JP2017146890A - 制御装置、制御システム、計測装置、および物品の製造方法 - Google Patents

制御装置、制御システム、計測装置、および物品の製造方法 Download PDF

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通雄 柳澤
Michio Yanagisawa
通雄 柳澤
信三 内山
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信三 内山
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Abstract

【課題】複数の制御対象との間の通信を行うのに有利な制御装置を提供する。
【解決手段】複数の制御対象を制御する制御装置であるマスター210は、データを複数の制御対象へ送信し、複数の制御対象からのデータを受信する主アクセス制御部241を有する。主アクセス制御部241は、複数の制御対象のうちのいずれかとの間で、複数の制御対象それぞれに個別の差動伝送路である個別専用線251を介してシリアル通信を行い、かつ複数の制御対象に共用の差動伝送路である共用線250を介してシリアル通信を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置、制御システム、計測装置、および物品の製造方法に関する。
マスターに搭載したCPUなどのメインプロセッサが、バスを介して複数のスレーブを制御する技術が知られている。スレーブの数が増大すると、バス線の本数が増え大きなマスタースレーブ接続用空間を必要とするので、スレーブを接続するマスターの実装基板面積が増大し、マスターを単一実装基板で実現しにくくなる。特許文献1は、マスターと複数のスレーブとを複数のシリアルバスで接続している。
特許3459075号公報
しかしながら、特許文献1の構成は、マスターと各スレーブとの間の個別の伝送路が確立されていないため、例えば、マスターと各スレーブとの間の迅速な通信の点で不利である。
本発明は、例えば、複数の制御対象との間の通信を行うのに有利な制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の制御対象を制御する制御装置であって、前記複数の制御対象のうちのいずれかとの間で、前記複数の制御対象それぞれに個別の差動伝送路を介してシリアル通信を行い、かつ前記複数の制御対象に共用の差動伝送路を介してシリアル通信を行う制御部を有する。
本発明によれば、例えば、複数の制御対象との間の通信を行うのに有利な制御装置を提供することができる。
実施例1の制御装置の主要部概略図である。 実施例1の制御装置を用いた画像取得装置の主要部概略図である。 実施例1のリード/ライトのタイムチャートである。 実施例1の個別命令/個別通報のタイムチャートである。 実施例1の拡張線の送信/受信のタイムチャートである。 実施例2の制御装置の主要部概略図である。 実施例3の制御装置の主要部概略図である。 実施例3の制御装置を用いた画像取得装置の主要部概略図である。 計測装置の構成例を示す図である。
(実施例1)
図1は、実施例1の制御システム200の主要部概略を説明する図である。図2は、実施例1の制御システム200を備えた画像取得装置150の主要部概略を説明する図である。
まず、制御システム200により制御される画像取得装置150の構成について、図2を用いて説明する。画像取得装置150においては、プレパラート113を被写体とする。ステージ部112はプレパラート113すなわち被写体を載置し位置120と位置121の間を移動するとともに位置121で移動走査する。照明部115は被写体を照明する。結像光学系111は照明部115により照明された被写体の像を撮像部114に結像する。撮像部114は被写体の像を取得する。表示操作部116は使用者に画像取得装置150の状況をランプ等で通知するとともに、スイッチ等で使用者からの操作を受ける。制御システム200はステージ部112、照明部115、撮像部114、表示操作部116と接続し、これらを制御する。また、画像取得装置150は筺体117で包まれ、周辺光は遮光される。
次に、制御システム200の構成について、図1を用いて説明する。制御システム200は、画像取得装置150の全体を制御する制御装置であるマスター210と、各部を制御する駆動制御部である4台のスレーブと、マスター210とスレーブ間の通信を仲介する中継器であるブリッジ211を備える。制御システム200は、照明部115を照明部用スレーブ215、ステージ部112をステージ部用スレーブ214、撮像部114を撮像部用スレーブ212、表示操作部116を表示操作部用スレーブ216にそれぞれ接続し制御する。また、制御システム200は、マスター210とスレーブ、ブリッジ211とスレーブを接続するバックプレーン213と、マスター210とブリッジ211を接続する拡張線252を備える。
マスター210は、ブリッジコネクタ230と、画像取得装置150を制御するメインプロセッサ240と、主拡張制御部231とを備える。マスター210は、さらに、共用線250を介して複数のスレーブ内アドレス領域をリード/ライトする主アクセス制御部241を備える。本実施例では、マスター210のメインプロセッサ240をCPUとするが、DSPなどでも良い。また、差動送信回路、差動受信回路、主拡張制御部231、主アクセス制御部241をFPGAで構成するが、CPUやDSPを併用しても良い。
主拡張制御部231は、ブリッジコネクタ230および拡張線252を介してブリッジ211と送信/受信する。拡張線252は、拡張線MtoB253および拡張線BtoM254で構成される拡張用の差動伝送路である。主拡張制御部231のEtは、差動送信回路を用いて拡張線MtoB253を介しブリッジ211に送信し、主拡張制御部231のErは、差動受信回路を用い拡張線BtoM254を介してブリッジ211から受信する。
主アクセス制御部241のCLKは、差動送信回路を用いて共用線CLK255に同期クロック信号を送る。また、主アクセス制御部241のABは、差動送信回路を用いて共用線AB256にデータを送る。送信するデータは、リード/ライト対象のスレーブを特定するベースアドレスデータ、リード/ライトの動作を指定するコントロールデータ(以降CTRLデータと記載する)、リード/ライトするアドレス領域を指定するアドレスデータである。また、主アクセス制御部241のDATAtは、差動送信回路を用いて共用線DATA257にアドレス領域にライトするデータを送る。なお、リード/ライトはデータ処理の一例である。また、主アクセス制御部241のDATArは、差動受信回路を用いて共用線DATA257でアドレス領域からリードしたデータを受ける。
また、主アクセス制御部241は、個別専用線251を介して個々のスレーブに個別命令し、個々のスレーブから個別通報を受ける。主アクセス制御部241のCRは、差動受信回路を用い専用通報路である個別専用線CR258で個別通報を受ける。主アクセス制御部241のCTは、差動送信回路を用い個別専用線CT259で個別命令を送る。CRおよびCTの数は、バックプレーン213に接続可能なスレーブの台数と同じにしているが、これに限られない。なお、拡張線252、共用線250及び個別専用線251は、差動の回路でなくてもよい。
スレーブは、照明部115などの機器を接続するI/O(Input/Output)と、機器の運転、停止などのデータを記憶するアドレス領域243を備える。さらに、スレーブは、アドレス領域243内のデータに基づきI/Oに接続した機器を制御するスレーブ制御部244(駆動制御部)を備える。例えば、照明部用スレーブ215のスレーブ制御部244は、アドレス領域243の内容に基づき、I/Oに接続した照明部115の動作を制御する。より詳しくは、アドレス領域243の点灯消灯用記憶値により、照明部115の点灯消灯を切り替える。同様に、他のスレーブのスレーブ制御部も、各々のアドレス領域の内容に基づき、I/Oに接続した機器の動作を制御する。また、スレーブ制御部244は、共用線250を介して受けたデータに基づき、アドレス領域内のデータをリードしマスター210に送り、アドレス領域内にデータをライトする。
スレーブ制御部244のCLKは差動受信回路を用いて共用線CLK255から同期クロック信号を受ける。また、スレーブ制御部244のABは差動受信回路を用いて共用線AB256からベースアドレスデータとCTRLデータとアドレスデータを受ける。また、スレーブ制御部244のDATArは差動受信回路を用いて共用線DATA257からアドレス領域内にライトするデータを受ける。また、スレーブ制御部244のDATAtは差動送信回路を用いて共用線DATA257にアドレス領域からリードしたデータを送る。
また、スレーブ制御部244は、個別専用線251を介してマスター210からの個別命令を受け、マスター210へ個別通報する。スレーブ制御部244のCRは、差動送信回路を用い個別専用線CR258で個別通報を送る。スレーブ制御部244のCTは、差動受信回路を用い個別専用線CT259から個別命令を受ける。このように、スレーブ制御部244は、メインプロセッサ240にアドレス領域243をリード/ライトさせ、また、アドレス領域243内のデータに基づきI/Oに接続した機器を制御する。これにより、メインプロセッサ240は画像取得装置150内の機器を制御する。本実施例では、スレーブ制御部244、アドレス領域243、差動送信回路、差動受信回路をFPGAで構成するが、CPUやDSPを併用しても良い。また、I/Oは、接続する機器に応じて、無接点リレーやモータドライバICやセンサドライバICなどで構成すればよい。
ブリッジ211は、画像取得装置150の全体を制御するマスター210と、各部を制御する4台のスレーブと、マスター210とスレーブ間の通信を仲介する中継器である。ブリッジ211は、拡張線252を介してマスター210と送信/受信する中継拡張制御部232を備える。ブリッジ211は、さらに、共用線を介して複数のスレーブ内アドレスをリード/ライトするとともに、個別専用線を介して個々のスレーブと個別命令/個別通報する、中継アクセス制御部242を備える。
中継拡張制御部232のEtは差動送信回路を用い拡張線BtoM254を介してマスター210に送信し、中継拡張制御部232のErは差動受信回路を用い拡張線MtoB253を介してマスター210から受信する。また、主拡張制御部231および中継拡張制御部232は、後述するように、マスター210と複数のブリッジを環状接続可能としたり、デージーチェーン接続可能としたりする。中継アクセス制御部242は、主アクセス制御部241と同様に構成され、主アクセス制御部241が制御するスレーブとは別のスレーブを制御する。差動送信回路、差動受信回路、中継拡張制御部232、中継アクセス制御部242をFPGAで構成するが、CPUやDSPを併用しても良い。また、拡張線252をツイストペア線とし差動送受信回路でマスターブリッジ間を接続しているが、マスターブリッジ間で共通電源グラウンドを必要としない他のものとしても良い。例えば、光ファイバーと光通信の送信回路と受信回路としても良いし、ツイストペア線と差動トランス回路で構成しても良い。
バックプレーン213は、マスター210とスレーブを接続する。バックプレーン213は、マスター210および複数のスレーブを接続する4つのバックプレーンコネクタ220と、これらを相互に接続するシリアルバスである共用線250と個別専用線251を備える。バックプレーン213は、マスター210の代わりにブリッジ211を複数のスレーブと接続することもできる。
共用線250は、複数のバックプレーンコネクタ220を相互に接続するマルチポイント接続のシリアル差動伝送路、即ち、スレーブに対する差動伝送方式のシリアル通信を一括で行える共用の差動伝送路である。共用線250は、クロックバスである共用線CLK255、アドレスバスである共用線AB256、データバスである共用線DATA257からなる。共用線250の終端に、インピーダンス整合のための終端抵抗260を接続する。
個別専用線251は、複数のバックプレーンコネクタ220を相互に一対一接続するシリアル差動伝送路、即ち、スレーブに対する差動伝送方式のシリアル通信を個別に行える個別の差動伝送路である。個別専用線251は、スレーブ接続台数と同じ3組の個別専用線CR258と個別専用線CT259からなる。これら差動伝送路の長さを、定在波などによる信号劣化を考慮し、数十cm以下とする場合もある。本実施例においては、ひとつのバックプレーン213に接続するスレーブの数を3個とするが、信号劣化の起きにくい線路の長さを超えない範囲で、スレーブの接続台数を増やしても良い。共用線250と個別専用線251をセットにした系統を複数並列に設けても良い。また、これら差動伝送路を電子基板上にパターン配線により構成するが、ツイストペア線で構成しても良い。
このように、実施例1のバックプレーン213のライン数は、共用線250が6本、個別専用線251が12本の合計18本である。例えば、パラレルバスで32ビット幅データを16ビット幅アドレスで扱う場合、データライン32本、アドレスライン16本、クロックライン1本、コントロールライン1本の合計50本のパラレルバスのラインが必要となる。したがって、実施例1のバックプレーン213のライン数は、パラレルバスのライン数の36%に削減できる。シリアル差動伝送路を用いることにより、マスタースレーブ間接続用空間を小さくできる。これにより制御装置を小型化し、画像取得装置では筺体117の外に置いていた制御装置を、図2では筺体117内に収納することができる。また、シリアル差動伝送路でマスター210とスレーブを接続することにより、マスター210とスレーブ間で共通電源グラウンドを必須としない。
ここで、マルチポイント接続のシリアル差動伝送路を備えた共用線、および、一対一接続のシリアル差動伝送路を備えた個別専用線を、第一インターフェイス(以降第1IFと記す)とする。また、これらに接続する共用線CLK用の差動送信回路、差動受信回路、共用線AB用の差動送信回路、差動受信回路、共用線DATA用の差動送受信回路も第1IFに含む。また、これらに接続する個別専用線CR用の差動送信回路、差動受信回路と、個別専用線CT用の差動送信回路、差動受信回路も第1IFに含む。本実施例においては、共用線250および個別専用線251が第1IFとなる。
また、シリアル伝送路を備えた拡張線、主拡張制御部と中継拡張制御部からなる拡張制御部を、第二インターフェイス(以降第2IFと記す)とする。第2IFの拡張線は、差動送信回路および差動受信回路を含む。本実施例においては、拡張線252、主拡張制御部231、中継拡張制御部232が第2IFとなる。したがって、マスター210は、複数のスレーブを接続可能な第1IFとブリッジを接続可能な第2IFを備えていることになる。また、ブリッジ211は、第1IFと第2IFを備え、第2IFによりマスター210と接続していることになる。
本実施例では、ブリッジ1台の場合を説明するが、ブリッジにアドレスのような個々のブリッジを区別する記号や番号を付与しないので、ブリッジの接続台数に上限はない。また、スレーブ4台の場合を説明するが、個々のスレーブに割り当てるベースアドレスデータで区別できる台数まで、スレーブの数を増やせる。例えば、ベースアドレスを8桁とすると、256台までスレーブを増やせる。このとき、バックプレーン1台につきスレーブ3台を接続すると、マスター1台とスレーブ3台をバックプレーン1台に接続したもの1組と、ブリッジ1台とスレーブ3台をバックプレーン1台に接続したもの84組を用意する。更に、ブリッジ1台とスレーブ1台をバックプレーン1台に接続したもの1組を用意し、マスター1台とブリッジ85台を拡張線で環状に接続する。これにより、マスター1台で256台のスレーブを制御する。このように、マスターと同様の第1IFを備えたブリッジを、第2IFでマスターと接続することで、スレーブの接続先である第1IFを増設でき、スレーブの接続可能台数を増やせる。
続いて、マスターとスレーブ間およびブリッジとスレーブ間のリード/ライト動作と、マスターとスレーブ間およびブリッジとスレーブ間の個別命令/個別通報動作を説明する。また、マスターからブリッジへの送信とブリッジからマスターへの送信動作を説明する。まず、マスター210の主アクセス制御部241が照明部用スレーブ215のアドレス領域243にデータをライト(書き込み)するときの動作を図1および図3(A)を用いて説明する。図3(A)はデータをライトするときの共用線250のタイムチャートである。マスター10の主アクセス制御部241は、主アクセス制御部241のCLKで共用線CLK255に、同期用クロック信号を送る。また、主アクセス制御部241は、主アクセス制御部241のABで共用線AB256に、ヘッダとデータとフッタと送る。これは、新たに通信開始することをスレーブに知らせるヘッダと、ベースアドレスとライトすることを意味するCTRLデータであるCTRLライトとアドレスと、正常に受信したかスレーブが確認するためのチェックサムを含むフッタである。また、主アクセス制御部241は、主アクセス制御部241のDATAtで共用線DATA257に、ヘッダと、アドレス領域にライトするデータであるライトデータと、フッタを送る。同期用クロック信号のエッジでデータを確定するようにこれらを送る。
照明部用スレーブ215のスレーブ制御部244は、スレーブ制御部244のABで共用線AB256のデータを受け、スレーブ制御部244のDATArで共用線DATA257のライトデータを受ける。そして、ベースアドレスが照明部用スレーブ215のベースアドレスであり、CTRLライトであったとき、ライトデータをアドレス領域243内の指定アドレスに書き込みする。ブリッジ211の中継アクセス制御部242も、主アクセス制御部241と同様に動作する。また、その他のスレーブも同様に動作する。このように、スレーブは、ベースアドレスで自分宛のデータか判断し、自分宛でないとき以降のデータを無視し、データ処理負荷を低減する。ベースアドレスをヘッダの次とすることで、リード/ライト処理負荷を低減できる。また、スレーブは、CTRLライトを見て、共用線ABのライト動作の完了を待たずに、共用線DATAでライトデータを受け取り始める。CTRLをアドレスの前におくことで、ライトの処理時間を短縮できる。このように、ベースアドレス、CTRL、アドレスの順に並べることにより、スレーブのリード/ライト処理負荷を軽減するとともに、ライト処理時間を短縮できる。
次に、マスター210の主アクセス制御部241が照明部用スレーブ215のアドレス領域243のデータをリードするときの動作を図1および図3(B)を用いて説明する。図3(B)は、データをリードするときの共用線250のタイムチャートである。
マスター10の主アクセス制御部241は、主アクセス制御部241のCLKで共用線CLK255に、同期用クロック信号を送る。また、時刻Tr1からTr2の間に、主アクセス制御部241のABで共用線AB256に、ヘッダと、ベースアドレスとリードを意味するCTRLデータであるCTRLリードとアドレスと、フッタを送る。照明部用スレーブ215のスレーブ制御部244は、スレーブ制御部244のABで共用線AB256のデータを受け、フッタで正確に受信できたか確認する。そして、ベースアドレスが照明部用スレーブ215のベースアドレスであり、CTRLリードであったとき、アドレス領域243内の指定アドレスの内容をリードし、これをリードデータとする。そして、スレーブ制御部244のDATAtで時刻Tr3に共用線DATA257でヘッダ、リードデータ、フッタを送る。フッタで正確に受信できたか確認するので、時刻Tr2より時刻Tr3は遅くなる。ブリッジ211の中継アクセス制御部242も、主アクセス制御部241と同様に動作する。また、その他のスレーブも同様に動作する。
次に、マスター210の主アクセス制御部241が照明部用スレーブ215に個別命令するときの動作を図1および図4(A)を用いて説明する。図4(A)は、個別命令するときの個別専用線251のタイムチャートである。マスター10の主アクセス制御部241は、主アクセス制御部241の全てのCTで個別専用線CT259にヘッダと、ベースアドレスと、個別命令データを送る。同期用クロック信号のエッジでデータを確定するようにこれらを送る。照明部用スレーブ215を含むバックプレーン213に接続する全てのスレーブのスレーブ制御部は、CTで個別専用線CT259のデータを受ける。そして、照明部用スレーブ215のスレーブ制御部244はベースアドレスが照明部用スレーブ215のベースアドレスであるとき、個別命令データに応じて、照明部115を制御する。また、複数のスレーブに同時に同じ個別命令、例えば全駆動部停止のような個別命令を送る場合、ベースアドレスに共通の個別命令であることを意味する共通ベースアドレスを指定しても良い。この共通ベースアドレスを受けたスレーブ制御部は、個別命令に応じて、I/Oに接続した機器を制御する。ブリッジ211の中継アクセス制御部242も、主アクセス制御部241と同様に動作する。また、その他のスレーブも同様に動作する。
次に、照明部用スレーブ215がマスター210の主アクセス制御部241へ個別通報するときの動作を図1および図4(B)を用いて説明する。図4(B)は、個別通報するときの個別専用線251のタイムチャートである。照明部用スレーブ215のスレーブ制御部244は、スレーブ制御部244のCRで個別専用線CR258にヘッダと照明部用スレーブ215のベースアドレスと個別通報データを送る。同期用クロック信号のエッジでデータを確定するようにこれらを送る。主アクセス制御部241は、主アクセス制御部241のCRで個別専用線CR258のデータを受ける。ブリッジ211の中継アクセス制御部242も、主アクセス制御部241と同様に動作する。また、その他のスレーブも同様に動作する。このような動作により、スレーブは、主アクセス制御部241が主導するリード/ライトと異なる任意のタイミングで主アクセス制御部241に個別通報できる。
次に、マスター210からブリッジ211へ送信するときの動作を図1および図5を用いて説明する。マスター210の主アクセス制御部241は、ブリッジ211に接続したスレーブのアドレス領域をリード/ライトするとき、また、個別命令するとき、ブリッジ211に送信する。主アクセス制御部241がブリッジ211に接続したスレーブのアドレス領域にライトするときの動作を、図5(A)を用いて説明する。図5(A)は、データをライトするときの拡張線MtoB253のタイムチャートである。主アクセス制御部241は、主拡張制御部231のEtで拡張線MtoB253に、時刻Tt1からTt2の間に、ヘッダとベースアドレスとCTRLライトとアドレスとライトデータとフッタを送信する。ブリッジ211の中継アクセス制御部242は、中継拡張制御部232のErでこれらを受信し、フッタで正確に受信できたか確認する。
次に、主アクセス制御部241がブリッジ211に接続したスレーブのアドレス領域をリードするときの動作を、図5(B)を用いて説明する。図5(B)は、アドレス領域をリードするときの拡張線MtoB253のタイムチャートである。主アクセス制御部241は、主拡張制御部231のEtで拡張線MtoB253に、時刻Tt3からTt4の間に、ヘッダとベースアドレスとCTRLリードとアドレスとフッタを送信する。ブリッジ211の中継アクセス制御部242は、中継拡張制御部232のErでこれらを受信する。
主アクセス制御部241がブリッジ211に接続したスレーブに個別命令するときの動作を、図5(C)を用いて説明する。図5(C)は、スレーブに個別命令するときの拡張線MtoB253のタイムチャートである。主アクセス制御部241は、主拡張制御部231のEtで拡張線MtoB253に、時刻Tt5からTt6の間に、ヘッダとベースアドレスと個別命令を意味するCTRLデータであるCTRL個別命令と個別命令データとフッタを送信する。ブリッジ211の中継アクセス制御部242は、中継拡張制御部232のErでこれらを受信する。
次に、ブリッジ211からマスター210へ送信するときの動作を説明する。ブリッジ211の中継アクセス制御部242は、ブリッジ211に接続したスレーブのリードデータをマスター210に送信するとき、また、個別通報するとき、マスター210に送信する。まず、中継アクセス制御部242がブリッジ211に接続したスレーブのリードデータをマスター210へ送信するときの動作を、図5(D)を用いて説明する。図5(D)は、スレーブのリードデータをマスター210へ送信するときの拡張線BtoM254のタイムチャートである。中継アクセス制御部242は、中継拡張制御部232のEtで拡張線BtoM254に、時刻Tt7からTt8の間に、ヘッダとベースアドレスとCTRLリードとアドレスとリードデータとフッタを送信する。マスター210の主アクセス制御部241は、主拡張制御部231のErでこれらを受信する。
次に、中継アクセス制御部242がブリッジ211に接続したスレーブの個別通報をマスター210へ送信するときの動作を、図5(E)を用いて説明する。図5(E)は、スレーブの個別通報をマスター210へ送信するときの拡張線BtoM254のタイムチャートである。中継アクセス制御部242は、中継拡張制御部232のEtで拡張線BtoM254に、時刻Tt9からTt10の間に、ヘッダとベースアドレスと個別通報であることを意味するCTRLデータであるCTRL個別通報と個別通報データとフッタを送信する。マスター210の主アクセス制御部241は、主拡張制御部231のErでこれらを受信する。本実施例では、ヘッダ、ベースアドレス、アドレス等を固定長とするが、これらの長さを変えヘッダにその長さを含めて送っても良い。このように、個々のスレーブに固有であるベースアドレスとともにリード/ライト、個別命令/個別通報を行う。これにより、マスター210に接続したバックプレーン213からブリッジ211に接続したバックプレーンにスレーブを移動しても、プログラム、スイッチ設定等を変更しなくても良い。
続いて、前述したマスターとスレーブのリード/ライト、個別命令/個別通報を用いて、メインプロセッサ240がバックプレーンを介して接続したスレーブのアドレス領域をリード/ライトする動作および個別命令/個別通報する動作を説明する。まず、メインプロセッサ240がスレーブのアドレス領域にデータをライトするときの動作を説明する。メインプロセッサ240は、主アクセス制御部241に、スレーブのベースアドレス、アドレス領域のアドレス、ライトすることを意味するCTRLライト、ライトデータを送る。すると、主アクセス制御部241は、図3(A)のタイムチャートでライトする。次に、メインプロセッサ240がスレーブのアドレス領域のデータをリードするときの動作を説明する。メインプロセッサ240は、主アクセス制御部241に、スレーブのベースアドレス、アドレス領域のアドレス、リードすることを意味するCTRLリードを送る。すると、主アクセス制御部241は、図3(B)のタイムチャートでリードする。このスレーブが主アクセス制御部241にリードデータを送るときは、図3(B)のタイムチャートで送る。リードデータを受けた主アクセス制御部241は、メインプロセッサにリードデータを送る。ベースアドレスとアドレスを含めて送っても良い。
次に、メインプロセッサ240がスレーブに個別命令するときの動作を説明する。メインプロセッサ240は、主アクセス制御部241に、スレーブのベースアドレス、個別命令することを意味するCTRL個別命令、個別命令データを送る。すると、主アクセス制御部241は、図4(A)のタイムチャートで個別命令する。次に、スレーブがメインプロセッサ240に個別通報するときの動作を説明する。スレーブのスレーブ制御部は、図4(B)のタイムチャートで個別通報する。すると、マスターの主アクセス制御部241は、メインプロセッサ240にベースアドレスと個別通報を送る。
続いて、前述したマスターとブリッジ間の送信/受信、ブリッジとスレーブのリード/ライト、個別命令/個別通報を用いて、メインプロセッサ240がブリッジに接続したスレーブのアドレス領域をリード/ライトする動作を説明する。また、個別命令/個別通報する動作を説明する。まず、メインプロセッサ240がブリッジに接続したスレーブのアドレス領域のデータをライトするときの動作を説明する。メインプロセッサ240からのデータに基づき、主アクセス制御部241と中継アクセス制御部242は、図5(A)と図3(A)のタイムチャートでライトする。また、中継アクセス制御部242は、中継拡張制御部232のErで受けたそのままのデータを時刻Tt2の後に、中継拡張制御部232のEtで拡張線BtoM254に送信する。
次に、メインプロセッサ240がブリッジに接続したスレーブのアドレス領域のデータをリードするときの動作を説明する。メインプロセッサ240からのデータに基づき、主アクセス制御部241と中継アクセス制御部242は、図5(B)と図3(B)のタイムチャートでリードする。また、中継アクセス制御部242は、中継拡張制御部232のErで受けたそのままのデータを時刻Tt4の後に中継拡張制御部232のEtで拡張線BtoM254に送信する。また、このスレーブがリードデータを送るとき、図3(B)と図5(D)のタイムチャートで送る。また、マスターと複数のブリッジを接続しているとき、中継アクセス制御部242は中継拡張制御部232のErで受けたそのままのリードデータをマスターに送る。このとき、リードデータを図5(D)のタイムチャートで、中継拡張制御部232のEtから拡張線BtoM254に送る。
次に、メインプロセッサ240がブリッジに接続したスレーブに個別命令するときの動作を説明する。メインプロセッサ240からのデータに基づき、主アクセス制御部241と中継アクセス制御部242は図5(C)と図4(A)のタイムチャートで個別命令する。また、中継アクセス制御部242は、中継拡張制御部232のErで受けたそのままのデータを時刻Tt6の後に、中継拡張制御部232のEtで拡張線BtoM254に送信する。
次に、ブリッジに接続したスレーブがメインプロセッサ240に個別通報するときの動作を説明する。スレーブのスレーブ制御部は図4(B)のタイムチャートで個別通報する。すると、中継アクセス制御部242と主アクセス制御部241は図5(E)のタイムチャートで個別通報をマスターへ送信する。すると、マスターの主アクセス制御部241はメインプロセッサ240にベースアドレスと個別通報を送る。また、マスターとの間に1台以上のブリッジが有る場合、この送信データを受けたブリッジは、そのままのデータを時刻Tt10の後に中継拡張制御部232のEtで送信する。複数のブリッジを接続した場合も、同様に動作する。また、主アクセス制御部241は中継拡張制御部232のErでこれらデータを受信したとき、送信したものと受信したものを比較し一致したとき、拡張線252に接続したブリッジがデータを受信できたものと判定しても良い。また、メインプロセッサ240は、ライトしたデータをリードし、ライトできたか確認しても良い。
中継アクセス制御部242は、拡張線受信とリードと個別通報のいずれかまたは全てを略同時期に受けた場合、中継拡張制御部232のEtでこれらデータを送信する順番を、処理優先順(優先関係)を判定して受けた順と異なる順に変更しても良い。処理優先順(優先関係)は、例えば、拡張線受信データにCTRL個別命令またはCTRL個別通報を含むとき、拡張線受信データ、個別通報データ、リードデータの順とする。また、これ以外でのとき、個別通報データ、拡張線受信データ、リードデータの順とする。このようにすることで、個別命令、個別通報を他のデータより短時間で送ることができる。
拡張線ABを設けず、拡張線ABで送るデータを拡張線DATAで送り、リード/ライトしても良い。また、個別専用線CTを設けず、個別命令相当のデータをライトしても良い。このようにすることで、バックプレーンのシリアル差動伝送路の本数を減らしマスタースレーブ用接続空間を更に小さくできる。また、拡張線DATAを複数系統設けても良い。これにより、データを送る時間を短くできる。また、共用線250は、双方向の通信を行えるものとして説明したがこれに限られず、一方通行の伝送のみ行えるものとしてもよい。また、同期用クロック信号を送る共用線CLKを設けず、クロック信号をアドレスやデータに重畳しても良い。
また、上記では個別専用線251について、個別専用線CR258と個別専用線CT259からなる場合を説明した。しかし、さらに線路数を削減し制御装置を小型化するために、個別専用線CR258と個別専用線CT259のうち、個別専用線251をどちらか一方に限定してもよい。個別専用線251を、スレーブからマスター10に個別通報を送る個別専用線CR258に限定した場合、個別専用線CR258と個別専用線CT259からなる場合に比べ、線路数は半分ですむ。また、例えば、個別専用線CR258をスレーブの状態の正常/異常のアラートに用いると、スレーブの監視が素早くできるので、過熱防止、過電流防止などを素早く行う必要のある装置には好適である。また、例えば、多数のカメラをスレーブとする場合、撮像中/撮像完了のステータスとすると、マスター10はスレーブから完了したカメラのデータを順番に効率良くリードすることができる。また、スレーブの状況に応じてマスターの成すべき処理の遅れを少なくできる。また、このとき共用線250を、マスター10とスレーブ間のデータの送受信用ではなく、マスター10からスレーブへのデータの送信用に限定してもよい。
一方、個別専用線251を、マスター10からスレーブに個別命令を送る個別専用線CT259に限定した場合、個別専用線CR258と個別専用線CT259からなる場合に比べ、線路数は半分ですむ。この場合、マスター10からスレーブに対しての個別専用線251を用いたデータの書き込み開始の通知が短時間で可能となる。また、マスター10からスレーブに対して、個別専用線251を用いてのデータ送信要求通知が短時間で可能となる。マスター10の要求タイミングに対してのスレーブの処理遅れを少なくできるので、例えば、送信するデータが撮像部用スレーブ212の撮像部114のトリガ(シャッター)信号とすると、マスターの要求タイミングに対して少ない遅延で撮像が出来る。また、このとき共用線250を、マスター10とスレーブ間のデータの送受信用ではなく、スレーブからマスター10へのデータの送信用に限定してもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、マスタースレーブ間接続用空間を小さくでき、マスタースレーブ間共通電源グラウンドが必須でなく、スレーブの接続口数を増設できる。さらに、スレーブからマスターへスレーブの決めたタイミングで通信可能な、制御装置を実現できる。したがって、制御装置の小型化と通信性能の向上の両立が可能となる。
(実施例2)
実施例2の制御装置800について、図6を用いて説明する。図6は、制御装置800のマスター810と複数のブリッジを、拡張線890で一方向の環状接続をするとともに、拡張線891で双方向のデージーチェーン接続した主要部概略図である。マスター810は、主拡張制御部840を備える。環状接続されているブリッジ820は、中継拡張制御部841を備える。デージーチェーン接続されているブリッジ830は、中継拡張制御部842を備える。
マスター810の主拡張制御部840は、主拡張制御部840のE0tおよびE2tでデータを送信する。環状接続の中継拡張制御部841は、中継拡張制御部841のE0rで受信したデータを中継拡張制御部841のE0tから次のブリッジに送信するように動作する。また、デージーチェーン接続の中継拡張制御部842は、中継拡張制御部842のE2rで受信したデータを中継拡張制御部842のE2tで次のブリッジに送信するように動作する。さらに、デージーチェーン接続の中継拡張制御部842は、中継拡張制御部842のE1rでブリッジから受信したデータを中継拡張制御部842のE1tでマスター810に送信するように動作する。また、自ブリッジに接続したスレーブから受けた個別通報、リードデータをE1tでマスター810に送信してもよい。このように、主拡張制御部および中継拡張制御部により、環状またはデージーチェーン接続を制御する。環状接続は、拡張線の本数を少なくできる。デージーチェーン接続は、自ブリッジに接続したスレーブから受けた個別通報、リードデータを中継拡張制御部842のE1tで送信することで、これらデータがマスターに到着するまでの時間を、中継拡張制御部842のE2tで送るより短くできる。これは、自ブリッジとマスター810の間で送受信を中継するブリッジの台数を減らせるからである。
本実施例では、1系統の1方向通信の環状接続と、1系統の双方向通信のデージーチェーン接続について説明したが、個別命令/個別通報を通信する系統やリード/ライトを通信する系統のように用途別に複数系統としても良い。これにより、冗長化できるとともに、個別命令/個別通報とリード/ライトの通信の競合を減らすことができる。したがって、制御装置の小型化と通信性能の向上の両立が可能となる。
(実施例3)
実施例3において制御装置で画像取得装置を制御する場合を、図7及び図8を用いて説明する。図7は、実施例3の制御装置450の主要部概略を説明する図である。図8は実施例3の制御装置450が制御する画像取得装置460の主要部概略を説明する図である。図8の画像取得装置460は、実施例1の画像取得装置150と同様のものを備え、また、被写体であるプレパラートの形状情報を検出する検出部410と、被写体の形状情報などの被写体に関係する情報を記憶する記憶部411を備える。
図7の制御装置450は、実施例1の制御システム200と同様に、撮像部用スレーブ481とステージ部用スレーブ485と照明部用スレーブ486と表示操作部用スレーブ484を備える。この他、検出部410を制御する検出部用スレーブ482と、記憶部411を制御する記憶部用スレーブ483を備える。また、制御装置450は、マスター473を備える。マスター473は、2系統の共用線477と個別専用線478を接続可能な主アクセス制御部475と、拡張線を接続可能であるが接続していない主拡張制御部476とメインプロセッサ474を備え、画像取得装置460全体を制御する。一方の系統の共用線と個別専用線を備えたバックプレーン471に撮像部用スレーブ481と検出部用スレーブ482と記憶部用スレーブ483と表示操作部用スレーブ484とマスター473を接続する。また、他方の系統のバックプレーン472にステージ部用スレーブ485と照明部用スレーブ486を接続する。各バックプレーンに4台までのスレーブを接続可能である。2系統の共用線と個別専用線を設け、全てのスレーブをマスター473にバックプレーンを介して接続することで、リード/ライト、個別命令/個別通報にかかる時間をスレーブ間で略同じにできる。
実施例3の画像取得装置460は、プレパラート113の画像を、次のように取得する。画像取得装置460を使用する者が、位置120にあるステージ部112にプレパラート113を載せ、表示操作部116の不図示の画像取得スイッチを操作する。表示操作部用スレーブ484は、マスター473に画像取得スイッチが操作されたことを個別通報する。マスター473は、検出部410でプレパラートの形状情報を取得するように検出部用スレーブ482にライトする。マスター473は、検出部用スレーブ482から形状情報をリードし、記憶部用スレーブ483にライトする。マスター473は、この形状情報からステージ部112を移動する位置121を演算し、ステージ部112を位置121に移動するようにステージ部用スレーブ485にライトし、プレパラート113を照明するように照明部用スレーブ486にライトする。マスター473は、撮像部114でプレパラート113の画像データを取得するように撮像部用スレーブ481にライトし、撮像部用スレーブ481からこの画像データをリードし、記憶部用スレーブ483にライトする。マスター473はステージ部112を位置120に移動するようにステージ部用スレーブ485にライトし、表示操作部116に画像取得したことを表示するように表示操作部用スレーブ484にライトする。
撮像部114は、ベイヤー配列のRGBカラーフィルターを備えたデジタルカメラであるが、RGBカラーフィルターをもたないデジタルカメラでも良い。ステージ部112は、XYZ方向に移動するステージであるが、θxθyにチルトする機構を備えていても良い。また、プレパラート113をステージ部112に押さえつけるスライド機構を備えても良い。照明部115は、ハロゲン光源と光学系からなるが、ハロゲン光源のかわりに、白、赤、緑、青、等のLEDであっても良い。また、交換可能なカラーフィルターを通した光をプレパラートに照射するようにしても良い。
検出部410は、被写体の形状を撮影するデジタルカメラであるが、被写体のコントラストを取得するデジタルカメラ、被写体の位置を検出するレーザ変位計であっても良い。また、プレパラートに設けられたバーコードや2Dコードなどの情報を読取る機能を備えても良い。記憶部411は、半導体メモリであるが、ハードディスクや交換、書換可能なDVD−Rなどでも良い。表示操作部用スレーブを、被写体に関係する情報を表示する表示装置を制御する表示用スレーブと、被写体に対する処理に関係する操作スイッチを制御する操作部用スレーブに分けても良い。被写体に関係する情報は、被写体の画像、形状情報である。この他、プレパラートに設けられたバーコードや2Dコードなどの情報を表示しても良い。また、被写体を撮像するときの諸設定値などでも良い。操作スイッチは、押しボタンスイッチやトグルスイッチであるが、タッチパネルやマウスなどであっても良い。
以上のように、2系統の共用線と個別専用線を設け、全てのスレーブをマスター473にバックプレーンを介して接続することで、リード/ライト、個別命令/個別通報にかかる時間をスレーブ間で略同じにできる制御装置を提供することができる。したがって、制御装置の小型化と通信性能の向上の両立が可能となる。また、この制御装置を備えた画像取得装置を提供することができる。
(計測装置・物品製法に係る実施形態)
以上に説明した制御装置(例えば、図1のメインプロセッサ240および主アクセス制御部241を含むもの)に係る機能および構成は、後述する図9に示される計測装置1000における処理部1500に適用しうる。そうすれば、当該処理部により、種々のスレーブ(第1投影部1100ないし記憶部1400や加工部2100を含む種々の制御対象)の制御が可能となる。
図9は、本実施形態に係る計測装置1000の構成例を示す図である。同図において、計測装置1000は、投影部(第1投影部1100、第2投影部1200)、撮像部1300、記憶部1400、および処理部1500を有する。同図において、OBJは、物体(対象物)を示す。パターン光1110は、パターン化された光(パターン光または第1パターンを有する光)を示す。照明光1210は、パターン化されていない光(非パターン光、第1パターンを有しない光、第1パターンとは異なる第2パターンを有する光、または(略)均一化された照度の照明光)を示す。第1投影部1100は、物体1にパターン光1110を投影する。また、第2投影部1200は、物体OBJに照明光1210(非パターン光)を投影する。撮像部1300は、パターン光1110が投影された物体OBJを撮像してパターン画像(第1画像)を得、また、照明光1210が投影された物体OBJを撮像して濃淡画像(第1画像とは異なる第2画像)を得る。記憶部1400は、計測に必要な各種データを記憶する。
処理部1500は、パターン画像および濃淡画像に基づいて、物体OBJの領域を認識する処理を行う。なお、物体OBJは、例えば、物品の製造(加工)のための部品としうる。ここで、同図における加工部2100は、当該部品に対して加工もしくは組付けまたはそのための保持もしくは移動等(総じて加工という)を行う加工部(例えば、ロボット(ハンド))である。また、制御部2200は、当該加工部を制御するための制御部である。制御部2200は、処理部1500により得られた物体1の領域(位置姿勢)の情報を受信し、当該情報に基づいて加工部2100の動作を制御する。加工部2100および制御部2200は、物体OBJに対して加工を行う加工装置2000を構成している。また、計測装置1000と加工装置2000とは、加工システムを構成している。なお、計測装置は、物体OBJの領域を認識(計測)するものには限られず、物体の欠陥を認識(計測または検査)するものであってもよい。当該欠陥を認識する場合は、上述のパターン画像および濃淡画像のうちの少なくとも一方を用いうる。また、公知の種々の照明のうちから欠陥の種類に適した照明を選択的に用いうる。そして、そのような照明のなされた物体OBJを撮像して得られた画像(第3画像)を用いうる。
以上に説明した計測装置は、物品製造方法に使用しうる。当該物品製造方法は、当該計測装置を用いて物体の計測を行う工程と、当該工程で計測を行われた物体を処理する工程と、を含みうる。当該処理は、例えば、加工、切断、搬送、組立(組付)、検査、および選別のうちの少なくともいずれか一つを含みうる。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストのうちの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
200 制御システム
210 マスター
241 主アクセス制御部
250 共用線
251 個別専用線

Claims (11)

  1. 複数の制御対象を制御する制御装置であって、
    前記複数の制御対象のうちのいずれかとの間で、前記複数の制御対象それぞれに個別の差動伝送路を介してシリアル通信を行い、かつ前記複数の制御対象に共用の差動伝送路を介してシリアル通信を行う制御部を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御部は、前記共用の差動伝送路を介してデータの送信を行い、前記個別の差動伝送路を介してデータの受信を行うことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記共用の差動伝送路を介してデータの受信を行い、前記個別の差動伝送路を介してデータを送信することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記共用の差動伝送路におけるクロックバス、アドレスバス及びデータバスを介して前記複数の制御対象のうちのいずれかを制御することを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記複数の制御対象のうちのいずれかを特定する情報と、データに対する処理の内容を特定する情報と、前記データのアドレス領域を指定する情報とを、前記アドレスバスを介して送信することを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記複数の制御対象とは別の複数の制御対象を制御する中継器と、
    前記中継器との間で、拡張用の差動伝送路を介してシリアル通信を行う拡張制御部と、を有することを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記中継器は、
    前記別の複数の制御対象のうちのいずれかとの間で、個別の差動伝送路を介してシリアル通信を行い、かつ前記別の複数の制御対象に共用の差動伝送路を介してシリアル通信を行い、
    前記個別の差動伝送路から受信したデータと、前記共用の差動伝送路から受信したデータと、前記拡張用の差動伝送路から受信したデータとを、それらの間の優先関係にしたがって処理することを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記拡張制御部と前記中継器とは、互いに環状接続またはデージーチェーン接続されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の制御装置。
  9. 複数の制御対象と、
    前記複数の制御対象を制御する請求項1ないし8のうちいずれか1項に記載の制御装置と、を含むことを特徴とする制御システム。
  10. 物体の計測を行うための複数の制御対象と、
    前記複数の制御対象を制御する請求項1ないし8のうちいずれか1項に記載の制御装置と、を含むことを特徴とする計測装置。
  11. 請求項10に記載の計測装置を用いて物体の計測を行う工程と、
    前記工程で計測を行われた前記物体を処理する工程と、を含むことを特徴とする物品の製造方法。

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