JP2017127525A - Vacuum cleaner - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電気掃除機に関する。 The present invention relates to a vacuum cleaner.
従来、電動送風機を収納するモータケースを本体ケース内に有し、電動送風機からの排気を排出するモータケースの排出口に、ULPAフィルタ(Ultra Low Penetration Air Filter)、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)などの粒子捕集効率の高いフィルタが配置されている電気掃除機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この電気掃除機では、電動送風機で発生させた吸引力によって集塵室に塵埃を捕集した後の機外への排気が前記のフィルタを介して行われる。この電気掃除機によれば、電動送風機からモータケースの排出口に向かう気流に含まれる微細な塵埃を前記のフィルタが捕集することによって排気の清浄化が行われる。 Conventionally, there is a motor case that houses the electric blower in the main body case, and an ULPA filter (Ultra Low Penetration Air Filter), HEPA filter (High Efficiency Particulate Air Filter) A vacuum cleaner in which a filter with high particle collection efficiency such as) is disposed is known (see, for example, Patent Document 1). In this electric vacuum cleaner, the exhaust to the outside after collecting dust in the dust collecting chamber by the suction force generated by the electric blower is performed through the filter. According to this vacuum cleaner, the exhaust gas is purified by collecting fine dust contained in the airflow from the electric blower toward the outlet of the motor case.
ところで、この電気掃除機におけるモータケースの排出口は、フィルタを介して本体ケースの内壁面と対向している。そして、この排出口からフィルタを介して流れ出る電動送風機の排気流は、本体ケースの内壁面に沿って流れて複数のスリットなどで形成される本体ケースの排気口から機外に排出される。 By the way, the discharge port of the motor case in this electric vacuum cleaner is opposed to the inner wall surface of the main body case through the filter. Then, the exhaust flow of the electric blower flowing out from the discharge port through the filter flows along the inner wall surface of the main body case and is discharged out of the machine from the exhaust port of the main body case formed by a plurality of slits or the like.
しかしながら、昨今の電気掃除機においては、掃除機本体のコンパクト化の要請からフィルタと本体ケースの内壁面との隙間が狭くなってきている。このため従来の電気掃除機(例えば、特許文献1参照)では、排気損失が増大して消費電力が増大する新たな問題が生じている。 However, in recent vacuum cleaners, the gap between the filter and the inner wall surface of the main body case is becoming narrower due to the demand for a compact vacuum cleaner body. For this reason, in the conventional vacuum cleaner (for example, refer patent document 1), the new problem that exhaust loss increases and power consumption increases arises.
そこで、本発明の課題は、従来よりも排気損失を低減することができる電気掃除機を提供することにある。 Then, the subject of this invention is providing the vacuum cleaner which can reduce exhaust loss rather than before.
前記課題を解決した本発明は、塵挨を捕集する集塵部と、前記集塵部に前記塵挨を吸引する吸引力を発生させる電動送風機を収納するモータケースと、を本体ケース内に有する掃除機本体を備え、前記モータケースに形成されている前記電動送風機からの排気の排出口は、前記本体ケースの内壁面に対向しており、前記排出口と対向する前記本体ケース側の対向面の少なくとも一部は、前記排出口の開口面に対して傾斜していることを特徴とする。 The present invention that has solved the above problems includes a dust collecting unit that collects dust, and a motor case that houses an electric blower that generates a suction force for sucking the dust in the dust collecting unit. The exhaust port of the exhaust from the electric blower formed in the motor case is opposed to the inner wall surface of the main body case, and is opposed to the main body case side facing the exhaust port. At least a part of the surface is inclined with respect to the opening surface of the discharge port.
本発明の電気掃除機によれば、従来よりも排気損失を低減することができる。 According to the vacuum cleaner of the present invention, exhaust loss can be reduced as compared with the conventional vacuum cleaner.
以下、本発明に係る実施形態について適宜図面を参照して説明するが、本実施形態は以
下の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲内において適宜変更して実施可能であ
る。
本実施形態の電気掃除機は、モータケースの空気排出口(以下、単に排出口という)に対向する下ケース(本体ケース)側の対向面の少なくとも一部が、排出口の開口面に対して傾斜していることを主な特徴とする。
以下では、電気掃除機の全体構成について説明した後に、下ケース(本体ケース)の対向面について説明する。なお、以下の説明において、電気掃除機の前後左右上下の方向は、図1の電気掃除機1における掃除機本体2の前後左右上下の方向(図1の矢印方向)を基準とする。
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Embodiments according to the invention will be described below with reference to the drawings as appropriate. However, the embodiments are not limited to the following contents, and can be appropriately modified and implemented within the scope of the invention.
In the vacuum cleaner of the present embodiment, at least a part of the facing surface on the lower case (main body case) side facing the air discharge port (hereinafter simply referred to as a discharge port) of the motor case is relative to the opening surface of the discharge port The main feature is that it is inclined.
Below, after demonstrating the whole structure of a vacuum cleaner, the opposing surface of a lower case (main body case) is demonstrated. In the following description, the front / rear / left / right / up / down directions of the vacuum cleaner are based on the front / rear / left / right / up / down directions of the
<電気掃除機の全体構成>
図1は、本実施形態に係る電気掃除機1の全体を示す外観斜視図である。
図1に示すように、電気掃除機1は、掃除機本体2、ホース3、操作管4、延長管5、吸込具6、別体ハンドル30などを備えて構成されている。
<Overall configuration of vacuum cleaner>
FIG. 1 is an external perspective view showing the entire
As shown in FIG. 1, the
ホース3の一端は、掃除機本体2に接続され、他端が操作管4の一端に接続されている
。操作管4は、手元操作スイッチなどを備えたグリップ4aを備えている。延長管5は、
外管5aと内管5bとによって伸縮自在に構成されている。
One end of the
The
図2は、掃除機本体2を示す一部分解斜視図である。なお、図2では、コードリール16に巻回される電源コードの図示を省略している。
図2に示すように、掃除機本体2は、いわゆる紙パック式のものであり、下ケース11(本体ケース)、上ケース12、ダストケースカバー13及び排気カバー14を備えている。
FIG. 2 is a partially exploded perspective view showing the
As shown in FIG. 2, the
下ケース11(本体ケース)は、掃除機本体2の下部の外郭(外観)を構成するものであり、PP(Polypropylene)樹脂などの合成樹脂製の材料で形成されている。また、下ケース11(本体ケース)は、上部が略矩形状に開口した凹部11aを有し、モータケース15e、コードリール16、制御基板17などを収容している。
モータケース15e内には、後記の電動送風機15(図3参照)が収納されている。
また、下ケース11(本体ケース)は、前記の電動送風機15の吸引力で集塵した塵埃を捕集する集塵部18を有している。
The lower case 11 (main body case) constitutes the outer shell (appearance) of the lower part of the vacuum cleaner
An electric blower 15 (see FIG. 3) described later is accommodated in the
The lower case 11 (main body case) has a
また、下ケース11(本体ケース)には、前後方向の略中央より後側にモータケース15e、コードリール16及び制御基板17が配置され、前後方向の略中央より前側に集塵部18が配置されている。
本実施形態でのコードリール16は、モータケース15eの後方に配置されている。また、制御基板17は、モータケース15eの上部に配置されている。
集塵部18を囲む周壁の上縁部には、環状に蓋パッキン18aが取り付けられている。
なお、本実施形態の集塵部18には、後記の紙パック21(図3参照)が配置される。
Further, in the lower case 11 (main body case), a
The
A
Note that a paper pack 21 (see FIG. 3) described later is disposed in the
集塵部18は、ホース3(図1参照)が接続されるホース接続口20bと連通するとともに、フィルタ18bを介して後記の電動送風機15(図3参照)が収納されるモータケース15e内と連通している。なお、本実施形態では、紙パック式のものを例に挙げて説明するが、本発明はサイクロン式の電気掃除機にも適用することができる。
The
上ケース12は、モータケース15e、コードリール16及び制御基板17の上側全体を覆う形状であり、下ケース11(本体ケース)に固定されている。また、上ケース12の上部には、コードリール16の電源コード(図示省略)を巻き取る際に押圧される巻取ボタン22が設けられている。この巻取ボタン22は、図示しないバネによって上方に付勢されている。
The
また、上ケース12には、後部の左側に略矩形状の排気連通孔12fが形成され、後部
の右側に略矩形状の排気連通孔12gが形成されている。この排気連通孔12f,12gは、後記するように、モータケース15eの排出口15h(図4参照)から排出された空気が、排気カバー14の内側に抜ける通路となっている。
Further, the
ダストケースカバー13は、掃除機本体2の上部の外郭(外観)の一部を構成する。このダストケースカバー13の後端部は、上ケース12に設けられたヒンジ部12bに軸支されている。ダストケースカバー13の前端側は、軸支部を中心に跳ね上げ式に回動することで、ダストケースカバー13は、集塵部18の上部を開閉する。
なお、ダストケースカバー13は、軸支部を支点に鉛直方向上向きとなるまで回動するように構成されている。
本実施形態でのダストケースカバー13は、上向きに凸状に形成され、左右方向に山なりになるようになだらかに湾曲している。
The
Note that the
The
また、ダストケースカバー13の裏面には、図示しないリブが形成されている。このリブは、ダストケースカバー13で集塵部18の上部が閉じられた際に、蓋パッキン18aと密着する。これにより集塵部18はダストケースカバー13によって気密に閉じられる。また、ダストケースカバー13の前側裏面には、ロック部材13cが設けられている。このロック部材13cが下ケース11(本体ケース)の前側に設けられた図示しない係合部に係合されることによって、ダストケースカバー13は、集塵部18に対する閉状態を維持する。
このようなダストケースカバー13は、ABS(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)樹脂などの合成樹脂製の材料で形成されている。
Further, a rib (not shown) is formed on the back surface of the
The dust case cover 13 is formed of a synthetic resin material such as ABS (Acrylonitrile-Butadiene-Styrene) resin.
排気カバー14は、掃除機本体2の上部の外郭(外観)の一部及び背部の外郭の一部を構成するものであり、ダストケースカバー13の後方に隣接して設けられている。
本実施形態での排気カバー14は、上向きに凸状に形成され、左右方向に山なりになるようになだらかに湾曲している。
また、排気カバー14とダストケースカバー13とは、同じ曲率を有するように左右方向に山なりとなっている。これによってダストケースカバー13が前記の軸支部周りに回動して集塵部18の上部を閉じている状態では、排気カバー14の外面とダストケースカバー13の外面とは、前後方向に面一となるように合わせられる。
The
The
Further, the
また、排気カバー14は、巻取ボタン22の操作面を露出させる開口部14bと、前記の電源コード(図示省略)と、これに接続されるプラグ(図示省略)を引き出すためのプラグコード引出口14cと、後記する電動送風機15からの排気を掃除機本体2の機外に排出する排気口14dと、を有している。
The
本実施形態での排気口14dは、排気カバー14の内外を貫く複数のスリットで形成されているが、排気口14dはこれに限定されるものではない。また、本実施形態での排気口14dは、湾曲した排気カバー14の略上部から左端にかけて左右非対称に形成されている。
プラグコード引出口14cは、外面14aの右端から突出して形成され、図示しないが右側方と後方が開放する孔を有している。
The
The
このような排気カバー14は、ABS樹脂などの合成樹脂製の材料で形成されている。
なお、図2中、符号19aは、下ケース11(本体ケース)の後部左右側面に回転自在に取り付けられている大径の車輪である。ただし、図2では、右側の車輪19aは、作図の便宜上その記載を省略している。符号30は、別体ハンドルである。ちなみに、別体ハンドル30は、ユーザの必要に応じて下ケース11(本体ケース)に対して着脱自在になっている。
Such an
In FIG. 2,
次に、掃除機本体2についてさらに詳しく説明する。
図3は、掃除機本体2の縦断面図である。なお、図3は、別体ハンドル30(図2参照)を取り外した掃除機本体2の縦断面図である。
図3に示すように、モータケース15eは、電動送風機15を収納している。
電動送風機15は、ファン15aと、このファン15aを回転駆動する電動機15bと、これらのファン15a及び電動機15bを収納する筺体15cと、を備えている。
Next, the
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of the
As shown in FIG. 3, the
The
本実施形態でのモータケース15eは、合成樹脂で形成されており、略直方体の形状を呈している。このようなモータケース15e内で電動送風機15はファン15aが前方を向くように横置きされている。
The
また、電動送風機15の前側には、集塵部18からの排気を吸引する吸気口15fが形成されている。本実施形態での電動送風機15は、防振ゴム15gを介してモータケース15e内に支持されている。そして、モータケース15eは、下ケース11(本体ケース)内にねじなどによって固定されている。
このモータケース15eに形成される電動送風機15からの排気の排出口15hについては後に詳しく説明する。
In addition, an
The
また、掃除機本体2の上部において、上ケース12とダストケースカバー13との間に空間Q1、上ケース12と排気カバー14の上面14sとの間に空間Q2が形成されている。また、掃除機本体2の背部において、上ケース12と排気カバー14の背面14tとの間に空間Q3が形成されている。このように、掃除機本体2は、モータケース15eの周囲が2重壁構造となっている。
In the upper part of the
また、モータケース15eの上部には、前記したように、制御基板17が取り付けられている。制御基板17と上ケース12との間には、空気が通流する空間Q4が形成されている。
Further, as described above, the
コードリール16は、商用電源に接続される電源コード16bと、この電源コード16bを巻き取り、又は繰り出すリール部16aとを備えて構成されている。
リール部16aは、回転軸16gが前後方向を向いて配置されるように下ケース11(本体ケース)内に回転自在に支持されている。
なお、図3中、符号14dは排気カバー14に形成された前記の排気口であり、符号19aは図2で記載を省略した右側の大径の車輪であり、符号19bは下ケース11(本体ケース)の前側下面の左右幅方向中央に設けられた小径の車輪を有するキャスタであり、符号20bは前記のホース接続口であり、符号21は前記の紙パックであり、符号22は前記の巻取ボタンである。
The
The
In FIG. 3,
図4は、図3のIV−IV断面図である。
図4に示すように、電動送風機15を収納するモータケース15eの右側面には、電動送風機15からの排気の排出口15hが形成されている。なお、図4中、符号15sはモータケース15eの排出口15hの開口面である。
4 is a cross-sectional view taken along the line IV-IV in FIG.
As shown in FIG. 4, an
本実施形態での排出口15hの開口面15sは、図4中、仮想線(二点鎖線)で示されるように、モータケース15eの開口端面で規定される。しかし、本発明においては、開口面15sは、モータケース15e内に規定され、フィルタ23の背面(図4におけるフィルタ23の左面)に等しい仮想面とすることもできる。
The opening
この排出口15hには、粒子捕集効率の高い空気清浄用のフィルタ23が取り付けられている。このフィルタ23としては、例えば、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)、ULPAフィルタ(Ultra Low Penetration Air Filter)などが挙げられる。
An
図5は、掃除機本体2の右側面から見たモータケース15e及びフィルタ23の透視部分斜視図である。図5中、モータケース15e及びフィルタ23は、隠れ線(破線)で描いており、符号15sはモータケース15eの排出口15hの開口面である。排出口15hの開口面15sは、作図の便宜上、網掛けを付して表現している。
FIG. 5 is a perspective partial perspective view of the
図5に示すように、モータケース15eの排出口15hは、掃除機本体2の右側の側面視による平面形状で矩形を呈している。
このような排出口15hに取り付けられる本実施形態でのフィルタ23は、蛇腹折りのフィルタ素材が枠体内に収められて左右の幅方向に薄い略直方体の外形を有している。また、このフィルタ23の左右の側面は、モータケース15eの排出口15hの形状に合わせた矩形になっており、フィルタ23の左側部は、モータケース15eの排出口15h内に嵌り込んでいる。
なお、図5中、符号11は掃除機本体2の下ケース(本体ケース)であり、符号19aは右側の大径の車輪である。
As shown in FIG. 5, the
The
In addition, in FIG. 5, the code |
図4に戻って、白抜き矢印で示すように、排出口15hからフィルタ23を介して出た排気は、フィルタ23と下ケース11(本体ケース)との間を上方に向けて流れる(矢印R1参照)。その後、排気は、制御基板17を右方向(図示左側)から左方向(図示右側)に向けて流れ(矢印R2参照)、網掛けで示した連通孔S1を通して、後方へ通流する(矢印R3参照)。なお、モータケース15eの後方には、リール部16aを支持する円板16a1の縁部と、上ケース12の裏面(下面)から下方に向けて延びる仕切板12iの縁部とが当接することで、壁面が構成されている。これにより、排出口15hから出た排気が、コードリール16に向けて直接に流れ込まないようになっている。
Returning to FIG. 4, as indicated by the white arrow, the exhaust gas discharged from the
そして、連通孔S1を通過した後の排気は、前記の排気連通孔12f,12g(図2参照)に向けて流れるとともに、その流れの途中でコードリール16(図3参照)を冷却する。排気連通孔12f,12gを通過した排気は、排気口14d(図2参照)から機外に排出される。また、排気は、プラグコード引出口14c(図2参照)を介しても機外に排出される。
図4中、符号13はダストケースカバーであり、符号19aは大径の車輪であり、符号25は次に説明する対向面である。
The exhaust after passing through the communication hole S1 flows toward the
In FIG. 4,
<対向面>
図4に示すように、対向面25は、モータケース15eに形成される排出口15hの開口面15sに対向する面であり、本実施形態での対向面25は、掃除機本体2の下ケース(本体ケース)における右側の内壁面に規定されている。
<Opposite surface>
As shown in FIG. 4, the facing
本実施形態での下ケース11(本体ケース)の左右側面は、下方から上方に向けて段差が形成されている。
これにより下ケース11(本体ケース)の内壁面に規定される対向面25は、下方に配置される第1面25aと、この第1面25aよりも開口面15sから離れて形成される第2面25bとを有している。
図4中、符号26は、対向面25に設けられる傾斜部材である。この傾斜部材26については後に詳しく説明する。
Steps are formed on the left and right side surfaces of the lower case 11 (main body case) in this embodiment from the bottom to the top.
Thereby, the opposing
In FIG. 4,
図6は、掃除機本体2の内側から対向面25が規定される下ケース11(本体ケース)の内壁面側を見た様子を示す部分斜視図である。
図6に示すように、下ケース11(本体ケース)の内壁面側に規定される対向面25は、前記のように、下ケース11(本体ケース)の下方に規定される第1面25aと、下ケース11(本体ケース)の上方に形成される第2面25bと、これらの第1面25aと第2面25bとの間に形成されて前記の開口面15sに対して傾斜している傾斜面25cと、を有している。
本実施形態での傾斜面25cは、対向面25に設けられる次に説明する傾斜部材26の有する斜面26a(図7(a)及び(b)参照)にて形成されている。
なお、図6中、符号19cは車輪19a(図4参照)のフェンダであり、符号27は対向面25のうちの第2面25bに形成されるリブである。
FIG. 6 is a partial perspective view showing a state in which the inner wall surface side of the lower case 11 (main body case) in which the facing
As shown in FIG. 6, the opposing
The
In FIG. 6,
図7(a)は、図6のVIIa−VIIa断面図であり、図7(b)は、図6のVIIb−VIIb断面図である。
図7(a)及び(b)に示すように、傾斜部材26は、断面視で略三角形を呈している。符号26aは傾斜部材26の前記した斜面であり、この斜面26aが形成する傾斜面25cは、前記したように、排出口15hの開口面15sに対して傾斜している。具体的には、傾斜面25cは、下方から上方に向かうほど開口面15sから徐々に離れるように傾斜している。
なお、本実施形態での傾斜面25cは、平面にて形成されるものを想定しているが、内側(図4の左側)に凹となる湾曲面も本発明での傾斜面25cに含められる。
7A is a sectional view taken along the line VIIa-VIIa in FIG. 6, and FIG. 7B is a sectional view taken along the line VIIb-VIIb in FIG.
As shown in FIGS. 7A and 7B, the
In addition, although the
このような傾斜部材26が下ケース11(本体ケース)の内壁面に形成される段差部25dに配置されることで、対向面25の少なくとも一部に開口面15sに対して傾斜している傾斜面25cが形成される。これにより前記のように、下ケース11(本体ケース)の下方から上方に向けて、第1面25a、傾斜面25c、及び第2面25bがこの順番で形成される。
Such an
本実施形態での傾斜部材26は、接着剤又は粘着剤を介して段差部25dに取り付けられるものを想定している。中でも両面テープを介して段差部25dに取り付けられる傾斜部材26は、本発明の電気掃除機1(図1参照)の製造工程を簡便する点で望ましい。
The
傾斜部材26の材料(材質)としては、特に制限はないが、吸音材で形成されたものは特に望ましい。この吸音材としては、例えば発泡樹脂が挙げられる。中でもポリエステル系ポリウレタンフォームは、吸音性能、物理的強度、耐熱性能、耐溶剤性能、取付容易性などに優れる点でより望ましい。
The material (material) of the
リブ27は、図7(a)及び(b)に示すように、段差部25dから第2面25bに渡って上下方向に延びるように設けられている。言い換えれば、リブ27は、第1面25a側から離れる方向に延びている。
このリブ27は、下ケース11(本体ケース)と一体に成形された細長の板体で形成されており、下方から上方に向かうほど徐々にリブ高さが増すように形成されている。
リブ27の数としては、特に制限はないが、並行して複数配置されるリブ27が望ましい。
なお、図7(a)及び(b)中、符号23はフィルタである。
As shown in FIGS. 7A and 7B, the
The
The number of
In FIGS. 7A and 7B,
次に、本実施形態に係る電気掃除機1の奏する作用効果について説明する。
前記したように、図4の排出口15hからフィルタ23を介して出た排気は、フィルタ23と下ケース11(本体ケース)との間を上方に向けて流れた後、連通孔S1から後方に向けて通流して図2の排気口14dなどから掃除機本体2の機外に排出される。
Next, the effect which the
As described above, the exhaust gas discharged from the
従来の電気掃除機(例えば、特許文献1参照)では、前記のように、フィルタ(本実施形態でのフィルタ23に対応)と本体ケース(本実施形態での下ケース11に対応)の内壁面との隙間が狭くなってきている。このため従来の電気掃除機では、排気損失が増大する問題があった。
具体的には、従来の電気掃除機の排気損失は、フィルタから排出された風(排気)が本体ケースに当たって跳ね返り、再びフィルタに向かうことによって排気対流が生じることによるものと考えられる。
In the conventional vacuum cleaner (for example, refer to Patent Document 1), as described above, the inner wall surfaces of the filter (corresponding to the
Specifically, it is considered that the exhaust loss of the conventional vacuum cleaner is due to the fact that the wind (exhaust) discharged from the filter bounces off the main body case and rebounds toward the filter, thereby generating exhaust convection.
これに対して、本実施形態の電気掃除機1(掃除機本体2)では、図7(a)及び(b)に示すように、対向面25の少なくとも一部が排出口15hの開口面15sに対して傾斜しているので、排気の流れFは、対向面25に沿って下方から上方に向かって円滑に案内される。したがって、この電気掃除機1によれば、フィルタ23と対向面25との間での排気対流が抑制されて排気損失が低減される。
On the other hand, in the electric vacuum cleaner 1 (the vacuum cleaner body 2) of the present embodiment, as shown in FIGS. 7A and 7B, at least a part of the facing
また、本実施形態の電気掃除機1(掃除機本体2)では、図7(a)及び(b)に示すように、対向面25のうち第2面25bにリブ27が形成されている。本実施形態の電気掃除機1(掃除機本体2)では、このリブ27によって、対向面25に沿って下方から上方に向かう排気の流れFが整流される。これによって排気対流がさらに効率よく抑制されて排気損失がより確実に低減される。
Moreover, in the vacuum cleaner 1 (cleaner main body 2) of this embodiment, the
また、本実施形態の電気掃除機1(掃除機本体2)では、図7(a)及び(b)に示すように、下ケース11(本体ケース)の内壁面に規定される対向面25は、下方に配置される第1面25aと、この第1面25aよりも開口面15sから離れて形成される第2面25bとを有している。
この電気掃除機1(掃除機本体2)によれば、第2面25bと開口面15sとの間よりも狭い第1面25aと開口面15sとの間では、排出口15hからの排気の温度(約60℃程度)を、より高く維持することができる。
Moreover, in the vacuum cleaner 1 (cleaner main body 2) of this embodiment, as shown to Fig.7 (a) and (b), the opposing
According to the vacuum cleaner 1 (the vacuum cleaner main body 2), the temperature of the exhaust gas from the
つまり、本実施形態の電気掃除機1(掃除機本体2)では、第2面25bと開口面15sとの間よりも第1面25aと開口面15sとの間のほうが、温度が高くなるように温度勾配が設定される。これにより第1面25a側から上方の第2面25b側に向かう気流成分Faが形成される。
したがって、電気掃除機1(掃除機本体2)では、この気流成分Faによっても排気対流が効率よく抑制されて排気損失がより確実に低減される。
That is, in the electric vacuum cleaner 1 (vacuum cleaner body 2) of the present embodiment, the temperature is higher between the
Therefore, in the electric vacuum cleaner 1 (the vacuum cleaner body 2), the exhaust air convection is efficiently suppressed by the air flow component Fa, and the exhaust loss is more reliably reduced.
また、本実施形態の電気掃除機1(掃除機本体2)では、第1面25aと第2面25bとの間に段差部25dが形成されるが、ここで段差部25dに傾斜部材26を有しない比較例(図示省略)を想定する。この比較例では、下ケース11(本体ケース)の内壁面を下方から上方に向かって流れる排気は、段差部25dを横切ることとなる。その結果、この比較例では、排気による風切り音を発生する恐れがある。
Further, in the electric vacuum cleaner 1 (the vacuum cleaner main body 2) of the present embodiment, the
これに対して、本実施形態の電気掃除機1(掃除機本体2)では、傾斜部材26によって段差部25dが軽減されるので風切り音の発生を効率よく防止することができる。また、本実施形態で前記の吸音材からなる傾斜部材26を有するものは、より確実に風切り音の発生を防止することができる。
On the other hand, in the electric vacuum cleaner 1 (the vacuum cleaner main body 2) of the present embodiment, the stepped
また、本実施形態の電気掃除機1(掃除機本体2)では、下ケース11(本体ケース)とは別体の傾斜部材26を段差部25dに設けたものを想定している。このような電気掃除機1(掃除機本体2)によれば、例えば下ケース11(本体ケース)を金型成形して作製する場合には、金型を簡素化することができる。また、ひけなどを考慮した特別な金型を用意する必要もなく製造コストの低減を図ることができる。
Moreover, in the vacuum cleaner 1 (vacuum cleaner main body 2) of this embodiment, what provided the
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。なお、以下の他の実施形態において、前記実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention is not limited to the said embodiment, It can implement with a various form. In the following other embodiments, the same components as those in the above-described embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
図8から図10は、本発明の他の実施形態を示す図である。
図8(a)及び(b)は、傾斜部材26を一体に成形した下ケース11(本体ケース)の断面図である。図8(a)は、図7(a)に対応する断面図であり、図8(b)は、図7(b)に対応する断面図である。
8 to 10 are diagrams showing another embodiment of the present invention.
8A and 8B are sectional views of the lower case 11 (main body case) in which the
このような電気掃除機1(掃除機本体2)によれば、部品点数が少なくなって製造工程数を低減することができる。
なお、図8(a)及び(b)中、符号15sは排出口15hの開口面であり、符号23はフィルタであり、符号25cは対向面25の傾斜面であり、符号26aは傾斜部材26の斜面であり、符号Fは開口面15sからの排気の流れであり、符号Faは対向面25の第1面25a側から上方の第2面25b側に向かう気流成分である。
According to such a vacuum cleaner 1 (cleaner body 2), the number of parts can be reduced and the number of manufacturing processes can be reduced.
8A and 8B, reference numeral 15s denotes an opening surface of the
図9(a)は、他の実施形態に係る掃除機本体2の内側から対向面25が規定される下ケース11(本体ケース)の内壁面側を見た様子を示す部分斜視図、図9(b)は、図9(a)のIX−IX断面図である。なお、図9(b)には、仮想線(二点鎖線)でフィルタ23、排出口15hの開口面15sを記載している。
FIG. 9A is a partial perspective view showing a state in which the inner wall surface side of the lower case 11 (main body case) in which the facing
図9(a)及び(b)に示すように、この掃除機本体2は、段差部25d(図9(b)参照)に配置された細長の板状の傾斜部材26によって段差部25dに三角形の断面形状を有する副気室28a(図9(b)参照)が設けられている。また、副気室28aは、レゾネータ連通孔28bを介して下ケース11(本体ケース)の内側空間40(図9(b)参照)と連通している。
これらの副気室28a及びレゾネータ連通孔28bは、ヘルムホルツレゾネータ28を構成し、掃除機本体2内の所定の周波数の騒音を消去する。
As shown in FIGS. 9 (a) and 9 (b), the vacuum cleaner
The
このようなヘルムホルツレゾネータ28においては、副気室28aの容積V、レゾネータ連通孔28bの長さL、レゾネータ連通孔28bの開口部断面積は、次式(1)を満たすように設計される。なお、式(1)中の共鳴周波数f0は、掃除機本体2内で発生する騒音のうち消音したい騒音の周波数に合わせられる。
In such a
f0=C/2π×√(S/V(L+α×√S))・・・(1)
f0(Hz):共鳴周波数
C(m/s):副気室28a内部の音速
V(m3):副気室28aの容積
L(m):レゾネータ連通孔28bの長さ
S(m2):レゾネータ連通孔28bの開口部断面積
α:補正係数
f 0 = C / 2π × √ (S / V (L + α × √S)) (1)
f 0 (Hz): Resonance frequency C (m / s): Sound velocity inside
このような掃除機本体2では、下ケース11(本体ケース)がヘルムホルツレゾネータ28を有することに加えて、図9(b)に示すように、板状の傾斜部材26によって対向面25の少なくとも一部が排出口15hの開口面15sに対して傾斜する。
したがって、この電気掃除機1によれば、フィルタ23と対向面25との間での排気対流が抑制されて排気損失が低減される。
なお、図9(a)及び(b)中、符号25aは対向面25の第1面であり、符号25bは対向面25の第2面であり、符号25cは対向面25の傾斜面であり、符号27はリブである。
In such a vacuum cleaner
Therefore, according to the
9A and 9B,
図10は、他の実施形態における掃除機本体2の内側から対向面25が規定される下ケース11(本体ケース)の内壁面側を見た様子を示す部分斜視図であり、図6に対応する部分斜視図である。
図10に示すように、この掃除機本体2では、図6の掃除機本体2と異なって、フェンダ19c上にも傾斜部材26を延長して配置している。
この掃除機本体2によれば、対向面25における傾斜面25cが拡張されるので、より確実に排気損失を低減することができる。
なお、図10中、符号25aは対向面25の第1面であり、符号25bは対向面25の第2面であり、符号27はリブである。
FIG. 10 is a partial perspective view showing a state in which the inner wall surface side of the lower case 11 (main body case) in which the facing
As shown in FIG. 10, in this
According to this
In addition, in FIG. 10, the code |
また、前記の実施形態及び前記の他の実施形態では、開口面15sに対して対向面25の第1面25a及び第2面25bが略平行であるものを想定しているが、第1面25a及び第2面25bの少なくとも一方が開口面15sに対して傾斜するように構成することもできる。この場合、傾斜する第1面25a(第2面25b)は、下方から上方に向けて徐々に開口面15sから離れるように傾斜するものが望ましい。
Moreover, in the said embodiment and the said other embodiment, although the
次に、本発明の作用効果を検証した実施例及び比較例を示しながら本発明についてさらに具体的に説明する。
(実施例1)
本実施例では、図6に示すように傾斜部材26を対向面25に有する掃除機本体2について、電動送風機15(図3参照)を駆動させた際の排気の風速を以下のとおり測定した。本実施例では、図2に示す掃除機本体2の上ケース12と排気カバー14とを取り外した状態で、集塵部18を気密に覆ったダストケースカバー13を別途用意した治具で固定した。
なお、ホース3(図1参照)と紙パック21(図3参照)とは、掃除機本体2から取り外した。
Next, the present invention will be described more specifically with reference to Examples and Comparative Examples in which the operational effects of the present invention are verified.
Example 1
In the present example, as shown in FIG. 6, for the
The hose 3 (see FIG. 1) and the paper pack 21 (see FIG. 3) were removed from the
次いで、電動送風機15(図3参照)の電源端子(図示省略)に商用電源から電力を供給して電動送風機15を駆動させた。
図11は、本実施例で使用した掃除機本体2の図7(b)に対応する下ケース11(本体ケース)及び傾斜部材26の断面図である。
本実施例で使用した傾斜部材26の材質は、ポリエステル系ポリウレタンフォーム(モルトプレンSC材)であった。この傾斜部材26の下ケース11に対する取り付けには、両面テープが使用された。
Next, power was supplied from a commercial power source to a power supply terminal (not shown) of the electric blower 15 (see FIG. 3) to drive the
FIG. 11 is a cross-sectional view of the lower case 11 (main body case) and the
The material of the
図11中、符号23はフィルタであり、符号25aは対向面25の第1面であり、符号25bは対向面25の第2面であり、符号25cは対向面25の傾斜面であり、符号27はリブである。また、符号Hは下ケース11に取り付けた状態での傾斜部材26の上下方向の最大高さ(以下、単に「高さH」という)であり、符号Dは左右方向の最大幅(以下、単に「幅D」という)である。また、符号Pは、風速計の配置位置であり、具体的にはフィルタ23と下ケース11との間に形成される空間の上部であって、フィルタ23とリブ27との略中間である。
In FIG. 11,
本実施例では、高さHが10mmで幅Dが5mmの傾斜部材26を下ケース11に取り付け、前記のように電動送風機15を駆動させてP位置における風速を測定した。その結果を表1に示す。
In this example, the
また、本実施例では、電動送風機15を駆動させた際に発生する騒音の周波数ごとの音圧レベル(dB)を測定した。その結果を図12に示す。図12は、電動送風機15を駆動させた際に発生する騒音の周波数ごとの音圧レベル(dB)の変化を示すグラフである。
In this example, the sound pressure level (dB) for each frequency of noise generated when the
(比較例1)
本比較例1では、実施例1の傾斜部材26を下ケース11から取り除き、前記のように電動送風機15を駆動させてP位置における風速を測定した。その結果を表1に示す。
また、電動送風機15を駆動させた際に発生する騒音の周波数ごとの音圧レベル(dB)を測定した。その結果を図12に示す。
(Comparative Example 1)
In Comparative Example 1, the
Further, the sound pressure level (dB) for each frequency of noise generated when the
(実施例1と比較例1との対比)
表1に示すように、比較例1のP位置における風速が13.5m/sであったのに対して、実施例1では、17.0m/sであった。これにより傾斜部材26を設けたことによる排気の損失低減効果が確認された。
また、図12に示すように、傾斜部材26を有する実施例1では、傾斜部材26を有しない比較例1と比べて、周波数600Hz前後、周波数1400〜3000Hz、及び周波数3600〜4600Hzの帯域での音圧レベルが低減された。これにより吸音材で形成された傾斜部材26による吸音効果乃至は消音効果が確認された。
(Contrast between Example 1 and Comparative Example 1)
As shown in Table 1, the wind speed at the P position in Comparative Example 1 was 13.5 m / s, whereas in Example 1, it was 17.0 m / s. Thereby, the exhaust loss reduction effect by providing the
In addition, as shown in FIG. 12, in Example 1 having the
(実施例2から実施例7)
実施例2から実施例7では、表2に示す高さH及び幅Dであり、表2に示す材質の傾斜部材26を、図6及び図11に示すように下ケース11に取り付けた。なお、表2中、SC材は、ポリエステル系ポリウレタンフォーム(モルトプレンSC材)を意味する。これらの傾斜部材26の下ケース11に対する取り付けには、両面テープが使用された。
次に、実施例1と同様に電動送風機15を駆動させた際の定格出力A(W)を求めた。そして、傾斜部材26を取り外した際の定格出力B(W)との差(B−A)を算出した。この差(W)を排気の損失低減効果として表2に示す。
(Example 2 to Example 7)
In Example 2 to Example 7, the
Next, the rated output A (W) when the
表2に示す実施例2から実施例5(傾斜部材26の材質:ABS樹脂)を参照すると、高さHが長くなるほど(傾斜面が広くなるほど)、排気の損失低減効果が大きくなる傾向にあることが確認された。 Referring to Example 2 to Example 5 (material of the inclined member 26: ABS resin) shown in Table 2, as the height H becomes longer (the inclined surface becomes wider), the exhaust loss reduction effect tends to increase. It was confirmed.
また、実施例4(傾斜部材26の材質:ABS樹脂)と実施例7(傾斜部材26の材質:SC材)とを比較すると、傾斜部材26の形状及びサイズが同じ場合には、傾斜部材26の表面粗さの低い方が損失低減効果に、より優れることが確認された。
Further, when Example 4 (material of the inclined member 26: ABS resin) is compared with Example 7 (material of the inclined member 26: SC material), when the shape and size of the
(実施例8)
本実施例では、実施例1と同様にポリエステル系ポリウレタンフォーム(モルトプレンSC材)からなる傾斜部材26(高さH:10mm、幅D:5mm、長さ70mm)を2つ用意した。それぞれの傾斜部材26をサンプルIa及びサンプルIbとした。
(Example 8)
In this example, two inclined members 26 (height H: 10 mm, width D: 5 mm, length 70 mm) made of polyester polyurethane foam (Mortoprene SC material) were prepared in the same manner as in Example 1. Each
まず、サンプルIaを図6に示すように下ケース11(本体ケース)に取り付けた掃除機本体2(図2参照)を組み立てた。
この掃除機本体2について、JIS C 9108(2009)「電気掃除機」で定められる吸込仕事率の測定方法にて仕事率(W)を求めた。その結果を表3の第1回目測定−サンプルIaの欄に記載する。ちなみに、この吸込仕事率とは、風量と真空度の積から求められる空気力学的動力の測定値からなる空気力学的動力曲線の最大値である。また、この仕事率を得る風量点を仕事率点としてそのときの風量Q(m3/min)、及びそのときの入力(W)を表3に併記する。また、無負荷の状態で掃除機本体2を運転した際の風量Q(m3/min)及び入力(W)を開放点として表3に併記する。
First, the vacuum cleaner main body 2 (see FIG. 2) in which the sample Ia was attached to the lower case 11 (main body case) as shown in FIG. 6 was assembled.
About this vacuum cleaner
次に、サンプルIaを下ケース11(本体ケース)から取り除いた掃除機本体2(図2参照)について、仕事率(W)を求めた。その結果を表3の第1回目測定−対照の欄に記載する。また、この対照の仕事率点、開放点におけるそれぞれの風量(m3/min)、及び入力(W)を表3に併記する。 Next, the work rate (W) was calculated | required about the cleaner main body 2 (refer FIG. 2) which removed the sample Ia from the lower case 11 (main body case). The results are shown in the column of the first measurement-control in Table 3. Further, Table 3 shows the control power point, the air volume (m 3 / min) at the open point, and the input (W).
そして、本実施例では、対照の掃除機本体2の仕事率と、サンプルIaを有する掃除機本体2の仕事率との差を、排気の損失低減効果(W)として表3に記載する。
In this embodiment, the difference between the power of the control
次に、サンプルIaに代えてサンプルIbを下ケース11(本体ケース)に取り付けた以外は、前記と同様の掃除機本体2を組み立てた。この掃除機本体2について、前記と同様にして仕事率、仕事率点、開放点におけるそれぞれの風量(m3/min)、及び入力(W)、並びに対照の仕事率、仕事率点、開放点におけるそれぞれの風量(m3/min)、及び入力(W)を求めた。これらを表3の第2回目測定の欄に記載する。
Next, a vacuum cleaner
また、第2回目測定における対照の掃除機本体2の仕事率と、サンプルIbを有する掃除機本体2の仕事率との差を、排気の損失低減効果(W)として求めた。その結果を表3に記載する。また、表3には、第1回目測定における損失低減効果(W)と第2回目測定における損失低減効果(W)との平均値を記載する。
Further, the difference between the power of the control vacuum cleaner
本実施例では、表3に示すように、下ケース11(本体ケース)に傾斜部材26を取り付けることで平均1.1Wの排気の損失低減効果が確認された。
In the present embodiment, as shown in Table 3, the exhaust loss reduction effect of 1.1 W on average was confirmed by attaching the
(実施例9)
本実施例では、実施例1と同様にポリエステル系ポリウレタンフォーム(モルトプレンSC材)からなる傾斜部材26(高さH:10mm、幅D:5mm、長さ120mm)を2つ用意した。それぞれの傾斜部材26をサンプルIIa及びサンプルIIbとした。
Example 9
In this example, two inclined members 26 (height H: 10 mm, width D: 5 mm, length 120 mm) made of a polyester-based polyurethane foam (Mortoprene SC material) were prepared in the same manner as in Example 1. Each
まず、サンプルIIaを図10に示すようにフェンダ19cまで延びるように下ケース11(本体ケース)に取り付けた掃除機本体2(図2参照)を組み立てた。
この掃除機本体2について、実施例8と同様にして、仕事率、仕事率点、開放点におけるそれぞれの風量(m3/min)、及び入力(W)、並びに対照の仕事率、仕事率点、開放点におけるそれぞれの風量(m3/min)、及び入力(W)を求めた。これらを表4の第1回目測定の欄に記載する。
First, the cleaner body 2 (see FIG. 2) in which the sample IIa was attached to the lower case 11 (main body case) so as to extend to the
About this vacuum cleaner
また、第1回目測定における対照の掃除機本体2の仕事率と、サンプルIIaを有する掃除機本体2の仕事率との差を、排気の損失低減効果(W)として求めた。その結果を表4に記載する。
Further, the difference between the power of the control vacuum cleaner
次に、サンプルIIaに代えてサンプルIIbを下ケース11(本体ケース)に取り付けた以外は、前記と同様の掃除機本体2を組み立てた。この掃除機本体2について、前記と同様にして、仕事率、仕事率点、開放点におけるそれぞれの風量(m3/min)、及び入力(W)、並びに対照の仕事率、仕事率点、開放点におけるそれぞれの風量(m3/min)、及び入力(W)を求めた。これらを表4の第2回目測定の欄に記載する。
Next, a vacuum cleaner
また、第2回目測定における対照の掃除機本体2の仕事率と、サンプルIIbを有する掃除機本体2の仕事率との差を、排気の損失低減効果(W)として求めた。その結果を表4に記載する。また、表4には、第1回目測定における損失低減効果(W)と第2回目測定における損失低減効果(W)との平均値を記載する。
In addition, the difference between the power of the control vacuum cleaner
本実施例では、表4に示すように、下ケース11(本体ケース)に傾斜部材26を取り付けることで平均1.1Wの排気の損失低減効果が確認された。
In this example, as shown in Table 4, it was confirmed that the average loss of 1.1 W was reduced by attaching the
1 電気掃除機
2 掃除機本体
3 ホース
4 操作管
5 延長管
6 吸込具
11 下ケース
12 上ケース
13 ダストケースカバー
14 排気カバー
15 電動送風機
15a ファン
15b 電動機
15e モータケース
15h 排出口
15s 開口面
16 コードリール
17 制御基板
18 集塵部
23 フィルタ
25 対向面
25a 第1面
25b 第2面
25c 傾斜面
26 傾斜部材
27 リブ
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記モータケースに形成されている前記電動送風機からの排気の排出口は、前記本体ケースの内壁面に対向しており、
前記排出口と対向する前記本体ケース側の対向面の少なくとも一部は、前記排出口の開口面に対して傾斜していることを特徴とする電気掃除機。 A vacuum cleaner main body having a dust collecting part for collecting dust and a motor case for storing an electric blower for generating a suction force for sucking the dust in the dust collecting part in the main body case,
The exhaust outlet from the electric blower formed in the motor case faces the inner wall surface of the main body case,
The vacuum cleaner according to claim 1, wherein at least a part of a facing surface on the main body case side facing the discharge port is inclined with respect to an opening surface of the discharge port.
前記対向面は、第1面と、前記第1面よりも前記排出口の前記開口面から離れて形成される第2面と、前記第1面と前記第2面との間に形成されて前記排出口の前記開口面に対して傾斜している傾斜面と、を有し、
前記第1面と前記第2面とは、前記本体ケースの前記内壁面に形成され、
前記傾斜面は、前記本体ケースの前記内壁面に取り付けられている傾斜部材に形成されていることを特徴とする電気掃除機。 The vacuum cleaner according to claim 1, wherein
The opposing surface is formed between the first surface, the second surface formed farther from the opening surface of the discharge port than the first surface, and the first surface and the second surface. An inclined surface that is inclined with respect to the opening surface of the discharge port,
The first surface and the second surface are formed on the inner wall surface of the main body case,
The vacuum cleaner, wherein the inclined surface is formed on an inclined member attached to the inner wall surface of the main body case.
前記傾斜部材は、吸音材で形成されていることを特徴とする電気掃除機。 The vacuum cleaner according to claim 2,
The vacuum cleaner is characterized in that the inclined member is formed of a sound absorbing material.
前記吸音材は、発泡樹脂で形成されていることを特徴とする電気掃除機。 The vacuum cleaner according to claim 3,
The vacuum cleaner, wherein the sound absorbing material is formed of a foamed resin.
前記第2面には、前記第1面側から離れる方向に延びているリブが形成されていることを特徴とする電気掃除機。 The vacuum cleaner according to claim 2,
The vacuum cleaner, wherein a rib extending in a direction away from the first surface is formed on the second surface.
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