以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態を適用するチャンネル制御方法及び制御装置の一例を示す。なお、以下に説明する各要素及びまたは構成もしくは「モジュール」と呼称する要素はハードウエアで実現するものであってもよいし、マイクロコンピュータ(処理装置やCPU)等を用いてソフトウエアで実現するものであってもよい。
記録装置(録画再生装置)100は、家庭内ネットワーク(ホームネットワーク,LAN(Local Area Network))を構成するルータ(ホームサーバ)1と、有線または無線により接続する。ルータ(ホームサーバ/経路切り替え器)1は、同様に、無線あるいは有線により通信が可能な携帯情報端末(入力装置/チャンネル制御装置)200を通じて記録装置100に、受信すべきあるいは録画すべきチャンネルを入力できる。なお、携帯情報端末200は、例えばパーソナルコンピュータ(Personal Computer)やタブレットPC、あるいはスマートフォンと称される多機能携帯端末装置、もしくはネットワーク(インターネット)およびホームネットワーク(プライベートワーク)に接続可能なテレビ受信装置等を含む。
ルータ(ホームサーバ)1は、無線接続の場合、例えばWiFi(IEEE802.11a/同802.11bを利用する無線機器間の相互接続性についてWiFi(登録商標)アライアンス(Alliance)における認定を得た機器相互における無線接続が可能であり、上述のルータ(あるいはホームサーバ)1が無線通信機能を有し、WiFiアライアンスにおける認定を受けている場合、ルータ(ホームサーバ)1との間の無線通信が可能な携帯情報端末200を通じて、記録装置100に、例えば録画予約の登録あるいは変更の設定が可能である。
携帯情報端末200は、図2により詳細に説明するが、ルータ(ホームサーバ)1との間の通信を行うWiFi通信制御部210、タッチパネル230を一体に有する表示部220、WiFi通信制御部210及び表示部220、ならびに少なくとも通信系の各部の動作を制御する制御部250を含む。制御部250は、外部(ホームネットワーク外)の基地局400との間の通信、基地局400を中継した他の端末装置との間の通信、及び基地局400を経由したネットワークへのアクセスによるサーバ(例えば、番組表供給元)500、等との間の任意の通信及びデータの収受が可能である。
記録装置100は、利用者が設定した録画予約に基いて放送番組を受信し、圧縮符号化してHDD(Hard Disk Drive)やDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録するものであり、AV入力部101、TVチューナ102、エンコーダ部103、ディスクドライブ部104、MPU105、デコーダ部106、AV出力部107、表示部108、タイマーマイコン部109、ユーザ操作入力部110、メモリ111および通信制御部112を有している。
AV入力部101は、例えばビデオカメラや他の録画再生装置などから映像データを入力するものであり、一方、TVチューナ102は、複数のチャンネルの中から所望のチャンネルを選択して放送番組を受信するものである。そして、エンコーダ部103は、このAV入力部101により入力された映像データやTVチューナ102により受信された放送番組データを例えばMPEG−2フォーマットで圧縮符号化するものである。なお、ここでは、この入力部101により入力された映像データとTVチューナ102により受信された放送番組データとの双方を便宜上放送番組データと呼ぶことにする。
エンコーダ部103で圧縮符号化された放送番組データは、ディスクドライブ部104でDVD−RAMやDVD−R、あるいはHDDディスクなどの記録媒体であるディスクAに格納される。ディスクドライブ部104は、一時記憶部1041とディスクドライブ1042とを備えており、一時記憶部1041をバッファとして利用しながら、ディスクドライブ1042が、取り外し自在に装着されるディスクAに対するアクセスを実行する。
MPU105は、記録装置100全体の制御を司り、前述した放送番組の受信、圧縮符号化および記憶媒体への格納、つまり録画処理のほか、後述する再生処理や通信処理等、すべての処理を統合的に制御する。
デコーダ部106は、ディスクドライブ部104によって読み出されたディスクA上の放送番組データを復号するものであり、デコーダ部106により復号された放送番組データは、AV出力部107から例えば他の録画再生装置に出力されたり、MPU105を介して表示部108に渡され、外部接続されるTVモニタなどに表示される。
タイマーマイコン部109は、独自の電源ユニットをもつ時計モジュールであるとともに、ユーザ操作入力部110から入力されるユーザの操作から命令コードを生成してMPU105に供給するコントローラとして動作する。また、このタイマーマイコン部109は、利用者が設定した録画予約に関する情報(録画予約情報)を格納するレジスタを有している。
ユーザ操作入力部110は、例えば記録装置100の筐体側面に設けられるスイッチ群などであり、いずれかのスイッチが操作されたときに、その旨をタイマーマイコン部109に通知する。
メモリ111は、記録装置100の主記憶となるメモリデバイスであり、MPU105によって実行されるプログラムやこのプログラムで用いられるデータを格納する。
通信制御部112は、例えばプライベートネットワークB経由で、携帯情報端末200との間の上述のWiFi通信が可能である。また、通信制御部112は、通信回線を経由して外部ネットワーク(インターネット)に接続可能で、例えばオンデマンド方式の番組の取得、あるいはネットワーク経由の番組(放送)を受信するためのデータの受け渡しを制御する。
図2は、図1に示したネットワークの内外で利用可能な携帯端末装置の一例を示す。
携帯情報端末200において、接続中の基地局から送信された無線信号は、アンテナ201で受信されたのちアンテナ共用器(DUP)202を介して受信回路(RX)203に入力される。
受信回路203では、受信された無線信号と周波数シンセサイザ(SYN)204から出力された局部発振信号とがミキシングされ、中間周波信号に周波数変換(ダウンコンバート)される。なお、受信回路203からは、中間周波信号を直交復調した受信ベースバンド信号が出力される。また、上記周波数シンセサイザ204から発生される局部発振信号の周波数は、以下に説明する制御部250からの制御信号SYCによって指示される。
受信ベースバンド信号は、CDMA信号処理部206に入力される。CDMA信号処理部206は、RAKE受信機を備える。RAKE受信機では、受信ベースバンド信号に含まれる複数のパスが、それぞれ拡散符号により、逆拡散処理される。逆拡散処理された各パスの信号は、位相を合わされたのち合成される。この結果、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータが得られる。
受信パケットデータは、圧縮伸長処理部(以後コンパンダと称する)207に入力される。コンパンダ207は、図示しない多重分離部を含み、CDMA信号処理部206から出力された受信パケットデータが、多重分離部によりメディア(情報の種類)ごとに分離される。また、コンパンダ207により、分離されたメディアデータごとに復号される。
例えば、受信パケットデータにオーディオデータが含まれている場合、オーディオデータは、スピーチコーデックにより復号される。受信パケットデータにビデオデータが含まれていれば、ビデオデータは、ビデオコーデックにより復号される。
コンパンダ207を介して復号されたデジタルオーディオ信号は、PCM符号処理部(以後PCMコーデックと称する)208へ、デジタルビデオ信号は、制御部250へそれぞれ入力される。なお、受信パケットデータにメール等のテキストデータが含まれている場合には、テキストデータは、制御部250を通じて記憶部213に保存される。
コンパンダ207から出力されたデジタルオーディオ信号は、PCMコーデック208で、PCM復号され、アナログオーディオ信号として受話増幅器209に出力される。受話増幅器209に入力されたオーディオ信号は、所定レベルまで増幅されたのちスピーカ212に出力される。従って、スピーカ212からは、音声あるいは再生された音楽が出力される。
制御部250では、コンパンダ207から出力されたデジタルビデオ信号については、図示しないビデオRAMを用いて、表示部220(タッチパネル230)のLCD(Liquid Crystal Devise)による表示に適した信号形式に変換し、所定のタイミングでLCDに転送する。これにより、LCDには、図示しないLCD駆動回路を介して入力される信号に従って、画像が表示される。
メール等のテキストデータは、入力部223(タッチパネル230)から入力される(ユーザの)指示に基づいて所定のタイミングで記憶部213から呼び出され、図示しないコード変換部により、表示すべき文字情報や記号等に対応した符号列に変換され、LCDが表示すべき情報として、LCDに供給される。これにより、LCDには、図示しないLCD駆動回路を介して入力される信号に従って、文字あるいは記号が表示される。
なお、入力部223において例えば留守番モードが設定されている場合には、制御部250の制御により、コンパンダ207において復号処理される前の段階のオーディオデータおよびビデオデータが記憶部213内の、例えば留守記録エリアに記憶される。
一方、マイクロホン224に入力された利用者の音声は、送話増幅器225により適正レベルまで増幅されたのち、PCMコーデック208にてPCM符号に符号化され、デジタルオーディオ信号として、コンパンダ207に入力される。また、図示しないカメラにより撮像されたビデオ信号は、制御部250によりデジタル化され、コンパンダ207に入力される。なお、制御部250において作成されたメール等のテキストデータも制御部250からコンパンダ207に入力される。
コンパンダ207では、PCMコーデック208から出力されたデジタルオーディオ信号から入力音声のエネルギ量が検出され、この検出結果に基づいて送信データレートが決定される。決定された送信データレートに基づいて、デジタルオーディオ信号が送信データレートに応じたフォーマットの信号に符号化される。このようにして、送信用オーディオデータが生成される。また、コンパンダ207では、制御部250から出力されたデジタルビデオ信号が符号化され、ビデオデータが生成される。
音声データおよび画像データは、コンパンダ207の図示しない多重分離部により所定の伝送フォーマットに従いパケット化される。パケット化された送信パケットデータは、CDMA信号処理部206へ出力される。メール等のテキストデータも、同様にパケット化され、送信パケットデータに多重化される。
CDMA信号処理部206では、コンパンダ207から出力された送信パケットデータが送信チャネルに割り当てられた拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理され、その出力信号が送信回路(TX)205へ出力される。
送信回路205では、CDMA信号処理部206においてスペクトラム拡散された信号が、例えばQPSK方式のデジタル変調方式により変調される。変調された送信信号は、周波数シンセサイザ204から発生される局部発振信号と合成され、所定周波数の空間波、すなわち無線信号に周波数変換される。
送信回路205から空間波として出力される無線信号は、送信に先だって制御部250により指示される送信電力レベルとなるように(送信回路205において)、高周波増幅される。
増幅された無線信号すなわち高周波信号は、アンテナ共用器202を経由してアンテナ201に供給され、アンテナ201から基地局へ向けて送信される。
なお、上述した一連の動作あるいはデータの記憶および保持に利用される電力は、ターミナル216を経由して、図示しない商用電源または外部バッテリ装置から供給され、バッテリ214に保持されている。また、動作時あるいは必要に応じて、バッテリ214に保持されている電力が、電源回路215により所定の動作電源電圧Vccとして、携帯端末間装置200の各部に供給される。
制御部250はまた、上述した一連の動作あるいはデータの記憶および保持に利用される主制御部(CPU)250aを接続されたI/Oポート(入出力部)250bを有し、図4により以下に説明するが、図2に示した外部接続部222のコネクタ(インタフェース)221と接続されることにより、サービスシステム(管理者側ホスト装置)との間の信号の受け渡しが可能である。なお、I/Oポート250bと接続されたコネクタ221には、ユーザが所有するパーソナルコンピュータや任意の装置に設けられているモデム等と接続された場合に、空間波による通信が可能に、詳述しないプロトコルに従った入出力向けの信号の割り当てが可能である。
主制御部(CPU)250aには、外部インタフェース250cが接続されている。
外部インタフェース250cには、既に規格が公開されているカード状の記憶媒体、例えばminiSDカードM(商標)との間でデータの受け渡しが可能な、カードスロット231が接続されている。カードスロット231は、miniSDカードMを介して、例えば携帯情報端末200がカメラ付きである場合にそのカメラ機構により撮像された画像データ、もしくは通信により外部から入手(ダウンロード)された画像データ等を携帯情報端末200とは別の再生装置やパーソナルコンピュータ等に移動させるために利用される。また、miniSDカードMにより、音楽データ等がデジタル化された符号情報や予め用意された画像情報を携帯情報端末200に移動させて、携帯情報端末200において音楽や画像を再生することができる。
主制御部(CPU)250aにはまた、WiFiアライアンスにおける認定を得た機器相互における無線接続を可能とするWiFi通信管理部210および外部アンテナ211が接続する。なお、WiFi通信制御部210に代えて(あるいはWiFi系と併用で)、例えばBluetooth(登録商標)/ブルートゥース(登録商標)が用意されることで、より多くの装置との間のデータの受け渡しが可能となる。
図3A及び図3Bは、携帯端末装置のタッチパネル(表示部)が表示するテレビ放送等を受信する際の受信チャンネルの選択(制御入力)に利用可能な表示例を示す。
タッチパネル230(表示部220)が表示する表示画面301は、任意数(図示の例では、3)の受信チャンネルについて、チャンネル名、供給元(放送局あるいは配信先)名、番組情報等を表示する表示ブロック311〜31n(nは正の整数)を含む。なお、図3Bは、図3Aが表示した表示ブロック311〜314を、ユーザがスクロールしたことにより、表示ブロック313〜316が表示された例を示す。
各表示ブロックは、「プリセット番号」表示領域(−a)、「チャンネル番号」表示領域(−b)、「番組情報」表示領域(−c)、「供給元(放送局あるいは配信先)名」表示領域(−d)、「放送時間」表示領域(−e)及び「番組情報」表示領域が表示する番組情報の次の表示(1回に表示できる番組情報に引き続く表示がある場合に、残りの番組情報)を表示するための「改ページ」表示(−f)等、の表示を、表示する。
「チャンネル番号」表示領域(−b)は、デジタル規格のテレビ放送において広く利用されている3桁の数字を含む『チャンネル(番号)』を表示する。
「プリセット番号」表示領域(−a)は、記録装置100あるいはテレビ受信装置等に付属するリモコン端末(リモートコントローラ)に用意されるプリセットボタン(キー)あるいは現行のアナログ規格のテレビ放送においてVHF帯チャンネルとして広く知られている『1』から『12』までの数字のボタン(キー)に対応する制御コマンドを送信可能なボタン(キー)による操作入力が上述のデジタル規格のテレビ放送に利用されている3桁の数字を含む『チャンネル(番号)』の選択が可能に、制御コマンドがプリセットされていることを表示する。なお、プリセットボタン(キー)としては、デジタル放送を受信するテレビ受信装置やレコーダ装置(記録装置100)に付属するリモコン端末に標準的に用意される『青』ボタン、『赤』ボタン、『緑』ボタン及び『黄』ボタン等、1つのボタン(キー)毎に、対応する制御コマンドを設定できる任意のボタン(キー)が利用できる。
図3A及び図3Bが示す表示ブロックにおいては、『チャンネル(番号)』011のチャンネルに、プリセット番号『1』が、同じく041のチャンネルに、『4』が、同じく061のチャンネルに、『6』が割りあてられていることが解る。
一方、『チャンネル(番号)』021のチャンネル、同042、同043、同051、及び同071のチャンネルには、プリセット番号の割り当てがない。
なお、図3A及び図3Bが示す表示ブロックが表示する『チャンネル(番号)』とプリセット番号は、例えば図4に示すテレビ受信装置において表示される番組表におけるプリセット番号(予めテレビ受信装置において設定される)及び、例えば図5に示すレコーダ装置(図1の記録装置100に相当)において画像出力端に出力される表示画面をテレビ受信装置に表示した状態の番組表におけるプリセット番号(予めレコーダ装置において設定される)と共通であることが好ましい。
なお、図3A(図3B)に示す携帯端末装置200が表示する番組表は、外部ネットワーク(インターネット)Cを経由で、外部サーバ500から取得することを基本とする。
しかしながら、携帯端末装置200が表示する番組表は、上述の『受信チャンネルの選択(制御入力)』機能の初回設定時、図4に示すテレビ受信装置において表示される番組表あるいは図5に示すレコーダ装置が出力する表示画面のデータを(WiFiを通じて)取得するよう設定できる。但し、携帯端末200において、『受信チャンネルの選択(制御入力)』機能の表示が変更された場合、例えばプリセット番号と対応する『チャンネル(番号)』との組み合わせをユーザが個別に設定あるいは変更した場合は、その設定(変更)が有効となる(ユーザが設定あるいは変更した設定が保持される)。
より詳細には、図4に示すテレビ受信装置が表示する番組表401における表示ブロックは、それぞれ、「プリセット番号」表示領域(−a)、「チャンネル番号」表示領域(−b)、「番組情報」表示領域(−c)、「供給元(放送局あるいは配信先)名」表示領域(−d)、「放送時間」表示領域及び「番組情報」表示領域が表示する番組情報の次の表示(1回に表示できる番組情報に引き続く表示がある場合に、残りの番組情報)を表示するための「改ページ」表示等、の表示、を表示する。
同様に、図5に示すレコーダ装置が出力する表示画面(データ)は、番組表501における表示ブロックは、それぞれ、「プリセット番号」表示領域、「チャンネル番号」表示領域、「番組情報」表示領域、「供給元(放送局あるいは配信先)名」表示領域、「放送時間」表示領域及び「番組情報」表示領域が表示する番組情報の次の表示(1回に表示できる番組情報に引き続く表示がある場合に、残りの番組情報)を表示するための「改ページ」表示等、の表示、を表示する。
すなわち、図3A(図3B)と図4(テレビ受信装置の番組表の表示例)あるいは図5(レコーダ装置の番組表の表示出力例)においては、それぞれ、「プリセット番号」表示領域が表示する『プリセット番号』は、上述のユーザが設定(変更)した場合を除いて同一である。
従って、ユーザは、携帯端末装置200において上述の『受信チャンネルの選択(制御入力)』モードを起動し、受信しようとするチャンネルを選択することができる。なお、プリセット番号がない(設定されていない)チャンネルを選択しようとした場合、携帯端末装置200は、テレビ受信装置あるいはレコーダ装置に付属する、もしくは単体で販売されることのあるリモコン端末から出力される制御コマンドに類似した、(実質的に同一の)、例えば051チャンネルの選択指示の場合には、『0』、『5』及び『1』に対応する制御コマンドを順に出力する。
すなわち、図8に示すように、携帯端末装置200を用いて上述の『受信チャンネルの選択(制御入力)』を実行する場合、番組表選局番号表示欄811における「リモコンボタン(プリセット)番号」あり/なしに応じて、送信番号欄812及び送信コード欄813が示す通り、『番組コードのみ(リモコンボタン番号あり)』、あるいは『チャンネル(CH)番号入力コード+3つの番組コードすなわち3桁の数字(リモコンボタン番号なし)』のいずれかの制御コマンドが出力される。
従って、ユーザが選択しようとしている(視聴を希望する)チャンネルについて、リモコンボタン(プリセット)番号が設定されている場合、受信対象のチャンネルの映像の表示及び音声の出力が、リモコンボタン番号なし(3つの番組コードを送信)の例に比較して、短時間で表示及び出力される。
特に、リモコンボタン番号なしの場合、3つの番組コードとチャンネル番号入力コードの合計4つのコマンドが出力されることから、映像の表示及び音声の出力(の切り換え)に数秒を要することがあり、視聴しようとしているユーザが『チャンネル』を順に切り替えるような場合、待ち時間が長くなる場合がある。これに対し、「プリセット(リモコンボタン)番号」を出力する場合、図8から明らかなように、番組コード1つを出力するのみであり、僅かな時間で、視聴しようとするチャンネルを選択可能となる。
ところで、図3A(図3B)と図4(テレビ受信装置の番組表の表示例)あるいは図5(レコーダ装置の番組表の表示出力例)において、例えば「プリセット番号」として『4』が割り当てられている放送局(番組供給元)は、041チャンネル以外に、042チャンネルと043チャンネルのマルチチャンネル放送に対応する。
ここで、「プリセット番号」として『4』を1回オン(操作)した場合、他のチャンネルの番組を視聴中であった場合には、041チャンネルが選択される。また、041チャンネルを視聴中であった場合には、「プリセット番号」の『4』が次にオン(操作)されることで、042チャンネルが選択される。また、042チャンネルを視聴中であった場合には、次に「プリセット番号」の『4』がオン(操作)されることで、043チャンネルが選択される。すなわち、プリセット番号によるチャンネル選択は、マルチチャンネル放送については、ロータリー([041]→[042]→[043]→[041]・・・)方式で、順に、受信チャンネルが切り替わる。なお、隣接する地域で同一のチャンネル番号の異なる放送局がある、等の場合、[−枝番]を選択することが必要となるが、その場合においても上述のロータリー方式に準じ、「プリセット番号」がオン(操作)されることで、例えば初期設定でプリセットされたチャンネルが、「プリセット番号」がもう一度オン(操作)されることで、隣接地域のチャンネルが、それぞれ、表示される。
図9に、図8に示した番組表選局番号表示(リモコンボタン(プリセット)番号あり)/なしの制御を、ソフトウエア的に示す。
はじめに、番組表を表示(『受信チャンネルの選択(制御入力)』モードを起動)する[01]。
表示された番組表の任意の表示ブロックから(ユーザにより)視聴しようとするチャンネルが選択される(例えば、ユーザの指がタッチパネルに触れる)[02]。
ユーザが指示したチャンネルが、リモコンボタン(プリセット)番号のあるチャンネルである場合[03−YES]、リモコンボタン番号コード(1番号コード)が送信される[04]。一方、ユーザが指示したチャンネルが、リモコンボタン(プリセット)番号のないチャンネルである場合[03−NO]、チャンネル番号コード(チャンネル(CH)番号入力コードと3つの番号コード)が送信される[05]。
なお、図6に、図1に示したホームネットワークに利用可能な録画再生装置(レコーダ装置)に利用可能の構成の一例を示す。
レコーダ)601は、チューナ602、入力回路603、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)604、記録装置605、出力回路606、ユーザ操作入力部(リモコン信号受信回路)607、電源部608、及びHDMI(登録商標)インタフェース609(図1に示したプラグ111に相当)を少なくとも含む。
チューナ602は、アンテナ端子621に接続されるアンテナまたは光ケーブル等を介して、録画対象の番組を放送するチャンネルを選局する。
入力端子603は、ビデオ(viedo)入力端631およびオーディオ(audio)入力端632を経由して入力されるビデオ(動画)信号およびオーディオ(音声)信号を、受けつける。
DSP604は、主制御装置(CPU)640、ネットワークコントローラ641、アナログ−デジタルコンバータ(ADC)642、エンコーダ643、インタフェース644、デコーダ645、ユーザインタフェースグラフィック処理部(GUI処理部)646、ビデオエンコーダ(ビデオ出力処理部)647、デジタル−アナログコンバータ(オーディオデコーダ(DAC))648、EPG(Electric Program Guide)処理部649等の要素を、少なくとも含む。なお、インタフェース644に、上述のHDMI609が接続されるが、HDMI609は、ネットワークコントローラ641に接続されてもよい。
主制御装置(CPU)640は、上述した各要素の動作、および電源部608の主電源(内部制御用2次回路を除く)のオン/オフを制御する。
ネットワークコントローラ641は、LAN端子691を経由して、外部ネットワークから供給されるストリーム形式の番組を受信する。なお、LAN端子691は、例えば同一建物内に構築される比較的小規模のネットワーク(家庭内LAN(Local Area Network))もしくはホームサーバ(Home Saver,大容量記録装置)および接続網と接続され、例えばホームサーバを介して、外部ネットワークと接続されることもある。また、家庭内LANあるいはネットワークは、DLNA(登録商標)/(Digital Living Network Alliance(登録商標))規格に準拠することが好ましい。
アナログ−デジタルコンバータ(ADC)642、アナログ入力されたビデオ信号およびオーディオ信号をデジタル信号に変換し、エンコーダ643に入力する。なお、チューナ602がデジタル放送を受信する場合には、チューナ602の出力は、そのままエンコーダ643に入力されることはいうまでもない。
エンコーダ643は、入力されたアナログ信号(ビデオ/オーディオ)をデジタル信号に変換(エンコード)する。なお、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−2あるいはMPEG−4(H.264−AVC))等に準拠した圧縮を伴う。
インタフェース644は、記録装置5との間のデータの受け渡し、あるいはリモコン信号受光回路607からの制御信号の入力に利用される。HDMI609には、HDMI端子681を介して、例えば図7に一例を示すテレビ受信装置(映像再生装置)701あるいは図示しないAVアンプ、もしくはハブが接続される。なお、AVアンプには、図示しないが、例えばDVDレコーダやDVDプレーヤ等が接続される。また、ハブには、例えばHDMI端子を備えたAVアンプや、PC、HDD内臓のDVDレコーダ、DVDプレーヤ等の外部機器が接続可能である。なお、HDMI端子681がハブと接続される場合には、例えばブロードバンドルータを介して、例えばインターネット等のネットワークとの接続や、ネットワーク上に位置するPCや図示しない携帯電話または携帯端末装置、もしくは携帯端末との間の動画ファイル(映像データ)やオーディオファイル(音声データ)の読み込みおよび再生ならびに書き込み(記録)等も可能である。
デコーダ645は、MPEG−2あるいはMPEG−4(H.264−AVC))等に圧縮された番組を、デコードする。
ユーザインタフェースグラフィック処理部(GUI処理部)646は、出力回路606を経由して映像出力端661とオーディオ出力端662に接続されるモニタ装置663に表示させるGUI(グラフィックインタフェース)画面表示を出力する。
ビデオエンコーダ(ビデオ出力処理部)647は、映像信号とGUI処理部646から出力されるGUI画面表示を必要に応じ合成し、映像出力端661に接続されるモニタ装置663が表示可能に、出力回路606に、出力映像信号を生成する。
デジタル−アナログコンバータ(オーディオデコーダ(DAC))648は、出力回路606に、オーディオ出力端662に接続される外部スピーカ等が再生可能に、オーディオ信号を出力する。
EPG処理部649は、例えばBSデジタル放送または地上デジタル放送において番組とともに送信されるEPGデータもしくはLAN端子691を経由して外部から取得可能なEPGデータを取得し、例えばGUI処理部646において番組の予約時に番組表を表示させるための日付、時間、チャンネル、番組長データとして保持する。なお、取得したEPGデータは、図示しないメモリ装置あるいはHDD651の所定の領域に保存される。
記録装置605は、例えばHDD651またはディスクドライブ装置652を含み、HDD651内のHDあるいはディスクドライブ装置652にセットされるDVD規格の光ディスクDに対して番組を記録し、もしくは既に記録されている番組を再生する。なお、ディスクドライブ装置652に加え、例えば半導体メモリ(メモリカード)等に番組を記録し、あるいは既に記録されている番組を再生するリーダ/ライタ(図示しない)が用意されてもよい。
出力回路606は、映像出力端661およびオーディオ出力端662に接続される再生装置、例えばモニタ装置とスピーカ装置に、ビデオエンコーダ647からの映像信号とDAC648からのオーディオ信号を出力する。
リモコン信号受光回路607は、リモコン受光部671において受け付けたユーザ操作入力を、インタフェース644を経由して、主制御装置640に入力する。
電源部608は、主制御装置640の制御により主電源がオフ可能であり、図示しないタイマ部にセットされた予約時間が到来した時点で主電源をオンし、上述した各要素の動作を、動作可能状態に維持する。
また、図7に、図1に示したホームネットワークに利用可能なテレビ受信装置(図4の番組表を表示する)の構成の一例を示す。
テレビ受信装置711は、映像信号(ビデオデータ)に対応する映像を表示する映像表示器713、例えばスピーカ等に代表される音声再生装置であって、音声出力(オーディオデータ)を再生する音声再生器715、ユーザからの制御指示(制御入力)信号を受け入れる操作部717、ユーザからのリモコン装置Rによる操作情報(制御入力)信号を受けつけるリモコン受信部719、および制御ブロック(制御部)760等を含む。なお、映像表示器(ディスプレイ装置)713は、例えば液晶パネル装置であって、付属する照明装置725からの照明光(バックライト)を選択的に透過することにより、映像を表示する。また、照明装置725は、点灯回路727により、周囲の明るさや、連続して点灯されている時間と非点灯時間との差すなわち照明装置725の温度に基づいて規定される所定の駆動電圧で点灯される。
制御部760は、CPUまたはMPU(Main Processing Unit)とよばれる主制御装置(主制御用大規模IC(LSI))761を、含む。
制御部760(主制御装置761)は、操作部717からの操作入力、またはリモコン装置Rから送出された操作情報を受信部719により受信した(リモコン入力)制御信号、もしくはネットワーク接続部(通信インタフェース)773を介して外部から供給される情報およびデータに対応して、以下に説明する各部(要素)を、制御する。
制御部760はまた、主制御装置761が実行する制御プログラムを保持したROM(Read Only Memory)762、主制御装置761の作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)763、各種の設定情報や制御情報あるいはネットワーク接続部773を介して外部から供給される情報および録画予約情報などのデータ等を保持する不揮発性メモリ(Non Volatility Memory,NVM)764、およびHDD765を、含む。
なお、NVM764は、ネットワーク接続部773を経由して取り込まれ、制御部760を経由してメッセージや解読されたスケジュール情報等も保持する。
制御部760には、半導体メモリであるカード状媒体(メモリカード)Mからの情報の読み出しとメモリカードMへの情報の書き込みを可能とするカード_IF771、ネットワーク接続部(通信_IF)773、HDMI774(図1の211に相当)、光ディスクDからの情報すなわち動画データやオーディオ(音声)データの読み出しと光ディスクへの情報の書き込みに用いられるディスクドライブ装置775、USB_I/F、およびi.Link_I/F(インタフェース)777等の任意数のI/F(Interface,インタフェース)群が接続され、それぞれのインタフェースに適合する外部装置、あるいはハブ(拡張装置)もしくはネットワーク制御装置として機能する。
カード_I/F771は、カードホルダ772に装着されるメモリカードMから、映像および音声ファイルを読み込むことができ、また、メモリカードMに、映像および音声ファイルを書き込むことができる。
通信_I/F773は、LAN端子(ポート)781と接続され、イーサネット(登録商標)規格に従い、外部装置、例えば図示しないが携帯端末装置やモバイルPCを介して、あるいはリモコン装置から供給される制御情報や動画データを受け入れる。なお、通信_I/F773は、LAN対応のハブ(Hub)が接続されることで、LAN対応のHDD(NAS(Network Attached Storage)HDD)、PC、HDD内臓のDVDレコーダ等の機器の接続が可能である。
HDMI774には、HDMI端子782を介して、例えば図6に一例を示したレコーダ(映像再生装置)201あるいは図示しないAVアンプ、もしくはハブが接続される。
なお、AVアンプには、図示しないが、例えばDVDレコーダやDVDプレーヤ等が接続される。また、ハブには、例えばHDMI端子を備えたAVアンプや、PC、HDD内臓のDVDレコーダ、DVDプレーヤ等の外部機器が接続可能である。なお、HDMI端子782がハブと接続される場合には、例えばブロードバンドルータを介して、例えばインターネット等のネットワークとの接続や、ネットワーク上に位置するPCや図示しない携帯電話または携帯端末装置、もしくは携帯端末との間の動画ファイル(映像データ)やオーディオファイル(音声データ)の読み込みおよび再生ならびに書き込み(記録)等も可能である。
ディスクドライブ装置775は、例えばDVD規格の光ディスクMから情報すなわち動画データやオーディオ(音声)データを読み出し、もしくは記録する。また、セットされた光ディスクがCD規格である場合には、オーディオ(音声)データを読み出し、再生するとともに、例えば曲名や演奏時間等を、映像表示器713に表示可能に出力する。
USB_I/F776は、USBポート784に接続される図示しないハブを介して、USB_I/Fを介してアクセス可能に形成されたHDD、キーボード等が接続可能であり、それぞれのUSB機器との間で情報の受け渡しが可能である。なお、USB_I/F776に対応する携帯電話、デジタルカメラ、メモリカードに対するカードリーダ/ライタも接続可能であることはいうまでもない。
i.Link_I/F777は、図示しないが、例えばAV(オーディオ−ビジュアル)−HDDあるいはD(Digital)−VHS(Video Home System)等の外部機器、もしくは、外付けのチューナあるいはSTP(Set Top Box(ケーブルテレビ用受信機))等がシリアル接続可能であり、接続される任意の機器との間で、情報の受け渡しが可能である。
なお、詳述しないが、個々のインタフェースに加えて、もしくは任意の1または複数のインタフェースに代えて、例えばDLNA(Digital Living Network Alliance)規格等に準拠したネットワークコントローラや、図示しないBluetooth(ブルートゥース(登録商標))が用意され、それらを経由して、データの受け渡しが可能なレコーダ装置やHDD装置、もしくは携帯可能な端末装置が接続されてもよいことはいうまでもない。
制御部760は、タイマーコントローラ(時計部)790を含む。時計部90は、時刻や、ユーザからの入力により設定される予約録画のための予約時刻(日時)と録画対象チャンネル等の情報を管理するとともに、その情報を保持可能である。なお、時計部790は、地上波デジタルチューナ750を介して受信するデジタル放送におけるTOT(Time Offset Table)と呼ばれる「時刻情報」を、常時取得できる。すなわち、電波時計を内蔵している機器と同等の時刻管理が可能である。また、地上波アナログチューナ752により受信するアナログアナログ放送の所定のチャンネルからも、毎日、所定の時間に時報を取得可能であることはいうまでもない。また、時計部790は、携帯端末装置から供給されるスケジューラ機能やメッセンジャ機能のための情報に対する計時部としても機能する。なお、時計部790は、スケジューラ機能およびメッセンジャ機能により規定される所定の時刻において、電源部791による、商用電源に対する電源のオン/オフ(通電)を制御できることはいうまでもない。すなわち、コンセントが抜かれている等の物理的に通電が困難な状況下以外においては、映像表示器713や信号処理部747あるいはHDD等の電力消費の比較的大きな要素を除く、制御部760等への2次電源(DC(直流)31V、あるいは24Vもしくは5V等)は、通常確保されており、予め規定された時刻に映像表示器713や信号処理部747あるいはHDD765等が起動されることは、いうまでもない。
以上説明したように、実施形態によれば、ユーザが選択しようとしている(視聴を希望する)チャンネルについて、受信対象のチャンネルの映像の表示及び音声の出力を、短時間で表示及び出力できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。