JP2017143360A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザによる通信品質の誤判断を防止する。【解決手段】携帯可能な通信装置は、通信品質情報を取得する品質取得部(21)と、取得される通信品質情報をディスプレイに表示するための表示制御部(22)と、を備える。表示制御部は、通信品質情報を表示するとき、それ以前の予め定められた時間内において取得された通信品質情報のうち、所定の悪化した第1の品質状態の通信品質情報が存在した場合は、該第1の品質状態となった通信品質情報を所定時間表示する表示処理を行う。【選択図】図4

Description

本発明は、通信装置、その制御方法およびプログラムに関し、特に、通信品質情報を表示する通信装置、その制御方法およびプログラムに関する。
従来、無線通信機器の電波受信状況を検出して、ユーザに通知する方法が提供されていた。例えば、特許文献1(特開2007−27932号公報)の無線通信機器は、無線送信されたパケットを受信し、該受信したパケットの受信信号強度を測定し、受信した全てのパケットのうちエラーになったパケットの割合を示す受信パケットエラー率を算出し、受信信号強度と当該受信パケットエラー率から電波妨害の程度を判定する。
また、特許文献2(特開2000−174694号公報)の無線通信装置は、ある一定時間内の品質値が品質閾値を下回っている時間率を求めて、時間率に基づき、通信品質の表示を行っている。
特開2007−27932号公報 特開2000−174694号公報
親子電話機の子機を用いた外線通話時も無線通信を利用する。無線通信時には、通信品質(受信強度、受信ビット誤り率(BER(Bit Error Rate))、受信電力対雑音比(CNR(Carrier to Noise Ratio))など)が検出されて、検出された通信品質を示す指標(アンテナマークなど)が子機に一体的に設けられた画面に表示される。
実際に、子機で通話をしているとき、瞬間的にマルチパス(電子レンジなどの異なる信号の帯域が重なってノイズが生じる)などにより通信品質が低下し、音声の途切れ、雑音が生じたとき、ユーザはその時点(音声の途切れや雑音が発生した時)の通信品質を示す指標(アンテナマーク表示)を確認することができない。つまり、子機はその携帯性ゆえに画面がスピーカに近接してデザインされる場合があり、子機のスピーカを耳に当てながら通話をしているユーザにとっては、画面が死角となり指標を見ることができないからである。
そのため、通話中に音声の途切れや雑音が発生した場合に、ユーザがスピーカを耳から離して画面の指標を確認したときには、通信品質が正常値に戻っているケースが生じ得る。このケースでは、ユーザは指標が正常であるにもかかわらず音声途切れが発生したと判断し、電話機(子機)が不良品である、または故障していると誤った判断をしてしまう。
本開示のある局面に係る目的は、ユーザによる通信品質の誤判断の可能性を防止する通信装置を提供することである。
本開示のある局面に係る携帯可能な通信装置は、把持可能な筺体と、他の装置と通信する通信部と、通信部の通信品質情報を取得する品質取得部と、品質取得部により取得される通信品質情報をディスプレイに表示するための表示制御部と、を備える。表示制御部は、通信品質情報を表示するとき、それ以前の予め定められた時間内において取得された通信品質情報のうち、所定の悪化した第1の品質状態の通信品質情報が存在した場合は、該第1の品質状態となった通信品質情報を所定時間表示する表示処理を行う。
好ましくは、表示制御部は、さらに、表示処理を実施後に、通信品質情報が第1の品質状態より良好な第2の品質状態が予め定められた期間継続した場合は、第1の品質状態の通信品質情報に代えて、当該予め定められた期間において取得される当該第2の品質状態の通信品質情報を表示する処理を行う。
好ましくは、通信装置は、筺体の表面に設けられ、当該通信装置に対するユーザ操作を受付ける操作面と、を備え、表示制御部は、通信時に、予め定められた操作が受付けられたとき、表示処理の実施を中止し、最新の通信品質情報を表示する。
好ましくは、通信装置は、スピーカフォン機能を有し、予め定められた操作は、スピーカフォン機能を起動するための操作を含む。
好ましくは、通信装置は、筺体の表面において、対象の接触を検知するための接触面を有し、音声出力部は、接触面において、または当該接触面の近傍に配置され、表示制御部は、通信時に接触面において対象が接触したことを判断したとき、表示処理を実施する。
本開示によれば、ユーザによる通信品質の誤判断が防止される。
(A)と(B)は、実施の形態1にかかる電話機の外観の一例を表わした図である。 子機20の構成の一例を示すブロック図である。 親機40の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る子機20が有する機能の構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る情報の表示例を示す図である。 実施の形態1に係る無線通信の処理フローチャートである。 図6の表示処理(ステップS3)のフローチャートを示す図である。 実施の形態4に係る通信システムを概略的に示す図である。 (A)〜(C)は、実施の形態4に係るアンテナマークの表示例を示す図である。 実施の形態4に係る通信端末の外観を模式的に示す図である。 図10の通信端末のハードウェア構成を表わすブロック図である。 子機20を用いた通話態様を示す図である。
以下、各実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面において、同一または相当する部分には、同一符号を付して、説明は繰り返さない。
[技術思想]
開示される技術思想は、以下の通りである。通信部の通信品質の表示機能を有した携帯可能な通信装置は、通信部の通信品質情報を取得し、取得された通信品質情報をディスプレイに表示する。当該表示を実施するときは、それ以前の予め定められた時間内において取得されている通信品質情報のうち所定の悪化した第1の品質状態の通信品質情報が存在した場合は、該状態となった通信品質情報を所定時間表示する。
これにより、ユーザが通信装置を携帯しながらの通信時は、上記の所定の悪化した第1の品質状態の通信品質情報が表示され得る。したがって、通信中に雑音等の影響(音声の途切れ等)が発生して、ユーザが通信品質情報のディスプレイ表示を確認するまでの期間において、通信品質の状態が正常に戻ったとしても、ユーザに対しては、それ以前において取得された所定の悪化した第1の品質状態の通信品質情報が提示される。したがって、上記に述べたユーザの誤判断を防止することができる。
なお、各実施の形態では、無線通信に関する通信品質情報を説明するが、これに限定されず、有線通信の場合であっても、有線通信に関する通信品質情報について、各実施の形態を同様に適用することができる。
[実施の形態1]
(装置外観)
図1(A)と(B)は、実施の形態1にかかる電話機の外観の一例を表わした図である。図1(A)を参照して、電話機100は、無線通信のためのアンテナ39Aを備えるとともに、固定電話回線50を接続する親機(電話線接続ボックス)40と、子機20とを備える。子機20は、無線通信装置の一実施例である。子機20は、充電のためのクレードル30に着脱自在に載置される。
子機20は親機40に登録されており、子機20は、親機40と無線通信する。例えば、固定電話回線50から通話の着信があった場合には、親機40は着信に応じて子機20を呼出し、子機20が呼出しに応答したとき、両者の間に無線通信路が確立する。この無線通信は、たとえば、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)方式と呼ばれるデジタルコードレス電話規格に従っている。なお、無線通信方式は、DECTに限定されず、例えば、Bluetooth(登録商標)などの他の方式であってもよい。
子機20は、ユーザが把持可能な形状の筺体6を備える。筺体6の表面において配置された、各種の情報を表示するためのディスプレイ10と、操作パネル11と、通話などの音声を出力するための音声出力部の一実施例であるスピーカ部8と、通話時の音声を入力するためのマイク9と、各種の情報を表示するためのディスプレイ10とを備える。操作パネル11は、操作面の一実施例であり、子機20に対する指示を入力するためにユーザにより操作されるボタン、スイッチ等が配置されている。操作パネル11には、電話番号を入力するためのテンキーと、機能ボタンとを含む。機能ボタンは、子機20が有するスピーカフォン機能を起動させるために操作されるスピーカフォンボタン11Aを含む。
着信があった場合、ユーザは、子機20をクレードル30から取り外し、筺体6を携帯しながらスピーカ部8を耳に当てて通話する。また、着信があった場合に、スピーカフォンボタン11Aが操作されたときは、スピーカフォン機能が起動する。スピーカフォン機能が起動しているときは、図1(A)のように、ユーザは、クレードル30に子機20を置いたまま(携帯しないハンズフリー)で通話することができる。
図1(B)は、他の電話機100Aを例示する。電話機100Aは、受話器が載置される子機受け部13Aを備える親機40Aを含む。この親機40Aには、受話器として上記に説明した子機20を用いることができる。親機40Aは、固定電話回線50に接続される。親機40Aの正面には、ディスプレイ13、スピーカ15Bおよび数字ボタンなどを有した操作パネル16が配置される。以下では、説明を簡単にするために、図1(A)の電話機100について説明するが、図1(B)の電話機100Aであっても電話機100と同様の機能・構成を実現することができるので、その説明は繰返さない。
(装置構成)
図2は、子機20の構成の一例を示すブロック図である。図3は、親機40の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、子機20は、アンテナ2を接続してDECT方式に従う無線通信を行うためのDECT無線部3、CPU(Central Processing Unit)1を含むマイクロコンピュータを有した制御部1A、信号処理部4、記憶部5、クレードル30から電力が供給されて充電可能な内蔵バッテリ部7、スピーカ部8、マイク9、ディスプレイ10、操作パネル11、タイマ12、およびピン検出部14を含む。記憶部5は、子機20の識別子、各種のデータおよびプログラムなどを記憶する。ピン検出部14は、子機20が親機40に装着される部位に関連して設けられている。ピン検出部14は、ピンの電位に基づき子機20が親機40に装着された(または、取外された)こと示す信号をCPU1に出力する。CPU1は、ピン検出部14からの出力信号に基づき子機20が装着されているか否かを判断する。
アンテナ2とDECT無線部3は、親機40との間でDECT方式に従い確立された無線通信路を介して、他の装置(親機40)と通信する通信部の一実施例である。DECT無線部3はアンテナ2を介して受信したパケットからデータを抽出し、信号処理部4に出力する。信号処理部4は、受信されたデータを復号し、復号後の信号を出力する。パケットから音声データが抽出される場合は、信号処理部4は、DECT無線部3を介して受信した音声データを、スピーカ部8を駆動するためのアナログの音声信号に変換(復号)する。変換後の音声信号に基づきスピーカ部8から音声が出力される。
また、信号処理部4は、送信用の信号をデータに変換(変調)し、変換後のデータをDECT無線部3に出力する。DECT無線部3は、信号処理部4からのデータに基づくパケットを生成し、生成したパケットを、アンテナ2を介して送信する。信号処理部4は、マイク9から入力する音声信号を音声データに変換し、DECT無線部3に出力する。DECT無線部3は、信号処理部4からの音声データに基づくパケットを生成し、当該パケットを、アンテナ2を介して送信する。
図3を参照して、親機40は、CPU31、外部の商用AC(Alternating Current)電源から電力信号を入力するためのAC電源I/F(Interfaceの略)33、および電話回路34を備える。電話回路34は、固定電話回線50を接続し、固定電話回線50との間で音声信号を含む各種信号を送受信する。また、CPU31は、上記に述べたディスプレイ13、スピーカ15B、操作パネル16、および各種データとプログラムを記憶する記憶部37を接続する。
(機能構成と表示例)
図4は、実施の形態1に係る子機20が有する機能の構成を模式的に示すブロック図である。図4を参照して、子機20は、アンテナ2を含む通信部の通信品質に関する予め定められた通信品質値を取得する品質取得部21、および、無線通信中に取得される通信品質値をディスプレイ10に表示するための表示制御部22を備える。
なお、本実施の形態では、通信部の通信品質情報の一例として通信品質値を説明するが、通信品質情報は値で示されるものに限定されない。
品質取得部21は、通信品質値として、アンテナ2の受信強度、受信ビット誤り率、および受信電力対雑音比を取得する。通信品質値の種類はこれら3種類に限定されず、また種類数も3個より多くても、または3個未満であってもよい。
上記の受信強度、受信ビット誤り率、および受信電力対雑音比の測定または取得の方法は公知の手順に従うので詳細な説明は繰返さない。品質取得部21は、上記の受信強度に関して、DECT無線部3が受信したパケットから、例えばRSSI(Received Signal Strength Indicator)などの受信電波強度を測定する。また、受信ビット誤り率に関して、受信パケットのエラーをチェックするためのCRC(Cyclic Redundancy Check)エラーなどの受信エラーを検出し、検出した受信エラーに基づき受信ビット誤り率を算出する。
表示制御部22は、第1表示制御部23と第2表示制御部24とを含む。第1表示制御部23は、通信品質情報(上記の通信品質値に相当)を表示するとき、それ以前の予め定められた時間内において取得された通信品質情報(上記の通信品質値に相当)のうち、所定の悪化した第1の品質状態の通信品質情報が存在した場合は、該第1の品質状態となった通信品質情報を所定時間、ディスプレイ10に表示する表示処理を実施する。なお、この所定時間は、例えば5秒等であるが、これに限定されない。
第2表示制御部24は、第1表示制御部23による表示処理を実施後において、通信品質情報について上記の第1の品質状態よりも良好な第2の品質状態が予め定められた期間継続した場合は、上記の第1の品質状態の通信品質情報に代えて、当該予め定められた期間において取得される当該第2の品質状態の通信品質情報を、ディスプレイ10に表示する処理を行う。
第1表示制御部23および第2表示制御部24の詳細については、後述する。
図4の各部の機能は、子機20のCPU1、DECT無線部3、記憶部5およびタイマ12等のハードウェア回路と、記憶部5に予め格納されたプログラムおよびデータとの組合せにより実現される。
図5は、実施の形態1に係る情報の表示例を示す図である。図5を参照して、無線通信時に、ディスプレイ10には、他の情報(相手先電話番号、相手先氏名等)とともに、表示制御部22により通信品質値を示す指標が表示される。ここでは、指標として、アンテナマーク10Aのインジケータ(本数、マークの高さ)を示しているが、これに限定されない。例えば、通信品質値である数値を表示するようにしてもよい。
(処理フロー)
図6は、実施の形態1に係る無線通信の処理フローチャートである。図6の処理フローに従うプログラムは子機20の記憶部5に予め格納される。CPU1は、記憶部5からプログラムを読出し、読出されたプログラムを実行する。図6のフローチャートを参照して、ユーザが子機20を用いて他の通信装置と通話する場合を説明する。
図6を参照して、CPU1はDECT無線部3からの出力に基づき、通話開始するか否か、すなわち着信があり通話開始操作がなされたか否かを判断する(ステップS1)。通話開始操作がなされないと判断されると(ステップS1でNO)、ステップS1の処理が繰返されるが、通話開始操作があったと判断されると(ステップS1でYES)、CPU1は通話開始操作がスピーカフォン機能の操作であるか否かを判断する(ステップS2)。具体的には、CPU1は、操作パネル11から予め定められたユーザ操作を受付けたときは、スピーカフォン機能の操作であると判断する(ステップS2でYES)。この場合は、CPU1は、スピーカフォン機能を起動して、スピーカフォンのための他の処理を実施する。なお、スピーカフォン機能を起動するための予め定められた操作は、スピーカフォンボタン11Aの操作である。
一方、CPU1は、スピーカフォン機能の操作がなされなかったと判断したときは(ステップS2でNO)、通常の子機20を携帯した通話(後述の図12参照)が実施されながら、通信品質値の取得および表示の処理が行われる(ステップS3)。この処理については、図7を参照して後述する。
CPU1は、通話(無線通信)開始から当該通話が終了するか否かを、DECT無線部3を介して終話パケットを受信したか、または操作パネル11の通話終了ボタン(図示せず)が操作されたか否かに基づき判断する(ステップS4)。CPU1は、通話終了と判断しない場合は(ステップS4でNO)、処理をステップS3に戻すが、通話終了と判断すると(ステップS4でYES)、一連の処理を終了する。
図7は、図6の品質取得・表示処理(ステップS3)のフローチャートを示す図である。図7では、このフローチャートに関連付けて、処理開始のタイミングチャートおよび通信品質値を格納するテーブルTBが模式的に示されている。テーブルTBは、記憶部5に格納される。
図7の左側のタイミングチャートに示されるように、表示制御部22は、タイマ12の出力に基づき予め定められた周期で品質取得・表示処理を繰返し実施する。なお、繰返す周期は、後述する‘第1品質値’を取得するための予め定められた時間(後述する5秒)に基づく周期であり、より特定的には、この時間よりも短い周期であって、例えば1秒としているが1秒に限定されない。なお、本実施の形態では、第1品質値は、上記の所定の悪化した第1の品質状態の通信品質情報に相当する。
図7のテーブルTBは、無線通信中に取得される通信品質値の組(受信強度、受信ビット誤り率、および受信電力対雑音比)が、最大n個格納可能な1種のリングバッファの構造を有する。実施の形態1ではn≧5とする。これは、発明者らの実験による知見に基づいている。具体的には、実験によれば、ユーザが子機20を携帯しながら通話時にスピーカ部8の音声途切れや雑音が発生し、ディスプレイ10を見る(すなわちアンテナマーク10Aを確認する)までの所要時間は、少なくとも5秒であったことに基づいている。なお、テーブルTBに格納可能な通信品質値の組は、5個に限定されない。
図7のフローチャートを参照して、まず、品質取得部21は、上述した通信品質値(受信強度、受信ビット誤り率、および受信電力対雑音比)の組を取得し、取得された通信品質値の組をテーブルTBに格納する(ステップS31)。
第1表示制御部23は、表示処理を実施する。表示処理では、テーブルTBに格納されている最大n個の通信品質値の組から、第1品質値が決定される(ステップS32)。例えば、第1品質値は、n個の受信強度のうちの最低値を示す。または、第1品質値は、n個の受信強度のうちの、低い方および高い方のそれぞれm(m<n)個の値を除去し、除去後の値のうちの代表値(最低値または平均値)を示す。同様にして、他の通信品質値(受信ビット誤り率、および受信電力対雑音比)についても第1品質値が算出される。受信強度、受信ビット誤り率、および受信電力対雑音比のそれぞれについて取得された第1品質値の代表値(平均値または最低値)が、通信品質値の第1品質値として決定される。
このように、第1表示制御部23は、通信品質値を表示するとき、それ以前の5秒内において取得された通信品質値のうち、所定の悪化した品質状態の通信品質値が存在した場合には、当該品質状態となった通信品質値を、第1品質値として取得する。
なお、第1品質値は、受信ビット誤り率、および受信電力対雑音比の3種類の組合せによらず、そのうちの2種類、または1種類に基づいて取得してもよい。
第1表示制御部23は、上記のように取得された第1品質値の表示データを生成し、ディスプレイ10に出力する。ディスプレイ10は、表示データに従い駆動されて、アンテナマーク10Aを表示する(ステップS33)。その後、処理は図6のステップS4に移行する。
無線通信中は、上記の表示処理が1秒の周期で繰返し実施されるので、品質取得部21は、1秒毎に、そのときから遡った5秒間の、すなわち直近の5秒間の通信品質値のデータをテーブルTBに格納する。また、第1表示制御部23は、1秒毎に、当該直近の5秒間の通信品質値に基づく第1品質値を取得して、アンテナマーク10Aの表示を、当該第1品質値を示すように更新する。これにより、無線通信中は、ユーザに対して、最新の第1品質値を提示することが可能となる。
また、無線通信中であっても、スピーカフォン機能が起動している場合には、子機20を図1(A)に示すようにクレードル30に装着したまま、すなわちユーザはディスプレイ10の表示画面を確認しながら通話可能となる。したがって、上記のスピーカフォン機能が起動された場合には(ステップS2でNO)、ステップS3の処理(図7の処理)がパスされて、表示制御部22は、品質取得部21が取得するリアルタイムの通信品質値を表すアンテナマーク10Aを表示する。したがって、スピーカフォンで通話時は、ユーザは、上記の第1品質値ではないリアルタイムの通信品質値を確認することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2では、実施の形態1の第1品質値の表示タイミングについての変形例を説明する。例えば、図7の第1品質値の取得・表示処理は、通信品質値が閾値未満となった場合に実施されるとしてもよい。
これにより、無線通信開始から通信品質値が閾値未満となるまでの期間は(すなわち、無線通信開始から通信品質値が閾値以上である期間は)、図7の処理はパスされて、ディスプレイ10には、上記の第1品質値ではないリアルタイムの通信品質値が表示されて、閾値未満となれば、図7の第1品質値の表示が実施される。なお、この閾値は、例えば、ユーザがスピーカ部8からの音声途切れを識別可能な通信品質値であって、実験等によって取得される。
また、音声データのパケットの再送処理においても、通信品質値が閾値未満となった場合には、図7の処理を実施して、第1品質値を更新しながら表示するとしてもよい。
[実施の形態3]
実施の形態3では、実施の形態1の第1品質値の表示タイミングについての他の変形例を説明する。表示制御部22は、上記の図7のフローチャートに従う第1品質値の取得・表示処理を、通信品質値が上記に述べた閾値以上に回復した場合には、第1品質値の表示処理を中止し、品質取得部21が取得する最新の通信品質値を表示するとしてもよい。
つまり、図7の表示処理を実施中に、第2表示制御部24は、取得される通信品質値が閾値以上である期間が、すなわち良好である通信品質状態の期間が予め定められた期間継続するか否かを判断する。予め定められた期間継続したことを判断した場合は、第2表示制御部24は、当該予め定められた期間において品質取得部21により取得された通信品質値(またはその代表値を算出)取得し、第1品質値に代えて当該通信品質値の表示データに基づく、アンテナマーク10Aをディスプレイ10に表示する。
[実施の形態4]
図8は、実施の形態4に係る通信システムを概略的に示す図である。図9(A)〜(C)は、実施の形態4に係るアンテナマークの表示例を示す図である。本実施の形態4では、ある局面の目的は、無線通信時に経由する無線通信路のための各通信部の通信品質値をユーザに提示することを可能にする通信装置、その制御方法およびプログラムを提供することである。
上記の各実施の形態では、無線通信路は、親機40と子機20との間で確立されたものであるとしたが、実施の形態4では、子機20が複数種類の無線通信路を経由して他の装置と無線通信する場合には、通信部の各無線通信路を経由した通信品質値が取得されて、表示される。
図8を参照して、通信システムは屋外の通信端末61、屋内の通信端末60、通信端末60と無線通信可能な親機40A、および親機40Aと無線通信する子機20を含む。図8では、親機40に、登録される無線通信装置は、通信端末60および子機20である。子機20はクレードル30に載置可能であり、また、通信端末60は親機40Aの子機受け部13Aに、図1(B)の子機20に代わって載置可能である。通信端末60,61は、携帯可能な端末であり、例えばスマートフォンを含む。
図8のシステムにおいては、屋外の通信端末61から宅内の通信端末60に着信があった場合、通信端末60と61の間では、例えば4G(第4世代移動通信システム)に従う無線通信路51が確立される。通信端末60は、外線から着信を受信すると、受信した着信を、親機40Aを経由して子機20に転送する。これにより、子機20はリング音を鳴動して着信を報知する。着信が電話呼出しである場合に、ユーザは、子機20を操作して、宅外の通信端末61の話者と通話することが可能となる。このような通話時に、宅内の通信端末60と親機40Aの間は、例えば、Bluetoothに従う無線通信路52が確立されて、親機40Aと子機20の間は、上記のDECTに従う無線通信路53が確立される。なお、通信端末60と61の間の通信路は、4Gに限定されず、例えば3G(第3世代移動通信システム)に従う他の通信路が確立されてもよい。
実施の形態4では、通信端末60と親機40Aは、図4に説明したものと同様の機能を有する。通信端末60は、上記の各実施の形態と同様に、通信部の無線通信路51を経由した通信の通信品質値を取得し、その第1品質値を示すアンテナマーク10Bをディスプレイ122に表示する(図9(A)参照)。また、通信端末60は、取得した第1品質値を、無線通信路52を介して親機40Aに送信する。
親機40Aは、通信部の無線通信路52を経由した通信の第1品質値を取得し、その第1品質値を示すアンテナマーク10Cと、通信端末60から受信する第1品質値を示すアンテナマーク10Bとをディスプレイ13に表示する(図9(B)参照)。また、親機40Aは、自己が取得した通信部の無線通信路52による第1品質値と、通信端末60から受信した無線通信路51による第1品質値とを、無線通信路53を介して子機20に送信する。
子機20は、通信部の無線通信路53を経由した通信の第1品質値を取得し、その第1品質値を示すアンテナマーク10Dと、親機40Aから受信した無線通信路51,52について通信部の第1品質値を示すアンテナマーク10B,10Cとをディスプレイ10に表示する(図9(C)参照)。
また、通信端末60は、親機40Aから無線通信路52を経由した通信の第1品質値を受信してディスプレイ122にアンテナマーク10Cを表示するとしてもよく、同様に、親機40Aは子機20から無線通信路53を経由した通信品質値の第1品質値を受信し、ディスプレイ13に表示するとしてもよい。さらに、通信端末60は、親機40Aから無線通信路53を経由した通信の第1品質値を受信してディスプレイ122に表示するとしてもよい。
図9(A)〜(C)において、アンテナマークは、対応の無線通信路の方式名称(4G、BT(Bluetooth)、DECT等)と関連付けて表示したが、相手の無線通信装置の機器識別子(機種名、一般名称(携帯電話、固定電話の親機、子機等))と関連付けて表示しても良い。
(通信端末の外観)
図10は、実施の形態4に係る通信端末60の外観を模式的に示す図である。通信端末61は通信端末60と同様の構成を有するので、ここでは、代表して通信端末60の構成を説明する。図10を参照して通信端末60は、長方形状の筺体24Aと、筺体24Aに装着された長方形状のフラットパネルである後述のタッチパネル121を含む表示一体型入力部120、ならびに筺体24Aに取付けられた集音部であるマイク161および162を備える。
図示されるように、筺体24Aはタッチパネル121を額縁状に囲むようにタッチパネル121に装着される。ユーザは筺体24Aの額縁を把持しながら、タッチパネル121を操作し、またはタッチパネル121を介して表示画像を確認する。
ここでは、表示一体型入力部120の面のうち、外部に露出する面はタッチパネル121の操作面に対応する。操作面は、通信端末60に対する指示を入力するためのユーザ操作を受付ける。操作面の背面には異なる位置に取り付けられて、駆動信号に従ってタッチパネル121を振動させるための複数の振動部191Dおよび191Cを備える。振動部191Dおよび191Cは、音声出力部の一実施例である、フラットパネルスピーカを構成する。また、背面の異なる位置には圧力検出のための受圧素子からなる受圧面である複数のダイヤフラム(隔膜)191Aおよび191Bが備えられる。ダイヤフラム191Aと191Bは、検出対象(本実施の形態の場合には耳)が接触した領域の位置および面積を検出するために用いられる接触面の一実施例である。
図11は、図10の通信端末60のハードウェア構成を表わすブロック図である。通信端末60は、CPU110、表示一体型入力部120、記憶部140、タッチパネル121を振動部191Cと191Dを用いて振動させるためのパネル振動部150、マイク161および162に相当する音声入力部160、外部メモリ170、アンテナを接続する通信I/F(Interface)180、および圧力センサ191を含むセンサ部190を備える。
表示一体型入力部120は、LCD(Liquid Crystal Display)であるディスプレイ122および表示面を覆うように重ねられるタッチパネル121を含む。
記憶部140は、プログラムおよびデータを格納するためのRAM141およびROM142を含む。外部メモリ170は、図示しないI/F(Interface)を介して通信端末60に着脱自在に装着されて、CPU110は装着された外部メモリ170をアクセスする。通信I/F180は、アンテナを介して外部装置と無線通信する。
通信I/F180は、Wi−Fi(Wireless Fidelity(登録商標)の略)、Bluetooth、3G、4G等に従い無線通信する。外部メモリ170は、たとえば不揮発性記憶媒体からなるメモリカードとして実現される。
(耳の接触判断と表示)
通信端末60では、圧力センサ191の検出に基づき対象物である耳がダイヤフラムに当接して接触した場合には、接触領域の位置と面積とを検出することができる。
圧力センサ191は、振動部191Dおよび191Cに配置された、または近傍に配置されたダイヤフラム191Aと191Bに加わっている圧力を検出する。CPU110は、圧力センサ191の出力に基づき、ダイヤフラム191Aと191Bそれぞれの膜の変形度(押圧されている位置と面積)を検出する。検出した各変形度が予め定められた変形度を示す場合には、フラットスピーカに耳が接触して押圧されていると判断する。なお、ダイヤフラム191Aおよび191Bの両方において同時に耳が接触することはない。
通信端末60のCPU110(表示制御部22に相当)は、無線通信中に圧力センサ191の出力に基づき耳が接触したことを判断する期間は、第1表示制御部23による上記の図7に説明した第1品質値の取得と表示処理を実施する。一方、無線通信時であっても、耳の接触が判断されない期間は、CPU110(表示制御部22)は、図7の第1品質値の取得および表示処理の実施を中止する(実施されない)。したがって、この期間は、品質取得部21によりリアルタイムに取得される通信品質値のアンテナマークが表示される。
(変形例)
第1表示制御部23による接触面に耳が当接しているか否かの判断は、上記に述べた圧力センサ191の検知出力を用いる方法に限定されない。例えば、筺体表面において音声出力部が配置された面、またはその近傍に設けられた照度センサの検知出力(耳が当接しているか否かで明るさが異なる)、同様に設けられた人感センサの検知出力(人体からの赤外線の有無)、同様に設けられたインカメラの出力である撮像画像(耳が当接しているか否かで撮像画像の明るさが異なる)等を用いることができる。
また、耳の当接が検出されて第1表示制御部23の表示処理が実施された後に、耳の当接が検出されなくなったときは、検出されなくなってから予め定めた期間(例えば5秒)が経過したと判断されたときに、第1表示制御部23による表示に代えて、第2表示制御部24による通信品質値の取得と表示を実施するようにしてもよい。
なお、上記に述べた音声出力部への耳の当接の検出方法、および検出に基づき第1表示制御部23の表示と第2表示制御部24の表示の切替え方法は、実施の形態1から3に示した子機20のスピーカ部8への耳の当接の検出に対しても同様に実施することができる。
[実施の形態5]
上記の各実施の形態では、無線通信時の通信品質の指標であるアンテナマーク10A〜10Dの表示部は、子機20または通信端末60,61のディスプレイ122としたが、表示先は他のデバイスであってもよい。例えば、親機40Aのディスプレイ13または他のモニタ装置等に表示してもよい。この場合、子機20または通信端末60,61の表示制御部22は、指標の表示データを、これら他の装置にDECT無線部3,通信I/F180を介して送信し得る。
(各実施の形態の変形例)
上記に述べた各実施の形態は適宜組み合わせて実施されてもよい。
また、第1表示制御部23は、実施の形態2で説明したように、通信品質値が閾値を下回ったとき表示処理を実施するが、この閾値は可変であってもよい。
また、第1品質値は、以下のように取得されてもよい。
(1)テーブルTBのn個の通信品質値のうち下位N(ただし、N<n、N=0,1,2,・・・)個を除く通信品質値のうちのワーストの値、または、下位からN+1番目の値(ただし、N+1<n)を、第1品質値として取得してもよい。なお、N=0のときは最下位の値が第1品質値になる。
(2)テーブルTBの下位N個の平均値(N=1,2,・・・)を、第1品質値として取得してもよい。なお、N=1のときは、最下位の値が第1品質値になる。
(3)通話中に、音声データのパケット再送処理でもエラーが発生し、スピーカ部8へ出力できる音声がないときも上記の表示処理が実施される。つまり、出力する音声がなく通話の途切れが発生している通信状態において、表示処理は、その通信状態を表す通信品質情報(通信品質値)を表示する。この場合も、表示情報は上記の(1)〜(2)に基づく情報を適用することができる。
また、上記の通信品質値(受信強度、受信ビット誤り率、受信電力対雑音比)は、アンテナマーク10A〜10Dにより表示されるが、これらアンテナマークは、所定時間(例えば、5秒間)表示する構成としてもよい。この場合、上記の(3)のケースにおいては、通話が途切れているのでアンテナマークの表示を、悪い通信状態(第1品質値)の本数よりも更に少ない本数(0本または1本、または点滅させる等)で表示するとしてもよい。
また、通信状態が予め定めた閾値を下回る悪い状態、すなわち通信品質値が閾値未満である状態が長時間続いているときは、悪い状態の時間の経過に応じて、アンテナマークで表示されるアンテナ本数を徐々に減らすように表示を変化させる。これにより、通信部の通信状態が悪い状態であることを、より分かり易くユーザに通知することが可能となる。
[実施の形態6]
実施の形態6では、子機20の制御部1AのCPU1、または通信端末60,61のCPU110に上記の各実施の形態に記載した制御を実行させるためのプログラムを提供することもできる。このプログラムを子機20の記憶部5または通信端末60,61の記憶部140にインストールすることで、既存の通信システムでも、各実施の形態に示した、無線通信中の通信品質値の指標の表示が実現される。
プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。すなわち、プログラムは、一例として固定電話回線を介してダウンロードによって親機40にダウンロードされた後、子機20にDECT無線通信により配信されてもよい。また、他の例として、インターネットなどのネットワークや着脱式のメモリなどによって、いったん、携帯電話機やモバイル端末などに配布され、そのような装置から子機20に対して無線通信で配信されてもよい。このようなプログラムのロードの態様は、通信端末60,61についても同様に実施することができる。
なお、プログラムは、他のプログラムに組み込まれるプログラムの一部(モジュール)であって、当該他のプログラムの一部に組み込まれて提供されるものであってもよい。または、モジュールだけが提供されて、他のプログラムの一部に組み込まれて(またはそのモジュール部分が書き換えられて)用いられてもよい。このような他のプログラムに組み込まれた(組み込まれる)プログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
[実施の形態の効果]
図12は、子機20を用いた通話態様を示す図である。図2には、ユーザが子機20を親機40から取外して、携帯しながら通話している状態が模式的に示されている。図2に示されるように、通話時には、ユーザは、スピーカ部8が耳に当接し、マイク9が口元に位置するような姿勢で子機20を携帯するため、ディスプレイ10の画面は死角となり、ユーザはディスプレイ10の表示情報を確認することが困難となる。
この点に関し、上記の各実施では、無線通信中は、第1表示制御部23により通信品質値の第1品質値が周期的に取得されてアンテナマーク10Aとして表示される。したがって、通話中に音声の途切れや雑音が発生した場合に、ユーザが子機20を耳から離してディスプレイ10のアンテナマーク10Aを確認したときには、通信状態が正常に戻っているとしても、当該アンテナマーク10Aは悪化した通信状態を示す第1品質値を示す。したがって、上記に述べたような、ユーザが、電話機100(または子機20)が不良品である、または故障していると誤判断するのを回避し得る。なお、通信端末60,61を用いて無線通信する場合であっても、上記の死角の課題は生じるが、同様に、当該効果が奏されることで課題を解消することができる。
(開示内容)
実施の形態の開示内容を以下のように表すことができる。
(1)携帯可能な子機20(または通信端末60)は、把持可能な筺体と、他の装置と通信する通信部と、通信部の通信品質情報を取得する品質取得部21と、品質取得部により取得される通信品質情報をディスプレイに表示するための表示制御部22と、を備える。表示制御部は、通信品質情報を表示するとき、それ以前の予め定められた時間において取得されている通信品質情報において所定の悪化した第1の品質状態の通信品質情報が存在した場合は、該第1の品質状態となった通信品質情報を所定時間表示する表示処理を行う第1表示制御部23を含む。
(2)第1表示制御部23は、無線通信中に通信品質値が閾値未満となった場合に、表示処理を実施する。したがって、通信品質が閾値未満となったときは、上記の第1の品質状態となった通信品質情報の表示処理が実施される。
(3)第1表示制御部23は、表示処理を実施する場合に、当該表示処理を周期的に繰返し実施する。したがって、第1の品質状態となった通信品質情報の表示は、周期的に更新される。
(4)第1表示制御部23は、周期毎に実施される表示処理において、当該周期から遡った予め定められた時間において取得されている通信品質情報のうちの第1の品質状態となった通信品質情報を取得する。したがって、直近の予め定められた時間における第1の品質状態となった通信品質情報が表示される。また、周期は、前記予め定められた時間よりも短い。
(5)表示制御部22は、さらに、無線通信中に表示処理を実施後に、通信品質情報が第1の品質状態より良好な第2の品質状態が予め定められた期間継続した場合は、第1の品質状態の通信品質情報に代えて、当該予め定められた期間において取得される当該第2の品質状態の通信品質情報を、ディスプレイに表示する第2表示制御部24を含む。したがって、通信品質状態が十分に回復したときは、回復した通信品質情報の表示が開始される。
(6)無線通信装置は、さらに、把持可能な筺体6(または筺体24A)と、筺体の表面に設けられ、当該無線通信装置に対するユーザ操作を受付ける操作面(操作パネル11、タッチパネル121)と、を備え、表示制御部22は、無線通信時に、予め定められた操作(スピーカフォンボタン11Aの操作)が受付けられたとき、悪化した第1の品質状態の通信品質情報の表示を中止し、最新の通信品質情報を表示する。したがって、予め定められた操作(スピーカフォン操作)時は、第1の品質状態の通信品質情報の表示は中止される。
(7)無線通信装置は、スピーカフォン機能を有し、予め定められた操作は、スピーカフォン機能を起動するための操作を含む。したがって、ハンズフリー態様で使用するスピーカフォン起動時は、上記の死角の課題は生じ得ないことから、第1の品質状態の通信品質情報の表示を中止し、最新の通信品質情報を表示する。
(8)無線通信装置は、音声出力部(スピーカ部8)を、さらに備え、筺体の表面において、ディスプレイ10と、音声出力部が配置される。
(9)無線通信装置は、筺体の表面において、対象の接触を検知するための接触面(ダイヤフラム191Aと191B)を有し、音声出力部(振動部191C,191D)は、接触面において、または当該接触面の近傍に配置され、第1表示制御部23は、無線通信時に接触面において対象が接触したことを判断したとき、表示処理を実施する。したがって、接触面において耳等の対象が当接したときに、第1の品質状態の通信品質情報の表示が実施される。また、この接触面は、ディスプレイの表示面に重ねられて設けられる。
(10)携帯可能な無線通信装置の制御方法は、通信部の通信品質情報を取得するステップと、取得される通信品質情報をディスプレイに表示するステップ(ステップS3)と、を備える。表示するステップは、通信品質情報を表示するとき、それ以前の予め定められた時間において取得されている通信品質情報において所定の悪化した第1の品質状態の通信品質情報が存在した場合は、該第1の品質状態となった通信品質情報を所定時間表示するステップ(ステップS31〜S33)を含む。
(11)上記の制御方法をコンピュータに実施させるためのプログラムが提供される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A 制御部、2,39A アンテナ、3,39 DECT無線部、4 信号処理部
5,37,140 記憶部、6,24A 筺体、8 スピーカ部、10,13,122 ディスプレイ、10A,10B,10C,10D アンテナマーク、11,16 操作パネル、11A スピーカフォンボタン、12 タイマ、20 子機、21 品質取得部、22 表示制御部、23 第1表示制御部、24 第2表示制御部、51,52,53 無線通信路、60,61 通信端末、100,100A 電話機。

Claims (5)

  1. 携帯可能な通信装置であって、
    把持可能な筺体と、
    他の装置と通信する通信部と、
    前記通信部の通信品質情報を取得する品質取得部と、
    前記品質取得部により取得される前記通信品質情報をディスプレイに表示するための表示制御部と、を備え、
    前記表示制御部は、
    前記通信品質情報を表示するとき、それ以前の予め定められた時間内において取得された前記通信品質情報のうち、所定の悪化した第1の品質状態の通信品質情報が存在した場合は、該第1の品質状態となった通信品質情報を所定時間表示する表示処理を行うことを特徴とする、通信装置。
  2. 前記表示制御部は、さらに、
    前記表示処理を実施後に、前記通信品質情報が前記第1の品質状態より良好な第2の品質状態が予め定められた期間継続した場合は、前記第1の品質状態の通信品質情報に代えて、当該予め定められた期間において取得される当該第2の品質状態の通信品質情報を表示する処理を行う、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通信装置は、さらに、
    前記筺体の表面に設けられ、当該通信装置に対するユーザ操作を受付ける操作面と、を備え、
    前記表示制御部は、
    通信時に、予め定められた操作が受付けられたとき、前記表示処理の実施を中止し、最新の通信品質情報を表示する、請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記通信装置は、スピーカフォン機能を有し、
    前記予め定められた操作は、前記スピーカフォン機能を起動するための操作を含む、請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記通信装置は、
    音声出力部を、さらに備え、
    前記筺体の表面において、対象の接触を検知するための接触面を有し、
    前記音声出力部は、前記接触面において、または当該接触面の近傍に配置され、
    前記表示制御部は、
    前記通信時に前記接触面において対象が接触したことを判断したとき、前記表示処理を実施する、請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。
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