JP2017135852A - モータ駆動制御装置及びそのモータ駆動制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータ駆動制御装置100において、電圧供給回路110は、モータ20に接続されるインバータ回路2に電源電圧Vddを供給する。ツェナーダイオードZD31は、モータ20が発生する回生電圧を制限する。電圧識別回路8は、電源電圧Vddが所定の閾値を超えるときに停止信号FDを出力する。遮断回路9は、停止信号FDに応じてツェナーダイオードZD31への通電を停止するように構成される。遮断回路9は、ツェナーダイオードZD31への通電が緩やかに開始されるように構成される。逆接続保護回路5は、電源電圧Vddが逆極性であるときにツェナーダイオードZD31への通電を停止するように構成される。
【選択図】図1
Description
このような背景から、本発明者はモータ駆動制御装置において回生電圧を制限するためにツェナーダイオードを用いるとともに、そのツェナーダイオードを過大な電源電圧から保護することが課題であると認識した。
モータ20は負荷変動や回転変動に伴い、コイルのインダクタンスにより逆起電力が発生する。特にモータ20が高速回転から急激にスピードダウンする際には大きな逆起電力が発生する。このような逆起電力はインバータ回路2の電源ラインに回生されて電源電圧Vddを上昇させることがある。電源電圧Vddが上昇すると、電源電圧Vddに接続されている本体機器にも影響が及ぶため、過大な回生電圧の重畳は本体機器の誤動作の要因になりかねない。
電源ラインVpの立ち上がりの際に、電源電圧VddからコンデンサC31への経路に突入電流(充電電流)が流れ、突入電流が大きい場合、その経路に存在するトランジスタQ14などの電子部品を劣化させて装置の信頼性が低下する要因になり得る。そこで、モータ駆動制御装置100では、突入電流を軽減するために、遮断回路9は、ツェナーダイオードZD31やインバータ回路2への通電が緩やかに開始されるように構成された遅延回路を含んでいる。遅延回路は、トランジスタQ14のゲートとソースの間に接続されるコンデンサC1と、抵抗R1、R2と、を含んでいる。コンデンサC1および抵抗R1、R2は一次遅れの要素としてトランジスタQ14のゲートとソースの間の電圧変化を緩やかにする。この結果、トランジスタQ14は徐々にオン状態に移行することで、ツェナーダイオードZD31やインバータ回路2への通電が緩やかに開始され、トランジスタQ14の突入電流を減らすことができる。
モータ駆動制御装置100の電源の入力端子12、14には、モータ駆動制御装置100を本体装置に取付ける際に、誤って電源からのコネクタのプラスとマイナスとが逆に接続されるおそれがある。この場合、回生電圧k1を制限するツェナーダイオードZD31には順方向の過大電流が流れ、このツェナーダイオードZD31などの回路部品が破損する可能性がある。そこで、モータ駆動制御装置100では、電源からのコネクタが逆に接続されて電源電圧Vddが逆極性であるときにツェナーダイオードZD31やインバータ回路2への通電を停止するように構成された逆接続保護回路5を含んでいる。逆接続保護回路5は、トランジスタQ11と、抵抗R1、R2とを含む。トランジスタQ11は停止信号FDに応じてオフ動作するスイッチング素子である。抵抗R1はトランジスタQ11のゲートとソースの間に接続され、抵抗R2はトランジスタQ11のゲートと電源入力端子14との間に接続されている。トランジスタQ11はPchMOSFETである。電源入力端子12、14に電源からのコネクタが正しく接続された場合には、トランジスタQ11のゲートは抵抗R2を通じてソースより低電位側に接続されるので、トランジスタQ11はオンして、そのソース側への通電を開始する。電源入力端子12、14に電源からのコネクタが逆に接続された場合には、トランジスタQ11のゲートはソースより高電位側に接続され、トランジスタQ11はオフして、そのソース側への通電を遮断する。このことによって、トランジスタQ11のソース側に設けられるツェナーダイオードZD31やインバータ回路2などを保護することができる。
電源がオンされることによって、電圧識別回路8は監視電圧Vcの監視を始め、監視電圧Vcが比較値Vxより低い状態では停止信号FDはHレベルが出力され、トランジスタQ14はオンして、電源ラインVpに通電が開始さる。
一方、制御回路部4が位置検出手段30の位置信号Spに応じた駆動制御信号Sdを出力すると、プリドライブ回路3はPWM信号をインバータ回路2に出力する。インバータ回路2がPWM信号に応じて駆動信号2a、2bを出力すると、モータ20は公知のブラシレスモータのメカニズムにより回転駆動される。監視電圧Vcが比較値Vx以上になると、停止信号FDはLレベルに変化してトランジスタQ14がオフして、電源ラインVpへの通電が停止される。監視電圧Vcが比較値Vxより低くなると、停止信号FDはHレベルに変化してトランジスタQ14がオンして、電源ラインVpへの通電が再開される。このように動作することによって、ツェナーダイオードZD31は過大電圧から保護される。
モータ駆動制御装置100は、ツェナーダイオードZD31を含むため、モータ20が発生する回生電圧を制限して電源電圧Vddへの回り込みを抑制することができる。また、電源電圧Vddが所定の閾値を超えるときに停止信号FDを出力する電圧識別回路8と、停止信号FDに応じてツェナーダイオードZD31への通電を停止するように構成された遮断回路9と、を含むため、電源電圧Vddが過大に上昇した場合に、ツェナーダイオードZD31を保護することができる。この構成により、電源電圧Vddより高い過大電圧(例えば、定格電圧の2倍の電圧)が所定の時間継続的に入力されても壊れない耐久性を実現することも可能になる。
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、モータ20がHブリッジ型のインバータ回路2によって駆動される単相ブラシレスモータである例について説明したがこれに限られない。制御駆動対象であるモータは単相以外の例えば3相以上の多相モータであってもよい。
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、位置検出手段30はホールセンサを含む例について説明したがこれに限られない。位置検出手段はホールセンサ以外の例えばコイルの逆起電力に応じてロータの位置を検出する手段であってもよい。また、位置検出手段30はロータリーエンコーダを含んでもよい。
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、電圧識別回路8にコンデンサC11を含むローパスフィルタを設ける例について説明したがこれに限られない。監視電圧Vcの高周波成分を減衰させるフィルタ手段としては、デジタルフィルタやソフトウエア処理によるフィルタであってもよい。例えば、制御回路部4にMCU(Micro Control Unit)を含み、MCUに内蔵されるタイマー手段によって監視電圧Vcの高周波成分の影響を抑制するようにしてもよい。この場合、コンデンサC11を省くことができる。
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、逆接続保護回路5を設ける例について説明したがこれに限られず、逆接続保護回路5は必須構成ではない。逆接続保護回路5を設けない場合は、トランジスタQ11を省くことができる。逆接続保護回路としてはトランジスタを省いてダイオードで構成してもよい。この場合、回生電圧k1はダイオードでカットされ、電源電圧Vddには重畳されないので、コンデンサC11を含むローパスフィルタを省くことも可能になる。
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、電圧識別回路8はソフトウエア処理またはデジタル処理によって電圧が識別される例について説明したがこれに限られない。電圧識別回路は電圧比較器(コンパレータ)によりアナログ処理されてもよい。
実施形態に係るモータ駆動制御装置100では、定電圧回路44に三端子レギュレータを用いる例について説明したがこれに限られない。定電圧回路には三端子レギュレータ以外の定電圧供給手段が用いられてもよい。
モータ駆動制御装置100の各構成要素は必要に応じて少なくとも一部を集積回路化してもよい。
電圧識別回路8に入力する電圧は、電源の入力端子12から供給される電源電圧Vddではなく、遮断回路9の前段の電源ラインVqの電圧としてもよい。その場合、ダイオードD11に相当するダイオードは必須ではない。
Claims (8)
- モータに接続されるインバータ回路に電源電圧を供給する電圧供給回路を備え、
前記電圧供給回路は、
前記モータが発生する回生電圧を制限するツェナーダイオードと、
前記電源電圧が所定の閾値を超えるときに停止信号を出力する電圧識別回路と、
前記停止信号に応じて前記ツェナーダイオードへの通電を停止するように構成された遮断回路と、
を含むことを特徴とするモータ駆動制御装置。 - 前記遮断回路は、前記ツェナーダイオードへの通電が緩やかに開始されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
- 前記電圧供給回路は、前記電源電圧が逆極性であるときに前記ツェナーダイオードへの通電を停止するように構成された逆接続保護回路を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ駆動制御装置。
- 前記遮断回路は、前記ツェナーダイオードへの通電をオン/オフ動作する第1スイッチング素子と、前記停止信号に応じて前記第1スイッチング素子のオン/オフ動作を制御する第2スイッチング素子と、を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
- 前記電圧識別回路は、分圧回路を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
- 前記電圧識別回路は、前記電源電圧から生成された監視電圧の高周波成分を減衰させるフィルタ手段を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。
- 前記電圧供給回路は、前記電圧識別回路に定電圧を供給する定電圧回路を含み、
前記定電圧回路の入力部は前記遮断回路の前段に接続されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のモータ駆動制御装置。 - モータに接続されるインバータ回路に電源電圧を供給する電圧供給回路を備え、前記電圧供給回路が前記モータの発生する回生電圧を制限するツェナーダイオードを含むモータ駆動制御装置が実行するモータ駆動制御方法であって、
前記電源電圧が所定の閾値を超えるときに停止信号を出力することと、
前記停止信号に応じて前記ツェナーダイオードへの通電を停止することと、
を含むことを特徴とするモータ駆動制御方法。
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