JP2017144394A - 触媒反応装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも小型化が可能な等温反応装置を提供する。【解決手段】本発明は、触媒1bを用いて原料ガスから目的ガスを生成する触媒反応装置Aであり、触媒1bが設けられると共に原料ガスが流通する反応流路Rgと、該反応流路Rgの周囲に設けられ、触媒1bの雰囲気温度を等温雰囲気に設定するための温度調節媒体が流通する媒体流路Rmと、該媒体流路Rmに温度調節媒体を供給する媒体供給装置2と、を備え、媒体流路Rmは、複数の区分流路R1〜R6に分割されており、媒体供給装置2は、複数の区分流路R1〜R6に対して温度調節媒体を個別に供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、触媒反応装置に関する。
下記特許文献1には、触媒を用いることにより原料ガスからメタンガスを生成する等温反応器が開示されている。この等温反応器では、触媒が充填されると共に原料ガスが挿通する反応ガス管と、当該反応ガス管に対して二重管状に設けられ、冷却ガスが流通する冷却ガス管とからなる基本反応器を複数設けることにより、目標量のメタンガスを製造する。
米国特許第3933446号明細書
ところで、上述した等温反応器では、基本反応器を複数設けることにより、反応場の等温性を確保して反応効率の向上を図りつつ目標量のメタンガスを生成することを可能としているが、メタンガスの生成量を増大させるためには基本反応器の本数を増やす必要がある。したがって、このような従来の等温反応器では、メタンガスの生成量の増大要求に対して反応ガス管と冷却ガス管とからなる基本反応器の本数を増やす必要があるので、装置の小型化が困難であるという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも小型化が可能な等温反応器を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、触媒反応装置に係る第1の解決手段として、触媒を用いて原料ガスから目的ガスを生成する触媒反応装置であり、前記触媒が設けられると共に前記原料ガスが流通する反応流路と、該反応流路の周囲に設けられ、前記触媒の雰囲気温度を等温雰囲気に設定するための温度調節媒体が流通する媒体流路と、該媒体流路に前記温度調節媒体を供給する媒体供給装置と、を備え、前記媒体流路は、複数の区分流路に分割されており、前記媒体供給装置は、複数の前記区分流路に対して前記温度調節媒体を個別に供給する、という手段を採用する。
本発明では、触媒反応装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記反応流路は、直管状の流路であり、複数の前記区分流路は、直管状の前記反応流路に交差すると共に当該反応流路の軸線方向に隣接する、という手段を採用する。
本発明では、触媒反応装置に係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、複数の前記区分流路は、前記反応流路の軸線方向における幅が異なる、という手段を採用する。
本発明では、触媒反応装置に係る第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの解決手段において、前記反応流路は、内管および外管から成る二重管の外側の空間であり、複数の前記区分流路は、前記反応流路の外周及び内周に設けられる、という手段を採用する。
本発明では、触媒反応装置に係る第5の解決手段として、上記第1〜第4のいずれかの解決手段において、前記媒体供給装置は、複数の前記区分流路に対して流量が異なる前記温度調節媒体を供給する、という手段を採用する。
本発明では、触媒反応装置に係る第6の解決手段として、上記第1〜第5のいずれかの解決手段において、複数の前記区分流路に対して温度が異なる前記温度調節媒体を供給する、という手段を採用する。
本発明によれば、媒体流路が複数の区分流路に細分化したものとして構成されているので、従来のように反応ガス管と冷却ガス管とがセットになった反応器を複数設ける構成よりも小型化が可能である。
本発明の第1実施形態に係る触媒反応装置Aの全体構成を示すブロック図(a)及び反応器本体1の正面図(b)及び断面図(c)である。 本発明の一実施形態の第1変形例における反応器本体1の断面図(a)、第2変形例における反応器本体1Aの断面図(b)である。 本発明の第2実施形態に係る触媒反応装置Bにおける反応器本体1Bの正面図(a)及び断面図(b)並びに第2実施形態の変形例における反応器本体1Cの断面図(c)である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
第1実施形態に係る触媒反応装置Aは、図1(a)に示すように、反応器本体1と冷媒供給装置2(媒体供給装置)とを備える。詳細については後述するが、反応器本体1は、原料ガスを触媒の存在下で化学反応(メタネーション反応)させることによりメタン含有ガス(目的ガス)を生成する装置である。この反応器本体1は、反応空間に触媒(メタネーション触媒)が充填された反応場を備え、冷媒供給装置2から温度調節媒体として供給される冷媒によって上記反応場が冷却される。
ここで、上記原料ガスは、例えば一酸化炭素(CO)と水素(H)とが所定の割合(モル比)で混合した混合ガスである。このような原料ガスは、以下の反応式に示すように、触媒の存在下でメタネーション反応(発熱反応)することによって、メタン(CH)と水(HO)となる。すなわち、メタン含有ガスは、メタン(CH)と水蒸気(HO)とからなる混合ガスである。
CO+3H=CH+HO+206(kJ/mol)
このようなメタネーション反応は、熱力学的平衡の原理に基づいて生じるものであり、よって反応速度が反応場の圧力と温度とに依存し、メタンの生成率に影響する。したがって、特定の圧力下でメタネーション反応を効率良く進行させるためには反応場の温度管理が必要になる。また、メタネーション反応を最大効率(理想状態)に近づけるためには、反応場の全領域、より具体的には反応場を形成する触媒の全領域を最適温度に維持する必要がある。例えば反応場の圧力を常圧とした場合、上記最適温度は300〜400℃の範囲である。このような事情から、上記反応器本体1は、等温反応器として構成する必要がある。
上記反応器本体1についてさらに詳しく説明すると、この反応器本体1は、図1(b)、(c)に示すように、反応管1a、触媒1b及び冷却管1cを備えている。反応管1aは、所定直径及び所定長さを有する円筒状(直管状)部材であり、一端(上端)が原料ガスの流入口、他端(下端)がメタン含有ガスの流出口である。触媒1bは、このような反応管1aの途中部位において、当該反応管1aの軸線方向における所定長さ領域に充填されている。このような反応器本体1の内部空間は、触媒1bが設けられると共に原料ガス及びメタン含有ガスが流通する円柱状の反応流路Rgである。
冷却管1cは、このような触媒1bの充填領域を取り囲むように反応管1aの周囲に設けられている。この冷却管1cの内部空間は、触媒1bの雰囲気温度を等温雰囲気に設定するための冷媒が流通する媒体流路Rmである。すなわち、この反応器本体1では、熱交換によって媒体流路Rmを流れる冷媒が反応流路Rgの途中部位に形成された反応場(触媒充填領域)の熱を奪うことによって反応場(触媒充填領域)が冷却される。
また、この冷却管1cの内部には、図1(c)に示すように、5つの仕切板1d1〜1d5(平板)が反応管1aの軸線方向に等間隔で設けられている。すなわち、上記媒体流路Rmは、同一の流路形状及び流路面積を有する6つの区分流路R1〜R6に分割されている。また、6つの区分流路R1〜R6は、円柱状の反応流路Rgに直交(交差)する方向に設けられると共に反応管1aの軸線方向つまり反応流路Rgの軸線方向に隣接する態様で設けられている。
このように、第1実施形態における冷却管1cは、反応管1aの軸線方向に分割されると共に隣接した複数(6つ)の区分流路R1〜R6を備えるものであり、当該6つの区分流路R1〜R6によって反応管1a内の反応場(触媒充填領域)の軸線方向における等温性を確保しようとするものである。
冷媒供給装置2は、このような反応器本体1を等温反応器とするために所定仕様(冷媒仕様)の冷媒(温度調節媒体)を供給する装置である。この冷媒供給装置2は、上記反応場(触媒充填領域)の冷却に供された加熱状態の冷媒(戻り冷媒)を反応器本体1から回収して再冷却し、上記所定仕様の冷媒として反応器本体1に供給する循環式の冷媒供給装置である。
より詳細には、媒体供給装置2は、冷媒を各区分流路R1〜R6に個別に供給する。すなわち、この媒体供給装置2は、区分流路R1には第1冷媒を供給し、区分流路R2には第2冷媒を供給し、区分流路R3には第3冷媒を供給し、区分流路R4には第4冷媒を供給し、区分流路R5には第5冷媒を供給し、また区分流路R6には第6冷媒を供給する。このような第1〜第6冷媒は、媒体供給装置2において個別に冷媒仕様が設定されて区分流路R1〜R6に個別に供給される。
上記第1〜第6冷媒は、液体冷媒あるいは気体冷媒の何れでもよいが、例えば亜硫酸ナトリウムや硝酸カリウム等の溶融塩(液体冷媒)が選定される。上記冷媒仕様には、第1〜第6冷媒の材料(種類)、流量及び温度が少なくとも含まれる。すなわち、媒体供給装置2は、反応管1a内の反応場(触媒充填領域)が軸線方向において等温雰囲気となるように第1〜第6冷媒の材料(種類)、流量及び温度を初期設定し、このような第1〜第6冷媒を各区分流路R1〜R6に個別に供給する。
また、媒体供給装置2は、上記冷媒仕様のうち、第1〜第6冷媒の材料(種類)及び温度を同一とし、流量のみを第1〜第6冷媒間で個別に設定するものである。すなわち、この媒体供給装置2は、第1〜第6冷媒の流量を個々に設定することにより、反応管1a内の反応場(触媒充填領域)の軸線方向における等温性を確保しようとするものである。
次に、第1実施形態に係る触媒反応装置Aの動作について詳しく説明する。
反応管1a内の反応場(触媒充填領域)では、反応管1aの流入口(上端)から順次連続的に供給される原料ガスが触媒1bの作用に基づくメタネーション反応によってメタン含有ガス(目的ガス)に変換され、反応管1aの流出口から排気される。このようなメタネーション反応は、上述したように発熱反応であり、よって触媒1bの各部位が熱を放出する。
ここで、反応管1a内において反応場の上端(流入口側端部)に到達した原料ガスは、反応場を反応管1aの軸線方向に通過する間に徐々にメタン含有ガス(目的ガス)に変換され、反応場の下端(流入口側端部)から流出するので、反応場には反応管1aの軸線方向に所定の温度分布が形成される。この温度分布は、反応場の上端及び下端よりも当該上端と下端との間がより高温になるというものである。
このような反応場における反応管1aの軸線方向の温度分布に対して、第1実施形態に係る触媒反応装置Aは、反応管1aの軸線方向に均等分割された6つの区分流路R1〜R6を備える反応器本体1と、各区分流路R1〜R6に個別に流量設定した第1〜第6冷媒を供給する媒体供給装置2を備えるので、反応場における反応管1aの軸線方向における等温性を実現することができる。
上記温度分布は事前に確認することが可能なものであり、媒体供給装置2は、上記事前確認に基づいて第1〜第6冷媒の流量を設定する。すなわち、媒体供給装置2は、反応場においてより温度が高い部位に対応する区分流路の冷媒の流量を多くする。例えば、区分流路R2に対応する反応場の温度は区分流路R1に対応する反応場の温度よりも高いので、媒体供給装置2は、第2冷媒の流量を第2冷媒の流量よりも多く設定する。この結果、反応場は、反応管1aの軸線方向において等温雰囲気に維持される。
このような第1実施形態によれば、反応場の等温雰囲気を実現することができるだけではなく、冷却管1cの内部を仕切板1d1〜1d5で区分することによって区分流路R1〜R6を形成するので、反応器本体1を小型化することが可能である。
なお、このような第1実施形態には、図2に示すような変形例が考えられる。すなわち、第1実施形態における媒体供給装置2は、各区分流路R1〜R6に第1〜第6冷媒を個別に供給するが、図2(a)に示す媒体供給装置2Aは、戻り冷媒を熱交換して冷却するする第1〜第5の冷却器2a〜2eを備える。
第1の冷却器2aは、区分流路R1の戻り冷媒を冷却し第2冷媒として区分流路R2に供給するものであり、第2の冷却器2bは、区分流路R2の戻り冷媒を冷却し第3冷媒として区分流路R3に供給するものであり、第3の冷却器2cは、区分流路R3の戻り冷媒を冷却し第4冷媒として区分流路R4に供給するものである。また、第4の冷却器2dは、区分流路R4の戻り冷媒を冷却し第5冷媒として区分流路R5に供給するものであり、第5の冷却器2eは、区分流路R5の戻り冷媒を冷却し第6冷媒として区分流路R6に供給するものである。
このような媒体供給装置2Aでは、第1〜第6冷媒はすべて同一種類及び同一流量であり、冷媒仕様の中の温度が第1〜第6冷媒間で調節されたものとなる。すなわち、この媒体供給装置2Aは、冷媒仕様には、第1〜第6冷媒の材料(種類)、流量及び温度を含む冷媒仕様のうち、第1〜第6冷媒の温度を調節するものである。
図2(b)に示す反応器本体1Aは、反応管1aの軸線方向における区分流路R1〜R6の幅を区分流路R1〜R6間で異なるようにしたものである。すなわち、この反応器本体1Aでは、上述した温度分布において温度がより高い反応場の領域に対応する区分流路の幅をより狭くしたものである。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る触媒反応装置Bについて説明する。この触媒反応装置Bは、図1(a)に示すように第1実施形態に係る触媒反応装置Aと同様な全体構成を備えるが、第1実施形態の反応器本体1に代えて、図3(a)、(b)に示す反応器本体1Bを備えるものである。
この反応器本体1Bは、図示するように内管11a、中管11b及び外管11cを備える直管状の三重管であり、内側、中間及び外側の3つの空間を有する。これら3つの空間のうち、中間の空間が環状反応流路Rcであり、内側の空間が内側区分流路Ri、外側の空間が外側区分流路Roである。すなわち、環状反応流路Rcは、内管11a及び中管11bからなる二重管の外側の空間である。また、このような環状反応流路Rcの周囲のうち、内側区分流路Riは内周側に設けられ、外側区分流路Roは外周側空間に設けられている。
また、この反応器本体1Bでは、環状反応流路Rcを形成している内管11aと中管11bとの間に多数の平板11dがハニカム状に介装されている。また、この平板11dの両面並びに内管11aの外面及び中管11bの内面には、触媒11eが塗布されている。すなわち、この反応器本体1Bは、塗布型の触媒11eを用いるものであり、多数の平板11dは内管11aと中管11bとの間にハニカム構造を形成することによって触媒11eの塗布面積を増大させる補助板である。
このような反応器本体1Bの内側区分流路Ri及び外側区分流路Roには、冷媒供給装置2から個別に冷媒が供給され、また環状反応流路Rcには外部から原料ガスが供給される。すなわち、この反応器本体1Bでは、環状反応流路Rcの内側と外側とが冷媒によって個別に冷却される。この結果、環状反応流路Rcの内側と外側との間に発生する温度分布、つまり環状反応流路Rcの半径方向における等温化が実現される。
ここで、第1実施形態における反応器本体1、1Aでは反応流路Rgが円柱状なので、外周近傍は第1〜第6冷媒によって冷却されるものの、中心軸近傍は特に冷却される訳ではないので熱が籠り易い。この結果として、反応器本体1、1Aでは半径方向における等温化が実現し難い。これに対して、第2実施形態における反応器本体1Bでは、反応場を形成する環状反応流路Rcの内側と外側とが内側区分流路Riに流れる冷媒と外側区分流路Roに流れる冷媒とによって個別に冷却されるので、環状反応流路Rcの半径方向における等温化を実現することができる。
図3(c)は、反応器本体1Bの変形例に係る反応器本体1Cの模式図である。この反応器本体1Cは、内管11aと中管11bとの間に補助管11fを設け、内管11aと補助管11fとの間及び補助管11fと中管11bとの間に平板11dを設けたものである。このような反応器本体1Cでは、触媒11eの塗布面積をさらに増大させることができるので、メタン含有ガスの生成率をさらに向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記各実施形態では、原料ガスからメタン含有ガス(目的ガス)を生成する発熱反応(メタネーション反応)について説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、メタネーション反応以外の種々の発熱反応あるいは種々の吸熱反応に適用可能である。なお、吸熱反応に本発明を適用する場合には、反応場の温度よりも加熱された熱媒を媒体供給装置から反応器本体に温度調節媒体として供給する。
(2)上記各実施形態では、各区分流路について冷媒の材料(種類)を同一とし、流量や温度を個別に設定したが、本発明はこれに限定されない。冷媒の材料(種類)、流量及び温度の全てを個別に設定してもよく、また材料(種類)及び流量を個別に設定してもよく、さらには材料(種類)及び温度を個別に設定してもよい。
(3)上記第1実施形態は反応場の軸線方向における等温性を確保しようとするものであり、上記第2実施形態は反応場(触媒充填領域)の半径方向における等温性を確保しようとするものであるが、両者を組合せることが考えられる。すなわち、第1実施形態の反応管1aに代えて、第2実施形態の内管11aと中管11bとからなる二重管を採用し、内管11a内に冷媒を供給することにより、反応場の軸線方向及び半径方向の等温性を確保することが可能である。
(4)上記第1実施形態では、反応管1aに触媒1bを充填したが、本発明はこれに限定されない。充填型の触媒1bに代えて、第2実施形態の反応器本体1Bのように塗布型の触媒11eを用いてもよい。
(5)上記第1実施形態では、冷媒供給装置2として循環式のものを採用したが、本発明はこれに限定されない。冷媒供給装置2として加熱状態の冷媒を廃棄すると共に新しい冷媒を反応器本体1に順次供給する非循環式のものを採用してもよい。
(6)上記第1実施形態では、第1〜第6冷媒の流れ方向を同一としたが、本発明はこれに限定されない。互いに隣り合う冷媒が逆向きとなるように、例えば第2、第4及び第6冷媒の流れ方向を第1、第3及び第5冷媒の流れ方向に対して反対方向としてもよい。
また上記第2実施形態では、内側区分流路Riに流れる冷媒と外側区分流路Roに流れる冷媒の流れ方向を同一としたが、本発明はこれに限定されない。内側区分流路Riに流れる冷媒と外側区分流路Roに流れる冷媒の流れ方向を逆向きとしてもよい。
A、B 触媒反応装置
1、1A、1B、1C 反応器本体
1a 反応管
1b、11e 触媒
1c 冷却管
1d1〜1d5 仕切板
2、2A 冷媒供給装置(媒体供給装置)
2a 第1の冷却器
2b 第2の冷却器
2c 第3の冷却器
2d 第4の冷却器
2e 第5の冷却器
Rg 反応流路
Rm 媒体流路
R1〜R6 区分流路
11a 内管
11b 中管
11c 外管
11d 平板
11f 補助管

Claims (6)

  1. 触媒を用いて原料ガスから目的ガスを生成する触媒反応装置であり、
    前記触媒が設けられると共に前記原料ガスが流通する反応流路と、
    該反応流路の周囲に設けられ、前記触媒の雰囲気温度を等温雰囲気に設定するための温度調節媒体が流通する媒体流路と、
    該媒体流路に前記温度調節媒体を供給する媒体供給装置と、を備え、
    前記媒体流路は、複数の区分流路に分割されており、
    前記媒体供給装置は、複数の前記区分流路に対して前記温度調節媒体を個別に供給することを特徴とする触媒反応装置。
  2. 前記反応流路は、直管状の流路であり、
    複数の前記区分流路は、直管状の前記反応流路に交差すると共に当該反応流路の軸線方向に隣接することを特徴とする請求項1記載の触媒反応装置。
  3. 複数の前記区分流路は、前記反応流路の軸線方向における幅が異なることを特徴とする請求項2に記載の触媒反応装置。
  4. 前記反応流路は、内管および外管から成る二重管の外側の空間であり、
    複数の前記区分流路は、前記反応流路の外周及び内周に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の触媒反応装置。
  5. 前記媒体供給装置は、複数の前記区分流路に対して流量が異なる前記温度調節媒体を供給することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の触媒反応装置。
  6. 前記媒体供給装置は、複数の前記区分流路に対して温度が異なる前記温度調節媒体を供給することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の触媒反応装置。
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WO2024024142A1 (ja) * 2022-07-29 2024-02-01 株式会社日立製作所 炭化水素製造装置および炭化水素製造方法

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