JP2017130569A - コモンモードノイズフィルタ - Google Patents

コモンモードノイズフィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP2017130569A
JP2017130569A JP2016009426A JP2016009426A JP2017130569A JP 2017130569 A JP2017130569 A JP 2017130569A JP 2016009426 A JP2016009426 A JP 2016009426A JP 2016009426 A JP2016009426 A JP 2016009426A JP 2017130569 A JP2017130569 A JP 2017130569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
common mode
mode noise
noise filter
top plate
soft magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016009426A
Other languages
English (en)
Inventor
兼司 植野
Kenji Ueno
兼司 植野
知宏 藤田
Tomohiro Fujita
知宏 藤田
植松 秀典
Shusuke Uematsu
秀典 植松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016009426A priority Critical patent/JP2017130569A/ja
Publication of JP2017130569A publication Critical patent/JP2017130569A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】コモンモードノイズの除去機能を向上させることができるコモンモードノイズフィルタを提供する。【解決手段】コモンモードノイズフィルタは、巻芯部11と、その両端部に形成された一対の鍔部12を有するコア13と、巻芯部11に同一方向に巻回されている2線輪の巻線14と、一対の鍔部12にその両端部が接合された天板15とを備え、天板15に、鉄を質量比で93%〜94%を含み、構造が10nm程度のα鉄(α‐Fe)の粒の周りにSi、B、P、Cuで構成されたアモルファス磁性層を持つ軟磁性材料を用いた。【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器に使用されるコモンモードノイズフィルタに関するものである。
従来のこの種のコモンモードノイズフィルタは、図4に示すように、巻芯部1とその両端部に形成された一対の鍔部2を有するコア3と、巻芯部1に同一方向に巻回されている2線輪の巻線4と、一対の鍔部2にその両端部が接合された天板5とを備え、この天板5をNi−Zn系等のフェライトで構成していた。また、一対の鍔部2には電極(図示せず)がめっき等により形成され、この電極に巻線4の両端がそれぞれ接続されていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2009−10207号公報
上記従来のコモンモードノイズフィルタは、天板5にフェライトを使用しているため、飽和磁束密度が小さく、これにより、高いインダクタンスを得ることができないため、コモンモード成分のインピーダンスがあまり向上せず、この結果、コモンモードノイズの除去機能を向上させることができないという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、コモンモードノイズの除去機能を向上させることができるコモンモードノイズフィルタを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、巻芯部とその両端部に形成された一対の鍔部を有するコアと、巻芯部に同一方向に巻回されている2線輪の巻線と、一対の鍔部にその両端部が接合された天板とを備え、この天板に、鉄を質量比で93%〜94%を含み、構造が約10nmのα鉄(α‐Fe)の粒の周りにSi、B、P、Cuなどで構成されたアモルファス磁性層を持つ軟磁性材料を用いた。
本発明のコモンモードノイズフィルタは、天板の飽和磁束密度が高くなるため、高いインダクタンスを得ることができ、これにより、コモンモード成分のインピーダンスを向上させることができるため、コモンモードノイズの除去機能を向上させることができるという優れた効果を奏するものである。
本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの断面図 同コモンモードノイズフィルタの他の例の断面図 同コモンモードノイズフィルタの他の例の断面図 従来のコモンモードノイズフィルタの斜視図
以下、本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタについて図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの断面図である。
本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタは、図1に示すように、巻芯部11と、その両端部に形成された一対の鍔部12を有するコア13と、前記巻芯部11に同一方向に巻回されている2線輪の巻線14と、前記一対の鍔部12に両端部が接合された天板15とを備えている。
そして、前記天板15を、鉄を質量比で93%〜94%を含み、構造が約10nmのα鉄(α‐Fe)の粒の周りにSi、B、P、Cuで構成されたアモルファス磁性層を持つ軟磁性材料からなる軟磁性層16と、絶縁層17とを交互に複数積層した積層体18で構成している。
上記構成において、前記巻芯部11は、Mn−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライト等のフェライトで構成され、その周囲には同一方向に巻回されている2線輪の巻線14が形成されている。
また、前記一対の鍔部12は、Mn−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライト等のフェライトで構成され、巻芯部11の両端部に一体的に設けられている。なお、一対の鍔部12には、2線輪の巻線14と接続された電極(図示せず)が、めっき等によって形成されている。
中央部の巻芯部11とその両端部に設けられた一対の鍔部12とで、磁性のコア13が構成される。
さらに、前記2本の巻線14は、銅線を絶縁膜で被覆してなり、コア13の巻芯部11に巻装されている。また、この2線輪の巻線14は、それぞれ同一方向に巻回され、約5〜50ターンの巻数となっている。
そして、前記天板15は、厚みが約20μm〜30μmの軟磁性層16と、厚みが約35μmの絶縁層17とを交互に複数積層した積層体18で構成されている。この天板15の両端部の下面は、接着剤(図示せず)によって一対の鍔部12の上面に接合されている。
ここで、軟磁性層16は、鉄を質量比で93%〜94%を含み、構造が約10nmのα鉄(α‐Fe)の粒の周りにSi、B、P、Cuなどで構成されたアモルファス磁性層を持つ軟磁性材料で形成されている。
この軟磁性材料は、Feの濃度が高いSi、B、P、Cu系合金を溶かしたものを急冷法でα-Feの核を含む不均一なアモルファス(非晶質)状態にした後、適切な熱処理例えば400℃程度に加熱して作る。同合金に含まれるPとCuの作用によってナノ結晶になる。
そして、この軟磁性材料は、軟磁気特性を向上させたナノ結晶軟磁性材料で、高い透磁率と高い飽和磁束密度とを両立できる。
また、この軟磁性材料は金属であるため、このままでは巻線14で発生した磁界により渦電流が生じ、これにより、インダクタンス値が小さくなる。この渦電流の影響を低減させるために、軟磁性層16を、樹脂などからなる絶縁層17と交互に複数積層し、積層体18を構成している。
なお、図1では、軟磁性層16を3層、絶縁層17を3層としているが、他の層数としてもよい。
また、上記説明では前記天板15を構成する軟磁性層16の厚みを約20μm〜30μm、絶縁層17の厚みを約35μmのとしたが、それぞれ他の厚みとしてもよい。
さらに、上記本発明の一実施の形態のコモンモードノイズフィルタの外観は、天板15が積層体18となっている以外は、図4に示す構成と同じである。
上記した本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタにおいては、天板15の飽和磁束密度が高くなるため、高いインダクタンスを得ることができ、これにより、コモンモード成分のインピーダンスを向上させることができるため、コモンモードノイズの除去機能を向上させることができるという効果が得られるものである。
さらに、図2に示すように、天板15の両端面を、一対の鍔部12の内側面、すなわち、一対の鍔部12の互いに対向する面に接着剤で接合してもよい。巻線14から遠く離れた上層に位置する軟磁性層16にも確実に磁束を通すことができるため、より高いインダクタンスを得ることができる。また、低背化も可能である。
そして、軟磁性材料を1μm〜200μm程度の粒径にしたものを、樹脂に混合して成形した成形体19を形成し、図3に示すように、この成形体19を天板15としてもよい。成形後の成形体19は、粉状の軟磁性材料で構成され、例えば、樹脂に粉状の軟磁性体が混合されているものなどで形成される。より多くの軟磁性材料に磁束を通すことができるため、より高いインダクタンスを得ることができる。
本発明に係るコモンモードノイズフィルタは、コモンモードノイズの除去機能を向上させることができるという効果を有するものであり、特にデジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器に使用されるコモンモードノイズフィルタ等に適用することにより有用となるものである。
11 巻芯部
12 一対の鍔部
13 コア
14 巻線
15 天板
16 軟磁性層
17 絶縁層
18 積層体

Claims (4)

  1. 巻芯部と、その両端部に形成された一対の鍔部を有するコアと、前記巻芯部に同一方向に巻回されている2線輪の巻線と、前記一対の鍔部にその両端部が接合された天板とを備え、前記天板に、鉄を質量比で93%〜94%を含み、構造が10nm程度のα鉄(α‐Fe)の粒の周りにSi、B、P、Cuで構成されたアモルファス磁性層を持つ軟磁性材料を用いたコモンモードノイズフィルタ。
  2. 前記天板を、前記軟磁性材料からなる軟磁性層と絶縁層とを交互に複数積層した積層体で構成した請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  3. 前記天板の両端面を、前記一対の鍔部の内側面に接合した請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  4. 前記天板を、前記軟磁性材料の粉末と絶縁材料の粉末とを混合させたもので構成した請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
JP2016009426A 2016-01-21 2016-01-21 コモンモードノイズフィルタ Pending JP2017130569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016009426A JP2017130569A (ja) 2016-01-21 2016-01-21 コモンモードノイズフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016009426A JP2017130569A (ja) 2016-01-21 2016-01-21 コモンモードノイズフィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017130569A true JP2017130569A (ja) 2017-07-27

Family

ID=59396782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016009426A Pending JP2017130569A (ja) 2016-01-21 2016-01-21 コモンモードノイズフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017130569A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112469257A (zh) * 2020-10-14 2021-03-09 北京航空航天大学 一种低噪声和高屏蔽系数的铁基非晶材料电磁屏蔽桶

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112469257A (zh) * 2020-10-14 2021-03-09 北京航空航天大学 一种低噪声和高屏蔽系数的铁基非晶材料电磁屏蔽桶

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101588966B1 (ko) 칩 전자부품
WO2012053439A1 (ja) コイル部品及びその製造方法
KR102105390B1 (ko) 자성 분말 및 이를 포함하는 코일 전자부품
JP6237268B2 (ja) リアクトル
KR102052770B1 (ko) 파워인덕터 및 그 제조방법
JP2007088134A (ja) チップインダクタ
KR101983140B1 (ko) 금속 자성체 분말 및 그 형성 방법, 그리고 상기 금속 자성체 분말을 이용하여 제조된 인덕터
JP2008072071A (ja) コモンモードチョークコイル
JP7240813B2 (ja) コイル部品
JP2008288370A (ja) 面実装インダクタおよびその製造方法
TW200826123A (en) Noise filter and manufacturing method thereof
JP2016139788A (ja) 磁性体組成物を含むインダクタ及びその製造方法
WO2021157165A1 (ja) ノイズ対策用環状磁性体
JP2007281025A (ja) 積層チップコイル
JP6233246B2 (ja) 積層型電子部品
JP6237269B2 (ja) リアクトル
JP2017130569A (ja) コモンモードノイズフィルタ
JPWO2018235539A1 (ja) コイル部品
US11373800B2 (en) Magnetic coupling coil component
JPH03150815A (ja) インダクタ
US11515079B2 (en) Laminated coil
JP2017168564A (ja) 磁性素子
JP5913246B2 (ja) 金属磁性材料、電子部品
JP2018056524A (ja) コイル部品
JP5104933B2 (ja) トランス部品