JP2017141569A - 梯子転倒防止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】極めて簡単に梯子に取り付けることができるとともに、梯子が転倒した際に、梯子を下方から支えることで、梯子上の作業者が地面に落下するのを防止することのできる梯子転倒防止具を提供する。
【解決手段】梯子200の踏桟70の上面に載置可能な上側部材10と、踏桟70の下面を覆う下側部材20と、上側部材10と下側部材20の間に踏桟70が出入り可能となるよう、上側部材10と下側部材20を連結する連結部材30と、下側部材20から下方に延設される棒部材50とを備え、下側部材20の前後方向の長さを、上側部材10の前後方向の長さよりも長く形成し、梯子200が転倒した際、下側部材20と棒部材50によって、梯子200を下方から支える。
【選択図】図3

Description

本発明は、梯子転倒防止具に関し、より詳しくは、極めて簡単に梯子(脚立を広げ梯子として使用するものを含む。以下、同じ。)に取り付けることができるとともに、梯子が転倒した際に、梯子を下方から支えることで、梯子上の作業者(以下、「作業者」という。)が地面に落下するのを防止することのできる梯子転倒防止具に関する。
従来、梯子の転倒を防止するものとして、梯子の一部に装着される基プレートと、該基プレートの上部側に傾動可能に取付けられた押えアームと、前記基プレートの下部側に傾動可能に取付けられかつ前記押えアームと対向状に延在された受承アームとからなる梯子用の転倒防止装置が知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の梯子用の転倒防止装置は、押えアームと受承アームを、それぞれ傾動した後、設置対象物の上下面側に当接した状態で基プレートに対して固止することで、この押えアームと受承アームとにより設置対象物(例えば、屋根の軒等の突出部位)を上下方向から挟持することができるようになっている。
特許第4297156号公報
しかし、特許文献1に記載されている梯子用の転倒防止装置は、押えアームと受承アームにより、屋根の軒等の突出部位(設置対象物)を上下方向から挟持するものとなっていることから、そもそも設置対象物に、このような突出部位が存在しない場合には(壁に梯子を立て掛ける場合)、梯子を安定した状態で設置することができない。すなわち、特許文献1に記載されている梯子用の転倒防止装置は、設置対象物に屋根の軒等の突出部位が存在する場合に限って使用できるものであり、突出部位が存在しない場面においては、効をなさないのである(設置対象物に屋根の軒等の突出部位が存在しない状況において、安定して梯子を設置することができない)。
また、特許文献1に記載されている梯子用の転倒防止装置では、押えアームと受承アームを、屋根の軒等の突出部位(設置対象物)に挟持する際、作業者は、梯子に登って、この作業を行わなければならないことから、この作業中に、梯子が転倒した場合には、作業者の安全を確保することができない。すなわち、作業者が梯子に登って、押えアームと受承アームを、屋根の軒等の突出部位(設置対象物)に挟持している段階では、梯子は設置対象物に挟持されていないのであるから、この段階で、梯子のバランスが崩れた場合には、梯子ともども作業者も、地面に落下するおそれがあるのである(作業者の安全が確保されない)。
さらに、特許文献1に記載されている梯子用の転倒防止装置は、当該転倒防止装置を梯子に装着する際、基プレートを梯子の側杆に装着し、これを締付けボルト等によって締め付ける必要があることから、特許文献1に記載の発明では、転倒防止装置の取り付けに、大変な手間と労力を要する(極めて簡単に当該転倒防止装置を梯子に取り付けることができない)。
加えて、特許文献1に記載されている梯子用の転倒防止装置は、基プレートと、押えアームと、受承アームとから構成されるものであり、その構造は極めて複雑であることから、製造に大変な手間とコストを要する。
そこで、本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、極めて簡単に梯子に取り付けることができるとともに、梯子が転倒した際に、梯子を下方から支えることで、梯子上の作業者が地面に落下するのを防止することのできる梯子転倒防止具を提供することを目的とするものである。
請求項1の発明に係る梯子転倒防止具は、梯子の踏桟の上面に載置可能な上側部材と、該踏桟の下面を覆う下側部材と、該上側部材と該下側部材の間に該踏桟が出入り可能となるよう、該上側部材と該下側部材を連結する連結部材と、該下側部材から下方に延設される棒部材とを備え、該下側部材の前後方向の長さが、該上側部材の前後方向の長さよりも長いことを特徴とする。
請求項2の発明に係る梯子転倒防止具は、請求項1に記載の発明に係る梯子転倒防止具において、該下側部材から上方に延設され、該上側部材と該下側部材の間に該踏桟が出入り可能なまま、該踏桟が該下側部材から脱落することを防止する脱落防止部材を備えることを特徴とする。
請求項3の発明に係る梯子転倒防止具は、請求項1又は2に記載の発明に係る梯子転倒防止具において、該上側部材の下面に、滑止部材が設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明に係る梯子転倒防止具は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明に係る梯子転倒防止具において、該下側部材の上面に、緩衝部材が設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明に係る梯子転倒防止具は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に係る梯子転倒防止具において、該棒部材に、該梯子に取り付け可能なストッパー部材が設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明に係る梯子転倒防止具は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明に係る梯子転倒防止具において、該棒部材が、該下側部材の中心から下方に延設されていることを特徴とする。
請求項7の発明に係る梯子転倒防止具は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明に係る梯子転倒防止具において、該棒部材の長手方向の長さが調節可能であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、上側部材と下側部材の間に、梯子の踏桟が出入り可能となるよう、上側部材と下側部材とを、連結部材によって連結するものとなっていることから、本発明では、上側部材を当該踏桟の上面に載置することで、極めて簡単に、本発明に係る梯子転倒防止具を梯子に取り付けることができる(作業者の作業負担を軽減することができる)。
また、このように本発明は、上側部材を当該踏桟の上面に載置することで、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けるものとなっていることから、設置対象に屋根の軒等の突出部位が存在しない場合でも、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けることができる。よって、本発明では、設置対象に屋根の軒等の突出部位が存在しない状況下においても、梯子が転倒した際に、作業者に生じる危険を防止することができる。
さらに、本発明は、上記のとおり、上側部材と下側部材が、当該踏桟が出入り可能となるよう、連結部材によって連結されており、棒部材が下側部材から下方に延設されるよう構成されていることから、本発明では、棒部材の底部を地面から浮かせた状態(地面に当接させない状態)で、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けることができる。これにより、本発明では、上側部材が当該踏桟の上面に載置されている状態を維持することができることから、安定して、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けることができる。
このことを、より詳しく説明すると、棒部材の底部を地面に当接させた状態で、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けると、上側部材の位置(高さ)は、一定の位置(高さ)に固定された状態となる。しかし、この状態で、作業者が梯子に登ると、梯子には、作業者の体重の重みによって、下側への力が加わり、上側部材が載置されている当該踏桟も、これに合わせて、下側へ下がり込むことになることから、当該踏桟の上面と、位置(高さ)が固定されている上側部材の下面とは離反することになる。そのため、梯子に対するこのような力が繰り返し加えられると、上側部材の下面と当該踏桟の上面との離反が繰り返される結果となることから、当該踏桟の上面に載置されている上側部材は、当該踏桟から脱落してしまうおそれがある。
他方、棒部材の底部を地面から浮かせた状態で、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けると、梯子に作業者の体重の重みによる下側への力が加わって、上側部材が載置されている当該踏桟が下側へ下がり込むことになっても、上側部材は、当該踏桟の動きに合わせて上下する格好となることから、上側部材の下面と当該踏桟の上面が離反することはなく、上側部材の位置(高さ)は、常に、上側部材が載置されている当該踏桟の高さとなるのである(すなわち、上側部材が当該踏桟の上面に載置されている状態が維持される)。よって、本発明では、棒部材の底部を地面から浮かせた状態で、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けることで、上側部材が当該踏桟の上面に載置されている状態を維持することができ、安定して、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けることができるのである。
また、このように本発明では、棒部材の底部を地面から浮かせた状態で、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けることで、作業者に、梯子が安定して設置対象に立て掛けられている状態を知らせることができる。
このことを、より詳しく説明すると、当該梯子転倒防止具は、棒部材の底部を地面から浮かせた状態で、安定して設置対象に立て掛けられている梯子(設置対象に対して約75°の角度で立て掛けられている梯子)に取り付けられるものの、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けた後に、梯子が、徐々に、地面に向かって倒れ込んだ場合には、上側部材が載置されている踏桟の高さは徐々に低くなり、上側部材も、これに合わせて、下方に移動することになることから、棒部材の底部は、この動きに合わせて、地面に当接することになる。すなわち、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けた後に、棒部材の底部が地面に当接したということは、梯子が、安定して設置対象に立て掛けられている状態から、不安定な状態(梯子が地面に向かって倒れ込むことで、設置対象に対して約75°よりも小さい角度で立て掛けられている状態)に移行していることを示すものである。したがって、作業者は、この棒部材の底部の位置(状態)を目印にして、梯子が安定して設置対象に立て掛けられているか否かを知ることができることから、本発明では、当該梯子転倒防止具を、このように梯子に取り付けることで、作業者の安全をより確保することができるのである。
なお、本発明では、棒部材の底部を地面から浮かせた状態で、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付ければよいので(梯子への取り付けの際に、棒部材の底部を地面に当接させる必要がない)、作業者は、上側部材を載置する当該踏桟から、地面までの距離を気にすることなく、簡易迅速に、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けることができる。
加えて、本発明では、梯子が転倒した際、下側部材から下方に延設される棒部材が、梯子の転倒に合わせて地面に当接し、下側部材と棒部材によって、梯子を下方から支えるものとなっていることから、本発明を用いれば、梯子が転倒した場合でも、作業者が地面に落下するのを防止することができる。
なお、本発明では、下側部材の前後方向の長さが、上側部材の前後方向の長さよりも長いことから、下側部材をこのように構成することで、梯子が転倒した際でも、下側部材によって、確実に、当該踏桟を支える(受け止める)ことができる(すなわち、本発明では、梯子が転倒した際、より確実に梯子を下方から支えることができることから、作業者の安全をより確保することができるのである)。
このように本発明は、極めて簡単に、かつ、安定して当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けることができるものであって、いざ、梯子が転倒した際には、下側部材と棒部材とによって、梯子を確実に、下方から支えるものとなっていることから、本発明を用いれば、作業者の安全を確保することのできる実用性の高い梯子転倒防止具を提供することができる。
また、本発明に係る梯子転倒防止具は、全体の構成が非常にシンプルであることから、容易かつ低コストにて製造することができる。
請求項2に記載の発明は、上側部材と下側部材の間に当該踏桟が出入り可能なまま、当該踏桟が下側部材から脱落することを防止するための脱落防止部材が、下側部材から上方に延設されていることから、本発明では、極めて簡単に、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けることができることに加え、梯子が転倒した際には、下側部材と棒部材とによって、確実に、梯子を下方から支えることができる。すなわち、梯子が転倒した際、当該踏桟は、下側部材によって、下方から支えられることになるが、本発明では、さらに、脱落防止部材が、当該踏桟が下側部材からずれ落ちる(脱落する)ことを防止するため、確実に梯子を下方から支えることができるのである。
請求項3に記載の発明は、上側部材の下面に、滑止部材が設けられていることから、上側部材が、当該踏桟から滑り落ちることを防止することができる(安定して、当該梯子転倒防止具を梯子に取り付けることができる)。
請求項4に記載の発明は、下側部材の上面に、緩衝部材が設けられていることから、本発明では、梯子が転倒した際の衝撃を緩和させることができる。すなわち、本発明では、梯子が転倒した場合、当該踏桟を、下側部材によって、下方から支えるものとなっているが、本発明を用いれば、当該踏桟が下側部材によって支えられる際の衝撃を、緩衝部材によって緩和することができることから、作業者の安全を、より確保することができるのである。
請求項5に記載の発明は、棒部材に、梯子に取り付け可能なストッパー部材が設けられていることから、梯子が転倒した際に、棒部材を、梯子の転倒に合わせて、バランスよく地面に当接させることができる。すなわち、このストッパー部材は、梯子と棒部材の距離を一定に保つ役割を有するものであり、梯子が転倒した際に、棒部材が必要以上に梯子と離れて地面に当接することを防止するためのものであることから、本発明では、このストッパー部材を用いることで、梯子が転倒した際でも、安定して、梯子を下方から支えることができるのである。
請求項6に記載の発明は、棒部材が、下側部材の中心から下方に延設されていることから、本発明では、梯子が転倒した際の下側部材と棒部材にかかる衝撃を、バランスよく受け止めることができる。これにより、本発明では、梯子が転倒した場合でも、下側部材と棒部材との破損を防ぐことができることから、より確実に作業者の安全を確保することができる。
請求項7に記載の発明は、棒部材の長手方向の長さが調節可能であることから、種々の高さを有する梯子でも、当該梯子転倒防止具を取り付けることができる。
本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具の側面図である。 本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具の上側部材等の拡大斜視図である。 本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具を梯子に取り付けた状態を表す側面図である(梯子は断面図で表されている)。 本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具を梯子に取り付けた状態を表す正面図である。 本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具において、転倒した梯子を下方から支えている状態を表す側面図である(梯子は断面図で表されている)。 本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具の変形例を表す拡大斜視図である。 本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具の変形例を表す拡大斜視図である。
以下、図面を用いて本発明の詳細を説明する。
まず、図1及び図2を用いて、本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具100の形態について説明する。
図1は本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具の側面図であり、図2は本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具の上側部材等の拡大斜視図である。
図1及び図2に示すように、梯子転倒防止具100は、上側部材10、下側部材20、連結部材30、脱落防止部材40、棒部材50及びストッパー部材60を備える。以下、これらの各構成部材について、順に説明する。
[上側部材10]
図1及び図2に示すように、上側部材10は、全体が板状体からなり、平面視において矩形状となるよう形成される。また、上側部材10の下面全体には、滑止部材(図示略)が設けられる。上側部材10の短手方向(前後方向。図1等の矢印B方向)の長さは概ね4cm、長手方向の長さは概ね10cm、厚みは概ね1cmに形成され、滑止部材の厚みは概ね0.2cmに形成される。なお、上側部材10は、例えば、鉄、アルミニウム合金又は繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)等で形成することができる。また、滑止部材の素材には、例えば、ゴム又は合成樹脂等を採用することができる。
[下側部材20]
図1及び図2に示すように、下側部材20は、全体が板状体からなり、平面視において矩形状となるよう形成される。また、下側部材20の上面全体には、緩衝部材21が設けられる。下側部材20の短手方向(前後方向。図1等の矢印B方向)の長さは概ね8cm(下側部材20の前後方向の長さは、上側部材10の前後方向の長さよりも長く形成される)、長手方向の長さは概ね10cm、厚みは概ね2cmに形成され、緩衝部材21の厚みは概ね1cmに形成される。なお、下側部材20は、例えば、鉄、アルミニウム合金又は繊維強化プラスチック等で形成することができる。また、緩衝部材21の素材には、例えば、ゴム又は合成樹脂等を採用することができる。
[連結部材30]
図1及び図2に示すように、連結部材30は、全体が板状体からなる矩形状にて形成される。連結部材30の短手方向(上下方向)の長さは概ね7cm、長手方向の長さは概ね10cm、厚みは概ね1cmに形成される。なお、連結部材30は、例えば、鉄、アルミニウム合金又は繊維強化プラスチック等で形成することができる。
[上側部材10及び下側部材20と連結部材30の関係性]
図1及び図2に示すように、連結部材30は、上側部材10の後端から下方に延設され、下側部材20の後端に接合される。すなわち、連結部材30は、上側部材10と下側部材20の間に立設され、上側部材10と下側部材20を連結する。なお、上側部材10と下側部材20が連結部材30によって連結された全体の形状は、側面視において、略コ字状となっており、上側部材10の前端側には、後述する踏桟70を出入りさせるためのスペースAが設けられる(つまり、連結部材30は、上側部材10と下側部材20の間に踏桟70が出入り可能となるよう、上側部材10と下側部材20を連結する)。
[脱落防止部材40]
図1及び図2に示すように、脱落防止部材40は、全体が板状体からなる矩形状にて形成される。脱落防止部材40は、下側部材20の前端から上方に延設されており、後述する踏桟70が下側部材20から脱落することを防止する。なお、上側部材10と下側部材20の間には、スペースAを経由して、後述する踏桟70が出入りすることから、脱落防止部材40によって、このスペースAを塞ぐことがないようにする。脱落防止部材40の短手方向(上下方向)の長さは概ね3cm、長手方向の長さは概ね10cm、厚みは概ね2cmに形成される。なお、脱落防止部材40は、例えば、鉄、アルミニウム合金又は繊維強化プラスチック等で形成することができる。
[棒部材50]
図1に示すように、棒部材50は、全体が円柱からなる棒状にて形成される。棒部材50は、第1の棒部材50a及び第2の棒部材50bから構成されており、第1の棒部材50aは、固定部材51を介して、第2の棒部材50bに挿通される。このことを詳しく説明すると、第2の棒部材50bは、その径が、第1の棒部材50aの径よりも大きく形成されており、上端側の内部が空洞となっている(例えば、上端から下端側にかけて、内部が20cm程度空洞になっている)。第1の棒部材50aの下端側は、第2の棒部材50bの空洞箇所に挿通可能となっており、上面から下面にかけて第1の棒部材50a及び第2の棒部材50bのそれぞれを挿通するための挿通孔(図示略)が設けられている(内部が空洞の)固定部材51を介して、第2の棒部材50bの空洞箇所に挿通される。すなわち、第1の棒部材50aの下端側は、固定部材51の上面側から、第2の棒部材50bの空洞箇所に挿通される。
固定部材51は、棒部材50(第1の棒部材50a及び第2の棒部材50b)に回動自在に取り付けられており、第1の棒部材50aの下端側が、第2の棒部材50bの空洞箇所に挿通された状態で、これを回動させることで、第1の棒部材50a及び第2の棒部材50bの双方を締め付けることができる(例えば、第1の棒部材50aの下端側及び第2の棒部材50bの上端側に雄ネジを、固定部材51の内壁に雌ネジを設けることで、これらを締付可能にする等)。これにより、第1の棒部材50aの下端側が、第2の棒部材50bの空洞箇所に挿通されている状態を維持(固定)することができることから、棒部材50の長手方向の長さを調節することが可能となる。例えば、第1の棒部材50aの下端側を、第2の棒部材50bの空洞に5cm程度挿通した後、固定部材51によって、第1の棒部材50a及び第2の棒部材50bの双方を締め付けることで、棒部材50の長手方向の長さを5cm程度短くすることができる。
棒部材50の下端には、棒部材50を安定して地面に当接させるための底部52が設けられる。また、棒部材50の長手方向略中央付近には、後述するストッパー部材60を取り付けるためのリング部材53が設けられる。なお、棒部材50は、下側部材20の中心から下方に延設される。
第1の棒部材50aの長さは概ね105cm、外径は概ね4cmに形成され、第2の棒部材50bの長さは概ね120cm、外径は概ね5cmに形成される(この場合、棒部材50全体の最大の長さは概ね220cm、最小の長さは概ね205cmとなる)。また、底部52の高さは概ね1cm、外径は概ね6cmに形成される。なお、第1の棒部材50a、第2の棒部材50b、固定部材51及びリング部材53は、例えば、鉄、アルミニウム合金又は繊維強化プラスチック等で形成することができる。また、底部52の素材には、例えば、ゴム又は合成樹脂等を採用することができる。
[ストッパー部材60]
図1に示すように、ストッパー部材60は、全体が紐状から形成されており、一端が、棒部材50のリング部材53に取り付けられている。ストッパー部材60の他端には、取付部材61が設けられており、取付部材61は、リング部材53に掛止可能となっている。なお、取付部材61には、フック又はカラビナ等を用いることができる。ストッパー部材60は、全体の長さが概ね50cmに形成され、紐又はチェーン等を用いることができる。
次に、図3乃至図5を用いて、本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具100の使用方法について説明する。なお、以下では、[梯子転倒防止具100の梯子200への取り付け方法]、[梯子200が転倒した際の梯子転倒防止具100の作用]の順に説明する。
図3は本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具を梯子に取り付けた状態を表す側面図であり、図4は本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具を梯子に取り付けた状態を表す正面図である。また、図5は本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具において、転倒した梯子を下方から支えている状態を表す側面図である。
[梯子転倒防止具100の梯子200への取り付け方法]
図3に示すように、作業者は、まず、梯子200を設置対象300に立て掛ける。このとき、梯子200が、安定して設置対象300に立て掛けられるよう、作業者は、梯子200を設置対象300に対して約75°の角度になるよう立て掛ける。
続いて、作業者は、設置対象300に立て掛けた梯子200に、梯子転倒防止具100を取り付ける。この梯子転倒防止具100の梯子200への取り付けは、作業者が自身の足を載せる踏桟70の1段上の踏桟70の上面に、上側部材10を載置するとともに、ストッパー部材60を梯子200に取り付けることで行われる。このとき、上側部材10の下面全体には、滑止部材(図示略)が設けられていることから、上側部材10が踏桟70から滑り落ちることはない。また、ストッパー部材60の梯子200への取り付けは、ストッパー部材60を、これと対向する位置にある踏桟70の下側から通し入れ、取付部材61を、当該踏桟70の上側を経由して、リング部材53に掛止することで行われる(ストッパー部材60は、地面400に向けて、垂れ下がった状態で梯子200に取り付けられる)。なお、梯子転倒防止具100を梯子200に取り付けた際、踏桟70の下面は、下側部材20によって覆われる。
また、この際、棒部材50の底部52を地面400から浮かせた状態で、梯子転倒防止具100を梯子200に取り付けるようにする(底部52を地面400から5cm程度、浮かせた状態にするとよい)。こうすることで、上側部材10が踏桟70の上面に載置されている状態を維持することができる(安定して、梯子転倒防止具100を梯子200に取り付けることができる)とともに、作業者に、梯子200が安定して設置対象300に立て掛けられている状態を知らせることができる。また、これにより、作業者は、上側部材10を載置する踏桟70から、地面400までの距離を気にすることなく、簡易迅速に、梯子転倒防止具100を梯子200に取り付けることができる(段落[0020]〜[0025]参照)。なお、上述したとおり、棒部材50の長手方向の長さは調節可能であることから(段落[0047]参照)、梯子転倒防止具100を梯子200に取り付けた際、棒部材50の底部52が地面400に当接するような場合には、棒部材50の長手方向の長さを調節して、棒部材50の底部52を地面400から浮かせるようにすればよい(すなわち、棒部材50の長手方向の長さが調節可能であることから、種々の高さを有する梯子でも、梯子転倒防止具100を取り付けることができるのである)。
以上にて、梯子転倒防止具100の梯子200への取り付け作業が完了する。
続いて、梯子200が転倒した際の梯子転倒防止具100の作用について説明する。
[梯子200が転倒した際の梯子転倒防止具100の作用]
図5に示すように、梯子200の底部90、90が、設置対象300側と反対方向(図5の矢印a方向)にずれ込むと、梯子200は、地面400に向かって(図5の矢印b方向)倒れ込む格好となる(又は、梯子200が地面400に向かって倒れ込むことで、梯子200の底部90、90が、設置対象300側と反対方向にずれ込む)。
このとき、上側部材10が載置されている踏桟70は、梯子200の矢印a及びb方向への動きに合わせて、上側部材10の下面から離反し、そのまま、下側(地面400方向)に押し下げられて、下側部材20の上面に衝突する(当該踏桟70は、下側部材20によって受け止められる(支えられる))。なお、下側部材20の上面全体には、緩衝部材21が設けられていることから、この緩衝部材21によって、当該踏桟70が下側部材20の上面に衝突した際の衝撃を緩和することができる。
また、当該踏桟70が下側部材20の上面に衝突した後、当該踏桟70は、梯子200の矢印a方向への動きによって、下側部材20の前端方向に引っ張られ、下側部材20の前端から脱落することが予想されるが、下側部材20には、その前端から上方に、脱落防止部材40が延設されていることから、この場合でも、当該踏桟70が、下側部材20の前端から脱落することを防止することができる(当該踏桟70は、脱落防止部材40に衝突し、その動きが停止される)。すなわち、脱落防止部材40は、スペースAを経由して、上側部材10と下側部材20の間に当該踏桟70が出入り可能であるにもかかわらず(出入り可能なまま)、当該踏桟70が下側部材20から脱落することを防止するのである。
当該踏桟70が、下側(地面400方向)に押し下げられて、下側部材20の上面に衝突すると、梯子転倒防止具100は、この衝突の勢いに従って、下側(地面400方向(図5の矢印c方向))に押し下げられ、棒部材50の底部52は地面400に当接する。
このとき、棒部材50が、梯子200の矢印a方向への動きによって、梯子200に取り付けられているストッパー部材60とともに、矢印a方向に引っ張られ、底部52が安定して地面400に当接しないようにも思えるが、ストッパー部材60は、予め(梯子200が安定して設置対象300に立て掛けられている状態)、地面400に向けて、垂れ下がった状態で梯子200に取り付けられていることから、棒部材50が、必要以上に矢印a方向へ引っ張られることはない。すなわち、梯子200の矢印a方向への動きによって、ストッパー部材60が矢印a方向へ引っ張られたとしても、ストッパー部材60は、地面400に向けて垂れ下がった状態から、せいぜい、地面400に対して水平に伸びる程度であり(図5参照)、矢印a方向への引張力は、このストッパー部材60の動きによって、減殺されることから、棒部材50が、必要以上に矢印a方向へ引っ張られることはないのである。
また、ストッパー部材60が梯子200に取り付けられていることで、梯子転倒防止具100(棒部材50)が、梯子200の転倒の際(梯子200が矢印a及びb方向へ動く際)、必要以上に矢印a方向と反対方向に揺さぶられることはない。
このように、ストッパー部材60を梯子200に取り付けておくことで、梯子200が転倒した際でも、棒部材50を、梯子200の転倒に合わせて、バランスよく地面400に当接させることができ、安定して、梯子200を下方から支えることができるのである。
さらに、棒部材50の下端には、棒部材50を安定して地面400に当接させるための底部52が設けられていることから、梯子200が転倒した際でも、棒部材50を、安定して、地面400に当接させることができる。
また、棒部材50は、下側部材20の中心から下方に延設されていることから、梯子200が転倒した際の下側部材20と棒部材50にかかる衝撃(当該踏桟70が下側部材20の上面に衝突する際の衝撃)を、バランスよく受け止めることができる。これにより、梯子200が転倒した場合でも、下側部材20と棒部材50との破損を防ぐことができることから、より確実に作業者の安全を確保することができる。
このように、本発明は、極めて簡単に、かつ、安定して梯子転倒防止具100を梯子200に取り付けることができるものであって、いざ、梯子200が転倒した際には、下側部材20と棒部材50とによって、梯子200を下方から支えるものとなっていることから、本発明を用いれば、作業者の安全を確保することのできる実用性の高い梯子転倒防止具を提供することができるのである。
また、本発明では、上側部材10を踏桟70の上面に載置することで、梯子転倒防止具100を梯子200に取り付けるものとなっていることから、屋根の軒等の突出部位が存在しない設置対象300に梯子200を立て掛けた場合でも、梯子転倒防止具100を梯子200に取り付けることができる。すなわち、本発明を用いれば、設置対象300に屋根の軒等の突出部位が存在しない場合でも、梯子転倒防止具100を梯子200に取り付けることができることから、本発明では、設置対象物に屋根の軒等の突出部位が存在しない状況下において、梯子200が転倒した際に、作業者に生じる危険を防止することができる。
さらに、梯子転倒防止具100は、全体の構成が非常にシンプルであることから、容易かつ低コストにて製造することもできる。
[本実施例に係る梯子転倒防止具100の変形例]
なお、本実施例では、梯子転倒防止具100(上側部材10、下側部材20、連結部材30、脱落防止部材40、棒部材50及びストッパー部材60等の各構成部材)を上記寸法にて形成するものとしているが、梯子転倒防止具100を取り付ける梯子のサイズに応じて、これを他の寸法(大きめ又は小さめ)にて形成することもできる。
また、本実施例では、脱落防止部材40を、下側部材20の前端から上方に延設するものとしているが、踏桟70が、下側部材20の前端から脱落することを防止することができるのであれば、脱落防止部材40を、下側部材20の前端からやや後端側に延設するようにしてもよい(例えば、下側部材20の前端から約1cm後端側に延設する等)。
さらに、梯子転倒防止具100の構成をよりシンプルにしたいのであれば、脱落防止部材40自体を設けないようにすることもできる。この場合、梯子転倒防止具100には、踏桟70が、下側部材20の前端から脱落することを防止するための手段が存在しないことになるが、仮に、梯子200が転倒した際、踏桟70が、下側部材20の前端から脱落したとしても、その前には、踏桟70が下側部材20の上面に衝突し、梯子転倒防止具100(棒部材50の底部52)が地面400に当接するのであるから(すなわち、踏桟70が、下側部材20の前端から脱落する前に、梯子200は、一度、梯子転倒防止具100によって、下方から支えられる)、作業者が梯子200とともに、一気に地面400に落下するという最悪の事態は避けることができる。よって、このように構成したとしても、作業者の安全は確保される。なお、脱落防止部材40自体を設けないで、踏桟70が、下側部材20の前端から脱落することを防止したいのであれば、下側部材20の前後方向の長さを、上側部材10の前後方向の長さよりも、より長く形成するようにするとよい(例えば、下側部材20の前後方向の長さを概ね10cmに形成する等。すなわち、踏桟70を確実に受け止めるべく、下側部材20の面積を広く確保する)。
加えて、本実施例では、上側部材10の下面全体に、滑止部材(図示略)を設けるものとしているが、踏桟70の上面に上側部材10を載置した際、上側部材10が踏桟70から滑り落ちることを防止することができるのであれば、滑止部材を上側部材10の下面の一部のみに設けることもできる。なお、梯子転倒防止具100の構成をよりシンプルにしたいのであれば、この滑止部材自体を設けないようにすることもできる。この場合でも、上側部材10は、踏桟70の上面に載置されるものであるから、上側部材10が、安易に、踏桟70から滑り落ちることはない。
また、本実施例では、下側部材20の上面全体に、緩衝部材21を設けるものとしているが、踏桟70が下側部材20の上面に衝突した際(梯子200が転倒した際)、この衝突による衝撃を緩和することができるのであれば、緩衝部材21を下側部材20の上面の一部のみに設けることもできる。なお、梯子転倒防止具100の構成をよりシンプルにしたいのであれば、緩衝部材21自体を設けないようにすることもできる。この場合でも、梯子200が転倒した際、梯子200は、梯子転倒防止具100(下側部材20及び棒部材50)によって、下方から支えられることから、作業者の安全は、十分に確保される。
また、本実施例では、上側部材10と下側部材20が連結部材30によって連結された全体の形状を、側面視において略コ字状となるようにしているが、上側部材10を踏桟70の上面に載置でき(上側部材10と下側部材20の間に踏桟70が出入りでき)、梯子200が転倒した際、下側部材20によって、踏桟70を受け止める(支える)ことができるのであれば、この全体の形状を他の形状にすることも可能である(例えば、この全体の形状を、側面視略逆C状にする等)。
また、本実施例では、連結部材30を、上側部材10の後端から下方に延設して、下側部材20の後端に接合するものとしているが、上側部材10と下側部材20の間に踏桟70が出入り可能となるのであれば(スペースAが確保されるのであれば)、連結部材30を、上側部材10の後端からやや前端側より下方に延設し、下側部材20の後端からやや前端側に接合するようにしてもよい(例えば、上側部材10の後端から約1cm前端側より下方に延設し、下側部材20の後端から約1cm前端側に接合する等)。
また、本実施例では、棒部材50を、第1の棒部材50a及び第2の棒部材50bから構成し、全体を円柱からなる棒状にて形成するものとしているが、棒部材50(第1の棒部材50a及び第2の棒部材50b)の全体を角柱からなる棒状にて形成することもできる。なお、このときの棒部材50の長手方向の長さの調節は、第1の棒部材50aの下端側及び第2の棒部材50bの上端側に、長さ調節用の挿通孔を設け、第1の棒部材50aの下端側を、第2の棒部材50bの上端から、第2の棒部材50bの空洞箇所に挿通し、第1及び第2の棒部材50a、50bのそれぞれに設けられる長さ調節用の挿通孔を重ね合わせて、ここに係合ピンを挿通することで行われる(つまり、係合ピンを挿通することで、第1及び第2の棒部材50a、50bが固定され、当該係合ピンを挿通する、長さ調節用の挿通孔の位置に応じて、棒部材50の長手方向の長さが決定される)。
また、本実施例では、棒部材50の長手方向の長さを調節することができるものとなっているが、棒部材50の強度を、より確保したいのであれば、棒部材50を1本の棒部材にて構成し、長手方向の長さを調節できないように構成することもできる。
また、本実施例では、棒部材50を、下側部材20の中心から下方に延設するものとしているが、例えば、これを以下のように変形することもできる。
図6は本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具の変形例を表す拡大斜視図である。
図6に示すように、棒部材50(第1の棒部材50a)は、下側部材20の後端(下側部材20の長手方向中央の位置)から下方に延設されており、棒部材50(第1の棒部材50a)の上端側から下側部材20の前端かけては、全体が板状体の矩形状からなる第1の補強部材22が設けられている。また、下側部材20の下面には、棒部材50(第1の棒部材50a)の上端と第1の補強部材22の一端とを結ぶ、全体が板状体の矩形状からなる第2の補強部材23が設けられている。このように、下側部材20から下方に延設されている棒部材50を、第1及び第2の補強部材22、23によって補強することで、梯子200が転倒した際の下側部材20と棒部材50にかかる衝撃(当該踏桟70が下側部材20の上面に衝突する際の衝撃)を、バランスよく受け止めることができ、梯子200が転倒した場合でも、確実に、下側部材20と棒部材50との破損を防ぐことができる。
また、本実施例では、上側部材10、連結部材30及び脱落防止部材40を矩形状となるよう形成するものとしているが、例えば、これらを以下のように変形することもできる。
図7は本発明の実施例1に係る梯子転倒防止具の変形例を表す拡大斜視図である。
図7に示すように、下側部材20の長手方向における両端(後端側の両端)側からは、それぞれ、上方に連結部材30a、30b(2つの連結部材)が延設されており、連結部材30a、30bのそれぞれの上端からは、前方向に上側部材10a、10b(2つの上側部材)が延設されている。また、下側部材20の長手方向における両端(前端側の両端)側からは、それぞれ、上方に脱落防止部材40a、40b(2つの脱落防止部材)が延設されている。このように、上側部材10、連結部材30及び脱落防止部材40を構成することで、これらの部材の材料費を削減することができることから、梯子転倒防止具100の製造を低コストにて行うことができる。
また、本実施例では、棒部材50のリング部材53に、1つのストッパー部材60を取り付けるものとしているが、梯子200が転倒した際、棒部材50を、梯子200の転倒に合わせて、より、バランスよく地面400に当接させたいのであれば、リング部材53に、2つのストッパー部材60、60を取り付けるようにしてもよい。このときのストッパー部材60、60の梯子200への取り付けは、それぞれのストッパー部材60、60を、梯子200の左右の支柱部材80、80のそれぞれに回し掛け、ストッパー部材60、60のそれぞれの他端に設けられる取付部材61、61を、リング部材53に掛止することで行われる(このとき、ストッパー部材60、60を、地面400に向けて、垂れ下がった状態にすることは勿論である)。こうすることで、棒部材50は、ストッパー部材60、60によって、横方向(図4における踏桟70の長手方向)へのバランスが保たれることから、梯子200が転倒した場合でも、棒部材50を、梯子200の転倒に合わせて、より、バランスよく地面400に当接させることができるのである。
また、本実施例において、梯子転倒防止具100の構成をよりシンプルにしたいのであれば、ストッパー部材60自体を設けないようにすることもできる。このようにした場合でも、梯子200が転倒した際には、踏桟70が下側部材20の上面に衝突することに変わりはなく、梯子転倒防止具100は、この衝突の勢いに従って、下側(地面400方向)に押し下げられ、棒部材50の底部52が地面400に当接し、梯子200を下方から支えるものとなることから、十分に、作業者の安全を確保することができる。
また、本実施例では、棒部材50の長手方向略中央付近にリング部材53を設けるものとしているが、梯子転倒防止具100を取り付ける梯子のサイズに応じて、リング部材53を設ける位置を適宜変更することができることは勿論である。
最後に、本実施例では、ストッパー部材60を、紐状にて形成するものとしているが、より、梯子転倒防止具100の強度を上げたい場合には、これを、鉄、アルミニウム合金又は繊維強化プラスチック等で形成した棒状の物にて構成することができる。なお、この場合、ストッパー部材60は、地面400に向けて、垂れ下がった状態で梯子200に取り付けることができないことから、梯子200が転倒した際、棒部材50は、梯子200の矢印a方向への動きによって、ストッパー部材60とともに、矢印a方向に引っ張られることになる。そのため、梯子200が転倒した際、棒部材50は、地面400に対して概ね垂直状態となることはないのであるから、底部52が、安定して地面400に当接することはない(梯子200を下方から安定して支えることができない)。
そのため、ストッパー部材60を、上記棒状の物にて構成する場合には、梯子200の転倒した際の動き(矢印a方向への動き)を考慮して、梯子200が転倒した際、棒部材50が地面400に対して概ね垂直状態となるよう、梯子転倒防止具100を、予め、上側部材10から底部52にかけて、設置対象300側に傾斜する格好で、梯子200に取り付けるようにする必要がある(ストッパー部材60は、この状態を維持するかたちで、梯子200に取り付けられる)。こうすることで、梯子200が転倒し、棒部材50が、梯子200の矢印a方向への動きによって、ストッパー部材60とともに、矢印a方向に引っ張られたとしても、棒部材50は、この引張力によって、上側部材10から底部52にかけて、設置対象300側に傾斜している状態から、地面400に対して概ね垂直となる状態へと戻されるのであるから、底部52は安定して地面400に当接することになるのである(梯子200を下方から安定して支えることができる)。
なお、ストッパー部材60は、棒部材50の長手方向略中央付近に、回動自在に設けられる。また、このときのストッパー部材60の梯子200への取り付けについては、ストッパー部材60の前端側を、踏桟70の上面に載置し、ストッパー部材60の前端側に設けられる挟持片にて、踏桟70を前後から挟み込む等、公知のあらゆる取付手段を用いることができる。
以上のとおり、これまで、本実施例に対するいくつかの変形例を説明したが、これらの変形例を、適宜組み合わせて適用することができることは勿論のことである。
このように、本実施例では、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
10 上側部材
20 下側部材
21 緩衝部材
22 第1の補強部材
23 第2の補強部材
30 連結部材
40 脱落防止部材
50 棒部材
50a 第1の棒部材
50b 第2の棒部材
51 固定部材
52 底部
53 リング部材
60 ストッパー部材
61 取付部材
70 踏桟
80 支柱部材
90 底部
100 梯子転倒防止具
200 梯子
300 設置対象
400 地面
A スペース
B 前後方向








Claims (7)

  1. 梯子の踏桟の上面に載置可能な上側部材と、
    該踏桟の下面を覆う下側部材と、
    該上側部材と該下側部材の間に該踏桟が出入り可能となるよう、該上側部材と該下側部材を連結する連結部材と、
    該下側部材から下方に延設される棒部材とを備え、
    該下側部材の前後方向の長さが、該上側部材の前後方向の長さよりも長いことを特徴とする梯子転倒防止具。
  2. 該下側部材から上方に延設され、該上側部材と該下側部材の間に該踏桟が出入り可能なまま、該踏桟が該下側部材から脱落することを防止する脱落防止部材を
    備えることを特徴とする請求項1に記載の梯子転倒防止具。
  3. 該上側部材の下面に、滑止部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の梯子転倒防止具。
  4. 該下側部材の上面に、緩衝部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の梯子転倒防止具。
  5. 該棒部材に、該梯子に取り付け可能なストッパー部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の梯子転倒防止具。
  6. 該棒部材が、該下側部材の中心から下方に延設されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の梯子転倒防止具。
  7. 該棒部材の長手方向の長さが調節可能であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の梯子転倒防止具。
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