JP2017116785A - 絞り調整装置、光学機器及び電子機器 - Google Patents

絞り調整装置、光学機器及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】絞り調整を定量的に行うことで作業効率を向上させ、絞り精度にバラツキを発生させない。
【解決手段】絞り調整装置1は、モータ本体42の径方向に突起した突起部と、モータ本体42の周方向に延在してモータ本体42に固定された歯列部と、の一方を含む第1の歯列部50を備える。また、絞り調整装置1は、地板10に第1の歯列部50と対向して固定された、突起部と歯列部との他方を含み、突起部と歯列部の歯が係合することにより第1の歯列部50を固定してモータの地板10に対する位置を固定し、突起部と歯列部の歯の係合が解除されることにより第1の歯列部50及びモータの回動を可能とする第2の歯列部60を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、主に、絞り調整装置、光学機器及び電子機器に関する。
絞り装置において、絞り羽根を駆動するモータを地板へ取り付ける位置や、当該モータ内での磁石のずれにより、絞りに誤差が生じることがある。この誤差を修正するために、モータ本体を地板に対して回動させて誤差を修正する絞り調整装置が知られている。例えば、特許文献1に開示された絞り調整装置では、モータ本体に取り付けたフランジを所定の角度回転させることでモータ本体を所定の角度回動させている。モータ本体を回動させることで、モータの回転軸を回転(所定の角度分の回転)させ、モータの回転軸により駆動される絞り羽根の位置を変更して絞りの誤差を修正していた。
特開2004−191772号公報
特許文献1に記載された絞り調整装置では、モータ本体を回動する量は、絞り装置を組み立てる組立作業者の目視により、経験に基づき決定されていた。このような回動方法は、複数の製品を組立てるにあたり回動量の客観的基準を設けることができず、作業効率が悪かった。
また、回動量が定量化されておらず、組立作業者により絞り調整にバラツキが生じるおそれがある。したがって、光学機器(例えばカメラ)や電子機器(例えば携帯電話(例えば、カメラを備える携帯電話など))に、絞りの精度にバラツキ(ばらつき)がある絞り装置が搭載される可能性がある。例えば、絞りの精度にバラツキがある絞り装置を搭載したカメラを用いて静止画を撮影する場合、露光制御が十分でない可能性があり、撮影した静止画が所望の解像度等を有することができないおそれがある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、絞り調整を定量的に行うことで作業効率を向上させ、絞り精度にバラツキが発生しない絞り調整装置、光学機器及び電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る絞り調整装置は、
露光用の開口部が形成された地板と、
前記開口部の開口面積を変更する絞り羽根と、
前記地板に対して垂直に配置された回転軸を中心に回動可能に配置されたモータ本体を備えるモータと、
前記モータの前記回転軸の回転により駆動され、前記絞り羽根を、前記開口面積を最大にする最大位置と前記開口面積を最小にする最小位置との間で移動させる絞り羽根移動機構と、
前記モータ本体の径方向に突起した突起部と、前記モータ本体の周方向に延在して前記モータ本体に固定された歯列部と、の一方を含む第1の係合部と、
前記地板に前記第1の係合部と対向して固定された、前記突起部と前記歯列部との他方を含み、前記突起部と前記歯列部の歯が係合することにより前記第1の係合部を固定して前記モータの前記地板に対する位置を固定し、前記突起部と前記歯列部の歯の係合が解除されることにより前記第1の係合部及び前記モータの回動を可能とする第2の係合部と、
を備える。
前記第1の係合部は、前記歯列部を含み、
前記第2の係合部は、前記突起部を含み、当該突起部は、前記歯列部の歯列と同一の方向に並んだ複数の突起から構成されてもよい。
前記第1の係合部は、前記モータ本体の外周から径方向に突出して設けられたフランジの先端に形成されてもよい。
前記回転軸には、第1のギアが同軸に設けられ、
前記絞り羽根移動機構は、前記第1のギアに噛み合う第2のギアを備え、
前記歯列部の歯の高さは、前記第1のギアの歯と前記第2のギアの歯との一方の歯の高さより低くてもよい。
前記モータは、前記地板に取り付けられてもよい。
本発明の第2の観点に係る光学機器は、前記絞り調整装置を含む。
本発明の第3の観点に係る電子機器は、前記絞り調整装置を含む。
本発明によれば、絞り調整を定量的に行うことで作業効率を向上させ、絞り精度にバラツキが発生しない絞り調整装置、光学機器及び電子機器を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る絞り調整装置を、地板の表面からみた全体斜視図である。 絞り調整装置の絞り羽根が閉鎖された状態の地板の表面の平面図である。 絞り調整装置から絞り羽根を取り外した状態の地板の表面の平面図である。 本発明の実施の形態に係る絞り調整装置を、地板の裏面からみた平面図である。 図4の絞り調整装置のフランジを、ボルトで締結した状態を示す平面図である。 モータにフランジを取り付けた状態を示す平面図である。 地板の裏面からモータを取り外した状態を示す要部拡大平面図である。 絞りを広げるように調整したときの地板の裏面の平面図である。 絞りを狭めるように調整したときの地板の裏面の平面図である。 変形例を示す図である。 光学機器の要部構成を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る絞り調整装置について、図面を参照しながら説明する。全図を通じて以下に示す図において、同一の要素には同一の符号を付す。
本発明の実施の形態に係る絞り調整装置1は、光学機器等の絞りを調整する装置である。図1〜4に示すように、絞り調整装置1は、地板10と、絞り羽根20と、絞り羽根20を移動させる絞り羽根移動機構30と、絞り羽根移動機構30を駆動させるモータ40と、モータ40に取り付けられた第1の歯列部50と、地板10に設けられ、第1の歯列部50と噛合する第2の歯列部60と、から構成される。
地板10は、絞り調整装置1の構成部品を搭載する円板状部材であり、中央に露光用の開口部11が形成されている。地板10の一方の面10a(以下、「表面」という。)には、絞り羽根20、絞り羽根調整機構30が搭載され、他方の面10b(以下、「裏面」という。)には、モータ40、第1の歯列部50、第2の歯部60が搭載又は形成されている。図1〜3は、地板10の表面10aから絞り調整装置1をみた図、図4は、地板10の裏面10bから絞り調整装置1をみた図である。
地板10の表面10aの外周部には、周方向に沿って、表面10aから突出する9本の突起12が間隔をあけて立設されている。
絞り羽根20は、地板10の表面10aに配設された絞りリング21の上に配置される。絞りリング21は樹脂などから形成され、円環形状を有する。また、絞りリング21は、地板10の周方向に立設された突起12より内側に配置され、開口部11の周囲に回転可能に配置されている。また、絞りリング21の板面には、周方向に沿って9本のピン22が立設されている。
絞り羽根20は、樹脂などから片羽状に形成されており、開口部11を囲むように、地板10の表面10aに等角度に9枚配設されている。また、各々の絞り羽根20には、第1の孔23と、長孔形状の案内孔24が形成されている。第1の孔23には、突起12が挿入され、案内孔24には、ピン22が挿入される。尚、絞り羽根20が、突起12またはピン22から離脱しないように、複数の突起12の一部は、その先端が周方向に突出する突起状に形成され、複数のピン22の一部は、その先端がT字状に形成されている。絞り羽根20は、第1の孔23に挿入された突起12を回転中心として回転可能である。また、ピン22は案内孔24内で移動可能であり、絞り羽根20の動きを規制する。
絞り羽根移動機構30は、出力ギア31と、大径ギア32と、小径ギア33と、ギア部34と、から構成される。
出力ギア31は、地板10の裏面10bに取り付けられたモータ40の回転軸41の、地板10から表面10aから突出した先端に、回転軸41と同軸に固定される。大径ギア32は、出力ギア31と噛合し、地板10に垂直に配置された回転軸32aを中心に回転する。小径ギア33は、大径ギア32の回転軸32aに同軸に固定される。ギア部34は、絞りリング21の外周の一部に形成され、小径ギア33と噛合する。
モータ40は、円筒状のステッピングモータであり、内部に電磁石を収容するハウジングであるモータ本体42と、モータ本体42を貫通する回転軸41とから構成される。電磁石に流れる電流の向き及び量に応じて、回転軸41は所定の方向に回転(所定の角度分の回転)される。
モータ本体42は、図1、4〜6に示すように、円筒形状に形成されており、円筒の外周部には、フランジ部43と、端子44が設けられている。なお、図5は、図4のフランジ部30をボルト46により、地板10に取り付けた状態を示す図である。
フランジ部43は、モータ本体42の外周部から半径方向に突出して形成された板状部材である。フランジ部43は、半径方向に直線状に延出するアーム部43aと、アーム部43aに隣接してモータ本体42から突出する突出部43bと、を備える。アーム部43aのモータ本体42と反対側の端部には、長孔45が形成されている。長孔45に、図5に示すボルト46を挿入し、後述する地板10に設けたネジ孔63に螺合させることで、フランジ部43は地板10に固定される。
第1の歯列部50(第1の係合部)は、図4〜6に示すように、フランジ部43の先端に形成されている。第1の歯列部50は、フランジ部43の先端に沿って複数の歯を形成することで構成される。本実施の形態では、4つの歯が形成されている。第1の歯列部50は、後述する地板10に設けられた第2の歯列部60と噛み合うことにより、モータ本体42を回転軸41を中心に回動させる。
フランジ部43の先端に形成される第1の歯列部50の歯数は、4つに限られず、回動させるモータ本体42の大きさや、調整したい絞りの範囲に応じた数の歯数を設ける。また、第1の歯列部50は、フランジ部43に形成されるのではなく、モータ40の外周部に直接形成されてもよい。
端子44は、モータ本体42の外周から半径方向に突出して、2つ設けられている。端子44は、地板10の裏面10bに設けられた配線基板13と接続される。配線基板13は、フレキシブルプリント基板等で形成される。配線基板13は、電源(図示せず)に接続されており、電源から供給される電流を端子44介してモータ40に供給する。
図7は、モータ40を地板10の裏面10bから取り外した状態を示す要部拡大図である。地板10の裏面10bには、モータ40を載置するモータ載置部61と、フランジ部43を載置するフランジ載置部62と、が形成されている。モータ載置部61と、フランジ載置部62とは、モータ40がモータ載置部61に載置されたときに、フランジ部43がフランジ載置部62に載置される位置に配置される。
モータ載置部61は、円筒状のモータ40の一端部を収納する円形凹部61aから構成される。円形凹部61aの底部には、モータ40の回転軸41を挿入する第2の孔64が形成されている。
モータ載置部61の円形凹部61aに、モータ40の一端部が挿入され、第2の孔64に、モータ40の回転軸41が挿入されることにより、モータ40は地板10に対して回転軸41を垂直な状態で取り付けられる。
モータ40の一端部が、モータ載置部61の円形凹部61aに収容されるので、絞り調整装置1をコンパクトにできる。
フランジ載置部62には、ネジ孔63と、第2の歯列部60が形成されている。ネジ孔63は、フランジ部42の長孔45に挿入されるボルト46と螺合するネジ溝が形成された孔である。ボルト46を、長孔45を介してネジ孔63に螺合させることにより、フランジ部43を所定の位置で固定する。
第2の歯列部60(第2の係合部)は、載置されたフランジ部43の先端に設けられた第1の歯列部50と対向する位置に、形成されている。第2の歯列部60は、第1の歯列部50の歯列と同一方向に並ぶ歯を5つ備え、第1の歯列部50と噛み合う。
第1の歯列部50と第2の歯列部60との噛み合いを解除して、第1の歯列部50を移動させることにより、第1の歯列部50が固定されたモータ本体42を、回転軸41を中心に回動させる。
第1の歯列部50と第2の歯列部60の歯の噛み合う歯の高さは、出力ギア31と大径ギア32との噛み合う高さより低く構成されている。したがって、第1の歯列部50と第2の歯列部60の噛み合いを解除して移動させるときに、出力ギア31と大径ギア32との噛み合いは解除されることがない。
第1の歯列部50、第2の歯列部60、出力ギア31、大径ギア32の各々の歯の高さは、第1の歯列部50と第2の歯列部60の噛み合いを解除しするときに、出力ギア31と大径ギア32との噛み合いは解除されなれば、如何なる組み合わせを適用してもよい。例えば、第1の歯列部50と第2の歯列部60の一方の歯の高さが、出力ギア31と大径ギア32の一方の歯の高さより低ければ、出力ギア31と大径ギア32との噛み合いは解除されない。
次に、このような構成を備える絞り羽根移動機構30の動作を、図1〜3を参照して説明する。
操作者が絞りを絞る操作を操作部(図示せず)により行うと、電源から配線基板13を介してモータ40に電流が供給され、図1に示す状態から、地板10の表面10aからみて回転軸41が時計回りに回転し、出力ギア31が回転する。出力ギア31が回転すると、出力ギア31が噛み合う大径ギア32が回転し、大径ギア32と同軸に固定された小径ギア33も回転する。小径ギア33が回転すると、小径ギア33が噛み合うギア部34が回転して、絞りリング21が時計回りに回転する。
絞りリング21が時計回りに回転すると、絞りリング21の回転に伴うピン22の動きにより、ピン22が絞り羽根20の案合孔24の内面を押圧しながら移動する。すると、絞り羽根20は、突起12を中心に回転し、図2に示すように、開口部11の開口面積を小さくするように移動し、絞り開口を絞る。そして、開口部11において所定の絞り開口が得られると、モータ40への電流の供給が停止する。
操作者が絞りを開く操作を操作部により行うと、絞りを絞るときとは逆向きの電流がモータ40に供給され、図2に示す状態から、絞りリング21は、地板10の表面10aからみて、絞りを絞るときとは逆方向である反時計回りに回転する。そして、絞りリング21の回転に伴うピン22の動きにより、ピン22が絞り羽根20の案合孔24の内面を押圧しながら移動する。すると、絞り羽根20は、突起12を中心に回転し、図1に示すように、開口部11の開口面積を大きくするように移動して、絞り開口を開く。
開口部11の開口面積は、最大の開口と最小の開口との間で変更される。開口部11の開口面積の最大値と最小値は、絞りリング21に形成されたギア部34の歯列の長さにより決定される。ギア部34は、絞りリング21の外周部に形成された所定の長さを有する歯列であり、時計回り方向の端部34aと、反時計回り方向の端部34bとの間で、小径ギア33と噛合する。
したがって、ギア部34が小径ギア33により、地板10の表面10aからみて、時計回りに回転され、小径ギア33がギア部34の端部34bの近傍に位置すると、絞り羽根22は絞られて開口部11の開口面積は最小になる。また、ギア部34が小径ギア33により、地板10の表面10aからみて、反時計回りに回転され、小径ギア33がギア部34の端部34aの近傍に位置すると、絞り羽根22は開かれて開口部11の開口面積は最大になる。
このように、ギア部34の端部34aと端部34bとの間で、ギア部34と小径ギア33とを噛み合わせて移動させることで、開口部11の開口面積を最大にする位置と最小にする位置との間で絞り羽根20を移動させることができる。
なお、地板10の表面10aには、シャッタ羽根(図示せず)に形成された長孔(図示せず)に挿入される出力ピン80が設けられている。絞り操作が終了した後、操作者によりシャッタボタン(図示せず)が押されると、出力ピン80がシャッタ羽根の長孔内を移動して、シャッタ羽根が開閉し、被写体が撮像される。
次に、このような構成を備える絞り調整装置1の動作について、図4、8、9を参照して説明する。
図4は、第1の歯列部50と第2の歯列部60が初期位置で噛合している状態を示す。初期位置では、第1の歯列部50の4つの歯と第2の歯列部60の5つの歯とが噛み合って、固定されている。
絞り羽根20が、初期状態でモータ40の磁石のずれ等により開き過ぎた状態のとき、絞り羽根20を絞る方向に移動させて絞りを調整する。具体的には、図8に示すように、第1の歯列部50の歯と第2の歯列部60の歯との噛み合いを解除し、初期位置から一歯分、矢印X方向にフランジ部43を移動させる。フランジ部43が移動されると、モータ本体42は、地板10の裏面10bからみて反時計回方向CTに、回転軸41を中心に回動される。第1の歯列部50の歯は、矢印X方向に移動し、移動方向の隣の第2の歯列部60の歯と噛み合って固定される。
第1の歯列部50の歯と第2の歯列部60の歯との噛み合いを解除するには、一旦、第1の歯列部50が設けられたフランジ部43を持ち上げて、歯と歯の係合を解除する。モータ本体42に直接、第1の歯列部50が固定されているときは、モータ本体42を持ち上げて、第2の歯列部60との噛み合いを解除する。
モータ本体42が、回転軸41を中心に一歯分に相当する分、反時計回りに回動することで、モータ本体42内でモータ40の保持力により保持されている回転軸41も回転する。そして、回転軸41に同軸に取り付けられた出力ギア31も、所定の角度回転をする。出力ギア31が回転することで、大径ギア32、小径ギア33、ギア部34が設けられた絞りリング21が回転する。絞りリング21が所定の角度、地板10の表面10aからみて時計回りに回転することで、絞り羽根20は開口部11を絞るように移動して、絞りを調整する。
絞り調整が終了した後は、ネジ孔63に長孔45を介してボルト46を挿入し、螺合することで、フランジ部43を地板10に固定する。また、フランジ部43には、長孔45が形成されているので、長孔45の長手方向の長さの範囲内で、フランジ部43を移動させ絞りを調整することができる。
絞り羽根20が、初期状態でモータ40の磁石のずれ等により絞り過ぎた状態のとき、絞り羽根20を開く方向に移動させて絞りを調整する。具体的には、図9に示すように、第1の歯列部50の歯と第2の歯列部60の歯の噛み合いを解除し、初期位置から一歯、矢印Y方向にフランジ部43を移動させる。フランジ部43が移動すると、モータ本体42は、地板10の裏面10bからみて時計回方向Tに、回転軸41を中心に回動される。第1の歯列部50の歯は、矢印Y方向に移動し、移動方向の隣の第2の歯列部60の歯と噛み合って固定される。
モータ本体42が、回転軸41を中心に一歯分に相当する分、時計回りに回動することで、モータ本体42内でモータ40の保持力により保持されている回転軸41も回転する。そして、回転軸41に同軸に取り付けられた出力ギア31も、所定の角度回転をする。出力ギア31が回転することで、大径ギア32、小径ギア33、ギア部34が設けられた絞りリング21が回転する。絞りリング21が所定の角度、地板10の表面10aからみて反時計回りに回転することで、絞り羽根20は開口部11を開くように移動して、絞りを調整する。絞り調整が終了した後は、ボルト46でフランジ部43を地板10に固定する。
絞り調整装置1は、第1の歯列部50と第2の歯列部60との間で移動させる歯数に応じて、絞り調整の量を変更することができる。本実施の形態では、第1の歯列部50には4つの歯が、第2の歯列部60には5つの歯が形成されているので、1歯から4歯の間で絞りの調整が可能である。
本実施の形態によれば、第1の係合部と第2の係合部のいずれかに歯列部を適用することにより、歯数単位で絞りの調整をすることができる。したがって、絞りの調整を定量化することができ、組立作業の効率を向上させることができる。
本実施の形態によれば、第1の係合部を、モータ本体42の外周から突出するフランジ部43の先端に設けたので、絞りを調整する操作者は、小さな力でモータ本体42を回動させることができる。また、移動される歯の移動距離より、モータ40の回転軸41の外周の移動距離を短くすることができるので、絞りの微妙な調整を行うことができる。
本実施の形態では、第2の歯列部60は、地板10の裏面10bに固定されているが、本発明はこのような例に限定されない。例えば、第2の歯列部60を歯車状に形成し、当該歯車の歯と第1の歯列部50とが噛み合うようにしてもよい。
(変形例)
本実施の形態では、第1の係合部として第1の歯列部50を例にして説明し、第2の係合部として第2の歯列部60を例にして説明した。本発明は、第1の歯列部50、第2の歯列部60に限定されず、第1の係合部と第2の係合部が係合することにより、モータ本体42が回動することができれば、他の形態を適用することができる。
具体的には、図10に示すように第1の係合部として第1の歯列部50を適用し、第2の係合部として地板10に突起部70を適用する。絞りの調整をするときには、第1の歯列部50の歯と突起部70との係合を解除し、調整したい絞りの開度に応じて、所定の方向にかつ所定の歯数、モータ本体42を回動させる。
モータ本体42を所定の方向に回動させた後、第1の歯列部50の歯と、突起部70とを係合させて、モータ本体42の位置を固定する。モータ本体42の位置が固定された後は、フランジ部43の長孔45にボルト46を挿入し、地板10に形成されたネジ孔63にボルト46を螺合させて、フランジ部43を地板10に固定する。
モータ本体42の回動方向及び移動した歯数に応じて、絞りリング21は回転され、絞り羽根20が開閉し、絞りが調整される。
本変形例では、第1の係合部として第1の歯列部50を適用し、第2の係合部として突起部70を適用したが、この組み合わせを逆に、すなわち、第1の係合部として突起部70を適用し、第2の係合部として第2の歯列部60を適用することもできる。
本変形例によれば、第1の係合部と第2の係合部のうち、いずれか一方を突起部70とすることにより、簡単な構造で、絞りを調整することができる。
また、本実施の形態に係る絞り調整切替装置1は、種々の光学機器、電子機器に搭載してもよい。図11は、デジタルスチルカメラ100の要部構成を示す図である。図11に示すように、デジタルスチルカメラ100は、光軸A方向に、レンズ110、絞り羽根20、シャッタ羽根90をこの順に並べて配置された構成を備える。レンズ110を透過した被写体像はCCDやCMOSなどの個体撮像素子120で、電気信号に変換される。変換された電気信号はA/D変換回路によってデジタル信号に変換され、画像処理回路130に入力される。画像処置回路130は、入力信号にもとづいて画像データを作成し、DRAMなどのメモリに記憶する。
本実施の形態によれば、絞り調整を定量化することができるので、絞り精度にバラツキが発生しない絞り調整装置を光学機器、電子機器に搭載することができる。
本実施の形態に係る絞り調整装置は、光学機器、電子機器などに取り付けられる装置である。光学機器の例としては、デジタルカメラなどの民生用カメラ、車載カメラ、監視カメラ、内視鏡などに搭載される医療用カメラ、動画撮影を行うカムコーダー(ムービーカメラ)、各種検査用カメラ、ロボット用カメラなどがある。電子機器の例としては、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどがある。
上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲とみなされる。
本発明は、例えば、光学機器(カメラなど)、電子機器(カメラを備えた携帯電話など)に搭載される絞り調整装置に利用される。
1 絞り調整装置
10 地板
10a 表面
10b 裏面
11 開口部
12 突起
13 配線基板
20 絞り羽根
21 絞りリング
22 ピン
23 第1の孔
24 案内孔
30 絞り羽根移動機構
31 出力ギア(第1のギア)
32 大径ギア(第2のギア)
32a 回転軸
33 小径ギア
34 ギア部
34a、34b 端部
40 モータ
41 回転軸
42 モータ本体
43 フランジ部
43a アーム部
43b 突出部
44 端子
45 長孔
46 ボルト
50 第1の歯列部(第1の係合部)
60 第2の歯列部(第2の係合部)
61 モータ載置部
61a 円形凹部
62 フランジ載置部
63 ネジ孔
64 第2の孔
70 突起部
80 出力ピン
90 シャッタ羽根
100 デジタルスチルカメラ
110 レンズ
120 個体撮像素子
130 画像処理回路

Claims (7)

  1. 露光用の開口部が形成された地板と、
    前記開口部の開口面積を変更する絞り羽根と、
    前記地板に対して垂直に配置された回転軸を中心に回動可能に配置されたモータ本体を備えるモータと、
    前記モータの前記回転軸の回転により駆動され、前記絞り羽根を、前記開口面積を最大にする最大位置と前記開口面積を最小にする最小位置との間で移動させる絞り羽根移動機構と、
    前記モータ本体の径方向に突起した突起部と、前記モータ本体の周方向に延在して前記モータ本体に固定された歯列部と、の一方を含む第1の係合部と、
    前記地板に前記第1の係合部と対向して固定された、前記突起部と前記歯列部との他方を含み、前記突起部と前記歯列部の歯が係合することにより前記第1の係合部を固定して前記モータの前記地板に対する位置を固定し、前記突起部と前記歯列部の歯の係合が解除されることにより前記第1の係合部及び前記モータの回動を可能とする第2の係合部と、
    を備える絞り調整装置。
  2. 前記第1の係合部は、前記歯列部を含み、
    前記第2の係合部は、前記突起部を含み、当該突起部は、前記歯列部の歯列と同一の方向に並んだ複数の突起から構成された
    請求項1に記載の絞り調整装置。
  3. 前記第1の係合部は、前記モータ本体の外周から径方向に突出して設けられたフランジの先端に形成された
    請求項1又は2に記載の絞り調整装置。
  4. 前記回転軸には、第1のギアが同軸に固定され、
    前記絞り羽根移動機構は、前記第1のギアに噛み合う第2のギアを備え、
    前記歯列部の歯の高さは、前記第1のギアの歯と前記第2のギアの歯との一方の歯の高さより低い
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の絞り調整装置。
  5. 前記モータは、前記地板に取り付けられた
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の絞り調整装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の絞り調整装置を含む、光学機器。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の絞り調整装置を含む、電子機器。
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