JP2017142204A - 点群位置合わせ装置および点群位置合わせプログラム - Google Patents

点群位置合わせ装置および点群位置合わせプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】前回の三次元点群と今回の三次元点群とを正確に比較できるようにする。【解決手段】第1の画像データ191は、マンホール等の特徴点を有する対象道路が映った第1の画像と特徴点の位置を表す第1の三次元座標値とを含む。第1の三次元点群データ192は、第1の画像に対応するデータであり、対象道路の各計測点の三次元座標値を含む。第2の画像データ193は、対象道路が映った第2の画像と特徴点の位置を表す第2の三次元座標値とを含む。第2の三次元点群データ194は、第2の画像に対応するデータであり、対象道路の各計測点の三次元座標値を含む。差分算出部110は、第1の画像データ191の第1の三次元座標値と第2の画像データ193の第2の三次元座標値との差分を算出する。差分相殺部120は、第1の三次元点群データ192の三次元座標値と第2の三次元点群データ194の三次元座標値との間で差分を相殺する。【選択図】図1

Description

本発明は、2つの三次元点群の位置合わせに関するものである。
舗装路面の劣化状態を管理する手法として、MMS(モービルマッピングシステム)で得られる三次元点群を用いて路面形状を算出し、算出した路面形状を元に行う管理手法が有望である。具体的には、路面形状を定期的に取得して、路面形状同士を比較して得られる差分から劣化の進行状態を管理する手法が提案されている。
しかし、測位信号の受信環境が悪い状態で得られた三次元点群の緯度経度の精度は、測位信号の受信環境が良い状態で得られた三次元点群の緯度経度の精度よりも悪い。そのため、路面形状の差分を取得する際に、三次元点群同士の位置合わせが必要になる。そして、三次元点群同士の位置合わせが困難であると、管理の省力化を図ることができない。
特許文献1は、1つの三次元点群から基準路面モデルと計測路面モデルとを作成し、基準路面と計測路面との差分を抽出する手法を開示している。
特許文献2は、MMSによって三次元点群を得る手法および三次元点群を利用する各種の手法が開示されている。
特開2015−31018号 国際公開2008/099915号
本発明は、前回の計測で得られた三次元点群と今回の計測で得られた三次元点群とを正確に比較できるようにすることを目的とする。
本発明の点群位置合わせ装置は、
特徴点となる箇所を含んだ対象区域が映った第1の画像と前記特徴点の位置を表す第1の三次元座標値とを含んだ第1の画像データと、前記対象区域が映った第2の画像と前記特徴点の位置を表す第2の三次元座標値とを含んだ第2の画像データとを用いて、前記第1の三次元座標値と前記第2の三次元座標値との差分を算出する差分算出部と、
前記第1の画像に対応するデータであって前記対象区域の各計測点の三次元座標値を含んだデータである第1の三次元点群データに含まれる三次元座標値と、前記第2の画像に対応するデータであって前記対象区域の各計測点の三次元座標値を含んだデータである第2の三次元点群データに含まれる三次元座標値との間で、前記差分を相殺する差分相殺部とを備える。
本発明によれば、第1の三次元点群データに含まれる三次元座標値と第2の三次元点群データに含まれる三次元座標値との間で、第1の画像データと第2の画像データとにおける特徴点の三次元座標値の差分を相殺することができる。
つまり、前回の計測で得られた三次元点群と今回の計測で得られた三次元点群とを特徴点を基準にして位置合わせすることができる。したがって、前回の計測で得られた三次元点群と今回の計測で得られた三次元点群とを正確に比較することが可能になる。
実施の形態1における点群位置合わせ装置100の構成図。 実施の形態1における計測車両810の構成図。 実施の形態1におけるMMS800の構成図。 実施の形態1における二次元投影の概要図。 実施の形態1における点群位置合わせ方法のフローチャート。 実施の形態1における差分算出処理(S110)のフローチャート。 差分の相殺を行わない場合の三次元点群の比較を示す図。 差分の相殺を行う場合の三次元点群の比較を示す図。 実施の形態1における点群位置合わせ装置100の他の構成図。
実施の形態1.
前回の計測で得られた三次元点群と今回の計測で得られた三次元点群とを特徴点を基準にして位置合わせする点群位置合わせ装置100について、図1から図9に基づいて説明する。
***構成の説明***
図1に基づいて、点群位置合わせ装置100の構成について説明する。
点群位置合わせ装置100は、プロセッサ901とメモリ902と補助記憶装置903といったハードウェアを備えるコンピュータである。プロセッサ901は、信号線を介して他のハードウェアと接続されている。
プロセッサ901は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)であり、他のハードウェアを制御する。具体的には、プロセッサ901は、CPU、DSPまたはGPUである。CPUはCentral Processing Unitの略称であり、DSPはDigital Signal Processorの略称であり、GPUはGraphics Processing Unitの略称である。
メモリ902は揮発性の記憶装置である。メモリ902は、主記憶装置またはメインメモリとも呼ばれる。具体的には、メモリ902はRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶装置903は不揮発性の記憶装置である。具体的には、補助記憶装置903は、ROM、HDDまたはフラッシュメモリである。ROMはRead Only Memoryの略称であり、HDDはHard Disk Driveの略称である。
点群位置合わせ装置100は、差分算出部110と差分相殺部120といった「部」を機能構成の要素として備える。「部」の機能はソフトウェアで実現される。「部」の機能については後述する。
補助記憶装置903には、「部」の機能を実現するプログラムが記憶されている。「部」の機能を実現するプログラムは、メモリ902にロードされて、プロセッサ901によって実行される。
さらに、補助記憶装置903にはOS(Operating System)が記憶されている。OSの少なくとも一部は、メモリ902にロードされて、プロセッサ901によって実行される。
つまり、プロセッサ901は、OSを実行しながら、「部」の機能を実現するプログラムを実行する。
「部」の機能を実現するプログラムを実行して得られるデータは、メモリ902、補助記憶装置903、プロセッサ901内のレジスタまたはプロセッサ901内のキャッシュメモリといった記憶装置に記憶される。これらの記憶装置は、データを記憶する記憶部として機能する。
なお、点群位置合わせ装置100が複数のプロセッサ901を備えて、複数のプロセッサ901が「部」の機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
メモリ902には、点群位置合わせ装置100で使用、生成、入出力または送受信されるデータが記憶される。
具体的には、メモリ902には、第1の画像データ191、第1の三次元点群データ192、第2の画像データ193および第2の三次元点群データ194等が記憶される。メモリ902に記憶される各データの内容については後述する。
プロセッサ901とメモリ902と補助記憶装置903とをまとめたハードウェアを「プロセッシングサーキットリ」という。
「部」は「処理」または「工程」に読み替えてもよい。「部」の機能はファームウェアで実現してもよい。
「部」の機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、光ディスクまたはフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体に記憶することができる。
次に、第1の画像データ191、第1の三次元点群データ192、第2の画像データ193および第2の三次元点群データ194の内容について説明する。
第1の画像データ191は、特徴点となる箇所を含んだ対象区域が映った第1の画像と特徴点の位置を表す第1の三次元座標値とを含んだデータである。具体的には、対象区域は、マンホール、白線および縁石が設けられた道路を有する特定の区域であり、特徴点は、マンホール、白線または縁石の一部である。
詳細には、第1の画像データ191は、第1の画像の各画素に対応付けて当該画素が表す箇所の三次元座標値を含む。第1の三次元座標値は、第1の画像データ191に含まれる三次元座標値のうち、特徴点が映った画素に対応付けられた三次元座標値である。
第1の三次元点群データ192は、第1の画像に対応するデータであって対象区域の各計測点の三次元座標値を含んだデータである。
第1の画像に対応するデータとは、第1の画像の撮像と共に対象区域で行われた計測で得られた計測データを用いて生成されたデータを意味する。
第2の画像データ193は、対象区域が映った第2の画像と特徴点の位置を表す第2の三次元座標値とを含んだデータである。
詳細には、第2の画像データ193は、第2の画像の各画素に対応付けて当該画素が表す箇所の三次元座標値を含む。第2の三次元座標値は、第2の画像データ193に含まれる三次元座標値のうち、特徴点が映った画素に対応付けられた三次元座標値である。
第2の三次元点群データ194は、第2の画像に対応するデータであって対象区域の各計測点の三次元座標値を含んだデータである。
第2の画像に対応するデータとは、第2の画像の撮像と共に対象区域で行われた計測で得られた計測データを用いて生成されたデータを意味する。
第1の画像データ191と第2の画像データ193といった画像データ、および、第1の三次元点群データ192と第2の三次元点群データ194といった三次元点群データは、MMS(モービルマッピングシステム)によって生成されるデータである。
次に、MMS800の概要について説明する。
MMS800は、計測車両810によって得られた計測データを用いて、三次元点群データおよび画像データを生成するシステムである。
計測車両810は、道路を走行しながら各種の計測を行う車両である。
図2に示すように、計測車両200は、測位信号受信機811と、慣性計測装置812と、オドメータ813と、レーザスキャナ814と、カメラ815とを備える。
測位信号受信機811、慣性計測装置812、レーザスキャナ814およびカメラ815は、計測車両810の屋根に設けられた天板819に取り付けられている。
測位信号受信機811は、GNSS衛星から発信される測位信号を受信し、測位信号の受信結果を用いて測位を行う受信機である。
GNSS衛星は、GNSS(Global Navigation Satellite Systems)で使用される人工衛星である。GNSSの具体例はGPS(Global Positioning System)である。
測位信号受信機811によって得られる計測データを測位データ801という。測位データ801は、計測車両810の位置を示す三次元座標値を時刻に対応付けて含む。
慣性計測装置812は、IMUという略称で呼ばれる装置であり、3軸方向の角速度および3軸方向の加速度を計測する。
慣性計測装置812によって得られる計測データを慣性計測データ802という。慣性計測データ802は、計測車両810の3軸方向の角速度および加速度を時刻に対応付けて含む。
オドメータ813は、走行距離を計測する装置である。
オドメータ813によって得られる計測データを走行距離データ803という。走行距離データ803は、計測車両810が走行した距離を時刻に対応付けて含む。
レーザスキャナ814は、レーザを出射して計測点までの距離と計測点への方位とを計測する装置である。計測点はレーザが入射した箇所である。
レーザスキャナ814によって得られる計測データを距離方位データ804という。距離方位データ804は、距離と方位とを時刻に対応付けて含む。
カメラ815は、画像を撮像する装置である。
カメラ815によって撮像された画像を含んだデータを画像データ805という。
図3に示すように、MMS800は、計測車両810によって得られた各種の計測データを処理する計測データ処理装置820を備える。
計測データ処理装置820は、位置姿勢演算部821と、三次元点群生成部822と、二次元投影部823とを機能構成の要素として備えるコンピュータである。
位置姿勢演算部821は、測位データ801と慣性計測データ802と走行距離データ803とを用いて計測車両810の位置および姿勢を演算し、位置データ831と姿勢データ832とを生成する。
位置データ831は、計測車両810の位置を示す三次元座標値を時刻に対応付けて含む。
姿勢データ832は、計測車両810の姿勢を示す三次元姿勢角を時刻に対応付けて含む。
三次元点群生成部822は、位置データ831と姿勢データ832と距離方位データ804とを用いて各計測点の三次元座標値を算出し、三次元点群データ833を生成する。
三次元点群データ833は、各計測点の三次元座標値を含む。三次元座標値が示す位置にある計測点を表す点を三次元点という。
二次元投影部823は、位置データ831と姿勢データ832と三次元点群データ833と画像データ805とを用いて、各計測点を画像に投影する。
そして、二次元投影部823は、計測点が投影された画素に対応付けて、計測点の三次元座標値を画像データ805に付加する。
図4に基づいて、投影の概要について説明する。投影は、計測点に対応する画素の位置を算出することを意味する。
二次元投影部823は、カメラ815から計測点へのベクトルであるLOSベクトルを算出する。LOSはLine of Sightの略称である。
また、二次元投影部823は、画像に対応する平面である画像平面を算出する。画像平面は、カメラ815のレンズの中心からカメラ815が向いた方向に焦点距離fだけ離れた平面である。
そして、二次元投影部823は、LOSベクトルと画像平面との交点に対応する画素の位置(u,v)を算出する。
MMSの詳細については、特許文献2に開示されている。
***動作の説明***
点群位置合わせ装置100の動作は点群位置合わせ方法に相当する。また、点群位置合わせ方法の手順は点群位置合わせプログラムの手順に相当する。
図5に基づいて、点群位置合わせ方法について説明する。
ステップS110は差分算出処理である。
ステップS110において、差分算出部110は、第1の画像データ191と第2の画像データ193とを用いて、第1の三次元座標値と第2の三次元座標値との差分を算出する。
第1の三次元座標値は、第1の画像データ191に含まれる特徴点の三次元座標値である。第2の三次元座標値は、第2の画像データ193に含まれる特徴点の三次元座標値である。
図6に基づいて、差分算出処理(S110)について説明する。
ステップS111において、差分算出部110は、第1の画像から特徴点に対応する画素である第1の特徴画素を抽出し、第2の画像から特徴点に対応する画素である第2の特徴画素を抽出する。
具体的には、差分算出部110は、第1の特徴画素と第2の特徴画素とを以下のように抽出する。
まず、差分算出部110は、第1の画像と第2の画像とのそれぞれから、特徴がある複数の画素を複数の特徴点として抽出し、第1の画像と第2の画像との間で各特徴点をマッチングする。マッチングは、同じ箇所を示す特徴点同士を対応付けることを意味する。特徴点の抽出およびマッチングは、BRISK、ORBまたはKAZE等の手法によって、行うことができる。BRISKはBinary Robust Invariant Scalable Keypointsの略称である。ORBはOriented FAST and Rotated BRIEFの略称である。
そして、差分算出部110は、マッチングされた1組の特徴点を第1の特徴画素および第2の特徴画素として選択する。
ステップS112において、差分算出部110は、第1の特徴画素に対応付いた三次元座標値を第1の画像データ191から、第1の三次元座標値として取得する。
さらに、差分算出部110は、第2の特徴画素に対応付いた三次元座標値を第2の画像データ193から、第2の三次元座標値として取得する。
ステップS113において、差分算出部110は、第1の三次元座標値と第2の三次元座標値との差分を算出する。
具体的には、差分算出部110は、第2の三次元座標値(x2,y2,z2)から第1の三次元座標値(x1,y1,z1)を引いて、第1の三次元座標値に対する第2の三次元座標値の差分(x2−x1,y2−y1,z2−z1)を算出する。
図5に戻り、ステップS120から説明を続ける。
ステップS120は差分相殺処理である。
ステップS120において、差分相殺部120は、第1の三次元点群データ192に含まれる三次元座標値と、第2の三次元点群データ194に含まれる三次元座標値との間で、差分を相殺する。
具体的には、差分算出部110は、第2の三次元点群データ194に含まれる各三次元座標値(x,y,z)から、第1の三次元座標値に対する第2の三次元座標値の差分(Δx,Δy,Δz)を引く。これにより、第2の三次元点群データ194に含まれる各三次元座標値(x,y,z)は、(x−Δx,y−Δy,z−Δz)に変更される。
***実施の形態の効果***
点群位置合わせ装置100は、第1の三次元点群データ192に含まれる三次元座標値と第2の三次元点群データ194に含まれる三次元座標値との間で、第1の画像データ191と第2の画像データ193とにおける特徴点の三次元座標値の差分を相殺することができる。
相殺された後の第1の三次元点群データ192と、相殺された後の第2の三次元点群データ194とは、第1の画像の撮像時と第2の画像の撮像時との間に、対象区域に存在する地物の形状に生じた変化を検出するために用いることができる。
具体的には、地物は、対象区域に設けられた道路である。
つまり、相殺された後の第1の三次元点群データ192と、相殺された後の第2の三次元点群データ194とは、第1の画像の撮像時と第2の画像の撮像時との間に道路に生じた路面性状を検出するために用いることができる。路面性状は、路面の形状の変化である。
図7に、前回の三次元点群と今回の三次元点群とを比較した様子を示す。図7において、小さい円は三次元点を表し、三次元点を繋いだ線は路面の形状を表している。また、大きい円はマンホールを表している。
図7の(1)に示す前回の三次元点群は、前回の計測で得られた三次元点群である。また、図7の(2)に示す今回の三次元点群は、今回の計測で得られた三次元点群である。
前回の計測では、十分な個数のGNSS衛星から測位信号を受信することができたため、精度が高い測位結果が得られた。そのため、前回の三次元点群の三次元座標値の精度は高い。
一方、今回の計測では、十分な個数のGNSS衛星から測位信号を受信することができなかったため、精度が低い測位結果が得られた。そのため、今回の三次元点群の三次元座標値の精度は低い。
この場合、図7の(3)に示すように、位置が変わらないはずのマンホールがずれた状態で、前回の三次元点群と今回の三次元点群とが比較されることになる。つまり、路面の変化を正確に検出することができない。
図8に、差分を相殺後の三次元点群を比較した様子を示す。図8において、大きな円はマンホールを表し、マンホールの縁にある三角は特徴点を表している。また、小さい円は三次元点を表し、三次元点を繋いだ線は路面の形状を表している。図8の(3)は図7の(3)と同じである。
図8の(A)に示す前回の画像は、前回の計測時に撮像された画像である。また、図8の(B)に示す今回の画像は、今回の計測時に撮像された画像である。前回の計測と今回の計測とでは測位精度が異なる。
そのため、図8の(C)に示すように、前回の画像における特徴点の三次元座標値と今回の画像における特徴点の三次元座標値との差分ΔDが生じる。
そこで、図8の(3)に示す前回および今回の三次元点群の間で差分ΔDを相殺すると、図8の(4)に示すように、マンホールの位置を合わせた状態で、前回の三次元点群と今回の三次元点群とを比較することができる。つまり、路面の変化を正確に検出することが可能になる。
以下に、その他の効果について説明する。
BRISK、ORBまたはKAZEなどの手法によって画像から効率的に特徴点を抽出する方式の開発が進められている。そのため、点群位置合わせ装置100は、画像に映ったマンホール、縁石またはその他の特徴点をこれらの手法を用いて抽出する。つまり、点群位置合わせ装置100は、人手によらずに極めて簡単に特徴点を抽出することができる。したがって、三次元点群の位置合わせを行う際に大幅な省力化およびコストダウンが見込まれる。なお、解像度が高い画像を用いれば、三次元点群の位置合わせを極めて精密に行うことができる。
点群位置合わせ装置100によって三次元点群を位置合わせすることにより、以下のような効果が得られる。
舗装路面の形状の変化を精密にとらえることができる。
三次元座標値の絶対精度に依存せずに、経年変化をとらえることができる。そのため、ビルが立ち並んでいてGNSS測位に不向きな地域でも、舗装路面を容易かつ正確に管理することができる。また、長期間に渡って舗装路面をモニタリングすることが容易になる。
点群位置合わせ装置100は人手によらず自動化された手法で高速かつ正確に大量の三次元点群の位置合わせを行うことができる。そのため、容易に経年差分が得られる。そして、資金が豊富な幹線道路の管理のみでなく、資金が少ない市町村道の管理を行うことが可能になる。さらに、海外のような広大な土地において、管理が行き届かない舗装路についても管理を行うことが可能になる。
舗装路面の維持管理の計画が容易になるため、舗装路面の長寿命化を図ることができる。
***他の構成***
点群位置合わせ装置100は、計測データ処理装置820の機能を備えてもよい。つまり、点群位置合わせ装置100は、位置姿勢演算部821と、三次元点群生成部822と、二次元投影部823とを備えてもよい。
特徴点は、道路に設けられたマンホール、白線および縁石以外の箇所であってもよい。
被写体は、道路以外の地物であってもよい。
特徴点の三次元座標値の差分は、第2の三次元座標値に対する第1の三次元座標値の差分であってもよい。この場合、第1の三次元点群データ192に含まれる各三次元座標値から差分を引くことによって、差分が相殺される。
第1の三次元点群データ192に含まれる各三次元座標値と第2の三次元点群データ194に含まれる各三次元座標値との両方に対して差分の加算または減算を行うことによって、差分を相殺してもよい。具体的には、一方の三次元点群データの各三次元座標値から差分の半分を引いて、他方の三次元点群データの各三次元座標値に差分の半分を足す。
点群位置合わせ装置100の機能は、ハードウェアで実現してもよい。
図9に、点群位置合わせ装置100の機能がハードウェアで実現される場合の構成を示す。
点群位置合わせ装置100は処理回路990を備える。処理回路990はプロセッシングサーキットリともいう。
処理回路990は、「部」の機能を実現する専用の電子回路である。この「部」には記憶部991も含まれる。
具体的には、処理回路990は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、FPGAまたはこれらの組み合わせである。GAはGate Arrayの略称であり、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称である。
なお、点群位置合わせ装置100が複数の処理回路990を備えて、複数の処理回路990が「部」の機能を連携して実現してもよい。
点群位置合わせ装置100の機能は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現してもよい。つまり、「部」の一部をソフトウェアで実現し、「部」の残りをハードウェアで実現してもよい。
実施の形態1は、好ましい形態の例示であり、本発明の技術的範囲を制限することを意図するものではない。実施の形態1は、部分的に実施してもよいし、他の形態と組み合わせて実施してもよい。
フローチャート等を用いて説明した手順は、点群位置合わせ装置、点群位置合わせ方法および点群位置合わせプログラムの手順の一例である。
100 点群位置合わせ装置、110 差分算出部、120 差分相殺部、191 第1の画像データ、192 第1の三次元点群データ、193 第2の画像データ、194 第2の三次元点群データ、800 MMS、801 測位データ、802 慣性計測データ、803 走行距離データ、804 距離方位データ、805 画像データ、810 計測車両、811 測位信号受信機、812 慣性計測装置、813 オドメータ、814 レーザスキャナ、815 カメラ、819 天板、820 計測データ処理装置、821 位置姿勢演算部、822 三次元点群生成部、823 二次元投影部、831 位置データ、832 姿勢データ、833 三次元点群データ、901 プロセッサ、902 メモリ、903 補助記憶装置、990 処理回路、991 記憶部。

Claims (5)

  1. 特徴点となる箇所を含んだ対象区域が映った第1の画像と前記特徴点の位置を表す第1の三次元座標値とを含んだ第1の画像データと、前記対象区域が映った第2の画像と前記特徴点の位置を表す第2の三次元座標値とを含んだ第2の画像データとを用いて、前記第1の三次元座標値と前記第2の三次元座標値との差分を算出する差分算出部と、
    前記第1の画像に対応するデータであって前記対象区域の各計測点の三次元座標値を含んだデータである第1の三次元点群データに含まれる三次元座標値と、前記第2の画像に対応するデータであって前記対象区域の各計測点の三次元座標値を含んだデータである第2の三次元点群データに含まれる三次元座標値との間で、前記差分を相殺する差分相殺部と
    を備える点群位置合わせ装置。
  2. 前記第1の画像データは、前記第1の画像の各画素に対応付けて当該画素が表す箇所の三次元座標値を含み、
    前記第2の画像データは、前記第2の画像の各画素に対応付けて当該画素が表す箇所の三次元座標値を含み、
    前記差分算出部は、前記第1の画像から前記特徴点に対応する画素である第1の特徴画素を抽出し、前記第1の特徴画素に対応付いた三次元座標値を前記第1の画像データから前記第1の三次元座標値として取得し、前記第2の画像から前記特徴点に対応する画素である第2の特徴画素を抽出し、前記第2の特徴画素に対応付いた三次元座標値を前記第2の画像データから前記第2の三次元座標値として取得する
    請求項1に記載の点群位置合わせ装置。
  3. 地物が前記対象区域に存在し、
    前記差分相殺部によって相殺された後の前記第1の三次元点群データと、前記差分相殺部によって相殺された後の前記第2の三次元点群データとが、前記第1の画像の撮像時と前記第2の画像の撮像時との間に前記地物の形状に生じた変化を検出するために用いられる
    請求項1または請求項2に記載の点群位置合わせ装置。
  4. 前記地物は、前記対象区域に設けられた道路であり、
    前記差分相殺部によって相殺された後の前記第1の三次元点群データと、前記差分相殺部によって相殺された後の前記第2の三次元点群データとが、前記第1の画像の撮像時と前記第2の画像の撮像時との間に前記道路に生じた路面性状を検出するために用いられる
    請求項3に記載の点群位置合わせ装置。
  5. 特徴点となる箇所を含んだ対象区域が映った第1の画像と前記特徴点の位置を表す第1の三次元座標値とを含んだ第1の画像データと、前記対象区域が映った第2の画像と前記特徴点の位置を表す第2の三次元座標値とを含んだ第2の画像データとを用いて、前記第1の三次元座標値と前記第2の三次元座標値との差分を算出する差分算出処理と、
    前記第1の画像に対応するデータであって前記対象区域の各計測点の三次元座標値を含んだデータである第1の三次元点群データに含まれる三次元座標値と、前記第2の画像に対応するデータであって前記対象区域の各計測点の三次元座標値を含んだデータである第2の三次元点群データに含まれる三次元座標値との間で、前記差分を相殺する差分相殺処理と
    をコンピュータに実行させるための点群位置合わせプログラム。
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