JP2017127823A - 虫取りフィルタおよびそれを備えた換気装置 - Google Patents

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昌弘 村上
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Abstract

【課題】外気を吸い込んで室内へ供給する換気装置に設けられる虫取りフィルタにおいて、その交換時等でも捕捉した異物が飛散するのを確実に防止する。【解決手段】虫取りフィルタ(60)は、外気通路(32)を流れる空気が通過する開口(62)が形成された枠部(61)と、袋状に形成されて枠部(61)に取り付けられ、外気通路(32)を流れる空気中の異物を捕捉するフィルタ部材(63)と、換気装置(10)の停止中には開口(62)を閉塞し、換気装置(10)の作動中には外気通路(32)において生じる空気流れによって弾性変形して開口(62)を開放する入口弁(64)とを備えている。【選択図】図11

Description

本発明は、虫取りフィルタおよびそれを備えた換気装置に関するものである。
従来より、外気を吸い込んで室内へ供給する換気装置の外気通路に、該外気通路を流れる空気中の虫等の異物を捕捉するための虫取りフィルタを設けることが知られている。
例えば、特許文献1の室内換気ユニットでは、外気取入口に漏斗状の防虫ネットを設けることにより、当該防虫ネットの漏斗状部分の底部に虫等の異物が集められるようにしている。
また、特許文献2のデシカント式換気扇では、虫取りフィルタの開口枠部を折り曲げて閉塞することにより、捕捉した虫等の異物が飛散することを防止できるようにしている。
特開平11−325535号公報 特開2012−163283号公報
しかしながら、特許文献1の防虫ネットは、その開口部が閉塞されていないため、漏斗状部分の底部に集まった虫等の異物が、防虫ネットを交換する際等に開口部から飛散するおそれがある。また、特許文献2の虫取りフィルタは、その開口部を閉塞することが出来るものの、デシカント式換気扇から虫取りフィルタを取り出して開口部を閉塞するまでの間に、生存する虫等の異物が飛び出すおそれがある。このように、両特許文献に記載の防虫ネットないし虫取りフィルタは、その交換時等に、捕捉した虫等の異物が飛散するおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、外気を吸い込んで室内へ供給する換気装置に設けられる虫取りフィルタにおいて、その交換時等でも捕捉した異物が飛散するのを確実に防止することにある。
第1の発明は、外気を吸い込んで室内へ供給する換気装置(10)の外気通路(32)に設けられる虫取りフィルタ(60)に関する。そして、該虫取りフィルタ(60)は、上記外気通路(32)を流れる空気が通過する開口(62)が形成された枠部(61)と、袋状に形成されて上記枠部(61)に取り付けられ、上記外気通路(32)を流れる空気中の異物を捕捉するフィルタ部材(63)と、上記換気装置(10)の停止中には上記開口(62)を閉塞し、上記換気装置(10)の作動中には上記外気通路(32)において生じる空気流れによって弾性変形して上記開口(62)を開放する入口弁(64)とを備えている。
上記第1の発明では、換気装置(10)の動作中には、入口弁(64)が弾性変形して枠部(61)の開口(62)が開放される。そして、換気装置(10)の外気通路(32)を流れる空気は、枠部(61)の開口(62)を通過した後にフィルタ部材(63)をさらに通過する。このとき、外気通路(32)を流れる空気中の異物(例えば、虫)は、フィルタ部材(63)によって捕捉される。一方、換気装置(10)を停止すると、入口弁(64)が枠部(61)の開口(62)を閉塞する。このため、換気装置(10)の停止中には、フィルタ部材によって捕捉された異物は、枠部(61)の開口(62)を通って虫取りフィルタ(60)の外部へ出ることができない。したがって、虫取りフィルタ(60)を交換する時にも枠部(61)の開口(62)は入口弁(64)によって閉塞されたままであり、捕捉した異物が虫取りフィルタ(60)の外部へ飛散することが防止される。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記入口弁(64)は、平板状に形成されて上記外気通路(32)における空気流れによって弾性変形する弁板(65)を二つ備え、二つの上記弁板(65)は、互いの一部が重なり合って上記開口(62)を塞ぐように配置され、上記外気通路(32)の空気流れによって弾性変形して互いに離れるように、それぞれの周縁部の一部が上記枠部(61)に固定されていることを特徴とする。
上記第2の発明では、換気装置(10)の停止中に、二つの弁板(65)によって枠部(61)の開口(62)が塞がれる。このとき、二つの弁板(65)は、互いの一部が重なり合うので、これらの弁板(65)同士の間に隙間が生じにくく、捕捉した異物が飛散することが確実に防止される。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記開口(62)は、矩形状であり、上記弁板(65)は、矩形状でありかつ一辺に沿った第1縁部(65a)が上記枠部(61)に固定され、上記開口(62)の一組の対辺のそれぞれに沿って一つずつ配置され、上記第1縁部(65a)と平行な辺に沿った第2縁部(65b)が互いに重なり合っていることを特徴とする。
上記第3の発明では、二つの矩形状の弁板(65)の各々の第1縁部(65a)が枠部(61)に固定される。そして、換気装置(10)の停止中には、二つの弁板(65)の第2縁部(65b)が互いに重なり合って枠部(61)の開口(62)を塞ぐ。なお、本明細書中における「矩形」とは、正方形および長方形の双方を含む語である。
第4の発明は、上記第3の発明において、上記開口(62)は、長方形状であり、上記弁板(65)は、長方形状であり、一方の長辺に沿った部分が上記第1縁部(65a)を、他方の長辺に沿った部分が上記第2縁部(65b)を、それぞれ構成していることを特徴とする。
上記第4の発明では、二つの長方形状の弁板(65)の各々の一方の長辺に沿った部分が枠部(61)に固定される。そして、換気装置(10)の停止中には、二つの弁板(65)の他方の長辺に沿った部分が互いに重なり合って枠部(61)の開口(62)を塞ぐ。
第5の発明は、上記第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、上記枠部(61)に回動可能に取り付けられて上記枠部(61)の側方へ突出する取っ手部材(66)をさらに備えていることを特徴とする。
上記第5の発明では、取っ手部材(66)を把持することにより、虫取りフィルタ(60)の交換が容易化される。そして、交換用の虫取りフィルタ(60)を保管しておく際には、取っ手部材(66)を回動させて虫取りフィルタ(60)を折り畳むことにより省スペース化が図られる。
第6の発明は、上記第5の発明において、上記取っ手部材(66)は、回動して上記枠部(61)と重なったときに上記開口(62)を覆うように構成されていることを特徴とする。
上記第6の発明では、取っ手部材(66)を回動させて枠部(61)と重ねると、当該取っ手部材(66)によって枠部(61)の開口(62)が覆われる。したがって、使用後の虫取りフィルタ(60)において取っ手部材(66)で枠部(61)の開口(62)を覆うことにより、捕捉した異物が飛散することがより確実に防止される。
第7の発明は、換気装置(10)を対象とし、該換気装置(10)は、外気通路(32)が形成されたケーシング(11)と、上記外気通路(32)に吸い込んだ空気を室内へ供給する給気ファン(41)と、上記外気通路(32)に設けられた請求項1〜5のいずれか1項に記載の虫取りフィルタ(60)とを備えている。
上記第7の発明では、換気装置(10)の作動中には、給気ファン(41)によって外気通路(32)における空気流れが生じる。そして、外気通路(32)を流れる空気中の異物は、虫取りフィルタ(60)によって捕捉される。換気装置(10)を停止させると、虫取りフィルタ(60)の枠部(61)の開口(62)が入口弁(64)によって閉塞されるので、虫取りフィルタ(60)の交換時等でも捕捉した異物が飛散することが防止される。
第8の発明は、換気装置(10)を対象とし、該換気装置(10)は、外気通路(32)が形成されたケーシング(11)と、上記外気通路(32)に吸い込んだ空気を室内へ供給する給気ファン(41)と、請求項4または5に記載の虫取りフィルタ(60)とを備え、上記ケーシング(11)の上面の背面寄りに、上記外気通路(32)に連通する外気吸込口(12d)が形成され、上記虫取りフィルタ(60)は、上記外気吸込口(12d)を覆い、上記取っ手部材(66)が前面側へ延びるように配置されている。
上記第8の発明では、換気装置(10)の作動中には、給気ファン(41)によって外気通路(32)における空気流れが生じる。そして、外気通路(32)を流れる空気中の異物は、虫取りフィルタ(60)によって捕捉される。換気装置(10)を停止させると、虫取りフィルタ(60)の枠部(61)の開口(62)が入口弁(64)によって閉塞されるので、虫取りフィルタ(60)の交換時等でも捕捉した異物が飛散することが防止される。また、取っ手部材(66)が前面側へ延びるように配置されているので、換気装置(10)の前面側から虫取りフィルタ(60)の交換が容易に行われる。
本発明によれば、換気装置(10)の停止中には入口弁(64)によって枠部(61)の開口(62)が閉塞されるので、虫取りフィルタ(60)の交換時でも捕捉した異物が飛散するのを確実に防止することができる。
また、上記第2〜第4の発明によれば、換気装置(10)の停止中に、枠部(61)の開口(62)を閉塞する二つの弁板(65)の互いの一部が重なり合うので、当該弁板(65)同士の間に隙間が生じにくく、捕捉した異物が飛散するのをより確実に防止することができる。
また、上記第5および第6の発明によれば、取っ手部材(66)を把持することにより、虫取りフィルタ(60)の交換を容易に行うことができる。さらに、交換用の虫取りフィルタ(60)を保管しておく際に、その省スペース化を図ることができる。
また、上記第6の発明によれば、使用後の虫取りフィルタ(60)において取っ手部材(66)で枠部(61)の開口(62)を覆うことにより、捕捉した異物が飛散するのをより確実に防止することができる。
また、上記第7および第8の発明によれば、虫取りフィルタ(60)を備えた換気装置(10)において、当該虫取りフィルタ(60)の交換時等でも捕捉した異物が飛散するのを確実に防止することができる。
また、上記第8の発明によれば、取っ手部材(66)が前面側へ延びるように配置されているので、換気装置(10)の前面側から虫取りフィルタ(60)の交換を容易に行うことができる。
図1は、実施形態に係る調湿装置の斜視図である。 図2は、図1のII-II断面図である。 図3は、図2のIII-III断面図である。 図4は、図2のIV-IV断面図である。 図5は、図3のV-V断面図である。 図6は、図3のVI-VI断面図である。 図7は、図3のVII-VII断面図である。 図8は、虫取りフィルタの斜視図である。 図9は、虫取りフィルタの斜視図であって、取っ手部材で枠部の開口を覆った状態を示すものである。 図10は、調湿装置の停止中における虫取りフィルタを示す正面断面図である。 図11は、調湿装置の動作中における虫取りフィルタを示す正面断面図である。 図12は、冷媒回路の概略構成図である。 図13は、第1動作及び第3動作における図7相当図である。 図14は、第1動作及び第3動作における図5の要部拡大図である。 図15は、第1動作及び第3動作における図6の要部拡大図である。 図16は、第2動作及び第4動作における図7相当図である。 図17は、第2動作及び第4動作における図5の要部拡大図である。 図18は、第2動作及び第4動作における図6の要部拡大図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態》
実施形態に係る調湿装置(10)は、換気装置の一例であって、室内を除湿する除湿運転と室内を加湿する加湿運転とを行う。調湿装置(10)は、2つの吸着熱交換器(52,53)を用いて空気を調湿する吸着方式である。
調湿装置(10)は室内の換気を行う換気式に構成される。調湿装置(10)では、室外空気(OA)が吸着熱交換器(52,53)を通過した後、供給空気(SA)として室内へ供給される。同時に室内空気(RA)が吸着熱交換器(52,53)を通過した後、排出空気(EA)として室外へ排出される。
調湿装置(10)は、例えば住宅などの室内に設置される据置式、あるいは床置式に構成される。
〈ケーシング〉
図1に示すように、調湿装置(10)は、箱形のケーシング(11)を有している。ケーシング(11)は、縦長の直方体状に形成されている。ケーシング(11)では、前後の長さが左右の幅よりも大きい。ケーシング(11)は、室内の床面に設置される。ケーシング(11)は、その後面が家屋の側壁と接するように配置される。
ケーシング(11)は、天板(12)、底板(13)、前板(14)、後板(15)、第1側板(16)、および第2側板(17)を有している。天板(12)はケーシング(11)の上端部を構成し、底板(13)はケーシング(11)の下端部を構成する。前板(14)はケーシング(11)の前端部を構成し、後板(15)はケーシング(11)の後端部を構成する。第1側板(16)はケーシング(11)の左端部を構成し、第2側板(17)はケーシング(11)の右端部を構成する。
天板(12)には、内気接続部(12a)、給気接続部(12b)、排気接続部(12c)、および外気接続部(12d)が設けられる。内気接続部(12a)は、天板(12)の前側寄り且つ左側寄りに配置される。給気接続部(12b)は、天板(12)の前側寄り且つ右側寄りに配置される。排気接続部(12c)は、天板(12)の後側寄り且つ左側寄りに配置される。外気接続部(12d)は、天板(12)の後側寄り且つ右側寄りに配置される。つまり、外気接続部(12d)は、ケーシング(11)の上面の背面寄りに形成されていて、後述する外気通路(32)に連通する外気吸込口を構成している。
内気接続部(12a)には内気ダクト(5)が接続され、給気接続部(12b)には給気ダクト(6)が接続される。排気接続部(12c)には排気ダクト(7)が接続され、外気接続部(12d)には外気ダクト(8)が接続される。内気ダクト(5)の流入端、および給気ダクト(6)の流出端は室内空間に連通している。排気ダクト(7)の流出端、および外気ダクト(8)の流入端は室外空間に連通している。
ケーシング(11)では、天板(12)、底板(13)、後板(15)、第1側板(16)、および第2側板(17)がケーシング本体(11a)を構成する。つまり、ケーシング本体(11a)は、前側が開放された箱状に形成される。前板(14)は、ケーシング本体(11a)の前側開放部に着脱可能に取り付けられる。前板(14)を取り外すことでケーシング本体(11a)の内部が作業者に対して露出される。この状態で、作業者は各種の構成部品(例えば電装品、圧縮機(51)、ダンパ(D1〜D8)、ファン(41,42)など)のメンテナンスを行うことができる。
図2に示すように、前板(14)は、内板(14a)と化粧パネル(14b)とで構成される。内板(14a)はケーシング(11)の内部に面し、化粧パネル(14b)はケーシング(11)の外部に面する。
〈ケーシングの内部構造〉
ケーシング(11)の内部構造について図2〜図18を参照しながら説明する。
〔仕切板および内部空間〕
図3〜図6に示すように、ケーシング(11)の底板(13)寄りには、下部仕切板(20)が設けられる。下部仕切板(20)は、前板(14)、後板(15)、第1側板(16)、および第2側板(17)に亘る水平な板を構成する。
下部仕切板(20)の下側には機械室(30)が区画される。
下部仕切板(20)と天板(12)との間には、第1仕切板(21)と第2仕切板(22)とが設けられる。第1仕切板(21)は第1側板(16)寄りに配置され、第2仕切板(22)は第2側板(17)寄りに配置される。第1仕切板(21)および第2仕切板(22)は、天板(12)、下部仕切板(20)、前板(14)、および後板(15)に亘る鉛直な板を構成する。
第1側板(16)と第1仕切板(21)との間には、内気通路(31)が区画される。第2側板(17)と第2仕切板(22)の間には、外気通路(32)が区画される。内気通路(31)は内気ダクト(5)と連通し、外気通路(32)は外気ダクト(8)と連通する。内気通路(31)には室内空気(RA)が導入され、外気通路(32)には室外空気(OA)が導入される。
第1仕切板(21)と第2仕切板(22)との間には、下側水平仕切板(23)と上側水平仕切板(24)とが設けられる。下側水平仕切板(23)は、第1仕切板(21)および第2仕切板(22)の下部に支持される。上側水平仕切板(24)は、第1仕切板(21)および第2仕切板(22)の上下方向の中間部に支持される。下側水平仕切板(23)および上側水平仕切板(24)は、前板(14)、後板(15)、第1仕切板(21)、および第2仕切板(22)に亘る水平な板を構成する。
図7に示すように、第1仕切板(21)の下部と第2仕切板(22)の下部との間には、下側中央仕切板(25)が設けられる。下側中央仕切板(25)は、第1仕切板(21)および第2仕切板(22)の前後方向の中間部に支持される。下側中央仕切板(25)は、第1仕切板(21)、第2仕切板(22)、下側水平仕切板(23)、および上側水平仕切板(24)に亘る鉛直な板を構成する。
下側中央仕切板(25)の前側には第1熱交換器室(33)が区画され、下側中央仕切板(25)の後側には第2熱交換器室(34)が区画される。
図2に示すように、第1仕切板(21)の上部と第2仕切板(22)の上部との間には、上側中央仕切板(26)が設けられる。上側中央仕切板(26)は、第1仕切板(21)および第2仕切板(22)の前後方向の中間部(厳密にはやや後方寄り)に支持される。上側中央仕切板(26)は、第1仕切板(21)、第2仕切板(22)、および天板(12)に亘る鉛直な板を構成する。上側中央仕切板(26)の下端と上側水平仕切板(24)の上端とは離間している。
上側中央仕切板(26)の前側には給気通路(35)が区画され、上側中央仕切板(26)の後側には排気通路(36)が区画される。給気通路(35)は給気ダクト(6)と連通し、排気通路(36)は排気ダクト(7)と連通する。
前板(14)と上側中央仕切板(26)との間には、前側仕切板(27)が設けられる。図3に示すように、前側仕切板(27)は縦断面がLの字に形成される。前側仕切板(27)の下端は上側水平仕切板(24)に接続され、前側仕切板(27)の右端は第2仕切板(22)に接続される。
前板(14)と上側水平仕切板(24)と第2仕切板(22)と前側仕切板(27)との間には、排気連通路(37)が形成される。排気連通路(37)は、上側中央仕切板(26)と上側水平仕切板(24)との間の空間を介して排気通路(36)と連通し、給気通路(35)とは遮断される。
後板(15)と上側中央仕切板(26)との間には、後側仕切板(28)が設けられる。図4に示すように、後側仕切板(28)は縦断面がLの字に形成される。後側仕切板(28)の下端は上側水平仕切板(24)に接続され、後側仕切板(28)の左端は第1仕切板(21)に接続される。
後板(15)と上側水平仕切板(24)と第1仕切板(21)と後側仕切板(28)との間には、給気連通路(38)が形成される。給気連通路(38)は、上側中央仕切板(26)と上側水平仕切板(24)との間の空間を介して給気通路(35)と連通し、排気通路(36)とは遮断される。
〔電装品箱〕
図3、図5、図6に示すように、機械室(30)には、電装品箱(40)が設けられる。電装品箱(40)は、底板(13)のうち前板(14)寄りの部分に設置される。電装品箱(40)の内部には、各種の電装品が収容される。
〔圧縮機〕
図3〜図6に示すように、機械室(30)には、圧縮機(51)が設けられる。圧縮機(51)は、冷媒回路(50)に接続される(図12を参照)。圧縮機(51)は、底板(13)のうち後板(15)寄りの部分に設置される。圧縮機(51)は、電装品箱(40)の後側に配置される。
〔ダンパ〕
調湿装置(10)は、流路切換機構を構成する8つのダンパ(D1〜D8)を備えている。8つのダンパは、第1ダンパ(D1)、第2ダンパ(D2)、第3ダンパ(D3)、第4ダンパ(D4)、第5ダンパ(D5)、第6ダンパ(D6)、第7ダンパ(D7)、および第8ダンパ(D8)で構成される。
図5に示すように、第1ダンパ(D1)および第2ダンパ(D2)は、第1仕切板(21)に取り付けられる。第1ダンパ(D1)および第2ダンパ(D2)の高さ位置は概ね等しい。第1ダンパ(D1)および第2ダンパ(D2)は、第1仕切板(21)の下部寄りに配置される。第1ダンパ(D1)は、第1仕切板(21)の前側寄りに配置され、第2ダンパ(D2)は、第1仕切板(21)の後側寄りに配置される。
図6に示すように、第3ダンパ(D3)および第4ダンパ(D4)は、第2仕切板(22)に取り付けられる。第3ダンパ(D3)および第4ダンパ(D4)の高さ位置は概ね等しい。第3ダンパ(D3)および第4ダンパ(D4)は、第2仕切板(22)の下部寄りに配置される。第3ダンパ(D3)は、第2仕切板(22)の前側寄りに配置され、第4ダンパ(D4)は、第2仕切板(22)の後側寄りに配置される。
図7に示すように、第5ダンパ(D5)、第6ダンパ(D6)、第7ダンパ(D7)、および第8ダンパ(D8)は、上側水平仕切板(24)に取り付けられる。第5ダンパ(D5)は上側水平仕切板(24)の前側寄り且つ左側寄りに配置され、第6ダンパ(D6)は上側水平仕切板(24)の後側寄り且つ左側寄りに配置される。第7ダンパ(D7)は上側水平仕切板(24)の前側寄り且つ右側寄りに配置され、第8ダンパ(D8)は上側水平仕切板(24)の後側寄り且つ右側寄りに配置される。
図14、図15に例示するように、8つのダンパ(D1〜D8)の各々は、1つの開口(O)と、1つのモータ(M)と、2枚のシャッタ(S)とを有している。各ダンパ(D1〜D8)では、モータ(M)により2枚のシャッタ(S)が駆動される。これにより、各ダンパ(D1〜D8)では、シャッタ(S)が開口(O)を閉鎖する状態と開口(O)を開放する状態とに切り換わる。
第1ダンパ(D1)は内気通路(31)と第1熱交換器室(33)とを断続し、第2ダンパ(D2)は内気通路(31)と第2熱交換器室(34)とを断続する。第3ダンパ(D3)は外気通路(32)と第1熱交換器室(33)とを断続し、第4ダンパ(D4)は外気通路(32)と第2熱交換器室(34)とを断続する。
第5ダンパ(D5)は給気通路(35)と第1熱交換器室(33)とを断続し、第6ダンパ(D6)は給気通路(35)と第2熱交換器室(34)とを断続する。第7ダンパ(D7)は排気通路(36)と第1熱交換器室(33)とを断続し、第8ダンパ(D8)は排気通路(36)と第2熱交換器室(34)とを断続する。
流路切換機構である8つのダンパ(D1〜D8)は、ケーシング(11)の内部において、第1空気流路と第2空気流路とを切り換えて形成する。
図13〜図15に示すように、第1空気流路を形成するときには、第2ダンパ(D2)、第3ダンパ(D3)、第5ダンパ(D5)、および第8ダンパ(D8)が開状態となり、第1ダンパ(D1)、第4ダンパ(D4)、第6ダンパ(D6)、および第7ダンパ(D7)が閉状態となる。つまり、この状態では、外気通路(32)、第1熱交換器室(33)、給気通路(35)が連続して連通し、且つ内気通路(31)、第2熱交換器室(34)、排気通路(36)が連続して連通する。第1空気流路では、外気通路(32)の空気が第1吸着熱交換器(52)を通過し給気通路(35)へ送られ且つ内気通路(31)の空気が第2吸着熱交換器(53)を通過し排気通路(36)へ送られる。
図16〜図18に示すように、第2空気流路を形成するときには、第1ダンパ(D1)、第4ダンパ(D4)、第6ダンパ(D6)、および第7ダンパ(D7)が開状態となると同時に第2ダンパ(D2)、第3ダンパ(D3)、第5ダンパ(D5)、および第8ダンパ(D8)が閉状態とる。つまり、この状態では、外気通路(32)、第2熱交換器室(34)、給気通路(35)が連続して連通し、且つ内気通路(31)、第1熱交換器室(33)、排気通路(36)が連続して連通する。第2空気流路では、外気通路(32)の空気が第2吸着熱交換器(53)を通過し給気通路(35)へ送られ且つ内気通路(31)の空気が第1吸着熱交換器(52)を通過し排気通路(36)へ送られる。
〔吸着熱交換器〕
図3、図4、図7に示すように、第1熱交換器室(33)には第1吸着熱交換器(52)が設けられ、第2熱交換器室(34)には第2吸着熱交換器(53)が設けられる。第1吸着熱交換器(52)および第2吸着熱交換器(53)は、冷媒回路(50)に接続される(図12を参照)。
2つの吸着熱交換器(52,53)の各々は、伝熱管と、該伝熱管と接続する多数のフィンと、該多数のフィンの表面に担持される吸着剤とを有する。吸着剤は水分の吸着および脱着が可能に構成される。吸着剤としては、ゼオライト、シリカゲル、活性炭、親水性の官能基を有する有機高分子材料等が用いられる。吸着剤としては、水分を吸着する機能だけでなく、水分を吸収する機能を有する材料(いわゆる収着剤)を用いてもよい。
〔給気ファンおよび排気ファン〕
図2および図3に示すように、給気通路(35)には、外気通路(32)に吸い込んだ空気を室内へ供給する給気ファン(41)が設けられる。給気ファン(41)は、前側仕切板(27)の上面に設置される。給気ファン(41)の吹出口は、給気ダクト(6)に連通している。
図2および図4に示すように、排気通路(36)には、内気通路(31)に吸い込んだ空気を室外へ排出する排気ファン(42)が設けられる。排気ファン(42)は、後側仕切板(28)の上面に設置される。排気ファン(42)の吹出口は、排気ダクト(7)に連通している。
〔外気フィルタ〕
外気通路(32)には、外気接続部(12d)の下方に外気フィルタ(43)が設けられる。外気フィルタ(43)は、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)等の比較的高性能のフィルタである。外気フィルタ(43)は、室外空気(OA)中の塵埃等を捕集する。
〔虫取りフィルタ〕
図3および図4に示すように、外気通路(32)には、外気接続部(12d)の下方であって外気フィルタ(43)の上方に虫取りフィルタ(60)が設けられる。図8に示すように、この虫取りフィルタ(60)は、枠部(61)と、フィルタ部材(63)と、入口弁(64)と、取っ手部材(66)とを備えている。
図2および図8に示すように、枠部(61)は、矩形枠状に形成されている。この枠部(61)には、外気通路(32)を流れる空気が通過する長方形状の開口(62)が形成されている。枠部(61)は、外気接続部(12d)の下方に配置されている。図2に示すように、枠部(61)の左右方向長さは、第2仕切板(22)の上側部と第2側板(17)との間の間隔と実質的に等しい。枠部(61)の前後方向長さは、前板(14)と後板(15)との間の間隔の半分よりもわずかに短い。なお、枠部(61)の前後方向長さは、前板(14)と後板(15)との間の間隔の半分と実質的に等しくてもよい。
フィルタ部材(63)は、外気通路(32)を流れる空気を濾過して空気中の異物(例えば、虫)を捕捉するためのものであって、袋状に形成されて枠部(61)に取り付けられている。フィルタ部材(63)は、外気接続部(12d)を下から覆うように配置されている。フィルタ部材(63)は、図10および図11に示すように、縦断面形状が下方にいくに従って先細りになるテーパ状に形成されている。フィルタ部材(63)は、空気が通過可能な素材(例えば不織布)で構成されている。
入口弁(64)は、枠部(61)の開口(62)を開閉するものであって、長方形の平板状の二つの弁板(65)を有している。各弁板(65)は、枠部(61)の開口(62)の一組の対辺(この例では、左右方向において対向する対辺)のそれぞれに沿って一つずつ配置されている。各弁板(65)は、一方(この例では、枠部(61)の開口(62)の中央から遠い方)の長辺に沿った部分が第1縁部(65a)を、他方(この例では、枠部(61)の開口(62)の中央に近い方)の長辺に沿った部分が第2縁部(65b)を、それぞれ構成している。各弁板(65)は、第1縁部(65a)が枠部(61)に固定され、第2縁部(65b)が互いに重なり合っている。つまり、二つの弁板(65)は、互いの一部が重なり合って枠部(61)の開口(62)を塞ぐように配置されている。各弁板(65)は、例えばメッシュ状の樹脂材料または不織布で構成されている。
入口弁(64)は、図10に示すように、調湿装置(10)の停止中には、二つの弁板(65)によって枠部(61)の開口(62)を閉塞する。一方、入口弁(64)は、図11に示すように、調湿装置の作動中には、外気通路(32)において生じる空気流れ(図11に矢印で示す)によって各弁板(65)が弾性変形して枠部(61)の開口(62)を開放する。つまり、二つの弁板(65)は、外気通路(32)の空気流れによって弾性変形して互いに離れるように、それぞれの周縁部の一部(すなわち、第2縁部(65b))が枠部(61)に固定されている。
図11に示すように、外気通路(32)における空気流が弁板(65)に当たると、各弁板(65)が湾曲し、各弁板(65)の第2縁部(65b)が空気流の下流側(図11における下側)へ変位する。その結果、各弁板(65)の第2縁部(65b)が互いに離れ、各弁板(65)の第2縁部(65b)の間を空気が通過する。一方、図10に示すように、外気通路(32)を空気が流れていない状態では、各弁板(65)が平板状となっている。そして、各弁板(65)の第2縁部(65b)が互いに重なり合い、二つの弁板(65)によって開口(62)が塞がれる。本実施形態の虫取りフィルタ(60)によると、調湿装置(10)の作動中には外気通路(32)における空気の流通を阻害しない一方、調湿装置(10)の停止中には捕捉した虫等の異物が枠部(61)の開口(62)を通って飛散するのを防止することができる。
取っ手部材(66)は、図2および図8に示すように、軸A回りに回動可能に枠部(61)に一体的に取り付けられかつ該枠部(61)の側方(この例では前面側)へ突出して延びる長方形状の部分である。取っ手部材(66)の左右方向長さは、枠部(61)の左右方向長さと実質的に等しい。取っ手部材(66)の前後方向長さは、枠部(61)の前後方向長さと実質的に等しい。このため、図9に示すように、取っ手部材(66)を軸A回りに回動させて枠部(61)と重ねると、取っ手部材(66)によって枠部(61)の開口(62)が覆われる。
〔冷媒回路〕
図12に示すように、調湿装置(10)は、冷媒回路(50)を備えている。冷媒回路(50)では、充填された冷媒が循環し冷凍サイクルが行われる。冷媒回路(50)には、圧縮機(51)、第1吸着熱交換器(52)、第2吸着熱交換器(53)、膨張弁(54)、および四方切換弁(55)が接続される。
圧縮機(51)の吐出部は四方切換弁(55)の第1ポートに繋がり、圧縮機(51)の吸入部は四方切換弁(55)の第2ポートに繋がる。第1吸着熱交換器(52)のガス側端部は四方切換弁(55)の第3ポートに繋がり、第2吸着熱交換器(53)のガス側端部は四方切換弁(55)の第4ポートに繋がる。膨張弁(54)は、第1吸着熱交換器(52)の液側端部と第2吸着熱交換器(53)の液側端部との間に接続される。
四方切換弁が第1状態(図12の実線で示す状態)になると、第1ポートと第3ポートとが連通し、且つ第2ポートと第4ポートとが連通する。四方切換弁(55)が第2状態(図12の破線で示す状態)になると、第1ポートと第4ポートとが連通し、且つ第2ポートと第3ポートとが連通する。
〔制御部〕
上述した電装品箱の内部には、制御部(図示省略)が設けられる。制御部は、圧縮機(51)の容量、膨張弁(54)の開度、ダンパ(D1〜D8)の開閉状態、給気ファン(41)のモータの回転数、排気ファン(42)のモータの回転数などを制御する。
制御部は、室内へ供給される供給空気(SA)の風量が一定となるように給気ファン(41)のモータの回転数を制御する。制御部は、室外へ排出される排出空気(EA)の風量が一定となるように排気ファン(42)のモータの回転数を制御する。制御部は、供給空気(SA)の風量と排出空気(EA)の風量とが等しくなるように、各ファン(41,42)のモータの回転数をそれぞれ制御する。
〈運転動作〉
調湿装置(10)の運転について図2〜図4、図10〜図18を参照しながら説明する。調湿装置(10)は、除湿運転と加湿運転とを行う。
〔除湿運転〕
除湿運転では、圧縮機(51)、給気ファン(41)、および排気ファン(42)が駆動される。除湿運転では、第1動作(図13〜図15を参照)と第2動作(図16〜図18を参照)とが交互に繰り返し行われる。
[第1動作]
第1動作では、四方切換弁(55)が第2状態となる。第1動作中の冷媒回路(50)では、第1吸着熱交換器(52)が蒸発器となり第2吸着熱交換器(53)が凝縮器(放熱器)となる。第1動作では、8つのダンパ(D1〜D8)が第1空気流路を形成する。
第1動作において、外気ダクト(8)に導入された室外空気(OA)は、外気通路(32)に流入し下方へ流れる。外気通路(32)では、そこで生じる空気流れによって虫取りフィルタ(60)の弁板(65)が弾性変形するので(図11を参照)、虫取りフィルタ(60)が外気通路(32)における空気の流通を妨げることがない。室外空気(OA)中の虫は、フィルタ部材(63)によって捕捉される。外気通路(32)の空気は第1熱交換器室(33)に流入し、第1吸着熱交換器(52)を通過する。第1吸着熱交換器(52)では、空気中の水分が吸着剤に吸着される。この際に生じる吸着熱が冷媒の蒸発熱として利用される。第1吸着熱交換器(52)で除湿された空気は、給気通路(35)、給気ダクト(6)を順に通過し、供給空気(SA)として室内へ供給される。
第1動作において、内気ダクト(5)に導入された室内空気(RA)は、内気通路(31)に流入し下方へ流れる。内気通路(31)の空気は第2熱交換器室(34)に流入し、第2吸着熱交換器(53)を通過する。第2吸着熱交換器(53)では、冷媒の凝縮熱が吸着剤に付与され、吸着剤が再生される。吸着剤の水分が付与された空気は、排気通路(36)、排気ダクト(7)を順に通過し、排出空気(EA)として室外へ排出される。
[第2動作]
第2動作では、四方切換弁(55)が第1状態となる。第2動作中の冷媒回路(50)では、第1吸着熱交換器(52)が凝縮器(放熱器)となり第2吸着熱交換器(53)が蒸発器となる。第2動作では、8つのダンパ(D1〜D8)が第2空気流路を形成する。
第2動作において、外気ダクト(8)に導入された室外空気(OA)は、外気通路(32)に流入し下方へ流れる。外気通路(32)では、そこで生じる空気流れによって虫取りフィルタ(60)の弁板(65)が弾性変形するので(図11を参照)、虫取りフィルタ(60)が外気通路(32)における空気の流通を妨げることがない。室外空気(OA)中の虫は、フィルタ部材(63)によって捕捉される。外気通路(32)の空気は第2熱交換器室(34)に流入し、第2吸着熱交換器(53)を通過する。第2吸着熱交換器(53)では、空気中の水分が吸着剤に吸着される。この際に生じる吸着熱が冷媒の蒸発熱として利用される。第2吸着熱交換器(53)で除湿された空気は、給気通路(35)、給気ダクト(6)を順に通過し、供給空気(SA)として室内へ供給される。
第2動作において、内気ダクト(5)に導入された室内空気(RA)は、内気通路(31)に流入し下方へ流れる。内気通路(31)の空気は第1熱交換器室(33)に流入し、第1吸着熱交換器(52)を通過する。第1吸着熱交換器(52)では、冷媒の凝縮熱が吸着剤に付与され、吸着剤が再生される。吸着剤の水分が付与された空気は、排気通路(36)、排気ダクト(7)を順に通過し、排出空気(EA)として室外へ排出される。
〔加湿運転〕
加湿運転では、圧縮機(51)、給気ファン(41)、および排気ファン(42)が駆動される。加湿運転では、第3動作(図13〜図15を参照)と第4動作(図16〜図18を参照)とが交互に繰り返し行われる。
[第3動作]
第3動作では、四方切換弁(55)が第1状態となる。第3動作中の冷媒回路(50)では、第1吸着熱交換器(52)が凝縮器(放熱器)となり第2吸着熱交換器(53)が蒸発器となる。第3動作では、8つのダンパ(D1〜D8)が第1空気流路を形成する。
第3動作において、外気ダクト(8)に導入された室外空気(OA)は、外気通路(32)に流入し下方へ流れる。外気通路(32)では、そこで生じる空気流れによって虫取りフィルタ(60)の弁板(65)が弾性変形するので(図11を参照)、虫取りフィルタ(60)が外気通路(32)における空気の流通を妨げることがない。室外空気(OA)中の虫は、フィルタ部材(63)によって捕捉される。外気通路(32)の空気は第1熱交換器室(33)に流入し、第1吸着熱交換器(52)を通過する。第1吸着熱交換器(52)では、冷媒の凝縮熱が吸着剤に付与され、吸着剤が再生される。第1吸着熱交換器(52)で加湿された空気は、給気通路(35)、給気ダクト(6)を順に通過し、供給空気(SA)として室内へ供給される。
第3動作において、内気ダクト(5)に導入された室内空気(RA)は、内気通路(31)に流入し下方へ流れる。内気通路(31)の空気は第2熱交換器室(34)に流入し、第2吸着熱交換器(53)を通過する。第2吸着熱交換器(53)では、空気中の水分が吸着剤に吸着される。この際に生じる吸着熱が冷媒の蒸発熱として利用される。吸着剤に水分を付与した空気は、排気通路(36)、排気ダクト(7)を順に通過し、排出空気(EA)として室外へ排出される。
[第4動作]
第4動作では、四方切換弁(55)が第2状態となる。第4動作中の冷媒回路(50)では、第1吸着熱交換器(52)が蒸発器となり第2吸着熱交換器(53)が凝縮器(放熱器)となる。第4動作では、8つのダンパ(D1〜D8)が第2空気流路を形成する。
第4動作において、外気ダクト(8)に導入された室外空気(OA)は、外気通路(32)に流入し下方へ流れる。外気通路(32)では、そこで生じる空気流れによって虫取りフィルタ(60)の弁板(65)が弾性変形するので(図11を参照)、虫取りフィルタ(60)が外気通路(32)における空気の流通を妨げることがない。室外空気(OA)中の虫は、フィルタ部材(63)によって捕捉される。外気通路(32)の空気は第2熱交換器室(34)に流入し、第2吸着熱交換器(53)を通過する。第2吸着熱交換器(53)では、冷媒の凝縮熱が吸着剤に付与され、吸着剤が再生される。第2吸着熱交換器(53)で加湿された空気は、給気通路(35)、給気ダクト(6)を順に通過し、供給空気(SA)として室内へ供給される。
第4動作において、内気ダクト(5)に導入された室内空気(RA)は、内気通路(31)に流入し下方へ流れる。内気通路(31)の空気は第1熱交換器室(33)に流入し、第1吸着熱交換器(52)を通過する。第1吸着熱交換器(52)では、空気中の水分が吸着剤に吸着される。この際に生じる吸着熱が冷媒の蒸発熱として利用される。吸着剤に水分を付与した空気は、排気通路(36)、排気ダクト(7)を順に通過し、排出空気(EA)として室外へ排出される。
なお、上記第1〜第4動作のいずれにおいても、調湿装置(10)を停止させると、外気通路(32)を空気が流れなくなるため、虫取りフィルタ(60)の弁板(65)が枠部(61)の開口(62)を閉塞する位置にもどる(図10を参照)。
−実施形態の効果−
本実施形態では、調湿装置(10)の停止中には入口弁(64)によって枠部(61)の開口(62)が閉塞されるので、虫取りフィルタ(60)の交換時等でも捕捉した虫等の異物が飛散するのを確実に防止することができる。
また、調湿装置(10)の停止中に、二つの弁板(65)の第2縁部(65b)が互いに重なり合って枠部(61)の開口(62)を閉塞するので、当該弁板(65)同士の間に隙間が生じにくく、捕捉した虫等の異物が飛散するのをより確実に防止することができる。
また、虫取りフィルタ(60)に前方へ延びる取っ手部材(66)が設けられているので、ユーザは、当該取っ手部材(66)を把持することにより、調湿装置(10)の前側から容易に虫取りフィルタ(60)の交換を行うことができる。
また、取っ手部材(66)が枠部(61)と重なるように虫取りフィルタ(60)を折り畳むことができるので、交換用の虫取りフィルタ(60)を保管しておく際に、その省スペース化を図ることができる。
また、使用後の虫取りフィルタ(60)において枠部(61)と同形状の取っ手部材(66)で枠部(61)の開口(62)を覆うことにより、捕捉した虫等の異物が飛散するのをより確実に防止することができる。
また、外気通路(32)に連通する外気接続部(12d)がケーシング(11)の天板(12)の背面寄りに形成されている。すなわち、ケーシング(11)の後面が家屋の側壁と接するように配置されるところ、室外に連通する外気接続部(12d)が室外空間に近い位置に形成されている。したがって、調湿装置(10)の施工性を向上させることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態では、枠部(61)の開口(62)および各弁板(65)は共に長方形状に形成されているが、両者のうち一方が正方形状に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、枠部(61)は長方形状に形成されているが、枠部(61)はそれ以外の形状、例えば円形状や楕円形状、あるいは四角形以外の多角形状に形成されていてもよい。このとき、各弁板(65)は、枠部(61)の開口(62)の形状に対応するように形成される。なお、枠部(61)の形状と枠部(61)の開口(62)の形状とは互いに一致していなくてもよい。
また、上記実施形態では、ケーシング(11)内の右側に外気通路(32)が形成されかつケーシング(11)内の左側に内気通路(31)が形成されているが、ケーシング(11)内の右側に内気通路(31)が形成されかつケーシング(11)内の左側に外気通路(32)が形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、ケーシング(11)内の前側に給気通路(35)が形成されかつケーシング(11)内の後側に排気通路(36)が形成されているが、ケーシング(11)内の前側に排気通路(36)が形成されかつケーシング(11)内の後側に給気通路(35)が形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、調湿機能を有する調湿装置(10)が換気装置を構成しているが、換気装置は調湿機能を有しないものであってもよい。
また、給気ファン(41)が給気ダクト(6)に設けられてもよいし、排気ファン(42)が排気ダクト(7)に設けられてもよい。
以上説明したように、本発明は、虫取りフィルタおよびそれを備えた換気装置について有用である。
10 調湿装置(換気装置)
11 ケーシング
12d 外気吸込口
32 外気通路
41 給気ファン
60 虫取りフィルタ
61 枠部
62 開口
63 フィルタ部材
64 入口弁
65 弁板
65a 第1縁部
65b 第2縁部
66 取っ手部材

Claims (8)

  1. 外気を吸い込んで室内へ供給する換気装置(10)の外気通路(32)に設けられる虫取りフィルタ(60)であって、
    上記外気通路(32)を流れる空気が通過する開口(62)が形成された枠部(61)と、
    袋状に形成されて上記枠部(61)に取り付けられ、上記外気通路(32)を流れる空気中の異物を捕捉するフィルタ部材(63)と、
    上記換気装置(10)の停止中には上記開口(62)を閉塞し、上記換気装置(10)の作動中には上記外気通路(32)において生じる空気流れによって弾性変形して上記開口(62)を開放する入口弁(64)とを備えている
    ことを特徴とする虫取りフィルタ。
  2. 請求項1において、
    上記入口弁(64)は、平板状に形成されて上記外気通路(32)における空気流れによって弾性変形する弁板(65)を二つ備え、
    二つの上記弁板(65)は、互いの一部が重なり合って上記開口(62)を塞ぐように配置され、上記外気通路(32)の空気流れによって弾性変形して互いに離れるように、それぞれの周縁部の一部が上記枠部(61)に固定されている
    ことを特徴とする虫取りフィルタ。
  3. 請求項2において、
    上記開口(62)は、矩形状であり、
    上記弁板(65)は、矩形状でありかつ一辺に沿った第1縁部(65a)が上記枠部(61)に固定され、上記開口(62)の一組の対辺のそれぞれに沿って一つずつ配置され、上記第1縁部(65a)と平行な辺に沿った第2縁部(65b)が互いに重なり合っている
    ことを特徴とする虫取りフィルタ。
  4. 請求項3において、
    上記開口(62)は、長方形状であり、
    上記弁板(65)は、長方形状であり、一方の長辺に沿った部分が上記第1縁部(65a)を、他方の長辺に沿った部分が上記第2縁部(65b)を、それぞれ構成している
    ことを特徴とする虫取りフィルタ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    上記枠部(61)に回動可能に取り付けられて上記枠部(61)の側方へ突出する取っ手部材(66)をさらに備えている
    ことを特徴とする虫取りフィルタ。
  6. 請求項5において、
    上記取っ手部材(66)は、回動して上記枠部(61)と重なったときに上記開口(62)を覆うように構成されている
    ことを特徴とする虫取りフィルタ。
  7. 外気通路(32)が形成されたケーシング(11)と、
    上記外気通路(32)に吸い込んだ空気を室内へ供給する給気ファン(41)と、
    上記外気通路(32)に設けられた請求項1〜5のいずれか1項に記載の虫取りフィルタ(60)とを備えている
    ことを特徴とする換気装置。
  8. 外気通路(32)が形成されたケーシング(11)と、
    上記外気通路(32)に吸い込んだ空気を室内へ供給する給気ファン(41)と、
    請求項4または5に記載の虫取りフィルタ(60)とを備え、
    上記ケーシング(11)の上面の背面寄りに、上記外気通路(32)に連通する外気吸込口(12d)が形成され、
    上記虫取りフィルタ(60)は、上記外気吸込口(12d)を覆い、上記取っ手部材(66)が前面側へ延びるように配置されている
    ことを特徴とする換気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111503787A (zh) * 2020-04-28 2020-08-07 宁波奥克斯电气股份有限公司 一种空调器及其控制方法

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