JP2017117076A - 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】適切にPSFを求められるようにする。【解決手段】テストパターンの元画像データに基づいて、複数のテストパターンを印刷してテストチャートを生成する。テストチャートを、光学系を含む撮像部により撮像し、撮像データを生成する。テストパターンの位置を併せて、元画像データと、撮像画像データとを周波数ドメインで除算し、除算結果を逆フーリエ変換して光学系のPSFを入力PSFとして求める。光学系の結像モデルに基づいて、結像モデルのパラメータを変化させながら理論PSFを算出する。この入力PSFと理論PSFとの二乗誤差が最小となるパラメータの理論PSFを、入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する。本開示は、撮像装置に適用することができる。【選択図】図3

Description

本開示は、画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラムに関し、特に、PSF(Point Spread Function:点像分布関数または点拡がり関数)を正確に推定できるようにし、推定したPSFを用いて高精度に元画像を復元できるようにした画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラムに関する。
画像を撮像する装置における光学系のPSF(Point Spread Function:点像分布関数または点拡がり関数)を用いた画像の焦点ボケによる劣化を補正して復元する技術がある(特許文献1参照)。
この場合、PSFに基づいて画像が補正されるため、光学系のPSFを正確に測定する必要がある。
PSFを求める方法としては、多数の点像を用いて画面依存のPSFを推定し、位置合わせを行って、黒点像の白黒反転したものをPSFとし、このPSFにより撮像画像を補正することで元画像を復元させるためのパラメータを生成する。
また、PSFを求める他の方法としては、テストパターンを撮像してノイズを含むPSFを測定すると共に、収差モデルに基づいてPSFを求め、これらの二乗誤差を最小にするモデルを推定PSFとする方法が提案されている(特許文献2参照)。
米国特許6285799号 特許4467982号
しかしながら、特許文献1の技術においては、画面周辺部の場所に依存する結像特性、特に画面周辺部において明るさが低減することによる結像特性の劣化を適切に定量化できるが、点像依存してしまう恐れがある。
また、白チャートに黒点を使うと、白画素平均値から、白背景の中にぼやけた黒点を写した信号を減算する必要がある。
さらに、白背景には大きな光ショットノイズが含まれている一方、ぼやけた黒点の信号強度は小さいため、両者の比率であるSN比が非常に低く、得られたPSFに強いノイズが重畳される恐れがあると共に、被写体のゴミなどがPSFに影響を及ぼす恐れがある。
また、特許文献2の技術においては、フォトリソグラフィ装置の結像特性のモデル化に適用していたため、レンズの基本パラメータである絞り値と、撮像に使用する光の波長とがいずれも既知であることが前提であった。
さらに、撮像用レンズ等の光学系は、一般に、実質的な絞り値が画面周辺部で暗くなるので、光学シミュレーションによって暗くなった絞り値を計算することは可能だが、組み立て後に個体ごとのばらつきを定量化することができない。
また、撮像用レンズ等の光学系は、画面の中心から離れた場所において絞りによる明るさの低減が非等方であり、特にカメラモジュール向けの撮像用レンズは非等方性の影響により画面周辺部で放射状に像が流れやすい。このため、画面の中心から離れた場所における像の流れの方向と強さが適切にモデル化されないことがあった。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、特に、撮像に係る光学系のPSFの推定精度を向上させ、結果として、推定されたPSFに基づいて、撮像画像を補正するパラメータを高精度に設定することで、撮像画像より元画像を高精度に復元できるようにするものである。
本開示の一側面の画像処理装置は、光学系を有し、画像を撮像する撮像部と、元画像データと、前記元画像データに基づく元画像を撮像した撮像画像のデータである撮像画像データとに基づいて、前記光学系のPSF(Point Spread Function)を入力PSFとして算出する入力PSF算出部と、前記光学系の結像特性を表す結像モデルに基づいて、理論的な前記光学系のPSFを理論PSFとして算出する理論PSF算出部と、前記理論PSF算出部により前記結像モデルを変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFと近似するものを、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する入力PSFノイズ除去部とを含む画像処理装置である。
前記結像モデルには、前記光学系の結像特性である、前記光学系の絞り開口モデル、および収差モデルを含ませるようにすることができ、少なくとも1以上のモデル変数を有するようにさせることができる。
前記絞り開口モデルには、前記絞り開口モデルの形状、および開度を変化させるモデル変数を含ませるようにすることができる。
前記絞り開口モデルの形状には、円形、楕円形、および多角形を含ませるようにすることができる。
前記収差モデルには、ゼルニケ多項式によるレンズ収差モデルを変化させるモデル変数を含ませるようにすることができる。
前記入力PSFノイズ除去部には、前記理論PSF算出部により前記結像モデルの前記モデル変数を変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFとの二乗誤差が所定の閾値よりも小さくなるときの前記モデル変数により特定される前記理論PSFを、前記入力PSFと近似するものとして、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力させるようにすることができる。
前記入力PSFノイズ除去部には、前記理論PSF算出部により前記結像モデルの前記モデル変数を変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFとの二乗誤差が最小になるときの前記モデル変数により特定される前記理論PSFを、前記入力PSFと近似するものとして、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力させるようにすることができる。
前記入力PSFノイズ除去部には、前記理論PSF算出部により前記結像モデルの前記モデル変数を、最急降下法、準ニュートン法、またはレーベンバーグ・マーカート法により、変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFとの二乗誤差が最小になるときの前記モデル変数により特定される前記理論PSFを、前記入力PSFと近似するものとして、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力させるようにすることができる。
前記入力PSFノイズ除去部には、前記理論PSF算出部により前記結像モデルの前記モデル変数を変化させて前記理論PSFを算出するにあたって、前記光学系を構成する推定対象レンズの公称F値の概略値、または、その定数倍と、前記撮像部を構成するセンサの感度の概略中央付近の波長と、前記波長における無収差レンズモデルに基づいて設定する初期値から前記モデル変数を変化させて、前記入力PSFとの二乗誤差が最小になるときの前記モデル変数により特定される前記理論PSFを、前記入力PSFと近似するものとして、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力させるようにすることができる。
前記定数倍の倍率は、前記入力PSFが求められる前記光学系を構成するレンズの像高に応じて設定されるようにすることができる。
前記元画像は、少なくとも1個以上のテストパターンを含むテストチャートであり、前記撮像画像は、前記撮像部により前記テストチャートが撮像された画像とすることができる。
前記テストパターンには、位置合わせをするための複数のマーカ画像を含ませるようにすることができる。
前記マーカ画像は、市松画像とすることができる。
前記複数のマーカ画像のうち、所定の位置に配置される一部の前記マーカ画像は、前記一部以外のマーカ画像とは市松画像における配色が反転しているものとすることができる。
前記一部のマーカ画像は、前記テストパターンにおける所定の象限に配設されるようにすることができる。
前記一部のマーカ画像は、前記テストパターンにおける所定の象限の対角線上に配設されるようにすることができる。
前記入力PSFは、前記マーカ画像により位置合わせされた前記元画像および前記撮像画像における、前記撮像画像データの前記テストパターンの周波数ドメインが、前記元画像データの前記テストパターンの周波数ドメインにより除算された除算結果に対して、逆フーリエ変換が掛けられた変換結果の実数部とすることができる。
前記入力PSFノイズ除去部によりノイズが除去された入力PSFに基づいて、フィルタ係数を算出するフィルタ係数生成部と、前記フィルタ係数生成部により生成された前記フィルタ係数に基づいて、前記撮像部により撮像された画像を信号処理する信号処理部とをさらに含ませるようにすることができる。
本開示の一側面の画像処理方法は、光学系を有し、画像を撮像する撮像部を備えた画像処理装置の画像処理方法であって、元画像データと、前記元画像データに基づく元画像を撮像した撮像画像のデータである撮像画像データとに基づいて、前記光学系のPSF(Point Spread Function)を入力PSFとして算出し、前記光学系の結像特性を表す結像モデルに基づいて、理論的な前記光学系のPSFを理論PSFとして算出し、前記結像モデルを変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFと近似するものを、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力するステップとを含む画像処理方法である。
本開示の一側面のプログラムは、光学系を有し、画像を撮像する撮像部を含む画像処理装置を制御するコンピュータであって、元画像データと、前記元画像データに基づく元画像を撮像した撮像画像のデータである撮像画像データとに基づいて、前記光学系のPSF(Point Spread Function)を入力PSFとして算出する入力PSF算出部と、前記光学系の結像特性を表す結像モデルに基づいて、理論的な前記光学系のPSFを理論PSFとして算出する理論PSF算出部と、前記理論PSF算出部により前記結像モデルを変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFと近似するものを、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する入力PSFノイズ除去部として機能させるプログラムである。
本開示の一側面においては、光学系を有する撮像部により、画像が撮像され、元画像データと、前記元画像データに基づく元画像を撮像した撮像画像のデータである撮像画像データとに基づいて、前記光学系のPSF(Point Spread Function)が入力PSFとして算出され、前記光学系の結像特性を表す結像モデルに基づいて、理論的な前記光学系のPSFが理論PSFとして算出され、前記結像モデルを変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFと近似するものが、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力される。
本開示の一側面によれば、PSFを正確に推定することが可能となり、推定したPSFを用いて高精度に元画像を復元することが可能となる。
従来のPSFの求め方を説明する図である。 本開示のPSFの求め方の概略を説明する図である。 本開示の撮像装置の構成例を説明する図である。 PSFを求めるために使用するテストパターンを説明する図である。 複数のテストパターンが貼り付けられることにより生成されるテストチャートを説明する図である。 テストチャートのその他の例を説明する図である。 フィルタ係数算出処理を説明するフローチャートである。 シェーディング補正・色別ゲイン補正処理を説明するフローチャートである。 マーカ検出処理を説明するフローチャートである。 歪曲モデル作成処理を説明するフローチャートである。 撮像画像データ解像度変換・フーリエ変換処理を説明するフローチャートである。 元画像データ解像度変換・フーリエ変換処理を説明するフローチャートである。 帯域制限・逆フーリエ変換処理を説明するフローチャートである。 ノイズ除去部の構成例を説明する図である。 ノイズ除去処理を説明するフローチャートである。 撮像処理を説明するフローチャートである。 汎用のパーソナルコンピュータの構成例を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<従来のPSF推定技術>
本開示の画像処理装置(撮像装置)の構成を説明にするにあたって、まず、従来のPSF(Point Spread Function:点像分布関数または点拡がり関数)推定技術について説明する。
PSFとは、光学系の点光源に対する応答を表す関数である。すなわち、点光源を起点とする光が、撮像装置を構成する光学系に入射する際、光学系により拡散し、撮像素子上に結像されるときに生じるボケとして生じる光の拡散分布を示す関数である。
PSFを求めるにあたっては、まず、テストパターンの元画像の元画像データを生成して、これを印刷し、撮像する。このとき撮像されたテストパターンの撮像画像と、元画像とが用いられることにより、元画像と撮像画像との対応関係として、PSFが求められる。
このような処理により、図1の左上部で示されるようなテストパターンの元画像が元画像P1であるような場合、撮像画像は、図1の右上部で示されるような画像P2となる。
図1のテストパターンである元画像は、方形状の画像であり、その中心位置と、4隅に微小点(図中の小さい黒丸)が設けられた画像とされている。この元画像が撮像されると、図1の右上部で示されるように、中心の微小点には大きな変化は生じないが、4隅の微小点には、光学系の構成に応じた収差による歪が生じている。
また、図1の左下部で示されるように、テストパターンとして擬似乱数パターンなどのランダムドット画像からなる元画像P11を用いるようにした場合、図1の右下部で示されるような撮像画像P12で示されるような構成となる。
撮像画像P2,P12は、いずれにおいても、撮像装置における光学系の収差に起因するノイズが生じるので、PSFに対してもノイズが生じてしまう。
このため、このノイズが付されたPSFに基づいてフィルタ係数を求めるようにしても適切なフィルタ係数が求められず、結果として、適切に撮像した画像を復元することができない恐れがあった。
<本開示の撮像装置におけるPSF推定方法の概略>
以上のようなことから、本開示における撮像装置においては、ノイズを低減したPSFを推定するようにすることで、フィルタ係数を適切に設定し、結果として、撮像画像より元画像を復元できるようにする。
ここで、図2を参照して、本開示の撮像装置によるPSFの推定方法と、推定したPSFによるフィルタ係数の設定方法について概略を説明する。
ステップS1において、図2で示されるように、テストパターンからなる元画像データP101が、印刷されて、テストチャートP102に貼り付けられるかまたは、透明なフィルム等に印画されて透過光源の上に配置される。尚、テストパターンからなる元画像データP101は、例えば、図2の左上部で示されるように、複数の元画像データP101が画像の中心位置22からの距離(像高)に応じた位置に配置される。
ステップS2において、テストチャートP102が、撮像画像P111として撮像される。
ステップS3において、テストパターンからなる撮像画像P111が、像高毎に切り出される。
ステップS4において、切り出されたテストパターンからなる撮像画像P111の位置を特定するためのマーカ(マーカ画像)が検出され、シェーディングが補正された後、フーリエ変換されて、周波数ドメインとされる。
一方、ステップS5において、元画像データが切り出されて、解像度変換され、撮像画像における歪モデルに対応した形状に歪曲させた後、フーリエ変換されて、周波数ドメインとされる。
ステップS6において、撮像画像P111の周波数ドメインの信号を、元画像の周波数ドメインの信号で除算する。この処理により、撮像により生じる光学系の特性が周波数ドメインの形式で抽出される。
ステップS7において、除算結果である光学系の特性が、逆フーリエ変換される。この処理により、光学系の特性が、ノイズを含むノイズ有推定PSFとして求められる。このように求められたノイズ有推定PSFによりノイズ有のMTF(Modulation Transfer Function)を求めることが可能となる。
ステップS8において、レンズ収差モデルを特定するパラメータと、絞り開口モデルを特定するパラメータとを変化させて、誤差が最小となるようにパラメータを設定することで、ノイズを除去し、ノイズ除去推定PSFとして求められる。このノイズ除去推定PSFによりノイズ除去MTFを求めることが可能となる。
ステップS9において、ノイズ除去推定PSFに基づいて、フィルタ係数が計算されて、フィルタが生成される。
ステップS10において、計算されたフィルタ係数を用いて、撮像された画像が信号処理されることにより、撮像に際して設けられている光学系により生じる収差等が補正された高品位画像が生成される。
以上の一連の処理により、テストチャート撮影画像に基づき、レンズ収差モデルと絞り開口モデルとを用いて、高精度でノイズ除去されたPSFを求めることが可能となるので、結果として、PSFに基づいたフィルタ係数を用いて、テストチャートを撮影したものと収差等が同一または製造ばらつきを考慮した場合に収差等がほぼ同一の光学系を使用して撮影した、任意の撮像画像から適切に高品位画像を生成することが可能となる。
尚、以降においては、以上の処理を実現するための構成および具体的な処理について説明するものとする。
<本開示の技術を適用した撮像装置の構成例>
次に、図3のブロック図を参照して、本開示の技術を適用した撮像装置の構成例について説明する。
図3の撮像装置11は、撮像部31、シェーディング補正部32、色別ゲイン補正部33、切り出し部34、マーカ検出部35、解像度変換部36、フーリエ変換部37、歪曲モデル作成部38を備えている。さらに、撮像装置11は、切り出し部39、解像度・歪曲変換部40、フーリエ変換部41、除算部42、帯域制限部43、逆フーリエ変換部44、実数部取り出し部45、ノイズ除去部46、フィルタ係数生成部47、および信号処理部48を備えている。
撮像部31は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどからなり、さらに、図示せぬ光学系を有しており、光学系を介して入射される画像を撮像し、撮像した撮像画像データP111を出力する。撮像部31は、例えば、スマートフォンなどで使用される光学系の構成と、イメージセンサとが一体となった撮像モジュールなどである。撮像部31は、一般的に、被写体となる画像を撮像すると共に、フィルタ係数を求めるためのテストパターンである元画像データP101を含むテストチャートからなる印刷画像P102を撮像する。より詳細には、撮像部31は、テストパターンP101を含むテストチャートからなる印刷画像P102を撮像する場合、撮像画像P111をシェーディング補正部32に出力し、一般の被写体を撮像する場合、撮像画像データP111を信号処理部48に出力する。
シェーディング補正部32は、撮像画像データP111をバイリニア関数に代表される、レンズシェーディングの性質に応じた関数を用いて、シェーディングを補正する。
色別ゲイン補正部33は、カラーフィルタに設定される、例えば、撮像画像データP111のRGB(赤、緑、青)のそれぞれについて色別にゲインを補正する。
切り出し部34は、撮像画像データP111であるテストチャートに含まれるテストパターンP101を像高毎に切り出して、マーカ検出部35に供給する。
マーカ検出部35は、テストパターンP101内に設けられた位置決めに用いられるマーカ(マーカ画像)を検索し、テストパターンP101と共に、検索したマーカの位置情報を解像度変換部36、および歪曲モデル作成部38に供給する。
解像度変換部36は、撮像画像より切り出され、シェーディング補正および色別ゲイン補正がなされたテストパターンP101の画像の解像度を、所定の解像度に変換し、フーリエ変換部37に出力する。
フーリエ変換部37は、解像度変換された撮像画像より切り出されたテストパターンP101にフーリエ変換を掛けて、周波数ドメインの信号に変換し、除算部42に出力する。
歪曲モデル作成部38は、撮像画像より切り出されたテストパターンP101における、元画像となるテストパターンP101の領域に対する歪曲を平行移動およびアフィン変換等でモデル化し、解像度・歪曲変換部40に供給する。
切り出し部39は、元画像のテストパターンP101を切り出して、解像度・歪曲変換部40に供給する。
解像度・歪曲変換部40は、切り出された元画像のテストパターンP101の解像度を所定の解像度に変換すると共に、歪曲モデルに基づいて、歪曲変換してフーリエ変換部41に供給する。
フーリエ変換部41は、解像度と歪曲とが変換された元画像にフーリエ変換を掛けて、周波数ドメインの信号に変換して、除算部42に供給する。
除算部42は、元画像データからなるテストパターンP101の周波数ドメインの信号で、撮像画像データから切り出されたテストパターンP101の周波数ドメインの信号を除算し、帯域制限部43に供給する。
帯域制限部43は、除算結果のうち、不要な帯域をカットして所定の帯域のみを使用するよう制限を施して逆フーリエ変換部44に供給する。
逆フーリエ変換部44は、帯域制限が施された除算結果を逆フーリエ変換して実数部取り出し部45に供給する。
実数部取り出し部45は、逆フーリエ変換された結果から取り出された実数部の情報を、撮像部31における光学系のノイズ有推定PSFとしてノイズ除去部46に供給する。
ノイズ除去部46は、レンズ収差モデルと、絞り開口モデルとの少なくとも1個以上のモデル変数を変化させながら、モデルの上で特定される様々な理論上のPSFを算出し、ノイズ有推定PSFと近似する理論上のPSF、すなわち、ノイズ有推定PSFとの二乗誤差が最小となる理論上のPSFを、ノイズ除去推定PSFとして算出し、フィルタ係数生成部47に出力する。
フィルタ係数生成部47は、ノイズ除去推定PSFを利用して、撮像された画像よりノイズを除去するためのフィルタ係数を算出して、信号処理部48に出力する。
信号処理部48は、撮像部31により撮像された画像を、供給されたフィルタ係数を用いたフィルタ処理による信号処理を施すことで、高品位画像として出力する。
<テストパターンの構成例>
次に、図4を参照して、テストパターンの構成例について説明する。図4のテストパターンPt(P101)は、ランダムドット画像からなり、例えば、1250画素×1250画素のサイズでの0または1の2値の擬似乱数画像である。図4のテストパターンには、位置決め用の市松画像のマーカM1乃至M8が配置されている。
ランダムドット画像からなるテストパターンは、例えば、適切なランダムシードを与えて1次元のM系列乱数を発生させ、これを決められた画像サイズの中にスキャンラインオーダで配置することで作成される。
市松画像からなるマーカ(マーカ画像)M1乃至M8は、たとえば、長方形の頂点と各辺の中央に疑似乱数の値により設定されたドットを上書きするように配置されている。このうち、第4象限の対角線上のマーカM1のみが白黒反転されている。
このマーカM1は、必要に応じて、テストパターンの配置を検出して誤りをユーザに警告したり、または画像処理アルゴリズムで使用する元画像を自動的に回転・反転できるようにするものである。
図4のテストパターンPt(P101)は、このような構成により、位置関係を容易に検出することが可能で、かつローパスフィルタを掛けた画像の平均値を変化させないようにすることができる。
また、テストパターンは、ランダムドット画像に加えてスラントエッジ画像を含むものとするようにしてもよいし、同様に、テストパターンは、ランダムドット画像に加えて、くさび画像を含むものにするようにしてもよい。
テストチャートP102は、例えば、図5で示されるように、テストパターンPt1乃至Pt13で示されるように全画像上に画像中心からの像高に応じて配置されている。
より詳細には、テストパターンPt1乃至Pt13が配置されている位置は、例えば、軸上(画面中心)、第1乃至第4象限のそれぞれに関して像高50%、像高80%、水平方向に関して左右端の像高66%、垂直方向に関して上下端の像高44%の合計13か所である。
テストパターンPt1乃至Pt13のそれぞれについて、上下左右表裏を同一にしてテストチャートP102を設定する必要があるので、マーカM1乃至M8が同一の配置となるように確認しながら貼り付けることで、テストパターンPt1乃至Pt8の上下左右裏表の間違いを防止することが可能となる。
尚、テストチャートP102は、図5で示されるような配置のみならず、像高に応じてテストパターンPtが配置される限り、これ以外の配置であってもよく、テストパターンPtの数は、13個以外の数であってもよい。
さらに、テストチャートP102は、図6で示されるように、全面にランダムドットパターンが形成されている1枚のテストパターンから構成されるようにしてもよい。図6においては、図中左上部の領域MG内の3個のマーカのみが白黒の領域が反転した構成とされており、上述したように、上下左右表裏を目視するだけで確認することが可能となる。
<フィルタ係数算出処理>
次に、図7のフローチャートを参照して、図3の撮像装置11によるフィルタ係数算出処理について説明する。
ステップS11において、元画像データからなるテストパターンP101が読み出されて、印刷され、さらに、像高毎に、所定の配置で貼り付けるなどされて、テストチャートP102が生成される。
ステップS12において、撮像部31は、テストチャートP102を撮像し、撮像画像データをシェーディング補正部32に供給する。
ステップS13において、シェーディング補正部32、および色別ゲイン補正部33は、シェーディング補正・色別ゲイン補正処理を実行し、供給されてくるテストチャートP102からなる撮像画像データにシェーディング補正、および、色別ゲイン補正を施し、擬似白黒画像を出力する。尚、シェーディング補正・色別ゲイン補正処理については、図8のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
ステップS14において、切り出し部34は、シェーディング補正・色別ゲイン補正処理されたテストチャートP102の撮像画像データより、像高毎にテストパターンP101を切り出しマーカ検出部35に供給する。マーカ検出部35は、マーカ検出処理を実行し、テストパターンP101毎にテストパターン内に設けられたマーカを検出し、検出したマーカの位置情報と共に、切り出したテストパターンP101の撮像画像データを歪曲モデル作成部38、および解像度変換部36に供給する。尚、マーカ検出処理については、図9のフローチャートを参照して詳細を後述する。
ステップS15において、歪曲モデル作成部38は、切り出されたテストパターンの撮像画像データおよびマーカの情報に基づいて、歪曲モデル作成処理を実行し、歪曲モデルを作成して、解像度・歪曲変換部40に供給する。尚、歪曲モデル作成処理については、図10のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
ステップS16において、解像度変換部36およびフーリエ変換部37は、撮像画像データ解像度変換・フーリエ変換処理を実行して、切り出されたテストパターンのそれぞれの撮像画像データを所定の解像度に変換すると共に、フーリエ変換を掛けることにより、周波数ドメインの信号に変換して除算部42に供給する。尚、撮像画像データ解像度変換・フーリエ変換処理については、図11のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
ステップS17において、切り出し部39は、元画像データからなるテストパターンP101を切り出し、解像度・歪曲変換部40に供給する。解像度・歪曲変換部40およびフーリエ変換部41は、元画像データ解像度変換・フーリエ変換処理を実行して、切り出されたテストパターンの元画像データを所定の解像度に変換すると共に、フーリエ変換を掛けることで、周波数ドメインの信号に変換して除算部42に供給する。尚、元画像データ解像度変換・フーリエ変換処理については、図12のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
ステップS18において、除算部42、帯域制限部43、逆フーリエ変換部44、および実数部取り出し部45は、帯域制限・逆フーリエ変換処理を実行し、撮像画像データの周波数ドメインの信号を、元画像データの周波数ドメインの信号で除算し、除算結果に対して不要な帯域を制限し、逆フーリエ変換を掛けて、ノイズ有推定PSFを求め、ノイズ除去部46に供給する。尚、帯域制限・逆フーリエ変換処理については、図13のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
ステップS19において、ノイズ除去部46は、レンズ収差モデルと絞り開口モデルとを変化させながら、光学系のモデルに応じた理論上のPSFを理論PSFとして算出し、ノイズ有推定PSFとの、二乗誤差が最小となる理論PSFを、ノイズ有推定PSFからノイズが除去されたノイズ除去推定PSFとして、フィルタ係数生成部47に出力する。尚、ノイズ除去処理については、図15のフローチャートを参照して、詳細を後述する。
ステップS20において、フィルタ係数生成部47は、供給されてきたノイズ除去推定PSFに基づいて、フィルタ係数を算出して、信号処理部48に出力する。
以上の処理により、レンズ収差モデルと絞り開口モデルとを様々に変化させることにより、様々なモデルの理論PSFを算出し、このうちノイズ有推定PSFとの二乗誤差が最小となる理論PSFを、ノイズ有推定PSFよりノイズが除去された、ノイズ除去PSFとして求めることが可能となる。結果として、ノイズが除去されたノイズ除去PSFに基づいて、信号処理に必要とされるフィルタ係数を求めることが可能となるので、撮像した画像にフィルタ処理を施すことで、撮像画像を高品位画像とすることが可能となる。
<シェーディング補正・色別ゲイン補正処理>
次に、図8のフローチャートを参照して、シェーディング補正・色別ゲイン補正処理について説明する。
ステップS31において、シェーディング補正部32は、撮像画像データからなるテストチャートの画像を読み込む。
ステップS32において、シェーディング補正部32は、補正対象であるテストパターンP101の概略座標を取得する。
ステップS33において、シェーディング補正部32は、テストパターンP101の4隅の外側で白被写体が写った微小領域を計算する。
ステップS34において、シェーディング補正部32は、白被写体が写った微小領域の画素値の平均を、RGB3チャンネル、それぞれについて計算する。
ステップS35において、シェーディング補正部32は、白被写体のRGB画素値の平均値からの変動を最小二乗近似するx,y座標の関数を作成する。
ステップS36において、色別ゲイン補正部33は、処理対象となるy座標の値をカウントするカウンタyを最小値に設定する。
ステップS37において、色別ゲイン補正部33は、処理対象となるx座標の値をカウントするカウンタxを最小値に設定する。
ステップS38において、色別ゲイン補正部33は、処理対象画素となる座標(x,y)の画素のオンチップカラーフィルタの色に基づいて、その色画素の白被写体画素値の近似値を関数により計算する。
ステップS39において、色別ゲイン補正部33は、処理対象画素である座標(x,y)の画素値を、白被写体画素値の近似値で除算する。
ステップS40において、色別ゲイン補正部33は、処理対象画素である座標(x,y)の画素値を、除算結果を定数倍した結果を補正済み画素として格納する。
ステップS41において、色別ゲイン補正部33は、x座標を表すカウンタxが最大値以下であるか否かを判定し、最大値以下である場合、処理は、ステップS42に進む。
ステップS42において、色別ゲイン補正部33は、カウンタxを1インクリメントし、処理は、ステップS38に戻る。すなわち、x座標を表すカウンタxが最大値以下ではなくなるまで、ステップS38乃至S42の処理が繰り返される。そして、ステップS42において、カウンタxが最大値以下ではなくなったとみなされた場合、処理は、ステップS43に進む。
ステップS43において、色別ゲイン補正部33は、y座標を表すカウンタyが最大値以下であるか否かを判定し、最大値以下である場合、処理は、ステップS44に進む。
ステップS44において、色別ゲイン補正部33は、カウンタyを1インクリメントし、処理は、ステップS37に戻る。すなわち、y座標を表すカウンタyが最大値以下ではなくなるまで、ステップS37乃至S44の処理が繰り返される。そして、ステップS44において、カウンタyが最大値以下ではなくなったとみなされた場合、処理は、ステップS45に進む。
ステップS45において、色別ゲイン補正部33は、シェーディング補正、および色別ゲイン補正がなされた結果となる、擬似白黒画像が、切り出し部34に出力される。
以上の処理により、テストパターンの撮像画像データにシェーディング補正と、色別ゲイン補正とを施すことが可能となる。
<マーカ検出処理>
次に、図9のフローチャートを参照して、マーカ検出処理について説明する。
ステップS61において、切り出し部34は、シェーディング補正と色別ゲイン補正とが施された擬似白黒画像からなる撮像画像より、テストパターンP101を含む領域を、像高に応じて切り出してマーカ検出部35に供給する。これにより、マーカ検出部35は、像高毎に擬似白黒画像からなるテストパターンP101の撮像画像の入力を受け付ける。
ステップS62において、マーカ検出部35は、補正対象となるテストパターンP101の概略座標の入力を受け付ける。
ステップS63において、マーカ検出部35は、概略座標に基づいて、各マーカについて探索領域の中心座標と探索領域の半径を決定する。
ステップS64において、マーカ検出部35は、擬似白黒画像にマーカ検出フィルタを畳み込み、畳み込み画像を生成させる。ここで、マーカ検出フィルタf(x,y)は、例えば、以下の式(1)で定義される。
Figure 2017117076
・・・(1)
ここで、σ2は分散であり、ωは周波数帯域である。マーカ検出部35は、入力画像である擬似白黒画像I(x,y)に対して、式(1)のマーカ検出フィルタを畳み込む。このとき、市松画像からなるマーカ(マーカ画像)の概略サイズ(方形領域の水平方向および垂直方向のサイズ)がWである場合、W≒2π/ωとし、同様に、W=σとするようにする。
ステップS65において、マーカ検出部35は、各マーカの探索領域内で、畳み込み結果の絶対値が最大になる座標を探索する。
ステップS66において、マーカ検出部35は、絶対値が最大となる座標において畳み込み画像の画素値の符号を読み出す。
ステップS67において、マーカ検出部35は、全てのマーカの符号が元画像データにおけるマーカの符号と同一であるか否かを判定する。ステップS67において、例えば、全てのマーカの符号が元画像データにおけるマーカの符号と同一であるとみなされた場合、処理は、ステップS68に進む。
ステップS68において、マーカ検出部35は、畳み込み結果の絶対値が最大となる座標を、撮像画像におけるマーカの中心座標として、解像度変換部36、および歪曲モデル作成部38出力する。マーカ検出部35は、このとき、撮像画像であるテストパターンP101を併せて出力する。
一方、ステップS67において、全てのマーカの符号が元画像データにおけるマーカの符号と同一ではないとみなされた場合、処理は、ステップS69に進む。
ステップS69において、マーカ検出部35は、画像撮像時のテストチャートP102のうちのテストパターンP101の上下左右、または、表裏の誤りがあることを指摘する情報を提示して、処理を終了する。尚、この場合、これ以降の処理を継続することができず、フィルタ係数算出処理そのものが終了する。
すなわち、以上の処理を全てのマーカに対して適用することにより、適切に全マーカを検出することが可能になると共に、テストチャートP102に貼り付けられたテストパターンP101の上下左右や表裏に間違いがあれば、適切に指摘することが可能となる。
<歪曲モデル作成処理>
次に、図10のフローチャートを参照して、歪曲モデル作成処理について説明する。
ステップS91において、歪曲モデル作成部38は、全てのマーカについて撮像画像であるテストパターン上のマーカ中心座標を取得する。
ステップS92において、歪曲モデル作成部38は、元画像データにおける小ランダムパッチであるテストパターンP101の各マーカ中心座標を取得する。
ステップS93において、歪曲モデル作成部38は、元画像を切り出した領域における歪曲について、平行移動とアフィン変換により座標変換モデルを構成する。
ステップS94において、歪曲モデル作成部38は、撮像画像におけるテストパターンP101上のマーカ座標を、座標変換モデルを用いて元画像におけるテストパターンP101上におけるマーカの中心位置として推定する(推定マーカ中心座標を計算する)計算式を構成する。この計算式は、例えば、以下の式(2)のように表される。
Figure 2017117076
・・・(2)
ここで、x,yは、変換元となる撮像画像上のテストパターンP101におけるマーカの中心位置の座標であり、X,Yは、変換先となる元画像上のテストパターンP101におけるマーカの中心位置の座標であり、a,b,c,d,e,fは、それぞれモデル変数である。
ステップS95において、歪曲モデル作成部38は、式(2)で示される座標変換モデルとなるモデル変数を、例えば、線形最小二乗問題として解き、変換元である撮像画像上のテストパターンP101におけるマーカの中心位置の座標(x,y)と、変換先となる元画像上のテストパターンP101におけるマーカの中心位置の座標(X,Y)との二乗誤差が最小となる係数a,b,c,d,e,fを算出する。
ステップS96において、歪曲モデル作成部38は、最小二乗誤差となる係数a,b,c,d,e,fからなる座標変換モデルを、小ランダムパッチであるテストパターンにおけるマーカ付近の歪曲モデルとして解像度・歪曲変換部40に出力する。このとき、歪曲モデル作成部38は、撮像画像のスケーリング倍率の情報も解像度・歪曲変換部40に出力する。
以上の処理により、撮像画像としてのテストパターンに生じる光学系の特性に応じて生じる形状の歪曲を歪曲モデルとして定義して、算出することが可能となるので、PSFを求めるにあたって、元画像におけるテストパターンと、撮像画像におけるテストパターンとを適切に対応付けて処理することが(適切に重ね合わせて処理することが)可能となり、結果として、より高精度にPSFを求めることが可能となる。
尚、マーカの数は、上述した個数以外の個数でもよいが、最低3点以上でないとモデル変数となる係数を求めることができない。また、マーカの数が多い場合は、アフィン変換に限定せず、多項式に基づく座標変換パラメータで推定するようにしてもよい。
すなわち、4×4行列(MとN)を2個、合計32個のモデル変数を用いた、多項式により、x,y座標をX,Y座標に変換するような場合、例えば、以下の式(3),式(4)を用いて算出するようにしてもよい。
Figure 2017117076
・・・(3)
Figure 2017117076
・・・(4)
さらに、図6を参照して説明したテストチャートP102を使用するような、位置合わせ用マーカを多数埋め込んだ構成であって、特に、切り出した対象領域の中に16個以上のマーカが検出できるような場合は、このようなxとyの双3次関数にて表される座標変換モデルに基づいて歪曲パラメータを検出するようにしてもよい。
<撮像画像データ解像度変換・フーリエ変換処理>
次に、図11のフローチャートを参照して、撮像画像データ解像度変換・フーリエ変換処理について説明する。
ステップS111において、解像度変換部36は、擬似白黒画像を取得する。
ステップS112において、解像度変換部36は、推定PSFのスケーリング倍率を取得する。
ステップS113において、解像度変換部36は、スケーリング倍率に相当するサイズになるように、擬似白黒画像を拡大して、拡大擬似白黒画像を生成し、拡大によって生成された隙間にゼロを埋め込み、フーリエ変換部37に出力する。
ステップS114において、フーリエ変換部37は、拡大擬似白黒画像に対してFFT(Fast Fourier Transform)を掛ける。
ステップS115において、フーリエ変換部37は、拡大擬似白黒画像の周波数ドメインの信号における実数部および虚数部を除算部42に出力する。
以上の処理により、撮像画像データにおけるテストパターンが、所定の解像度に設定されて、周波数ドメインの信号に変換されて除算部42に出力される。
<元画像データ解像度変換・フーリエ変換処理>
次に、図12のフローチャートを参照して、元画像データ解像度変換・フーリエ変換処理について説明する。
ステップS131において、切り出し部39は、元画像データからなるテストパターンP101の画像を読み込み、解像度・歪曲変換部40に出力する。
ステップS132において、解像度・歪曲変換部40は、撮像画像のスケーリング倍率を取得する。
ステップS133において、解像度・歪曲変換部40は、歪曲モデル作成部38より供給されてくる歪曲モデルの情報を取得する。
ステップS134において、解像度・歪曲変換部40は、撮像画像のスケーリング倍率に対応する元画像データが歪曲した歪曲元画像データを格納する画像領域を確保する。
ステップS135において、解像度・歪曲変換部40は、処理対象となるy座標の値をカウントするカウンタyを最小値に設定する。
ステップS136において、解像度・歪曲変換部40は、処理対象となるx座標の値をカウントするカウンタxを最小値に設定する。
ステップS137において、解像度・歪曲変換部40は、処理対象画素となる座標(x,y)の画素を、歪曲モデルを用いて変換し、対応する元画像座標を算出する。
ステップS138において、解像度・歪曲変換部40は、元画像データにおける処理対象画素の周辺の整数座標について、ガウス関数によるローパスフィルタを計算し、係数合計を正規化する。
ステップS139において、解像度・歪曲変換部40は、元画像にローパスフィルタを畳み込む。
ステップS140において、解像度・歪曲変換部40は、ローパスフィルタを畳み込んだ結果を、歪曲元画像データとして対応する画素位置の画素値として格納する。
ステップS141において、解像度・歪曲変換部40は、x座標を表すカウンタxが最大値以下であるか否かを判定し、最大値以下である場合、処理は、ステップS142に進む。
ステップS142において、解像度・歪曲変換部40は、カウンタxを1/倍率(スケーリング倍率)でインクリメントし、処理は、ステップS137に戻る。すなわち、x座標を表すカウンタxが最大値以下ではなくなるまで、ステップS137乃至S142の処理が繰り返される。そして、ステップS141において、カウンタxが最大値以下ではないとみなされた場合、処理は、ステップS143に進む。
ステップS143において、解像度・歪曲変換部40は、y座標を表すカウンタyが最大値以下であるか否かを判定し、最大値以下である場合、処理は、ステップS144に進む。
ステップS144において、解像度・歪曲変換部40は、カウンタyを1/倍率(スケーリング倍率)でインクリメントし、処理は、ステップS136に戻る。すなわち、y座標を表すカウンタyが最大値以下ではなくなるまで、ステップS136乃至S144の処理が繰り返される。そして、ステップS144において、カウンタyが最大値以下ではなくなったとみなされた場合、処理は、ステップS145に進む。
ステップS145において、フーリエ変換部41は、拡大擬似白黒画像のスケーリング倍率と同等のサイズの歪曲元画像データに対してFFT(Fast Fourier transform)を掛ける。
ステップS146において、フーリエ変換部41は、歪曲元画像データの周波数ドメインにおける実数部および虚数部を除算部42に出力する。
以上の処理により、元画像データにおけるテストパターンが、所定の解像度に設定されて、さらに、撮像画像における歪に対応して歪曲した状態で周波数ドメインに変換されて除算部42に出力される。
<帯域制限・逆フーリエ変換処理>
次に、図13のフローチャートを参照して、帯域制限・逆フーリエ変換処理について説明する。
ステップS161において、除算部42は、元画像のフーリエ変換結果である歪曲変換された歪曲元画像データであるテストパターンの実数部および虚数部の情報を取得する。
ステップS162において、除算部42は、撮像画像の擬似白黒画像のフーリエ変換結果である擬似白黒画像データであるテストパターンの実数部および虚数部の情報を取得する。
ステップS163において、除算部42は、サンプリング周波数の半分以下の周波数比信号には、擬似白黒画像の周波数ドメインの信号を、歪曲元画像データの周波数ドメインの信号で除算し、帯域制限部43に出力する。
ステップS164において、帯域制限部43は、サンプリング周波数の半分以上の周波数比信号には、0を格納し、帯域を制限し、結果を逆フーリエ変換部44に出力する。
ステップS165において、逆フーリエ変換部44は、周波数比信号に逆フーリエ変換を掛け、変換結果を実数部取り出し部45に出力する。
ステップS166において、実数部取り出し部45は、逆フーリエ変換の変換結果のうちの実数部をノイズ有推定PSFとして、ノイズ除去部46に出力する。
以上の処理により、元画像データにおけるテストパターンと、撮像画像データにおける歪に対応した歪曲モデルに応じて変換された歪曲元画像データにおけるテストパターンと、撮像画像データにおけるテストパターンとにより、適切にノイズ有推定PSFを求めることが可能となる。
<ノイズ除去部の詳細な構成例>
次に、ノイズ除去部46によるノイズ除去処理を説明するにあたって、図14のブロック図を参照して、ノイズ除去部46の詳細な構成例について説明する。
ノイズ除去部46は、収差モデル修正部71、絞り開口モデル修正部72、PSF計算部73、および二乗誤差判定部74を備えている。
収差モデル修正部71は、二乗誤差判定部74の判定結果に応じて、例えば、ゼルニケ多項式を利用した収差モデルのモデル変数を順次変化させて(修正させて)PSF計算部73に供給する。
絞り開口モデル修正部72は、二乗誤差判定部74の判定結果に応じて、絞り開口部の形状と大きさ(開度)とを特定する絞り開口モデルのモデル変数を順次変化させて(修正させて)PSF計算部73に供給する。
PSF計算部73は、収差モデルのパラメータと、絞り開口モデルのモデル変数に基づいて、モデルにより理論的に算出されるPSFを理論PSFとして計算し、二乗誤差判定部74に出力する。
二乗誤差判定部74は、PSF計算部73より供給されてくる収差モデルのモデル変数と、絞り開口モデルの変数に基づいて計算された理論PSFと、ノイズ有推定PSFとの二乗誤差を算出し、所定の閾値より小さくなるまで、収差モデル修正部71、および絞り開口モデル修正部72に対して、モデル変数を変化させて出力させるように指示する。この指示に基づいて、順次モデル変数を変化させて、供給される収差モデルのモデル変数と、絞り開口モデルのモデル変数とに基づいて、PSF計算部73においては、繰り返し理論PSFが計算され続ける。そして、二乗誤差の減少度合いが所定の閾値以下になったとき、二乗誤差判定部74は、そのときのPSF計算部73により計算された理論PSFを、ノイズ除去推定PSFとして出力する。
<ノイズ除去処理>
次に、図15のフローチャートを参照して、ノイズ除去処理について説明する。
ステップS191において、収差モデル修正部71は、収差モデルのモデル変数におけるモデル初期値を取得する。また、絞り開口モデル修正部72は、絞り開口モデルのモデル変数の初期値を取得する。
ステップS192において、二乗誤差判定部74は、ノイズ有推定PSFを取得する。
ステップS193において、収差モデル修正部71、および、絞り開口モデル修正部72は、例えば、レーベンバーグ・マーカート法の1ステップを実行して、収差モデル、および絞り開口モデルのモデル変数の現在値を修正し、それぞれPSF計算部73に供給する。
ステップS194において、PSF計算部73は、収差モデル、および絞り開口モデルにおける現在のモデル変数の値に基づいて、理論PSFを計算する。
収差モデルは、例えば、ゼルニケ多項式により表現されるものであり、例えば、以下の式(5)で表される複素数からなる複素PSFのうちの、式(6)で表される実数部の実数PSFである。
Figure 2017117076
・・・(5)
Figure 2017117076
・・・(6)
ここでいう収差モデルは、無限小の点光源が撮像部31の光学系を構成するレンズを通って結像したときの分布を示すものである。式(6)におけるn,mは、ゼルニケ多項式で表されるレンズ収差の種類を示すものであり、β は、複素数であり、ゼルニケ多項式でモデル化された収差の強度を示すものである。
また、iは虚数単位であり、j_(n+1)()は第1種ベッセル関数であり、r(=√(x+y))は正規化された像高であり、φ(=atan2(y,x))は方位角である。
さらに、ゼルニケ多項式における収差との関係は、以下の式(7)の通りとなる。
Figure 2017117076
・・・(7)
また、絞り開口モデルは、開口形が円形の場合、PSFの座標系(X,Y)とモデルの座標系(x,y)の変換を定数倍により対応付けて、モデル座標におけるPSF中心からの距離をrとしたとき、以下の式(8)乃至式(10)で表される。
Figure 2017117076
・・・(8)
Figure 2017117076
・・・(9)
Figure 2017117076
・・・(10)
ここで、NAは光学系を構成するレンズの開口数であり、λは波長である。
開口数と波長が未知数の場合、以下の式(11)で示されるように、NA22を係数Kとした未知数とすることで、実物の値と設計上の公称値のずれが未知数に含まれるので、両者のずれを考慮してモデルを設定することが可能となる。
Figure 2017117076
・・・(11)
さらに、絞り開口モデルは、開口形の形状を変化させるようにしてもよく、上述した円形の他、楕円形や多角形などのモデルを利用するようにしてもよい。
例えば、開口形が楕円形である場合、PSFの座標系(X,Y)とモデルの座標系(x,y)の変換を定数倍により対応付けて、モデル座標におけるPSF中心からの距離をrとしたとき、以下の式(12)乃至式(14)で表される。
Figure 2017117076
・・・(12)
Figure 2017117076
・・・(13)
Figure 2017117076
・・・(14)
この場合、収差に加えて、式(14)におけるA,B,Cがそれぞれ未知数として算出される。これは楕円の方程式であり、解はレンズ開口の楕円近似に対応したものとなる。
また、この場合もNAとλは未知数に含まれるので実物の値が設計上の公称値と異なっていても解が得られる。さらに、楕円の方程式によって円を表すことができるので、上記のモデルにより大きさが未知の円形開口形にも適用することが可能となる。
図15のフローチャートの説明に戻る。
ステップS195において、二乗誤差判定部74は、PSF計算部73により計算された理論PSFと、ノイズ有推定PSFとの二乗誤差を算出する。
ステップS196において、二乗誤差判定部74は、算出した二乗誤差の減少度合いが所定の閾値よりも小さく、PSF計算部73により計算された理論PSFと、ノイズ有推定PSFとの二乗誤差の減少度合いが所定の閾値よりも小さく、最小になったとみなしてもよい程度に十分に近似した理論PSFが計算されたか否かを判定する。
ステップS196において、二乗誤差の減少度合いが所定の閾値よりも小さくない場合、処理は、ステップS193に戻る。すなわち、二乗誤差の減少度合いが所定の閾値よりも小さくなるまで、ステップS193乃至S196の処理を繰り返し、モデル変数を、例えば、レーベンバーグ・マーカート法における1ステップずつ変化させながら、繰り返し理論PSFを算出し、ノイズ有推定PSFとの二乗誤差を算出して、その減少度合いが所定の閾値よりも小さくなったか否かを判定する処理を繰り返す。
そして、ステップS196において、二乗誤差の減少度合いが所定の閾値よりも小さくなったとみなされた場合、すなわち、PSF計算部73により計算された理論PSFと、ノイズ有推定PSFとの二乗誤差そのものが所定の閾値よりも十分に小さく、最小になったとみなしてもよい程度に十分に近似した理論PSFが計算されたとみなされた場合、処理は、ステップS197に進む。
ステップS197において、二乗誤差判定部74は、二乗誤差の減少度合いが所定の閾値よりも小さくなった理論PSFを、ノイズ有推定PSFからノイズを除去したときの理論値に基づいたノイズ除去推定PSFであるものとして出力する。
以上の処理により、収差モデル、および絞り開口モデルに基づいた、理論的に特定される理論PSFと、入力PSFとみなせるノイズ有推定PSFとの二乗誤差を最小化するモデルが探索され、探索結果となるモデルにより求められる理論PSFがノイズ除去推定PSFとして求められることになる。
尚、初期値は、撮像部31に含まれるレンズ等の光学系を構成する推定対象レンズの公称F値の概略値、または、その定数倍と、撮像部31を構成するセンサの感度の概略中央付近の波長と、その波長における無収差レンズモデルとに基づいて設定するようにしてもよい。ここで、定数倍の倍率は、ノイズ有推定PSFが求められる撮像部31に含まれる光学系を構成するレンズの像高に応じて設定されるようにしてもよい。
また、初期値は、撮像部31における光学系であるレンズの公称設計値または公差を考慮した設計値に基づいた光学シミュレーションによって設定するようにしてもよい。また初期値は、撮像部31における光学系であるレンズの1個以上の代表サンプルの測定値に基づいて設定するようにしてもよい。すなわち、例えば、レンズの設計値と代表的な緑波長おける無収差レンズのモデルを初期値として与えるようにしてもよい。
さらに、同じレンズの異なる座標における推定を続けて行う場合、直前の推定結果によって得られたモデルを次の推定の初期値として与えるようにしてもよい。
また、楕円形の形状を表す3個の未知数(式(14)のA,B,C)を追加した絞り開口モデルの例を示したが、未知数の数を増やして任意の関数で表せる、より自由度の高いモデルを用いるようにしてもよい。
さらに、以上の処理においては、非線形最小二乗解を求めるレーベンバーグ・マーカート法を用いたが、同様な任意の問題解法アルゴリズムに基づいて、任意個の未知数の解を求めるようにしてもよく、例えば、最急降下法や、準ニュートン法を用いるようにしてもよい。
以上のように、ノイズ有推定PSFに対して、十分に近似した理論的な理論PSFを求め、ノイズ除去推定PSFとして出力するようにしたので、ノイズが除去された適切なPSFを求めることが可能となる。
また、このようにして高精度に求められたPSF(ノイズ除去推定PSF)を用いて適切にフィルタ係数を算出することが可能となり、撮像部31により撮像された撮像画像データを、フィルタ係数を用いてフィルタ処理することで、高品位の画像を生成することが可能となる。
<撮像処理>
次に、図16のフローチャートを参照して、以上の処理により求められたフィルタ係数を用いたフィルタ処理を施す撮像処理について説明する。
ステップS211において、撮像部31は、画像を撮像し、画像データとして信号処理部48に出力する。この際、撮像される画像はテストチャートP102に限られたものではなく、一般的な被写体を撮像したものである。
ステップS212において、信号処理部48は、供給されてくる撮像画像データにおける画素毎に、上述した一連の処理により生成されたフィルタ係数を用いたフィルタ処理を施し、高品位画像として出力する。
以上の処理により、適切な処理により高精度に求められるPSFにより、高精度にフィルタ係数が設定されることになるので、このフィルタ係数により撮像された画像がフィルタ処理されることで、高品位の撮像画像を生成することが可能となる。
また、座標変換の係数をモデル変数に含める構成により、正確な波長や絞りのF値が分からなくてもモデルを設定することが可能となり、対応するPSFを適切に求めることが可能となる。
さらに、回転非対称な小絞りボケの大きさが事前に分からなくても、また小絞りボケを含む収差に基づくボケ形状が回転非対称であっても、非線形最小二乗アルゴリズムを使用してモデルを設定することが可能となり、やはり、対応するPSFを適切に求めることが可能となる。
また、公称絞り値に基づいて初期値を設定することが可能となるため、簡易な初期値で、ノイズ有推定PSFに近似する理論PSFを求めるまでの計算時間を短縮することが可能となり、結果として、適切なPSFを算出するまでの処理速度を向上させることが可能となる。
<ソフトウェアにより実行させる例>
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
図17は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタ-フェイス1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
入出力インタ-フェイス1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011ら読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU1001が、例えば、記憶部1008に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース1005及びバス1004を介して、RAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU1001)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア1011に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア1011をドライブ1010に装着することにより、入出力インタフェース1005を介して、記憶部1008にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部1009で受信し、記憶部1008にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM1002や記憶部1008に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
なお、本開示の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本開示は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
尚、本開示は、以下のような構成も取ることができる。
<1> 光学系を有し、画像を撮像する撮像部と、
元画像データと、前記元画像データに基づく元画像を撮像した撮像画像のデータである撮像画像データとに基づいて、前記光学系のPSF(Point Spread Function)を入力PSFとして算出する入力PSF算出部と、
前記光学系の結像特性を表す結像モデルに基づいて、理論的な前記光学系のPSFを理論PSFとして算出する理論PSF算出部と、
前記理論PSF算出部により前記結像モデルを変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFと近似するものを、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する入力PSFノイズ除去部とを含む
画像処理装置。
<2> 前記結像モデルは、前記光学系の結像特性である、前記光学系の絞り開口モデル、および収差モデルを含み、少なくとも1以上のモデル変数を有する
<1>に記載の画像処理装置。
<3> 前記絞り開口モデルは、前記絞り開口モデルの形状、および開度を変化させるモデル変数を含む
<2>に記載の画像処理装置。
<4> 前記絞り開口モデルの形状は、円形、楕円形、および方形を含む
<3>に記載の画像処理装置。
<5> 前記収差モデルは、ゼルニケ多項式によるレンズ収差モデルを変化させるモデル変数を含む
<2>に記載の画像処理装置。
<6> 前記入力PSFノイズ除去部は、前記理論PSF算出部により前記結像モデルの前記モデル変数を変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFとの二乗誤差が所定の閾値よりも小さくなるときの前記モデル変数により特定される前記理論PSFを、前記入力PSFと近似するものとして、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する
<2>に記載の画像処理装置。
<7> 前記入力PSFノイズ除去部は、前記理論PSF算出部により前記結像モデルの前記モデル変数を変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFとの二乗誤差が最小になるときの前記モデル変数により特定される前記理論PSFを、前記入力PSFと近似するものとして、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する
<6>に記載の画像処理装置。
<8> 前記入力PSFノイズ除去部は、前記理論PSF算出部により前記結像モデルの前記モデル変数を、最急降下法、準ニュートン法、またはレーベンバーグ・マーカート法により、変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFとの二乗誤差が最小になるときの前記モデル変数により特定される前記理論PSFを、前記入力PSFと近似するものとして、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する
<7>に記載の画像処理装置。
<9> 前記入力PSFノイズ除去部は、前記理論PSF算出部により前記結像モデルの前記モデル変数を変化させて前記理論PSFを算出するにあたって、前記光学系を構成する推定対象レンズの公称F値の概略値、または、その定数倍と、前記撮像部を構成するセンサの感度の概略中央付近の波長と、前記波長における無収差レンズモデルに基づいて設定する初期値から前記モデル変数を変化させて、前記入力PSFとの二乗誤差が最小になるときの前記モデル変数により特定される前記理論PSFを、前記入力PSFと近似するものとして、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する
<6>に記載の画像処理装置。
<10> 前記定数倍の倍率は、前記入力PSFが求められる前記光学系を構成するレンズの像高に応じて設定される
<9>に記載の画像処理装置。
<11> 前記元画像は、少なくとも1個以上のテストパターンを含むテストチャートであり、前記撮像画像は、前記撮像部により前記テストチャートが撮像された画像である
<1>乃至<10>のいずれかに記載の画像処理装置。
<12> 前記テストパターンは、位置合わせをするための複数のマーカ画像を含む
<11>に記載の画像処理装置。
<13> 前記マーカ画像は、市松画像である
<12>に記載の画像処理装置。
<14> 前記複数のマーカ画像のうち、所定の位置に配置される一部の前記マーカ画像は、前記一部以外のマーカ画像とは市松画像における配色が反転している
<12>に記載の画像処理装置。
<15> 前記一部のマーカ画像は、前記テストパターンにおける所定の象限に配設される
<14>に記載の画像処理装置。
<16> 前記一部のマーカ画像は、前記テストパターンにおける所定の象限の対角線上に配設される
<15>に記載の画像処理装置。
<17> 前記入力PSFは、前記マーカ画像により位置合わせされた前記元画像および前記撮像画像における、前記撮像画像データの前記テストパターンの周波数ドメインが、前記元画像データの前記テストパターンの周波数ドメインにより除算された除算結果に対して、逆フーリエ変換が掛けられた変換結果の実数部である
<11>に記載の画像処理装置。
<18> 前記入力PSFノイズ除去部によりノイズが除去された入力PSFに基づいて、フィルタ係数を算出するフィルタ係数生成部と、
前記フィルタ係数生成部により生成された前記フィルタ係数に基づいて、前記撮像部により撮像された画像を信号処理する信号処理部とをさらに含む
<1>乃至<17>のいずれかに記載の画像処理装置。
<19> 光学系を有し、画像を撮像する撮像部を備えた画像処理装置の画像処理方法であって、
元画像データと、前記元画像データに基づく元画像を撮像した撮像画像のデータである撮像画像データとに基づいて、前記光学系のPSF(Point Spread Function)を入力PSFとして算出し、
前記光学系の結像特性を表す結像モデルに基づいて、理論的な前記光学系のPSFを理論PSFとして算出し、
前記結像モデルを変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFと近似するものを、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する
ステップとを含む画像処理方法。
<20> 光学系を有し、画像を撮像する撮像部を含む画像処理装置を制御するコンピュータを、
元画像データと、前記元画像データに基づく元画像を撮像した撮像画像のデータである撮像画像データとに基づいて、前記光学系のPSF(Point Spread Function)を入力PSFとして算出する入力PSF算出部と、
前記光学系の結像特性を表す結像モデルに基づいて、理論的な前記光学系のPSFを理論PSFとして算出する理論PSF算出部と、
前記理論PSF算出部により前記結像モデルを変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFと近似するものを、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する入力PSFノイズ除去部として機能させるプログラム。
11 撮像装置, 31 撮像部, 32 シェーディング補正部, 33 色別ゲイン補正部, 34 切り出し部, 35 マーカ検出部, 36 解像度変換部, 37 フーリエ変換部, 38 歪曲モデル作成部, 39 切り出し部, 40 解像度・歪曲変換部, 41 フーリエ変換部, 42 除算部, 43 帯域制限部, 44 逆フーリエ変換部, 45 実数部取り出し部, 46 ノイズ除去部, 47 フィルタ係数生成部, 48 信号処理部

Claims (20)

  1. 光学系を有し、画像を撮像する撮像部と、
    元画像データと、前記元画像データに基づく元画像を撮像した撮像画像のデータである撮像画像データとに基づいて、前記光学系のPSF(Point Spread Function)を入力PSFとして算出する入力PSF算出部と、
    前記光学系の結像特性を表す結像モデルに基づいて、理論的な前記光学系のPSFを理論PSFとして算出する理論PSF算出部と、
    前記理論PSF算出部により前記結像モデルを変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFと近似するものを、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する入力PSFノイズ除去部とを含む
    画像処理装置。
  2. 前記結像モデルは、前記光学系の結像特性である、前記光学系の絞り開口モデル、および収差モデルを含み、少なくとも1以上のモデル変数を有する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記絞り開口モデルは、前記絞り開口モデルの形状、および開度を変化させるモデル変数を含む
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記絞り開口モデルの形状は、円形、楕円形、および方形を含む
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記収差モデルは、ゼルニケ多項式によるレンズ収差モデルを変化させるモデル変数を含む
    請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力PSFノイズ除去部は、前記理論PSF算出部により前記結像モデルの前記モデル変数を変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFとの二乗誤差が所定の閾値よりも小さくなるときの前記モデル変数により特定される前記理論PSFを、前記入力PSFと近似するものとして、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  7. 前記入力PSFノイズ除去部は、前記理論PSF算出部により前記結像モデルの前記モデル変数を変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFとの二乗誤差が最小になるときの前記モデル変数により特定される前記理論PSFを、前記入力PSFと近似するものとして、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記入力PSFノイズ除去部は、前記理論PSF算出部により前記結像モデルの前記モデル変数を、最急降下法、準ニュートン法、またはレーベンバーグ・マーカート法により、変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFとの二乗誤差が最小になるときの前記モデル変数により特定される前記理論PSFを、前記入力PSFと近似するものとして、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する
    請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記入力PSFノイズ除去部は、前記理論PSF算出部により前記結像モデルの前記モデル変数を変化させて前記理論PSFを算出するにあたって、前記光学系を構成する推定対象レンズの公称F値の概略値、または、その定数倍と、前記撮像部を構成するセンサの感度の概略中央付近の波長と、前記波長における無収差レンズモデルに基づいて設定する初期値から前記モデル変数を変化させて、前記入力PSFとの二乗誤差が最小になるときの前記モデル変数により特定される前記理論PSFを、前記入力PSFと近似するものとして、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する
    請求項6に記載の画像処理装置。
  10. 前記定数倍の倍率は、前記入力PSFが求められる前記光学系を構成するレンズの像高に応じて設定される
    請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記元画像は、少なくとも1個以上のテストパターンを含むテストチャートであり、前記撮像画像は、前記撮像部により前記テストチャートが撮像された画像である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 前記テストパターンは、位置合わせをするための複数のマーカ画像を含む
    請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記マーカ画像は、市松画像である
    請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記複数のマーカ画像のうち、所定の位置に配置される一部の前記マーカ画像は、前記一部以外のマーカ画像とは市松画像における配色が反転している
    請求項12に記載の画像処理装置。
  15. 前記一部のマーカ画像は、前記テストパターンにおける所定の象限に配設される
    請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記一部のマーカ画像は、前記テストパターンにおける所定の象限の対角線上に配設される
    請求項15に記載の画像処理装置。
  17. 前記入力PSFは、前記マーカ画像により位置合わせされた前記元画像および前記撮像画像における、前記撮像画像データの前記テストパターンの周波数ドメインが、前記元画像データの前記テストパターンの周波数ドメインにより除算された除算結果に対して、逆フーリエ変換が掛けられた変換結果の実数部である
    請求項11に記載の画像処理装置。
  18. 前記入力PSFノイズ除去部によりノイズが除去された入力PSFに基づいて、フィルタ係数を算出するフィルタ係数生成部と、
    前記フィルタ係数生成部により生成された前記フィルタ係数に基づいて、前記撮像部により撮像された画像を信号処理する信号処理部とをさらに含む
    請求項1に記載の画像処理装置。
  19. 光学系を有し、画像を撮像する撮像部を備えた画像処理装置の画像処理方法であって、
    元画像データと、前記元画像データに基づく元画像を撮像した撮像画像のデータである撮像画像データとに基づいて、前記光学系のPSF(Point Spread Function)を入力PSFとして算出し、
    前記光学系の結像特性を表す結像モデルに基づいて、理論的な前記光学系のPSFを理論PSFとして算出し、
    前記結像モデルを変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFと近似するものを、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する
    ステップとを含む画像処理方法。
  20. 光学系を有し、画像を撮像する撮像部を含む画像処理装置を制御するコンピュータを、
    元画像データと、前記元画像データに基づく元画像を撮像した撮像画像のデータである撮像画像データとに基づいて、前記光学系のPSF(Point Spread Function)を入力PSFとして算出する入力PSF算出部と、
    前記光学系の結像特性を表す結像モデルに基づいて、理論的な前記光学系のPSFを理論PSFとして算出する理論PSF算出部と、
    前記理論PSF算出部により前記結像モデルを変化させて算出される前記理論PSFのうち、前記入力PSFと近似するものを、前記入力PSFに含まれたノイズが除去されたPSFとして出力する入力PSFノイズ除去部として機能させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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