JP2017125733A - タンクの検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧タンクの検査において、検査に使用する水の再利用と、検査に要する時間の短縮の両立をはかる。
【解決手段】タンク容器11と、その外側に形成される補強層12と、を備えるタンク10の検査方法である。(a)水で満たされたタンク10にさらに、加圧しつつ水槽210から水を注入して、タンク10内の圧力を上昇させつつ、圧力とタンク10の膨張量とを測定する(S30)。(b)注入した水をタンク10から水槽210に送出して、タンク10内の圧力を低下させつつ、圧力とタンク10の膨張量とを測定する(S50)。(c)上記の測定結果に基づいて、補強層12に残留する膨張量に関するパラメータを取得する(S140)。(d)工程(b)の後で、タンク10内に空気を供給してタンク10から水槽210に水を送出して、水槽210内の水の量を注入前の量に戻す(S60)。(e)複数のタンク10について、工程(a)〜(d)を繰り返す。
【選択図】図3

Description

本発明は、高圧タンクの検査方法に関するものである。
従来、樹脂製のライナーとその外表面に形成される繊維強化樹脂層とを備える高圧タンクの検査において、以下のような処理を行う技術が存在する(特許文献1)。すなわち、純水で満たしたタンクを用意する。そして、純水槽からタンク内に純水を過剰に充填することによりタンクの内圧を上昇させる昇圧時と、純水を純水槽に戻してタンクの内圧を降下させる降圧時のそれぞれについて、タンクの内圧とタンク(繊維強化樹脂層)の膨張量との関係を取得する。タンク(繊維強化樹脂層)の膨張量は、具体的には、純水槽の重量の減少分に基づいて、測定される。
そして、タンクの内圧とタンク(繊維強化樹脂層)の膨張量との関係を用いて、繊維強化樹脂層の恒久増加率が取得される。繊維強化樹脂層の恒久増加率は、高圧タンクが膨張後、収縮したときに、繊維強化樹脂層に残留する膨張の度合いを示すパラメータである。繊維強化樹脂層の恒久増加率が所定の閾値以上であるときには、高圧タンクの繊維強化樹脂層の強度が不足する可能性があるものとして、高圧タンクに対して「否」の判定がなされる。
特開2014−119292号公報 特公昭63−52692号公報 特開平08−201251号公報 特開2001−108588号公報
しかし、上記の検査処理においては、検査に使用する水の再利用と、検査に要する時間の短縮の両立については、考慮されていなかった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、タンク容器と、前記タンク容器の外側に形成される補強層と、を備えるタンクの検査方法が提供される。この検査方法は:(a)水で満たされたタンクにさらに、加圧しつつ水槽から水を注入して、前記タンク内の圧力を上昇させつつ、前記タンク内の圧力と前記タンクの膨張量とを測定する工程と;(b)前記工程(a)の後、前記注入した水を前記タンクから前記水槽に送出して、前記タンク内の圧力を低下させつつ、前記タンク内の圧力と前記タンクの膨張量とを測定する工程と;(c)前記工程(a)および(b)の測定結果に基づいて、前記補強層に残留する膨張量に関するパラメータを取得する工程と;(d)前記工程(b)の後で、前記タンク内に空気を供給して前記タンクから前記水槽に水を送出して、前記水槽内の水の量を前記注入前の量に戻す工程と;(e)複数のタンクについて、前記工程(a)〜(d)を繰り返す工程と、を備える。
このような態様とすれば、タンク内に注入した水を検査において再利用することができる。そして、降圧後にタンクの容量が迅速に検査前の値に戻らないタンクの検査においても、タンクの容量が検査前の値に戻ることを利用して水槽内の水の量を検査前の値に戻す態様に比べて、迅速に、水槽内の水の量を検査前の値に戻すことができる。
(2)上記形態の検査方法において、前記工程(b)は、前記タンク内の圧力が大気圧に達する前に終了する工程であり、前記工程(c)は:前記工程(a)で得られた前記タンク内の圧力と前記タンクの膨張量との測定値から、圧力上昇時の前記タンク内の圧力と前記タンクの膨張量との関係を表す第1の直線を得る工程と;前記工程(b)で得られた前記タンク内の圧力と前記タンクの膨張量との測定値から、圧力下降時の前記タンク内の圧力と前記タンクの膨張量との関係を表す第2の直線を得る工程と;前記第1および第2の直線から、前記工程(b)のあと大気圧において前記補強層に残留する膨張量を取得する工程と、を含む、態様とすることができる。
このような態様とすれば、タンク内の圧力とタンクの膨張量との関係を表す直線を得るのに十分な測定値が得られた段階で、工程(b)を終了し、工程(d)を開始することができる。このため、検査に要する時間をより短縮することができる。
本発明は、検査方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、高圧タンクにおけるタンク容器と補強層との間の空隙の容積の測定方法や、当該空隙の容積を検出できる高圧タンクの検査装置、当該検査装置の制御方法、その制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の実施形態としての高圧タンクの検査装置200の構成を示す概略図である。 検査装置200の検査対象である高圧タンク10の構成を示す概略断面図である。 検査装置200において実行される高圧タンク10の検査方法の処理を示すフローチャートである。 図3に示す検査処理における各処理と、ライナー11内部の圧力の関係を示すグラフである。 図3のステップS50における開閉バルブ234の状態と、高圧タンク10内の状態を示す図である。 ステップS60における開閉バルブ234の状態と、高圧タンク10内の状態を示す図である。 図3のステップS30,S50で得られる測定値をもとに、制御部250が高圧タンク10の良否を判定する際の処理を示すフローチャートである。 図7のステップS100,S110(図3のステップS30,S50)において得られる第1と第2の関係を表すグラフである。 図7のステップS120〜S150における繊維強化樹脂層12の恒久増加率の取得処理を説明するための説明図である。
A.実施形態:
図1は、本発明の実施形態としての高圧タンクの検査装置200の構成を示す概略図である。検査装置200は、純水槽210と、重量計215と、配管221〜223と、開閉バルブ231,232と、ポンプ233と、圧力センサ241と、温度センサ242と、空気配管224と、開閉バルブ234と、エアコンプレッサ235と、圧力測定部243と、制御部250と、を備える。
純水槽210は、高圧タンク10に供給される純水を貯蔵する。重量計215は、純水槽210に貯蔵されている純水の重量を測定し、制御部250に出力する。なお、重量計215は、純水槽210内の純水の温度を測定する温度計を備え、純水槽210内の純水の温度に応じて出力値を補正する態様とすることもできる。
第1と第2の配管221,222は、それぞれ、一端が純水槽210に接続されている。第1と第2の配管221,222は、他端において合流して、第3の配管223の一端に接続されている。第3の配管223の他端は、高圧タンク10のバルブ15に接続される。第1〜第3の配管221〜223は、純水槽210と高圧タンク10との間で純水を流通させる。
第1の配管221には、第1の開閉バルブ231が設けられている。第1の配管221の純水槽210と第1の開閉バルブ231との間には、ポンプ233が設けられている。ポンプ233は、ブースーターポンプである。なお、ポンプ233としては、昇圧時間の短縮のために、プランジャーポンプを採用することもできる。一方、第2の配管222には、第2の開閉バルブ232が設けられている。
第3の配管223には、圧力センサ241が取り付けられている。圧力センサ241は、第3の配管223内における純水の圧力を検出する。圧力センサ241が検出する第3の配管223内の純水の圧力は、高圧タンク10におけるライナー11の内部の圧力とみなすことができる。温度センサ242は、ライナー11内の純水の温度を検出する。温度センサ242は、熱電対温度計によって構成される。
圧力測定部243は、圧力センサ241の検出信号および温度センサ242の検出信号を受信する。圧力測定部243は、圧力センサ241の検出信号に応じた圧力値を、温度センサ242の検出信号に応じて補正した上で、制御部250に出力する。
空気配管224は、一端がエアコンプレッサ235に接続され、他端が高圧タンク10のバルブ15に接続されている。空気配管224は、エアコンプレッサ235が供給する空気を高圧タンク10に送る。空気配管224には、開閉バルブ234が設けられている。
制御部250は、中央処理装置と主記憶装置とを備えるマイクロコンピュータによって構成されている。制御部250は、上記各部を制御することにより、後述するタンクの検査を実行する。
図2は、検査装置200の検査対象である高圧タンク10の概略構成を示す断面図である。図2において、高圧タンク10の中心軸OLを一点鎖線によって示す。高圧タンク10は、燃料電池車両に搭載され、高圧の水素を貯蔵し、燃料ガスとして水素ガスを燃料電池に供給する。高圧タンク10は、ライナー11と、繊維強化樹脂層12と、バルブ側口金13と、エンド側口金14と、バルブ15と、を備える。
ライナー11は、高圧タンク10の本体部を構成するタンク容器である。ライナー11は、その内部に高圧水素を収容するための収容空間SPを有する。ライナー11は、略円筒状のシリンダー部と、その両側に配された略半球状のドーム部と、を有する。一方のドーム部の頂部には、バルブ側口金13が取り付けられる開口部が形成されている。他方のドーム部の頂部には、エンド側口金14が取り付けられる開口部が形成されている。ライナー11は、たとえば、強化プラスチック等の樹脂部材を用いて回転成形法によって形成される。なお、ライナー11は、回転成形法のような一体成形の製造方法に換えて、複数に分割された部材を接着して一体化する製造方法によって形成されてもよい。
繊維強化樹脂層12は、ライナー11の外側を覆う補強層である。繊維強化樹脂層12は、ライナー11の外表面に巻き付けられる炭素繊維強化プラスチック(CFRP;carbon-fiber-reinforced plastic)などの強化繊維と、その強化繊維同士を結着する熱硬化性樹脂と、で構成される。繊維強化樹脂層12は、以下のように形成される。
(1)熱硬化性樹脂を含浸させた強化繊維を、いわゆるヘリカル巻きやフープ巻きなどの所定の巻き方にって、ライナー11に巻き付ける。
(2)強化繊維が巻き付けられたライナー11を恒温槽において、たとえば摂氏85度程度の高温で加熱し、強化繊維中の熱硬化性樹脂を熱硬化させる。
バルブ側口金13は、高圧タンク10の一方のドーム部に取り付けられている。バルブ側口金13は、繊維強化樹脂層12に覆われたライナー11にバルブ15を取り付けるために接続部である。バルブ側口金13の開口部は、ライナー11の収容空間SPと接続されており、その内周面にはバルブ15の雄ねじ部と勘合する雌ねじ部が形成されている。バルブ側口金13は、ステンレスやアルミニウムなどの金属部材によって形成されてもよいし、強化プラスチック等の樹脂部材によって形成されてもよい。
エンド側口金14は、バルブ側口金13とは反対側の高圧タンク10のドーム部に取り付けられている。エンド側口金14は、ライナー11の開口部を封止する封止部材である。エンド側口金14は、ステンレスやアルミニウムなどの金属部材によって形成されてもよいし、強化プラスチックなどの樹脂部材によって形成されてもよい。
高圧タンク10の製造工程では、繊維強化樹脂層12の形成後に、ライナー11と繊維強化樹脂層12との間に空隙16が生じる場合がある。空隙16は、繊維強化樹脂層12を形成するための熱硬化処理後のライナー11の熱収縮量と繊維強化樹脂層12の熱収縮量との差に起因して生じる。
熱硬化処理においては、ライナー11は、恒温槽による加熱と、強化繊維に含浸されているエポキシ樹脂の硬化反応による発熱と、によって昇温する。通常、ライナー11は、熱膨張係数が大きい材質で構成されており、熱膨張や熱収縮を生じやすい。ライナー11は、熱硬化処理中には外表面に巻き付けられた強化繊維によって熱膨張が制限されるが、熱硬化処理の後には温度の低下に伴って熱収縮する。そのため、熱硬化処理の後に、ライナー11と繊維強化樹脂層12との間に、空隙16が形成される場合がある。
また、樹脂で構成されるライナー11と、強化繊維と熱硬化性樹脂で構成される繊維強化樹脂層12と、から主に構成される高圧タンク10は、収容空間SPの圧力が高くなると膨張(変形)する。そして、その状態から、高圧タンク10の周囲の圧力(大気圧)と同じ圧力に収容空間SPの圧力が戻ると、高圧タンク10は、膨張時の状態から収縮する。しかし、収容空間SPの圧力が高い状態から、所定値以上の速度で収容空間SPの圧力が低下すると、収容空間SPの圧力が周囲の圧力と同じ値に戻った時点では、高圧タンク10は、もとの大きさ(形状)には戻らない。そして、高圧タンク10の収容空間SPの大きさは、時間の経過とともにもとの大きさに近づく。ただし、高圧タンク10が完全にはもとの形状および大きさに戻らず、一部、高圧タンク10に変形が残留する場合がある。残留変形が少ない高圧タンク10は、強度が高いと考えられる。
図3は、検査装置200において実行される高圧タンク10の検査方法の処理を示すフローチャートである。なお、図3は、高圧タンク10の検査方法において、高圧タンク10に対して行われる処理を示す。高圧タンク10の検査方法において、制御部250内で行われる高圧タンク10の良否を判定するための処理については、後に別途、説明する。
図3の検査処理に先だって、収容空間SPが純水で満たされた状態(本明細書において「初期充填状態」と呼ぶ)にある高圧タンク10が、検査装置200に取り付けられる。なお、高圧タンク10は、その中心軸OLが水平方向と一致するように、検査装置200に取り付けられる(図1および図2参照)。
図3のステップS10において、制御部250は、第1の開閉バルブ231を開くとともに第2の開閉バルブ232を閉じ、ポンプ233を駆動させて、純水槽210から高圧タンク10への純水の供給を行う(図1参照)。なお、このとき、空気配管224の開閉バルブ234は閉じられている。
図4は、図3に示す検査処理における各処理と、ライナー11内部の圧力の関係を示すグラフである。図3のステップS10において、制御部250は、ライナー11内部の圧力を、初期圧力P0(ここでは、大気圧)から第1の試験圧力P1(P1>P0)まで上昇させる。図3のステップS10の処理を「第1の昇圧」とも呼ぶ。
図3のステップS20において、制御部250は、所定時間(たとえば、1分)、第1の開閉バルブ231および第2の開閉バルブ232を閉じ、ポンプ233を停止させ、リークチェックを行う。所定時間の間に、所定量以上、ライナー11内部の圧力が低下した場合には、制御部250は、高圧タンク10が不良品であると判定し、図示しないディスプレイにその旨を出力する。所定時間の間に、所定量以上、ライナー11内部の圧力が低下した場合には、高圧タンク10から純粋が漏れていると考えられるためである。高圧タンク10に漏れがない場合には、ライナー11内部の圧力は、P1に維持される(図4参照)。
図3のステップS30においては、制御部250は、再び第1の開閉バルブ231を開くとともに、ポンプ233を駆動させて、純水槽210から高圧タンク10への純水の供給を行う。制御部250は、ライナー11内部の圧力を、たとえば1時間かけて、圧力P1から第2の試験圧力Pt(Pt>P1)まで上昇させる。ステップS30の処理を「第2の昇圧」とも呼ぶ。制御部250は、その間、重量計215の出力値と、圧力測定部243の出力値と、を記録し、第2の昇圧時におけるライナー11の内部の圧力とライナー11の内部の膨張量との関係を取得する。ライナー11の内部の膨張量は、純水槽210に貯蔵されている純水の検査開始時からの重量の減少分に基づいて計算される。純水槽210における純水の検査開始時からの重量の減少分は、純水で満たされた状態(初期充填状態)からのライナー11の内部への純水の過剰な充填量、すなわち、ライナー11の内部の膨張量とみなすことができるためである。以下、第2の昇圧時におけるライナー11の内部の圧力と膨張量との関係を「第1の関係」とも呼ぶ。
ステップS40においては、制御部250は、所定時間(たとえば1分)、第1の開閉バルブ231および第2の開閉バルブ232を閉じ、ポンプ233を停止させ、ライナー11の内部の圧力を一定に保持する。なお、ステップS40においてライナー11の内部の圧力を一定に保持する時間と、ステップS20におけるリークチェックの時間は、いずれが長くてもよいし、互いに等しくてもよい。
ステップS50においては、制御部250は、第1の開閉バルブ231を閉じ、第2の開閉バルブ232を開く(図1参照)。その結果、膨張している高圧タンク10から純水槽210へ純水が送出され、ライナー11の内部の圧力が低下する。制御部250は、ライナー11の内部の圧力が第2の試験圧力Ptから初期圧力P0(ここでは、大気圧)へと下降する間の重量計215の出力値と、圧力測定部243の出力値と、を記録する。その結果、降圧時におけるライナー11の内部の圧力と膨張量との関係が取得される。以下、この降圧時におけるライナー11の内部の圧力と膨張量との関係を「第2の関係」とも呼ぶ。
図5は、図3のステップS50における開閉バルブ234の状態と、高圧タンク10内の状態を示す図である。ステップS50においては、開閉バルブ234(図1参照)は閉じられている。図5において、閉じられている開閉バルブ234を黒色で示す。一方、第2の開閉バルブ232は開かれている。閉じられている第2の開閉バルブ232を白色で示す。図5においては、高圧タンク10から純水槽210へ純水PWが送出されている(矢印Apw参照)。この純水PWの送出は、膨張していた高圧タンク10の収縮に伴うものであり、高圧タンク10内は、依然として純水PWが満たされている。
図3のステップS60においては、制御部250は、制御部250は、開閉バルブ234を開くとともに、エアコンプレッサ235を駆動させて、高圧タンク10へ空気の供給を行う(図1参照)。その結果、高圧タンク10から純水槽210へ純水が送出される。
図6は、ステップS60における開閉バルブ234の状態と、高圧タンク10内の状態を示す図である。ステップS60においては、開閉バルブ234(図1参照)は開かれている。第2の開閉バルブ232も開かれている。図6において、開かれている開閉バルブ232,234を白色で示す。ステップS60においては、空気配管224を介して空気PAが注入される(矢印Aa参照)。その結果、高圧タンク10内の上部に滞留する空気PAに押し出されて、高圧タンク10から純水槽210へ純水PWが送出される(矢印Apw参照)。高圧タンク10内には、純水PWとともに、空気配管224から注入された空気PAが存在する。
図3のステップS60においては、高圧タンク10から純水槽210へ純水が送出される間、制御部250は、重量計215の出力値に基づいて、純水槽210内の純水の量を計測している(図1参照)。そして、純水槽210内の純水の量がステップS10の処理開始時の量に戻った時点で、制御部250は、開閉バルブ232を閉じるとともに、開閉バルブ234を閉じエアコンプレッサ235を停止させる。その結果、純水槽210内の純水の量は、高圧タンク10への純水の注入(ステップS10)の前の状態に戻る。その後、検査が行われた高圧タンク10は、検査装置200から取り外される。そして、検査装置200には、初期充填状態にある新たな検査対象の高圧タンク10が取りつけられる。
検査が行われた高圧タンク10については、図3のステップS70において、高圧タンク10内に残った純水が排出される。具体的には、バルブ15が下になり、エンド側口金14が上になるように高圧タンク10が配され、バルブ15から純水が排出される。高圧タンク10から排出された純水は、その後、他の高圧タンク10の検査のために使用される。より具体的には、ステップS60で検査装置200に取りつけられた高圧タンク10よりもさらに後に、検査装置200における検査の対象となる高圧タンク10を、初期充填状態とするために使用される。
一方、検査装置200においては、新たに取りつけられた高圧タンク10について、ステップS10〜S60の処理が実行され、検査が行われる。このような処理を行うことにより、検査後の高圧タンク10からの純水の排水の完了を待つことなく、次の高圧タンク10の検査を行うことができる。
以上で説明した検査が、複数の高圧タンク10を対象として、繰り返し実行される。
図3のような処理を行うことにより、減圧(図3のステップS50参照)後の高圧タンク10の自然収縮を待つことなく、純水槽210内の純水の量を検査開始前の量に戻すことができる。このため、空気を注入することなく減圧後の高圧タンク10の自然収縮によって純水槽210内に純水を戻す態様に比べて、迅速に次の高圧タンク10の検査を行うことができる。すなわち、タンク一つあたりの検査時間を短くすることができる。
また、高圧タンク10内の純水を利用せずに、新たに純水を純水槽210内に追加して、純水槽210内の純水の量を検査開始前の量と等しくする態様に比べて、純水を有効利用することができる。このため、そのような態様に比べて、検査コストを低減することができる。
図7は、図3のステップS30,S50で得られる測定値をもとに、制御部250が高圧タンク10の良否を判定する際の処理を示すフローチャートである。検査装置200は、図3の処理と図7の処理とを実行することにより、高圧タンク10の検査方法を実行する。なお、図7では、技術の理解を容易にするため、図3のステップS30(第2の昇圧)およびステップS50(減圧)の処理を含めて、処理を説明する。なお、ある高圧タンク10を対象とする図7のステップS120〜S170の処理は、他の高圧タンク10を対象とする図3のステップS10,S20,S40,S60,S70の処理と並行して行うことができる。
図7のステップS100においては、制御部250は、重量計215の出力値と圧力測定部243の出力値とを記録し、昇圧時におけるライナー11の内部の圧力と膨張量との関係(第1の関係)を取得する。図7のステップS100は、図3のステップS30である。
ステップS110においては、制御部250は、ライナー11の圧力が下降する間の重量計215の出力値と圧力測定部243の出力値とを記録し、降圧時におけるライナー11の内部の圧力と膨張量との関係(第2の関係)を取得する。図7のステップS110は、図3のステップS50である。
図8は、図7のステップS100,S110(図3のステップS30,S50)において得られる第1と第2の関係を表すグラフである。図8には、横軸を高圧タンク10内の圧力とし、縦軸を高圧タンク10の膨張量(純水の過剰充填量)とするグラフである。図8において、高圧タンク10の昇圧時の第1の関係を表すグラフG1を、実線で示す。そして、高圧タンク10の降圧時の第2の関係を表すグラフG2を、一点鎖線で示す。
第1の関係を表すグラフG1については、初期圧力P0の近傍において圧力に対して高圧タンク10の膨張量が上に凸の曲線を描いて著しく増大する曲線領域R1Cと、曲線領域R1Cよりも圧力が大きい領域であって、圧力に対して高圧タンク10の膨張量がほぼ直線的に増大する線形領域R1Lと、が存在する。一方、第2の関係を表すグラフG2においては、圧力に対して高圧タンク10の膨張量がほぼ直線的に減少する。
図8において、第2の関係を表すグラフG2(一点鎖線)の傾きは、第1の関係を表すグラフG1(実線)の線形領域R1Lの傾きよりも小さい。すなわち、降圧時においては、昇圧時において高圧タンク10内の圧力が同じ値であったときよりも、高圧タンク10の膨張量が大きい。高圧タンク10の内部の圧力の増加に伴い、高圧タンク10がいったん膨張すると、その後、高圧タンク10内部の圧力が除かれても、高圧タンク10は、各圧力の状態において完全にはもとの(昇圧時の)形状に戻らず、変形の一部が高圧タンク10に残留するためである。この膨張が残留する度合いが小さいほど、繊維強化樹脂層12の強度が高い。
図7のステップS120〜S150においては、制御部250が、取得された第1と第2の関係に基づいて、繊維強化樹脂層12の恒久増加率を取得する。「繊維強化樹脂層12の恒久増加率」とは、高圧タンク10が膨張しその後収縮したときに、繊維強化樹脂層12に残留する膨張の度合いを示すパラメータである。恒久増加率は、高圧タンク10の強度に関する評価値として使用できる。繊維強化樹脂層12の恒久増加率は以下のように取得される。
図9は、図7のステップS120〜S150における繊維強化樹脂層12の恒久増加率の取得処理を説明するための説明図である。図9は、図8と同様に、第1と第2の関係を表すグラフG1,G2を示す。
図7のステップS120においては、制御部250は、S100,S110で得られた測定結果である第1と第2の関係に基づいて、繊維強化樹脂層12の第1の基準膨張量Eaと第2の基準膨張量Ebを取得する。具体的には、制御部250は、第1の関係(グラフG1)において線形領域R1Lを特定する。そして、線形領域R1Lにおけるライナー11の内部の圧力と膨張量との間の線形関係を表す第1の直線G1Lを特定する。そして、第1の直線G1Lを使用して、昇圧時の初期圧力P0における値(膨張量)Eaを得る。
また、制御部250は、第2の関係(グラフG2)におけるライナー11の内部の圧力と膨張量との間の線形関係を表す第2の直線G2Lを特定する。そして、第2の直線G2Lを使用して、降圧時の初期圧力P0における値(膨張量)Ebを得る。なお、図9において、第2の関係を表すグラフG2と第2の直線G2Lとは、ほぼ一致している。第2の関係を表すグラフG2における初期圧力P0のときの膨張量をEbとすることもできる。
FEM(Finite Element Method)により、繊維強化樹脂層12は、内部に圧力が付与されると、その圧力に応じて線形的に膨張量が増大することがわかった。このため、図9に示された第1の関係(グラフG1)における曲線領域R1Cは、空隙16およびライナー11の変形の影響が大きくあらわれている領域であり、線形領域R1Lは、繊維強化樹脂層12の膨張変化が支配的となっている領域であることがわかる。
すなわち、曲線領域R1Cにおいては、ライナー11が膨張し、繊維強化樹脂層12とライナー11との間の空隙16がつぶれることにより、繊維強化樹脂層12の形状はほぼ変わらないまま、高圧タンク10の容量が増大している。これに対して、線形領域R1Lにおいては、空隙16はほぼ存在せず、ライナー11の膨張を繊維強化樹脂層12が抑止しつつ、繊維強化樹脂層12が膨張した分だけ、高圧タンク10の容量が増大している。
このため、第1の直線G1Lによって、線形領域R1Lにおける線形関係を、曲線領域R1Cまで外挿することにより、曲線領域R1Cの圧力範囲における、高圧タンク10の内部の圧力の増加に対する繊維強化樹脂層12の膨張量が推定できる。初期圧力P0に対応する第1の基準膨張量Eaは、試験開始前の初期充填状態における繊維強化樹脂層12に関する基準容積を示す値であると解釈できる。言い換えれば、第1の基準膨張量Eaは、初期充填状態において、空隙16が存在せず、ライナー11が繊維強化樹脂層12と一体であったと仮定した場合の、初期充填状態における高圧タンク10(ライナー11)の容量である。
また、降圧時の第2の関係(図9のグラフG2参照)においては、曲線領域が存在しない。このため、高圧タンク10の内部の圧力を第2の試験圧力Ptまで昇圧させた後、初期圧力P0に戻した状態(初期充填状態)において、空隙16はほぼ存在せず、ライナー11は繊維強化樹脂層12とほぼ一体であると考えられる。第2の基準膨張量Ebは、高圧タンク10の内部の圧力を第2の試験圧力Ptまで昇圧させた後に初期充填状態に復帰させたときの、繊維強化樹脂層12と一体であるライナー11の容積(高圧タンク10の容積)を示す値である。
図7のステップS130においては、制御部250は、繊維強化樹脂層12の最大膨張量Emを取得する。「繊維強化樹脂層12の最大膨張量Em」とは、高圧タンク10の試験中における、繊維強化樹脂層12の変形(膨張)に起因する高圧タンク10の容積の増分の最大値である。
制御部250は、まず、第1と第2の関係(図9のグラフG1,G2参照)に基づいて、第2の試験圧力Ptに対応する高圧タンク10(ライナー11)の最大膨張量Etを取得する。高圧タンク10の最大膨張量Etは、繊維強化樹脂層12とライナー11の間に空隙16が存在し、繊維強化樹脂層12が膨張していない間(図9の領域R1C参照)のライナー11の膨張量を含む。
そして、制御部250は、高圧タンク10(ライナー11)の最大膨張量Etと第1の基準膨張量Eaとの差を、繊維強化樹脂層12の最大膨張量Emとして取得する(Em=Et−Ea)。前述のように、第1の基準膨張量Eaは、試験開始前の初期充填状態における繊維強化樹脂層12の基準容積を示す値である。図7のステップS130においては、以上のようにして、繊維強化樹脂層12の最大膨張量Emが取得される。
図7のステップS140においては、制御部250は、繊維強化樹脂層12の恒久膨張量Epを取得する。「繊維強化樹脂層12の恒久膨張量Ep」とは、高圧タンク10の内部の圧力を変動させたときに繊維強化樹脂層12に残留する変形(膨張量)に起因する高圧タンク10の膨張量を意味する。制御部250は、第2の基準膨張量Ebと第1の基準膨張量Eaとの差を、繊維強化樹脂層12の恒久膨張量Epとして取得する(Ep=Eb−Ea)。
ステップS150においては、制御部250は、繊維強化樹脂層12の恒久増加率Riを取得する。繊維強化樹脂層12は、繊維強化樹脂層12の最大膨張量Emに対する繊維強化樹脂層12の恒久膨張量Epの割合(Ri=Ep/Em)として得られる。
ステップS160においては、制御部250は、制御部250によって取得された繊維強化樹脂層12の恒久増加率Riに基づいて、高圧タンク10の強度についての良否を判定する。具体的には、制御部250は、繊維強化樹脂層12の恒久増加率Riが所定の閾値よりも小さいときには、検査対象の高圧タンク10に対して「良」の判定をする。この場合、制御部250は、その結果を画像を表示することができる表示部(図示は省略)に出力して検査処理を終了する。繊維強化樹脂層12の恒久増加率Riが所定の閾値よりも小さい場合には、繊維強化樹脂層12が十分な強度を有するものと考えられる。
一方、ステップS160において、繊維強化樹脂層12の恒久増加率Riが所定の閾値以上であるときには、制御部250は、高圧タンク10に対して「否」の判定をする。この場合、制御部250は、ステップS170において、その結果を警告表示とともに表示部に出力した上で、検査処理を終了する。繊維強化樹脂層12の恒久増加率Riが所定の閾値以上である場合には、繊維強化樹脂層12の強度が不足する可能性があると考えられる。
なお、制御部250は、いずれの判定をした場合であっても、表示部などに、繊維強化樹脂層12の最大膨張量Em、恒久膨張量Ep、恒久増加率Riを検査結果として表示する態様とすることができる。
以上のように、本実施形態の検査装置200によれば、高圧タンク10の内部の圧力を試験的に変動させることによって(図3のS30,S50ならびに図7のS100,S110参照)、繊維強化樹脂層12の強度の目安となる恒久増加率を容易かつ高精度で取得することができる。また、その恒久増加率に基づいて、高圧タンク10の強度の判定を行うことができるため、高圧タンク10の強度についての判定精度を向上させることができる。
B.変形例:
B1.変形例1:
上記実施形態においては、図3のステップS50の処理は、ライナー11の内部の圧力が初期圧力P0へと下降するまで行われる。しかし、高圧タンクの内部圧力の低減と膨張量の測定は、高圧タンクの内部圧力が検査開始時の圧力(上記実施形態において大気圧)に戻る前に終了することもできる。そして、高圧タンクの内部圧力が検査開始時の圧力に戻る前に、高圧タンク内への空気の注入(図3のS60参照)を開始することもできる。
たとえば、降圧時の高圧タンク内(ライナー内)の圧力と膨張量との間の関係を表す第2の直線G2L(図9参照)を、所定の精度で特定しうる程度に、高圧タンク内の圧力と膨張量との測定値が得られた段階で、測定を終了し、空気の注入を開始してもよい。そのような態様とすれば、検査に要する時間をより短縮することができる。
B2.変形例2:
上記実施形態においては、タンクの検査に純水を用いている。しかし、タンクの内部の圧力を上昇させ、その後下降させるために使用する流体は、純水以外の流体とすることができる。たとえば、許容範囲内の検査精度が維持できる場合には、精製水や他の流体を使用することもできる。ただし、圧力を加えられた際に、純水と同程度に体積が小さくなりにくい流体であることが好ましい。
B3.変形例3:
上記実施形態においては、高圧タンク内から水槽に水を戻す際に、空気が高圧タンク内に導入される。しかし、高圧タンク内から加圧用流体を貯留槽に戻す際には、窒素など、他の期待を使用することもできる。ただし、使用される圧力下において、加圧用流体に所定量以上とけない気体であることが好ましい。
B4.変形例4:
上記実施形態においては、純水槽210の重量の変化に基づいて、高圧タンク10の膨張量が測定される。しかし、タンクの膨張量は、貯留槽内における加圧用流体の体積の変化に基づいて、決定することもできる。
B5.変形例5:
上記実施形態においては、高圧タンク内の圧力と高圧タンクの膨張量との関係は、第1の直線G1L,G2Lで特定されている。すなわち、高圧タンク内の圧力と高圧タンクの膨張量との関係は、1次式で特定される。しかし、高圧タンク内の圧力と高圧タンクの膨張量との関係は、2次式、3次式などの他の式や、他の曲線で特定されることもできる。
10…高圧タンク
11…ライナー
12…繊維強化樹脂層
13…バルブ側口金
14…エンド側口金
15…バルブ
16…空隙
200…検査装置
210…純水槽
215…重量計
221…第1の配管
222…第2の配管
223…第3の配管
224…空気配管
231…第1の開閉バルブ
232…第2の開閉バルブ
233…ポンプ
234…開閉バルブ
235…エアコンプレッサ
241…圧力センサ
242…温度センサ
243…圧力測定部
250…制御部
Ea…第1の基準膨張量
Eb…第2の基準膨張量
Em…繊維強化樹脂層12の最大膨張量
Ep…恒久膨張量
Et…高圧タンク10(ライナー11)の最大膨張量
G1…昇圧時における高圧タンク10の内部の圧力と膨張量との関係を表すグラフ
G1L…第1の関係に対応する第1の直線
G2…降圧時における高圧タンク10の内部の圧力と膨張量との関係をグラフ
G2L…第1の関係に対応する第2の直線
OL…中心軸
P0…初期圧力
P1…第1の試験圧力
PA…空気
PW…純水
Pt…第2の試験圧力
R1C…曲線領域
R1L…線形領域
SP…収容空間

Claims (2)

  1. タンク容器と、前記タンク容器の外側に形成される補強層と、を備えるタンクの検査方法であって、
    (a)水で満たされたタンクにさらに、加圧しつつ水槽から水を注入して、前記タンク内の圧力を上昇させつつ、前記タンク内の圧力と前記タンクの膨張量とを測定する工程と、
    (b)前記工程(a)の後、前記注入した水を前記タンクから前記水槽に送出して、前記タンク内の圧力を低下させつつ、前記タンク内の圧力と前記タンクの膨張量とを測定する工程と、
    (c)前記工程(a)および(b)の測定結果に基づいて、前記補強層に残留する膨張量に関するパラメータを取得する工程と、
    (d)前記工程(b)の後で、前記タンク内に空気を供給して前記タンクから前記水槽に水を送出して、前記水槽内の水の量を前記注入前の量に戻す工程と、
    (e)複数のタンクについて、前記工程(a)〜(d)を繰り返す工程と、を備えるタンクの検査方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、
    前記工程(b)は、前記タンク内の圧力が大気圧に達する前に終了する工程であり、
    前記工程(c)は、
    前記工程(a)で得られた前記タンク内の圧力と前記タンクの膨張量との測定値から、圧力上昇時の前記タンク内の圧力と前記タンクの膨張量との関係を表す第1の直線を得る工程と、
    前記工程(b)で得られた前記タンク内の圧力と前記タンクの膨張量との測定値から、圧力下降時の前記タンク内の圧力と前記タンクの膨張量との関係を表す第2の直線を得る工程と、
    前記第1および第2の直線から、前記工程(b)のあと大気圧において前記補強層に残留する膨張量を取得する工程と、を含む、タンクの検査方法。
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