JP2017135480A - 動画観賞用器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡便かつ経済的に,映画館のような環境を提供しうる動画観賞用器具を提供する。【解決手段】動画観賞用器具1は,内部が空洞の六面体からなる空洞部材2を備える。そして,空洞部材2は,頭部を挿入するための頭部挿入口3aと,動画再生用機器を空洞内部から視聴するための視聴部(視聴口4)と,を備えている。動画観賞用器具1の構成により,頭部挿入口3aから頭部を挿入し,空洞内部から動画を視聴することが可能となり,その閉鎖性と暗さから,映画館で視聴するに類似した迫力と雰囲気を有した動画の視聴が可能となる。加えて,比較的安価に構成部材を構成することが可能であり,使用場所についても制限がない。【選択図】図1

Description

本発明は,映画などの動画コンテンツを鑑賞するために使用される動画観賞用器具に関する。
現在,動画コンテンツは様々な手段で視聴することが可能であり,テレビやタブレットなどが主として用いられている。また,動画コンテンツのうち映画などは,映画館で鑑賞することが通常である。
映画においては,大きなスクリーンに映し出される映像や大音響,そして映画館独特の暗さなど,様々な要素によって醸成される雰囲気,ならびに迫力ある音と映像を楽しむことが可能である。この映画館における映画鑑賞のクオリティを手軽に楽しむものとして,いわゆるホームシアターに関する技術が提案されている(特許文献1)
特開2007−191881号公報
特許文献1には,住宅内に簡易に設置することが可能なホームシアター室ユニットが開示されている。この技術は,住宅内に映画館と同様の環境を,比較的容易に設置しうる点において有用な技術である。
しかるに,住宅内の一室がホームシアター室として占有され,楽しむ場所についても設置した場所に限られる点や,経済的な観点からも,必ずしも誰でもがその利益を享受しうるものではない点において課題を有する。
上記事情を背景として,本発明では,比較的簡便かつ経済的に,映画館のような環境を提供しうる動画観賞用器具の開発を課題とする。
発明者は,鋭意研究の結果,ダンボールを用いてその構造に工夫を凝らすことにより,ダンボール容器内に頭部を入れて,タブレット端末等による動画コンテンツを鑑賞しうる動画観賞用器具に想到し,発明を完成させた。
さらに発明者は,かかる動画観賞用器具について,鑑賞環境を改善すべく,容器内の色彩を暗色にしたり,視聴するための距離調整機構を備えたり,空気の循環口を設けたりするなどして,改良動画観賞用器具の発明を完成させた。
本発明は,以下の構成からなる。
本発明の第一の構成は,内部が空洞の空洞部材を備える動画観賞用器具であって,前記空洞部材は,頭部を挿入するための頭部挿入口と,動画再生用機器を空洞内部から視聴するための視聴部と,を備えることを特徴とする動画観賞用器具である。
本発明の第二の構成は,前記空洞部材が,多面体からなることを特徴とする第一の構成に記載の動画観賞用器具である。
本発明の第三の構成は,前記空洞部材が,六面体からなることを特徴とする第二の構成に記載の動画観賞用器具である。
本発明の第四の構成は,前記空洞部材が,側面に前記頭部挿入口を備え,上下が開放されている第一部材と,上部に前記視聴部を備え,下部が開放されている第二部材と,からなり,前記第一部材に前記第二部材が嵌合することで両者が一体になることを特徴とする第一から第三の構成に記載の動画観賞用器具である。
本発明の第五の構成は,嵌合する際の嵌合幅の調整機構を備えることを特徴とする第四の構成に記載の動画観賞用器具である。
本発明の第六の構成は,前記視聴部には,大きさの異なる動画再生用機器に対応可能なアタッチメント部材がさらに備わっていることを特徴とする第一から第五の構成に記載の動画観賞用器具である。
本発明の第七の構成は,前記空洞部材が,可逆的に折り畳み可能であることを特徴とする第一から第六の構成に記載の動画観賞用器具である。
本発明の第八の構成は,前記空洞部材が,紙製素材からなることを特徴とする第一から第七の構成に記載の動画観賞用器具である。
本発明の第九の構成は,前記空洞部材の内部一面が,暗色にされていることを特徴とする第一から第八の構成に記載の動画観賞用器具である。
本発明の第十の構成は,さらに,前記空洞部材内において,鑑賞客を模した鑑賞客様部材を備えることを特徴とする第一から第九の構成に記載の動画観賞用器具。
本発明により,比較的簡便かつ経済的に,映画館のような環境を提供しうる動画観賞用器具の提供が可能となった。
すなわち,本発明の動画観賞用器具によれば,頭部挿入口から頭部を挿入し,空洞内部から動画を視聴することが可能となり,その閉鎖性と暗さから,映画館で視聴するに類似した迫力と雰囲気を有した動画の視聴が可能となる。加えて,比較的安価に作製することが可能であり,使用場所についても制限がないことから,本発明の動画観賞用器具の利益を,比較的,誰でもが容易に享受しうる点において有用である。
本発明の一実施の形態における動画観賞用器具の構成の一例を示す図((A)は正面斜め上方から見た斜視図,(B)は斜め上方から見た正面図,(C)は右側面図) 本発明の一実施の形態における動画観賞用器具の構成の一例を示す図((D)は第一部材に第二部材が嵌合する前の状態を示す斜視図,(E)はアタッチメント部材および観客アタッチメントを取り付けた状態の底面図) 本発明の一実施の形態における動画観賞用器具の構成部材である空洞部材を構成する第一部材を示す図((F)は斜め上方から見た平面図,(G)は右側面図) 本発明の一実施の形態における動画観賞用器具の構成部材である空洞部材を構成する第二部材を示す図((H)は展開裏面図,(I)は展開表面図) 本発明の一実施の形態における動画観賞用器具の構成部材であるアタッチメント部材の構成の一例を示す平面図((J)はタブレット端末に対応可能なアタッチメント部材,(K)および(L)は大きさの異なるスマートフォンに対応可能なアタッチメント部材) 本発明の一実施の形態における動画観賞用器具の構成部材である,動画再生用機器(タブレット端末,スマートフォンなど)を固定するための固定バンドの構成の一例を示す図((M)は表面図,(N)は裏面図) 本発明の一実施の形態における動画観賞用器具の構成部材である観客アタッチメントの構成の一例を示す図((O)は表面図,(P)は裏面図) 本発明の一実施の形態における動画観賞用器具を使用している様子を示す図 本発明の一実施の形態における動画観賞用器具の構成部材である空洞部材の空洞内部から動画を視聴している様子を示す図 本発明の一実施の形態における動画観賞用器具の組立方法の一例を示す工程図
以下,好適な実施の形態を用いて本発明をさらに具体的に説明するが,下記の実施の形態は本発明を具現化した例に過ぎず,本発明はこれに限定されるものではない。
<<動画観賞用器具の概要>>
本発明の動画観賞用器具は,空洞部材を備え,当該空洞部材は,頭部挿入口と視聴部を必須の構成要素とする。
本発明において,空洞部材は,内部が空洞であって,頭部を挿入した際に一定程度の空間が確保できる大きさを有する部材として定義される。空洞部材の形状として,典型的には,図1に示されるような六面体が挙げられるが,頭部を挿入した際に一定程度の空間が確保できる大きさを有する限り,特に限定されるものではなく,六面体以外の多面体や半球状体など,種々の形状を採用することができる。
空洞部材は,多面体ないしは六面体として構成することが好ましい。この好ましい構成によれば,全体として角張った構成とすることが可能となり,可逆的に折り畳みしやすい構造とすることができる。空洞部材は,一定程度の容積を有するが,このように可逆的に折り畳みが可能な構造とすることにより,不使用時に,その容積を小さくすることができる。その結果,収納や持ち運びをしやすくすることが可能となり,動画観賞用器具の取扱性を向上させることができる。
空洞部材は,前述する機能ないし構成を有する限り,特に限定されるものではなく,種々の素材を用いて構成することができる。
空洞部材を構成する素材としては,ダンボール等の紙製素材やプラスチック,木材,金属など,一定程度の剛性を有する素材を用いることができる。また,布のように素材そのものが剛性を有しないものであっても,金属骨などと組み合わせることにより,一定程度の剛性を与えることが可能となることから,用いることができる。
空洞部材を構成する素材としては,紙製素材を用いることが好ましい。この好ましい構成によれば,素材自体のコストを下げることができるとともに,空洞部材の加工が容易となるため,本発明の動画観賞用器具の単価を低く抑えることが可能となる。さらには,可逆的な折り畳みが可能な構造としやすくなるため,本発明の動画観賞用器具の取扱性を向上させることができる。
空洞部材は,図2(E)ないし図9(T)に示すように,その内部一面を暗色にすることが好ましい。この好ましい構成によれば,頭部を挿入した時にほぼ真っ暗な状態にすることができるので,映画館の暗い雰囲気を再現することが可能となる。暗色としては,典型的には黒色が挙げられるが,必ずしもこれに限定されるものではなく,焦げ茶色や濃紺色など,種々の暗色を採用することができる。
さらに空洞部材においては,図2(E),図7,図9(T)に示すような観客アタッチメント(鑑賞客様部材)を内部に備えることが好ましい。この好ましい構成によれば,動画を視聴する際に,あたかも観客が周りにいるかのような錯覚を覚えることとなり,映画館での視聴環境をより再現することが可能となる。
観客アタッチメントについては,図2(E),図7,図9(T)に示す通り,一定の長さを有し,観客の背部が再現されるような形状とすればよい。
また,空洞部材は,頭部挿入口とは別に,空気循環口を設けることが好ましい。これにより,空洞部材内部の空気循環が円滑化され,息苦しさや吐息による湿度の上昇などを防ぐことができ,鑑賞の際の環境を,より向上させる効果を有する。
空気循環口は,かかる機能を果たし,かつ,余計な光の流入を防ぎうる限り特に限定する必要はなく,種々の形状ないし位置に設けることができるが,典型的には,図3(F)の3bや図8(R)の3bなどに示されるように,空洞部材の底面に,切り欠きとして設置すればよい。
空洞部材は,単一の部材として構成してもよいが,複数の部材によって構成することもできる。すなわち,図1ないし図4に示すように,空洞部材は,上下が開放されている第一部材(図3)と,空洞部材として構成された際の上部に該当する部分に視聴部を備え,下部に該当する部分が開放されている第二部材(図4)と,から構成することが好ましい。この好ましい構成によれば,空洞部材の設計が容易になるとともに,後述する高さ調整が可能となり,本発明の動画観賞用器具の性能を向上させることができる。
また,第二部材は,第一部材を覆うように嵌合して当該第一部材と一体になる構成とすることにより,遮光性を担保したままの構成とすることができる。
加えて,図3(G)に示すように,第一部材の側面上部の高さ方向に沿って複数の面ファスナを設けることにより,第二部材の取り付け位置を段階的に変更することが可能となる。これにより,動画を視聴する際の,視聴者と画面との距離の調整が可能となり,本発明の動画観賞用器具の性能を向上させることができる。
頭部挿入口は,空洞部材の内部にヒトの頭部を挿入するための入り口としての役割を有する。また,頭部挿入口は,光が入り込みにくく,かつ,ヒトの頭部が十分に入る程度の一定程度の大きさを有する必要がある。頭部挿入口の形状は,これらの役割および大きさを有する限り,特に限定されるものではなく,半円形,半楕円形,不定形の形状など,種々の形状を採用することができる。典型的には,図1(B),図2(D)に示すように,半楕円形の形状とすればよい。
また,本発明においては,図8の(Q)から(S)に示すように,使用者は,頭部挿入口から頭部を挿入し,寝ころがり仰向けになって使用することを基本的な使用態様とするため,頭部挿入口は,空洞部材の側面下部に設けることが必要である。
視聴部は,使用者が視聴する部位,すなわち,視聴対象となる動画再生用機器が設置される部位として定義される。視聴部は,この機能を果たしうる限り特に限定する必要はなく,種々の構成を採用することができるが,典型的には,図1(A)等に示すように,視聴口として構成すればよい。
視聴口は,動画再生用機器を空洞内部から視聴するための開口部として定義される。視聴口は,この役割を果たす限り,特に限定されるものではなく,種々の形状ないし大きさのものを採用することができる。加えて,本発明の使用態様に鑑み,視聴口は,空洞部材の上面に備わっていることが必要である。
視聴口は,典型的には,図2(D)に示すように,タブレット端末が視聴しうる程度の矩形状の大きさの開口部とすることができる。すなわち,視聴口は,動画再生用機器を空洞部材の上面に置いても内部に落ちない程度の大きさとすることができ,動画再生用機器の形状に合わせた形状とすることができる。
なお,視聴部は,視聴口以外の構成とすることもできる(不図示)。すなわち,視聴部を開口部として構成せず,空洞部材の上部内面に,動画再生用機器を取り付けるためのアタッチメントを設けることにより,視聴部を構成することもできる。
視聴口は,大きさの異なる動画再生用機器に対応可能なアタッチメント部材をさらに備えることが好ましい。この好ましい構成によれば,異なる大きさの動画再生用機器に対応させることが可能となるため,本発明の動画観賞用器具の汎用性を向上させることができる。
アタッチメント部材は,視聴口との組み合わせで,大きさの異なる動画再生用機器に対応可能である限り,特に限定されるものではなく,種々の構成ないし形状のものを採用することができる。典型的には,図1(A)に示すように,内部に動画再生用機器を視聴するための開口部を備えた矩形状の部材とすればよく,視聴口の上に置いて用いることができる。
なお,視聴部を,上記した視聴口以外の構成とする場合には,視聴部の内部に面ファスナなどで動画再生用機器を固定し,当該動画再生用機器が落ちてこないような構成とすればよい。
<<実施の形態>>
(動画観賞用器具の構成)
まず,本発明の一実施の形態における動画観賞用器具の構成について,図1から図9を参照しながら説明する。
図1は,本発明の一実施の形態における動画観賞用器具の構成の一例を示す図((A)は正面斜め上方から見た斜視図,(B)は斜め上方から見た正面図,(C)は右側面図),図2は,当該動画観賞用器具の構成の一例を示す図((D)は第一部材に第二部材が嵌合する前の状態を示す斜視図,(E)はアタッチメント部材および観客アタッチメントを取り付けた状態の底面図),図3は,当該動画観賞用器具の構成部材である空洞部材を構成する第一部材を示す図((F)は斜め上方から見た平面図,(G)は右側面図),図4は,当該動画観賞用器具の構成部材である空洞部材を構成する第二部材を示す図((H)は展開裏面図,(I)は展開表面図),図5は,当該動画観賞用器具の構成部材であるアタッチメント部材の構成の一例を示す平面図((J)はタブレット端末に対応可能なアタッチメント部材,(K)および(L)は大きさの異なるスマートフォンに対応可能なアタッチメント部材),図6は,当該動画観賞用器具の構成部材である,動画再生用機器(タブレット端末,スマートフォンなど)を固定するための固定バンドの構成の一例を示す図((M)は表面図,(N)は裏面図),図7は,当該動画観賞用器具の構成部材である観客アタッチメントの構成の一例を示す図((O)は表面図,(P)は裏面図),図8は,当該動画観賞用器具を使用している様子を示す図,図9は,当該動画観賞用器具の構成部材である空洞部材の空洞内部から動画を視聴している様子を示す図である。
なお,図9については,他の図面と同様に表示を行うとほとんど真っ暗なものとなり具体的な構成が分かりにくくなるため,明るさを向上させる加工が施されている。
図1,図2に示すように,本実施の形態の動画観賞用器具1は,内部が空洞の六面体からなる空洞部材2を備えており,そのほとんどが紙製素材(ダンボール)から構成されている。そして,空洞部材2は,頭部を挿入するための頭部挿入口3aと,動画再生用機器(図8の参照符号14a,14b,14c参照)を空洞内部から視聴するための視聴部と,を備えている。
ここで,頭部挿入口3aは,半楕円形の形状をしており,空洞部材2の正面側側面の下部に形成されている。
また,視聴部は,視聴口4として構成されている。視聴口4は,矩形の形状をしており,空洞部材2の上面に形成されている。そして,後述するように,視聴口4は,動画再生用機器を空洞部材2の上面に置いても内部に落ちないような工夫がなされている。
本実施の形態の動画観賞用器具1の構成によれば,頭部挿入口3aから頭部を挿入し,寝ころがり仰向けになって,空洞内部から動画を視聴することが可能となる。そして,その閉鎖性と暗さから,映画館で視聴するに類似した迫力と雰囲気を有した動画の視聴が可能となる。
また,空洞部材2は,六面体からなり,全体として角張った構成であるため,可逆的に折り畳みしやすい構造となっている。空洞部材2は一定程度の容積を有するが(例えば,幅33.5cm,奥行き31cm,高さ45cm),このように折り畳みしやすい構造とすることにより,不使用時に,その容積を小さくすることができる(例えば,幅68cm,奥行き45.5cm,高さ3cm)。その結果,収納や持ち運びをしやすくすることが可能となり,動画観賞用器具1の取扱性を向上させることができる。
図1から図4に示すように,空洞部材2は,正面側側面の下部に頭部挿入口3aが形成され,上下面が開放されている第一部材2aと,上面に視聴口4が形成され,下面が開放されている第二部材2bと,からなっている。
かかる構成によれば,空洞部材2の設計が容易になるとともに,後述する高さ調整が可能となり,動画観賞用器具1の性能を向上させることができる。
第二部材2bは,第一部材2aを覆うように嵌合して,当該第一部材2aと一体になるように構成されている。
かかる構成によれば,遮光性を担保したままの構成とすることができる。
図1(C),図3(G)に示すように,第一部材2aの左右の側面の上部には,それぞれ,高さ方向に沿って複数の雌面ファスナ5a,5bが設けられている。
図2(D),図4に示すように,第二部材2bは,視聴口4が形成された矩形状の天板9aと,天板9aの前後の辺に折り畳み可能に連結された矩形状の側板9b,9cと,天板9aの左右の辺に折り畳み可能に連結された矩形状の側板9d,9eと,を備えている。前側の側板9bの左右の辺には,それぞれ,天板9a側の辺が三角形状に切り取られた台形状の連結片9f,9gが折り畳み可能に連結されており,当該連結片9f,9gの裏面の端部には雄面ファスナ12a,12bがそれぞれ設けられている。後側の側板9cの左右の辺にも同様に,それぞれ,天板9a側の辺が三角形状に切り取られた台形状の連結片9h,9iが折り畳み可能に連結されており,当該連結片9h,9iの裏面の端部には雄面ファスナ12c,12dがそれぞれ設けられている。左右の側板9d,9eの自由端には,それぞれ,矩形状の切り欠き9j,9kが形成されており,第一部材2aの上端開口部に第二部材2bを被せたときに,左右の側板9d,9eによって雌面ファスナ5aが隠れることがないようにされている。
以上の構成によれば,第一部材2aの上端開口部に第二部材2bを被せ,第二部材2bの前後左右の側板9b,9c,9d,9eを第一部材2aの前後左右の側板にそれぞれ当接させた状態で,連結片9f,9g,9h,9iを折り曲げることにより,連結片9g,9iの裏面にそれぞれ設けられた雄面ファスナ12b,12dが第一部材2aの右側面の上部に設けられた雌面ファスナ5a又は5bに貼り付けられ,かつ,連結片9f,9hの裏面にそれぞれ設けられた雄面ファスナ12a,12cが第一部材2aの左側面の上部に設けられた雌面ファスナ5a又は5bに貼り付けられて,第二部材2bを第一部材2aと一体にすることができる。この場合,第二部材2b側の雄面ファスナ12a,12b,12c,12dを,第一部材2aの左右の側面の上部に,それぞれ,高さ方向に沿って設けられた複数の雌面ファスナ5a,5bのいずれかに貼り付けることにより,空洞部材2の高さ(第一部材2aと第二部材2bの嵌合幅)を調整することが可能となる。そして,これにより,動画を視聴する際の,視聴者と画面との距離の調整が可能となり,動画観賞用器具1の性能を向上させることができる。
図1,図2,図4,図5に示すように,視聴口4は,大きさの異なる動画再生用機器(図8の参照符号14a,14b,14c参照)に対応可能な複数のダンボール製のアタッチメント部材7を備えている。ここで,複数のアタッチメント部材7には,それぞれ,対応する動画再生用機器を嵌め込むための凹部7a,7b,7cが形成されている。そして,当該凹部7a,7b,7c内には,対応する動画再生用機器の画面と同じ大きさの開口部が形成されている。
すなわち,図1,図2(D),図4(I)に示すように,第二部材2bの天板9a上面には,視聴口4の周囲にダンボール製の矩形環状のアタッチメント部材装着枠6が固着されている。そして,図1,図2(E)に示すように,アタッチメント部材装着枠6に任意のアタッチメント部材7(図5参照)を装着して,大きさの異なる動画再生用機器(図8の参照符号14a,14b,14c参照)に対応させることができるようにされている。
かかる構成によれば,異なる大きさの動画再生用機器に対応させることが可能となるため,動画観賞用器具1の汎用性を向上させることができる。
図1(C),図2(D),図4(I)に示すように,第二部材2bの左右の側板9d,9eには,天板9aとの連結部近傍にそれぞれ雄面ファスナ8a,8bが設けられている。
また,本実施の形態の動画観賞用器具1は,図6に示すような長尺状の固定バンド13を備えている。固定バンド13の裏面一面には,雌面ファスナ13aが設けられている。
かかる構成によれば,図8(R),(S)に示すように,アタッチメント部材7に動画再生用機器14a又は14cを嵌め込んだ後,固定バンド13の裏面の両端を雄面ファスナ8a,8bに貼り付けることにより,動画再生用機器14a又は14cを固定することができる。
また,本実施の形態の動画観賞用器具1は,図7に示すようなダンボール製の観客アタッチメント10を備えている。観客アタッチメント10の裏面の左右両端には,それぞれ,雄面ファスナ10a,10bが設けられている。そして,第二部材2bの左右の側板9d,9eの内側の面に設けられた雌面ファスナ(不図示)に雄面ファスナ10a,10bを貼り付けることにより,観客アタッチメント10を視聴口4の下方に取り付けることができるようにされている(図2(E),図9(T)参照)。
かかる構成によれば,図9(T)に示すように,動画11を視聴する際に,あたかも観客が周りにいるかのような錯覚を覚えることとなり,映画館での視聴環境をより再現することが可能となる。
図8に示すように,本実施の形態の動画観賞用器具1は,頭部挿入口3aから頭部を挿入し,寝ころがり仰向けになって使用される。図2(E),図3(F),図4(H),図9(T)に示すように,空洞部材2は,その内部一面が黒色にされている。
かかる構成によれば,空洞部材2内に頭部を挿入した時にほぼ真っ暗な状態にすることができるので,映画館の暗い雰囲気を再現することが可能となる。
なお,映画の視聴は長時間になるため,空洞部材2の中に酸素を取り込む必要がある。そして,この場合,空洞部材2の中になるべく光が入ってこないようにする必要がある。そこで,本実施の形態の動画観賞用器具1においては,図1(B),図2(E),図3(F),図8(R)に示すように,第一部材2aの後側の側面の下端に横長矩形状の切り欠き(スリット)3bが形成されている。この切り欠き(スリット)3bは,視聴者の頭上に位置することとなり(図8(R)参照),ここからの光は空洞部材2の中に入りにくい。
(動画観賞用器具の組立方法)
次に,本実施の形態における動画観賞用器具の組立方法について,図10を合わせて参照しながら説明する。
図10は,本発明の一実施の形態における動画観賞用器具の組立方法の一例を示す工程図である。
まず,図10(U)に示すように,第二部材2bを,裏面を上向きにして展開した状態で置く(図4(H)参照)。
次いで,図10(U),(V)に示すように,第一部材2aを逆さにして,第二部材2bの天板9a上に置く。
次いで,図10(W),(X)に示すように,第二部材2bの前後左右の側板9b,9c,9d,9eを第一部材2aの前後左右の側板にそれぞれ当接させた状態で,連結片9f,9g,9h,9iを折り曲げる(図2(D),図4参照)。これにより,連結片9g,9iの裏面にそれぞれ設けられた雄面ファスナ12b,12dが第一部材2aの右側面の上部に設けられた雌面ファスナ5a又は5bに貼り付けられ,かつ,連結片9f,9hの裏面にそれぞれ設けられた雄面ファスナ12a,12cが第一部材2aの左側面の上部に設けられた雌面ファスナ5a又は5bに貼り付けられて,第二部材2bが第一部材2aと一体になる。
次いで,図10(Y)に示すように,上下をひっくり返して,第二部材2bのアタッチメント部材装着枠6にアタッチメント部材7を装着する。そして,アタッチメント部材7に動画再生用機器14a(スマートフォン)を嵌め込んだ後,固定バンド13の裏面の両端を雄面ファスナ8a,8bに貼り付けることにより,動画再生用機器14a(スマートフォン)を固定する(図8(S)参照)。
以上により,動画の視聴が可能な動画観賞用器具1が組み立てられる。この場合,図10(Z)に示すように,第二部材2b側の雄面ファスナ12a,12b,12c,12dを(図4参照),第一部材2aの左右の側面上部に,それぞれ,高さ方向に沿って設けられた複数の雌面ファスナ5a,5bのいずれかに貼り付けることにより,空洞部材2の高さを調整することができるので,動画を視聴する際の,視聴者と画面との距離の調整が可能となり,動画観賞用器具1の性能を向上させることができる。
なお,本実施の形態においては,六面体からなる空洞部材2を備えた動画観賞用器具1を例に挙げて説明したが,本発明の動画観賞用器具は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。本発明の動画観賞用器具は,六面体以外の多面体や半球状体など,種々の形状からなる空洞部材を備えていてもよい。
また,本実施の形態においては,空洞部材2が第一部材2aと第二部材2bによって構成されている場合を例に挙げて説明したが,本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。空洞部材は,単一の部材として構成されていてもよい。
また,本実施の形態においては,固定バンド13および観客アタッチメント10を備えた動画観賞用器具1を例に挙げて説明したが,本発明の動画観賞用器具は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。本発明の動画観賞用器具は,固定バンドおよび観客アタッチメントのいずれか一方だけを備えていてもよく,あるいは,両方とも備えていなくてもよい。
1 動画観賞用器具
2 空洞部材
2a 第一部材
2b 第二部材
3a 頭部挿入口
3b,9j,9k 切り欠き
4 視聴口
5a,5b,13a 雌面ファスナ
6 アタッチメント部材装着枠
7 アタッチメント部材
7a,7b,7c 凹部
8a,8b,10a,10b,12a,12b,12c,12d 雄面ファスナ
9a 天板
9b,9c,9d,9e 側板
9f,9g,9h,9i 連結片
10 観客アタッチメント
11 動画
13 固定バンド
14a,14b,14c 動画再生用機器

Claims (10)

  1. 内部が空洞の空洞部材を備える動画観賞用器具であって,
    前記空洞部材は,頭部を挿入するための頭部挿入口と,動画再生用機器を空洞内部から視聴するための視聴部と,を備えることを特徴とする動画観賞用器具。
  2. 前記空洞部材が,多面体からなることを特徴とする請求項1に記載の動画観賞用器具。
  3. 前記空洞部材が,六面体からなることを特徴とする請求項2に記載の動画観賞用器具。
  4. 前記空洞部材が,
    側面に前記頭部挿入口を備え,上下が開放されている第一部材と,
    上部に前記視聴部を備え,下部が開放されている第二部材と,からなり,
    前記第一部材に前記第二部材が嵌合することで両者が一体になることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の動画観賞用器具。
  5. 嵌合する際の嵌合幅の調整機構を備えることを特徴とする請求項4に記載の動画観賞用器具。
  6. 前記視聴部には,大きさの異なる動画再生用機器に対応可能なアタッチメント部材がさらに備わっていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の動画観賞用器具。
  7. 前記空洞部材が,可逆的に折り畳み可能であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の動画観賞用器具。
  8. 前記空洞部材が,紙製素材からなることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の動画観賞用器具。
  9. 前記空洞部材の内部一面が,暗色にされていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の動画観賞用器具。
  10. さらに,前記空洞部材内において,鑑賞客を模した鑑賞客様部材を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の動画観賞用器具。

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