JP2017112529A - 音響出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】雑音の影響を受けにくくして必要な音声を聞くことができ、装着が容易な音響出力装置を提供する。【解決手段】音響出力装置は、外部音が使用者の外耳道ELCに導入されることを抑制する遮音部14Lと、音声を振動として使用者の頭部に伝達させる骨伝導部15Lと、遮音部14L及び骨伝導部15Lを連結するとともに、遮音部14Lが外耳道ELCに挿入されたとき使用者の耳介ELPに係止され、係止された状態で骨伝導部15Lを使用者の頭部に当接させる連結部16Lと、を有する。【選択図】図3

Description

この発明は、雑音の影響を受けにくくして必要な音声を聞くことができ、装着が容易な音響出力装置に関する。
従来、外部からの雑音の影響を受けにくいイヤホンとしてカナル型イヤホンが知られている。カナル型イヤホンは、外耳道を塞いでほぼ完全に密閉するイヤーピースを備えている。そのため、カナル型イヤホンを使用すると外部からの雑音の影響を受けにくい状態で音楽等を聴くことができる。その一方で、カナル型イヤホンは、外部の必要な音声も遮断してしまう。例えば、カナル型イヤホンを着けた状態で人から話し掛けられた場合、その人の声を聞き取とれないことがある。
特許文献1に開示されているカナル型イヤホンでは、イヤーピースに外耳道内部の空間と外部の空間とを繋ぐ貫通孔が設けられている。外部の音声は、貫通孔を通して外耳道内に導入される。そのため、カナル型イヤホンを着けた状態でも、人の声などの必要な音声を聞き取ることが可能である。
しかしながら、イヤーピースに設けた貫通孔からは、必要な音声とともに雑音も外耳道内に導入される。そのため、カナル型イヤホンから放音される音楽等は、雑音の影響を受けてしまう。また、外部の雑音が大きくなると、貫通孔から導入される雑音も大きくなり、外部からの必要な音声を聞き取りにくくなる。さらに、雑音の中で音楽を聴きながら会話をするような場合、これらの音が重なって、音楽と人の声の両方が聞き取りにくくなる。
特開2012‐244350号公報
上述のように、従来のカナル型イヤホンは、雑音の中では必要な音声が聞き取りにくくなる場合があった。このため、雑音の影響を受けにくくして必要な音声を聞くことが可能な音響出力装置が望まれていた。
一方、雑音の影響を受けにくい音響出力装置として骨伝導イヤホンが知られている。骨伝導イヤホンは圧電素子などの振動子を備え、この振動子を耳の前後など聴覚器官に近い側頭骨に当接させることで頭骨を振動させ、骨の振動を介して聴覚器官に音響を伝達するタイプのイヤホンである。
しかし、骨伝導イヤホンは、音質が必ずしも良くなく、駆動にパワーが必要であるなどの欠点があり、音楽などのオーディオソースを聴く場合には、やはりカナル型イヤホンなどのスピーカ内蔵のイヤホンが好まれる。そうすると、カナル型イヤホンと骨伝導イヤホンを併用することも考えられるが、使用者がそのような複数のイヤホンを別々に装着するのは面倒であった。
この発明は、雑音の影響を受けにくくして必要な音声を聞くことができ、装着が容易な音響出力装置を提供することを課題とする。
本発明の音響出力装置は、外部音が使用者の外耳道に導入されることを抑制する遮音部と、音声を振動として使用者の頭部に伝達させる骨伝導部と、遮音部および骨伝導部を連結するとともに、遮音部が外耳道に挿入されたとき使用者の耳介に係止され、係止された状態で骨伝導部を使用者の頭部に当接させる連結部と、を有する。なお、この発明において、遮音部は、遮音性を有する挿入部を備えたイヤホンであってもよい。
この発明によれば、音響出力装置を容易に装着することができ、雑音の影響を受けにくくして必要な音声を聞くことができる。
この発明が適用される実施形態1にかかる音響出力装置の外観図である。 イヤホンユニットの斜視図である。 イヤホンユニットを左耳に装着した状態を示す人体頭部の左側面図である。 音響出力装置の構成を示す図である。 実施形態2にかかるイヤホンユニットの斜視図である。 実施形態2のイヤホンユニットを左耳に装着した状態を示す人体頭部の左側面図である。 実施形態3にかかるイヤホンユニットの斜視図である。 実施形態3のイヤホンユニットを左耳に装着した状態を示す人体頭部の左側面図である。 実施形態3にかかる音響出力装置の構成を示す図である。
[実施形態1]
図1は、この発明が適用される実施形態1にかかる音響出力装置100の外観図である。音響出力装置100は、信号処理ユニット11、オーディオケーブル12、イヤホンユニット13L,13Rを有している。
信号処理ユニット11は、マイク21及び入力部25を有している。マイク21は、周囲の音(外部音)を取得し、収音信号を出力する。収音信号は、信号処理ユニット11で音声処理が行われ、イヤホンユニット13L,13Rから出力される。
入力部25は、オーディオプレーヤ等からソース音(オーディオ信号)を入力する。入力部25に入力される信号はデジタル信号およびアナログ信号のどちらでもよく、入力部25は、たとえばオーディオジャックやBluetooth(登録商標)通信部などを有している。入力部25から入力されたオーディオ信号は、信号処理ユニット11で音声処理が行われ、イヤホンユニット13L,13Rから出力される。信号処理ユニット11の構成については後に詳細に説明する。
オーディオケーブル12は、信号処理ユニット11とイヤホンユニット13L,13Rを接続するケーブルである。オーディオケーブル12は、左チャンネル用ケーブル12L及び右チャンネル用ケーブル12Rが並列に配置されている。オーディオケーブル12は、分岐部123で左チャンネル用ケーブル12Lと右チャンネル用ケーブル12Rに分岐している。左チャンネル用ケーブル12Lは、第1左モノラルケーブル121L及び第2左モノラルケーブル122Lを有している(図4参照)。右チャンネル用ケーブル12Rは、第1右モノラルケーブル121R及び第2右モノラルケーブル122Rを有している(図4参照)。
イヤホンユニット13L,13Rは、使用者が耳に装着することで、マイク21で収音した外部音及びオーディオプレーヤからのオーディオ信号等の聴覚情報を使用者に伝達する。イヤホンユニット13Lは、左チャンネル用ケーブル12Lの自由端側に取り付けられている。イヤホンユニット13Rは、右チャンネル用ケーブル12Rの自由端側に取り付けられている。
図2は、イヤホンユニット13Lの斜視図である。イヤホンユニット13Lは、カナル型イヤホン14L、骨伝導スピーカ15L、及び連結部16Lを有している。カナル型イヤホン14Lは、本発明の遮音部に相当し、骨伝導スピーカ15Lは、本発明の骨伝導部に相当する。イヤホンユニット13Lとイヤホンユニット13Rは左右対称である。そのため、以下ではイヤホンユニット13Lについて詳細に説明し、イヤホンユニット13Rについての詳細な説明は省略する。以下の図では、矢印Rはイヤホンユニット13Lの右方向を示し、矢印Lは左方向を示す。矢印Uは上方向、矢印Dは下方向を示す。矢印Fは前方向、矢印Bは後方向を示す。
カナル型イヤホン14Lは、イヤホン本体141、筒部142、及びイヤーピース143を有している。使用者は、カナル型イヤホン14Lのイヤーピース143及び筒部142を外耳道内に挿入して使用する。イヤホン本体141の内部には空間が形成されており、その空間内にスピーカ144Lが配置されている。スピーカ144Lには、第1左モノラルケーブル121Lが接続されている。本実施形態では、スピーカ144Lは、信号処理ユニット11で音声処理が行われたオーディオ信号に基づいて駆動される。イヤーピース143は、本発明の挿入部に相当する。
筒部142は、イヤホン本体141の連結部16Lの反対側に直立するように設けられている。イヤホン本体141と筒部142との連結部は開口しており、筒部142の内部の空間はイヤホン本体141の内部の空間に繋がっている。筒部142の自由端には開口部142Aが形成されている。以上の構造により、筒部142は、スピーカ144Lで生じた音振動を自由端側の開口部142Aに案内する音道となる。
イヤーピース143は、筒部142に取り付けられている。イヤーピース143は、シリコンゴム等の軟質の弾性体で形成されている。イヤーピース143は、中央に筒部142が貫通する穴を有する背の高い半球形状をなしている。使用者が筒部142及びイヤーピース143を外耳道に挿入すると、イヤーピース143は外耳道の内壁に沿うように変形し、外耳道を塞いでほぼ完全に密閉する。スピーカ144Lが放音すると、その音声(空気振動)は、筒部142の開口部142Aから外耳道の奥の鼓膜に向けて伝達される。
骨伝導スピーカ15Lは、筐体151、及び振動子152Lを有している。骨伝導スピーカ15Lは、使用者の耳介付近の側頭部に接触させて使用する。筐体151は、振動子152Lを保持している。
振動子152Lは、超磁歪素子や圧電素子等で構成されている。振動子152Lには、第2左モノラルケーブル122Lが接続されている。本実施形態では、振動子152Lは、信号処理ユニット11で音声処理が行われた周囲の音(外部音)に基づいて振動する。イヤホンユニット13Lは、振動子152Lが耳介より前方の側頭部に当接させ、振動が側頭骨に伝達するよう装着される。振動子152Lの振動は、側頭骨を介した骨伝導により使用者の聴覚器官へ伝達される。
連結部16Lは、カナル型イヤホン14L及び骨伝導スピーカ15Lを連結する。連結部16Lは、使用者が耳介に掛けた状態で、耳介付け根の上部から後部を経て前部に沿うように湾曲している。具体的には、連結部16Lは、上部湾曲部161、延伸部162、及び下部湾曲部163を有している。上部湾曲部161、延伸部162、及び下部湾曲部163は一体的に形成されている。上部湾曲部161は、使用者が耳介に装着した状態で、耳介付け根の上部に沿う部分である。上部湾曲部161は、上方に向けて突出するように湾曲している。上部湾曲部161の前端には、カナル型イヤホン14Lが右向きに取り付けられている。上部湾曲部161とカナル型イヤホン14Lのイヤホン本体141は、一体的に形成されていてもよく、別部材を組み合わせて形成されていてもよい。
延伸部162は、上部湾曲部161の後部に連続して形成されている。延伸部162は、使用者が耳介に装着した状態で、耳介付け根の後部に沿う部分である。延伸部162は、緩やかに前方に向けて湾曲している。
下部湾曲部163は、延伸部162の下部に連続して形成されている。下部湾曲部163は、使用者が耳介に装着した状態で、耳介付け根の下部に沿う部分である。下部湾曲部163は、下方に向けて突出するように湾曲している。
下部湾曲部163の前部には、骨伝導スピーカ15Lが取り付けられている。骨伝導スピーカ15Lは、筐体151が上向きとなり、振動子152Lが右向きになるように取り付けられている。連結部16Lの形状は、使用者がイヤホンユニット13Lを耳介に装着した状態で、骨伝導スピーカ15Lの振動子152Lが耳介より前方の側頭部に当接するように設定される。下部湾曲部163と骨伝導スピーカ15Lの筐体151は、一体的に形成されていてもよく、別部材を組み合わせて形成されていてもよい。
図3は、イヤホンユニット13Lを左耳ELに装着した状態を示す人体頭部の左側面図である。カナル型イヤホン14Lの筒部142及びイヤーピース143は、使用者の外耳道ELCに挿入されている。上部湾曲部161は、耳介ELPの付け根ELPBの上部に沿うように掛けられている。延伸部162は、耳介ELPの付け根ELPBの後部に沿っている。下部湾曲部163は、耳介ELPの付け根ELPBの下部に沿っている。骨伝導スピーカ15Lは、カナル型イヤホン14Lの前方に位置している。この装着状態で、カナル型イヤホン14Lおよび骨伝導スピーカ15Lにより、耳珠ELTが軽く挟持される。骨伝導スピーカ15Lの振動子152Lは、耳介ELPの前方の側頭部HBに接触し、皮膚を介して耳珠軟骨または側頭骨に当接している。
このように、使用者が筒部142及びイヤーピース143(挿入部)を外耳道ELCに挿入し、連結部16Lを耳介ELPに掛けると同時に、骨伝導スピーカ15Lの振動子152Lは側頭部の適切な位置に接触する。このため、イヤホンユニット13Lの装着が容易である。
イヤホンユニット13Lが使用者の頭部に装着された状態でスピーカ144Lから音声が放音されると、その音声(空気振動)は、筒部142の開口部142Aから外耳道の奥の鼓膜に向けて伝達される。また、振動子152Lの振動は、側頭骨を介した骨伝導により使用者の聴覚器官へ伝達される。
続いて、図4を参照して、音響出力装置100の電気的な構成について説明する。音響出力装置100は、上述の信号処理ユニット11及びイヤホンユニット13L,13Rを有している。音響出力装置100の内部において、各種の音声は、特に記載がない場合、全てデジタル信号として処理される。A/D変換およびD/A変換の構成部の記載ならびに説明は省略する。
信号処理ユニット11は、主にマイク21、ノイズキャンセラ23A,23B、入力部25、及び出力部28A,28Bを備えている。信号処理ユニット11は、音響出力装置100の専用ユニットとしたが、例えばスマートフォン等を用いて、各構成を実現することも可能である。
マイク21で収音された外部音(収音信号)は、マイクアンプ22で増幅されてノイズキャンセラ23A,23Bに入力される。
入力部25には、オーディオプレーヤ等からLチャンネル信号およびRチャンネル信号の2チャンネルの楽曲などのオーディオソースの信号(ソース音)が入力される。入力部25から入力されたソース音は、ノイズキャンセラ23B(加算器133L,加算器133R)に入力される。
ノイズキャンセラ23Aは、ノイズキャンセル信号生成回路230A、および、左右チャンネルの加算器132L,132Rを有している。ノイズキャンセル信号生成回路23Aは、収音された外部音のうち、ノイズ成分を模擬したノイズキャンセル信号を生成する回路である。つまり、ノイズキャンセル信号生成回路230Aは、外部音のうち、ノイズ成分の周波数成分若しくは波形を模したノイズキャンセル信号を生成する。ノイズキャンセル信号生成回路230Aによって生成されたノイズキャンセル信号は、加算器132L,132Rに入力される。加算器132L,132Rは、収音信号からノイズキャンセル信号を減算して、ノイズキャンセラ23Aの出力信号として出力する。これにより、ノイズキャンセラ23Aの出力信号は、収音信号からノイズ成分がキャンセルされ、人の話し声等の必要とされる音声が残された外部目的音(外部目的信号)となる。なお、外部目的音とノイズとの峻別はどのような方法を用いてもよい。たとえば、周波数帯域、波形の周期性、調波構造(倍音成分)などに基づいて外部目的音を抽出し、収音信号からこの外部目的音の成分が除去された信号をノイズ成分とすればよい。
ノイズキャンセラ23Bは、ノイズキャンセル信号生成回路230B、および、左右チャンネルの加算器133L,133Rを有している。ノイズキャンセル信号生成回路230Bは、外部音のうち、カナル型イヤホン14L,14Rのイヤーピース143を通して使用者に聞こえる音声を模擬したノイズキャンセル信号を生成する回路である。つまり、ノイズキャンセル信号生成回路230Bは、イヤーピース143で遮断しきれなかった外部音(透過音)の周波数成分若しくは波形を模したノイズキャンセル信号を生成する。ノイズキャンセル信号生成回路230Bによって生成されたノイズキャンセル信号は、加算器133L,133Rに入力される。加算器133L,133Rは、ソース音からノイズキャンセル信号を減算(逆相の透過音を加算)して、ノイズキャンセラ23Bの出力信号として出力する。これにより、ノイズキャンセラ23Bの出力信号は、ソース音に逆相の透過音が加算された音声信号(ノイズキャンセルされたソース音)となる。使用者がカナル型イヤホン14L,14Rでこの音声信号を聴くと、透過音がキャンセルされ、ほぼ外部音が聞こえず、ソース音のみが聞こえる。
ノイズキャンセラ23Aから出力された左右チャンネルの外部目的音は、それぞれレベル調整器241L,241Rでレベル調整がされ、後段に入力される。なお、マイク21がモノラルマイクの場合には、信号ラインは1つでもよい。
ノイズキャンセラ23Bから出力されたノイズキャンセルされたソース音は、それぞれレベル調整器242L,242Rでレベル調整がされ、後段に入力される。
レベル調整器241L,241R及び、レベル調整器242L,242Rの後段には、イヤホンユニット13L(カナル型イヤホン14L、骨伝導スピーカ15L)、及びイヤホンユニット13R(カナル型イヤホン14R、骨伝導スピーカ15R)が接続されている。ノイズキャンセラ23Aの出力信号である外部目的音は、アンプ271L及び271Rで増幅され、出力部28Aを経て振動子152L,152Rに出力される。ノイズキャンセラ23Bの出力信号(ノイズキャンセルされたソース音)は、アンプ272L及び272Rで増幅され、出力部28Bを経てスピーカ144L,144Rに出力される。なお、出力部28A,28Bは、オーディオプラグ・ジャックなどのコネクタを含む。
実施形態1の音響出力装置100によれば、使用者は、外部音がある場合でも、例えば、オーディオ音と会話の両方を明瞭に聴くことができる。
尚、本実施形態では、外部目的音は、骨伝導スピーカ15L,15Rに出力し、ノイズキャンセルされたソース音は、カナル型イヤホン14L,14Rで出力したがこれに限定されない。外部目的音を、カナル型イヤホン14L,14Rで出力し、ノイズキャンセルされたソース音を骨伝導スピーカ15L,15Rに出力してもよい。
レベル調整器241L,241R及び、レベル調整器242L,242Rの後段にスイッチを設け、使用者がスイッチを操作することによりカナル型イヤホン14L,14R及び骨伝導スピーカ15L,15Rに出力する信号を切り替え可能にしてもよい。また、使用者がスイッチを操作することにより、外部目的音とノイズキャンセルされたソース音の一方だけをONにし、他方をOFFにできるようにしてもよい。
外部目的音をOFFにし、ソース音をOFFにして、ノイズキャンセラ23Bで生成されたノイズキャンセル信号だけをカナル型イヤホン14L,14R又は骨伝導スピーカ15L,15Rで出力してもよい。この場合、カナル型イヤホン14L,14Rを透過する音声がキャンセルされ、ほぼ外部音が聞こえない無音状態となる。
[実施形態2]
実施形態2にかかる音響出力装置は、イヤホンユニット113L,113Rの構成が実施形態1のイヤホンユニット13L,13Rの構成と異なっている。実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明については省略する。
図5は、イヤホンユニット113Lの斜視図である。イヤホンユニット113Lは、カナル型イヤホン114L、骨伝導スピーカ115L、及び連結部116Lを有している。イヤホンユニット113Lとイヤホンユニット113Rは左右対称である。そのため、以下ではイヤホンユニット113Lについて詳細に説明し、イヤホンユニット113Rについての詳細な説明は省略する。
カナル型イヤホン114Lは、イヤホン本体241、筒部142、イヤーピース143、及びスピーカ144Lを有している。骨伝導スピーカ115Lは、筐体251、及び振動子152Lを有している。
連結部116Lは、カナル型イヤホン114L及び骨伝導スピーカ115Lを連結する。連結部116Lは、使用者が耳介の端部を差し込んで装着する挟持部261を有している。具体的には、挟持部261は、第1保持部261A、第2保持部261B、及び湾曲部261Cを有している。第1保持部261A、及び第2保持部261Bは、耳介を差し込むための間隙261Dをあけて前後方向に平行に配置されている。第1保持部261A、及び第2保持部261Bの左端は、湾曲部261Cで接続されている。第1保持部261A、第2保持部261B、及び湾曲部261Cは、一体的に形成されている。第1保持部261A、及び第2保持部261Bで耳介を挟持できるように、間隙261Dは、耳介の厚さよりもやや狭く設定することが好ましい。また、連結部116L(少なくとも湾曲部261C)は、弾性体で構成されていることが好ましい。
第1保持部261Aの右端には、前方に向けて第1アーム262が一体的に形成されている。第1アーム262の前端には、カナル型イヤホン114Lが右向きに取り付けられている。第1アーム262とカナル型イヤホン114Lのイヤホン本体241は、一体的に形成されていてもよく、別部材を組み合わせて形成されていてもよい。
第2保持部261Bの右端には、下方に向けて第2アーム263が一体的に形成されている。第2アーム263は、使用者が耳介に装着した状態で、耳介付け根の後部に沿うように、緩やかに前方に向けて湾曲している。第2アーム263の下端部には、骨伝導スピーカ115Lが取り付けられている。第2アーム263の長さは、使用者が耳介に装着した状態で、骨伝導スピーカ115Lの振動子152Lが耳介の後方の側頭部に接触するように設定される。第2アーム263と骨伝導スピーカ115Lの筐体251は、一体的に形成されていてもよく、別部材を組み合わせて形成されていてもよい。
図6は、イヤホンユニット113Lを左耳ELに装着した状態を示す人体頭部の左側面図である。カナル型イヤホン114Lの筒部142及びイヤーピース143は、使用者の外耳道ELCに挿入されている。挟持部261の間隙261Dには、耳介ELPの端部が差し込まれている。第2アーム263は、耳介ELPの後部に沿っている。骨伝導スピーカ115Lの振動子152Lは、耳介ELPの後方の側頭部HBに接触し、皮膚を介して側頭骨に当接している。
このように、使用者が筒部142及びイヤーピース143(挿入部)を外耳道ELCに挿入し、挟持部261の間隙261Dに、耳介ELPの端部を差し込むと同時に、骨伝導スピーカ115Lの振動子152Lは側頭部の適切な位置に接触する。このため、イヤホンユニット113Lの装着が容易である。
[実施形態3]
実施形態3にかかる音響出力装置300は、イヤホンユニット313L,313Rにカナル型イヤホン14L,14Rが設けられておらず、その代わりにカナル型耳栓314L,314Rが設けられている点が実施形態1の音響出力装置100と異なっている。同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明については省略する。
図7は、実施形態3にかかるイヤホンユニット313Lの斜視図である。イヤホンユニット313Lは、カナル型耳栓314L、骨伝導スピーカ315L、及び連結部316Lを有している。カナル型耳栓314Lは、本発明の遮音部に相当する。イヤホンユニット313Lとイヤホンユニット313Rは左右対称である。そのため、以下ではイヤホンユニット313Lについて詳細に説明し、イヤホンユニット313Rについての詳細な説明は省略する。
カナル型耳栓314Lは、耳栓本体341、軸部342、及びイヤーピース343を有している。カナル型耳栓314Lは、使用者がイヤーピース343及び軸部342を外耳道内に挿入して使用する。カナル型耳栓314Lは、本発明の遮音部に相当する。
軸部342は、耳栓本体341の連結部316Lの反対側に直立するように設けられている。イヤーピース343は、軸部342に取り付けられている。イヤーピース343は、シリコンゴム等の軟質の弾性体で形成されている。イヤーピース343の先端部は、閉じられている。使用者が軸部342及びイヤーピース343を外耳道に挿入すると、イヤーピース343は外耳道の内壁に沿うように変形し、外耳道を塞いでほぼ完全に密閉する。イヤーピース343は、本発明の挿入部に相当する。
骨伝導スピーカ315Lの振動子152Lには、第2左モノラルケーブル122Lが接続されている。本実施形態では、振動子152Lは、ノイズキャンセラ23Aの出力信号である外部目的音と、ノイズキャンセラ23Bの出力信号(ノイズキャンセルされたソース音)が混合された信号に基づいて振動する。イヤホンユニット313Lは、振動子152Lが耳介より後方の側頭部に当接させ、振動が側頭骨に伝達するよう装着される。
連結部316Lは、カナル型耳栓314L及び骨伝導スピーカ315Lを連結する。連結部316Lは、使用者が耳介に掛けた状態で、耳介付け根の上部から後部に沿うように湾曲している。具体的には、連結部316Lは、上部湾曲部361及び延伸部362を有している。上部湾曲部361及び延伸部362は一体的に形成されている。上部湾曲部361は、使用者が耳介に装着した状態で、耳介付け根の上部に沿う部分である。上部湾曲部361は、上方に向けて突出するように湾曲している。上部湾曲部361の前端には、カナル型耳栓314Lが右向きに取り付けられている。上部湾曲部361とカナル型耳栓314Lのイヤホン本体141は、一体的に形成されていてもよく、別部材を組み合わせて形成されていてもよい。
延伸部362は、上部湾曲部361の後部に連続して形成されている。延伸部362は、使用者が耳介に装着した状態で、耳介付け根の後部に沿うように、緩やかに前方に向けて湾曲している。
延伸部362の下端部には、骨伝導スピーカ315Lが取り付けられている。骨伝導スピーカ315Lは、振動子152Lが右向きになるように取り付けられている。延伸部362の長さは、使用者が耳介に装着した状態で、骨伝導スピーカ315Lの振動子152Lが耳介の後方の側頭部に接触するように設定される。延伸部362と骨伝導スピーカ315Lの筐体351は、一体的に形成されていてもよく、別部材を組み合わせて形成されていてもよい。
図8は、イヤホンユニット313Lを左耳ELに装着した状態を示す人体頭部の左側面図である。カナル型耳栓314Lの軸部342及びイヤーピース343は、使用者の外耳道ELCに挿入されている。上部湾曲部361は、耳介ELPの付け根ELPBの上部に沿うように掛けられている。延伸部362は、耳介ELPの付け根ELPBの後部に沿っている。骨伝導スピーカ315Lの振動子152Lは、耳介ELPの後方の側頭部HBに接触し、皮膚を介して側頭骨に当接している。
このように、使用者が軸部342及びイヤーピース343(挿入部)を外耳道ELCに挿入し、上部湾曲部361及び延伸部362を耳介ELPに掛けると同時に、骨伝導スピーカ315Lの振動子152Lは側頭部の適切な位置に接触する。このため、イヤホンユニット313Lの装着が容易である。
図9は、実施形態3にかかる音響出力装置300の構成を示す図である。ミキサー26の後段には、骨伝導スピーカ315L,315R(振動子152L,152R)が接続されている。ミキサー26では、ノイズキャンセラ23Aの出力信号である外部目的音と、ノイズキャンセラ23Bの出力信号(ノイズキャンセルされたソース音)が混合されて後段に出力される。混合された外部目的音、及びノイズキャンセルされたソース音は、アンプ271L及び271Rで増幅され、出力部28Aを経て骨伝導スピーカ315L、315R(振動子152L,152R)に出力される。
実施形態3の音響出力装置300によれば、使用者は、外部音がある場合でも、カナル型耳栓214L,214Rで外部音を抑制し、骨伝導スピーカ315L,315Rによって楽音などのソース音と会話の音声を明瞭に聴くことができる。
尚、外部目的音とノイズキャンセルされたソース音のそれぞれを異なる位置に定位させて、外部目的音とノイズキャンセルされたソース音のそれぞれをより明確に聴くことができるようにしてもよい。
ミキサー26の代わりにスイッチを設け、使用者がスイッチを操作することにより、外部目的音とノイズキャンセルされたソース音の一方だけをONにし、他方をOFFにできるようにしてもよい。
外部目的音をOFFにし、ソース音をOFFにして、ノイズキャンセラ23Bで生成されたノイズキャンセル信号だけを骨伝導スピーカ315L,15Rで出力してもよい。この場合、カナル型耳栓214L,214Rを透過する音声がキャンセルされ、ほぼ外部音が聞こえない無音状態となる。
以上説明した本発明の音響出力装置は、上記実施形態に限定されない。連結部、及び挟持部の形状は、実施形態のものに限定されない。連結部又は挟持部は、これらを人体の耳介に取り付け、外耳道に挿入部を挿入することで、骨伝導部が人体の側頭部に接触する形状であればよい。また、実施形態1、及び実施形態2の連結部の形状を実施形態3の連結部316Lの形状に代えてもよい。あるいは、実施形態3の連結部の形状を、実施形態1、又は実施形態2の連結部16L,116Lの形状に代えてもよい。
ノイズキャンセラ23A,23Bは、ハードウェアとして設けられていてもよいが、スマートフォン等の情報処理装置におけるCPUが所定のプログラムを実行することによりソフトウェアとして実現することも可能である。
イヤホンユニットと信号処理ユニットの接続は、有線接続の態様を示しているが、赤外線等による無線接続であってもよい。
マイク21の設置位置は、信号処理ユニット11以外であってもよい。例えばイヤホンユニット13L,13Rに設けられていてもよく、信号処理ユニット11の近傍に設けられていてもよい。
100 音響出力装置
14L,14R カナル型イヤホン(遮音部)
214L,214R カナル型耳栓(遮音部)
143 イヤーピース(挿入部)
15L,15R 骨伝導スピーカ(骨伝導部)
16L,16R 連結部
161 上部湾曲部
162 延伸部
261 差込み部

Claims (5)

  1. 外部音が使用者の外耳道に導入されることを抑制する遮音部と、
    音声を振動として前記使用者の頭部に伝達させる骨伝導部と、
    前記遮音部および前記骨伝導部を連結するとともに、前記遮音部が前記外耳道に挿入されたとき前記使用者の耳介に係止され、該係止された状態で前記骨伝導部を前記使用者の頭部に当接させる連結部と、
    を有する音響出力装置。
  2. 前記遮音部は、遮音性を有する挿入部を備えたイヤホンである請求項1の音響出力装置。
  3. 前記連結部は、前記使用者の耳介に掛けて装着される請求項1または2に記載の音響出力装置。
  4. 前記遮音部が前記外耳道に挿入されたとき、該遮音部および前記骨伝導部が前記使用者の耳珠を挟持し、前記骨伝導部が前記使用者の耳珠軟骨に当接する構造を有する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の音響出力装置。
  5. 前記連結部は、前記使用者の耳介の端部が差し込まれる挟持部を有し、前記挟持部に前記耳介の端部が差し込まれることで装着される、
    請求項1または2に記載の音響出力装置。

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