JP2017136893A - 防氷装置、及び、航空機 - Google Patents

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寿幸 石田
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陽一 上藤
昌俊 森下
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昌俊 森下
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Abstract

【課題】簡易な構造であり、加えて、空気抵抗を増大させることなく、よどみ点の変位に対応して防氷性能を得ることができる防氷装置を提供する。【解決手段】本発明は、航空機1の翼の内面に加熱気体を吹き付ける防氷装置10であって、後端から先端に向けた長手方向に加熱気体が流れる流路と、流路と外部を連通し、長手方向に沿って設けられた複数の噴出孔と、を有するピッコロチューブ11と、ピッコロチューブ11に向けて加熱気体を供給する供給源と、を備え、ピッコロチューブ11は、噴出孔の位置が重力方向に対して一定となるように保持されている、ことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、航空機の前縁の着氷を防止する防氷装置に関する。
航空機が飛行する際には、主翼及び尾翼、エアインテーク等の航空機の進行方向の前縁の外面には空気中に存在する過冷却液滴の衝突による着氷が生じる。この着氷現象は、航空機の飛行に様々な影響を及ぼす。そのため、特に影響が懸念される箇所には、種々の加熱手段により着氷を防止する防氷装置が装備されている。
その一つとして、タービン・エンジンを装備する航空機では、エンジン圧縮機からの高温・高圧の抽出空気であるブリードエアが加熱源として広く用いられている。この種の防氷装置では、ブリードエアを配管で導き、前縁の内面に吹き付けることで加熱する。この配管として、長手方向にブリードエアを噴出する多数の噴出孔が設けられたピッコロチューブと称される部材が用いられている。このピッコロチューブは、例えば、主翼に設けられる場合には、前縁の近傍に、胴体との接続端の側から先端に向けて翼長方向に沿って配置されている。この方法では、図10(a)に示すように、ブリードエアBAの吹付点において、高い熱伝達率が得られるため、他の方法に比べて空気供給量を低減でき、燃費の悪化を小さく抑えることができる。
図10(b)は、実線DDはブリードエアの熱伝達率の分布を示し、破線HDは液滴が衝突する分布を示しており、この図はブリードエアによる熱伝達率がピークを示す吹付点と、液滴の衝突量がピークを示す外気流よどみ点(以下、単によどみ点)Psと、が一致するものとして示している。
図10(b)に示すように、熱伝達率はピークを示す吹付点から離れると急に低くなるので、吹付点とそこから離れた位置(P1、P2)で温度ムラか生じやすく、ピッコロチューブの噴出孔の位置を適切に決定しないと、加熱不足を招いたり、過熱による前縁構造の損傷を加速させたりする課題がある。そこで、特に厳しい着氷飛行条件に注目し、この条件で液滴衝突量がピークとなるよどみ点位置に加熱量を集中するように噴出孔を配向する方法が一般に用いられる。ところが、飛行条件、特に航空機の迎角が変化しよどみ点位置が移動すると、図10(c)に示すように、吹付点、つまり加熱量が集中する点と液滴衝突量ピーク位置とが一致しなくなるため加熱が非効率的になる。そのため、防氷に必要な空気量の増大を招いたり、過熱による前縁構造の破損を加速させたりするおそれがある。
そこで、特許文献1は、主翼の前縁構造の内面側を二重構造として熱伝達率を平均化する方法を提案している。また、特許文献2は、前縁構造の外表面の流れを乱流に遷移させることで冷却を促進し、局所的な過熱を防止する手段を提案している。
特開2011−183922号公報 特表2009−523637号公報
ところが、特許文献1による提案は、二重構造とするので構造が複雑であり、重量が増大するのに加えて、必要な加熱部位以外への熱の損失が大きいため、抽出空気量を増大させる必要があり、結果として燃費が悪化するおそれがある。
また、特許文献2による提案は、乱流に遷移させる構造により例えば主翼の空気抵抗が増し、燃費悪化に繋がるおそれがあり、また、前縁の冷却が促進されることから、必要な加熱気体量が増大するおそれがある。
以上より、本発明は、簡易な構造であり、加えて、空気抵抗を増大させることなく、よどみ点の変位に対応して防氷性能を得ることができる防氷装置を提供することを目的とする。
航空機の翼の内面に加熱気体を吹き付ける本発明の防氷装置は、後端から先端に向けた長手方向に加熱気体が流れる流路と、流路と外部を連通し、長手方向に沿って設けられた複数の噴出孔と、を有するピッコロチューブと、ピッコロチューブに向けて加熱気体を供給する供給源と、を備え、ピッコロチューブの噴出孔の位置が重力方向に対して一定となるように保持されている、ことを特徴とする。
本発明におけるピッコロチューブは、重心が中心より鉛直方向の下側に偏移する偏心構造を備える、ことが好ましい。
本発明におけるピッコロチューブは、横断面における周方向の一部の領域の質量を他の領域よりも大きくすることで、偏心構造を構成する、ことが好ましい。
本発明におけるピッコロチューブは、流路に臨む内周面、及び、外周面の一方又は双方におもりを設けることで、周方向の一部の領域の質量が他の領域よりも大きい、ことが好ましい。
本発明におけるピッコロチューブは、横断面における周方向の一部の領域を他の領域に比べて径方向の寸法を大きくすることで、偏心構造を構成する、ことが好ましい。
本発明におけるピッコロチューブは、複数の噴出孔が直線上に並ぶ噴出孔列が、上下の二列に配置され、相対的に上側に配置される第一噴出孔列と、前記第一噴出孔列よりも下側に配置される第二噴出孔列と、が形成される、ことが好ましい。
本発明におけるピッコロチューブは、第一噴出孔列と第二噴出孔列の各々の複数の噴出孔が長手方向において交互に配置される、ことが好ましい。
航空機の翼の内面に加熱気体を吹き付ける本発明の防氷装置は、後端から先端に向けた長手方向に加熱気体が流れる流路と、流路と外部を連通し、長手方向に沿って設けられた複数の噴出孔と、を有するピッコロチューブと、ピッコロチューブに向けて加熱気体を供給する供給源と、を備え、ピッコロチューブは、複数の噴出孔が直線上に並ぶ噴出孔列が、上下の二列に配置され、相対的に上側に配置される第一噴出孔列と、第一噴出孔列よりも下側に配置される第二噴出孔列と、を備え、第一噴出孔列から噴出する加熱気体の流量Q1と、第二噴出孔列から噴出する加熱気体の流量Q2を調節するダンパを備え、ダンパは、流量Q1の増減に反して流量Q2を増減させる、ことを特徴とする。
本発明におけるピッコロチューブは、流路が、第一噴出孔列に対応する上方流路と第二噴出孔列に対応する下方流路に均等に区分され、本発明におけるダンパは、上方流路及び下方流路のそれぞれに流入する加熱気体の量を調節する第一ダンパである、ことが好ましい。
本発明おけるダンパは、流路内に設けられ、第一噴出孔列を構成する複数の噴出孔と第二噴出孔列を構成する複数の噴出孔を塞ぐ第二ダンパである、ことが好ましい。
本発明によれば、噴出口が翼に形成される外気流のよどみ位置の変位に対応して、効率的によどみ位置に向けてブリードエアを噴出させることができる。
本発明の第1実施形態に係る防氷装置の概略構成を示し、(a)は航空機の主翼を含む平面図、(b)は主翼の横断面図である。 図1のピッコロチューブを示し、(a)は平面図、(b)は(a)のIIb−IIb矢視断面図、(c)〜(e)は横断面図である。 (a)は航空機1が水平に飛行しているときの様子を示し、(b)はよどみ点が上限位置にあるときの様子を示し、(c)はよどみ点が下限位置にあるときの様子を示し、(b´)及び(c´)は、ピッコロチューブが固定されているときの様子を示している。 他の実施形態に係るピッコロチューブの横断面図である。 (a)は本発明の他の実施形態を示し、(b)は本実施形態においてよどみ点が上限位置に変位しているときの様子を示し、(c)は本実施形態においてよどみ点が下限位置に変位しているときの様子を示している。 (a)は本発明の第2実施形態に係る防氷装置を内装した航空機1が水平に飛行しているときの様子を示し、(b)はピッコロチューブの側面図である。 (a)はよどみ点が上限位置に変位しているときの様子を示し、(b)はピッコロチューブの一部拡大断面図である。 (a)はよどみ点が下限位置に変位しているときの様子を示し、(b)はピッコロチューブの一部拡大断面図である。 (a)他の実施形態に係るピッコロチューブの断面図を示し、(b)〜(d)は横断面図である。 (a)は航空機の主翼に液滴が衝突する様子を示し、(b)は噴出孔が一列に並ぶピッコロチューブにおいて、ブリードエアの吹付点とよどみ点が一致する場合の熱伝達率分布及び液滴衝突量分布を示し、(c)は(b)からよどみ点が移動した後の熱伝達率分布及び液滴衝突量分布を示している。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る防氷装置の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
本実施形態の防氷装置10は、図1に示すように、航空機の主翼1のスラット3の内部に設けられるものであり、主翼1のスラット3の前縁5の外面7への着氷を防止するためのものである。
スラット3は、その外殻が例えばアルミニウム合金、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)やGFRP(Glass Fiber Reinforced Plastics)などの繊維強化樹脂からなる翼パネル4によって形成されている。翼パネル4は、図1(b)に示すように、曲げ加工により、翼長方向に沿った前縁5の横断面は、湾曲形状をしている。防氷装置10は、加熱気体であるブリードエアを高温かつ高速のジェット噴流として前縁5の内面6に向けて噴出することで、外面7への着氷を防止する。
防氷装置10は、前縁5にブリードエアを噴出させるために、図1(a),(b)に示すように、ブリードエアを噴出させる噴出孔16と噴出孔16にブリードエアを導く流路15とを有するピッコロチューブ11と、ブリードエアの供給源であるエンジン18と、ピッコロチューブ11とエンジン18を繋ぎ、ブリードエアをピッコロチューブ11に導くエア供給管19と、を備えている。エンジン18は、航空機の推力を得るためのものであり、例えば主翼1の下面に取り付けられたジェットエンジンであり、ここで扱われるブリードエアはジェットエンジンの圧縮機から抽出されたものであり、予め冷却されて適切な温度を有している。
図1(a)に示すように、ピッコロチューブ11は、前縁5の内面6から所定の距離だけ離れた位置に、主翼1の翼長方向に沿って、その中心軸の周りに回転可能な状態で保持されている。
本実施形態では、ピッコロチューブ11を回転可能な状態に保持するために、スラット3に対して固定される、所定の間隔を隔てて配置される複数のラジアル方向の荷重を支持するベアリング21により回転可能に支持されている。また、ピッコロチューブ11は、主翼1に対して固定されるエア供給管19とロータリージョイント20を介して連結される。
ピッコロチューブ11は、図2(b)に示すように、おもり22が流路15を取り囲む内周面17の周方向の一部に設けられている。また、おもり22は、ピッコロチューブ11の中心軸と略平行に設けられ、図1(b)に示すように、ピッコロチューブ11の周方向の一部に他の部分よりも質量の大きい部分が形成されている。これにより、ピッコロチューブ11は、重心Gが中心Cよりも鉛直方向の下向きに偏移する偏心構造になっている(図2(c)〜(e)参照)。そうすることで、ピッコロチューブ11は、主翼1の迎角が変わってもおもり22位置が固定されるために、噴出孔16の位置が重力方向に対して一定に維持される。このとき、ピッコロチューブ11は、ベアリング21に対して、つまり、主翼1に対して相対的に回転する。
おもり22は、ベアリング21に対してピッコロチューブ11が回転可能に保持するのに必要な質量を有していることが前提である。加えて、おもり22は、噴出孔16からブリードエアが噴出した際にピッコロチューブ11が回転しない程度の質量を有していることが必要である。また、おもり22は、ピッコロチューブ11がスラット3に配設された際に、噴出孔16が所望の位置になるように、周方向の位置が設定される。
ピッコロチューブ11は、図2(a)に示すように、ロータリージョイント20に連なる側である上流側から順に、上流管12、中流管13及び下流管14の三つの部分が配置されたものである。なお、上流、中流及び下流は、これら三つの部分を区別するために用いられる表現であって、三つの部分における相対的な関係を表しているに過ぎない。
上流管12、中流管13及び下流管14は、図2(c)〜(e)に示すように、いずれもおもり22を有する中空円筒状の部材からなり、それぞれの内径及び外径が異なる。それぞれの内径が異なることで、開口面積A12、A13及びA14が、上流側から段階的に狭くなっている。
A12 > A13 > A14
ピッコロチューブ11は、それぞれを別体として用意された上流管12、中流管13及び下流管14が、溶接、その他の手段により、同軸状に接続されて形成されている。上流管12、中流管13及び下流管14のそれぞれの外径が異なる場合でも、それぞれに嵌められるベアリング21により適宜調整され、ピッコロチューブ11の周方向の回転が円滑に行われる。形成されたピッコロチューブ11内には、上流管12、中流管13及び下流管14のそれぞれの中空部分が連なることで、ブリードエアの流れる流路15が上流側から段差を介して段階的に狭くなるように形成される。ピッコロチューブ11がスラット3に配設されると、流路15には、ブリードエアが、主翼1の後端から先端に向けた長手方向に流れる。
ピッコロチューブ11には、ブリードエアを噴出するため、流路15をピッコロチューブ11の外部に連通させる噴出孔16が、前縁5の外面7に向けて開口して、複数形成されている。複数の噴出孔16は、図2(a)に示すように、ピッコロチューブ11の長手方向に所定の間隔を隔てて並んで形成されている。本実施形態では、複数の噴出孔16の直径を同じにしているが、異なっていてもよい。
本実施形態のピッコロチューブ11は、図2(a),(b)に示すように、長手方向に同一直線上に並ぶ複数の噴出孔16からなる列が、上流管12から下流管14にわたって二列に設けられている。複数の噴出孔16からなる列は、一列でもよいが、本実施形態のように二列、又はそれ以上の列が形成されていてもよい。複数の噴出孔16からなる列が二列以上になっていることで、ブリードエアを前縁5の内面6に向けて分散させて噴出させることができる。
本実施形態において、複数の噴出孔16により構成される列のそれぞれを第一噴出孔列L1、第二噴出孔列L2と称することにする。第二噴出孔列L2は、第一噴出孔列L1より下側に配置され、重心は、第二噴出孔列L2寄りに位置している。第一噴出孔列L1及び第二噴出孔列L2を構成する複数の噴出孔16は、長手方向において交互に配置されている。このように噴出孔16を二列に長手方向において交互に配置することで、一つ当たりの噴出孔16から噴出させるブリードエアの流量を下げ、熱伝達率が過大となるのを防ぎ、部材の過熱を防ぐことができる。
このように構成されるピッコロチューブ11は、おもり22により、航空機の迎角が変化しても、ピッコロチューブ11がベアリング21に対して相対的に回転し、噴出孔16の位置が重力方向に対して一定に保たれる。これにより、噴出孔16がよどみ点Ps又はその近傍にブリードエアを効率的に吹き付けることができる位置に維持される。以下、図3(a)〜(c)を参照して説明する。
なお、図3において、実線の矢印は、第一噴出孔列L1を構成する噴出孔16から噴出するブリードエアを示し、破線の矢印は、第二噴出孔列L2を構成する噴出孔16から噴出するブリードエアを示すものとする。以下、図5、図6、図7及び図8においても、同様とする。
航空機が飛行した場合に生じるスラット3のよどみ点Psは、その断面形状及びそのポジション、そして航空機の迎角により定まる。図3(a)は、一例として航空機が水平に飛行していることを前提にしているが、航空機の迎角あるいはスラット3のポジションが変われば、よどみ点Psもそれに応じて上位又は下位に変化する。もっとも、航空機は特定の迎角の範囲で飛行するので、よどみ点Psもまた特定の範囲で変位することになる。具体的には、よどみ点Psは、それが生ずる最上位の位置であるよどみ点P1と(図3(b)参照)、それが生ずる最下位の位置であるよどみ点P2の範囲内で変位する(図3(c)参照)。このよどみ点P1とよどみ点P2の間の範囲を、よどみ点変位範囲と称する(図1(b)参照)。
本実施形態の防氷装置10は、ピッコロチューブ11が回転可能に保持され、おもり22により噴出孔16の位置が重力方向に対して一定の位置になるように自動調節されている。したがって、図3(b)に示すように、スラット3が展開してダウンすることよって、よどみ点Psがよどみ点P1に達するまで、重力方向に対する噴出孔16の位置は変わらない。ここで、図3(b´)に示すように、ピッコロチューブ11が回転しないものとすれば、スラット3の位置の変化に伴い重力方向に対する噴出孔16の位置も変化する。この従来の回転不能なピッコロチューブ11と比較して、回転可能なピッコロチューブ11を用いれば、噴出孔16がよどみ点Ps又はその近傍にブリードエアを吹き付けることができる。同様に、図3(c´)に示す、航空機の迎角の変化に伴い重力方向に対する噴出孔16の位置も変化するピッコロチューブ11と比較して、図3(c)に示すように、航空機の迎角が大きくなることによって、よどみ点Psが下限のよどみ点P2に達するまで、噴出孔16がよどみ点Ps又はその近傍にブリードエアを吹き付けることができる。
[効 果]
以下、本実施形態が奏する効果を説明する。
本実施形態によると、ピッコロチューブ11が、噴出孔16の位置が重力方向に対して一定となるように保持される。したがって、飛行条件が変化して、よどみ点Psの位置がよどみ点変位範囲内で変位しても、噴出孔16が少なくともよどみ点Psの近傍にブリードエアを吹き付ける位置に維持できるため、効率的に防氷効果を得ることができ、防氷に必要なブリードエアの量を削減できる。
また、防氷装置10は、回転可能に保持されたピッコロチューブ11におもり22を設けるという機械式の簡単な構造で足りるため内部構造が単純であり、電気式の制御システムも無く、その分軽量化出来る。また、特許文献1で採用される二重壁自体の加熱の熱損失を防止することができるため、供給するブリードエアの量を削減でき、エンジンの燃費が向上する。さらに、特許文献2のように外表面に突起物を設ける必要がないため、空気抵抗の増大がなく、燃費を悪化させることもない。
また、防氷装置10は、おもり22をピッコロチューブ11の内周面17に配置するので、ピッコロチューブ11の外周面11aを円形に維持できるので、主翼1内部のピッコロチューブ11の周囲の構造に変更を加えなくても容易に設置することができる。
以上、本発明を好ましい実施形態に基づいて説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
例えば、上流管12、中流管13及び下流管14におけるおもり22の流路15に臨む表面に段差が生じないようにするか、段差を小さくすることが好ましい。そうすることで、流路15を流れるブリードエアの抵抗を減らし、噴出孔16からブリードエアの噴出を円滑にすることができる。
また、例えば、上述した実施形態では、おもり22が流路15の内周面17に設けられる例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、おもり22が図4(a)に示すように外周面に設けられても良く、おもり22が内周面及び外周面の双方に設けられていても良い。
特に、図4(a)に示すように、おもり22がピッコロチューブ11の外周面11aに設けられる実施形態では、おもり22をより容易に設置させることができる。また、おもり22を内周面17に設置する場合に比べて、おもり22がブリードエアから直接受ける熱による影響を抑えることができるので、より広範の素材の中からおもり22の材質を選択できる。
また、上述した実施形態は、中空円筒のピッコロチューブ11におもり22を設置することで、重心Gが中心Cよりも鉛直方向の下向きに偏移する偏心構造を実現しているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図4(b)に示すように、ピッコロチューブ11の横断面において、周方向の一部の領域の肉厚を他の領域よりも厚くすることによって、偏心構造を実現できる。これにより、おもりをピッコロチューブ11に設置する工程を省くことができ、作業効率の向上を図ることができる。また、図4(c)に示すように、ピッコロチューブ11の周方向の一部の領域の密度を他の領域よりも大きい素材にすることによっても、偏心構造を実現できる。これにより、ピッコロチューブ11の内周面17及び外周面11aを真円のままにできる。
さらに、図4(d)に示すように、ピッコロチューブ11の周方向の一部の領域を他の領域に比べて径方向の寸法を大きくすることにより、偏心構造を実現してもよい。そうすれば、おもり22を設けるのに比べて、ピッコロチューブ11を軽量化できる。
以上、図1〜図4に挙げる実施形態は、横断面が線対称になるものを挙げてきたが、偏心構造になるものであれば、線対称でなくてもよい。
また、図5に示すように、ピッコロチューブ11を偏心構造にするかわりに、主翼1の外側にピッコロチューブ11に回転運動を伝達する補助翼23を設けてもよい。ピッコロチューブ11と補助翼23は相対的に回転ができないように連結されているとともに、ピッコロチューブ11は上述した実施形態と同様にベアリング21により回転可能に保持されている。また、補助翼23は、図5(b)に示すように航空機1が飛行中に風を受けて、その迎角が一定に保たれる。その結果、航空機1の姿勢が変わっても補助翼23及びこれに連結されるピッコロチューブ11は、重力方向に対する向きが一定で変わらない。したがって、よどみ点Psが点P1に達するまで、噴出孔16の位置が重力方向に対して略一定になる。同様に、図5(c)に示すように、航空機1の姿勢によってよどみ点Psが点P2に達するまで、噴出孔16の位置が噴出孔16の位置が重力方向に対して略一定になる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において第1実施形態と同様の構成要素には、第1実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態で用いるピッコロチューブ11は、第1実施形態とは異なり、重心が中心と一致し、かつ、主翼1の内部に回転ができないように配設されている。ピッコロチューブ11の内部には、図6(a)、(b)に示すように、仕切24がピッコロチューブ11の中心軸に沿って溶接、その他の手段により設けられ、流路15が第一噴出孔列L1に対応する上方流路15aと、第二噴出孔列L2に対応する下方流路15bに均等に区分されている。
ピッコロチューブ11は、ブリードエアが流入される側の端部に、上方流路15a及び下方流路15bのそれぞれへのブリードエアの流入量を調節する第一ダンパ25が設けられている。第一ダンパ25は、半円形の平面形状をなしており、その弦の部分が上方流路15aと下方流路15bを区分する仕切24と一致するように配置されている。第一ダンパ25は、弦を中心にして、時計回り及び反時計回りの両方向への回転、つまり回動が可能なようにピッコロチューブ11に支持されている。第一ダンパ25は、均等に区分される上方流路15a及び下方流路15bの開口面積と略同一の表面積を有しており、中立の位置から上向きに90°だけ回転すると上方流路15aを全閉にする位置に達し、逆に、中立の位置から下向きに90°だけ回転すると下方流路15bを全閉にする位置に達する。第一ダンパ25は、上方流路15aを全閉にする位置と下方流路15bを全閉にする位置との間を回動することで、上方流路15a及び下方流路15bのそれぞれへのブリードエアの流入量を調節する。
例えば、第一ダンパ25が中立位置にある場合に、上方流路15aと下方流路15bにブリードエアが均等に流入する(図6(b)参照)。
第一ダンパ25は、前述したように、その弦の部分が仕切24と一致するようにピッコロチューブ11に回動可能に設けられ、制御機構により制御された電動アクチュエータ、例えば電動モータにより、中立位置に対して所定の角度になるように動作する。第一ダンパ25がどの程度の角度に位置するかは、迎角の情報及びスラット位置の情報から、特定されたよどみ点Psの位置に基づいて決められる。
このように構成されるピッコロチューブ11は、航空機1の迎角が変化してよどみ点Psが変位すると、第一ダンパ25の中立位置に対する角度を調整することにより、第一噴出孔列L1及び第二噴出孔列L2から噴出するブリードエアの量を調整し、第一噴出孔列L1及び第二噴出孔列L2から噴出するブリードエアの量を適正に保つ。以下、図7及び図8を用いて説明する。
図7(a)に示すように、スラット3が展開してダウンすることに伴い、よどみ点Psが点P1の方向に変位すると、第一噴出孔列L1から噴出されるブリードエアによる吹付点とよどみ点Psの距離が短くなり、一方、第二噴出孔列L2から噴出されるブリードエアによる吹付点とよどみ点Psの距離が長くなる。
逆に、航空機の迎角が大きくなることにより、よどみ点Psが点P2の方向に変位すると、図8(a)に示すように、第一噴出孔列L1から噴出されるブリードエアによる吹付点とよどみ点Psの距離が長くなり、一方、第二噴出孔列L2から噴出されるブリードエアによる吹付点とよどみ点Psの距離が短くなる。
本実施形態では、よどみ点Psの変位に伴って、第一ダンパ25が回転するように構成されている。それにより、よどみ点Psが点P2の方向に変位すると、図8(b)に示すように、第一ダンパ25を上向き(時計回り)に回転させ、上方流路15aへのブリードエアの流入量を減らして、第一噴出孔列L1を構成する一群の噴出孔16からのブリードエアの噴出量Q1を制限させる。それとともに、下方流路15bへのブリードエアの流入量を増やして、第二噴出孔列L2を構成する一群の噴出孔16からのブリードエアの噴出量Q2を増大させる。これにより、変位したよどみ点Ps付近にブリードエアを効率的に噴出させることができる。
同様に、よどみ点Psが点P1の方向に変位すると、図7(b)に示すように、第一ダンパ25を下向き(反時計回り)に回転させ、下方流路15bへのブリードエアの流入量を減らすとともに上方流路15aへのブリードエアの流入量を増やすことで、変位したよどみ点Ps付近にブリードエアを効率的に噴出させることができる。
[効 果]
このように、第2実施形態では、第一ダンパ25により、噴出量Q1と噴出量Q2の一方の増減に反して、他方を増減させて調節できる。それにより、第一噴出孔列L1又は第二噴出孔列L2の一方からのブリードエアの噴出量を増大させて効率的に防氷効果を得ることができ、他方からのブリードエアの噴出量を減少させて前縁5の過熱を防ぐことができる。また、第一ダンパ25がピッコロチューブ11に設けられているので、風量調節ダンパがエア供給管19等に設けられている場合に比べて、迅速に噴出量を調節できる。
以上、本発明を好ましい実施形態に基づいて説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
例えば、仕切24と第一ダンパ25を設けるかわりに、図9(a)に示すように、流路15内に設置する略矩形板状のスライド式の第二ダンパ27が設けられていてもよい。第二ダンパ27は、長辺がピッコロチューブ11の軸方向にまっすぐ伸びている。第二ダンパ27は、第一噴出孔列L1及び第二噴出孔列L2の噴出孔16が設けられている部分を覆うことができる程度の長さを有している。第二ダンパ27のピッコロチューブ11と接する面は、図9(b)に示すように、内周面17の曲率と略等しく形成されている。第二ダンパ27の幅Wは、噴出孔16の内径Dよりも大きく、第一噴出孔列L1と第二噴出孔列L2の間隔Sよりも狭い。
S> W > D
第二ダンパ27は、流路15内に、制御機構により制御された電動アクチュエータ、例えば電動モータにより、上下方向に移動可能に設けられている。
それにより、図9(c)に示すように、よどみ点Psが点P1の方向に変位した場合は、第二ダンパ27を下方に移動させて第二噴出孔列L2を構成する一群の噴出孔16を塞がせる。それにより、第一噴出孔列L1を構成する一群の噴出孔16からの噴出量Q1が増大する。同様に、図9(d)に示すように、よどみ点Psが点P2の方向に変位した場合は、第二ダンパ27を上方に移動させて第一噴出孔列L1を構成する一群の噴出孔16を塞がせる。それにより、第二噴出孔列L2を構成する一群の噴出孔16からの噴出量Q2を増大させることができる。本実施形態では、噴出孔16を塞ぐので、より迅速に噴出量を調節できる。また、塞がれていない第一噴出孔列L1又は第二噴出孔列L2を構成する一群の噴出孔16からの噴出量を均一にすることができる。
1 主翼
3 スラット
4 翼パネル
5 前縁
6 内面
7 外面
10 防氷装置
11 ピッコロチューブ
12 上流管
13 中流管
14 下流管
15 流路
16 噴出孔
18 エンジン
19 エア供給管
20 ロータリージョイント
21 ベアリング

Claims (11)

  1. 航空機の翼の内面に加熱気体を吹き付ける防氷装置であって、
    後端から先端に向けた長手方向に加熱気体が流れる流路と、前記流路と外部を連通し、前記長手方向に沿って設けられた複数の噴出孔と、を有するピッコロチューブと、
    前記ピッコロチューブに向けて前記加熱気体を供給する供給源と、を備え、
    前記ピッコロチューブは、
    前記噴出孔の位置が重力方向に対して一定となるように保持されている、
    ことを特徴とする防氷装置。
  2. 前記ピッコロチューブは、
    重心が中心より鉛直方向の下側に偏移する偏心構造を備える、
    請求項1に記載の防氷装置。
  3. 前記ピッコロチューブは、
    横断面における周方向の一部の領域の質量を他の領域よりも大きくすることで、前記偏心構造を構成する、
    請求項2に記載の防氷装置。
  4. 前記ピッコロチューブは、
    前記流路に臨む内周面、及び、外周面の一方又は双方におもりを設けることで、前記周方向の一部の領域の質量が前記他の領域よりも大きい、
    請求項3に記載の防氷装置。
  5. 前記ピッコロチューブは、
    横断面における周方向の一部の領域を他の領域に比べて径方向の寸法を大きくすることで、前記偏心構造を構成する、
    請求項2に記載の防氷装置。
  6. 前記ピッコロチューブは、
    複数の前記噴出孔が直線上に並ぶ噴出孔列が、上下の二列に配置され、
    相対的に上側に配置される第一噴出孔列と、
    前記第一噴出孔列よりも下側に配置される第二噴出孔列と、が形成される、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の防氷装置。
  7. 前記ピッコロチューブは、
    前記第一噴出孔列と前記第二噴出孔列の各々の複数の前記噴出孔が前記長手方向において交互に配置される、
    請求項6に記載の防氷装置。
  8. 航空機の翼の内面に加熱気体を吹き付ける防氷装置であって、
    後端から先端に向けた長手方向に加熱気体が流れる流路と、前記流路と外部を連通し、前記長手方向に沿って設けられた複数の噴出孔と、を有するピッコロチューブと、
    前記ピッコロチューブに向けて前記加熱気体を供給する供給源と、を備え、
    前記ピッコロチューブは、
    複数の前記噴出孔が直線上に並ぶ噴出孔列が、上下の二列に配置され、
    相対的に上側に配置される第一噴出孔列と、
    前記第一噴出孔列よりも下側に配置される第二噴出孔列と、を備え、
    前記第一噴出孔列から噴出する前記加熱気体の流量Q1と、前記第二噴出孔列から噴出する前記加熱気体の流量Q2を調節するダンパを備え、
    前記ダンパは、前記流量Q1の増減に反して前記流量Q2を増減させる、
    ことを特徴とする防氷装置。
  9. 前記ピッコロチューブは、
    前記流路が、前記第一噴出孔列に対応する上方流路と前記第二噴出孔列に対応する下方流路に均等に区分され、
    前記ダンパは、
    前記上方流路及び下方流路のそれぞれに流入する前記加熱気体の量を調節する第一ダンパである、
    請求項8に記載の防氷装置。
  10. 前記ダンパは、
    前記流路内に設けられ、前記第一噴出孔列を構成する複数の前記噴出孔と前記第二噴出孔列を構成する複数の前記噴出孔を塞ぐ第二ダンパである、
    請求項8に記載の防氷装置。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載された防氷装置を備えることを特徴とする、航空機。
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