JP2017118917A - 空気清浄機 - Google Patents

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篤史 森田
Atsushi Morita
篤史 森田
崇史 高月
Takashi Takatsuki
崇史 高月
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【課題】 空気清浄機の空気吹出口におけるオゾン濃度、ひいては空気清浄機が設置された部屋内のオゾン濃度をより安定させる。【解決手段】 空気清浄機30は、空気吹出口11及び空気吸入口12を有する収納箱13と、収納箱13に収納され、空気吹出口11に向けて送風する送風ファン14と、送風ファン14上に配置された放電装置10A(10B)と、空気吸入口12に取り付けられ、オゾン分解触媒が被着されたメッシュ12aとを備え、放電装置10A(10B)により発生されたオゾンを空気に乗せて空気吹出口11から外部に送出する。放電装置10A(10B)は、絶縁体からなる第1の管1と、第1の管1の内面に沿って配置された内電極2と、第1の管1の外面に沿って配置された外電極3と、内電極1と外電極3との間に交流電圧を印加する電圧印加手段4と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、無声放電方式の放電装置を用いた空気清浄機に関する。
従来より、無声放電方式の放電装置により発生されたオゾン及びイオンを利用して、消臭、殺菌等を行う空気清浄機が知られている。
特許文献1には、筒状のガラス管を挟んで対向するステンレスメッシュからなる内電極と外電極とを設け、これらの電極間に交流電圧を印加することにより、正イオン、負イオン、及びオゾンを発生させる放電装置を、空気清浄機の空気吹出口の上流側に設けたものが記載されている。
特許文献2には、絶縁体を挟んで対向する一対の電極を設け、両電極間に交流電圧を印加することにより、正イオン、負イオンと、及びオゾンを発生させる放電装置と、脱臭及び/又は集塵を行うフィルタ部とを備え、外部空気の吸込口から吹出口に至る通風路の上流側にフィルタ部を、下流側に放電装置をそれぞれ配置したものが記載されている。
特開2002−58731号公報 特開2002−65836号公報
しかしながら、放電装置を内蔵した空気清浄機において、空気吹出口におけるオゾン濃度が異常に上昇するなど、オゾン濃度が安定しないという問題があった。
これは、空気吹出口から空気流に乗せられて吹き出したオゾンの一部が、空気吸入口から空気清浄機の本体の中に吸入され、放電装置により新たに発生したオゾンと一緒に空気吹出口から再放出されるからである。
本発明の空気清浄機は、上述した従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、空気吹出口(11)及び空気吸入口(12)を有する収納箱(13)と、収納箱(13)に収納され、空気吹出口(11)に向けて送風する送風ファン(14)と、送風ファン(14)上に配置された放電装置(10A,10B)と、空気吸入口(12)に取り付けられ、オゾン分解触媒が被着されたメッシュ(12a)と、を備え、放電装置(10)により発生されたオゾンを空気に乗せて空気吹出口(11)から外部に送出する空気清浄機において、
前記放電装置(10A,10B)は、絶縁体からなる第1の管(1)と、第1の管(1)の内面に沿って配置された内電極(2)と、第1の管(1)の外面に沿って内電極(2)と対向して配置された外電極(3)と、内電極(1)と外電極(3)との間に交流電圧を印加する電圧印加手段(4)と、を備えることを特徴とする。
本発明の空気清浄機によれば、空気吹出口(11)から一度吹き出されたオゾンが空気吸入口(12)から吸入される際に、空気吸入口(12)に取り付けられたメッシュ(12a)に被着されたオゾン分解触媒により分解される。これにより、空気吹出口11から吹き出すオゾンは、大部分が放電装置(10A,10B)により新たに発生したオゾンとなる。
本発明の空気清浄機によれば、空気吹出口におけるオゾン濃度、ひいては空気清浄機が設置された部屋内のオゾン濃度をより安定させることができる。
本発明の実施形態における放電装置の平面図及び断面図である。 本発明の実施形態における他の放電装置の平面図及び断面図である。 本発明の実施形態における空気洗浄機の平面図及び断面図である。
本発明の実施形態における空気洗浄機を図1乃至図3に基づいて説明する。先ず、空気清浄機に用いられる放電装置10A,10B(放電管)について説明する。図1は、放電装置10Aを示す図で、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線における断面図、図1(c)は図1(a)のB−B線における拡大断面図である。
図示のように、放電装置10Aは、絶縁体からなる第1の管1と、第1の管1の内面に沿って配置された筒状の内電極2と、第1の管1の外面に沿って内電極2と対向して配置された金属メッシュからなる筒状の外電極3と、内電極2と外電極3との間に交流高電圧を印加する電圧印加手段4と、を備える。すなわち、内電極2と外電極3とは、絶縁体からなる第1の管1を挟んで対向しており、これらの電極間に交流高電圧が印加されるようになっている。
この場合、第1の管1は、石英管で構成されることが好ましいが、ガラス管でもよい。内電極2及び外電極3は、例えば、ステンレス、スチール、アルミニウム等からなる金属で構成される。外電極3は、放電によるオゾン発生を促進するために金属メッシュ(金属細線からなる金網)で構成されることが好ましいが、内電極2は、金属メッシュでも金属プレートでもよい。
電圧印加手段4は、内電極2と接地の間に接続された交流電源6を備え、外電極3を接地して構成される。これにより、内電極2と外電極3との間に交流高電圧が印加される。すると、無声放電により発生する電子が空気中の酸素原子に衝突し、この酸素原子がオゾンに変換される。また、衝突電離により正イオンと負イオンも同時に発生する。
放電装置10Aの本体は上述のように構成されるが、この本体を支持するために、一対の支持管体7,7が設けられ、内電極2及び外電極3が設けられた第1の管1の両端の部分が、それぞれ支持管体7,7の端部に嵌入される。
図2は別のタイプの放電装置10Bを示す図で、図2(a)はその平面図、図2(b)は図2(a)のA−A線における断面図、図2(c)は図2(a)のB−B線における拡大断面図である。
図1の放電装置10Aは、外電極3には、それがメッシュであるが故に空気中の塵等が付着しやすく、塵等が付着すると、電極間の放電不良が起こりオゾンの発生が妨げられるという問題がある。そのため、当該外電極3に付着した塵等を除去するための煩雑なメンテナンス作業が必要とされていた。
そこで、放電装置10Bの外電極3を覆って第1の管1(内管)の外側に嵌着された石英等の絶縁体からなる第2の管5(外管)を設けたことにより、外電極3に塵等が付着することが防止されることから、塵等の付着によるオゾン等の発生量の減少を防止することができるとともに、煩雑なメンテナンス作業を不要にすることができる。
内管1の両端であって第2の管5が嵌着されていない部分は、それぞれ支持管体7,7の端部に嵌入される。放電装置10Bの他の構成は、上述の放電装置10Aと同じである。
オゾン等の発生量は、内電極2及び外電極3の形状、両電極2,3の対向面積、放電電圧をパラメータとして変化するため、第2の管5が設けられていない放電装置10Aと同等の発生量を得られるようにこれらのパラメータの中、1つ以上のパラメータを調整することができる。すなわち、放電装置10Bは、第2の管5が設けられていない放電装置10Aに比して、これらのパラメータが同一の場合にはオゾン等の発生量は減少するが、例えば、放電電圧(交流電圧)を高く設定するか、両電極2,3の対向面積を増加することなどにより、同等のオゾン等の発生量を得ることができる。
次に、放電装置10Aまたは放電装置10Bを用いた空気清浄機30について説明する。図3は、空気清浄機30を示す図で、図3(a)はその平面図、図3(b)は図3(a)のC−C線における断面図である。
図示のように、空気清浄機30は、上面中央部に開口された空気吹出口11、空気吹出口11と同じ面で、これに隣接して、その両側に開口された2個の空気吸入口12を有する収納箱13の中に、送風ファン14及び上述の放電装置10A(10B)を収納し、放電装置10A(10B)により発生されたオゾンを空気に乗せて空気吹出口11から外部に送出するように構成される。
収納箱13の外側面には、回路基板15が取り付けられる。この回路基板15は、送風ファン14のモータ駆動部と、放電装置10A(10B)の電圧印加手段4(交流高電圧発生部)を含む。
また、空気吹出口11、空気吸入口12にはそれぞれステンレス、スチール、アルミニウム等からなるメッシュ11a,12aが取り付けられる。この場合、塵等の吸入を軽減するために、空気吸入口12のメッシュ12aは、空気吹出口11のメッシュ11aに比してメッシュの目が細かくなっている。メッシュ11a,12aは金属製又は樹脂製の網である。
送風ファン14は、収納箱13の空気吹出口11に対向する底に収納され、ケーシング16内に収納されたモータ17、モータ17のロータ18に取り付けられた複数の羽根を有するインペラ(羽根車)19を備える。ケーシング16の上面には送風口20が開口されている。
2個の放電装置10A(10B)は、送風ファン14の上、つまり送風ファン14の空気流の下流に配置される。送風ファン14の送風口20から吹き出した空気は、2個の放電装置10A(10B)に当たり、放電装置10A(10B)により発生したオゾンを乗せて空気吹出口11に向けて送られる。なお、この例では、2個の放電装置10A(10B)が収納されているが、その個数は任意に増減できる。また、送風ファン14の個数は2個以上であってもよい。
上記のように構成された空気清浄機30を部屋の天井や、壁に取り付け、オゾン及びイオンを含んだ空気流を部屋内に循環させることで、部屋内の空気中を浮遊している細菌類の殺菌や、消臭といった効果を得ることができる。
この場合、前述のように、空気吹出口11におけるオゾン濃度が異常に上昇するなど、これが安定しないという問題がある。これは、空気吹出口11から空気流に乗せられて吹き出したオゾンの一部が、空気流に乗って空気吹出口11と同じ面で隣接して配置された空気吸込口12から収納箱13の中に吸い込まれ、放電装置10A(10B)により新たに発生したオゾンと一緒に送風ファン14の空気流に乗って再放出されることになるためである。特に、空気吹出口11と空気吸入口12とが近接して配置される場合には、この現象は顕著になる。
そこで、本発明者は、空気吸入口12のメッシュ12aの表面に、二酸化マンガン等のオゾン分解触媒を蒸着等の方法により被着することにより、この問題を解決できることを見出した。これは、一度吹き出されたオゾンが空気吸入口12のメッシュ22aを通過する際に分解され、空気吹出口11から吹き出すオゾンは、大部分が放電装置10A(10B)により新たに発生したオゾンとなり、空気吹出口11におけるオゾン濃度、ひいては部屋内のオゾン濃度をより安定させることができるからである。
なお、空気吸入口12にメッシュ12aとは別にオゾン除去フィルタを設けることも考えられるが、メッシュ12aの表面にオゾン分解触媒を被着する構成の方がより簡便である。
1 第1の管
2 内電極
3 外電極
4 電圧印加手段
5 第2の管
6 交流電源
7 支持管体
10A,10B 放電装置
11 空気吹出口
11a メッシュ
12 空気吸入口
13 収納箱
14 送風ファン
15 回路基板
16 ケーシング
17 モータ
18 ロータ
19 インペラ
20 送風口
30 空気清浄機

Claims (3)

  1. 空気吹出口(11)及び空気吸入口(12)を有する収納箱(13)と、
    収納箱(13)に収納され、空気吹出口(11)に向けて送風する送風ファン(14)と、
    送風ファン(14)上に配置された放電装置(10A,10B)と、
    空気吸入口(12)に取り付けられ、オゾン分解触媒が被着されたメッシュ(12a)と、を備え、放電装置(10)により発生されたオゾンを空気に乗せて空気吹出口(11)から外部に送出する空気清浄機において、
    前記放電装置(10A,10B)は、
    絶縁体からなる第1の管(1)と、
    第1の管(1)の内面に沿って配置された内電極(2)と、
    第1の管(1)の外面に沿って内電極(2)と対向して配置された外電極(3)と、
    内電極(1)と外電極(3)との間に交流電圧を印加する電圧印加手段(4)と、を備えることを特徴とする空気清浄機。
  2. 外電極(3)を覆って第1の管(1)の外側に嵌着された絶縁体からなる第2の管(5)を備えることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
  3. 前記第1の管(1)は、石英管であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気清浄機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111529746A (zh) * 2020-05-14 2020-08-14 奥普家居股份有限公司 室内空气消毒装置及室内空气消毒方法

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