211Bと第2受光素子212Bとを結ぶ線分(第2の線分)である。図示のように、この実施形態では、測定部位からみた場合に、線分L1と線分L2とが交差するような位置関係で、第1発光素子211A、第1受光素子212A、第2発光素子211B及び第2受光素子212Bが設けられている。更に、図3の(a)に示す例では、第1発光素子211A、第1受光素子212A、第2発光素子211B及び第2受光素子212Bは、線分L1の中点m1と線分L2の中点m2との距離が、第1発光素子211Aと第2発光素子211Bとの距離d1よりも小さく、かつ第1受光素子212Aと第2受光素子212Bとの距離d2よりも小さい位置に設けられている。このとき、第1発光素子211A、第1受光素子212A、第2発光素子211B及び第2受光素子212Bは、線分L1の中点と線分L2の中点が重なる位置関係であってもよい。
上述したように、第1発光素子211Aが発した光は測定部位に照射され、測定部位で反射した光を第1受光素子212Aが受光する。また、第2発光素子211Bが発した光は測定部位に照射され、測定部位で反射した光を第2受光素子212Bが受光する。上述したように、第1発光素子211A、第1受光素子212A、第2発光素子211B及び第2受光素子212Bは、測定部位の方向からみて線分L1と線分L2とが交わる位置関係となるように構成されている。そのため、第1受光素子212Aが受光する光の反射位置と第2受光素子212Bが受光する光の反射位置は近接した位置となる。
図2に示すように、装置本体10は、制御部110、信号処理部120、表示部150、操作部160、加速度センサー17及び記憶部180を有する。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)とメモリー(ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有し、ROMに記憶されている制御プログラムをCPUが実行することにより制御部110と接続されている各部を制御する。具体的には、制御部110は、受発光部210から出力される信号に応じた脈波信号を生成する処理を行う。
信号処理部120は、本発明に係る生成部の一例であり、第1受光素子212Aが出力する測定信号及び第2受光素子212Bが出力する測定信号の少なくともいずれか一方に基づいて脈波を表す脈波信号を生成する。信号処理部120は、脈波センサー20の受発光部210から出力される測定信号を取得して増幅するアンプ(図示略)と、増幅した信号を予め定められたサンプリング周波数で量子化する第1のA/D変換回路(図示略)とを有する。また、信号処理部120は、加速度センサー17から供給される信号を予め定められたサンプリング周波数で量子化する第2のA/D変換回路(図示略)を有する。計時部130は、クロック供給部140の計時クロック信号をカウントして時刻を計時する。クロック供給部140は、発振回路と分周回路とを有し、発振回路によって基準クロック信号を制御部110へ供給するとともに、分周回路により計時用の計時クロック信号を生成して制御部110へ供給する。表示部150は、ディスプレイ15を有し、制御部110の制御の下、計時部130で計時された時刻の情報や脈波を測定するためのメニュー画面、測定結果などの各種画像を表示する。操作部160は、操作スイッチ16を有し、操作スイッチ16が操作された操作信号を制御部110へ送出する。記憶部180は各種データを記憶する。
制御部110は、信号処理部120から出力される測定信号の波形におけるピークの時間間隔を脈拍間隔とし、測定信号の波形において所定時間毎のピークの出現頻度を脈拍数として、脈拍間隔及び脈拍数を示す情報を表示部150に出力する。
<動作例>
図4は、脈波測定装置1が行う処理の流れを示したフローチャートである。以下、本実施形態に係る脈波測定装置1の動作例を説明する。まず、図示せぬ電源から電力が脈波測定装置1の各部へ供給されると、制御部110においては、ROMに記憶されているプログラムが実行される。制御部110がプログラムの実行を開始した後、操作部160において脈波の測定開始を指示する操作が行われると、(ステップSA1;YES)、制御部110は、動作モードを第1モードにする(ステップSA2)。次に制御部110は、動作モードが第1モードであると(ステップSA3;YES)、第1処理(ステップSA4)を行う。
制御部110は、第1処理では第1発光素子211A、第2発光素子211Bを点灯させ、測定部位に対して光を照射する(ステップSA4)。第1発光素子211A、第2発光素子211Bから照射されて測定部位にて反射された光は、第1受光素子212A、第2受光素子212Bでそれぞれ受光され、受光量に応じた測定信号が出力される。出力された信号は信号処理部120にてA/D変換され、A/D変換されたデータは時系列にRAMに記憶される。制御部110は、測定信号の波形におけるピークの時間間隔を脈拍間隔とし、測定信号の波形において所定時間毎のピークの出現頻度を脈拍数として検出し、検出した脈拍間隔と脈拍数とを示す画像を表示部150に表示させる。なお、制御部110は、操作部160を介して脈波を測定する操作を受け付けなければ(ステップSA1;NO)、操作がなされるまで待機する。
操作部160において測定の終了を指示する操作が行われた場合(ステップSA6;YES)、制御部110は、第1発光素子211A、第2発光素子211Bを消灯し(ステップSA7)、処理の流れをステップSA1に戻す。一方、制御部110は、ステップSA6でNOと判断した場合、処理の流れをステップSA3に戻す。
なお、制御部110は、図4の処理と並行して図5の処理を行っている。具体的には、制御部110は、信号処理部120から順次入力される測定信号について、図5に示した処理を行っている。まず、制御部110は、一定期間を計るためのカウンターnの値を初期化して「0」にする(ステップSB1)。この後、加速度センサーによって検出された加速度が予め定められた閾値(以下「加速度閾値」という)以上である場合(ステップSB2;YES)、制御部110は、動作のモードを第1モードにする(ステップSB3)。なお、加速度閾値については、体動の影響が測定信号に表れる時の加速度を閾値とするが、設計により適宜設定してもよい。
一方、制御部110は、加速度センサーによって検出された加速度の値が加速度閾値未満である場合(ステップSB2;NO)、カウンターnの値に「1」を加える(ステップSB4)。この後、制御部110は、カウンターnの値が予め定められた閾値(以下「カウンター閾値」という)以上であるか判断する。ここで、制御部110は、カウンターnの値がカウンター閾値未満である場合、処理の流れをステップSB2に移す。一方、制御部110は、カウンターnの値が閾値以上である場合(ステップSB5;YES)、体動による加速度が一定期間の間において加速度閾値未満であったと判断する。制御部110は、ここで生体2の体動が小さいまたは無いものと判断し、動作のモードを第2モードにする(ステップSB6)。そして、処理の流れをステップSB2に移す。
制御部110は、処理の流れがステップSA3に戻った際に図5の処理によって動作モードが第2モードとされている場合には第2処理を行う(ステップSA5)。具体的には、制御部110は、第1発光素子211Aを消灯させ、第2発光素子211Bを点灯させる。このように、本実施形態では、体動が小さな状態が続いた場合には、第1発光素子211Aを消灯して脈の測定を行うため、体動の大小に関係なく第1発光素子211A、第2発光素子211Bの両方を点灯させて脈の測定を行う構成と比較して消費電力が抑えられる。
また、この実施形態では、上述したように、測定部位の方向からみた場合に、第1発光素子211Aと第1受光素子212Aとを結ぶ線分L1と、第2発光素子211Bと第2受光素子212Bとを結ぶ線分L2とが交差するような位置関係となっている。これにより、第1受光素子212Aが受光する光(以下「第1光」という)による測定値と、第2受光素子212Bが受光する光(以下「第2光」という)による測定値との間の相関を高くすることができる。
第1光の反射位置と第2光の反射位置がずれてしまうと、反射位置における血液の量が異なっている場合があり、そのような場合には第1光による脈波の測定値と第2光による脈波の測定値とは相関の低いものとなってしまう。それに対しこの実施形態では、線分L1と線分L2とが交わるような位置関係で、発光素子と受光素子とを配置するから、第1光の反射位置と第2光の反射位置とを近接させることができ、これにより、脈波の測定値の精度を高くすることができる。
更に、この実施形態では、測定部位の方向からみて、線分L1の中点m1と線分L2の中点m2との距離が距離d1(図3参照)よりも小さく、かつ、距離d2(図3参照)よりも小さい位置関係となるように、第1発光素子211A、第1受光素子212A、第2発光素子211B及び第2受光素子212Bが構成されている。これにより、第1光の反射位置と第2光の反射位置とをより近接させて、測定値の精度を高くすることができる。
<変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のように変形させて実施してもよい。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
(1)上述した実施形態では、図1に示す脈波測定装置1を示したが、脈波測定装置1の構成はこれに限定されるものではなく、他の構成であってもよい。例えば、装置本体10が、腕や足などの体の他の部位に装着される形状であってもよい。また、例えば、装置本体10が携帯電話機や携帯情報端末などの装置であってもよい。
また、上述の実施形態では、装置本体10と脈波センサー20とをケーブル30で接続する構成としたが、これに限らず、装置本体10と脈波センサー20とを無線通信により接続する構成としてもよい。また、上述した実施形態では、脈波測定装置1は、装置本体10と脈波センサー20とをケーブル30で接続して構成される例であったが、これに限らず、例えば、装置本体10と脈波センサー20とが一体となったひとつの装置として構成されていてもよい。この場合は、例えば、脈波測定装置を腕時計のように手首に装着して用いる形状とし、この脈波測定装置と装着部位(手首)とが接触する位置に脈波センサーを設ける構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、脈波センサー20が装着される測定部位が人差指の例を説明したが、これに限らず、手の甲、手首、上腕等の他の部位であってもよい。
(2)上述の実施形態では、受発光部210は、緑色光の波長の光を発する第1発光素子211Aと緑色光の波長光を受光する第1受光素子212Aと赤色光の波長の光を発する第2発光素子211Bと赤色光の波長の光を受光する第2受光素子212Bとを有していた。受発光部が発光及び受光する光は緑色光や赤色光に限らず、青色光や赤外光等、他の波長の光であってもよい。
また、上述の実施形態では、異なる2つの波長の光(緑色光と赤色光)を用いて脈波を測定する構成としたが、光の種類は2に限定されるものではなく、これより多くてもよい。例えば、3つの波長の光を用いて脈波を測定するようにしてもよい。この場合も、上述した実施形態と同様に、測定部位の方向からみた場合に、発光素子と受光素子を結ぶ線分が交わる位置関係となるように、複数の発光素子と複数の受光素子が設けられる構成であればよい。
図6は、3つ発光素子と3つの受光素子を用いて脈波の測定を行う場合について、発光素子と受光素子の位置関係を説明するための図である。図において、線分L1は第1発光素子211Aと第1受光素子212Aを結ぶ線分であり、線分L2は第2発光素子211Bと第2受光素子212Bを結ぶ線分であり、線分L3は第3発光素子211Cと第3受光素子212Cを結ぶ線分(第3の線分)である。図6に示す例では、線分L1、L2、L3が、測定部位の方向からみて交わる位置関係となるように、各発光素子及び各受光素子が設けられている。このような構成をとることにより、各受光素子の受光量に基づく脈波の測定値の相関を高くすることができる。
(3)上述の実施形態では、測定部位の方向からみた場合に、線分L1の中点m1(図3参照)と、線分L2の中点m2(図3参照)との距離が、距離d1(図3参照)よりも小さく、かつ距離d2(図3参照)よりも小さい位置関係となるように、各発光素子及び各受光素子が設けられていた。各発光素子及び各受光素子の位置関係はこれに限らず、要は、測定部位の方向からみた場合に、第1発光素子211Aと第1受光素子212Aとを結ぶ線分と、第2発光素子211Bと第2受光素子212Bとを結ぶ線分とが交わるような位置関係であればよい。この態様においても、上述した実施形態と同様に、線分L1と線分L2とが交わる位置関係とすることで、第1光の反射位置と第2光の反射位置とを、線分L1と線分L2とが交わらない位置関係と比して近接させることができる。そのため、第1受光素子212Aの受光量に基づく測定値と第2受光素子212Bの受光量に基づく測定値との相関を高くすることができる。
また、上述の実施形態において、第1発光素子211Aが照射する光の波長が、第2発光素子211Bが照射する光の波長よりも長い場合に、下記のような位置関係で各発光素子及び各受光素子を設ける構成としてもよい。すなわち、図7に例示するように、測定部位からみた場合の第1発光素子211Aと第1受光素子212Aの距離(L1の長さ)が、第2発光素子211Bと第2受光素子212Bの距離(L2の長さ)よりも小さいような位置関係で配置される構成としてもよい。緑色光等の波長が短い光は散乱し易いため、発光素子と受光素子の距離が短いことが好ましいが、赤色光等の波長が長い光は散乱し難いため、発光素子と受光素子の距離がある程度離れていても計測可能である。発光素子や受光素子はある程度の物理的な大きさがあるため、各素子を近接して配置するには限度があるが、波長の長い光に対応する素子を外側に配置することで、測定精度を高くすることができる。
また、各発光素子と各受光素子の位置関係は上述したものに限定されるものではなく、例えば、図8に例示するように、第1発光素子211Aが測定部位に対して第2発光素子211Bよりも遠い位置に設けられていてもよい。より具体的には、例えば、波長の短い光を照射する発光素子については測定部位との間の距離が短くなるような位置に設ける構成とし、逆に、波長の長い光を照射する発光素子の場合は測定部位との間の距離が長くなるような位置に設けるようにしてもよい。受光素子についても同様であり、波長の短い光を受光する受光素子については測定部位との間の距離が短くなるような位置に設ける構成としてもよい。すなわち、第1受光素子212Aが測定部位に対して第2受光素子212Bよりも遠い位置に設けられる構成としてもよい。
(4)上述の実施形態では、2種類の波長の光の制御として、加速度の検出結果に応じた制御を行うようにしたが、2種類の光の制御の態様はこれに限定されるものではなく、他の態様であってもよい。例えば、制御部110が、脈波センサー20から出力される測定信号の振幅を求め、予め測定された基準信号を用いて、基準信号の振幅に対する測定信号の振幅の比を測定信号の振幅の変動幅として算出し、変動幅に応じて発光制御を行うようにしてもよい。具体的な処理の一例としては、例えば、制御部110は、算出した変動幅が予め定められた閾値未満である場合には、うっ血していないと判定して1種類の発光素子のみを点灯させる。一方、変動幅が閾値以上である場合には、制御部110は、測定部位がうっ血していると判定し、2種類の発光素子を点灯させるように制御するようにしてもよい。要は、制御部110が、複数の波長の光を用いて脈波の測定を行うものであればどのようなものであってもよい。
1…脈波測定装置、2…生体、10…装置本体、15…ディスプレイ、16…操作スイッチ、17…加速度センサー、20…脈波センサー、30…ケーブル、40…バンド、110…制御部、120…信号処理部、130…計時部、140…クロック供給部、150…表示部、160…操作部、180…記憶部、210…受発光部、220…駆動部。
本発明は、生体情報計測装置及び生体情報計測方法に関する。

Claims (5)

  1. 脈波を測定する測定部位に予め定められた第1の波長の光を照射する第1の発光部と、
    前記測定部位に照射された前記第1の波長の光が該測定部位で反射した光を受光し、受光量に基づく測定信号を出力する第1の受光部と、
    前記測定部位に予め定められた第2の波長の光を照射する第2の発光部と、
    前記測定部位に照射された前記第2の波長の光が該測定部位で反射した光を受光し、受光量に基づく測定信号を出力する第2の受光部であって、前記測定部位からみた場合に前記第1の発光部と前記第1の受光部とを結ぶ第1の線分と、前記第2の発光部と前記第2の受光部とを結ぶ第2の線分とが交差する位置に設けられた第2の受光部と、
    前記第1の受光部が出力する第1の測定信号及び前記第2の受光部が出力する第2の測定信号の少なくともいずれか一方に基づいて脈波を示す脈波信号を生成する生成部と
    を具備することを特徴とする脈波測定装置。
  2. 前記第1の発光部、前記第1の受光部、前記第2の発光部及び前記第2の受光部は、前記測定部位からみた場合に、前記第1の線分の中点と前記第2の線分の中点とが重なる位置、又は、前記第1の線分の中点と前記第2の線分の中点との距離が、前記第1の発光部と前記第2の発光部との距離よりも小さく、かつ前記第1の受光部と前記第2の受光部との距離よりも小さい位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の脈波測定装置。
  3. 前記第1の波長は前記第2の波長よりも長いものであり、前記測定部位からみた場合の前記第1の発光部と前記第1の受光部の距離は、前記第2の発光部と前記第2の受光部の距離よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の脈波測定装置。
  4. 前記第1の波長は前記第2の波長よりも長いものであり、前記第1の発光部は前記測定部位に対して前記第2の発光部よりも遠い位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の脈波測定装置。
  5. 前記測定部位に予め定められた第3の波長の光を照射する第3の発光部と、
    前記測定部位に照射された前記第3の波長の光が該測定部位で反射した光を受光し、受光量に基づく測定信号を出力する第3の受光部であって、前記測定部位からみた場合に前記第3の発光部と前記第3の受光部とを結ぶ第3の線分が前記第1の線分及び前記第2の線分と交差する位置に設けられた第3の受光部と
    を具備し、
    前記生成部は、前記第1の測定信号、前記第2の測定信号及び前記第3の受光部が出力する第3の測定信号の少なくともいずれかひとつに基づいて前記脈波信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の脈波測定装置。
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