JP2017115858A - 水分離器、フィルタ、および燃料フィルタ装置 - Google Patents

水分離器、フィルタ、および燃料フィルタ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルタと水分離器との組み合わせを変更可能な水分離器、フィルタ、および燃料フィルタ装置を提供する。【解決手段】燃料フィルタ装置2は、フィルタユニット7を有する。フィルタユニット7は、フィルタ31と、水分離器32とを有する。フィルタ31は、燃料を濾過する。水分離器32は、燃料から水を捕捉し、燃料から水を分離する。フィルタ31と水分離器32とは、連結機構57によって連結されている。フィルタ31は、水分離器32と分離可能な連結を提供するための連結部46を有する。水分離器32は、フィルタ31と分離可能な連結を提供するための連結部56を有する。連結機構57は、長さL1にわたって水分離器32への燃料供給を維持できる。水分離器32とカップ内部品との距離L2、L3は、長さL1より小さい。水分離器32の脱落が阻止される。【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、燃料中に含まれる水を捕捉し分離する水分離器、水分離器と連結されるフィルタ、およびそれを備える燃料フィルタ装置に関する。
特許文献1および特許文献2は、燃料フィルタ装置を開示する。燃料フィルタ装置は、燃料を濾過するためのフィルタと、燃料に含まれる水を捕捉し分離する水分離器とを備える。特許文献1に記載される水分離器は、交換可能なフィルタに接続されている。従来技術として列挙された先行技術文献の記載内容は、この明細書における技術的要素の説明として、参照により援用される。
特開2014−194215号公報 特開2010−223028号公報
ひとつの観点において、特許文献1の水分離器は、フィルタと接続されている。これでは、フィルタだけを交換することができない。また、水分離器だけを交換することができない。例えば、交換が必要なフィルタだけを交換し、水分離器を再利用することが困難である。
また、別の観点において、特許文献1の構造では、振動などによってフィルタと水分離器との接続が破壊されると、水分離器が燃料フィルタ装置の中で脱落する。これでは、燃料から水を捕捉し分離する機能が失われる。
上述の観点において、または言及されていない他の観点において、水分離器、フィルタ、および燃料フィルタ装置にはさらなる改良が求められている。
開示されるひとつの目的は、フィルタと水分離器との組み合わせを変更可能な水分離器、フィルタ、および燃料フィルタ装置を提供することである。
開示される他のひとつの目的は、再利用が可能な水分離器を提供することである。
開示されるさらに他のひとつの目的は、水分離器を再利用可能とするように水分離器を支持するフィルタを提供することである。
開示されるさらに他のひとつの目的は、水分離器とフィルタとが分離可能な燃料フィルタ装置を提供することである。
ここに開示される水分離器は、燃料から水分を分離させる水分離部材(51)と、水分離部材を支持するホルダであり、燃料を濾過することにより異物を除去するエレメント(42)を有するフィルタ(31)に分離可能に連結される連結部(56)を有するホルダ(52、53)とを備える。
水分離器は、フィルタと分離可能に連結することができる。開示される水分離器は、新しいフィルタ、使用済みのフィルタ、または性能が異なるフィルタなど多様なフィルタと組み合わせて利用することができる。例えば、水分離器は、フィルタだけを交換して、再利用することができる。
ここに開示されるフィルタは、燃料を濾過することにより異物を除去するエレメント(42)と、エレメントによって濾過される前の燃料を通すための燃料通路を形成する通路部材であり、燃料から水分を分離させる水分離器(32)に燃料を供給するように水分離器に分離可能に連結される連結部(46)を有する通路部材(45)とを備える。
フィルタは、水分離器と分離可能に連結することができる。開示されるフィルタは、新しい水分離器、使用済みの水分離器、または性能が異なる水分離器など多様な水分離器と組み合わせて利用することができる。例えば、フィルタだけを交換し、水分離器は再利用することができる。
ここに開示される燃料フィルタ装置は、燃料を濾過することにより異物を除去するエレメント(42)を有するフィルタ(31)と、燃料から水分を分離させる水分離部材(51)を有する水分離器(32)と、フィルタおよび水分離器を収容するとともに、フィルタおよび/または水分離器を取り出すために開くことができるケース(21、22)と、ケース内において、水分離器を、フィルタから分離可能に支持する支持機構(57、28、29)とを備える。
燃料フィルタ装置は、ケース内において、水分離器を分離可能に支持している。ケースを開くことにより、水分離器は、フィルタから分離して、ケースから取り出すことができる。この結果、燃料フィルタ装置は、フィルタと水分離器との多様な組み合わせを許容することができる。例えば、新しいフィルタ、使用済みのフィルタ、または性能が異なるフィルタと、新しい水分離器、使用済みの水分離器、または性能が異なる水分離器とを、組み合わせて利用することができる。例えば、フィルタだけを交換し、水分離器は再利用することができる。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
第1実施形態に係る燃料フィルタ装置の断面図である。 第1実施形態の連結機構を示す部分断面図である。 第2実施形態の連結機構を示す部分断面図である。 第3実施形態の連結機構を示す部分断面図である。 第4実施形態の連結機構を示す部分断面図である。 第5実施形態の連結機構を示す分解斜視図である。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
第1実施形態
図1には、車両に搭載された燃料供給装置1における燃料フィルタ装置2の断面が図示されている。図中には、燃料の流れ方向が太線矢印によって示されている。燃料供給装置1は、燃料タンク3から燃料消費装置としての内燃機関(EG)4へ燃料を供給する。内燃機関4は、軽油を燃料とするディーゼルエンジンである。内燃機関4には、燃料供給装置1の一部でもある高圧燃料ポンプと、燃料噴射弁とが設けられている。
燃料供給装置1は、燃料タンク3内の燃料を汲み上げる低圧ポンプ5を有する。低圧ポンプ5によって加圧された燃料は燃料フィルタ装置2に供給される。燃料フィルタ装置2は、保持ブラケット6と、フィルタユニット7とを有する。
保持ブラケット6は、アルミニウム合金製である。保持ブラケット6は、車両に固定的に設置されている。保持ブラケット6は、燃料の流路を提供する。保持ブラケット6は、燃料の入口11と、燃料の出口12とを有する。保持ブラケット6は、入口11から延びる入口通路13を有する。入口通路13は、未濾過の燃料が流れるダーティサイド領域DSの一部を提供する。保持ブラケット6は、出口12から延びる出口通路14を有する。出口通路14は、濾過済みの燃料が流れるクリーンサイド領域CSの一部を提供する。
保持ブラケット6は、フィルタユニット7を収容するケースを提供する部材でもある。ケースは、フィルタユニットを取り出すために開くことができる。保持ブラケット6は、ケースを提供するためのキャップ21とカップ22とを有する。キャップ21とカップ22とは、着脱可能に構成されている。キャップ21は、固定的に配置された第1ケース部分を提供する。カップ22は、着脱可能な第2ケース部分を提供する。
保持ブラケット6は、フィルタユニット7によって濾過される燃料のための通路を区画形成する部材でもある。キャップ21とカップ22とは、それらの内部に濾過される燃料の通路としての空洞を区画形成している。キャップ21とカップ22とは、ダーティサイド領域DSとクリーンサイド領域CSとを含む室を区画形成する。ダーティサイド領域DSには入口通路13が連通している。クリーンサイド領域CSには出口通路14が連通している。
キャップ21とカップ22との間には、それらを着脱可能に連結する連結機構23が設けられている。連結機構23は、キャップ21に設けられた雌ねじと、カップ22に設けられた雄ねじとを含むねじ機構によって提供されている。連結機構23は、キャップ21とカップ22との間のシールを提供するシール部材を含むことができる。図示の例では、シール部材としてOリングが採用されている。
カップ22の底部には、ドレン穴24と、ドレンプラグ25とが設けられている。ドレン穴24と、ドレンプラグ25とは、カップ22の底部に溜まる水分および異物を排出するための排出機構を提供する。
カップ22の底部には、水位センサ26が設けられている。水位センサ26は、カップ22内に溜まる水の水位が所定の水準に到達すると検出信号を出力する。水位センサ26は、フロート27と、サポート柱28とを有する。サポート柱28は、カップ22の底部から上へ向けて延び出すように配置されている。フロート27は、サポート柱28に沿って浮動可能である。フロート27は、水位に対応して浮動する。例えば、サポート柱28の中には、マグネットスイッチが収容されている。フロート27には、永久磁石が収容されている。これにより、フロート27が所定の高さに到達すると、マグネットスイッチが検出信号を出力する。
フィルタユニット7は、保持ブラケット6に対して着脱可能に装着されている。フィルタユニット7は、交換可能である。フィルタユニット7は、カップ22の開口端に装着されている。フィルタユニット7が装着されたカップ22が、キャップ21内に挿入され、連結機構23によってキャップ21とカップ22とが連結されることにより、フィルタユニット7は正規の位置に位置付けられる。正規の位置において、フィルタユニット7は、ダーティサイド領域DSとクリーンサイド領域CSとを仕切る。
フィルタユニット7は、燃料フィルタ装置2の基本機能を提供する基本要素と、付加的な機能を提供する付加要素とを有する。基本要素は、燃料を濾過することにより異物を除去するフィルタ31である。付加要素は、ダーティサイド領域DS内の燃料から水分を分離する水分離器32である。水分離器32は、燃料から水分を捕捉し、集めて水滴を形成し、水滴を沈降させる水分離器32である。
フィルタ31は、フレーム41を有する。フレーム41は、キャップ21とカップ22との間に配置された場合に、ダーティサイド領域DSとクリーンサイド領域CSとを仕切る部材である。さらに、フレーム41は、ダーティサイド領域DSからクリーンサイド領域CSへの燃料の流れを許容する濾過通路を区画形成する部材でもある。
フレーム41は、エレメント42を支持するための部材でもある。エレメント42は、燃料を濾過するための濾材によって形成されている。エレメント42は、濾過通路を横切るように配置されている。エレメント42は、濾過通路を流れる燃料を濾過する。エレメント42は、ほぼ円柱状に形成されている。エレメント42は、濾材によって形成された多数の筒を含む。多数の筒は、円柱状に束ねられている。多数の筒は、円柱の軸方向に沿って燃料を流すことにより燃料を濾過する。エレメント42は、軸方向流型のフィルタである。図示の例では、エレメント42の下端から上端へ燃料が流れる。
フレーム41は、カバー部分43と、接続部分44と、センタパイプ45とを有する。カバー部分43は、エレメント42の流出端を覆うようにエレメント42と連結されている。カバー部分43の径方向外側の縁は、キャップ21およびカップ22によって提供されるケースとシール状態で接触している。
接続部分44は、保持ブラケット6の壁面にシール状態で連結されている。接続部分44には、シール部材としてのOリングが設けられている。接続部分44は、保持ブラケット6における入口通路13の開口端と出口通路14の開口端との間に位置づけられている。接続部分44は、ダーティサイド領域DSとクリーンサイド領域CSとを仕切る部材でもある。
センタパイプ45は、エレメント42の中心部を軸方向に沿って貫通するように延びる筒状部材である。センタパイプ45は、その内部に、接続部分44の径方向内側から軸方向に延びる入口通路を区画形成している。センタパイプ45は、エレメント42によって濾過される前の燃料を通すための燃料通路を形成する通路部材である。センタパイプ45は、水分離器32と連結される連結部46を有する。連結部46は、水分離器32に燃料を供給するように、水分離器32に分離可能に連結される第1連結部とも呼ばれる。連結部46は、エレメント42から突出するセンタパイプ45の突出部分の外側面に設けられている。さらに、センタパイプ45は、その先端に開口47を有する。センタパイプ45は、ケース内において燃料通路としての開口47を区画する開口区画部材でもある。開口47は、キャップ21とカップ22とが区画形成するケースの中央部に開口している。
フィルタユニット7は、キャップ21とカップ22との間に挟まれて保持されている。カバー部分43は、接続部分44とキャップ21との間、およびカバー部分43の外縁とカップ22との間において保持されている。なお、フィルタユニット7をカップ22に対して仮固定するための連結機構が設けられてもよい。例えば、カップ22の開口端と、カバー部分43とを係合させることにより、フィルタユニット7をカップ22内に仮固定する機構を採用可能である。この場合、フィルタユニット7とカップ22との間には、フィルタユニット7を上方向へ向けて押すスプリングが設けられていてもよい。
水分離器32は、円筒状の容器として形成されている。水分離器32は、開口47から燃料を受け入れ、燃料に物理的および/または化学的作用を及ぼす。水分離器32はフィルタ31と、カップ22および/またはカップ22に固定された要素26との間に配置可能である。
水分離器32は、燃料から水分を分離させる水分離部材として、繊維層51を有する。繊維層51は、燃料の中に分散する微小な水滴を捕捉し、凝集させる。繊維層51は、水滴を捕捉するために適した物理的特性と、化学的特性とを有する繊維によって形成されている。繊維層51は、水分を捕捉し、水滴の大きさを成長させる。繊維層51は、水滴を凝集させる。さらに、繊維層51は、凝集して大きく成長した水滴を分離させ、カップ22内において沈降させる。繊維層51の構成については特許文献1および特許文献2を参照することができる。特許文献1および特許文献2の記載内容は参照によって、この明細書に導入される。
水分離器32は、繊維層51を収容し、支持するためのホルダを有する。ホルダは、かご状の容器とも呼ぶことができる。ホルダは、アッパボディ52とロワボディ53とを有する。繊維層51は、アッパボディ52とロワボディ53との間に保持されている。アッパボディ52とロワボディ53とは、部材の弾性変形を利用した嵌合機構であるスナップフィットによって連結されている。
アッパボディ52は、下端が大きく開口した筒状の部材である。アッパボディ52は、センタパイプ45から燃料を受け入れる入口54を区画形成する。アッパボディ52は、繊維層51を通過した燃料を流し出すための複数の出口を、その径方向外側に区画形成する。
アッパボディ52は、水分離器32をセンタパイプ45に連結するための連結部56を有する。連結部56は、アッパボディ52に設けられた筒状の部分である。連結部56は、センタパイプ45の軸方向に沿って延び出している。連結部56は、センタパイプ45の連結部46を受け入れるように連結部46より大きい内径を提供している。連結部56は、フィルタ31に分離可能に連結される第2連結部とも呼ばれる。ロワボディ53は、アッパボディ52の開口端を閉塞するように形成され、配置されている。燃料は、ロワボディ53に沿って繊維層51に向けて案内される。
連結部46と連結部56とは、フィルタ31と水分離器32とを着脱可能に連結する連結機構57を提供する。水分離器32は、フィルタ31に着脱可能であって、フィルタ31を介してケースに支持されているといえる。フィルタ31と水分離器32とは連結機構57において分離することができ、再び連結することもできる。フィルタ31は、水分離器32と分離可能な連結を提供するための連結部46を有する。水分離器32は、フィルタ31と分離可能な連結を提供するための連結部56を有する。
サポート柱28の上端面28aは、水分離器32の底面に対向して位置づけられている。上端面28aは、水分離器32の底面の中央凹部に対向している。カップ22は、肩部29を有する。肩部29は、水分離器32の下側に位置する。肩部29は、カップ22からカップ22の内部に向けて突出する突部によって提供されている。肩部29は、水分離器32の底面に対向して位置づけられている。肩部29は、水分離器32の底面の径方向外側部分に対向している。サポート柱28および/または肩部29は、連結機構57における正規の連結状態が失われた場合において、水分離器32の下方向への移動を制限する。
図中には、連結機構57における連結の長さL1が図示されている。長さL1は、連結部46と連結部56との間における、正規の連結位置からの軸方向へのずれ長さに対応している。長さL1は、連結機構57における正規の連結状態が失われても、水分離器32を有効に機能させることができる軸方向の長さである。長さL1は、有効長さとも呼ぶことができる。長さL1は、燃料を水分離器32に正常に供給できる長さとも呼ぶことができる。長さL1は、連結機構57がフィルタ31と水分離器32との間の連結状態を維持できる軸方向長さでもある。図示の例では、水分離器32への燃料の正常な供給は、連結部46と連結部56との挿入長さに依存している。よって、長さL1は、連結部46と連結部56との挿入長さでもある。
図中には、正規の装着状態における、水分離器32とサポート柱28の上端面28aとの間の距離L2が図示されている。さらに、正規の装着状態における、水分離器32と肩部29との間の距離L3が図示されている。距離L2および距離L3は、連結機構57に緩みが生じて水分離器32が下方向へずれた場合に、水分離器32と接触する可能性がある部材との距離を示している。距離L2、L3は、水分離器32と、カップ22またはカップ22に付随する固定物との間の距離を示している。距離L2、L3は、上下方向、すなわち重力方向における長さである。距離L2、L3は、連結機構57における連結部46と連結部56との挿入方向における長さである。距離L2、L3は、水分離器32とカップ内部品との間の距離である。カップ内部品は、サポート柱28の上端面28a、またはカップ22の肩部29である。
距離L2と距離L3とは、ほぼ同じとなるように設定されている(L2=L3)。長さL1は、距離L2より長い(L1>L2)。長さL1は、距離L3より長い(L1>L3)。この設定によると、連結機構57における正規の連結状態が失われても、水分離器32の下方向への移動が制限される。しかも、水分離器32の下方向への移動量は、距離L2または距離L3によって制限される。この結果、水分離器32の下方向への移動量は、長さL1未満に抑制される。これにより、連結機構57における正規の連結状態が失われても、水分離器32の機能を維持することができる。
図2は、連結機構57を示す拡大された部分断面図である。連結部46は、連結部56の中に挿入されている。連結機構57は、内筒61と、外筒71とを有する。内筒61は、連結部46に設けられている。内筒61は、センタパイプ45の一部でもある。外筒71は、連結部56に設けられている。外筒71は、アッパボディ52の一部でもある。
連結機構57は、螺合可能な雄ねじ62と雌ねじ72とを含むねじ機構を有する。ねじ機構は、脱着可能な連結機構57を提供している。ねじ機構は、連結部46と連結部56との間に設けられている。ねじ機構を形成する部材は、連結部46と連結部56とに設けられている。雄ねじ62は、内筒61の外周面に形成されている。雌ねじ72は、外筒71の内周面に形成されている。連結機構57は、ねじ機構によって強い軸力を発生させるために、当接部63、73を有する。当接部63は、センタパイプ45の外周面に設けられた環状のフランジによって提供されている。当接部73は、アッパボディ52に設けられた環状の突出部によって提供されている。
連結機構57は、シール部材81を有する。シール部材81は、内筒61と外筒71との間をシールする。シール部材81は、内筒61と外筒71との間に設けられている。シール部材81は、外筒71の内周面に保持されている。シール部材81は、内筒61に設けられたシール面に接触する。内筒61は、その先端部分に、所定の長さにわたって延びるシール面を有している。
シール部材81がシール面に接触している状態では、センタパイプ45を通して供給される燃料は漏れることなく水分離器32に供給される。よって、ねじ機構が緩むことによって内筒61が上方向に移動するように内筒61と外筒71とが移動しても、シール部材81が内筒61に接触している間は、水分離器32は、その機能を発揮することができる。図示される正規の連結状態から、ねじ機構が緩む場合、連結機構57は、内筒61に設けられたシール面と、外筒71に支持されたシール部材81とによって、長さL1にわたって水分離器32の機能を維持する。なお、長さL1は、距離L2および距離L3より長いから、水分離器32の機能が失われる前に、内筒61と外筒71との相対的な移動が停止する。
この実施形態では、内筒61と、外筒71と、シール部材81とによって、円筒シール部が提供されている。連結部46は、円筒シール部の一部を提供している。連結部56も、円筒シール部の一部を提供している。円筒シール部は、燃料通路の軸方向に沿って所定の長さにわたってフィルタ31と水分離器32との連結状態を維持する。
図1に戻り、保持ブラケット6、キャップ21、カップ22、ドレンプラグ25、フロート27、サポート柱28、フレーム41、アッパボディ52、およびロワボディ53は、樹脂材料、またはアルミニウムなどの金属によって形成することができる。好適な実施形態において、フレーム41、アッパボディ52、およびロワボディ53は、樹脂製である。
図示される正規の装着状態において、フレーム41は、保持ブラケット6とカップ22との間に保持されている。フィルタ31と水分離器32とは、連結機構57によって連結されている。水分離器32は、フレーム41によって吊り下げられている。
正規の装着状態において、燃料は、入口11から、入口通路13を通り、センタパイプ45内に供給される。燃料は、センタパイプ45の開口47から水分離器32内に流れ込む。燃料は、繊維層51内を通過する。燃料は、水分離器32から径方向外側へ流れ出す。
燃料は、カップ22内を下から上へ流れる。このとき、燃料はエレメント42によって濾過される。燃料は、エレメント42の下側の端面から、エレメント42内に流入する。燃料は、エレメント42の上側の端面から、カバー部分43に形成された図示されない通路を経由して、流れる。燃料は、カバー部分43と保持ブラケット6との間の室を経由して、出口通路14に流出し、出口12から内燃機関4に供給される。
燃料が繊維層51を通過するとき、燃料の中の水分が捕捉される。繊維層51に捕捉された水は、集められ、水滴へと成長する。水滴は、繊維層51の下流端において、繊維層51から離れる。水滴は、カップ22内を沈降し、カップ22の下部に溜められる。
カップ22内に溜められた水が所定の水準に到達すると、水位センサ26が検出信号を出力する。検出信号は、車両に設けられた警告装置を作動させる。警告装置は、利用者に対してドレンプラグ25を操作することによって水を排出するように促す。
フィルタ31および/または水分離器32が交換される場合、作業者は、カップ22をキャップ21から外す。次に、作業者は、カップ22からフィルタユニット7を引き抜く。これにより、作業者は、フィルタ31および/または水分離器32を交換可能である。
多くの場合、フィルタ31の交換が求められる。この場合、作業者は、水分離器32を再利用するか、交換するかを選択することができる。水分離器32が再利用される場合、連結機構57においてフィルタ31と水分離器32とは分離される。分離された水分離器32は、新しいフィルタ31と連結機構57によって連結され、新しいフィルタ31と共に再びケース中に装着されて利用される。水分離器32が交換される場合、水分離器32は、フィルタ31とともに、または、フィルタ31から分離されて、廃棄または再処理される。作業者は、もし必要であれば、水分離器32だけを交換することもできる。
以上に述べた実施形態によると、フィルタ31と水分離器32とを分離することができる。これにより、水分離器32は、フィルタ31から分離して、ケースから取り出すことができる。この結果、燃料フィルタ装置2は、フィルタ31と水分離器32との多様な組み合わせを許容することができる。例えば、新しいフィルタ、使用済みのフィルタ、または性能が異なるフィルタと、新しい水分離器、使用済みの水分離器、または性能が異なる水分離器とを、組み合わせて利用することができる。例えば、フィルタ31だけを交換し、水分離器32は再利用することができる。
連結機構57は、フィルタ31と水分離器32とを分離可能に連結する。フィルタ31と水分離器32とは、連結機構によって連結されたフィルタユニット7としてケースから取り出し可能である。よって、取り扱いが容易である。連結機構57は、ケース内において、水分離器32を、フィルタ31から分離可能に支持する支持機構の一部でもある。支持機構には、カップ内部品であるサポート柱28と肩部29とが含まれている。カップ内部品が含まれる場合、支持機構は、ケース内における水分離器の脱落を阻止する。カップ内部品は、燃料通路の軸方向における、ケース内での水分離器32の移動を制限する制限部材を提供する。制限部材は、フィルタ31と水分離器32とが分離する方向における、ケース内での水分離器32の移動を制限することにより、水分離器32の脱落を阻止する。
連結機構57は、連結部46および連結部56によって提供されている。連結部46および連結部56は、燃料通路の軸方向に沿って所定の長さL1にわたってフィルタ31と水分離器32との連結状態を維持可能な円筒シール部を提供している。よって、フィルタ31と水分離器32との連結状態が失われにくい。さらに、連結部46と連結部56との間にシール部材81が設けられるから、燃料が水分離器32に安定的に供給される。
第2実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、連結機構57は、ねじ機構を有する。これに代えて、連結機構57は、多様な機構を採用することができる。この実施形態では、連結機構57は、スナップフィット機構を有する。スナップフィット機構は、部材の弾性変形を利用して2つの部材を嵌め合わせることによって2つの部材を連結する。
図3に図示されるように、スナップフィット機構は、脱着可能な連結機構57を提供している。スナップフィット機構は、連結部46と連結部56との間に設けられている。スナップフィット機構を形成する部材は、連結部46と連結部56とに設けられている。
連結部46は、円筒部分の外周面に突部262を有する。連結部46は、周方向に沿って等間隔に配置された複数の突部262を有する。突部262は、連結部46の先端に向けて高さが徐々に低くなる断面三角形の突部である。
連結部56は、フック部272を有する。フック部272は、アッパボディ52から連結部46の外周面に沿って軸方向に延び出している。フック部272は、樹脂材料の弾性変形を利用して、突部262を受け入れるように変形することができる。フック部272は、突部262を受け入れることによって、突部262と係合する。連結部56は、周方向に沿って等間隔に配置された複数のフック部272を有する。複数のフック部272は、複数の突部262に対応して位置づけられている。
連結部46が連結部56に挿入される過程において、連結部46と連結部56とが正規の位置に到達すると、突部262はフック部272と係合する。これにより、フィルタ31と水分離器32とが正規の位置において連結される。連結部46と連結部56とは、水分離器32がフィルタ31に向けて押されても、センタパイプ45の先端部分に水分離器32を位置づけるように構成されている。
この実施形態でも、連結機構57は、センタパイプ45の軸方向に沿う水分離器32の移動を長さL1にわたって許容する。この構成でも、先行する実施形態と同様の作用効果が得られる。スナップフィット機構は、フィルタ31と水分離器32との接続を容易にする。
第3実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、連結機構57は、部材の回転によって係合状態に到達する係合機構を有する。
図4に図示されるように、この機構も、脱着可能な連結機構57を提供している。連結部46は、円筒部分の外周面にかぎ型の溝362を有する。溝362は、かぎ型の突部によって区画形成されている。溝362は、周方向に延びる周方向溝と、周方向溝の端部において軸方向に延びる軸方向溝とを有する。よって、溝362は、L字状とも呼ぶことができる。連結部46は、周方向に沿って等間隔に配置された複数の溝362を有する。
連結部56は、突部372を有する。突部372は、アッパボディ52から径方向内側に向けて延び出している。突部372は、溝362の中に入ることができる大きさをもつ。突部372は、溝362の中に受け入れられることによって、溝362と係合する。連結部56は、周方向に沿って等間隔に配置された複数の突部372を有する。複数の突部372は、複数の溝362に対応して位置づけられている。
この機構は、連結部46と連結部56との間に設けられたシール部材としてのOリング364を有する。Oリング364は、連結部46と連結部56とに強く接触することにより、それらの相対的な移動を制限する。
連結部46が連結部56に挿入される過程において、連結部46と連結部56とが正規の位置に到達すると、突部372は溝362の入口に位置づけられる。連結部46と連結部56とが相対的に回転される。これにより、突部372は、溝362の中に入る。次に、連結部46と連結部56とが軸方向に離れる方向へ相対的に移動すると、突部372は、溝362の中の安定位置に到達する。安定位置において、突部372は、溝362によって制限された回転範囲においてのみ移動可能である。
この実施形態でも、連結機構57は、センタパイプ45の軸方向に沿う水分離器32の移動を長さL1にわたって許容する。この構成でも、先行する実施形態と同様の作用効果が得られる。
第4実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、連結機構57は、部材の回転によって係合状態に到達する係合機構を有する。
図5に図示されるように、この機構も、脱着可能な連結機構57を提供している。連結部46は、円筒部分の外周面に環状の突部462を有する。突部462は、内筒61の外周面からなだらかに突出している。
連結部56は、環状の溝472を有する。溝472は、連結部56の内周面に設けられている。溝472は、突部462を受け入れることができる。連結部56は、溝472内に突部462を受け入れるために、わずかに弾性変形可能に形成されている。連結部56は、溝472が設けられた部分をわずかに径方向へ弾性変形可能に形成するために、環状の溝473を有する。環状の溝473により、連結部56の一部は、径方向外側へ弾性変形可能となる。
連結部46が連結部56に挿入される過程において、連結部46と連結部56とが正規の位置に到達すると、突部462は溝472の中に受け入れられる。この機構は、スナップフィット機構とも呼ぶことができる。
この実施形態でも、連結機構57は、センタパイプ45の軸方向に沿う水分離器32の移動を長さL1にわたって許容する。この構成でも、先行する実施形態と同様の作用効果が得られる。
第5実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、連結機構57は、2つの部材を、分解状態と係合状態とを切り換え可能な可逆的係合機構である。連結機構57は、水分離器32と、センタパイプ45とを着脱可能に連結する。連結操作は、相対的な軸方向への操作と、相対的な周方向への操作とを含む。連結機構57は、バヨネット機構とも呼ばれる。
図6に図示されるように、水分離器32の繊維層51は、センタパイプ45から供給される燃料の中の水分の凝集を促進する。このため、水が沈降する。連結機構57は、溝562と、突部572とを有している。溝562と、突部572とは、一方が水分離器32に設けられ、他方がセンタパイプ45に設けられる。この実施形態では、センタパイプ45の連結部46に溝562が設けられている。水分離器32の連結部56に突部572が設けられている。さらに、連結機構57は、溝562と、突部572とを係合状態において緩く固定するバイアス機構を有している。
溝562は、センタパイプ45の管部分の外周面に設けられている。溝562は、センタパイプ45の先端から軸方向および周方向に延びる。溝562は、係合状態を規定する周方向溝562aと、操作範囲の一部を規定する斜行溝562bとを有する。管部分の端部には、斜行溝562bの入口562cが開口している。突部572は、溝562に係合可能である。突部572は、入口54を規定する管の内面に突出している。連結機構57は、複数の溝562と複数の突部572とを有する。ひとつの溝562にひとつの突部572が対応している。
バイアス機構は、溝562に設けられた固定部と、水分離器32またはセンタパイプ45に設けられた弾性部材とによって提供される。固定部と、弾性部材とは、連結機構57の操作範囲と、係合状態との間において、作業者にクリック感を与える。作業者は、クリック感によって操作範囲と、係合状態との切り替わりを知ることができる。
固定部は、溝562に設けられた障害突部562dによって提供される。障害突部562dは、操作範囲と、係合状態との間に位置づけられている。この実施例では、障害突部562dは、周方向溝562aと、斜行溝562bとの境界付近に位置している。弾性部材は、センタパイプ45に設けられたフランジ564によって提供されている。フランジ564は、第1部分564aと、第2部分564bとを有している。第1部分564aは、第2部分564bよりも高い剛性を有し、変形することを予定されていない。第1部分564aは、非弾性部分とも呼ばれる。第2部分564bは、第1部分564aよりも低い剛性を有し、変形することを予定されている。第2部分564bは、弾性部分と呼ばれる。第2部分564bは、水分離器32とセンタパイプ45とが連結されると、水分離器32と接触することにより、係合状態を含む範囲において弾性変形可能である。
第1部分564aは、センタパイプ45の管部分の径方向外側に設けられている。第1部分564aは、センタパイプ45の管部分から径方向外側に延び出している。第1部分564aは、環状である。第1部分564aは、軸方向に関して弾性変形を阻止するために必要な所定の厚さを有する。第1部分564aは、径方向に関して変化しない厚さを有している。
第2部分564bは、第1部分564aの径方向外側に設けられている。第2部分564bは、第1部分564aから径方向外側に延び出している。第2部分564bは、環状である。第2部分564bは、軸方向に関して弾性変形を許容する比較的薄い厚さを有する。第2部分564bは、径方向に沿って、外側ほど薄い厚さを有する。第2部分564bの形状は、傘型とも呼ばれる。
バイアス機構は、シール機構を兼ねることができる。第2部分564bの縁564cが水分離器32のアッパボディ52に接触可能である。縁564cは、シール線582においてアッパボディ52に接触する。縁564cがアッパボディ52に接触することにより、入口54がシールされる。よって、第2部分564bは、シール部材でもある。なお、第2部分564bとは別にシール部材を設けてもよい。第2部分564bは、縁564cがアッパボディ52に接触すると、やや弾性変形可能である。
第1部分564aの水分離器32に面する端面と、入口562cに近い周方向溝562aの端面との間には、距離L4が設けられている。図中には、入口562cに近い周方向溝562aの端面の周方向における延長線が1点鎖線で図示されている。障害突部562dの頂面は、入口562cに近い周方向溝562aの端面から、第1部分564aに向けて突出している。よって、第1部分564aの水分離器32に面する端面と、障害突部562dの頂面との間の距離は、距離L4より小さい。距離L4は、受入深さとも呼ばれる。第1部分564aの水分離器32に面する端面と、縁564cとの間には、距離L5が設けられている。距離L5は、弾性変形代とも呼ばれる。水分離器32のシール線582が位置する軸方向の端面と、突部572の下側の端面との間には、距離L6が設けられている。距離L6は、係合深さとも呼ばれる。
距離L4は、距離L5より大きい(L4>L5)。距離L4は、距離L5を含む。距離L4は、距離L6より大きい(L4>L6)。距離L6は、距離L4と距離L5との差より大きい(L6>L4−L5)。距離L5は、距離L4と距離L6との差より大きい(L5>L4−L6)。距離L5は、第2部分564bが弾性変形できる最大の弾性変形量L564bより大きいか、等しい(L5>L564b、L5=L564b)。連結部46と連結部56との間の隙間は、比較的小さい。このため、連結部46が連結部56の中に入っている長さを、上述の長さL1とすることができる。シールが有効な長さは、距離L5の一部である。
水分離器32とセンタパイプ45とを分解状態から係合状態へ操作する場合、作業者は、センタパイプ45を入口54へ挿入する。センタパイプ45が入口54から挿入されると、突部572は、溝562へ入る。次に、作業者は、水分離器32とセンタパイプ45とを相対的に回転するように操作する。突部572は、斜行溝562bに沿って案内される。このとき、水分離器32とセンタパイプ45とは、軸方向に向けて接近するように、かつ、周方向に向けて回転するように操作される。やがて、水分離器32は、縁564cに接触する。このとき、突部572は、操作範囲の終端である破線位置572aにある。さらに、作業者は、水分離器32とセンタパイプ45とを相対的に回転するように操作する。すると、突部572は、斜行溝562b沿って案内される。このとき、水分離器32は、第2部分564bを弾性変形させる。突部572は、障害突部562dを乗り越え、周方向溝562aの中に入る。作業者が、操作力を弱めると、第2部分564bの弾性復元力は、突部572を周方向溝562aの端面に押し付ける。突部572は、破線位置572bで安定する。障害突部562dは、突部572が斜行溝562bに戻ることを阻止する。これにより、突部572は、周方向溝562aの中に保持、または固定される。よって、係合状態において、第2部分564bは継続的に弾性変形している。
水分離器32とセンタパイプ45とを係合状態から分解状態へ操作する場合、作業者は、水分離器32とセンタパイプ45とを相対的に回転させる。突部572は、周方向溝562aの中を移動する。回転操作により、突部572は、障害突部562dを乗り越える。このとき、水分離器32は、第2部分564bを弾性変形させる。突部572は、斜行溝562bに出て、さらに入口562cから解放される。この結果、水分離器32とセンタパイプ45とが分解状態となる。
この実施形態によると、比較的小さい操作力で、分解状態と係合状態とを切換えることができる。しかも、作業者が直感的に理解しやすい操作を採用できる。また、第2部分564bは、連結機構57の固定と、シール機能との両方を提供する。このため、簡単な構成を採用可能である。また、第2部分564bは、係合状態において、水分離器32を継続的に押しているから、振動を抑制することができる。
他の実施形態
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上記実施形態では、センタパイプ45に内筒61を設け、アッパボディ52に外筒71を設けている。これに代えて、センタパイプ45に外筒を設け、アッパボディ52に内筒を設けてもよい。また、シール部材81は、センタパイプ45またはアッパボディ52に設けることができる。また、センタパイプ45を持たないフィルタ31の場合、連結機構57は、カバー部分43または接続部分44と水分離器32との間に設けられてもよい。
上記実施形態では、ケースの連結機構23としてねじ機構を採用した。これに代えて、連結機構23として、周方向の溝と、溝内に嵌め込み可能な爪とを含むバヨネット機構を採用してもよい。また、連結機構23として、キャップ21とカップ22とをボルトによって締結する締め付け機構を採用してもよい。
上記実施形態では、フィルタユニット7はキャップ21とカップ22との間に保持されている。これに代えて、フィルタユニット7をキャップ21に脱着可能に連結してもよい。例えば、接続部分44をキャップ21に設けた凹部に挿入し、係合させてもよい。
上記実施形態では、軸流型のエレメント42が採用されている。これに代えて、濾材を襞状に折り曲げて形成され、菊花型またはコルゲート型と呼ばれるエレメントを採用してもよい。
上記実施形態では、燃料フィルタ装置2より上流側に低圧ポンプ5を有する正圧システムを採用した。これに代えて、燃料フィルタ装置2より下流側にのみポンプを有する負圧システムにここに開示される燃料フィルタ装置2を適用してもよい。
上記実施形態では、水分離器32は、繊維層51を有する。これに代えて、水分を分離するための部材として、撥水繊維製のメッシュ、または撥水繊維製の不織布を備えていてもよい。また、2層以上の重ねられた水分離部材を備えていてもよい。
上記実施形態では、フランジ564により固定機構とシール機構とを提供している。これに代えて、固定機構を別体のスプリングにより提供し、シール機構をOリングにより提供してもよい。
1 燃料供給装置、2 燃料フィルタ装置、3 燃料タンク、4 内燃機関、
5 低圧ポンプ、6 保持ブラケット、7 フィルタユニット、
11 入口、12 出口、13 入口通路、14 出口通路、
21 キャップ(ケース)、22 カップ(ケース)、23 連結機構、
24 ドレン穴、25 ドレンプラグ、26 水位センサ、
27 フロート、28 サポート柱(支持機構、制限部材)、
28a 上端面、29 肩部(支持機構、制限部材)、
31 フィルタ、32 水分離器、41 フレーム、42 エレメント、
43 カバー部分、44 接続部分、45 センタパイプ(通路部材)、
46 連結部(通路部材)、47 開口、51 繊維層(水分離部材)、
52 アッパボディ(ホルダ)、53 ロワボディ(ホルダ)、54 入口、
56 連結部、57 連結機構(支持機構)、61 内筒(円筒シール部)、
62 雄ねじ、63 当接部、71 外筒(円筒シール部)、72 雌ねじ、
73 当接部、81 シール部材(円筒シール部)、
262 突部、272 フック部、362 溝、372 突部、
364 Oリング、462 突部、472 溝、473 溝、
562 溝、572 突部、564 フランジ。

Claims (10)

  1. 燃料から水分を分離させる水分離部材(51)と、
    前記水分離部材を支持するホルダであり、燃料を濾過することにより異物を除去するエレメント(42)を有するフィルタ(31)に分離可能に連結される連結部(56)を有するホルダ(52、53)とを備える水分離器。
  2. 前記連結部(56)は、前記エレメントによって濾過される前の燃料を通すための燃料通路を形成する通路部材(45、46)に、前記エレメントによって濾過される前の燃料を受けるように連結可能であって、前記燃料通路の軸方向に沿って所定の長さ(L1)にわたって前記フィルタとの連結状態を維持可能な円筒シール部(61、71、81)の一部を有している請求項1に記載の水分離器。
  3. 燃料を濾過することにより異物を除去するエレメント(42)と、
    前記エレメントによって濾過される前の燃料を通すための燃料通路を形成する通路部材であり、燃料から水分を分離させる水分離器(32)に燃料を供給するように前記水分離器に分離可能に連結される連結部(46)を有する通路部材(45)とを備えるフィルタ。
  4. 前記連結部(46)は、前記燃料通路の軸方向に沿って所定の長さ(L1)にわたって前記水分離器との連結状態を維持可能な円筒シール部(61、71、81)の一部を有している請求項3に記載のフィルタ。
  5. 燃料を濾過することにより異物を除去するエレメント(42)を有するフィルタ(31)と、
    燃料から水分を分離させる水分離部材(51)を有する水分離器(32)と、
    前記フィルタおよび前記水分離器を収容するとともに、前記フィルタおよび/または前記水分離器を取り出すために開くことができるケース(21、22)と、
    前記ケース内において、前記水分離器を、前記フィルタから分離可能に支持する支持機構(57、28、29)とを備える燃料フィルタ装置。
  6. 前記支持機構は、前記フィルタと前記水分離器とを分離可能に連結する連結機構(57)を有しており、
    前記フィルタと前記水分離器とは、前記連結機構によって連結されたフィルタユニット(7)として前記ケースから取り出し可能である請求項5に記載の燃料フィルタ装置。
  7. 前記フィルタは、
    前記エレメントによって濾過される前の燃料を通すための燃料通路を形成する通路部材(45)を有しており、
    前記通路部材は、前記水分離器に燃料を供給するように前記水分離器に分離可能に連結される第1連結部(46)を有しており、
    前記水分離器は、
    前記水分離部材を支持するホルダ(52、53)を有しており、
    前記ホルダは、前記フィルタに分離可能に連結される第2連結部(56)を有しており、
    前記連結機構は、前記第1連結部および前記第2連結部によって提供されており、
    前記第1連結部および前記第2連結部は、前記燃料通路の軸方向に沿って所定の長さ(L1)にわたって前記フィルタと前記水分離器との連結状態を維持可能な円筒シール部(61、71、81)を有している請求項6に記載の燃料フィルタ装置。
  8. 前記連結機構は、前記第1連結部と前記第2連結部との間に設けられたシール部材(81)を有している請求項7に記載の燃料フィルタ装置。
  9. 前記支持機構は、前記ケースに設けられ、前記燃料通路の軸方向における、前記ケース内での前記水分離器の移動を制限する制限部材(28、29)を有している請求項7または請求項8に記載の燃料フィルタ装置。
  10. 前記支持機構は、前記ケースに設けられ、前記フィルタと前記水分離器とが分離する方向における、前記ケース内での前記水分離器の移動を制限する制限部材(28、29)を有している請求項5から請求項9のいずれかに記載の燃料フィルタ装置。
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