JP2017146755A - データ配信システム、データ配信方法、データ処理装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

データ配信システム、データ配信方法、データ処理装置およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークによる配信の遅れ時間を少なくして配信の所要時間を短縮すること。【解決手段】データ配信システム1は、階層構造のネットワーク2の頂点とする第1装置11から複数の第2装置12〜24のそれぞれにデータD1を配信する。第2装置12〜24のそれぞれについて、受信を終了する第1の推定時刻teを推定する。第1の推定時刻teのうちの最も遅い時刻である配信完了時刻tesに基づいて、配信を完了させるべき目標時刻tzを設定する。配信を開始した後に、第2装置12〜24のうちの第1の推定時刻teを所定時間Ta以上過ぎても受信を終了していない受信遅れ装置の存在を検知する。受信遅れ装置が検知されたときに、目標時刻tzまでの残り時間trに応じて、受信を終了していない未受信装置の1つに対して、受信を終了している受信済装置からデータD1を送信するように、その送信元を切り替える。【選択図】図4

Description

本発明は、データ配信システム、データ配信方法、データ処理装置およびコンピュータプログラムに関する。
複数の装置にデータを配信するための技術として、例えば特許文献1、2、3に記載の技術がある。
特許文献1には、階層構造(ツリー構造)のネットワークを形成するように複数の端末装置を論理的に接続するアップデートデータ配信システムが開示されている。配信装置(サーバ)から階層構造の頂点の端末装置にアップデートデータを転送し、その後に頂点の端末装置から下層の端末装置へ順次にアップデートデータを転送する。このように階層構造のネットワークを用いる方式の配信によると、複数の端末装置のそれぞれへサーバから直接に転送する方式の配信と比べて、サーバの負担を低減することができる。
特許文献2、3には、MFP(Multi-functional Peripheral :多機能機または複合機)のファームウェアのアップデートデータを、階層構造のネットワークによって配信するための技術が開示されている。
すなわち、特許文献2には、下層に複数の送信先が接続されたMFPが、複数の送信先に対する送信の順序を、当該複数の送信先の処理余力に基づいて決定することが開示されている。特許文献3には、対応機種の異なる複数のアップデートデータを順次に配信する場合に、受信の可能な状態であるMFPの機種別の台数を求め、台数の多い機種から先に配信されるように複数のアップデートデータの配信の順序を決定することが記載されている。
特開2007−334602号公報 特開2014−107745号公報 特開2014−068106号公報
データの送信先の装置が配信以外の処理を実行しているときに、配信が行われることがよくある。例えば、送信先がMFPである場合に、印刷、原稿のスキャン、ファクシミリ通信などの処理と並行して、配信のための通信処理の行われることがある。印刷をしながらファクシミリ通信を行うというように、複数のジョブを並行して実行している高負荷状態において、さらに配信のための通信処理を行うこともしばしばある。
階層構造のネットワークによる配信中に、いずれかの装置において配信のための通信処理と並行して他の処理が行われる場合には、その装置の全体的な処理能力(システムパフォーマンス)が低下することから、配信のデータ通信速度が遅くなる。特にスキャン画像の送信またはファクシミリ通信などのように通信回線を使用するジョブが実行される場合には、配信のデータ通信速度への影響が大きい。このため、ネットワークの全ての装置がデータの受信を終了する時刻が予定していた終了の時刻よりも遅くなることがある、という問題があった。
上に述べた特許文献1の技術は、各装置の処理能力を考慮しないので、上記の問題を解決することができない。特許文献2、3の技術による配信では、処理能力の高い送信先への送信を行ってから処理能力の低い送信先への送信を行う。これによって、送信の順序が固定である特許文献1の技術による場合と比べて、配信の途中の任意の時点でのデータの受信を終了した装置の台数を多くすることができる。しかし、処理能力の低い送信先への送信を後回しにするだけなので、ネットワークの全ての装置がデータの受信を終了する時刻が早くなるとは限らない。つまり、やはり上記の問題を解決することができなかった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、ネットワークによる配信の遅れ時間を少なくして配信の所要時間を短縮することを目的とする。
本発明の実施形態に係るデータ配信システムは、第1装置および複数の第2装置が前記第1装置を頂点とする階層構造のネットワークを形成するように接続され、前記第1装置から配信されるデータを、前記複数の第2装置のそれぞれに配信するデータ配信システムであって、前記複数の第2装置のそれぞれについて、前記ネットワークによる配信において前記データの受信を終了する第1の推定時刻を推定する第1推定手段と、推定された複数の前記第1の推定時刻のうちの最も遅い時刻である配信完了時刻に基づいて、前記データの配信を完了させるべき目標時刻を設定する目標設定手段と、前記ネットワークによる配信を開始した後に、前記複数の第2装置のうちの前記第1の推定時刻を所定時間以上過ぎても前記データの受信を終了していない受信遅れ装置の存在を検知する遅れ検知手段と、前記受信遅れ装置の存在が検知されたときに、前記目標時刻までの残り時間に応じて、前記複数の第2装置のうちの前記データの受信を終了していない未受信装置の少なくとも1つに対して、前記複数の第2装置のうちの前記データの受信を終了している受信済装置から前記データを送信するように、その送信元を切り替える接続切替え手段と、を有する。
本発明によると、ネットワークによる配信の遅れ時間を少なくして配信の所要時間を短縮することができる。
本発明の第1実施形態に係るデータ配信システムの構成の例を示す図である。 データ処理装置としての複合機のハードウェア構成の例を示す図である。 送信元を切り替えた後の階層構造の一例を示す図である。 第1実施形態に係るデータ配信システムの機能的構成の例を示す図である。 表示処理部の機能的構成の例を示す図である。 配信のスケジュールの例を示す図である。 配信管理情報のデータ構成の例を示す図である。 目標時刻の設定の例を示す図である。 配信の遅れが生じた状態の例を示す図である。 第2の推定時刻にマージン時間を加えた時刻と目標時刻との前後関係の例を示す図である。 送信元の切替えの例を示す図である。 データ配信システムにおける処理の流れの例を示すフローチャートである。 接続切替え処理の流れの第1例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るデータ配信システムの機能的構成の例を示す図である。 第2推定部の機能的構成の例を示す図である。 接続切替え処理の流れの第2例を示すフローチャートである。 接続切替え処理の流れの第3例を示すフローチャートである。 接続切替え処理の流れの第4例を示すフローチャートである。
〔第1実施形態〕
図1には本発明の第1実施形態に係るデータ配信システム1の構成の例が示されている。
データ配信システム1は、図1(A)によく示されるように複数の複合機11,12,13,…23,24から構成される。複合機11〜24は、コピー機、プリンタ、イメージリーダ、およびファクシミリ機などの機能を集約したMFPである。図1において、複合機11〜24の台数は14であるが、3以上であればよい。
複合機11〜24のそれぞれは、これらの複合機11〜24のうちの他の任意の複合機と通信することができる。また、図1(B)に示すサーバ5ともそれぞれ通信することができる。通信のための回線として、LAN(Local Area Network)回線、WAN(Wide Area Network )回線、またはインターネットなどが用いられる。
データ配信システム1は、例えば、複合機11〜24に実装されているファームウェアをアップデートする場合に使用される。この場合に、配信するべきデータD1としてアップデート用のデータがサーバ5からデータ配信システム1に提供される。そして、データ配信システム1においてデータD1の配信が行われる。
データD1の配信に際して、複合機11〜24は、ツリー構造のネットワークの各ノードに配置される。すなわち、図1(B)に示すように、複合機11〜24のうちのいずれか1台を頂点(第1装置)とする階層構造のネットワーク(配信ツリーともいう)2を形成するように、論理的に接続される。
図1(B)において、論理的なネットワーク2の構造は、頂点となる装置の配置される第1層を最上位とする4層構造とされている。複合機11が頂点とされ、残りの複合機12〜24が頂点を介してデータD1を取得する第2装置(下層装置)となっている。詳しくは、第1層に複合機11が、第2層に4台の複合機12〜15が、第3層に8台の複合機16〜23が、第4層に複合機24が、それぞれ配置されている。
データ配信システム1は、階層構造の頂点の複合機11からその下層に接続された複数の複合機12〜24のそれぞれにデータD1を配信する。言い換えると、データD1は、頂点の複合機11から直接にまたは他の複合機を介して複数の複合機12〜24のそれぞれにダウンロードされる。配信の開始に先立って、頂点の複合機11は、サーバ5からデータD1を取得しておく。
配信の順序に関わる複合機どうしの接続は、詳しくは次の通りである。
頂点の複合機11は、第2層の複合機12〜15のそれぞれと接続される。複合機11と複合機12との接続(#1)、複合機11と複合機13との接続(#2)、複合機11と複合機14との接続(#3)、および複合機11と複合機15との接続(#4)において、複合機11はデータD1の送信元(親装置)であり、複合機12〜15はデータD1の送信先(子装置)である。
第2層の複合機12〜15は、それぞれ第3層の複合機16〜23のうちの2台と接続される。複合機12と複合機16,17のそれぞれとの接続(#5,#6)、複合機13と複合機18,19のそれぞれとの接続(#7,#8)、複合機14と複合機20,21のそれぞれとの接続(#9,#10)、および複合機15と複合機22,23のそれぞれとの接続(#11,#12)において、複合機12〜15は送信元であり、複合機16〜23は送信先である。
第3層の複合機16〜23のうちの1台の複合機17は、第4層の複合機24と接続される。複合機17と複合機24との接続(#13)において、複合機17は送信元であり、複合機24は送信先である。
以上の通り接続される複合機11〜24のうち、第2層の複合機12〜15および第3層の1台の複合機17は、送信元にも送信先にもなる。つまり、上層から下層へデータD1を中継する。第3層の複合機16,18〜23および第4層の複合機24は、送信先にはなるが送信元にはならない。つまり、上層から下層へ向かうデータD1の経路の末端の装置である。
本実施形態において、複数台の送信先と接続される複合機11〜15は、複数台の送信先に対して1台ずつ順にデータD1を送信する。例えば、複合機11は、複合機12への送信を終了した後に複合機13に送信し、複合機13への送信を終了した後に複合機14へ送信し、複合機14への送信を終了した後に複合機15に送信する。ただし、これに限らず、2台以上の送信先への送信を並行して行うことも可能である。
また、ある接続での転送(送受信)が終わると、次に行うべき他の接続での転送が直ちに行われる。例えば、接続番号#1の接続での転送が終わると、接続番号#2の接続での転送および接続番号#5の接続での転送が並行して行われる。接続番号#2の接続での転送が終わると、接続番号#7の接続での転送および接続番号#3の接続での転送が並行して行われる。接続番号#5の接続での転送が終わると、接続番号#6の接続での転送が行われ、接続番号#6の接続での転送が終わると、接続番号#13の接続での転送が行われる。
図2にはデータ処理装置としての複合機11〜24のハードウェア構成の例が示されている。本実施形態において、複合機11〜24は同じ形式のものであって同様のハードウェア構成を備えている。ただし、データ配信システム1の構成要素として動作することができるのであれば、形式が異なってもよい。複合機11〜24の一部と他の一部とで機種が異なっていてもよく、すべての複合機11〜24の機種が互いに異なっていてもよい。
図2において、複合機11〜24のそれぞれは、制御部30、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)31、スキャナ32、プリンタ部33、給紙部34、操作パネル35、ファクシミリユニット36、ネットワークインタフェース37、および補助記憶装置38を備える。以下、複合機11を代表として、これらの各部の機能を説明する。
制御部30は、これが設けられた複合機11の全体的な制御を受け持つメインコントローラである。制御部30は、CPU30a、RAM30b、およびROM30cを備え、ファームウェアなどのソフトウェアを含んで構成される。
ROM30cには、複合機11をコピー機、ファクシミリ機、およびイメージリーダなどとして動作させるために、自動原稿送り装置31、スキャナ32およびプリンタ部33などを制御するプログラム(コンピュータプログラム)が記憶されている。
また、複合機11の機種に対応するアップデート用のデータに基づいてファームウェアをアップデートするためのプログラムが記憶されている。
さらに、複合機11をデータ配信システム1の構成要素として動作させる配信用のプログラムが記憶されている。この配信用のプログラムは、これが実装された複合機11を第1装置のみまたは第2装置のみとして動作させるものでもよいし、モードの設定に応じて第1装置または第2装置として動作させることが可能なものでもよい。
これらプログラムは、必要に応じてRAM30bにロードされ、CPU30aによって実行される。
自動原稿送り装置31は、給紙トレイにセットされた1枚または複数枚の原稿シートを排紙トレイへ搬送し、搬送中に原稿シートの画像を光学的に読み取る。スキャナ32は、プラテンガラスの上に置かれた原稿シートから画像を光学的に読み取る。自動原稿送り装置31およびスキャナ32は、読み取った画像の各画素の階調値を表わす画像データを制御部30へ送る。
プリンタ部33は、コピー、ネットワークプリンティング(PCプリント)、ファクシミリ受信などにおいて、制御部30から入力される画像データに基づいて用紙に画像を印刷する画像形成部である。プリンタ部33は、例えば電子写真法によって印刷画像を形成する。給紙部34は、用紙を収納しておくための給紙カセットを備え、給紙カセットから用紙を繰り出してプリンタ部33に供給する。
操作パネル35は、ユーザが指示または情報を入力するのための画面などを表示するタッチパネルディスプレイ35Aと、スターキーおよびストップキーなどのハードキーが配置されたキー入力部35Bとを有している。操作パネル35は、ユーザによる入力に応じた信号を制御部30に送る。
ファクシミリユニット36は、外部のファクシミリ端末との間でG3などのプロトコルを用いて画像データをやりとりする。
ネットワークインタフェース37は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、および複合機11に着脱可能なUSBメモリなどの機器と通信回線を介して通信するためのインタフェースである。特に、データD1の配信において、ネットワークインタフェース37は、他の複合機12〜24またはサーバ5との間でのデータD1の転送に用いられる。
補助記憶装置38は、制御部30から送られてくる画像データ、外部の装置から送られてきたドキュメントなどを記憶する。補助記憶装置120として、ハードディスクドライブまたはSSD(Solid State Drive )などが用いられる。
複合機11〜24は、スキャナ32を用いる読取り、プリンタ部33を用いる印刷、およびファクシミリユニット36を用いるファクシミリ通信などの処理と並行してデータD1を受信しまたは送信することが可能である。
図3には送信元を切り替えた後の階層構造の一例が示されている。
図1をも参照して、データ配信システム1 は、図1に示したように複合機11〜24を論理的に接続してデータD1の配信を開始した後に、配信の進捗に応じて、データD1の受信を終了していない未受信装置である少なくとも1つの複合機に対して、その送信元を切り替える。図3の例においては、接続番号#3の接続に代えて接続番号#14の接続が設定されることによって、複合機14の送信元が第1層の複合機11から第3層の複合機16に切り替えられている。
送信元を切り替えることにより、ネットワーク2による配信の所要時間が所望の時間よりも延びるのを抑えることができる。以下、送信元を切り替える仕組みを説明する。
図4には第1実施形態に係るデータ配信システム1の機能的構成の例が、図5には表示処理部108の機能的構成の例が、それぞれ示されている。また、図6には配信のスケジュールScの例が、図7には配信管理情報J1のデータ構成の例が、図8には目標時刻tzの設定の例が、それぞれ示されている。さらに、図9には配信の遅れが生じた状態の例が、図10には第2の推定時刻tfにマージン時間Tmを加えた時刻tgと目標時刻tzとの前後関係の例が、図11には送信元の切替えの例が、それぞれ示されている。
図4において、データ配信システム1の機能的構成は、第1装置(頂点)である複合機11が複合機12〜24の状態を一元管理する場合の構成である。
複合機11には、処理能力検知部101、第1推定部102、目標設定部103、遅れ検知部104、第2推定部105、接続切替え部106、第3推定部107、表示処理部108、および入力処理部109などが設けられる。これらの機能は、上に述べたハードウェア構成により、および上に述べた配信用のプログラムがCPU30aによって実行されることにより実現される。
また、第2装置である複合機12〜24のそれぞれには、受信・中継処理部201および処理能力通知部202などが設けられる。これらの機能は、複合機12〜24のそれぞれにおける上に述べたハードウェア構成により、および上に述べた配信用のプログラムがCPU30aによって実行されることにより実現される。
処理能力検知部101は、複数の第2装置(複合機12〜24)のそれぞれについて、データD1の受信における処理能力を検知する。詳しくは、次の通りである。
処理能力検知部101は、処理能力として、複合機12〜24のそれぞれによるデータD1の受信の所要時間Tdを検知する。そのために複合機12〜24のそれぞれから処理能力通知部202を介して所定の情報Dpを取得する。情報Dpは、データD1の受信に用いる通信回線の通信速度(ネットワーク速度)V、受信のための処理を実行するプロセッサ(CPUリソース)の稼動状態の指標である使用率R、および受信に用いるメモリの状態の指標である割当て可能なメモリ容量(空き容量)Mなどである。
処理能力検知部101は、取得した情報Dpに基づいて、接続番号#1〜#13の接続ごとに所要時間Tdを算出する。この算出に際して、サーバ5からデータD1を取得したときに図7に示すように配信管理情報J1の一部として記憶されているデータ量VD1を参照する。データ量VD1は、例えばファイルサイズである。
所要時間Tdは、データD1のデータ量VD1を通信速度Vで除した商を基本時間とし、この基本時間にプロセッサの使用率Rおよびメモリ容量Mのそれぞれに応じた係数(r,m)を乗じた積として算出される。使用率Rに応じた係数(r)は、使用率Rが0%の場合に例えば1.0であり、使用率Rが大きいほど大きくなる。メモリ容量Mに応じた係数(m)は、メモリ容量Mが100%の場合に例えば1.0であり、メモリ容量Mが小さいほど大きくなる。これらの係数(r,m)は、使用率Rおよびメモリ容量Mのそれぞれがデータ転送の所要時間Tdに及ぼす影響を測定する実験の結果に基づいて、または理論に従う計算の結果に基づいて定められる。
すなわち、例えば次の条件である場合において、基本時間は約200秒であって、推定所要時間Tdは約336秒(6分36秒)となる。
データ量VD1: 200Mバイト
通信速度V: 約8Mbps
送信先の係数(r): 1.2
送信先の係数(m): 1.4
処理能力検知部101は、データD1の配信が開始される以前に、所要時間Tdを検知する。このときに検知された所要時間Tdに基づいて、第1推定部102によって配信のスケジュールSc(図6、7参照)が生成される。また、処理能力検知部101は、配信が開始された後の所定の時期にも所要時間Tdを検知する。例えば、いずれかの接続での受信の終了が遅れたとき、周期的に検知するように構成される場合における周期ごとの時刻が到来したときなどに検知する。
第1推定部102は、複数の第2装置(複合機12〜24)のそれぞれについて、図1に示したネットワーク2による配信においてデータD1の受信を終了する第1の推定時刻teを、処理能力検知部101によって検知された処理能力としての所要時間Tdおよび配信管理情報J1に基づいて推定する。詳しくは、次の通りである。
第1推定部102は、接続番号#1〜#13の各接続について、所要時間Tdを受信の開始時刻に加算することによって第1の推定時刻teを算出する。この算出は、所要時間Tdが推定値であることから、第1の推定時刻teを推定することに相当する。
接続番号#1の受信の開始時刻は、ネットワーク2による配信の開始時刻である。本実施形態では、この開始時刻を便宜的に0時0分0秒(00:00:00)とする。図7に示すスケジュールScにおいて接続番号#1の所要時間Tdが5分0秒であったとすると、接続番号#1の第1の推定時刻teは0時5分00秒となる。
接続番号#1の第1の推定時刻teは、接続番号#2,#5の各接続での受信の開始時刻とされる。接続番号#2,#5の所要時間Tdが5分30秒と7分0秒とであったとすると、接続番号#2の第1の推定時刻teは0時10分30秒となり、接続番号#5の第1の推定時刻teは0時12分00秒となる。
他の接続についても、その前に受信が行われる所定の接続の第1の推定時刻teに当該接続の所要時間Tdを加算するという要領で、図7のスケジュールScに示す通りに第1の推定時刻teがそれぞれ推定される。図7では、接続ごとに推定された第1の推定時刻teが、早い順にソートされている。全ての接続について第1の推定時刻teが推定されることにより、スケジュールScが完成する。
なお、このスケジュールScにおける所要時間Tdおよび第1の推定時間teは、配信の開始後に所要時間Tdが新たに検知されるごとに更新される。
図4に戻って、目標設定部103は、推定された複数の第1の推定時刻teのうちの最も遅い時刻である配信完了時刻tesに基づいて、データD1の配信を完了させるべき目標時刻(配信必達時刻)tzを設定する。詳しくは、図8に示すように、配信完了時刻tesに所定の遅延許容時間Tesを加えた時刻を目標時刻tzとして設定する。
遅延許容時間Tesは、複合機および通信回線のそれぞれの状態が変動して配信が遅れる可能性のあることを考慮して設定される時間であり、例えば配信の開始時刻から配信完了時刻tesまでの時間と同じ長さの時間とされる。この場合、目標時刻tzは、ネットワーク2による配信に要すると推定される時間(Tes)の2倍の時間(2×Tes)が、配信を開始してから経過する時刻となる。目標時刻tzは配信の管理指標である。図7のスケジュールScでは、配信完了時刻tesは、接続番号#12の第1の推定時刻teであって、0時34分30秒である。したがって、目標時刻tzは配信の開始から69分後(1時9分00秒)である。
遅れ検知部104は、ネットワーク2による配信を開始した後に、複数の第2装置(複合機12〜24)のうちの、それぞれについて推定された第1の推定時刻teを所定時間Ta以上過ぎてもデータD1の受信を終了していない第2装置である受信遅れ装置の存在を検知する。所定時間Taは例えば5分0秒とされている。
遅れ検知部104には、データD1の受信を終了した複合機から受信の終了が通知される。この通知は受信に引き続いて下層への送信を行う場合にも受信が終了した時点で行われる。遅れ検知部104は、受信の終了が通知されると、配信管理情報J1に受信の終了時刻tewを追記する。そして、遅れ検知部104は、例えば1分程度の間隔で周期的に、現在の時刻、スケジュールScの第1の推定時刻te、および終了時刻tewの追記の有無に基づいて、受信遅れ装置の存在を検知する。
図9においては、配信の開始から15分30秒が経過した時点(00:15:30)で接続番号#1,#5の接続での転送がスケジュール通りに終わり、接続番号#6の接続では受信が進行中である。しかし、接続番号#2の接続では、第1の推定時刻teの0時10分30秒を5分過ぎているのに転送が終了していない。この場合に、遅れ検知部104は、接続番号#2の接続の送信先である複合機13を、受信遅れ装置として認識する。
第2推定部105は、受信遅れ装置の存在が検知されたときに、複数の第2装置(複合機11〜24)のうちのデータD1の受信を終了していない未受信装置(図9では複合機13〜15,17〜24)を認識する。そして、特定の未受信装置について、検知された最新の所要時間(処理能力)Tdに基づいて、第2の推定時刻tfを推定する。
特定の未受信装置とは、例えば現にデータD1を受信している受信遅れ装置(図9では複合機13)の送信元( 複合機11)からその次にデータD1を受信することとなっている未受信装置(複合機14)である。第2の推定時刻tfとは、当該特定の未受信装置(複合機14)およびその下層に接続された未受信装置(複合機20,21)の全てにおいてデータD1の受信が終了する時刻である。「下層に接続された」とは、直下の層以下の層が存在する場合において、直下の層以下の層に順々に、自装置からみたいわゆる子孫となるように自装置以外が接続された状態を意味する。
なお、以下の説明および図示においては、説明が複雑になるのを避けるため、所要時間TdがスケジュールScを生成する時点と変わらなかったものとする。
接続切り替え部106は、受信遅れ装置の存在が検知されたときに、現在の時刻から目標時刻tzまでの残り時間Trに応じて、複数の第2装置のうちのデータD1の受信を終了していない未受信装置の少なくとも1つに対して、複数の第2装置のうちのデータD1の受信を終了している受信済装置からデータD1を送信するように、その送信元を切り替える。
例えば、接続切り替え部106は、第2推定部105によって推定された第2の推定時刻tfにマージン時間Tmを加えた時刻tgが目標時刻tzの以後となる場合に、上に述べた特定の未受信装置の送信元を切り替える。
接続切り替え部106は、送信元の切替えとして、例えば配信管理情報J1における接続を変更する処理を行う。すなわち、切替え前の接続を解除して切替え後の接続を設定する。送信元を切り替えると、切替え前の送信元、切替え後の送信元、および送信先(つまり特定の未受信装置)に切替えの内容を通知する。通知を受けると、送信元は送信先情報J3を更新し、送信先は送信元情報J2を更新する。つまり、複合機11からの通知は、第2装置に対する通信相手の変更の指示となる。
図10(A)、(B)に示す例において、現にデータD1を受信している受信遅れ装置は、接続番号#2の接続に係る複合機13である。特定の未受信装置は、複合機13と同じ階層にありかつ複合機11からその次にデータD1を受信することとなっている複合機14である。この場合に第2推定部105は、複合機14および下層に接続された複合機20,21の全てにおいてデータD1の受信が終了する時刻、つまり複合機14,20,21のうちの最後に受信することとなっている複合機21がデータD1の受信を終了する時刻を、第2の推定時刻tfとして推定する。図9の例では、接続番号#3,#9,#10の各接続での受信の所要時間Tdの合計を現在の時刻に加えた時刻が第2の推定時刻tfとなる。
図10(A)、(B)に示す例において、接続番号#3,#9,#10の各接続での受信の所要時間Tdの合計は、6分0秒と7分30秒と7分30秒との和であり、21分0秒である。
図10(A)において、現在の時刻は0時15分30であるので、第2の推定時刻tfは0時36分30である。そして、この時刻にマージン時間Tmを加えた時刻tgは、配信の開始から66分30秒が経過した1時6分30である。つまり、時刻tgは目標時刻tzよりも早い時刻であり、目標時刻tzまでに2分30秒という残り時間Trがある。このように時刻tgが目標時刻tzよりも早い場合には、接続切り替え部106は、送信元の切替えを行わない。
ところが、受信遅れ装置を検知してから受信遅れ装置を検知したときの残り時間Trである2分30秒が経過した0時18分0秒においては、図10(B)に示すように、時刻tgが目標時刻tzと同じ時刻となり、残り時間Trが零となる。この場合に、接続切り替え部106は、特定の未受信装置である複合機14に対して、その送信元の切替えを行う。
0時18分0秒の時点においては、図11に示すように、データD1の受信を終了しておりかつ下層への送信をしないか終えている受信済装置が複合機12,16,17の3台存在する。接続切り替え部106は、送信元になり得る受信済装置が複数存在する場合には、複数の受信済装置のいずれかを送信元として選択する。このとき、少しでも受信が早く終了するように選択するのが好ましい。そこで、例えば処理能力の最も高い受信済装置を選択して切替え後の送信元に定める。または、使用率Rが0%またはそれに近いアイドル状態である受信済装置をアイドル状態ではない受信済装置よりも優先的に選択して切替え後の送信元に定める。
図11の例では、複合機16が選択されて、複合機11に代えて、複合機14に対する送信元にされている。すなわち、接続番号#3の接続に代えて接続番号#14の接続が設定されている。このような送信元の切替えによって、図1に示したネットワーク2は図3に示したように5層構造のネットワーク2aに変わる。
接続切り替え部106は、受信済装置が存在しない場合に、データD1を保有する外部の装置を切替え後の送信元に定める。例えばサーバ5を送信元に定める。予め複合機12〜24をダウンロード先としてサーバ5に登録しておくと、サーバ5は複合機14からのダウンロード要求を受け付けて、複合機14にデータD1を転送する。また、複合機11とは別の予備の頂点となる1台以上の複合機を設ける場合には、配信を開始する以前に予備の頂点にデータD1をサーバ5から取得させておき、受信済装置が存在しない場合に、予備の頂点を送信元に定めるようにしてもよい。
さらに、接続切り替え部106は、データD1の送信元を切り替えるべき特定の未受信装置が複数ある場合に、階層構造におけるより上層の未受信装置についての切替えを下層の未受信装置についての切替えよりも優先させるように、複数の未受信装置についてそれらの送信元を切り替える。つまり、一般に、注目する未受信装置が上層にあるほど、それの子孫の数は多いので、上層の未受信装置に下層の未受信装置よりも早くデータD1を取得させるようにする。これにより、下層の未受信装置を優先させる場合と比べて、配信の終了が早くなり易い。
第3推定部107は、接続切り替え部106によって送信元が切り替えられたときに、切替え後の配信の経路、すなわち図3のネットワーク2aによる配信が終了する第3の推定時刻thを推定する。つまり、切替え後の末端の装置の全てにおいてデータD1の受信が終了する時刻を推定する。図11の例の場合には、0時18分0秒から接続番号#14での受信を開始し、接続番号#14,#9,#10の各接続での受信の所要時間Tdの合計が21分0秒であるとすると、第3の推定時刻thは、接続番号#10での受信が終了する0時39分0秒である。
表示処理部108は、図5に示すように、経路表示部108a、推定時刻表示部108b、および実績時刻表示部108cを有する。
経路表示部108aは、接続切り替え部106によって送信元が切り替えられたときに、切替え後の配信の経路RUをタッチパネルディスプレイ35によって表示する。例えば、図3に示したネットワーク2aの接続を図3のように図式化した画像を表示する。または、図7に示したスケジュールScのように送信元と送信先とを表形式で表示してもよい。経路RUを表示する画面は、ユーザによる再切替えが可能なように構成される。例えば、ネットワーク2aを図式化して表示する場合には、ユーザは、複合機を表わすアイコンをドラッグしたり、所望の接続を示す線を描くように送信元としたい複合機から送信先の複合機までタッチ位置をスライドさせたりするように構成すればよい。
推定時刻表示部108bは、第3推定部107によって推定された第3の推定時刻thをタッチパネルディスプレイ35によって表示する。経路RUと第3の推定時刻thとを同じ画面内に配置して表示するのが好ましい。
実績時刻表示部108cは、接続切り替え部106によって送信元が切り替えられた場合に、配信が実際に終了した実績時刻twをタッチパネルディスプレイ35によって表示する。実績時刻twは、例えばデータ配信システム1の管理者が送信元の切替えの効果を評価するための情報などとして用いられる。
入力処理部109は、ユーザによる接続切り替え部106に対する経路RUの再切替えの指示を受け付け、受け付けた指示を接続切り替え部106に伝える。このとき、接続切り替え部106は、受け付けられたユーザによる指示に従って経路RUを再切替えする。そして、経路表示部108aは、再切替えを経路RUの表示に反映させる。
一方、第2装置である複合機12〜24に設けられる受信・中継処理部201は、データD1の受信および中継の処理を行う。受信・中継処理部201は、例えば送信元から送信の準備完了の通知を受けると、受信が可能である旨(ダウンロード要求)を返信し、受信を始める。受信が終了すると、受信の終了を複合機11の遅れ検知部104に通知する。そして、中継を行う場合には、送信先に送信の準備完了を通知し、受信が可能である旨の返信があると、送信を開始する。受信・中継処理部201は、適宜に送信元および送信先を示す送信元情報J2および送信元情報J3を複合機11から取得する。送信元情報J2および送信元情報J3は配信管理情報J1の一部である。
処理能力通知部202は、これが設けられた複合機である自装置について、上に述べた通信速度V、プロセッサとしてのCPU30aの使用率R、および割当て可能なメモリ容量Mを収集し、これらを情報Dpとして複合機11の処理能力検知部101に通知する。通信速度Vについては、例えば送信元にPING(ピング)コマンドを発信して返信が届くまでの時間を計測するなどして求めることができる。
図12のフローチャートにはデータ配信システム1における処理の流れの例が、図13のフローチャートには接続切替え処理の流れの第1例が、それぞれ示されている。図13の例は、特定装置を上に挙げた(1)〜(3)のうちの(1)の未受信装置とする場合の例である。
図12において、サーバ5からデータD1を取得する(#31)。複合機11〜24のそれぞれの処理能力として所要時間Tdを検知し(#32)、第2装置である複合機12〜24のそれぞれについて第1の推定時刻teを推定する(#33)。そして、目標時刻tzを設定し(#34)、配信を開始する(#35)。
配信を開始した後、配信が完了するまでの期間において、複合機12〜24からの通知に基づいて複合機12〜24のそれぞれによる受信の終了を検知する(#36)。
続いて、受信遅れ装置が存在するか否かをチェックし(#37)、受信遅れ装置が存在する場合には(#37でYES) 、接続切替え処理を実行する(#38)。受信遅れ装置が存在しない場合には(#37でNO) 、配信が完了したか否かをチェックする(#39)。
配信が完了した場合には(#39でYES) 、図12のフローの処理を終える。配信が完了していない場合には(#39でNO) 、例えば1〜数分程度の所定時間の経過を待って(#40)、ステップ#30へ戻る。配信が完了するまでの期間において、受信の終了の検知(#36)、受信遅れ装置の存在の有無のチェック(#37)、および受信遅れ装置が存在する場合の接続切替え処理(#38)を周期的に行う。
図13において、受信遅れ装置の送信元からその次にデータD1を受信することとなっている特定の未受信装置が存在する否かをチェックする(#311)。特定の未受信装置とする条件に当てはまる複合機がない場合には(#311でNO) 、図12のフローに戻る。
特定の未受信装置とする条件に当てはまる複合機がある場合には(#311でYES) 、第2の推定時刻tfを推定して時刻tgを算出し(#312)、時刻tgが目標時刻tzの以後であるか否かをチェックする(#313)。
算出時刻tgが目標時刻tzの以後ではない場合には(#313でNO) 、図12のフローに戻る。つまり、送信元の切替えを行わない。
算出した時刻tgが目標時刻tzの以後である場合には(#313でYES) 、送信元になり得る受信済装置があるか否かをチェックする(#314)。受信済装置がある場合には(#314でYES) 、続いて、受信済装置が複数存在するか否かをチェックする(#315)。受信済装置が複数存在する場合には(#315でYES) 、いずれかの受信済装置を選択し(#316)、特定の未受信装置である複合機に対する送信元を、選択した受信済装置に切り替える(#317)。受信済装置が複数存在しない場合には(#315でNO) 、送信元をその1台の受信済装置に切り替える(#317)。
受信済装置が1台もない場合には(#314でNO) 、送信元をサーバ5などのデータD1を保有する外部の装置に切り替える(#318)。
〔第2実施形態〕
図14には第2実施形態に係るデータ配信システム1bの機能的構成の例が、図15には第2推定部105bの機能的構成の例が、それぞれ示されている。
データ配信システム1bのハードウェア構成は、図1に示した第1実施形態に係るデータ配信システム1のハードウェア構成と同様である。また、データ配信システム1bの機能的構成の大半は、図4に示した第1実施形態に係る機能的構成と同様である。機能的構成の相違点は次の2点である。
第1の相違点は、図4の例では第1装置(複合機11)に第2推定部105が設けられていたのに対して、図14の例では第2推定部105bが図15のように複数の第2装置(複合機12〜24)のそれぞれに1つずつ設けられた複数のサブ推定部203によって構成される点である。
第2の相違点は、複合機11に接続切替え部106bと情報提供部110とが設けられ、複合機12〜24にサブ推定部203と切替え要求部204とが設けられている点である。接続切替え部106bは、第1例の接続切替え部106に代えて設けられた機能である。
つまり、第2実施形態に係るデータ配信システム1bの機能的構成は、送信元を切り替えるかどうかを複数の第2装置のそれぞれに判断させるものである。
図14において、図4と同様の機能である構成要素には同一の符合を付し、それらの説明を省略しまたは簡略化する。複合機11の接続切替え部106bおよび情報提供部110、並びに、複合機12〜24のサブ推定部203および切替え要求部204は、複合機11〜24のそれぞれにおける上に述べたハードウェア構成により、および上に述べた配信用のプログラムがCPU30aによって実行されることにより実現される。
複合機11の情報提供部110は、処理能力検知部101によって検知された所要時間Tdおよび受信遅れ装置を示す識別情報などといった第2の推定時刻tfの推定に必要な情報を、複合機12〜24のそれぞれのサブ推定部203に提供する。また、情報提供部110は、設定された目標時刻tzを複合機12〜24のそれぞれの切替え要求部204に通知する。
接続切替え部106bは、複合機12〜24のいずれかの切替え要求部204から送信元の切替えの要求(問合せ)があったときに、受信済装置の有無を調べる。そして、受信済装置がある場合に、要求元の複合機に対する送信元を切り替える。その際、要求元の複合機の受信・中継処理部201に切替え後の送信元を通知する。
一方、複合機12〜24のそれぞれのサブ推定部203は、それが設けられた第2装置である自装置または当該自装置の上層に接続された第2装置が受信遅れ装置である場合に、当該自装置を特定の未受信装置として第2の推定時刻tfを推定する。「上層に接続された」とは、直上の層以上の層に順々に、自装置からみたいわゆる先祖となるように自装置以外が接続された状態を意味する。
または、サブ推定部203は、ネットワーク2による配信が開始された後に、受信遅れ装置が検知され、かつ当該受信遅れ装置が次の(1)〜(3)のいずれかである場合に、当該受信遅れ装置を特定の未受信装置として上に述べた第2の推定時刻tfを推定する。
(1)受信遅れ装置の送信元からその次にデータD1を受信することとなっている未受信装置
(2)受信遅れ装置の下層に接続されかつ末端の装置ではない未受信装置
(3)受信遅れ装置でありかつ末端の装置である未受信装置
切替え要求部204は、自装置のサブ推定部203によって第2の推定時刻tfが推定されたときに、第2の推定時刻tfにマージン時間Tmを加えた時刻tgを算出する。そして、算出した時刻tgが目標時刻tzの以後である場合に、複合機11の接続切替え部106bに、自装置に対する送信元の切替えを要求する。
データ配信システム1bにおける処理の基本的な流れは図12のフローチャートで示した流れと同様である。データ配信システム1bは、図12のステップ#38において以下の接続切替え処理を実行する。
図16、図17および図18の各フローチャートには接続切替え処理の流れの第2例、第3例および第4例が示されている。
図16の第2例は、特定の未受信装置を上に挙げた(1)〜(3)のうちの(2)の未受信装置とする場合の例である。
図16において、第3層以下の層に配置されかつ末端の装置ではない複合機17が、複合機11から受信遅れ装置の存在を検知したことが通知されたときに、その受信遅れ装置が上層に接続された複合機12であるか否かをチェックする(#321)。受信遅れ装置が上層に接続された複合機ではない場合には(#321でNO) 、図12のフローに戻る。
複合機17は、受信遅れ装置が上層に接続された複合機12であると判断すると(#321でYES) 、特定の未受信装置としての自装置および下層に接続された複合機24の全てにおいてデータD1の受信が終了する時刻を第2の推定時刻tfとして推定し、時刻tgを算出する(#322)。
算出した時刻tgが目標時刻tzの以後である場合に(#323でYES) 、時刻tgを算出した複合機17が、頂点の複合機11に送信元の切替えを要求する(#324)。時刻tgが目標時刻tzの以後ではない場合には(#323でNO) 、図12のフローに戻る。つまり、受信遅れ装置は、送信元の切替えを要求しない。したがって、複合機11は送信元を切り替えない。
以降の処理は、図13のステップ#314〜#318の処理と同様である。すなわち、送信元になり得る受信済装置がありかつその台数が複数である場合には(#325でYESかつ#326でYES) 、いずれかの受信済装置を選択し(#327)、切替えを要求した複合機に対する送信元を、選択した受信済装置に切り替える(#328)。受信済装置が複数ではない場合には(#326でNO) 、送信元をその1台の受信済装置に切り替える(#328)。受信済装置が1台もない場合には(#325でNO) 、送信元をサーバ5などのデータD1を保有する外部の装置に切り替える(#329)。
図17の第3例は、特定の未受信装置を上に挙げた(1)〜(3)のうちの(3)の未受信装置とする場合の例である。
図17において、末端の装置である複合機16,18〜24のそれぞれが、複合機11から受信遅れ装置の存在を検知したことが通知されたときに、受信遅れ装置が自装置であるか否かをチェックする(#331)。受信遅れ装置が自装置ではない場合には(#331でNO) 、図12のフローに戻る。
複合機16,18〜24は、受信遅れ装置が自装置であると判断すると(#331でYES) 、特定の未受信装置としての自装置がデータD1の受信を終了する時刻を第2の推定時刻tfとして推定し、時刻tgを算出する(#332)。
算出した時刻tgが目標時刻tzの以後である場合に(#333でYES) 、頂点の複合機11に送信元の切替えを要求する(#334)。時刻tgが目標時刻tzの以後ではない場合には(#333でNO) 、図12のフローに戻る。つまり、受信遅れ装置は、送信元の切替えを要求しない。したがって、複合機11は送信元を切り替えない。
以降の処理は、図13のステップ#314〜#318および図16のステップ#325〜#329の処理と同様である。すなわち、受信済装置が存在しかつその台数が複数である場合には(#335でYESかつ#336でYES) 、いずれかの受信済装置を選択し(#337)、切替えを要求した受信遅れ装置に対する送信元を、選択した受信済装置に切り替える(#338)。受信済装置が複数ではない場合には(#336でNO) 、送信元をその1台の受信済装置に切り替える(#338)。受信済装置が1台もない場合には(#335でNO) 、送信元をサーバ5などのデータD1を保有する外部の装置に切り替える(#339)。
図18の第4例は、受信遅れ装置の存在する層の順位に応じて、特定の未受信装置を上に挙げた(1)〜(3)のうちのいずれかの未受信装置とする場合の例である。
図18において、まず、受信遅れ装置が第2層の複合機12〜15のいずれかであるか否かをチェックする(#341)。このチェックでYESである場合には、図13の接続切替え処理(第1例)を部分的に変更した接続切替え処理を実行する(#342)。
すなわち、ステップ#342の接続切替え処理においては、第2の推定時間tfを推定して時刻tgを算出する処理を、複合機11ではなく、受信遅れ装置の送信元からその次にデータD1を受信することとなっている複合機である特定の未受信装置が行う。
また、算出した時刻tgが目標時刻tzの以後である場合に、複合機11が自発的に送信元を切り替えるのではなく、特定の未受信装置が自装置に対する送信元の切替えを複合機11に要求し、要求に応えて複合機11が送信元を切り替える。
これらの点以外については、ステップ#342の接続切替え処理は、図13の接続切替え処理(第1例)と同様である。
ステップ#341でNOの場合に、すなわち受信遅れ装置が第2層の複合機12〜15ではない場合に、受信遅れ装置が末端の装置以外の複合機17であるか否かをチェックする(#343)。このチェックでYESである場合には、図16の接続切替え処理(第2例)を実行する(#344)。この場合において、特定の未受信装置は複合機17の下層に接続されている複合機24である。
ステップ#343でNOの場合、すなわち受信遅れ装置が末端の装置(複合機16,17〜24)である場合には、図17の接続切替え処理(第3例)を実行する(#345)。この場合において、特定の未受信装置は受信遅れ装置自体である。
図18の第4例の接続切替え処理によると、階層構造の上層の複合機について、下層の複合機に対して優先させるように送信元を切り替えることができ、切替え後の配信の終了する時刻を第2例または第3例による場合と比べて早めることができる。また、第1例と比べて特定の未受信装置となり得る複合機が多いので、送信元を切り替えによって配信の終了する時刻の早まる場合が多くなる。
以上の第1実施形態または第2実施形態によると、ネットワーク2,2aの全ての複合機11〜24に、所定の目標時刻tzまでにデータの受信を終了させることができる。すなわち、配信の途中に各装置の処理能力が低下して受信に遅れが生じた場合において、配信の所要時間を短縮して所要時間が配信の開始時に想定した時間よりも長くなるのを防ぐことができる。
上に述べた第1実施形態においては、複数の複合機11〜24の所要時間TdおよびスケジュールScを頂点の複合機11が一元管理するようにしたが、頂点以外の複合機12〜24が一元的にまたは分担して管理してもよい。
処理能力検知部101、第1推定部102、目標設定部103、遅れ検知部104、第2推定部105、および接続切替え部106などの機能、すなわち送信元の切替えの要否判断に関わる一群の機能を、必ずしも1台の複合機11に集中的に設ける必要はない。つまり、この一群の機能を複数の複合機11〜24に分散させて設けてもよい。また、階層構造のネットワーク2を構成する複合機11〜24とは別体の管理装置をデータ配信システム1のハードウェアとして設け、この管理装置に一群の機能を設けてもよい。
さらに、第3推定部107、表示処理部108および入力処理部109を頂点以外の複合機12〜24のうちの任意の1台または複数台に設けてもよい。管理装置に設けてもよい。
上に述べた第2実施形態においては、頂点の複合機11が受信遅れ装置の存在を検知して下層の複合機12〜24の全てに対して受信遅れ装置の存在を通知するようにしたが、下層の複合機12〜24のうちの特定の未受信装置とする条件に当てはまる複合機のみに通知してもよい。
また、必ずしも頂点の複合機11が受信遅れ装置の存在を検知する必要はなく、第2装置である複合機12〜24のそれぞれが検知してもよい。つまり、複合機12〜24がそれぞれ独立して受信遅れ装置の存在を検知することができるように、遅れ検知部104を複合機12〜24にそれぞれ設けたサブ検知部の集合とする構成を採用することができる。
上に述べた第1実施形態または第2実施形態において、処理能力としての所要時間Tdを算出する際に、送信元の状態を加味することによって、検知する処理能力の精度を高めることができる。詳しくは、送信先の使用率Rおよびメモリ容量Mのそれぞれに応じた係数(r,m)と、送信元の使用率Rおよびメモリ容量Mのそれぞれに応じた係数(r,m)とを、基本時間に乗じて所要時間Tdを算出する。
遅延許容時間Tes、所定時間Ta、およびマージン時間Tmなどの時間は、例示の長さに限らず、適宜設定してもよいものである。
データ配信システム1,1bを構成する複数の装置は、複合機11〜24に限らず、配信により取得したデータD1を記憶し、転送し、または変換するなどといったデータD1を取り扱う何らかの処理をするデータ処理装置であればよい。
データD1は、アップデート用のデータ以外であってもよい。例えば、映像データ、音声データまたはマルチメディアのコンテンツなどでもよい。また、すべての複合機11〜24が必要とするデータに限らない。つまり、データD1は、複合機11〜24の一部が配信のためだけに一時的に記憶し、配信が終わると使用することなく破棄するようなデータであってもよい。
データ配信システム1,1bおよび複合機11〜24のそれぞれの全体または各部の構成、複合機(データ処理装置)の台数、処理の内容、順序、またはタイミング、階層構造の層の数、1台の送信元に接続する送信先の数、接続のタイミング、接続の管理の方法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1,1b データ配信システム
2 ネットワーク
5 サーバ(外部の装置)
11 複合機(第1装置、データ処理装置)
12〜24 複合機(第2装置、データ処理装置)
101 処理能力検知部(処理能力検知手段)
102 第1推定部(第1推定手段)
103 目標設定部(目標設定手段)
104 遅れ検知部(遅れ検知手段)
105 第2推定部(第2推定手段)
106,106b 接続切替え部(接続切替え手段)
107 第3推定部(第3推定手段)
108a 経路表示部(経路表示手段)
108b 推定時刻表示部(推定時刻表示手段)
108c 実績時刻表示部(実績時刻表示手段)
109 入力処理部(入力処理手段)
203 サブ推定部(サブ推定手段、推定手段)
D1 データ
te 第1の推定時刻
tes 配信完了時刻
tf 第2の推定時刻
tg 時刻
tz 目標時刻
th 第3の推定時刻
tw 実績時刻
Ta 所定時間
Td 所要時間(処理能力)
Tm マージン時間
Tr 残り時間
M メモリ容量(メモリの状態と)
R 使用率(プロセッサの状態)
V 通信速度
RU 経路

Claims (19)

  1. 第1装置および複数の第2装置が前記第1装置を頂点とする階層構造のネットワークを形成するように接続され、前記第1装置から配信されるデータを、前記複数の第2装置のそれぞれに配信するデータ配信システムであって、
    前記複数の第2装置のそれぞれについて、前記ネットワークによる配信において前記データの受信を終了する第1の推定時刻を推定する第1推定手段と、
    推定された複数の前記第1の推定時刻のうちの最も遅い時刻である配信完了時刻に基づいて、前記データの配信を完了させるべき目標時刻を設定する目標設定手段と、
    前記ネットワークによる配信を開始した後に、前記複数の第2装置のうちの前記第1の推定時刻を所定時間以上過ぎても前記データの受信を終了していない受信遅れ装置の存在を検知する遅れ検知手段と、
    前記受信遅れ装置の存在が検知されたときに、前記目標時刻までの残り時間に応じて、前記複数の第2装置のうちの前記データの受信を終了していない未受信装置の少なくとも1つに対して、前記複数の第2装置のうちの前記データの受信を終了している受信済装置から前記データを送信するように、その送信元を切り替える接続切替え手段と、
    を有することを特徴とするデータ配信システム。
  2. 前記接続切替え手段は、
    現に前記データを受信している前記受信遅れ装置の送信元からその次に前記データを受信することとなっている前記未受信装置に対して、その送信元を切り替える、
    請求項1記載のデータ配信システム。
  3. 前記受信遅れ装置の存在が検知されたときに、現に前記データを受信している前記受信遅れ装置の送信元からその次に前記データを受信することとなっている前記未受信装置について、当該未受信装置への前記データの送信を開始した場合に当該未受信装置およびその下層に接続された前記未受信装置の全てにおいて前記データの受信が終了する第2の推定時刻を推定する第2推定手段を有し、
    前記接続切替え手段は、
    前記第2の推定時刻にマージン時間を加えた時刻が前記目標時刻の以後となる場合に、その送信元を切り替える、
    請求項2記載のデータ配信システム。
  4. 前記複数の第2装置のそれぞれは、
    自装置または当該自装置の上層に接続された前記第2装置が前記受信遅れ装置である場合に、当該自装置について、当該自装置への前記データの送信を開始した場合に当該自装置およびその下層に接続された前記未受信装置の全てにおいて前記データの受信が終了する第2の推定時刻を推定するサブ推定手段を有し、
    前記接続切替え手段は、
    前記第2の推定時刻にマージン時間を加えた時刻が前記目標時刻の以後となる場合に、その送信元を切り替える、
    請求項1記載のデータ配信システム。
  5. 前記接続切替え手段は、その送信元を切り替えるべき前記未受信装置が複数ある場合に、上層の未受信装置についての切替えを下層の未受信装置についての切替えよりも優先させるように、複数の前記未受信装置についてそれらの送信元を切り替える、
    請求項1または4記載のデータ配信システム。
  6. 前記複数の第2装置のそれぞれについての前記データの送受信における処理能力を、前記データのデータ量、前記データの受信に用いる通信回線の通信速度、受信のための処理を実行するプロセッサの状態、または受信に用いるメモリの状態に基づいて検知する処理能力検知手段を有し、
    前記第1推定手段は、前記第1の推定時刻を、検知された前記処理能力に基づいて推定する、
    請求項1ないし5のいずれかに記載のデータ配信システム。
  7. 前記接続切替え手段は、前記受信済装置が複数存在する場合に、複数の前記受信済装置のうちで前記処理能力の最も高い受信済装置を、切替え後の送信元に定める、
    請求項6記載のデータ配信システム。
  8. 前記接続切替え手段は、前記受信済装置が複数存在する場合に、複数の前記受信済装置のうち、アイドル状態である受信済装置をアイドル状態ではない受信済装置よりも優先的に選択して切替え後の送信元に定める、
    請求項1ないし6のいずれかに記載のデータ配信システム。
  9. 前記接続切替え手段は、前記受信済装置が存在しない場合に、前記データを保有する外部の装置を切替え後の送信元に定める、
    請求項1ないし8のいずれかに記載のデータ配信システム。
  10. 前記接続切替え手段によって前記送信元が切り替えられたときに、切替え後の配信の経路を表示する経路表示手段を、さらに有する、
    請求項1ないし9のいずれかに記載のデータ配信システム。
  11. ユーザによる前記接続切替え手段に対する前記経路の再切替えの指示を受け付ける入力処理手段をさらに有し、
    前記接続切替え手段は、受け付けられた前記ユーザによる指示に従って前記経路の再切替えを行う、
    請求項10記載のデータ配信システム。
  12. 前記接続切替え手段によって前記送信元が切り替えられたときに、切替え後のネットワークによる配信が終了する第3の推定時刻を推定する第3推定手段と、
    推定された前記第3の推定時刻を表示する推定時刻表示手段とを、さらに有する、
    請求項10または11記載のデータ配信システム。
  13. 前記接続切替え手段によって前記送信元が切り替えられた場合に、配信が実際に終了した実績時刻を表示する実績時刻表示手段を、さらに有する、
    請求項12記載のデータ配信システム。
  14. 前記第1装置および前記複数の第2装置のそれぞれが、用紙に画像を印刷する画像形成部を有する、
    請求項1ないし13のいずれかに記載のデータ配信システム。
  15. 第1装置および複数の第2装置が前記第1装置を頂点とする階層構造のネットワークを形成するように接続して、前記第1装置から配信されるデータを、前記複数の第2装置のそれぞれに配信するデータ配信方法であって、
    前記複数の第2装置のそれぞれについて、前記ネットワークによる配信において前記データの受信を終了する第1の推定時刻を推定し、
    推定された複数の前記第1の推定時刻のうちの最も遅い時刻である配信完了時刻に基づいて、前記データの配信を完了させるべき目標時刻を設定し、
    前記ネットワークによる配信を開始した後に、前記複数の第2装置のうちの前記第1の推定時刻を所定時間以上過ぎても前記データの受信を終了していない受信遅れ装置の存在を検知し、
    前記受信遅れ装置の存在が検知されたときに、前記目標時刻までの残り時間に応じて、前記複数の第2装置のうちの前記データの受信を終了していない未受信装置の少なくとも1つに対して、前記複数の第2装置のうちの前記データの受信を終了している受信済装置から前記データを送信するように、その送信元を切り替える、
    ことを特徴とするデータ配信方法。
  16. データを配信するための階層構造のネットワークを形成するように複数の他装置と接続されるデータ処理装置であって、
    前記複数の他装置のそれぞれについて、前記ネットワークによる配信において前記データの受信を終了する第1の推定時刻を推定する第1推定手段と、
    推定された複数の前記第1の推定時刻のうちの最も遅い時刻である配信完了時刻に基づいて、前記データの配信を完了させるべき目標時刻を設定する目標設定手段と、
    前記ネットワークによる配信を開始した後に、前記複数の他装置のうちの前記第1の推定時刻を所定時間以上過ぎても前記データの受信を終了していない受信遅れ装置の存在を検知する遅れ検知手段と、
    前記受信遅れ装置の存在が検知されたときに、前記目標時刻までの残り時間に応じて、前記複数の他装置のうちの前記データの受信を終了していない未受信装置の少なくとも1つに対して、前記複数の他装置のうちの前記データの受信を終了している受信済装置から前記データを送信するように、その送信元を切り替えるための接続切替え手段と、
    を有することを特徴とするデータ処理装置。
  17. データを配信するための階層構造のネットワークを形成するように複数の他装置と接続されるデータ処理装置であって、
    前記ネットワークによる配信が開始された後に、前記データの受信を終了する第1の推定時刻を所定時間以上過ぎても前記データの受信を終了していない受信遅れ装置が検知され、かつ当該受信遅れ装置が当該データ処理装置または当該データ処理装置の上層に接続された他装置である場合に、当該データ処理装置およびその下層に接続された他装置の全てにおいて前記データの受信が終了する第2の推定時刻を推定する推定手段と、
    推定された前記第2の推定時刻にマージン時間を加えた時刻が、前記データの配信を完了させるべき時刻として設定された目標時刻の以後である場合に、当該自装置の送信元の切替えを予め要求先に定められた装置に対して要求する切替え要求手段と、
    を有することを特徴とするデータ処理装置。
  18. データを配信するための階層構造のネットワークを形成するように複数の他装置と接続されるデータ処理装置において用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記データ処理装置に、
    前記複数の他装置のそれぞれについて、前記ネットワークによる配信において前記データの受信を終了する第1の推定時刻を推定する第1推定処理を実行させ、
    推定された複数の前記第1の推定時刻のうちの最も遅い時刻である配信完了時刻に基づいて、前記データの配信を完了させるべき目標時刻を設定する目標設定処理を実行させ、
    前記ネットワークによる配信を開始された後に、前記複数の他装置のうちの前記第1の推定時刻を所定時間以上過ぎても前記データの受信を終了していない受信遅れ装置の存在を検知する遅れ検知処理を実行させ、
    前記受信遅れ装置の存在が検知されたときに、前記目標時刻までの残り時間に応じて、前記複数の他装置のうちの前記データの受信を終了していない未受信装置の少なくとも1つに対して、前記複数の他装置のうちの前記データの受信を終了している受信済装置から前記データを送信するように、その送信元を切り替える接続切替え処理を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  19. データを配信するための階層構造のネットワークを形成するように複数の他装置と接続されるデータ処理装置において用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記データ処理装置に、
    前記ネットワークによる配信が開始された後に、前記データの受信を終了する第1の推定時刻を所定時間以上過ぎても前記データの受信を終了していない受信遅れ装置が検知され、かつ当該受信遅れ装置が前記データ処理装置または前記データ処理装置の上層に接続された他装置である場合に、前記データ処理装置およびその下層に接続された他装置の全てにおいて前記データの受信が終了する第2の推定時刻を推定する推定処理を実行させ、
    推定された前記第2の推定時刻にマージン時間を加えた時刻が、前記データの配信を完了させるべき時刻として設定された目標時刻の以後である場合に、前記データ処理装置の送信元の切替えを予め要求先に定められた装置に対して要求する切替え要求処理を実行させる、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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