JP2017122514A - 暖房システム - Google Patents
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Abstract
【課題】低温時であっても、暖房運転を高い成績係数で行うことができる暖房システムを提供する。【解決手段】暖房システムが、加熱作動することで、ヒートポンプ装置Hによる加熱対象となっている空気を加熱可能な加熱装置20を備え、制御装置Cは、暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、暖房運転の暖房負荷の一部を、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を最大値未満の所定値にして賄い、及び、暖房運転の暖房負荷の残部を、加熱装置20の暖房出力によって賄う第1動作モードでヒートポンプ装置H及び加熱装置20を動作させ、大負荷条件が満たされないとき、加熱装置20を動作させず、暖房運転の暖房負荷をヒートポンプ装置Hの暖房出力によって賄う第2動作モードでヒートポンプ装置Hを動作させる。【選択図】図1
Description
本発明は、ヒートポンプ装置を用いて暖房運転を行う暖房システムに関する。
特許文献1には、従来のヒートポンプ装置を用いた暖房システムの課題として、外気温度の低い冬季などは圧縮機を最大出力で運転しても暖房能力が不足がちになり、運転コストが増大するという問題が記載されている。そのような課題に鑑みて、特許文献1では、冷媒コイル(凝縮器)からの放熱により空気を加熱可能なヒートポンプ装置と、温水が供給される温水コイルからの放熱により空気を加熱可能な暖房補助装置とを備える暖房システムを提案している。
具体的には、特許文献1に記載の暖房システムは、ヒートポンプ装置によって暖房運転を行っている状態で、室温が暖房の目標温度よりも低ければ、即ち、ヒートポンプ装置の暖房能力が不足していれば、暖房補助装置を運転して温水による空気の加熱を行っている。つまり、暖房補助装置を用いて、厳寒期におけるヒートポンプ装置の暖房能力を補助している。
特許文献1に記載の暖房システムでは、室温が暖房の目標温度よりも低ければ暖房補助装置を運転させているだけ、即ち、暖房補助装置はヒートポンプ装置を補助しているだけである。そのため、ヒートポンプ装置を最大出力で運転しても室温が暖房の目標温度に満たないような低温時には、ヒートポンプ装置を例えば最大出力で運転しつつ、補助的に暖房補助装置を運転して温水による空気の加熱を行うことになると思われる。つまり、暖房補助装置が運転しているか否かに関わらず、ヒートポンプ装置は同じ最大出力で運転していると思われる。
ヒートポンプ装置の成績係数(COP)は、最大出力よりも小さい所定の出力のときに最大となる。そして、出力がそれよりも大きくなるにつれてヒートポンプ装置の成績係数は低下する。従って、特許文献1では、暖房補助装置を運転したとしてもヒートポンプ装置の出力を変更せず、成績係数が低いままでヒートポンプ装置を運転し続けていると考えられる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、低温時であっても、暖房運転を高い成績係数で行うことができる暖房システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る暖房システムの特徴構成は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒から放熱させる凝縮器と、冷媒を減圧させる減圧器と、冷媒に吸熱させる蒸発器とを有するヒートポンプ装置、及び、制御装置を備え、
前記制御装置は、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を、前記凝縮器と前記減圧器と前記蒸発器とを順に通流させた後で前記圧縮機へ帰還させながら、前記凝縮器を通流する冷媒により加熱された空気を空調対象空間へ供給して、前記空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う暖房システムであって、
加熱作動することで、前記ヒートポンプ装置による加熱対象となっている空気を加熱可能な加熱装置を備え、
前記制御装置は、
前記暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、前記暖房運転の暖房負荷の一部を、前記ヒートポンプ装置の暖房出力を最大値未満の所定値にして賄い、及び、前記暖房運転の暖房負荷の残部を、前記加熱装置の暖房出力によって賄う第1動作モードで前記ヒートポンプ装置及び前記加熱装置を動作させ、
前記大負荷条件が満たされないとき、前記加熱装置を動作させず、前記暖房運転の暖房負荷を前記ヒートポンプ装置の暖房出力によって賄う第2動作モードで前記ヒートポンプ装置を動作させる点にある。
前記制御装置は、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を、前記凝縮器と前記減圧器と前記蒸発器とを順に通流させた後で前記圧縮機へ帰還させながら、前記凝縮器を通流する冷媒により加熱された空気を空調対象空間へ供給して、前記空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う暖房システムであって、
加熱作動することで、前記ヒートポンプ装置による加熱対象となっている空気を加熱可能な加熱装置を備え、
前記制御装置は、
前記暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、前記暖房運転の暖房負荷の一部を、前記ヒートポンプ装置の暖房出力を最大値未満の所定値にして賄い、及び、前記暖房運転の暖房負荷の残部を、前記加熱装置の暖房出力によって賄う第1動作モードで前記ヒートポンプ装置及び前記加熱装置を動作させ、
前記大負荷条件が満たされないとき、前記加熱装置を動作させず、前記暖房運転の暖房負荷を前記ヒートポンプ装置の暖房出力によって賄う第2動作モードで前記ヒートポンプ装置を動作させる点にある。
暖房運転の暖房負荷が大きい状態のとき、その暖房負荷の全てをヒートポンプ装置の暖房出力で賄おうとすると、成績係数が低い状態でヒートポンプ装置を運転させ続けることになる。
ところが本特徴構成によれば、暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、ヒートポンプ装置は、暖房運転の暖房負荷の全てを賄うような運転を行うのではなく、暖房運転の暖房負荷の一部を、最大値未満の暖房出力で賄うような運転を行い、暖房運転の暖房負荷の残部を、加熱装置の暖房出力によって賄う。つまり、ヒートポンプ装置は、成績係数が相対的に大きくなるような暖房出力を発揮する状態で運転される。
従って、低温時であっても、暖房運転を高い成績係数で行うことができる暖房システムを提供できる。
ところが本特徴構成によれば、暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、ヒートポンプ装置は、暖房運転の暖房負荷の全てを賄うような運転を行うのではなく、暖房運転の暖房負荷の一部を、最大値未満の暖房出力で賄うような運転を行い、暖房運転の暖房負荷の残部を、加熱装置の暖房出力によって賄う。つまり、ヒートポンプ装置は、成績係数が相対的に大きくなるような暖房出力を発揮する状態で運転される。
従って、低温時であっても、暖房運転を高い成績係数で行うことができる暖房システムを提供できる。
本発明に係る暖房システムの別の特徴構成は、前記制御装置は、前記第1動作モードで前記ヒートポンプ装置を動作させるとき、前記ヒートポンプ装置の暖房出力を、前記最大値未満であり且つ成績係数が最大となる前記所定値にさせる点にある。
上記特徴構成によれば、制御装置は、成績係数が最大となるときのヒートポンプ装置の暖房出力を予め記憶しておくことで、第1動作モードにおいてその暖房出力で運転したときには、暖房運転を高い成績係数で行うことができる。
本発明に係る暖房システムの更に別の特徴構成は、前記ヒートポンプ装置は、電力を消費して動作する電動モータを備え、前記圧縮機は、前記電動モータによって駆動されて冷媒を圧縮し、前記制御装置は、前記第1動作モードで前記ヒートポンプ装置を動作させるとき、前記電動モータの消費電流を、前記圧縮機を駆動するときに許容される最大電流値未満の所定電流値にさせる点にある。
上記特徴構成によれば、制御装置が、第1動作モードにおいて上記最大電流値未満の所定電流値で電動モータを動作させて圧縮機を駆動させると、ヒートポンプ装置は最大値未満の暖房出力を発揮する状態になる。つまり、ヒートポンプ装置を、成績係数が相対的に大きくなるような暖房出力を発揮する状態で運転させることができる。
本発明に係る暖房システムの更に別の特徴構成は、前記加熱装置は、加熱部を有し、前記凝縮器を通流する冷媒によって加熱された後の空気を前記空調対象空間へ供給される前に前記加熱部で加熱可能に構成される点にある。
上記特徴構成によれば、例えば、一カ所で暖めた空気を、施設内の複数の部屋(空調対象空間)へ分配して供給するような全館空調を実施できる。
本発明に係る暖房システムの更に別の特徴構成は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒から放熱させる凝縮器と、冷媒を減圧させる減圧器と、冷媒に吸熱させる蒸発器とを有するヒートポンプ装置、及び、制御装置を備え、
前記制御装置は、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を、前記凝縮器と前記減圧器と前記蒸発器とを順に通流させた後で前記圧縮機へ帰還させながら、前記凝縮器を通流する冷媒により加熱された空気を空調対象空間へ供給して、前記空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う暖房システムであって、
加熱部を有し、前記凝縮器を通流する冷媒によって加熱された後の空気を前記空調対象空間へ供給される前に前記加熱部で加熱可能な加熱装置を備え、
前記制御装置は、
前記暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、前記ヒートポンプ装置の前記凝縮器の温度が、前記空調対象空間での気温よりも所定温度以上高ければ、前記ヒートポンプ装置の暖房出力を低下させ、及び、前記ヒートポンプ装置の前記凝縮器の温度が、前記空調対象空間での気温よりも前記所定温度以上高くなければ、前記ヒートポンプ装置の暖房出力を上昇させるヒートポンプ制御と、前記加熱部で加熱した後に前記空調対象空間へ供給する空気の温度が前記目標温度よりも高ければ、前記加熱装置の暖房出力を低下させ、及び、前記加熱部で加熱した後に前記空調対象空間へ供給する空気の温度が前記目標温度以下であれば、前記加熱装置の暖房出力を上昇させる加熱制御とを順に繰り返し行い、
前記大負荷条件が満たされないとき、前記加熱装置を動作させず、前記暖房運転の暖房負荷を前記ヒートポンプ装置の暖房出力によって賄うように前記ヒートポンプ装置を動作させる点にある。
前記制御装置は、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を、前記凝縮器と前記減圧器と前記蒸発器とを順に通流させた後で前記圧縮機へ帰還させながら、前記凝縮器を通流する冷媒により加熱された空気を空調対象空間へ供給して、前記空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う暖房システムであって、
加熱部を有し、前記凝縮器を通流する冷媒によって加熱された後の空気を前記空調対象空間へ供給される前に前記加熱部で加熱可能な加熱装置を備え、
前記制御装置は、
前記暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、前記ヒートポンプ装置の前記凝縮器の温度が、前記空調対象空間での気温よりも所定温度以上高ければ、前記ヒートポンプ装置の暖房出力を低下させ、及び、前記ヒートポンプ装置の前記凝縮器の温度が、前記空調対象空間での気温よりも前記所定温度以上高くなければ、前記ヒートポンプ装置の暖房出力を上昇させるヒートポンプ制御と、前記加熱部で加熱した後に前記空調対象空間へ供給する空気の温度が前記目標温度よりも高ければ、前記加熱装置の暖房出力を低下させ、及び、前記加熱部で加熱した後に前記空調対象空間へ供給する空気の温度が前記目標温度以下であれば、前記加熱装置の暖房出力を上昇させる加熱制御とを順に繰り返し行い、
前記大負荷条件が満たされないとき、前記加熱装置を動作させず、前記暖房運転の暖房負荷を前記ヒートポンプ装置の暖房出力によって賄うように前記ヒートポンプ装置を動作させる点にある。
暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、ヒートポンプ装置の前記凝縮器の温度が、空調対象空間での気温よりも所定温度以上高ければ、凝縮器の温度が高い状態にあり、その結果、成績係数が低い状態でヒートポンプ装置を運転されていると見なせる。
ところが本特徴構成では、制御装置は、暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、ヒートポンプ装置の凝縮器の温度が、空調対象空間での気温よりも所定温度以上高ければ、ヒートポンプ装置の暖房出力を低下させるヒートポンプ制御を行う。つまり、ヒートポンプ装置の成績係数が高まるように暖房出力を変化させる。
尚、ヒートポンプ装置の暖房出力を低下させると、空調対象空間の温度が目標温度に満たなくなる可能性がある。ところが本特徴構成では、制御装置は、加熱部で加熱した後に空調対象空間へ供給する空気の温度が目標温度以下であれば、加熱装置の暖房出力を上昇させる加熱制御を行う。これにより、空調対象空間の温度を目標温度へ近付けることができる。
このように、制御装置がヒートポンプ制御と加熱制御とを順に繰り返し行うことで、暖房運転の暖房負荷を、ヒートポンプ装置の暖房出力と加熱装置の暖房出力とで分担して賄いながら、空調対象空間へ供給する空気の温度を目標温度へ近付けることができる。
従って、低温時であっても、暖房運転を高い成績係数で行うことができる暖房システムを提供できる。
ところが本特徴構成では、制御装置は、暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、ヒートポンプ装置の凝縮器の温度が、空調対象空間での気温よりも所定温度以上高ければ、ヒートポンプ装置の暖房出力を低下させるヒートポンプ制御を行う。つまり、ヒートポンプ装置の成績係数が高まるように暖房出力を変化させる。
尚、ヒートポンプ装置の暖房出力を低下させると、空調対象空間の温度が目標温度に満たなくなる可能性がある。ところが本特徴構成では、制御装置は、加熱部で加熱した後に空調対象空間へ供給する空気の温度が目標温度以下であれば、加熱装置の暖房出力を上昇させる加熱制御を行う。これにより、空調対象空間の温度を目標温度へ近付けることができる。
このように、制御装置がヒートポンプ制御と加熱制御とを順に繰り返し行うことで、暖房運転の暖房負荷を、ヒートポンプ装置の暖房出力と加熱装置の暖房出力とで分担して賄いながら、空調対象空間へ供給する空気の温度を目標温度へ近付けることができる。
従って、低温時であっても、暖房運転を高い成績係数で行うことができる暖房システムを提供できる。
本発明に係る暖房システムの更に別の特徴構成は、前記制御装置は、前記暖房運転の暖房負荷が設定値より大きいとき、前記大負荷条件が満たされたと判定する点にある。
上記特徴構成によれば、制御装置は、暖房運転の暖房負荷が設定値より大きいか否かに基づいて、大負荷条件が満たされたか否かを判定できる。
本発明に係る暖房システムの更に別の特徴構成は、前記制御装置は、前記暖房運転の暖房負荷の全てを前記ヒートポンプ装置の暖房出力で賄う運転を行っているときの前記凝縮器の温度と前記蒸発器の温度との温度差が設定温度差以上であり、且つ、前記暖房運転の暖房負荷が設定値より大きいとき、前記大負荷条件が満たされたと判定する点にある。
凝縮器の温度と蒸発器の温度との温度差が大きいということは、ヒートポンプ装置の圧縮機の仕事量が大きいということを意味する。
そこで本特徴構成では、制御装置は、暖房運転の暖房負荷の全てをヒートポンプ装置の暖房出力で賄う運転を行っているときの凝縮器の温度と蒸発器の温度との温度差が設定温度差以上であり、且つ、暖房運転の暖房負荷が設定値より大きいとき、大負荷条件が満たされたと判定して、COPが高まるような第1動作モードを実行する。
そこで本特徴構成では、制御装置は、暖房運転の暖房負荷の全てをヒートポンプ装置の暖房出力で賄う運転を行っているときの凝縮器の温度と蒸発器の温度との温度差が設定温度差以上であり、且つ、暖房運転の暖房負荷が設定値より大きいとき、大負荷条件が満たされたと判定して、COPが高まるような第1動作モードを実行する。
本発明に係る暖房システムの更に別の特徴構成は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒から放熱させる凝縮器と、冷媒を減圧させる減圧器と、冷媒に吸熱させる蒸発器とを有するヒートポンプ装置、及び、制御装置を備え、
前記制御装置は、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を、前記凝縮器と前記減圧器と前記蒸発器とを順に通流させた後で前記圧縮機へ帰還させながら、前記凝縮器を通流する冷媒により加熱された空気を空調対象空間へ供給して、前記空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う暖房システムであって、
加熱作動することで、前記ヒートポンプ装置による加熱対象となっている空気を加熱可能な加熱装置を備え、
前記制御装置は、
前記暖房運転の暖房負荷を前記ヒートポンプ装置の暖房出力及び前記加熱装置の暖房出力で賄う第1動作モードで、前記ヒートポンプ装置の一次エネルギー消費量と前記加熱装置の一次エネルギー消費量との和が最小となるように前記ヒートポンプの暖房出力及び前記加熱装置の暖房出力を調節したと仮定したときの当該一次エネルギー消費量の和と、
前記加熱装置を動作させず、前記暖房運転の暖房負荷を前記ヒートポンプ装置の暖房出力で賄う第2動作モードで前記ヒートポンプ装置を動作させると仮定したときの、前記ヒートポンプ装置の一次エネルギー消費量とを対比し、
一次エネルギー消費量が小さい方の動作モードを実行する点にある。
前記制御装置は、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を、前記凝縮器と前記減圧器と前記蒸発器とを順に通流させた後で前記圧縮機へ帰還させながら、前記凝縮器を通流する冷媒により加熱された空気を空調対象空間へ供給して、前記空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う暖房システムであって、
加熱作動することで、前記ヒートポンプ装置による加熱対象となっている空気を加熱可能な加熱装置を備え、
前記制御装置は、
前記暖房運転の暖房負荷を前記ヒートポンプ装置の暖房出力及び前記加熱装置の暖房出力で賄う第1動作モードで、前記ヒートポンプ装置の一次エネルギー消費量と前記加熱装置の一次エネルギー消費量との和が最小となるように前記ヒートポンプの暖房出力及び前記加熱装置の暖房出力を調節したと仮定したときの当該一次エネルギー消費量の和と、
前記加熱装置を動作させず、前記暖房運転の暖房負荷を前記ヒートポンプ装置の暖房出力で賄う第2動作モードで前記ヒートポンプ装置を動作させると仮定したときの、前記ヒートポンプ装置の一次エネルギー消費量とを対比し、
一次エネルギー消費量が小さい方の動作モードを実行する点にある。
上記特徴構成によれば、制御装置は、暖房運転に要する一次エネルギー消費量が小さくなる動作モードでヒートポンプ装置及び加熱装置が運転される。
従って、低温時であっても、暖房運転を高い成績係数で行うことができる暖房システムを提供できる。
従って、低温時であっても、暖房運転を高い成績係数で行うことができる暖房システムを提供できる。
本発明に係る暖房システムの更に別の特徴構成は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒から放熱させる凝縮器と、冷媒を減圧させる減圧器と、冷媒に吸熱させる蒸発器とを有するヒートポンプ装置、及び、制御装置を備え、
前記制御装置は、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を、前記凝縮器と前記減圧器と前記蒸発器とを順に通流させた後で前記圧縮機へ帰還させながら、前記凝縮器を通流する冷媒と熱交換した空調用空気を空調対象空間へ供給して、前記空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う暖房システムであって、
前記空調対象空間の暖房運転を行う暖房装置の動作状態に関する情報を受け付ける情報受付手段を備え、
前記制御装置は、
前記情報受付手段が受け付ける情報に基づいて、前記暖房装置が暖房運転を行っていると判定したとき、前記凝縮器を通流する冷媒と熱交換した後の前記空調用空気が前記目標温度未満の暫定目標温度となるように前記ヒートポンプ装置を動作させ、
前記情報受付手段が受け付ける情報に基づいて、前記暖房装置が暖房運転を行っていないと判定したとき、前記凝縮器を通流する冷媒と熱交換した後の前記空調用空気が前記目標温度となるように前記ヒートポンプ装置を動作させる点にある。
前記制御装置は、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を、前記凝縮器と前記減圧器と前記蒸発器とを順に通流させた後で前記圧縮機へ帰還させながら、前記凝縮器を通流する冷媒と熱交換した空調用空気を空調対象空間へ供給して、前記空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う暖房システムであって、
前記空調対象空間の暖房運転を行う暖房装置の動作状態に関する情報を受け付ける情報受付手段を備え、
前記制御装置は、
前記情報受付手段が受け付ける情報に基づいて、前記暖房装置が暖房運転を行っていると判定したとき、前記凝縮器を通流する冷媒と熱交換した後の前記空調用空気が前記目標温度未満の暫定目標温度となるように前記ヒートポンプ装置を動作させ、
前記情報受付手段が受け付ける情報に基づいて、前記暖房装置が暖房運転を行っていないと判定したとき、前記凝縮器を通流する冷媒と熱交換した後の前記空調用空気が前記目標温度となるように前記ヒートポンプ装置を動作させる点にある。
空調対象空間で暖房装置が暖房運転を行っていなければ、空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房負荷の全てをヒートポンプ装置の暖房出力で賄う必要がある。それに対して、空調対象空間で暖房装置が暖房運転を行っていれば、即ち、暖房運転の暖房負荷の一部を暖房装置が既に賄っていれば、ヒートポンプ装置が賄うべき暖房負荷は小さくなる。
そこで本特徴構成では、制御装置は、情報受付手段が受け付ける情報に基づいて、暖房装置が暖房運転を行っていると判定したとき、凝縮器を通流する冷媒と熱交換した後の空調用空気が目標温度未満の暫定目標温度となるようにヒートポンプ装置を動作させる。つまり、空調対象空間の温度を目標温度にするために必要な熱の全てをヒートポンプ装置で賄う場合よりも少ない熱をヒートポンプ装置は供給するだけでよい。
従って、低温時であっても、暖房運転を高い成績係数で行うことができる暖房システムを提供できる。
そこで本特徴構成では、制御装置は、情報受付手段が受け付ける情報に基づいて、暖房装置が暖房運転を行っていると判定したとき、凝縮器を通流する冷媒と熱交換した後の空調用空気が目標温度未満の暫定目標温度となるようにヒートポンプ装置を動作させる。つまり、空調対象空間の温度を目標温度にするために必要な熱の全てをヒートポンプ装置で賄う場合よりも少ない熱をヒートポンプ装置は供給するだけでよい。
従って、低温時であっても、暖房運転を高い成績係数で行うことができる暖房システムを提供できる。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の第1実施形態に係る暖房システムについて説明する。
図1は、第1実施形態の暖房システムの構成を示す図である。図示するように、暖房システムは、ヒートポンプ装置Hと、加熱装置20A(20)と、制御装置Cとを備え、それらが動作することで空調対象空間8の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う。
以下に図面を参照して本発明の第1実施形態に係る暖房システムについて説明する。
図1は、第1実施形態の暖房システムの構成を示す図である。図示するように、暖房システムは、ヒートポンプ装置Hと、加熱装置20A(20)と、制御装置Cとを備え、それらが動作することで空調対象空間8の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う。
ヒートポンプ装置Hは、冷媒を圧縮する圧縮機1と、冷媒から放熱させる凝縮器2と、冷媒を減圧させる減圧器3と、冷媒に吸熱させる蒸発器4とを有する。ヒートポンプ装置Hの動作は制御装置Cが制御する。また、ヒートポンプ装置Hは、電力を消費して動作する電動モータMを備える。
圧縮機1は、電動モータMによって駆動されて冷媒を圧縮して送出する。その電動モータMに電力を供給するインバータ等の動作は、制御装置Cが制御する。圧縮機1から送出された冷媒は、冷媒循環路12を流れる。冷媒循環路12の途中には、上述した凝縮器2と減圧器3と蒸発器4とが設けられている。
凝縮器2は、通気ボックス5に設置され、通気ボックス5の内部の空気に対して放熱することで、その空気を加熱する。凝縮器2で放熱して温度が低下した冷媒は、冷媒循環路12を通って減圧器3に流入する。減圧器3では冷媒が減圧されて、低温及び低圧の状態になる。その後、冷媒は蒸発器4に流入し、例えば大気の熱を吸収して高温の冷媒になる。そして、冷媒は圧縮機1へと戻る。制御装置Cは、圧縮機1から送出する冷媒の圧力を増加させることで、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を増加させることができる。
通気ボックス5には送風機6が設けられている。この送風機6の作用によって、通気ボックス5には吸気ダクト9を通して空気が流入し、通気ボックス5からは、送風ダクト7を通して空気が流出する。送風ダクト7は空調対象空間8へ接続されており、通気ボックス5で暖められた空気が空調対象空間8へ供給される。この通気ボックス5に複数の送風ダクト7が接続されていれば、その送風ダクト7を介して複数の空調対象空間8へと空気を送り出すことができる。吸気ダクト9を介して通気ボックス5に流入する空気は、例えば外気や空調対象空間8から排気ダクト10を介して排出された空気などである。このように、図1では、本実施形態の暖房システムを、暖めた空気を施設内の複数の部屋(空調対象空間)へ分配して供給するような全館空調で利用する形態を示している。
通気ボックス5には、加熱装置20Aも併設されている。加熱装置20Aは、加熱作動することで、ヒートポンプ装置Hによる加熱対象となっている空気を加熱可能に構成されている。加熱装置20Aは、筐体22の内部に、熱交換器25とブロア26とを有する。筐体22の内部の空間は、吸気口23及び排気口24を介して通気ボックス5の内部の空間と繋がっている。そして、ブロア26の作用によって、通気ボックス5の内部の空気が加熱装置20Aの筐体22の内部に流入し、その空気が筐体22の内部を流れた後で排気口24を介して通気ボックス5へと戻る。
熱交換器25には、加熱装置20Aの熱源機21で加熱された高温の熱媒が、熱媒循環路27を通って供給される。熱源機21は、例えばガスなどの燃料を燃焼して熱を発生させる装置である。そして、熱交換器25で、その高温の熱媒と、通気ボックス5の内部から筐体22の内部へと流入した空気とが熱交換し、その後、通気ボックス5へと戻る。つまり、熱交換器25は、凝縮器2を通流する冷媒によって加熱された後の空気を空調対象空間8へ供給される前に加熱可能な加熱部として機能する。加熱装置20Aの動作は、制御装置Cが制御する。つまり、制御装置Cは、熱源機21によって加熱された熱媒を熱交換器25に供給し、且つ、ブロア26を作動させることで、ヒートポンプ装置Hの凝縮器2によって加熱された後の空気を更に加熱できる。尚、制御装置Cは、熱源機21を動作させず、且つ、ブロア26を動作させないことで、ヒートポンプ装置Hの凝縮器2によって加熱された後の更なる空気の加熱を行わないこともできる。制御装置Cは、熱源機21から熱交換器25へ供給する熱媒の流量を増加させることで、加熱装置20Aの暖房出力を増加させることができる。
暖房システムには、温度センサT1〜温度センサT4が設けられている。温度センサT1は、凝縮器2の温度(冷媒の温度)を測定する。温度センサT2は、送風機6に設けられており、熱交換器25で加熱した後又は熱交換器25で加熱せずに空調対象空間8へ供給する空気の温度を測定する。温度センサT3は、蒸発器4の温度(冷媒の温度)を測定する。温度センサT4は、空調対象空間8の温度を測定する。それらの温度の測定結果は、制御装置Cへ伝達される。
このように、図1に示した暖房システムでは、圧縮機1によって圧縮された冷媒を、凝縮器2と減圧器3と蒸発器4とを順に通流させた後で圧縮機1へ帰還させながら、凝縮器2を通流する冷媒により加熱された空気を空調対象空間8へ供給して、空調対象空間8の温度を目標温度に近付けるための暖房運転と、上述のようにしてヒートポンプ装置Hの凝縮器2によって加熱され、更に加熱装置20Aによって加熱された空気が空調対象空間8に供給される暖房運転とを切り替えて実行できる。制御装置Cは、空調対象空間8に設けられた操作部11で利用者が入力した目標温度の値を取得して、その目標温度を内部メモリ(図示せず)などに記憶している。また、操作部11は、利用者が暖房運転の運転開始及び運転停止の指令などを行うときに用いることもできる。
次に、制御装置Cによって行われる暖房システムの動作の制御について説明する。
本実施形態では、制御装置Cは、暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるか否かに応じて、暖房システムの動作を切り替える。
本実施形態では、制御装置Cは、暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるか否かに応じて、暖房システムの動作を切り替える。
具体的には、制御装置Cは、暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、暖房運転の暖房負荷の一部を、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を最大値未満の所定値にして賄い、及び、暖房運転の暖房負荷の残部を、加熱装置20Aの暖房出力によって賄う第1動作モードでヒートポンプ装置H及び加熱装置20Aを動作させる。これに対して、制御装置Cは、大負荷条件が満たされないとき、加熱装置20Aを動作させず、暖房運転の暖房負荷をヒートポンプ装置Hの暖房出力によって賄う第2動作モードでヒートポンプ装置Hを動作させる。
図2は、ヒートポンプ装置H及び加熱装置20AのCOP(成績係数)を例示する図である。図2において、横軸は暖房運転の暖房負荷であり、縦軸はCOPである。暖房負荷の最大値はLmで示す。図2において破線で示すのは、暖房運転の暖房負荷の全てをヒートポンプ装置Hで賄う運転を行った場合のヒートポンプ装置HのCOPである。図示するように、ヒートポンプ装置HのCOPは上に凸の形状を示す。そして、ヒートポンプ装置Hの暖房出力が所定の値になったときにヒートポンプ装置HのCOPは最大値をとり、それよりも暖房出力が大きくなるとヒートポンプ装置HのCOPはその暖房出力が大きくなるにつれて低下している。
制御装置Cは、暖房運転の暖房負荷が設定値Lt1(例えば、ヒートポンプ装置Hの定格負荷の60%など)より大きいとき、大負荷条件が満たされたと判定する。本実施形態では、制御装置Cは、暖房運転の暖房負荷が設定値Lt1より大きいとき(即ち、大負荷条件が満たされるとき)、暖房運転の暖房負荷の一部を、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を最大値未満の所定値にして賄い、及び、暖房運転の暖房負荷の残部を、加熱装置20Aの暖房出力によって賄う第1動作モードを実行する。これにより、COPが小さい状態でヒートポンプ装置Hが運転されることを回避できる。つまり、暖房負荷がLt1とLmとの間では、ヒートポンプ装置H(COPは二点鎖線で示す)と、加熱装置20A(COPは一点鎖線で示す)とを共に運転させることで、その時の暖房システムのCOPは図2に実線で示すような値をとる。
これに対して、制御装置Cは、暖房運転の暖房負荷が設定値Lt1以下のとき、大負荷条件が満たされていないと判定する。暖房運転の暖房負荷が設定値Lt1以下のとき、ヒートポンプ装置HのCOPは相対的に高くなる。そして、制御装置Cは、暖房運転の暖房負荷が設定値Lt1以下であるとき(大負荷条件が満たされないとき)、暖房運転の暖房負荷をヒートポンプ装置Hによって賄う第2動作モードを実行する。これにより、COPが大きい状態でヒートポンプ装置Hが運転される。つまり、暖房負荷がLt1のとき、ヒートポンプ装置H(COPは二点鎖線で示す)のみを大きいCOPで運転させることで、その時の暖房システムのCOPは図2に実線で示すような値をとる。
本実施形態では、特に、制御装置Cは、成績係数が最大となるときのヒートポンプ装置Hの暖房出力を内部メモリ(図示せず)などに予め記憶している。そして、制御装置Cは、第1動作モードでヒートポンプ装置Hを動作させるとき、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を、最大値未満であり且つ成績係数が最大となる所定値にさせる。その結果、暖房運転の暖房負荷が設定値Lt1より大きい範囲では、図2において二点鎖線で示したように、ヒートポンプ装置HはCOPが最大値となる状態で運転される。
以上のように、ヒートポンプ装置Hの成績係数は、暖房出力が所定出力となったときに最大となり、暖房出力がその所定出力よりも大きくなるにつれて低下する。つまり、暖房運転の暖房負荷が大きい状態のとき、その暖房負荷の全てをヒートポンプ装置Hの暖房出力で賄おうとすると、成績係数が低い状態でヒートポンプ装置Hを運転させ続けることになる。ところが本実施形態では、暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、ヒートポンプ装置Hは、暖房運転の暖房負荷の全てを賄うような運転を行うのではなく、暖房運転の暖房負荷の一部を、最大値未満の暖房出力で賄うような運転を行う。つまり、ヒートポンプ装置Hは、成績係数が相対的に大きくなるような暖房出力を発揮する状態で運転される。
<第2実施形態>
第2実施形態の暖房システムは、第1動作モードでのヒートポンプ装置Hの動作が上記実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の暖房システムについて説明するが上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第2実施形態の暖房システムは、第1動作モードでのヒートポンプ装置Hの動作が上記実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の暖房システムについて説明するが上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態では、制御装置Cは、上記第1動作モードでヒートポンプ装置Hを動作させるとき、電動モータMの消費電流を、圧縮機1を駆動するときに許容される最大電流値未満の所定電流値にさせる。具体的には、制御装置Cは、電動モータMの上記所定電流値を内部メモリ(図示せず)などに予め記憶している。そして、制御装置Cは、上記第1動作モードでヒートポンプ装置Hを動作させるとき、電動モータMの消費電流をその所定電流値に固定する。このように、制御装置Cが、第1動作モードにおいて上記最大電流値未満の所定電流値で電動モータMを動作させて圧縮機1を駆動させると、ヒートポンプ装置Hは最大値未満の暖房出力を発揮する状態になる。つまり、ヒートポンプ装置Hを、成績係数が相対的に大きくなるような暖房出力を発揮する状態で運転させることができる。
電動モータMの上記所定電流値は、例えば、最大電流値の50%に対応する値、最大電流値の75%に対応する値など、予め設定されて制御装置Cの内部メモリ(図示せず)などに記憶された値である。或いは、この所定電流値は、暖房システムの利用者の入力によって決定される値でもよい。例えば、電動モータMの上記所定電流値を設定するためのボタン(「50%制限」ボタン、「75%制限」ボタン等)などを操作部11に設けておき、利用者が選択入力したボタンに対応した電流値で、制御装置Cが電動モータMを動作させることができる。尚、利用者が操作部11を用いて上記所定電流値の入力を行うのではなく、その他の装置を用いて利用者から制御装置Cへの上記所定電流値の入力を行ってもよい。例えば、赤外線通信によって制御装置Cと通信するリモコン装置を利用者が用いて上記所定電流値の入力を行ってもよい。また、暖房システムが設けられている施設内の有線又は無線通信ネットワークを経由して、利用者が使用するスマートフォンやコンピュータなどの端末機器から制御装置Cへのアクセスを許可して、利用者による上記所定電流値の設定入力を制御装置Cが受け付けてもよい。利用者が使用するスマートフォンやコンピュータなどの端末機器と制御装置Cとの無線通信は、例えばECHONET Liteなどの通信プロトコルを利用できる。
<第3実施形態>
第3実施形態の暖房システムは、制御装置Cによって行われる暖房システムの動作の制御の内容が上記実施形態と異なっている。以下に第3実施形態の暖房システムについて説明するが上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第3実施形態の暖房システムは、制御装置Cによって行われる暖房システムの動作の制御の内容が上記実施形態と異なっている。以下に第3実施形態の暖房システムについて説明するが上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態では、制御装置Cは、暖房運転の暖房負荷をヒートポンプ装置Hの暖房出力で賄う運転を行っているときの(即ち、第2動作モードで運転しているときの)凝縮器2の温度と蒸発器4の温度との温度差が設定温度差以上であり、且つ、暖房運転の暖房負荷が設定値(例えば、上記実施形態で説明した「Lt1」)より大きいとき、大負荷条件が満たされたと判定する。凝縮器2の温度は温度センサT1で測定でき、蒸発器4の温度は温度センサT3で測定できる。
図3は、ヒートポンプ装置Hの動作を説明するモリエル線図である。図示するように、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を大きくするためには、凝縮器2の温度と蒸発器4の温度との温度差を大きくする必要がある。但し、凝縮器2の温度と蒸発器4の温度との温度差が大きい状態というのは、ヒートポンプ装置Hの圧縮機1の仕事量が大きい状態であると言える。そして、図2に示したように、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を大きくするということは、成績係数が低い状態でヒートポンプ装置Hを運転していることになる。
そこで、制御装置Cは、凝縮器2の温度と蒸発器4の温度との温度差が設定温度差以上であり、且つ、暖房運転の暖房負荷が設定値より大きいという大負荷条件が満たされるとき、暖房運転の暖房負荷の一部を、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を最大値未満の所定値にして賄い、及び、暖房運転の暖房負荷の残部を、加熱装置20Aの暖房出力によって賄う第1動作モードを実行する。
これに対して、制御装置Cは、凝縮器2の温度と蒸発器4の温度との温度差が設定温度差以上であり、且つ、暖房運転の暖房負荷が設定値より大きいという大負荷条件が満たされないとき、暖房運転の暖房負荷をヒートポンプ装置Hによって賄う第2動作モードを実行する。
本実施形態でも、制御装置Cは、上記第1実施形態で説明したように、第1動作モードでヒートポンプ装置Hを動作させるとき、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を、最大値未満であり且つ成績係数が最大となる所定値にさせればよい。その結果、第1動作モードでは、ヒートポンプ装置HはCOPが最大値となる状態で運転される。或いは、制御装置Cは、上記第2実施形態で説明したように、第1動作モードでヒートポンプ装置Hを動作させるとき、電動モータMの消費電流を、圧縮機1を駆動するときに許容される最大電流値未満の所定電流値にさせてもよい。
<第4実施形態>
第4実施形態の暖房システムは、制御装置Cによって行われる暖房システムの動作の制御の内容が上記実施形態と異なっている。以下に第4実施形態の暖房システムについて説明するが上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第4実施形態の暖房システムは、制御装置Cによって行われる暖房システムの動作の制御の内容が上記実施形態と異なっている。以下に第4実施形態の暖房システムについて説明するが上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態では、制御装置Cは、暖房運転の暖房負荷をヒートポンプ装置Hの暖房出力及び加熱装置20Aの暖房出力で賄う第1動作モードで、ヒートポンプ装置Hの一次エネルギー消費量と加熱装置20Aの一次エネルギー消費量との和が最小となるようにヒートポンプの暖房出力及び加熱装置20Aの暖房出力を調節したと仮定したときの一次エネルギー消費量の和と、加熱装置20Aを動作させず、暖房運転の暖房負荷をヒートポンプ装置Hの暖房出力で賄う第2動作モードでヒートポンプ装置Hを動作させると仮定したときの、ヒートポンプ装置Hの一次エネルギー消費量とを対比し、一次エネルギー消費量が小さい方の動作モードを実行する。
図4は、ヒートポンプ装置H及び加熱装置20Aの一次エネルギー消費量を例示する図である。図示するように、制御装置Cは、暖房運転の暖房負荷が設定値Lt1以下のとき、暖房運転の暖房負荷をヒートポンプ装置Hによって賄う動作モードを実行し、暖房運転の暖房負荷が設定値Lt1より大きいとき、暖房運転の暖房負荷をヒートポンプ装置H及び加熱装置20Aによって賄う動作モードを実行する例を示している。
図示するように、暖房運転の暖房負荷をヒートポンプ装置Hのみで賄おうとすると、その時のヒートポンプ装置Hの一次エネルギー消費量は破線で示すような値をとる。暖房運転の暖房負荷が設定値Lt1以下のときはヒートポンプ装置Hのみが運転するので、暖房運転の暖房負荷を賄うために必要な一次エネルギー消費量(図4に実線で示す)はそのヒートポンプ装置Hの一次エネルギー消費量(図4に破線で示す)と同じになる。
それに対して、制御装置Cは、暖房負荷がLt2とLmとの間では、一次エネルギー消費量が二点鎖線で示すような状態でヒートポンプ装置Hを運転させ、一次エネルギー消費量が一点鎖線で示すような状態で加熱装置20Aを運転させており、それら一次エネルギー消費量の合計は図4に実線で示すような値になる。つまり、暖房負荷がLt2とLmとの間では、ヒートポンプ装置Hのみで暖房負荷を賄った場合(図4に破線で示す)に比べて一次エネルギー消費量が小さい状態で暖房システムを運用できる。
それに対して、制御装置Cは、暖房負荷がLt2とLmとの間では、一次エネルギー消費量が二点鎖線で示すような状態でヒートポンプ装置Hを運転させ、一次エネルギー消費量が一点鎖線で示すような状態で加熱装置20Aを運転させており、それら一次エネルギー消費量の合計は図4に実線で示すような値になる。つまり、暖房負荷がLt2とLmとの間では、ヒートポンプ装置Hのみで暖房負荷を賄った場合(図4に破線で示す)に比べて一次エネルギー消費量が小さい状態で暖房システムを運用できる。
例えば、制御装置Cは、圧縮機1を駆動する電動モータMへインバータから供給する電力量を参照して、ヒートポンプ装置Hの一次エネルギー消費量を導出できる。また、制御装置Cは、加熱装置20Aの熱源機21が消費する燃料量を参照して、加熱装置20Aの一次エネルギー消費量を導出できる。
このように、本実施形態では、制御装置Cは、暖房運転に要する一次エネルギー消費量が小さくなる動作モードでヒートポンプ装置H及び加熱装置20Aを運転させる。従って、暖房運転を高い成績係数で行うことができる。
<第5実施形態>
第5実施形態の暖房システムは、制御装置Cによって行われる暖房システムの動作の制御の内容が上記実施形態と異なっている。以下に第5実施形態の暖房システムについて説明するが上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第5実施形態の暖房システムは、制御装置Cによって行われる暖房システムの動作の制御の内容が上記実施形態と異なっている。以下に第5実施形態の暖房システムについて説明するが上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
制御装置Cは、暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、後述するヒートポンプ制御と加熱制御とを順に繰り返し行う。これに対して、制御装置Cは、制御装置Cは、大負荷条件が満たされないとき、加熱装置20Aを動作させず、暖房運転の暖房負荷をヒートポンプ装置Hの暖房出力によって賄うようにヒートポンプ装置Hを動作させる。この大負荷条件の内容は上記実施形態と同様である。
具体的には、制御装置Cは、大負荷条件が満たされるとき、ヒートポンプ装置Hの凝縮器2の温度が、空調対象空間8での気温よりも所定温度以上高ければ、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を低下させ、及び、ヒートポンプ装置Hの凝縮器2の温度が、空調対象空間8での気温よりも所定温度以上高くなければ、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を上昇させるヒートポンプ制御と、加熱部としての熱交換器25で加熱した後に空調対象空間8へ供給する空気の温度が目標温度よりも高ければ、加熱装置20Aの暖房出力を低下させ、及び、熱交換器25で加熱した後に空調対象空間8へ供給する空気の温度が目標温度以下であれば、加熱装置20Aの暖房出力を上昇させる加熱制御とを順に繰り返し行う。つまり、制御装置Cがヒートポンプ制御と加熱制御とを順に繰り返し行うことで、暖房運転の暖房負荷を、ヒートポンプ装置Hの暖房出力と加熱装置20Aの暖房出力とで分担して賄いながら、空調対象空間8へ供給する空気の温度を目標温度へ近付けることができる。凝縮器2の温度は温度センサT1で測定でき、空調対象空間8の温度は温度センサT4で測定でき、熱交換器25で加熱した後に空調対象空間8へ供給する空気の温度は温度センサT2で測定できる。
例えば、制御装置Cは、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を低下させるとき、例えば、圧縮機1から送出される冷媒の圧力を所定圧力だけ低下させ、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を上昇させるとき、例えば、圧縮機1から送出される冷媒の圧力を所定圧力だけ増加させる。
また、制御装置Cは、加熱装置20Aの暖房出力を低下させるとき、例えば、熱源機21で燃焼される燃料量を所定量だけ減少させ、加熱装置20Aの暖房出力を上昇させるとき、例えば、熱源機21で燃焼される燃料量を所定量だけ増加させる。
また、制御装置Cは、加熱装置20Aの暖房出力を低下させるとき、例えば、熱源機21で燃焼される燃料量を所定量だけ減少させ、加熱装置20Aの暖房出力を上昇させるとき、例えば、熱源機21で燃焼される燃料量を所定量だけ増加させる。
このように、暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、ヒートポンプ装置Hの凝縮器2の温度が、空調対象空間8での気温よりも所定温度以上高ければ、凝縮器2の温度が高い状態にあり、その結果、成績係数が低い状態でヒートポンプ装置Hを運転されていると見なせる。ところが本実施形態では、制御装置Cは、そのような場合にヒートポンプ装置Hの暖房出力を低下させるヒートポンプ制御を行う。つまり、ヒートポンプ装置Hの成績係数が高まるように暖房出力を変化させる。
尚、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を低下させると、空調対象空間8の温度が目標温度に満たなくなる可能性がある。ところが本実施形態では、制御装置Cは、加熱部としての熱交換器25で加熱した後に空調対象空間8へ供給する空気の温度が目標温度以下であれば、加熱装置20Aの暖房出力を上昇させる加熱制御を行う。これにより、空調対象空間8の温度を目標温度へ近付けることができる。
尚、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を低下させると、空調対象空間8の温度が目標温度に満たなくなる可能性がある。ところが本実施形態では、制御装置Cは、加熱部としての熱交換器25で加熱した後に空調対象空間8へ供給する空気の温度が目標温度以下であれば、加熱装置20Aの暖房出力を上昇させる加熱制御を行う。これにより、空調対象空間8の温度を目標温度へ近付けることができる。
<第6実施形態>
第6実施形態の暖房システムは、加熱装置20の構成が上記実施形態と異なっている。以下に第6実施形態の暖房システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第6実施形態の暖房システムは、加熱装置20の構成が上記実施形態と異なっている。以下に第6実施形態の暖房システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図5は、第6実施形態の暖房システムの構成を示す図である。図示するように、本実施形態の暖房システムは、ヒートポンプ装置Hによる加熱対象となっている空気を、加熱装置20B(20)が加熱する場所が上記実施形態と異なっている。具体的には、加熱装置20Bが有する熱交換器25が各送風ダクト7に設けられている。加熱装置20Bの熱交換器25には、熱源機21で加熱された高温の熱媒が、熱媒循環路27を通って供給される。そして、熱交換器25で、その高温の熱媒と送風ダクト7を流れる空気とが熱交換し、その空気が加熱される。つまり、加熱部としての熱交換器25は、送風ダクト7を流れる空気を加熱することで、凝縮器2を通流する冷媒によって加熱された後の空気を空調対象空間8へ供給される前に加熱している。
<第7実施形態>
第7実施形態の暖房システムは、上述した加熱装置20に代えて暖房装置30を備えている点で上記実施形態と異なっている。以下に第7実施形態の暖房システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第7実施形態の暖房システムは、上述した加熱装置20に代えて暖房装置30を備えている点で上記実施形態と異なっている。以下に第7実施形態の暖房システムについて説明するが、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図6は、第7実施形態の暖房システムの構成を示す図である。図示するように、暖房システムは暖房装置30を備えている。図6に示す暖房装置30は、例えば空調対象空間8に設置される床暖房装置などである。暖房装置30は、熱源機31と熱媒循環路32と加熱部33とを有する。暖房装置30の加熱部33には、熱源機31で加熱された高温の熱媒が、熱媒循環路32を通って供給される。そして、加熱部33で、その高温の熱媒からの放熱が行われて、空調対象空間8の空気や空調対象空間8の構成部材などが暖められる。
加えて、暖房システムは、空調対象空間8の暖房運転を行う暖房装置30の動作状態に関する情報を受け付ける情報受付手段29を備える。
加えて、暖房システムは、空調対象空間8の暖房運転を行う暖房装置30の動作状態に関する情報を受け付ける情報受付手段29を備える。
空調対象空間8で暖房装置30が暖房運転を行っていなければ、空調対象空間8の温度を目標温度に近付けるための暖房負荷の全てをヒートポンプ装置Hの暖房出力で賄う必要がある。その場合、制御装置Cは、温度センサT2で測定される空気の温度が目標温度に近付くようにヒートポンプ装置Hの動作を制御する。
それに対して、空調対象空間8で暖房装置30が暖房運転を行っていれば、即ち、暖房運転の暖房負荷の一部を暖房装置30が既に賄っていれば、ヒートポンプ装置Hが賄うべき暖房負荷は小さくなる。そこで本実施形態では、制御装置Cは、情報受付手段29が受け付ける情報に基づいて、暖房装置30が暖房運転を行っていると判定したとき、凝縮器2を通流する冷媒と熱交換した後の空調用空気が目標温度未満の暫定目標温度となるようにヒートポンプ装置Hを動作させる。つまり、空調対象空間8の温度を目標温度にするために必要な熱の全てをヒートポンプ装置Hで賄う場合よりも少ない熱をヒートポンプ装置Hは供給するだけでよい。
具体的には、制御装置Cは、情報受付手段29が受け付ける情報に基づいて、暖房装置30が暖房運転を行っていると判定したとき、凝縮器2を通流する冷媒と熱交換した後の空調用空気の温度(温度センサT2で測定される空気の温度)が目標温度未満の暫定目標温度となるようにヒートポンプ装置Hを動作させる。制御装置Cは、目標温度よりも設定温度(例えば、5℃など)だけ低い温度を暫定目標温度として内部メモリ(図示せず)などに予め記憶している。
これに対して、制御装置Cは、情報受付手段29が受け付ける情報に基づいて、暖房装置30が暖房運転を行っていないと判定したとき、凝縮器2を通流する冷媒と熱交換した後の空調用空気が目標温度となるようにヒートポンプ装置Hを動作させる。
これに対して、制御装置Cは、情報受付手段29が受け付ける情報に基づいて、暖房装置30が暖房運転を行っていないと判定したとき、凝縮器2を通流する冷媒と熱交換した後の空調用空気が目標温度となるようにヒートポンプ装置Hを動作させる。
制御装置Cが、ヒートポンプ装置Hの動作を上述のように制御することで、ヒートポンプ装置Hの暖房出力を小さくした状態、即ち、ヒートポンプ装置Hの成績係数が高く成る状態でヒートポンプ装置Hを運転させることができる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、本発明の暖房システムの構成について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。例えば、ヒートポンプ装置Hの構成及び加熱装置20の構成及び暖房装置30の構成などは適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、圧縮機1が電動モータMによって駆動される例を説明したが、圧縮機1がエンジンなどによって駆動されるような変更を行ってもよい。
暖房装置30についても、上記実施形態では床暖房装置を例示したが、パネルラジエータ、ファンコンベクターなどの各種暖房装置であってもよい。
<1>
上記実施形態では、本発明の暖房システムの構成について具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。例えば、ヒートポンプ装置Hの構成及び加熱装置20の構成及び暖房装置30の構成などは適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、圧縮機1が電動モータMによって駆動される例を説明したが、圧縮機1がエンジンなどによって駆動されるような変更を行ってもよい。
暖房装置30についても、上記実施形態では床暖房装置を例示したが、パネルラジエータ、ファンコンベクターなどの各種暖房装置であってもよい。
<2>
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、低温時であっても、暖房運転を高い成績係数で行うことができる暖房システムに利用できる。
1 圧縮機
2 凝縮器
3 減圧器
4 蒸発器
8 空調対象空間
20 加熱装置
25 熱交換器(加熱部)
29 情報受付手段
30 暖房装置
C 制御装置
H ヒートポンプ装置
M 電動モータ
2 凝縮器
3 減圧器
4 蒸発器
8 空調対象空間
20 加熱装置
25 熱交換器(加熱部)
29 情報受付手段
30 暖房装置
C 制御装置
H ヒートポンプ装置
M 電動モータ
Claims (9)
- 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒から放熱させる凝縮器と、冷媒を減圧させる減圧器と、冷媒に吸熱させる蒸発器とを有するヒートポンプ装置、及び、制御装置を備え、
前記制御装置は、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を、前記凝縮器と前記減圧器と前記蒸発器とを順に通流させた後で前記圧縮機へ帰還させながら、前記凝縮器を通流する冷媒により加熱された空気を空調対象空間へ供給して、前記空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う暖房システムであって、
加熱作動することで、前記ヒートポンプ装置による加熱対象となっている空気を加熱可能な加熱装置を備え、
前記制御装置は、
前記暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、前記暖房運転の暖房負荷の一部を、前記ヒートポンプ装置の暖房出力を最大値未満の所定値にして賄い、及び、前記暖房運転の暖房負荷の残部を、前記加熱装置の暖房出力によって賄う第1動作モードで前記ヒートポンプ装置及び前記加熱装置を動作させ、
前記大負荷条件が満たされないとき、前記加熱装置を動作させず、前記暖房運転の暖房負荷を前記ヒートポンプ装置の暖房出力によって賄う第2動作モードで前記ヒートポンプ装置を動作させる暖房システム。 - 前記制御装置は、前記第1動作モードで前記ヒートポンプ装置を動作させるとき、前記ヒートポンプ装置の暖房出力を、前記最大値未満であり且つ成績係数が最大となる前記所定値にさせる請求項1に記載の暖房システム。
- 前記ヒートポンプ装置は、電力を消費して動作する電動モータを備え、
前記圧縮機は、前記電動モータによって駆動されて冷媒を圧縮し、
前記制御装置は、前記第1動作モードで前記ヒートポンプ装置を動作させるとき、前記電動モータの消費電流を、前記圧縮機を駆動するときに許容される最大電流値未満の所定電流値にさせる請求項1に記載の暖房システム。 - 前記加熱装置は、加熱部を有し、前記凝縮器を通流する冷媒によって加熱された後の空気を前記空調対象空間へ供給される前に前記加熱部で加熱可能に構成される請求項1〜3の何れか一項に記載の暖房システム。
- 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒から放熱させる凝縮器と、冷媒を減圧させる減圧器と、冷媒に吸熱させる蒸発器とを有するヒートポンプ装置、及び、制御装置を備え、
前記制御装置は、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を、前記凝縮器と前記減圧器と前記蒸発器とを順に通流させた後で前記圧縮機へ帰還させながら、前記凝縮器を通流する冷媒により加熱された空気を空調対象空間へ供給して、前記空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う暖房システムであって、
加熱部を有し、前記凝縮器を通流する冷媒によって加熱された後の空気を前記空調対象空間へ供給される前に前記加熱部で加熱可能な加熱装置を備え、
前記制御装置は、
前記暖房運転の暖房負荷が大きい状態であることを示す所定の大負荷条件が満たされるとき、前記ヒートポンプ装置の前記凝縮器の温度が、前記空調対象空間での気温よりも所定温度以上高ければ、前記ヒートポンプ装置の暖房出力を低下させ、及び、前記ヒートポンプ装置の前記凝縮器の温度が、前記空調対象空間での気温よりも前記所定温度以上高くなければ、前記ヒートポンプ装置の暖房出力を上昇させるヒートポンプ制御と、前記加熱部で加熱した後に前記空調対象空間へ供給する空気の温度が前記目標温度よりも高ければ、前記加熱装置の暖房出力を低下させ、及び、前記加熱部で加熱した後に前記空調対象空間へ供給する空気の温度が前記目標温度以下であれば、前記加熱装置の暖房出力を上昇させる加熱制御とを順に繰り返し行い、
前記大負荷条件が満たされないとき、前記加熱装置を動作させず、前記暖房運転の暖房負荷を前記ヒートポンプ装置の暖房出力によって賄うように前記ヒートポンプ装置を動作させる暖房システム。 - 前記制御装置は、前記暖房運転の暖房負荷が設定値より大きいとき、前記大負荷条件が満たされたと判定する請求項1〜5の何れか一項に記載の暖房システム。
- 前記制御装置は、前記暖房運転の暖房負荷の全てを前記ヒートポンプ装置の暖房出力で賄う運転を行っているときの前記凝縮器の温度と前記蒸発器の温度との温度差が設定温度差以上であり、且つ、前記暖房運転の暖房負荷が設定値より大きいとき、前記大負荷条件が満たされたと判定する請求項1〜5の何れか一項に記載の暖房システム。
- 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒から放熱させる凝縮器と、冷媒を減圧させる減圧器と、冷媒に吸熱させる蒸発器とを有するヒートポンプ装置、及び、制御装置を備え、
前記制御装置は、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を、前記凝縮器と前記減圧器と前記蒸発器とを順に通流させた後で前記圧縮機へ帰還させながら、前記凝縮器を通流する冷媒により加熱された空気を空調対象空間へ供給して、前記空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う暖房システムであって、
加熱作動することで、前記ヒートポンプ装置による加熱対象となっている空気を加熱可能な加熱装置を備え、
前記制御装置は、
前記暖房運転の暖房負荷を前記ヒートポンプ装置の暖房出力及び前記加熱装置の暖房出力で賄う第1動作モードで、前記ヒートポンプ装置の一次エネルギー消費量と前記加熱装置の一次エネルギー消費量との和が最小となるように前記ヒートポンプの暖房出力及び前記加熱装置の暖房出力を調節したと仮定したときの当該一次エネルギー消費量の和と、
前記加熱装置を動作させず、前記暖房運転の暖房負荷を前記ヒートポンプ装置の暖房出力で賄う第2動作モードで前記ヒートポンプ装置を動作させると仮定したときの、前記ヒートポンプ装置の一次エネルギー消費量とを対比し、
一次エネルギー消費量が小さい方の動作モードを実行する暖房システム。 - 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒から放熱させる凝縮器と、冷媒を減圧させる減圧器と、冷媒に吸熱させる蒸発器とを有するヒートポンプ装置、及び、制御装置を備え、
前記制御装置は、前記圧縮機によって圧縮された冷媒を、前記凝縮器と前記減圧器と前記蒸発器とを順に通流させた後で前記圧縮機へ帰還させながら、前記凝縮器を通流する冷媒と熱交換した空調用空気を空調対象空間へ供給して、前記空調対象空間の温度を目標温度に近付けるための暖房運転を行う暖房システムであって、
前記空調対象空間の暖房運転を行う暖房装置の動作状態に関する情報を受け付ける情報受付手段を備え、
前記制御装置は、
前記情報受付手段が受け付ける情報に基づいて、前記暖房装置が暖房運転を行っていると判定したとき、前記凝縮器を通流する冷媒と熱交換した後の前記空調用空気が前記目標温度未満の暫定目標温度となるように前記ヒートポンプ装置を動作させ、
前記情報受付手段が受け付ける情報に基づいて、前記暖房装置が暖房運転を行っていないと判定したとき、前記凝縮器を通流する冷媒と熱交換した後の前記空調用空気が前記目標温度となるように前記ヒートポンプ装置を動作させる暖房システム。
Priority Applications (1)
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JP2016000688A JP2017122514A (ja) | 2016-01-05 | 2016-01-05 | 暖房システム |
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JP2016000688A JP2017122514A (ja) | 2016-01-05 | 2016-01-05 | 暖房システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112292489A (zh) * | 2018-05-31 | 2021-01-29 | 瓦尔梅特股份有限公司 | 空气穿透干燥和粘合系统及方法 |
JP7462132B2 (ja) | 2020-04-22 | 2024-04-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空調システム |
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CN112292489A (zh) * | 2018-05-31 | 2021-01-29 | 瓦尔梅特股份有限公司 | 空气穿透干燥和粘合系统及方法 |
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