JP2017113453A - 睡眠支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者に快適な仮眠を与える。【解決手段】使用者が仮眠を行う場合、入床した使用者の覚醒している覚醒期間中は、使用者の入眠が促進されるように睡眠環境を調整する。また、使用者が睡眠している睡眠期間中は、睡眠状態が予め定めた睡眠状態より深くなるのを抑制するように睡眠環境を調整し、予め設定した時間が経過した起床時には、使用者の睡眠を妨げる環境状態が得られるように睡眠環境と調整する。これにより、睡眠時間が必要以上に長くなるのを抑制しながら、睡眠時間が短くても、睡眠の不足感が生じてしまうのが抑制される。【選択図】図3

Description

本発明は、睡眠支援装置に関する。
疲労回復や眠気解消のために、短時間の仮眠が行われることがある。ここから、特許文献1では、眠気軽減、疲労回復及び作業成績改善などの仮眠目的に基づいて覚醒条件を決定し、睡眠段階を所定の睡眠段階に維持しながら、覚醒条件が満たされた場合に、刺激を付与して覚醒させるようにした睡眠制御装置を提案している。
ところで、通常の睡眠と異なる仮眠には、所謂昼寝がある。昼寝は、一般に通常睡眠の間の日中に行われ、適切な時間だけ昼寝を行うことで、脳細胞の活性化(脳細胞の老化抑制)が図られると言うことが知られている。
特開2010−082377号公報
しかしながら、必要以上に長い昼寝は、逆効果となってしまうことがある。また、睡眠には、深い睡眠と浅い睡眠とがあり、深い睡眠から目覚めた場合に、寝不足感が生じてしまう。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、快適な仮眠が得られる睡眠支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1の態様は、入床した使用者の睡眠状態を検出する睡眠検出手段と、前記入床した使用者の睡眠環境を調整する睡眠環境調整手段と、仮眠を行う使用者に対し、前記睡眠検出手段により検出された睡眠状態に基づいて前記睡眠環境調整手段を制御する際、前記入床した使用者の覚醒が検出されている覚醒期間中は、入眠が促進される睡眠環境となるように制御し、入眠が検出されている睡眠期間中は、睡眠状態が予め定めた睡眠状態より深くなることが抑制される睡眠環境となるように制御し、前記入床してから予め設定した時間が経過した起床時は、睡眠が妨げられる睡眠環境となるように制御する制御手段と、を含む。
第1の態様によれば、使用者が仮眠する際に睡眠環境調整手段を制御して、入床した使用者が入眠していない覚醒期間中は、使用者が入眠し易い睡眠環境が得られるようにすることで、使用者の入眠を促す。また、使用者が睡眠している睡眠期間中は、使用者の睡眠状態が、予め定めている睡眠状態(例えば浅い睡眠状態)より深くならないように睡眠環境を調整する。
この後、予め定めた時間(例えば30分程度)が経過した起床時は、使用者の睡眠を妨げる睡眠環境となるように睡眠環境調整手段を制御する。これにより、予め定められた時間以上睡眠するのを抑制し、且つ快適な睡眠感が得られる。
第2の態様は、前記睡眠環境調整手段として、輻射熱として冷房時に冷熱を放出し、暖房時に温熱を放出して温調する輻射温調手段を備え、前記制御手段は、冷房時において、前記覚醒期間中及び前記睡眠期間中は、予め定められた冷房設定温度より低い温度となるように輻射熱を放出し、前記起床時は、前記冷房設定温度より高い温度となるように輻射熱を放出するように前記輻射温調手段を制御し、暖房時において、前記覚醒期間中及び前記睡眠期間中は、予め定められた暖房設定温度となるように輻射熱を放出し、前記起床時は、前記暖房設定温度より高い温度となるように輻射熱を放出するように前記輻射温調手段を制御する。
第2の態様によれば、冷房時において、覚醒期間中及び睡眠期間中は、予め定められた冷房設定温度より低い温度となるように輻射熱を放出し、起床時は、冷房設定温度より高い温度となるように輻射熱を放出する。また、暖房時において、覚醒期間中及び睡眠期間中は、予め定められた暖房設定温度となるように輻射熱を放出し、起床時は、暖房設定温度より高い温度となるように輻射熱を放出する。
一般に、睡眠環境のうちの温度については、快適と感じる温度(暖房設定温度又は冷房設定温度)に対して、僅かに低い温度環境とすることで眠りに入り易く、また、快適と感じる温度よりも高い温度環境とすることで眠りが妨げられる。従って、第2の態様では、覚醒期間中において使用者の入眠が促され、睡眠期間中において使用者の睡眠が深くなるのが抑制され、起床時において、使用者の睡眠が妨げられる。
第3の態様は、前記睡眠環境調整手段として、照明手段を備え、前記制御手段は、前記覚醒期間中は、予め定められた明るさよりも暗くし、前記起床時は、前記予め定められた明るさよりも明るくするように前記照明手段を制御する。
第3の態様によれば、覚醒期間中に暗くするように照明手段を制御することで、使用者に入眠を促す。また、起床時は、照明を明るくするように照明手段を制御することで使用者を覚醒させることができる。
第4の態様は、前記制御手段は、照明の光源色を、前記覚醒期間中は電球色とし、前記起床時は白色とするように前記照明手段を制御することを含む。
第4の態様によれば、覚醒期間中は電球色となり、起床時は白色となるように照明の色(光源色)を制御する。電球色は、落ち着いた色であり、使用者に入眠を促すことができる。また、白色は、使用者の睡眠を抑制し得る色となっており、使用者の覚醒を促すことができる。
第5の態様は、前記睡眠環境調整手段として、採光及び遮光を切り換える遮光手段を備え、前記制御手段は、前記覚醒期間中は遮光し、前記起床時は採光するように前記遮光手段を制御する。
第5の態様によれば、遮光した状態から採光した状態に切り換えることで、使用者が目覚め易くする。また、起床時は、採光状態とすることで使用者の覚醒を促す。
以上説明したように本発明によれば、仮眠する際の睡眠が促進されないように就寝環境を制御するので、所謂寝過ぎを抑制することができる、という効果が得られる。また、本発明によれば、仮眠する際の睡眠が促進されないようにするので、浅い睡眠状態から目覚めることができ、寝不足感が生じてしまうのが抑制される、という効果が得られる。
本実施の形態に係る寝室の概略平面図である。 本実施の形態に係る睡眠支援装置の概略構成を示すブロック図である。 仮眠制御パターンの一例を示す図表である。 睡眠支援処理の一例を示す流れ図である。 (A)から(C)の各々は、睡眠時間及び睡眠状態に応じた制御の一例を示すタイミングチャートである。
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に係る建物内の寝室10の一例を示している。また、図2には、本実施の形態に係る睡眠支援装置12の概略構成を示している。本実施の形態において、睡眠支援装置12は、仮眠支援装置の一例として機能する。なお、以下では、寝室10において就寝する居住者を使用者として表記する。また、以下では、寝室10における矢印W方向に沿う方向を間口、矢印D方向に沿う方向を奥行、及び矢印H方向に沿う方向を高さとして説明する。
図1に示すように、寝室10は、一例として周囲が廊下側の壁14、屋外側の壁16、18、及び隣接側の壁20によって囲われ、下面が床22とされ、上面が天井(図示省略)とされている。また、寝室10には、壁14の中間部に小壁26が形成され、小壁26の上部が壁16へ延長された下がり壁28が形成されている。さらに、寝室10には、下がり壁28を挟んで、壁18側及び壁20側の各々に、下がり天井30が形成されている。これにより、本実施の形態では、一例として、寝室10が図1の紙面左側の空間32Lと、紙面右側の空間32Rとに分けられている。
寝室10は、壁14に小壁26を挟んだ2箇所に、引き戸などを用いた扉34L、34Rが設けられている。また、寝室10の壁16には、窓36として、空間32L側の中央部に窓36Lが設けられ、空間32R側の中央部に窓36Rが設けられ、窓36L、36Rにより採光が可能となっている。また、寝室10には、壁18の壁際及び壁20の壁際に、所定高さの棚38が配置され、壁16の壁際に、所定高さの棚40が配置されている。なお、寝室10は、扉が一つであっても良く、また、棚38、40は無くても良い。
寝室10には、使用者が就寝する寝具としてのベッド42が設けられている。本実施の形態では、一例として、空間32L側にベッド42Lが設けられ、空間32R側にベッド42Rが設けられて、2人の使用者が就寝可能となっている。なお、ベッド42L、42Rは、窓36L、36Rに対応され、ヘッドボード44側が棚40に接するように配置され、足元側が壁14(扉34L、34R)へ向けられている。
一方、寝室10の使用者が快適な就寝状態が得られるか否かは、寝室10の明るさ及び温度等(以下、就寝環境とする)が影響する。図2に示す睡眠支援装置12は、ベッド42L、42Rの各々に対応して設けられ、就寝する使用者が快適な就寝環境が得られるように、寝室10の採光、及び照明(以下、明るさ又は照明と言う)を制御する。また、睡眠支援装置12は、就寝する使用者が快適な就寝環境が得られるように、寝室10内の温度等の空調状態(以下、温調とする)を制御する。なお、ベッド42Lに対応する睡眠支援装置12は、主に空間32Lの明るさ及び温調を制御し、ベッド42Rに対応する睡眠支援装置12は、主に空間32Rの明るさ及び温調を制御する。以下の説明では、ベッド42L、42Rを区別せずに説明する。
睡眠支援装置12は、コントローラ50を備える。コントローラ50は、CPU、ROM、RAM、HDD等を用いた不揮発性メモリ、及び入出力用のポートがバスによって接続された一般的構成のマイクロコンピュータを含んでいる(図示省略)。コントローラ50は、CPUがROM又はHDDに記憶されたプログラムを読み出して、RAMに展開して実行することで、寝室10(空間32L、32R)の照明及び温調を制御する。
睡眠支援装置12には、睡眠検出手段としての睡眠センサ52が設けられている。睡眠センサ52は、例えば、ベッド42ごとに設けられて、ベッド42で就寝する使用者の睡眠状態を検出する。
睡眠センサ52は、ベッド42に就寝する使用者の睡眠の深さを検出し得るものであれば良い。例えば、睡眠センサ52としては、ベッド42の複数の脚に設けられて荷重又は圧力を検出する検出部を備える。睡眠センサ52は、検出部によりベッド42に入床した使用者の睡眠状態に応じて変化する複数の脚に対する荷重或いは圧力を検出し、検出した荷重或いは圧力、及び荷重或いは圧力の変化に基づいて、使用者がベッド42に入床しているか否か、及び入床した使用者の睡眠状態(睡眠の深さ)を判定する。また、睡眠センサ52は、判定した睡眠の深さに応じた信号を出力する。
なお、睡眠センサ52としては、これに限らず、ベッド42で就寝する使用者の血圧変化、体温変化、或いは心拍数の変化等を検出し、これらの検出結果から睡眠状態を判定するなどの公知の構成を適用することができる。また、本実施の形態では、一例として、「覚醒状態(覚醒)」、「睡眠が浅い(浅)」、「睡眠が深い(深)」、「眠りが最も深い(最深)」の4段階の睡眠状態が検出されるものとしている。
睡眠センサ52は、コントローラ50に接続されている。コントローラ50は、睡眠センサ52の出力から、使用者がベッド42に入床しているか否か、ベッド42を使用している使用者の各々の睡眠状態を取得する。
図1に示すように、寝室10には、照明装置54が設けられている。照明装置54は、一例として間接照明が適用され、主にベッド42L側の空間32Lを照明する照明装置54Lと、主にベッド42R側の空間32Rを照明する照明装置54Rとに分けられている。照明装置54Lは、照明器具56が空間32L側の下がり天井30の上面に配置され、例えば、空間32L側の天井を照明することで、主に空間32Lを照明する。照明装置54Rは、照明器具56が空間32R側の下がり天井30の上面に配置され、例えば、空間32R側の天井を照明することで、主に空間32Rを照明する。これにより、照明装置54Lは、照明器具56の明るさが空間32Rの明るさに影響するのが抑えられ、照明装置54Rは、照明器具56の明るさが空間32Lの明るさに影響するが抑えられている。
また、照明装置54(54L、54R)に設けられる照明器具56は、一例として、LED光源が用いられ、明るさ及び光源の色温度(色)の調整が可能となっている。なお、以下では、照明装置54L、54Rを区別せずに照明装置54として説明する。
図2に示すように、照明装置54は、コントローラ50に接続されている。コントローラ50は、睡眠センサ52により検出されるベッド42の使用者の睡眠状態に応じ、照明装置54の照明器具56の点灯/消灯、点灯時の明るさ及び色(色温度)を制御する。なお、図1に示すように、寝室10には、壁18際、及び壁20際の棚38の各々の下面側に足元照明とする照明器具58が配置されている。この照明器具58は、コントローラ50により制御されても良いが、本実施の形態では、ベッド42のヘッドボード44の近傍に設けている図示しないスイッチを操作により点灯/消灯されるようにしている。
図2に示すように、コントローラ50には、遮光装置60が接続されている。図1に示すように、寝室10の窓36L、36Rには、開口を覆って遮光するカーテン62が設けられている。遮光装置60は、窓36Lのカーテン62を引くことで、空間32L側の遮光状態と採光状態とを切り換え、窓36Rのカーテン62を引くことで、空間32R側の遮光状態と採光状態とを切り換える。
図2に示すコントローラ50は、睡眠センサ52により検出される使用者の睡眠状態に応じて遮光装置60の作動を制御することで、窓36L又は窓36Rのカーテン62を開閉し、遮光状態と採光状態と切り換える。なお、遮光装置60は、カーテン62に限らず、ブラインド又はシャッターにより窓36L、36Rの採光/遮光を切り換える構成であっても良い。
コントローラ50には、起床時刻設定手段としてのタイマ48が接続されている。タイマ48は、目覚ましタイマ機能を備え、ベッド42L側、及びベッド42R側の各々のヘッドボード44等に設けられる。タイマ48は、例えば、時刻の表示、及びベッド42の使用者の起床時刻等の設定が可能となっている。コントローラ50は、タイマ48に起床時刻が設定されると、設定された起床時刻に目覚まし音などを発するようにタイマ48を制御する。また、コントローラ50は、タイマ48で設定された起床時刻に基づいて、照明及び後述する温調を制御する。
寝室10が設けられた建物には、空調装置の一例として、全館空調装置(以下、空調装置64という。図2参照)が設置されている。空調装置64は、予め設定された温度の空調風を生成し、建物の居室、廊下、浴室などの各々に設けられている吹き出し口から空調風を吹き出すことで、建物内部の全域を予め定められた温度に温調すると共に、温調状態を維持するように動作する。図1に示すように、寝室10には、壁14に空調装置64の吹き出し口66が設けられている。寝室10は、吹き出し口66から吹き出される温調された空調風により温調される。
図2に示すうように、コントローラ50には、空調装置64が接続されている。コントローラ50は、吹き出し口66から吹き出す空調風の風量を、例えば、強、中、及び弱の3段階に制御する。なお、図1に示すように、寝室10には、例えば、床22に換気口68が設けられ、寝室10内の換気が可能となっている。
一方、寝室10には、空調装置64と異なる輻射温調手段としての輻射装置70が設けられている。輻射装置70は、ベッド42Lに対応された輻射装置70L、及びベッド42Rに対応された輻射装置70Rが設けられている。
輻射装置70L、70Rは、一例として、3台の輻射パネル72を備え、輻射装置70Lは、壁18に3台の輻射パネル72が配置され、輻射装置70Rは、壁20に3台の輻射パネル72が配置されている。輻射パネル72の各々は、内部に冷媒の循環路が設けられており、図示しない装置本体で温調された冷媒が循環路を流れることで、冷媒から発せられる輻射熱(温熱又は冷熱)がグリル74の全面から放出される。なお、輻射装置70L、70Rは、基本的構成が同様であり、以下、輻射装置70L、70Rを区別しない場合には、輻射装置70として説明する。
輻射装置70は、輻射パネル72のグリル74から放出された輻射熱が人や寝具に当たることで人や寝具が直接的に温調(冷房又は暖房)される。寝室10は、輻射装置70によりベッド42の使用者を個別に温調可能となっている。
また、輻射装置70は、ベッド42の寝具上の位置又は使用者の位置などの予め設定対象位置において、予め設定された温度(以下、暖房設定温度又は冷房設定温度)となるように輻射パネル72から輻射熱を放出するように動作する。例えば、ベッド42に入床した使用者を温調対象とした場合、輻射装置70は、使用者の体感温度が、設定温度(冷房設定温度又は暖房設定温度)となるように輻射パネル72から輻射熱を放出する。この際、輻射装置70は、冷房時には、使用者の体感温度が冷房設定温度となるように冷媒の温度を冷房設定温度より低くし、冷房設定温度より低い温度の輻射熱(冷熱)を放出することで、使用者が冷房設定温度の輻射熱を受けるようにしている。また、輻射装置70は、暖房時には、使用者の体感温度が暖房設定温度となるように冷媒の温度を暖房設定温度より高くし、暖房設定温度より高い温度の輻射熱(温熱)を放出することで、使用者が暖房設定温度の輻射熱を受けるようにしている。
輻射装置70は、冷房時に使用者が快適と感じる温度(体感温度)が、冷房設定温度に設定され、暖房時に使用者が快適と感じる温度が暖房設定温度に設定される。また、輻射装置70は、例えば、対象位置の温度(使用者の体感温度)が設定温度より高くなる高、使用者の体感温度が設定温度となる中、及び使用者の体感温度が設定温度より低くなる弱の3段階に切換可能となっている。なお、輻射装置70は、3台の輻射パネル72の設定温度及び強さが個別に設定されるものであっても良いが、本実施の形態では、説明を簡略化するために、3台の輻射パネル72の各々が同じ設定温度及び強さで動作するものとしている。
図2に示すように、輻射装置70は、コントローラ50に接続されている。コントローラ50は、ベッド42に入床している使用者が所定の温調状態が得られるように輻射装置70を制御する。この際、コントローラ50は、睡眠センサ52により検出される使用者の睡眠状態に応じ、輻射装置70(輻射パネル72)の動作を、高、中、弱の3段階で制御する。なお、輻射装置70は、冷房設定温度及び暖房設定温度が、例えば、コントローラ50に接続されている図示しない操作パネル上で設定されても良く、また、輻射装置70の各々に設けている図示しない操作パネルで設定されても良い。
また、図1に示すように、寝室10には、例えば、ベッド42L側及びベッド42R側の各々にアロマセラピー(aromatherapy)装置(以下、アロマ装置78という)が設けられている。匂いには、睡眠を促進する匂いや覚醒を抑制する匂いなどがあり、アロマ装置78は、使用者の睡眠を促進する匂い(芳香)又は使用者の覚醒を促進する匂い(芳香)を放出する。
図2に示すように、アロマ装置78は、コントローラ50に接続されている。コントローラ50は、例えば、使用者の入床に合わせて睡眠を促進する匂いが放出されるようにアロマ装置78の作動を制御する。また、コントローラ50は、就寝している使用者の起床のタイミングに合わせて覚醒を促進する匂いが放出されるようにアロマ装置78を制御する。
ところで、一般に睡眠は、深い眠りと浅い眠りとが周期的に繰り返され、これにより快適な睡眠が得られる。また、睡眠から覚醒する目覚めは、深い睡眠状態から覚醒した場合に比べ、浅い睡眠状態から覚醒した場合の方が、目覚めが良く、深い睡眠状態から覚醒した場合、寝不足感が生じる。また、照明の光源には、光源の色温度があり、色温度によって照明の色(照明される寝室10内の雰囲気)が異なる。照明の色温度は、電球色である黄色や、電球色よりも色温度が高い蛍光灯色である白色(昼白色又は昼白色より温度の高い昼光色)などがある。睡眠環境においては、黄色(電球色)よりも色温度の高い白色であると睡眠の妨げとなるが、温度の低い黄色(電球色)であると落ち着きが得られ、睡眠の妨げとなることが少ない(良く眠れる)。また、照明は、明るさが暗い雰囲気(例えば、薄暗い雰囲気)では入眠効果が得られるが、明るい雰囲気では明るさが増すほど睡眠の妨げとなり、起床時には照明が明るいことが好ましい。
さらに、就寝時における冷房は、快適と感じる温度より低く涼しいと感じられる方が良く眠れ、快適と感じる温度より高くなることで睡眠の妨げとなる。また、就寝時における暖房は、快適と感じる温度より低い場合の方が良く眠れ、快適と感じる温度より高くなることで睡眠の妨げとなる。
ここから、コントローラ50は、睡眠センサ52により検出される使用者の睡眠状態、及びタイマ48で設定された起床時刻に応じ、照明の明るさ及び光源の色温度を含めた照明制御を行う。また、コントローラ50は、使用者の入床又は使用者の起床に合わせてアロマ装置78を作動させる。これにより、睡眠支援装置12は、使用者の睡眠環境として、睡眠の促進される環境又は起床の促進される環境が得られるようにしている。
さらに、睡眠状態は、睡眠の浅い状態と睡眠の深い状態とが周期的に繰り替えされる。コントローラ50は、睡眠センサ52により検出される睡眠状態、即ち、睡眠が浅いか深いか又は覚醒しているかに応じて輻射装置70(輻射パネル72)を制御する。これにより、睡眠支援装置12は、睡眠状態が所定の周期で変化するのを促進し、使用者が快適な睡眠状態が得られるようにしている。この際、寝室10が全館を空調する空調装置64により空調されることで、コントローラ50は、空調装置64に対して直接的な制御を行わず、主に輻射装置70を用いた個別温調を行う。
一方、コントローラ50には、情報収集部80及び睡眠判定部82が設けられている。コントローラ50は、例えば、CPUが情報収集プログラム及び睡眠判定プログラムを実行することで、情報収集部80及び睡眠判定部82として機能する。
情報収集部80は、使用者がベッド42に入床した時刻、使用者の体調に関する各種の情報、使用者の睡眠履歴などの睡眠に関する各種の情報を収集する。使用者が入床した時刻は、例えば、タイマ48から取得される。使用者が、例えば、入床前(起床中)にウエアラブル端末(wearable terminal)を装着していた場合、使用者の体調に関する情報としては、ウエアラブル端末により検出された活動量、血圧、心拍、及び体温などの体調に関する情報が適用され、情報収集部80は、これらの情報をウエアラブル端圧から取得する。なお、使用者の活動量については、例えば、万歩計(登録商標)等により検出される使用者の運動量を取得しても良い。また、使用者の体調に関する情報としては、入床した使用者から血圧、心拍数、体温などを検出して、検出した情報を含めても良い。
使用者の睡眠に関する情報としては、毎日の使用者の入床時刻、起床時刻及び睡眠時間などが睡眠履歴として記憶される場合、記憶されている睡眠履歴を読み出して取得する。また、使用者の睡眠に関する情報としては、起床時刻からの経過時間を含めても良い。また、情報収集部80において取得する情報には、使用者がタイマ48に設定する起床時刻が含まれる。
睡眠判定部82は、情報収集部80で取得した情報に基づいて、使用者の入床目的が仮眠としての所謂昼寝か否かを判定する。本実施の形態において、仮眠は主に昼寝を指す(以下、仮眠を昼寝として説明する)。例えば、睡眠判定部82は、入床時刻が、通常の睡眠と異なる時刻(例えば、午前11時から午後3時頃までの間の時刻)の場合、起床してからの経過時間が予め定めている時間(例えば、3時間)以上経過している場合、十分な睡眠が取られている場合、運動量が少なく疲労回復(体調回復)のための睡眠が不要な場合、或いは風邪などに対する休息が不要な状態である場合などにおいて、使用者の入床目的が昼寝であると判定する。また、睡眠判定部82は、タイマ48で設定された起床時刻が、30分以内の場合、使用者の入床目的が昼寝であると判定する。即ち、睡眠判定部82は、使用者が昼寝を行うように設定していると想定される場合に、睡眠目的を昼寝と判定し得るようになっている。
次に、図3から図5を参照しながら、本実施の形態の作用として睡眠支援装置12による睡眠環境制御を説明する。なお、以下の説明では、ベッド42毎に就寝する使用者が定まっているものとして説明する。
コントローラ50は、睡眠環境の制御パターンとして、昼寝以外の通常睡眠に適用する通常制御パターンに加え、昼寝に適用する仮眠制御パターン(昼寝制御パターン)が設定されて記憶されている。図3には、本実施の形態に係る昼寝制御パターンの一例を示している。また、図5(A)から図5(C)には、昼寝制御パターンにおいて、使用者の睡眠状態及び睡眠状態の変化に応じた照明装置54、遮光装置60、輻射装置70、及びアロマ装置78の作動のタイミングチャートを示している。
図5(A)から図5(C)に示すように、入床した使用者の睡眠状態は、使用者が入眠していない覚醒期間Ta、及び使用者が入眠(睡眠)している睡眠期間Tbに大別される。図3及び図5(A)から図5(C)に示すように、コントローラ50が実行する昼寝制御パターンは、覚醒期間Taにおいて使用者の入眠が促進されるように設定され、睡眠期間Tbにおいて使用者の睡眠が深くならないように設定され、さらに、入床してから予め設定している時間(例えば30分)以内で覚醒するように設定されている。
図4には、コントローラ50による睡眠支援制御の一例を示している。このフローチャートは、例えば、睡眠センサ52により使用者のベッド42への入床が検出されると実行され、最初のステップ100では、ベッド42に入床した使用者の睡眠に関する情報収集を行う。また、次のステップ102では、ベッド42に入床した使用者の睡眠目的を判定し、ステップ104では、判定された睡眠目的が昼寝か否かを判断する。
ここで、使用者の睡眠に関する情報としては、使用者がベッド42に入床した時刻、使用者の体調に関する各種の情報、使用者の睡眠履歴などの睡眠に関する各種の情報を適用し得るが、本実施の形態では、一例として、少なくとも使用者の睡眠目的が、昼寝か否かを判定しうる情報が適用される。
例えば、使用者の睡眠履歴に関する情報から、通常の睡眠時間帯に使用者が入床した場合、通常の睡眠目的と判断される。また、前回の起床からの経過時間が予め設定した時間(例えば、3時間)より短い場合には、所謂二度寝の可能性があり、前回の睡眠時間が短い場合や直前の数日分の睡眠時間の平均が短い場合には、所謂寝溜めの可能性がある。これらの場合は、昼寝ではなく、通常の睡眠目的に区分される。さらに、使用者の活動量等の体調情報から、入床前の使用者の運動量が多かったり、使用者の心拍数、血圧、体温等が通常時よりも高かったりした場合(例えば、風邪気味等の体調不良と判断される場合)、体力回復又は体調回復のための睡眠の可能性があり、この場合も、昼寝ではなく、通常の睡眠目的に区分される。
一方、入床時刻が、通常の睡眠の時間帯と異なり、例えば、午前11時から午後3時頃までの時間帯であり、起床後の経過時間が例えば3時間以上経過している場合、昼寝が目的と判定される。また、タイマ48に起床時刻が設定され、且つ、設定されて起床時刻までの時間(睡眠目的の時間)が例えば30分以内である場合など、使用者が昼寝を目的とした情報を入力した場合、昼寝が目的と判定される。
ここで、ステップ102において、使用者の入床の目的が昼寝ではなく、通常の睡眠に区分される目的と判定されると、ステップ104で否定判定してステップ106へ移行する。このステップ106では、予め設定している通常制御パターンに基づいた制御が実行される。
通常制御パターンでは、例えば、睡眠センサ52により検出される使用者の睡眠状態から、使用者が入眠するまで、使用者の入眠が促進される照明状態となるように照明装置54を制御すると共に、温調温度を使用者が快適と感じる設定温度(暖房設定温度又は冷房設定温度)より低くなるように輻射装置70を制御する。使用者の入眠が促進される照明状態としては、例えば、黄色の電球色でろうそくの明るさである9lx程度の明るさ(薄暗い明るさ)が適用される。
また、コントローラ50は、寝室10内が遮光状態となるように遮光装置60を制御し、使用者の睡眠(入眠)が促進される匂いが放出されるようにアロマ装置78を制御する。これにより、睡眠支援装置12は、使用者の入眠を促すことができる。
通常制御パターンでは、使用者が入眠すると、コントローラ50は、照明装置54をオフして消灯すると共に、使用者の睡眠の深い状態と浅い状態との周期的な繰り返しが促進されるように輻射装置70を制御する。また、コントローラ50は、使用者が入眠すると、アロマ装置60の作動を停止する。さらに、起床時刻に近づく(例えば、起床時刻の15分前に達する)と、コントローラ50は、照明を明るくする(例えば、白色で100lx程度の明るさ)ように照明装置54を制御すると共に、温調温度を冷房設定温度又は暖房設定温度より高くするように輻射装置70を制御する。
この後、起床時刻に達すると、コントローラ50は、照明をさらに明るく(例えば、1000lx程度)するように照明装置54を制御する。また、コントローラ50は、遮光装置60を動作させて採光状態とすると共に、使用者の覚醒を促す匂いを放出するようにアロマ装置78を制御し、起床時刻においてタイマ48のアラーム(目覚まし音)を鳴らすことにより、起床時刻に達したことを報知する。
また、使用者の起床が検出されると、ステップ108で肯定判定して、睡眠制御を終了する。これにより、使用者は、睡眠中は快適な睡眠状態が得られると共に、起床時には、睡眠が浅い状態から覚醒されて快適な目覚め状態が得られる。
これに対して、睡眠の目的が昼寝と判定された場合、ステップ104で肯定判定して、ステップ110へ移行する。このステップ110では、昼寝制御パターンが実行され、使用者が起床することで、ステップ112で肯定判定されて、昼寝制御パターンの実行を終了する。
図3及び図5(A)から図5(C)に示すように、コントローラ50により実行される昼寝制御パターンにおいて、使用者の入床前は、輻射装置70が、使用者が快適と感じる設定温度で動作され、遮光装置60が、窓36を採光状態とするように動作される。また、照明装置54は、例えば、光源色が電球色である黄色で500lx程度の明るさとなるように制御され、アロマ装置78は、動作が停止されている。
ここで、睡眠センサ52により使用者の入床が検出されて昼寝制御パターンに基づいた制御が開始されると、輻射装置70は、冷房時であれば設定温度となる「中」で動作し、暖房時であれば設定温度より低い「低」で動作するように制御される。また、遮光装置60は、窓36が遮光状態となるように制御され、照明装置54は、使用者の入眠を促進するように例えば9lx程度(ろうそくの明るさ程度)の明るさで、かつ光源色が黄色(電球色)となるように制御される。これにより、覚醒期間Taでは、ベッド42に入床した使用者の入眠が促進される。なお、アロマ装置78は、使用者の入眠を促進する匂いを放出するように制御されてもよいが、起床時刻に使用者の入眠を促進する匂いが残るのを抑えるために、本実施の形態では、入眠時のアロマ装置78の動作を停止させる。
使用者が入眠すると、睡眠期間Tbに移行し、照明装置54は、消灯するように制御される。また、図3及図5(A)に示すように、入眠した使用者の睡眠状態が浅い状態が継続していると、輻射装置70は、冷房時であれば設定温度となる「中」での動作が継続され、暖房時であれば設定温度より低い「低」での動作が継続される。また、遮光装置60は、遮光状態を継続するように制御され、照明装置54は、消灯状態を継続するように制御される。これにより、入眠した使用者は、睡眠状態が深くなるのが抑制される(浅い状態が継続される)。
この後、予め定められた時間が経過して、起床時刻に達すると、コントローラ50は、使用者の睡眠を妨げる睡眠環境となるように温調及び照明を制御する。即ち、タイマ48は、アラームを鳴らして起床時刻に達したことを報知するように制御される。輻射装置70は、冷房時及び冷房時の何れにおいても設定温度より高い「高」で動作するように制御され、使用者の睡眠を妨げる温調状態に切り換えられる。また、遮光装置60は、採光状態となるように動作され、照明装置54は、使用者の睡眠を妨げるように、光源色が白色で、且つ明るく(例えば、1000lx程度)なるように点灯制御される。さらに、アロマ装置78は、使用者の覚醒を促す匂いを放出するように制御される。これにより、使用者は、適切な睡眠時間だけ睡眠して、起床時刻に浅い睡眠状態から覚醒される(目覚める)。
一方、図3及び図5(B)に示すように、入眠した使用者の睡眠状態が、深い状態に移行すると、コントローラ50は、睡眠状態を浅くするように制御する。即ち、コントローラ50は、睡眠センサ52により検出される使用者の睡眠状態が深くなると、冷房時であれば設定温度より高い「高」で動作するように輻射装置70を制御し、暖房時であれば「中」で動作するように輻射装置70を制御する。
また、コントローラ50は、窓36から採光されるように遮光装置60を制御すると共に、照明装置54を制御して、光源色が白色で、且つ起床時刻で所定の明るさ(例えば、1000lx)に達するよう徐々に明るくする。さらに、コントローラ50は、アロマ装置78が覚醒を促進する匂いを放出するように制御する。これにより、睡眠支援装置12は、使用者の睡眠を妨げる睡眠環境を形成する。これにより、使用者は、睡眠状態が深い状態から浅い状態へ移行し、起床時刻に、浅い睡眠状態から覚醒されることになる。
また、使用者の入眠後において、使用者の睡眠状態が深くなるのを抑制するように制御した場合、起床時刻前に使用者が覚醒することがある。図3及び図5(C)に示すように、コントローラ50は、起床時刻前に使用者の覚醒が検出されると、使用者の睡眠(入眠)を促すように照明装置54を制御する。即ち、コントローラ50は、例えば9lx程度の明るさでかつ、光源色が黄色(電球色)となるように照明装置54を制御することで、使用者が落ち着くようにし、再度の入眠を促す。
さらに、コントローラ50は、冷房時であれば「中」で動作し、暖房時であれば「低」で動作するように輻射装置70を制御する。また、コントローラ50は、採光状態であれば採光状態が継続されるように遮光装置60を制御する。なお、コントローラ50は、遮光状態である場合、遮光状態を継続するように遮光装置60を制御する。
一方、起床時刻に達したときに使用者が覚醒しない場合、コントローラ50は、使用者の睡眠を妨げるように照明装置54、遮光装置60、アロマ装置78、及び輻射装置70の作動を継続させる。これにより、使用者は、適切な睡眠時間だけ睡眠し、起床時刻に浅い睡眠状態から覚醒される。
このように、睡眠支援装置12は、使用者が昼寝する場合、入床後(覚醒期間Ta)は、使用者の入眠を促進するように制御するが、使用者の入眠後(睡眠期間Tb)は、使用者の眠りが深くならないように制御する。即ち、使用者の睡眠状態が浅い場合、睡眠が継続されるように制御するが、使用者の睡眠状態が深くなると、使用者の睡眠を妨げるように、照明装置54、遮光装置60、輻射装置70、及びアロマ装置78を制御する。
これにより、使用者は、睡眠が浅い状態から目覚めることができるので、寝不足感が生じることなく、良好な目覚め感が得られる。即ち、睡眠が深い状態から覚醒した場合、使用者は、例えば寝不足感などが生じ、良好な目覚め感が得られなくなるが、睡眠が浅い状態から覚醒するので、良好な目覚め感が得られる。また、使用者は、予め定められた睡眠時間が経過することで覚醒されるので、昼寝の時間が長くなってしまうのが抑制される。
従って、睡眠支援装置12は、睡眠時間が予め定めた時間であっても、使用者に寝不足感が生じるのを抑制して、快適な昼寝が行われるようにすることができる。
一方、通常の睡眠時間の間の時間帯である昼前(例えば、午前11頃)から夕方(例えば、午後3時頃)までの間に、昼寝により適当な睡眠時間(例えば、30分程度の睡眠時間)が得られると、脳細胞の活性化が図られることが知られている。また、昼寝により脳細胞の活性化が図られることで、例えば、高齢者などにおいては認知症などの脳障害が抑制されることが知られている。
本実施の形態に係る、睡眠支援装置12は、使用者の睡眠目的が昼寝と判定される場合に、使用者が予め定めた時間以上睡眠するのを抑制するので、例えば、高齢者などにおける認知症などの発症を抑制することができる。
10 寝室
12 睡眠支援装置
14、16、18、20 壁
22 床
32L、32R 空間
34L、34R 扉
36(36L、36R) 窓
42(42L、42R) ベッド
48 タイマ
50 コントローラ(制御手段)
52(52L、52R) 睡眠センサ(睡眠検出手段)
54(54L、54R) 照明装置(睡眠環境調整手段)
56 照明器具(睡眠環境調整手段)
60(60L、60R) 遮光装置(睡眠環境調整手段)
62 カーテン(睡眠環境調整手段)
64 空調装置
66 吹き出し口
70(70L、70R) 輻射装置((睡眠環境調整手段)
72 輻射パネル(睡眠環境調整手段)
78 アロマ装置(睡眠環境調整手段)
80 情報収集部
82 睡眠判定部

Claims (5)

  1. 入床した使用者の睡眠状態を検出する睡眠検出手段と、
    前記入床した使用者の睡眠環境を調整する睡眠環境調整手段と、
    仮眠を行う使用者に対し、前記睡眠検出手段により検出された睡眠状態に基づいて前記睡眠環境調整手段を制御する際、前記入床した使用者の覚醒が検出されている覚醒期間中は、入眠が促進される睡眠環境となるように制御し、入眠が検出されている睡眠期間中は、睡眠状態が予め定めた睡眠状態より深くなることが抑制される睡眠環境となるように制御し、前記入床してから予め設定した時間が経過した起床時は、睡眠が妨げられる睡眠環境となるように制御する制御手段と、
    を含む睡眠支援装置。
  2. 前記睡眠環境調整手段として、輻射熱として冷房時に冷熱を放出し、暖房時に温熱を放出して温調する輻射温調手段を備え、
    前記制御手段は、冷房時において、前記覚醒期間中及び前記睡眠期間中は、予め定められた冷房設定温度より低い温度となるように輻射熱を放出し、前記起床時は、前記冷房設定温度より高い温度となるように輻射熱を放出するように前記輻射温調手段を制御し、暖房時において、前記覚醒期間中及び前記睡眠期間中は、予め定められた暖房設定温度となるように輻射熱を放出し、前記起床時は、前記暖房設定温度より高い温度となるように輻射熱を放出するように前記輻射温調手段を制御する請求項1記載の睡眠支援装置。
  3. 前記睡眠環境調整手段として、照明手段を備え、
    前記制御手段は、前記覚醒期間中は、予め定められた明るさよりも暗くし、前記起床時は、前記予め定められた明るさよりも明るくするように前記照明手段を制御する請求項1又は請求項2記載の睡眠支援装置。
  4. 前記制御手段は、照明の光源色を、前記覚醒期間中は電球色とし、前記起床時は白色とするように前記照明手段を制御することを含む請求項3記載の睡眠支援装置。
  5. 前記睡眠環境調整手段として、採光及び遮光を切り換える遮光手段を備え、
    前記制御手段は、前記覚醒期間中は遮光し、前記起床時は採光するように前記遮光手段を制御する請求項1から請求項4の何れか1項記載の睡眠支援装置。
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