JP2017145672A - 天窓サイドフレームを回転させることなく取り付ける天窓設置方法。 - Google Patents

天窓サイドフレームを回転させることなく取り付ける天窓設置方法。 Download PDF

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Yukitoshi Shigenaga
幸年 重永
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Abstract

【課題】天窓サイドフレームを回転させることなく取り付ける天窓設置方法を提供する。【解決手段】折板屋根01に設置する線状の天窓のうち、左右の天窓サイドフレーム08と天窓サイドフレーム08に取付けたシーリング材05により採光ガラス板04を固定する天窓において、自身の中に対称軸31を有する天窓サイドフレーム08又は天窓サイドフレーム08及び自身の中に対称軸31を有するシーリング材05を用いて、天窓サイドフレーム08の前後を入れ変える回転をすることなく取り付ける。【選択図】図2

Description

この発明は、折板屋根に設置する天窓の安全な施工に関する技術である。
光拡散型天窓を設置することで昼間に照明を消灯し、照明消費電力を60%削減できる。大規模な建築物に多用される折板屋根には、光拡散型天窓を容易に設置することができる。折板屋根は日本における新築建築物の屋根の面積のおよそ半数にもなり、光拡散型天窓を設置することの環境課題への貢献が見込まれるが、普及は進んでいない。
特許第4573347号 天窓構造
大規模な建築物に多用される折板屋根に設置することができる光拡散型天窓は、図1 の通り、左右の天窓サイドフレーム(キャップ、カバーと称することもある。)は天窓の中央にある直線を軸とする線対称となっている。 大型の建物に設置する場合、道路運搬の範囲を超えた長さの天窓サイドフレームを現地でロール成型しなければならない。屋根と同じ高さに設けた足場上でロール成型するが、左右の天窓サイドフレームは同じロール成型機で製造される。そのため、片方の天窓サイドフレームを屋根の上で、前後を入れ替えるための回転作業が必要である。しかし、折板屋根は凹凸がある上、光拡散型天窓を設ける為の開口部があるので、回転作業の際に作業員が転倒したり、転落したりする危険が伴う。
自身の中に対称軸を有する天窓サイドフレームとすることで、前後を入れ替えるために回転させることなく、天窓を取り付けることが可能となる。
光拡散型天窓を設置すると、適切な照明制御方法により、照明電力量を60%以上削減することが可能である。これまでも機能向上やコスト削減が図られてきた。本発明により施工時の安全向上、作業時間の短縮が可能となり、折板屋根への光拡散型天窓の普及が進み、環境課題への貢献が可能となる。
は、折板屋根に設置する一般的な線状の光拡散型天窓の横断面である。 は、自身の中に対称軸を有する天窓サイドフレームの横断面である。シーリング材固定端部とその対称位置にある端部のなす角により区分される。(a)は、シーリング材固定端部とその対称位置にある端部のなす角が平行で、前記端部を水平にして用いる天窓サイドフレームのうち、先端を内側に曲げた天窓サイドフレームである。(b)は、前記天窓サイドフレームの端部先端を外側に曲げた天窓サイドフレームである。(c)は、シーリング材固定端部とその対称位置にある端部のなす角が平行で、前記端部を垂直にして用いる天窓サイドフレームである。(d)は、前記天窓サイドフレームにおいて、天窓サイドフレームの側部をネジで固定して用いる天窓サイドフレームである。(e)は、シーリング材固定端部とその対称位置にある端部のなす角が180度の天窓サイドフレームである。(f)は、シーリング材固定端部とその対称位置にある端部のなす角が直角の天窓サイドフレームである。(g)は、シーリング材固定端部とその対称位置にある端部のなす角が鋭角の天窓サイドフレームである。(h)は、シーリング材固定端部とその対称位置にある端部のなす角が鈍角の天窓サイドフレームである。 は、折板屋根に設置する線状の光拡散型天窓において、天窓リブ脚部にネジによる接続部分を有する天窓リブを用いて、光拡散板を先行設置する方法の手順を示したものである。(a)は、天窓リブ脚部を取付け、光拡散板を設置したところである。(b)は、ネジによる接続により、天窓リブ棒状部を固定し、天窓サイドフレームを取付けたところである。(c)は、シーリング材、ガラスを取付けた、光拡散型天窓の完成した形である。 は、光拡散板の取付方法の例を示す。(a)は、光拡散板を先行設置する方法での取付の例である。(b)は、光拡散型天窓の気密性を向上させるために、折板屋根馳立上りを両側からネジで挟んで自身を馳立上りに固定する光拡散板取付具により光拡散板を取り付け、光拡散板と光拡散板取付具の間及び光拡散板取付具と馳立上りの間をシーリング材により閉塞する方法の取付の例である。 は、折板屋根馳立上りを両側からネジで挟んで自身を馳立上りに固定する天窓リブ固定部である。(a)は、正面図である。(b)は、側面図である。(c)は、平面図である。 は、折板屋根馳立上りを両側からネジで挟んで自身を馳立上りに固定し、折板屋根と天窓リブを剛接合する天窓リブ固定部である。(a)は、正面図である。(b)は、側面図である。(c)は、平面図である。 は、請求項9記載の両端部に外側に広がる縁のあるU字型横断面形状の薄板成型部材の取付具である。(a)は、平面図である。(b)は、左側面図である。(c)は、正面図である。(d)は、右側面図である。 は、請求項9記載の両端部に外側に広がる縁のあるU字型横断面形状の薄板成型部材の取付具による取付手順である。(a)は、取付前の状態である。(b)は、薄板成型部材の隙間を小さくするように撓めた状態である。(c)は、(b)の状態で薄板成型部材をC型部品に挿入した状態である。(d)は、(c)の状態に、コの字型部品突起部を挿入した状態である。(e)は、ネジにより薄板成型部材を取付けた状態である。 は、請求項9記載の両端部に外側に広がる縁のあるU字型横断面形状若しくは隙間のある両端部に外側に広がる縁のあるその他の横断面形状の部材の取付具により、天窓リブ脚部にネジにより天窓サイドフレームを取り付ける手順を示した図である。(a)は、取付前の各部材、部品である。(b)は、前図を逆から見た図である。(c)は、天窓サイドフレームにC型部品を取り付けた状態である。(d)は、前図の状態において、C型部品をコの字型部品に引き寄せた状態である。コの字部品突起部が天窓サイドフレームの隙間に嵌合している。(e)は、前図の状態においてコの字型部品を天窓リブ脚部に引き寄せた状態である。(f)は、前図の状態においてネジによりC型部品を引き寄せて天窓サイドフレームを天窓リブ脚部に取付けた状態である。 は、天窓リブ棒状部の排水経路である。(a)は、逆U型でその両端に水平部があり、さらにその水平部の外側に立上りを設けた天窓リブ棒状部の排水経路である。(b)は、山の字型で中央の縦線の上部が水平に広がりシーリング材受けとなる形状の天窓リブ棒状部の排水経路である。(c)は、天窓リブ棒状部の排水経路の縦断面図である。 は、折板屋根の馳立上りの外側まで伸びた、天窓リブ棒状部である。
建築物に用いる天窓(トップライト)は機能上、開放するもの、開放しないものに二分される。開放しない天窓は、採光のために限定される。
開放しない天窓はさらに、採光部材の材質により、一番外側がガラスのもの、一番外側がプラスチックのものに分類され、平面形状により、正方形のもの、線状のもの、円形のものに分類され、立面形状により、採光部が平坦なもの、ピラミッド状のもの、ドーム状のものに分類される。
大型の建築物に採光のために全般的に天窓を設置する場合は、効率の観点から、線状の天窓が採用される。折板屋根が使われるケースの高い工場、倉庫などの特に効率を求める建物の場合は、線状で、採光部が平坦若しくはドーム状の天窓が設置されている。採光部がドーム状のものはドームがアクリル、ポリカーボネート等の合成樹脂で作られている。合成樹脂はガラスに比べ、紫外線や風雨などに対する耐候性の点で劣るため、効率を求めるのであれば、線状で採光部が平坦でガラスで作られた天窓が最適である。
折板屋根に設置する線状・平坦の天窓は、効率的という観点からいくつかの天窓が考案されてきた。固定する位置により、屋根下地鉄骨に固定するもの、折板屋根馳立上り部分に固定するものに分類される。採光ガラス板の取付方法については、押縁式、ガスケット式に分類される。折板屋根の建物に求められている経済性や効率の観点や施工の簡便さ、漏水への安心を実現する天窓として普及したものが、天窓専用の下地を必要としない、折板屋根馳立上り部分に天窓サイドフレームを固定し、ガスケットにより採光ガラス板を取り付ける天窓である。さらにその天窓に光拡散板を付け加えることで、光拡散型天窓が考案された。
折板屋根に設ける線状の光拡散型天窓は、採光ガラス板、シーリング材、天窓サイドフレーム(従来製品ではカバー、キャップ等と呼称する)、天窓リブ(従来製品ではガラスシーリング材受け、フレーム等と呼称する)、光拡散板、内樋、及びそれらを固定するめのネジ、ナット、座金で構成される。
採光ガラス板は、通常網入りガラスを用いる。採光ガラス板同士は不定形シーリング材を用いる。採光ガラス板を天窓サイドフレームに取付ける部材として定形シーリング材を用いるもの、不定形シーリング材を用いるものがある。定形シーリング材としてガスケットを用いるものがある。
折板屋根に設ける線状の光拡散型天窓において、シーリング材を用いる天窓の基本部材である天窓サイドフレームは、シーリング材を介して採光ガラス板を取り付けるための部材である。
天窓の必要条件の一つは雨が漏らないことである。部品の接続部分は雨漏りのリスクとなるので、部品の接続部分を最小とすることが、雨を漏らさないことにつながる。そのため、天窓サイドフレームは継ぎ目を減らすことが重要となる。開口長さと同じ長さの天窓サイドフレームとすることが最良となる。そのため連続成型が可能なロール成型による天窓サイドフレームが多く採用されている。
折板屋根に設ける光拡散型天窓の従来の天窓サイドフレームは、図1 の通り、同じ断面形状の部材の一方を前後を入れ替える回転をさせて用いる。天窓の長さが運搬可能範囲を超える場合は、折板屋根の高さに架台を構築し、そこにロール成型機を設置し、架台の上で天窓サイドフレームを折板屋根の上に押し出す。折板屋根には凹凸があり、かつ開口がある場所で前記天窓サイドフレームを回転させることは危険が伴い、熟練と集中が必要な作業である。ロール成型機を地上において、天窓サイドフレームを押し出すことも可能であるが、地上でも部材の一方の前後を入れ替える回転させる必要があり、水平回転させることのできる広い作業エリアが必要となる。
自身の中に対称軸を有する天窓サイドフレームは、前後を入れ替える回転を行うことなく同一の部材を左右の天窓サイドフレームとして使用が可能となる。回転させる作業時間が不要になる上、安全な作業が可能となる。
シーリング材としては、定形シーリング材であるガスケットとガスケットジッパーを用いることが可能である。ガスケットは、シーリング材取付端部の形状と採光ガラス板厚に合わせて設計し、作成するものである。それぞれに適した形状としているため、左右を取り違えると期待した性能を発揮しないことになる。そのため、左右の見極めはおろそかにできない作業となる。
しかし、シーリング材取付端部を採光ガラス板厚と同じとした場合は、シーリング材についても自身の中に対称軸を持ち、左右の区別なく使用することが可能となり、作業の効率化と確実な工事につながる。
自身の中に対称軸を有する天窓サイドフレームは、シーリング材取付端部とその対称位置にある対称端部のなす角度により大別される。
シーリング材取付端部と対称端部のなす角度が平行となる天窓サイドフレームではさらに、前記端部を水平に位置させて使用する天窓サイドフレームと縦に位置させて使用する天窓サイドフレームがある。
前記端部を水平に位置させて使用する天窓サイドフレームでは、外側の端部にシーリング材を取り付ける。シーリング材からの漏水、拡散板に落下した結露水は両端部の間に垂れ、水下に流れ落ちるため、開口下部への漏水の防止となる。従来の光拡散型天窓では、天窓サイドフレームとは別に設置した内樋が、シーリング材からの漏水、採光ガラス板内側に発生する結露の流下先となっていた。前記端部を水平に位置させて使用する天窓サイドフレームでは、内樋が不要となる。内樋の省略は、工事費の低減、工事時間の低減、開口部の拡大による照度の向上、天窓から設置する照明器具の大きさが大きく出来る効果がある。
前記端部を縦に位置させて使用する天窓サイドフレームは、前記端部のうち上部の端部をシーリング材取付端部としシーリング材を取り付け、下部の端部は折板屋根の屋根面に押し付けて雨水の侵入を防止する。シーリング材からの漏水、拡散板に落下した結露水は折板屋根の馳立上りの外側に垂れるため、開口下部への漏水防止となる。上記と同様に内樋を省略できる。
シーリング材取付端部とその対称位置にある対称端部のなす角度が直角となる天窓サイドフレームは、上部の端部をシーリング材取付端部としシーリング材を取り付け、下部の対称端部は折板屋根の屋根面に押し付けて雨水の侵入を防止する。シーリング材からの漏水、拡散板に落下した結露水は折板屋根の馳立上りの外側に垂らすか、別に設けた内樋に垂らし、開口下部への漏水防止とする。馳立上りの外側に垂らす場合は、内樋を省略できる。
シーリング材取付端部とその対称位置にある対称端部のなす角度が180度となる天窓サイドフレームは、それぞれの端部は水平に位置し、内側の端部をシーリング材取付端部としシーリング材を取り付ける。シーリング材からの漏水、拡散板に落下した結露水は、別に設けた内樋に垂らし水下に流下させ、開口下部への漏水防止とする。
シーリング材取付端部とその対称位置にある対称端部のなす角度が鈍角となる天窓サイドフレームは、シーリング材取付端部とその対称位置にある対称端部のなす角度が直角となる天窓サイドフレームと同様の用い方、同様の効果となる。
シーリング材取付端部とその対称位置にある対称端部のなす角度が鋭角となる天窓サイドフレームは、シーリング材取付端部とその対称位置にある対称端部のなす角度が平行となる天窓サイドフレームのうち前記端部を縦に位置させて使用する天窓サイドフレームと同様の用い方、同様の効果となる。
建築工事では、天候の影響があるため、屋根が完成するまでは内部の工事を着手することはできない。天窓を設置する場合は屋根を葺いてから天窓からの雨水の吹込みを止めるまで内部の工事着手が遅延する。光拡散型天窓の普及のためには、雨水の吹込みを止めるまでの時間を短縮することに意義がある。
折板屋根に設置する線状の光拡散型天窓の従来の設置手順は、天窓リブ、内樋、天窓サイドフレームの設置後に光拡散板を設置し、シーリング材を取付け、最後に採光ガラス板を取付ける。内部の工事に着手できるは光拡散板を設置した段階である。
折板屋根に設置する線状の光拡散型天窓において、天窓リブ脚部にネジによる接続部分を有する天窓リブを用いて、光拡散板先行工法の場合は、天窓リブの天窓リブ固定部と天窓リブ脚部までが一体になったものを折板屋根馳立上りに取付け、次に、馳立上りの外側まで伸びた幅の光拡散板を取り付ける。この時点で雨を防ぐことが出来るので、内部工事に着手することができる。その後、天窓リブ棒状部、窓サイドフレーム、シーリング材、採光ガラス板の順で取付け完成する。
天窓リブ脚部にネジによる接続部分があるため、天窓リブ棒状部は後から設置可能であり、光拡散板の先行設置が可能となる。従来の設置手順に比べて、内樋、天窓サイドフレームの設置の時間が短縮可能となる。内樋、天窓サイドフレームとも長い部材であり、設置に時間を要するので、天窓を設置する事により発生する内部工事の着手遅延時間の短縮効果は大きい。
折板屋根に設置する線状の光拡散型天窓の従来の形態は、図1 に示す通りである。室内と外部を隔てるものは、折板屋根、天窓サイドフレーム、シーリング材、採光ガラス板とそれぞれの接続部分である。そのうち、天窓サイドフレームと折板屋根の接続は、金属同士の接触接合なので、気密性は期待できない。
折板屋根に設置する線状の光拡散型天窓において、天窓リブ脚部にネジによるジョイントを有する天窓リブを用いて、光拡散板を先行設置する方法において、折板屋根馳立上りを両側からネジで挟んで自身を馳立上りに固定する光拡散板取付具により光拡散板を取り付け、光拡散板と馳立上りの間を定形若しくは不定形シーリング材により閉塞し、光拡散型天窓の気密性を向上させることが可能となる。
合わせて光拡散板取付具を取り付ける際に、光拡散板取付具と折板屋根馳立上りの間や天窓リブ固定部と折板屋根馳立上りの間に定形若しくは不定形シーリング材を挟むことで気密性の確保につながる。
折板屋根は工場、倉庫などの簡易な建物に設置されるが、気密性が小さいことも重要な建物採用されない理由の一つである。上記のように気密性を向上させることで、折板屋根の使用範囲の拡大につながる。
折板屋根に設置する線状の光拡散型天窓の従来の設置方法は、図1 に示す通り、外挟持枠に取りつくボルトに対し、内挟持枠、ナットを折板屋根の下側から取り付ける。
作業者は、内挟持枠、ナットとナットを締めるスパナを折板屋根の下側に差し入れ、手探りで締め付ける。作業の途中で部品や工具を落とすリスクがある。また締め付け作業が確実に行われたか確認できないというリスクを伴っていた。
また、折板屋根と天窓リブの接合は、ピン接合となっており、天窓の左右の折板屋根の構造強度が不連続となっていた。
折板屋根に設置する線状の光拡散型天窓において、折板屋根馳立上りを両側からネジで挟んで固定する固定具を有する天窓リブ又は前記固定具と天窓リブ脚部にネジにより天窓サイドフレームを取り付ける取付具の両方を備えた天窓リブの取付は、全て折板屋根の上部で行われる。部品や工具を落とすリスクが軽減されるとともに、正しく早く光拡散型天窓を設置することが可能となる。
また、固定具を馳立上りに沿って長くし、ネジ止めの箇所数を増やすことで、折板屋根と天窓リブを剛接合とすることができる。剛接合とすることで、天窓の両側の折板屋根を構造強度的に連続させる効果があり、天窓部分での強度低下を抑制することができる。馳立上りに、馳立上り補強材を添えることでさらに強度を上げることも可能である。
折板屋根に設置する線状の光拡散型天窓の漏水、結露水の従来の排出方法は、図1に示す通り、内樋(樋体と呼ぶこともある。)により行っていた。
折板屋根に設置する線状の光拡散型天窓において、排水経路を有する天窓リブ棒状部を折板屋根馳立上りの外側まで伸ばした天窓リブを用いることで、光拡散型天窓の漏水・結露水を折板屋根馳立上りの外側に滴下させ、外部に排出することができるので、内樋を使用する必要が無い。
前記排水経路の横断面形状は、逆U型でその両端に水平部があり、さらにその水平部の外側に立上りを設けたもの及び山の字型で中央縦線の上部が水平に広がりシーリング材受けとなる形状のものがある。前者では、前記両端の水平部が排水経路となり、ロール成型機やプレス加工機により製作可能である。後者では山の字型の下の水平線が排水経路となり、断面形状は押し出し成型部品を用いる場合に適している。
天窓リブ棒状部にある排水経路は概ね水平に設置されるため、水滴は排水経路の端部において落下するとは限らず、排水経路の裏側に流れ落下することも生ずる。前記排水経路の両端に水滴が落下する垂れを有すると、確実に水滴が垂れの位置で落下するため、確実な止水対策となる。
天窓リブ棒状部にある排水経路の立上がりに光拡散板を載せて設置する場合、中空である光拡散板の端部には光拡散板端部材を設置する。排水経路の立上がりに前記光拡散板端部材を接触させない位置に設置することで、光拡散板上表面からの結露水が前記光拡散板の裏面に伝わらず、排水経路に流下させることができる。光拡散板端部材の代わりに接着テープで密封することも可能である。前記テープの一部を重ね貼りして1ミリメートル乃至5ミリメートルの垂れをつけることで、光拡散板端部材と同じ効果が得られる。
1枚の折板屋根働き幅が500ミリメートルの場合、折板屋根に設置する線状の光拡散型天窓の従来の有効幅は、内樋により屋根働き幅から、両側の内樋の幅を減じた、290ミリメートル乃至350ミリメートルとなる。
1枚の折板屋根働き幅が500ミリメートルの場合、内樋の無い光拡散型天窓の有効採光幅は、馳立上り間の有効開口幅である480ミリメートル程度となる。照度が高くなるだけでなく、屋根上からの照明器具の設置や維持管理に適した構造となっている。
従来の天窓サイドフレームは、図1 に示す通り、天窓サイドフレームの両端を折板屋根と天窓リブの固定部に逆U型の部品で押し付けることで固定していた。折板屋根との確実な接触接合には適しているが、位置のずれの補正は困難である。
両端部に外側に広がる縁のあるU字型横断面形状の薄板成型部材若しくは隙間のある両端部に外側に広がる縁のあるその他の横断面形状の薄板成型部材の取付具において、前記部材の両端部の間に挟まる幅の突起を両端に有した帯状の板をコの字型に加工したコの字部品若しくは前記コの字部品と同じ形状に作成した部品と、前記部品の幅に挟まる天窓サイドフレーム端部の両方に掛かるC型部品からなり、前記部材の両端部の外側に広がる両縁にC型部品をひっかけ、C型部品をネジによりコの字部品の間に引き寄せることで、前記部材両端部の外側に広がる両縁を変形させることで前記部材を強固に取り付ける取付具を用いて天窓サイドフレームを取り付けた場合は、天窓サイドフレームの両端部の外に広がる縁はC型部品に拘束され、外に広がることは無く、コの字部品の突起が天窓サイドフレームの両端部の間に挟まるため、内側に狭まることも無く、天窓サイドフレームの形状が保たれる。
その上でC型部品をネジでコの字部品に引き寄せると、前記の両部品に挟まれる天窓サイドフレームの両端部に外側に広がる縁は変形し、長さ方向への移動も拘束できる。
この取付具により取り付けることのできる部材の形状は、部材の両端部が平行である必要はなく、両端部の外側に広がる縁が同一面にある必要もない。


光拡散型天窓は倉庫、工場、店舗、体育館への利用が有効である。病院、療養施設、介護施設、保育施設など日光浴が必要ではあるが、日光浴が困難な人のためにも、光拡散型天窓が有効である。

01 折板屋根
02 折板屋根馳立上り
03 天窓リブ
04 採光ガラス板
05 シーリング材
06 シーリング材ジッパー
07 光拡散板
08 天窓サイドフレーム
09 内樋

11 天窓リブ棒状部
12 天窓リブ固定部
13 天窓リブ固定ネジ
14 天窓リブ脚部
15 天窓リブシーリング受け部
16 天窓リブ排水経路
17 天窓リブ排水経路立上り
18 天窓リブ排水経路端部垂れ
19 馳立上り補強材

21 薄板成型部材
22 薄板成型部材取付コの字部品
23 薄板成型部材取付コの字部品突起部
24 薄板成型部材取付C字部品
25 薄板成型部材取付ネジ
26 薄板成型部材縁
27 薄板成型部材隙間
28 薄板成型部材取付先

31 天窓サイドフレーム対称軸
32 天窓サイドフレームシーリング材取付端部
33 天窓サイドフレーム対称端部
34 天窓サイドフレーム固定端部
35 天窓サイドフレーム排水経路

41 定形シーリング材対称軸
42 定形シーリング材下部突起

51 天窓リブ脚部ジョイント
52 天窓リブ脚部ジョイント固定ネジ

61 光拡散板固定具
62 光拡散板固定具固定ネジ
63 光拡散板接続具
64 光拡散板端部
65 光拡散板端部材
66 光拡散板取付具
67 光拡散板取付ネジ
68 光拡散板シーリング材

71 採光ガラス板シーリング材
72 採光ガラス板取付シーリング材

Claims (9)

  1. 折板屋根に設置する線状の天窓のうち、左右の天窓サイドフレームと天窓サイドフレームに取付けたシーリング材により採光ガラス板を固定する天窓において、自身の中に対称軸を有する天窓サイドフレーム又は前記天窓サイドフレーム及び自身の中に対称軸を有するシーリング材を用いて、天窓サイドフレームの前後を入れ変える回転をすることなく取り付ける方法。
  2. 折板屋根に設置する線状の光拡散型天窓において、天窓リブの途中にネジによる接続部分を有する天窓リブを用いて、光拡散板を先行設置する方法。
  3. 請求項2に記載の方法において、折板屋根馳立上りを両側からネジで挟んで自身を馳立上りに固定する光拡散板取付具により光拡散板を取り付け、光拡散板と馳立上りの間及び光拡散板と光拡散板取付具の間、光拡散板取付具と馳立上りの間をシーリング材により閉塞し、光拡散型天窓の気密性を向上させる方法。
  4. 折板屋根に設置する線状の天窓において、折板屋根馳立上りを両側からネジで挟んで固定する固定具を有する天窓リブ又は前記固定具と天窓リブ脚部にネジにより天窓サイドフレームを取り付けるサイドフレーム取付具の両方を備えた天窓リブにより、折板屋根の上側からの作業で天窓を設置する方法。
  5. 折板屋根に設置する線状の天窓において、排水経路を有する天窓リブ棒状部を折板屋根馳立上りの外側まで伸ばした天窓リブを用いて、内樋を使用せず天窓の漏水・結露水を排出する方法。
  6. 請求項1に記載の自身の中に対称軸を有する天窓サイドフレームにおいて、シーリング材取付端部とその対称位置にある対称端部のなす角度が平行、直角、180度、鈍角若しくは鋭角となる天窓サイドフレーム。
  7. 請求項1に記載の自身の中に対称軸を有するシーリング材において、シーリング材の下部に漏水・結露水が滴下する突起を有するシーリング材。
  8. 請求項5に記載の排水経路を有する天窓リブの天窓リブ棒状部の横断面形状について、逆U型でその両端に水平部があり、さらにその水平部の外側に立上りを設けたもの又は山の字型で中央の縦線の上部が水平に広がりシーリング材受けとなる形状のもの及び前記排水経路の両端に水滴が落下する垂れを有する排水経路を有する天窓リブ。
  9. 両端部に外側に広がる縁のあるU字型横断面形状の薄板成型部材若しくは隙間のある両端部に外側に広がる縁のあるその他の横断面形状の薄板成型部材の取付具において、前記薄板成型部材の両端部の隙間に挟まる幅の突起を両端に有した帯状の板をコの字型に加工したコの字部品若しくは前記コの字部品と同じ形状に作製したコの字型部品と、前記コの字型部品の幅に挟まり、かつ、前記薄板成型部材の外側に広がる両方の縁に掛かるC型部品からなり、前記薄板成型部材の両端部の外側に広がる両方の縁にC型部品をひっかけ、C型部品をネジによりコの字型部品の間に強く引き寄せることで、前記薄板成型部材の両端部の外側に広がる両方の縁を変形させることにより、前記横断面形状の薄板成型部材を強固に取り付ける薄板成型部材取付具。

JP2016030529A 2016-02-21 2016-02-21 天窓サイドフレームを回転させることなく取り付ける天窓設置方法。 Pending JP2017145672A (ja)

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