JP2017135643A - デジタルアナログ変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定装置のコストアップを抑制したデジタルアナログ変換装置を提供する。
【解決手段】所定の第1の桁数からなる下位ビットと、所定の第2の桁数からなる上位ビットとで構成される第3の桁数からなるデジタル信号を、アナログ信号に変換するデジタルアナログ変換装置1は、第1の桁数及び第2の桁数のうちの大きい方の桁数を主桁数とし、且つ、第1の桁数及び第2の桁数のうちの小さい方の桁数を副桁数とし、同じ抵抗値を有する、2を底とし、主桁数を冪指数とする冪の数の抵抗器Rを直列に接続して形成されたストリング抵抗10を用いて、主桁数に係る下位ビット及び上位ビットのうちの一方の信号変換を行う第1のビット用信号変換部21と、ストリング抵抗10のうち、2を底とし、副桁数を冪指数とした冪の抵抗器Rを用いて、副桁数に係る下位ビット及び上位ビットのうちの他方の信号変換を行う第2のビット用信号変換部22と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、所定の電位差からなるアナログ出力を、所定の第1の桁数からなる下位ビットと、所定の第2の桁数からなる上位ビットとで構成される第3の桁数からなるデジタル出力に変換するデジタルアナログ変換装置に関する。
従来、電子機器において、デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換装置が利用されてきた。このようなデジタルアナログ変換装置(以下「DAC装置」とする)は、例えばホールICの零点出力補正(零磁場印加時出力を基準に行われるホールICの出力補正)を行う際に利用可能である。
ここで、ホールICは、ホール素子が外部から印加される磁場をホール起電力に変換し、ゲイン調整アンプでホール起電力を所定の電位差内におさまるように信号増幅が行われる。信号増幅が行われた信号は、出力アンプを介して前記電位差以下の波高値を有するアナログ信号からなる出力信号が出力される。
この時、外乱により出力信号が基準値(基準電圧)に対してオフセットする場合がある。そこで、このようなオフセットをチョッピング回路で除去し、チョッピングノイズをフィルタで除去する。このように処理された信号を出力アンプから出力する前に、DAC装置を用いて上述した零点出力補正が行われる。
この零点出力補正では、例えば図9に示されるようなラダー抵抗を有するXビットのDAC装置が利用されてきた。このDAC装置では、「+VREF」と「−VREF」との電位差間をXビットでデジタルアナログ変換を行うため、分解能は{(+VREF)−(−VREF)}/(2^X)となる。例えば、「+VREF」をA〔V〕(=B〔V〕+C〔V〕)とし、「−VREF」をD〔V〕(=B〔V〕−E〔V〕)とした場合の分解能がM〔V〕であるとする。このような分解能で零点出力補正を行うため、零磁場(磁界が零である)の時のホールICの出力電圧を測定すれば理論的には補正後の零点はB〔V〕±M〔V〕におさまるはずである。しかしながら、このようなホールICの出荷検査を行う際に用いられる測定機器には、±M〔V〕よりも大きい誤差を有するものがあり、この場合には測定装置の誤差の方が被測定値の誤差よりも大きくなるので、適切な検査を行うことができない。
また、ホールIC(ホール素子)の検出結果は温度特性を有し、温度に応じて零点出力が異なる(零点温度ドリフトが生じる)。このような零点温度ドリフトの補正も上述したXビットのDAC装置が利用されてきた。このため、理論的には補正後の零点はB〔V〕±M〔V〕におさまるが、測定機器の誤差が±M〔V〕より大きい場合にはホールICの温度ドリフトの補正精度が悪くなる。このような検査精度や零点補正の精度を向上するために、誤差の小さい測定装置を用いることが考えられるが、測定装置のコストアップの要因となる。
そこで、測定装置のコストアップを抑制しつつ、零点の補正精度を向上する技術が検討されてきた。このような技術として例えば特許文献1に記載のものがある。
特許文献1に記載のデジタルアナログ変換回路(本願の「DAC装置」に相当)は、外部から入力される第1のデジタル入力データの下位ビット側に補正用ビットを付加して第2のデジタル入力データを出力する補正部と、第2のデジタル入力データを受けて、アナログ値を出力する変換部と、を備えて構成される。この補正部は、アナログ値と第1の入力データに対応して設けられた期待値との誤差に基づき当該誤差が予め設定された値よりも大きくなる点の前後の第2のデジタル入力データの下位ビット側データを操作し、第2のデジタル入力データを生成する。
特開2010−93683号公報
特許文献1に記載の技術は、補正部が第1のデジタル入力データから第2のデジタル入力データを生成するために、入力データのビット数に応じたDフリップフロップや、各種の論理回路を備えて構成する必要がある。このため、デジタルアナログ変換回路がコストアップし、測定装置のコストアップの抑制効果が低減される。
そこで、測定装置のコストアップの抑制効果の優れたデジタルアナログ変換装置が求められる。
本発明に係るデジタルアナログ変換装置の特徴構成は、所定の第1の桁数からなる下位ビットと、所定の第2の桁数からなる上位ビットとで構成される第3の桁数からなるデジタル信号を、アナログ信号に変換するデジタルアナログ変換装置において、前記第1の桁数及び前記第2の桁数が互いに異なる場合には、前記第1の桁数及び前記第2の桁数のうちの大きい方の桁数を主桁数とし、且つ、前記第1の桁数及び前記第2の桁数のうちの小さい方の桁数を副桁数とし、前記第1の桁数及び前記第2の桁数が同じ場合には、前記主桁数及び前記副桁数を当該同じ桁数とし、同じ抵抗値を有する、2を底とし、前記主桁数を冪指数とする冪の数の抵抗器を直列に接続して形成されたストリング抵抗を用いて、前記主桁数に係る前記下位ビット及び前記上位ビットのうちの一方の信号変換を行う第1のビット用信号変換部と、前記ストリング抵抗のうち、2を底とし、前記副桁数を冪指数とした冪の抵抗器を用いて、前記副桁数に係る前記下位ビット及び前記上位ビットのうちの他方の信号変換を行う第2のビット用信号変換部と、を備えている点にある。
このような特徴構成とすれば、α桁の下位ビット及びβ桁の上位ビットからなるγビットのデジタルアナログ変換装置を構成する場合に、所定の抵抗値を有する2^β個の抵抗器Rを直列に接続して形成されたストリング抵抗を用いて、上位側βビットデジタルアナログ変換装置と下位側αビットデジタルアナログ変換装置とを構成することができる。したがって、上位側βビットデジタルアナログ変換装置の出力精度(分解能)及び下位側αビットデジタルアナログ変換装置の出力精度(分解能)を、測定装置の誤差よりも大きく設定することができるので、安価な検査装置でも高精度の検査保証が可能となる。
また、前記第1のビット用信号変換部と前記アナログ信号を出力する出力部とを容量結合により接続する第1のビット用出力コンデンサと、前記第2のビット用信号変換部と前記出力部とを容量結合により接続する第2のビット用出力コンデンサと、を備え、前記第1のビット用出力コンデンサ及び前記第2のビット用出力コンデンサのうち、前記上位ビットの信号変換を行う前記第1のビット用信号変換部及び前記第2のビット用信号変換部のうちの一方に接続される出力コンデンサの容量が、前記下位ビットの信号変換を行う前記第1のビット用信号変換部及び前記第2のビット用信号変換部のうちの他方に接続される出力コンデンサの容量の底を2とし、且つ、冪指数を前記第1の桁数とする冪の倍数に設定されていると好適である。
このような構成とすれば、上記のように構成された上位側βビットデジタルアナログ変換装置と下位側αビットデジタルアナログ変換装置とにおいて、上位側βビットデジタルアナログ変換装置の出力に、下位側αビットデジタルアナログ変換装置の出力を基準とした重み付けを行うことができる。したがって、上位側βビットデジタルアナログ変換装置と下位側αビットデジタルアナログ変換装置とを一つのγビットのデジタルアナログ変換装置として利用することが可能となる。
また、前記下位ビットの各ビットを全てゼロに設定した後、当該下位ビットを1ずつ加算していく加算部と、補正パラメータの設定対象である電圧信号に前記下位ビットの値を加算して生成された補正信号と、所定の基準電圧とを比較する比較部と、前記下位ビットに1が加算された際の前記比較部の比較結果が、前記電圧信号と前記基準電圧とに基づく前記比較部の比較結果に対して変化したか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記比較結果が変化したと判定された際の前記下位ビットの値を取得する取得部と、前記取得部により取得された値を前記補正パラメータとして設定する補正パラメータ設定部と、を備えると好適である。
このような構成とすれば、下位側αビットデジタルアナログ変換装置の出力を補正する必要があるか否かを判定することができ、補正が必要であると判定された場合には、補正に用いられる補正パラメータを演算することができる。また、所定の時期に、このような判定を行うことができるので(自己診断ができるので)、例えば経年変化に起因した出力変動を補正することが可能となる。
また、前記デジタル信号を前記アナログ信号に変換する際に、前記ストリング抵抗の両端に所定の電位差を印加する電圧印加部と、前記第1のビット用信号変換部及び前記第2のビット用信号変換部のうちの前記下位ビットの信号変換を行う信号変換部の動作試験を行う際に、前記所定の電位差よりも大きい電位差の電圧を前記下位ビットの信号変換を行う信号変換部の両端に印加する試験用電圧印加部と、を備えると好適である。
このような構成とすれば、動作試験を行う時のストリング抵抗の両端の電位差を、実使用時におけるストリング抵抗の両端の電位差よりも大きくすることにより、動作試験時の被測定値を大きくすることができる。したがって、動作試験を検査する検査装置の誤差を被測定値よりも十分に小さくすることができるので、安価な装置でも高精度の検査保証を実現することが可能となり、低コストで検査装置を実現できる。
デジタルアナログ変換装置によりホールICの出力信号を補正する場合の回路構成を示す図である。 本実施形態のデジタルアナログ変換装置の回路構成を示す図である。 図1の回路構成において、零点補正を行う自己診断回路が搭載された場合の例を示す図である。 自己診断回路の構成を示す図である。 零点補正の自己診断の処理を示すフローチャートである。 その他の実施形態のデジタルアナログ変換装置の回路構成を示す図である。 その他の実施形態のデジタルアナログ変換装置の回路構成を示す図である。 その他の実施形態のデジタルアナログ変換装置の回路構成を示す図である。 従来、利用されているデジタルアナログ変換装置の例である。
本実施形態のデジタルアナログ変換装置(以下「DAC装置」とする)1について説明する。図1は、DAC装置1を用いてホールIC90の零点出力補正を行う場合の回路構成を示す図である。
ホールIC90は公知であるので、詳細な説明は省略するが、図1に示される例では、ホール素子91、チョッピング回路92、ゲイン調整アンプ93、ノッチフィルタ94、出力アンプ95を備えて構成される。ホール素子91は、外部から印加される磁場をホール起電力に変換する。チョッピング回路92は、外部応力の印加等によりホール素子91の出力に重畳されるオフセット電圧を除去する。ゲイン調整アンプ93は、所定の範囲での電圧出力となるように、所定のゲインで信号増幅を行う。この時、ファインアンプ93A及びコースアンプ93Bにより信号増幅を行うように構成することが可能である。ノッチフィルタ94は、チョッピング回路92においてオフセット電圧を除去する際に重畳されるチョッピングノイズを除去する。出力アンプ95は、上述のように処理された信号を出力する。このように処理された信号を出力アンプ95から出力する前に、DAC装置1を用いて補正(例えば零点出力補正)が行われる。
DAC装置1は、ノッチフィルタ94の出力段及び出力アンプ95の入力段に接続して設けられる。DAC装置1は、所定の第1の桁数からなる下位ビットと、所定の第2の桁数からなる上位ビットとで構成される第3の桁数からなるデジタル信号を、アナログ信号に変換する。第1の桁数をα(下位αビット)、第2の桁数をβ(上位βビット)とすると、第3の桁数とは、αとβとの和となり、ここではγ(γビット)とする。DAC装置1は、このようなγビットからなるデジタル信号をアナログ信号に変換することが可能であるが、本実施形態では理解を容易にするために、第1の桁数を3(下位3ビット)、第2の桁数を7(上位7ビット)とし、第3の桁数が10(10ビット)である場合の例を挙げて説明する。
図2に示されるように、DAC装置1は、同じ抵抗値を有する抵抗器Rを直列に接続して形成されたストリング抵抗10を有する。同じ抵抗値を有する抵抗器Rは、例えば同一プロセスにおいて作製されるシート抵抗を用いると容易に構成することが可能である。このようなストリング抵抗10は、複数の抵抗器Rを直列に接続して構成されるが、抵抗器Rの数は、上述した第1の桁数、及び第2の桁数により設定される。なお、DAC装置1は、ストリング抵抗10を用いて構成されることから、所謂「ストリング抵抗型」のDAC装置1になる。
まず、第1の桁数及び第2の桁数に応じて、主桁数及び副桁数が設定される。この主桁数及び副桁数は、第1の桁数と第2の桁数とが互いに異なる場合には、第1の桁数及び第2の桁数のうちの大きい方の桁数を主桁数とし、且つ、第1の桁数及び第2の桁数のうちの小さい方の桁数を副桁数として設定される。一方、第1の桁数及び第2の桁数が同じ場合には、主桁数及び副桁数は当該同じ桁数で設定される。本実施形態では、上述したように第1の桁数は3で、第2の桁数は7である。よって、第1の桁数と第2の桁数とは互いに異なり、第1の桁数及び第2の桁数のうちの大きい方の桁数である第2の桁数の7が主桁数となる。また、第1の桁数及び第2の桁数のうちの小さい方の桁数である第1の桁数の3が副桁数となる。
ストリング抵抗10は、2を底とし、主桁数を冪指数とする冪の数の抵抗器Rが直列に接続される。本実施形態では、上記のように主桁数は7である。よって、ストリング抵抗10は、2^7個=128個の抵抗器Rを直列に接続して構成される。
本実施形態のDAC装置1は、このようなストリング抵抗10を用いて、第1のビット用信号変換部21、及び第2のビット用信号変換部22が構成される。第1のビット用信号変換部21は、ストリング抵抗10を用いて、主桁数に係る下位ビット及び上位ビットのうちの一方の信号変換を行う。主桁数は、本実施形態では第2の桁数である7であり、これは上位ビットの桁数にあたる。よって、第1のビット用信号変換部21は、ストリング抵抗10を構成する128個の抵抗器Rを用いて、10ビットのデジタル信号のうちの上位7ビットの信号変換を行う。具体的には、図2におけるスイッチ群SW1を操作して、信号変換が行われる。
第2のビット用信号変換部22は、ストリング抵抗10のうち、2を底とし、副桁数を冪指数とした冪の抵抗器Rを用いて、副桁数に係る下位ビット及び上位ビットのうちの他方の信号変換を行う。副桁数は、本実施形態では第1の桁数である3であり、これは下位ビットの桁数にあたる。よって、第2のビット用信号変換部22は、ストリング抵抗10を構成する128個の抵抗器Rのうち、2^3=8個の抵抗器Rを用いて、10ビットのデジタル信号のうちの下位3ビットの信号変換を行う。具体的には、図2におけるスイッチ群SW2を操作して、信号変換が行われる。
ここで、DAC装置1の上位ビット側と下位ビット側とを切り離して考える。まず、上位ビット側のみを出力するようにスイッチSW11を閉状態にし、スイッチSW12を開状態にする。DAC装置1における「+VREF」をA〔V〕(=B〔V〕+C〔V〕)とし、「−VREF」をD〔V〕(=B〔V〕−E〔V〕)とすると、分解能は{(+VREF)−(−VREF)}/(2^7)=(A−D)/128〔V〕となる。一方、検査装置の誤差を当該(A−D)/128〔V〕未満に設定すると、被測定値よりも検査装置の誤差の方が小さくすることができるので、ホールIC90の検査を適切に行うことが可能となる。
次に、下位ビット側のみを出力するようにスイッチSW12を閉状態にし、スイッチSW11を開状態にする。この時、第2のビット用信号変換部22の両端には、+VREFから120個の抵抗器Rにより電圧降下した電圧と、−VREFとの電圧との電位差が生じる。この電位差を第2のビット用信号変換部22を構成する8個の抵抗器Rで分圧することになるので、分解能は(A−D)/128〔V〕となる。この場合も、検査装置の誤差を当該(A−D)/128〔V〕未満に設定すると、被測定値よりも検査装置の誤差の方が小さくすることができるので、ホールIC90の検査を適切に行うことが可能となる。
このように、DAC装置1は、スイッチSW11及びスイッチSW12を交互に閉じることにより、ホールIC90の検査(零点出力補正)を適切に行うことができる。
また、DAC装置1をγビット(本実施形態では10ビット)のDAC装置1として利用する場合には、スイッチSW11及びスイッチSW12の双方を閉状態にしておけば良い。DAC装置1をこのように利用する場合には、DAC装置1が、第1のビット用出力コンデンサ23と第2のビット用出力コンデンサ24とを備えて構成すると良い。
第1のビット用出力コンデンサ23は、第1のビット用信号変換部21と、アナログ出力を出力する出力部30とを容量結合により接続するコンデンサを用いて構成される。本実施形態では、第1のビット用信号変換部21は、上位ビットの信号変換を行う128個の抵抗器Rを備えて構成される。出力部30はDAC装置1の出力端に相当し、出力端子であっても良いし、例えば図2に示されるようなバッファであっても良い。
第2のビット用出力コンデンサ24は、第2のビット用信号変換部22と、出力部30とを容量結合により接続するコンデンサを用いて構成される。本実施形態では、第2のビット用信号変換部22は、下位ビットの信号変換を行う8個の抵抗器Rを備えて構成される。
ここで、DAC装置1を10ビットのDAC装置として利用する場合には、第1のビット用出力コンデンサ23及び第2のビット用出力コンデンサ24のうち、上位ビットの信号変換を行う第1のビット用信号変換部21及び第2のビット用信号変換部22のうちの一方に接続される出力コンデンサの容量が、下位ビットの信号変換を行う第1のビット用信号変換部21及び第2のビット用信号変換部22のうちの他方に接続される出力コンデンサの容量の底を2とし、且つ、冪指数を第1の桁数とする冪の倍数に設定すると良い。
本実施意形態では、上位ビットの信号変換は第1のビット用信号変換部21により行われる。よって、「上位ビットの信号変換を行う第1のビット用信号変換部21及び第2のビット用信号変換部22のうちの一方に接続される出力コンデンサ」とは、第1のビット用出力コンデンサ23が相当する。一方、下位ビットの信号変換は第2のビット用信号変換部22により行われる。よって、「下位ビットの信号変換を行う第1のビット用信号変換部21及び第2のビット用信号変換部22のうちの他方に接続される出力コンデンサ」とは、第2のビット用出力コンデンサ24が相当する。
したがって、第1のビット用出力コンデンサ23の容量をC1とし、第2のビット用出力コンデンサ24の容量をC2とすると、C1=C2×(2^3)の容量結合比を具備するように第1のビット用出力コンデンサ23及び第2のビット用出力コンデンサ24が構成される。このような容量は、同じプロセスで作製されたコンデンサを、一方に(2^3)倍の数だけ配置することにより容易に構成することが可能である。
このように構成することで、上位7ビット側の信号変換部の出力信号に対して所定の重み付けを行うことができるので、上位7ビットと下位3ビットとからなる10ビットのDAC装置1として用いることが可能となる。
次に、DAC装置1を用いた零点出力補正について説明する。零点出力補正とは、ホールIC90の零磁場の状態の時の出力電圧を予め設定された値に補正することであり、このような補正を行うにあたり、ホールICに補正パラメータが与えられる。本DAC装置1を用いれば、ホールIC90に対して零点出力補正が必要であるか否かを診断し、必要であれば適切な補正パラメータを容易に演算することが可能となる。
図3には、DAC装置1によりホールIC90の補正パラメータが必要であるか否かを診断し、必要である場合に補正パラメータを演算することが可能な回路構成が示される。図3の例では、図1の回路構成に対して、自己診断回路28が追加された点で異なり、他の構成については図1の回路構成と同様である。よって、以下では主に異なる点について説明する。
自己診断回路28はDAC装置1に備えられ、図4に示されるように、加算部41、比較部42、判定部43、取得部44、補正パラメータ設定部45を有する。加算部41は、下位ビットの各ビットを全てゼロに設定した後、当該下位ビットを1ずつ加算していく。すなわち、下位ビットの桁数が3桁である場合には、下位ビットを「000」とし、この状態から1ずつ加算していく。
比較部42は、補正パラメータの設定対象である電圧信号に前記下位ビットの値を加算して生成された補正信号と、所定の基準電圧とを比較する。本実施形態では、「補正パラメータの設定対象である電圧信号」とはホールIC90の出力信号である。この出力信号に、加算部41により加算されていく下位ビットの値が加算され、補正信号が生成される。所定の基準電圧とは、予め設定された一定値の電圧であり、本実施形態では、+VREFを抵抗器Rで分圧した値である+VREF/2が用いられる。したがって、比較部42は、補正信号と、+VREF/2とを比較し、この2つの電圧の大小関係に応じた信号を出力する。比較部42は、図4に示されるようにコンパレータを用いて構成すると良い。
判定部43は、下位ビットに1が加算された際の比較部42の比較結果が、電圧信号と基準電圧とに基づく比較部42の比較結果に対して変化したか否かを判定する。すなわち、判定部43は、ホールIC90の出力信号に所定の値が加算された際の比較部42の比較結果が、ホールIC90の出力信号と基準電圧との比較部42による比較結果から変化したか否かを判定する。具体的には、判定部43は、比較部42の出力が0であった場合には1に変化したか否かを判定し、比較部42の出力が1であった場合には0に変化したか否かを判定する。
取得部44は、判定部43により比較部42の比較結果が変化したと判定された際の下位ビットの値を取得する。下位ビットの値は、加算部41により順次加算されている。よって、前記変化したと判定された際の下位ビットの値は加算部41から加算すると良い。
補正パラメータ設定部45は、取得部44により取得された値を補正パラメータとして設定する。補正パラメータ設定部45は、取得部44により加算部41から取得した下位ビットの値が伝達され、この値を補正パラメータとして設定する。このようにDAC装置1によれば、ホールIC90に対して補正パラメータの設定が必要であるか否かを診断し、必要な場合には上述のように補正パラメータを自動的に設定することができる。
図5は、自己診断及び補正パラメータの設定に係る処理を示すフローチャートである。まず、上位側ビットの零点出力補正は、実際に測定した結果(実測値)と基準値との差異に基づいて行われる(ステップ#01)。次に、下位ビットを「000」に設定する(ステップ#02)。
補正対象である出力と基準電圧とを比較部42により比較する(ステップ#03)。比較部42の出力が0であり(ステップ#04:No)、且つ、下位ビットが「111」でない場合には(ステップ#05:No)、加算部41が下位ビットに1を加算する(ステップ#06)。その後、下位ビットの値が加算された出力と、基準電圧とを比較部42が比較する(ステップ#03)。
比較部42の出力が1になるか(ステップ#04:Yes)、或いは、ステップ#05において下位ビットが「111」である場合には(ステップ#05:Yes)、現状の下位ビットの値を補正パラメータとして設定する(ステップ#06)。このような処理により、自己診断及び補正パラメータの設定が行われる。
次に、更に検査を高精度に行うことが可能なDAC装置1の構成について説明する。このようなDAC装置1が、図6に示される。図6のDAC装置1は、図2に示されるDAC装置1に対して、試験用電圧印加部60が追加された点が異なる。その他の構成については、上記実施形態と同様であるので、以下では主に異なる点について説明する。
試験用電圧印加部60は、第1のビット用信号変換部21及び第2のビット用信号変換部22のうちの下位ビットの信号変換を行う信号変換部の動作試験を行う際に、所定の電位差よりも大きい電位差の電圧を当該下位ビットの信号変換を行う信号変換部の両端に印加する。本実施形態では、第2のビット用信号変換部22が下位ビットの信号変換を行う。
所定の電位差とは、DAC装置1が、デジタル信号をアナログ信号に変換する際に、ストリング抵抗10の両端に電圧印加部61により印加される電圧である。具体的には電圧印加部61は、「+VREF」と「−VREF」との電位差からなる電圧を印加し、DAC装置1が、デジタル信号をアナログ信号に変換する際には、ストリング抵抗10の両端に当該電圧による電位差が印加される。したがって、第2のビット用信号変換部22には、+VREFから120個の抵抗器Rにより電圧降下した電圧と、−VREFとの電圧との電位差が印加される。
試験用電圧印加部60は、第2のビット用信号変換部22が下位ビットの信号変換を行う際には、+VREFから120個の抵抗器Rにより電圧降下した電圧と、−VREFとの電圧との電位差よりも大きい電位差の電圧を第2のビット用信号変換部22に印加する。すなわち、図6に示されるように、第2のビット用信号変換部22には、「+VREF」と「−VREF」との電位差からなる電圧が印加される。
これにより、DAC装置1における「+VREF」をA〔V〕(=B〔V〕+C〔V〕)とし、「−VREF」をD〔V〕(=B〔V〕−E〔V〕)とすると、(A−D)/128〔V〕であった分解能が、(A−D)/8〔V〕(=(A−D)/(2^3))となり、被測定値よりも測定装置の誤差の方が2桁程度小さくすることができる。したがって、適切に測定することが可能となる。このようにDAC装置1は、実際に使用する際と、試験を行う際とで、印加電圧を変更することで、検査を高精度に行うことが可能となる。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、第1の桁数と第2の桁数とが互いに異なる場合の例を挙げて説明したが、第1の桁数と第2の桁数とが同じ桁数である場合には、主桁数及び副桁数を前記同じ桁数とし、これらの主桁数に応じてストリング抵抗10の抵抗器Rの数を設定すると良い。
また、上記実施形態では、第1の桁数が第2の桁数よりも少ない場合の例を挙げて説明したが、第1の桁数が第2の桁数よりも多い場合でも本発明を適用することは可能である。この場合には、ストリング抵抗の抵抗器Rの数は、第1の桁数に応じて設定すると良い。また、この場合には、第1のビット用信号変換部21が下位ビットの信号変換を行い、第2のビット用信号変換部22が上位ビットの信号変換を行うように構成すると良い。
上記実施形態では、DAC装置1の実際に使用する時と、試験を行う時とで、印加電圧を変更する例を挙げて説明したが、図6の実施形態に代えて図7に示されるように、「+VREF」を当該「+VREF」よりも大きい(例えば2倍)の「+2VREF」にし、「−VREF」を当該「−VREF」よりも小さい(例えば2倍)の「−2VREF」にして構成することも可能である。また、この場合、図9に示した従来使用されている構成について、同様に図8に示さるように構成することも可能である。
また、逐次比較型アナログデジタル変換装置(以下「逐次比較型ADC」)は、内部にDAC装置を内蔵しているので、本発明に係るDAC装置1を逐次比較型ADCに適用することも可能である。このような場合には、逐次比較型ADCの精度の検査を行うことができる。
上記実施形態では、補正パラメータの設定に比較部42としてコンパレータを用いることが可能であるとして説明したが、複数のトランスミッションゲートを用いて構成したチョッパアンプにより比較部42を構成することも可能である。
本発明は、所定の電位差からなるアナログ出力を、所定の第1の桁数からなる下位ビットと、所定の第2の桁数からなる上位ビットとで構成される第3の桁数からなるデジタル出力に変換するデジタルアナログ変換装置に用いることが可能である。
1:デジタルアナログ変換装置
10:ストリング抵抗
21:第1のビット用信号変換部
22:第2のビット用信号変換部
23:第1のビット用出力コンデンサ
24:第2のビット用出力コンデンサ
30:出力部
41:加算部
42:比較部
43:判定部
44:取得部
45:補正パラメータ設定部
61:電圧印加部
62:試験用電圧印加部
R:抵抗器

Claims (4)

  1. 所定の第1の桁数からなる下位ビットと、所定の第2の桁数からなる上位ビットとで構成される第3の桁数からなるデジタル信号を、アナログ信号に変換するデジタルアナログ変換装置において、
    前記第1の桁数及び前記第2の桁数が互いに異なる場合には、前記第1の桁数及び前記第2の桁数のうちの大きい方の桁数を主桁数とし、且つ、前記第1の桁数及び前記第2の桁数のうちの小さい方の桁数を副桁数とし、
    前記第1の桁数及び前記第2の桁数が同じ場合には、前記主桁数及び前記副桁数を当該同じ桁数とし、
    同じ抵抗値を有する、2を底とし、前記主桁数を冪指数とする冪の数の抵抗器を直列に接続して形成されたストリング抵抗を用いて、前記主桁数に係る前記下位ビット及び前記上位ビットのうちの一方の信号変換を行う第1のビット用信号変換部と、
    前記ストリング抵抗のうち、2を底とし、前記副桁数を冪指数とした冪の抵抗器を用いて、前記副桁数に係る前記下位ビット及び前記上位ビットのうちの他方の信号変換を行う第2のビット用信号変換部と、
    を備えるデジタルアナログ変換装置。
  2. 前記第1のビット用信号変換部と前記アナログ信号を出力する出力部とを容量結合により接続する第1のビット用出力コンデンサと、
    前記第2のビット用信号変換部と前記出力部とを容量結合により接続する第2のビット用出力コンデンサと、を備え、
    前記第1のビット用出力コンデンサ及び前記第2のビット用出力コンデンサのうち、前記上位ビットの信号変換を行う前記第1のビット用信号変換部及び前記第2のビット用信号変換部のうちの一方に接続される出力コンデンサの容量が、前記下位ビットの信号変換を行う前記第1のビット用信号変換部及び前記第2のビット用信号変換部のうちの他方に接続される出力コンデンサの容量の底を2とし、且つ、冪指数を前記第1の桁数とする冪の倍数に設定されている請求項1に記載のデジタルアナログ変換装置。
  3. 前記下位ビットの各ビットを全てゼロに設定した後、当該下位ビットを1ずつ加算していく加算部と、
    補正パラメータの設定対象である電圧信号に前記下位ビットの値を加算して生成された補正信号と、所定の基準電圧とを比較する比較部と、
    前記下位ビットに1が加算された際の前記比較部の比較結果が、前記電圧信号と前記基準電圧とに基づく前記比較部の比較結果に対して変化したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記比較結果が変化したと判定された際の前記下位ビットの値を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された値を前記補正パラメータとして設定する補正パラメータ設定部と、
    を備える請求項1又は2に記載のデジタルアナログ変換装置。
  4. 前記デジタル信号を前記アナログ信号に変換する際に、前記ストリング抵抗の両端に所定の電位差を印加する電圧印加部と、
    前記第1のビット用信号変換部及び前記第2のビット用信号変換部のうちの前記下位ビットの信号変換を行う信号変換部の動作試験を行う際に、前記所定の電位差よりも大きい電位差の電圧を前記下位ビットの信号変換を行う信号変換部の両端に印加する試験用電圧印加部と、
    を備える請求項1から3のいずれか一項に記載のデジタルアナログ変換装置。
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