JP2017130758A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】秘匿部分を暗号化コードとして保護している原稿を複写する場合におけるセキュリティを向上させる。【解決手段】画像処理装置は、読み取られた画像の秘匿部分を暗号化コードとする暗号化手段と、媒体の表と裏に前記暗号化コードを画像形成したときに1つの暗号化コードとなるように、かつ、前記媒体の一方の面に画像形成される暗号化コードの画像の裏写りを考慮した画像として、前記暗号化コードを画像形成するための画像データを生成する暗号化画像生成手段と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、および画像処理プログラムに関する。
従来より、秘匿性のあるデータを目視で分からない状態として紙媒体に印刷する場合に、秘匿部分を暗号化したコードとして印刷する場合や、コード自体も、さらに視覚的に分からない状態として画像データ部分に埋め込んで印刷する場合がある。例えば、秘匿部分のデータを暗号化するものとして、2次元バーコードやQRコード(登録商標)などがあり、コードを視覚的にも分からない状態とするものとして、電子透かしなどの技術が知られている。
また、秘匿情報のセキュリティを高める目的で、秘匿情報の暗号化に加え、ユーザや装置を認証する認証情報も暗号化して含め、復号は、ユーザと装置の認証情報が正しい場合に秘匿部分の画像を表示するようにした技術も提案されている(特許文献1)。
しかしながら、秘匿部分として暗号化コードを含む原稿は、そのまま複写することが可能であり、複写物を多数作成でき、復号方法(解読方法)が判明すれば、複写された原稿から秘匿部分の情報を得ることが可能である。そのため、秘匿部分を含む原稿を多数複写できる場面では、セキュリティの低下を招くこととなり、問題があった。
本発明は、秘匿部分を暗号化コードとして保護している原稿を複写する場合におけるセキュリティを向上させることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、読み取られた画像の秘匿部分を暗号化コードとする暗号化手段と、媒体の表と裏に前記暗号化コードを画像形成したときに1つの暗号化コードとなるように、かつ、前記媒体の一方の面に画像形成される暗号化コードの画像の裏写りを考慮した画像として、前記暗号化コードを画像形成するための画像データを生成する暗号化画像生成手段と、を備える。
本発明によれば、秘匿部分を暗号化コードとして保護している原稿を複写する場合におけるセキュリティを向上させることができる。
図1は、従来の暗号化コードが付加されている原稿の複写に関する説明図である。 図2は、第1の実施形態にかかる画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、画像処理部における、秘匿部分の暗号化および暗号化コードの復号の処理を行うための構成を説明する概略のブロック図である。 図4は、画像処理部の詳細構成を示すブロック図である。 図5の(A)は、秘匿部分を含む原稿の原本の表(おもて)データ、(B)は、秘匿部分を暗号化コードとした原稿の表、(C)は秘匿部分を暗号化コードとした原稿の裏、(D)は、秘匿部分の暗号化コード部分の表面からみた裏写りの各例を示す図である。 図6は、第1の実施形態にかかる画像形成装置により画像形成された秘匿部分の暗号化コードを含む原稿の配布とその配布物の不正複写を説明する図である。 図7は、第1の実施形態における秘匿部分の暗号化コードを説明する図である。 図8は、第1の実施形態における暗号化コードの画像の濃度について説明する図である。 図9は、第1の実施形態において、裏写り除去のための濃度閾値設定を220とした場合の暗号化コードの濃度値と閾値の関係を示す図である。 図10は、図9に示した裏写り除去の濃度閾値設定を220とした場合の複写結果を示す図である。 図11は、第1の実施形態において、裏写り除去のための濃度閾値設定を150とした場合の暗号化コードの濃度値と閾値の関係を示す図である。 図12は、図11に示した裏写り除去の濃度閾値設定を150とした場合の複写結果を示す図である。 図13は、第1の実施形態における暗号化コードの復号により得られるコード値を説明する図である。 図14は、図13に示したコード値を説明する図である。 図15は、第1の実施形態における、原稿に含まれる暗号化コードの復号(暗号化コードからコード値へ)を説明する図である。 図16は、第1の実施形態における、複写原稿(裏写り除去のための濃度閾値設定が220の場合)に含まれる暗号化コードの復号結果を説明する図である。 図17は、第1の実施形態における、複写原稿(裏写り除去のための濃度閾値設定が150の場合)に含まれる暗号化コードの復号結果を説明する図である。 図18は、第1の実施形態における、暗号化コードを復号しコード値に変換する際の濃度の閾値を可変とした場合の暗号化コードの濃度値と閾値の関係を示す図である。 図19は、第1の実施形態における、秘匿部分の暗号化コードを生成しこの暗号化コードを付加した印刷を行う際の処理フローを説明するフローチャートである。 図20は、第1の実施形態における、秘匿部分が暗号化された原稿から秘匿部分の暗号化コードの復号を行う際の処理フローを説明するフローチャートである。 図21は、第2の実施形態における、原本の表(おもて)面の秘匿部分に対応する裏面の部分に画像が存在する場合について説明する図である。 図22は、図21に示した原本の余白部分の検知を説明する図である。 図23は、第2の実施形態における、暗号化コードの印刷箇所とする両面の余白位置を検知して、検知した余白部分に暗号化コードを印刷する際の処理フローを説明するフローチャートである。 図24は、第2の実施形態における、余白部分に暗号化コードの画像を印刷した結果を説明する図である。 図25は、第3の実施形態における、暗号化コードを複数の領域に分割した形態とする場合について説明する図である。 図26は、第3の実施形態における、暗号化コードを復号しコード値に変換する際の濃度の閾値を領域毎に変更可能とした形態を説明する図である。 図27は、暗号化コードを復号しコード値に変換する際の濃度の閾値を領域毎に変更しない場合について説明する図である。 図28は、第3の実施形態における、図26に示すように領域毎に濃度の閾値を変えた場合に、図27に示した濃度の閾値を変えない場合と同等の復号時のコード値を得る場合について説明する図である。 図29は、図26に示すように領域毎に濃度の閾値を変えた場合に、図27に示した濃度の閾値を変えない場合と同等の復号時のコード値を得る場合について説明する図である。 図30は、図29に示した暗号化コードを裏面から読み取りを行い、表(おもて)面と同様な復号を行った場合について説明する図である。 図31は、第4の実施形態における、暗号化コードの領域分割について説明する図である。 図32は、第4の実施形態における、表(おもて)面から読み取られた暗号化コード(図31)の復号対象となる部分を示す図である。 図33は、第4の実施形態における、裏面から読み取られた暗号化コード(図31)の復号対象となる部分を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、画像処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
はじめに、従来の暗号化コードが付加されている原稿の複写について図1を用いて説明する。
図1に示す例では、原稿101に暗号化コード102が印刷されている。暗号化コード102としては2次元バーコードやQRコード等が用いられる。図1では、暗号化コード102を簡易に5マスで表している。情報として秘匿にしたい(隠したい)情報を含む秘匿部分などを暗号化コード102として付加された原稿101は、復号装置により暗号化コード102を復号して、秘匿部分106を含む復号後の原稿104を取得することが可能である。従来技術としては、復号時にパスワードの入力を行う必要があるものなど、セキュリティを高めたものもある。しかし、秘匿部分106を暗号化コード102として付加された原稿101は、複写機などで多数複写することが可能であり、暗号化コード102の解読(復号)方法がわかれば、複写した原稿103から、復号後の原稿104と同じ原稿105を生成でき、複写された原稿103からの秘匿部分106の取得が、可能である。つまり、従来技術では、秘匿部分106の暗号化コード102を復号可能な多数の複写物(103)を生成することができることになる。
以下に説明する実施形態では、秘匿部分が暗号化コードとして印刷された原稿を複写した場合に、暗号化コード部分を正しく復号できない状態とすることを特徴とする。なお、秘匿部分としては、例えば、氏名や住所、暗証番号等の個人情報や、任意の画像・写真、文字等で機密情報となるものなどが挙げられる。また、以下では、画像処理装置として、複写機や複合機のように原稿をスキャンして読み取り印刷する画像形成装置を例として説明するが、パーソナルコンピュータと、スキャナおよびプリンタとによる構成等でも可能である。
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態にかかる画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示す画像形成装置では、原稿を読み取るためのスキャナなどの読み取りユニット(画像読み取り手段)201と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等により構成される画像処理制御部200とが接続され、原稿の画像データの入力が行われる。読み取りユニット201と画像処理制御部200との接続は、画像処理制御部200内の読み取り制御部202を介して行われる。
また、画像処理制御部200は、画像データを印刷出力するためのプロッタなどの書き込みユニット(画像形成手段)203と接続され、画像処理制御部200から書き込みユニット203へ印刷出力させる画像データの出力が行われる。書き込みユニット203と画像処理制御部200との接続は、画像処理制御部200内の書き込み制御部204を介して行われる。
画像処理制御部200内の画像処理部205は、読み取りユニット201から読み取り制御部202を介して入力された原稿の画像データに対し、指定された出力形態に合わせる処理や加工編集処理を行う。また、画像処理制御部200は、画像データに対する加工編集等の処理のために一時記憶する補助記憶装置であるメモリ207や、コントローラASIC212を介したHDD(Hard Disk Drive)213との接続をインタフェースするためのI/F部206も備えている。このI/F部206は、画像処理制御部200に対する制御や各種設定をするためのCPU208との接続をインタフェースするための機能も備える。図2に示すように、画像処理制御部200とHDD213とは、データバス211を介して接続されているコントローラASIC212により接続され、アクセス可能となっている。
コントローラASIC212は、HDD213との接続の他、ユーザが操作指示するための入力やユーザへのメッセージ等の表示をするためのインタフェース部となる操作部215、データ処理のための一時記憶装置であるメモリ216、およびネットワーク217と接続されている。また、これらを統括的に制御するとともに、各種設定をするためのCPU214が、コントローラASIC212に接続されている。
画像処理制御部200に対する各種処理の設定や制御は、CPU208により行われる。CPU208は、データバス210を介して画像処理制御部200と接続されている。また、CPU208は、各種処理のための一時記憶装置であるメモリ209とも接続されている。なお、画像処理制御部200は、ASIC等を用いて実現できる。
図3は、上記画像処理部205における、秘匿部分の暗号化および暗号化コードの復号の処理を行うための構成を説明する概略のブロック図である。
画像処理部205は、入力データに対しての所定の画像処理を施す入力処理部301と、画像形成のため入力される画像データに対して所定の画像処理を施し出力データを生成する出力処理部302とで構成される。入力処理部301は、入力データ処理部303と復号制御部304とで構成される。出力処理部302は、出力データ処理部305と暗号化制御部306とで構成される。
暗号化が指定された場合、出力データ処理部305に入力された画像データ中の秘匿部分のデータは、出力データ処理部305から暗号化制御部306に渡され暗号化が行われる。暗号化制御部306で暗号化されたデータ(暗号化コードの画像データ)は、出力データ処理部305に渡され出力される。一方、暗号化が指定された場合で出力データ処理部305に入力された画像データ中の秘匿部分でない部分の画像データ、および暗号化が指定されていない場合の画像データは、出力データ処理部305にて所定の画像処理が施された後、暗号化制御部306を介さず、出力データ処理部305から出力される。
復号が指定された場合、入力データ処理部303に入力された画像データ中の暗号化コードは、入力データ処理部303から復号制御部304に渡されて復号が行われる。復号制御部304で復号された画像データは、入力データ処理部303に渡され出力される。一方、復号が指定された場合で入力された画像データ中の暗号化コードでない部分の画像データ、および復号が指定されていない場合に入力された画像データは、入力データ処理部303にて所定の画像処理が施された後、復号制御部304を介さず、入力データ処理部303から出力される。
なお、図中の符号416および417は、図4を用いて後述する同符号のものに対応している。また、入力データ処理部303および出力データ処理部305は、図4を用いて後述するスキャナ補正処理部400、I/F部401、フィルタ部402、地肌除去・裏写り除去部403、色補正部404、変倍部405、階調補正部406、地紋合成部409、およびプリンタ補正処理部410に相当するものである。
図4に、画像処理部205の詳細構成を示す。以下では、図4を用いて本実施形態の画像形成装置の主な処理および制御の流れを説明する。
読み取り制御部202から入力される画像データは、スキャナ補正処理部400にて読み取りユニット201で読み取られた反射リニアのデータから濃度リニアのデータへと変換される。変換された画像データは、I/F部401からパス418を通ってI/F部206へ渡され、I/F部206が、この画像データをメモリ207や、データバス211およびコントローラASIC212を介してHDD213やメモリ216に、またはメモリ207に転送し、これらのデバイスにて記憶保持される。
画像形成するため出力するときは、CPU208の制御により、I/F部206およびコントローラASIC212を介して、HDD213やメモリ216、またはメモリ207から、記憶保持されている画像データを読み出す。読み出された画像データは、I/F部206からパス418を通ってI/F部401へ転送される。
I/F部401へ転送された画像データは、フィルタ部402、地肌除去・裏写り除去部403、色補正部404、変倍部405にて、地肌除去・裏写り除去、色補正、変倍の処理が施され、I/F部206を介しパス419を通って階調補正部406へ転送される。転送された画像データは、階調補正部406にてさらに階調補正がなされ階調補正部406から符号420のパスを通って地紋合成部409へ転送される。階調補正部406から転送された画像データは、この地紋合成部409にて必要に応じて地紋合成の処理が行われて、プリンタ補正処理部410へ渡される。プリンタ補正処理部410で、画像データは、RGB信号からCMYK信号に変換され、さらに書き込みユニット203の機器特性に合わせたプリンタγ補正処理等が行われて書き込み制御部204に渡され、書き込み制御部204から書き込みユニット203へ出力され印刷用紙等の媒体上に画像形成が行われる。なお、変倍部405からI/F部206へ渡された画像データは、データバス211およびコントローラASIC212を介してHDD213へ記憶保持することも可能である。
以上のような処理および制御の流れにより、通常の画像形成が行われる。
引き続き図4を参照し、秘匿部分を含む原稿から、秘匿部分を暗号化し暗号化コードとして付加した画像形成を行う際の処理と、秘匿部分が暗号化コードとして付加された原稿から暗号化コードを復号して画像形成を行う際の処理の流れを説明する。
使用者により、操作部215から秘匿部分の暗号化の指示が行われ、秘匿する部分の領域が指定されると、CPU214により、この秘匿部分の領域を判断するための情報(例えば、原稿中の秘匿部分の位置を特定する情報)がメモリ216等に記憶保持される。また、秘匿部分を暗号化コードとして付加して画像形成する際に、読み取り制御部202から画像処理部205に転送された秘匿部分を含む原稿の画像データは、上述のようにHDD213やメモリ216、またはメモリ207に記憶保持される。
そして、画像形成するとき、図4を用いて上述した処理および制御と同様にして、HDD213やメモリ216、またはメモリ207からの画像データの読み出しが行われ、読み出された画像データは、フィルタ部402、地肌除去・裏写り除去部403、色補正部404、変倍部405にて所定の処理が施され、I/F部206を介しパス419を通って階調補正部406へ転送される。その後、画像データは階調補正部406から暗号化部(暗号化手段)407へ転送され、この暗号化部407にて、秘匿部分の領域の画像データに対する暗号化の処理が行われる。秘匿部分の領域でない場合は、暗号化部407は画像データを転送するのみで暗号化を行わない。秘匿部分の領域であるか否かは、メモリ216に記憶保持された秘匿部分の領域を判断するための情報(上記)からCPU214等により判断が行われ、暗号化部407に通知される。
暗号化部407は、暗号化した情報(暗号化コード)をコード生成部(暗号化画像生成手段)408へ渡し、コード生成部408は、暗号化コードの表(おもて)面用の画像データを生成する。生成された画像データは、地紋合成部409へ渡される。
一方、秘匿部分の領域でない場合は、暗号化部407およびコード生成部408での処理は行われず、画像データは、階調補正部406による階調補正後のデータとして地紋合成部409へ渡される。そして、階調補正部406から地紋合成部409に渡された画像データは、この地紋合成部409にて必要に応じて地紋合成の処理が行われて、プリンタ補正処理部410へ渡され、プリンタ補正処理部410にて所定の処理が施された後、書き込み制御部204から書き込みユニット203へ出力される。
以上のようにして表(おもて)面の画像形成が終了すると、次に、裏面の画像形成を行う。秘匿部分の領域以外は、上述した秘匿部分の領域でない場合の画像データの流れにおいて、データなしとした画像データ(白)を転送する。秘匿部分の領域については、前述と同様にHDD213やメモリ216、またはメモリ207から画像データの読み出しが行われ、読み出された画像データは、I/F部206を介しパス419を通って階調補正部406へ転送される。さらにこの画像データは、階調補正部406から暗号化部407へ転送され、暗号化の処理が施される。
暗号化部407は、暗号化した情報(暗号化コード)をコード生成部408へ渡し、コード生成部408は、暗号化コードの裏面用の画像データを生成し、地紋合成部409を介しプリンタ補正処理部410へ渡す。プリンタ補正処理部410に渡された画像データは、プリンタ補正処理部410にて所定の処理が施され、書き込み制御部204から書き込みユニット203へ出力される。なお、地紋合成部409は、ここでは画像データを転送するのみである。
このような処理の流れにより、暗号化コードを原稿の両面に付加した画像形成が行われる。
引き続き図4を参照し、秘匿部分の暗号化コードが付加された原稿から、暗号化コードを復号して画像形成する場合について説明する。
秘匿部分の暗号化コードが付加された原稿を読み取りユニット201で読み取ると、読み取り制御部202から転送される原稿の画像データは、スキャナ補正処理部400にて反射リニアのデータから濃度リニアのデータに変換する処理が施される。変換された画像データは、I/F部401へ渡され、I/F部401からさらにI/F部206とコード検知部412へ渡される。
I/F部401から画像データを受けたコード検知部(暗号化コード検出手段)412は、暗号化コードの領域を検知し、その位置を特定する。ここで検知した暗号化コードの領域を特定する位置情報を暗号化コードの領域情報とする。この情報は、符号417で示すパスでI/F部206へ渡される。なお、暗号化コードの領域の検知は、その位置を示す情報(画像:しるし)による。この位置を示す情報は、例えばQRコードのファインダーパターン(切り出しシンボル)と同様のものによる。
I/F部206は、I/F部401からの画像データと、コード検知部412からの情報とを受け取り、データバス211およびコントローラASIC212を介して、HDD213やメモリ216、またはメモリ207に記憶保持させる。ここで記憶保持されるデータは、画像データと暗号化コードの領域情報である。
画像形成する際は、CPU208の制御により、記憶保持された原稿の画像データと暗号化コードの領域情報をHDD213やメモリ216、またはメモリ207から読み出し、読み出したデータをI/F部206からI/F部401へ転送する。画像データは、さらにI/F部401から符号411で示すパスでフィルタ部402へ転送され、暗号化コードの領域情報は、符号415で示すパスで復号部(復号手段)413に転送される。
フィルタ部402に転送された画像データは、フィルタ部402、地肌除去・裏写り除去部403で順にそれぞれの処理が施され、色補正部404と復号部413へ渡される。
復号部413は、暗号化コードの領域情報を基に、符号416で示すパスで地肌除去・裏写り除去部403から受け取った画像データが暗号化コードの領域のデータであると判定される場合は、地肌除去・裏写り除去部403から受け取った画像データを復号データ生成部414へ受け渡す。復号データ生成部414は、復号部413から受け取った画像データ(暗号化コード)の復号を行い、復号した画像データを色補正部404へ渡す。
色補正部404は、地肌除去・裏写り除去部403からの画像データと復号データ生成部414からの復号された画像データを受け取り、暗号化コードの領域でない場合は、地肌除去・裏写り除去部403からの画像データを選択し、暗号化コードの領域である場合は、復号データ生成部414からの復号後の画像データを選択し、所定の処理を施す。ここでの色補正部404における暗号化コードの領域であるか否かの判断は、復号データ生成部414から画像データが入力されるか否かにより判断する。その後、色補正部404は、選択し所定の処理を施した画像データを変倍部405へ転送する。
色補正部404から転送された画像データは、変倍部405にて必要に応じて変倍処理が施され、I/F部206を介しパス419を通って階調補正部406へ転送される。階調補正部406で階調補正が施された画像データは、階調補正部406から符号420のパスを通って地紋合成部409へ転送される。そして、階調補正部406からの画像データは、地紋合成部409にて必要に応じて地紋合成の処理が行われて、プリンタ補正処理部410へ渡され、書き込み制御部204から書き込みユニット203へ出力され画像形成が行われる。
以上のような処理の流れにより、暗号化コードを復号した画像形成が行われる。
本実施形態では、秘匿部分を含む原稿を秘匿部分の情報を提供してよい相手のみに配布する場合に、提供相手以外には秘匿となるようにセキュリティを高めるため、原稿の秘匿部分を暗号化し、秘匿部分は復号してその情報を得られるようにし、原稿を見ただけでは情報が得られないようにする。また、配布相手の原稿が複写され拡散されても、秘匿部分の暗号化コードが復号できない状態として複写されるようにすることで、秘匿部分を含む原稿のセキュリティを高める。以下に、秘匿部分の暗号化コードの画像データの生成に関して説明する。
図5(A)は、秘匿部分を含む原稿の原本の表(おもて)データの例を示している。
秘匿部分のデータは、図5(B)、図5(C)に示す様に、暗号化コードとして原稿の表(おもて)面の表データと原稿の裏面の裏データ内に生成される。裏面に印刷生成される暗号化コード部分の画像は、原稿を表(おもて)面から読み取った場合に図5(D)に示す様に裏写りとして読み取れる状態となる。なお、図5(D)中の破線は表(おもて)面の画像の位置を示し裏写りではない。
図6は、秘匿部分を含む原稿の配布を行う際、および配布物からの不正複写が行われる際の状況を示している。図6に示すように、原本601は、秘匿部分602が印刷されているものとする。その裏面は、白紙となっている。ここでは、説明を容易にするため、裏面は白紙としているが、裏面にも画像データが生成されていてもよい。
本実施形態では、秘匿部分602を暗号化コード(606、607)として画像形成した原稿(603〜605)を配布するようにする。図6中では、暗号化コードは、5マス1行の暗号化コードの画像としているが、実際には、2次元バーコード、QRコードなどの多くの情報が扱える形態となる。
表(おもて)面の暗号化コード606は、左から2番目が黒印刷となっている。裏面の暗号化コード607は、左から1番目と2番目が黒印刷となっている。また、裏面の暗号化コード607は、表(おもて)面から読み取った場合に表(おもて)面の暗号化コード606が印刷されている位置と同じ位置となっている。したがって、裏面の暗号化コード607の黒印刷の位置は、表(おもて)面から読み取ると左から4番目と5番目の位置となる。なお、表(おもて)面および裏面のそれぞれのマスにおける黒印刷は、それぞれ濃度値が異なる印刷状態とする。
配布する原稿603〜605は、原本601からその秘匿部分を暗号化コードとして付加したものである。配布された原稿603〜605が不正に複写された場合の複写物608,609の暗号化コードは、その印刷状態が、配布する原稿603〜605のものとは異なるものとなるようにする。
例えば、図6の例では、原稿603から複写された複写物608の暗号化コードの画像610は、表(おもて)面では、左から2番目と5番目が黒印刷となり、裏面では611に示すように、左から1番目が黒印刷となっている。また、原稿605から複写された複写物609の暗号化コードの画像は、表(おもて)面では、符号612で示すように左から2番目と4番目と5番目が黒印刷となり、裏面では、符号613で示すように左から1番目と2番目が黒印刷となっている。このように、秘匿部分の暗号化コードが複写されたときに、配布原稿と異なる暗号化コードの画像となるようにする。
ここで、暗号化コードを含む原稿が複写された場合に、上述のような状態となる暗号化コードの生成および復号時の読み取りについて図7〜図12を用いてさらに説明する。
上述の図6の606、607に示す様に印刷された暗号化コードを表側から読み取る場合、図7に示すように、符号700で示す部分が黒印刷、符号701、702で示す部分は裏写りとなる。黒印刷する部分は、その色濃度をそれぞれ異なる値として印刷を行う。
例えば、図7に示した暗号化コードの表側から読み取った濃度は、図8に示す様に、
左から1番目(801)の濃度値は、白:255、
2番目(802)の濃度値は、黒:170、
3番目(803)の濃度値は、白:255、
4番目(804)の濃度値は、黒:230、
5番目(805)の濃度値は、黒:150、
となる。
一方、裏側は、図7の符号703、704で示す部分が黒印刷となり、符号705で示す部分が裏写りとなる。また、符号703、704、705で示す部分は、表面ではそれぞれ符号702、701、700で示す部分の位置となる。
このときの暗号化コードの裏面における濃度値は、例えば、
左から1番目の濃度値は(黒:100)
2番目の濃度値は(黒:180)
3番目の濃度値は(白:255)
4番目の濃度値は(黒:220)
5番目の濃度値は(白:255)
となる。本実施形態では、このような暗号化コードの印刷を行う。
このような暗号化コードを含む原稿が複写される場合、上記に示す様な読み取り濃度として、読み取りおよび印刷が行われる。
ところで、複写機の中には、裏写り除去機能を搭載しているものがある。この裏写り除去機能により裏写りが除去される場合、除去を行うか否かの判断には濃度値が関わってくる。裏写り除去機能として、パラメータの1つとして濃度値を閾値として印刷する/印刷しないの判断が行われる。例えば、図9に示すように、暗号化コード900に対して「濃度値220以上を除去」と設定した場合(図9参照)、複写物の表側の暗号化コード部分の印刷は、図10の符号1000で示す様に左から1番目と3番目と4番目が白印刷となり、他が濃度に合わせての印刷となる。この場合、図7に示した暗号化コードの左から4番目(濃度値:230)は、裏写り除去機能により除去されている。一方、複写物の裏側の暗号化コード部分の印刷は、図10の符号1001で示す様に左から3番目と4番目と5番目が白印刷となり、他が濃度に合わせての印刷となる。この場合、図7に示した暗号化コードの左から4番目(濃度値:220)は、裏写り除去機能により除去されている。なお、濃度値が大きい方が、白側としている。
また、図11に示すように、暗号化コード1100に対して「濃度値150以上を除去」と設定した場合、複写物の表側は、図12の符号1200で示す様に、左から1番目から4番目が白印刷となり、5番目が濃度に合わせての印刷となる。この場合、図7に示した暗号化コードは、左から2番目と4番目は、裏写り除去機能により除去されている。一方、複写物の裏側は、図12の符号1201で示すように、左から2番目から5番目が白印刷となり、1番目が濃度に合わせての印刷となる。この場合、図7に示した暗号化コードの左から2番目と4番目は、裏写り除去により除去されている。
このように、裏写り除去機能で用いられる濃度値の閾値によって、複写時に暗号化コードの印刷濃度が異なるものとなる。このような暗号化コードを用い、復号時は、これらの濃度値の違いによる識別をすることで、複写による原稿では、暗号化コードの復号ができなくなるようにすることができる。
続いて、暗号化コードの復号に関してさらに説明する。本実施形態における復号では、秘匿部分の画像データの1マス毎の読み取り結果を数値(コード)として表すものとする。例えば、暗号化コードの1マスを4桁の数値とする(図13参照)。図13に示す様に、左から1番目の桁を暗号化コードの領域の表側の印刷判定結果(1301)として、印刷ありを1、無しを0とし、2番目の桁を表側の濃度判定結果(1302)として、閾値以上の濃度の場合は1とし、それ未満の場合は0とし、また、3番目の桁を裏側の印刷判定結果(1303)として、印刷ありを1とし、無しを0とし、また、4番目の桁を裏側の濃度判定結果(1304)として、閾値以上の濃度の場合は1、それ未満の場合は0とする。
このようにすることで、4桁のコードは、図14に示す様になる。符号1406で示す欄は、印刷した時のイメージの例である(同図に示すものに限るものではない)。符号1401で示すコードは、0000,1000,1100,0010,0011,1010,1110,1011,1111の9種類となる。同図に示すように、コード1401は、符号1402の欄に示す表印刷(表(おもて)面における印刷判定結果)、符号1403の欄に示す表濃度(表(おもて)面にける濃度判定結果)、符号1404の欄に示す裏印刷(裏面における印刷判定結果)、符号1405の欄に示す裏濃度(裏面における濃度判定結果)の組み合わせにより決めることができる。
図15の符号1501で示す画像は、配布資料の秘匿部分を暗号化コードとした図6の符号606で示したものあり、図15の符号1502で示す画像は、図6の符号607で示したものである。この暗号化コードの読み取りにおいては、符号1501と1502で示すそれぞれの暗号化コードの画像の下に記載している数値(1〜5)で示す位置が、復号の際の同じ位置での読み取りとなる。これらを図14に示した復号時のコード値(1401)で表したものが符号1503で示す復号後のコードである。なお、図15の1503は、符号1501および1502で示したものの1番から5番のマスに対応するコード値がそれぞれ、0000,1100,0000,0010,0011であることを示している。
図16は図15で示したものと同様に、配布資料を不正複写されたものの暗号化コード1601、1602(図10の1000、1001)を復号した場合の4桁のコード値(符号1603部分)を表したものである。図16の例は、裏写り除去の処理として、図9のように裏写り除去のための閾値濃度を高い値(ここでは220以上)とした場合の複写によるものである。また、同様に図17は、配布資料を不正複写されたものの暗号化コード1701、1702(図12の1200、1201)を復号した場合の4桁のコード値を表したものである。図17の例は、裏写り除去処理として、図11のように裏写り除去のための閾値濃度を低い値(ここでは150以上)とした場合の複写によるものである。このように不正複写したものは、裏写り除去機能等により正確に複写できず、暗号化コードの復号において正しい結果が得られなくなる。
暗号化コードの画像データを印刷する場合の濃度および暗号化コードを復号しコード値に変換する際の濃度の閾値は、可変として設定することも可能である。図18に示す様に濃度の閾値1901を変更することで、暗号化コードの印刷時の濃度および、復号結果のコード値の変換が変わってくる。これにより、装置毎の特性や性能のばらつきに応じた閾値の微調整を可能とすることや、後述するように復号時の読み取りの閾値を領域毎に異なるものとする場合には、復号がより困難となりセキュリティを高められる。
次に、暗号化コードを生成しこの暗号化コードを付加した印刷を行う際の処理フローを図19のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の説明では、原稿は、表(おもて)面のみに画像データがあるものとしている。
まず、step1901において、画像形成装置のCPU214は、読み取る原稿の秘匿部分を暗号化コードとして付加するか否かが指定されているか判断する。ここで、秘匿部分を暗号化コードとして付加しないとされている場合は(暗号化指定なし:step1901でNo)、画像形成装置は、そのまま原稿を読み取りその印刷(通常の複写)を行う(step1912)。一方、秘匿部分を暗号化コードとして付加するとされている場合は(暗号化指定あり:step1901でYes)、step1902において、画像形成装置の操作部215は、ユーザによる紙種類の指定を受ける。
本実施形態では、予め、紙種類(または紙の厚さ)などと裏側の印刷濃度により、表側からの裏写りによる読み取り濃度値がどの程度の値となるかのデータをHDD213に蓄積しておき、ここでの紙種類の指定によって、対応する裏側の印刷の濃度値を決定する。なお、step1901およびstep1902における、暗号化するか否かの指定および紙種類の指定は、ユーザ操作により操作部215から行われ、CPU214またはCPU208により処理される。また、紙種類による裏写りによる読み取り濃度値のデータは、HDD213などに保持されており、この裏写りによる読み取り濃度値は、CPU214またはCPU208から指示される。
step1903において、画像形成装置は、当該画像形成装置に設置された秘匿部分を含む原稿の読み取りを行い、読み取った画像データを記憶保持する。ここで、読み取りによる読み取り制御部202から転送される画像データは、スキャナ補正処理部400にて読み取りユニット201で読み取られた反射リニアのデータから濃度リニアのデータに変換される。変換されたデータは、I/F部401からパス418を通ってI/F部206へ受け渡され、I/F部206から、データバス211およびコントローラASIC212を介してHDD213やメモリ216、またはメモリ207に記憶保持される。
step1904において、画像形成装置の操作部215は、読み取った原稿を表示し、ユーザによる、原稿中の秘匿としたい領域の指示を受け付ける。ここでは、例えば、タッチパネルのような操作手段と表示手段とが一体となった操作部215に読み取った画像データの表示が行われ、この操作部215からユーザが指示した秘匿部分の領域の情報が、操作部215からメモリ216等に記憶保持される。
step1905において、画像形成装置は、画像形成を開始し、記憶保持している原稿の画像データおよび、秘匿部分の領域情報を読み出す。このとき、CPU214またはCPU208は、HDD213等に記憶保持されたデータを読み出し、画像処理制御部200に各種画像処理(フィルタ部402、地肌除去・裏写り除去部403、色補正部404、変倍部405による処理)を実施させる。処理後のデータは、I/F部206を介しパス419を通って階調補正部406へ転送される。
暗号化部407は、階調補正部406からの原稿の画像データと、秘匿部分の領域情報とを取得し、取得した画像データが秘匿部分の領域であるか否か判断する(step1906)。秘匿部分の領域である場合には(step1906でYes)、step1907において、その画像データに対し暗号化処理を施す。そうでない場合(step1906でNo)、画像形成装置は、step1909へ処理を進める。
step1908において、画像形成装置は、暗号化コードの画像データの生成を行う。ここでは、暗号化部407で暗号化コードとなったデータを、コード生成部408において、印刷する画像データとして生成する(コードデータ生成)。生成される画像データは、表面と裏面の画像データとなる。
step1909において、画像形成装置は、秘匿部分以外の画像データと、step1908において生成された暗号化コードの画像データとを合成した画像データを生成する。秘匿部分以外の画像データは、暗号化部407およびコード生成部408においては、そのまま転送され、秘匿部分の領域のみが暗号化コードを印刷する際の画像データとして地紋合成部409へ受け渡される。地紋合成部409では、原稿画像と暗号化コードの印刷する位置が調整される。また、地紋合成部409は、ユーザによる処理設定に従って地紋の付加の有無を決定する。
step1910において、画像形成装置は、表(おもて)面の印刷を行う。ここでは、地紋合成部409からの画像データに対してプリンタ補正処理部410において所定の処理が施され書き込み制御部204により印刷出力が行われる。
step1911において、画像形成装置は、裏面の印刷を行う。step1910の表(おもて)面の印刷が終了すると、裏面の印刷が開始される。ここでの例では、裏面の印刷データは、暗号化コードの画像データのみであり、ライン毎に順に印刷される。地紋合成部409において、コード生成部408により生成された暗号化コードの画像データ(裏面の画像データ)を、印刷すべき位置のタイミングに合わせて転送することで裏面の印刷が行われる。
以上のようにして、暗号化コードの画像を含む原稿が形成される。
続いて、秘匿部分が暗号化された原稿から秘匿部分の復号を行う際の処理フローを図20のフローチャートを用いて説明する。以下の説明は、ユーザにより復号を行う処理を指定された後の、処理の流れである。
step2001において、画像形成装置は、原稿の読み取りを行う。ここでは、読み取りユニット201が、読み取り制御部202の制御により、当該読み取りユニット201に設置された原稿の両面の読み取りを行う。
step2002において、画像形成装置は、step2001での原稿の読み取りと同時に原稿画像中の暗号化コードの領域の検知を行い、暗号化コードの領域の画像データを取得する。ここで、step2001で読み取った原稿の画像データは、スキャナ補正処理部400にて反射リニアのデータから濃度リニアのデータに変換され、その画像データはI/F部401を介してI/F部206に加えコード検知部412にも受け渡される。そして、コード検知部412において、受け取った画像データ中の暗号化コードの領域の検知(前述)が行われ、その位置が特定される。
step2003において、画像形成装置は、コード検知部412において検知した暗号化コードの領域情報と読み取った原稿の画像データを記憶保持する。暗号化コードの領域情報は、コード検知部412からI/F部206を介して、また、原稿の画像データは、スキャナ補正処理部400からI/F部401およびI/F部206を介して、転送される。ここで転送される暗号化コード領域情報は、メモリ207、216等に記憶保持され、原稿の画像データは、HDD213に記憶保持される。
step2004において、画像形成装置は、画像形成処理を開始し、step2003で記憶保持された原稿の画像データおよび、検知した暗号化コード領域情報を読み出す。HDD213から読み出された原稿の画像データは、I/F部206およびI/F部401を介してフィルタ部402、地肌除去・裏写り除去部403、色補正部404、変倍部405により、それぞれの処理が施される。復号部413には、I/F部206およびI/F部401を介して暗号化コードの領域情報が受け渡される。また、復号部413は、地肌除去・裏写り除去部403から原稿の画像データを受け取る。
step2005において、画像形成装置は、処理対象の画像データが暗号化コードの領域の位置にあるデータであるか判断する。ここでは、復号部413がその判断を行う。
処理対象が暗号化コードの領域の画像データである場合(step2005でYes)、画像形成装置は、印刷対象として復号データを選択する(step2006)。ここではまず、復号部413が、復号データ生成部414に暗号化コードの領域の画像データを受け渡し、復号データ生成部414が暗号化コードの復号を行い(詳細は後述)、復号された画像データ(復号データ)を生成する。生成された画像データ(復号データ)は、色補正部404に渡される。
一方、処理対象が暗号化コードの領域のデータでない場合(step2005でNo)、画像形成装置は、印刷対象として原稿の画像データ(原稿データ)を選択する(step2008)。step2006およびstep2008において色補正部404は、復号データ生成部414からの復号データと、地肌除去・裏写り除去部403からの原稿データとを受け取ることになるが、復号データを受け取った場合は、復号データを選択して変倍部405へ転送し、復号データを受け取らなかった場合は、原稿データを変倍部405へ転送する。
step2007において、画像形成装置は、印刷を行う。ここでの印刷は、前述のstep1909〜1911と同様に行うことで(ただし、ここでは原稿データと復号データとを合成)、画像形成が行われる。
以上、第1の実施形態について説明した。以上に説明したように、本実施形態では、暗号化コードを画像として印刷する際に、表面と裏面に印刷し、裏面の印刷画像は、表面から読み取る際の裏写りの情報として扱っている。裏面の印刷画像の濃度を表面の印刷画像の濃度と区別して複写しにくいものとすることで、裏写り除去機能等による裏写りの削除処理によって、さらに、複写の際使用される印刷用紙の種類が複写元の原稿のものと同一のものとは限らないことによって、忠実に複写することを難くしている。このようにして、秘匿部分が暗号化コードの画像として印刷された原稿を複写した場合に暗号化コードの画像からその復号が正確に行えなくすることで、本実施形態は、秘匿部分を含む原稿のセキュリティを高められる。
(第2の実施形態)
次に、原稿両面の余白位置を検知して、余白部分に暗号化コードを印刷することにより、余白を有効に活用する第2の実施形態について説明する。
図21に示す例では、原稿の両面に印刷画像があり、秘匿部分とした箇所(2101)の裏面にも印刷用画像(2102)が存在している。この場合、両面の余白部分(画像がない部分)を検知し、暗号化コードの印刷を行う。図22に示す様に、表(おもて)面には、符号2201で示す余白、裏面には、符号2202で示す余白が存在する。両面が余白となる部分は、符号2201で示す部分となる。本実施形態では、この部分に暗号化コードの印刷を行うようにする。
続いて、暗号化コードの印刷箇所とする両面の余白位置を検知して、検知した余白部分に暗号化コードを印刷する処理を図23の処理フローにより説明する。
step2301において、画像形成装置のCPU214は、読み取る原稿の秘匿部分を暗号化コードとして付加するか否かが指定されているか判断する。ここで、秘匿部分を暗号化コードとして付加しないとされている場合は(暗号化指定なし:step2301でNo)、画像形成装置は、そのまま原稿を読み取りその印刷(通常の複写)を行う(step2315)。一方、秘匿部分を暗号化コードとして付加するとされている場合は(暗号化指定あり:step2301でYes)、step2302において、画像形成装置の操作部215は、ユーザによる紙種類の指定を受ける。
step2303において、画像形成装置は、当該画像形成装置に設置された秘匿部分を含む原稿の読み取りを行い、読み取った画像データを記憶保持する。両面印刷の場合は、両面の画像データが記憶保持されることになる。
step2304において、画像形成装置の操作部215は、読み取った原稿を表示し、ユーザによる、原稿中の秘匿部分としたい領域の指示を受け付ける。ここまでは、図19を用いて前述したstep1901〜step1904と同様である。
step2305において、暗号化部407は、step2304で指定された秘匿部分の領域の画像データを暗号化し、コード生成部408が暗号化コードの画像データを生成する。このとき、コード生成部408は、暗号としてコード化された画像データのサイズ情報を取得する。暗号化された画像データは、原稿の読み取り画像と同様に、記憶装置(メモリ207、216、またはHDD213)に一旦保持される。
step2306において、コード生成部408は、指定された表(おもて)面の秘匿部分の領域の裏面に画像データが存在するかを検知する。この検知は、該当領域が白地でないか白地となっているかで判断することができる。
裏面の該当領域に画像データが存在しない場合(step2306でNo)、画像形成装置は、処理をstep2310に進める。一方、裏面の該当部分に画像データが存在する場合は(step2306でYes)、step2307において、コード生成部408は、表(おもて)面と裏面の余白部分の検知を行う。図22の例では、上述したように符号2201、2202で示す余白部分が検知されることになる。
step2308において、step2307の検知の結果、余白部分がないと判定された場合(step2308でNo)は、step2316において、画像形成装置は、余白不足により暗号化コードの印刷可能箇所が無いというメッセージ(作成不可メッセージ)を操作部215に表示して、一連の処理を終了する。
step2307の検知の結果、余白があると判定された場合(step2308でYes)は、step2309において、コード生成部408は、step2305で取得した暗号化コードの画像データのサイズ情報からそのサイズと余白のサイズとを比較し、暗号化コードの画像データのサイズが印字可能サイズであるか否か判断する。暗号化コードの画像データのサイズが余白サイズより大きい場合は(step2309でNo)、印刷ができないため、この判断結果に応じて画像形成装置は、余白不足による暗号化コードの印刷可能箇所が足りないというメッセージ(作成不可メッセージ)を操作部215に表示して、一連の処理を終了する。
一方、暗号化コードの画像データのサイズが余白サイズより小さい場合(step2309でYes)、画像形成装置は、画像形成処理を行うため、step2310へ処理を進める。
step2310で、画像形成装置は、画像形成処理を開始し、記憶保持している原稿の画像データを読み出す。
step2311において、コード生成部408は、原稿の画像データから上記step2304で指定された秘匿部分の領域の画像データの削除を行う。
次いで、step2312において、地紋合成部409は、秘匿部分の領域の画像データが削除された秘匿部分以外の原稿の画像データと、step2305において生成された暗号化コードの画像データとを合成した画像データを生成する。このとき、地紋合成部409により、秘匿部分以外の原稿の画像データと暗号化コードの画像データの位置が調整される。
なお、本実施形態では、表側の余白箇所は、表側の各余白領域の位置を示す領域情報で管理する。裏側も同様にその余白領域を、その位置を示す領域情報で管理する。そして、表と裏の各余白領域から、表裏共に余白となる箇所を判断する。この表裏余白箇所の領域のサイズと暗号化コードの画像サイズから、印刷可能領域を識別する。印刷可能領域のうち何れかの領域を選択して暗号化コードを印刷する。
続くstep2313において、画像形成装置は、step2312で合成した画像データを用いて表(おもて)面の印刷を実施する。
次いで、step2314において、画像形成装置のCPU208は、両面の印刷が終了したか判断を行い、終了していない場合は(step2314でNo)、処理をstep2310に戻し、先に実施した表(おもて)面に対する処理と同様にして裏面の印刷を行う。ただし、ここで用いられる画像データは、裏面用の暗号化コードの画像データである。なお、各stepでの画像処理制御部200の各処理部での処理は、第1の実施形態で前述した対応する処理と同様におこなわれる。
最終的に、step2314において、両面の印刷が終了したかの判断で、両面終了の判定となり(step2314でYes)、画像形成装置は、一連の処理を終了する。
本実施形態では、以上のように処理することで、図24に示す様に、秘匿部分は空欄(2401)となり、秘匿部分の暗号化コードは、両面余白である表(おもて)面の余白2402、および裏面の余白2403に印刷される。
以上、第2の実施形態について説明した。本実施形態では、暗号化コードの画像を、原稿の表(おもて)面と裏面のそれぞれで反対側の面が余白となる部分を自動で検知して印刷することで、人手によらず、容易に暗号化コードの印刷箇所を決定できる。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態について説明する。本実施形態は、前述の実施形態のように暗号化コードの画像データを印刷する際の各部分の濃度値を可変としたのみならず、暗号化コードをコード値に変換(復号)する際の濃度閾値を領域毎に変更可能とした実施形態である。領域毎に可変とした濃度閾値の設定を必要とすることで、不正に暗号化コードを解読(復号)することをより困難として、セキュリティを高める。以下にその方法について説明する。
図25に示す様な暗号化コードが存在する場合に、暗号化コードの印刷されている画像領域を分割する。図25の例では、2500、2501、2502、2503の4つの領域に分ける。そして、4つに分けた領域のそれぞれに対する閾値を異なるものにして、領域毎に、前述の第1の実施形態のように暗号化コードの生成およびその復号を行う。これにより領域毎の閾値の情報が必要になり、暗号化コードの復号を行うことがより困難となる。
例えば図26(A)に示すように、符号2505で示す5マス(図25の符号2505で示す部分)からなる横1ラインに着目すると、符号2506で示す境界(図25参照)を境に符号2600で示す閾値が異なるようにする。これによる暗号化コードのコード値への変換結果は、図26(B)の2601に示す様になる。図27(A)の符号2700で示すように領域毎の閾値が同じ場合では、同じ印刷濃度の暗号化データであっても、図27(B)の符号2701で示す様に復号時のコード値は、異なるものになる。従って、正常に復号するためには領域毎に異なる閾値を必要とし、より復号を困難なものとすることができる。
また、図26に示すように領域毎に濃度の閾値を変えた場合に、図27に示した濃度の閾値を変えない場合と同等の復号時のコード値を得るためには、図29(A)の符号2901で示す様に、濃度の閾値を変える必要がある。濃度閾値が領域毎に異なることが無い暗号化コードの印刷結果2505と濃度閾値が領域毎に異なる暗号化コードの印刷結果が同一のとき、復号により同一のコード値を得るためには図28(A)に示す様に符号2802で示す印刷部分の濃度を、符号2800で示すように変更する。図28の例では、濃度値をより白側にすることになる。これにより、濃度閾値が領域毎に異ならない暗号化コードの印刷結果2505と濃度閾値が領域毎に異なる暗号化コードの印刷結果2801が同じコード値(図7(B)の2701、図28(B)の2803)をもつものとなる。
以上のように、領域毎に、印刷濃度、読み取り濃度の閾値変更を行うことで、より解読(復号)を困難とさせることが可能である。
(第4の実施形態)
暗号化コードを表(おもて)面からの読み取りによる復号と裏面からの読み取りによる復号を可能として、さらに、暗号化コードを領域毎に、表面からと裏面からの読み取りを設定可能とする方法について説明する。
前述したように、秘匿部分の暗号化コードを印刷したものを復号のため読み取りを行うと、図29(A)の符号2900で示すような暗号化コードの印刷は、復号により2902のようなコード値に変換できる。この印刷されている暗号化コードを裏面から読み取りを行い、符号3001で示す閾値の下で同様な復号を行うと図30(A)の符号3000部分に示すように、印刷されている暗号化コードの左右は、順番が逆となる。また、上記読み取りの際、裏写りの濃度が表(おもて)面の濃度とは異なるものとなっている。これにより復号のコード値の変換は、図30(B)に示す様になり、符号3002で示すように左右の順番が異なるだけでなく、裏写りの状態により異なってくる(例えば、図29(B)の符号2903部分と、図30(B)の符号3003部分)。
本実施形態では、領域毎に、その暗号化コードを、表(おもて)面読み取り用の暗号化コードと裏面読み取り用の暗号化コードの組み合わせとする。暗号化コードの表面の読み取りと裏面の読み取りの組み合わせは容易に変更できるので、不正な解読(復号)をより困難にすることが可能である。
図31は、本実施形態における秘匿部分の暗号化コードの領域分割について説明する図である。同図の例では、符号3100、3101、3102、3103で示す4つの領域に分割している。符号3100、3101、3102、および3103で示す部分の裏面はそれぞれ、符号3106、3107、3104、および3105で示す部分となる。これを表面から読み取り復号する領域を3100および3103で示す領域とし、裏面から読み取り復号する領域を符号3101(裏面での3107)および3102(裏面での3104)で示す領域とする。
表(おもて)面は図31の暗号化コードをそのまま印刷する。裏面は、裏面から読み取り復号するため表(おもて)面の暗号化コードに対し左右を逆にするようにして印刷する。暗号化コードを表面から読み取り復号対象とする画像データは、図32に示すように、符号3200および符号3201で示すものとなる。これらに対応する裏面の暗号化コードはそれぞれ符号3202および符号3203で示すものとなる。一方、暗号化コードを裏面から読み取り復号対象とする画像データは、図33に示すように、符号3302および符号3303で示すものとなる。これらに対応する表面の画像データはそれぞれ符号3301および符号3302で示すものとなる。このようにすると、両面での暗号化コードの生成と暗号化コードのコード値変換(復号)を容易にでき、さらに、解読(不正復号)をより困難にすることが可能である。なお、ここでの左右を逆にするとは、主走査方向に暗号化コードの並びを逆にすることである。
なお、本実施形態において、コード生成部408は、復号部413による暗号化コードの復号の際、原稿の表から読み取られた暗号化コードの画像の一部(符号3200および符号3201で示す部分)と、原稿の裏から読み取られた暗号化コードの画像の上記一部に対応する部分を除く部分(符号3302および符号3303で示す部分)とから暗号化コードの復号が行えるように暗号化コードの画像データを生成する。
以上のように、領域毎に、表面の読み取りによる復号と、裏面の読み取りによる復号を行うことで、より解読(不正復号)を困難とさせることが可能である。
以上、画像処理装置としての画像形成装置の諸実施形態について説明した。上述の画像処理装置によれば、秘匿部分を暗号化コードとして保護している原稿を複写する場合におけるセキュリティを向上させることができる。
なお、上記の諸実施形態では、本発明にかかる画像処理装置として画像形成装置を例に説明したが、この画像形成装置としては、複写機の他、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機にも適用することができる。また、画像形成装置に代え、パーソナルコンピュータと、スキャナおよびプリンタとによる構成とする場合、パーソナルコンピュータが本発明にかかる画像処理装置として機能し、このパーソナルコンピュータに代え、携帯情報端末などの情報処理装置を用いることも可能である。
また、本発明にかかる画像処理装置を、パーソナルコンピュータや携帯情報端末などの情報処理装置で実現する場合、当該情報処理装置で実行される画像処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、上記画像処理プログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供または配布するように構成してもよいし、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
また、本発明にかかる画像処理装置を、情報処理装置で実現する場合、実際のハードウェアとしては上記情報処理装置に備わるCPU(プロセッサ)が当該情報処理装置に備わる記憶媒体から上記画像処理プログラムを主記憶装置上にロードし、実行することにより、上述の画像処理制御部200、およびCPU208、214の画像処理機能および制御機能を実現する。
101 原稿
102 暗号化コード
103 複写原稿
104 原稿から復号した原稿
105 複写原稿から復号した原稿
200 画像処理制御部
201 読み取りユニット
202 読み取り制御部
203 書き込みユニット
204 書き込み制御部
205 画像処理部
206 I/F部
207 メモリ
208 CPU
209 メモリ
210 データバス
211 データバス
212 コントローラASIC
213 HDD
214 CPU
215 操作部
216 メモリ
217 ネットワーク
301 入力処理部
302 出力処理部
303 入力データ処理部
304 復号制御部
305 出力データ処理部
306 暗号化制御部
400 スキャナ補正処理部
401 I/F部
402 フィルタ部
403 地肌除去・裏写り除去部
404 色補正部
405 変倍部
406 階調補正部
407 暗号化部
408 コード生成部
409 地紋合成部
410 プリンタ補正処理部
412 コード検知部
413 復号部
414 復号データ生成部
特開2012−221210号公報

Claims (9)

  1. 読み取られた画像の秘匿部分を暗号化コードとする暗号化手段と、
    媒体の表と裏に前記暗号化コードを画像形成したときに1つの暗号化コードとなるように、かつ、前記媒体の一方の面に画像形成される暗号化コードの画像の裏写りを考慮した画像として、前記暗号化コードを画像形成するための画像データを生成する暗号化画像生成手段と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記媒体から読み取られた前記暗号化コードの画像を検出する暗号化コード検出手段と、
    前記暗号化コード検出手段により検出された前記暗号化コードの画像から、前記暗号化コードを復号する復号手段と、
    を備える請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記暗号化画像生成手段は、前記媒体の表と裏における前記暗号化コードの画像を形成する位置として、前記媒体の両面の余白を検知し、前記媒体の表と裏で共通する余白部分に前記暗号化コードの画像を形成するための画像データを生成する
    請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記暗号化画像生成手段による前記暗号化コードの画像データを生成する際の該画像データの濃度値、および前記復号手段による前記暗号化コードの画像を復号する際に用いる濃度の閾値を、変更可能に設定できるようにした請求項2または請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記濃度値および前記濃度の閾値を、前記暗号化コードの画像を分割した領域毎に変更可能とした、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記暗号化画像生成手段は、
    前記復号手段による前記暗号化コードの復号の際、前記媒体の表から読み取られた前記暗号化コードの画像の一部と、前記媒体の裏から読み取られた前記暗号化コードの画像の前記一部に対応する部分を除く部分とから前記暗号化コードの復号が行えるように前記暗号化コードの画像データを生成し、
    前記復号手段は、
    前記暗号化コードの復号の際、前記媒体の表から読み取られた前記暗号化コードの画像の前記一部と、前記媒体の裏から読み取られた前記暗号化コードの画像の前記一部に対応する部分を除く部分とから前記暗号化コードの復号を行う、
    請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    媒体上の画像を読み取り、読み取った画像データを前記画像処理装置に出力する画像読み取り手段と、
    前記画像処理装置から前記画像形成のための画像データとして出力された画像を媒体上に形成する画像形成手段と、
    を備える画像形成装置。
  8. 画像処理装置において実施する方法であって、
    読み取られた画像の秘匿部分を暗号化コードとする暗号化ステップと、
    媒体の表と裏に前記暗号化コードを画像形成したときに1つの暗号化コードとなるように、かつ、前記媒体の一方の面に画像形成される暗号化コードの画像の裏写りを考慮した画像として、前記暗号化コードを画像形成するための画像データを生成する暗号化画像生成ステップと、
    を含む画像処理方法。
  9. 読み取られた画像の秘匿部分を暗号化コードとする暗号化ステップと、
    媒体の表と裏に前記暗号化コードを画像形成したときに1つの暗号化コードとなるように、かつ、前記媒体の一方の面に画像形成される暗号化コードの画像の裏写りを考慮した画像として、前記暗号化コードを画像形成するための画像データを生成する暗号化画像生成ステップと
    を、コンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
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