JP2017127794A - 濾過装置 - Google Patents

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【課題】導管内を流れる液体から異物を濾過するフィルタユニットを備えた濾過装置において、比較的低剛性の濾材を用いてもフィルタユニット全体としての剛性・強度を十分に確保可能として、フィルタユニットの交換や洗浄の際に濾材が外力や洗浄圧力を受けて破損・変形するのを効果的に防止する。【解決手段】濾過装置AのフィルタユニットUは、所定軸線Lに沿う方向に間隔をおいて並ぶ一対の端板E,E′と、所定軸線Lを囲繞する筒状に形成されて一対の端板E,E′間に挟着される濾材Fと、その濾材Fの周方向に間隔をおいて配置されて一対の端板E,E′間をその間隔が一定に保たれるよう一体的に結合する、剛性を有した複数の連結部材Jとを備える【選択図】 図2

Description

本発明は、導管内を流れる液体から異物を濾過するフィルタユニットを備えた濾過装置に関する。
上記フィルタユニットを、例えば所定軸線に沿う方向に間隔をおいて並ぶ一対の端板と、所定軸線を囲繞する筒状に形成されて一対の端板間に挟着される濾材とで構成するものが、例えば特許文献1に示される如く従来公知である。
特表2014−505822号公報
上記従来のフィルタユニットでは、ユニットの剛性強度を、両端板間を結合する濾材が担う構造となっており、その濾材は、これが例えば紙等の低剛性材料で形成される場合には特に液体の浸透状態等で剛性強度が低下し、延いてはフィルタユニット全体の剛性強度を低下させる要因となる。
また上記のようなフィルタユニットは、使用状況にもよるが、特に移動体(例えば走行車両)の濾過装置として使用された場合には、濾過すべき燃料に混じる砂塵等の異物のために濾材が目詰まりを起こすことがある。そのときは、濾材を洗浄したり、フィルタユニットごと交換したりして濾過性能を回復させる必要があるが、この場合にフィルタユニットの剛性強度が低いと、洗浄圧力や外力に因り濾材が破損し易くなる等の問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたもので、上記問題を簡単な構造で解決し得る濾過装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、導管内を流れる液体から異物を濾過するフィ ルタユニットを備えた濾過装置において、前記フィルタユニットは、所定軸線に沿う方向に間隔をおいて並ぶ一対の端板と、前記所定軸線を囲繞する筒状に形成されて前記一対の端板間に挟着される濾材と、その濾材の周方向に間隔をおいて配置されて前記一対の端板間をその間隔が一定に保たれるよう一体的に結合する、剛性を有した複数の連結部材とを備えることを第1の特徴とする。
また本発明は、上記第1の特徴に加えて、前記濾材が、前記所定軸線と直交する横断面で見て山状の折返し部と谷状の折返し部とが周方向に交互に並ぶように折り曲げられていて、その各折返し部が前記所定軸線に沿う方向に延びていることを第2の特徴とする。
また本発明は、上記第1又は第2の特徴に加えて、前記濾材が、前記所定軸線に沿う方向に延びる少なくとも1条の切れ目を有しており、その切れ目を挟んで一方側の前記濾材の端縁部と、他方側の前記濾材の端縁部とが少なくとも1個の前記連結部材を介して相互に結合されることを第3の特徴とする。
また本発明は、上記第1〜第3の何れかの特徴に加えて、前記複数の連結部材が、前記周方向に等間隔に配置されることを第4の特徴とする。
また本発明は、上記第1〜第4の何れかの特徴に加えて、前記フィルタユニットを収容する濾過ケースを更に備え、一方の前記端板及び前記濾過ケースのうちの何れか一方には第1接続部が、またその何れか他方には、該第1接続部に囲繞される第2接続部がそれぞれ連設され、それら第1,第2接続部の相対向面に圧接して該相対向面間をシールする環状の弾性シール部材が、第1,第2接続部間に介装されることを第5の特徴とする。
また本発明は、エンジンと、そのエンジンの燃料供給装置に供給される前記液体としての燃料を貯溜する燃料タンクとを搭載した移動体に設けられる、前記第1〜第5の何れかの特徴を有する濾過装置であって、前記燃料タンクから前記燃料に至る燃料導管に配備されていて、その燃料導管を通る燃料中より異物を濾過可能であることを第6の特徴としている。
本発明の第1の特徴によれば、濾過装置のフィルタユニットが、所定軸線に沿う方向に間隔をおいて並ぶ一対の端板と、所定軸線を囲繞する筒状に形成されて一対の端板間に挟着される濾材と、その濾材の周方向に間隔をおいて配置されて一対の端板間をその間隔が一定に保たれるよう一体的に結合する、剛性を有した複数の連結部材とを備えるので、一対の端板間を、複数の連結部材を介して強固に結合一体化することができる。従って、比較的低剛性の濾材を用いてもフィルタユニット全体としての剛性・強度を十分に確保可能となるから、フィルタユニットの交換や洗浄の際に濾材が外力や洗浄圧力を受けて破損・変形するのを効果的に防止可能となる。
また特に第2の特徴によれば、濾材は、山状の折返し部と谷状の折返し部とが周方向に交互に並ぶように折り曲げられているので、広い濾過面積を確保して濾過性能を高めることができる。しかもこの濾過性能は、上述の如くフィルタユニットの剛性・強度を確保し得たことにより、長期間有効に発揮可能となる。
また特に第3の特徴によれば、濾材は、所定軸線に沿う方向に延びる少なくとも1条の切れ目を有しており、その切れ目を挟んで濾材の一方側の端縁部と他方側の端縁部とが少なくとも1個の連結部材を介して相互に結合されるので、矩形板状の濾材を波形状に折り曲げて筒状に形成しても、その濾材の切れ目を挟む端縁部相互を上記連結部材で結合でき、濾材の保形性が良好となる。しかもそのような濾過材の端縁部相互の結合手段として、フィルタユニットの剛性強度確保のための上記連結部材を兼用できるため、専用の結合手段を設ける場合と比べて、部品点数の削減やコスト節減に寄与することができる。
また特に第4の特徴によれば、複数の連結部材は、周方向に等間隔に配置されるので、両端板間の結合強度を周方向に均等に保つことができ、従って最小限の連結部材でフィルタユニットの剛性強度を効率よく高めることができる。
また特に第5の特徴によれば、一方の端板及び濾過ケースのうちの何れか一方に第1接続部が、またその何れか他方に、第1接続部に囲繞される第2接続部がそれぞれ連設され、その両接続部の相対向面に圧接する環状の弾性シール部材が両接続部間に介装されるので、その弾性シール部材を両接続部の相対向面に圧接させることで、フィルタユニット及び濾過ケースの相互の取付位置関係を的確に保持可能となり、その保持のために専用の保持部材を特別に用いる必要もないことから、更なるコスト節減が図られる。また、上記弾性シール部材が、例えば燃料により膨張したり或いはシール面(上記相対向面)に癒着した場合に濾過ケースからフィルタユニットを大きな力で取り外すことになっても、フィルタユニットの剛性強度が前述の如く濾材に依存することなく十分確保されているため、濾材を破損させずにフィルタユニットの脱着作業を的確に行うことが可能となる。
また特に第6の特徴によれば、エンジンと、それの燃料供給装置に供給される燃料を貯溜する燃料タンクとを搭載した移動体において、燃料タンクから燃料供給装置に至る燃料導管に濾過装置が配備されるので、移動体の移動時等にフィルタユニットの閉塞が不意に発生したとしても、フィルタユニットの交換や濾材の洗浄を比較的容易に行うことができ、濾過性能の早期の回復を図ることができる。
本発明の一実施形態を示す濾過装置の全体縦断面図(図2の1−1線断面図) 前記濾過装置の要部横断面図(図1の2−2線断面図) 図2の3(A)部および3(B)部の拡大断面図 図1の4矢視部の拡大断面図
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
先ず、図1において、内燃機関ENと、その内燃機関ENに付設される燃料供給装置FS(例えば燃料噴射弁、気化器等)に供給される燃料を貯溜する燃料タンクTとが、図示しない走行車両、即ち移動体に搭載される。その燃料タンクTから燃料供給装置FSに至る燃料供給系統には、燃料タンクT内の燃料を吸引して燃料供給装置FSに圧送する圧送手段(図示せず)と、燃料を濾過する濾過装置Aとが設けられる。
濾過装置Aは、燃料タンクTと燃料供給装置FS間を接続する燃料導管Pの途中に介設されるものであって、その燃料導管Pを通る燃料中より異物を濾過、除去するフィルタユニットUと、そのフィルタユニットUを随時に着脱(従って交換)可能に収納する濾過ケースCとを備える。
先ず、濾過ケースCの一例を、図2〜図4を併せて参照して説明する。濾過ケースCは、有底円筒状のケース本体Cmと、このケース本体Cmの開放端面を塞ぐ蓋体Ctと、その蓋体Ctをケース本体Cmの開口端に着脱可能に固定する固定部材Cfとを備えており、ケース本体Cmの底壁部外面には第1ジョイント管部Cmaが一体に突設される。
蓋体Ctは、ケース本体Cmの内周面にシール部材1を介して液密に嵌合される段付きの円筒部2と、その円筒部2の外端を塞ぐ端壁部3とを一体に結合して構成される。その端壁部3には、第2ジョイント管部3aが一体に突設される。
上記固定部材Cfは、蓋体Ctの外面に係合する抜止めフランジ部4と、ケース本体Cmの外周に螺合される胴部5とを一体に結合して構成され、その胴部5のケース本体Cmへの螺合部を緊締することで、蓋体Ctがケース本体Cmに締結可能である。尚、上記した第1,第2ジョイント管部Cma,3aには、燃料導管Pの上流側導管部分P2の下流端と、下流側導管部分P1の上流端とがそれぞれ着脱可能に接続、固定される。
次にフィルタユニットUの構造について説明する。フィルタユニットUは、所定軸線Lに沿う方向(即ち燃料導管Pの長手方向)に間隔をおいて並ぶ各々円板状をなす一対の第1,第2端板E,E′と、所定軸線Lを囲繞する(即ち所定軸線Lを中心軸線とした)筒状に形成されて第1,第2端板E,E′間に挟着される紙製の濾材Fと、その濾材Fの周方向に等間隔をおいて配置されて第1,第2端板E,E′間にその対向間隔を一定に保持するように挟着される複数の連結部材Jとを備える。また第1,第2端板E,E′及び連結部材Jは、燃料と接触しても腐食劣化しない高剛性の材料(例えば金属、耐油性の硬質合成樹脂等)で形成される。
また第1,第2端板E,E′の相対向面(即ち各端板の内側面)には合成樹脂材よりなる接着剤層6が、接着剤を所定の厚みで塗布し且つ硬化させることで形成される。即ち、その接着剤の塗布後、濾材Fの両端部及び連結部材Jの両端部を第1,第2端板E,E′の内側面の所定位置に当接させた状態で接着剤を硬化させることにより、接着剤層6中に埋入状態の濾材F及び連結部材Jの各端部を、両端板E,E′の内側面に接着剤層7を介して一体的に結合する。尚、上記手法に代えて、濾材F及び連結部材Jの各端部を第1,第2端板E,E′の内側面の所定位置に予め当接させた状態で、接着剤を両端板E,E′の内側面にそれぞれ塗布し硬化させるようにしてもよい。
また、上記接着剤としては、例えば熱硬化性の合成樹脂(本実施形態では熱硬化性エポキシ樹脂)が用いられる。
濾材Fは、展開状態で矩形状をなす扁平な濾過素材を図示例のように1枚だけで構成、或いは複数枚連ねて構成されるものであり、この濾過素材を所定軸線Lと直交する横断面(図2)で見て山状の折返し部mと谷状の折返し部bとが周方向に交互に並ぶように波形状に折り曲げることにより、濾材Fが、波形に湾曲した筒状に形成される。その各折返し部m,bは、前記所定軸線Lに沿う方向に直線状に延びる。
上記のようにして1枚或いは複数枚の濾過素材を折り曲げて形成される濾材Fは、図1、図2及び図3(B)に示すように、所定軸線Lに沿う方向に延びる少なくとも1条(図示例では1条)の切れ目cを有する。そして、その切れ目cを挟んで濾材Fの一方側の端縁部Faと、他方側の端縁部Fbとが少なくとも1つの連結部材Jを介して相互に結合される。
その連結部材Jは、本実施形態では横断面U字状の金属板又は合成樹脂板より構成される。その連結部材Jの相対向する一対の側板部Js,Js間に、濾材Fの上記した一方側及び他方側の端縁部Fa,Fbとが重合状態で挟圧されることで一体的に結合される。
また、その他の連結部材Jは、図2及び図3(A)に示すように、これの一対の側板部Js,Js間に濾材Fの周方向中間部の折返し重合部分Fcを挟圧していて、濾材Fの周方向中間部と一体的に結合され、濾材Fの周方向中間部のずれ動きを規制する。
ところで第1端板Eは、濾材F及び連結部材Jの一端部を接着剤層6を介して固定する端板本体Emと、この端板本体Emの外面に一体的に重合、固定される接続板部Eaとで構成される。その端板本体Emおよび第2端板E′の各々の外周部には、濾材Fの山状の折返し部m及び連結部材Jの外端部に係合させる環状の内向きフランジ部Emf,14が一体に連設される。そして、その内向きフランジ部Emf,14は、前記接着剤層7を全周に亘り囲繞する。
前記接続板部Eaの端板本体Emに対する固定手段としては、溶接、カシメ、接着等の適宜の固定手段が実施可能である。また接続板部Eaの外周部には、端板本体Emから離間する側にクランク状に折り曲げられた屈曲フランジ部Eafが一体に形成される。その屈曲フランジ部Eafの外端部が蓋体Ctの内側面に係合することで、蓋体Ct(従って濾過ケースC)に対する第1端板E(従ってフィルタユニットU)の軸方向取付位置が位置決めされる。またその屈曲フランジ部Eaと端板本体Emの外端面とにより環状のシール溝7が画成され、そのシール溝7に、次に説明するシール部材Sが装着される。
即ち、第1端板E及び濾過ケースCの何れか一方には第1接続部B1が、またその何れか他方には、第1接続部B1に同心状に囲繞される第2接続部B2がそれぞれ連設され、その両接続部B1,B2の相対向面に圧接して相対向面間をシールする弾性材(例えばゴム材等)よりなるシール部材Sが、両接続部B1,B2間に、径方向に弾性圧縮変形した状態で介装される。そして、そのシール部材Sが第1,第2接続部B1,B2に及ぼす圧縮抵抗(摩擦力)により、第1端板E(従ってフィルタユニットU)の蓋体Ct(従って濾過ケースC)に対する取付位置が固定される。尚、シール部材Sは、図示例ではゴム等で成形したOリングより構成される。
而して、第1接続部B1は、本実施形態では濾過ケースCの蓋体Ctの筒部2の内周面で構成され、第2接続部B2は、第1端板Eの外周部の上記シール溝7の内底面で構成される。
図1には、フィルタユニットUが濾過ケースC内の正規の取付位置に収容保持された状態が示される。この状態においては、フィルタユニットU、特に濾材Fの外周面及び第2端板E′の外側面と、これらに対向する濾過ケースCの内面との間に、未濾過の燃料が第1ジョイント管部Cmaより流入する未清浄室10が画成され、また第1端板Eの外側面と濾過ケースC(特に蓋体Ctの端壁部3)との間に、濾材Fで濾過済みの燃料が流通し第2ジョイント管部3aより流出する第1清浄室11が画成される。また筒状をなす濾材Fの内方空間は第2清浄室12とされ、この第2清浄室12と上記第1清浄室11とは、第1端板Eの中心部に設けた流通孔13を介して互いに連通している。
而して、第1清浄室11と未清浄室10との間の短絡(即ち濾材Fを経由しない燃料漏れ)は、前記シール部材Sが第1端板Eの外周部と蓋体Ctとの間をシールすることで阻止される。
第2端板E′の外側面には、複数の突起15が間隔をおいて一体に形成される。これら突起15は、フィルタユニットUが万一、正規の取付位置より軸方向にずれ動いた場合でも濾過ケース本体Cmの内端面に当接することで、第2端板E′の外側面とケース本体Cmとの間に軸方向の間隙が確保され、これにより、未清浄室10の下流側が第2端板E′で遮断されるのを阻止することができる。
次に本実施形態の作用を説明する。エンジンENの運転状態では、燃料タンクTから燃料供給装置FSに至る燃料供給系統に設けた燃料圧送手段(図示せず)により、燃料タンクT内の燃料が燃料供給装置FSに向けて圧送され、その途中で燃料が濾過装置Aにより濾過される。この場合、濾過装置Aの濾過ケースC内では、燃料導管Pの上流側導管部分P2より第1ジョイント管部Cmaを経て未清浄室10に流入した燃料が、濾材Fを通過して第2清浄室12に移動し、その通過移動の際に濾材Fで燃料中の異物が濾過される。そして、第2清浄室12から流通孔13を経て第1清浄室11に流入した濾過済みの燃料は、第2ジョイント管部3aより燃料導管Pの下流側導管部分P1に流出する。
濾過装置Aの組立に際しては、先ず、フィルタユニットUの一端部(第1端板E)を蓋体Ctの筒部3内周に弾性シール部材Sを介して嵌装し、次いでそのフィルタユニットU付きの蓋体Ctをケース本体Cmの開口端部に嵌入させてから、その蓋体Ctの外側から固定部材Cfをケース本体Cmに螺締すればよい。これにより、フィルタユニットU付きの蓋体Ctがケース本体Cm内の所定位置に収納、固定される。尚、濾過装置Aの分解は、上記と逆の手順で行う。
ところで本実施形態では、移動体(例えば走行車両)に搭載される濾過装置として使用されるので、濾過すべき燃料に混じる砂塵等の異物のために濾材Fが早期に目詰まりを起こすことがある。その場合には、濾過ケースCの蓋体Ctをケース本体Cmより取り外し、ケース本体Cm内のフィルタユニットUを取り出して濾材Fを洗浄したり、或いはフィルタユニットUごと新品と交換したりして、濾過性能を回復させる必要がある。尚、濾材Fの洗浄は、例えば濾過時の燃料の流れ方向とは逆方向に洗浄液を流動させることで濾材から異物を容易に除去可能となる。
特に本実施形態の濾過装置Aにおいて、フィルタユニットUは、所定軸線Lに沿う方向に間隔をおいて並ぶ第1,第2端板E,E′と、所定軸線Lを囲繞する筒状に形成されて第1,第2端板E,E′間に挟着される濾材Fと、その濾材Fの周方向に間隔をおいて配置されて第1,第2端板E,E′間にその対向間隔を一定に保持するように挟着される複数の連結部材Jとより構成される。そのため、高剛性の第1,第2端板E,E′間が同じく高剛性の複数の連結部材Jを介して強固に結合一体化できるから、比較的低剛性の(例えば紙製の)濾材Fを用いてもフィルタユニットU全体としての剛性・強度を十分に確保可能となる。これにより、フィルタユニットUの交換や洗浄の際に濾材Fが外力や洗浄圧力を受けて破損・変形するのを効果的に防止可能となる。また移動体の走行時等にフィルタユニットUの閉塞が不意に発生したとしても、フィルタユニットUの交換や濾材Fの洗浄を比較的容易に行えるため、濾過性能の早期の回復を図ることができる。
その上、本実施形態の濾材Fは、山状の折返し部mと谷状の折返し部bとが周方向に交互に並ぶように波形状に折り曲げられているため、広い濾過面積を確保して濾過性能を高めることができる。しかもこの濾過性能は、上述の如くフィルタユニットUの剛性・強度を十分に確保し得たことで、長期間有効に発揮できるようになる。
しかも本実施形態の濾材Fは、所定軸線Lに沿う方向に延びる少なくとも1条の切れ目cを有しており、その切れ目cを挟んで濾材Fの一方側の端縁部Faと他方側の端縁部Fbとが連結部材Jを介して相互に結合される。これにより、矩形板状の濾過素材を波形状に折り曲げるようにして濾材Fを筒状に形成しても、その濾材Fの切れ目cを挟む端縁部Fa,Fb相互を連結部材Jで結合できるから、濾材Fの連続性や保形性が確保される。しかも、このような濾過材Fの端縁部Fa,Fb相互の結合手段として、フィルタユニットUの補強手段(骨格部材)である上記連結部材Jを兼用することができるため、専用の結合手段を設ける場合と比べて、部品点数の削減やコスト節減が図られる。
また上記連結部材Jは、複数個設置され、且つこれらが第1,第2端板E,E′間で周方向に等間隔置きに配置されるため、両端板E,E′間の結合強度を、その周方向に均等に保つことができ、これにより、最小限の連結部材JでフィルタユニットUの剛性強度を効率よく高めることが可能となる。
更に本実施形態では、第1端板E及び濾過ケースCの何れか一方に第1接続部B1が、またその何れか他方に、第1接続部B1に同心状に囲繞される第2接続部B2がそれぞれ連設され、その両接続部B1,B2の相対向面に圧接してシールする弾性シール部材Sが両接続部B1,B2間に、径方向の圧縮荷重がシール部材Sに作用した状態で介装される。そして、このシール部材Sが第1,第2接続部B1,B2に及ぼす圧縮抵抗(摩擦力)により、第1端板E(従ってフィルタユニットU)の蓋体Ct(従って濾過ケースC)に対する軸方向取付位置が保持される。従って、その保持のために専用の保持部材を特別に用いる必要もない(即ちシール部材Sが保持手段を兼ねる)ことから、更なるコスト節減が図られる。
また、上記弾性シール部材Sが、例えば燃料により膨張したり或いはシール面(上記両接続部B1,B2の相対向面)に癒着した場合において、濾過ケースCからフィルタユニットUを大きな力で取り外すことになっても、フィルタユニットUの剛性強度が前述の如く濾材Fに依存することなく十分確保されていることから、濾材Fを破損させずにフィルタユニットUの脱着作業を的確に行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はそれら実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施形態が可能である。
例えば、前記実施形態では、筒状の濾材Fを横断面波形状に折り曲げ形成したものを例示したが、本発明(請求項1)では、濾材Fは、所定軸線Lを囲繞する筒状であればよく、例えば円筒状に形成してもよい。
また前記実施形態では、濾材Fとして紙製の濾材を用いたが、本発明では濾材の材料は実施形態に限定されず、例えば、種々の材料の不織布、織布で濾材を形成してもよい。
また前記実施形態では、第1接続部B1を濾過ケースCの内周部(具体的には蓋体Ctの筒部2の内周面)で構成し、また第2接続部B2を第1端板Eの外周部(具体的にはシール溝7の内面)で構成したものを例示したが、本発明の第1,第2接続部B1,B2の配設部位は前記実施形態に限定されない。例えば、第1接続部B1を第1端板Eの内周部に連設した第1接続筒部で構成し、また第2接続部B2を濾過ケースCの蓋体Ctの内面に突設した第2接続筒部で構成して、その第1,第2接続筒部の対向周面間にシール部材Sを挟圧させるようにしてもよい。
また前記実施形態では、第1,第2端板E,E′間に連結部材Jを結合する手段として接着剤を用いたものを示したが、本発明では、接着剤以外の適当な結合手段、例えば溶接、カシメ、圧入等の手段を用いてもよい。
また前記実施形態では、濾過装置が燃料を濾過するものを示したが、本発明の濾過装置は、燃料以外の種々の液体、例えば潤滑油、水等を濾過するものであってもよい。
A・・・・・・濾過装置
B1,B2・・第1,第2接続部
C・・・・・・濾過ケース
E,E′・・・第1,第2端板(端板)
EN・・・・・内燃機関
F・・・・・・濾材
Fa・・・・・一方側の端縁部
Fb・・・・・他方側の端縁部
J・・・・・・連結部材
L・・・・・・所定軸線
P・・・・・・燃料導管(導管)
S・・・・・・弾性シール部材
T・・・・・・燃料タンク
U・・・・・・フィルタユニット
c・・・・・・切れ目
b・・・・・・谷状の折返し部
m・・・・・・山状の折返し部

Claims (6)

  1. 導管(P)内を流れる液体から異物を濾過するフィルタユニット(U)を備えた濾過装置において、
    前記フィルタユニット(U)は、所定軸線(L)に沿う方向に間隔をおいて並ぶ一対の端板(E,E′)と、前記所定軸線(L)を囲繞する筒状に形成されて前記一対の端板(E,E′)間に挟着される濾材(F)と、その濾材(F)の周方向に間隔をおいて配置されて前記一対の端板(E,E′)間をその間隔が一定に保たれるよう一体的に結合する、剛性を有した複数の連結部材(J)とを備えることを特徴とする濾過装置。
  2. 前記濾材(F)は、前記所定軸線(L)と直交する横断面で見て山状の折返し部(m)と谷状の折返し部(b)とが周方向に交互に並ぶように折り曲げられていて、その各折返し部(m,b)が前記所定軸線(L)に沿う方向に延びていることを特徴とする、請求項1に記載の濾過装置。
  3. 前記濾材(F)は、前記所定軸線(L)に沿う方向に延びる少なくとも1条の切れ目(c)を有しており、その切れ目(c)を挟んで一方側の前記濾材(F)の端縁部(Fa)と、他方側の前記濾材(F)の端縁部(Fb)とが少なくとも1個の前記連結部材(J)を介して相互に結合されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の濾過装置。
  4. 前記複数の連結部材(J)は、前記周方向に等間隔に配置されることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の濾過装置。
  5. 前記フィルタユニット(U)を収容する濾過ケース(C)を更に備え、一方の前記端板(E)及び前記濾過ケース(C)のうちの何れか一方には第1接続部(B1)が、またその何れか他方には、該第1接続部(B1)に囲繞される第2接続部(B2)がそれぞれ連設され、それら第1,第2接続部(B1,B2)の相対向面に圧接して該相対向面間をシールする環状の弾性シール部材(S)が、第1,第2接続部(B1,B2)間に介装されることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の濾過装置。
  6. エンジン(EN)と、そのエンジン(EN)の燃料供給装置(FS)に供給される前記液体としての燃料を貯溜する燃料タンク(T)とを搭載した移動体に設けられる、請求項1〜5の何れか1項に記載の濾過装置であって、
    前記燃料タンク(T)から前記燃料供給装置(FS)に至る燃料導管(P)に配備されていて、その燃料導管(P)を通る燃料中より異物を濾過可能であることを特徴とする濾過装置。
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