JP2017138229A - 温度測定装置及び水位計 - Google Patents

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宏之 大芝
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Abstract

【課題】水温測定誤差を従来よりも低減する温度演算部を提供する。【解決手段】基準抵抗器6に測温抵抗体Pt1〜Pt5が直列接続された抵抗回路と、該抵抗回路に第1電流あるいは第2電流を択一的に給電する電流源7と、測温抵抗体Pt1〜Pt5の端子電圧を伝送する複数の芯線を備えるケーブル4と、複数の芯線にそれぞれ設けられる複数のフィルタF1H、F1L〜F5H、F5Lと、基準抵抗器の端子電圧及び複数の芯線から入力される測温抵抗体の各端子電圧に基づいて、第1電流が給電されたときの基準抵抗器の第1端子間電圧及び測温抵抗体の第1端子間電圧並びに第2電流が給電されたときの基準抵抗器の第2端子間電圧及び測温抵抗体の第2端子間電圧をそれぞれ計測する電圧計測部と、基準抵抗器の抵抗値及び測温抵抗体の抵抗値を演算し、当該抵抗値に基づいて測温抵抗体の周囲温度を特定する温度演算部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、温度測定装置及び水位計に関する。
下記特許文献1には、水中の所定位置の水圧と大気圧との差圧を測定し、水温値に基づく水温補正をすることにより水位を検出する水圧式水位計が開示されている。この水圧式水位計は、河川やダムにおける水位を測定するための装置であり、特許文献1の図5に示されているように、水中に水没する水位計感部及び水温計感部、陸上に設けられる水位計変換器並びに水位計感部及び水温計感部を水位計変換器に接続するケーブルから構成される。このような水圧式水位計では、水位計感部で測定された水圧測定値及び水温計感部で測定された複数の深さの水温測定値をケーブルを介して水位計変換器に伝送し、当該水位計変換器において複数の水温測定値を用いて圧力測定値に水温補正処理を施す。
特開平11-014429号公報
ところで、上記水温計感部は、水温に応じて抵抗値が変化する白金抵抗器を水温感応体として使用している。また、通常の河川やダムでは、水位計変換器が水中に配置される水位計感部及び水温計感部に対して比較的遠距離に配置せざるを得ず、上記ケーブルは数十〜数百メートルに亘って敷設される。すなわち、上記ケーブルは外乱ノイズが混入し易い環境で使用されるものであり、この対策としてケーブルの各芯線には外乱ノイズを除去するためのフィルタ(ローパスフィルタ)が挿入されている。
しかしながら、このような水圧式水位計では、上記フィルタを構成する回路素子の回路定数誤差に起因して各芯線に挿入されるフィルタのインピーダンスに偏差が生じ得る。そして、このインピーダンス偏差は、補正不能な水温測定誤差が招来させる。すなわち、白金抵抗器の両端に芯線を介して各々接続される一対のフィルタにインピーダンス偏差が生じた場合、白金抵抗器の両端にアンバランスなインピーダンスが各々接続された状態となるので、原理的に後段の水位計変換器で補正することができない水温測定誤差(オフセット誤差)が発生する。従来では、このような水温測定誤差(オフセット誤差)を無視してきたが、水圧測定の精度をさらに向上させるためには、上記水温測定誤差を低減あるいは解消する技術の開発が必要である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、水温測定誤差を従来よりも低減することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、温度測定装置に係る第1の解決手段として、基準抵抗器に測温抵抗体が直列接続された抵抗回路と、該抵抗回路に第1電流Iあるいは第2電流Iを択一的に給電する電流源と、測温抵抗体の端子電圧を伝送する芯線を備えるケーブルと、芯線に設けられるフィルタと、基準抵抗器の端子電圧及び芯線から入力される測温抵抗体の端子電圧に基づいて、第1電流Iが給電されたときの基準抵抗器の第1端子間電圧Vr1及び測温抵抗体の第1端子間電圧Vc1並びに第2電流Iが給電されたときの基準抵抗器の第2端子間電圧Vr2及び測温抵抗体の第2端子間電圧Vc2をそれぞれ計測する電圧計測部と、下式(1)に基づいて基準抵抗器の抵抗値R及び測温抵抗体の抵抗値Rを演算し、当該抵抗値R、Rに基づいて測温抵抗体の周囲温度を特定する温度演算部とを備える、という手段を採用する。
Figure 2017138229
また、本発明では、温度測定装置に係る第2の解決手段として、上記第1の手段において、前記電流源は、スイッチを用いて2つの抵抗値を選択することにより第1電流I1及び第2電流I2を前記抵抗回路に出力する、という手段を採用する。
また、本発明では、温度測定装置に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の手段において、前記抵抗回路は、直列接続された複数の測温抵抗体を備え、前記電圧計測部は、複数の前記測温抵抗体について第1端子間電圧Vc1及び第2端子間電圧Vc2をそれぞれ計測し、前記温度演算部は、上式(1)に基づいて複数の前記測温抵抗体の周囲温度を特定する、という手段を採用する。
さらに、本発明では、水位計に係る解決手段として、水圧を検出する水圧感応部と、前記測温抵抗体で水温を測定する請求項1または2記載の温度測定装置と、該温度測定装置で測定された水温に基づいて水の密度を演算し、当該密度を用いて前記水圧感応部が検出した水圧を補正することにより水位を演算する水位演算部とを備える、という手段を採用する。
本発明によれば、式(1)が示すように、基準抵抗器の抵抗値Rは第1端子間電圧Vr1と第2端子間電圧Vr2との差分(Vr1−Vr2)を第1電流Iと第2電流Iとの差分(I−I)で除算した値として与えられ、また測温抵抗体の抵抗値Rは第1端子間電圧Vc1と第2端子間電圧Vc2との差分(Vc1−Vc2)を第1電流I1と第2電流I2との差分(I−I)で除算した値として与えられる。
したがって、本発明によれば、各芯線に設けられるフィルタのインピーダンスに偏差が生じても、当該偏差が基準抵抗器の抵抗値R及び測温抵抗体の抵抗値Rを演算する際に差分(Vr1−Vr2)及び差分(Vc1−Vc2)によってキャンセルされるので、水温測定誤差を従来よりも低減することが可能である。
本発明の一実施形態に係る水位計A及び温度測定装置Bの全体構成を示すシステム図である。 本発明の一実施形態に係る温度測定装置Bの詳細構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る温度測定装置Bに設けられた定電流源7の回路図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る水位計Aは、河川やダムにおける水位を測定するための装置であり、図1に示すように水圧感応部1、水温感応部2、水圧ケーブル3、水温ケーブル4及び水位計変換器5を備えている。
水圧感応部1は、図示するように河川やダムの水面から所定深さに水没した状態で設けられており、自身に作用する水圧と大気圧との差圧Pを検出する。一般に大気圧は略一定と考えることができるので、水圧感応部1が検出する上記差圧Pは、河川やダムの水位つまり水圧感応部1に作用する水圧に応じた値となる。この水圧感応部1は、自らの検出量である差圧Pをケーブル3を介して水位計変換器5に出力する。
水温感応部2は、図示するように、水中において上記水圧感応部1の上方に設けられる。この水温感応部2は、水深方向(上下方向)に所定間隔で直線状に配列する複数(5個)の白金抵抗体Pt1〜Pt5からなる。各白金抵抗体Pt1〜Pt5は、雰囲気温度(周囲温度)によって抵抗値が変化する測温抵抗体であり、自身の水深における水温に応じた抵抗値を呈する。これら5個の白金抵抗体Pt1〜Pt5は、一列に直列接続された抵抗回路(直列回路)を構成している。
このような白金抵抗体Pt1〜Pt5のうち、白金抵抗体Pt1は、最も浅い水深Dに設定されている。白金抵抗体Pt2は、上記白金抵抗体Pt1よりも所定水深だけ深い水深Dに設置されている。白金抵抗体Pt3は、上記白金抵抗体Pt2よりも所定水深だけ深い水深Dに設置されている。白金抵抗体Pt4は、上記白金抵抗体Pt3よりも所定水深だけ深い水深Dに設置されている。また、白金抵抗体Pt5は、上記白金抵抗体Pt4よりも所定水深だけ深い水深Dに設置されている。
ここで、水圧感応部1に作用する水圧、つまり水圧感応部1の検出量である差圧Pをより正確に検出するためには、水圧感応部1の上方に位置する水の温度(水温)や密度(水密度)をより正確に検出する必要がある。水温感応部2は、このような水温を検出するためのものである。なお、上記水密度は、水温感応部2で検出された水温に基づいて計算によって取得することができる。
すなわち、本実施形態に係る水位計Aは、水圧感応部1が検出した水圧を水温感応部2が検出した水温を用いて補正することにより、より正確な水位を測定する水圧式水位計である。このような水圧式水位計では、水圧を構成に検出することに加えて、水温を高精度の検出することが重要である。
水圧ケーブル3は、上記水圧感応部1と水位計変換器5とを電気的かつ機械的に接続するケーブルである。この水圧ケーブル3は、水圧感応部1に電力を給電する一対の電源線、水圧感応部1の検出量である上記差圧Pを水位計変換器5に伝送する信号線、また水位計変換器5側端部が大気に解放されることにより大気圧を水圧感応部1に伝えるホース等から構成されている。
水温ケーブル4は、複数の芯線S、S1H、S1L、S2H、S2L、S3H、S3L、S4H、S4L、S5H、S5L、Sを備た多芯ケーブルである。この水温ケーブル4における芯線Sは、上記抵抗回路(直列回路)において白金抵抗体Pt1の一端に接続されており、上記抵抗回路(直列回路)に電流を供給する一対の給電線の一方(電流の流入側給電線)である。
芯線S1Hは、上記芯線Sと同様に白金抵抗体Pt1の一端に接続されており、当該白金抵抗体Pt1の一端の端子電圧E1Hを水位計変換器5に伝送するための信号線である。芯線S1Lは、白金抵抗体Pt1の他端に接続されており、当該白金抵抗体Pt1の他端の端子電圧E1Lを水位計変換器5に伝送するための信号線である。
芯線S2Hは、白金抵抗体Pt2の一端に接続されており、当該白金抵抗体Pt2の一端の端子電圧E2Hを水位計変換器5に伝送するための信号線である。芯線S2Lは、白金抵抗体Pt2の他端に接続されており、当該白金抵抗体Pt2の他端の端子電圧E2Lを水位計変換器5に伝送するための信号線である。
芯線S3Hは、白金抵抗体Pt3の一端に接続されており、当該白金抵抗体Pt3の一端の端子電圧E3Hを水位計変換器5に伝送するための信号線である。芯線S3Lは、白金抵抗体Pt3の他端に接続されており、当該白金抵抗体Pt3の他端の端子電圧E3Lを水位計変換器5に伝送するための信号線である。
芯線S4Hは、白金抵抗体Pt4の一端に接続されており、当該白金抵抗体Pt4の一端の端子電圧E4Hを水位計変換器5に伝送するための信号線である。芯線S4Lは、白金抵抗体Pt4の他端に接続されており、当該白金抵抗体Pt4の他端の端子電圧E4Lを水位計変換器5に伝送するための信号線である。
芯線S5Hは、白金抵抗体Pt5の一端に接続されており、当該白金抵抗体Pt5の一端の端子電圧E5Hを水位計変換器5に伝送するための信号線である。芯線S5Lは、白金抵抗体Pt5の他端に接続されており、当該白金抵抗体Pt5の他端の端子電圧E5Lを水位計変換器5に伝送するための信号線である。また、芯線Sは、上記抵抗回路(直列回路)において白金抵抗体Pt5の他端に接続されており、上記抵抗回路(直列回路)に電流を供給する一対の給電線の他方(電流の流出側給電線)である。
水位計変換器5は、水温計基板5aと水位計基板5bとを備えている。水温計基板5aは、水温ケーブル4を介して水温感応部2から入力される各白金抵抗体Pt1〜Pt5の各端子電圧E1H、E1L、E2H、E2L、E3H、E3L、E4H、E4L、E5H、E5Lに基づいて、各水深D〜Dにおける水温T〜Tを演算する。なお、この水温計基板5aの詳細については後述する。
水位計基板5bは、水圧ケーブル3を介して水圧感応部1から入力される差圧信号(上記差圧Pを示す信号)を受け付ける入力回路、上記差圧信号と水温計基板5aから入力される上記水温T〜Tとに基づいて水位Hを演算する演算回路等が実装された回路基板であり、差圧P及び各水温T1〜T5に基づいて河川やダム等の水位Hを演算する。なお、この水位計基板5bは、本発明における水位演算部に相当する。
ここで、水位計変換器5における水温計基板5aは、上述した水温感応部2、水温ケーブル4と共に本実施形態に係る温度測定装置Bを構成している。また、本実施形態に係る水位計Aは、このような温度測定装置Bに水圧感応部1、水圧ケーブル3及び水位計基板5bを加えた装置として構成されている。
上記水温計基板5aは、詳細には、図2に示すように複数(10個)のローパスフィルタF1H、F1L、F2H、F2L、F3H、F3L、F4H、F4L、F5H、F5L、基準抵抗器6、定電流源7、マルチプレクサ8、ADコンバータ9及び演算回路10を備える。
ローパスフィルタF1Hは、上述した水温ケーブル4の芯線S1Hとマルチプレクサ8との間に設置(挿入)されるフィルタであり、端子電圧E1Hに重畳する外乱ノイズのマルチプレクサ8への入力を除去する。ローパスフィルタF1Lは、上述した水温ケーブル4の芯線S1Lとマルチプレクサ8との間に設置(挿入)されるフィルタであり、端子電圧E1Lに重畳する外来ノイズのマルチプレクサ8への入力を除去する。
ローパスフィルタF2Hは、水温ケーブル4の芯線S2Hとマルチプレクサ8との間に設置(挿入)されるフィルタであり、端子電圧E2Hに重畳する外来ノイズのマルチプレクサ8への入力を除去する。ローパスフィルタF2Lは、上述した水温ケーブル4の芯線S2Lとマルチプレクサ8との間に設置(挿入)されるフィルタであり、端子電圧E2Lに重畳する外来ノイズのマルチプレクサ8への入力を除去する。
ローパスフィルタF3Hは、水温ケーブル4の芯線S3Hとマルチプレクサ8との間に設置(挿入)されるフィルタであり、端子電圧E3Hに重畳する外来ノイズのマルチプレクサ8への入力を除去する。ローパスフィルタF3Lは、上述した水温ケーブル4の芯線S3Lとマルチプレクサ8との間に設置(挿入)されるフィルタであり、端子電圧E3Lに重畳する外来ノイズのマルチプレクサ8への入力を除去する。
ローパスフィルタF4Hは、水温ケーブル4の芯線S4Hとマルチプレクサ8との間に設置(挿入)されるフィルタであり、端子電圧E4Hに重畳する外来ノイズのマルチプレクサ8への入力を除去する。ローパスフィルタF4Lは、上述した水温ケーブル4の芯線S4Lとマルチプレクサ8との間に設置(挿入)されるフィルタであり、端子電圧E4Lに重畳する外来ノイズのマルチプレクサ8への入力を除去する。
ローパスフィルタF5Hは、水温ケーブル4の芯線S5Hとマルチプレクサ8との間に設置(挿入)されるフィルタであり、端子電圧E5Hに重畳する外来ノイズのマルチプレクサ8への入力を除去する。ローパスフィルタF5Lは、上述した水温ケーブル4の芯線S5Lとマルチプレクサ8との間に設置(挿入)されるフィルタであり、端子電圧E5Lに重畳する外来ノイズのマルチプレクサ8への入力を除去する。
基準抵抗器6は、高精度の特定抵抗値を有する抵抗器である。この基準抵抗器6は、例えば温度が一定に管理された容器(恒温槽)内に収容されることにより特定抵抗値を高精度に維持する。この基準抵抗器6は、一端が芯線Sに接続されることにより水温感応部2に直列接続されており、また他端が定電流源7の電流流入側端子に接続されている。このような基準抵抗器6における各端子の端子電圧、つまり一方の端子の端子電圧ERHと他方の端子の端子電圧ERLとは、図示するように内部配線を介してマルチプレクサ8に入力される。
定電流源7は、水温感応部2と基準抵抗器6との直列回路に第1電流Iあるいは第2電流Iを択一的に給電する電流源である。この定電流源7は、電流流出側端子が芯線Sに接続され、電流流入側端子が基準抵抗器6の他端に接続されている。なお、定電流源7の詳細については後述する。
マルチプレクサ8は、水温ケーブル4を介して水温感応部2から入力される各白金抵抗体Pt1〜Pt5の各端子電圧E1H、E1L、E2H、E2L、E3H、E3L、E4H、E4L、E5H、E5L及び内部配線を介して基準抵抗器6から入力される一対の端子電圧ERH、ERLを受け付け、何れかの白金抵抗体に関する端子電圧対を出力する。
すなわち、マルチプレクサ8は、端子電圧E1Hと端子電圧E1Lとからなる第1の端子電圧対、端子電圧E2Hと端子電圧E2Lとからなる第2の端子電圧対、端子電圧E3Hと端子電圧E3Lとからなる第3の端子電圧対、端子電圧E4Hと端子電圧E4Lとからなる第4の端子電圧対、端子電圧E5Hと端子電圧E5Lとからなる第5の端子電圧対、あるいは端子電圧ERHと端子電圧ERLとからなる基準端子電圧対のうち、何れか1つを選択してADコンバータ9に出力する。
ADコンバータ9は、アナログ値である上記第1〜第5の端子電圧対の差電圧つまり各白金抵抗体Pt1〜Pt5の端子間電圧Vc1〜Vc5、また基準端子電圧対の差電圧つまり基準抵抗器6の端子間電圧Vをデジタル値に変換して演算回路10に出力する。このようなADコンバータ9及び上記マルチプレクサ8は、各白金抵抗体Pt1〜Pt5の各端子電圧E1H、E1L、E2H、E2L、E3H、E3L、E4H、E4L、E5H、E5L及び基準抵抗器6の端子電圧ERH、ERLに基づいて、各白金抵抗体Pt1〜Pt5の端子間電圧Vc1〜Vc5を及び基準抵抗器6の端子間電圧Vを計測するものであり、本発明における電圧計測部に相当する。
演算回路10は、上記ADコンバータ9から入力された各端子間電圧Vc1〜Vc5、V(デジタル値)に所定の演算処理を施すことにより、各水深D〜Dにおける水温T〜Tを演算する。なお、この演算回路10は、本発明における温度演算部に相当する。この演算回路10における演算処理は、本実施形態に係る温度測定装置Bの特徴点であり、後述する動作説明の欄で詳しく説明する。
図3は、上記定電流源7の詳細構成を示す回路図である。定電流源7は、この図2に示すように第1電圧源11、トランジスタ12、第1抵抗器13、第2抵抗器14、接点スイッチ15、演算増幅器16及び第2電圧源17を備えている。
第1電圧源11は、プラス端子とマイナス端子とを備え、プラス端子が第1抵抗器13に一端及び第2抵抗器14の一端に接続され、マイナス端子が上述した基準抵抗器6の他端に接続されている。トランジスタ12は、エミッタ端子が第1抵抗器13の他端及び接点スイッチ15の一端に接続され、コレクタ端子が芯線Sを介して水温感応部2の一端に接続され、ベース端子が演算増幅器16の出力端子に接続されている。このようなトランジスタ12は、電流増幅素子として機能する。
第1抵抗器13は、一端が第1電圧源11のプラス端子に接続され、他端がトランジスタ12のエミッタ端子に接続されている。この第1抵抗器13は、トランジスタ12のエミッタ抵抗として機能する。第2抵抗器14は、一端が第1電圧源11のプラス端子に接続され、他端が接点スイッチ15の他端に接続されている。この第2抵抗器14は、第1抵抗器13と同様にトランジスタ12のエミッタ抵抗として機能する。
接点スイッチ15は、一端がトランジスタ12のエミッタ端子に接続され、他端が第2抵抗器14の他端に接続されている。この接点スイッチ15は、演算回路10から入力される切替信号によって、第2抵抗器14をエミッタ抵抗として機能させるか否か、つまり閉状態と開状態とを切り替える。
演算増幅器16は、正相入力端子が第2電圧源17のプラス端子に接続され、逆相入力端子がトランジスタ12のエミッタ端子に接続され、また出力端子がトランジスタ12のベース端子に接続されている。この演算増幅器16は、ボルテージフォロアとして機能し、トランジスタ12のエミッタ電圧と第2電圧源17の電圧との差電圧に応じた出力電圧をトランジスタ12のベース端子に出力する。
第2電圧源17は、プラス端子が演算増幅器16の正相入力端子に接続され、マイナス端子が接地されている。この第2電圧源17は、トランジスタ12のベース電圧の基準となる電圧、つまりトランジスタ12を制御するための基準電圧を演算増幅器16の正相入力端子に出力する。
次に、このように構成された水位計A及び温度測定装置Bの動作について詳しく説明する。
最初に、図3に示した定電流源7の動作について説明する。この定電流源7では、第1電圧源11の出力電圧を「V」、第2電圧源17の出力電圧を「V」、第1抵抗器13の抵抗値を「R」、第2抵抗器14の抵抗値を「R」とした場合、トランジスタ12のコレクタ電流、つまり定電流源7の出力である第1電流I及び第2電流Iは下式(2)によって与えられる。
Figure 2017138229
この式(2)で与えられる第1電流Iは、接点スイッチ15を開状態とした場合のコレクタ電流であり、第2電流Iは接点スイッチ15を閉状態とした場合のコレクタ電流である。すなわち、この定電流源7によれば、接点スイッチ15の開状態と閉状態とを切替信号によって切り替えるのみによって第1電流Iと第2電流Iとを容易に切り替えることが可能である。
続いて、温度測定装置Bの動作について説明する。この温度測定装置Bでは、演算回路10から定電流源7に供給される切替信号によって、定電流源7の出力が第1電流Iに設定される。そして、第1電流Iが給電された状態の各白金抵抗体Pt1〜Pt5の端子電圧E1H1、E1L1、E2H1、E2L1、E3H1、E3L1、E4H1、E4L1、E5H1、E5L1が芯線S1H、S1L、S2H、S2L、S3H、S3L、S4H、S4L、S5H、S5L及びローパスフィルタF1H、F1L、F2H、F2L、F3H、F3L、F4H、F4L、F5H、F5Lを介してマルチプレクサ8に入力され、当該マルチプレクサ8を経由してADコンバータ9から出力された各白金抵抗体Pt1〜Pt5の端子間電圧Vc11〜Vc51が演算回路10に入力される。
また、第1電流Iが給電された状態の基準抵抗器6の端子電圧ERHと端子電圧ERLが内部配線を介してマルチプレクサ8に入力され、当該マルチプレクサ8を経由してADコンバータ9から出力された基準抵抗器6の端子間電圧Vr1が演算回路10に入力される。演算回路10は、上記各白金抵抗体Pt1〜Pt5の端子間電圧Vc11〜Vc51及び基準抵抗器6の端子間電圧Vr1を第1電流Iに対応する第1の端子間電圧として内部メモリに一時記憶する。
続いて、演算回路10から定電流源7に供給される切替信号によって、定電流源7の出力が第2電流Iに設定される。そして、第2電流Iが給電された状態の各白金抵抗体Pt1〜Pt5の端子電圧E1H2、E1L2、E2H2、E2L2、E3H2、E3L2、E4H2、E4L2、E5H2、E5L2が芯線S1H、S1L、S2H、S2L、S3H、S3L、S4H、S4L、S5H、S5L及びローパスフィルタF1H、F1L、F2H、F2L、F3H、F3L、F4H、F4L、F5H、F5Lを介してマルチプレクサ8に入力され、当該マルチプレクサ8を経由してADコンバータ9から出力された各白金抵抗体Pt1〜Pt5の端子間電圧Vc12〜Vc52が演算回路10に入力される。
また、第2電流Iが給電された状態の基準抵抗器6の端子電圧ERHと端子電圧ERLがマルチプレクサ8に入力され、当該マルチプレクサ8を経由してADコンバータ9から出力された基準抵抗器6の端子間電圧Vr2が演算回路10に入力される。演算回路10は、上記各白金抵抗体Pt1〜Pt5の端子間電圧Vc12〜Vc52及び基準抵抗器6の端子間電圧Vr2を第2電流Iに対応する第2の端子間電圧として内部メモリに一時記憶する。
そして、演算回路10は、上記第1の端子間電圧Vc11〜Vc51、Vr1及び上記第2の端子間電圧Vc12〜Vc52、Vr2を下式(4)に代入することにより、基準抵抗器6の抵抗値R及び各白金抵抗体Pt1〜Pt5の抵抗値Rc1〜Rc5を演算する。
Figure 2017138229
すなわち、この式(3)が示すように、基準抵抗器6の抵抗値Rは、第1端子間電圧Vr1と第2端子間電圧Vr2との差分(Vr1−Vr2)を第1電流Iと第2電流Iとの差分(I−I)で除算した値として与えられる。一方、白金抵抗体Pt1の抵抗値Rc1は第1端子間電圧Vc11と第2端子間電圧Vc12との差分(Vc11−Vc12)を第1電流I1と第2電流I2との差分(I−I)で除算した値として与えられる。また、白金抵抗体Pt2の抵抗値Rc2は第1端子間電圧Vc21と第2端子間電圧Vc22との差分(Vc21−Vc22)を第1電流I1と第2電流I2との差分(I−I)で除算した値として与えられる。
また、白金抵抗体Pt3の抵抗値Rc3は第1端子間電圧Vc31と第2端子間電圧Vc32との差分(Vc31−Vc32)を第1電流Iと第2電流Iとの差分(I−I)で除算した値として与えられる。また、白金抵抗体Pt4の抵抗値Rc4は第1端子間電圧Vc41と第2端子間電圧Vc42との差分(Vc41−Vc42)を第1電流Iと第2電流Iとの差分(I−I)で除算した値として与えられる。さらに、白金抵抗体Pt5の抵抗値Rc5は第1端子間電圧Vc51と第2端子間電圧Vc52との差分(Vc51−Vc52)を第1電流I1と第2電流I2との差分(I−I)で除算した値として与えられる。
演算回路10は、上式(3)を用いて基準抵抗器6の抵抗値R及び各白金抵抗体Pt1〜Pt5抵抗値Rc1〜Rc5を求めると、基準抵抗器6の抵抗値Rを用いて各白金抵抗体Pt1〜Pt5抵抗値Rc1〜Rc5に含まれる誤差(ゲイン誤差)を補正する。すなわち、演算回路10は、下式(4)を用いることによりゲイン誤差を補正した抵抗値Rc1h〜Rc5hを求める。なお、この式(4)におけるRrefは、基準抵抗値6の既知抵抗値である。
Figure 2017138229
そして、演算回路10は、式(4)によってゲイン誤差補正された抵抗値Rc1h〜Rc5hを予め記憶した温度データと比較照合することにより、各白金抵抗体Pt1〜Pt5の水深D〜Dにおける水温T〜Tを演算する。そして、演算回路10は、このようにして得られた水深D〜Dにおける水温T〜Tを水位計基板5bに出力する。
このような本実施形態に係る温度測定装置Bによれば、各芯線S1H、S1L、S2H、S2L、S3H、S3L、S4H、S4L、S5H、S5Lに設けられるローパスフィルタF1H、F1L、F2H、F2L、F3H、F3L、F4H、F4L、F5H、F5Lのインピーダンスに偏差が生じても、当該偏差が基準抵抗器6の抵抗値R及び測温抵抗体の抵抗値Rc1〜Rc5を演算する際にキャンセルされるので、上記インピーダンス偏差に起因する誤差(オフセット誤差)を低減あるいは解消することが可能である。
したがって、本実施形態に係る温度測定装置Bよれば、ゲイン誤差に加えてオフセット誤差をも低減あるいは解消することができるので、各白金抵抗体Pt1〜Pt5の抵抗値を従来よりも正確に求めることが可能であり、よって水温測定誤差を従来よりも低減することが可能である。
一方、水位計基板5bは、水圧ケーブル3を介して水圧感応部1から入力される差圧P、また水温計基板5aから入力される各水深D〜Dにおける水温T〜Tに基づいて水位Hを演算する。すなわち、水位計基板5bは、水温T〜Tに基づいて水圧感応部1の上方における水の密度ρを演算すると共に水温補正係数Kを演算する。そして、水位計基板5bは、差圧P、密度ρ及び水温補正係数Kをパラメータとする下式(5)に基づいて水位Hを求める。
Figure 2017138229
このような本実施形態に係る水位計Aによれば、各水深D〜Dにおける水温T〜Tを従来よりも正確に求めることができるので、従来よりも正確に水位Hを求める。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、水位計Aに適用される温度測定装置Bについて説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、温度測定装置Bを他の用途に用いてもよい。
(2)上記実施形態では、5個の白金抵抗体Pt1〜Pt5を備える温度測定装置Bについて説明したが、本発明はこれに限定されない。白金抵抗体は最低1つあればよく、白金抵抗体の個数は用途に応じて適宜設定されるべきものである。
(3)上記実施形態では、基準抵抗器6を用いてゲイン誤差を補正したが、本発明はこれに限定されない。例えば第1電流I及び第2電流Iの設定精度が十分に高精度であれば、基準抵抗器6を削除してゲイン誤差を省略してもよい。
A 水位計
B 温度測定装置
、S1H、S1L、S2H、S2L、S3H、S3L、S4H、S4L、S5H、S5L、S 芯線
1 水圧感応部
2 水温感応部
3 水圧ケーブル
4 水温ケーブル
5 水位計変換器
5a 水温計基板
5b 水位計基板(水位演算部)
6 基準抵抗器
7 定電流源(電流源)
8 マルチプレクサ
9 ADコンバータ
10 演算回路(水温演算部)
11 第1電圧源
12 トランジスタ
13 第1抵抗器
14 第2抵抗器
15 接点スイッチ
16 演算増幅器
17 第2電圧源

Claims (4)

  1. 基準抵抗器に測温抵抗体が直列接続された抵抗回路と、
    該抵抗回路に第1電流Iあるいは第2電流Iを択一的に給電する電流源と、
    前記測温抵抗体の端子電圧を伝送する芯線を備えるケーブルと、
    前記芯線に設けられるフィルタと、
    前記基準抵抗器の端子電圧及び前記芯線から入力される前記測温抵抗体の各端子電圧に基づいて、前記第1電流Iが給電されたときの前記基準抵抗器の第1端子間電圧Vr1及び前記測温抵抗体の第1端子間電圧Vc1並びに前記第2電流Iが給電されたときの前記基準抵抗器の第2端子間電圧Vr2及び前記測温抵抗体の第2端子間電圧Vc2をそれぞれ計測する電圧計測部と、
    下式(1)に基づいて前記基準抵抗器の抵抗値R及び前記測温抵抗体の抵抗値Rを演算し、当該抵抗値R、Rに基づいて前記測温抵抗体の周囲温度を特定する温度演算部と
    を備えることを特徴とする温度測定装置。
    Figure 2017138229
  2. 前記電流源は、スイッチを用いて2つの抵抗値を選択することにより第1電流I及び第2電流Iを前記抵抗回路に出力することを特徴とする請求項1記載の温度測定装置。
  3. 前記抵抗回路は、直列接続された複数の測温抵抗体を備え、
    前記電圧計測部は、複数の前記測温抵抗体について第1端子間電圧Vc1及び第2端子間電圧Vc2をそれぞれ計測し、
    前記温度演算部は、上式(1)に基づいて複数の前記測温抵抗体の周囲温度を特定することを特徴とする請求項1または2記載の温度測定装置。
  4. 水圧を検出する水圧感応部と、
    前記測温抵抗体で水温を測定する請求項1または2記載の温度測定装置と、
    該温度測定装置で測定された水温に基づいて水の密度を演算し、当該密度を用いて前記水圧感応部が検出した水圧を補正することにより水位を演算する水位演算部と
    を備えることを特徴とする水位計。
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