JP2017116245A - 薪ストーブ - Google Patents
薪ストーブ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017116245A JP2017116245A JP2015257884A JP2015257884A JP2017116245A JP 2017116245 A JP2017116245 A JP 2017116245A JP 2015257884 A JP2015257884 A JP 2015257884A JP 2015257884 A JP2015257884 A JP 2015257884A JP 2017116245 A JP2017116245 A JP 2017116245A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soot
- combustion
- firewood
- wood
- tray
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Solid-Fuel Combustion (AREA)
Abstract
【課題】暖房出力を簡単に調整でき、薪ストーブ内の薪の量によって暖房出力が変動しない、薪を投入するときに煙及び煤を発生しない薪ストーブを提供する。【解決手段】給気口12より低い位置に空きスペース14と高い位置に燃焼室15を有するケーシング1の内部において、給気口12近傍に薪Mを乗せる受け皿2を吊るし、燃焼を強化するときは受け皿2を上昇させ、燃焼を弱化するときは受け皿2を下降させて、燃焼用空気Aに接触する薪Mの表面積を調整する。受け皿2を引っ張りコイルバネ5等の弾性体と結び、受け皿2に乗せられた薪Mが燃焼の進行によって減量化すると受け皿2が上昇するようにする。ケーシング内の上部には、燃焼中の薪からの輻射等によって加熱される金属製又はセラミックス製の網を配置し、薪を投入するときに発生する煙及び煤を燃焼させる。【選択図】図1
Description
本発明は、薪ストーブにおける燃焼管理に関する。
従来の薪ストーブにおける燃焼管理には、燃焼室への薪の投入量調整と給気口の開口面積を変える空気流量調整が行われていたが、この燃焼管理には、暖房熱需要に合わせて薪を燃焼室に投入するので多くの労力が必要である問題、暖房出力を減少するために給気流量を減少すると一酸化炭素ガスが発生する問題があった。
また、従来の薪ストーブには、一度に大量の薪を燃焼室に入れると、煙や煤を発生する問題があった。
暖房出力を減少するために給気口の開口面積を縮小したときの一酸化炭素ガスの発生は、空気不足による不完全燃焼によるものである。
燃焼途中において一度に大量の薪を燃焼室に入れるときに発生する煙や煤は、燃焼途中の油脂分及び固体炭素が低温の薪の投入によって冷却されて残されたものである。このため、煙や煤を発生させないためには、燃焼室内の温度を過剰に低下させないように、一回の薪の投入量を制限する必要があった。
本発明が解決する課題は、燃焼室に一回に投入する薪の量及び投入間隔に制限なく、暖房出力を安定及び設定できる薪ストーブを提供することにある。また、燃焼途中において一度に大量の薪を燃焼室に投入したときの煙や煤の発生を抑制し、給気量を減少ときの一酸化炭素ガスの発生をなくす薪ストーブを提供することにある。
本発明の一酸化炭素ガスが発生する課題は、公知技術である、燃焼用の空気を燃焼される薪の上面供給することによっても解決される。
本発明の燃焼室に投入する薪の量及び投入間隔に制限なく暖房出力を安定できる薪ストーブを提供する課題は、燃焼用空気に接触する薪の表面積を一定にすることにより解決される。詳しくは、薪を乗せた受け皿を燃焼用空気の給気口と同等の高さの近傍の位置に吊るし、引っ張りコイルバネ又は圧縮コイルバネ又はゼンマイバネ又はゴム等の弾性体を用いて、燃焼室内に投入された薪の量が多いときは受け皿の位置が低下し、薪の量が少ないときは受け皿の位置が上昇するようにして、受け皿に乗せられた薪の量に関係なく、空気に接触する薪の表面積が一定にすることにより解決される。
本発明の暖房出力を設定することができる薪ストーブを提供する課題は、前記した燃焼用空気の給気口と同等の高さの近傍の位置に吊るした薪を乗せた受け皿をハンドル又は巻き上げ機の操作によって上下することにより解決される。ハンドル又は巻き上げ機の操作によって、暖房出力を減少させるときは薪を乗せた受け皿を給気口の位置より降下させ、空気に接触する薪の表面積を減少し、暖房出力を増加させるときは薪を乗せた受け皿を給気口の位置より上昇させる。
本発明の一度に大量の薪を燃焼室に投入したときに発生する煙や煤を抑制する課題は、薪の上面から50mmから500mmの領域に、輻射率が高い金属またはセラミックを素材にして製作された網を配置することにより達成できる。この輻射率が高い金属またはセラミックを素材にして製作された網は、暖房運転中は燃焼中の薪からの輻射及び燃焼ガスによって加熱されて、600℃以上に維持される。
薪の上面から50mmから500mmの領域は、薪が燃焼するときに形成される炎の先端の高さである。金属またはセラミックで製作された網は、劣化を考慮して、火炎外に設置することが好ましい。
煙や煤の成分である油脂分及び固体炭素は、発火温度が600℃以下であるので、600℃以上の温度域を通過させると再燃焼するので、消去される。
本発明による薪ストーブの提供によって、従来の薪ストーブにおいて行われていた暖房熱需要に合わせた燃焼室への薪を投入する労力がなくなる効果、一酸化炭素ガスの発生がなくなる効果、煙や煤の発生がなくなる効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の一実施例の形態について説明する。
図1は、本発明の実施例による薪ストーブの構成を示す概略図である。この薪ストーブは、ケーシング1、受け皿2、吊り金具3、ワイヤ4、引っ張りコイルバネ5、ハンドル6、網7から構成される。ケーシング1には、薪投入口11、給気口12、排気口13が設置されており、給気口12と同等高さの位置に受け皿2が吊り下げられ、受け皿2の下には受け皿2が自由に上下する空きスペース14、受け皿2の上には受け皿2が自由に上下する燃焼室15を有している。受け皿2は、空きスペース14と燃焼室15の間を上下する。給気口12はケーシング1の側面16に設置され、ケーシング1の底面17から離隔されている。
受け皿2には薪Mが乗せられ、この受け皿2は吊り金具3によってワイヤ4に吊り下げられ、ワイヤ4は引っ張りコイルバネ5に結び付けら、引っ張りコイルバネ5はハンドル6に結びつけられている。なお、ワイヤ4と引っ張りコイルバネ5の順序が逆になる、又は引っ張りコイルバネ5とハンドル6の間に、ワイヤがあってもよい。ワイヤに代わってチェーン、ロープ又はゴム等の弾性体を使用してもよい。
引っ張りコイルバネ4の強度は、受け皿2に乗せた薪Mの量、燃焼による重量変化による受け皿2の位置変化量を大きくするときは、小さくする。
本発明の一実施例は、引っ張りコイルバネ5を使用しているが、引っ張りコイルバネ5に代わって圧縮コイルバネ又ゼンマイバネ、ゴム等の弾性体を使用してもよい。
ハンドル6を操作して受け皿2の位置を上下する。ハンドル6の操作によって受け皿2の位置が給気口12の位置より高くすると、給気口12から供給される空気Aと接触する薪Mの表面積が多くなり、暖房出力が増加する。一方、ハンドル6の操作によって受け皿2の位置が給気口12の位置より低くすると、給気口12から供給される空気Aと接触する薪Mの表面積が少なくなり、暖房出力が減少する。
本発明の一実施例は、ハンドルを使用しているが、ハンドルに代わって巻き取り機を使用してもよい。
本発明の一実施例では、受け皿2と吊り金具3、ワイヤ4、引っ張りコイルバネ5、ハンドル6が直接的に結びつけられているが、受け皿2とハンドル6の間の任意の位置に、歯車又はプーリー又は滑車又はテコを介在させると、ハンドル6の操作量は、歯車のギヤ比又はプーリーの半径比又は滑車の半径比又はテコの長さ比によって、変わり、装置寸法を小型化することができる。
ハンドル6又は巻き取り機を操作して受け皿2を給気口12の位置より大きく低下して密閉された空きスペース14内の深い位置まで降下させると、薪Mが燃焼して生成した二酸化炭素に覆われ、空気と遮断されるので、短時間で消火される。
網7は、燃焼中の薪Mの輻射加熱及び燃焼ガスの対流加熱によって容易に高温になるように、素材には、輻射率が高く、耐熱性を有する表面が錆びたニッケル、ニッケル合金鋼、ニッケル鋼、ステンレス鋼又はセラミックスを採用する。
この網7は、600℃以上に維持されるようにするために、薪の上面から50mmから500mmの領域に設置される。薪の上面の位置は、給気口12に近似できるので、この網7は、給気口12の中心位置より50mmから500mm上の領域に設置される。
この網7は、平面状、円柱形又は半球形とし、一層又は多層にしてもよい。また、ハニカム形状にしてもよい。
薪Mの燃焼中において、薪Mの投入によって燃焼温度が低下して燃焼を中断したために生成した煙や煤の成分である油脂分及び固体炭素は、網7を通過するときに再加熱されて発火点(燃焼可能な温度)以上になると、再燃焼し、消去される。
燃焼室15内の温度が薪Mの投入によって一時的に温度が低下しても、網7は通過する油脂分及び固体炭素の燃焼熱によって加熱され、高温に保たれる。
上下動する薪Mが乗せられる受け皿2及び網7が設置された本発明の一実施例の薪ストーブの運転状態と、薪Mの位置が変化せず、網を有しない従来の薪ストーブの運転状態を、定格の薪燃焼量1時間当たり4kgの運転において比較するとつぎのようになる。
15分毎に1kgの薪Mを投入するとき、本発明の一実施例の薪ストーブにおいては、煙や煤は薪の燃焼室15へ投入した直後において発生しても、排気口13においては消滅しており、暖房出力は安定していた。一方、従来の薪ストーブにおいては、煙や煤は薪の燃焼室へ投入した直後において発生し、この煙や煤は排気口から排出されており、暖房出力は薪を投入した3,4分後に最大になり、12分後には体感する程度まで暖房出力が低下した。
1時間毎に4kgの薪Mを投入するとき、本発明の一実施例の薪ストーブにおいては、煙や煤は薪の燃焼室15へ投入した直後から2、3分間において発生しても、排気口13においては消滅しており、暖房出力は薪を投入した直後から2、3分間は低下したが、以後1時間は安定していた。一方、従来の薪ストーブにおいては、煙や煤は薪の燃焼室へ投入した直後から2、3分間発生し、この煙や煤は排気口から排出されており、暖房出力が薪を投入した4〜8分後に最大になり、40分後には体感する程度まで暖房出力が低下した。
本発明の一実施例の薪ストーブは、排気口13から煙や煤を排出することがなくなるので、室内排気が可能になり、煙突の設置が不要になる効果が得られる。
1:ケーシング、2:受け皿、3:吊り金具、4:ワイヤ、5:引っ張りコイルバネ、6:ハンドル、7:網、11:薪投入口、12:給気口、13:排気口、14:空きスペース、15:燃焼室、16:側面、17:底面
Claims (3)
- 給気口と前記給気口より低い位置に空きスペースと前記給気口より高い位置に燃焼室を有するケーシングと、前記空きスペース内と前記燃焼室内の間を上下する受け皿を有することを特徴とする薪ストーブ。
- 前記受け皿が弾性体に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の薪ストーブ。
- 前記ケーシング内の前記給気口の中央の位置より50mmから500mm上の位置に、素材がニッケル、ニッケル系合金、ニッケル鋼、ステンレス鋼又はセラミックスある、網又はハニカムを有することを特徴とする薪ストーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015257884A JP2017116245A (ja) | 2015-12-26 | 2015-12-26 | 薪ストーブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015257884A JP2017116245A (ja) | 2015-12-26 | 2015-12-26 | 薪ストーブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017116245A true JP2017116245A (ja) | 2017-06-29 |
Family
ID=59231930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015257884A Pending JP2017116245A (ja) | 2015-12-26 | 2015-12-26 | 薪ストーブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017116245A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102198016B1 (ko) * | 2020-04-02 | 2021-01-04 | 박원일 | 난방용 화로 |
-
2015
- 2015-12-26 JP JP2015257884A patent/JP2017116245A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102198016B1 (ko) * | 2020-04-02 | 2021-01-04 | 박원일 | 난방용 화로 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101535721B (zh) | 颗粒燃烧加热组件 | |
US20140238378A1 (en) | Pellet burning fire pit | |
US9955818B2 (en) | Cooking device for a solid-fuel cooker including tubular fuel container and related methods | |
US20170102149A1 (en) | Cooking device for a solid-fuel cooker including solid cover defining a cooking surface and related methods | |
US20200281404A1 (en) | Firebox for a grill | |
US9669500B2 (en) | Cooking device for a solid-fuel cooker including fuel container and solid cover and related methods | |
US7958884B2 (en) | Burner for solid fuel | |
JP2017116245A (ja) | 薪ストーブ | |
RU132871U1 (ru) | Печь | |
JP2016205795A (ja) | 薪ストーブ | |
KR20130057541A (ko) | 펠렛 난로 | |
US10098361B2 (en) | Smoke producing device and method for outdoor cookers | |
US2255298A (en) | Radiant heater | |
CN107208881A (zh) | 具有燃料储器的固体燃料燃烧设备 | |
CN105605603B (zh) | 生物质气化炉 | |
KR101224417B1 (ko) | 펠릿 난로 | |
RU146151U1 (ru) | Отопительный котел | |
CN107669151A (zh) | 烧烤炉木炭燃烧结构 | |
US2291790A (en) | Incinerator | |
KR101289550B1 (ko) | 연탄 전용 착화 장치 | |
CN107270330B (zh) | 一种针对不同燃料特征的深度学习方法 | |
CN206207428U (zh) | 一种悬吊围栏式上给料垃圾焚烧装置 | |
CN206073059U (zh) | 燃煤锅炉辅助燃烧装置 | |
RU46557U1 (ru) | Топка кипящего слоя с огненной массой | |
JP2005273927A (ja) | 卓上無煙七輪 |