JP2017124991A - フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物を有効成分とするセンチュウ抵抗性誘導剤及びセンチュウ防除方法 - Google Patents

フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物を有効成分とするセンチュウ抵抗性誘導剤及びセンチュウ防除方法 Download PDF

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Abstract

【課題】植物の病害抵抗性を増強させる化合物を有効成分として含有する抵抗性誘導剤及び該化合物を利用したセンチュウ防除方法を提供する。
【解決手段】本発明のセンチュウ抵抗性誘導剤は、フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物を有効成分として含有することを特徴とする。本発明のセンチュウ防除方法は、対象植物にフィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物を吸収させることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物を有効成分とするセンチュウ抵抗性誘導剤及びセンチュウ防除方法に関する。
植物の根や茎に寄生する植物寄生性センチュウが、農業に及ぼす被害額は世界全体で年間数千億から数兆円に及ぶと推算されている。中でも深刻な被害を与えているのが700種以上の宿主範囲をもつネコブセンチュウ(Meloidogyne 属)である。ネコブセンチュウは広い寄主範囲を持ち、露地根菜類から施設果菜類におよぶ広汎な作物に著しい減収や枯死を起こす。さらに、ネコブセンチュウは発生圃場では根絶が難しいことから、最も有害な病害虫の一つであり、その農作物被害は植物寄生性センチュウ全体の4割以上を占める。不可欠用途を除く土壌消毒用途臭化メチルの2005年度以降の全廃によって、これまで意識せずに防除されていたセンチュウ害は顕在化するとともに拡大しつつある。
一方、作物防疫における環境保全型農業技術、有機農業技術の導入は以前にも増して強く求められており、有効かつ安全なネコブセンチュウ防除技術の開発には高い社会的ニーズが存在する。
現在、センチュウに対する主な防除手段は化学合成農薬を用いた化学的防除である。センチュウ用化学合成農薬は「粒剤」と「くん蒸剤」に大別でき、前者は有機リン剤のホスチアゼート剤、後者は1,3−ジクロロプロペン(D−D)剤が広く普及している。
その他の防除手段としては、例えば、物理的防除や耕種的防除等が挙げられる。
物理的防除としては、例えば、ハウスを密閉し耕土を加温する太陽熱土壌消毒、ハウス土壌に有機物を混和して密閉加温する還元土壌消毒、可動式ボイラーから給湯し直接作土を加熱する熱水土壌消毒、耕土の長期間湛水処理等が挙げられる。
耕種的防除としては、例えば、栽培すると土壌中のセンチュウ密度を低下させるセンチュウ対抗植物、センチュウ抵抗性品種等が挙げられる。センチュウ対抗植物の代表例としては、マリーゴールドの「アフリカントール」、野生エンバクの「ヘイオーツ」等が挙げられる。
また、生物農薬も防除技術の1つであり、例えば、防除剤として出芽細菌由来のパストリア水和剤(パスツリア ペネトランス剤)、弱毒ウイルスとフザリウム菌を接種することによるセンチュウ防除技術(例えば、特許文献1、2参照。)等が挙げられる。
また、近年、植物が備える病害虫抵抗性を利用した防除が注目されている。病害虫抵抗性を誘導する活性を有する化合物は「抵抗性誘導物質」と呼ばれ、殺虫剤などの化学合成農薬と異なり、病原体を直接殺さずに、植物が本来有する病害虫抵抗性を誘導し強化することで病害や害虫を防除するものである。センチュウに対して抵抗性を誘導する化合物としては、例えば、ジャスモン酸(例えば、非特許文献1参照。)、1−アミノシクロプロパン−1−カルボン酸(例えば、非特許文献1参照。)、スクラレオール(例えば、特許文献3及び非特許文献2参照。)等がこれまでに見つかっている。
特開2009−155229号公報 特開2011−51925号公報 特許第5668232号公報
T. Fujimoto., et al., Expression profile of jasmonic acid-induced genes and the induced resistance against the root-knot nematode (Meloidogyne incognita) in tomato plants (Solanum lycopersicum) after foliar treatment with methyl jasmonate, J. Plant. Physiol., 168, 1084-1097, 2011. T. Fujimoto., et al., Sclareol induces plant resistance to root-knot nematode partially through ethylene-dependent enhancement of lignin accumulation, Mol. Plant. Microbe. In., 28(4), 398-407, 2015.
化学的防除技術のうち、有機リン系化学合成農薬は作物への残留が社会問題化している。クロルピクリン剤、D−D剤等の土壌くん蒸剤も、人及び家畜の健康に及ぼす影響、土壌微小生物相の破壊と攪乱、地下水汚染等の環境負荷を与えることが懸念されている。また、化学的防除技術及び物理的防除技術は、概して劇的な防除効果を示すが、耕土深層に残存するセンチュウまで殺虫することは困難であり、栽培後のセンチュウ密度復活がしばしば観察される。
また、耕種的防除である対抗植物利用では、作物栽培の中断、除草の手間、他の病害虫の多発生等の問題を内包する。さらに、抵抗性品種は一般に市場の需要が薄く、抵抗性品種の連続的利用は抵抗性品種に寄生するセンチュウ系統(抵抗性打破系統)を出現させるため、利用期間が短い。例えば、トマトでは抵抗性品種のセンチュウ抵抗性は既に打破されている。
また、生物農薬では、パストリア水和剤が産卵抑制作用によってセンチュウを抑制するが、資材購入等のコストの高い。さらに、その防除効果が化学合成農薬に比較して低いことを考えた場合、費用対効果は低い。
上述のとおり、いずれの方法も防除効果や環境に与える影響等の面で解消すべき問題が多く残されている。
また、上述の抵抗性誘導物質を利用する場合、化学合成農薬の使用で問題となっている耐性菌や薬剤抵抗性害虫の出現は理論上起こりえない。
しかしながら、ジャスモン酸は植物ホルモンであり、それを施用した作物は生長抑制や分化異常などを起こす。1−アミノシクロプロパン−1−カルボン酸は植物ホルモンであるエチレンの生合成経路における前駆物質であり、ジャスモン酸同様、生長抑制を引き起こす。ジテルペン化合物であるスクラレオールの場合、施用した作物の地上部(主に葉)の緑色が白化することがある。
センチュウに対して抵抗性を誘導する上記化合物はいずれも作物に農業上好ましくない形質を起こすことから、これら以外の化合物を探索する必要がある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、植物の病害抵抗性を増強させる化合物を有効成分として含有する抵抗性誘導剤及び該化合物を利用したセンチュウ防除方法を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく病害抵抗性が誘発された植物又は天然資源を用いて探索を試みた結果、フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物がセンチュウに対する殺虫活性を有さず、且つ、対象となる植物の根の生長に悪影響を及ぼさないにも関わらず、センチュウに対する防除効果を有することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の態様を含む。
[1]フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物を有効成分として含有することを特徴とするセンチュウ抵抗性誘導剤。
[2]対象植物にフィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物を吸収させることを特徴とするセンチュウ防除方法。
[3]対象植物が、ナス科又はアブラナ科である、[2]に記載のセンチュウ防除方法。
本発明によれば、対象となる植物の根の生長に悪影響を及ぼすことなく、植物の病害抵抗性を増強させ、センチュウを防除することができる。
実施例1におけるトマトでのセンチュウ感染に対するフィトール48時間処理の効果を示すグラフである。 実施例2におけるトマト根の生長に対するフィトール48時間処理の効果を示すグラフである。 実施例3におけるシロイヌナズナでのセンチュウ感染に対するフィトール48時間処理の効果を示すグラフである。 実施例4におけるフィトールの殺センチュウ活性の有無を示すグラフである。 実施例5におけるトマトでのセンチュウ感染に対するトコフェロール48時間処理の効果を示すグラフである。 実施例6におけるトマト根の生長に対するトコフェロール48時間処理の効果を示すグラフである。 実施例7におけるシロイヌナズナでのセンチュウ感染に対するトコフェロール48時間処理の効果を示すグラフである。 実施例8におけるトコフェロールの殺センチュウ活性の有無を示すグラフである。 実施例9におけるシロイヌナズナでのセンチュウ感染に対するゲラニルゲラニオール48時間処理の効果を示すグラフである。 実施例10におけるシロイヌナズナ根の生長に対するゲラニルゲラニオール48時間処理の効果を示すグラフである。
以下、実施形態を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に何ら限定されるものではない。
<センチュウ抵抗性誘導剤>
一実施形態として、本発明は、フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物を有効成分として含有する、センチュウ抵抗性誘導剤を提供する。
本実施形態のセンチュウ抵抗性誘導剤によれば、対象となる植物の根の生長に悪影響を及ぼすことなく、植物の病害抵抗性を増強させ、センチュウを防除することができる。
本明細書において、「センチュウ」とは、植物寄生性センチュウを意味する。植物寄生性センチュウとしては、例えば、ネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウ、シストセンチュウ等が挙げられる。上述の3種のセンチュウによる被害が大きく、特に、ネコブセンチュウによる被害が大きい。
本実施形態のセンチュウ抵抗性誘導剤は、上述の3種のいずれのセンチュウに対しても、植物の病害抵抗性を増強させ、防除効果を示す。中でも、本実施形態のセンチュウ抵抗性誘導剤は、ネコブセンチュウに対して使用することが好ましい。
フィトールは、下記式(1)で表される構造を有する、ジテルペノイド化合物の一種である。フィトールは市販されており(例えば、シグマアルドリッチ(Sigma−Aldrich)社等)、市販品を入手し、簡単にセンチュウ抵抗性検定に供することができる。
Figure 2017124991
フィトールの類縁体としては、例えば、イソプレノール、ゲラニオール、ファルネソール、ゲラニルゲラニオール、ゲラニルファルネソール、ヘキサプレノール、レチノール(ビタミンA)等のイソプレノイド系化合物のアルコール等が挙げられる。
また、フィトールの代謝物又はフィトールの類縁体の代謝物としては、例えば、フィチルピロリン酸、イソペンテニルピロリン酸、ゲラニルピロリン酸、ファルネシルピロリン酸、ゲラニルゲラニルピロリン酸、ゲラニルファルネシルピロリン酸、トコフェロール等が挙げられる。
中でも、フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物は、天然物質であり、環境や人体への影響が少ない安全性の高い物質であると考えられることから、フィトール(上記式(1)で表される化合物)又はトコフェロール(下記式(2)で表される化合物)であることが好ましい。
Figure 2017124991
フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物(溶媒和物なども包含)の特徴はともにそれ自体には全く、又は、ほとんど抗センチュウ活性はないが、対象植物に処理するとセンチュウ防除活性を有することにある。本明細書において、「抗センチュウ活性」とは、センチュウの細胞代謝等に直接作用することでセンチュウの生育を阻害する作用を意味する。
対象となる植物としては、センチュウが侵入する植物であれば特に制限はないが、例えば、ナス科植物(例えば、トマト、ピーマン、ナス、ジャガイモ、トウガラシ、タバコ等)、アブラナ科植物(例えば、シロイヌナズナ、アブラナ、ダイコン、キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、ワサビ等)、マメ科植物(例えば、エンドウ、インゲンマメ、ササゲ、ダイズ等)、イネ科植物(例えば、イネ、マコモ、オオムギ、コムギ、ライムギ、モロコシ等)、ヒルガオ科植物(例えば、サツマイモ等)、バラ科植物(例えば、イチゴ、リンゴ、ビワ、モモ、アンズ、ウメ、サクラ等)、ウリ科植物(例えば、ニガウリ、ウリ、メロン、キュウリ、カボチャ等)、ユリ科植物(例えば、ユリ、チューリップ等)、キク科植物(例えば、ゴボウ、シュンギク、レタス等)、アオイ科植物(例えば、ハイビスカス、ムクゲ、フヨウ、タチアオイ、オクラ、ワタ、ケナフ等)、セリ科植物(例えば、ニンジン、セリ、セロリ、パセリ等)、ショウガ科植物(例えば、ショウガ等)、ヒノキ科植物(例えば、スギ、ヒノキ、ビャクシン等)、ツバキ科植物(例えば、ツバキ、サザンカ、チャ、ナツツバキ等)、ヒユ科植物(例えば、ホウレンソウ、ビート、オカヒジキ、フダンソウ等)、シソ科(例えば、シソ等)、花き類、観葉植物等が挙げられ、これらに限定されない。中でも、ナス科植物又はアブラナ科植物が好適な対象となる。
本実施形態のセンチュウ抵抗性誘導剤において、フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物は塩として含有されていてもよく、その塩の形態としては、特に制限はないが、例えば、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩等)、金属塩(例えば、アルミニウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、ニッケル塩等)、無機塩(例えば、酢酸塩、アンモニウム塩等)、有機アミン塩(例えば、ジベンジルアミン塩、グルコサミン塩、エチレンジアミン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、ジエタノールアミン塩、テトラメチルアンモニア塩等)、アミノ酸塩(例えば、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、アスパラギン塩等)等が挙げられる。
本実施形態のセンチュウ抵抗性誘導剤を農業園芸用防御増強剤として使用する場合には、その目的に応じて有効成分を適当な剤型で用いることができる。通常は有効成分を不活性な液体又は固体の担体で希釈し、必要に応じて界面活性剤、その他をこれに加え、粉剤、水和剤、乳剤、粒剤等の製剤形態で使用できる。
本実施形態のセンチュウ抵抗性誘導剤は、上述の製剤をそのまま、或いは、希釈して土壌施用又は育苗箱施用等により使用することができる。
本実施形態のセンチュウ抵抗性誘導剤の施用量は、使用される化合物の種類、対象病害、発生傾向、被害の程度、環境条件、使用する剤型などによって変動する。
さらに、本実施形態のセンチュウ抵抗性誘導剤は必要に応じて、そのセンチュウ防除活性を阻害しない範囲で、殺虫剤、他の殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料等と混合してもよい。
本実施形態のセンチュウ抵抗性誘導剤が液体である場合、フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物は溶媒に溶解した状態で存在する。使用可能な溶媒は、フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物の溶解、分散を阻害せず、対象となる作物に悪影響を及ぼさない溶媒であればよい。溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、アセトン等の有機溶媒が適宜使用される。また、本実施形態のセンチュウ抵抗性誘導剤は、溶媒中に含有するフィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物の濃度に応じて、さらに水で希釈して使用してもよい。
本実施形態のセンチュウ抵抗性誘導剤に含まれるフィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物の濃度は、センチュウ防除活性が出現すればよく特に限定はないが、センチュウ防除効果と散布量との兼ね合いから、1μM以上300μM以下が好ましく、10μM以上200μM以下がより好ましく、50μM以上150μM以下がより好ましい。フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物の濃度が、上記範囲内である場合、充分なセンチュウ防除効果が得られる。
<センチュウ防除方法>
一実施形態において、本発明は、対象植物にフィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物を吸収させる、センチュウ防除方法を提供する。
本実施形態のセンチュウ防除方法によれば、対象となる植物の根の生長に悪影響を及ぼすことなく、植物の病害抵抗性を増強させ、センチュウを効果的に防除することができる。
本実施形態において、対象植物にフィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物を吸収させる方法としては、例えば、浸漬処理等の通常の土壌栽培又は水耕栽培の方法が挙げられる。
本実施形態のセンチュウ防除方法の対象となる植物としては、上述の<センチュウ抵抗性誘導剤>において、例示したものと同様のものが挙げられ、中でも、ナス科植物又はアブラナ科植物に対して効果的であり、トマト又はシロイヌナズナに対して特に効果的である。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]フィトール48時間処理の防除効果の検定
(1)フィトール希釈液の調製
フィトール(シグマアルドリッチ(Sigma−Aldrich)社製)を、メタノールに添加して均一になるまで攪拌し、フィトールの濃度が100mMの薬剤を作製した。続いて、水によって最終濃度10、100、300μMになるよう、それぞれ希釈した。
(2)トマトの育成
続いて、滅菌したトマト(品種:桃太郎)の種子を予めよく洗浄した直径0.4mm以下の海砂を充填したプラスチックポット(7.5cm径)に播種し、25±1度で制御された人工気象室で栽培した。
(3)フィトールによる浸漬処理
続いて、本葉が2枚展開したトマトをポットごと、バット(40cm長×30cm横×10cm高)の中に置き、根が完全に浸るまで2Lの10、100、300μMのいずれかの濃度のフィトール又は対照区として0.1%メタノールを注入した。続いて、(2)に記載の栽培条件下で48時間栽培した。
(4)ネコブセンチュウの接種
続いて、48時間目に、フィトール液を捨て、代わりに水耕栽培液(2,000倍希釈ハイポネックス溶液)を注入し、ネコブセンチュウ300頭を株元に接種した。続いて、(2)に記載の栽培条件下で引き続き栽培した。
(5)ネコブセンチュウの染色
続いて、接種1週間目で、全ての根を回収し、酸性フクシンを用いた定法に従ってネコブセンチュウを染色、実体顕微鏡下で根に侵入したセンチュウを計測した。図1に、トマトにおけるセンチュウ感染に対するフィトール48時間処理の効果を示す。
図1から、フィトールを根圏に48時間処理したトマト幼苗では、対照区と比較して処理の1週間後に高いセンチュウ侵入抑制効果が認められた。その効果は、100μMのフィトールを根圏に48時間処理したトマト幼苗において、顕著であった。
[実施例2]フィトール48時間処理による根の生長の影響の有無の検定
(1)フィトール希釈液の調製
フィトール(シグマアルドリッチ(Sigma−Aldrich)社製)を、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、フィトールの濃度が、100mMの薬剤を作製した。続いて、水によって最終濃度10μMになるよう希釈した。
(2)トマトの育成
続いて、実施例1の(2)と同様の方法により、トマトを育成した。
(3)フィトールによる浸漬処理
続いて、本葉が2枚展開したトマトをポットごと、バット(40cm長×30cm横×10cm高)の中に置き、根が完全に浸るまで2Lの10μMフィトール又は対照区として0.1%メタノールを注入した。続いて、実施例1の(2)と同様の栽培条件下で48時間栽培した。
(4)根の重さの測定
続いて、48時間目に、フィトール液を捨て、代わりに水耕栽培液(2,000倍希釈ハイポネックス溶液)を注入し、引き続き、栽培した。フィトール処理開始から1週間目で、全ての根を回収し、根の重さを計測した。図2に、トマト根の生長に対するフィトール48時間処理の効果を示す。
図2から、フィトールはトマトの根の成長を阻害しないことが明らかとなった。
[実施例3]シロイヌナズナを用いたフィトールのセンチュウ防除効果の検定
(1)フィトール希釈液の調製
実施例2の(1)と同様の方法により、最終濃度10μMのフィトール希釈液を調製した。
(2)シロイヌナズナの育成
続いて、播種後2週間のシロイヌナズナ(アクセッションColumbia)の幼苗を予めよく洗浄した直径0.4mm以下の海砂を充填したプラスチックポット(7.5cm径)に播種し、22±1度で制御された人工気象室で栽培した。
(3)フィトールによる浸漬処理
続いて、ロゼット葉が展開したシロイヌナズナをポットごと、バット(40cm長×30cm横×10cm高)の中に置き、根が完全に浸るまで2Lの10μMフィトール又は対照区として0.1%メタノールを注入した。続いて、(2)と同様の栽培条件下で48時間栽培した。
(4)ネコブセンチュウの接種
続いて、48時間目に、フィトール液を捨て、ネコブセンチュウ300頭を株元に接種した。続いて、(2)と同様の栽培条件下で引き続き栽培した。
(5)ネコブセンチュウの染色
続いて、接種1週間目で、全ての根を回収し、酸性フクシンを用いた定法に従ってネコブセンチュウを染色、実体顕微鏡下で根に侵入したセンチュウを計測した。図3に、シロイヌナズナにおけるセンチュウ感染に対するフィトール48時間処理の効果を示す。
図3から、フィトールを根圏に1週間処理したシロイヌナズナ植物では、対照区と比較して高いセンチュウ侵入抑制効果が認められた。
[実施例4]フィトールの抗センチュウ活性の検証
(1)フィトール希釈液の調製
フィトール(シグマアルドリッチ(Sigma−Aldrich)社製)を、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、フィトールの濃度が、100mMの薬剤を作製した。続いて、水によって最終濃度200μMになるよう希釈した。
(2)ネコブセンチュウへのフィトールの添加
続いて、ガラスシャーレ(9cm径)に2齢幼虫のネコブセンチュウ約100頭を含む5mLの水溶液を入れた。続いて、等量(5mL)の200μMフィトール又は対照区として蒸留水を入れ、22±1度で制御された人工気象室(暗室条件)で培養した。48時間後に実体顕微鏡下で生存しているセンチュウの数を計測した。図4に、フィトールの殺センチュウ活性の有無を示す。
図4から、フィトール処理区と対照区でセンチュウの生存数に差は認められなかった。以上の結果により、フィトールは直接の殺センチュウ効果は有さないことが確かめられた。
[実施例5]トコフェロール48時間処理の防除効果の検定
(1)トコフェロール希釈液の調製
トコフェロール(シグマアルドリッチ(Sigma−Aldrich)社製)を、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、トコフェロールの濃度が、100mMの薬剤を作製した。続いて、水によって最終濃度10、100、300μMになるよう、それぞれ希釈した。
(2)トマトの育成
続いて、実施例1の(2)と同様の方法により、トマトを育成した。
(3)トコフェロールによる浸漬処理
本葉が2枚展開したトマトをポットごと、バット(40cm長×30cm横×10cm高)の中に置き、根が完全に浸るまで2Lの10、100、300μMいずれかのトコフェロール液又は対照区として0.1%メタノールを注入し、実施例1の(2)と同様の栽培条件下で48時間栽培した。
(4)ネコブセンチュウの接種
続いて、48時間目に、トコフェロール液を捨て、代わりに水耕栽培液(2000倍希釈ハイポネックス溶液)を注入し、ネコブセンチュウ300頭を根に接種した。続いて、実施例1の(2)と同様の栽培条件下で引き続き栽培した。
(5)ネコブセンチュウの染色
続いて、センチュウ接種1週間目で、全ての根を回収し、酸性フクシンを用いた定法に従ってネコブセンチュウを染色、実体顕微鏡下で根に侵入したセンチュウを計測した。図5に、トマトにおけるセンチュウ感染に対するトコフェロール48時間処理の効果を示す。
図5から、トコフェロールを根圏に48時間処理したトマト幼苗では、対照区と比較して処理の1週間後に高いセンチュウ侵入抑制効果が認められた。その効果は、300μMのトコフェロールを根圏に48時間処理したトマト幼苗において、顕著であった。
[実施例6]トコフェロール48時間処理による根の生長の影響の有無の検定
(1)トコフェロール希釈液の調製
トコフェロール(シグマアルドリッチ(Sigma−Aldrich)社製)を、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、トコフェロールの濃度が、100mMの薬剤を作製した。続いて、水によって最終濃度10μMになるよう希釈した。
(2)トマトの育成
続いて、実施例1の(2)と同様の方法により、トマトを育成した。
(3)トコフェロールによる浸漬処理
続いて、本葉が2枚展開したトマトをポットごと、バット(40cm長×30cm横×10cm高)の中に置き、根が完全に浸るまで2Lの10μMトコフェロール又は対照区として0.1%メタノールを注入し、実施例1の(2)と同様の栽培条件下で48時間栽培した。
(4)根の重さの測定
続いて、48時間目に、トコフェロール液を捨て、代わりに水耕栽培液(1,000倍希釈ハイポネックス溶液)を注入し、引き続き、栽培した。トコフェロール処理開始から1週間目で、全ての根を回収し、根の重さを計測した。図6に、トマト根の生長に対するトコフェロール48時間処理の効果を示す。
図6から、トコフェロールはトマトの根の生長を阻害しないことが明らかとなった。
[実施例7]シロイヌナズナを用いたトコフェロールのセンチュウ防除効果の検定
(1)トコフェロール希釈液の調製
実施例6の(1)と同様の方法により、最終濃度10μMのトコフェロール希釈液を調製した。
(2)シロイヌナズナの育成
続いて、実施例3の(2)と同様の方法により、シロイヌナズナを育成した。
(3)トコフェロールによる浸漬処理
続いて、ロゼット葉が展開したシロイヌナズナをポットごと、バット(40cm長×30cm横×10cm高)の中に置き、根が完全に浸るまで2Lの10μMトコフェロール又は対照区として0.1%メタノールを注入した。続いて、実施例3の(2)と同様の栽培条件下で48時間栽培した。
(4)ネコブセンチュウの接種
続いて、48時間目に、トコフェロール液を捨て、ネコブセンチュウ300頭を株元に接種した。続いて、実施例3の(2)と同様の栽培条件下で引き続き栽培した。
(5)ネコブセンチュウの染色
続いて、接種1週間目で、全ての根を回収し、酸性フクシンを用いた定法に従ってネコブセンチュウを染色、実体顕微鏡下で根に侵入したセンチュウを計測した。図7に、シロイヌナズナにおけるセンチュウ感染に対するトコフェロール48時間処理の効果を示す。
図7から、トコフェロールを根圏に1週間処理したシロイヌナズナ植物では、対照区と比較して高いセンチュウ侵入抑制効果が認められた。
[実施例8]トコフェロールの抗センチュウ活性の検定
(1)トコフェロール(シグマアルドリッチ(Sigma−Aldrich)社製)を、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、トコフェロールの濃度が、100mMの薬剤を作製した。続いて、水によって最終濃度200μMになるよう希釈した。
(2)ネコブセンチュウへのトコフェロールの添加
続いて、ガラスシャーレ(9cm径)に2齢幼虫のネコブセンチュウ約100頭を含む5mLの水溶液を入れた。続いて、等量(5mL)の200μMトコフェロール又は対照区として蒸留水を入れ、22±1度で制御された人工気象室(暗室条件)で培養した。48時間後に実体顕微鏡下で生存しているセンチュウの数を計測した。図8に、トコフェロールの殺センチュウ活性の有無を示す。
図8から、トコフェロール処理区と対照区でセンチュウの生存数に差は認められなかった。以上の結果により、トコフェロールは直接の殺センチュウ効果は有さないことが確かめられた。
[実施例9]シロイヌナズナを用いたゲラニルゲラニオールのセンチュウ防除効果の検定
(1)ゲラニルゲラニオール希釈液の調製
ゲラニルゲラニオール(エルケイティーラボラトリィーズ社製)を、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、ゲラニルゲラニオールの濃度が、100mMの薬剤を作製した。続いて、水によって最終濃度10、100、300μMになるよう、それぞれ希釈した。
(2)シロイヌナズナの育成
続いて、実施例3の(2)と同様の方法により、シロイヌナズナを育成した。
(3)ゲラニルゲラニオールによる浸漬処理
続いて、ロゼット葉が展開したシロイヌナズナをポットごと、バット(40cm長×30cm横×10cm高)の中に置き、根が完全に浸るまで2Lの10、100、300μMいずれかのゲラニルゲラニオール又は対照区として0.1%メタノールを注入した。続いて、実施例3の(2)と同様の栽培条件下で48時間栽培した。
(4)ネコブセンチュウの接種
続いて、48時間目に、ゲラニルゲラニオール液を捨て、ネコブセンチュウ300頭を株元に接種した。続いて、実施例3の(2)と同様の栽培条件下で引き続き栽培した。
(5)ネコブセンチュウの染色
続いて、接種1週間目で、全ての根を回収し、酸性フクシンを用いた定法に従ってネコブセンチュウを染色、実体顕微鏡下で根に侵入したセンチュウを計測した。図9に、シロイヌナズナにおけるセンチュウ感染に対するゲラニルゲラニオール48時間処理の効果を示す。
図9から、ゲラニルゲラニオールを根圏に1週間処理したシロイヌナズナ植物では、対照区と比較して高いセンチュウ侵入抑制効果が認められた。その効果は、300μMのゲラニルゲラニオールを根圏に48時間処理したシロイヌナズナ植物において、顕著であった。
[実施例10]ゲラニルゲラニオール48時間処理による根の生長の影響の有無の検定
(1)ゲラニルゲラニオール希釈液の調製
ゲラニルゲラニオール(エルケイティーラボラトリィーズ社製)を、メタノールに添加して均一になるまで攪拌することにより、ゲラニルゲラニオールの濃度が、100mMの薬剤を作製した。続いて、水によって最終濃度10μMになるよう希釈した。
(2)シロイヌナズナの育成
続いて、実施例3の(2)と同様の方法により、シロイヌナズナを育成した。
(3)ゲラニルゲラニオールによる浸漬処理
続いて、ロゼット葉が展開したシロイヌナズナをポットごと、バット(40cm長×30cm横×10cm高)の中に置き、根が完全に浸るまで2Lの10μMゲラニルゲラニオール又は対照区として0.1%メタノールを注入し、実施例3の(2)と同様の栽培条件下で48時間栽培した。
(4)根の重さの測定
続いて、48時間目に、ゲラニルゲラニオール液を捨て、代わりに水耕栽培液(1,000倍希釈ハイポネックス溶液)を注入し、引き続き、栽培した。ゲラニルゲラニオール処理開始から1週間目で、全ての根を回収し、根の重さを計測した。図10に、シロイヌナズナ根の生長に対するゲラニルゲラニオール8時間処理の効果を示す。
図10から、ゲラニルゲラニオールはシロイヌナズナの根の生長を阻害しないことが明らかとなった。
本発明によれば、対象となる植物の根の生長に悪影響を及ぼすことなく、植物の病害抵抗性を増強させ、センチュウを防除することができる。

Claims (3)

  1. フィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物を有効成分として含有することを特徴とするセンチュウ抵抗性誘導剤。
  2. 対象植物にフィトール或いはその類縁体、又はそれらの代謝物を吸収させることを特徴とするセンチュウ防除方法。
  3. 対象植物が、ナス科又はアブラナ科である、請求項2に記載のセンチュウ防除方法。
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