JP2017147279A - 圧電アクチュエータ - Google Patents

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Atsushi Tamura
淳 田村
雅一 宮野
Masakazu Miyano
雅一 宮野
明丈 武田
Akitake Takeda
明丈 武田
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Abstract

【課題】小型でありながら、圧電素子への電気的接続に関する信頼性を改善した圧電アクチュエータを提供する。【解決手段】側面20a,20bに一対の外部電極24a,24bが形成されており、外部電極に電気的に接続される内部電極層22a,22bが圧電体層を挟んで交互に積層される圧電素子20と、圧電素子の第1端面20eに接合される接合部材40と、一対の外部電極に電気的に接続される一対のリードフレーム30a,30bと、第1端面と接合部材とを接合する樹脂部50と、を有する。リードフレームは、外部電極に固定される第1部分32a,32bと、第1部分の端部に屈曲部34aaを介して接続しており接合部材に対して隙間を空けて配置される第2部分36a,36bと、を有している。第2部分と接合部材とは、樹脂部を介して接合されている。【選択図】図3

Description

本発明は、対象部材を駆動する圧電アクチュエータに関する。
圧電アクチュエータは、圧電効果および逆圧電効果を利用し、機械的な変位と電気的な変位とを相互に変換する圧電素子の特性を利用するアクチュエータであり、対象物に直線的な変位を与えるリニアアクチュエータ等として様々な分野で利用されている。
圧電アクチュエータにより得られる機械的変位は比較的微小であるため、アクチュエータは、たとえばカメラ等のレンズ駆動用等として、精密かつ正確な制御が要求される用途に対して好適に利用される。また、このような圧電アクチュエータに含まれる圧電素子に対しては、圧電素子の側面に形成された外部電極に固定された接続端子等を介して、電力が供給される(特許文献1参照)。
特開2006−303955号
しかしながら、近年のカメラモジュール又はレンズモジュール等の小型化に伴い、圧電アクチュエータに用いられる圧電素子のサイズが縮小してきており、圧電素子への配線部材(接続端子等)と圧電素子の外部電極との接合面積が縮小する傾向にある。そのため、この部分の電気的な接続信頼性が不十分となり、外部からの衝撃や圧電アクチュエータの振動などにより、オープン不良等を生じる問題への対策が必要となっている。また、小型化に伴い、配線部材の周辺に導電部材等が密集して配置されるため、衝撃や振動等による力が加わった際、配線部材が周辺の導電部材に接触し、ショート不良を生じる問題への対策が必要となっている。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、小型でありながら、圧電素子への電気的接続に関する信頼性を改善した圧電アクチュエータを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る圧電アクチュエータは、
側面に一対の外部電極が形成されており、前記外部電極に電気的に接続される内部電極層が圧電体層を挟んで交互に積層される圧電素子と、
前記圧電素子の積層方向における一方の端面である第1端面に接合されるシャフト及び錘のいずれか一方からなる接合部材と、
前記圧電素子における前記第1端面に対向する端面である第2端面に接合される前記シャフト及び前記錘のいずれか他方と、
一対の前記外部電極に電気的に接続される一対のリードフレームと、
前記第1端面と前記接合部材とを接合する樹脂部と、を有し、
前記リードフレームは、前記外部電極に固定される第1部分と、前記第1部分における前記第1端面に近い側の端部に屈曲部を介して接続しており前記接合部材に対して隙間を空けて配置される第2部分と、を有しており、
前記第2部分と前記接合部材とは、前記樹脂部を介して接合されている。
本発明に係る圧電アクチュエータは、屈曲部を介して接続する第1部分と第2部分を有するリードフレームを用いて外部電極への配線を行い、さらに、第2部分と接合部材が、圧電素子の第1端面と接合部材とを接合する樹脂部を介して接合されている。リードフレームの第2部分が樹脂部を介して接合部材に接合されているため、リードフレームの先端側に引張力等が加えられた場合にも、その力が外部電極との接合部分である第1部分に伝わることが防止される。また、圧電素子の振動等が、リードフレームの先端に形成される外部部材との接合部に伝わることも防止される。したがって、このような圧電アクチュエータは、衝撃や振動等によってリードフレーム端部における接合が解除される問題を防止することができるため、電気的接続に関する良好な信頼性を奏する。
また、リードフレームの第2部分と接合部材とが樹脂部を介して接合されているため、たとえ外力や振動が加えられた場合にも、第2部分と接合部材との隙間は確実に確保される。したがって、このような圧電アクチュエータは、衝撃や振動等によってリードフレームが周辺部材に接触してショート不良を生じる問題を好適に防止することができる。さらに、リードフレームの第2部分と接合部材との接合部分が、圧電素子と接合部材との接合を補強する効果を奏するため、このような圧電アクチュエータは、圧電素子と接合部材の接合強度も良好である。
また、例えば、前記第2部分は、前記接合部材において前記第1端面に対向する対向面と略平行であってもよい。
第2部分が接合部材の対向面に対して平行であると、第2部分と接合部材との隙間が対向面に沿って一定となるため、樹脂部による第2部分と接合部材との接合強度が安定し、この部分が圧電素子と接合部材の接合強度を補強する効果を好適に発揮できる。また、樹脂部が第2部分と接合部材とを確実に接合できるため、衝撃や振動等によってリードフレームが動いてショート不良を生じる問題を確実に防止できる。
また、例えば、前記外部電極が形成される前記側面における前記積層方向に垂直な方向の長さは、前記外部電極に電気的に接続される前記リードフレームの前記第1部分における前記積層方向に垂直な方向の長さより長くてもよい。
圧電素子の幅(積層方向に垂直な方向の長さ)を、リードフレームの幅より広くすることにより、リードフレームが圧電素子からはみ出さなくなるため、リードフレームと外部電極との接合がはがれやすくなる問題を防止できる。また、リードフレームと圧電素子の接合面積が広くなりすぎて、圧電素子の変位を拘束してしまう問題を防止できる。
また、例えば、前記第2部分は、前記接合部材に対して前記第1端面より離間していてもよい。
第1端面と接合部材が近接していることにより、圧電素子の変位が樹脂部に吸収されてしまう問題を低減できる。また、第2部分が第1端面より離間していることにより、リードフレームの両端部に加えられる振動や衝撃を、第2部分と接合部材とを接合する樹脂部によって好適に吸収できる。
また、例えば、それぞれの前記リードフレームに対応する一対の前記第2部分は、前記圧電素子から互いに反対方向へ引き出されていてもよい。
このようなリードフレームは、形状が単純であるため製造が容易であり、また、第2部分と接合部材とを接合する樹脂部が、バランスよく圧電素子を支持することができる。
また、例えば、それぞれの前記リードフレームに対応する一対の前記第2部分は、前記圧電素子から同一方向へ略平行に引き出されていてもよい。
リードフレームが平行に引き出されることにより、リードフレームの先端が接合される基板等における配線距離を短縮することができる。
また、例えば、前記屈曲部における前記圧電素子に近接する面は、前記リードフレームの厚みより大きい値の曲率半径を有してもよい。
このような屈曲部を有するリードフレームは、外部電極への接合時において素子に脆弱部分が形成される問題を抑制できるため、圧電素子の強度的な信頼性を高めることができる。また、屈曲する面と圧電素子の素子側面との間に樹脂部が介在することにより、圧電素子、接合部材及びリードフレームの接合を強化することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエータを示す正面図である。 図2は、図1に示す圧電アクチュエータの側面図である。 図3は、図1に示す圧電アクチュエータの部分断面図である。 図4は、図1に示す圧電アクチュエータの上面図である。 図5は、図1に示す圧電アクチュエータの製造方法の一例を表す概念図である。 図6は、図1に示す圧電アクチュエータの製造方法における他の一例を表す概念図である。 図7は、第2実施形態に係る圧電アクチュエータの上面図である。 図8は、図1に示す圧電アクチュエータにおける変形例を表す部分断面図である。 図9は、第3実施形態に係る圧電アクチュエータを表す正面図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエータ10を示す概念図である。圧電アクチュエータ10は、圧電素子20、シャフト12、接合部14、リードフレーム30a、30b、錘40及び樹脂部50を有する。
圧電素子20は、略矩形の外形状を有している。断面図である図3に示すように、圧電素子20における対向する側面20a、20bには、一対の外部電極24a、24bが形成されている。また、圧電素子20では、外部電極24aに電気的に接続される内部電極層22a及び外部電極24bに電気的に接続される内部電極層22bが、圧電体層26を挟んで交互に積層されている。
図1及び図2に示すように、圧電素子20は、積層方向(Z軸方向)に沿って延びる4つの側面と、積層方向の2つの端面(端面は、積層方向に垂直な方向に延びている)とを有している。なお、圧電アクチュエータ10の説明では、積層方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直な方向であって、リードフレーム30a、30bにおける第2部分36a、36bの延在方向をX軸方向、Z軸方向及びX軸方向に直交する方向をY軸方向として説明を行う。
図3に示すように、外部電極24aは、圧電素子20において積層方向(Z軸方向)に沿って延びる第1側面20aに形成されている。また、外部電極24bは、第1側面20aに対向する側面である第2側面20bに形成されている。圧電素子20の外部電極24a、24bは、第1側面20a及び第2側面20bの全体に形成されている。しかし、外部電極の形状及び配置としてはこれに限定されず、第1側面20a及び第2側面20bの一部に外部電極が形成されていてもよく、また、圧電素子20における隣り合う側面に、一対の外部電極が形成されていてもよい。
圧電素子20における圧電体層26の厚みは、特に制限されないが、好ましくは5〜50μm程度である。また、圧電体層26の材質は、圧電効果あるいは逆圧電効果を示す材料であれば、特に制限されず、たとえば、PbZrTi1−x、BaTiOなどが挙げられる。また、特性向上等のための成分が含有されていてもよく、その含有量は、所望の特性に応じて適宜決定すればよい。
内部電極層22a、22bを構成する導電材としては、たとえば、Ag、Pd、Au、Pt等の貴金属およびこれらの合金(Ag−Pdなど)、あるいはCu、Ni等の卑金属およびこれらの合金などが挙げられるが、特に限定されない。外部電極24a、24bを構成する導電材料も特に限定されず、内部電極を構成する導電材と同様の材料を用いることができる。なお、さらに、外部電極24a、24bの外側には、上記各種金属のメッキ層やスパッタ層が形成してあってもよい。
図1に示すように、圧電素子20の積層方向における一方の端面である第1端面20eには、接合部材としての錘40が接合されている。一方、圧電素子20における第1端面20eに対向する端面である第2端面20fには、圧電素子20の変位を伝える駆動部材としてのシャフト12が、接合部14を介して連結されている。
シャフト12は、円柱状であり、シャフト12において圧電素子20の第2端面20fに対向するシャフト端面の面積は、第2端面20fの面積より広い。ただし、シャフト12の形状及び大きさは特に限定されず、シャフト12は円柱状以外の柱状又は棒状であってもよく、シャフト端面の面積は第2端面20fの面積より狭くてもよい。
例えば、圧電アクチュエータ10がレンズ駆動モジュールとして使用される場合、シャフト12には、図示しない移動部材が、移動自在に係合される。移動部材は光学系等を保持しており、移動部材及びこれに保持される光学系は、圧電アクチュエータ10の駆動力により、シャフト12に沿ってZ軸方向に変位することができる。
シャフト12の材質は特に限定されないが、例えば金属やカーボン若しくは樹脂等を採用することができる。また、接合部14の材質も、シャフト12と圧電素子20とを連結するものであれば特に限定されず、たとえば接着剤が硬化した接着剤硬化層等が例示される。
圧電素子20の第1端面20eに接合される錘40は、第2端面20fに連結されるシャフト12に変位を与えるための慣性体として機能し、例えば、圧電素子20及びシャフト12より比重の大きい材料で構成される。錘40の材質は特に限定されないが、例えば、タングステン等の比重の大きい金属又はそのような金属を含む合金等を採用することができる。
錘40は、直方体の外形状を有しており、錘40において圧電素子20の第1端面20eに対向する対向面42の面積は、第1端面20eの面積より広い。ただし、錘40の形状は直方体に限定されず、平板状、円柱状等の他の形状であってもよい。
図3に示すように、圧電素子20の第1側面20a及び第2側面20bに形成されている外部電極24a、24bには、一対のリードフレーム30a、30bが電気的に接続されている。リードフレーム30a、30bは、外部電極に固定される第1部分32a、32bと、屈曲している屈曲部34a、34bと、屈曲部34a、34bを介して第1部分32a、32bに接続している第2部分36a、36bと、を有する。
リードフレーム30a、30bは、例えば、銅又は銅合金のような良導体の金属材料による薄板で構成されるが、リードフレーム30a、30bの材料は、導電性の金属材料を含んでいれば特に限定されない。リードフレーム30a、30bは、略矩形の断面を有する帯状の導電線として機能し、導電材料のみで構成されていてもよく、導電材料の表面に被膜が形成されていてもよい。また、リードフレーム30a、30bの厚みも特に限定されないが、例えば0.05〜0.15mmとすることができる。
リードフレーム30a、30bは、取付けられている圧電素子20の側面20a、20b及び電気的に接続される外部電極24a、24bが異なることを除き、略同一の形状を有しているため、リードフレーム30aを例に、詳細構造の説明を行う。
図3に示すように、リードフレーム30aの第1部分32aは、圧電素子20の第1側面20aに形成された外部電極24aに固定されている。図2及び図3に示すように、第1部分32aは、第1側面20aのZ軸方向中央付近から、第1端面20eとの接続部分近傍に固定されている。また、第1部分32aは、リードフレーム30aの断面における長辺側の面が、第1端面20eに対向するように配置されている。
図2に示すように、圧電素子20の第1側面20aにおける積層方向(Z軸方向)に垂直な方向の長さL2(第1側面20aのY軸方向長さ)は、リードフレーム30aの第1部分32aにおける積層方向に垂直な方向の長さL1(第1部分32aのY軸方向長さ)より長い。これにより、リードフレーム30aの第1部分32aを、第1側面20aからはみ出さないように固定することができるため、ハンドリングの際などの衝撃により、リードフレーム30aが圧電素子20から剥がれる問題を防止できる。また、第1部分32aの大きさを、第1側面20aに比べて相対的に小さくすることにより、第1部分32aと圧電素子20との接合部分が、圧電素子20の変位を大きく拘束してしまう問題を防止できる。
図3に示すように、リードフレーム30aの第1部分32aは、第1部分32aにおいて外部電極24aに対向する電極接合面32aaを、外部電極24aにはんだ付けすることにより固定されている。上述したように、リードフレーム30aの断面は略矩形であるため、外部電極24aとの間に形成されるはんだフィレットが小さく、また、形状のばらつきも小さいため、断面が円形である導電ワイヤを外部電極24aに固定する場合に比べて、少ないはんだの量で、安定した固定を実現できる。なお、リードフレーム30aを外部電極24aに固定する方法ははんだ付けに限定されず、導電性接着剤や熱溶着のような他の方法で接合されていてもよい。
図3に示すように、リードフレーム30aの第1部分32aにおける第1端面20eに近い側(Z軸負方向側)の端部には、屈曲部34aが接続している。リードフレーム30aは、屈曲部34aで略直角に曲がっている。したがって、リードフレーム30aの第1部分32aはZ軸方向に延びているのに対して、リードフレーム30aの第2部分36aはX軸方向に延びている。
屈曲部34aにおいて圧電素子20に近接する面である屈曲面34aaは、リードフレーム30aの厚みL3より大きい値の曲率半径を有することが好ましい。屈曲面34aaをこのような形状とすることにより、第1部分32aを外部電極24aに固定する際に圧電素子20に脆弱部分が形成される問題を防止できる。また、屈曲面34aaと第1側面20aとの間に後述する樹脂部50が介在することにより、圧電素子20、錘40及びリードフレーム30aの接合を強化することができる。
図3に示すように、リードフレーム30aの第2部分36aは、第1部分32aにおける第1端面20eに近い側の端部に屈曲部34aを介して接続している。第2部分36aは、錘40の対向面42に対して略平行であり、錘40に対して所定の隙間を空けて配置されている。また、第2部分36aは、リードフレーム30aの断面における長辺側の面が、錘40の対向面42に対向するように配置されている(図4参照)。
図3に示すように、錘40の対向面42と第2部分36aとの間に形成される隙間の幅L4は特に限定されないが、例えば(0.1)〜(0.2)mm程度とすることができる。また、対向面42と第2部分36aとの間に形成される隙間の幅L4は、対向面42と第1端面20eとの間に形成される隙間の幅L5より大きいことが好ましい。第2部分36aが錘40に対して第1端面20eより離間していることにより、リードフレーム30aを介して圧電アクチュエータ10を実装する際及び実装後に、リードフレーム30aの両端部に加えられる振動や衝撃を、後述する樹脂部50によって好適に吸収できる。また、第1端面20eと対向面42を近接させることにより、圧電素子20の変位が樹脂部50に吸収されてしまう問題を低減できる。
図3に示すように、リードフレーム30bの第1部分32bは、圧電素子20の第2側面20bに形成されている外部電極24bに固定されている。リードフレーム30bは、Z軸方向に延びる対象軸を基準として、リードフレーム30aに対して対称となるように配置されている。
シャフト12を図示しない上面図である図4に示すように、リードフレーム30aの第2部分36aと、リードフレーム30bの第2部分36bとは、圧電素子20から互いに反対方向に引き出されている。このようにリードフレーム30a、30bを配置することにより、第2部分36a、36bと錘40とを接合する樹脂部50が、バランスよく圧電素子20を支持することができる。なお、リードフレーム30bの詳細構造は、リードフレーム30aと同様であるため、その説明は省略する。
図3に示すように、樹脂部50は、圧電素子20の第1端面20eと、錘40において第1端面20eと対向する対向面42とを接合する。樹脂部50は、錘40の対向面42において、第1端面20eと対向する領域だけでなく、リードフレーム30a、30bの屈曲部34a、34b及び第2部分36a、36bに対向する部分にも広がっている。
すなわち、リードフレーム30a、30bの第2部分36a、36bと錘40の対向面42とは、樹脂部50を介して接合されている。樹脂部50は、第2部分36a、36bにおいて対向面42に対向する面である樹脂接合面36aa、36baに接触している。樹脂部50は、樹脂接合面36aa、36baと対向面42との間に介在し、第2部分36a、36bを錘40に対して固定している。
樹脂部50の材質は特に限定されないが、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。また、樹脂部50は、圧電素子20の適切な駆動を可能とする程度の絶縁性を有していれば足り、この限度において樹脂部50は導電性のフィラー等を含んでいても良い。
図1〜図4に示す圧電アクチュエータ10は、たとえば以下のような方法で製造される。
圧電アクチュエータ10の製造方法では、まず、圧電素子20を準備する。圧電素子20は、焼成後に内部電極層22a、22bとなる所定パターンの内部電極ペースト膜が形成されたグリーンシートと、内部電極ペースト膜を持たないグリーンシートとを、用意する。
グリーンシートは、例えば以下のような方法で作製される。まず、圧電体層26を構成する材料の原料を湿式混合等の手段によって均一に混合した後、乾燥させる。次に、適切に選定された焼成条件で仮焼成し、仮焼粉を湿式粉砕する。そして、粉砕された仮焼粉末にバインダを加えてスラリー化する。次に、スラリーをドクターブレード法またはスクリーン印刷法等の手段によってシート化し、その後に乾燥させて、内部電極ペースト膜を持たないグリーンシートを得る。さらに、上述した導電材を含む内部電極ペーストを、印刷法等の手段により、グリーンシートの上に塗布することで、所定パターンの内部電極ペースト膜が形成されたグリーンシートが得られる。なお、圧電体層26を構成する材料の原料には、不可避的不純物が含まれていてもよい。
各グリーンシートを準備した後、準備したグリーンシートを重ね合わせ、圧力を加えて圧着し、乾燥工程等の必要な工程を経た後、切断し、グリーンの素子本体の集合体を得る。
次に、得られた積層体を所定条件で焼成して焼結体を得た後、ダイシングソー等を用いて該焼結体を切断する。さらに、焼結体における第1側面20a、第2側面20bに相当する部分に、外部電極24a、24bを形成し、この電極に直流電圧を印加して圧電体層26の分極処理を行うことにより、圧電素子20が得られる(図1参照)。なお、得られた圧電素子20にバレル研磨を行って、圧電素子20の角部および稜線部をR面加工しておくことも好ましい。
次に、図5に示すように、圧電素子20の外部電極24a、24bに対して、リードフレーム30a、30bの第1部分32a、32bを固定する。リードフレーム30a、30bの固定は、例えば予備はんだを形成した電極接合面32aa、32baを外部電極24a、24bに押し当て、第1部分32a、32bに対して外側からヒータチップを押し当てることで予備はんだを溶融させることにより行うことができる。さらに、対向面42に硬化していない樹脂材料50aを塗布した錘40に対して、リードフレーム30a、30bを固定した圧電素子20の第1端面20eを押し当てたのち、樹脂材料50aを硬化し、樹脂部50を形成する。この際、樹脂材料50aは、第1端面20eに対してだけでなく、リードフレーム30a、30bの第2部分36a、36bにも接触するように、対向面42への塗布量を調整される。
最後に、図4に示す圧電素子20の第2端面20fに対して、シャフト12を接着剤等で接合することにより、図1に示すような圧電アクチュエータ10を得る。
図6(a)に示すように、リードフレーム30a、30bは、圧電素子20の第1側面20a及び第2側面20bに取り付けられる製造段階では、多数のリードフレーム30a、30bが繋がった連結体300の状態であってもよい。
図6(a)及び図6(b)に示すように、連結体300の状態で圧電素子20に接合されたリードフレーム30a、30bは、錘40が配置されたパレット62に対して位置決めピン64等を用いて位置合わせされる。そして、図6(b)に示すように、樹脂材料50aを塗布した錘40の対向面42に対して、圧電素子20の第1端面20e及びリードフレーム30a、30bの第2部分36a、36bを接合する。
最後に、リードフレーム30a、30bを連結体300の接続フレームから切断することにより、図5に示す製造方法の場合と同様に、図1に示す圧電アクチュエータ10を得ることができる。このように、リードフレーム30a、30bを用いた圧電アクチュエータ10は、通常のワイヤーを外部電極に接合する従来の圧電アクチュエータに比べて、効率的な生産が可能である。
本実施形態に係る圧電アクチュエータ10は、図3に示すように、屈曲部34a、34bを介して接続する第1部分32a、32bと第2部分36a、36bを有するリードフレーム30a、30bを用いて、外部電極24a、24bへの配線を行っている。さらに、リードフレーム30a、30bにおける第2部分36a、36bと錘40が、圧電素子20の第1端面20eと錘40とを接合する樹脂部50を介して接合されている。したがって、本実施形態に係る圧電アクチュエータ10は、リードフレーム30a、30bにおける第2部分36a、36bの先端に力が加えられた場合にも、中間の第2部分36a、36bが樹脂部50で接合されているため、その力が外部電極24a、24bに接合された第1部分32a、32bに伝わることが防止される。
また、これとは逆に、圧電アクチュエータ10では、圧電素子20の振動等が、リードフレーム30a、30bにおける第2部分36a、36bの先端に形成される外部部材(圧電アクチュエータ10の実装対象)との接合部に伝わることも、同様に防止される。したがって、このような圧電アクチュエータ10は、衝撃や振動等によってリードフレーム30a、30bの端部における接合が解除される問題を防止することができ、電気的接続に関して良好な信頼性を奏する。
また、圧電アクチュエータ10は、リードフレーム30a、30bの第2部分36a、36bと錘40とが樹脂部50を介して接合されているため、たとえ外力や振動が加えられた場合にも、第2部分36a、36bと錘40との隙間は確実に確保される。したがって、このような圧電アクチュエータ10は、衝撃や振動等によって、リードフレーム30a、30bが周辺部材に接触してショート不良を生じる問題を、好適に防止することができる。さらに、リードフレーム30a、30bの第2部分36a、36bと錘40とを樹脂部50が接合することにより、圧電素子20と錘40との接合を補強する効果を奏するため、このような圧電アクチュエータ10は、圧電素子20と錘40の接合強度も良好である。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上述した実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
図7は、本発明の第2実施形態に係る圧電アクチュエータ110の上面図である。なお、図7ではシャフト12については表示していない。
圧電アクチュエータ110は、リードフレーム130a、130bにおける第2部分136a、136b及び樹脂部150の形状が異なることを除き、図4等に示す圧電アクチュエータ10と同様である。圧電アクチュエータ110の説明では、圧電アクチュエータ10との相違点のみを説明し、共通点については説明を省略する。
図7に示すように、リードフレーム130aの第2部分136a及びリードフレーム130bの第2部分136bは、圧電素子20からY軸方向へ略平行に引き出されている。このように、それぞれのリードフレーム130a、130bに対応する一対の第2部分136a、136bが、同一方向へ平行に引き出されることにより、圧電アクチュエータ110の実装対象における配線距離を短縮することが可能である。
圧電アクチュエータ110でも、圧電アクチュエータ10と同様に、第2部分136a、136bは錘40の対向面42に対して隙間を空けて配置されている。また、第2部分136a、136bと錘40とは、樹脂部150を介して接合されている。このような圧電アクチュエータ110も、圧電アクチュエータ10と同様の効果を奏する。なお、リードフレーム130a、130bにおける第1部分132a、132bの形状や、第2部分136a、136bが屈曲部を介して第1部分132a、132bに接続している点は、第1実施形態と同様である。
図8(a)は、リードフレーム30bの第2部分36bと錘40との接合部分における樹脂部50を拡大した拡大図であり、図8(b)〜図8(d)は、樹脂部の形状に関する変形例を表す拡大図である。
図8(a)に示すように、樹脂部50は、第2部分36bと対向面42との間に形成される隙間の一部に配置されていればよく、部分的に第2部分36bと対向面42aとの間に樹脂部50が存在しない部分があっても構わない。しかし、図8(b)に示すような変形例に係る樹脂部50bのように、第2部分36bと対向面42とが樹脂部50bを挟まずに対向する部分が存在しないように、樹脂部50bを対向面42の周縁まで形成してもよい。このような樹脂部50bは、第2部分36bと錘40とが接触して短絡を生じる問題を、より確実に防止できる。
さらに、図8(d)に示す変形例のように、樹脂部50dは、錘40の側面まで形成されていてもよい。このような樹脂部50dは、さらに効果的に第2部分36bと錘40との接触を防止できる。また、図8(c)に示す変形例に係る樹脂部50cは、第2部分36bと対向面42との隙間を完全に埋めるように形成されており、かつ、一部が錘40の側面に回り込んでいる。このような樹脂部50cは、第2部分36bと錘40との接触を効果的に防止できるとともに、圧電素子20と錘40との接合を補強する効果も大きい。
図9は、本発明の第3実施形態に係る圧電アクチュエータ210の正面図である。圧電アクチュエータ210は、圧電素子20の第1端面20eに接続部材としてのシャフト212が接合されており、第2端面20fに接合部214を介して錘40が接続されている点などが図1に示す圧電アクチュエータ10とは異なるが、その他の圧電素子20、リードフレーム30a、30b等については第1実施形態と同様である。
図9に示すように、圧電アクチュエータ210では、リードフレーム30a、30bの第2部分36a、36bが、圧電アクチュエータ210の第1端面20eとシャフト212を接合する樹脂部250によって接合されている。また、シャフト212において第1端面20eに対向するシャフト対向面216の面積は、第1端面20eの面積より広く、第2部分36a、36bはシャフト対向面216に略平行である。このような圧電アクチュエータ210も、第1実施形態に係る圧電アクチュエータ10と同様の効果を奏する。
10、110、210…圧電アクチュエータ
12、212…シャフト
14、214…接合部
20…圧電素子
20a…第1側面
20b…第2側面
20e…第1端面
20f…第2端面
22a、22b…内部電極層
24a、24b…外部電極
26…圧電体層
30a、30b、130a、130b…リードフレーム
32a、32b、132a、132b…第1部分
32aa、32ba…電極接合面
34a、34b…屈曲部
34aa…屈曲面
36a、36b、136a、136b…第2部分
36aa、36ba…樹脂接合面
40…錘
42…対向面
50、50b、50c、50d、150、250…樹脂部

Claims (7)

  1. 側面に一対の外部電極が形成されており、前記外部電極に電気的に接続される内部電極層が圧電体層を挟んで交互に積層される圧電素子と、
    前記圧電素子の積層方向における一方の端面である第1端面に接合されるシャフト及び錘のいずれか一方からなる接合部材と、
    前記圧電素子における前記第1端面に対向する端面である第2端面に接合される前記シャフト及び前記錘のいずれか他方と、
    一対の前記外部電極に電気的に接続される一対のリードフレームと、
    前記第1端面と前記接合部材とを接合する樹脂部と、を有し、
    前記リードフレームは、前記外部電極に固定される第1部分と、前記第1部分における前記第1端面に近い側の端部に屈曲部を介して接続しており前記接合部材に対して隙間を空けて配置される第2部分と、を有しており、
    前記第2部分と前記接合部材とは、前記樹脂部を介して接合されている圧電アクチュエータ。
  2. 前記第2部分は、前記接合部材において前記第1端面に対向する対向面と略平行である請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記外部電極が形成される前記側面における前記積層方向に垂直な方向の長さは、前記外部電極に電気的に接続される前記リードフレームの前記第1部分における前記積層方向に垂直な方向の長さより長いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記第2部分は、前記接合部材に対して前記第1端面より離間していることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
  5. それぞれの前記リードフレームに対応する一対の前記第2部分は、前記圧電素子から互いに反対方向へ引き出されている請求項1から請求項4までのいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
  6. それぞれの前記リードフレームに対応する一対の前記第2部分は、前記圧電素子から同一方向へ略平行に引き出されている請求項1から請求項4までのいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
  7. 前記屈曲部における前記圧電素子に近接する面は、前記リードフレームの厚みより大きい値の曲率半径を有することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
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