JP2017123563A - 中継装置および経路選択方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレームを中継する際の経路制御にかかる処理負荷が増大するのを回避しつつ帯域増加を実現可能な中継装置を得ること。
【解決手段】複数の集線スイッチ装置および複数のPONインタフェース装置を備え、集線スイッチ装置は上位ネットワークとPONインタフェース装置との間で信号を中継し、PONインタフェース装置は集線スイッチ装置と加入者側装置との間で信号を中継するOLT装置のPONインタフェース装置20であって、集線スイッチ装置が上位ネットワークとの通信で使用する上位ポートの状態情報を収集する上位ポート状態情報収集部21と、上位ポート状態情報収集部21が収集した情報と、通信障害が未発生の状態で加入者側装置から上りフレームを受信した場合の転送先の情報が登録された経路テーブル232とに基づいて、受信した上りフレームの転送先を決定する経路選択部231と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、PON(Passive Optical Network)システムの局側においてフレームを中継する中継装置および経路選択方法に関する。
PONシステムは、局側装置であるOLT(Optical Line Terminal、親局装置と称される場合もある)が加入者側装置であるONU(Optical Network Unit、子局装置と称される場合もある)を1台以上収容し、各ONUには1台以上の加入者端末が接続可能な構成となっている。
また、局側装置として、1台のOLTと同様の処理を行うPONインタフェース装置を複数備え、さらに、PONインタフェース装置と上位ネットワークとの間でフレームを中継する集線スイッチ装置を複数備え、複数の集線スイッチ装置が1つの論理的な上位スイッチ装置として動作する構成のOLT装置が存在する。このOLT装置において、1つの論理的な上位スイッチ装置として動作する複数の集線スイッチ装置の各々は、複数の上位ネットワークとリンクアグリゲーション(Link Aggregation)によって冗長接続されている。リンクアグリゲーションは非特許文献1で規定されている。
上記従来のOLT装置においては、各集線スイッチ装置の下位に複数のPONインタフェース装置が接続されている。各PONインタフェース装置と下位ネットワークとはそれぞれ一つの下位ポートで接続されており、その中に複数の加入者のデータが束ねられている。集線スイッチ装置とPONインタフェース装置は下位ポートの帯域以上のリンクで接続され、複数の集線スイッチ装置の中の一部をデータ転送に使用する現用系、残りを予備系として使用する。現用系の集線スイッチ装置を介した経路上で何らかの異常が発生した場合には、自動で、または、管理者によるコマンド操作等の手動により、予備系の集線スイッチ装置を介した経路に切り替えを行うよう、経路冗長化が行われている。
上記のOLT装置で行っているような経路の冗長化は、例えば特許文献1に記載されている。
また、インターネット等のデータ通信トラヒックの増大により、PONシステムにおいても、加入者端末の高速化および1台のOLTへの高密度な加入者収容が求められている。1台のOLTへの高密度な加入者収容設計を行う方法として、例えば、1つのPONインタフェース装置において従来の4倍の加入者を収容するためにPONインタフェースを現在の1ポートから4ポートにマルチポート化する方法がある。
PONインタフェース1つあたりの収容数増加、帯域増加に対応するには、集線スイッチ装置と各PONインタフェース装置との間の接続の帯域を拡大する必要があり、接続インタフェース自体の高速化が求められる。
特許第4704311号公報
IEEE802.3ad"Link Aggregation"
上述したように、PONシステムにおいて、加入者端末の高速化および1台のOLTへの高密度な加入者収容を実現する方法として、PONインタフェース装置のマルチポート化が考えられる。この場合、集線スイッチ装置とPONインタフェース装置との間のインタフェースの帯域を増加させる必要がある。
集線スイッチ装置とPONインタフェース装置との間のインタフェースの帯域を増加させる方法としては、例えば、該当個所のインタフェース速度を増加させる方法が考えられるが、この場合、OLT装置内の配線の難易度が上がるという問題がある。また、既存の10Gbpsを超える40Gbps、100Gbpsといったインタフェースを有するデバイスが必要となり、コストアップの要因となる。
これらの問題を回避する方法として、集線スイッチ装置とPONインタフェース装置の間に、低速なインタフェースを複数束ねて帯域の拡大を行うことができるリンクアグリゲーション(非特許文献1参照)を適用することで、帯域を有効利用する方法が考えられる。しかし、OLT装置と上位ネットワークとの間でも既にリンクアグリゲーションが適用されていることから、OLT装置と上位ネットワークとの間のリンクアグリゲーションと、集線スイッチ装置とPONインタフェース装置との間のリンクアグリゲーションとを総合して制御する必要がある。OLT装置と上位ネットワークとの間のリンクアグリゲーションと、集線スイッチ装置とPONインタフェース装置との間のリンクアグリゲーションとを個別に制御した場合、集線スイッチ装置間の渡りポートを経由した転送、すなわち、複数の集線スイッチ装置を経由した転送が発生し、転送遅延が増加するおそれがある。また、集線スイッチ装置間の渡りポートが存在しない構成のOLT装置も存在し、その場合には上記のリンクアグリゲーションの連動制御、すなわち、OLT装置と上位ネットワークとの間のリンクアグリゲーションと、集線スイッチ装置とPONインタフェース装置との間のリンクアグリゲーションとを総合して行う制御が不可欠となる。
各集線スイッチ装置と各PONインタフェース装置とをリンクアグリゲーション構成とするためには、リンクアグリゲーションの起点となるPONインタフェース装置において、負荷分散のために出力先の振り分け制御を行う必要がある。しかしながら、PONインタフェース装置では、別装置である集線スイッチ装置上の上位ポートの状態に従った転送制御が行えないため、PONインタフェース装置単独では適切な経路選択ができない。一方、OLT装置内のCPUを使用したソフトウェア制御によって上記二つのリンクアグリゲーションを連動させることが可能であるが、この場合はCPU(Central Processing Unit)の処理負荷が増加するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、フレームを中継する際の経路制御にかかる処理負荷が増大するのを回避しつつ帯域増加を実現可能な中継装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる中継装置は、複数の上位スイッチ装置および複数の下位スイッチ装置を備え、上位スイッチ装置は上位ネットワークと下位スイッチ装置との間で信号を中継し、下位スイッチ装置は上位スイッチ装置と加入者側装置との間で信号を中継する通信装置において下位スイッチ装置として動作する。中継装置は、上位スイッチ装置の各々が上位ネットワークとの通信で使用する上位ポートの状態情報を収集し、収集した上位ポートの状態情報と、通信障害が未発生の状態で加入者側装置から上りフレームを受信した場合の転送先の情報が登録された経路テーブルとに基づいて、加入者側装置から受信した上りフレームの転送先を決定する。
本発明にかかる中継装置は、フレームを中継する際の経路制御にかかる処理負荷が増大するのを回避しつつ帯域の増加を実現できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態にかかる中継装置を含んで構成されているOLT装置の一例を示す図 集線スイッチ装置の構成例を示す図 上位ポート状態管理部の動作例を示すフローチャート 集線スイッチ装置による上位ポート状態情報の送信動作を示す図 フレーム処理部の動作例を示すフローチャート 集線スイッチ装置によるフレーム転送動作を示す図 PONインタフェース装置の構成例を示す図 上位ポート状態情報収集部の動作例を示すフローチャート 集線スイッチ装置の上位ポートの状態を示すテーブルの例を示す図 学習データベース管理部の動作例を示すフローチャート 学習データベース管理部の動作例を示す図 学習データベースの一例を示す図 経路選択部の動作例を示すフローチャート 経路テーブルの一例を示す図 経路選択部の動作概要を示す図 経路選択部が上りフレームの転送先を決定する詳細動作の一例を示すフローチャート 集線スイッチ装置およびPONインタフェース装置を実現するハードウェア構成の一例を示す図 集線スイッチ装置およびPONインタフェース装置を実現するハードウェア構成の一例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる中継装置および経路選択方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態にかかる中継装置を含んで構成されているOLT装置の一例を示す図である。OLT装置1は、複数の集線スイッチ装置10(集線スイッチ装置101,102)および複数のPONインタフェース装置20(PONインタフェース装置201,202,…,20N)を備える。
OLT装置1において、集線スイッチ装置10の各々は上位ネットワーク#1〜#MおよびPONインタフェース装置201〜20Nに接続され、上位ネットワークとPONインタフェース装置201〜20Nとの間でフレームを中継する。集線スイッチ装置10は、OLT装置1における上位スイッチ装置である。図1に示した例では集線スイッチ装置10を2台としているが3台以上としてもよい。PONインタフェース装置20の各々は集線スイッチ装置101および102と接続され、集線スイッチ装置10と加入者側装置との間でフレームを中継する。PONインタフェース装置20は、OLT装置1における下位スイッチ装置であり、本発明にかかる中継装置に相当する。OLT装置を構成しているPONインタフェース装置20は、例えば16台とすることができるがこれに限定するものではない。
PONインタフェース装置201には、光ファイバ通信路4および光スプリッタ3を介してONUである加入者側装置2が接続されている。図1では記載を省略しているが、PONインタフェース装置202〜20Nにも光ファイバ通信路および光スプリッタを介して加入者側装置が接続されている。各PONインタフェース装置201〜20Nには、複数の加入者側装置が接続可能である。
各集線スイッチ装置10と各PONインタフェース装置20との間には、フレームを送受信するための主信号回線が設けられており、1つのPONインタフェース装置20と各集線スイッチ装置10との間の主信号回線にはリンクアグリゲーションが適用されている。また、各集線スイッチ装置10と各PONインタフェース装置20との間には、フレームを送受信するための主信号回線に加えて、各集線スイッチ装置10が上位ネットワークとの通信で使用しているポートの状態を各PONインタフェース装置20に通知するための信号線であるステータス同期配線が設けられている。なお、ステータス同期配線を独立に設けるのではなく、各集線スイッチ装置10は、上位ネットワークとの通信で使用しているポートの状態を主信号回線経由で各PONインタフェース装置20に通知するようにしてもよい。また、これ以降の説明では、各集線スイッチ装置10が上位ネットワークとの通信で使用しているポートを上位ポートと称する。
本実施の形態では、PONインタフェース装置20が有している、加入者側装置2との通信で使用するポートである下位ポートの数が複数の場合を想定する。下位ポートの数は例えば4ポートとすることが可能であるがこれに限定するものではない。また、集線スイッチ装置10同士が直接通信するための渡りポートは存在せず、複数の集線スイッチ装置10は論理的に一つの集線スイッチとして動作しないものとする。
図1に示したOLT装置1において、集線スイッチ10の各々は、自装置の上位ポートの状態の情報を各PONインタフェース装置20に対して送信し、また、上位ネットワークからフレームを受信すると、フレームを受信した上位ポートの識別番号をフレームに挿入してPONインタフェース装置20へ転送する。PONインタフェース装置20の各々は、各集線スイッチ装置10から上位ポートの状態の情報を受信するとこれを保持しておく。また、PONインタフェース装置20の各々は、集線スイッチ装置10からフレームを受信するとフレームに挿入されている上位ポートの識別番号と、フレームの送信元に関する情報、すなわち、フレームを転送した集線装置10の識別情報と、フレームの送信先の加入者側装置2に関する情報とを関連付けて保持しておく。そして、PONインタフェース装置20は、加入者側装置2からフレームを受信した場合、受信したフレームの転送先として予め決められている集線スイッチ装置10を経由した転送が可能かどうかを、保持している上位ポートの状態の情報に基づいて判別する。PONインタフェース装置20の各々は、判別の結果、集線スイッチ装置10からフレームを受信した場合に保持しておいた上位ポートの識別番号などに基づいてフレームの転送先とする集線スイッチ装置10を決定し、フレームを転送する。
図2は、集線スイッチ装置10の構成例を示す図である。集線スイッチ装置10は、上位ポート状態管理部11およびフレーム処理部12を備える。上位ポート状態管理部11は、各上位ネットワークとの通信で使用するポートである上位ポートの状態を管理するとともに、規定条件を満たした場合に各上位ポートの状態を各PONインタフェース装置20に通知する。フレーム処理部12は、上位ネットワークと各PONインタフェース装置20との間でフレームを中継する。フレーム処理部12は、上位ネットワークから受信したフレームを中継する際には、フレームを受信した上位ポートの情報をフレームに挿入する。
図3は、上位ポート状態管理部11の動作例を示すフローチャートである。上位ポート状態管理部11は、規定条件を満たすと図3に示した動作を実行する。規定条件とは、例えば、集線スイッチ装置10が起動してから規定時間が経過した場合、図3に示した動作を前回実行してから一定時間が経過した場合、などが考えられるが規定条件をこれらに限定するものではない。
上位ポート状態管理部11は、規定条件を満たすと、各上位ポートの状態を確認し(ステップS11)、各上位ポートの状態情報を生成する(ステップS12)。ここで、上位ポートの状態とは、リンクの状態すなわちリンクアップ状態またはリンクダウン状態のどちらか、光モジュールの実装状態すなわち光モジュール実装状態または光モジュール未実装状態のどちらか、対向装置との接続状態すなわち対向装置との接続正常状態または対向装置との接続異常状態のどちらか、などであり、フレーム転送の可否に関わる状態である。従って、ステップS12で生成する各上位ポートの状態情報は、集線スイッチ装置10が備えている上位ポートの各々について、該当する上位ポートを介した通信が可能か否かを示す情報である。上位ポート状態管理部11は、各上位ポートの状態情報の生成が終了すると、生成した状態情報を各PONインタフェース装置20へ送信する(ステップS13)。なお、上位ポート状態管理部11は、ステータス同期配線を介して各PONインタフェース装置20へ状態情報を送信する。この上位ポート状態管理部11の動作により、図4に示したように、各集線スイッチ装置10から各PONインタフェース装置20に対して、上記のステップS12で生成される状態情報である上位ポート状態情報が送信される。
なお、上位ポート状態管理部11は、上記のステップS12およびS13について、ステップS11の確認結果をPONインタフェース装置20へ通知する必要がある場合にのみ実行するようにしてもよい。すなわち、上位ポート状態管理部11は、ステップS11において各上位ポートの状態を確認するとともに、前回の確認結果と今回の確認結果とを比較し、確認結果が異なっている場合にステップS12およびS13を実行する。このように、上位ポート状態管理部11は、上位ポートの状態が変化した場合にのみ上位ポートの状態情報を生成してPONインタフェース装置20へ送信することにより、不必要にステップS12およびS13の処理を実行してしまうのを回避でき、処理負荷を削減できる。
図5は、フレーム処理部12の動作例を示すフローチャートである。フレーム処理部12は、図5に従い、フレームを受信したか否かを確認し、受信したフレームに応じた処理を行う。
図5に示したように、フレーム処理部12は、下りフレームを受信したか否か、すなわち、上位ネットワークからフレームを受信したか否かを確認し(ステップS21)、下りフレームを受信していない場合(ステップS21:No)、上りフレームを受信したか否か、すなわち、PONインタフェース装置20からフレームを受信したか否かを確認する(ステップS23)。上りフレームを受信していない場合(ステップS23:No)、フレーム処理部12は、ステップS21に戻って処理を続ける。
また、フレーム処理部12は、下りフレームを受信した場合(ステップS21:Yes)、下りフレームを受信した上位ポートの識別番号である上位ポート識別番号を受信した下りフレームに挿入してPONインタフェース装置20へ転送する(ステップS22)。図6は、ステップS22の処理を示す図である。図6に示したように、各集線スイッチ装置10は、各上位ネットワークから下りフレームとしてデータフレームを受信すると、データフレームを受信した上位ポートを示す上位ポート識別番号をデータフレームに挿入してPONインタフェース装置20へ転送する。フレーム処理部12は、上位ポート識別番号を、例えばヘッダ内の未使用領域に挿入する。
また、フレーム処理部12は、上りフレームを受信した場合(ステップS23:Yes)、受信した上りフレームを上位ネットワークへ転送する(ステップS24)。
なお、フレーム処理部12は、下りフレームを受信した場合、および上りフレームを受信した場合、保持しているMAC(Media Access Control)アドレステーブルを更新する。
図7は、PONインタフェース装置20の構成例を示す図である。PONインタフェース装置20は、ポート情報収集部である上位ポート状態情報収集部21、下りフレーム処理部22および上りフレーム処理部23を備える。また、下りフレーム処理部22は学習データベース管理部221を備え、上りフレーム処理部23は経路選択部231および経路テーブル232を備える。
上位ポート状態情報収集部21は、各集線スイッチ装置10から上位ポートの状態情報を収集して保持する。
下りフレーム処理部22の学習データベース管理部221は、集線スイッチ装置10からフレームを受信すると、受信したフレームに含まれているVLAN ID(Virtual Local Area Network IDentify)、送信元MACアドレスおよび上位ポート識別番号を抽出し、学習データベースに登録する。学習データベースは、学習データベース管理部221内に備えてもよいし外部に備えてもよい。本実施の形態では学習データベース管理部221内に学習データベースが存在するものとする。VLAN IDは受信したフレームの宛先の加入者側装置2が属する仮想ネットワークの識別情報である。
上りフレーム処理部23の経路選択部231は、加入者側装置2からフレームを受信すると、受信したフレームの出力先とする集線スイッチ装置10を、上位ポート状態情報収集部21が保持している情報および経路テーブル232に登録されている情報に基づいて決定する。経路テーブル232は、加入者側装置2から送信されたフレームである上りフレームの出力先候補の集線スイッチ装置10に関する情報が登録されたテーブルである。
図8は、上位ポート状態情報収集部21の動作例を示すフローチャートである。上位ポート状態情報収集部21は、ステータス同期配線を介して集線スイッチ装置10から上位ポート状態情報を受信すると(ステップS31)、上位ポート状態情報の送信元の集線スイッチ装置10から過去に受信した上位ポート状態情報を破棄し、今回受信した上位ポート状態情報を最新の上位ポート状態情報として記憶する(ステップS32)。上位ポート状態情報収集部21は、例えば、図9に示したテーブルを生成して各集線スイッチ装置の上位ポート状態情報として記憶する。図9は、各集線スイッチ装置10の各上位ポートの通信可否状態を示すテーブルの例を示す図である。図9に示したテーブルには、集線スイッチ装置10の上位ポートごとに、通信が可能な状態か否かの情報が登録されている。なお、図9の「集線スイッチ」は集線スイッチ装置10の識別情報であり、たとえば集線スイッチ装置10のMACアドレスとするが識別情報をMACアドレスに限定するものではない。
図10は、学習データベース管理部221の動作例を示すフローチャートである。学習データベース管理部221は、集線スイッチ装置10から下りフレームを受信すると(ステップS41)、受信した下りフレームからVLAN ID、送信元MACアドレスおよび上位ポート識別番号を抽出する(ステップS42)。次に、学習データベース管理部221は、抽出した情報を学習データベースに登録する(ステップS43)。
図11は、学習データベース管理部221の動作例を示す図である。図11に示したように、各PONインタフェース装置20は、各集線スイッチ装置10から下りフレームとしてデータフレームを受信すると、学習データベース管理部221が、ヘッダ領域に格納されているVLAN ID、送信元MACアドレスおよび上位ポート識別番号を抽出して学習データベースに登録する。ただし、学習データベース管理部221は、データフレームから抽出したVLAN ID、送信元MACアドレスおよび上位ポート識別番号の組が既に学習データベースに登録済みであれば登録を行わない。図12は、学習データベース管理部221が管理している学習データベースの一例を示す図である。図12に示したように、学習データベースには、登録されているデータの管理番号であるデータ番号、VLAN ID、送信元MACアドレスおよび上位ポート識別番号が登録されている。
図13は、経路選択部231の動作例を示すフローチャートである。経路選択部231は、加入者側装置2から上りフレームを受信すると(ステップS51)、受信した上りフレームからVLAN IDおよび送信元MACアドレスを抽出する(ステップS52)。次に、経路選択部231は、抽出したVLAN IDおよびフレームを受信した下位ポートの識別番号に基づいて加入者IDを生成する(ステップS53)。本実施の形態では、VALN IDに下位ポートの識別番号を付加して加入者IDを生成する。次に、経路選択部231は、生成した加入者IDを用いて経路テーブル232を検索し(ステップS54)、経路テーブル232の検索結果および上位ポート状態情報収集部21で保持されている上位ポート状態情報に基づいて、ステップS51で受信した上りフレームの転送先の集線スイッチ装置10を決定する(ステップS55)。
図14は、経路テーブル232の一例を示す図である。経路テーブル232は、加入者側装置から受信した上りフレームの通常の転送先の集線スイッチ装置10と、上りフレームの転送先の集線スイッチ装置10におけるフレーム出力先の上位ポートの候補とを示すテーブルである。図14に示した経路テーブルにおいて、「○」はフレーム出力先の上位ポートの候補に該当することを示し、「×」はフレーム出力先の上位ポートの候補に該当しないことを示している。例えば、加入者IDが#1の上りフレームの通常の転送先はSW#3(=集線スイッチ装置#3)であり、このSW#3におけるフレーム出力先の上位ポートの候補には上位ポート#1が含まれている。ここで、通常の転送先とは、該当する集線スイッチ装置(通常の転送先とされている集線スイッチ装置)と上位ネットワークとの間で通信障害が発生していない場合の転送先である。詳細については後述するが、経路選択部231は、例えば、加入者ID#2に対応する上りフレームを受信した場合、加入者ID#2を使用して図14に示した経路テーブルを検索し、対応するSW#2のフレーム出力先の上位ポートの候補である上位ポート#2,#N(ここではフレーム出力先の上位ポートの候補が上位ポート#2および#Nの2つとする)のいずれを経由した通信経路においても通信障害が発生していない場合、通常の転送先であるSW#2を上りフレームの転送先に決定する。一方、上位ポート#2を経由した通信経路および上位ポート#Nを経由した通信経路の少なくとも一方において通信障害が発生している場合、経路選択部231は、通常の転送先であるSW#2以外の集線スイッチ装置と上位ネットワークとの間の通信経路の状態を確認し、SW#2以外の集線スイッチ装置またはSW#2を上りフレームの転送先に決定する。
経路テーブル232は予め作成され、PONインタフェース装置20を構成するメモリ等に記憶されている。経路テーブル232は、例えば、ネットワークオペレータによって作成される。ネットワークオペレータは、OLT装置1を構成している各集線スイッチ装置10の処理負荷、各集線スイッチ装置10を流れるトラヒック量を考慮し、処理負荷およびトラヒック量が分散するよう、加入者側装置から受信した上りフレームの通常の転送先、通常の転送先におけるフレーム出力先の上位ポートの候補を決定し、決定結果を経路テーブル232に登録する。図14に示したように、上りフレームの通常の転送先におけるフレーム出力先の上位ポートの候補を複数としてもよい。
図15は、経路選択部231の動作概要を示す図である。図15に示したように、経路選択部231は、上りフレームとしてデータフレームを受信すると、上りフレームを受信した下位ポートの識別番号、上りフレーム内のVLAN IDおよび宛先MACアドレスを使用して、経路テーブル232、上位ポート状態情報収集部21が保持している上位ポート状態情報および学習データベースを検索し、上りフレームの転送先の集線スイッチ装置を決定する。
図15に示した経路選択部231の動作の詳細について、図16を参照しながら説明する。図16は、経路選択部231が上りフレームの転送先を決定する詳細動作の一例を示すフローチャートである。
経路選択部231は、加入者側装置から上りフレームを受信すると、すなわち、下位ポートからフレーム入力があると(ステップS61)、入力された上りフレームから宛先MACアドレスおよびVLAN IDを抽出する(ステップS62)。次に、経路選択部231は、上りフレームが入力された下位ポートの識別番号およびステップS62で抽出したVLAN IDから加入者IDを生成し(ステップS63)、生成した加入者IDが経路テーブル232(図14参照)内に存在するか否かを確認する(ステップS64)。ステップS63で生成した加入者IDに該当する加入者IDが経路テーブル232内に存在しない場合(ステップS64:No)、経路選択部231は、ステップS61で入力された上りフレームを廃棄して処理を終了する(ステップS74)。
ステップS63で生成した加入者IDに該当する加入者IDが経路テーブル232内に存在する場合(ステップS64:Yes)、経路選択部231は、ステップS63で生成した加入者IDを用いて、通常使用する経路の集線スイッチ装置すなわち通常の転送先の集線スイッチ装置を検索し(ステップS65)、さらに、フレーム出力先候補の上位ポートを検索する(ステップS66)。次に、経路選択部231は、ステップS66で検索した上位ポートの状態を確認する(ステップS67)。このステップS67では、経路選択部231が、上位ポート状態情報収集部21で保持されている上位ポート状態情報(図9参照)を確認し、ステップS66で検索した各上位ポートを経由した通信が可能な否かを確認する。
一例として、経路テーブル232が図14に示した内容、かつ上位ポート状態情報収集部21が保持している上位ポート状態情報が図9に示した内容であり、ステップS63で生成した加入者IDが#1の場合、経路選択部231は、ステップS65ではSW#3を検索し、ステップS66では上位ポート#1を検索し、ステップS67では上位ポート#1を経由した通信が不可能、すなわち通信障害が発生していると判断する。
次に、経路選択部231は、通信障害の発生が無い場合、すなわち、ステップS66で検索した上位ポートを経由した通信経路のいずれにおいても通信障害が発生していない場合(ステップS68:No)、上りフレームの転送先を通常使用する集線スイッチ装置、すなわち、ステップS65で検索した集線スイッチ装置とする(ステップS79)。一方、経路選択部231は、通信障害の発生が有る場合、すなわち、ステップS66で検索した上位ポートを経由した通信経路のうち、1つ以上において通信障害が発生している場合(ステップS68:Yes)、他の集線スイッチ装置において通信障害が有るか否か、すなわち、他の集線スイッチ装置のフレーム出力先候補の上位ポートにおいて通信障害が有るか否かを確認する(ステップS69)。他の集線スイッチ装置とは、ステップS65で検索した集線スイッチ装置以外の集線スイッチ装置である。経路選択部231は、上位ポート状態情報収集部21が保持している上位ポート状態情報および経路テーブル232を確認することにより、他の集線スイッチ装置において通信障害が有るか否かを判別する。
例えば、上位ポート状態情報収集部21が保持している上位ポート状態情報が図9に示した内容、かつ上位ポート状態情報収集部21が保持している上位ポート状態情報が図9に示した内容であり、ステップS65で検索した集線スイッチ装置がSW#2の場合、経路選択部231は、ステップS69において、SW#2以外の集線スイッチ装置におけるフレーム出力先候補の上位ポートの各々について通信可否状態を確認し、フレーム出力先候補の上位ポートの全てが「通信可」となっている集線スイッチ装置が1台以上存在する場合、他の集線スイッチ装置において通信障害なしと判断する。一方、経路選択部231は、SW#2以外の集線スイッチ装置におけるフレーム出力先候補の上位ポートの各々について通信可否状態を確認し、他の集線スイッチ装置の全てにおいて、「通信不可」となっているフレーム出力先候補の上位ポートが1つ以上存在する場合には、他の集線スイッチ装置において通信障害有りと判断する。
経路選択部231は、他の集線スイッチ装置において通信障害が無い場合(ステップS69:No)、上りフレームの転送先を他の集線スイッチ装置とする(ステップS80)。なお、経路選択部231は、ステップS80において、他の集線スイッチ装置のうち、通信障害の無い集線スイッチ装置、すなわち全ての上位ポートが「通信可」となっている集線スイッチ装置を使用する経路として選択する。経路選択部231は、通信障害の無い集線スイッチ装置が複数存在する場合、複数の該当集線スイッチ装置の中の1台を選択する。選択方法については特に規定しない。識別番号が最も小さいものを選択するようにしてもよいしランダムに選択してもよい。
経路選択部231は、他の集線スイッチ装置において通信障害が有る場合(ステップS69:Yes)、ステップS62で上りフレームから抽出した宛先MACアドレスおよびVLAN IDを使用して学習データベース(図12参照)を検索し(ステップS70)、該当するMACアドレスおよびVLAN IDが学習データベースに存在するか否かを確認する(ステップS71)。なお、経路選択部231は、宛先MACアドレスについては、学習データベースの「送信元MACアドレス」に該当する宛先MACアドレスが存在するか否かを確認する。経路選択部231は、該当するMACアドレスおよびVLAN IDが学習データベースに存在する場合(ステップS71:Yes)、該当するMACアドレスおよびVLAN IDに対応付けられて学習データベースに登録されている上位ポートの状態を確認し、通信障害の有無を確認する(ステップS72)。経路選択部231は、上位ポート状態情報収集部21が保持している上位ポート状態情報を確認することにより、ステップS70で検索した上位ポート(検索に用いたMACアドレスおよびVLAN IDに対応付けられて学習データベースに登録されている上位ポート)を経由した経路での通信障害の有無を判断する。
経路選択部231は、ステップS70で検索した上位ポートを経由した経路で通信障害が発生していない場合(ステップS72:No)、通信障害が発生していない集線スイッチ装置、すなわち、ステップS62で上りフレームから抽出した宛先MACアドレスに対応する集線スイッチ装置を上りフレームの転送先とする(ステップS73)。一方、経路選択部231は、ステップS70で検索した上位ポートを経由した経路で通信障害が発生している場合(ステップS72:Yes)、上りフレームの転送先を通常使用する集線スイッチ装置、すなわち、ステップS65で検索した集線スイッチ装置とする(ステップS77)。
また、経路選択部231は、ステップS70で学習データベースを検索した結果、該当するMACアドレスおよびVLAN IDが学習データベースに存在しない場合(ステップS71:No)、他の集線スイッチ装置におけるフレーム出力先候補の上位ポートの中の一部のみで通信障害が発生しているか否か、すなわち、他の集線スイッチ装置におけるフレーム出力先候補の上位ポートの中に通信障害が発生していないものがあるか否かを確認する(ステップS75)。経路選択部231は、他の集線スイッチ装置におけるフレーム出力先候補の上位ポートの中の一部のみで通信障害が発生している場合(ステップS75:Yes)、全ての集線スイッチ装置を上りフレームの転送先とする(ステップS76)。この場合、PONインタフェース装置20の上りフレーム処理部23は、転送する上りフレームをコピーして全ての集線スイッチ装置へ送信する。上りフレームを全ての集線スイッチ装置へ送信することにより、上りフレームが上位ネットワークへ正しく転送される確率を高めることができ、信頼性の高いOLT装置を実現できる。経路選択部231は、他の集線スイッチ装置におけるフレーム出力先候補の上位ポートの全てにおいて通信障害が発生している場合(ステップS75:No)、上りフレームの転送先を通常使用する集線スイッチ装置、すなわち、ステップS65で検索した集線スイッチ装置とする(ステップS78)。
以上のように、経路選択部231は、上りフレームの入力があると、経路テーブル232に登録されている集線スイッチ装置である通常使用する集線スイッチ装置におけるフレーム出力先候補の上位ポートの状態を確認し、フレーム出力先候補の上位ポートのどれを使用した場合にも通信が可能な状態であれば、通常使用する集線スイッチ装置を上りフレームの転送先に決定し、1つ以上の上位ポートで通信が不可能な場合には、通常使用する集線スイッチ装置以外の集線スイッチ装置におけるフレーム出力先候補の上位ポートの状態に応じて、上りフレームの転送先を決定する。具体的には、経路選択部231は、通常使用する集線スイッチ装置以外の集線スイッチ装置の中にフレーム出力先候補の上位ポートのどれを使用した場合にも通信が可能な状態のもの、すなわち通信障害が発生していないものがあれば、通信障害が発生していない集線スイッチ装置を上りフレームの転送先とする。また、経路選択部231は、フレーム出力先候補の上位ポートのどれを使用した場合にも通信が可能な状態のものが無い場合、上りフレームの送信元の加入者側装置が属するVLANに向けた下りフレームを受信した実績がありかつ通信障害が発生していない上位ポートを有している集線スイッチ装置が存在していれば、これを上りフレームの転送先とする。また、経路選択部231は、通常使用する集線スイッチ装置以外の集線スイッチ装置におけるフレーム出力先候補の上位ポートの中に通信が可能な状態のものが1つ以上存在する場合、すなわち、通常使用する集線スイッチ装置以外の集線スイッチ装置の中に上位ネットワークとの通信が可能なものが存在する場合、全ての集線スイッチ装置を上りフレームの転送先に決定する。また、経路選択部231は、通常使用する集線スイッチ装置以外の集線スイッチ装置の全てにおいて、上位ネットワークとの通信が可能なフレーム出力先候補の上位ポートが存在しない場合には、通常使用する集線スイッチ装置を上りフレームの転送先に決定する。
次に、集線スイッチ装置10およびPONインタフェース装置20を実現するハードウェアについて説明する。
集線スイッチ装置10およびPONインタフェース装置20は、例えば、図17に示したプロセッサ101、メモリ102、送信装置103および受信装置104により実現される。プロセッサ101は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)、システムLSI(Large Scale Integration)などである。メモリ102は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクまたはDVD(Digital Versatile Disc)等である。送信装置103はフレームの送信を行い、受信装置104はフレームを受信する。
集線スイッチ装置10の上位ポート状態管理部11およびフレーム処理部12は、プロセッサ101およびメモリ102に格納されているプログラムにより実現される。具体的には、プロセッサ101が、上位ポート状態管理部11として動作するためのプログラムおよびフレーム処理部12として動作するためのプログラムをメモリ102から読み出して実行することにより実現される。
PONインタフェース装置20の上位ポート状態情報収集部21、下りフレーム処理部22の学習データベース管理部221および上りフレーム処理部23の経路選択部231は、プロセッサ101およびメモリ102に格納されているプログラムにより実現される。具体的には、プロセッサ101が、上位ポート状態情報収集部21として動作するためのプログラム、学習データベース管理部221として動作するためのプログラムおよび経路選択部231として動作するためのプログラムをメモリ102から読み出して実行することにより実現される。経路テーブル232はメモリ102により実現される。
なお、集線スイッチ装置10の上位ポート状態管理部11およびフレーム処理部12、PONインタフェース装置20の上位ポート状態情報収集部21、学習データベース管理部221および経路選択部231を専用のハードウェアで実現してもよく、これらの一部を専用のハードウェアで実現し、残りをソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現してもよい。
集線スイッチ装置10の上位ポート状態管理部11およびフレーム処理部12、PONインタフェース装置20の上位ポート状態情報収集部21、学習データベース管理部221および経路選択部231を専用のハードウェアで実現する場合の集線スイッチ装置10およびPONインタフェース装置20のハードウェア構成は、例えば図18に示したものとなる。すなわち、集線スイッチ装置10の上位ポート状態管理部11およびフレーム処理部12、PONインタフェース装置20の上位ポート状態情報収集部21、学習データベース管理部221および経路選択部231は処理回路201により実現される。処理回路201は例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
このように、本実施の形態のOLT装置において、集線スイッチ装置は、上位ネットワークとの通信で使用している各上位ポートの通信可否状態を各PONインタフェース装置へ通知するとともに、上位ネットワークからの下りフレームをPONインタフェース装置に向けて転送する際には、転送する下りフレームを受信した上位ポートの識別番号を下りフレームに挿入して転送し、PONインタフェース装置は、各集線スイッチ装置から通知された上位ポートの状態と、集線スイッチ装置から受信した下りフレームに挿入されている上位ポート識別番号の学習結果とに基づいて、加入者側装置からの上りフレームの転送先の集線スイッチ装置を決定することとした。これにより、加入者側装置からPONインタフェース装置および集線スイッチ装置を経由して上位ネットワークへ転送される上りトラヒックについて、PONインタフェース装置は、集線スイッチ装置と上位ネットワークとの間の接続のいずれかまたは複数の箇所で通信障害が発生しているケースにおいて、上位ポートで通信障害が発生していない集線スイッチ装置への経路を選択して上りトラヒックを転送することができ、複数存在する経路への上りトラヒックの振分制御にかかる処理負荷が増大するのを防止できる。また、コストが増加するのを抑えつつ帯域を増加させることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 OLT装置、2 加入者側装置、3 光スプリッタ、4 光ファイバ通信路、10,101,102 集線スイッチ装置、11 上位ポート状態管理部、12 フレーム処理部、20,201〜20N PONインタフェース装置、21 上位ポート状態情報収集部、22 下りフレーム処理部、23 上りフレーム処理部、221 学習データベース管理部、231 経路選択部、232 経路テーブル。

Claims (7)

  1. 複数の上位スイッチ装置および複数の下位スイッチ装置を備え、前記上位スイッチ装置は上位ネットワークと前記下位スイッチ装置との間で信号を中継し、前記下位スイッチ装置は前記上位スイッチ装置と加入者側装置との間で信号を中継する通信装置において前記下位スイッチ装置として動作する中継装置であって、
    前記上位スイッチ装置の各々が前記上位ネットワークとの通信で使用する上位ポートの状態情報を収集するポート情報収集部と、
    前記ポート情報収集部が収集した情報と、通信障害が未発生の状態で前記加入者側装置から上りフレームを受信した場合の転送先の情報が登録された経路テーブルとに基づいて、前記加入者側装置から受信した上りフレームの転送先を決定する経路選択部と、
    を備えることを特徴とする中継装置。
  2. 前記経路テーブルには、前記転送先の情報として上位スイッチ装置の情報が登録されるとともに、当該上位スイッチ装置の情報が示す上位スイッチ装置が前記上位ネットワークと通信する際に使用する候補の上位ポートの情報が一つ以上登録され、
    前記経路選択部は、前記加入者側装置から上りフレームを受信すると、当該受信した上りフレームの転送先として前記経路テーブルに登録されている上位スイッチ装置を経由した通信が可能か否かを前記ポート情報収集部が収集した情報に基づいて判別し、前記経路テーブルに登録されている前記上位スイッチ装置を経由した通信が可能な場合、当該受信した上りフレームの転送先として前記経路テーブルに登録されている前記上位スイッチ装置を当該上りフレームの転送先に決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記経路選択部は、前記受信した上りフレームの転送先として前記経路テーブルに登録されている前記上位スイッチ装置が備えている上位ポートのうち、前記上位ネットワークと通信する際に使用する候補とされている上位ポートのいずれを経由した通信経路においても通信障害が発生していない場合、前記受信した上りフレームの転送先として前記経路テーブルに登録されている前記上位スイッチ装置を前記上りフレームの転送先に決定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の中継装置。
  4. 前記経路選択部は、
    前記受信した上りフレームの転送先として前記経路テーブルに登録されている前記上位スイッチ装置が備えている上位ポートのうち、前記上位ネットワークと通信する際に使用する候補とされている上位ポートを経由した通信経路において通信障害が発生している場合、前記上位ネットワークとの通信で使用する候補のいずれの上位ポートを経由した通信経路においても通信障害が発生していない上位スイッチ装置が存在するか否かを前記ポート情報収集部が収集した情報に基づいて判別し、
    前記上位ネットワークとの通信で使用する候補のいずれの上位ポートを経由した通信経路においても通信障害が発生していない上位スイッチ装置が存在する場合、前記上位ネットワークとの通信で使用する候補のいずれの上位ポートを経由した通信経路においても通信障害が発生していない上位スイッチ装置を前記上りフレームの転送先に決定する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の中継装置。
  5. 前記上位スイッチ装置から下りフレームを受信すると、当該下りフレームに挿入されている、前記上位スイッチ装置が前記上位ネットワークから当該下りフレームを受信した上位ポートの情報と、前記上位スイッチ装置の識別情報と、受信した下りフレームの宛先の加入者側装置が属する仮想ネットワークの識別情報とを学習データベースに登録する学習データベース管理部、
    を備え、
    前記経路選択部は、
    前記受信した上りフレームの転送先として前記経路テーブルに登録されている前記上位スイッチ装置である優先上位スイッチ装置が備えている上位ポートのうち、前記上位ネットワークと通信する際に使用する候補とされている上位ポートを経由した通信経路において通信障害が発生している状態、かつ、前記優先上位スイッチ装置以外の上位スイッチ装置において、上位ネットワークとの通信で使用する候補の上位ポートを経由した通信経路において通信障害が発生している状態の場合、前記受信した上りフレームの宛先の上位スイッチ装置の識別情報および送信元の加入者側装置が属する仮想ネットワークの識別情報を用いて前記学習データベースを検索し、得られた上位ポートの情報が示す上位ポートを経由した通信経路において通信障害が発生していない場合、前記学習データベースの検索で使用した上位スイッチ装置の識別情報が示す上位スイッチ装置を前記上りフレームの転送先に決定する、
    ことを特徴とする請求項2、3または4に記載の中継装置。
  6. 前記経路選択部は、
    前記学習データベースの検索により得られた上位ポートの情報が示す上位ポートを経由した通信経路において通信障害が発生しており、かつ、前記上位ネットワークとの通信で使用する候補の一部の上位ポートを経由した通信経路では通信障害が発生していない状態の場合、全ての上位スイッチ装置を前記上りフレームの転送先に決定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の中継装置。
  7. 複数の上位スイッチ装置および複数の下位スイッチ装置を備え、前記上位スイッチ装置は上位ネットワークと前記下位スイッチ装置との間で信号を中継し、前記下位スイッチ装置は前記上位スイッチ装置と加入者側装置との間で信号を中継する通信装置において前記下位スイッチ装置が実行する経路選択方法であって、
    前記上位スイッチ装置の各々が前記上位ネットワークとの通信で使用する上位ポートの状態情報を収集するポート情報収集ステップと、
    前記ポート情報収集ステップで収集した情報と、通信障害が未発生の状態で前記加入者側装置から上りフレームを受信した場合の転送先の情報が登録された経路テーブルとに基づいて、前記加入者側装置から受信した上りフレームの転送先を決定する経路決定ステップと、
    を含むことを特徴とする経路選択方法。
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