JP2017110622A - Cooling system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、冷媒を循環させる一つの循環路に複数のポンプを備える冷却システムに関する。 The present invention relates to a cooling system including a plurality of pumps in one circulation path for circulating a refrigerant.
冷媒を循環させる一つの循環路に複数のポンプを備えた冷却システムが知られている。例えば特許文献1には、2個のポンプを備える冷却システムが開示されている。一つの循環路に複数のポンプを備え、その複数のポンプを使って循環路を流れる冷媒の流量を決定する場合、複数のポンプの各々の出力を決定するルールが必要となる。例えば、冷却対象の温度、あるいは冷媒の温度から、循環路に流すべき冷媒の流量(必要流量)が定まる。例えば2個のポンプの各々を制御するコントローラは、必要流量の何割を第1ポンプの出力で賄い、残りを第2ポンプで賄うのかを決めなければならない。例えば、一つの決め方は、第1ポンプの出力のみで必要流量が賄える間は第1ポンプのみを作動させ、第1ポンプの出力で賄えない分の流量を第2ポンプで補う、というものである。
A cooling system having a plurality of pumps in one circulation path for circulating a refrigerant is known. For example,
ところで、ポンプは回転する羽根車(インペラ)を備えるため、出力(回転数)が変化すると振動のピーク周波数が変化する。一つの循環路に複数のポンプが備えられており、それらのポンプのピーク周波数が近いと、共振現象により、複数のポンプと循環路で構成される構造系に大きな振動が生じ得る。振動は騒音の原因となる。本明細書は、複数のポンプを備える冷却システムの振動に着目し、循環路と複数のポンプの構造系の振動(及び振動による騒音)が大きくならないようにする技術を提供する。 By the way, since the pump includes a rotating impeller (impeller), the peak frequency of vibration changes when the output (number of rotations) changes. When a plurality of pumps are provided in one circulation path and the peak frequencies of these pumps are close, a large vibration may be generated in a structural system composed of the plurality of pumps and the circulation path due to a resonance phenomenon. Vibration causes noise. This specification pays attention to the vibration of a cooling system including a plurality of pumps, and provides a technique for preventing the vibration (and noise due to the vibration) of the circulation path and the structure system of the plurality of pumps from increasing.
本明細書が開示する冷却システムは、冷却対象を冷却する冷媒が流れる循環路と、その循環路に冷媒を圧送する複数のポンプと、複数のポンプの各々に対して出力を決定し、その出力が実現するように各ポンプを制御するコントローラを備える。そのコントローラは、各ポンプについて、ポンプの出力と、その出力で当該ポンプが動作したときの当該ポンプの振動のピーク周波数との対応関係を記憶している。なお、「ポンプの振動」とは、冷却システムに組み込まれた状態におけるポンプの振動のことである。コントローラは、複数のポンプのピーク周波数が重ならないように各ポンプの出力を決定する。本明細書が開示する冷却システムは、ポンプの出力と、そのポンプの振動のピーク周波数との対応関係に着目し、複数のポンプのピーク周波数が重ならないように各ポンプの出力を決定することで、循環路と冷却ポンプを含めた冷却システムの構造系の振動(及び振動による騒音)が大きくならないようにする。 The cooling system disclosed in the present specification determines the output for each of a circulation path through which a refrigerant that cools a cooling target flows, a plurality of pumps that pump the refrigerant into the circulation path, and each of the plurality of pumps. A controller for controlling each pump is provided. The controller stores, for each pump, a correspondence relationship between the pump output and the peak frequency of vibration of the pump when the pump is operated at the output. Note that “pump vibration” refers to vibration of the pump in a state of being incorporated in the cooling system. The controller determines the output of each pump so that the peak frequencies of the plurality of pumps do not overlap. The cooling system disclosed in this specification pays attention to the correspondence between the pump output and the peak frequency of vibration of the pump, and determines the output of each pump so that the peak frequencies of a plurality of pumps do not overlap. The vibration of the structural system of the cooling system including the circulation path and the cooling pump (and the noise due to the vibration) should not be increased.
なお、「複数のポンプのピーク周波数が重ならないように各ポンプの出力を決定する」とは、現実的には、複数のポンプのピーク周波数の差が所定の閾値差より小さくならないように各ポンプの出力を決定すればよい。ポンプの出力と振動のピーク周波数との対応関係は、解析、実験、あるいは、シミュレーションにより予め求められている。また、所定の閾値差とは、共振を生じないために必要な周波数差であり、予め実験やシミュレーションで定められている。 Note that “determining the output of each pump so that the peak frequencies of a plurality of pumps do not overlap” actually means that the difference between the peak frequencies of a plurality of pumps does not become smaller than a predetermined threshold difference. Can be determined. The correspondence between the pump output and the vibration peak frequency is obtained in advance by analysis, experiment, or simulation. The predetermined threshold difference is a frequency difference necessary for preventing resonance, and is determined in advance through experiments and simulations.
冷却システムが3個以上のポンプを備えている場合、全てのポンプに対してピーク周波数が重ならないように出力を定めてもよいし、複数のポンプのうち、振動に対する影響の大きい幾つかのポンプに対して、ピーク周波数が重ならないように出力を定めてもよい。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。 When the cooling system has three or more pumps, the output may be determined so that the peak frequencies do not overlap for all the pumps, or some of the pumps having a large influence on vibration among the plurality of pumps. However, the output may be determined so that the peak frequencies do not overlap. Details and further improvements of the technology disclosed in this specification will be described in the following “DETAILED DESCRIPTION”.
図面を参照して実施例の冷却システムを説明する。以下、冷却システムの一例として、ハイブリッド車の冷却系として搭載されるものを例示して説明する。まず、ハイブリッド車2の構成を、図1を参照して説明する。図1に、ハイブリッド車2の駆動系の構成例を表すブロック図を示す。
A cooling system according to an embodiment will be described with reference to the drawings. Hereinafter, as an example of the cooling system, an example mounted as a cooling system of a hybrid vehicle will be described. First, the configuration of the
ハイブリッド車2は、走行用の駆動源として、モータ8とエンジン6を備えている。なお、モータ8は、発電機として機能する場合がある。モータ8の出力トルクとエンジン6の出力トルクは、動力分配機構7で合成され、出力軸7aに出力される。あるいは、動力分配機構7は、エンジン6の出力トルクを出力軸7aとモータ軸8aに分配する場合がある。このとき、モータ8は、エンジン6の駆動力の一部で発電する。動力分配機構7は、例えばプラネタリギアである。動力分配機構7は、エンジン6の出力軸6a及びモータ8のモータ軸8aから夫々伝達されて入力される動力を合成して出力軸7aに出力する。あるいは、先に述べたように、動力分配機構7は、エンジン6の出力軸6aから伝達される動力を所定の割合で出力軸7aとモータ軸8aに分配する。モータ軸8aに分配された動力でモータ8は逆駆動され、発電する。動力分配機構7の出力は、さらに変速機9を介して駆動輪10a、10bに伝達される。変速機9は、動力分配機構7の出力軸7aから入力される回転を、選択された変速段に応じたギア比で変速してプロペラシャフト9aに出力し、デファレンシャルギヤ10を介して駆動輪10a、10bを駆動する。なお、図1では、本明細書の説明に要する部品だけを表しており、説明に関係のない部品は図示を省略していることに留意されたい。
The
モータ8を駆動するための電力はメインバッテリ3から供給される。メインバッテリ3の出力電圧は、例えば300ボルトである。なお、図示を省略しているが、ハイブリッド車2は、メインバッテリ3のほかに、カーナビゲーション装置やルームランプなど、メインバッテリ3の出力電圧よりも低い電圧で駆動するデバイス群(通称「補機」と総称される)に電力を供給するための補機バッテリも備える。後述の冷却システム11を構成する2機のウォータポンプ13、14や冷却コントローラ20なども補機の一種である。また、「メインバッテリ」の呼称は、「補機バッテリ」と区別するための便宜上のものである。
Electric power for driving the
メインバッテリ3は、システムメインリレー4を介してパワーコントロールユニット5(以下「PCU5」と称する)に接続される。システムメインリレー4は、メインバッテリ3と車両の駆動系を接続したり切断したりするスイッチである。システムメインリレー4は、上位システムのHVコントローラ50により切り替えられる。
The main battery 3 is connected to a power control unit 5 (hereinafter referred to as “PCU 5”) via a system
PCU5は、メインバッテリ3とモータ8の間に介在する電力変換装置である。PCU5は、メインバッテリ3の電圧をモータ8の駆動に適した電圧(例えば600ボルト)まで昇圧する電圧コンバータ(不図示)、昇圧後の直流電力を交流に変換するインバータ(不図示)、及び、これらを制御するパワーコントローラ30を含む。なお、図1では、理解を助けるために、PCU5とパワーコントローラ30を別々に描いている。インバータの出力がモータ8への供給電力に相当する。なお、PCU5では、後述の冷却システム11により、電圧コンバータやインバータを構成する電子部品などが常時冷却されている。
The PCU 5 is a power conversion device that is interposed between the main battery 3 and the
ハイブリッド車2は、エンジン6の駆動力、あるいは車両の減速エネルギを使って、即ち、制動の際に車両の運動エネルギを使ってモータ8で発電することもできる。このような発電は「回生」と称される。モータ8が発電する場合、モータ8が発電した交流電力をインバータが直流電力に変換し、さらに電圧コンバータがメインバッテリ3よりも僅かに高い電圧まで降圧してメインバッテリ3へ供給する。
The
電圧コンバータは、リアクトルやIGBTなどのスイッチング素子などにより構成されている。またインバータは、モータ8のU、V、Wの各相に対応してスイッチング動作を行うスイッチング素子などにより構成されている。これらは、パワーコントローラ30により制御されて所定のスイッチング動作を行い、電圧を昇圧したり降圧したり、直流を交流に変換したり、また交流を直流に変換したりしている。
The voltage converter includes a switching element such as a reactor or an IGBT. The inverter is configured by a switching element that performs a switching operation corresponding to each phase of U, V, and W of the
パワーコントローラ30は、マイクロコンピュータ、メモリや入出力インタフェースなどの電子部品で構成される情報処理装置である。このパワーコントローラ30には、電圧コンバータ、インバータやHVコントローラ50が接続されて、前述のようなスイッチング動作の制御を行っている。パワーコントローラ30に接続されるHVコントローラ50には、運転者による操作情報として、例えば、アクセル開度情報やブレーキ踏力情報が入力される。そのため、各スイッチング素子の動作は、HVコントローラ50から入力されるアクセル開度などに応じた制御情報に基づいて行われる。
The
このように制御される電圧コンバータやインバータの各スイッチング素子は発熱量が大きい。また、モータ8も、発進時や上り坂などで急激に負荷がかかると発熱量が大きくなる。そのため、電圧コンバータ及びインバータを備えるPCU5や、駆動力を発生させるモータ8は、次に説明する冷却システム11によって常に冷却されている。
Each switching element of the voltage converter or inverter controlled in this way generates a large amount of heat. Further, the
PCU5やモータ8を冷却する冷却システム11の構成を、図2を参照して説明する。図2に、実施例の冷却システム11の構成例を表すブロック図を示す。冷却システム11は、2機のウォータポンプ13、14、リザーブタンク15、ラジエータ16、PCUクーラ17及びモータクーラ18と、それらを一巡する冷却パイプ12を備える。冷却パイプ12に冷媒の冷却液19を循環させて、PCUクーラ17によりPCU5を、またモータクーラ18によりモータ8を夫々冷却する。即ち、冷却システム11の主な冷却対象は、PCU5とモータ8である。
The configuration of the
なお、図2においても、本明細書の説明に要する部品だけを表しており、説明に関係のない部品は図示を省略していることに留意されたい。また、図2におけるウォータポンプ13、14、PCUクーラ17などの配置は、作図上の便宜によるものであり、例えば、半導体とモータの耐熱性の相違など、冷却対象の特性に適した位置に配置される。
In FIG. 2, it should be noted that only parts necessary for the description of this specification are shown, and parts not related to the description are not shown. Further, the arrangement of the water pumps 13 and 14 and the
冷却液19は、例えばLLC(Long Life Coolant)である。冷却液19は、リザーブタンク15内に貯留されており、ウォータポンプ13、14により圧送されて冷却パイプ12内を循環する冷媒である。
The cooling
2機のウォータポンプ13、14は、モータにより内部のインペラを回転させ、その遠心力によって揚程圧力を発生させてリザーブタンク15から冷却液19を汲み上げて送出する遠心式ポンプである。実施例では、PCUクーラ17を挟んで、上流側にウォータポンプ13を配置し、下流側にウォータポンプ14を配置している。以下、これらのウォータポンプ13、14を特に区別する場合には、上流側のポンプを第1ウォータポンプ13と称し、下流側のポンプを第2ウォータポンプ14と称する。
The two water pumps 13 and 14 are centrifugal pumps that rotate an internal impeller by a motor, generate a lift pressure by the centrifugal force, pump the
先に述べたように、ウォータポンプ13、14は、インペラの回転により冷媒を圧送する。インペラの回転に伴ってウォータポンプ13、14は振動する。その振動周波数は、各ウォータポンプ13、14、および、それらに連結されている冷却パイプ12などの構造物の機械的特性と、インペラの回転数に依存する。即ち、各ウォータポンプ13、14とそれらに連結されている構造系の振動のピーク周波数は、回転数に依存して変化する。以下では、説明の便宜上、「各ウォータポンプ13、14とそれらに連結されている構造系の振動のピーク周波数」を、「各ウォータポンプの振動のピーク周波数」と称する。
As described above, the water pumps 13 and 14 pump the refrigerant by the rotation of the impeller. As the impeller rotates, the water pumps 13 and 14 vibrate. The vibration frequency depends on the mechanical characteristics of the structures such as the water pumps 13 and 14 and the cooling
2機のウォータポンプ13、14は、いずれも、冷媒を循環させる冷却パイプ12に連結されているので、2機のウォータポンプ13、14の振動のピーク周波数が近いと共振現象を生じ、ウォータポンプ13、14と冷却パイプ12を含む構造体が大きく振動する。そこで、冷却システム11では、2機のウォータポンプ13、14の振動のピーク周波数が重ならないように各ウォータポンプ13、14を制御する。
Since the two water pumps 13 and 14 are both connected to the cooling
ウォータポンプ13、14は冷却コントローラ20により制御される。具体的には、冷却コントローラ20は、2機のウォータポンプ13、14の各々が所望の回転数で回転するように各ウォータポンプ13、14を制御する。ウォータポンプ13、14は、より具体的には、PWM信号のデューティ比で制御されるタイプのポンプであり、デューティ比に対応した回転数で回転する。冷却コントローラ20は、回転数目標値に対応したデューティ比のPWM信号をウォータポンプ13、14の各々に指令する。各ウォータポンプの回転数がウォータポンプの出力に相当する。なお、ウォータポンプの回転数とデューティ比は一意に対応するので、各ウォータポンプに与えるPWM信号のデューティ比は、各ウォータポンプの出力(回転数)と等価である。以下では、各ウォータポンプに出力する前のPWM信号のデューティ比を、出力目標値(回転数目標値)と称する場合がある。
The water pumps 13 and 14 are controlled by a cooling
冷却システム11は、いくつかのセンサを備えている。冷却システム11は、温度センサ21、23、回転数センサ24、25を備えている。温度センサ21は、PCUクーラ17により冷却されるPCU5のスイッチング素子の温度(以下「PCU5の温度」と称する)を検出する。温度センサ23は、冷却パイプ12を流れる冷却液19の温度、つまり冷媒温度を検出する。回転数センサ24、25は、第1ウォータポンプ13や第2ウォータポンプ14のモータ又はインペラの回転数を検出する。
The
ウォータポンプ13、14を制御する冷却コントローラ20は、パワーコントローラ30と同様に、マイクロコンピュータ、メモリや入出力インタフェースなどの電子部品で構成される情報処理装置である。冷却コントローラ20には、ウォータポンプ13、14のほかに、前述した各センサ21、23や上位システムのHVコントローラ50が接続されている。
Similar to the
図3を参照して、ポンプ制御処理を説明する。図3は、冷却コントローラ20が実行する、ポンプ制御のフローチャートである。図3において記号「W/P」は、「ウォータポンプ」を意味する。冷却コントローラ20は、温度センサ21、23の計測データに基づいて、冷却パイプ12に循環させるべき冷却液19の流量を決定する(S2)。以下、冷却パイプ12に循環させるべき流量を目標総流量と称する。冷却コントローラ20は、目標総流量に基づいて、ウォータポンプ13、14の各々に対するPWM信号のデューティ比(回転数目標値)を決定する(S3)。冷却コントローラ20は、各々のウォータポンプについて、デューティ比(回転数)と流量の関係を記したマップデータを有している。そのようなマップデータは、予め、実験やシミュレーションにより得られている。冷却コントローラ20は、ステップS3において、第1ウォータポンプ13の流量と第2ウォータポンプ14の流量の合計が前述した目標総流量となるように、各ウォータポンプ13、14の回転数目標値、即ち、デューティ比を決定する。例えば、冷却コントローラ20は、前述のマップデータに加えて各デューティ比におけるポンプ効率のデータを有しており、2機のウォータポンプ13、14の流量の合計が目標総流量以上となり、かつ、2機のウォータポンプ13、14のポンプ効率が最小となるように、各ウォータポンプ13、14の回転数目標値、即ち、デューティ比を決定する。
The pump control process will be described with reference to FIG. FIG. 3 is a flowchart of pump control executed by the cooling
次いで冷却コントローラ20は、2機のウォータポンプ13、14の主要な次数における振動のピーク周波数について、ピーク周波数の差が所定の閾値差より大きいか否かを判断する(S4)。冷却コントローラ20は、2機のウォータポンプ13、14の各々について、そのポンプの回転数(デューティ比)と、その回転数でそのウォータポンプが動作したときのポンプの振動のピーク周波数との対応関係を記憶している。冷却コントローラ20は、主要な複数の次数について、回転数(デューティ比)とピーク周波数の対応関係を記憶している。振動の主要な次数とは、ウォータポンプ13、14、及び、冷却パイプ12などで構成される構造系の振動次数の中で構造上、特に影響の大きい次数のことである。例えば、1次の振動は、冷却システム11の他の構造によってそのエネルギが吸収されるので大きな振幅にならないため、主要な次数から除外される。
Next, the cooling
図4に、回転数(デューティ比)とピーク周波数の対応関係の一例を示す。なお、本実施例では、第1ウォータポンプ13と第2ウォータポンプ14は同じ振動特性を有しているため、図4の対応関係は第1、第2ウォータポンプ13、14に共通である。また、図4の例では、第6次、第7次、第9次、及び、第18次の振動モードが構造上、重要であるので、それらの次数が主要な次数として選定され、各次数に対応するピーク周波数が記憶されている。
FIG. 4 shows an example of the correspondence relationship between the rotation speed (duty ratio) and the peak frequency. In the present embodiment, since the
図4の表をグラフ化した図を図5に示す。図5を例に、ステップS3−S5までの処理を具体的に説明する。例えば、冷却コントローラ20は、ステップS3において、第1ウォータポンプ13のデューティ比を48[%]に決定し、第2ウォータポンプ14のデューティ比を60[%]に決定したとする。図5において、符号G1が示す範囲に、デューティ比48[%]のときの各次数のピーク周波数が示されている。また、符号G2が示す範囲に、デューティ比60[%]のときの各次数のピーク周波数が示されている。冷却コントローラ20は、ステップS4において、第1ウォータポンプ13に割り当てられたデューティ比(=48[%])における各次数のピーク周波数と、第2ウォータポンプ14に割り当てられたデューティ比(=60[%])における各次数のピーク周波数との差を計算し、その差が所定の閾値差より大きいか否かをチェックする。本実施例では、閾値差は20[Hz]に設定されている。デューティ比48[%]における第9次のピーク周波数(=466[Hz])とデューティ比60[%]における第7次のピーク周波数(=480[Hz])の差は14[Hz]であり、閾値差(=20[Hz])より小さいことが判明する(ステップS4:NO)。なお、図5において符号P1が示す箇所が、デューティ比48[%]における第9次のピーク周波数(=466[Hz])を示しており、符号P2が示す箇所が、デューティ比60[%]における第7次のピーク周波数(=480[Hz])を示している。
FIG. 5 shows a graph of the table of FIG. Using FIG. 5 as an example, the processing up to steps S3 to S5 will be specifically described. For example, it is assumed that the cooling
仮に、第1ウォータポンプ13をデューティ比48[%]で駆動し、第2ウォータポンプ14をデューティ比60[%]で駆動すると、両者の振動のピーク周波数が近いので、第1ウォータポンプ13と第2ウォータポンプ14が共振を起こし、両方のウォータポンプ13、14とそれらを連結する冷却パイプ12を含む構造系が大きく振動してしまう。大きな振動は騒音の原因となる。そこで、冷却コントローラ20は、ウォータポンプ13、14のピーク周波数の差が閾値差より大きくなるように、第2ウォータポンプ14のデューティ比を変更する(S5)。このとき、冷却コントローラ20は、ウォータポンプ13、14の合計の流量が目標総流量を越えるという条件も満足するように第2ウォータポンプ14のデューティ比を変更する。具体的には、冷却コントローラ20は、第2ウォータポンプ14のデューティ比を、ステップS3で決定したデューティ比よりも大きくする。図5の例の場合、冷却コントローラ20は、第2ウォータポンプ14に対するデューティ比を、60[%]から62.5[%]に変更する。図5において符号G3が示す範囲が、デューティ比62.5[%]のときの各次数のピーク周波数である。
If the
次に、冷却コントローラ20は、ステップS4に戻り、ステップS5で定めた新たなデューティ比に対応した各次数のピーク周波数と、第1ウォータポンプ13の各次数のピーク周波数との差が閾値差より大きいか否かを再度チェックする。ステップS4の判断がNOの場合は、冷却コントローラ20は、第2ウォータポンプ14のデューティ比をさらに上げて(S5)、再度ステップS4のチェックを行う。ステップS4の判定がYESとなったら、即ち、ウォータポンプ13、14の各次数のピーク周波数の差が閾値差よりも大きくなったら、冷却コントローラ20は、各ウォータポンプに対して割り当てたデューティ比を出力する(S6)。すなわち、冷却コントローラ20は、ステップS3―S5の処理を通じて決定したデューティ比に基づいて各ウォータポンプ13、14を制御する。
Next, the cooling
なお、デューティ比62.5[%]における第7次のピーク周波数は、506[Hz]である。図5において符号P3が示す箇所が、デューティ比62.5[%]における第7次のピーク周波数を示している。このとき、第1ウォータポンプ13のデューティ比48[%]における第9次のピーク周波数(=466[Hz])との差は、40[Hz]となり、閾値差(=20)よりも大きい。第2ウォータポンプ14のデューティ比62.5[%]におけるいずれの次数のピーク周波数も、第1ウォータポンプ13のデューティ比48[%]におけるいずれの次数のピーク周波数との差が閾値差(=20[Hz])以上となる。従ってステップS4の判断がYESとなる。冷却コントローラ20は、ステップS5にて第2ウォータポンプ14のデューティ比を62.5[%]に変更した後、ステップS4の判断を経て次のステップS6に移る。冷却コントローラ20は、ステップS6にて、第1ウォータポンプ13に対してデューティ比48[%]の指令(PWM信号)を供給し、第2ウォータポンプ14に対してデューティ比62.5[%]の指令(PWM信号)を供給する。夫々のウォータポンプ13、14が指令値に従って動作する。このとき、ウォータポンプ13、14のピーク周波数は近くないので、共振が起こらない(即ち大きな振動を生じない)。冷却システム11は、大きな振動を生じないので、振動に起因する騒音を抑制することができる。
Note that the seventh peak frequency at a duty ratio of 62.5 [%] is 506 [Hz]. In FIG. 5, the portion indicated by the symbol P <b> 3 indicates the seventh peak frequency at a duty ratio of 62.5 [%]. At this time, the difference from the ninth peak frequency (= 466 [Hz]) in the duty ratio 48 [%] of the
各ウォータポンプ13、14に対するデューティ比は、各ウォータポンプ13、14の回転数、即ち出力に相当するので、ステップS3―S6の処理は、次のように別言することができる。即ち、冷却コントローラ20は、各ウォータポンプ13、14のピーク周波数が重ならないように各ウォータポンプの出力を決定し、その出力が実現されるように、各ウォータポンプ13、14を制御する。
Since the duty ratio for each of the water pumps 13 and 14 corresponds to the number of rotations, that is, the output of each of the water pumps 13 and 14, the processing in steps S3 to S6 can be stated in the following manner. That is, the cooling
以上説明したように、実施例の冷却システム11は、振動のピーク周波数が重ならないように2機のウォータポンプ13、14の出力(回転数に相当するデューティ比)を決定し、2機のウォータポンプ13、14が共振を起こさないようにする。
As described above, the
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。図3のフローチャートのステップS2において、冷却コントローラ20は、冷却パイプ12に流すべき目標総流量を決定する。目標総流量を決定するルールは、実施例のルールに限られない。例えば、冷却コントローラ20は、温度センサ21、23のセンサデータに加えて、例えばモータ8の出力(あるいは、PCU5の出力)に基づいて、目標総流量を決定してもよい。
Points to be noted regarding the technology described in the embodiments will be described. In step S <b> 2 of the flowchart of FIG. 3, the cooling
実施例の冷却システム11では、冷却対象は、PCU5とモータ8である。本明細書が開示する冷却システムの冷却対象は、PCUやモータに限られない。実施例の冷却システム11は、2機のポンプ(ウォータポンプ13、14)を備えた。本明細書が開示する技術は、3機以上のポンプを備える冷却システムに適用することも好適である。3機以上の複数のポンプを備える冷却システムの場合、複数のポンプのうち、少なくとも2個のポンプに対して、それらのピーク周波数が重ならないように、その少なくとも2個ポンプの出力を決定してもよい。
In the
実施例の冷却システムでは、ポンプの出力の単位系は、ポンプの回転数であった。本明細書が開示する技術は、ポンプの出力の単位系が回転数以外の単位系、例えば、電力であってもよい。ポンプの電力も回転数と相関するので、ポンプの振動のピーク周波数も電力に依存して変化する。従って、本明細書が開示する技術は、ポンプの出力が電力の単位で表される冷却システムにも適用可能である。 In the cooling system of the example, the unit system of the pump output was the rotation speed of the pump. In the technology disclosed in this specification, the unit system of the output of the pump may be a unit system other than the rotational speed, for example, electric power. Since the pump power also correlates with the rotation speed, the peak frequency of the pump vibration also changes depending on the power. Therefore, the technology disclosed in this specification can be applied to a cooling system in which the output of the pump is expressed in units of electric power.
実施例の冷却パイプ12が請求項の「循環路」の一例に相当する。
The cooling
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。 Specific examples of the present invention have been described in detail above, but these are merely examples and do not limit the scope of the claims. The technology described in the claims includes various modifications and changes of the specific examples illustrated above. The technical elements described in this specification or the drawings exhibit technical usefulness alone or in various combinations, and are not limited to the combinations described in the claims at the time of filing. In addition, the technology exemplified in this specification or the drawings can achieve a plurality of objects at the same time, and has technical usefulness by achieving one of the objects.
2:ハイブリッド車
3:メインバッテリ
4:システムメインリレー
5:パワーコントロールユニット
6:エンジン
7:動力分配機構
8:モータ
9:変速機
10:デファレンシャルギヤ
11:冷却システム
12:冷却パイプ
13:第1ウォータポンプ
14:第2ウォータポンプ
15:リザーブタンク
16:ラジエータ
17:PCUクーラ
18:モータクーラ
19:冷却液
20:冷却コントローラ
21、23:温度センサ
24、25:回転数センサ
30:パワーコントローラ
50:HVコントローラ
2: Hybrid vehicle 3: Main battery 4: System main relay 5: Power control unit 6: Engine 7: Power distribution mechanism 8: Motor 9: Transmission 10: Differential gear 11: Cooling system 12: Cooling pipe 13: First water Pump 14: Second water pump 15: Reserve tank 16: Radiator 17: PCU cooler 18: Motor cooler 19: Coolant 20: Cooling
Claims (1)
前記循環路に前記冷媒を圧送する複数のポンプと、
前記複数のポンプの各々に対して出力を決定し、決定した前記出力が実現されるように各ポンプを制御するコントローラと、
を備えており、
前記コントローラは、
前記複数のポンプの各々について、当該ポンプの出力と、その出力で当該ポンプが動作したときの当該ポンプの振動のピーク周波数との対応関係を記憶しており、
前記複数のポンプのピーク周波数が重ならないように各ポンプの出力を決定する、冷却システム。 A circulation path through which a coolant for cooling the object to be cooled flows;
A plurality of pumps for pumping the refrigerant into the circulation path;
A controller that determines an output for each of the plurality of pumps, and controls each pump so that the determined output is realized;
With
The controller is
For each of the plurality of pumps, the correspondence between the output of the pump and the peak frequency of vibration of the pump when the pump is operated at the output is stored.
A cooling system that determines an output of each pump so that peak frequencies of the plurality of pumps do not overlap.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015247959A JP2017110622A (en) | 2015-12-18 | 2015-12-18 | Cooling system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015247959A JP2017110622A (en) | 2015-12-18 | 2015-12-18 | Cooling system |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017110622A true JP2017110622A (en) | 2017-06-22 |
Family
ID=59081774
Family Applications (1)
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JP2015247959A Pending JP2017110622A (en) | 2015-12-18 | 2015-12-18 | Cooling system |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017110622A (en) |
-
2015
- 2015-12-18 JP JP2015247959A patent/JP2017110622A/en active Pending
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